JPH11324704A - 単気筒エンジン - Google Patents
単気筒エンジンInfo
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- JPH11324704A JPH11324704A JP13908698A JP13908698A JPH11324704A JP H11324704 A JPH11324704 A JP H11324704A JP 13908698 A JP13908698 A JP 13908698A JP 13908698 A JP13908698 A JP 13908698A JP H11324704 A JPH11324704 A JP H11324704A
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- flywheel
- crankcase
- balancer
- cylinder engine
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- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 6
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 4
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 238000004512 die casting Methods 0.000 description 2
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の単気筒エンジンにおいては、クランク
軸のフライホイール配設側及び反フライホイール配設側
の両方から同時にクランク軸出力を取り出す場合には、
作業機に対する回転方向が両側で異なる。従って、同一
回転方向の作業機をクランク軸の両側に接続して使用す
ることはできなかった。また、一方向からのみ出力の取
り出しを行うように構成した場合、出力の取り出し方向
が異なる両構成においては、カム軸や潤滑油・冷却水ポ
ンプ等の多くの構成部品がそれぞれの専用部品となって
しまって、コストアップの原因となっていた。 【解決手段】 クランク軸3の一端側にフライホイール
21を配設し、クランク軸3に固設したクランクギア1
5とバランサ軸4に固設したバランサギア16とを直接
噛合し、該バランサ軸4の反フライホイール側端部をエ
ンジン本体を構成する側蓋2から外部へ突出した。
軸のフライホイール配設側及び反フライホイール配設側
の両方から同時にクランク軸出力を取り出す場合には、
作業機に対する回転方向が両側で異なる。従って、同一
回転方向の作業機をクランク軸の両側に接続して使用す
ることはできなかった。また、一方向からのみ出力の取
り出しを行うように構成した場合、出力の取り出し方向
が異なる両構成においては、カム軸や潤滑油・冷却水ポ
ンプ等の多くの構成部品がそれぞれの専用部品となって
しまって、コストアップの原因となっていた。 【解決手段】 クランク軸3の一端側にフライホイール
21を配設し、クランク軸3に固設したクランクギア1
5とバランサ軸4に固設したバランサギア16とを直接
噛合し、該バランサ軸4の反フライホイール側端部をエ
ンジン本体を構成する側蓋2から外部へ突出した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、傾斜状に
配置した単一のシリンダを有する単気筒エンジンにおけ
る、該エンジンの低コスト化を実現するための構造に関
する。
配置した単一のシリンダを有する単気筒エンジンにおけ
る、該エンジンの低コスト化を実現するための構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、クランクケースの一側を開放
し、その開放側端に側蓋を取り付けて閉塞した構造の単
気筒エンジンは公知である。このような単気筒エンジン
においては、クランク軸の一端部にはフライホイールが
配設されており、該クランク軸のフライホイール配設側
若しくは反フライホイール配設側の一方から、又は、ク
ランク軸の両側からクランク軸出力を取り出すように構
成していた。そして、前記フライホイールはクランクケ
ース側(反側蓋側)に配設され、例えば、クランク軸の
フライホイール配設側から出力を取り出す場合には、ク
ランクケースとは別体に形成されたフライホイールハウ
ジングを適宜クランクケースに付設し、該フライホイー
ルハウジングに、クランク軸の出力部に直結される作業
機を取り付けていた。また、クランクケース内には、ク
ランク軸の回転に起因する振動を相殺すべくバランサ軸
が設けられていた。
し、その開放側端に側蓋を取り付けて閉塞した構造の単
気筒エンジンは公知である。このような単気筒エンジン
においては、クランク軸の一端部にはフライホイールが
配設されており、該クランク軸のフライホイール配設側
若しくは反フライホイール配設側の一方から、又は、ク
ランク軸の両側からクランク軸出力を取り出すように構
成していた。そして、前記フライホイールはクランクケ
ース側(反側蓋側)に配設され、例えば、クランク軸の
フライホイール配設側から出力を取り出す場合には、ク
ランクケースとは別体に形成されたフライホイールハウ
ジングを適宜クランクケースに付設し、該フライホイー
ルハウジングに、クランク軸の出力部に直結される作業
機を取り付けていた。また、クランクケース内には、ク
ランク軸の回転に起因する振動を相殺すべくバランサ軸
が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き単気筒エン
ジンにおいて、クランク軸のフライホイール配設側及び
反フライホイール配設側の両方から同時にクランク軸出
力を取り出す場合には、作業機に対する回転方向が両側
で異なる。従って、一台の単気筒エンジンに二台の作業
機を連結して使用する場合には、同一回転方向の作業機
をクランク軸の両側に接続して使用することはできず、
回転方向が異なる作業機をクランク軸の両側に接続して
使用する必要があった。しかし通常、作業機の使用時に
おける回転方向は一方向に統一されており、回転方向が
異なる作業機を用いることは困難であり、コスト的にも
不利であった。また、単気筒エンジンを、クランク軸の
フライホイール配設側のみから出力を取り出すような仕
様に構成した場合と、反フライホイール配設側のみから
出力を取り出すような仕様に構成した場合とでは、同一
回転方向の作業機を使用するためには、クランク軸の回
転方向を反対方向に構成する必要があるため、出力の取
り出し方向が異なる両構成においては、カム軸や潤滑油
・冷却水ポンプ等の多くの構成部品がそれぞれの専用部
品となってしまって、コストアップの原因となってい
た。
ジンにおいて、クランク軸のフライホイール配設側及び
反フライホイール配設側の両方から同時にクランク軸出
力を取り出す場合には、作業機に対する回転方向が両側
で異なる。従って、一台の単気筒エンジンに二台の作業
機を連結して使用する場合には、同一回転方向の作業機
をクランク軸の両側に接続して使用することはできず、
回転方向が異なる作業機をクランク軸の両側に接続して
使用する必要があった。しかし通常、作業機の使用時に
おける回転方向は一方向に統一されており、回転方向が
異なる作業機を用いることは困難であり、コスト的にも
不利であった。また、単気筒エンジンを、クランク軸の
フライホイール配設側のみから出力を取り出すような仕
様に構成した場合と、反フライホイール配設側のみから
出力を取り出すような仕様に構成した場合とでは、同一
回転方向の作業機を使用するためには、クランク軸の回
転方向を反対方向に構成する必要があるため、出力の取
り出し方向が異なる両構成においては、カム軸や潤滑油
・冷却水ポンプ等の多くの構成部品がそれぞれの専用部
品となってしまって、コストアップの原因となってい
た。
【0004】さらに、前記フライホイールハウジングを
クランクケースに取り付けるためには、該フライホイー
ルハウジングをクランクケースへ強力に締結するための
ボルト等や、位置決めするためのピンやインロウ等が必
要となるので、構成部品が増加してコストアップとなっ
たり、重量が増加したりしていた。
クランクケースに取り付けるためには、該フライホイー
ルハウジングをクランクケースへ強力に締結するための
ボルト等や、位置決めするためのピンやインロウ等が必
要となるので、構成部品が増加してコストアップとなっ
たり、重量が増加したりしていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような課
題を解決すべく、単気筒エンジンに関して、次のような
手段を用いるものである。まず第一に、クランクケース
の一側を開放し、その開放側端を側蓋にて閉塞し、クラ
ンクケース内にてクランク軸を略水平状に配置し、側蓋
とそれに対向する側の該クランクケースの側壁部とで、
少なくともクランク軸及びバランサ軸を軸支した単気筒
エンジンにおいて、該クランク軸の一端側にフライホイ
ールを配設し、クランク軸に固設したクランクギアとバ
ランサ軸に固設したバランサギアとを直接噛合し、該バ
ランサ軸の反フライホイール配設側端部をエンジン本体
から外部へ突出する。
題を解決すべく、単気筒エンジンに関して、次のような
手段を用いるものである。まず第一に、クランクケース
の一側を開放し、その開放側端を側蓋にて閉塞し、クラ
ンクケース内にてクランク軸を略水平状に配置し、側蓋
とそれに対向する側の該クランクケースの側壁部とで、
少なくともクランク軸及びバランサ軸を軸支した単気筒
エンジンにおいて、該クランク軸の一端側にフライホイ
ールを配設し、クランク軸に固設したクランクギアとバ
ランサ軸に固設したバランサギアとを直接噛合し、該バ
ランサ軸の反フライホイール配設側端部をエンジン本体
から外部へ突出する。
【0006】また、第二に、クランクケースの一側を開
放し、その開放側端を側蓋にて閉塞し、クランクケース
内にてクランク軸を略水平状に配置し、側蓋とそれに対
向する側の該クランクケースの側壁部とで、少なくとも
クランク軸を軸支した単気筒エンジンにおいて、該クラ
ンク軸の側蓋側端部にフライホイールを配設し、該側蓋
と、該フライホイールを覆うフライホイールハウジング
とを一体形成する。
放し、その開放側端を側蓋にて閉塞し、クランクケース
内にてクランク軸を略水平状に配置し、側蓋とそれに対
向する側の該クランクケースの側壁部とで、少なくとも
クランク軸を軸支した単気筒エンジンにおいて、該クラ
ンク軸の側蓋側端部にフライホイールを配設し、該側蓋
と、該フライホイールを覆うフライホイールハウジング
とを一体形成する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
をもとに説明する。図1は本発明に係る単気筒エンジン
を示す正面断面図、図2は同じく図1におけるX−X線
矢視側面断面図、図3は本発明に係る単気筒エンジンの
別実施例を示す後面断面図、図4は同じく図3における
Y−Y線矢視側面断面図である。
をもとに説明する。図1は本発明に係る単気筒エンジン
を示す正面断面図、図2は同じく図1におけるX−X線
矢視側面断面図、図3は本発明に係る単気筒エンジンの
別実施例を示す後面断面図、図4は同じく図3における
Y−Y線矢視側面断面図である。
【0008】本発明に係る傾斜単気筒エンジンは、クラ
ンク軸を前後水平状に配置したことを前提として説明す
る。図1、図2において、まずエンジン本体を構成する
クランクケース1は、一面側が開口しており、この開口
側を、本実施例では後面側とする。この後面開口端を、
同じくエンジン本体を構成する側蓋2にて閉塞してい
る。クランクケース1の図1における左側面の上部より
左上方傾斜状にシリンダ部1cを一体的に形成してお
り、その上端にシリンダヘッド22を配設し、その上部
には弁腕部を覆う弁腕カバー24を配設している。シリ
ンダヘッド22には燃料噴射弁23を内嵌し、また、シ
リンダ部1c内にピストン20がシリンダの中心軸線方
向に摺動自在に内嵌され、該ピストン20と、該クラン
クケース1のクランク室1a内に軸支するクランク軸3
との間に、コネクティングロッド19を介設している。
ンク軸を前後水平状に配置したことを前提として説明す
る。図1、図2において、まずエンジン本体を構成する
クランクケース1は、一面側が開口しており、この開口
側を、本実施例では後面側とする。この後面開口端を、
同じくエンジン本体を構成する側蓋2にて閉塞してい
る。クランクケース1の図1における左側面の上部より
左上方傾斜状にシリンダ部1cを一体的に形成してお
り、その上端にシリンダヘッド22を配設し、その上部
には弁腕部を覆う弁腕カバー24を配設している。シリ
ンダヘッド22には燃料噴射弁23を内嵌し、また、シ
リンダ部1c内にピストン20がシリンダの中心軸線方
向に摺動自在に内嵌され、該ピストン20と、該クラン
クケース1のクランク室1a内に軸支するクランク軸3
との間に、コネクティングロッド19を介設している。
【0009】クランクケース1及び側蓋2内に形成した
クランク室1a・2a内において、前後略水平にクラン
ク軸3が配設されている。該クランク軸3の前端、即
ち、クランクケース1の前面側にはフライホイル21が
付設されており、該フライホイル21はクランク軸3の
前端部3aに取り付けられている。そして、該フライホ
イル21に作業機を直接連結することにより、クランク
軸3の出力を取り出して該作業機を駆動させることがで
きるように構成している。
クランク室1a・2a内において、前後略水平にクラン
ク軸3が配設されている。該クランク軸3の前端、即
ち、クランクケース1の前面側にはフライホイル21が
付設されており、該フライホイル21はクランク軸3の
前端部3aに取り付けられている。そして、該フライホ
イル21に作業機を直接連結することにより、クランク
軸3の出力を取り出して該作業機を駆動させることがで
きるように構成している。
【0010】クランク室1a内において、クランク軸3
と平行に、クランク軸3の回転に起因する振動を相殺す
るためのバランサ軸4と、燃料噴射ポンプ、燃料フィー
ドポンプ、及び動弁駆動用のカム軸5を配設し、それぞ
れの前端部をクランクケース1の前壁部内に軸支し、そ
の後端部を側蓋2内に軸支する。クランク軸3上には、
側蓋2の内側面に近接する位置にてクランクギア15を
固設し、該クランクギア15とバランサ軸4上に固設し
た第一バランサギア16とを直接噛合させ、該バランサ
軸4上にて該第一バランサギア16に連接して固設した
小径の第二バランサギア17にカム軸5のカムギア18
を噛合して、クランクギア15〜第一バランサギア16
〜第二バランサギア17〜カムギア18のギア列を構成
し、クランク軸3〜バランサ軸4〜カム軸5の伝動系を
形成している。
と平行に、クランク軸3の回転に起因する振動を相殺す
るためのバランサ軸4と、燃料噴射ポンプ、燃料フィー
ドポンプ、及び動弁駆動用のカム軸5を配設し、それぞ
れの前端部をクランクケース1の前壁部内に軸支し、そ
の後端部を側蓋2内に軸支する。クランク軸3上には、
側蓋2の内側面に近接する位置にてクランクギア15を
固設し、該クランクギア15とバランサ軸4上に固設し
た第一バランサギア16とを直接噛合させ、該バランサ
軸4上にて該第一バランサギア16に連接して固設した
小径の第二バランサギア17にカム軸5のカムギア18
を噛合して、クランクギア15〜第一バランサギア16
〜第二バランサギア17〜カムギア18のギア列を構成
し、クランク軸3〜バランサ軸4〜カム軸5の伝動系を
形成している。
【0011】そして、クランク軸3のクランクギア15
とバランサ軸4の第一バランサギア16とは歯数を同一
に形成して、バランサ軸4がクランク軸3とは反対方
向、且つ、同一回転数にて回転駆動されるように構成し
ている。また、該バランサ軸4の反フライホイル21配
設側端は、クランク室2a内から外部へ突出したバラン
サ出力取出部4aとなっており、該出力軸4aと作業機
とを連結してバランサ軸4の出力を取り出すことができ
るようにしている。
とバランサ軸4の第一バランサギア16とは歯数を同一
に形成して、バランサ軸4がクランク軸3とは反対方
向、且つ、同一回転数にて回転駆動されるように構成し
ている。また、該バランサ軸4の反フライホイル21配
設側端は、クランク室2a内から外部へ突出したバラン
サ出力取出部4aとなっており、該出力軸4aと作業機
とを連結してバランサ軸4の出力を取り出すことができ
るようにしている。
【0012】このように、クランク軸3の前端部3aに
固設したフライホイル21と、該フライホイル21配設
側の反対側面に位置するバランサ軸4のバランサ出力取
出部4aとの両方から出力を取り出し可能とし、フライ
ホイル21に連結した作業機と、バランサ出力取出部4
aに連結した作業機とを、同一方向に、同一回転数で駆
動することができるように構成している。これにより、
一台の単気筒エンジンにて、同一回転方向の作業機を該
エンジンの両側に接続して使用することが可能となり、
複数の作業機を駆動させる場合に低コスト化を図ること
ができる。
固設したフライホイル21と、該フライホイル21配設
側の反対側面に位置するバランサ軸4のバランサ出力取
出部4aとの両方から出力を取り出し可能とし、フライ
ホイル21に連結した作業機と、バランサ出力取出部4
aに連結した作業機とを、同一方向に、同一回転数で駆
動することができるように構成している。これにより、
一台の単気筒エンジンにて、同一回転方向の作業機を該
エンジンの両側に接続して使用することが可能となり、
複数の作業機を駆動させる場合に低コスト化を図ること
ができる。
【0013】また、単気筒エンジンを、クランク軸3の
前端部3aにおけるフライホイル21配設側端からのみ
出力を取り出すような仕様に構成した場合と、該クラン
ク出力取出部3aの反対側面に位置するバランサ軸4の
バランサ出力取出部4aからのみ出力を取り出すような
仕様に構成した場合とでは、フライホイル21及びバラ
ンサ軸4の形状の形状が異なる(即ち、フライホイル配
設側端部及びバランサ軸4のバランサ出力取出部4aの
形状の違い)だけであるので、殆どの構成部材を両仕様
で共通して使用することが可能となる。これにより、構
成部材の種類を少なく抑えつつ、出力取り出し方向が違
う仕様の単気筒エンジンを構成することができ、低コス
トで、幅広いニーズに対応することができる。
前端部3aにおけるフライホイル21配設側端からのみ
出力を取り出すような仕様に構成した場合と、該クラン
ク出力取出部3aの反対側面に位置するバランサ軸4の
バランサ出力取出部4aからのみ出力を取り出すような
仕様に構成した場合とでは、フライホイル21及びバラ
ンサ軸4の形状の形状が異なる(即ち、フライホイル配
設側端部及びバランサ軸4のバランサ出力取出部4aの
形状の違い)だけであるので、殆どの構成部材を両仕様
で共通して使用することが可能となる。これにより、構
成部材の種類を少なく抑えつつ、出力取り出し方向が違
う仕様の単気筒エンジンを構成することができ、低コス
トで、幅広いニーズに対応することができる。
【0014】次に、本発明に係る単気筒エンジンの別実
施例を説明する。図3、図4における単気筒エンジンに
おいても、前述の単気筒エンジンと同様に、機関本体で
あるクランクケース31の一面側が開口しており、この
開口している後面側の開口端を側蓋32にて閉塞してい
る。クランクケース31の図3における右側面の上部よ
り右上方傾斜状にシリンダ部31cを一体的に形成して
おり、その上端にシリンダヘッド22を配設し、その上
部には弁腕部を覆う弁腕カバー24を配設している。シ
リンダヘッド22には燃料噴射弁23を内嵌し、また、
シリンダ部31c内にピストン20がシリンダの中心軸
線方向に摺動自在に内嵌され、該ピストン20と、該ク
ランクケース31のクランク室31a内に軸支するクラ
ンク軸33との間に、コネクティングロッド19を介設
している。
施例を説明する。図3、図4における単気筒エンジンに
おいても、前述の単気筒エンジンと同様に、機関本体で
あるクランクケース31の一面側が開口しており、この
開口している後面側の開口端を側蓋32にて閉塞してい
る。クランクケース31の図3における右側面の上部よ
り右上方傾斜状にシリンダ部31cを一体的に形成して
おり、その上端にシリンダヘッド22を配設し、その上
部には弁腕部を覆う弁腕カバー24を配設している。シ
リンダヘッド22には燃料噴射弁23を内嵌し、また、
シリンダ部31c内にピストン20がシリンダの中心軸
線方向に摺動自在に内嵌され、該ピストン20と、該ク
ランクケース31のクランク室31a内に軸支するクラ
ンク軸33との間に、コネクティングロッド19を介設
している。
【0015】クランクケース31及び側蓋32内に形成
したクランク室31a・32a内において、前後略水平
にクランク軸33が配設されている。該クランク軸33
の後端、即ち、クランクケース31を閉塞する側蓋32
の後面側にはフライホイル21が付設され、クランク軸
33の後端部33aに該フライホイル21が取付られて
いる。そして、該フライホイル21に作業機を直接連結
することで、単気筒エンジンの後面側において該作業機
を駆動させることができる。一方、該クランク軸33の
前端部はクランクケース31から外側へ突出しており、
この突出部分は該クランク軸33の出力を取り出し可能
としている前部クランク出力取出部33bに構成されて
いる。該前部クランク出力取出部33bに作業機を連結
することで、前面側においても該作業機を駆動させるこ
とができる。
したクランク室31a・32a内において、前後略水平
にクランク軸33が配設されている。該クランク軸33
の後端、即ち、クランクケース31を閉塞する側蓋32
の後面側にはフライホイル21が付設され、クランク軸
33の後端部33aに該フライホイル21が取付られて
いる。そして、該フライホイル21に作業機を直接連結
することで、単気筒エンジンの後面側において該作業機
を駆動させることができる。一方、該クランク軸33の
前端部はクランクケース31から外側へ突出しており、
この突出部分は該クランク軸33の出力を取り出し可能
としている前部クランク出力取出部33bに構成されて
いる。該前部クランク出力取出部33bに作業機を連結
することで、前面側においても該作業機を駆動させるこ
とができる。
【0016】前記クランク室31a内において、クラン
ク軸33と平行に、クランク軸33の回転に起因する振
動を相殺するためのバランサ軸34と、燃料噴射ポン
プ、燃料フィードポンプ、及び動弁駆動用のカム軸等と
が配設され、それぞれの前端部をクランクケース31の
前壁部内に軸支し、その後端部を側蓋32内に軸支して
いる。
ク軸33と平行に、クランク軸33の回転に起因する振
動を相殺するためのバランサ軸34と、燃料噴射ポン
プ、燃料フィードポンプ、及び動弁駆動用のカム軸等と
が配設され、それぞれの前端部をクランクケース31の
前壁部内に軸支し、その後端部を側蓋32内に軸支して
いる。
【0017】また、前記側蓋32の周縁部分には、外側
方向に突出して前記フライホイール21を覆う、略円筒
形状のフライホイールハウジング32bが一体的に形成
されている。そして、該フライホイールハウジング32
bの外側端面である取付面32cを作業機と連結するこ
とで、単気筒エンジンに該作業機を連結するように構成
している。
方向に突出して前記フライホイール21を覆う、略円筒
形状のフライホイールハウジング32bが一体的に形成
されている。そして、該フライホイールハウジング32
bの外側端面である取付面32cを作業機と連結するこ
とで、単気筒エンジンに該作業機を連結するように構成
している。
【0018】このように、単気筒エンジンに作業機を連
結するためのフライホイールハウジング32bを側蓋3
2へ一体的に形成することで、フライホイールハウジン
グを側蓋32と別体に形成してクランクケース31へ取
り付けるように構成した場合に比べて、該フライホイー
ルハウジングをクランクケース31へ締結するためのボ
ルト等や、位置決めするためのピンやインロウ等が不必
要となるため、部品点数を減少することができて、コス
トダウンを図ることができる。また、フライホイールハ
ウジングを付設することによる重量の増加を最小限に抑
えることができるので、単気筒エンジンの軽量化を図る
ことができる。さらに、フライホイールハウジングの有
無や該フライホイールハウジングの形状違い等、仕様が
異なるフライホイールハウジングを複数構成する場合に
は、フライホイールハウジングをクランクケース31へ
一体的に形成する場合に比べて、形状が簡単で、小さく
構成することができるとともに、形成方法をダイカスト
化することができるので、安価に形成することができ
る。
結するためのフライホイールハウジング32bを側蓋3
2へ一体的に形成することで、フライホイールハウジン
グを側蓋32と別体に形成してクランクケース31へ取
り付けるように構成した場合に比べて、該フライホイー
ルハウジングをクランクケース31へ締結するためのボ
ルト等や、位置決めするためのピンやインロウ等が不必
要となるため、部品点数を減少することができて、コス
トダウンを図ることができる。また、フライホイールハ
ウジングを付設することによる重量の増加を最小限に抑
えることができるので、単気筒エンジンの軽量化を図る
ことができる。さらに、フライホイールハウジングの有
無や該フライホイールハウジングの形状違い等、仕様が
異なるフライホイールハウジングを複数構成する場合に
は、フライホイールハウジングをクランクケース31へ
一体的に形成する場合に比べて、形状が簡単で、小さく
構成することができるとともに、形成方法をダイカスト
化することができるので、安価に形成することができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明は、単気筒エンジンにおいて、以
上のような構成としたので、次のような効果を奏する。
まず、請求項1記載の如く、クランク軸の一端側にフラ
イホイールを配設し、クランク軸に固設したクランクギ
アとバランサ軸に固設したバランサギアとを直接噛合
し、該バランサ軸の反フライホイール側端部をエンジン
本体から外部へ突出したので、一台の単気筒エンジンに
て、同一回転方向の作業機を該エンジンの両側に接続し
て使用することが可能となり、複数の作業機を駆動させ
る場合に低コスト化を図ることができる。また、単気筒
エンジンを、クランク軸のフライホイル配設側端からの
み出力を取り出すような仕様に構成した場合と、バラン
サ軸の反フライホイール側端部からのみ出力を取り出す
ような仕様に構成した場合とでは、フライホイル及びバ
ランサ軸の形状が異なるだけとなるので、殆どの構成部
材を両仕様で共通して使用することが可能となる。これ
により、構成部材の種類を少なく抑えつつ、出力取り出
し方向が違う仕様の単気筒エンジンを構成することがで
き、低コストで、幅広いニーズに対応することができ
る。
上のような構成としたので、次のような効果を奏する。
まず、請求項1記載の如く、クランク軸の一端側にフラ
イホイールを配設し、クランク軸に固設したクランクギ
アとバランサ軸に固設したバランサギアとを直接噛合
し、該バランサ軸の反フライホイール側端部をエンジン
本体から外部へ突出したので、一台の単気筒エンジンに
て、同一回転方向の作業機を該エンジンの両側に接続し
て使用することが可能となり、複数の作業機を駆動させ
る場合に低コスト化を図ることができる。また、単気筒
エンジンを、クランク軸のフライホイル配設側端からの
み出力を取り出すような仕様に構成した場合と、バラン
サ軸の反フライホイール側端部からのみ出力を取り出す
ような仕様に構成した場合とでは、フライホイル及びバ
ランサ軸の形状が異なるだけとなるので、殆どの構成部
材を両仕様で共通して使用することが可能となる。これ
により、構成部材の種類を少なく抑えつつ、出力取り出
し方向が違う仕様の単気筒エンジンを構成することがで
き、低コストで、幅広いニーズに対応することができ
る。
【0020】また、請求項2記載の如く、クランク軸の
側蓋側端部にフライホイールを配設し、該側蓋と、該フ
ライホイールを覆うフライホイールハウジングとを一体
形成したので、フライホイールハウジングを側蓋と別体
に形成してクランクケースへ取り付けるように構成した
場合に比べて、該フライホイールハウジングをクランク
ケースへ締結するためのボルト等や、位置決めするため
のピンやインロウ等が不必要となるため、部品点数を減
少することができて、コストダウンを図ることができ
る。また、フライホイールハウジングを付設することに
よる重量の増加を最小限に抑えることができるので、単
気筒エンジンの軽量化を図ることができる。さらに、フ
ライホイールハウジングの有無や該フライホイールハウ
ジングの形状違い等、仕様が異なるフライホイールハウ
ジングを複数構成する場合には、フライホイールハウジ
ングをクランクケースへ一体的に形成する場合に比べ
て、形状が簡単で、小さく構成することができるととも
に、形成方法をダイカスト化することができるので、安
価に形成することができる。
側蓋側端部にフライホイールを配設し、該側蓋と、該フ
ライホイールを覆うフライホイールハウジングとを一体
形成したので、フライホイールハウジングを側蓋と別体
に形成してクランクケースへ取り付けるように構成した
場合に比べて、該フライホイールハウジングをクランク
ケースへ締結するためのボルト等や、位置決めするため
のピンやインロウ等が不必要となるため、部品点数を減
少することができて、コストダウンを図ることができ
る。また、フライホイールハウジングを付設することに
よる重量の増加を最小限に抑えることができるので、単
気筒エンジンの軽量化を図ることができる。さらに、フ
ライホイールハウジングの有無や該フライホイールハウ
ジングの形状違い等、仕様が異なるフライホイールハウ
ジングを複数構成する場合には、フライホイールハウジ
ングをクランクケースへ一体的に形成する場合に比べ
て、形状が簡単で、小さく構成することができるととも
に、形成方法をダイカスト化することができるので、安
価に形成することができる。
【図1】本発明に係る単気筒エンジンを示す正面断面図
である。
である。
【図2】同じく図1におけるX−X線矢視側面断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明に係る単気筒エンジンの別実施例を示す
後面断面図である。
後面断面図である。
【図4】同じく図3におけるY−Y線矢視側面断面図で
ある。
ある。
1・31 クランクケース 1a・31a クランク室 2・32 側蓋 2a・32a クランク室 32b フライホイールハウジング 32c 取付面 3・33 クランク軸 3a・33a (クランク軸の)前端部 4・34 バランサ軸 4a バランサ出力取出部 15 クランクギア 16 第一バランサギア 21 フライホイール
Claims (2)
- 【請求項1】 クランクケースの一側を開放し、その開
放側端を側蓋にて閉塞し、クランクケース内にてクラン
ク軸を略水平状に配置し、側蓋とそれに対向する側の該
クランクケースの側壁部とで、少なくともクランク軸及
びバランサ軸を軸支した単気筒エンジンにおいて、該ク
ランク軸の一端側にフライホイールを配設し、クランク
軸に固設したクランクギアとバランサ軸に固設したバラ
ンサギアとを直接噛合し、該バランサ軸の反フライホイ
ール配設側端部をエンジン本体から外部へ突出したこと
を特徴とする単気筒エンジン。 - 【請求項2】 クランクケースの一側を開放し、その開
放側端を側蓋にて閉塞し、クランクケース内にてクラン
ク軸を略水平状に配置し、側蓋とそれに対向する側の該
クランクケースの側壁部とで、少なくともクランク軸を
軸支した単気筒エンジンにおいて、該クランク軸の側蓋
側端部にフライホイールを配設し、該側蓋と、該フライ
ホイールを覆うフライホイールハウジングとを一体形成
したことを特徴とする単気筒エンジン。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13908698A JPH11324704A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 単気筒エンジン |
EP99910748A EP1072770A1 (en) | 1998-04-16 | 1999-03-26 | Inclined single cylinder engine |
PCT/JP1999/001595 WO1999054608A1 (fr) | 1998-04-16 | 1999-03-26 | Moteur monocylindrique incline |
CN 99806684 CN1303466A (zh) | 1998-04-16 | 1999-03-26 | 倾斜式单缸发动机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13908698A JPH11324704A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 単気筒エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11324704A true JPH11324704A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15237170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13908698A Pending JPH11324704A (ja) | 1998-04-16 | 1998-05-21 | 単気筒エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11324704A (ja) |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP13908698A patent/JPH11324704A/ja active Pending
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