JPH11320842A - ドクターブレード装置 - Google Patents

ドクターブレード装置

Info

Publication number
JPH11320842A
JPH11320842A JP10150775A JP15077598A JPH11320842A JP H11320842 A JPH11320842 A JP H11320842A JP 10150775 A JP10150775 A JP 10150775A JP 15077598 A JP15077598 A JP 15077598A JP H11320842 A JPH11320842 A JP H11320842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
doctor blade
blade
doctor
backward
measuring roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10150775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2896894B1 (ja
Inventor
Takayuki Iijima
孝之 飯島
Yosuke Shinoda
洋介 信田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd filed Critical Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Priority to JP10150775A priority Critical patent/JP2896894B1/ja
Priority to US09/246,161 priority patent/US5983798A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2896894B1 publication Critical patent/JP2896894B1/ja
Publication of JPH11320842A publication Critical patent/JPH11320842A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/20Ink-removing or collecting devices

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】計量ローラーの外周面からのドクターブレード
によるインキの掻き取り具合の変動を解消して適切な印
刷濃度を維持する。 【解決手段】計量ローラー5に対し接近・離隔される基
台114に取り付けられたブレードホルダー113、ブレード
ホルダー113に保持され、軸線方向で実質的に計量ロー
ラー5の全長に亘るドクターブレード111、刃先が計量
ローラー5の外周面に押し付けられて撓むドクターブレ
ード111の撓み側の面にドクターブレード111の長手方向
に沿って添えられ、ドクターブレード111の刃先方向に
対し進退移動され得る弾力変更部材112及び弾力変更部
材をドクターブレードの刃先方向に対し進退移動させる
進退移動手段118,119,120から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キーレス印刷機
のドクターブレード装置、特に、インキ供給の総量を適
宜に変更設定することが可能なキーレスインキ供給装置
におけるドクターブレード装置、例えばオフセット印刷
機に使用される粘度の高いインキ、所謂かたいインキ、
又は粘度の低いインキ、所謂やわらかいインキを使用す
るキーレスインキ供給装置のドクターブレード装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粘度の高いインキが用いられる
インキ供給装置として、インキ壷方式のインキ供給装置
がよく知られている。インキ壷方式のインキ供給装置
は、次に説明するインキキー式のものと刃板式のものと
の二つに大別される。インキキー式のもの(図示しな
い)では、ファウンテンローラーの滑らかな外周面に対
して、インキ壷に複数設けられたインキキーの先端を各
々変位させ、それらの間に適宜の隙間を保つことによっ
て、ファウンテンローラーの回転と共にその外周面に付
着したインキを前記隙間から適宜に引き出すものであ
る。
【0003】刃板式のもの(図示しない)では、ファウ
ンテンローラーの面長に略等しい長さの刃板が用いら
れ、剛性のあるインキキーとは逆にその先端は柔軟性が
あって、ファウンテンローラーの滑らかな外周面との間
に予め隙間が設けられており、刃板の先端付近を別に設
けられた部材によって、ファウンテンローラーの外周面
に近づける方向にその隙間を適宜に調整し、ファウンテ
ンローラーの回転と共にその外周面に付着したインキ
を、前記隙間から適宜に引き出すものである。これらイ
ンキ壷方式のインキ供給装置では、基本的に印刷中にイ
ンキキー及び刃板の先端がファウンテンローラーの外周
面に押し付けられていないという特徴がある。
【0004】印刷画像部分の不規則な分布に拘らずイン
キ着けローラーの外周面の新たなインキ膜を、インキ消
費量の部分的な多少に拘らず常に一定になるようにイン
キを供給するようにしたキーレスインキ供給装置のドク
ターブレード装置及びインキについての従来の技術とし
ては、例えば「新聞印刷ハンドブック」(社団法人日本
新聞協会1997年4月10日発行・67、68、17
8及び189頁)に開示されているものがある。
【0005】そして、上記文献には、ドクターブレード
装置に関して、外周面に微細な凹凸部を有する樹脂ロー
ラーである計量ローラーに押し付けられたドクターブレ
ードの刃先によって計量ローラーの外周面の余剰インキ
を掻き取り、刃先を通過した略均等な膜のインキがイン
キ着けローラーに供給されることが記載されており、
又、インキに関して、キーレスインキ供給装置では、通
常のオフセット印刷機のインキ壷方式やインキポンプ方
式のインキ供給装置に使用されるインキに比べ一般に粘
度の低いインキが使用されることが記載されている。
【0006】上記文献に開示されているドクターブレー
ド装置は、専ら粘度の低い、一般的にラレー粘度で20
乃至30ポアズ程度、又は35乃至50ポアズ程度の所
謂キーレスインキを使用しているキーレスインキ供給装
置におけるもので、インキ供給の上流側のローラーから
転移された計量ローラーの外周面の多量のインキの余剰
分を計量ローラーの外周面に押し付けられているドクタ
ーブレードの刃先によって余剰インキとして掻き取り、
略均等な膜のインキとしてインキ着けローラーに供給す
るようにしている。計量ローラーの外周面は、例えば樹
脂を主成分として作られ、適宜にインキを受容させるた
めの微細な凹凸部が無数に設けられている。
【0007】ドクターブレード装置の作用によるインキ
供給量の総量を変更するための従来の技術としては、例
えば特公平6−75963号公報に開示されているもの
がある。そして、上記文献には、ドクターブレードを支
持するブレードホルダーの基台を、角変位可能、且つそ
の位置を移動することによって計量ローラー中心との間
隔が調整可能なもので、この間隔を調整し、且つ基台の
角度を変更することによって、計量ローラーの外周面に
押し付けられているドクターブレードの刃先が、計量ロ
ーラーの回転に従う接線状態からその回転に逆らう接線
状態まで押し付け状態を調整可能であると共に、これに
より粘度の異なるインキが使用可能であるというものが
記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の「新聞印刷ハン
ドブック」(社団法人日本新聞協会1997年4月10
日発行・67、68、178及び189頁)に開示され
ているドクターブレード装置は、ドクターブレードの刃
先での掻き取り加減、即ちインキ膜の厚さ加減の調節が
不可能であるという欠点がある。そのために、ドクター
ブレードの刃先の状態や摩耗、計量ローラーの外周面の
状態やその経時変化等によって現状が変化すると、印刷
紙面の画像濃度(以下、単に「印刷濃度」という)が変
わってしまうという問題がある。
【0009】このことは、次のような事柄と相俟って印
刷品質を損なうという問題につながる。 従来から計量ローラーの外周面の材質や製作上の外周
面状態の不均一及びドクターブレードの刃先の摩耗など
の必然的に生じる悪影響によって、計量ローラー毎のイ
ンキ転移が異なり、印刷濃度の不均一が生じる。
【0010】カラーインキの場合には、各色のインキ
毎に必要な印刷濃度を得るためのインキ量が違うので、
カラーバランスが取れない。 印刷速度が変化するとインキの転移量が変わり、印刷
濃度が変化する。 稼働による温度変化によってインキの粘度が変化し、
インキの転移量が変わって印刷濃度が変化する。
【0011】上記の特公平6−75963号公報に開示
されているインキ供給装置においては、ドクターブレー
ドやブレードホルダーには何等工夫がなく、それを取り
付けている基台を角変位させたり、その位置を移動させ
たりして計量ローラーに対するドクターブレードの刃先
の押し付け角度や押し付ける力を変えるもので、計量ロ
ーラーに対するドクターブレードの刃先の押し付け角度
や押し付ける力の相関を得ることは至難の業である。即
ち、インキの掻き取りを変えるために押し付ける力を増
減するには、ドクターブレードに比較的大きな撓みを与
えるしかなく、押し付け角度も必然的に大きく変わるこ
とになる。
【0012】逆に、押し付け角度を増減するときも同様
であることは明らかである。即ち、適宜の押し付け角度
において適宜な押し付け力を得ることが難しい。そのた
めに、インキ供給の多少が生じて安定した印刷濃度が得
られ難いと共に、粘度の高いインキを掻き取るときに生
じる大きな抵抗力によってドクターブレードが耐えられ
ないで変形するという欠点があり、印刷不良が発生し易
いという問題がある。
【0013】この発明は、上記の諸問題を一挙に解決し
ようとするもので、従来、インキの粘度、インキの種
類、インキの温度変化及び印刷速度等が変わることによ
って影響を受けていた計量ローラーの外周面からのドク
ターブレードの刃先によるインキの掻き取り具合の違い
を解消すると共に、ドクターブレードの刃先の摩耗や個
々の計量ローラーの外周面状態の不統一があることによ
って生じる、ドクターブレードの刃先によるインキの掻
き取り具合の違いを解消して適宜な印刷濃度が得られる
ドクターブレード装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明のドクターブレ
ード装置は、印刷装置のインキ供給経路中の計量ローラ
ーに対して、その外周面に転移されてきたインキの余剰
分を計量ローラーに押し付けられたドクターブレードで
掻き取るドクター手段に装着される。
【0015】そして、計量ローラーに対し接近・離隔さ
れる基台に取り付けられたブレードホルダー、ブレード
ホルダーに保持され、軸線方向で実質的に計量ローラー
の全長に亘るドクターブレード、刃先が計量ローラーの
外周面に押し付けられて撓むドクターブレードの撓み側
の面にドクターブレードの長手方向に沿って添えられ、
ドクターブレードの刃先方向に対し進退移動され得る弾
力変更部材及び弾力変更部材をドクターブレードの刃先
方向に対し進退移動させる進退移動手段から構成されて
いる。
【0016】別に、弾力変更部材が、単体ではなく、計
量ローラーの軸線方向で実質的に全長に亘るドクターブ
レードの刃先が計量ローラーの外周面に押し付けられて
撓むドクターブレードの撓み側の面にドクターブレード
の長手方向に沿って複数に分割されて添えられ、ドクタ
ーブレードの刃先方向に対し個々に独立して進退移動さ
れ得るものであり、それらの弾力変更部材を個別に進退
移動させる進退移動手段を備えた形式もある。
【0017】そして、上記の両形式の夫々には、次のよ
うなが形式ある。 1.弾力変更部材は、ドクターブレードの刃先方向に対
し案内規制されて進退し得るようにドクターブレードと
共にブレードホルダーに保持された板状体であり、進退
移動手段は、ブレードホルダーに設けられ、弾力変更部
材に直接連係する進退駆動手段である形式
【0018】2.弾力変更部材は、ドクターブレードの
刃先方向に対し案内規制されて進退し得るようにドクタ
ーブレードと共にブレードホルダーに保持された板状体
であり、進退移動手段は、先端が弾力変更部材に連係さ
れ、ドクターブレードの刃先方向に対し進退し得る進退
移動部材と、進退移動部材をドクターブレードの刃先方
向に対し進退駆動する進退駆動手段とからなる形式
【0019】3.弾力変更部材は、ブレードホルダーに
保持されたドクターブレードの先端突出部のみに接触し
得るドクターブレードの長手方向の細長状であり、 進
退移動手段は、先端が弾力変更部材に連係され、ドクタ
ーブレードの刃先方向に対し進退し得る進退移動部材
と、進退移動部材をドクターブレードの刃先方向に対し
進退駆動する進退駆動手段とからなる形式 進退駆動手段は、例えば、カム機構、ねじ機構を備えた
ものであったり、又は進退駆動手段は、例えば圧電アク
チュエーターや超音波リニアーモーターであったりす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態におけるド
クターブレード装置を図面に従って説明する。この発明
の実施の形態におけるドクターブレード装置は、例えば
図1に示すような比較的粘度が高いインキを使用可能と
する印刷装置のキーレスインキ供給装置に適用される。
【0021】その印刷装置のキーレスインキ供給装置に
おいては、インキ壷1が隣接して設けられたファウンテ
ンローラー2、インキ受け渡しローラー3、中間ローラ
ー4、外周面に微細な凹凸部を有する計量ローラー5、
インキ着けローラー6,6、刷版が装着された版胴7及
びブランケットが装着されたブランケット胴8がインキ
供給の上流側から下流側へ向って順次外周面を近接乃至
接触させて配列されており、計量ローラー5に対して
は、その外周面に転移されてきたインキの余剰分を掻き
取るドクター手段Aが設けられ、版胴7に対しては湿し
水供給装置9が設けられている。
【0022】図3に示すように、ドクター手段Aは、ド
クターブレード11、ドクターブレード11に添えられ
ドクターブレード11を支える弾力変更部材12、ドク
ターブレード11と弾力変更部材12とを保持したブレ
ードホルダー13、ブレードホルダー13が取り付けら
れた基台14及び弾力変更部材12を進退移動させる進
退移動手段から成るドクターブレード装置10と、基台
14の両端が取り付けられ、軸受を介して回転可能に両
側のフレーム(図示しない)に支持された支持軸21,
21、各支持軸21に一端が取り付けられたアーム22
及びアーム22の他端にピストン棒の先端がピンで連結
され、フレーム(図示しない)にブラケット23を介し
て流体圧シリンダー本体の取付け端部がピンで連結され
た流体圧シリンダー24から成るドクターブレード装置
作動機構20とから構成されている。
【0023】ドクターブレード装置10において、基台
14は、計量ローラー5の長さと略同じ長さのドクター
ブレード11、即ちブレードホルダー13を装備し得る
のに十分な長さの長方形の厚板体で、その左右両端部に
立ち上がりのフランジ部14a,14aが形成され、軸
受を介して回転可能に両側のフレーム(図示しない)に
支持された支持軸21,21の対向端の各フランジ21
aに基台14の各フランジ部14aがボルト25で結合
されている。
【0024】そして、ドクター手段Aにおいて、流体圧
シリンダー24における流体圧作動によりピストン棒が
突出・退縮し、それによりドクターブレード装置10の
基台14は、アーム22を介して支持軸21の軸線回り
に一定量の角変位をする。即ち、ドクターブレード装置
10のドクターブレード11の刃先は、計量ローラー5
の外周面に対し押し付けられたり、該外周面から離隔さ
れたりする。なお、流体圧シリンダー24のピストン棒
の推力は、計量ローラー5の外周面に押し付けられてい
るドクターブレード11の刃先に生じる弾力よりも常に
大きくなるように、図示しない流体圧調整手段により設
定されるようになっている。
【0025】上記の印刷装置のキーレスインキ供給装置
においては、比較的粘度が高いインキの使用が可能であ
り、インキ壷1中のインキIは、回転するファウンテン
ローラー2で引き出され、夫々回転するインキ受け渡し
ローラー3及び中間ローラー4を介して計量ローラー5
の微細凹凸の外周面に転移される。
【0026】ドクター手段Aにおいては、流体圧シリン
ダー24が作動し、ピストン棒が突出すると、アーム2
2が支持軸21を中心に図1で反時計回りに一定量角変
位し、支持軸21、即ちドクターブレード装置10の基
台14も同様に図1で反時計回りに一定量角変位する。
その結果、 図2に示すように、基台14に取り付けら
れたブレードホルダー13に保持されたドクターブレー
ド11の刃先は、時計回りに回転している計量ローラー
5の外周面に押し付けられ、ドクターブレード11は、
下側に添えられた弾力変更部材12共々下向きに撓まさ
れる。
【0027】それにより計量ローラー5の外周面に転移
されてきたインキIは、所定量を残して余剰分がドクタ
ーブレード11により掻き取られた上、インキ着けロー
ラー6,6を経て版胴7に装着された刷版から更にブラ
ンケット胴8に装着されたブランケットへと転移され
る。かくして、所定濃度の印刷が行われる。
【0028】ドクターブレード装置10においては、ド
クターブレード11の刃先に対する弾力変更部材12の
先端縁の位置により押し付けられているドクターブレー
ド11の弾力が定まり、それによりドクターブレード1
1が掻き取るインキ量も定まる。
【0029】そして、ドクターブレード11の刃先に生
じる弾力、即ち掻き取りインキ量の調節は、以下に詳述
するドクターブレード装置における進退移動手段で弾力
変更部材12の先端縁のドクターブレード11の刃先に
対する前進・後退位置を調節することにより行われる。
図2(a)は、この発明の実施の第1形態及び第2形態
における形式の弾力変更部材12(112,212)を
示し、図2(b)は、この発明の実施の第3形態乃至第
6形態における形式の弾力変更部材12(312)を示
す。
【0030】先ず、この発明の実施の第1形態における
ドクターブレード装置について説明する。図4及び図5
において、ドクターブレード装置110は、ドクターブ
レード111、ドクターブレード111を支える弾力変
更部材112、ドクターブレード111とドクターブレ
ード111を支える弾力変更部材112とを保持するブ
レードホルダー113、ブレードホルダー113が取り
付けられた基台114及び弾力変更部材112を進退移
動させる進退移動手段から構成されている。
【0031】ブレードホルダー113は、計量ローラー
5の長さと略同じ長さのドクターブレード111及び弾
力変更部材112を挟み保持するドクターブレード11
1と略同じ長さの受け台115と押え板116とから構
成されている。受け台115は、厚板状であり、上側の
面には、後側(図5で左側)域約1/3は高く、前側
(図5で右側)域は低くなった計量ローラー5の軸線方
向に伸びる段部115aが形成されており、基台114
の上面に置かれる下側の面の前側域には段部115bが
形成され、段部115bは、基台114の上面前側縁部
で突出し、計量ローラー5の軸線方向に伸びる段部とな
った前方位置決め部114aに接するようになってい
る。
【0032】押え板116は、受け台115の上側の面
と略同じ幅の厚板状であり、上側の面には、後側(図5
で左側)域約1/3は平面で、前側(図5で右側)域は
下り勾配となり、下側の面は、受け台115の上側の面
と重ね合わされるように受け台115の上側の面の段部
115aに接する段部116aが形成されている。
【0033】受け台115の上側の面の前側域上に板状
の弾力変更部材112が置かれ、その上に後端縁を受け
台115の段部115aに接した状態でドクターブレー
ド111が重ねられ、更に受け台115の段部115a
に段部116aを接した状態でその上に押え板116が
置かれている。
【0034】受け台115に重ね合わされた押え板11
6の後側域において計量ローラー5の軸線方向に間隔を
あけて並んで設けられた適宜な数のボルト穴に挿入され
た組立ボルト122がボルト穴に対応して受け台115
の上側の面の後側域において並んで設けられたねじ穴に
ねじ込まれて、受け台115と押え板116とは一体化
され、ドクターブレード111と弾力変更部材112と
は、上下に重ね合わされた状態で、受け台115と押え
板116との両者の前側域間の間隙に保持される。ドク
ターブレード111の後端縁は、受け台115の段部1
15aに接し、弾力変更部材112は、ドクターブレー
ド111と受け台115との間で摩擦に抗して前進後退
可能である。
【0035】又、受け台115の上側の面の前側域に
は、直立した位置決めピン117が計量ローラー5の軸
線方向に間隔をあけて並んで設けられており、弾力変更
部材112には、前後方向に伸び、弾力変更部材112
の後端縁に開放さた複数の長溝穴121が位置決めピン
117に対応した配列で並んで設けられ、ドクターブレ
ード111には、複数の位置決め穴111aが位置決め
ピン117に対応した配列で並んで設けられている。そ
して、位置決めピン117は、弾力変更部材112の長
溝穴121とドクターブレード111の位置決め穴11
1aとに嵌められている。
【0036】弾力変更部材112の進退移動手段は、次
のように構成されている。弾力変更部材112に形成さ
れた前後方向の短径と計量ローラー5の軸線方向の長径
をもつ長円形の案内穴120に偏心円板カム119が嵌
められ、重ね合わされた状態の受け台115の前側域及
び押え板116の前側域に上下に貫通し対向して形成さ
れたカム軸穴115d,116dには中間部に偏心円板
カム119が形成されているカム軸118の上下両端部
が回転可能に挿入されて構成されている。
【0037】カム軸118は、ドクターブレード111
に形成された穴111b及び押え板116に形成された
カム軸穴116dを貫通して押え板116の上面から突
出し、操作端として回転操作する工具が嵌まり得る角柱
状になっている。弾力変更部材112における複数の案
内穴120及び複数の長溝穴121と、受け台115に
おける複数のカム軸穴115d及び複数の位置決めピン
117とは、互に対応した配列で並んで設けられてい
る。即ち、偏心円板カム119が形成されているカム軸
118もそれに応じて複数備えられている。
【0038】そして、弾力変更部材112における案内
穴120と長溝穴121とは、例えば計量ローラー5の
軸線方向で互に交互の位置になるようになっている。ド
クターブレード111が計量ローラー5の軸線方向で実
質的に全長に亘り、且つ弾力変更部材112がドクター
ブレード111の長手方向に沿って複数に分割された分
割形式となっている場合には、個々の弾力変更部材11
2が個別に進退移動し得るように、個々の弾力変更部材
112に少なくともカム軸穴115dと位置決めピン1
17とが1組は対応されている必要がある。
【0039】上記のように組立て構成されているドクタ
ーブレード装置110は、受け台115の下側の面の段
部115bが基台114の前方位置決め部114aに当
てられ、側縁が基台114の上面に突出した位置決めピ
ン123に当てられて位置決めされ、受け台115及び
押え板116の後側域に上下に貫通し、且つ計量ローラ
ー5の軸線方向に間隔をあけて並んで設けられたボルト
穴115c,116cに挿入された取付けボルト124
を基台114の上面後側縁部に計量ローラー5の軸線方
向で間隔をあけて並んで設けられたねじ穴114bにね
じ込むことにより基台114に装着される。
【0040】上記のドクターブレード装置110におい
て、カム軸118の上端、即ち操作端を適宜の工具で調
節回転して偏心円板カム119を弾力変更部材112の
案内穴120内で回転することにより、弾力変更部材1
12は、位置決めピン117及び長溝穴121に案内さ
れてドクターブレード111の下側で前進・後退され
る。そして、図2(a)に示すような回転する計量ロー
ラー5の外周面に刃先が押し付けられて撓まされるドク
ターブレード111の撓み側でドクターブレード111
を支える弾力変更部材112の先端縁は、ドクターブレ
ード111の刃先に対し前後方向の位置が調節される。
【0041】その際、刃先から押されるドクターブレー
ド111は、後端縁が受け台115の段部115aに接
しているので、その位置は固定され、弾力変更部材11
2も、ドクターブレード111の撓みにより下方に押し
付けられるので、その位置は固定される。かくして、ド
クターブレード111の弾力、即ちドクターブレード1
11の刃先が計量ローラー5の外周面に押し付けられる
力は調節される。
【0042】次に、この発明の実施の第2形態における
ドクターブレード装置について説明する。基台及びドク
ターブレードに関しては、既述の実施の第1形態におけ
る基台114(前方位置決め部114a、ねじ穴114
b、位置決めピン123)と同じである。
【0043】図6、図7及び図8において、ドクターブ
レード装置210は、ドクターブレード111、ドクタ
ーブレード111を支える弾力変更部材212、ドクタ
ーブレード111と弾力変更部材212とを保持するブ
レードホルダー213、ブレードホルダー213が取り
付けられた基台114及び弾力変更部材212を進退移
動させる進退移動手段から構成されている。又、ブレー
ドホルダー213は、計量ローラー5の長さと略同じ長
さのドクターブレード111及び弾力変更部材212を
挟み保持する受け台215と押え板216とから構成さ
れ、両者は、ドクターブレード111と略同じ長さであ
る。
【0044】受け台215は、厚板状であり、上側の面
には、後側(図7で左側)域約1/3は高く、前側(図
7で右側)域は低くなり、計量ローラー5の軸線方向に
伸びる段部215aが形成されており、基台114の上
面に置かれる下側の面の前側域には段部215bが形成
され、段部215bは、基台114の上面前側縁部で突
出し、計量ローラー5の軸線方向に伸びる段部となった
前方位置決め部114aに接するようになっている。
【0045】押え板216は、受け台215の上側の面
に合う厚板状であり、上側の面には、後側(図7で左
側)域約1/3は平面で、前側(図7で右側)域は下り
勾配となり、下側の面は、受け台215の上側の面と重
ね合わされるように受け台215の上側の面の段部21
5aに接する段部216aが形成されている。
【0046】受け台215の上側の面の前側域上に板状
の弾力変更部材212が置かれ、その上に後端縁を受け
台215の段部215aに接した状態でドクターブレー
ド111が重ねられ、更に受け台215の段部215a
に段部216aを接した状態でその上に押え板216が
置かれている。
【0047】受け台215に重ね合わされた押え板21
6の後側域において計量ローラー5の軸線方向に間隔を
あけて並んで設けられた適宜な数のボルト穴に挿入され
た組立ボルト122がボルト穴に対応して受け台215
の上側の面の後側域において並んで設けられたねじ穴に
ねじ込まれて、受け台215と押え板216とは一体化
され、ドクターブレード111と弾力変更部材212と
は、上下に重ね合わされた状態で、受け台215と押え
板216との両者の前側域間の間隙に保持される。ドク
ターブレード111の後端縁は、受け台215の段部2
15aに接し、弾力変更部材212は、ドクターブレー
ド111と受け台215との間で摩擦に抗して前進・後
退可能である。
【0048】又、受け台215の上側の面の前側域に
は、直立した位置決めピン117が計量ローラー5の軸
線方向に間隔をあけて並んで設けられており、弾力変更
部材212には、前後方向に伸び、弾力変更部材212
の後端縁に開放さた複数の長溝穴221が位置決めピン
117に対応した配列で並んで設けられ、ドクターブレ
ード111には、複数の位置決め穴111aが位置決め
ピン117に対応した配列で並んで設けられている。そ
して、位置決めピン117は、弾力変更部材212の長
溝穴221とドクターブレード111の位置決め穴11
1aとに嵌められている。
【0049】弾力変更部材212の進退移動手段は、次
のようにして構成されている。先ず、受け台215の後
側端縁には直立したフランジ部215dが形成され、前
側域には、段部115aに接して前方に伸び受け台21
5を上下方向に貫通し上側の面・下側の面に開口した長
方形の空間部215eが形成されていると共に、下側の
面には、受け台215の後側面から空間部215eに達
する長方形断面の案内溝215fが貫通形成されてい
る。空間部215e及び案内溝215fは、計量ローラ
ー5の軸線方向に適宜の間隔をあけて並んで設けられて
いる。例えば、少なくとも受け台215の両端部に対と
なって設けられているとよい。
【0050】そして、案内溝215f(後述のように受
け台215が基台114上に置かれた場合に案内溝21
5fと基台114の上側の面とにより長方形断面の案内
穴が形成される)には、進退移動部材218が適宜の摩
擦をもって摺動可能に嵌められる。進退移動部材218
の前端部には、空間部215eにおいて上向きに少なく
とも受け台215の上側の面の前側域と同じ高さに突出
した第1突出部218aが形成され、受け台215上に
置かれた弾力変更部材212の上面から少なくとも突出
しない高さの結合ピン219が第1突出部218aの上
面から突出するように設けられている。そして、結合ピ
ン219は、弾力変更部材212に形成された結合穴2
20に嵌められている。
【0051】更に、受け台215のフランジ部215d
より後方に突出した進退移動部材218の後端部には、
フランジ部215dに対向するように突出し、且つU字
溝218bをもつ第2突出部218cが形成され、U字
溝218bには、受け台215のフランジ部215dに
形成されたねじ穴215gにねじ込まれたフランジ付き
ボルト222のフランジ222a,222b間が嵌まっ
ている。フランジ付きボルト222の頭部は、操作端と
して回転操作する工具が嵌まり得る。
【0052】複数の案内穴、即ち案内穴に嵌められた進
退移動部材218は、計量ローラー5の軸線方向に間隔
をあけて設けられていることになり、弾力変更部材21
2における複数の結合穴220と、受け台215におけ
る複数の進退移動部材218の結合ピン219とは、計
量ローラー5の軸線方向で対応した配列で並んで設けら
れている。そして、弾力変更部材212における長溝穴
221と結合穴220とは、例えば互に交互の位置にな
るようになっており、受け台215の案内溝215fと
ボルト穴215c(後出)とは計量ローラー5の軸線方
向で位置が一致しないようになっている。
【0053】ドクターブレード111が計量ローラー5
の軸線方向で実質的に全長に亘り、且つ弾力変更部材2
12がドクターブレード111の長手方向に沿って複数
に分割された分割形式となっている場合には、個々の弾
力変更部材212が個別に進退移動し得るように、個々
の弾力変更部材212に少なくとも進退移動部材218
と位置決めピン117とが1組は対応されている必要が
ある。
【0054】上記のように組立て構成されているドクタ
ーブレード装置210は、受け台215の下側の面の段
部215bが基台114の前方位置決め部114aに当
てられ、側縁が基台114の上面に突出した位置決めピ
ン123に当てられて位置決めされ、受け台215及び
押え板216の後側域に上下に貫通し、且つ計量ローラ
ー5の軸線方向に間隔をあけて並んで設けられたボルト
穴215c,216cに挿入された取付けボルト124
を基台114の上面後側縁部に計量ローラー5の軸線方
向に間隔をあけて並んで設けられたねじ穴114bにね
じ込むことにより基台114に装着される。
【0055】上記のドクターブレード装置210におい
て、フランジ付きボルト222の頭部、即ち操作端を適
宜の工具で調節回転することにより、フランジ付きボル
ト222は、受け台215に対して前進・後退するの
で、第2突出部218cがフランジ付きボルト222の
フランジ222a,222b間に嵌まっている進退移動
部材218は、受け台215の案内溝215f内を前進
・後退する。
【0056】従って、進退移動部材218の第1突出部
218aの結合ピン219に結合穴220が嵌められて
いる弾力変更部材212は、位置決めピン117及び長
溝221に案内されてドクターブレード111の下側で
進退移動部材218と一体的に前進・後退される。そし
て、図2(a)に示すような回転する計量ローラー5の
外周面に刃先が押し付けられて撓まされるドクターブレ
ード111の撓み側でドクターブレード111を支える
弾力変更部材212の先端縁は、ドクターブレード11
1の刃先に対し前後方向の位置が調節される。
【0057】その際、刃先から押されるドクターブレー
ド111は、後端縁が受け台115の段部115aに接
しているので、その位置は固定され、弾力変更部材11
2も、ドクターブレード111の撓みにより下方に押し
付けられるので、その位置は固定される。かくして、ド
クターブレード111の弾力、即ちドクターブレード1
11の刃先が計量ローラー5の外周面に押し付けられる
力が調節される。
【0058】次に、この発明の実施の第3形態における
ドクターブレード装置について説明する。基台及びドク
ターブレードに関しては、貫通穴320(後述)が形成
されている以外は、既述の実施の第1形態における基台
114(前方位置決め部114a、ねじ穴114b、位
置決めピン123)及びドクターブレード111と同じ
である。
【0059】図9及び図10において、ドクターブレー
ド装置310は、ドクターブレード111、ドクターブ
レード111を支える弾力変更部材312、ドクターブ
レード111を保持するブレードホルダー313、ブレ
ードホルダー313が取り付けられた基台114及び弾
力変更部材312を進退移動させる進退移動手段から構
成されている。又、ブレードホルダー313は、計量ロ
ーラー5の長さと略同じ長さのドクターブレード111
及び弾力変更部材312を挟み保持する受け台315と
押え板316とから構成され、両者は、ドクターブレー
ド111と略同じ長さである。
【0060】受け台315は、厚板状であり、上側の面
には、後側(図9で左側)域約1/3は高く、前側(図
9で右側)域は低くなり、計量ローラー5の軸線方向に
伸びる段部315aが形成されており、基台114の上
面に置かれる下側の面の前側域には段部315bが形成
され、段部315bは、基台114の上面前側縁部で突
出し、計量ローラー5の軸線方向に伸びる段部となった
前方位置決め部114aに接するようになっている。
【0061】押え板316は、受け台315の上側の面
と略同じ幅の厚板状であり、上側の面には、後側(図7
で左側)域約1/3は平面で、前側(図7で右側)域は
下り勾配となり、下側の面は、受け台315の上側の面
と重ね合わされるように受け台315の上側の面の段部
315aに接する段部316aが形成されている。
【0062】受け台315の上側の面の前側域上にドク
ターブレード111が置かれ、更にその上に押え板31
6が受け台315の段部315aに段部316aを接し
た状態で置かれている。ドクタブレード111は、実施
の第1形態と同様に受け台315の位置決めピン(図示
しない)に嵌められる位置決め穴(図示しない)により
位置決めされる。
【0063】受け台315に重ね合わされた押え板31
6の後側域において計量ローラー5の軸線方向に間隔を
あけて並んで設けられた適宜な数のボルト穴に挿入され
た組立ボルト122がボルト穴に対応して受け台315
の上側の面の後側域において並んで設けられたねじ穴に
ねじ込まれて、受け台315と押え板316とは一体化
され、ドクターブレード111は、後端縁が受け台31
5の段部315aに接して受け台315と押え板316
との両者の前側域間の間隙に保持される。
【0064】上記のようにドクターブレード111を保
持して組立て構成されているブレードホルダー313
は、受け台315の下側の面の段部315bが基台11
4の前方位置決め部114aに当てられ、側縁が基台1
14の上面に突出した位置決めピン123に当てられて
位置決めされ、受け台315及び押え板316の後側域
に上下に貫通し、且つ計量ローラー5の軸線方向に間隔
をあけて並んで設けられたボルト穴315c,316c
に挿入された取付けボルト124を基台114の上面後
側縁部に計量ローラー5の軸線方向に間隔をあけて並ん
で設けられたねじ穴114bにねじ込むことにより基台
114に装着される。
【0065】そして、弾力変更部材312及びその進退
移動手段は、次のようにして構成されている。弾力変更
部材312は、ドクターブレード111と同じ長さであ
り、支持部312aと取付け部312bとを形成するべ
く図9に示すように屈曲された断面をもっている。
【0066】基台114の下面には、計量ローラー5の
軸線方向で弾力変更部材312の長さより適宜の短い間
隔をあけて、基台114に装着されたドクターブレード
111の中心線に関し対称的に幾つかの、例えば2個1
対のコ字断面の案内部材317,317が平行に計量ロ
ーラー5に向かう方向に夫々取付けボルト319により
取り付けられており、案内部材317と基台114の下
面とにより案内穴が形成される。基台114には、計量
ローラー5の軸線方向で案内部材317の後端部に相当
する位置で、計量ローラー5に向かう方向では基台11
4に装着されるブレードホルダー313の後側の位置に
おいて、計量ローラー5に向かう方向で長径である長円
形の貫通穴320が上下に貫通している。
【0067】案内部材317,317の案内穴には、夫
々棒状体の進退移動部材318が適宜の摩擦をもって摺
動可能に挿入され、各進退移動部材318は、案内穴か
ら前方に突出して斜上に屈曲し、上端部318aがT字
状となって基台114の前端部の前方に位置すると共
に、案内穴から後方に突出して上方に立ち上がって貫通
穴320に挿入されて基台114の上面から突出するよ
うに形成されている。基台114の上面から突出した進
退移動部材318の後端部には、ブレードホルダー31
3に向かうねじ穴318bが貫通している。
【0068】2個1対の進退移動部材318,318の
T字状の上端部318a,318aの前面には、弾力変
更部材312の取付け部312bの両端部が夫々取付け
ボルト321で取り付けられ、弾力変更部材312の支
持部312aは、ブレードホルダー313に保持された
ドクターブレード111を全長に亘って下面から支持す
るようになっている。
【0069】更に、基台114の上面には、直立部にU
字溝323aが形成されてブラケット323が貫通穴3
20の後方に設けられ、U字溝323aには、進退移動
部材318の後端部のねじ穴318bにねじ込まれたフ
ランジ付きボルト222のフランジ222a,222b
間が嵌まっている。フランジ付きボルト222の頭部
は、操作端として回転操作する工具が嵌まり得る。
【0070】ドクターブレード111が計量ローラー5
の軸線方向で実質的に全長に亘り、且つ弾力変更部材3
12がドクターブレード111の長手方向に沿って複数
に分割された分割形式となっている場合には、個々の弾
力変更部材212が個別に進退移動し得るように、夫々
に2個1対の進退移動部材318,318が設けられて
いる。
【0071】上記のドクターブレード装置310におい
て、フランジ付きボルト222,222の頭部、即ち操
作端を適宜の工具で調節回転すると、各フランジ付きボ
ルト222は、ブラケット323により軸線方向の変位
が規制されて正逆回転するので、フランジ付きボルト2
22,222がねじ込まれた進退移動部材318,31
8は、案内部材317,317に案内されて、適宜に前
進・後退する。
【0072】従って、2個1対の進退移動部材318,
318の上端部318a,318aに取り付けられた弾
力変更部材312は、ドクターブレード111の下側で
前進・後退される。そして、図2(b)に示すような回
転する計量ローラー5の外周面に刃先が押し付けられて
撓まされるドクターブレード111の撓み側でドクター
ブレード111を支える弾力変更部材312の支持部3
12aの先端縁は、ドクターブレード111の刃先に対
し前後方向の位置が調節される。かくして、ドクターブ
レード111の弾力、即ちドクターブレード111の刃
先が計量ローラー5の外周面に押し付けられる力は調節
される。
【0073】この発明の実施の第4形態におけるドクタ
ーブレード装置について説明する。図11及び図12に
おいて、ドクターブレード装置410は、ドクターブレ
ード111、ドクターブレード111を支える弾力変更
部材312、ドクターブレード111を保持するブレー
ドホルダー313、ブレードホルダー313が取り付け
られた基台114及び弾力変更部材312を進退移動さ
せる進退移動手段から構成されている。弾力変更部材3
12を進退移動させる進退移動手段以外は、第3形態に
おけるドクターブレード装置と同じである。(基台は第
1形態と同じである)
【0074】弾力変更部材312の進退移動手段は、次
のようにして構成されている。基台114の下面には、
計量ローラー5の軸線方向で弾力変更部材312の長さ
より適宜の短い間隔をあけて、基台114に装着された
ドクターブレード111の中心線に関し対称的に幾つか
の、例えば2個1対のコ字断面の案内部材317,31
7が平行に計量ローラー5に向かう方向に夫々取付けボ
ルト319により取り付けられており、案内部材317
と基台114の下面とにより案内穴が形成される。
【0075】案内部材317,317の案内穴には、夫
々棒状体の進退移動部材418が適宜の摩擦をもって摺
動可能に挿入され、各進退移動部材418は、案内穴か
ら前方に突出して斜上に屈曲し、上端部418aがT字
状となって基台114の前端部の前方に位置すると共
に、案内穴から後方に突出して下方に屈曲されて形成さ
れており、その下端部には、ブレードホルダー313に
向かうねじ穴418bが貫通している。
【0076】2個1対の進退移動部材418,418の
T字状の前端部418a,418aの前面には、弾力変
更部材312の取付け部312bの両端部が夫々取付け
ボルト321で取り付けられ、弾力変更部材312の支
持部312aは、ブレードホルダー313に保持された
ドクターブレード111を全長に亘って下面から支持す
るようになっている。
【0077】更に、基台114の下面には、直立部にU
字溝423aが形成されてブラケット423が、各進退
移動部材418に対応して設けられ、U字溝423aに
は、進退移動部材418の後端部のねじ穴418bにね
じ込まれたフランジ付きボルト422の頭部422aと
フランジ422b間が嵌まっている。
【0078】基台114の下面には、計量ローラー5の
軸線方向で幾つかの、例えば2個1対の進退移動部材4
18,418に対応した間隔をあけた2個1対の制御モ
ーター425,425が計量ローラー5に向かう方向に
夫々取付具427により取り付けられている。制御モー
ター425の出力軸426は、フランジ付きボルト42
2の頭部422aに止めねじ424で取り付けられてい
る。即ち弾力変更部材312毎に2個1対の制御モータ
ー425,425が設けられている。
【0079】図示しない制御手段により制御される制御
モーター425,425が同期作動すると、各出力軸4
26に結合されたフランジ付きボルト422は、ブラケ
ット423により軸線方向の変位が規制されて正逆回転
するので、フランジ付きボルト422がねじ込まれた各
進退移動部材418は、案内部材371に案内されて、
適宜に前進・後退する。
【0080】従って、2個1対の進退移動部材418,
418の前端部418a,418aに両端部が夫々取り
付けられた弾力変更部材312は、ドクターブレード1
11の下側で前進・後退され、図2(b)に示すような
回転する計量ローラー5の外周面に刃先が押し付けられ
て撓まされるドクターブレード111の撓み側でドクタ
ーブレード111を支える弾力変更部材312の支持部
312aの先端縁がドクターブレード111の刃先に対
し前後方向の位置が調節される。
【0081】その際、刃先から押されるドクターブレー
ド111は、後端縁が受け台315の段部315aに接
しているので、その位置は固定され、弾力変更部材31
2も、ドクターブレード111の撓みにより下方に押し
付けられるので、その位置は固定される。かくして、ド
クターブレード111の弾力、即ちドクターブレード1
11の刃先が計量ローラー5の外周面に押し付けられる
力が調節される。
【0082】この発明の実施の第5形態におけるドクタ
ーブレード装置について説明する。図13、図14及び
図15において、ドクターブレード装置510は、ドク
ターブレード111、ドクターブレード111を支える
弾力変更部材312、ドクターブレード111を保持す
るブレードホルダー313、ブレードホルダー313が
取り付けられた基台114及び弾力変更部材312を進
退移動させる進退移動手段から構成されている。弾力変
更部材312を進退移動させる進退移動手段以外は、第
3形態におけるドクターブレード装置と同じある。(基
台は第1形態と同じである。)
【0083】弾力変更部材312の進退移動手段は、次
のようにして構成されている。基台114の下面には、
計量ローラー5の軸線方向で適宜の間隔をあけて基台1
14に装着されたドクターブレード111の中心線に関
し対称的に、計量ローラー5の軸線方向で弾力変更部材
312の長さより適宜短い間隔をあけて、幾つかの、例
えば2個1対のコ字断面の案内部材317,317が平
行に計量ローラー5に向かう方向に夫々取付けボルト3
19により取り付けられており、各案内部材317と基
台114の下面とにより案内穴が形成される。
【0084】2個1対の案内部材317,317の案内
穴には、夫々棒状体の進退移動部材518が適宜の摩擦
をもって摺動可能に挿入され、各進退移動部材518
は、案内穴から前方に突出して斜上に屈曲し、上端部5
18aがT字状となって基台114の前端部の前方に位
置すると共に、案内穴から後方に突出して下方に屈曲さ
れて形成されている。2個1対の進退移動部材518,
518の後部の垂下した下端部は、連結部材519の両
端部に夫々取付けボルト520で取り付けられている。
【0085】2個1対の進退移動部材518,518の
各T字状の上端部518aの前面には、弾力変更部材3
12の取付け部312bの両端部が夫々取付けボルト3
21で取り付けられ、弾力変更部材312の支持部31
2aは、ブレードホルダー313に保持されたドクター
ブレード111を全長に亘って下面から支持するように
なっている。
【0086】更に、基台114の下面には、弾力変更部
材312の中心線上に2個1対の圧電アクチュエーター
522,523が対向して夫々取付けボルト524で取
り付けられ、対向した圧電アクチュエーター522,5
23の突出した打撃部材522a,523aは、連結部
材519の中心部を前後から挟んでいる。
【0087】ドクターブレード111が計量ローラー5
の軸線方向で実質的に全長に亘り、且つ弾力変更部材3
12がドクターブレード111の長手方向に沿って複数
に分割された分割形式となっている場合には、個々の弾
力変更部材312が個別に進退移動し得るように、個々
の弾力変更部材312毎に2個1対の進退移動部材51
8,518が設けられている。
【0088】図示しない制御手段により制御される圧電
アクチュエーター522,523のいずれかが選択的に
作動されると、対向した打撃部材522a,523aの
一方が変位するので、連結部材519、即ち進退移動部
材518,518が適宜に前進・後退する。
【0089】従って、弾力変更部材312は、ドクター
ブレード111の下側で前進・後退する。そして、図2
(b)に示すような回転する計量ローラー5の外周面に
刃先が押し付けられて撓まされるドクターブレード11
1の撓み側でドクターブレード111を支える弾力変更
部材312の支持部312aの先端縁は、ドクターブレ
ード111の刃先に対し前後方向の位置が調節される。
【0090】その際、刃先から押されるドクターブレー
ド111は、後端縁が受け台315の段部315aに接
しているので、その位置は固定され、弾力変更部材31
2も、ドクターブレード111の撓みにより下方に押し
付けられるので、その位置は固定される。かくして、ド
クターブレード111の弾力、即ちドクターブレード1
11の刃先が計量ローラー5の外周面に押し付けられる
力は調節される。
【0091】この発明の実施の第6形態におけるドクタ
ーブレード装置について説明する。図16及び図17に
おいて、ドクターブレード装置610は、ドクターブレ
ード111、ドクターブレード111を支える弾力変更
部材312、ドクターブレード111を保持するブレー
ドホルダー313、ブレードホルダー313が取り付け
られた基台114及び弾力変更部材312を進退移動さ
せる進退移動手段から構成されている。弾力変更部材3
12を進退移動させる進退移動手段以外は、第3形態に
おけるドクターブレード装置と同じである。(基台は第
1形態と同じである。)
【0092】弾力変更部材312の進退移動手段は、次
のようにして構成されている。基台114の下面には、
計量ローラー5の軸線方向で弾力変更部材312の長さ
より適宜短い間隔をあけて、基台114に装着されたド
クターブレード111の中心線に関し対称的に幾つか
の、例えば2個1対の超音波リニアーモーター619,
619が計量ローラー5に向かう方向に夫々取付けボル
ト620により取り付けられており、図示しない制御手
段により制御される超音波リニアーモーター619にお
いて摩擦により前後方向に保持されている直進可動コア
ー621は、突出した両端において前端フランジ部62
1a及び後端屈曲部621bが形成されており、前端フ
ランジ部621aは後退移動のストッパーとして、後端
屈曲部621bは前進移動のストッパーとして夫々機能
する。
【0093】各直進可動コアー621の前端フランジ部
621aの前面に下端部が取付けボルト622で取り付
けられた進退移動部材618は上方に直立し、上端部6
18aはT字状となって基台114の前端部の前方に位
置する。2個1対となった進退移動部材618,618
の各T字状の上端部618aの前面には、弾力変更部材
312の取付け部312bの両端部が夫々取付けボルト
321で取り付けられ、弾力変更部材312の支持部3
12aは、ブレードホルダー313に保持されたドクタ
ーブレード111を全長に亘って下面から支持するよう
になっている。
【0094】ドクターブレード111が計量ローラー5
の軸線方向で実質的に全長に亘り、且つ弾力変更部材3
12がドクターブレード111の長手方向に沿って複数
に分割された分割形式となっている場合には、個々の弾
力変更部材312が個別に進退移動し得るように、個々
の弾力変更部材312毎に2個1対の進退移動部材61
8,618が設けられている。
【0095】図示しない制御手段により制御される2個
1対の超音波リニアーモーター619,619が作動す
ると、各直進可動コアー621は、各進退移動部材61
8と共に微小なステップで前進・後退する。従って、弾
力変更部材312は、ドクターブレード111の下側で
前進・後退する。そして、図2(b)に示すような回転
する計量ローラー5の外周面に刃先が押し付けられて撓
まされるドクターブレード111の撓み側でドクターブ
レード111を支える弾力変更部材312の支持部31
2aの先端縁は、ドクターブレード111の刃先に対し
前後方向の位置が調節される。
【0096】その際、刃先から押されるドクターブレー
ド111は、後端縁が受け台315の段部315aに接
しているので、その位置は固定され、弾力変更部材31
2も、ドクターブレード111の撓みにより下方に押し
付けられるので、その位置は固定される。かくして、ド
クターブレード111の弾力、即ちドクターブレード1
11の刃先が計量ローラー5の外周面に押し付けられる
力は調節される。
【0097】上記の各実施の形態のドクターブレード装
置において、弾力変更部材112,212,312の先
端縁の位置がドクターブレード111の刃先に対し前後
方向に調節され、ドクターブレード111の弾力、即ち
ドクターブレード111の刃先が計量ローラー5の外周
面に押し付けられる力が調節される結果、ドクターブレ
ード111によって掻き取るインキ量が計量ローラー5
の軸線方向の面長に亘って一斉に増減調節され、本来の
キーレスインキ供給装置の長所を損うことなくインキの
供給量が一斉に総体的に増減調節されて、印刷濃度が調
節され得る。
【0098】例えば、新聞用輪転印刷機のように、版胴
の軸線方向に略等分割された複数領域毎に各頁の印刷画
像を配置可能な、即ち独立した印刷画像を配置可能な印
刷機においては、前記の分割形式の弾力変更部材11
2,212,312が採用されてもよい。
【0099】その場合には、個々の弾力変更部材11
2,212,312は、ドクターブレード111の刃先
に対し独立して前後方向の位置が調節されるので、ドク
ターブレード111の刃先が計量ローラー5の外周面に
押し付けられる力は、複数に分割された個々の弾力変更
部材に対応して調節される。従って、各等分割領域毎に
供給するインキの総量が変更されて、適宜に印刷濃度が
調節され得る。
【0100】この発明において、ドクターブレードの刃
先が計量ローラーの外周面に対して押し付けられる力の
変化により、計量ローラーの外周面からのインキの掻き
取り状態の変化をもたらす作用は、次の通りである。イ
ンキ壷1から供給されたインキIは、回転しているファ
ウンテンローラー2、インキ受け渡しローラー3及び中
間ローラー4を経て最適な印刷濃度を得るのに十分な量
のインキが、インキを適宜に受容させるための微細な凹
凸部を無数に持つ計量ローラー5の外周面に転移され
る。
【0101】微細な凹凸部を無数に持つ前記計量ローラ
ーの外周面に転移されたインキは、前記微細な無数の凹
凸部によって生じる計量ローラーの外周面の無数の微細
な凹部に入り込んで付着している。インキは、粘性流体
又は粘弾性流体に属し、水などに比べて可成り高い粘性
を有し、所謂粘りが強く、前記の無数の微細に凹部に食
い込むように入り込み、凹凸部に絡みついて計量ローラ
ーの外周面にしっかりと付着する。
【0102】回転している計量ローラー5の表面に付着
している前記粘性流体又は粘弾性流体としての性質を持
つインキは、計量ローラーの外周面との相対速度が零で
あり、所謂流体工学でいうところの境界層をなしている
ので、前記の無数の微細な凹凸部に入り込んだインキと
共にドクターブレードの刃の下を通過する。他方、回転
している計量ローラーの外周面に適宜の弾力で押し付け
られているドクターブレードの先端部を詳細にみれば、
その先端部は、計量ローラーの円周方向に微細な幅(以
下「刃先幅」という)をもって、即ち面積をもって押し
付けられている。
【0103】ところで、計量ローラーの回転に従って計
量ローラーに押し付けられたドクターブレードの刃の下
を前記境界層をなして通過するインキは、ドクターブレ
ードが計量ローラーに押し付けられる力(F)に抗して
通過するのであるから、そのインキ層内には、前記押し
付けられる力(F)と釣り合う圧力(P)が発生する。
【0104】この圧力(P)は、「ストークスの近似」
(「機械工学便覧・基礎篇A5・流体工学」日本機械学
会篇・昭和61年4月7日初版第1刷発行・第37〜3
9頁参照)によって成り立つものであり、ここでインキ
の粘度をμ、計量ローラーの周面速度をU、前記刃先幅
をL、インキがドクターブレードの刃の下を通過するた
めにドクターブレードと計量ローラーとの間をこじあけ
る隙間の大きさ(通過するインキ層の厚さ)をHとする
と、 P∝μ×U×L/H2 ・・・・・・(1) の関係が成立するものである。
【0105】この関係から、ドクターブレードの刃の下
を通過するインキ層の厚さを求めると、 H∝√(μ×U×L/P)・・・・(2) となる。前記したように、インキがドクターブレードの
刃の下を通過するときは、通過するインキ層に発生する
圧力(P)は、ドクターブレードが計量ローラーに押し
付けられる力(F)と釣合い、P=Fであるから、前記
式(2)は、 H∝√(μ×U×L/F)・・・・(3) となる。
【0106】即ち、インキの粘度(μ)、計量ローラー
の周面速度(U)、前記刃先幅(L)が一定であれば、
この発明において、ドクターブレードの弾力を変えてド
クターブレードを計量ローラーに押し付ける力(F)を
変えることにより、前記通過するインキ層の厚さ、即ち
インキの量を変えることが可能である。又、インキの粘
度(μ)、計量ローラーの周面速度(U)、前記刃先幅
(L)の変化によって、前記通過するインキ層の厚さが
変わっても、この発明において、ドクターブレードの弾
力を変えてドクターブレードを計量ローラーに押し付け
る力を変えることにより、前記通過するインキ層の厚
み、即ちインキの量を適正に維持できる。
【0107】なお、以上説明した実施の第1形態、第2
形態及び第3形態のように手動操作により進退移動手段
を作動させるものにおいては、1つの弾力変更部材に複
数の進退移動手段がある場合に、カム機構やねじ機構を
図示しない機械的駆動手段、例えば歯車機構やタイミン
グベルト伝動機構等を介して単一の操作ハンドルにより
操作し得るようにすれば、複数の進退移動手段を一斉に
進退作動させることができる。
【0108】特に、実施の第2形態及び第3形態におい
て、ねじ機構を用いないで、1つの弾力変更部材2個1
対の進退移動部材218,318の図7及び図9での左
側端部の夫々にラックを形成し、各ラックに噛み合うピ
ニオンを計量ローラー5の軸線方向と平行な共通の駆動
軸に取り付けて、駆動軸を回転操作する一斉進退移動形
式にしてもよい。又、以上説明した実施の第4形態のよ
うに制御モーターの駆動により進退移動手段を作動させ
るものにおいては、2個1対の制御モーターを1個にし
て、その駆動をタイミングベルト伝動機構を用いて1対
のねじ機構に伝えてもよい。
【0109】
【発明の効果】この発明は、インキの粘度、インキの種
類、インキの温度変化及び印刷速度などが変わることに
よって、並びにドクターブレードの刃先の摩耗や個々の
計量ローラーの周面状態の不統一があることによって生
じる、ドクターブレードの刃先によるインキの掻き取り
具合の違いを、容易に解消して適宜な印刷濃度を得るこ
とが可能である。
【0110】具体的には、次のような効果が挙げられ
る。 (1)流体圧シリンダーの作動による角変位によって、
計量ローラーの外周面に押し付けられているドクターブ
レードの刃先の弾力を、ドクターブレードの背面側に接
して設けられた弾力変更部材を進退移動させることによ
って、適宜に変更設定することが可能である。 (2)そのことによって、従来のキーレス印刷機の特質
である印刷濃度を任意に変えることが殆どできないとい
う欠点が解消し、適宜の印刷濃度に変更することが可能
である。
【0111】(3)弾力変更手段を頁単位など複数に分
割しておくことによって、従来の技術のキーレス印刷機
が最も不得意とする個々の頁単位の印刷濃度の調節が可
能であると共に、版胴全長に亘って一斉に印刷濃度を調
節することが可能である。 (4)上記のように印刷濃度のばらつきが解消できるの
で、例えば新聞の印刷品質が向上すると共に、前記品質
管理に対する作業者の負担の軽減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるドクターブレー
ド装置が適用される印刷装置のキーレスインキ供給装置
の概略構成図である。
【図2】この発明の実施の形態におけるドクターブレー
ド装置のドクターブレードの計量ローラーに対する押し
付け状態を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態におけるドクターブレー
ド装置の全体を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の第1形態におけるドクターブ
レード装置の斜視部分図である。
【図5】この発明の実施の第1形態におけるドクターブ
レード装置の断面図である。
【図6】この発明の実施の第2形態におけるドクターブ
レード装置の斜視部分図である。
【図7】この発明の実施の第2形態におけるドクターブ
レード装置の断面図である。
【図8】この発明の実施の第2形態におけるドクターブ
レード装置の断面図である。
【図9】この発明の実施の第3形態におけるドクターブ
レード装置の断面図である。
【図10】この発明の実施の第3形態におけるドクター
ブレード装置の正面部分図である。
【図11】この発明の実施の第4形態におけるドクター
ブレード装置の断面図である。
【図12】この発明の実施の第4形態におけるドクター
ブレード装置の下面部分図である。
【図13】この発明の実施の第5形態におけるドクター
ブレード装置の断面図である。
【図14】この発明の実施の第5形態におけるドクター
ブレード装置の断面図である。
【図15】この発明の実施の第5形態におけるドクター
ブレード装置の下面部分図である。
【図16】この発明の実施の第6形態におけるドクター
ブレード装置の断面図である。
【図17】この発明の実施の第6形態におけるドクター
ブレード装置の下面部分図である。
【符号の説明】
1 インキ壷 2 ファウンテンローラー 3 インキ受け渡しローラー 4 中間ローラー 5 計量ローラー 6 インキ着けローラー 7 版胴 8 ブランケット胴 9 湿し水供給装置 A ドクター手段 I インキ 10 ドクターブレード装置 11 ドクターブレード 12 弾力変更部材 13 ブレードホルダー 14 基台 14a フランジ部 20 ドクターブレード装置作動機構 21 支持軸 21a フランジ 22 アーム 23 ブラケット 24 流体圧シリンダー 25 ボルト 110,210,310,410,510,610 ド
クターブレード装置 111 ドクターブレード 111a 位置決め穴 112,212,312 弾力変更部材 113,213.313 ブレードホルダー 114 基台 114a 前方位置決め部 114b,215g,318b,418b ねじ穴 115,215,315 受け台 115a,115b,116a,215a,215b
段部 115c,116c,215c,315c,316c
ボルト穴 115d,116d カム軸穴 116,216,316 押え板 117,123 位置決めピン 118 カム軸 119 偏心円板カム 120 案内穴 121,221 長溝穴 122 組立ボルト 124,319,520,524,620,622 取
付けボルト 215d フランジ部 215e 空間部 215f 案内溝 218,318,418,518,618 進退移動部
材 218a 第1突出部 218b,323a,423a U字溝 218c 第2突出部 219 結合ピン 220 結合穴 222,422 フランジ付きボルト 222a,222b,422b フランジ 312a 支持部 312b 取付け部 315a,315b,316a 段部 317 案内部材 318 進退移動部材 318a,418a,518a,618a 上端部 320 貫通穴 321 取付けボルト 323,423 ブラケット 422a 頭部 424 止めねじ 425 制御モーター 426 出力軸 427 取付具 519 連結部材 522,523 圧電アクチュエーター 522a,523a 打撃部材 619 超音波リニアーモーター 621 直進可動コアー 621a 前端フランジ部 621b 後端屈曲部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置のインキ供給経路中の計量ロー
    ラーに対して、その外周面に転移されてきたインキの余
    剰分を計量ローラーに押し付けられたドクターブレード
    で掻き取るドクター手段において、 計量ローラーに対し接近・離隔される基台に取り付けら
    れたブレードホルダー、 ブレードホルダーに保持され、軸線方向で実質的に計量
    ローラーの全長に亘るドクターブレード、 刃先が計量ローラーの外周面に押し付けられて撓むドク
    ターブレードの撓み側の面にドクターブレードの長手方
    向に沿って添えられ、ドクターブレードの刃先方向に対
    し進退移動され得る弾力変更部材及び弾力変更部材をド
    クターブレードの刃先方向に対し進退移動させる進退移
    動手段から構成されたドクターブレード装置。
  2. 【請求項2】 印刷装置のインキ供給経路中の計量ロー
    ラーに対して、その外周面に転移されてきたインキの余
    剰分を計量ローラーに押し付けられたドクターブレード
    で掻き取るドクター手段において、 計量ローラーに対し接近・離隔される基台に取り付けら
    れたブレードホルダー、 ブレードホルダーに保持され、軸線方向で実質的に計量
    ローラーの全長に亘るドクターブレード、 刃先が計量ローラーの外周面に押し付けられて撓むドク
    ターブレードの撓み側の面にドクターブレードの長手方
    向に沿って複数に分割されて添えられ、ドクターブレー
    ドの刃先方向に対し個々に進退移動され得る複数の弾力
    変更部材、 及び複数の弾力変更部材をドクターブレードの刃先方向
    に対し個々に進退移動させる弾力変更部材毎の複数の進
    退移動手段から構成されたドクターブレード装置。
  3. 【請求項3】 弾力変更部材は、ドクターブレードの刃
    先方向に対し案内規制されて進退し得るようにドクター
    ブレードと共にブレードホルダーに保持された板状体で
    あり、 進退移動手段は、ブレードホルダーに設けられ、弾力変
    更部材に直接連係する進退駆動手段である請求項1又は
    請求項2に記載のドクターブレード装置。
  4. 【請求項4】 弾力変更部材は、ドクターブレードの刃
    先方向に対し案内規制されて進退し得るようにドクター
    ブレードと共にブレードホルダーに保持された板状体で
    あり、 進退移動手段は、先端が弾力変更部材に連係され、ドク
    ターブレードの刃先方向に対し進退し得る進退移動部材
    と、進退移動部材をドクターブレードの刃先方向に対し
    進退駆動する進退駆動手段からなる請求項1又は請求項
    2に記載のドクターブレード装置。
  5. 【請求項5】 弾力変更部材は、ブレードホルダーに保
    持されたドクターブレードの先端突出部のみに接触し得
    るドクターブレードの長手方向の細長状であり、 進退移動手段は、先端が弾力変更部材に連係され、ドク
    ターブレードの刃先方向に対し進退し得る進退移動部材
    と、進退移動部材をドクターブレードの刃先方向に対し
    進退駆動する進退駆動手段からなる請求項1又は請求項
    2に記載のドクターブレード装置。
  6. 【請求項6】 進退駆動手段は、カム機構を備えた請求
    項3に記載のドクターブレード装置。
  7. 【請求項7】 進退駆動手段は、ねじ機構を備えた請求
    項4又は請求項5に記載のドクターブレード装置。
  8. 【請求項8】 進退駆動手段は、圧電アクチュエーター
    である請求項5に記載のドクターブレード装置。
  9. 【請求項9】 進退駆動手段は、超音波リニアーモータ
    ーである請求項5に記載のドクターブレード装置。
JP10150775A 1998-05-15 1998-05-15 ドクターブレード装置 Expired - Fee Related JP2896894B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10150775A JP2896894B1 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ドクターブレード装置
US09/246,161 US5983798A (en) 1998-05-15 1999-02-08 Doctor blade apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10150775A JP2896894B1 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ドクターブレード装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2896894B1 JP2896894B1 (ja) 1999-05-31
JPH11320842A true JPH11320842A (ja) 1999-11-24

Family

ID=15504161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10150775A Expired - Fee Related JP2896894B1 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ドクターブレード装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5983798A (ja)
JP (1) JP2896894B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104553257A (zh) * 2014-12-17 2015-04-29 西安航天华阳印刷包装设备有限公司 一种凹版印刷机刮刀装置

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000071304A1 (en) 1999-05-25 2000-11-30 John Moscone Doctor blade extractor
DK1196287T3 (da) * 1999-06-22 2003-06-10 Tresu Production As Rakelsystem
DE10020510A1 (de) * 2000-04-26 2001-11-15 Roland Man Druckmasch Dosiersystem zum Einfärben von Walzen in einer Druckmaschine
US6457412B1 (en) 2000-12-04 2002-10-01 Printing Research, Inc. Cylinder impurity remover apparatus
EP1260365B1 (en) * 2001-05-17 2005-03-30 Veslatec Oy Ink blade adjusting mechanism
US6546861B2 (en) 2001-07-30 2003-04-15 Goss Graphic Systems, Inc. Printing press scraping blade
DE102007053596A1 (de) * 2007-11-09 2009-05-14 Manroland Ag Positionierantriebsanordnung einer Druckmaschine
US8240250B2 (en) * 2009-04-09 2012-08-14 Flxon Incorporated Ink pan system for a rotogravure printing press
US8474378B1 (en) 2010-02-23 2013-07-02 Valley Holdings, Llc Chamber blade/sealing assembly for a printing press
EP3114200A1 (en) * 2014-03-07 2017-01-11 The Procter & Gamble Company Manufacturing apparatus
ITUA20163914A1 (it) * 2016-05-30 2017-11-30 Celmacch Group S R L Racla per macchina da stampa e suo montaggio
CN107433770A (zh) * 2017-08-10 2017-12-05 柳州市吉顺彩印有限责任公司 一种防腐蚀印刷刮刀
CN107443892A (zh) * 2017-08-10 2017-12-08 柳州市吉顺彩印有限责任公司 一种计数印刷刮刀
CN107379758A (zh) * 2017-08-10 2017-11-24 柳州市吉顺彩印有限责任公司 一种紧固印刷刮刀
CN107264023A (zh) * 2017-08-10 2017-10-20 柳州市吉顺彩印有限责任公司 一种精度高印刷刮刀
CN107284019A (zh) * 2017-08-10 2017-10-24 柳州市吉顺彩印有限责任公司 一种测距印刷刮刀
CN109395984B (zh) * 2018-10-29 2024-02-23 菲舍尔航空部件(镇江)有限公司 用于表面处理的自动刮胶装置
FR3136686A1 (fr) 2022-06-15 2023-12-22 A.2.C Sytème d'encollage à réserve

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3025980C2 (de) * 1980-07-09 1984-01-12 Miller-Johannisberg Druckmaschinen Gmbh, 6200 Wiesbaden Vorrichtung zum Verstellen des Farbmessers bei Druckmaschinen-Farbwerken
DE3203500C2 (de) * 1982-02-03 1988-03-03 Heidelberger Druckmaschinen Ag, 6900 Heidelberg Farbmesser und eine Einstellvorrichtung für ein Farbmesser
DE3423735C1 (de) * 1984-06-28 1985-06-05 M.A.N.- Roland Druckmaschinen AG, 6050 Offenbach Farbkasten fuer Rotationsdruckmaschinen mit einer Farbdosiereinrichtung
JPH0675963A (ja) * 1992-08-26 1994-03-18 Hitachi Ltd 文書作成支援システム
DE4242744C2 (de) * 1992-12-17 2001-05-10 Heidelberger Druckmasch Ag Stelleinrichtung am Farbkasten von Offset- oder Hochdruckmaschinen
CH686356A5 (de) * 1994-02-15 1996-03-15 Bruni Ag Grafische Maschinen Steuervorrichtung fuer die Farbzufuhr an einer Offsetdruckmaschine.
US5832830A (en) * 1995-01-10 1998-11-10 Heidelberger Druckmaschinen Ag Method and apparatus for normalizing the display of ink key zero points in an ink fountain
DE19617746B4 (de) * 1996-05-03 2005-05-25 Heidelberger Druckmaschinen Ag Farbwerk für eine Druckmaschine
DE29614580U1 (de) * 1996-08-22 1996-10-02 Heidelberger Druckmasch Ag Farbdosiereinrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104553257A (zh) * 2014-12-17 2015-04-29 西安航天华阳印刷包装设备有限公司 一种凹版印刷机刮刀装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5983798A (en) 1999-11-16
JP2896894B1 (ja) 1999-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2896894B1 (ja) ドクターブレード装置
JP5570676B1 (ja) 版胴に刷版を配置する方法
US7395758B2 (en) Ink fountain device with adjustable ink dams and adjustable fountain roller
JP5638166B2 (ja) 版胴と版胴に配置された少なくとも1枚の刷版とを備える装置
US5020432A (en) Device for metering ink in offset printing presses
JPS63188049A (ja) コ−タ−機能を兼備する印刷機
US6062139A (en) Device for adjusting ink supply gap for ink fountain apparatus
GB2029326A (en) Banknote intaglio printing press
US5357856A (en) Squeege device for supplying ink in a stencil printing device
JP2002188708A (ja) 歯車機構および印刷装置
JP3889824B2 (ja) 印刷機械のインキ装置を調整するための方法及び装置
JP3133709B2 (ja) 交換可能なプレートシリンダを備えたリソグラフイメージングシステム
CN111372781A (zh) 油墨容器的清扫装置、印刷机以及油墨容器的清扫方法
JP3714527B2 (ja) プラテンギャップ調整装置及び記録装置
JP4300912B2 (ja) 記録媒体搬送装置及び画像記録装置
JP4133760B2 (ja) 輪転印刷機のインキ壷装置
JP2004174735A (ja) インキ装置におけるインキ量調整装置
JP2020138814A (ja) ロール紙ステアリング装置、印刷装置及びロール紙ステアリング装置の組付け方法
JP2002307375A (ja) プリンタの切断装置
US9168727B2 (en) Inking unit with adjustment of rollers by bending plate and method for adjustment
JP2007326707A (ja) 被記録材排出装置、記録装置および液体噴射装置
JP2531467Y2 (ja) 印刷機のショック防止装置
JP2006150941A (ja) 印刷機のインキ装置およびインキ装置の作動方法
JPH11334039A (ja) インキ装置
CA2607411A1 (en) Method for operating an inking system of a printing press

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees