JP5638166B2 - 版胴と版胴に配置された少なくとも1枚の刷版とを備える装置 - Google Patents

版胴と版胴に配置された少なくとも1枚の刷版とを備える装置 Download PDF

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Description

本発明は、請求項1の上位概念部に記載された版胴と版胴に配置された少なくとも1枚の刷版とを備える装置に関する。
印刷機では、多くの場合、印刷板として構成された刷版を支持する刷版取付型の版胴として構成された版胴が用いられる。刷版は交換することができる。そのために、刷版を着脱可能に版胴に固定する装置が必要である。印刷機で製造される印刷製品の精度に対する要求が高まるとともに、版胴に刷版を配置する精度に対する要求も高まる。例えば高品位印刷では、刷版の少なくとも相互の位置においてマイクロメートル範囲の精度が必要であるという要求が課される。そのような精度は、従来の枚葉印刷機の刷版クランプでは達成不可能である。
独国特許出願公開第4129831号明細書及び独国特許出願公開第19511956号明細書において、版胴がそれぞれ公知である。版胴は溝を備え、溝にクランプ装置が配置されており、クランプ装置は、半径方向外側のクランプ要素を備える。半径方向外側のクランプ要素は、クランプ装置のベースボディに対して不動に配置されている。クランプ装置は、押付け要素を備え、押付け要素は、半径方向外側のクランプ要素よりも半径方向で更に内側に配置されている。クランプ装置は、調節要素を備える。調節要素により、押付け要素は、少なくとも部分的に半径方向外側のクランプ要素に対して相対的に、少なくともクランプ方向にかつ/又はその逆方向に可動である。
前掲独国特許出願公開第4129831号明細書において、クランプ装置が内側のクランプ要素を備え、内側のクランプ要素は、少なくとも1つの前方の押圧要素により、常時、周方向に関して所定の位置で保持されていることが更に公知である。
国際公開第93/03925号において、版胴が公知である。この版胴は、溝を備え、溝に緊締装置が配置されており、緊締装置は、溝の内側でキャリッジ上で移動可能なクランプ装置を備える。
独国特許出願公開第4239089号明細書、欧州特許出願公開第0579017号明細書及び欧州特許出願公開第0711664号明細書において、刷版を緊締するかつ刷版の見当を補正する方法及び装置が公知である。
独国特許出願公開第10136422号明細書において、調節可能なレジスタ要素を備える版胴が公知である。
本発明の根底を成す課題は、版胴と版胴に配置された少なくとも1枚の刷版とを備える装置を提供することである。
この課題は、請求項1の特徴部に記載された構成により解決される。
本発明により得られる利点は、特に、刷版取付型の版胴として構成された版胴に対する刷版の装着が簡単でかつ高い精度で実施可能であることにある。版胴上の刷版の位置の高い再現性も有利である。これにより、特に複数の版胴が共通の1本のゴム胴と協働する印刷機では、特に高精度の利点が得られる。なぜならば、そこでは被印刷物にインキが着けられる1つの箇所しか存在せず、従って印刷像の精度が、共通のゴム胴上のインキの位置の精度、ひいては最終的に版胴に刷版が配置されている精度及び版胴が相互に配置されている精度にのみ関連するからである。
版胴、特に印刷機の刷版取付型の版胴は、好適には少なくとも1つの溝を備え、溝に好適には少なくとも1つのクランプ装置が配置されており、この場合、少なくとも1つのクランプ装置は、好適には少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素、特に少なくとも1つの半径方向外側のクランプ条片を備え、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素は、好適には、少なくとも1つのクランプ装置のベースボディに対して相対的に不動に配置されており、この場合、好適には、少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも1つの押付け要素を備え、少なくとも1つの押付け要素は、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素よりも更に内側に配置されており、この場合、好適には、少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも1つの調節要素を備え、少なくとも1つの調節要素により、少なくとも1つの押付け要素は、少なくとも部分的に、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素に対して相対的に、更に好適には版胴の胴中に対して相対的に、少なくともクランプ方向にかつ/又はクランプ方向とは逆方向に可動である。このような版胴は、以下に記載の1つ又は複数の特徴を有する。少なくとも1つの調節要素は、例えば好適にはクランプ解除駆動装置、特にクランプ解除チューブとして構成されている。
好適には、少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも2つの押付け要素を備え、版胴に関して周方向で、少なくとも1つの調節要素は、少なくとも2つの押付け要素の間に配置されている。この場合、このクランプ装置のクランプ力は、同一のばね硬さの単一の押付け要素に対して2倍である。しかし調節要素により消費されるべき力は全く同一である。なぜならばその代わりに少なくとも1つの調節要素の調節距離が2倍になるからである。というのも少なくとも2つの押付け要素の間に配置された少なくとも1つの調節要素が、それぞれ両方の押付け要素に向かって運動できるからである。ゆえに調節要素として解除チューブ、特にクランプ解除チューブが用いられる場合、2倍の調節力のために、クランプ解除チューブに、単一の押付け要素よりも、高い圧力が達成可能である必要はない又は高い圧力を達成する必要はない。
好適には、少なくとも1つのクランプ装置の少なくとも2つの押付け要素の間を結ぶ少なくとも1本の真っ直ぐな接続線は、少なくとも1つのクランプ装置の少なくとも1つの調節要素と交差する。好適には、少なくとも1つの押付け要素は、少なくとも1つの調節要素により、少なくとも部分的に版胴の胴中に対して相対的に、少なくともクランプ方向及び/又はクランプ方向とは逆方向に可動である。
好適には、少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも1つの半径方向内側のクランプ要素を備え、更に好適には、少なくとも1つの半径方向内側のクランプ要素には、少なくとも1つ又は好適には少なくとも2つの押付け要素により、クランプ方向で、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素に向かって、力を及ぼすことが可能であるかつ/又は力が及ぼされており、好適には、少なくとも1つの半径方向内側のクランプ要素は、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素と相俟ってクランプギャップを形成するように配置されている。この場合、好適には、クランプギャップの形状及び/又は位置は、少なくとも2つのクランプ要素により確定されていて、かつ再現可能であり、好適には、クランプ時に刷版を不所望に運動させることなく操作可能である。このことは特に、好適な場合、少なくとも1つの半径方向内側のクランプ要素が直線移動のみ可能に配置されている場合に当てはまる。
好適には、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素は、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ条片であり、少なくとも1つの半径方向外側のクランプ条片は、版胴の回転軸線に関して軸方向に、少なくとも1つの溝の軸方向長さの少なくとも75%にわたって延在している、かつ/又は少なくとも1つの半径方向内側のクランプ要素は、少なくとも1つの半径方向内側のクランプ条片であり、少なくとも1つの半径方向内側のクランプ条片は、版胴の回転軸線に関して軸方向に、少なくとも1つの溝の軸方向長さの少なくとも75%にわたって延在している。好適には、少なくとも2つの押付け要素は、それぞれ少なくとも1枚の板ばねとして構成されている。
好適には、少なくとも1つの調節要素は、少なくとも1つのクランプ解除チューブとして構成されており、少なくとも1つのクランプ解除チューブには、更に好適には、クランプを解除するために、所定の圧力を及ぼすことが可能である。この場合好適には、このクランプ解除チューブは、簡単に構成されていてかつ安価に製造可能であり運転可能である。更にそのようにして、非作動化させられた調節要素でクランプを達成することができる。
好適には、少なくとも1つの半径方向内側のクランプ要素は、少なくとも1つの結合要素により、少なくとも2つの押付け要素に結合されている。
好適には、少なくとも1つの溝に、このように構成された少なくとも1つの前方のクランプ装置及びこのように構成された少なくとも1つの後方のクランプ装置が配置されている。この場合、前述の利点が好適には2重に利用される。好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置は、刷版の、印刷運転時に先行する端部を収容するために形成されている。
好適には、少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも1つの後方のクランプ装置として構成されていて、かつ少なくとも1つの緊締装置の少なくとも1つのキャリッジの部分であり、少なくとも1つのキャリッジは、少なくとも1つの緊締駆動装置により、少なくとも1つの溝の内側で、緊締路に沿って、少なくとも1つの前方のクランプ装置に向かって可動に配置されている。好適には、緊締路は、版胴の回転軸線に対して直交する方向に延在している。好適には、緊締路は、面法線が版胴の回転軸線に対して平行に配向された平面内で延在している。この場合、このキャリッジは、好適には刷版緊締のためにも、刷版の載置を容易にするためにも用いることができる。
好適には、緊締路は、少なくとも部分的に、周方向にかつ/又は周方向とは逆方向に、又は周方向に対する接線方向の緊締方向にかつ/又は周方向に対する接線方向の緊締方向とは逆方向に延在している。好適には、少なくとも1つの緊締駆動装置は、少なくとも1つの緊締チューブとして構成されている。この場合、好適には、特に緊締チューブが簡単に構成されていてかつ安価に製造可能であり運転可能である場合に、クランプ解除チューブの場合と同一の利点が得られる。
好適には、緊締方向のかつ/又は緊締方向とは逆方向の、版胴の胴中に対して相対的な少なくとも1つのキャリッジの最大移動距離は、少なくとも1つの後方のクランプ装置に挟み付けられた刷版と、少なくとも1つの後方のクランプ装置の少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素との、予め設定された又は更に好適には実際の接触面の、緊締方向で測定された延在長さと少なくとも同一の大きさである。
好適には、少なくとも1つの溝に、少なくとも1つの緊締装置が配置されており、少なくとも1つの緊締装置は、少なくとも1つの前方のクランプ装置と少なくとも1つの後方のクランプ装置とを備え、好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置は、少なくとも1つの前方の調節要素、特に少なくとも1つの前方のクランプギャップを開閉する少なくとも1つの前方のクランプ解除駆動装置と、第1の溝壁に向けられたそれぞれ1つの前方の接触ボディを調節する少なくとも2つの補助駆動装置とを備え、好適には、少なくとも1つの後方のクランプ装置は、少なくとも1つの後方の調節要素、特に少なくとも1つの後方のクランプギャップを開閉する少なくとも1つの後方のクランプ解除駆動装置と、版胴の回転軸線に対して平行の軸方向に関して少なくとも1つの後方のクランプ装置の位置を調節する少なくとも1つのアキシャル駆動装置とを備える。この場合、緊締装置の再現可能で迅速な調節が可能である。
好適には、少なくとも1つの前方のクランプ解除駆動装置、少なくとも2つの補助駆動装置、少なくとも1つの後方のクランプ装置及び少なくとも1つのアキシャル駆動装置は、機械制御装置により制御可能にかつ/又は制御されるようにかつ/又は調整可能にかつ/又は調整されるように構成されている。好適には、少なくとも1つの後方のクランプ装置は、それぞれ1つの後方のスペーサの少なくとも2つのスペーサ駆動装置と、第2の溝壁からの少なくとも1つの後方のクランプ装置の少なくとも1つの間隔を調節するそれぞれ1つの後方のストッパ調節要素の少なくとも2つの後方のストッパ駆動装置とを備え、好適には、少なくとも1つの前方のクランプ解除駆動装置、少なくとも2つの補助駆動装置、少なくとも1つの後方のクランプ解除駆動装置、少なくとも1つのアキシャル駆動装置及び少なくとも2つのスペーサ駆動装置又は後方のストッパ駆動装置は、機械制御装置により制御可能にかつ/又は制御されるようにかつ/又は調整可能にかつ/又は調整されるように構成されている。好適には、少なくとも1つの後方のクランプ装置は、少なくとも1つのキャリッジを備え、少なくとも1つのキャリッジは、好適には少なくとも1つの緊締駆動装置により、少なくとも版胴の回転軸線に対して直交する方向に可動であり、好適には、少なくとも1つの緊締駆動装置は、同様に、機械制御装置により制御可能にかつ/又は制御されるようにかつ/又は調整可能にかつ/又は調整されるように構成されている。機械制御装置により、緊締装置及び/又は少なくとも1つのクランプ装置の高い精度及び微調節が可能である。
好適には、少なくとも1つのクランプ装置は、周方向で少なくとも3つの支持箇所を介して版胴の胴中に支持されており、好適には、第1の支持箇所で、少なくとも1つの前方のクランプ装置の少なくとも1つのベースボディ、又は少なくとも1つの前方のクランプ装置の、少なくとも1つのベースボディに対して不動に配置された構成部分が、直接に、第1の溝壁又は版胴の胴中に対して不動に配置された構成要素に結合されており、好適には、少なくとも2つの第2の支持箇所で、それぞれ、少なくとも1つの前方のクランプ装置の、少なくとも1つのベースボディに対して相対的にその位置が調節可能でかつ少なくとも1つのベースボディとともに可動の接触ボディが、第1の溝壁又は版胴の胴中に対して不動に配置された構成部分に結合されている。この場合、刷版の位置補正及び緊締補正は、特に精緻で再現可能に調節することができる。
好適には、版胴が少なくとも1つの溝を備え、溝に好適には少なくとも1つの前方のクランプ装置及び少なくとも1つの後方のクランプ装置が配置されており、後方のクランプ装置は、好適には少なくとも1つのキャリッジの一部である、版胴に刷版を配置する方法は、以下に記載の1つ又は複数の方法過程を有する。
好適には、前方の開放動作において、少なくとも1つの前方のクランプ装置が開放される。好適には、前方の挿入動作において、刷版の前方の端部が、少なくとも1つの前方のクランプ装置の前方のクランプギャップに挿入される。好適には、前方のクランプ動作において、少なくとも1つの前方のクランプ装置が閉鎖され、その際、刷版の前方の端部は、少なくとも1つの前方のクランプ装置に挟み込まれる。好適には、装着動作において、刷版が版胴の周面に装着される。
好適には、後方の開放動作において、少なくとも1つの後方のクランプ装置が開放され、その前にかつ/又は同時にかつ/又はその後で、少なくとも1つのキャリッジは、緊締路に沿って端位置から所定の挿入区間だけ少なくとも1つの前方のクランプ装置及び第1の溝壁に向かって中央又は内側の位置に移動させられる。ここでは、中央の位置の概念は、端位置に対して区別するためのものであり、特にその位置が正確に中央である必要はないことを意味する。好適には、後方の挿入動作において、それ以前に版胴の周りに置かれた刷版の後方の端部は、後方の端部が少なくとも所定の部分で周方向に第2の溝壁と版胴の周面とを結ぶ縁部を越えて突出するように、版胴の上に置かれ、次いで、少なくとも1つのキャリッジが緊締路に沿ってその中央又は内側の位置から挿入区間だけ第2の溝壁に向かって端位置に移動させられる。好適には、少なくとも1つのキャリッジが緊締路に沿ってその中央又は内側の位置から第2の溝壁に向かって端位置に移動させられる間に、刷版の後方の端部は、少なくとも部分的に、少なくとも1つの後方のクランプ装置の少なくとも1つの後方のクランプギャップにより包囲される。この場合、包囲とは、その後で、少なくとも1つの後方のクランプ装置の少なくとも1つの半径方向内側のクランプ要素と、少なくとも1つの後方のクランプ装置の少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素とを結ぶ少なくとも1本の真っ直ぐな接続線が、刷版の後方の端部と交差することと解される。好適には、後方のクランプ動作において、少なくとも1つの後方のクランプ装置が閉鎖され、その際、刷版の後方の端部は、少なくとも1つの後方のクランプ装置に挟み込まれる。
好適には、緊締動作において、少なくとも1つのキャリッジは、緊締路に沿って少なくとも1つの前方のクランプ装置及び第1の溝壁に向かって移動させられ、その際、刷版は緊締される。好適には、緊締動作の第1のステップにおいて、少なくとも1つのキャリッジは、緊締路に沿って、少なくとも1つの前方のクランプ装置及び第1の溝壁に向かって移動させられる。その際、好適には、刷版は、第1の力でもって緊締される。その際、好適には、刷版は、この刷版を用いた印刷運転のために設定されたよりも強く緊締される。好適には、緊締動作の第2のステップにおいて、少なくとも1つのキャリッジが再び第2の溝壁に向かって移動させられることにより、刷版は再び弛緩される。好適には、緊締動作の第3のステップにおいて、新たに、少なくとも1つのキャリッジは、少なくとも1つの前方のクランプ装置及び第1の溝壁に向かって移動させられる。この場合、好適には、刷版は、第2の力でもって緊締される。好適には、第1の力は、第2の力と全く同一である。好適には、刷版は、緊締動作の第1のステップの開始から緊締動作の第3のステップの終了まで、後方のクランプ装置に挟み付けられる。好適には用いられる少なくとも1つの後方のクランプ装置の構成に応じて、好適には、緊締動作の、後述の両方の形態の内の1つの形態が用いられる。
緊締動作、特に緊締動作の第3のステップの第1の形態では、好適には先ず少なくとも1つのキャリッジが、少なくとも1つの緊締駆動装置により、刷版の、少なくとも1つの後方のクランプ装置に締め込まれた後方の端部とともに、少なくとも1つの前方のクランプ装置及び第1の溝壁に向かって移動させられ、その後で、好適には少なくとも1つのキャリッジの部分である好適には少なくとも1つの後方のスペーサは、少なくとも1つのキャリッジに対して相対的な所定の位置に調節される。この所定の位置は、少なくとも1つの緊締駆動装置とは関係なく、第2の溝壁からの少なくとも1つの後方のクランプ装置の特定の間隔を確定する位置であり、続いて、少なくとも1つの緊締駆動装置が非作動化させられ、少なくとも1つのキャリッジが、少なくとも1つの後方のクランプ装置とともに、緊締された刷版から及ぼされる力が少なくとも1つのキャリッジをその少なくとも1つの後方のスペーサを介して第2の溝壁に押し付けることにより、緊締路に沿ってその位置で保持される。好適には、遅くとも少なくとも1つの緊締駆動装置の非作動化の後で、少なくとも1つの後方のスペーサは、第2の溝壁に、かつ同時に少なくとも1つのキャリッジに接触し、これにより第2の溝壁からの少なくとも1つの後方のクランプ装置の間隔が、少なくとも1つの緊締駆動装置とは関係なく確定される。
緊締動作の第2の形態では、好適には先ず、好適には胴中に対して相対的に定位置に配置された支持部に支持された少なくとも1つの後方のストッパ調節要素が、胴中に対して相対的に、ストッパ目標位置に運動させられ、次いで、好適には、少なくとも1つのキャリッジが、少なくとも1つの緊締駆動装置により、刷版の、少なくとも1つの後方のクランプ装置に締め込まれた後方の端部とともに、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素が少なくとも1つのストッパボディに接触するまで、少なくとも1つの前方のクランプ装置及び第1の溝壁に向かって移動させられ、次いで、好適には、少なくとも1つの固定装置がクランプされ、この少なくとも1つ固定装置は、好適には、少なくとも1つのキャリッジを、その位置で保持し、例えばキャリッジ解除チューブとして構成されたキャリッジ解放部材における圧力が次のように低減されることにより保持し、つまり、好適には、キャリッジばねセットが弛緩され、これにより好適には、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素が第1のキャリッジクランプ面に押し付けられるまで、低減され、次いで、好適には、緊締チューブとして構成された緊締駆動装置における圧力が低減され、例えば周囲圧力に低減されることにより、少なくとも1つの緊締駆動装置が非作動化させられる。
この版胴及びこの方法の利点は、例えば、好適には、緊締駆動装置を、後方のクランプ装置を以下の位置に移動させるためにも用いることができる点にある。その位置では、刷版の後方の端部の装着が容易になり、特に略半径方向でかつ後方のクランプ装置に刷版を手動で挿入せずに可能になる。なぜならば好適には、後方のクランプ装置が、刷版の後方の端部を包囲するように移動させられるからである。しかもこの場合、半径方向外側のクランプ要素は、キャリッジに対して相対的に不動であり、従って特に安定したクランプが達成可能である。
版胴及び/又は方法の好適な形態の利点は、例えば、刷版がクランプされたかつ/又は緊締された状態で、クランプ装置又は緊締装置の駆動装置を作動させなくてよいことにある。
別の利点は、同一又は別の刷版を用いた方法の繰り返しの使用に際して、刷版の位置及び緊締の極めて精緻に再現可能な結果が得られることにある。
本発明の実施の形態を図面に示し、以下に詳しく説明する。
一例としての印刷機の概略図である。 印刷機の版胴の概略的な縦断面図である。 開放されたクランプ装置と第1の固定装置とを備えた、図2に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 開放されたクランプ装置を備えた、図2に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 第2の固定装置を備えた、図2に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 印刷機の版胴の概略的な縦断面図である。 図6に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 図6に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 印刷機の版胴の概略的な縦断面図である。 移動させられたキャリッジを備えた、図2に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 移動させられたキャリッジと装着された刷版とを備えた、図2に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 移動させられたキャリッジを備えた、図2に示した版胴の緊締装置の概略的な横断面図である。 版胴の回転軸線に対して直交する方向でみた前方のクランプ装置の概略図である。
輪転印刷機01、例えば枚葉輪転印刷機01として構成された印刷機01の一例について以下に説明する。この印刷機01は、例えば高品位印刷において使用される印刷機01である。この印刷機01は、好適にはシート状の被印刷物09に印刷を行う印刷機01、すなわち枚葉印刷機01として構成されている。この印刷機01は、少なくとも1つの印刷部08と少なくとも1つのインキ装置とを備えた少なくとも1つの印刷ユニット02を有する。少なくとも1つの印刷部08は、少なくとも1本の版胴07を有する。この少なくとも1本の版胴07は、好適には、少なくとも1つの刷版取付型の版胴07として構成されている。好適には、少なくとも1つの印刷ユニット02内に複数の印刷部08及び複数のインキ装置が設けられており、中心として、1回の生産中に、例えばインキ装置の個数に相応して、様々なインキが同一の被印刷物09に印刷される。一実施の形態では、1つの印刷ユニット02内に、好適には、それぞれ異なる印刷原理に従って作業する複数の印刷部08が配置されている。例えば、少なくとも1つの印刷部08は、平版印刷部08、例えばオフセット印刷部08として構成されており、かつ/又は少なくとも1つの別の印刷部08は、凸版印刷部08、特に間接的な凸版印刷部08として構成されている。これらの種々異なる印刷部08は、例えば1回の生産中に同一の被印刷物09に、更に好適には少なくとも1つの共通のゴム胴(ブランケット胴、転移胴)06により印刷を行う。一実施の形態では、少なくとも1つの印刷部08が、彫刻凹版印刷部08として構成されている。
印刷機02は、好適にはシートフィーダ03の形態の少なくとも1つの被印刷物源03を有する。印刷機01は、好適には少なくとも1つのシート排出部04を有する。このシート排出部04は、好適には少なくとも1つ、更に好適には少なくとも3つの排紙パイルを有する。好適には、この少なくとも1つの排紙パイルの上流側に被印刷物09の搬送路に沿って少なくとも1つの乾燥機、例えば赤外線照射乾燥機及び/又は紫外線照射乾燥機が配置されている。例えば、印刷機01は10本の版胴07、特に刷版取付型の版胴07を有する。複数の印刷部08を備えた1つの印刷ユニット02を有する枚葉輪転印刷機01は、図1にも例示してある。例えば、この印刷機01は、それぞれ被印刷物09に作用するようにこの被印刷物09の搬送路に沿って以下に説明するゴム胴06の上流側に配置された、少なくとも1つの印刷部08と少なくとも1つの乾燥機とを有する。
好適には、少なくとも1つの印刷ユニット02は、ゴムブランケット胴06として構成された少なくとも一対のゴム胴06を有する。これらのゴム胴06の共通の接触領域により、印刷ニップ16が規定されている。好適には、少なくとも2本のゴム胴06の各々が、少なくとも1本の版胴07、更に好適には複数、例えば4本の版胴07に転動接触している。好適には、印刷ユニット02が多色刷り印刷ユニット02として構成されている。版胴07の各々に対応して、好適には少なくとも1つのインキ装置が配置されている。好適には、少なくとも1本の版胴07に、少なくとも1つ、好適には正確に1枚の刷版73の形態の版73が配置されている。好適には、各版胴07に正確に1枚の刷版73が配置されているか又は設けられている。版胴07の軸方向Aにおける刷版73の延在長さは、版胴07の軸方向Aにおける少なくとも1本の版胴07の胴中12の延在長さの、好適には少なくとも75%、更に好適には90%に相当する。好適には、少なくとも1本のゴム胴06は、少なくとも1本の版胴07の外周の整数倍、例えば3倍に相当する外周を有する。
好適には、1本の版胴07と協働する各インキ装置が、各版胴07から離れる方向に可動に配置されている。これにより、保守作業、特に刷版交換のために、相応の版胴07に接近することが可能となる。更に好適には、1つの共通のゴム胴06と協働する全ての版胴07のインキ装置が、一緒にこれらの版胴07から離れる方向に可動に配置されていて、このために、更に好適には1つの共通の部分フレームに支持されている。例えば、少なくとも1本の版胴07と、これに対応したインキ装置とが相応に配置されていると、少なくとも1つの刷版貯蔵部としての刷版カセットが少なくとも1本の版胴07に接近運動させられる。少なくとも1つの刷版カセットは、少なくとも1本の版胴07に装着すべき少なくとも1つの刷版73を有する。少なくとも1つの刷版カセットは、好適には複数の刷版73を収容する。これらの刷版73は複数の版胴07に対応して配置されており、かつ/又は対応して配置される。少なくとも1つの刷版カセットは、刷版73を相応の版胴07に対して相対的にコントロールして位置決めする他に、装着すべき刷版73を保護する働きを有する。好適には、少なくとも1つの押圧手段、例えば押圧ローラが配置されている。この押圧手段及び/又は押圧ローラは、版胴07への刷版73の装着時に、この刷版73を版胴07に押し付ける働きを有する。
刷版73は、好適には、1枚の形状安定性の支持プレートと、少なくとも1つのプレート被覆層とを有する。形状安定性の支持プレートは、例えば金属又は合金、例えばアルミニウム又は鋼から成っている。少なくとも1つのドライオフセット印刷部又は水なしオフセット印刷部では、好適には、鋼から成る少なくとも1枚の支持プレートが使用される。少なくとも1つのウェットオフセット印刷部では、好適には、アルミニウムから成る少なくとも1枚の支持プレートが使用される。好適には、支持プレートは所定の厚さ、すなわち、0.25mm〜0.3mmの最小の寸法を有する。少なくとも1つのプレート被覆層は、刷版73の印刷像を確定している。この印刷像は、例えば、刷版73の表面の一部が疎水性の性質を有し、刷版73の表面のその他の部分が親水性の性質を有することにより確定することができる。使用されるインキの性質に応じて、刷版73の選択された領域だけがインキを転移させる。このような刷版73はインキを平版印刷法、特にオフセット印刷法により転移させる。その際、水なしオフセット印刷法が利用されてもよいし、いわゆる「ウェットオフセット印刷法」が利用されてもよい。この場合、このウェットオフセット印刷法のためには、印刷部は少なくとも1つの湿し装置を有する。
これに対して択一的に、印刷像は、プレート被覆層が先ず全面に塗布されていて、1回の露光工程で選択的に硬化され、これに対して硬化されない領域が例えば水で洗い流されることにより確定されている。択一的に、被覆層は、選択的にしか塗布されない、又は別の方法で、例えば食刻又は機械的に彫刻により選択的に除去される。これにより、支持プレートに対して相対的に隆起して配置された領域、例えば洗い流されていない領域と、より低く位置していて、例えば露出した支持プレートにより形成された領域、例えば洗い流された領域とが得られる。このような刷版73は、インキを、凸版印刷法により、好適には相応のゴム胴06に転移させ、このゴム胴06から、インキは、被印刷物09に転移させられる。印刷像が最初にゴム胴06から被印刷物09に転写させられるので、これは、間接的な凸版印刷法である。
択一的には、刷版73は、ステンシル印刷用の刷版73として構成されている。このような刷版73は、例えば比較的粗目の隆起した面を有する。この面は完全に着色され、この面からインキが彫刻凹版胴に転移させられる。このような彫刻凹版胴は、微細な複数の彫刻部(セル)を有する。これらの彫刻部内にインキが蓄えられる一方、彫刻部以外ではインキが除去され、例えば拭き取られる。好適には、様々なインキが複数の刷版73から彫刻凹版胴に集められる。更に好適には、彫刻凹版胴上の様々なインキの領域は、せいぜい最小限でしか重なっていない。転動接触と、例えば加圧とにより、インキは彫刻部から被印刷物09に転移させられる。択一的に、刷版73は、直接的な又は間接的なフレキソ印刷のための刷版73として構成されている。刷版73の構成に関わらず、刷版73はインキ及び/又は塗料の転移に使用される。相応して、これ以前でも、これ以降でも、インキについて述べている場合には、常に、特にフレキソ印刷用の刷版73の場合には、択一的に塗料についても考えているものとする。
使用される材料に関わらず、刷版73は、好適には、前方の端部74と後方の端部76とを有する。刷版73の前方の端部74は、好適には、刷版73の、印刷運転中に先行する(つまり前側で走行する)端部74である。刷版73の後方の端部76は、好適には、刷版73の、印刷運転中に後行する(つまり後側で走行する)端部76である。刷版73の前方の端部74は、好適には、版胴07に刷版73をクランプするために用いられる前方の接触領域74を有する。好適には、この接触領域74は、インキを転移させるプレート被覆層を有しない。刷版73の後方の端部76は、好適には、版胴07に刷版73をクランプするために用いられる後方の接触領域76を有する。好適には、この接触領域76は、インキを転移させるプレート被覆層を有しない。好適には、刷版73は、接触領域74,76において形状安定性の支持プレートのみから成っている。接触領域74,76により、少なくとも刷版73と版胴07の構成部分とのクランプ接触の高い再現可能性及び高い確実性が保証されている。刷版73の前方の端部74及び/又は後方の端部76は、好適には、刷版73の中間部分から逸脱して曲げられたクランプ領域74;76として構成されている。このクランプ領域74;76は、好適には、それぞれ刷版73の中間部分に対して15°〜40°、更に好適には、前方の端部74では17°〜22°、後方の端部76では35°〜40°の角度で折り曲げられている。好適には、刷版73の前方の端部74及び後方の端部76は、それぞれ周方向Dに10mm〜30mm、更に好適には少なくとも15mm、更に一層好適には15mm〜20mmの延在長さを有する。版胴07への刷版73の装着は、好適には少なくとも部分的に装着装置、例えば自動式の給版装置により行われる。
印刷機01の印刷運転中に、シートフィーダ03から取り出された少なくとも1枚のシート09、好適には一連の複数のシート09が印刷ユニット02に供給される。この印刷ユニット02は、好適には両面印刷で作業する。その際、被印刷物09の両面が印刷ニップ16において同時に着色される。更に好適には、この印刷ニップ16において、単一の印刷ステップで被印刷物09に多色の印刷像が転写させられる。この多色の印刷像は、好適には個々の多色部分印刷像から形成されている。なお、これらの多色部分印刷像は、既に複数の版胴07から相応のゴム胴06に転写させられていて、そこに集められている。印刷ユニット02は、好適には、略同一に構成された2つの半部から成っている。両半部の各々は、好適にはゴムブランケット胴06として構成された1本のゴム胴06を有する。版胴07、特に版胴07に配置された刷版73は、好適には、それぞれ1つのインキ装置により、それぞれ別のインキで着色される。版胴07は、好適には、それぞれ少なくとも1つの印刷像を相応のゴム胴06に転写させる。このゴム胴06に版胴07が胴入れされる。これにより、好適には各ゴム胴06に多色の印刷像が提供される。この印刷像は、更に好適には、単一のステップで被印刷物09に転写させられる。
前述したように、例えば各ゴム胴06に対応して、それぞれ複数、好適には4本の版胴07が配置されている。これらの版胴07の各々には、それぞれ1つのインキ装置が当て付けられているか又は少なくとも当付け可能であり、これにより、好適には、両ゴム胴06は、一緒に、例えば最大8色のインキで印刷を行うことができる。好適には、少なくともそれぞれ1つの共通の圧胴06と、この圧胴06に胴入れされるかつ/又は圧胴06と協働する版胴07とが、少なくとも1つの歯車伝動装置を介して互いにかつ少なくとも1つの共通の駆動モータに連結されている。インキ装置は、この駆動モータに連結されていてもよいし、連結可能であってもよいが、好適には、それぞれ固有の駆動モータを有する。
印刷機01の少なくとも1本の版胴07について以下に詳しく説明する。少なくともゴム胴06と協働する複数の版胴07は、好適には略同一の構造で形成されている。各版胴07は、好適には胴中12と2つの胴ジャーナル17とを有する。胴中12は、好適には少なくとも1つの溝13を有する。この溝13は、版胴07の回転軸線11を基準として軸方向Aに延在していて、版胴07の回転軸線11を基準として半径方向に開放されている。この溝13は、好適には第1の溝壁18と第2の溝壁19とを有する。両溝壁18,19は、溝13を周方向Dで少なくとも部分的に画定している。第1の溝壁18は、好適には、少なくとも1つの溝13の、印刷運転中に後行する溝壁18である。第2の溝壁19は、好適には、少なくとも1つの溝13の、印刷運転中に先行する溝壁19である。該当する版胴07の胴ジャーナル17は、好適には、それぞれ少なくとも、好適にはラジアル軸受けとして構成された軸受け内に支持されている。各軸受けは、印刷ユニット02のフレーム壁内に又はフレーム壁に接して配置されている。版胴07の、軸方向Aに関する第1の端部を側Iと呼び、版胴07の、軸方向Aに関する第2の端部を側IIと呼ぶ。版胴17の側Iでは、該当する胴中12の一方の端面に、好適には弁ブロック14が配置されている。版胴07の側IIに対応して配置された胴ジャーナル17は、好適には、回転駆動装置に結合されているか又は少なくとも結合可能である。この回転駆動装置により、該当する版胴07は、その回転軸線11を中心として駆動可能である、かつ/又は駆動されており、これにより、回転運動が行われる。側IIに対応して配置された胴ジャーナル17と、該当する版胴07に対応して配置された回転駆動装置との結合部は、好適には、斜歯歯列を備えた少なくとも1つの歯車を有する。これにより、該当する版胴07の周方向レジスタ調整が公知の形で可能となる。択一的に、少なくとも1本の版胴07は、少なくとも1つの固有の個別駆動装置を有する。好適には、版胴07は、好適には軸方向の少なくとも1つの孔126を有する。この孔126は、温度調整のために、流体、例えば温度調整液により通流可能であるかつ/又は通流されている。
版胴07の少なくとも1つの溝13内には、版胴07の少なくとも1つの緊締装置101が配置されている。この少なくとも1つの緊締装置101は、少なくとも1つのクランプ装置21;61、好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置21と少なくとも1つの後方のクランプ装置61とを有する。少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、好適には、少なくとも1つの溝13の第2の溝壁19よりも、少なくとも1つの溝13の第1の溝壁18の近くに配置されている。少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、好適には、少なくとも1つの溝13の第1の溝壁18よりも、少なくとも1つの溝13の第2の溝壁19の近くに配置されている。少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、版胴07の胴中12の周面124に巻き付けられたかつ/又は巻付け可能であるかつ/又は装着されたかつ/又は装着可能である刷版73の前方の端部74をクランプする働きを有する。少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、1つの刷版73、好適には同一の刷版73の後方の端部76をクランプする働きを有する。特に刷版73は、好適であるように、版胴07が前方のクランプ装置21も後方のクランプ装置61も有する正確に1つの溝13を有する場合に、1枚の同一の刷版73である。刷版73の前方の端部74は、好適には、刷版73の、印刷運転中に先行する端部74である。刷版73の後方の端部76は、好適には、刷版73の、印刷運転中に後行する端部76である。少なくとも1枚の刷版73を少なくとも1本の版胴07に配置するために、好適には、先ず、刷版73の前方の端部74が少なくとも1つの前方のクランプ装置21内に位置固定され、これに続いて、版胴07がその回転軸線11を中心として回動させられ、これにより、刷版73が版胴07の周面124に巻き付けられるか又は装着され、その後で、刷版73の後方の端部76が後方のクランプ装置61内に位置固定される。これに続いて、好適には、少なくとも1つの刷版73の緊締が行われる。
先ず、少なくとも1つの前方のクランプ装置21について説明する。この少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22を有する。この少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21の前方のベースボディ37に対して相対的に不動に配置されている。この前方のベースボディ37は、胴中12に取り付けられているが、好適には、補正目的のために、少なくとも最小限、胴中12に対して相対的に可動に配置されている。少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22は、好適には、半径方向外側の前方のクランプ条片22として構成されている。半径方向外側の前方のクランプ条片22は、軸方向Aで、少なくとも1つの溝13の軸方向の長さの、好適には少なくとも75%、更に好適には少なくとも90%にわたって延在している。これにより、刷版73の均一なクランプ及び/又は緊締が保証されている。少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22よりも半径方向内側に配置された少なくとも1つの前方の押付け要素23を有する。この少なくとも1つの前方の押付け要素23は、好適には少なくとも1つの前方の板ばね23として、更に好適には、特に互いに面接触する複数の板ばね23から成る少なくとも1つの前方のばねセット23として構成されている。少なくとも1つのクランプ装置21は、少なくとも1つの前方の調節要素24を有する。少なくとも1つの前方の調節要素24により、少なくとも1つの前方の押付け要素23は、少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22に対して相対的に可動であり、これにより好適には同時に、版胴07の胴中12に対して相対的に可動である。好適には、少なくとも1つの前方の押付け要素23は、少なくとも1つの前方の調節要素24により自体変形可能である。好適には、少なくとも1つの前方の押付け要素23は、少なくとも1つの前方の調節要素24により略半径方向に関して短縮可能である。少なくとも1つの前方の押付け要素23は、胴中12の軸方向の長さの、好適には少なくとも75%、更に好適には少なくとも90%にわたって延在している。
好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、少なくとも2つの前方の押付け要素23及び/又は少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26を有する。少なくとも2つの前方の押付け要素23も、やはり好適には、それぞれ少なくとも1つの板ばね23として、更に好適には、特に互いに面接触する複数の板ばね23から成るそれぞれ少なくとも1つのばねセット23として構成されている。少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、好適には、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ条片26として構成されている。少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ条片26は、軸方向Aで、好適には少なくとも1つの溝13の軸方向の長さの少なくとも75%、更に好適には少なくとも90%にわたって延在している。少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、好適には、前方のクランプ方向Bにかつ/又は前方のクランプ方向Bとは逆方向に、特に少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22に向かう方向にかつ/又は少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22から離れる方向に可動に配置されている。前方のクランプ方向Bは、好適には、略半径方向に向けられている。これは、前方のクランプ方向Bが、好適には、場合により存在する周方向Dの成分よりも大きい少なくとも1つの半径方向の成分を有することを意味している。前方のクランプ方向Bは、好適には、軸方向Aに対して直交する方向に向けられている。少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、好適には、軸方向Aに関して不動に配置されている。少なくとも1つの前方の押付け要素23、好適には少なくとも2つの前方の押付け要素23は、好適には、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26に接触している。半径方向B;C、軸方向A及び周方向Dは、版胴07の胴中12及び/又は回転軸線11を基準にしている。
好適には、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、少なくとも1つの前方の押付け要素23により、更に好適には少なくとも2つの前方の押付け要素23により、前方のクランプ方向Bで少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22に向かって所定の力で押圧可能であるかつ/又は押圧されている。少なくとも1つの前方の調節要素24は、好適には、少なくとも1つの前方の押付け要素23に直接に接触している。好適には、版胴07に関して周方向Dで少なくとも2つの半径方向内側の前方の押付け要素23の間に少なくとも1つの前方の調節要素24が配置されている。この少なくとも1つの前方の調節要素24は、好適には、少なくとも1つの前方のクランプ解除駆動装置24として、更に好適には、圧力媒体で加圧可能なかつ/又は加圧される少なくとも1つの前方の解除ボディ24として、更に一層好適には、少なくとも1つの前方の解除チューブ24として、特に前方のクランプ解除チューブ24として構成されている。このクランプ解除チューブ24は、更に好適には、流体、例えば圧縮空気で充填されているかつ/又は充填可能である。従って以下に前方のクランプ解除チューブ24について述べている場合には、一般的に圧力媒体で加圧可能なかつ/又は加圧される前方の解除ボディ24についても想定されている。
好適には、少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24の内部に、8barまで又は8barを超える圧力を有する圧縮空気が供給可能であるかつ/又は供給されている。しかし、少なくとも1つの前方の調節要素24は、少なくとも1つの液圧シリンダ24及び/又は少なくとも1つの空圧シリンダ24及び/又は少なくとも1つの電動モータ24として構成してもよい。但し、クランプ解除チューブ24の場合、構造が単純であるという点において有利である。
少なくとも1つの前方の調節要素24の構成に関わらず、好適には、少なくとも1つの前方の調節要素24が作動すると、少なくとも1つの前方の押付け要素23、好適には少なくとも2つの前方の押付け要素23は、少なくとも前方のクランプ方向Bで短縮する。更に好適には、少なくとも1つの前方の押付け要素23、好適には少なくとも2つの前方の押付け要素23は、少なくとも、軸方向Aに対して直交するとともに前方のクランプ方向Bに対して直交する方向で少なくとも1つの前方の調節要素24が膨張することにより、少なくとも前方のクランプ方向Bで短縮する。この短縮は、例えば少なくとも1つの前方の押付け要素23が撓曲する形で、好適には少なくとも2つの前方の押付け要素23が互いに逆方向に撓曲することにより生じる。この短縮は、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26を少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22から離れる方向に移動させ、これにより前方のクランプギャップ27を開放する。前方のクランプギャップ27は、好適には、一方では少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22により形成され、他方では少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26により形成される。少なくとも2つの前方の押付け要素23は、好適には前方のベースボディ37にフレキシブルに、更に好適には、この前方のベースボディ37から脱離不能であるが、それにも関わらずこの前方のベースボディ37に対して相対的に、特に前方の押付け要素23の変形中、可動であるように結合されている。少なくとも2つの前方の押付け要素23は、好適には少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26にフレキシブルに、更に好適には、この半径方向内側の前方のクランプ要素26から脱離不能であるが、それにも関わらずこの半径方向内側の前方のクランプ要素26に対して相対的に、特に前方の押付け要素23の変形中、可動であるように結合されている。つまり、特に好適には、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、少なくとも1つの前方の押付け要素23が短縮すると、必然的に少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26が前方のクランプ方向Bとは逆向きに移動するように、少なくとも2つの前方の押付け要素23にフレキシブルに結合されている。
好適な一実施の形態において、少なくとも2つの前方の押付け要素23は、特に撓曲又は湾曲を無視すると、実質的に互いに平行に配置されていて、軸方向Aで延在するとともに、実質的に、軸方向Aに対して直交する第2の延在方向であって、好適には少なくとも1つの半径方向の成分を有する第2の延在方向でも延在している。しかし、好適には、少なくとも2つの前方の押付け要素23は、常に程度の差こそあれ大きなプリロード下にあるため、第2の延在方向は、軽微な弧を描き、各々の前方の押付け要素23は、軽微に湾曲している。このことは、好適には、前方のクランプ解除チューブ24の状態に関わらず成立し、特に少なくとも2つの前方の押付け要素23に対して、特に前方のクランプ解除チューブ24が完全に空になっている場合でも、完全に弛緩するには十分な余地が与えられないように、取付けスペースの寸法が設定されていることに起因する。少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24は、好適には少なくとも2つの前方の押付け要素23の間に配置されていて、好適にはやはり軸方向Aで延在している。少なくとも2つの前方の押付け要素23は、少なくとも2つの前方の結合要素により、可動、特に旋回可能に、互いにかつ/又は少なくとも1つの前方のクランプ装置21のベースボディ37にかつ/又は少なくとも1つの前方のクランプ要素22に結合されている。少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24は、少なくとも好適には軸方向Aでみて、少なくとも2つの前方の結合要素の間に配置されている。
少なくとも2つの前方の押付け要素23の少なくとも一方、好適には両方の前方の押付け要素23は、好適には可動に、更に好適には旋回可能に、少なくとも1つの前方のクランプ装置21のベースボディ37に取り付けられていて、更に好適には少なくとも2つの前方の結合要素の少なくとも1つにより取り付けられている。少なくとも2つの前方の押付け要素23は、好適には可動に、更に好適には旋回可能に、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26に取り付けられていて、更に好適には少なくとも2つの結合要素の少なくとも1つにより取り付けられている。少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24の両側には、それぞれ、少なくとも1つの挟持要素が、少なくとも2つの前方の押付け要素23の端部相互の、最大離間距離を超える離間を防止するように配置されている。挟持要素の配置は、挟持要素の端部が、それぞれ、隣接する押付け要素23の端部から離間できないようになっているため、少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24が膨張したときに、少なくとも2つの前方の押付け要素23が、単に互いに離れる方向で旋回するのではなく、少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24から離れる方向で外向きに湾曲することを惹起する。好適には、少なくとも1つの挟持要素は、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26により形成されている。好適には、少なくとも1つの挟持要素は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21のベースボディ37により形成されている。
しかし、湾曲が形成されることにより、少なくとも2つの前方の押付け要素23は、例えば一方の結合要素から少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24を通り他方の結合要素に向かう方向に関して、特に前方のクランプ方向Bに関して短縮する。特に、同一の前方の押付け要素23の2つの端部間の直線距離は短縮する。これにより、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21のベースボディ37に対して相対的に、特にこのベースボディ37に向かって移動して、クランプは解除される。例えば少なくとも2つの結合要素は、結合ピンとして構成されており、結合ピンは、少なくとも2つの前方の押付け要素23の長穴を貫通して、両端部においてそれぞれ少なくとも1つの前方のクランプ装置21のベースボディ37に又は少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26に結合されている。
少なくとも1つの前方の調節要素24が非作動化させられると、少なくとも1つの前方の押付け要素23の戻し力は、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26を少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22に向かって移動させ、これにより前方のクランプギャップ27を閉鎖する。少なくとも1つの前方の調節要素24のこのような非作動化の例は、前方のクランプ解除チューブ24の内部の、例えば周囲圧力、特に大気圧までの圧力降下である。好適には、少なくとも1つの前方の押付け要素23、更に好適には少なくとも2つの前方の押付け要素23は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21が開放されているか閉鎖されているかに関わらず、かつ刷版73が前方のクランプギャップ27内に存在しているか否かに関わらず、常時、少なくとも最低限のプリロード下にある。特に、前方の板ばね23、更に好適には少なくとも1つの前方のばねセット23は、常時、軽微に撓曲され、付勢されている。
少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、好適には常に、好適には少なくとも1つの前方の押圧要素28、例えば少なくとも1つの前方の押圧ばね28により、周方向Dに関して所定の位置に保持されていて、例えば前方の位置決め面29に押し付けられている。前方の位置決め面29は、好適には少なくとも1つの前方の押圧要素28と第1の溝壁18との間に配置されている。前方の位置決め面29は、好適には少なくとも1つの前方のベースボディ37の面29である。特に、少なくとも1つの前方の押圧要素28により少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素22に加えられる力は、第1の溝壁18に向かう方向で作用する。少なくとも1つの前方の押圧要素28により加えられる力は、好適には、クランプ状態で少なくとも1つの前方の押付け要素23により加えられる力より小さい。これにより、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26が、周方向Dで所定の位置に保持されていても、前方のクランプ方向Bでの移動に関しては、少なくとも1つの前方の押圧要素28による影響を受けないことが保証されている。周方向Dで所定の位置は、刷版73がクランプ動作時に不所望に動くことがないことを保証する。これにより、クランプ状態、特にクランプ動作中の刷版73の位置は、高精度に維持される。
少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26及び/又は少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22は、好適には硬化された材料、例えば硬化された鋼から成る少なくとも1つの表面を有する。表面には、好適には付加的又は択一的に、規則的かつ/又は不規則的な凸部及び/又は凹部から成る構造、例えば交差する直線状の刻み目が設けられている。このことは、刷版73がクランプされている場合、一方では刷版73と、他方では少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26及び/又は少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22との間の摩擦力結合を改善する。
少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、好適には少なくとも2つのレジスタストッパ31;32を有する。少なくとも2つのレジスタストッパ31;32は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21内に刷版73を挿入する際の基準点として働く。少なくとも2つのレジスタストッパ31;32は、刷版73の、好適には切欠きとして構成された相応の対応部材と協働する。好適には、少なくとも2つのレジスタストッパ31;32は、少なくとも2つのレジスタストッパ31;32に対して相対的な刷版73の正しい位置を機械的に検査するために、それぞれ1つのセンサ装置を有する。これらのセンサ装置は、好適な一実施の形態では電気的な接点として構成されている。この場合、更に好適には、刷版73が両レジスタストッパ31;32と正確に接触すると直ちに、少なくとも1つの電流回路が刷版73を介して閉鎖されるようにしてある。好適には、これらのセンサ装置は、機械制御部に接続されている。更に好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置21の閉鎖は、これらのセンサ装置からの肯定的な信号に基づいてなされる。
刷版73の、好適には切欠きとして構成された対応部材は、好適には刷版73の像形成及び/又は露光後に、刷版73に取り付けられ、それも刷版73のそれぞれの印刷像に対して相対的な、切欠きとして構成された対応部材の位置に関して高精度に取り付けられる。それぞれの印刷像に対して相対的な、切欠きとして構成された対応部材の位置精度は、好適には数マイクロメートルの範囲にある。
少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、好適には少なくとも1つの固定部、例えば溝13の第1の底面42に沿って、好適には回転軸線11に対して略平行な一方向で延在する少なくとも1本のレールにより支持されている。これにより、前方のクランプ装置21全体は、胴中12に対して相対的に少なくとも最低限可動、特に回動可能である。少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、好適には溝13の第1の底面42に対して平行に、第1の底面42に対して直交する補整軸線を中心として回動可能である。好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、軸方向Aでみて軸方向の押付け手段により側方のストッパ壁に押し付けられており、それゆえこの軸方向Aに関して所定の位置に保持されている。側方のストッパ壁は、好適には少なくとも1つの通路13を軸方向Aで画定している。特に、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、軸方向Aに関して好適には版胴07の胴中12に対して相対的に不動に配置されている。少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、好適には、少なくとも1つの第1の支持箇所33又は第1の接触箇所33と、少なくとも2つの第2の支持箇所34;36又は第2の接触箇所34;36とを有する。少なくとも1つの第1の支持箇所33又は第1の接触箇所33及び少なくとも2つの第2の支持箇所34;36又は第2の接触箇所34;36において、少なくとも刷版73の締付け状態で、好適には常に、少なくとも1つの前方のクランプ装置21が第1の溝壁18に接触している。第1の支持箇所33は、好適には少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び/又は第1の溝壁18の不変の突出部である。このことは、好適には第1の胴壁18が、前方のクランプ装置21に面した突出部を有し、この突出部に少なくとも1つの第1のクランプ装置21が接触すること、かつ/又は更に好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置21が、第1の胴壁18に面した突出部を有し、この突出部が第1の胴壁18と接触することを意味している。突出部により、好適には、実質的に線接触又は点接触が、前方のクランプ装置21と第1の溝壁18との間に生じ、特に好適には、面接触が、前方のクランプ装置21と第1の溝壁18との間に生じない。このことは、版胴07の胴中12に対して相対的な、少なくとも1つの前方のクランプ装置21の特に精緻で再現可能な位置を保証する。
少なくとも2つの第2の支持箇所34;36は、好適には位置調節可能であり、更に好適には少なくとも2つの、好適には前方の調節ねじ39;41として構成された前方の接触ボディ39;41により確定されている。好適には、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21の構成部分である。少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、好適には少なくとも1つの前方のクランプ装置21の少なくとも1つのベースボディ37に対して相対的に位置調節可能に配置されている。好適には、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、ねじ山により少なくとも1つの前方のクランプ装置21に結合されており、このねじ山のねじ山軸線を中心とする回転により少なくとも1つの前方のクランプ装置21に対して相対的に可動に配置されている。好適な一実施の形態において、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、前方の補助駆動装置43;44として構成された少なくとも1つ、好適にはそれぞれ少なくとも1つの駆動装置43;44により、少なくとも1つの前方のクランプ装置21に対して相対的に位置調節可能に配置されている。少なくとも1つの補助駆動装置43;44は、好適には少なくとも1つの電動モータ43;44、例えばステップモータ43;44として構成されていて、更に好適には伝動装置あるいは歯車装置を有する。少なくとも1つの補助駆動装置43;44は、空圧式の駆動装置及び/又は液圧式の駆動装置43;44として構成してもよい。少なくとも1つの補助駆動装置43;44及び/又は少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、更に好適には少なくとも1つの補助センサを有する。補助センサは、少なくとも1つの補助駆動装置43;44の位置、例えば少なくとも1つの電動モータ43;44の回転角度位置及び/又は少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41の位置を検出する。好適には、少なくとも1つの補助センサは、機械制御部に接続されている、かつ/又は少なくとも1つの補助駆動装置43;44は、機械制御部に接続されている。択一的又は付加的に、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41の位置は、手動で調節可能である。
択一的又は付加的に、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、版胴07の胴中12に支持されている。この場合、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、好適には胴中12に対して相対的に位置調節可能に配置されている。好適には、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、ねじ山により少なくとも1つの胴中17に結合されていて、このねじ山のねじ山軸線を中心とする回転により胴中17に対して相対的に可動に配置されている。この場合、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、好適には少なくとも一時的に、更に好適には継続的に少なくとも1つの前方のクランプ装置21に、特にそれぞれの前方の接触箇所で結合されている。好適には、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、やはり、前方の補助駆動装置43;44として構成された少なくとも1つ、好適にはそれぞれ少なくとも1つの駆動装置43,44により、胴中12に対して相対的に位置調節可能に配置されている。少なくとも1つの補助駆動装置43;44は、前述のように、好適には少なくとも1つの電動モータ43;44、例えばステップモータ43;44として構成されていて、更に好適には伝動装置を有する。少なくとも1つの補助駆動装置43;44は、前述のように、空圧式の駆動装置及び/又は液圧式の駆動装置43;44として構成してもよい。少なくとも1つの補助駆動装置43;44及び/又は少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41は、やはり、更に好適には少なくとも1つの補助センサを有する。補助センサは、少なくとも1つの補助駆動装置43;44の位置、例えば少なくとも1つの電動モータ43;44の回転角度位置及び/又は少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41の位置を検出する。好適には、やはり、少なくとも1つの補助センサは、機械制御部に接続されている、かつ/又は少なくとも1つの補助駆動装置43;44は、機械制御部に接続されている。択一的又は付加的に、やはり、少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41の位置は、手動で調節可能である。
第1及び第2の支持箇所33;34;36は、好適には軸方向Aで少なくとも1つの前方のクランプ装置21に沿って、更に好適には直線に沿って分配されている。好適には、第1の支持箇所33は、少なくとも軸方向Aに関して少なくとも2つの第2の支持箇所34;36の間に配置されている。好適には、常時、全ての支持箇所33;34;36において、第1の溝壁18と少なくとも1つの前方のクランプ装置21とが、特に突出部及び少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41の形態で互いに接触している。
更に好適には、緊締装置101が、例えばばね107として構成された少なくとも1つの支持ボディ107を有する。支持ボディ107は、少なくとも1つの第1のクランプ装置21にも、少なくとも1つの第2のクランプ装置61にも支持されている。支持ボディ107により、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、第1の溝壁18に押し付けられ、少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、第2の溝壁19に押し付けられる。好適には4つの、このようなばね107として構成された支持ボディ107が配置されている。支持ボディ107は、それぞれ、600N〜1000N(六百ニュートン〜千ニュートン)の力を及ぼす。少なくとも2つの第2の支持箇所33;34を調節することにより、場合により少なくとも1つの第1のクランプ装置21の撓曲が制御される。
前方のクランプ装置21及び/又は胴中12に対して相対的な前方の接触ボディ39;41の位置、ひいては支持箇所33;34;36相互の位置次第で、少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22及び少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、少なくとも1つの力が前方のクランプ装置21を第1の溝壁18に押し付けたとき、均等に力が加えられて、直線状に形成されている、又は不均等に力が加えられて、それゆえ凸面状又は凹面状に曲げられている。この少なくとも1つの力は、好適には前述したように、例えばばね107として構成された少なくとも1つの支持ボディ107により加えられる少なくとも1つの力及び/又は刷版73の張力により加えられる少なくとも1つの引張り力である。これにより、前方のクランプ装置21又は胴中17に対して相対的な前方の接触ボディ39;41の位置、ひいては支持箇所33;34;36の相互の位置の相応の適切な調節により、刷版73の適当な緊締(張設)が、例えば転写される印刷像の凸面状又は凹面状の歪みを補正するために達成可能である。付加的又は択一的に、例えば支持箇所33;34;36の、それ自体は直線状の、しかし少なくとも1つの前方のクランプ装置21に対して全体的に傾いた位置により、版胴07上での刷版73の傾き位置が、例えば刷版73に転写させられる印刷像の傾き位置を補正するために達成可能である。
少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、溝13の第2の底面108に沿って軸方向Aの方向にかつ/又は軸方向Aとは逆方向に可動であり、かつ第2の底面108に対して直交する少なくとも1つの補整軸線を中心として回動可能である。軸方向Aに関する配置は、好適にはアキシャル駆動装置141により行われる。これについては詳しく後述する。刷版73の最初の緊締前、好適には前方の接触ボディ39;41は、全ての支持箇所33;34;36において同一の力が第1の溝壁19と少なくとも1つの前方のクランプ装置21との間で作用するように、調節される。
以下に、少なくとも1つの後方のクランプ装置61について説明する。この少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62を有する。少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62は、少なくとも1つの後方のクランプ装置61の後方のベースボディ71に対して相対的に不動に配置されている。この後方のベースボディ71は、胴中12に取り付けられているが、好適には、補正目的のために最低限、少なくとも胴中12に対して相対的に可動に配置されている。少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62は、好適には、半径方向外側の後方のクランプ条片62として構成されている。半径方向外側の後方のクランプ条片62は、軸方向Aで、好適には、少なくとも1つの溝13の軸方向の長さの、少なくとも75%、更に好適には少なくとも90%にわたって延在している。少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62よりも更に半径方向内側に配置された少なくとも1つの後方の押付け要素63を有する。この少なくとも1つの後方の押付け要素63は、好適には少なくとも1つの後方の板ばね63として、更に好適には、特に互いに面接触する複数の板ばね63から成る少なくとも1つの後方のばねセット63として構成されている。少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、少なくとも1つの後方の調節要素64を有する。少なくとも1つの後方の調節要素64により、少なくとも1つの後方の押付け要素63は、少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62に対して相対的に可動であり、これにより好適には同時に、版胴07の胴中12に対して相対的に可動である。好適には、少なくとも1つの後方の押付け要素63は、少なくとも1つの後方の調節要素64によりそれ自体変形可能である。好適には、少なくとも1つの後方の押付け要素63は、少なくとも1つの後方の調節要素64により略半径方向に関して短縮可能である。少なくとも1つの後方の押付け要素63は、胴中12の軸方向の長さの、好適には少なくとも75%、更に好適には少なくとも90%にわたって延在している。
好適には、少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、少なくとも2つの後方の押付け要素63及び/又は少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66を有する。少なくとも2つの後方の押付け要素63は、やはり好適には、それぞれ少なくとも1つの板ばね63として、更に好適には、特に互いに面接触する複数の板ばね63から成るそれぞれ少なくとも1つのばねセット63として構成されている。少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、好適には、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ条片66として構成されている。少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ条片66は、軸方向Aで、好適には少なくとも1つの溝13の軸方向の長さの少なくとも75%、更に好適には少なくとも90%にわたって延在している。少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ条片66は、好適には、後方のクランプ方向Cにかつ/又は後方のクランプ方向Cとは逆方向に、特に少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62に向かってかつ/又は少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62から離れる方向に可動に配置されている。後方のクランプ方向Cは、好適には略半径方向に向けられている。これは、後方のクランプ方向Cが、好適には、場合により存在する周方向Dの成分よりも大きい少なくとも1つの半径方向の成分を有することを意味している。後方のクランプ方向Cは、好適には、軸方向Aに対して直交する方向に向けられている。少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、好適には軸方向Aに関して可動に配置されている。少なくとも1つの後方の押付け要素63、好適には少なくとも2つの後方の押付け要素63は、好適には少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66に接触している。
好適には、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、少なくとも1つの後方の押付け要素63により、更に好適には少なくとも2つの後方の押付け要素63により、後方のクランプ方向Cで少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62に向かって所定の力により押圧可能であるかつ/又は押圧されている。少なくとも1つの後方の調節要素64は、好適には少なくとも1つの後方の押付け要素63に直接に接触している。好適には、版胴07に関して周方向Dで少なくとも2つの半径方向内側の後方の押付け要素63の間に少なくとも1つの後方の調節要素64が配置されている。この少なくとも1つの後方の調節要素64は、好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除駆動装置64として、更に好適には、圧力媒体で加圧可能なかつ/又は加圧される少なくとも1つの後方の解除ボディ64として、更に一層好適には、少なくとも1つの後方の解除チューブ64として、特に後方のクランプ解除チューブ64として構成されている。このクランプ解除チューブ64は、更に好適には、流体、例えば圧縮空気で充填されているかつ/又は充填可能である。従って以下に後方のクランプ解除チューブ64について述べている場合には、一般的に圧力媒体で加圧可能なかつ/又は加圧される後方の解除ボディ64についても想定されている。
好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64の内部に、8barまで又はそれを超える圧力を有する圧縮空気が供給可能であるかつ/又は供給されている。しかし、少なくとも1つの後方の調節要素64は、少なくとも1つの液圧シリンダ64及び/又は少なくとも1つの空圧シリンダ64及び/又は少なくとも1つの電動モータ64として構成してもよい。但し、クランプ解除チューブ64の場合、構造が単純であるという点において有利である。
少なくとも1つの後方の調節要素64の構成に関わらず、好適には、少なくとも1つの後方の調節要素64が作動すると、少なくとも1つの後方の押付け要素63、好適には少なくとも2つの後方の押付け要素63は、少なくとも後方のクランプ方向Cで短縮する。更に好適には、少なくとも1つの後方の押付け要素63、好適には少なくとも2つの後方の押付け要素63は、少なくとも、軸方向Aに対して直交するとともに後方のクランプ方向Cに対して直交する方向で少なくとも1つの後方の調節要素64が膨張することにより、少なくとも後方のクランプ方向Cで短縮する。この短縮は、例えば少なくとも1つの後方の押付け要素63が撓曲する形で、好適には少なくとも2つの後方の押付け要素63が互いに逆方向に撓曲することにより生じる。この短縮は、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66を少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62から離れる方向に移動させ、これにより後方のクランプギャップ67を開放する。後方のクランプギャップ67は、好適には、一方では少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62により形成され、他方では少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66により形成される。少なくとも2つの後方の押付け要素63は、好適には後方のベースボディ71にフレキシブルに、更に好適には、この後方のベースボディ71から脱離不能であるが、それにも関わらずこの後方のベースボディ71に対して相対的に、特に後方の押付け要素63の変形中、可動であるように結合されている。少なくとも2つの後方の押付け要素63は、好適には少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66にフレキシブルに、更に好適には、この半径方向内側の後方のクランプ要素66から脱離不能であるが、それにも関わらずこの半径方向内側の後方のクランプ要素66に対して相対的に、特に後方の押付け要素63の変形中、可動であるように結合されている。つまり、特に好適には、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、少なくとも1つの後方の押付け要素63が短縮すると、必然的に少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66が後方のクランプ方向Cとは逆向きに移動するように、少なくとも2つの後方の押付け要素63にフレキシブルに結合されている。
好適な一実施の形態において、少なくとも2つの後方の押付け要素63は、特に撓曲又は湾曲を無視すると、実質的に互いに平行に配置されていて、軸方向Aで延在するとともに、実質的に、軸方向Aに対して直交する第2の延在方向であって、好適には少なくとも1つの半径方向の成分を有する第2の延在方向でも延在している。しかし、好適には、少なくとも2つの後方の押付け要素63は、常に程度の差こそあれ大きなプリロード下にあるため、第2の延在方向は、軽微な弧を描き、各々の後方の押付け要素63は、軽微に湾曲している。このことは、好適には、後方のクランプ解除チューブ64の状態に関わらず成立し、特に少なくとも2つの後方の押付け要素63に対して、特に後方のクランプ解除チューブ64が完全に空になっている場合でも、完全に弛緩するには十分な余地が与えられないように、取付けスペースの寸法が設定されていることに起因する。少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64は、好適には少なくとも2つの後方の押付け要素63の間に配置されていて、好適にはやはり軸方向Aで延在している。少なくとも2つの後方の押付け要素63は、少なくとも2つの後方の結合要素により、可動、特に旋回可能に、互いにかつ/又は少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71にかつ/又は少なくとも1つの後方のクランプ要素62に結合されている。少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64は、少なくとも好適には軸方向Aでみて、少なくとも2つの後方の結合要素の間に配置されている。
少なくとも2つの後方の押付け要素63の少なくとも一方、好適には両方の後方の押付け要素63は、好適には可動に、更に好適には旋回可能に、少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71に取り付けられていて、更に好適には少なくとも2つの後方の結合要素の少なくとも1つにより取り付けられている。少なくとも2つの後方の押付け要素63は、好適には可動に、更に好適には旋回可能に、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66に取り付けられていて、更に好適には少なくとも2つの結合要素の少なくとも1つにより取り付けられている。少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64の両側には、それぞれ、少なくとも1つの挟持要素が、少なくとも2つの後方の押付け要素63の端部相互の、最大離間距離を超える離間を防止するように配置されている。挟持要素の配置は、挟持要素の端部が、それぞれ、隣接する押付け要素63の端部から離間できないようになっているため、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64が膨張したときに、少なくとも2つの後方の押付け要素63が、単に互いに離れる方向で旋回するのではなく、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64から離れる方向で外向きに湾曲することを惹起する。好適には、少なくとも1つの挟持要素は、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66により形成されている。好適には、少なくとも1つの挟持要素は、少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71により形成されている。
しかし、湾曲が形成されることにより、少なくとも2つの後方の押付け要素63は、例えば一方の結合要素から少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64を通り他方の結合要素に向かう方向に関して、特に後方のクランプ方向Cに関して短縮する。特に、同一の後方の押付け要素63の2つの端部間の直線距離は短縮する。これにより、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71に対して相対的に、特にこのベースボディ71に向かって移動して、クランプが解除される。例えば少なくとも2つの結合要素は、結合ピンとして構成されており、結合ピンは、少なくとも2つの後方の押付け要素63の長穴を貫通して、両端部においてそれぞれ少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71に又は少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66に結合されている。
少なくとも1つの後方の調節要素64が非作動化させられると、少なくとも1つの後方の押付け要素63の戻し力は、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66を少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62に向かって移動させ、これにより後方のクランプギャップ67を閉鎖する。少なくとも1つの後方の調節要素64のこのような非作動化の例は、後方のクランプ解除チューブ64の内部の、例えば周囲圧力、特に大気圧までの圧力降下である。好適には、少なくとも1つの後方の押付け要素63、更に好適には少なくとも2つの後方の押付け要素63は、少なくとも1つの後方のクランプ装置61が開放されているか閉鎖されているかに関わらず、かつ刷版73が後方のクランプギャップ67内に存在しているか否かに関わらず、常時、少なくとも最低限のプリロード下にある。特に、後方の板ばね63、更に好適には少なくとも1つの後方のばねセット63は、常時、軽微に撓曲され、付勢されている。
少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、好適には常に、好適には少なくとも1つの後方の押圧要素68、例えば少なくとも1つの後方の押圧ばね68により、周方向Dに関して所定の位置に保持されていて、例えば後方の位置決め面69に押し付けられている。後方の位置決め面69は、好適には少なくとも1つの後方の押圧要素68と第2の溝壁19との間に配置されている。後方の位置決め面69は、好適には少なくとも1つの後方のベースボディ71の面69である。特に、少なくとも1つの後方の押圧要素68により少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66に加えられる力は、第2の溝壁19に向かう方向で作用する。少なくとも1つの後方の押圧要素68により加えられる力は、好適には、クランプ状態で少なくとも1つの後方の押付け要素63により加えられる力より小さい。これにより、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66が、周方向Dで所定の位置に保持されていても、後方のクランプ方向Cでの運動に関しては、少なくとも1つの後方の押圧要素68による影響を受けないことが保証されている。周方向Dで所定の位置は、刷版73がクランプ動作時に不所望に動くことがないことを保証する。これにより、クランプ状態、特にクランプ動作中の刷版73の位置は、高精度に維持される。
少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66及び/又は少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62は、好適には硬化された材料、例えば硬化された鋼から成る少なくとも1つの表面を有する。表面には、好適には付加的又は択一的に、規則的かつ/又は不規則的な凸部及び/又は凹部から成る構造、例えば交差する直線状の刻み目が設けられている。このことは、刷版73がクランプされている場合、一方では刷版73と、他方では少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66及び/又は少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62との間の摩擦力結合を改善する。
少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、好適には少なくとも1つの緊締装置101の少なくとも1つのキャリッジ102の部分である。少なくとも1つのキャリッジ102、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、好適には少なくとも部分的に、緊締路に沿ってかつ/又は緊締方向Eで可動に配置されている。好適には、緊締路は、版胴07の回転軸線11に対して直交する方向に延在している。好適には、緊締路は、面法線が版胴の回転軸線に対して平行に配向された平面内で延在している。好適には、緊締路は、実質的に周方向Dにかつ/又は周方向Dとは反対方向に延在している、又は更に好適には周方向Dに対して好適には接線方向の緊締方向Eにかつ/又は緊締方向Eとは反対方向に延在している。好適には、少なくとも1つのキャリッジ102は、少なくとも1つの溝13の内側において、緊締路に沿って少なくとも1つの前方のクランプ装置21に向かって可動に配置されている。好適には、少なくとも1つのガイドが配置されている。このガイドは、少なくとも1つの後方のクランプ装置61を、その緊締路に沿って案内する。最大の緊締路、つまり少なくとも1つのキャリッジ102の、緊締方向Eのかつ/又は緊締方向Eとは逆方向の最大の移動距離は、好適には10mm〜35mm、更に好適には少なくとも15mm、更に一層好適には15mm〜20mmである。緊締のために進む緊締路の長さは、好適には0.1〜2mmであり、更に好適には0.5〜1.2mmである。緊締方向Eは、好適には溝13の第2の底面108に対して平行に、後方のクランプ装置61の領域に向けられている。少なくとも1つのキャリッジ102の最大の移動距離は、好適には、版胴07の胴中12に対して相対的に、緊締方向Eでかつ/又は緊締方向Eとは逆方向で、少なくとも1つの後方のクランプ装置61にクランプされた刷版73と少なくとも1つの後方のクランプ装置61の少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素62との所定の又は実際の接触面の、緊締方向Eで測定された延在長さと同一の大きさである。
少なくとも1つの後方のクランプ装置21は、好適には少なくとも1つの固定部、例えば溝13の第2の底面108に沿って、好適には版胴07の回転軸線11に対して略直交する方向に延在している少なくとも1本のレールにより支持されている。これにより、後方のクランプ装置61全体は、胴中12に対して相対的に、好適には少なくとも直線状に可動である。このことは、一方では少なくとも1つの後方のクランプ装置61に、刷版73の後方の端部76を簡単に導入するために役立ち、他方では少なくとも1つの前方のクランプ装置21だけでなく少なくとも1つの後方のクランプ装置61にクランプされた刷版73の緊締及び/又は位置決めに役立つ。
緊締駆動装置104として構成された少なくとも1つの駆動装置104は、少なくとも1つの第2のクランプ装置61に結合して配置されている。少なくとも1つの緊締駆動装置104により、所定の方向で第2の溝壁19から少なくとも1つのキャリッジ102に向けられた少なくとも1つの好適に調節可能な力が、少なくとも1つのキャリッジ102に供給可能であるかつ/又は供給されている。好適には、少なくとも1つの緊締駆動装置104は、少なくとも1つのキャリッジ102の第1の支持面103と、第2の溝壁19との間に配置されている。少なくとも1つの緊締駆動装置104は、好適には圧力媒体で加圧可能なかつ/又は加圧される少なくとも1つの調節ボディ104として構成されている。そのような圧力媒体は、例えば液圧媒体又は空圧媒体、特に空気である。少なくとも1つの緊締駆動装置104は、更に好適には少なくとも1つの緊締チューブ104として構成されている。少なくとも1つの調節ボディ104、好適には少なくとも1つの緊締チューブ104には、好適には10bar以上の圧力が供給可能である。しかし、少なくとも1つの緊締駆動装置104は、少なくとも1つの液圧シリンダ104及び/又は少なくとも1つの空圧シリンダ104及び/又は少なくとも1つの電動モータ104として構成してもよい。少なくとも1つの緊締駆動装置104は、好適には、版胴07に対して相対的に不動に配置された構成部分又は版胴07自体の構成要素、例えば第2の溝壁19に対して支持されている。従って前述の記載に又は以下に少なくとも1つの緊締チューブ104について述べている場合には、一般的に圧力媒体で加圧可能なかつ/又は加圧される調節ボディ104についても想定されている。
好適には、少なくとも1つの戻し調節要素106、例えば少なくとも1つの戻しばね106として構成されたばね106;107が配置されている。少なくとも1つの戻し調節要素106は、少なくとも1つのキャリッジ102に、緊締方向Eとは逆方向に配向された戻し力を及ぼす。少なくとも1つの戻し調節要素106は、一実施の形態において、版胴07に対して相対的に不動に配置された構成部分又は版胴07自体の構成部分に対して支持されている。しかも好適には、少なくとも1つの戻し調節要素106は、ばね107として構成された支持ボディ107と同一である。この支持ボディ107は、少なくとも1つの第1のクランプ装置21にも、少なくとも1つの第2のクランプ装置61にも支持されている。支持ボディ107により、少なくとも1つの第1のクランプ装置21は、第1の溝壁18に押し付けられる。少なくとも1つの緊締駆動装置104が非作動化されている限り、少なくとも1つのキャリッジ102は、特に少なくとも1つの戻し調節要素106により少なくとも1つのキャリッジに加えられる戻し力により、端位置とも呼称される、少なくとも1つのキャリッジ102の第2の溝壁19近くの第1の位置に配置されている。
少なくとも1つの緊締駆動装置101は、好適には少なくとも1つの固定装置109を有する。この固定装置109により、少なくとも1つの第2のクランプ装置61は、その位置、特に刷版73の緊締を維持したまま位置固定可能であり、特に少なくとも、少なくとも1つのキャリッジ102の第2の溝壁18に向かう移動に関して位置固定可能である。以下に、固定装置109の異なる2つの実施の形態について説明する。
固定装置109の第1の実施の形態について、以下に説明する。第1の実施の形態において、固定装置109は、少なくとも1つの好適には調節可能な後方のスペーサ131を有する。このスペーサ131は、好適には少なくとも1つの後方の調節ねじ131として構成されている。少なくとも1つの後方のスペーサ131は、好適には少なくとも1つのねじ山を有する又はねじ山として構成された支持部を介して、好適には少なくとも1つのキャリッジ102及び少なくとも1つの後方のクランプ装置61に、特に後方のベースボディ71において支持されている。又、少なくとも1つの後方のスペーサ131を、胴中12の構成部分又は胴中12に対して相対的に不動に配置された構成部分に設けられた支持部により支持することもできる。少なくとも1つの後方のスペーサ131は、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的に可動であり、特に少なくとも1つのキャリッジ102に対する相対的な位置で、例えば少なくとも1つのねじ山におけるねじ運動により調節可能である。少なくとも1つの後方のスペーサ131は、好適には少なくとも1つのキャリッジ102とともに可動である。少なくとも1つの後方のスペーサ131は、特に少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的な、少なくとも1つの短縮した位置にかつ少なくとも1つ、好適には複数の伸長した位置に配置可能である。少なくとも1つの後方のスペーサ131の少なくとも1つの伸長した位置では、少なくとも1つの後方のスペーサ131は、好適には、短縮した位置よりも更に、第2の溝壁19に向かう方向で、少なくとも1つのキャリッジ102の、第2の溝壁13寄りの後方の端面132から突出する。
少なくとも1つの後方のスペーサ131が、支持部を介して、胴中12の構成部分又は胴中12に対して相対的に不動に配置された構成部分に支持されている場合、少なくとも1つの後方のスペーサ131は、特に胴中12に対して相対的な、少なくとも1つの短縮した位置にかつ少なくとも1つの、好適には複数の伸長した位置に配置可能である。少なくとも1つの後方のスペーサ131の少なくとも1つの伸長した位置では、少なくとも1つの後方のスペーサ131は、好適には、短縮した位置よりも更に、少なくとも1つのキャリッジ102に向かう方向で、少なくとも1つのキャリッジ102寄りの第2の溝壁13から突出する。
前述のように、少なくとも1つの戻し調節要素106は、緊締方向Eとは逆方向に配向された、少なくとも1つのキャリッジ102に掛かる戻し調節力をもたらす。すなわち、対向する力が作用しない限り、少なくとも1つのキャリッジ102は、第2の溝壁19に押し付けられる。但し、少なくとも1つの後方のスペーサ131の位置に応じて、少なくとも1つのキャリッジ102が、第2の溝壁19に最大限接近して、特にキャリッジ102の端位置に達することは阻止される。少なくとも1つの後方のスペーサ131が、短縮した位置にあり、少なくとも1つの後方のスペーサ131及び/又は少なくとも1つのキャリッジ102自体が、第2の溝壁19に接触している場合、少なくとも1つのキャリッジ102は、少なくとも1つの後方のスペーサ131が所定の伸長した位置にあって第2の溝壁13に接触している場合よりも、少なくとも1つの前方のクランプ装置21から更に離間して配置されている。少なくとも1つの前方のクランプ開口27と少なくとも1つの後方のクランプ開口67との間の最小間隔も相応の関係にある。すなわち、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び少なくとも1つの後方のクランプ装置61にクランプされて、胴中12の周りに置かれた刷版73は、緊締駆動装置104の非作動時に、少なくとも1つの後方のスペーサ131の位置に応じて、程度の差こそあれ緊締されている。つまり第1の実施の形態における固定装置109は、刷版73の張力及び/又は少なくとも1つの戻し調節要素106の戻し力に対抗して作用し、そうして少なくとも1つのキャリッジ102、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61を位置固定する。
第1の実施の形態における固定装置109は、好適には、例えば圧力媒体で加圧可能なかつ/又は加圧される調節ボディ104、特に緊締チューブ104が所定の圧力で加圧されて、少なくとも1つのキャリッジ102を動かす程度に膨張することにより、少なくとも1つの緊締駆動装置104を作動させて、少なくとも1つの前方のクランプ装置21だけでなく少なくとも1つの後方のクランプ装置61にもクランプされた刷版73が先ず緊締されるように、運転される。この実施の形態において、少なくとも1つの後方のスペーサ131は、先ず少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的な、短縮した位置に配置されている。少なくとも1つのキャリッジ102、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61全体が、少なくとも1つの前方のクランプ装置21に向かって移動する。これにより、版胴07の周囲に巻き付けられた刷版73は、緊締される。少なくとも1つのキャリッジ102は、好適には、刷版73の所望の張力が得られる又は更に好適には少なくとも僅かに超過される程度に移動する。続いて、少なくとも1つの後方のスペーサ131は、短縮した位置から所定の伸長した位置に動かされる。続いて、緊締駆動装置104は、例えば緊締チューブ104内の圧力が低減され、例えば周囲圧力、特に大気圧になるまで低減されることにより、非作動化させられる。場合により、少なくとも1つのキャリッジ102は、再び第2の溝壁19に向かって、少なくとも1つの後方のスペーサ131が第2の溝壁19のそれぞれ少なくとも1つ、好適には正確に1つのスペーサ接触箇所133に接触し、これにより少なくとも1つのキャリッジ102が停止させられるまで、移動する。択一的に、少なくとも1つのキャリッジ102が、胴中12内に支持された少なくとも1つのスペーサ131に接触し、これにより少なくとも1つのキャリッジ102は停止させられる。
この状態で、後方のクランプ装置61は、前述のように、少なくとも1つの戻し調節要素106の戻し力及び/又は刷版73の張力が、少なくとも1つのキャリッジ102、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61を、第2の溝壁19に、但し少なくとも1つの後方のスペーサ131の位置により確定された間隔を置いて押し付けることにより、その位置で保持される。このために、駆動装置を持続的に作動させたままにする必要はなく、特にチューブに持続的に圧力を供給したままにする必要はない。
少なくとも1つの緊締駆動装置104、少なくとも1つの後方のスペーサ131及び少なくとも1つの後方の調節要素64は、好適にはキャリッジ102及び少なくとも1つの後方のクランプ装置62の同一の構成部分に支持されており、更に好適には後方のベースボディ71に支持されている。少なくとも1つの緊締駆動装置104、少なくとも1つの後方のスペーサ131及び少なくとも1つの後方の調節要素64の操作は、互いに独立して行うことができる。
少なくとも1つの後方のスペーサ131の正確な位置は、第2の溝壁19からの少なくとも1つのキャリッジ102の最小間隔を確定する。従って、少なくとも1つの後方のスペーサ131の正確な位置により、緊締された刷版73に作用する最大の張力が確定されている。好適には複数の、更に好適には少なくとも4つの前述の後方のスペーサ131は、軸方向Aで互いに間隔を置いて配置されている。好適な実施の形態では、少なくとも1つの後方のスペーサ131の位置は、スペーサ駆動装置134として構成された少なくとも1つの駆動装置134により調節可能である。少なくとも1つのスペーサ駆動装置134は、好適には少なくとも1つの電動モータ134として構成されている。少なくとも1つのスペーサ駆動装置134は、空圧式の駆動装置134及び/又は液圧式の駆動装置134として構成してもよい。少なくとも1つのスペーサ駆動装置134及び/又は少なくとも1つの後方のスペーサ131は、更に好適には、少なくとも1つのスペーサセンサを有し、このスペーサセンサは、少なくとも1つのスペーサ駆動装置134の位置を、例えば少なくとも1つの電動モータの角度位置を検出する、かつ/又は少なくとも1つの後方のスペーサ131の位置を検出する。好適には、少なくとも1つのスペーサセンサは、機械制御部に接続されている、かつ/又は少なくとも1つのスペーサ駆動装置134は、機械制御部に接続されている。択一的又は付加的に、少なくとも1つのスペーサ131の位置は、手動で調節可能である。
固定装置109の第2の実施の形態は、少なくとも1つのストッパボディ111と、好適には胴中12及び/又は少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的な位置を所期のように変更可能な少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112、例えば少なくとも1つの後方のストッパねじ112とを有する。少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112は、例えば少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の位置を微調節可能にするために、好適には、少なくとも1つのストッパ伝動装置113を有する。少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112は、好適には、例えば支持ブロック122として構成された少なくとも1つの後方の支持部122に支持されている。好適には少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112は、少なくとも1つのねじ山を介して、少なくとも1つの支持部122に結合されている。少なくとも1つの支持部122は、好適には、胴中12に対して定位置に配置されていて、例えば胴中12の部分として構成されている。少なくとも1つのストッパボディ111は、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102に配置されていて、このキャリッジ102とともに可動である。少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112は、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102の最大移動距離を制限するように配置されている。この場合、少なくとも1つのキャリッジ102の最大移動距離は、好適には、一方の端部で、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112により、他方の端部で、第2の溝壁19により制限されている。緊締方向Eに関する少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の位置の変更により、少なくとも1つのキャリッジ102の最大移動距離は調節可能であり、特に延長可能かつ/又は短縮可能である。
好適には、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114は、少なくとも1つのキャリッジ102に配置されている。少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114は、好適には、キャリッジ解除駆動装置116として構成された少なくとも1つの駆動装置116により、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的に可動に配置されている。少なくとも1つのキャリッジ解除駆動装置116により、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114は、少なくとも1つの溝13の第1のキャリッジクランプ面117に接触させられるかつ/又は非接触にさせられる。少なくとも1つのキャリッジ102の位置固定された位置では、少なくとも1つのキャリッジ解除駆動装置116は、一方では少なくとも1つのキャリッジ102に、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61に支持されていて、他方では少なくとも1つのキャリッジ解除駆動装置116は、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114を介して溝13の第1のキャリッジクランプ面117に支持されている。少なくとも1つのキャリッジ102、ひいては少なくとも1つの第2のクランプ装置61は、やはり好適には、溝13の第1のキャリッジクランプ面117とは反対側に位置する、溝13の第2のキャリッジクランプ面118に支持されている。これにより少なくとも1つのキャリッジ102は、溝13内で位置固定されている。好適には、少なくとも1つのキャリッジ解除駆動装置116は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び/又は少なくとも1つの後方のクランプ装置61の原理と同様に構成されている。
このために、少なくとも1つのキャリッジ解除駆動装置116は、好適には少なくとも1つ、更に好適には少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119を有する。少なくとものキャリッジ押付け要素119は、好適には、少なくとも1つのキャリッジ板ばね119として構成されており、更に好適には、特に互いに面接触する複数の板ばね119から成る少なくとも1つの前方のキャリッジばねセット119として構成されている。少なくとも1つのキャリッジ解除駆動装置116は、好適には、少なくとも1つのキャリッジ解放部材121を有する。少なくとも1つのキャリッジ解放部材121は、好適には、流体、例えば圧縮空気で充填されている、かつ/又は充填可能な少なくとも1つのキャリッジ解除チューブ121として構成されている。好適には、少なくとも1つのキャリッジ解除チューブ121の内部に、10barまで又は10barを超える圧力を有する圧縮空気が供給可能であるかつ/又は供給されている。少なくとも1つのキャリッジ解放部材121は、少なくとも1つの液圧シリンダ121及び/又は少なくとも1つの空圧シリンダ121及び/又は少なくとも1つの電動モータ121として構成してもよい。
少なくとも1つのキャリッジ解放部材121の構成に関わらず、少なくとも1つのキャリッジ解放部材121の作動により、好適には、少なくとも1つのキャリッジ押付け要素119、好適には少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、少なくとも1つのキャリッジクランプ方向Fで、更に好適には、第2のクランプ方向Cに対して平行に配向されたキャリッジクランプ方向Fで短縮される。これは、例えば少なくとも1つのキャリッジ押付け要素119を撓曲することにより、好適には、少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119を互いに逆方向に撓曲することにより行われる。これにより、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114が第1のキャリッジクランプ面117から離れる方向に移動され、これにより少なくとも1つのキャリッジ102が解除される。少なくとも1つの、好適には少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102にフレキシブルに結合されており、更に好適には、キャリッジ押付け要素119は、特にその変形中、少なくとも1つのキャリッジ102から脱離されることはないが、この少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的に可動であるように結合されている。少なくとも1つの、好適には少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、好適には、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114にフレキシブルに結合されており、更に好適には、キャリッジ押付け要素119は、特にその変形中、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114から脱離されることはないが、この少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114に対して相対的に可動であるように結合されている。即ち特に好適には、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114は、少なくとも1つのキャリッジ押付け要素119の短縮により、必然的に少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114がキャリッジクランプ方向Fとは逆方向で動かされ、ひいては、少なくとも1つのキャリッジ102ひいては少なくとも1つの固定装置109が解除されるように、少なくとも1つのキャリッジ押付け要素119にフレキシブルに結合されている。
少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、好適には、特に撓曲又は湾曲を無視すると、互いに平行に配置されていて、軸方向Aで延在するとともに、実質的に、軸方向Aに対して直交する別の第3の延在方向であって、好適には少なくとも1つの半径方向の成分を有する第3の延在方向でも延在している。しかし、好適には、少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、常に程度の差こそあれ大きなプリロード下にあるため、別の例えば第3の延在方向は、軽微な弧を描き、各々のキャリッジ押付け要素119は、軽微に湾曲している。このことは、好適には、キャリッジ解除チューブ121の状態に関わらず成立し、特に少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119に対して、特にキャリッジ解除チューブ121が完全に空になっている場合でも、完全に弛緩するには十分な余地が与えられないように、取付けスペースの寸法が設定されていることに起因する。少なくとも1つのキャリッジ解除チューブ121は、少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119の間に配置されていて、好適にはやはり軸方向Aに延在している。少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、少なくとも2つの結合要素により可動、特に旋回可能に、互いにかつ/又は少なくとも1つの後方のクランプ装置71のベースボディ71にかつ/又は少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114に結合されている。少なくとも1つのキャリッジ解除チューブ121は、少なくとも好適には軸方向Aでみて、少なくとも2つの結合要素の間に配置されている。
少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119のうち少なくとも一方、好適には両方のキャリッジ押付け要素119は、好適には可動に、更に好適には旋回可能に、少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71に取り付けられていて、更に好適には、少なくとも2つの結合要素の少なくとも1つにより取り付けられている。少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、好適には可動に、更に好適には旋回可能に、キャリッジクランプ要素114に取り付けられていて、更に好適には、少なくとも2つの結合要素の少なくとも1つにより取り付けられている。キャリッジ解除チューブ121の両側には、それぞれ、少なくとも1つの挟持要素が、少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119の端部相互の、最大離間距離を超える離間を防止するように配置されている。挟持要素の配置は、挟持要素の端部が、それぞれ、隣接するキャリッジ押付け要素119の端部から離間できないようになっているため、キャリッジ解除チューブ121が膨張したときに、少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119が、単に互いに離れる方向で旋回するだけでなく、チューブから離れる方向で外向きに湾曲することを惹起する。好適には、少なくとも1つの挟持要素は、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114により形成されている。好適には、少なくとも1つの挟持要素は、少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71により形成されている。
しかし、湾曲が形成されることにより、少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、例えば一方の結合要素からキャリッジ解除チューブ121を通り他方の結合要素に向かう方向に関して短縮される。特に、同一のキャリッジ押付け要素119の2つの端部間の直線間隔は短縮する。これにより、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114は、少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71に対して相対的に、特にこのベースボディ71に向かって移動し、クランプは解除される。例えば、少なくとも2つの結合要素は、結合ピンとして構成されており、結合ピンは、少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119の長穴を貫通して、両端部においてそれぞれ少なくとも1つの後方のクランプ装置61のベースボディ71に又は少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114に結合されている。
少なくとも1つのキャリッジ解放部材121が非作動化させられると、少なくとも1つの前方のキャリッジ押付け要素119の戻し力は、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114を第1のキャリッジクランプ面117に向かって移動させ、これにより少なくとも1つのキャリッジ102と後方のベースボディ71とのクランプを、ひいては少なくとも1つの固定装置109とのクランプをもたらす。少なくとも1つの前方のキャリッジ解放部材121のこのような非作動化の例は、キャリッジ解除チューブ121の内部の、例えば周囲圧力、特に大気圧までの圧力降下である。好適には、少なくとも1つのキャリッジ押付け要素119、更に好適には少なくとも2つのキャリッジ押付け要素119は、少なくとも1つの固定装置109が解放されているかクランプされているかに関わらず、かつ少なくとも1つのキャリッジ102がどこに位置しているかに関わらず、常時、少なくとも最低限のプリロード下にある。特に、キャリッジ板ばね119、更に好適には少なくとも1つのキャリッジばねセット119は、常に、軽微に撓曲され、付勢されている。
第2の実施の形態における固定装置109は、好適には、例えば緊締チューブ104が所定の圧力で加圧されて、少なくとも1つのキャリッジ102を動かす程度に膨張することにより、少なくとも1つの緊締駆動装置104を作動させて、少なくとも1つの前方のクランプ装置21だけでなく少なくとも1つの後方のクランプ装置61にもクランプされた刷版73が先ず緊締されるように、運転される。この実施の形態において、固定装置109は先ず、例えばキャリッジ解除チューブ121が所定の圧力で加圧されており、これにより両方のキャリッジばねセット119が変形され、少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114が引き戻されることにより、解除される。少なくとも1つのキャリッジ102、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61全体が、少なくとも1つの前方のクランプ装置21に向かって移動する。これにより、版胴07に巻き付けられた刷版73は緊締される。少なくとも1つのキャリッジ102は、好適には、少なくとも1つのストッパボディ111が少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112のストッパ接触部123に接触し、これにより少なくとも1つのキャリッジ102が停止するまで、移動する。少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112は、好適には既に、少なくとも1つのストッパボディ111が少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112に接触すると直ちに少なくとも1つのキャリッジ102の最適な位置を保証する位置に、配置されている。次いで、固定装置109は、例えば、キャリッジばねセット119が弛緩され、これにより少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114が第1のキャリッジクランプ面117に押し付けられるまで、キャリッジ解除チューブ121内の圧力が低減されることにより、クランプされる。固定装置109がクランプされると直ちに、緊締駆動装置104は、例えば緊締チューブ104内の圧力が低減され、例えば周囲圧力、特に大気圧になるまで低減されることにより、非作動化させられる。
この状態で、後方のクランプ装置61は、固定装置109が少なくとも1つのキャリッジ102を、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61をその位置で溝13内にクランプして固定することにより、その位置で保持される。このために、駆動装置を持続的に作動させたままにする必要はなく、特にチューブに持続的に圧力を供給したままにする必要はない。少なくとも1つの緊締駆動装置104、少なくとも1つのキャリッジ解放部材121及び少なくとも1つの後方の調節要素64は、好適には、キャリッジ102及び少なくとも1つの後方のクランプ装置62の同一の構成部分71に支持されており、更に好適には後方のベースボディ71に支持されている。少なくとも1つの緊締駆動装置104、少なくとも1つのキャリッジ解放部材121及び少なくとも1つの後方の調節要素64の操作は、好適には、互いに独立して行うことができる。
少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の正確な位置は、少なくとも1つのキャリッジ102の最大移動距離を確定している。従って、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の正確な位置により、緊締された刷版73に作用する最大の緊締力が確定される。好適には複数の、更に好適には少なくとも2つの、更に一層好適には少なくとも4つの前述の後方のストッパ調節要素112は、軸方向Aで互いに間隔を置いて配置されている。好適な構成では、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の位置は、ストッパ駆動装置として構成された少なくとも1つの駆動装置により調節可能である。少なくとも1つのストッパ駆動装置は、好適には少なくとも1つの電動モータとして構成されている。少なくとも1つのストッパ駆動装置は、空圧式の駆動装置及び/又は液圧式の駆動装置として構成してもよい。少なくとも1つのストッパ駆動装置及び/又は少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112は、更に好適には、少なくとも1つのセンサを有し、このセンサは、少なくとも1つのストッパ駆動装置の位置を、例えば少なくとも1つの電動モータの角度位置を検出する、かつ/又は少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の位置を検出する。好適には、少なくとも1つのセンサは、機械制御部に接続されている、かつ/又は少なくとも1つのストッパ駆動装置は、機械制御部に接続されている。択一的又は付加的に、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の位置は、手動で調節可能である。
好適には、少なくとも1つのストッパボディ111は、ストッパ位置と通過位置との間で可動に配置されていて、好適には、緊締方向Eに対して直交する方向で、例えば軸方向Aで可動に配置されている。ストッパ位置では、少なくとも1つのストッパボディ111は、緊締方向Eに関して、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112に対向して位置する。この場合、前述のような協働が行われる。通過位置では、少なくとも1つのストッパボディ111は、緊締方向Eで、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112の延長線の外側に位置する。即ち、少なくとも1つのストッパボディ111が通過位置に位置する限り、少なくとも1つのストッパボディ111は、特に少なくとも1つのキャリッジ102の移動距離を制限しない。これにより、少なくとも1つのキャリッジ102の、緊締動作のために規定された最大移動距離よりも大きな移動距離が許容され、その際、このために少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112を別の形に調節する必要はない。これにより、版胴07に対する刷版73の取付けが容易になり、これにより刷版73を、少なくとも1つの後方のクランプ装置61に特に効率的に導入することができる。
好適な一実施の形態では、少なくとも1つのストッパボディ111の位置は、位置決め駆動装置として構成された少なくとも1つの駆動装置により調節可能であり、特に、ストッパ位置と通過位置との間で可動である。少なくとも1つの位置決め駆動装置は、好適には、少なくとも1つの電動モータとして構成されている。少なくとも1つの位置決め駆動装置は、空圧式の駆動装置及び/又は液圧式の駆動装置として構成してもよい。少なくとも1つの位置決め駆動装置及び/又は少なくとも1つのストッパボディ111は、更に好適には、少なくとも1つのセンサを有し、このセンサは、少なくとも1つの位置決め駆動装置の位置を、例えば少なくとも1つの電動モータの角度位置を検出するかつ/又は少なくとも1つのストッパボディ111の位置を検出する。好適には、少なくとも1つのセンサは、機械制御部に接続されている、かつ/又は少なくとも1つの位置決め駆動装置は、機械制御部に接続されている。択一的又は付加的に、少なくとも1つのストッパボディ111の位置は、手動で調節可能である。
固定装置109の構成に関わらず、好適には少なくとも1つの後方のクランプ装置61、更に好適には少なくとも1つのキャリッジ102は、軸方向Aでかつ/又は軸方向Aとは逆方向で、胴中13に対して相対的に可動に配置されている。少なくとも1つの側方調節装置144、例えば側方調節ねじ144により、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、更に好適には少なくとも1つのキャリッジ102は、軸方向Aで、位置調節可能である。好適には、側方調節装置144は、アキシャル駆動装置141として構成された少なくとも1つの駆動装置141により駆動可能であるかつ/又は駆動されている。一実施の形態では、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、更に好適には少なくとも1つのキャリッジ102は、既に少なくとも1つの側方調節装置144により、その軸方向位置が確定されている。別の好適な実施の形態では、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、更に好適には少なくとも1つのキャリッジ102は、軸方向Aで一方の側、例えば側Iで、側方の押圧要素142、例えば側方のばね142及び/又は側方の液圧ピストン142により、好適には調節可能な側方ストッパ143に押し付けられる。調節可能な側方ストッパ143は、好適には、反対側、例えば側IIに配置されている。調節可能な側方ストッパ143は、例えば、前述の少なくとも1つの側方調節装置144、特に側方調節ねじ144として構成してよい。少なくとも1つのアキシャル駆動装置141は、好適には、溝13の内側における凹部に配置されていて、例えば少なくとも1つの緊締装置101と版胴07の回転軸線11との間に配置されている。
少なくとも1つの版胴07は、好適には、少なくとも1つの供給装置、例えば少なくとも1つの回転導入部を有する。少なくとも1つの供給装置は、好適には、空気供給部及び/又は空気排出部及び/又は通電部及び/又は液体供給部及び/又は液体排出部として構成されている。少なくとも1つの供給装置は、好適には、圧縮空気及び/又は電流及び/又は電気的な制御信号及び/又は少なくとも1つの温度調整液を供給しかつ/又は排出する働きを有する。好適には、少なくとも1つの供給装置は、少なくとも1つの回転供給部として構成されている。好適には、少なくとも1つの供給装置は、少なくとも2つの圧縮空気供給部を有し、これら圧縮空気供給部のうち例えば第1の圧縮空気供給部は、好適には緊締チューブ104として構成された緊締駆動装置104に供給するための圧縮空気を供給する働きを有する、かつ/又は例えば第2の圧縮空気供給部は、好適には前方のクランプ解除チューブ24として構成された前方の調節要素24にかつ/又は好適には後方のクランプ解除チューブ64として構成された後方の調節要素64にかつ/又は好適にはキャリッジ解除チューブ121として構成されたキャリッジ解放部材121にかつ/又は少なくとも1つのストッパボディ111の少なくとも1つの位置決め駆動装置に供給するための圧縮空気を提供する働きを有する。好適には、少なくとも1つの送信ユニット、並びに送信ユニットにワイヤレス式に接続された又は接続可能な受信ユニットが配置されており、送信ユニット及び受信ユニットにより、一方では回転するかつ/又は回転可能な版胴07と、他方では定位置の機械構成部分、例えば印刷ユニット02、特に機械制御部のフレームとの間で、電気的な制御信号及び/又は測定信号が伝送されるかつ/又は伝送可能である。少なくとも1つの供給部は、好適には、胴中12の、版胴07を駆動する駆動装置とは別の側に配置された、版胴07の胴ジャーナル17に対応して配置されている。版胴07を駆動するこのような駆動装置は、例えばモータ又は好適には斜歯歯列を備えた歯車として設けることができる。
好適には版胴07は、好適には少なくとも1つの弁を備えた少なくとも1つの空圧制御装置127を有する。好適には版胴07は、少なくとも1つの電子制御装置128を有する。好適には、少なくとも1つの空圧制御装置127及び/又は少なくとも1つの電子制御装置128は、少なくとも1つの、更に好適には正確に1つの制御装置容器129内に配置されていて、更に好適にはこの制御装置容器129は版胴07の構成部分である。好適には、少なくとも1つの制御装置容器129は、胴ジャーナル17の領域において、軸方向Aに関して胴中12の側方に配置されている。
以下に、版胴07に刷版73を配置する、特にクランプするかつ/又は緊締する方法について説明する。
所期状態とも呼ばれる版胴07の第1の運転状態では、好適には、刷版73は、少なくとも1つの緊締装置101に接触していない。少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27は、好適には閉鎖されている。少なくとも1つの前方の調節要素24は、好適には非作動化されている。更に好適には、少なくとも1つのクランプ解除チューブ24は、周囲圧力、特に大気圧下にある。少なくとも1つの後方のクランプ装置61は、好適には閉鎖されている。少なくとも1つの後方の調節要素64は、好適には非作動化されている。更に好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64は、周囲圧力、特に大気圧下にある。少なくとも1つのキャリッジ102は、好適には第2の溝壁19に、特にその端位置で接触している。好適には、少なくとも1つの後方のスペーサ131は、短縮位置に位置している。
前方の開放動作とも呼ばれる第1の方法過程では、少なくとも1つの前方のクランプ装置21が開放される。このために、好適には、少なくとも1つの前方の調節要素24が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24が、好適には3bar〜10bar、更に好適には5bar〜7barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。これにより、少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24は膨張し、少なくとも1つ、好適には両方の前方の押付け要素23に支持される。少なくとも1つの前方の押付け要素23は撓曲し、かつ好適には両方の前方の押付け要素23は、互いに逆方向に撓曲する。これにより、好適には、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26が、少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22から、好適には0.9mm〜1.5mmだけ離間して、前方のクランプギャップ27が開放される。その前にかつ/又はその間にかつ/又はその後で、好適には、版胴07は、回転軸線11に関して、刷版73の挿入のために予め設定された角度位置にもたらされる。好適には、この予め設定された角度位置で、前方のクランプギャップ27は、刷版73の直ぐ傍に位置する。刷版73は、更に好適には少なくとも部分的に、少なくとも1つの刷版カセット内に配置されている。好適には、刷版73は、少なくとも1つの刷版カセット内で、版胴07に対して略接線方向に沿って配置されている。
版胴07の前方が開放された運転状態とも呼ばれる第2の運転状態は、第1の運転状態とは、好適には、少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27が開放されていて、少なくとも1つの前方の調節要素24が作動させられていて、更に好適には少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24が、好適には3bar〜10bar、更に好適には5bar〜7barの高められた圧力下にあり、少なくとも1つの前方の押付け要素23がより比較的強く撓曲されている点においてのみ異なっている。
前方の挿入動作とも呼ばれる第2の方法過程では、刷版73の前方の端部74が少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27に挿入される。前もって、刷版73が、好適にはこのために予め設定された準備位置にもたらされる。この準備位置では、更に好適には、前方のクランプギャップ27に対して相対的な刷版73の位置及び配向が、前方のクランプギャップ27への後続の挿入に合わせて、例えば少なくとも1つの刷版カセットにより最適化されている。
版胴07の前方の挿入状態とも呼ばれる第3の運転状態は、第2の運転状態とは、好適には、刷版73の前方の端部74が少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27に挿入されている点においてのみ異なっている。
前方のクランプ動作とも呼ばれる第3の方法過程では、少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27が閉鎖され、この場合、刷版73の前方の端部74が、少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27に挟み込まれる。このために、好適には、少なくとも1つの前方の調節要素24が非作動化させられる。更に好適には、少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24内の圧力が、特に少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24が周囲圧力、特に大気圧下になるまで低減される。これにより、好適には少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24が収縮する。少なくとも1つの前方の押付け要素23が、好適には解放された空間を利用して伸長し、好適には、両方の前方の押付け要素23が伸長し、かつ部分的に互いに逆向きに、互いに接近移動する。これにより好適には、少なくとも1つの半径方向内側の前方のクランプ要素26は、少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22に向かって動かされ、前方のクランプギャップ27が閉鎖される。例えば第3の方法過程の一部である装着動作において、好適には刷版73が、版胴07の周面124上に装着される。装着は、例えば版胴07がその回転軸線11を中心として回動させられることにより行われ、この場合、好適には装着装置、例えば押付けローラにより、刷版73は版胴07の周面124に押し付けられる。択一的に、例えば理想的な直径からの直径のずれを補整するために、少なくとも1つの下貼りを版胴07の周面と刷版73との間に配置してもよい。
前方のクランプ状態とも呼ばれる版胴07の第4の運転状態は、第3の運転状態とは、好適には、少なくとも1つ前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27が閉鎖されており、刷版73の前方の端部74が少なくとも1つの前方のクランプ装置21内に、特に前方のクランプギャップ27内に挟み込まれており、少なくとも1つの前方の調節要素24が非作動化されており、更に好適には少なくとも1つの前方のクランプ解除チューブ24が周囲圧力、特に大気圧下にあり、少なくとも1つの前方の押付け要素23の撓曲がより僅かであり、更に好適には刷版73が版胴07の周面124に押し付けられている点においてのみ異なっている。
後方の開放動作とも呼ばれる第4の方法過程では、好適には、少なくとも1つの後方のクランプ装置61が開放される。このために、好適には少なくとも1つの後方の調節要素64が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64は、好適には3bar〜10bar、更に好適には5bar〜7barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64が膨張し、少なくとも1つ、好適には両方の後方の押付け要素63に支持される。少なくとも1つの後方の押付け要素63は撓曲し、好適には両方の後方の押付け要素63が互いに逆向きに撓曲する。これにより好適には、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66が、少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62から離間され、後方のクランプギャップ67が開放される。その前にかつ/又は同時にかつ/又はその後で、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102が、端位置から緊締路に沿って、所定の挿入区間だけ、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって、中心位置又は内側の位置に移動させられる。挿入区間は、好適には10mm〜30mm、更に好適には少なくとも15mm、更に一層好適には15mm〜25mmの長さを有する。このために、少なくとも1つの緊締駆動装置104として構成された駆動装置104が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104が、好適には1bar〜10bar、更に好適には4bar〜6barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104は、第2の溝壁19にも少なくとも1つのキャリッジ102にも支持されるので、従って好適には少なくとも1つのキャリッジ102が移動させられる。続いて、好適には版胴07がその回転軸線11を中心として回動させられ、その際、刷版73はその周面に装着される。この場合、好適には、刷版は、少なくとも1つの押圧手段、例えば押圧ローラにより、少なくとも1本の版胴07の周面に押し付けられる。
版胴07の後方が開放された運転状態とも呼ばれる第5の運転状態は、第4の運転状態とは、好適には、少なくとも1つの後方のクランプ装置61及び特に後方のクランプギャップ67が開放されており、少なくとも1つの後方の調節要素64が作動させられており、更に好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64が、好適には3bar〜10bar、更に好適には5bar〜7barの高められた圧力下にあり、少なくとも1つの後方の押付け要素63がより強く撓曲されていて、少なくとも1つのキャリッジ102が中心又は内側の位置に位置している点においてのみ異なっている。
後方の挿入動作とも呼ばれる第5の方法過程では、好適には、特に押圧ローラにより押し付けられ、既に版胴07の周りに装着された刷版73の後方の端部76が、版胴07上に置かれ、刷版73の後方の端部76は、第2の溝壁19と版胴07の周面124とを結合する縁部72を越えて突出している。換言すると、刷版73の後方の端部76は、端位置にある少なくとも1つの後方のクランプ装置61の作用領域にもたらされる。続いて、好適には少なくとも1つのキャリッジ102が、中心又は内側の位置から緊締路に沿って、所定の挿入区間だけ、第2の溝壁19に向かって、その端位置に移動させられる。このために、好適には少なくとも1つの緊締チューブ104が非作動化させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104内の圧力が低減され、特に少なくとも1つの前方の緊締チューブ104が周囲圧力、特に大気圧下にあるまで低減される。この場合好適には、少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62及び少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、刷版73の後方の端部76を包囲し、この場合、更に好適には、最大で少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62又は少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66が、刷版73の後方の端部76に接触する。好適には、刷版73の後方の端部76は、少なくとも部分的に、少なくとも1つの後方のクランプ装置61の少なくとも1つの後方のクランプギャップ67により包囲されるのに対して、少なくとも1つのキャリッジ102は、緊締路に沿って、その内側位置から、第2の溝壁19に向かって、その端位置へ移動させられる。第4の方法過程及び第5の方法過程のステップの順番を変更することも同様に可能であり、例えばキャリッジ102が既にその中心位置又は内側の位置に位置している場合に、初めて少なくとも1つの後方のクランプ要素61を開放することができる。
版胴07の後方の挿入状態とも呼ばれる第6の運転状態は、第5の運転状態とは、刷版73の後方の端部76が、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、特に後方のクランプギャップ67に挿入されており、少なくとも1つのキャリッジ102が端位置に位置している点においてのみ異なっている。
後方のクランプ動作とも呼ばれる第6の方法過程では、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、特に後方のクランプギャップ67が閉鎖され、この場合、刷版73の後方の端部76は、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、特に後方のクランプギャップ67に挟み込まれる。このために、好適には少なくとも1つの後方の調節要素64が非作動化させられる。更に好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64内の圧力が低減され、特に少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64が、周囲圧力、特に大気圧下になるまで低減される。これにより、好適には少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64が収縮する。少なくとも1つの後方の押付け要素63は、好適には解放される空間を利用し、後方の押付け要素63が伸長し、好適には両方の後方の押付け要素63が伸長して、少なくとも部分的に互いに逆方向に互いに向かって移動させられる。これにより好適には、少なくとも1つの半径方向内側の後方のクランプ要素66は、少なくとも1つの半径方向外側の後方のクランプ要素62に向かって移動させられて、後方のクランプギャップ67が閉鎖される。
後方のクランプ状態とも呼ばれる版胴07の第7の運転状態は、第6の運転状態とは、好適には、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、特に後方のクランプギャップ67が閉鎖されており、刷版73の後方の端部76が、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、特に後方のクランプギャップ67内に挟み込まれており、少なくとも1つの後方の調節要素64が非作動化されており、更に好適には、少なくとも1つの後方のクランプ解除チューブ64が、周囲圧力、特に大気圧下にあり、少なくとも1つの後方の押付け要素63の撓曲がより僅かである点においてのみ異なっている。
緊締動作とも呼ばれる第7の方法過程は、固定装置109の実施の形態に関連している。第7の方法過程は、第1の実施の形態の固定装置109に関して、好適には以下に説明するように実施される。先ず好適には、緊締動作の第1のステップにおいて、少なくとも1つのキャリッジ102が少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって移動させられ、更に好適には、この刷版73を用いた印刷運転のために予め設定されているよりも大きく移動させられることにより、刷版73が準備される。この場合特に、少なくとも1つのキャリッジ102は、第2の溝壁19から離間する方向に移動させられる。この場合好適には、刷版73は、第1の力で緊締される。この場合好適には、刷版73は、この刷版73を用いた印刷運転のために予め設定されているよりも強く緊締される。このために、少なくとも1つの緊締駆動装置104が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104が、好適には3bar〜10bar、更に好適には6bar〜8barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。少なくとも1つの緊締チューブ104が、好適には第2の溝壁19にも少なくとも1つのキャリッジ102にも支持されるので、従って少なくとも1つのキャリッジ102が移動させられる。その圧力は、好適には、刷版73内に形成される張力に抗して作業する必要があるので、後方の挿入動作において設定されているよりも高く選択されている。続いて、緊締動作の第2のステップにおいて、少なくとも1つのキャリッジ102が再び第2の溝壁19に向かって移動させられ、更に好適にはその端位置に移動させられることにより、刷版73は再び弛緩される。このために、少なくとも1つの緊締駆動装置104が非作動化させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104内の圧力が低減され、特に少なくとも1つの前方の緊締チューブ104がより低い圧力、例えば周囲圧力、特に大気圧下にあるまで、低減される。
続いて、緊締動作の第3のステップにおいて、好適には、新たに少なくとも1つのキャリッジ102が少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって移動させられ、更に好適には、印刷運転のために設定されているよりも移動させられる。この場合好適には、刷版は第2の力で緊締される。好適には、第2の力は、第1の力と同一の大きさである。好適には印刷運転中に設定された程度を越える迅速な緊締は、張力が刷版73の全周に沿って刷版73に作用することができ、静止摩擦により縁部領域だけが張力による影響を受けないこと、特に伸長されないことを保証する。このために、やはり少なくとも1つの緊締駆動装置104が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104が、好適には2bar〜8bar、更に好適にはアルミニウム製の支持プレートを有する刷版73には2bar〜5bar、鋼製の支持プレートを有する刷版には3bar〜6barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。好適には、刷版73、特にその後方の端部76は、少なくとも緊締動作の第1のステップの開始から緊締動作の第3のステップの終了まで、後方のクランプ装置61にクランプされたままである。少なくとも1つのキャリッジ102は、先ず、中間状態で、印刷運転で設定されているよりも、第1の溝壁18及び少なくとも1つの第1のクランプ装置21の近くに配置されている。そこで、少なくとも1つの後方のスペーサ131が、印刷運転中に刷版73の設定された緊締を保証する、第2の溝壁19からの少なくとも1つの後方のクランプ装置61の特定の間隔を確定する、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的な位置に調節される。このために好適には、少なくとも1つの後方の調節ねじ131が、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的にかつ/又は胴中12に対して相対的に、そのねじ山軸線を中心として回転させられ、更に好適には、スペーサ駆動装置134として構成された少なくとも1つの駆動装置134により回転させられる。続いて、刷版73は、少なくとも1つのキャリッジ102が再び第2の溝壁19に向かって移動させられることにより、好適には少なくとも1つの後方のスペーサ131が少なくとも1つのスペーサ接触箇所133で第2の溝壁19に接触するまで移動させられることにより、再び部分的に弛緩される。このために、少なくとも1つの緊締駆動装置104は、好適には少なくとも部分的に非作動化させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104内の圧力が低減され、特に少なくとも1つの緊締チューブ104が以前よりも低い圧力、例えば周囲圧力、特に大気圧下にあるまで低減される。刷版73は、いまや緊締され、版胴07は、第1の実施の形態において第8の運転状態に位置している。特に、緊締動作の第1のステップ及び緊締動作の第3のステップにおいて、少なくとも一時的に、緊締チューブ104内の圧力は、それぞれ緊締動作の第2のステップより高い。好適には、第8の運転状態で刷版73を緊締する第3の力は、緊締動作の第1のステップ及び/又は第2のステップの間に刷版73を緊締する第1の力及び/又は第2の力より小さい。
緊締状態又は印刷運転状態とも呼ばれる第1の実施の形態の第8の運転状態は、第1の実施の形態における固定装置109の使用時には、第7の運転状態とは、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102が第2の溝壁19から、第7の状態よりも大きな間隔を有し、少なくとも1つのキャリッジ102が、第1の溝壁18から、第7の運転状態よりも小さな間隔を有し、少なくとも1つの後方のスペーサ131の位置が、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的に変更されており、少なくとも1つの後方のスペーサ131が、周方向Dに関して、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的に、第7の運転状態よりも更に後方の溝壁19に向かって配置されており、刷版73が、版胴07の周面124上で緊締されている点においてのみ異なっている。この第8の運転状態では、版胴07は、直ぐに印刷運転できる状態にある、かつ/又は版胴は、印刷運転中である。
これに対して、第2の実施の形態における固定装置109に関して、緊締動作とも呼ばれる第7の方法過程は、好適には、以下に説明するように実施される。先ず、緊締動作の第1のステップにおいて、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102が少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって移動させられ、更に好適には、印刷運転のために設定されているよりも移動させられることにより、刷版73が準備される。この場合特に、少なくとも1つのキャリッジ102は、第2の溝壁19から離間するように移動させられる。このために、好適には、キャリッジ解除駆動装置116として構成された少なくとも1つの駆動装置116が作動されることにより、先ず、固定装置109が解除される。このために、例えばキャリッジ解除チューブ121内の圧力が高められて、キャリッジばねセット119が変形し、これにより少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114が第1のキャリッジクランプ面117から解除される。好適には、少なくとも1つのストッパボディ111が通過位置に移動させられ、これにより、更に好適には位置決め駆動装置として構成された少なくとも1つの駆動装置による、少なくとも1つのキャリッジ102の後述の運動を容易にすることができる。そこで、少なくとも1つの緊締駆動装置104が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締駆動装置104は、好適には3bar〜10bar、更に好適には6bar〜8barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。少なくとも1つの緊締チューブ104は、第2の溝壁19にも少なくとも1つのキャリッジ102にも支持されるので、従って少なくとも1つのキャリッジ102が移動させられる。この圧力は、刷版73に形成される張力に抗して作業する必要があるので、好適には、後方の挿入動作において設定されているよりも高く選択されている。
続いて、緊締動作の第2のステップにおいて、少なくとも1つのキャリッジ102が再び第2の溝壁19に向かって移動させられ、更に好適にはその端位置に移動されることにより、刷版73は再び弛緩される。このために、少なくとも1つの緊締駆動装置104が非作動化される。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104内の圧力が低減され、特に少なくとも1つの前方の緊締チューブ104がより低い圧力、例えば周囲圧力、特に大気圧下にあるまで低減される。次いで、好適には、先ず少なくとも1つのストッパボディ111がストッパ位置に移動させられ、更に好適には、位置決め駆動装置として構成された少なくとも1つの駆動装置により移動させられる。その前にかつ/又は続いてかつ/又は同時に、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112が、緊締方向Eに関して、好適には、胴中12に対して相対的にストッパ目標位置に移動させられ、更に好適には、ストッパ駆動装置として構成された少なくとも1つの駆動装置により移動させられる。このために更に好適には、少なくとも1つの後方のストッパねじ112が、そのねじ軸線を中心として回転させられる。これにより、前述のように、少なくとも1つのキャリッジ102の最大の調節距離、ひいては緊締された刷版73に作用する最大の緊締力が確定される。
そこで、好適には、緊締動作の第3のステップにおいて、新たに少なくとも1つのキャリッジ102が少なくとも1つの前方の緊締装置21及び第1の溝壁18に向かって移動させられ、特に第2の溝壁19から離間して、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112が少なくとも1つのストッパボディ111に接触するまで移動させられる。少なくとも1つのキャリッジ102の移動の継続は、次いで少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112と少なくとも1つのストッパボディ111との接触により不可能である。このために、やはり、少なくとも1つの緊締駆動装置104が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104は、好適には2bar〜8bar、更に好適にはアルミニウム製の支持プレートを備えた刷版73には2bar〜5bar、鋼製の支持プレートを備えた刷版73には3bar〜6barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。
続いて、固定装置109はクランプされ、この場合、例えばキャリッジ解除チューブ121内の圧力は、キャリッジばねセット119が弛緩し、これにより少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114が第1のキャリッジクランプ面117に押し付けられる程度にまで低減され、例えば周囲圧力、特に大気圧になるまで低減される。固定装置109がクランプされると直ちに、例えば緊締チューブ104内の圧力が例えば周囲圧力、特に大気圧になるまで低減されることにより、緊締駆動装置104は非作動化させられる。後方のクランプ装置61は、この状態において、固定装置109が少なくとも1つのキャリッジ102を、ひいては少なくとも1つの後方のクランプ装置61を、少なくとも1つの溝13内での所定の位置にクランプして固定することにより、その位置で保持される。このときに刷版73は緊締され、版胴07は第2の実施の形態における第8の運転状態にある。
緊締状態又は印刷運転状態とも呼ばれる、第2の実施の形態における第8の運転状態は、第2の実施の形態における固定装置109の使用時には、第7の運転状態とは、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102が第1の溝壁19から、第7の運転状態よりも大きな間隔を有し、少なくとも1つのキャリッジ102が、第1の溝壁18から、第7の運転状態よりも小さな間隔を有し、少なくとも1つのストッパボディ111が少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112に接触し、刷版73が版胴07の周面124上に緊締されている点においてのみ異なっている。この第8の運転状態では、版胴07は直ぐに印刷運転できる状態にある、かつ/又は版胴は、印刷運転中である。
緊締動作の形態に関わらず、刷版73、特にその後方の端部76は、好適には少なくとも緊締動作の第1のステップの開始から緊締動作の第3のステップの終了まで後方のクランプ装置61にクランプされる。緊締動作の形態に関わらず、好適には緊締動作の第1のステップにおいて、少なくとも1つのキャリッジ102は、第1の力により、少なくとも1つの前方にクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって移動させられ、このときに刷版73は緊締される。第1の力は、好適には、緊締動作の第3のステップにおいて少なくとも1つのキャリッジ102を、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって移動させて、刷版73を緊締する第2の力と同一の大きさである。好適にはこの場合、少なくとも1つのキャリッジ102が緊締動作の第1のステップにおいて停止する第1の中央の位置又は第1の内側の位置は、少なくとも1つのキャリッジ102が緊締動作の第3のステップにおいて停止する第2の中央の位置又は第2の内側の位置よりも、第2の溝壁19に接近している。このことは、刷版73が緊締動作の第1のステップにおいて降下し、このときに歪みが解消され、場合により存在する空隙が低減され、つまり刷版73が全体的に調節されることに基づいている。
好適には、固定装置109の実施の形態に関わらず、少なくとも1つの第8の方法過程で、少なくとも1回の試し刷りが実施される。印刷製品、例えばシート09のサンプルに、この試し刷りのための印刷が行われる。形成された印刷像に基づいて、刷版張力を変えるべきか否か、そしてどの程度変えるべきか、かつ/又は版胴07上の刷版73の傾斜位置を変えるべきか否か、そしてどの程度変えるべきか、かつ/又は刷版73の前方の端部74及び/又は刷版73の後方の端部76の凸面状の変形及び/又は凹面状の変形を変えるべきか否か、そしてどの程度変えるべきかについて評価される。印刷像が既に申し分ない場合には、緊締装置101の全ての調節が維持される。この過程は、好適には必要とされる回数だけ繰り返される。更に好適には、版胴07の完全で最終的な調節、更に好適には1つの共通のゴム胴06と協働する全ての版胴07の完全で最終的な調節を確定するために、もはやこの過程として試し刷りは必要とならない。
その他の点では、少なくとも1つの第9の方法過程では、第8の方法過程における評価に相応して緊締装置101の調節の適合が実施される。適合の形に関わらず、先ず固定装置109が再び解除され、刷版73は少なくも部分的に弛緩される。
固定装置109の第1の実施の形態の使用時には、第9の方法過程において、先ず少なくとも1つのキャリッジ102が、再び第2の溝壁19から離間されて、第1の溝壁18及び少なくとも1つの前方のクランプ装置21に向かって移動させられる。このために好適には、少なくとも1つの緊締駆動装置104が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つのキャリッジ102が前述の移動を実施するまで、少なくとも1つの緊締チューブ104は、好適には3bar〜10barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。次いで、少なくとも1つのキャリッジ102は停止される。次に、少なくとも1つの後方のスペーサ131が、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的なかつ/又は胴中12に対して相対的な、第1の溝壁19からの少なくとも1つの後方のクランプ装置61のより小さな間隔を可能にする位置に調節される。このために好適には、少なくとも1つの後方の調節ねじ131が、少なくとも1つのキャリッジ102に対して相対的にかつ/又は胴中12に対して相対的に、そのねじ山軸線を中心として回転させられ、更に好適には、少なくとも1つのスペーサ駆動装置134により回転させられる。続いて、少なくとも1つのキャリッジ102が再び第2の溝壁19に向かって移動させられ、好適には少なくとも1つのキャリッジ102が再びその端位置に位置するかつ/又は少なくとも1つの後方のスペーサ131が少なくとも1つのスペーサ接触箇所133において第2の溝壁19及び/又は少なくとも1つのキャリッジ102に接触するまで移動させられることにより、刷版73は再び弛緩される。このために、少なくとも1つの緊締駆動装置104が、好適には少なくとも部分的に非作動化させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104内の圧力が低減され、特に少なくとも1つの緊締チューブ104が、以前よりも低い圧力、例えば周囲圧力、特に大気圧下にあるまで低減される。
固定装置109の第2の実施の形態の使用時には、第9の方法過程において、好適には先ず少なくとも1つの緊締駆動装置104が作動させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104が、好適には3〜10barの圧力下にある圧縮空気で加圧される。少なくとも1つのキャリッジ102、特に少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112は、そこで、少なくとも1つの緊締駆動装置104により、十分に大きな力で、少なくとも1つのストッパボディ111に押し付けられる。次に、好適には先ず固定装置109が解除され、この場合例えば、キャリッジ解除チューブ121内の圧力は、キャリッジばねセット119が変形し、これにより少なくとも1つのキャリッジクランプ要素114が第1のキャリッジクランプ面117から解除される程度にまで高められる。続いて、刷版73は再び弛緩され、この場合、少なくとも1つのキャリッジ102は再び第2の溝壁19に向かって移動させられ、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102が再びその端位置に位置する、かつ/又は少なくとも1つの後方のスペーサ131が少なくとも1つのスペーサ接触箇所133において第2の溝壁19に接触するまで移動させられる。このために、少なくとも1つの第1の緊締駆動装置104が、好適には、少なくとも部分的に非作動化させられる。更に好適には、少なくとも1つの緊締チューブ104内の圧力が低減され、特に少なくとも1つの緊締チューブ104が以前よりも低い圧力、例えば周囲圧力、特に大気圧下にあるまで低減される。
次いで、固定装置109の実施の形態に関わらず、以下の1つ又は複数の部分動作が実施される。
刷版73の傾斜位置を補正するための部分動作及び/又は刷版73の前方の端部74の凸面状及び/又は凹面状の変形を補正するための部分動作において、少なくとも2つの支持箇所34;36のうちの少なくとも一方、好適には少なくとも2つの第2の支持箇所34;36が位置調節される。このために、好適には、少なくとも2つの、好適には前方の調節ねじ39;41として構成された前方の接触ボディ39;41における、少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22及び/又は胴中12に対する相対的な位置が調節される。更に好適には、少なくとも1つ、特に少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41が、そのねじ山軸線を中心として、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び/又は胴中12に対して相対的に回転させられ、更に一層好適には、前方の補助駆動装置43;44として構成された少なくとも1つの駆動装置43;44により回転させられる。好適には、常時、全ての支持箇所33;34;36において、第1の溝壁18と、少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に少なくとも1つの半径方向外側の前方のクランプ要素22とが、特に突出部及び少なくとも2つの前方の接触ボディ39;41の形で互いに接触しているので、少なくとも2つの第2の支持箇所33;34の調節により、第1の溝壁18に対して相対的な少なくとも1つの第1のクランプ装置21の撓曲及び/又は傾斜位置に影響が与えられる。
例えば少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41が、その調節時に、少なくとも1つの緊締装置21の突出部に対して相対的に第1の溝壁18から離れる方向に移動させられると、少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41の、第1の溝壁18寄りの端部は、好適には軸方向Aに関して、その間に配置された突出部とともに、直線を形成しない。例えばばね107として構成された支持ボディ107及び/又は緊締された刷版73に基づいて作用する力により、少なくとも、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び緊締された刷版73の軸方向外側の領域が少なくとも1つの第1のクランプ装置21及び緊締された刷版73の軸方向中央の領域よりも強く第1の溝壁18に向かって引っ張られるように、変形される。すなわち、緊締された刷版73は、その前方の端部74で、凸面状に変形される。刷版73の前方の端部74におけるこのような凸面状の変形は、刷版73全体を通じて周方向Dに伝播し、更に好適には、刷版73上の印刷像の凸面状の変形に対抗するように調節される。
例えば少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41が、少なくとも1つの第1の緊締装置21の突出部に対して相対的な調節時に第1の溝壁18に向かって動かされると、少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41の、第1の溝壁18寄りの端部は、好適には軸方向Aに関してその間に配置された突出部とともに、直線を形成しない。この場合、例えばばね107として構成された支持ボディ107及び/又は緊締された刷版73に基づいて作用する力により、少なくとも、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は変形させられ、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び緊締された刷版73の軸方向外側の領域が、第1の溝壁18に対して、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び緊締された刷版73の軸方向中央の領域よりも僅かな強さで引っ張られる。すなわち、緊締された刷版73の前方の端部74は凹面状に変形される。刷版73の前方の端部74におけるこのような凹面状の変形は、好適には、刷版73全体を通じて周方向Dに伝播し、更に好適には、刷版73上の印刷像の凹面状の変形に対抗するように調節される。
例えば少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41が、少なくとも1つの第1の緊締装置21の突出部に対して相対的な位置調節時に、互いに逆向きで動かされると、少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41の、第1の溝壁18寄りの端部は、好適には軸方向Aに関してその間に配置された突出部とともに、好適には引き続き1本の直線を形成するが、但しこの線は、前方のクランプギャップに対して相対的に斜めに向けられている。この場合、例えばばね107として構成された支持ボディ107及び/又は緊締された刷版73に基づいて作用する力により、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、好適には緊締された刷版73とともに前方の溝壁18に押し付けられ、少なくとも1つの前方のクランプ装置21は、好適には緊締された刷版73とともに、前方の溝壁18に対して相対的に、好適には略半径方向の方向調整軸線を中心として回動させられる。この方向調整軸線は、好適には第1の支持箇所33を通って延在している。このことは特に、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び緊締された刷版73の軸方向外側の第1の領域が、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び緊締された刷版73の、第1の支持箇所33の、軸方向外側の第1の領域とは別の軸方向の側に位置する、軸方向外側の第2の範囲よりも大きく第1の溝壁18に向かって引っ張られるという理由で行われる。例えば、軸方向外側の第1の領域は側Iに対応しており、軸方向外側の第2の領域は側IIに対応している。すなわち、緊締された刷版73の前方の端部74は、版胴07上で斜めに取り付けられる。版板73のこのような傾斜位置は、好適には、刷版73全体を通じて周方向Dで伝播し、更に好適には、このような傾斜位置が刷版73上の印刷像の傾斜位置に対抗するように調節される。
必要に応じて、すなわち特に刷版73上の印刷像が相応して変形された場合、少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41は、前述の効果が重畳して、版胴07上の刷版73の傾斜位置と、刷版73自体の凸面状及び/又は凹面状の変形との組み合わせが生じるように位置調節される。
少なくとも1つの前方のクランプ装置21による刷版73の傾斜位置は、場合により同時に、少なくとも1つの後方のクランプ装置61により刷版73に結合された少なくとも1つのキャリッジ102及び/又は少なくとも1つの後方のクランプ装置61自体の補整を行う傾斜位置及び軸方向Aにおける移動を必要とする。一方では少なくとも1つのキャリッジ102及び/又は少なくとも1つの後方のクランプ装置61のフレキシブルな支持及び/又は固定と、他方では少なくとも1つの側方調節装置144、特にアキシャル駆動装置として構成された少なくとも1つの駆動装置141とにより、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、更に好適には少なくとも1つのキャリッジ102は、その位置が軸方向Aで調節可能である。少なくとも1つのキャリッジ102及び少なくとも1つの後方のクランプ装置61の、軸方向Aにおける、特に終端位置から終端位置までの最大のずれは、好適には1mm〜10mm、更に好適には3mm〜6mmである。
刷版の張力を補正するための部分動作は、固定装置109の実施の形態に応じて、それぞれの第7の方法過程と同様に実施される。但しこの場合、好適には、一方において第1の緊締及び続いて行われる刷版73の弛緩は不要となり、他方では固定装置109の実施の形態に応じて、少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112又は少なくとも1つの後方のスペーサ131は、所望の新たな刷版の張力に相応して調節される。刷版の張力が既に第8の方法過程における試し刷りにおいて理想的な値を占めた場合には、好適には、前述のように、刷版73を緊締するための第7の方法過程が新たに行われ、但し少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112又は少なくとも1つの後方のスペーサ131の既に以前に使用された調節を使用して行われる。刷版73の新たな緊締の利点は、例えば再現可能な状況が生じ、かつ刷版の張力を刷版73の延在長さ全体にわたって均一に調節できることにある。それゆえ、刷版73は、少なくとも2つの前方の調節ねじ39;41及び/又は少なくとも1つの後方のストッパ調節要素112又は少なくとも1つの後方のスペーサ131の各々の調節時に完全に新たに緊締される。
全てのインキ及び/又は刷版73用のレジスタマーク(トンボ)が測定されて、目標印刷像と比較された後に、好適には印刷像の所要の補正が求められ、少なくとも1つの後方のクランプ装置61の調節の補正に変換される。特定の刷版73に起因する部分像が短すぎる場合、このことから好適には、少なくとも1つの後方のスペーサ131の変更された調節が計算される。この調節は、相応する刷版73の強めの伸長をもたらす。特定の刷版73に起因する部分像が長すぎる場合、このことから好適には、少なくとも1つの後方のスペーサ131の変更された調節が計算される。この調節は、相応する刷版73の弱めの伸長をもたらす。一実施の形態では、これらの補正は、同一の版胴07の、軸方向で互いに間隔を置いて配置された様々な後方のスペーサ131において、互いに別個に独立して特に互いにそれぞれ異なって行われ、更に好適には、互いに異なる軸方向位置に対して求められる様々な補正値に基づいて行われる。
周方向見当不良及び/又は側方見当不良を補正するために、好適には、版胴07の胴ジャーナル17に配置された周方向見当合わせ調節装置及び/又は側方見当合わせ調節装置が使用される。刷版73自体は、周方向見当合わせ及び/又は側方見当合わせのこのような調節の際に不変に版胴07に緊締されたままである。
好適には、版胴07に刷版73をクランプするかつ/又は緊締する方法は、機械制御されて進行する。このために、好適には全ての駆動装置43;44;104;116;134;141、特に少なくとも1つの前方の補助駆動装置43;44及び/又は少なくとも1つの緊締駆動装置104及び/又は少なくとも1つのキャリッジ解除駆動装置116及び/又は少なくとも1つのスペーサ駆動装置134及び/又は少なくとも1つのアキシャル駆動装置141及び/又は少なくとも1つのストッパ駆動装置が、機械制御部に接続されている、かつ/又は機械制御部により制御(開ループ式)されているかつ/又は制御可能であり、更に好適には、機械制御部により調整(閉ループ式)されているかつ/又は調整可能である。好適には、少なくとも1つの前方の調節要素24及び/又は少なくとも1つの後方の調節要素64も、機械制御部に接続されている、かつ/又は機械制御部により制御されているかつ/又は制御可能である、更に好適には、機械制御部により調整されているかつ/又は調整可能である。チューブとして構成された緊締駆動装置104及び/又は調節要素24;64及び/又はキャリッジ解除チューブ121の場合、機械制御部による制御及び/又は調整は、好適には、その中に作用する圧力の、機械制御部による制御及び/又は調整にある。
各版胴07に対して、理想的な胴形状からの該当する版胴07の形状のずれを表すプロファイルが形成されると、そしてその場合、刷版73の画像形成時及び/又は露光時に、その都度、各々のプロファイルが考慮されると、印刷結果の精度を一層向上させることができる。こうして、例えば、版胴07の角速度は一定のままであるが、版胴07の形状に基づいて刷版73の周速が変動することにより生じる、印刷像における欠陥を回避することができる。刷版73は、例えば印刷すべき印刷像の、少なくとも部分的に延伸された区分及び/又は圧縮された区分により、このような規則的な、ジオメトリに起因した変動を補整することができる。
すなわち、版胴07に刷版73を配置し、特にクランプしかつ/又は緊締する方法は、好適には少なくとも、一方法過程において、少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27を閉鎖し、その際、刷版73の前方の端部74を、少なくとも1つの前方のクランプ装置21、特に前方のクランプギャップ27に挟み込むこと、一方法過程において、版胴をその回転軸線11を中心として回転させ、その際、刷版73を版胴の周面に装着すること、一方法過程において、刷版73の後方の端部76を、少なくとも1つの後方のクランプ装置61の端位置でその作用範囲にもたらすように版胴07に載置すること、一方法過程において、少なくとも1つの後方のクランプ装置61、特に後方のクランプギャップ67を閉鎖して、その際、刷版73の後方の端部76を少なくとも1つの後方のクランプ装置61、特に後方のクランプギャップ67に挟み込むこと、一方法過程において、少なくとも1つのキャリッジ102を、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって中央又は内側の位置に移動させること、この中央又は内側の位置を、少なくとも1つのキャリッジ102の基準位置として確定すること、試し刷りを実施して、その際、特にそれぞれ異なる版胴のインキの見当合わせ精度を互いに比較して、キャリッジ102の補正された中央又は内側の位置を求めること、その後で、好適には、少なくとも1つのキャリッジ102を再び第2の溝壁19に向かって、更に好適にはその端位置に移動させることにより、刷版73を再び弛緩すること、その後で、新たに、少なくとも1つのキャリッジ102を、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって移動させ、しかも刷版73の目標とされる張力に相応する補正された中央又は内側の位置にまで移動させること、試し刷りの実施からの過程を、場合により、見当合わせ精度が満足できるようになるまで、複数回繰り返すことを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的に、少なくとも1つのキャリッジ102がそれぞれ相応する中央又は内側の位置に位置すると直ちに少なくとも1つのキャリッジ102をクランプして固定すること、かつこの少なくとも1つのキャリッジ102が中央又は内側の位置から第2の溝壁19に向かって移動させられる前に少なくとも1つのキャリッジ102を解除することを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的又は択一的に、少なくとも1つのキャリッジ102の基準位置が、少なくとも1つの後方のスペーサ131又はストッパ調節要素112の相応する調節により確定されている又は確定されることを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的又は択一的に、少なくとも1つのキャリッジ102を、それぞれ空圧式に、少なくとも1つの前方のクランプ装置21及び第1の溝壁18に向かって、中央又は内側の位置に移動させることを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的又は択一的に、刷版73の前方の端部74を少なくとも1つの前方のクランプ装置21に挿入する際に、刷版73に設けられた切欠きを少なくとも2つのレジスタストッパ31;32に接触させ、そしてセンサ装置が少なくとも2つのレジスタストッパ31;32に対して相対的な刷版73の適正な位置を信号により知らせると、少なくとも1つの前方のクランプ装置21を閉鎖することを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的又は択一的に、刷版73が刷版カセットから外へ版胴07の周面124に巻かれる、かつ/又は刷版73が版胴07の周面124に巻かれる間に刷版73を少なくとも1つの押圧手段により周面124に押し付けることを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的又は択一的に、刷版73に印刷像が設けられた後で、刷版73の切欠きを、印刷像に対して相対的な見当を維持して刷版73に設けることを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的又は択一的に、刷版73のクランプ領域を、それぞれ版胴07への刷版73の装着前に、それぞれ刷版73の中央部分に対して15〜40°の角度で折り曲げることを含む。
更に好適には、前述の方法は、付加的又は択一的に、複数の版胴07にそれぞれ少なくとも1つ、好適には正確に1つの刷版73を、各版胴07に装着することを含む。
01 印刷機、輪転印刷機、枚葉輪転印刷機、枚葉印刷機、
02 印刷ユニット、多色刷り印刷ユニット
03 シートフィーダ
04 シート排出部
06 ゴム胴、ゴムブランケット胴
07 版胴、刷版取付型の版胴
08 印刷部、平版印刷部、オフセット印刷部、凸版印刷部、彫刻凹版印刷部
09 被印刷部、シート
11 回転軸線(07)
12 胴中(07)
13 溝
14 弁ブロック
16 印刷ニップ
17 胴ジャーナル(07)
18 溝壁、第1(13)
19 溝壁、第2(13)
21 クランプ装置、前方
22 クランプ要素、クランプ条片、半径方向外側、前方
23 押付け要素、板ばね、ばねセット、前方
24 調節要素、クランプ解除駆動装置、解除ボディ、クランプ解除チューブ、液圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータ、前方
26 クランプ要素、半径方向内側、前方
27 クランプギャップ、前方
28 押圧要素、押圧ばね、前方
29 位置決め面、面、前方
31 レジスタストッパ
32 レジスタストッパ
33 支持箇所、接触箇所、第1(37)
34 支持箇所、接触箇所、第2(37)
36 支持箇所、接触箇所、第2(37)
37 ベースボディ、前方(21)
39 接触ボディ、調節ねじ、前方
41 接触ボディ、調節ねじ、前方
42 底面、第1(13)
43 駆動装置、補助駆動装置、電動モータ、ステップモータ、空圧式の駆動装置及び/又は液圧式の駆動装置、前方
44 駆動装置、補助駆動装置、電動モータ、ステップモータ、空圧式の駆動装置及び/又は液圧式の駆動装置、前方
61 クランプ装置、後方
62 クランプ要素、クランプ条片、半径方向外側、後方
63 押付け要素、板ばね、ばねセット、後方
64 調節要素、クランプ解除駆動装置、解除ボディ、解除チューブ、クランプ解除チューブ、液圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータ、後方
66 クランプ要素、クランプ条片、半径方向内側、後方
67 クランプギャップ、後方
68 押圧要素、押圧ばね、後方
69 位置決め面、面、後方
71 ベースボディ、後方
72 縁部
73 刷版
74 端部、接触領域、クランプ領域、前方、先行(73)
76 端部、接触領域、クランプ領域、後方、後行(73)
101 緊締装置
102 キャリッジ
103 支持面、第1(102)
104 緊締駆動装置、調節ボディ、緊締チューブ、液圧シリンダ、空圧シリンダ
106 戻し調節要素、戻しばね、ばね
107 支持ボディ、ばね
108 底面、第2(13)
109 固定装置
111 ストッパボディ
112 ストッパ調節要素、ストッパねじ、後方
113 ストッパ伝動装置
114 キャリッジクランプ要素
116 駆動装置、キャリッジ解除駆動装置
117 キャリッジクランプ面、第1
118 キャリッジクランプ面、第2
119 キャリッジ押付け要素、キャリッジ板ばね、キャリッジばねセット、板ばね(116)
121 キャリッジ解放部材、キャリッジ解除チューブ、液圧シリンダ、空圧シリンダ、電動モータ、後方
122 支持部、支持ブロック(112)
123 ストッパ接触部
124 周面(07;12)
126 孔、軸方向
127 空圧制御装置
128 電子制御装置
129 制御装置容器
131 スペーサ、調節ねじ、後方
132 端面、後方
133 スペーサ接触箇所
134 駆動装置、スペーサ駆動装置、電動モータ、空圧、液圧
141 駆動装置、アキシャル駆動装置
142 ばね、押圧要素、液圧ピストン、側方
143 側方ストッパ
144 側方調節装置、側方調節ねじ
A 方向、軸
B クランプ方向、前方
C クランプ方向、後方
D 周方向
E 緊締方向
F キャリッジクランプ方向

Claims (8)

  1. 版胴(07)と該版胴(07)に配置された少なくとも1枚の刷版(73)とを備える装置であって、前記版胴(07)は、少なくとも1つの溝(13)を備え、該溝(13)に、少なくとも1つの緊締装置(101)が配置されており、前記少なくとも1つの緊締装置(101)は、少なくとも1つの前方のクランプ装置(21)と少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)とを備え、前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)は、前記少なくとも1つの緊締装置(101)の少なくとも1つのキャリッジ(102)の部分であり、前記少なくとも1つのキャリッジ(102)は、少なくとも1つの緊締駆動装置(104)により、前記少なくとも1つの溝(13)の内側で緊締路に沿って緊締方向(E)で前記少なくとも1つの前方のクランプ装置(21)に向かって可動に配置されている、装置において、
    緊締方向(E)及び/又は緊締方向とは逆方向での、前記版胴(07)の胴中(12)に対して相対的な前記少なくとも1つのキャリッジ(102)の最大移動距離が、前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)にクランプされた刷版(73)と前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)の少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素(62)との所定の接触面の、緊締方向(E)で測定された延在長さと少なくとも同一の大きさであることを特徴とする、装置。
  2. 緊締方向(E)及び/又は緊締方向とは逆方向での、前記版胴(07)の胴中(12)に対して相対的な前記少なくとも1つのキャリッジ(102)の最大移動距離は、少なくとも15mmの長さである、請求項1記載の装置。
  3. 緊締路は、面法線が前記版胴(07)の回転軸線(11)に対して平行に配向された一平面内に延在している、請求項1記載の装置。
  4. 前記少なくとも1つの緊締駆動装置(104)は、少なくとも1つの緊締チューブ(104)として構成されている、請求項1記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つの前方のクランプ装置(21)及び前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)は、それぞれ少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素(22;62)を備え、該少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素(22;62)は、各々の前記クランプ装置(21;61)のベースボディ(37;71)に対して相対的に不動に配置されており、前記少なくとも1つの前方のクランプ装置(21)及び前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)は、それぞれ少なくとも1つの押付け要素(23;63)を備え、該少なくとも1つの押付け要素(23;63)は、前記少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素(22;62)よりも半径方向内側に配置されており、前記少なくとも1つの前方のクランプ装置(21)及び前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)は、それぞれ少なくとも1つの調節要素(24;64)を備え、該少なくとも1つの調節要素(24;64)により、各々の前記少なくとも1つの押付け要素(23;63)は、各々の前記少なくとも1つの半径方向外側のクランプ要素(22;62)に対して少なくとも部分的に相対的に、少なくとも各々のクランプ方向(B;C)にかつ/又は各々のクランプ方向とは逆方向に可動である、請求項1記載の装置。
  6. 前記版胴は、少なくとも1つの固定装置(109)を備え、該少なくとも1つの固定装置(109)は、位置調節可能な少なくとも1つの後方のスペーサ(131)を備え、該少なくとも1つの後方のスペーサ(131)は、支持部により、前記少なくとも1つのキャリッジ(102)内で該少なくとも1つのキャリッジ(102)に対して相対的に可動に支持されている、又は前記胴中(12)の構成部分内で該胴中(12)に対して相対的に可動に支持されている、請求項1記載の装置。
  7. 前記少なくとも1つのクランプ装置(21;61)は、それぞれ少なくとも2つの押付け要素(23;63)を備え、前記版胴(07)に関して周方向(D)で、各前記少なくとも1つの調節要素(24;64)は、同一のクランプ装置(21;61)の前記少なくとも2つの押付け要素(23;63)の間に配置されている、請求項5記載の装置。
  8. 前記少なくとも1つの前方のクランプ装置(21)は、少なくとも1つの前方のクランプギャップ(27)を開閉する少なくとも1つの前方のクランプ解除駆動装置(24)と、第1の溝壁(18)に向けられたそれぞれ1つの前方の接触ボディ(39;41)を位置調節する少なくとも2つのプリロード駆動装置(43;44)とを備え、前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)は、少なくとも1つの後方のクランプギャップ(67)を開閉する少なくとも1つの後方のクランプ解除駆動装置(64)と、軸方向(A)に関して前記版胴(07)の回転軸線(11)に対して平行に前記少なくとも1つの後方のクランプ装置(61)の位置を調節する少なくとも1つのアキシャル駆動装置(141)とを備える、請求項1記載の装置。
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