JPH11315263A - カルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物 - Google Patents
カルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物Info
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- JPH11315263A JPH11315263A JP12329798A JP12329798A JPH11315263A JP H11315263 A JPH11315263 A JP H11315263A JP 12329798 A JP12329798 A JP 12329798A JP 12329798 A JP12329798 A JP 12329798A JP H11315263 A JPH11315263 A JP H11315263A
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Abstract
組成物において、コンタクト性保持時間及びポットライ
フが長く、且つ常温接着力、高温接着力等の接着物性に
優れた接着剤組成物を提供する。 【解決手段】(a) (1)式 G(%)=(W0/Wi)×100 (1) に示すGが0であるカルボキシル基含有ポリクロロプレ
ンゴムラテックス、(b)粘着付与樹脂からなる主剤、
及び(c)硬化剤としてエポキシ樹脂からなることを特
徴とするカルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテ
ックス2液型接着剤組成物を製造し用いる。
Description
有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物
に関するものである。さらに詳しくは、ゲル成分を含ま
ないカルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムのラテッ
クスと粘着付与樹脂からなる主剤とエポキシ樹脂からな
る硬化剤とを組み合わせることにより、十分なコンタク
ト性(被着体に接着剤を塗布、乾燥した後、被着体を軽
く貼り合わせるだけで、瞬時に高い接着強度を発現する
性質であり、自着性ともいう)及びコンタクト性保持時
間を保ちながら、貼り合わせ後の硬化反応により、高い
耐熱性を発現する2液型接着剤組成物に関するものであ
る。
クリル酸のごときカルボキシル基含有ビニル単量体との
共重合体ラテックスを製造する方法、及びそれを用いた
接着剤組成物については、特開昭61−12710号公
報、特開昭62−257918号公報、特開平9−34
23号公報などで知られている。
の方法で製造されたクロロプレンゴムラテックスは以下
のような問題があった。
ンゴムラテックス接着剤組成物では、耐熱性を発現させ
るための硬化剤として、酸化亜鉛等の金属酸化物が使用
されてきた。しかしながら、これらの組成物は、硬化反
応が速すぎるために、コンタクト性保持時間が短く、又
コンタクト性自体も低下するという問題があった。
たものであり、その目的は、コンタクト性を損なうこと
なく、常温接着力、高温接着力等の接着物性、及び配合
安定性、ポットライフに優れるカルボキシル基含有ポリ
クロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物を提供
することにある。
な背景をもとに上記の課題を解決するため鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明
は、(a)下式(1) G(%)=(W0/Wi)×100 (1) (式中、Gはクロロホルム不溶部(%)、Wiはカルボ
キシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックスを流延し
て形成した乾燥フィルムの重量(g)、W0はこのフィ
ルムをクロロホルムに5%濃度になるよう溶解させた
後、200メッシュの金網にて濾過できない不溶物の乾
燥重量(g)である。)に示すGが0であるカルボキシ
ル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス、(b)粘着
付与樹脂からなる主剤、及び(c)硬化剤としてエポキ
シ樹脂からなることを特徴とするカルボキシル基含有ポ
リクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物であ
る。
ンゴムラテックスの重合方法は、特に制限するものでは
なく、クロロプレン単量体とカルボキシル基含有ビニル
単量体、及び必要に応じてその他の共重合可能なエチレ
ン性不飽和単量体をラジカル乳化重合すればよい。乳化
重合は公知の方法に従って、水、単量体、乳化・分散
剤、重合開始剤、連鎖移動剤等を乳化し、所定温度にて
重合を行えばよい。各原料はいずれも一括添加、逐次添
加、分割添加してもよい。カルボキシル基含有ビニル単
量体は、高温接着力を発現させるための架橋点として必
須成分である。カルボキシル基含有ビニル単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、2−メタクリロイロキ
シエチルコハク酸、2−メタクリロイロキシエチルヘキ
サヒドロフタル酸、フマル酸、無水マレイン酸、クロト
ン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられるが、これらのう
ち、クロロプレン単量体との共重合性の点から、メタク
リル酸が好適である。
て、メタクリル酸0.1〜10重量部が好適であるが、
0.1重量部未満では十分な接着強度が得られず、10
重量部を越えるとラテックスの安定性が低下するため、
0.5〜5重量部が最も好ましい。また、必要に応じ
て、共重合可能なエチレン性不飽和単量体としては、ア
クリル酸メチル、メタクリル酸等の(メタ)アクリル酸
エステル類、ブタジエン、2,3−ジクロロブタジエ
ン、1−クロロブタジエン等のジエン系単量体、スチレ
ン、アクリロニトリル等の通常クロロプレンの共重合に
用いられる単量体が20重量部以下の量で適宜用いられ
る。
に限定するものではなく、カルボン酸型、スルホン酸
型、硫酸エステル型のアニオン型乳化剤、ノニオン型乳
化剤等が用いられ、例えば、不均化ロジン酸のアルカリ
金属塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスル
ホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルアリール硫酸塩、
ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドと
の縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェノール、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル等があげ
られる。特に、クロロプレン単量体とカルボキシル基含
有ビニル単量体との共重合体の場合には、アルキルジフ
ェニルエーテルジスルホン酸のアルカリ金属塩及びトリ
エタノールアミン塩、アルキルベンゼンスルホン酸のア
ルカリ金属塩及びトリエタノールアミン塩、アルキル硫
酸のアルカリ金属塩及びトリエタノールアミン塩等が酸
性下での乳化重合において好適に用いられる。乳化・分
散剤の添加量は、各乳化・分散剤の種類により最適範囲
は異なるが、乳化重合を安定に実施できる範囲として、
仕込み単量体100重量部に対して0.1〜10重量部
が好ましい。
ル生成物質、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム等の過硫酸化物、過酸化水素、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド等の無機又は有機過酸化物等を用いること
ができる。また、これらは単独又は還元性物質、例え
ば、チオ硫酸塩、チオ亜硫酸塩、有機アミン等との併用
レドックス系で用いてもよい。
でき、好ましくは5〜50℃の範囲である。重合温度を
適宜変えることで、所望の結晶性のポリクロロプレンゴ
ムが得られる。
ルカプタン、ハロゲン化炭化水素、アルキルキサントゲ
ンジスルフィド、テトラアルキルチウラムジスルフィ
ド、α−メチルスチレンダイマー、1,1−ジフェニル
エチレン及びイオウ等の分子量調節剤があげられる。
単量体が残存する場合には、モノマーストリップ等によ
り単量体を除去すればよい。
剤であれば特に限定するものではなく、例えば、フェノ
チアジン、2,6−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、ヒドロキシルアミン等が使用できる。添加は所定転
化率に到達した時点で添加すればよい。
発明のカルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテッ
クスと均一に混合できる範囲で特に限定するものではな
く、例えば、フェノール系樹脂、テルペン系樹脂、ロジ
ン誘導体樹脂、石油系炭化水素樹脂等の水系エマルジョ
ンがあげられ、例えば、水添ロジン、水添ロジンのペン
タエリスリトールエステル、重合ロジン、ロジンを主成
分とするロジン変性樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹
脂、天然テルペン樹脂等が使用される。これらの樹脂エ
マルジョンは、下式(2) 0.8≧Wt/T≧0.1 (2) (式中、Wtはカルボキシル基含有ポリクロロプレンゴ
ム100重量部に対する粘着付与樹脂の重量部(固形分
換算値)、TはJIS−K−5903(1997年)に
規定される環球法により測定される粘着付与樹脂の軟化
点(℃)である。)を満足する範囲にカルボキシル基含
有ポリクロロプレンゴムラテックスに配合するのが好ま
しい。この範囲を逸脱すると、十分なコンタクト性が得
られない。粘着付与樹脂の添加方法としては、有機溶剤
溶液として添加、あるいは水溶液(水溶性の塩)として
添加してもよいが、好ましくは乳化分散したエマルジョ
ンの形態で添加する。
脂は、主剤であるカルボキシル基含有ポリクロロプレン
ゴムラテックスと粘着付与樹脂の配合物に均一に混合で
きる化合物であれば用いることができるが、エマルジョ
ン型、自己乳化型、又は水溶性のエポキシ樹脂が好まし
い。例えば、以下の方法にて製造できる。エポキシ樹脂
をノニオン界面活性剤等の乳化剤により水に強制乳化す
る方法が一般的であるが、エポキシ樹脂への親水性基の
導入、親水性硬化触媒の付加、又はエポキシ樹脂の加水
分解により、エポキシ樹脂を自己乳化型、又は水溶性樹
脂に変換できる。エポキシ樹脂の添加量は硬化剤として
の機能を発揮できる範囲で特に制限はないが、カルボキ
シル基含有ポリクロロプレンゴム重合体100重量部に
対して、エポキシ樹脂が0.1〜20重量部が好まし
い。
チルピペラジン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノ
ール、ベンジルジメチルアミン、トリスジメチルアミノ
メチルフェノール、N,N,N’,N’−テトラメチル
−1,6−ヘキサンジアミン、N,N,N’,N’−テ
トラメチル−1,2−ジアミノエタン、ジメチルアミノ
エタノール、トリエタノールアミン、トリエチルアミン
等の三級アミン化合物、2−メチルイミダゾール、2−
エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−ヘプタデシ
ルイミダゾール等のイミダゾール化合物、ジエチレント
リアミン、トリエチレントリアミン、m−フェニレンジ
アミン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサメチレンジ
アミン、メンセンジアミン、ジシアンジアミド、カルボ
ン酸ジヒドラジド、メタキシリレンジアミン等のポリア
ミン化合物、ポリアミノアミド(ポリアミド樹脂)等の
変性ポリアミン化合物、ケチミン等を添加してもよい。
これらの促進剤は、エポキシ樹脂100重量部に対して
0〜100重量部を添加する。硬化触媒の添加量によ
り、所望の硬化速度に調整できるが、100重量部を越
えると、ラテックスの安定性、及び接着剤組成物に於け
る接着性能の低下を招く恐れがある。
レンゴムラテックス2液型接着剤組成物のコンタクト性
を考慮すると、本発明で用いるカルボキシル基含有ポリ
クロロプレンゴムラテックスは、下式(1) G(%)=(W0/Wi)×100 (1) (式中、Gはクロロホルム不溶部(%)、Wiはカルボ
キシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックスを流延し
て形成した乾燥フィルムの重量(g)、W0はこのフィ
ルムをクロロホルムに5%濃度になるよう溶解させた
後、200メッシュの金網にて濾過できない不溶物の乾
燥重量(g)である。)に於けるGが0である。
ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物
は、ゲル成分を含まないカルボキシル基含有ポリクロロ
プレンゴムラテックス、粘着付与樹脂、エポキシ樹脂、
及び必要に応じて促進剤を所定割合配合した組成物から
なり、被着体に塗布した後、常温〜130℃で2〜30
分間乾燥させて後貼り合わせる。必要に応じて、アクリ
ル系樹脂、SBRゴム、NBRゴム、酢酸ビニル系樹脂
等のエマルジョン、ポリアルキレンオキサイド、ポリビ
ニルアルコール、疎水化セルロース、会合型ノニオン界
面活性剤等の増粘剤、シリカ、クレー等の充填材、及び
老化防止剤、防腐剤、凍結防止剤、造膜助剤、pH調節
剤等を適宜配合してもよい。
は、従来のラテックス系接着剤では達成できなかった、
高いコンタクト性と高い接着強度の両立を可能にするも
のである。
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。
ルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液
型接着剤組成物の常温剥離強度、高温剥離強度は以下の
方法で測定した。コンタクト性及びコンタクト性保持時
間は、オープンタイムによる接着強度の変化から評価し
た。即ち、コンタクト性及びコンタクト性保持時間が十
分な場合オープンタイムを取っても接着強度の低下は小
さいが、不十分な場合には接着強度の低下は甚だしい。
0×25mm)のそれぞれの片面に本発明のカルボキシ
ル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤
組成物を刷毛にて約625g/m2(Wet)塗布後、
80℃×5分間加熱乾燥を行った。23℃でオープンタ
イム(一定時間放置)を取った後、ハンドローラーを用
いて圧着した。23℃で一定時間養生後、試験片を23
℃、引張り速度100mm/minの条件でテンシロン
型引張り試験機を用いて180°T型剥離試験を行っ
た。
にして作製した試験片を用いて80℃、引張り速度10
0mm/minの条件でテンシロン型引張り試験機を用
いて180°T型剥離試験を行った。
5重量部、n−ドデシルメルカプタン0.3重量部、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(ペ
レックスSSH、(商標)、花王製)5重量部、ナフタ
レンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドとの縮合
物(デモールN(商標)、花王製)0.5重量部、ハイ
ドロサルファイトナトリウム0.01重量部、トリエタ
ノールアミン0.2重量部及び純水95重量部を撹拌機
付10 lオートクレーブ中に8割容量仕込み、12
℃、窒素雰囲気中、0.35%過硫酸カリウム水溶液を
連続的に滴下した。転化率99.3%で重合停止剤とし
て2,6−t−ブチル−4−メチルフェノール0.05
重量部を加えてカルボキシル基含有ポリクロロプレンゴ
ム共重合体ラテックスA(170℃×20分加熱:乾燥
固形分52%)を得た。また、得られたラテックスの性
状はG=0(ゲル含量、クロロホルム不溶部G(%)=
(W0/Wi)×100、試料ラテックスを流延して乾
燥フィルムを作製し、試料の重量(Wi(g))を測定
し、5%濃度になるようにクロロホルムとともにメスフ
ラスコに入れ、23℃で1昼夜浸漬する。その後、20
0メッシュの金網にて濾過し、クロロホルム洗浄後、残
渣を110℃で乾燥して重量(W0(g))を測定す
る。)及び溶液粘度が2600mPa・s(クロロプレ
ンゴム共重合体を10%濃度になるようにクロロホルム
に溶解させた溶液粘度。B型粘度計(No.3ロータ
ー、12rpm、25℃、60sec.)測定)であっ
た。
部と粘着付与樹脂エマルジョン40重量部(ロジンエス
テル樹脂、スーパーエステルE−720、軟化点100
℃、固形分50%、荒川化学製)、及び粘度調節剤3重
量部(会合性ノニオン界面活性剤、UH−420(有効
成分30%、旭電化製)の10%水希釈品)をホモミキ
サーを用いて均一に混合し、主剤とした。これに、エポ
キシ樹脂エマルジョン(アデカレジンEM−041、有
効成分60%、旭電化工業製)4重量部とN,N,
N’,N’−テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジ
アミンの25%水溶液2重量部を加えて攪拌混合して2
液型接着剤組成物とした。
剥離強度の評価結果は表1に示した。表1より、貼り合
わせ後、硬化反応が徐々に進行した結果、コンタクト性
保持時間が長いにも関わらず、経時で十分な高温剥離強
度が得られることが明らかである。
時間放置した。この放置後、ゴム等の析出は何ら認めら
れなかった。実施例1と同様の評価を行った結果を表1
に示した。表1より、貼り合わせ後、硬化反応が徐々に
進行した結果、コンタクト性保持時間が長いにも関わら
ず、経時で十分な高温剥離強度が得られることが明らか
である。これらの結果から、該2液型接着剤組成物は、
少なくとも24時間のポットライフを有し、かつ優れた
配合安定性を有することも明らかである。
エマルジョン(アデカレジンEM−041、有効成分6
0%、旭電化工業製)4重量部とN,N,N’,N’−
テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミンの25
%水溶液4重量部を加えて攪拌混合して2液型接着剤組
成物とした。
剥離強度の評価結果は表1に示した。表1より、貼り合
わせ後、硬化反応が徐々に進行した結果、コンタクト性
保持時間が長いにも関わらず、経時で十分な高温剥離強
度が得られることが明らかである。
エマルジョン(エポルジョンEA−1、有効成分62
%、日本エヌエスシー製)4重量部と2−メチルイミダ
ゾールの20%水溶液5重量部を加えて攪拌混合して2
液型接着剤組成物とした。
剥離強度の評価結果は表1に示した。表1より、貼り合
わせ後、硬化反応が徐々に進行した結果、コンタクト性
保持時間が長いにも関わらず、経時で十分な高温剥離強
度が得られることが明らかである。
部と粘着付与樹脂エマルジョン50重量部(テルペンフ
ェノール樹脂、タマノルE−100、軟化点150℃、
固形分50%、荒川化学製)、及び粘度調節剤3重量部
(会合性ノニオン界面活性剤、UH−420(有効成分
30%、旭電化製)の10%水希釈品)をホモミキサー
を用いて均一に混合し、主剤とした。これに、エポキシ
樹脂エマルジョン(アデカレジンEM−041、有効成
分60%、旭電化工業製)4重量部とN,N,N’,
N’−テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン
の25%水溶液4重量部を加えて攪拌混合して2液型接
着剤組成物とした。
剥離強度の評価結果は表1に示した。表1より、貼り合
わせ後、硬化反応が徐々に進行した結果、コンタクト性
保持時間が長いにも関わらず、経時で十分な高温剥離強
度が得られることが明らかである。
ブタジエン20重量部、メタクリル酸1.5重量部、n
−ドデシルメルカプタン0.3重量部、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(ペレックスSS
H、(商標)、花王製)5重量部、ナフタレンスルホン
酸ナトリウムとホルムアルデヒドとの縮合物(デモール
N(商標)、花王製)0.5重量部、ハイドロサルファ
イトナトリウム0.01重量部、トリエタノールアミン
0.2重量部及び純水95重量部を撹拌機付10 lオ
ートクレーブ中に8割容量仕込み、12℃、窒素雰囲気
中、0.35%過硫酸カリウム水溶液を連続的に滴下し
た。転化率99.3%で重合停止剤として2,6−t−
ブチル−4−メチルフェノール0.05重量部を加えて
カルボキシル基含有ポリクロロプレンゴム共重合体ラテ
ックスB(170℃×20分加熱:乾燥固形分52%)
を得た。また、得られたラテックスの性状はG=0(ゲ
ル含量、クロロホルム不溶部G(%)=(W0/Wi)
×100、試料ラテックスを流延して乾燥フィルムを作
製し、試料の重量(Wi(g))を測定し、5%濃度に
なるようにクロロホルムとともにメスフラスコに入れ、
23℃で1昼夜浸漬する。その後、200メッシュの金
網にて濾過し、クロロホルム洗浄後、残渣を110℃で
乾燥して重量(W0(g))を測定する。)及び溶液粘
度が2200mPa・s(クロロプレンゴム共重合体を
10%濃度になるようにクロロホルムに溶解させた溶液
粘度。B型粘度計(No.3ローター、12rpm、2
5℃、60sec.)測定)であった。
部と粘着付与樹脂エマルジョン40重量部(ロジンエス
テル樹脂、スーパーエステルE−720、軟化点100
℃、固形分50%、荒川化学製)、及び粘度調節剤3重
量部(会合性ノニオン界面活性剤、UH−420(有効
成分30%、旭電化製)の10%水希釈品)をホモミキ
サーを用いて均一に混合し、主剤とした。これに、エポ
キシ樹脂エマルジョン(アデカレジンEM−041、有
効成分60%、旭電化工業製)4重量部とN,N,
N’,N’−テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジ
アミンの25%水溶液4重量部を加えて攪拌混合して2
液型接着剤組成物とした。
剥離強度の評価結果は表1に示した。表1より、貼り合
わせ後、硬化反応が徐々に進行した結果、コンタクト性
保持時間が長いにも関わらず、経時で十分な高温剥離強
度が得られることが明らかである。
エマルジョン(エポルジョンEA−10、有効成分60
%、日本エヌエスシー製)4重量部と2−エチル−4−
メチルイミダゾールの20%水溶液5重量部を加えて攪
拌混合して2液型接着剤組成物とした。
剥離強度の評価結果は表2に示した。表2より、貼り合
わせ後、硬化反応が徐々に進行した結果、コンタクト性
保持時間が長いにも関わらず、経時で十分な高温剥離強
度が得られることが明らかである。
と粘着付与樹脂エマルジョン40重量部(テルペンフェ
ノール樹脂、YSポリスターU−140、軟化点140
℃、固形分52%、ヤスハラケミカル製)、及び粘度調
節剤3重量部(会合性ノニオン界面活性剤、UH−42
0(有効成分30%、旭電化製)の10%水希釈品)を
ホモミキサーを用いて均一に混合し、主剤とした。これ
に、エポキシ樹脂エマルジョン(アデカレジンEM−0
41、有効成分60%、旭電化工業製)4重量部とN,
N,N’,N’−テトラメチル−1,6−ヘキサメチレ
ンジアミンの25%水溶液2重量部を加えて攪拌混合し
て2液型接着剤組成物とした。
剥離強度の評価結果は表2に示した。表2より、貼り合
わせ後、硬化反応が徐々に進行した結果、コンタクト性
保持時間が長いにも関わらず、経時で十分な高温剥離強
度が得られることが明らかである。
ルジョン(AZ−SW、有効成分50%、大崎工業製)
0.5重量部を加え、攪拌混合して接着剤組成物とし
た。
剥離強度の評価結果は表2に示した。表2より、コンタ
クト性保持時間が短いために、オープンタイムを取った
場合の接着強度低下が大きいことが明らかである。
部と粘着付与樹脂エマルジョン10重量部(テルペンフ
ェノール樹脂、タマノルE−100、軟化点150℃、
固形分50%、荒川化学製)、及び粘度調節剤3重量部
(会合性ノニオン界面活性剤、UH−420(有効成分
30%、旭電化製)の10%水希釈品)をホモミキサー
を用いて均一に混合し、主剤とした。これに、エポキシ
樹脂エマルジョン(アデカレジンEM−041、有効成
分60%、旭電化工業製)4重量部とN,N,N’,
N’−テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン
の25%水溶液2重量部を加えて攪拌混合して2液型接
着剤組成物とした。
剥離強度の評価結果は表2に示した。表2より、コンタ
クト性が不十分なため、接着強度が十分発現していない
ことが明らかである。
られたカルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテッ
クス2液型接着剤組成物は、長いコンタクト性保持時間
を持ちながら、優れた接着力を発揮する接着剤であるた
め、木材、皮革、布、ゴム、プラスチック、金属等の種
々の用途の接着剤として好適である。
Claims (3)
- 【請求項1】(a)下式(1) G(%)=(W0/Wi)×100 (1) (式中、Gはクロロホルム不溶部(%)、Wiはカルボ
キシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックスを流延し
て形成した乾燥フィルムの重量(g)、W0はこのフィ
ルムをクロロホルムに5%濃度になるよう溶解させた
後、200メッシュの金網にて濾過できない不溶物の乾
燥重量(g)である。)に示すGが0であるカルボキシ
ル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス、(b)粘着
付与樹脂からなる主剤、及び(c)硬化剤としてエポキ
シ樹脂からなることを特徴とするカルボキシル基含有ポ
リクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物。 - 【請求項2】粘着付与樹脂が、下式(2) 0.8≧Wt/T≧0.1 (2) (式中、Wtはカルボキシル基含有ポリクロロプレンゴ
ム100重量部に対する粘着付与樹脂の重量部(固形分
換算値)、TはJIS−K−5903(1997年)に
規定される環球法により測定される粘着付与樹脂の軟化
点(℃)である。)を満足する範囲に配合された主剤で
あることを特徴とする請求項1に記載のカルボキシル基
含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成
物。 - 【請求項3】粘着付与樹脂が、フェノール系樹脂、テル
ペン系樹脂、ロジン誘導体樹脂又は石油系炭化水素樹脂
のうち少なくとも一種から選ばれたものであることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載のカルボキシル基
含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12329798A JPH11315263A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | カルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12329798A JPH11315263A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | カルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11315263A true JPH11315263A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=14857063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12329798A Pending JPH11315263A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | カルボキシル基含有ポリクロロプレンゴムラテックス2液型接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11315263A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016133192A1 (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-25 | デンカ株式会社 | ラテックス組成物及び一液型水系接着剤 |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP12329798A patent/JPH11315263A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016133192A1 (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-25 | デンカ株式会社 | ラテックス組成物及び一液型水系接着剤 |
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