JPH11322709A - 6−オキソ−pge1化合物、それらの製造方法およびそれらを有効成分として含有するプロスタグランジンe2受容体作働薬 - Google Patents

6−オキソ−pge1化合物、それらの製造方法およびそれらを有効成分として含有するプロスタグランジンe2受容体作働薬

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JPH11322709A
JPH11322709A JP10123541A JP12354198A JPH11322709A JP H11322709 A JPH11322709 A JP H11322709A JP 10123541 A JP10123541 A JP 10123541A JP 12354198 A JP12354198 A JP 12354198A JP H11322709 A JPH11322709 A JP H11322709A
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修一 大内田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) (式中、Aは炭素環;R1はOH、アルコキシ、NR4
5;R2はOHで置換されたアルキレン、アルケニレン、
アルキニレン;R3は(1)H、アルキル、(2)置換
されてもよいフェニル、シクロアルキル、(3)置換さ
れてもよいフェノキシ;ただし(i)R2がOHで置換
されたアルケニレン、アルキニレンの時、OHは、二重
結合または三重結合に関係する炭素原子に結合せず、
(ii)R3が(3)の時、R2中のOHおよび当該R3
基は、同一の炭素原子に結合しない。)で示される化合
物、それらの非毒性塩、それらのシクロデキストリン包
接化合物およびそれらを有効成分として含有するEP1
受容体作働薬。 【効果】 一般式(I)で示される化合物、それらの非
毒性塩およびそれらのシクロデキストリン包接化合物
は、PGE2受容体のサブタイプであるEP1受容体に
強く結合してそれに作働するため、抗うつ剤、抗潰瘍
剤、消化管機能改善剤として有用であると考えらる。ま
た、PGE2の他のサブタイプ受容体にほとんど結合し
ないため、PGE2が持つ他の様々な作用に関与しない
副作用のない薬剤となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、6−オキソ−PGE1
化合物に関する。さらに詳しくは、(1)一般式(I)
【0002】
【化4】
【0003】(式中、すべての記号は後記と同じ意味を
表す。)で示される化合物、(2)それらの製造方法お
よび(3)それらを有効成分として含有するプロスタグ
ランジンE2(以下、PGE2と略記する。)受容体作働
薬に関する。
【0004】
【従来の技術】プロスタグランジンE1、E2(それぞ
れ、PGE1、PGE2と略記する。)は、アラキドン酸
カスケード中の代謝産物として知られており、その作用
は、細胞保護作用、子宮収縮、発痛作用、消化管の蠕動
運動促進、覚醒作用、胃酸分泌抑制作用、血圧降下作
用、利尿作用等を有していることが知られている。
【0005】例えば、一般式(I)で示される本発明化
合物と関連のある構造式を有する化合物(6−オキソ−
PGE1化合物)について以下の特許出願が知られてい
る。 (1)特開昭54-44639号(米国特許番号4215142号)で
は、6−オキソ−PGE1化合物が各種のPG様作用
(降圧、血小板凝集抑制、胃酸分泌抑制、子宮収縮等の
作用)を有し、高血圧、血栓、胃潰瘍等の治療、分娩誘
発等に有用であることが記載されている。 (2)特開昭53-84842号でも、6−オキソ−PGE1
合物が各種のPG様作用(降圧、血小板凝集抑制、胃酸
分泌抑制、子宮収縮等の作用)を有し、高血圧、血栓、
胃潰瘍等の治療、分娩誘発等に有用であることが記載さ
れている。 (3)特開昭58-164512号(米国特許番号4443478号)で
は、6−オキソ−PGE 1化合物が細胞保護作用を有
し、細胞障害による疾患(肝臓、膵臓等の障害)の治療
に有用であることが記載されている。
【0006】近年の研究の中で、PGE2受容体には、
それぞれ役割の異なったサブタイプが存在することが分
かってきた。現時点で知られているサブタイプは、大別
して4つあり、それぞれ、EP1、EP2、EP3、E
P4と呼ばれている(Negishi M. et al, J. Lipid Med
iators Cell Signalling 12, 379-391 (1995))。PG
2は、その生理活性が多岐にわたるため、目的とする
作用以外の作用が副作用となってしまう欠点を有してい
るが、それぞれのサブタイプの役割を調べ、そのサブタ
イプのみに有効な化合物を得ることによって、この欠点
を克服する研究が続けられている。
【0007】これらのサブタイプのうち、EP1サブタ
イプは、神経終末からの神経伝達物質の遊離を促進し
(Nature, 245, 280-282, (1973))、消化管平滑筋を収
縮させる(Br. J. Pharmacol., 85, 273, (1985))こと
が知られている。そのため、この受容体に作働すること
は、抗うつ剤、抗潰瘍剤、消化管機能改善剤として有用
であると考えらる。
【0008】我々はこの目的のため、EP1サブタイプ
受容体に選択的に結合する化合物を見いだすべく研究を
行なった結果、一般式(I)で示される6−オキソ−P
GE 1化合物が、他のサブタイプの受容体にはほとんど
結合せず、EP1受容体に選択的かつ強力に結合するこ
とを見いだし、本発明を完成した。
【0009】
【発明の開示】本発明は、(1)一般式
【0010】
【化5】
【0011】(式中、Aは4〜7員の炭素環を表わし、
1は水酸基、C1〜4のアルコキシ基または一般式 NR45 (式中、R4およびR5は各々独立して、水素原子または
C1〜4のアルキル基を表わす。)を表わし、R2は1
個の水酸基で置換されたC1〜8のアルキレン基、C3
〜8のアルケニレン基またはC3〜8のアルキニレン基
を表わし、R3は、(1)水素原子、C1〜4アルキル
基、(2)1〜3個のC1〜4のアルキル基、C1〜4
のアルコキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基
またはニトロ基で置換されてもよいフェニル基またはC
3〜7のシクロアルキル基または(3)1〜3個のC1
〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、ハロゲン
原子、トリフルオロメチル基またはニトロ基で置換され
てもよいフェノキシ基を表わす。)で示される基を表わ
す。ただし、(i)R2が1個の水酸基で置換されたC
3〜8のアルケニレン基またはC3〜8のアルキニレン
基を表わす時、基中の水酸基は、二重結合または三重結
合に関係する炭素原子には結合せず、かつ(ii)R3
が(3)を表わす時、R2中の水酸基および当該R3
は、同一の炭素原子には結合しないものとする。)で示
される6−オキソ−PGE1化合物、それらの非毒性塩
またはそれらのシクロデキストリン包接化合物、(2)
それらの製造方法および(3)それらを有効成分として
含有するPGE2受容体サブタイプであるEP1受容体
作働薬に関する。
【0012】一般式(I)中、R4およびR5が表わすC
1〜4のアルキル基およびR3中のC1〜4のアルキル
基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル基およびこ
れらの異性体を意味する。一般式(I)中、R2中のC
1〜8のアルキレン基とは、メチレン、エチレン、プロ
ピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレ
ン、オクチレン基およびこれらの異性体を意味する。
【0013】一般式(I)中、R2中のC3〜8のアル
ケニレン基とは、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニ
レン、ヘキセニレン、ヘプテニレン、オクテニレン基お
よびこれらの異性体を意味する。一般式(I)中、R2
中のC3〜8のアルキニレン基とは、プロピニレン、ブ
チニレン、ペンチニレン、ヘキシニレン、ヘプチニレ
ン、オクチニレン基およびこれらの異性体を意味する。
【0014】一般式(I)中、R1が表わすC1〜4の
アルコキシ基およびR3中のC1〜4のアルコキシ基と
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基およ
びこれらの異性体を意味する。一般式(I)中、R3
のハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素
原子を意味する。
【0015】一般式(I)中、R3中のC3〜7のシク
ロアルキル基とは、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル基
を意味する。一般式(I)中、Aが表わす4〜7員の炭
素環とは、4〜7員の芳香族炭素環およびその一部が飽
和した炭素環およびC4〜7のシクロアルキル環を意味
する。
【0016】上記、4〜7員の芳香族炭素環として、例
えば、ベンゼン環が挙げられる。上記、4〜7員の芳香
族炭素環の一部が飽和した炭素環として例えば、シクロ
ペンテン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、シク
ロヘプテン、シクロヘプタジエン環等が挙げられる。上
記、C4〜7のシクロアルキル環として、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプ
チル環が挙げられる。
【0017】Aとして好ましくは、C4〜7のシクロア
ルキル環であり、より好ましくは、シクロヘキシル環で
ある。R2として好ましくは、1−ヒドロキシ−C1〜
8のアルキレン基である。R3として好ましくは、水素
原子またはC1〜4アルキル基である。すなわち、−R
2−R3として好ましくは、1−ヒドロキシ−C1〜12
のアルキル基であり、より好ましくは1−ヒドロキシ−
3−メチルヘプチル基である。
【0018】本発明において、特に断わらない限り、当
業者にとって明らかなように記号
【0019】
【化6】
【0020】は紙面の手前に結合していることを表わ
し、
【0021】
【化7】
【0022】は紙面の向こう側に結合していることを表
わす。本発明中においては、特に指示しない限り異性体
はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、アルキ
レン基、アルケニレン基およびアルキニレン基には直鎖
のもの、分枝鎖のものが含まれ、アルケニレン基中の二
重結合は、E、ZおよびEZ混合物であるものを含む。
また、分枝鎖のアルキル基が存在する場合等の不斉炭素
原子の存在により生ずる異性体も含まれる。一般式
(I)で示される本発明化合物中、好ましい化合物とし
ては、実施例に記載した化合物および以下の表1〜4に
示す化合物と相当するエステルおよびアミドが挙げられ
る。
【0023】表1〜4の各表では、各−R2−R3に相当
する基を有する11個の化合物が開示されていることを
意味する。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【塩】一般式(I)で示される化合物は、公知の方法で
相当する塩に変換される。塩は毒性のない、水溶性のも
のが好ましい。適当な塩として、アルカリ金属(カリウ
ム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウ
ム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に
許容される有機アミン(テトラメチルアンモニウム、ト
リエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シク
ロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミ
ン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、リ
ジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の
塩が挙げられる。
【0029】
【シクロデキストリン包接化合物】一般式(I)で示さ
れる化合物は、α−、β−あるいはγ−シクロデキスト
リン、あるいはこれらの混合物を用いて、特公昭50-336
2 号、同 52-31404 号または同 61-52146 号明細書記載
の方法を用いることによりシクロデキストリン包接化合
物に変換することができる。シクロデキストリン包接化
合物に変換することにより、安定性が増大し、また水溶
性が大きくなるため、薬剤として使用する際好都合であ
る。
【0030】
【本発明化合物の製造方法】一般式(I)で示される化
合物は以下にのべる方法、実施例に記載された方法また
は公知の方法に従って製造できる。 一般式(I)
【0031】
【化8】
【0032】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物は、一般式(II)
【0033】
【化9】
【0034】(式中、Yは酸性条件下で脱離可能な水酸
基の保護基を表わし、R2aは1個のOY基(基中、Yは
前記と同じ意味を表わす。)で置換されたC1〜8のア
ルキレン基、C3〜8のアルケニレン基、C3〜8のア
ルキニレン基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味
を表わす。)で示される化合物を酸性条件下で水酸基の
保護基を脱離することにより、製造することができる。
【0035】酸性条件下で脱離可能な水酸基の保護基と
しては、例えば、テトラヒドロピラニル基(以下、TH
Pと略する。)、t−ブチルジメチルシリル基等のシリ
ル含有基、1−エトキシエチル基、メトキシメチル基等
が挙げられる。酸性条件下で水酸基の保護基を脱離する
反応は公知であり、例えば、溶媒(塩化メチレン、ジオ
キサン、酢酸エチル、酢酸、水またはそれらの混合溶媒
等)中、有機酸(トリフルオロ酢酸等)または無機酸
(塩化水素、臭化水素等)を用いて、0〜120℃の温
度で行なわれる。
【0036】一般式(II)で示される化合物は、以下
の反応工程式(A)および(B)に従って製造すること
ができる。反応工程式(A)および(B)中の記号は、
前記と同じ意味を表わすかまたは、下記の意味を表わ
す。 Cl:クロライド、 R1b:C1〜4アルキル基、 R1a:C1〜4アルキル基。
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】反応工程式(A)中、アシル化、脱炭酸、
酸化の各工程は、特開昭60−197667号(ヨーロ
ッパ特許公開0156611号または米国特許4622410号)に記
載されている方法に従って行なわれる。反応工程式
(A)中、アミド化反応は公知であり、例えば、不活性
有機溶媒(塩化メチレン、THF、ベンゼン、アセト
ン、アセトニトリル等)中、三級アミン(トリエチルア
ミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン等)の存在下
または非存在下、縮合剤(EDC、DCC等)を用いる
かまたは用いないで、−10〜50℃の温度で行なわれ
る。
【0041】反応工程式(A)および(B)中、エステ
ル化反応は、公知であり、例えば、相当するアルカノー
ル中、酸(塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、塩化
水素ガス等)または縮合剤(DCC、ピバロイルハライ
ド、アリールスルホニルハライド、アルキルスルホニル
ハライド等)を用いて0〜40℃で反応させることによ
り行なわれる。
【0042】反応工程式(B)中、アルカリ条件下での
加水分解は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶
媒(THF、メタノール、エタノール、ジメトキシエタ
ンまたはこれらの混合溶媒等)中、アルカリ(例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)の水溶液を用い
て、0〜50℃の温度で行なわれる。反応工程式(B)
中、一般式(IX)で示されるカルボン酸化合物から一
般式(VI)で示される酸ハライド化合物を得る反応
は、当該カルボン酸を有機溶媒(無水トルエン、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、THF等)
中または無溶媒で、ハロゲン化試薬(塩化オキサリル、
チオニルクロライド等)と−20℃〜還流温度で反応さ
せることにより行なわれる。
【0043】
【出発物質および試薬】本発明で用いる出発物質および
試薬は、それ自体公知であるかまたは公知の方法により
製造することができる。一般式(III)、(VII)
で示される化合物は、それ自身公知であるかまたは公知
の方法により製造することができる。例えば、一般式
(III)で示される化合物のうち、(1)R3が水素
原子またはC1〜4のアルキル基である化合物は、特開
昭49-124048号、同50-11340号(米国特許番号4061865
号)に、特に−R2−R3としてn−ヘキシル基である化
合物は、J. Am. Chem. Soc., 92, 397 (1970)に、
(2)R3が置換されてもよいフェニル基である化合物
は、米国特許番号4061865号に、(3)R3が置換されて
もよいC3〜7のシクロアルキル基である化合物は、特
開昭50-148339号、同53-25544号(米国特許番号3966792
号、同4045468号、同4061865号、同4117119号)に、
(4)R3が置換されてもよいフェノキシ基である化合
物は、日本特許番号1214209号(米国特許番号4065632
号)に記載されている。
【0044】本明細書中の各反応において、反応生成物
は通常の精製手段、例えば常圧下または減圧下における
蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高
速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、
あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶
等の方法により精製することができる。精製は各反応ご
とに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なっ
てもよい。
【0045】
【本発明化合物の薬理活性】一般式(I)で示される6
−オキソ−PGE1化合物、それらの非毒性塩またはそ
れらのシクロデキストリン包接化合物は、PGE2受容
体のサブタイプであるEP1受容体に強く結合し、それ
に作働する。前述したようにEP1受容体は、神経終末
からの神経伝達物質の遊離、消化管平滑筋の収縮に関与
していることが知られている。そのため、この受容体に
作働することは、抗うつ剤、抗潰瘍剤、消化管機能改善
剤として有用であると考えらる。しかも、本発明化合物
は、PGE2の他のサブタイプ受容体にほとんど結合し
ないため、PGE2の他の様々な作用に関与せず、副作
用のない薬剤となると考えられる。
【0046】例えば、実験室の実験では、プロスタノイ
ドレセプターサブタイプ発現細胞を用いた受容体結合実
験により、これらを確認した。 (i)プロスタノイドレセプターサブタイプ発現細胞を
用いた受容体結合実験スギモト(Sugimoto)らの方法
(J. Biol. Chem., 267, 6463-6466 (1992))に準じ
て、プロスタノイドレセプターサブタイプ(マウスEP
1、EP2、EP3およびEP4)を発現したCHO細
胞を調製し、膜標品とした。
【0047】調製した膜画分(0.5mg/ml)、3H−
PGE2を含む反応液(200μl)を室温で1時間イ
ンキュベートした。反応を氷冷バッファー(3ml)で
停止し、減圧下吸引ろ過して結合した3H−PGE2をガ
ラスフィルター(GF/B)にトラップし、結合放射活
性を液体シンチレーターで測定した。Kd値とBmax
値は、Scatchard plots から求めた[Ann. N.Y. Acad. S
ci.,51, 660 (1949)]。非特異的結合は過剰量(2.5μ
M)の非標識PGE2の存在下での結合として求めた。
本発明化合物による3H−PGE2結合阻害作用の測定
は、3H−PGE2を2.5nM、本発明化合物を添加して
行なった。なお、反応にはすべて次のバッファーを用い
た。 バッファー:10mM リン酸カリウム(pH6.0),
1mM EDTA,10mM MgCl2,0.1M Na
Cl。
【0048】本発明化合物の解離定数Ki値(μM)は
次式により求めた。 Ki=IC50/(1+([C]/Kd)) 実施例1の本発明化合物のマウスEP1に対する結合活
性におけるKi値は0.15μMであるのに対して、マウス
EP2、EP3およびEP4に対するKi値はいずれも
10μM以上であった。
【0049】
【毒性】本発明化合物の毒性は十分に低いものであり、
医薬品として使用するために十分安全であることが確認
されている。
【0050】
【医薬品への適用】一般式(I)で示される本発明化合
物、その非毒性の塩またはシクロデキストリン包接物を
上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的
に、経口または非経口の形で投与される。投与量は、年
齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等によ
り異なるが、通常、成人一人当たり、一回につき、1m
gから100mgの範囲で一日一回から数回経口投与さ
れるか、または成人一人当たり、一回につき、0.1m
gから10mgの範囲で一日一回から数回非経口投与
(好ましくは、静脈内投与)されるか、または一日1時
間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
【0051】もちろん前記したように、投与量は種々の
条件により変動するので、上記投与量より少ない量で十
分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な場合
もある。本発明化合物を投与する際には、経口投与のた
めの固体組成物、液体組成物およびその他の組成物、非
経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いら
れる。
【0052】経口投与のための固体組成物には、錠剤、
丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カプセ
ル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含ま
れる。このような固体組成物においては、ひとつまたは
それ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希
釈剤、例えばラクトース、マンニトール、マンニット、
グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セ
ルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムと混和される。組成物は、常
法に従って、不活性な希釈剤以外の添加物、例えばステ
アリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコー
ル酸カルシウムのような崩壊剤、グルタミン酸またはア
スパラギン酸のような溶解補助剤を含有してもよい。錠
剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースフ
タレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで
被膜していてもよいし、また2以上の層で被膜していて
もよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカ
プセルも包含される。
【0053】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤
等を含む。このような液体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性
な希釈剤(例えば精製水、エタノール)に含有される。
この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤の
ような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有
してもよい。
【0054】経口投与のためのその他の組成物として
は、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体
公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。こ
の組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウム
のような安定剤と等張性を与えるような安定化剤、塩化
ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のよ
うな等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方
法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,3
55号明細書に詳しく記載されている。
【0055】本発明による非経口投与のための注射剤と
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水性の
溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80(登録商標)等がある。このような組成物は、さら
に防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補
助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のよう
な補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留
フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によっ
て無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造
し、使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他
の溶媒に溶解して使用することもできる。
【0056】非経口投与のためその他の組成物として
は、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法によ
り処方される外用液剤、軟膏、塗布剤、直腸内投与のた
めの坐剤および腟内投与のためのペッサリー等が含まれ
る。
【0057】
【参考例および実施例】以下、参考例および実施例によ
って本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。クロマトグラフィーによる分離の箇所に
示されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒また
は展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。参考例1 トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸モノエチルエステル
【0058】
【化13】
【0059】トランス−1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸(10g)にベンゼン(300ml)、エタノー
ル(32ml)、濃硫酸(0.8ml)を加え還流した。
3日後室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、
ジエチルエステルの白色固体(13.2g)を得た。これを
エタノール(50ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウ
ム(58ml)を加え、2時間攪拌した。2N塩酸で酸
性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、カラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→
酢酸エチル→メタノール)で精製して、下記物性値を有
する標題化合物(5.48g)を白色固体として得た。 TLC:Rf 0.16(ヘキサン:酢酸エチル=2:1); NMR(CDCl3): δ 4.10 (2H, q, J=6.6Hz),
2.45-1.83 (6H, m), 1.66-1.32 (4H, m), 1.25 (3H, t,
J=6.6Hz)。参考例2 (1S,4R,5S,6R,7R)−2−オ
キサ−4−(トランス−4−エトキシカルボニルシクロ
ヘキシルカルボニル)−6−[(3S,5S)−(1
E)−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−
5−メチル−ノナ−1−エニル]−7−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−ビシクロ[3,3,0]オ
クタン−3−オン
【0060】
【化14】
【0061】(1)酸クロライド体の調製
【0062】
【化15】
【0063】トランス−1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸モノエチルエステル(参考例1で合成した。)
(1.12g)を無水トルエン(20ml)に溶かし、塩化
オキサリル(1.0ml)を加え、1時間反応させた後、
溶媒を留去、トルエン共沸を行ない、上記構造式を有す
る酸クロライド体を調製した。 (2)標題化合物(ビシクロ体)の合成:アルゴン雰囲
気下、無水トルエン(50ml)、リチウム ジイソプ
ロピルアミド(2.0M)のTHF溶液(4.5ml)を加
え、−70℃に冷却した。この溶液に、(1S,5S,
6R,7R)−2−オキサ−6−[(3S,5S)−
(1E)−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−5−メチル−ノナ−1−エニル]−7−(テトラ
ヒドロピラン−2−イルオキシ)−ビシクロ[3,3,
0]オクタン−3−オン(2.00g)の無水トルエン(1
0ml)溶液を滴下し、1時間攪拌し、上記(1)で調
製した酸クロライド体の無水トルエン(14ml)溶液
を滴下した。1時間後、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)で精製し
て、下記物性値を有する標題化合物(ビシクロ体と呼
ぶ。)(2.724g)を黄色固体として得た。 TLC:Rf 0.58(ヘキサン:酢酸エチル=1:1); NMR(CDCl3): δ 5.75-4.90 (3H, m), 4.78-
4.50 (2H, m), 4.40-3.70 (7H, m), 3.60-3.40 (2H,
m), 3.40-1.04 (38H, m), 0.98-0.74 (6H, m)。参考例3 (13E)−(9α,11α,15S,17
S)−2,5−エタノ−6−オキソ−9−ヒドロキシ−
11,15−ビス(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−17,20−ジメチルプロスタ−13−エン酸
【0064】
【化16】
【0065】ビシクロ体(参考例2(2)で合成し
た。)(2.677g)をメタノール(30ml)に溶か
し、水酸化カリウム(1.16g)の水(20ml)溶液を
加え、2時間還流した。室温に冷却後、酢酸エチルで希
釈し、1N塩酸で酸性にした。有機層を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)で精製して、下記物性値を有する標題化合物
(bis−OTHP−PGF1α体と呼ぶ。)(2.56
g)を褐色油状物として得た。 TLC:Rf 0.19(ヘキサン:酢酸エチル=1:1); NMR(CDCl3): δ 5.66-5.12 (2H, m), 4.78-
4.54 (2H, m), 4.26-3.70 (7H, m), 3.56-3.36 (2H,
m), 2.60-1.04 (37H, m), 0.98-0.80 (6H, m)。参考例4 (13E)−(11α,15S,17S)−
2,5−エタノ−6,9−ジオキソ−11,15−ビス
(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−17,20
−ジメチルプロスタ−13−エン酸
【0066】
【化17】
【0067】bis−OTHP−PGF1α体(参考例
3で合成した。)(2.6g)をアセトン(30ml)に
溶かし、−60℃に冷却した。これに、ジョーンズ試薬
(Jones reagent)(10ml)を加え、さらにアセト
ン(20ml)を加え−40℃から−20℃に温度を制
御して、1時間反応させた。これにイソプロパノール
(50ml)を加え、エーテルで希釈した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=4:1→2:1→酢酸エチル)で精製して、
下記物性値を有する標題化合物(bis−OTHP−P
GE1体と呼ぶ。)(731.2mg)を淡黄色高粘性油状物
として得た。 TLC:Rf 0.41(ヘキサン:酢酸エチル=2:1); NMR(CDCl3): δ 5.70-5.47 (1H, m), 5.43-
5.22 (1H, m), 4.80-4.57 (2H, m), 4.33-3.94 (2H,
m), 3.94-3.72 (2H, m), 3.60-3.36 (2H, m), 2.90-2.2
0 (8H, m), 2.20-1.04 (29H, m), 0.97-0.81 (6H, m)。実施例1 (13E)−(11α,15S,17S)−
2,5−エタノ−6,9−ジオキソ−11,15−ジヒ
ドロキシ−17,20−ジメチルプロスタ−13−エン
酸 [(17S)−2,5−エタノ−6−オキソ−1
7,20−ジメチル−PGE1
【0068】
【化18】
【0069】bis−OTHP−PGE1体(参考例4
で合成した。)(720mg)をTHF(10ml)に
溶かし、65%酢酸(50ml)を加え、40℃にて2
時間反応させた。室温に冷却後、溶媒を留去し、更にト
ルエン共沸を3回行ない、カラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1→酢酸エチ
ル)で精製して、下記物性値を有する標題化合物(333.
4mg)を白色固体として得た。 TLC:Rf 0.22(酢酸エチル); NMR(CDCl3): δ 5.61-5.45 (2H, m), 4.26-
3.98 (2H, m), 2.88-1.84 (12H, m), 1.80-1.00 (13H,
m), 0.96-0.80 (6H, m)。製剤例1 以下の各成分を常法により混合し、常法により打錠し、
1錠中に10mgの活性成分を含有する錠剤100錠を
得た。 ・(17S)−2,5−エタノ−6−オキソ−17,20−ジメチル−PGE1 (実施例1で合成した。) ・・・1.0g ・線維素グリコール酸カルシウム ・・・200mg ・ステアリン酸マグネシウム ・・・100mg ・微結晶セルロース ・・・9.7g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/557 ACL A61K 31/557 ACL AED AED

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Aは4〜7員の炭素環を表わし、R1は水酸
    基、C1〜4のアルコキシ基または一般式 NR45 (式中、R4およびR5は各々独立して、水素原子または
    C1〜4のアルキル基を表わす。)を表わし、R2は1
    個の水酸基で置換されたC1〜8のアルキレン基、C3
    〜8のアルケニレン基またはC3〜8のアルキニレン基
    を表わし、R3は、(1)水素原子、C1〜4のアルキ
    ル基、(2)1〜3個のC1〜4のアルキル基、C1〜
    4のアルコキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル
    基またはニトロ基で置換されてもよいフェニル基または
    C3〜7のシクロアルキル基または(3)1〜3個のC
    1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、トリフルオロメチル基またはニトロ基で置換さ
    れてもよいフェノキシ基を表わす。)で示される基を表
    わす。ただし、(i)R2が1個の水酸基で置換された
    C3〜8のアルケニレン基またはC3〜8のアルキニレ
    ン基を表わす時、基中の水酸基は、二重結合または三重
    結合に関係する炭素原子には結合せず、かつ(ii)R
    3が(3)を表わす時、R2中の水酸基および当該R3
    は、同一の炭素原子には結合しないものとする。)で示
    される6−オキソ−PGE1化合物、その非毒性塩また
    はそのシクロデキストリン包接化合物。
  2. 【請求項2】 AがC4〜7のシクロアルキル環である
    請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2が1−ヒドロキシ−C1〜8のアル
    キレン基であり、R3が水素原子またはC1〜4のアル
    キル基である請求項1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 化合物が、2,5−エタノ−6−オキソ
    −17,20−ジメチル−PGE1、(17S)−2,
    5−エタノ−6−オキソ−17,20−ジメチル−PG
    1、(17R)−2,5−エタノ−6−オキソ−1
    7,20−ジメチル−PGE1またはそのメチルエステ
    ルである請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(II) 【化2】 (式中、Yは酸性条件下で脱離可能な水酸基の保護基を
    表わし、R2aは1個のOY基(基中、Yは前記と同じ意
    味を表わす。)で置換されたC1〜8のアルキレン基、
    C3〜8のアルケニレン基またはC3〜8のアルキニレ
    ン基を表わし、その他の記号は請求項1での定義と同じ
    意味を表わす。)で示される化合物を酸性条件下で水酸
    基の保護基を脱離することを特徴とする一般式(I) 【化3】 (式中、すべての記号は請求項1での定義と同じ意味を
    表わす。)で示される6−オキソ−PGE1化合物の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の一般式(I)で示され
    る6−オキソ−PGE1化合物、その非毒性塩またはそ
    のシクロデキストリン包接化合物を有効成分として含有
    するプロスタグランジンE2受容体サブタイプであるE
    P1受容体作働薬。
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