JPH11315093A - 3,6―ケタ―ル及びエノ―ルエ―テルマクロライド抗生物質 - Google Patents

3,6―ケタ―ル及びエノ―ルエ―テルマクロライド抗生物質

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JPH11315093A
JPH11315093A JP11053715A JP5371599A JPH11315093A JP H11315093 A JPH11315093 A JP H11315093A JP 11053715 A JP11053715 A JP 11053715A JP 5371599 A JP5371599 A JP 5371599A JP H11315093 A JPH11315093 A JP H11315093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3,6−ケタール及びエノールエーテルマク
ロライド抗生物質を提供する。 【解決手段】 式(1)で表される化合物及び式(2)
で表される化合物 【化1】 (例えば、デスクラジノース−アジスロマイシン−3,
6−シクロヘキシケタール)並びにその薬剤学的に許容
することのできる塩及び溶媒和物。式(1)及び式
(2)で表される化合物は、哺乳類、魚類、及び鳥類に
おける、細菌、寄生生物、又は原生動物感染、並びに細
菌、寄生生物、又は原生動物感染に関連する障害の治療
に有用である。また、本発明は、前記式(1)で表され
る化合物及び/又は式(2)で表される化合物を含む医
薬組成物、並びに前記化合物の製造方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、哺乳類(ヒトを含
む)、魚類、及び鳥類における、細菌、寄生生物、又は
原生動物感染に有用な、新規マクロライド誘導体に関す
る。また、本発明は、前記の新規化合物を含む医薬組成
物、並びに細菌、寄生生物、又は原生動物感染の治療が
必要な哺乳類、魚類、及び鳥類に前記の新規化合物を投
与することによる、哺乳類、魚類、及び鳥類における、
細菌、寄生生物、又は原生動物感染の治療方法にも関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】マクロ
ライド抗生物質は、哺乳類(ヒトを含む)、魚類、及び
鳥類における、細菌感染の幅広いスペクトルの治療にお
いて有用であることが知られている。前記抗生物質とし
ては、エリスロマイシンAの種々の誘導体、例えばアジ
スロマイシンを挙げることができる。アジスロマイシン
は、市販されており、米国特許第4474768号及び
4517359号各明細書に記載されているので、詳細
についてはそれらの明細書を参照されたい。更に、マク
ロライドに関して、米国仮特許出願第60/04934
9号明細書(1997年6月11日出願;Yong−J
in Wu);米国仮特許出願第60/046150号
明細書(1997年5月9日出願;Yong−Jin
Wu);米国仮特許出願第60/063676号明細書
(1997年10月29日出願;Yong−Jin W
u);米国仮特許出願第60/063161号明細書
(1997年10月29日出願;Yong−Jin W
u);米国仮特許出願第60/054866号明細書
(1997年8月6日出願;Wei−Guo Su,B
ingwei V.Yang,Robert G.Li
nde,Katherine E.Brighty,H
iroko Masamune,Yong−Jin W
u,Takushi Kaneko,及びPaul
R.McGuirk);米国仮特許出願第60/049
348号明細書(1997年6月11日出願;Bria
n S.Bronk,Michael A.Letav
ic,Takushi Kaneko,Bingwei
V.Yang,Hengmiao Cheng,及び
Edward Glazer);国際特許出願PCT/
GB97/01810号明細書(1997年7月4日出
願;Peter Francis Leadly,Ja
mes Staunton,Jesus Corte
s,及びMichael Stephan Pace
y);国際特許出願PCT/GB97/01819号明
細書(1997年7月4日出願;Peter Fran
cis Leadlay,James Staunto
n,及びJesus Cortes);発明の名称が
「Novel Macrolides」である米国仮特
許出願明細書(1998年1月2日出願;John
P.Dirlam);並びに発明の名称が「Novel
Erythromycin Derivatives」
である米国仮特許出願明細書(1998年1月2日出
願;Yong−Jin Wu)を参照されたい。アジス
ロマイシン及び他のマクロライド抗生物質と同様に、本
発明の新規マクロライド化合物は、以下に記載するよう
に、多様な細菌感染に対して強い活性を有する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1):
【化18】 又は式(2):
【化19】 〔各式中、Xは、−CH(−NR910)−基、−CH
(OR3)−基、−C(O)−基、−CH2NR6−基、
−NR6CH2−基、又は−C(=NR5)−基[ここ
で、それぞれの前記X基において、最初の「−」は、式
(1)及び式(2)で表される化合物の10位の炭素原
子に結合しており、そして最後の「−」は、式(1)及
び式(2)で表される化合物の8位の炭素原子に結合し
ている]であり;X1は、式:
【化20】 で表される基であり;R1及びR2は、それぞれOH基で
あるか;又はR2は酸素原子且つR1はX2であって、し
かもそれらを含んで式:
【化21】 [ここで、X2は、酸素原子、−N(R7)−基、又は−
N(NR78)−基である]で表される基を形成し;R
3及びR3’はそれぞれ独立して水素原子、C1−C6アル
キル基、−(CH2m(C6−C10アリール)基、及び
−(CH2m(4〜10員の複素環式環)基(ここで、
mは0〜4の範囲の整数である)からなる群から選んだ
基であり、前記R3基は、場合によりR13基1〜3個で
置換されていることがあり;R4は、R3基に関して定義
した置換基から選んだ基であるか又はR4は−OR7基で
あり;あるいはR3とR4とはそれらが結合する炭素原子
と一緒になって、X3、X4、及びX5で規定される式:
【化22】 [ここで、X3及びX4はそれぞれ独立して、−(CHR
16n−基であり、nは1〜4の範囲の整数である]で
表される環を形成し;X5は、イオウ原子、酸素原子、
−CHR6−基、又は−N(R6)−基であり;R5は、
ヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキ
シ基、−(CH2m(C6−C10アリール)基、−(C
2m(4−10員の複素環式環)基、又は−(C
2mO(CH2zOR7基(ここで、mは0〜4の範
囲の整数である)であり、zは、2〜6の範囲の整数で
あり、前記のR5基は、ヒドロキシ基以外の基である場
合には、場合によりR13基1〜3個で置換されているこ
とがあり;R6は、水素原子、ヒドロキシ基、ホルミル
基、C1−C10アルコキシ基、C1−C10アルキル基、C
2−C10アルケニル基、−SO2(C1−C10アルキル)
基、−(CH2mC(O)CH2OC(O)(C1−C10
アルキル)基、−(CH2mC(O)(CH2tNR11
12基、−(CH2tC(O)(C1−C10アルキル)
基、−(CH2mC(O)(CH2tC(O)(C1
10アルキル)基、−(CH2mC(O)(CH2t
(C1−C10アルキル)基、−(CH2mC(O)(C
2tO(C2−C10アルケニル)基、−(CH2
t(C6−C10アリール)基、−(CH2t(4−10員
の複素環式環)基、−C(O)(CH2mC(O)(C
2q(C6−C10アリール)基、−C(O)(CH2
mC(O)(CH2q(4−10員の複素環式環)基、
−(CH2mC(O)(CH2q(C 6−C10アリー
ル)基、−(CH2mC(O)(CH2q(4−10員
の複素環式環)基、−(CH2qC(O)(CH2m
(CH2t(C6−C10アリール)基、−(CH2q
(O)(CH2mO(CH2t(4−10員の複素環式
環)基、−(CH2tO(CH2m(C6−C10アリー
ル)基、−(CH2tO(CH2m(4−10員の複素
環式環)基、−(CH2mP(O)R316基、−SO2
(CH2t(C6−C10アリール)基、−SO2(C
2t(4−10員の複素環式環)基、又は−(C
2mC(S)(CH2tNR1112基(ここで、m
は、0〜4の範囲の整数である)であり、q及びtは、
それぞれ独立して0〜5の範囲の整数であり、前記R6
基の−(CH2q−部分は、qが2以上の場合には場合
により炭素−炭素二重結合を含むことがあり、前記R6
基の複素環式環部分は、場合により環系上にオキソ(=
O)基を含むことがあり、そして前記R 6基が水素原
子、ホルミル基、又はヒドロキシ基以外の基である場合
には、場合によりR13基1〜3個で置換されていること
があり;R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子又
はC1−C6アルキル基であり;R9及びR10はそれぞれ
独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、−C(=N
5)NR78基、及び−C(O)R7基から選んだ基で
あるか、あるいはR9とR10とが一緒になって=CH
(CH2m(C6−C10アリール)基、=CH(CH2
m(4−10員の複素環式環)基、=CR78基、又は
=C(R7)C(O)OR8基(ここで、mは、0〜4の
範囲の整数である)を形成し、前記R9基及びR10基の
アルキル部分、アリール部分及び複素環式環部分は、場
合によりR13基1〜3個によって置換されていることが
あり;R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、
1−C10アルキル基、C2−C 10アルケニル基、−C
(O)(C1−C10アルキル)基、−(CH2m(C6
10アリール)基、−C(O)(CH2m(C6−C10
アリール)基、−(CH2 m(4−10員の複素環式
環)基、及び−C(O)(CH2m(4−10員の複素
環式環)基(ここで、mは、0〜4の範囲の整数であ
る)から選んだ基であり、そして前記R11基及びR12
が水素原子以外の基である場合には、場合によりR13
1〜3個で置換されていることがあり;R13はそれぞれ
独立して、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフ
ルオロメチル基、アジド基、−C(O)R16基、−C
(O)OR16基、−OC(O)R16基、−OC(O)O
16基、−NR14C(O)R15基、−C(O)NR14
15基、−NR1415基、ヒドロキシ基、C1−C6アルキ
ル基、−N(SO2162基、−NR14SO216基、
−S(O)j(C1−C6アルキル)基(ここでjは0〜
2の範囲の整数である)、C1−C6アルコキシ基、−
(CH2m(C6−C10アリール)基、及び−(CH2
m(4−10員の複素環式環)基(ここで、mは、0〜
4の範囲の整数である)から選んだ基であり、前記R13
置換基のアルキル部分、アルコキシ部分、アリール部分
及び複素環式環部分は、場合によりハロゲン原子、シア
ノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アジド基、−
C(O)R16基、−C(O)OR16基、−CO(O)R
16基、−OC(O)OR16基、−NR 14C(O)R
15基、−C(O)NR1415基、−NR1415基、ヒド
ロキシ基、C1−C6アルキル基、及びC1−C6アルコキ
シ基から選んだ置換基1〜3個で置換されていることが
あり;R14及びR15は、それぞれ独立して水素原子、−
OR7基、C1−C6アルキル基、−(CH2m(C6−C
10アリール)基、又は−(CH2m(4−10員の複素
環式環)基(ここで、mは0〜4の範囲の整数である)
であるが、但し、R14及びR15の両方が同一の窒素原子
と結合している場合には、R14及びR15の両方とも−O
7基であることはないものとし;R16は、それぞれ独
立して、水素原子、C1−C10アルキル基、−(CH2
m(C6−C10アリール)基、及び−(CH2m(4−1
0員の複素環式環)基(ここで、mは、0〜4の範囲の
整数である)から選んだ基であり;そしてR17は、R18
基に関して定義した置換基から選んだ基であるか、又は
17は式:
【化23】 で表される基であり;R18は、−CR3=CR3’R4
であるか、又は式:
【化24】 (式中、破線は、場合により存在する二重結合である)
で表される基であり;そしてR19は、エチル基、α−分
枝状C3−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C 2
−C6アルキニル基、(C1−C6アルコキシ)C1−C6
アルキル基、(C1−C6アルキルチオ)C1−C6アルキ
ル基、(C5−C8シクロアルキル)(C2−C5−α−分
枝状アルキル)−基、C3−C8シクロアルキル基、C5
−C8シクロアルケニル基、3−6員の酸素原子若しく
はイオウ原子含有の複素環式環基、又はフェニル基であ
り、前記R19基は、それそれ、ヒドロキシ基、ハロゲン
原子、及びC 1−C4アルキル基から独立して選んだ置換
基1〜3個で置換されていることができる〕で表される
化合物、並びに薬剤学的に許容することのできるその塩
及びその溶媒和物に関する。
【0004】より特定の本発明の実施態様としては、R
19がエチル基であり、Xが−NR6CH2−基又は−CH
2NR6−基(ここで、R6は水素原子又はメチル基であ
る)であり、R1及びR2が両方ともにヒドロキシ基であ
り、X1が式:
【化25】 〔式中、R6は、水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ
置換C1−C10アルキル基、ホルミル基、C1−C10アル
コキシ基、−SO2(C1−C4アルキル)基、−(C
2mC(O)(C1−C10アルキル)基、−(CH2
mC(O)CH2OC(O)(C1−C10アルキル)基、
−(CH2mC(O)CH2O(C1−C10アルキル)
基、−(CH2mC(O)(CH2q(C6−C10アリ
ール)基、−(CH2mC(O)(CH2q(4−10
員の複素環式環)基、−(CH2t(4−10員の複素
環式環)基、又は−(CH2t(C6−C10アリール)
基であり、m、q及びtが前記と同じ意味である〕で表
される環状基である、式(1)で表される化合物を挙げ
ることができる。
【0005】より好ましい化合物としては、m、q及び
tが、それぞれ独立して0又は1である化合物を挙げる
ことができる。別の好ましい化合物としては、前記ピペ
リジン基中のR6が、−C(O)CH2CH3基、−C
(O)CH2OCH3基、−C(O)H基、−C(O)C
2OH基、−C(O)CH2OC(O)CH3基、−C
(O)CH3基、−4−クロロベンジル基、2−ピリジ
ルメチル基、4−アセトアミドベンジル基、4−ヒドロ
キシ−3−メトキシベンジル基、3−ヒドロキシ−4−
メトキシベンジル基、2−ヒドロキシエチル基、−C
(O)CH2N(CH32基、4−キノリニルメチル
基、2−キノリニルメチル基、−C(O)CH 2OC
(O)CH3基、−SO2CH2CH3基、−SO2CH
(CH32基、2−フロイル基、ベンゾイル基、1−メ
チル−2−ピロリルカルボニル基、2−ピラジニルカル
ボニル基、2−ピリジルカルボニル基、2−キノリニル
カルボニル基、3−ピリジルカルボニル基、3−シンノ
リンカルボニル基、3−キノリニルカルボニル基、4−
ベンジルオキシカルボニル−2−フルオロフェニル基、
及び式:
【化26】 で表される基から選んだ基である化合物を挙げることが
できる。
【0006】また、本発明は、治療有効量の式(1)で
表される化合物若しくは式(2)で表される化合物、又
はその薬剤学的に許容することのできる塩若しくは溶媒
和物、及び薬剤学的に許容することのできる担体を含
む、哺乳類、魚類、又は鳥類における、細菌、寄生生
物、若しくは原生動物感染、又は細菌、寄生生物、若し
くは原生動物感染に関連する障害治療用の医薬組成物に
も関する。
【0007】また、本発明は、治療有効量の式(1)で
表される化合物若しくは式(2)で表される化合物、又
はその薬剤学的に許容することのできる塩若しくは溶媒
和物を哺乳類、魚類、又は鳥類に投与することを含む、
哺乳類、魚類、又は鳥類における、細菌、寄生生物、若
しくは原生動物感染、又は細菌、寄生生物、若しくは原
生動物感染に関連する障害の治療方法に用いることがで
きる。
【0008】また、本発明は、治療有効量の式(1)で
表される化合物若しくは式(2)で表される化合物、又
はその薬剤学的に許容することのできる塩若しくは溶媒
和物、及び薬剤学的に許容することのできる担体を含
む、哺乳類(特にヒト)における癌[特に非小細胞肺癌
(non−small cell lung canc
er)]治療用の医薬組成物にも関する。
【0009】また、本発明は、治療有効量の式(1)で
表される化合物若しくは式(2)で表される化合物、又
はその薬剤学的に許容することのできる塩若しくは溶媒
和物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における癌
(特に非小細胞肺癌)の治療方法に用いることができ
る。
【0010】式(1):
【化27】 で表される化合物又は式(5):
【化28】 〔上記各式中、X、X1、R1、R2、R7、R18、及びR
19は、前記と同じ意味である〕で表される化合物の製造
方法、あるいは式(1)で表される化合物及び式(5)
で表される化合物の製造方法であって、式(3):
【化29】 で表される化合物を、ピリジニウムp−トルエンスルホ
ネート及び/又はp−トルエンスルホン酸一水和物の存
在下で、非プロトン性溶媒(好ましくは塩化メチレン)
中にて、式: R3C(O)R3’ で表される化合物、式: H3CO(R3)C=CR3’R3” (上記各式中、R3”は、R3と同じ意味であり、そして
3’は、前記と同じ意味である)で表される化合物、
又は式:
【化30】 で表される化合物で処理することを含む、前記の製造方
法にも関する。この方法では、式(1)で表される化合
物及び式(5)で表される化合物の両方とも形成するこ
とができる。形成される前記式(5)で表される化合物
は、R18が、−CR3=CR3’R3”基又は式:
【化31】 (式中、破線は場合により存在する二重結合であり、X
3、X4、及びX5は前記と同じ意味である)で表される
基である、式(5)で表される化合物であろう。
【0011】本明細書において、「治療する」とは、特
に断らない限り、その用語が使用される障害若しくは状
態の経過、又は前記障害若しくは状態の症状1以上の進
行を逆転する(reversing)、緩和する(al
leviating)、阻害する(inhibitin
g)か、あるいは予防することを意味する。本明細書に
おいて、「治療」とは、前記の「治療する」行為を意味
する。
【0012】本明細書において、「細菌、寄生生物、又
は原生動物感染」、又は「細菌、寄生生物、又は原生動
物感染に関連する障害」には、特に断らない限り、肺炎
双球菌(Streptococcus pneumon
iae)、インフルエンザ菌(Haemophilus
influenzae)、モラクセラ・カタラリス
(Moraxella catarrhalis)、黄
色ブドウ球菌(Staphylococcus aur
eus)、又はペプトストレプトコッカス種(Pept
ostreptococcus spp.)の感染が関
係する肺炎、中耳炎、静脈洞炎、気管支炎、扁桃炎、及
び乳様突起炎;化膿連鎖球菌(Streptococc
us pyogenes)、ストレプトコッカス(st
reptococci)C群及びG群、クロストリジウ
ム・ジプテリアエ(Clostridium dipt
heriae)、又はアクチノバチルス・ヘモリチクム
(Actinobacillus haemolyti
cum)の感染が関係する咽頭炎、リウマチ熱、及び糸
球体腎炎;肺炎マイコプラスマ(Mycoplasma
pneumoniae)、レジュネラ・ニューモフィ
ラ(Legionella pneumophil
a)、肺炎双球菌(Streptococcuspne
umoniae)、インフルエンザ菌(Haemoph
ilus influenzae)、又はクラミジア・
ニューモニアエ(Chlamydia pneumon
iae)の感染が関係する気道感染;黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus)、コ
アグラーゼ陽性スタフィロコッカス(coagulas
e−positive staphylococci)
[すなわち、表皮ブドウ球菌(S.epidermid
is)、スタフィロコッカス・ヘモリチカ(S.hem
olyticus)など]、化膿連鎖球菌(Strep
tococcus pyogenes)、ストレプトコ
ッカス・アガラクチアエ(Streptococcus
agalactiae)、ストレプトコッカスC〜F
群(Streptocaccal groups C−
F)[マイニュート−コロニー・ストレプトコッカス
(minute−colony streptocac
ci)]、緑色ストレプトコッカス(viridans
Streptococci)、コリネバクテリウム・
ミヌティシマム(Corynebacterium m
inutissimum)、クロストリジウム種(Cl
ostridium spp.)、又はバルトネラ・ヘ
ンセラエ(Bartonella henselae)
の感染が関係する単純な皮膚若しくは軟組織感染、膿瘍
及び骨髄炎、並びに産じょく熱;スタフィロコッカス・
サプロフィティカス(Staphylococcus
saprophyticus)又はエンテロコッカス種
(Enterococcus spp.)の感染が関係
する単純急性尿路感染;尿道炎及び子宮頸炎;トラコー
マクラミジア(Chlamydia trachoma
tis)、軟性下疳菌(Haemophilus du
creyi)、梅毒トレポネーマ(Treponema
pallidum)、ウレアプラスマ・ウレアリチカ
ム(Ureaplasma urealyticu
m)、又は淋菌(Neisseria gonorrh
eae)の感染が関係する性感染病;黄色ブドウ球菌
(S.aureus)の感染が関係する毒素疾病(食中
毒及びトキシックショック症候群)、又はストレプトコ
ッカス(streptococci)A、B、及びC群
の感染が関係する毒素疾病;ヘリコバクター・ピロリ
(Helicobacter pylori)の感染が
関係する潰瘍;回帰熱ボレリア(Borrelia r
ecurrentis)の感染が関係する全身性発熱症
候群;ボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia
burgdorferi)の感染が関係するライム
病;トラコーマクラミジア(Chlamydia tr
achomatis)、淋菌(Neisseria g
onorrhoeae)、黄色ブドウ球菌(S.aur
eus)、肺炎双球菌(S.pneumoniae)、
化膿連鎖球菌(S.pyogenes)、インフルエン
ザ菌(H.inffuenzae)、又はリステリア種
(Listeria spp.)の感染が関係する結膜
炎、角膜炎、及び涙のう炎;鳥型結核菌(Mycoba
cterium avium)、又はマイコバクテリウ
ム・イントラセルラレ(Mycobacterium
intracellulare)の感染が関係する播種
性鳥型結核菌複合体(MAC)疾病;キャンピロバクタ
ー・ジェジュニ(Campylobacter jej
uni)の感染が関係する胃腸炎;クリプトスポリジウ
ム種(Cryptosporidium spp.)の
感染が関係する腸原生動物症;緑色ストレプトコッカス
(viridans Streptococci)の感
染が関係する歯性感染;百日咳菌(Bordetell
apertussis)の感染が関係する持続性咳;ウ
ェルチ菌(Clostridium perfring
ens)又はバクテロイデス種(Bacteroide
s spp.)の感染が関係するガス壊疸;並びにヘリ
コバクター・ピロリ(Helicobacter py
lori)又はクラミジア・ニューモニアエ(Chla
mydia pneumoniae)の感染が関係する
アテローム性動脈硬化症又は心臓血管疾病;を含む。
【0013】動物において治療又は予防することのでき
る「細菌感染」、「原生動物感染」、及び「細菌感染若
しくは原生動物感染に関連する障害」としては、例えば
パスツレラ・ヘモリチカ(P.haemolytic
a;Pasteurellahaemolytic
a)、パスツレラ・ムルトシダ(P.multocid
a;Pasteurella multocida)、
マイコプラスマ・ボビス(Mycoplasma bo
vis)、又はボルデテラ種(Bordetella
spp.)の感染が関係する牛(bovine)の呼吸
性疾病;大腸菌(E.coli)又は原生動物(すなわ
ち、コクシジウム、クリプトスポリジウムなど)の感染
が関係する牛(cow)の腸疾病;黄色ブドウ球菌(S
taph.aureus)、ストレプトコッカス・ウベ
リス(Strep.uberis)、ストレプトコッカ
ス・アガラクチアエ(Strep.agalactia
e)、ストレプトコッカス・ジスガラクチアエ(Str
ep.dysgalactiae)、クレブシエラ種
(Klebsiella spp.)、コリネバクテリ
ウム(Corynebacterium)、又はエンテ
ロコッカス種(Enterococcus spp.)
の感染が関係する乳牛(cow)の乳腺炎;アクチノバ
チルス・プリュロプニュモニアエ(A.pleur
o.;Actinobacillus pleurop
neumoniae)、パスツレラ・ムルトシダ(P.
multocida)、又はマイコプラスマ種(Myc
oplasmaspp.)の感染が関係する豚の呼吸性
疾病;大腸菌(E.coli)、ローソニア・イントラ
セルラリス(Lawsonia intracellu
laris)、サルモネラ(Salmonella)、
又はセルプリナ・ヒオジシンテリアエ(Serpuli
na hyodysinteriae)の感染が関係す
る豚の腸疾病;フゾバクテリウム種(Fusobact
erium spp.)の感染が関係する牛(cow)
の趾間腐乱;大腸菌(E.coli)の感染が関係する
牛(cow)の子宮炎;壊死杆菌(Fusobacte
rium necrophorum)又はバクテロイデ
ス・ノドサス(Bacteroides nodosu
s)の感染が関係する、牛(cow)の毛で覆われたこ
ぶ;モラクセラ・ボビス(Moraxella bov
is)の感染が関係する牛(cow)の急性カタル性結
膜炎;原生動物[すなわち、早生胞子虫(neospo
rium)]の感染が関係する牛(cow)の未成熟流
産;大腸菌(E.coli)の感染が関係する、イヌ又
はネコにおける尿路感染;表皮ブドウ球菌(Stap
h.epidermidis)、スタフィロコッカス・
インターメディウス(Staph.intermedi
us)、コアグラーゼ陰性スタフィロコッカス(coa
gulase neg.Staph.)、又はパスツレ
ラ・ムルトシダ(p.multocida)の感染が関
係する、イヌ又はネコにおける皮膚又は軟組織感染;並
びにアルカリゲネス種(Alcaligenes sp
p.)、バクテロイデス種(Bacteroides
spp.)、クロストリジウム種(Clostridi
um spp.)、エンテロバクター種(Entero
bacter spp.)、ユーバクテリウム(Eub
acterium)、ペプトストレプトコッカス(Pe
ptostreptococcus)、ポルフィロモナ
ス(Porphyromonas)、又はプレボテラ
(Prevotella)の感染が関係する、イヌ又は
ネコにおける歯科的又は口内感染を挙げることができ
る。本発明の方法に従って治療又は予防することのでき
る他の細菌感染及び原生動物感染、並びに細菌感染若し
くは原生動物感染に関連する障害は、J.P.Sanf
ordら,The Sanford Guide To
Antimicrobial Therapy,第2
6版,(AntimicrobialTherapy,
Inc.,1996)を参照されたい。
【0014】本明細書において、「ハロゲン原子」と
は、特に断らない限り、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、又はヨウ素原子を含む。好ましいハロゲン原子は、
フッ素原子、塩素原子、及び臭素原子である。
【0015】本明細書において、「アルキル基」とは、
特に断らない限り、直鎖状、環状、又は分枝状の部分を
有する一価の飽和炭化水素基を含む。前記アルキル基
は、1又は2個の二重又は三重結合を有することができ
る。前記アルキル基において、環状部分に対しては少な
くとも3個の炭素原子が必要であること、及び前記アル
キル基が炭素−炭素二重又は三重結合を有するために
は、少なくとも2個の炭素原子が必要であることを理解
されたい。前記アルキル部分が、C1−C10アルキルと
記載された場合には、この基は、C6−C10のビシクロ
基、例えばビシクロ[3.1.1]ヘプチルメチル基で
あることができる。
【0016】本明細書において、「アリール基」とは、
特に断らない限り、芳香族系炭化水素から水素原子1個
を除去することにより誘導された有機基(例えばフェニ
ル基又はナフチル基)、並びにベンゾ縮合炭素環部分
(例えば5,6,7,8−テトラヒドロナフチル基)を
含む。
【0017】本明細書において、「4〜10員の複素環
式環基」とは、特に断らない限り、酸素原子、イオウ原
子、及び窒素原子からそれぞれ選択したヘテロ原子1個
以上を含有する芳香族系又は非芳香族系の複素環式環基
(ここで、各複素環式環基は、その環系中に4〜10個
の原子を有する)を含む。非芳香族系複素環式環基に
は、それらの環系中に原子4個だけを有するものが含ま
れるが、芳香族系複素環式環基には、それらの環系中に
少なくとも原子5個を有する必要がある。前記複素環式
環基としては、ベンゾ縮合環系、及びオキソ部分1又は
2個で置換された環系が含まれる。5員の複素環式環基
は、例えばチアゾリル基であり、そして10員の複素環
式環基は、例えばキノリニル基である。非芳香族系複素
環式環基は、例えばピロリジニル基、ピペリジノ基、モ
ルホリノ基、チオモルホリノ基、及びピペラジニル基で
ある。非芳香族系複素環式環基は、飽和及び部分的不飽
和環系を含む。芳香族系複素環式環基は、例えばピリジ
ニル基、イミダゾリル基、ピリミジニル基、ピラゾリル
基、トリアゾリル基、ピラジニル基、テトラゾリル基、
フリル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、及びチア
ゾリル基である。縮合ベンゼン環を有する複素環式環基
としては、クロマン基、ベンゾジヒドロフラン基、及び
ベンゾイミダゾリル基を挙げることができる。オキソ部
分1又は2個を有する複素環式環基としては、フタルイ
ミド基及びウラシル基を挙げることができる。
【0018】本明細書において、「薬剤学的に許容する
ことのできる塩」とは、特に断らない限り、本発明の化
合物中に存在することのできる酸性基又は塩基性基の塩
を含む。本質的に塩基性な本発明の化合物は、種々の無
機酸及び有機酸によって、広範で多様な種々の塩を形成
することができる。本発明の塩基性化合物の薬剤学的に
許容することのできる酸付加塩を形成するのに用いる酸
は、無毒な酸付加塩(すなわち、薬理学的に許容するこ
とのできるアニオンを含む塩)、例えば、塩酸塩、臭化
水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸
塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸
塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸
塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコル
ビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸
塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩(gl
ucaronate)、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、
グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸
塩、及びパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビ
ス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸)塩]を形成す
る酸である。アミノ部分を有する本発明の化合物は、前
記の酸に加えて、多様なアミノ酸と、薬剤学的に許容す
ることのできる塩を形成することができる。
【0019】本質的に酸性な本発明の化合物は、多様な
薬剤学的に許容することのできるカチオンと、塩基塩を
形成することができる。前記の塩としては、本発明化合
物のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、特にカルシ
ウム、マグネシウム、ナトリウム、及びカリウム塩を挙
げることができる。本発明の化合物の数種類は、不整中
心を有することがあり、従って、種々のエナンチオマー
形態及びジアステレオマー形態で存在することができ
る。本発明は、本発明の化合物の全ての光学異性体及び
全ての立体異性体、並びにそれらの混合物に関する。更
に、本発明は、それらを含む全ての医薬組成物及びそれ
らを用いる全ての治療方法に関する。
【0020】本発明は、水素原子、炭素原子、又は他の
原子1個以上が、それらの同位体で置換されている前記
本発明の化合物及び薬剤学的に許容することのできるそ
の塩を含む。前記化合物は、代謝薬物動態学的実験及び
結合アッセイにおける検査及び診断用の道具として有用
である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の化合物の調製を、以下の
反応工程式中に示す。特に断らない限り、以下の反応工
程式におけるX、R1、R2、及びX1は、前記と同じ意
味である。
【0022】
【反応工程式1】
【化32】
【0023】
【反応工程式2】
【化33】
【0024】本発明では、出発材料として多様なマクロ
ライドテンプレートを用いる。前記マクロライドテンプ
レートとしては、アザライド(azalide)、例え
ばN9a−デスメチルアジスロマイシン、アジスロマイ
シン、エリスロマイシン、クラリスロマイシン(cla
rithromycin)、エリスロマイシルアミン、
及びそれらの類似物を挙げることができる。アジスロマ
イシンは、米国特許第4474768号及び45173
59号各明細書(前記参照)に記載の方法に従って調製
することができる。エリスロマイシンは、米国特許第2
653899号及び2823203号各明細書に記載の
方法に従って、調製又は単離することができる。クラリ
スロマイシンは、米国特許第4331803号明細書に
記載の方法に従って調製することができる。式(1)又
は式(2)で表される化合物に相当するマクロライドテ
ンプレート〔ここで、R1及びR2は一緒になって、R1
が−N(R7)−基且つR2が酸素原子であって、そして
Xが−C(O)−基である〕は、「Jpurnal o
f Organic Chemistry53,234
0(1988)」に記載の方法に従って調製することが
できる。前記反応工程式1及び2における出発材料(こ
こで、R19は、前記R19の定義中のエチル基以外の部分
である)は、PCT公開WO98/01571号公報
(BioticaTech.Ltd.及びPfizer
Inc.)及びWO98/01546号公報(Bio
tica Tech.Ltd.に譲渡)中に記載の方法
に従って調製することができる。前記マクロライドテン
プレートは、その化合物をメタノール中塩化アセチル
で、おおよそ周囲温度で処理することによって、相当す
るデスクラジノーステンプレートに変換することができ
る。これら出発材料は、種々の変形を実施する前に官能
基を適当に保護し、そして所望の変形が完了した後に脱
保護することが必要な場合がある。本発明のマクロライ
ド化合物中のアミノ部分に対して最も普通に用いられる
保護基は、ベンジルオキシカルボニル基(Cbz)及び
t−ブチルオキシカルボニル基(Boc)である。ヒド
ロキシル基は、一般的に、アセテート又はCbzカーボ
ネートとして保護される。
【0025】アミノ部分(特に、エリスロマイシルアミ
ンのC−9アミノ部分)を保護するためには、そのマク
ロライドを無水テトラヒドロフラン(THF)中のt−
ブチルジカーボネート、又はベンジルオキシカルボニル
N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(Cbz−O
Su)で処理することによって、そのt−ブチル又はベ
ンジルカルバメートとして、C−9アミノ部分を保護す
ることができる。前記Boc基は、酸処理によるか、又
は以下の2工程手順、すなわち(1)2,6−ルチジン
の存在下での、ジクロロメタン中のトリメチルシリルト
リフレート過剰量(10当量)による処理、及び(2)
THF中のテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライ
ドによる脱シリル化によって普通に除去する。前記Cb
z基は、通常の接触水素化によって除去することができ
る。
【0026】本明細書の請求項に記載したタイプのマク
ロライド化合物中に存在する多くのヒドロキシル基の中
で、C−2’ヒドロキシル基は、反応性ヒドロキシル基
である。前記C−2’ヒドロキシル基は、外部塩基の不
在下で、ジクロロメタン中の無水酢酸(1当量)で化合
物を処理することによって、選択的に保護される。この
方法は、前記C−2’ヒドロキシル基を、相当するアセ
テートに選択的に変換する。前記ヒドロキシル保護基
は、約0℃〜約65℃の温度範囲で、2〜48時間、化
合物をメタノールで処理することによって除去すること
ができる。
【0027】あるいは、本発明の化合物を調製するため
の出発材料がエリスロマイシルアミン又はN9a−デスメ
チルアジスロマイシンである場合には、それらの化合物
を、THF/水中のベンジルクロロホルメート(約pH
9)過剰量で処理して、N−9,2’−ビス−Cbzで
保護されたエリスロマイシルアミン又はN9a−デスメチ
ルアジスロマイシンを得る。この方法では、アミノ基と
C−2’ヒドロキシル基とを、1工程で保護することが
できる。
【0028】反応工程式1では、式(3)で表される化
合物を、ピリジニウムp−トルエンスルホネート及び/
又はp−トルエンスルホン酸一水和物の存在下で、非プ
ロトン性溶媒(好ましくは塩化メチレン)中で、式:R
3C(O)R3’(ここで、R 3及びR3’は前記と同じ意
味である)で表される化合物、式:H3CO(R3)C=
CR3’R3”(ここで、R3”はR3と同じ意味であり、
そしてR3及びR3’は前記と同じ意味である)で表され
る化合物、又は式:
【化34】 で表される化合物で、周囲温度で約1時間〜5日間処置
することによって、式(1)で表される化合物及び式
(5)で表される化合物に変換することができる。この
工程では、式(1)で表される化合物及び式(5)で表
される化合物の両方を形成することができる。形成され
る式(5)で表される化合物は、R18が−C(R3)=
CR3’R3”基、又は式:
【化35】 (式中、破線は、場合により存在する二重結合を意味
し、そしてX3、X4、及びX5は前記と同じ意味であ
る)で表される基である式(5)で表される化合物であ
ろう。
【0029】更に、以下の式:
【化36】 で表される4−アザシクロヘキシル部分を、X1基とし
て、式(1)で表される化合物中に導入することができ
る。当業者に周知の多様な方法によって、前記X 1基の
窒素原子を更に変形して、多様なR6置換基を導入する
ことができる。或る方法では、前記の4−アザシクロヘ
キシル部分を含有する式(1)で表される化合物を、ト
リエチルアミン又はピリジンの存在下で、非プロトン性
溶媒(好ましくは、塩化メチレン)中で、周囲温度で約
24時間〜48時間、式:R6−Q(ここで、Qは、適
当なR6基のアルキル部分に結合する離脱基、好ましく
は塩素原子又は臭素原子である)で表される化合物(例
えば、塩化ベンジル)で処理するか、あるいはホルムア
ルデヒド又は水素原子、及び炭素上パラジウムを用いる
還元的アミノ化によって処理することができる。別の方
法では、例えば硫酸ナトリウム、酢酸、及びナトリウム
トリアセトキシボロハイドライドの存在下で、非プロト
ン性溶媒(好ましくは、塩化メチレン)中で、周囲温度
で約30分間〜48時間、式:R6−C(O)H(ここ
で、R6は、アルキル基を介して前記窒素原子に結合す
ることのできる種々の部分を含む)で表されるアルデヒ
ドを用いて前記化合物を処理することによる還元的アミ
ノ化によって、前記の4−アザシクロヘキシル基の窒素
原子を変形することができる。この方法では、式:R6
CH2−で表される基で、前記窒素原子が置換されるこ
とになる。別の方法では、式:R 6−C(O)OH(こ
こで、R6は、カルボニル−C(O)−基を介して前記
窒素原子に結合することのできる種々の部分を含む)で
表される酸と、例えばトリエチルアミン又はジイソプロ
ピルエチルアミン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル、及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミドヒドロクロライドの存在下で、非プ
ロトン性溶媒(好ましくは、塩化メチレン)中で結合さ
せることによって、前記4−アザシクロヘキシル基の窒
素原子を変形することができる。この方法では、式:R
6C(O)−で表される基で、前記窒素原子が置換され
ることになる。以下の方法A〜APに記載の通りに、こ
の窒素原子の位置に別の基を導入することができる。例
えば、方法Iに記載の通りにスルホンアミド部分を生成
することができ、方法Mに記載の通りにカルバメート部
分を生成することができる、そして方法Qに記載の通り
に尿素部分を生成することができる。
【0030】反応工程式2は、式(6)で表される化合
物の調製を示す。この方法では、出発材料は、相当する
デスクラジノースマクロライドテンプレートではなく、
式(4)で表される化合物である。反応工程式1に対す
る前記の条件と実質的に同じ条件に従って、式:R3
(O)R3’(ここで、R3及びR3’は前記と同じ意味
である)で表される化合物、式:H3CO(R3)C=C
3’R3”(ここで、R 3”、R3及びR3’は前記と同
じ意味である)で表される化合物、又は式:
【化37】 で表される化合物で、式(4)で表される化合物を処理
して、反応工程式1中の化合物(5)に関するR18基を
得る。
【0031】式(1)で表される化合物及び式(2)で
表される化合物を調製するのに用いる具体的な調製方法
を、方法A〜方法APとして以下に記載する。以下の調
製例中では、以下の省略記号を用いることがある:Et
(エチル),Me(メチル),HOBT(1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾールハイドライド),THF(テトラ
ヒドロフラン),DMF(N,N−ジメチルホルムアミ
ド),及びEDC〔1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミドハイドロクロライ
ド〕。
【0032】
【方法A】《デスクラジノース−アジスロマイシン−
3,6−シクロヘキシケタール;O3,O6−シクロヘ
キシリデンデスクラジノース−アジスロマイシン;及び
ジスクラジノースアジスロマイシン−3−(1−シクロ
ヘキセニル)エーテル》乾燥塩化メチレン中のデスクラ
ジノース(descladinose)アジスロマイシ
ン(1.33g、2mmol)の溶液に、1−メトキシ
シクロヘキセン(13.44g、120mmol)及び
ピリジニウムp−トルエンスルホネート(3.0g、1
2mmol)を加えた。この溶液を窒素下で室温にて4
日間撹拌した。希釈炭酸カリウム溶液を加え、有機層を
分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、そして濾過した。溶媒を真空下で除去し、残さをフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカ75g、8%メタ
ノール/塩化メチレン中の0.8%濃水酸化アンモニウ
ム)で精製するとデスクラジノース・アジスロマイシン
−3,6−シクロヘキシルケタール(400mg、0.
59mmol、30%;マススペクトル=672)が得
られた。デスクラジノース・アジスロマイシン−3−
(1−シクロヘキセニル)エーテル(120mg、0.
18mmol、収率=9%;マススペクトル=672)
も単離された。
【0033】
【方法B】《デスメチル−デスクラジノース−アジスロ
マイシン−3,6−(4−オキソシクロヘキシル)ケタ
ール及びN−デスメチル−デスクラジノース・アジスロ
マイシン−3−(4−[5,6−ジヒドロピラニル])
エーテル》乾燥塩化メチレン(200ml)中のN−デ
スメチル−デスクラジノースアジスロマイシン(5.7
7g、10mmol)の溶液へ、5,6−ジヒドロ−4
−メトキシ−ピラン(22.8g、200mmol)、
ピリジニウムp−トルエンスルホネート(15.08
g、60mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和
物(4.0g、21mmol)を加えた。この混合物を
室温にて窒素下で9.5時間撹拌し、希釈炭酸カリウム
及びブラインで洗浄し、そして濾過した。4回の同じ反
応から得たろ液を一緒にし、そして減圧下で濃縮した。
残さを3つの同じ部分に分け、そして各々をフラッシュ
クロマトグラフィー(シリカ1kg、8%メタノール/
塩化メチレン中の0.8%濃水酸化アンモニウム)で精
製した。不純物画分を同じ溶媒によりシリカ450g上
で再クロマトグラフィー処理して、N−デスメチル−デ
スクラジノース−アジスロマイシン−3,6−(4−オ
キソシクロヘキシル)ケタールを合計で15.95g
(24.2mmol、60.5%;マススペクトル=6
59.5)の量で得た。N−デスメチル−デスクラジノ
ース・アジスロマイシン−3−(4−[5,6−ジヒド
ロピラニル])エーテル(1.97g、2.99mmo
l、収率=7.5%;マススペクトル=659.5)も
単離した。
【0034】
【方法C】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−アセチル−4−アザシクロヘキシル)ケ
タール》塩化メチレン(90ml)中のデスクラジノー
スアジスロマイシン(950mg、1.62mmol)
の溶液に、1−アセチル−4−メトキシ−1,2,3,
6−テトラヒドロピリジン(7.55g、48.7mm
ol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(941m
g、4.95mmol)を加えた。混合物を室温にて窒
素下で4日間撹拌し、塩化メチレンで希釈し、希炭酸カ
リウム及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残さを、連
続シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー〔シリカ1
50g、濃水酸化アンモニウム/メタノール/アセトン
/ベンゼン(0.3:2:8:10;シリカ85g、ア
セトリル/濃水酸化アンモニウム(25:1);シリカ
35g、6%メタノニル/塩化メチレン中の0.6%濃
水酸化アンモニウム)によって精製して、標記化合物
(310mg、収率=26.8%;マススペクトル=7
14.5)を得た。
【0035】
【方法D】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−カルボベンジルオキシ−4−アザシクロ
ヘキシル)ケタール》塩化メチレン(60ml)中のデ
スクラジノースアジスロマイシン(960mg、1.6
2mmol)の溶液に、1−カルボベンジルオキシ−4
−メトキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン
(12g、48.6mmol)、ピリジニウムp−トル
エンスルホネート(2.44g、9.72mmol)、
及びp−トルエンスルホン酸一水和物(616mg、
3.24mmol)を加えた。その混合物を室温にて2
日間撹拌し、塩化メチレンで希釈し、希炭酸カリウム及
びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、そして減圧下で濃縮した。その残さをフラッシュ
クロマトグラフィー〔シリカ100g、濃水酸化アンモ
ニウム/メタノール/塩化メチレン(0.3/6/10
0)〕によって精製して、標記化合物(672mg、収
率=51.5%;マススペクトル=807.8)を得
た。
【0036】
【方法E】《デスクラジノース−アジスロマイシン−
3,6−(4−チオシクロヘキシル)ケタール》乾燥塩
化メチレン(30ml)中のデスクラジノースアジスロ
マイシン(443mg、0.75mmol)の溶液に、
5,6−ジヒドロ−4−メトキシ−チオピラン(推定1
1.7mmolのチオケトンとの72%混合物2.13
g)、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(1.1
3g、4.5mmol)、及びp−トルエンスルホン酸
一水和物(299mg、1.575mmol)を加え
た。混合物を室温にて窒素下で24時間撹拌し、希炭酸
カリウム及びブラインで洗浄し、そして濾過した。濾液
を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シ
リカ60g、6%/メタノール/塩化メチレン中の0.
6%濃水酸化アンモニウム)で精製して、標記化合物
(352mg、収率=68%;マススペクトル=68
9.4)を得た。
【0037】
【方法F】《N−デスメチル−デスクラジノース・アジ
スロマイシン−3,6−(4−アセチル−4−アザシク
ロヘキシル)ケタール》塩化メチレン(1400ml)
中のN−デスメチル−デスクラジノースアジスロマイシ
ン(36.67g、63.55mmol)の溶液に、1
−アセチル−4−メトキシ−1,2,3,6−テトラヒ
ドロピリジン(197g、1.271mol)、ピリジ
ニウムp−トルエンスルホネート(95.82g、0.
381mol)、及びp−トルエンスルホン酸一水和物
(33.85g、0.178mol)を加えた。この混
合物を室温にて窒素下で4日間撹拌した。この混合物を
塩化メチレン(1.5リットル)で希釈し、希炭酸カリ
ウム(1リットル)で2回洗浄してからブライン(50
0ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過
し、そして減圧下で濃縮した。この残さを逆相分取HP
LCで精製した。その際の条件は以下のとおりである。
15μm InersilC−8ゲルを充填した100
×500mmカラムを、100%(0.050M−NH
4OAc+0.1%NH4OH;緩衝液)により安定なベ
ースラインに平衝化(400ml/分)。その粗製残さ
を、水200ml中でクエン酸塩に変換した。透明溶液
を、サンプル装填ポンプにより前記カラムに装填した。
このカラムを100%緩衝液で2分間溶離し、更に10
0%緩衝液から20%緩衝液及び80%CH3CNへの
グラジエントで80分間溶離した。検出器を230nm
にセットした。集めた分画を逆相HPLCで分析した。
純度が97%を越える分画を一緒にし、そして濃縮して
CH3CNを除去した。NaHCO3を加え、そして生成
物をCHCl3(2×2リットル)で抽出した。一緒に
した有機層をNa2SO 4上で乾燥させ、そして濃縮し
て、白色非晶質固体(27.5g、39.2mmol、
61.7%;マススペクトル=700.3)を得た。
【0038】あるいは、前記生成物は、抽出操作によっ
て得ることができる。反応が完了したことを確認した後
で、粗製の反応混合物を分液漏斗へ移し、同容量の10
%K2CO3で洗浄した。水性相を捨て、有機相を濃縮し
て低容量にし、トルエンと共に数回共沸してピリジンを
除去した。次に、濃褐色液を水中に懸濁させ(CH2
215リットル中で行う典型的な300gの反応に対
して水10リットルを使用した)、そしてH3PO4でp
H5.0に調節した。水性層をCHCl3(4×4リッ
トル)で洗浄した。pHをNaHCO3によって8.0
に調節し、生成物を2×4リットルのCH3Cl2で抽出
した。一緒にした有機層をNaSO4上で乾燥させ、濾
過し、そして濃縮して明黄色固体を得た。この時点での
回収率は、デスクラジノースアザリド出発材料の重量と
ほぼ等しかった。粗製固体中のエノールエーテル副生成
物を、以下のように加水分解した。固体100gをTH
F(1600ml)に溶解した。この溶液に1N−HC
l(400ml)を加え、反応液を撹拌し、その間にエ
ノールエーテルの消失によって反応を監視した。反応が
完了した後(〜120−180分間室温にて)充分量の
NaHCO3を加えて前記HClを中和した。この溶液
を濃縮してTHFを除去し、必要により、充分量のNa
HCO3を加えてpHを8にした。その溶液を2×50
0mlのCH2Cl2で抽出した。有機層を一緒にし、N
2SO4上にて乾燥させ、そして濃縮して黄色泡状体7
3.7gを得た。最終工程において、固体をクロロホル
ム:ジクロロエタン(1:1)3リットル中に溶解し、
6リッター三角フラスコに入れた。撹拌したこの溶液に
0.050M−NH4OAc+0.1%TFA(3リッ
トル)を加え、そしてその混合物を1分間撹拌した。各
層を分離し、そして低層(有機層)をNa2SO4上にて
乾燥させ、そして濃縮して白色泡状体(51.50g;
HPLCによる純度は99%より大)を得た。
【0039】
【方法G】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケタール》パー
(Parr)ボトル内のイソプロパノール(20ml)
中のデスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−
(4−カルボベンジルオキシ−4−アザシクロヘキシ
ル)ケタール(460mg、0.57mmol)の溶液
に、炭素上10%パラジウム(190mg)を加えた。
この混合物を水素ガス(52psi)下にて2日間撹拌
し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。この残さをフラ
ッシュクロマトグラフィー〔シリカ20g、濃水酸化ア
ンモニウム/メタノール/塩化メチレン(1/10/9
0)〕によって精製して、標記化合物(330mg、収
率=86.2%;マススペクトル=672.4)を得
た。
【0040】
【方法H】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−メチル−4−アザシクロヘキシル)ケタ
ール》アセトニトリル(17ml)中のデスクラジノー
ス・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシクロヘキ
シル)ケタール(140mg、0.21mmol)の溶
液に、水(12ml)中の酢酸ナトリウム三水和物(2
86mg、2.1mmol)、酢酸(126mg、0.
12ml、2.1mmol)、及び37%水性ホルムア
ルデヒド(0.47ml、ホルムアルデヒドとして18
9mg、6.3mmol)の溶液を加えた。その混合物
を室温にて1時間撹拌し、ナトリウムシアノボロハイド
ライド(39.6mg、0.63mmol)を加えた。
この混合物を更に2時間撹拌し、ほとんどのアセトニト
リルを減圧下に除去し、残さを希炭酸カリウム中に注
ぎ、塩化メチレンで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。この残さをフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカ5g、10%メタノ
ール/塩化メチレン中の1%濃水酸化アンモニウム)で
精製して、標記化合物(93mg、収率=64.6%;
マススペクトル=686.5)を得た。
【0041】
【方法I】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−メタンスルホニル−4−アザシクロヘキ
シル)ケタール》塩化メチレン(2ml)中のデスクラ
ジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシク
ロヘキシル)ケタール(200mg、0.298mmo
l)及びトリエチルアミン(60.3mg、0.083
ml、0.596mmol)の溶液に、窒素下で−78
℃で、メタンスルホニルクロライド(37.5mg、
0.025ml、0.328mmol)を2分間かけて
滴下した。この混合物を−78℃にて5分間撹拌し、そ
して放置して室温に暖めた。更に1時間撹拌した後に、
その混合物を塩化メチレンで希釈し、希炭酸カリウム及
びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、そして留去した。この残さをフラッシュクロマト
グラフィー(シリカ20g、6%メタノール/塩化メチ
レン中の0.6%濃水酸化アンモニウム)で精製して、
標記化合物(135mg、収率=60.4%;マススペ
クトル=750.5)を得た。
【0042】
【方法J】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−ブタンスルホニル−4−アザシクロヘキ
シル)ケタール》塩化メチレン(10ml)中のデスク
ラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシ
クロヘキシル)ケタール(305mg、0.453mm
ol)及びトリエチルアミン(115mg、0.158
ml、1.13mmol)の溶液に、窒素下で室温にて
ブタンスルホニルクロライド(85.2mg、0.07
0ml、0.544mmol)を1分間かけて滴下し
た。この混合物を1時間撹拌し、塩化メチレンで希釈
し、希炭酸カリウム及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させ、濾過し、そして留去した。この残さ
をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ40g、5%
メタノール/塩化メチレン中の0.5%濃水酸化アンモ
ニウム)で精製して、標記化合物(216.1mg、収
率=60.2%;マススペクトル=792.4)を得
た。
【0043】
【方法K】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−エタンスルホニル−4−アザシクロヘキ
シル)ケタール》塩化メチレン(10ml)中のデスク
ラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシ
クロヘキシル)ケタール(302mg、0.45mmo
l)及びジイソプロピルエチルアミン(145mg、
0.196ml、1.125mmol)の溶液に窒素下
で−78℃にてエタンスルホニルクロライド(69.4
mg、0.051ml、0.54mmol)を2回に分
けて加えた。その混合物を10分間−78℃にて撹拌
し、放置して室温まで暖めた。更に1時間撹拌した後
に、その混合物を塩化メチレンで希釈し、希炭酸カリウ
ム及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、濾過し、そして留去した。この残さをフラッシュク
ロマトグラフィー(シリカ40g、5%メタノール/塩
化メチレン中の0.5%濃水酸化アンモニウム)で精製
して、標記化合物(231mg、収率=67%;マスス
ペクトル=764.4)を得た。
【0044】
【方法L】《N−デスメチル−デスクラジノース・アジ
スロマイシン−3,6−(4−シクロプロピルカルボニ
ル−4−アザシクロヘキシル)ケタール》乾燥塩化メチ
レン(10ml)中のデスクラジノース・アジスロマイ
シン−3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケタール
(295mg、0.449mmol)の溶液に、窒素下
で室温にてシクロプロパンカルボン酸(77.3mg、
0.898mmol)、トリエチルアミン(136m
g、0.188ml、1.35mmol)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール水和物(66.8mg、0.4
94mmol)、及び1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロライド(9
4.7mg、0.494mmol)を加えた。更に塩化
メチレン(20ml)を加えて、反応混合物を溶液にし
た。2時間撹拌した後に、その混合物を希炭酸カリウム
及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、
濾過し、そして留去した。この残さをクロマトトロン
(2mmプレート)上にて、塩化メチレン/メタノール
/濃水酸化アンモニウム(7:1:0.1)で溶離する
ことにより精製して、標記化合物(270mg、収率=
82.8%;マススペクトル=726.5)を得た。
【0045】
【方法M】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−(クロロエトキシカルボニル)−4−ア
ザシクロヘキシル)ケタール》塩化メチレン(10m
l)中のデスクラジノース・アジスロマイシン−3,6
−(4−アザシクロヘキシル)ケタール(333.3m
g、0.496mmol)の溶液に、窒素下で室温にて
ジイソプロピルエチルアミン(128mg、0.173
ml、0.992mmol)及び2−クロロエチル・ク
ロロホルメート(63.8mg、0.046ml、0.
446mmol)を加えた。この混合物を16時間室温
にて撹拌し、塩化メチレンで希釈し、希炭酸カリウム及
びブライン洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過
し、そして留去した。この残さをフラッシュクロマトグ
ラフィー(シリカ40g、5%メタノール/塩化メチレ
ン中の0.5%水酸化アンモニウム)で精製して、標記
化合物(255mg、0.328mmol、収率=73
%;マススペクトル=778.3)を得た。
【0046】
【方法N】《N−デスメチル−デスクラジノース・アジ
スロマイシン−3,6−(4−アリルオキシカルボニル
−4−アザシクロヘキシル)ケタール》塩化メチレン
(10ml)中のN−デスメチル−デスクラジノース・
アジスロマイシン−3,6−(4−アザシクロヘキシ
ル)ケタール(292mg、0.444mmol)の溶
液に、窒素下で室温にてトリエチルアミン(89.8m
g、0.124ml、0.888mmol)、及びアリ
ルクロロホルメート(53.5mg、0.047ml、
0.444mmol)を加えた。この混合物を3時間室
温にて撹拌し、塩化メチレンで希釈し、希炭酸カリウム
及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、
濾過し、そして留去した。この残さをフラッシュクロマ
トグラフィー(シリカ40g、5%メタノール/塩化メ
チレン中の0.5%水酸化アンモニウム)にて精製し、
標記化合物(234mg、0.316mmol、収率=
71%;マススペクトル=742.3)を得た。
【0047】
【方法O】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−メトキシカルボニル−4−アザシクロヘ
キシル)ケタール》塩化メチレン(12.4ml)中の
デスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−
アザシクロヘキシル)ケタール(1.67g、2.48
mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(304m
g、2.48mmol)の溶液に、0℃で窒素下でメタ
ンクロロホルメート(93.5mg、0.08ml、
0.99mmol)を加えた。その混合物を1時間撹拌
し、飽和炭酸水素ナトリウムで急冷した。有機相を炭酸
水素ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させ、濾過し、そして留去した。その残さ
をフラッシュクロマトグラフィー〔シリカ100g、1
0%メタノール/塩化メチレンから15%メタノール/
塩化メチレンにグラディエント;不純分画は、シリカ
9.7g上にて、アセトン/2−プロパール/シクロヘ
キサン(16/7/75)中の1.7%水酸化アンモニ
ウムで再精製〕によって精製し、標記化合物(383m
g、0.525mmol、収率=53%;マススペクト
ル=730.7)を得た。
【0048】
【方法P】《N−デスメチルデスクラジノース・アジス
ロマイシン−3,6−(4−メトキシカルボニル−4−
アザシクロヘキシル)ケタール》反応バイアル中のN−
デスメチル−デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケタール(300
mg、0.456mmol)へ、乾燥塩化メチレン(3
ml)及び炭酸カリウム(600mg、4.35mmo
l)(これは予め粉砕し、電子レンジで乾燥させてお
く)を加えた。メチルクロロホルメート(51.7m
g、0.042ml、0.547mmol)を注射器で
加え、そしてその混合物を室温にて16時間撹拌した。
反応混合物をブラインで2回洗浄し、硫酸ナトリウム上
で乾燥させ、そしてクロマトトロン(2mmプレート)
上にて塩化メチレン/メタノール/水酸化アンモニウム
(10/1/0.1)によって精製して、標記化合物
(204mg、0.284mmol、収率=62%;マ
ススペクトル=716.4)を得た。
【0049】
【方法Q】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−アリルウレア−4−アザシクロヘキシ
ル)ケタール》無水塩化メチレン(2.5ml)中のデ
スクラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−ア
ザシクロヘキシル)ケタール(200mg、0.3mm
ol)へ、室温にて窒素下でアリルイソシアネート(3
0mg、0.032ml、0.362mmol)を加え
た。その混合物を2時間撹拌し、塩化メチレンで希釈
し、飽和炭酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして留去した。
その残さをフラッシュクロマトグラフィー(シリカ10
g、5%メタノール//塩化メチレン中の1%水酸化ア
ンモニウム)で精製して、標記化合物(113mg、
0.149mmol、収率=41%;マススペクトル=
755.5)を得た。
【0050】
【方法R】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−アセトキシアセチル−4−アザシクロヘ
キシル)ケタール》塩化メチレン(5ml)中のデスク
ラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシ
クロヘキシル)ケタール(200mg、0.3mmo
l)に、室温にて窒素下でピリジン(19.6mg、
0.020ml、0.25mmol)及びアセトキシア
セチルクロライド(50.8mg、0.04ml、0.
372mmol)を加えた。その混合物を1時間撹拌
し、塩化メチレンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム及
びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、そして留去した。この残さをフラッシュクロマト
グラフィー(シリカ10g、10%メタノール/塩化メ
チレン中の2%水酸化アンモニウム)によって精製し
て、標記化合物(96.8mg、0.125mmol、
収率=41.7%;マススペクトル=772.4)を得
た。
【0051】
【方法S】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−シクロプロピルカルボニル−4−アザシ
クロヘキシル)ケタール》塩化メチレン(2.5ml)
中のデスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−
(4−アザシクロヘキシル)ケタール(200mg、
0.3mmol)に、室温にて窒素下で、ピリジン(1
9.6mg、0.020ml、0.25mmol)及び
シクロプロパンカルボニルクロライド(12.7mg、
0.011ml、0.121mmol)を加えた。その
混合物を1時間撹拌し、そしてメタノール(1.3m
l)を加えた。その反応物を更に3時間撹拌し、留去さ
せ、塩化メチレン中に取り、飽和炭酸水素ナトリウム及
びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、そして留去した。その残さをフラッシュクロマト
グラフィー(シリカ10g、5%メタノール/塩化メチ
レン中の1%水酸化アンモニウム)で精製して、標記化
合物(135.7mg、0.183mmol、収率=6
1%;マススペクトル=740.5)を得た。
【0052】
【方法T】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−ヒドロキシアセチル−4−アザシクロヘ
キシル)ケタール》メタノール(1ml)中のデスクラ
ジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−アセトキ
シアセチル−4−アザシクロヘキシル)ケタール(20
mg、0.026mmol)に、炭酸カリウム(2m
g、0.014mmol)を加えた。その混合物を室温
にて16時間撹拌し、そして留去して、残留カリウム塩
との混合物として標記化合物(合計重量=13.8m
g;マススペクトル=730.6)を得た。
【0053】
【方法U】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−シクロプロピル−4−アザシクロヘキシ
ル)ケタール》メタノール(5ml)中のデスクラジノ
ース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシクロヘ
キシル)ケタール(168mg、0.25mmol)
へ、[1−エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチ
ルシラン(218mg、0.25ml、1.25mmo
l)、ナトリウムシアノボロハイドライド(63mg、
1mmol)、酢酸(150mg、0.143ml、
2.5mmol)、及び3A分子篩い(150mg)を
加えた。この混合物を窒素下で10時間還流加熱し、濾
過し、濃縮し、そして塩化メチレン及び飽和炭酸水素ナ
トリウムで希釈した。有機層を分離し、そして水性層を
塩化メチレンで抽出した。一緒にした有機層を飽和炭酸
水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、濾過し、そして留去した。その残さをフ
ラッシュクロマトグラフィー(シリカ5g、5%メタノ
ール/塩化メチレン中の0.4%水酸化アンモニウムか
ら6%メタノール/塩化メチレン中の0.4%水酸化ア
ンモニウムにグラディエント)によって精製して、標記
化合物(56mg、0.079mmol、収率=31.
5%;マススペクトル=712.4)を得た。
【0054】
【方法V】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−ベンズアルデヒドアセタール》ベンゼン(12
5ml)中のデスクラジノースアジスロマイシン(3
g、5.08mmol)に、ベンズアルデヒドジメチル
アセタール(7.7g、7.6ml、50.76mmo
l)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(20mg)
を加えた。反応混合物をDean−Starkトラップ
下で24時間還流加熱し、そして更にベンズアルデヒド
ジメチルアセタール(15.4mg、15.2ml、
0.101mol)を加えた。還流を更に2日間継続
し、減圧下でベンゼンを除去し、そしてほとんどの過剰
のベンズアルデヒドジメチルアセタールを真空下で蒸発
させた。残留油状体を連続シリカゲルフラッシュクロマ
トグラフィーにて、1%メタノール/クロロホルム中の
0.2%水酸化アンモニウムによって溶離することによ
り精製して、標記化合物(707mg及び408mg、
合計1.64mmol、収率=32%、絶対配置は確定
していない;マススペクトル=679.6)を得た。
【0055】
【方法W】《デスクラジノース−9−ジヒドロエリスロ
マイシン−3,6−(4−メチル−4−アザシクロヘキ
シル)ケタール》水(5ml)中のデスクラジノース−
9−ジヒドロエリスロマイシン−3,6−(4−アザシ
クロヘキシル)ケタール(250mg、0.379mm
ol)の懸濁液中へ、ホルムアルデヒド(水中の37%
溶液、0.12ml、ホルムアルデヒドとして47.9
mg、1.6mmol)及びギ酸(0.57ml、69
5mg、15.1mmol)を加えた。その溶液を5時
間還流加熱し、そして室温にて更に20時間撹拌した。
その混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、
酢酸エチルで3回抽出した。一緒にした有機抽出物をブ
ラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過
し、そして留去して、標記化合物(120mg、0.1
88mmol、収率=50%;マススペクトル=63
7.4)を得た。
【0056】
【方法X】《4”−イソプロペニルオキシ−アジスロマ
イシン》塩化メチレン(10ml)中のアジスロマイシ
ン(130mg、0.17mmol)の溶液に、2−メ
トキシプロペン(0.5ml、376.5mg、5.2
2mmol)及びピリジニウムヒドロクロライド(60
mg、0.52mmol)を加えた。その溶液を窒素下
で室温にて2日間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム及び
ブラインで洗浄し、木綿ウールに通して濾過し、そして
濃縮した。この残さをフラッシュクロマトグラフィー
〔シリカ10g、塩化メチレン/メタノール/水酸化ア
ンモニウム(95:5:1)〕で精製して、標記化合物
(124mg、0.157mmol、収率=92%;マ
ススペクトル=789)を得た。
【0057】
【方法Y】《4”−イソプロペニルオキシ−N−デスメ
チルアジスロマイシン》氷浴内の塩化メチレン(10m
l)中のN−デスメチルアジスロマイシン(538.4
mg、0.732mmol)の溶液に、窒素下で4オン
グストローム分子篩い(20)、2−メトキシプロペン
(2ml、1.5g、20.9mmol)及びピリジニ
ウムヒドロクロライド(171mg、1.48mmo
l)を加えた。その混合物を放置して室温に暖め、そし
て18時間撹拌した。更に、2−メトキシプロペン(3
ml、2.25g、31.2mmol)及びピリジニウ
ムヒドロクロライド(145mg、1.25mmol)
を加えた。更に23時間室温にて撹拌した後に、反応混
合物を塩化メチレンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして濃縮し
た。その残さをフラッシュクロマトグラフィー〔シリカ
20g、階段的グラディエント:0.1%水酸化アンモ
ニウム(2.5%メタノール/塩化メチレン中);0.
1%水酸化アンモニウム(4%メタノール/塩化メチレ
ン中);0.1%水酸化アンモニウム(10%メタノー
ル/塩化メチレン中)〕で精製して、標記化合物(48
2mg、0.623mmol、収率=85%;マススペ
クトル=774)を得た。
【0058】
【方法Z】《N−デスメチルアジスロマイシン−4”−
(1−シクロヘキセニル)エーテル》塩化メチレン(5
0ml)中のN−デスメチルアジスロマイシン(648
mg、0.88mmol)の溶液へ、1−メトキシシク
ロヘキセン(6.03g、52.9mmol)及びピリ
ジウムp−トルエンスルホネート(1.33g、5.2
8mmol)を加えた。この混合物を窒素下で室温にて
5日間撹拌し、塩化メチレンで希釈し、希炭酸水素ナト
リウム及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、濾過し、そして留去した。残さをフラッシュクロ
マトグラフィー(シリカ60g、7%メタノール/塩化
メチレン中の0.1%水酸化アンモニウム)にて精製し
て、標記化合物(235mg、収率=32.8%;マス
スペクトル=816)を得た。
【0059】
【方法AA】《N−デスメチルアジスロマイシン−4”
−(1−シクロペンテニル)エーテル》塩化メチレン
(50ml)中のN−デスメチルアジスロマイシン(7
35mg、1mmol)の溶液へ、1−メトキシシクロ
ペンテン(5.88g、60mmol)、ピリジニウム
p−トルエンスルホネート(1.33g、6mmol)
及びp−トルエンスルホン酸(360mg、1.9mm
ol)を加えた。この混合物を7日間撹拌し、塩化メチ
レンで希釈し、希炭酸カリウム及びブラインで洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして留去し
た。この残さをフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
60g、8%メタノール/塩化メチレン中の0.8%水
酸化アンモニウム)で精製して、標記化合物(232m
g、0.29mmol、収率=29%;マススペクトル
=802)を得た。
【0060】
【方法AB】《3,6−アザシクロアルキルケタールへ
のアリールアルキル基の付加》CH2Cl2中のN−デス
メチル−デスクラジノース・アジスロマイシン−3,6
−(4−アザシクロヘキシル)ケタール(250mg〜
500mg)又はデスクラジノース・アジスロマイシン
−3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケタール(25
0mg〜500mg)へ、置換ベンジルブロマイド又は
置換ベンジルクロライド(1.2〜2当量)及びEt3
N(3当量)を室温にて加えた。反応混合物を24〜4
8時間撹拌し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液で急
冷した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液及びブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、
そして有機溶媒を真空中で除去した。その残さをフラッ
シュクロマトグラフィー(3〜6%MeOH/CHCl
3,0.5%アンモニアを使用)にて精製して、4−ア
ザシクロヘキシル部分の窒素原子が置換ベンジル基で置
換された相当する化合物を得た。N−デスメチル−デス
クラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザ
シクロヘキシル)ケタールを用いた場合には、ジ置換ベ
ンジル誘導体(環N−9aもベンジル化されている)も
小量生成物として単離された。
【0061】
【方法AC】《還元的アミノ化3,6−アザシクロアル
キルケタールへの手順》CH2Cl2中のN−デスメチル
−デスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4
−アジシクロヘキシ)ケタール(250mg〜500m
g)又はデスクラジノース・アジスロマイシン−3,6
−(4−アジシクロヘキシ)ケタール(250mg〜5
00mg)へ、式: RC(O)H [式中、Rは、前記のR6(特には後述する表中の例を
参照)の定義に示した各種のカルボニル部分に相当す
る]で表されるアルデヒド(2.5当量)及び硫酸ナト
リウム(10当量)又は分子篩い(3オングストロー
ム)を丸底フラスコ内で混合し、そして真空内で乾燥さ
せた。CH2Cl2(10〜20ml)をフラスコに加
え、続いて酢酸(3当量)を加え、そしてその混合物を
室温にて15分間撹拌した。次に、NaB(OAc)3
H(2当量)を加え、そして室温にて2〜14時間撹拌
を続けた。続いて、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で反応
物を急冷し、そして生成物をCH2Cl2(3×50m
l)で抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄
し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして有機溶媒
を真空下で除去して、粗製の生成物を得た。この生成物
をフラッシュクロマトグラフィーによって、3〜5%M
eOH/CHCl3及び0.5%濃アンモニアを用いて
精製した。
【0062】
【方法AD】《芳香族酸とケタールとの結合手順》N−
デスメチル−デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケタール(250
mg〜500mg)又はデスクラジノース・アジスロマ
イシン−3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケタール
(250mg〜500mg)と、式: RC(O)OH [式中、Rは前記方法ACで規定した意味と同じ意味で
ある]で表される酸(2当量)と、EDC(1.2当
量)と、HOBT(1.2当量)とを混合し、そして真
空下で乾燥させた。その混合物をCH2Cl2(10m
l)中に溶解した後でEt3N(4当量)を加え、そし
て得られた溶液を室温にて24〜48時間撹拌した。次
に、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で反応物を急冷し、そ
してその生成物をCH2Cl2(3×50ml)で抽出し
た。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させ、そして有機溶媒を真空下で除去し
て、粗製の生成物を得た。この生成物をフラッシュクロ
マトグラフィーにより、3〜5%MeOH/CHCl3
及び0.5%濃アンモニアを用いて精製した。
【0063】
【方法AE】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−(1−プロペン−3−イル)−4−アザ
シクロヘキシル)ケタール》デスクラジノース・アジス
ロマイシン−3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケタ
ール(250mg、0.372mmol)をトルエン
(5ml)中に溶解し、続いてEt3N(259μl、
186mmol)、Pd(PPh34(43.0mg、
0.0372mmol)、及び酢酸アリル(48.0μ
l、0.446mmol)を加えた。この反応混合物を
80℃にて一晩撹拌したところ、TCLが反応の完了を
示した。反応溶液をEtOAc中に取り、飽和NaHC
3溶液に、水及びブラインで洗浄した。次に、溶媒を
真空下で除去して、粗製の生成物を得た。この生成物を
フラッシュクロマトグラフィー〔6%メタノール,0.
2%アンモニア(クロロホルム中)を使用〕により精製
して、所望の生成物(215mg、収率=81%)を得
た。
【0064】
【方法AF】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−(5−ニトロピリジン
−2−イル)−4−アザシクロヘキシル)ケタール》乾
燥アセトニトリル(1.4ml)中のN−デスメチル−
デスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−
アザシクロヘキシル)ケタール(200mg、0.30
mmol)及び2−クロロ−5−ニトロピリジン(73
mg、1.5当量)の混合物を、トリエチルアミン(4
6mg、1.5当量)で処理し、そして得られた混合物
を、反応が完了するまで2時間還流した。溶媒を真空下
で除去し、そして粗製の混合物をフラッシュクロマトグ
ラフィーにより0〜5%Et2NH/EtOAcで精製
して、所望の生成物(214.6mg、収率=90%)
を淡黄色固体として得た。
【0065】
【方法AG】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−ジフェニルホスフィニ
ル−4−アザシクロヘキシル)ケタール》デスクラジノ
ース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシクロヘ
キシル)ケタールを塩化メチレンに溶解し、そして得ら
れた溶液を氷水浴中で撹拌した。反応フラスコ中へホス
フィン酸クロライドを滴下し、その反応をTLCで追跡
した。反応が完了した後に、反応混合物をCH2Cl2
希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、及
びブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾
燥させ、そして溶媒を真空下で除去して、粗製の生成物
を得た。この生成物をフラッシュクロマトグラフィーで
精製した。
【0066】
【方法AH】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−(2−フルオロ−4−
ベンジルオキシカルボニル−フェニル)−4−アザシク
ロヘキシル)ケタール》N−デスメチル−デスクラジノ
ース・アジスロマイシン−3,6−(4−アザシクロヘ
キシル)ケタール(329mg、0.500mmol)
及びベンジル・3,4−ジフルオロベンゾエートをイソ
プロパノール(2ml)中に溶解し、続いてN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(193mg、1.50mm
ol)を加えた。次に、反応混合物を85℃に加熱し、
TLCで追跡した。12時間撹拌した後に、反応混合物
を塩化メチレン(100ml)中に取り、そしてブライ
ン(100ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、そして溶媒を真空下で除去して粗製の生
成物を得た。この生成物を、分取TLCプレート〔10
%MeOH,1%アンモニア(塩化メチレン中)を使
用〕にて精製して、標記化合物(26mg、収率=6
%)を得た。
【0067】
【方法AI】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−(2−フルオロ−4−
(4−ピリジルメチルアミノカルボニル)−フェニル)
−4−アザシクロヘキシル)ケタール》N−デスメチル
−デスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4
−アザシクロヘキシル)ケタール(300mg、0.4
46mmol)及び4’−ピリジルメチル−3,4−ジ
フルオロベンゾエートをDMF(2ml)中に溶解し、
続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(173m
g、1.34mmol)を加えた。次に、反応混合物を
95℃に加熱し、TLCで追跡した。48時間撹拌した
後に、反応混合物を塩化メチレン(100ml)中に取
り、そしてブライン(100ml)で洗浄した。有機層
を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして溶媒を真空下で
除去して、粗製の生成物を得た。この生成物を分取TL
Cプレート〔10%MeOH,0.5%アンモニウム
(塩化メチレン中)を使用〕にて精製して、標記化合物
(8mg、収率=2%)を得た。
【0068】
【方法AK】《N−デスメチル−N−ベンジル−デスク
ラジノース・アジスロマイシン−3,6−(4−(2−
ピラジニルカルボニル)−4−アザシクロヘキシル)ケ
タール》N−デスメチル−デスクラジノース・アジスロ
マイシン−3,6−(4−2’−ピラジニルカルボニ
ル)−4−アザシクロヘキシル)ケタール(100m
g、0.131mmol)及びベンジルブロマイド(3
1.0μl、0.262mmol)をジオキサン(1m
l)中に溶解し、続いてEt3N(55μl、0.39
3mmol)を加えた。反応溶液を室温にて12時間撹
拌してから、CH2Cl2中に取り、そしてその有機層を
飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を乾燥
(Na2SO4)し、そして溶媒を真空下で除去して、粗
製の生成物を得た。この生成物をフラッシュクロマトグ
ラフィー〔6%MeOH,0.5%アンモニア(塩化メ
チレン中)を使用〕にて精製して、標記化合物(8m
g、収率=7%)を得た。
【0069】
【方法AL】《N−デスメチル−N−p−メトキシベン
ジル−デスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−
(4−(ピラリジニルカルボニル)−4−アザシクロヘ
キシル)ケタール》N−デスメチル−デスクラジノース
・アジスロマイシン−3,6−(4−2’−ピラジニル
カルボニル−4−アザシクロヘキシル)ケタール(10
0mg、0.131mmol)及びp−メトキシ−ベン
ジルクロライド(36.0μl、0.262mmol)
をジオキサン(1ml)中に溶解し、続いてEt3
(55μl、0.393mmol)を加えた。反応溶液
を室温にて12時間撹拌した後で、CH2Cl2中に取
り、そして有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄
した。有機層を乾燥(Na2SO4)させ、そして溶媒を
真空下で除去して、粗製の生成物を得た。この生成物を
フラッシュクロマトグラフィー〔6%MeOH,0.5
%アンモニア(塩化メチレン中)を使用〕にて精製し、
標記化合物(37.0mg、収率=32%)を得た。
【0070】
【方法AM】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−(2−ベンジルオキシ
ム)−プロパノイル−4−アザシクロヘキシル)ケター
ル》N−デスメチル−デスクラジノース・アジスロマイ
シン−3,6−(4−ピルビル−4−アザシクロヘキシ
ル)ケタール(150mg、0.206mmol)及び
O−ベンジルヒドロキシルアミンヒドロクロライド(1
65mg、1.03mmol)を、隔壁(septu
m)キャップを備えたバイアル中で混合し、続いてピリ
ジン(1ml)を加えた。そのバイアルをシェーカー上
に置き、そしてそのシェーカーを60℃で一晩振とうさ
せた。反応混合物を塩化メチレン中に取り、飽和NaH
CO3溶液、及び続いてブラインで洗浄した。有機層を
乾燥させ、溶媒を真空下で除去して、標記生成物を定量
的収率で得た。
【0071】
【方法AN】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−(2−ペンタフルオロ
ベンジルオキシウム)プロパノイル−4−アザシクロヘ
キシル)ケタール》N−デスメチル−デスクラジノース
・アジスロマイシン−3,6−(4−ピルビル−4−ア
ザシクロヘキシル)ケタール(150mg、0.206
mmol)及びO−ペンタフルオロベンジルヒドロキシ
ルアミンヒドロクロライド(165mg、1.03mm
ol)を、隔壁キャップを備えたバイアル中で混合し、
続いてピリジン(1ml)を加えた。このバイアルをシ
ェーカー上に置き、そのシェーカーを60℃にて一晩振
とうさせた。反応混合物を塩化メチレン中に取り、そし
て飽和NaHCO3溶液、続いてブラインで洗浄した。
有機層を乾燥させ、そして溶媒を真空中で除去して、生
成物を定量的収率で得た。
【0072】
【方法AO】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−(2,2−ジ−(エト
キシカルボニル)−エテン−1−イル)−4−アザシク
ロヘキシル)ケタール》ジクロロメタン中のN−デスメ
チル−デスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−
(4−アザシクロヘキシル)ケタール(250mg、
0.38mmol)の溶液を、窒素下でエノンジエチル
エトキシメチレンマロネート(0.12ml、0.57
mmol)で一度に処理した。その混合物を室温にて一
晩、反応が完了するまで撹拌した。溶媒を真空中で留去
し、そして得られた粗製の混合物をフラッシュカラムク
ロマトグラフィー〔シリカ45g、塩化メチレン/メタ
ノール/水酸化アンモニウム(95:5:1)〕で精製
して、所望の生成物CP−547089(37.9m
g)を淡黄色固体として得た。
【0073】
【方法AP】《N−デスメチル−デスクラジノース・ア
ジスロマイシン−3,6−(4−(4−カルボベンジル
オキシ−3−トリフルオロメチル)フェニル−4−アザ
シクロヘキシル)ケタール》アセトニトリル(22m
l)中のN−デスメチル−デスクラジノース・アジスロ
マイシン−3,6−(4−アザシクロヘキシル)ケター
ル(1.47g、2.23mmol)及び炭酸カリウム
(308mg、2.23mmol)の溶液に、ベンジル
・4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾエ
ート(2.00g、6.71mmol)を加えた。フラ
スコに還流コンデンサを取り付け、82℃で7日間加熱
した。室温に冷却した後、溶液を塩化メチレンで希釈
し、そしてセライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、
残さをフラッシュクロマトグラフィー〔シリカゲル、1
0%メタノール/塩化メチレン中の0.2%水酸化アン
モニウム(10%水性)〕で精製して、標記化合物[4
70mg、収率=23%;マススペクトル=937(M
+1)]を得た。
【0074】
【方法AQ】《デスクラジノース・アジスロマイシン−
3,6−(4−(チアゾ−2−イル)−4−アザシクロ
ヘキシル)ケタール》2−プロパノール(1.5ml)
中のデスクラジノース・アジスロマイシン−3,6−
(4−アザシクロヘキシル)ケタール(100mg、
0.15mmol)及びジイソプロピルエチルアミン
(0.036ml、0.21mmol)の溶液に、2−
クロロチアゾール(0.014ml、0.16mmo
l)を加えた。フラスコに還流コンデンサを取り付け、
80℃で24時間加熱した。室温に冷却した後に、混合
物を分液漏斗に移し、塩化メチレン(20ml)で希釈
した。混合物を水(10ml)で洗浄した。各層を分離
し、そして水性分画を塩化メチレン(2×5ml)で抽
出した。一緒にした塩化メチレン分画を硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。残さをフラッ
シュクロマトグラフィー[(シリカゲル、10%メタノ
ール/塩化メチレン中の0.2%水酸化アンモニウム
(10%水性)]によって精製して、標記化合物[(5
4.6mg、収率=48%;マススペクトル=756
(M+1)]を得た。
【0075】本発明の化合物は、不整炭素原子を有する
ことがある。それらのジアステレオマー混合物は、それ
らの物理化学的差異に基づいて、当業者に知られている
方法、例えばクロマトグラフィー法又は分別結晶法によ
って、それらの個々のジアステレオマーに分けることが
できる。前記異性体の全て(ジアステレオマー混合物を
含む)は、本発明の一部とみなす。
【0076】本質的に塩基性である本発明の化合物は、
多様な無機酸及び有機酸によって、広範で多様な種々の
塩を形成することができる。前記の塩は、動物に投与す
るためには薬剤学的に許容することのできるものでなけ
ればならないが、実際的には、最初に、反応混合物から
薬剤学的に許容することのできない塩として本発明の化
合物を単離し、次にアルカリ性試薬で処理することによ
り前記化合物を単純に遊離塩基化合物に変換して戻し、
続いてその遊離塩基を薬剤学的に許容することのできる
酸付加塩に変換することがしばしば望ましい。本発明の
塩基性化合物の酸付加塩は、水性溶媒媒質中又は適当な
有機溶媒(例えば、メタノール若しくはエタノール)中
で、前記塩基性化合物を、実質的に等しい量の選択した
鉱酸又は有機酸で処理することによって、容易に調製さ
れる。前記溶媒を注意深く蒸発させることにより、所望
の固体塩を容易に得る。また、有機溶媒中の前記遊離塩
基の溶液に、その溶液に適当な鉱酸又は有機酸を加える
ことにより、所望な酸塩を沈殿させることもできる。
【0077】本質的に酸性である本発明の化合物は、種
々の薬理学的に許容することのできるカチオンによっ
て、塩基塩を形成することができる。前記の塩として
は、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩、特
に、ナトリウム及びカリウムの塩を挙げることができ
る。これらの塩は、全て従来の技術によって調製され
る。本発明の薬剤学的に許容することのできる塩基塩を
調製する試薬として用いられる化学塩基は、本発明の酸
性化合物と一緒になって、無毒な塩基塩を形成する塩基
である。前記の無毒な塩基塩としては、薬理学的に許容
することのできるカチオン、例えばナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、及びマグネシウム等から誘導される塩
を挙げることができる。それらの塩は、相当する酸性化
合物を、所望する薬理学的に許容することのできるカチ
オンを含む水溶液で処理し、次に、得られた溶液を(好
ましくは減圧下で)蒸発乾固することにより、容易に調
製することができる。あるいは、酸性化合物の低級アル
カノール性溶液と、所望のアルカリ金属アルコキシドと
を一緒に混合し、次に、得られた溶液を前記と同じ方法
で蒸発乾固させることによっても、これらの塩を調製す
ることができる。いずれの場合でも、反応の完了及び所
望する最終生成物の最大収量を保証するために、試薬の
化学量論的量で使用することが好ましい。
【0078】本発明化合物に以下のアッセイ1種以上を
実施することによって、細菌、寄生生物、及び原生動物
感染、あるいは細菌、寄生生物、又は原生動物感染に関
連する障害の治療における本発明化合物の活性を評価す
ることができる。
【0079】
【アッセイ1】以下に記載のアッセイ(1)は、従来の
方法論及び解釈基準を用いており、マクロライド耐性の
規定された機構を回避する化合物をもたらすことのでき
る化学的変形に関する指令を提供することを意図してい
る。アッセイ(1)における細菌菌株のパネルは、多様
な(特徴付けされてきたマクロライド耐性機構の代表を
含む)標的病原体の種を含むように構成されている。こ
のパネルを用いると、薬効、活性のスペクトル、及び耐
性機構を防ぐのに必要なことがある構造的要素若しくは
変形に関して、化学的構造と活性との関係を決定するこ
とができる。スクリーニングパネルを含む細菌病原体
を、以下のリスト1に示す。多くの場合、マクロライド
感受性親株及びそれから派生したマクロライド耐性株の
いずれを使用しても、前記耐性機構を回避する化合物の
能力のより正確な評価を提供することができる。erm
A/ermB/ermCと表示される遺伝子を含む菌株
は、Ermメチラーゼによる23S−rRNA分子の変
形(メチル化)のせいで、マクロライド、リンコサミ
ド、及びストレプトグラミンB抗生物質に対して耐性が
あり、従って一般的に、3種の構造クラス全ての結合を
妨害する。マクロライド流出の2つのタイプが記載され
ている。msrAは、マクロライド及びストレプトグラ
ミンの進入を妨げるスタフィロコッカス内の流出系の成
分をコードしており、一方、mefA/Eは、マクロラ
イドだけを流出すると考えられている膜貫通(トランス
メンブラン)タンパク質をコードしている。マクロライ
ド抗生物質の不活化は、2’−ヒドロキシルのホスホリ
ル化(mph)、又は大環状ラクトンの開裂(エステラ
ーゼ)によって、発生し、そして媒介されることができ
る。前記の菌株は、通常のポリメラーゼ鎖反応(PC
R)技術及び/又は耐性決定子の配列分析を用いて特徴
づけることができる。この用途でのPCR技術の使用
は、J.Sutcliffeら,Detection
Of Erythromycin−Resistant
Determinants By PCR,Anti
microbial Agents and Chem
otherapy,40(11),2562−2566
(1996)中に記載されている。前記アッセイは、マ
イクロタイタートレイ中で実施し、The Natio
nal Committee for Clinica
l Laboratory Standards(NC
CLS)により発行されたガイドライン「Perfor
mance Standards for Antim
icrobial Disk Susceptibil
ity Tests−Sixth Edition;A
pproved Standard」[最小阻害濃度
(MIC)を使用して菌株を比較する]に従って判断す
る。化合物は、ストック溶液として、最初にジメチルス
ルホキシド(DMSO)中に溶解しておく。
【0080】リスト1 菌株の表示 マクロライド耐性機構 Staphylococcus aureus 1116 感受性親株 Staphylococcus aureus 1117 ermB Staphyloooccus aureus 0052 感受性親株 Staphylococcus aureus 1120 ermC Staphylococcus aureus 1032 msrA,mph,エステラーゼ Staphylococcus hemoliicus 1006 msrA,mph Streptococcus pyogenes 0203 感受性親株 Streptococcus pyogenes 1079 ermB Streptocoocus pyogenes 1062 感受性親株 Streptocoocus pyogenes 1061 ermB Streptocoocus pyogenes 1064 ermB Streptocoocus agalactiae 1024 感受性親株 Streptocoocus agalactiae 1023 ermB Streptococcus pneumoniae 1016 感受性 Streptococcus pneumoniae 1046 ermB Streptococcus pneumoniae 1095 ermB Streptococcus pneumoniae 1175 mefE Streptococcus pneumoniae 0085 感受性 Haemophilus influenzae 0131 感受性 Moraxella catarrhalis 0040 感受性 Moraxella catarrhalis 1055 エリスロマイシン中間体耐性Escherichia coli 0266 感受性
【0081】アッセイ2は、パスツレラ・ムルトシダ
(Pasteurella multocida)に対
する活性を試験するのに利用し、アッセイ3は、パスツ
レラ・ヘモリチカ(Pasteurella haem
olytica)に対する活性を試験するのに利用す
る。
【0082】
【アッセイ2】このアッセイは、マイクロリットルフォ
ーマットでの液体希釈法に基づく。パスツレラ・ムルト
シダ(P.multocida)(59A067菌株)
の単一コロニーを、ブレインハートインフュージョン
(BHI)ブロス(5ml)の中に接種する。供試化合
物1mgをジメチルスルホキサイド(DMSO)125
μlの中に溶解することにより、供試化合物を調製す
る。接種していないBHIブロスを用いて、供試化合物
の希釈液を調製する。供試化合物は、2個ずつの希釈液
シリーズによる200μg/ml〜0.098μg/m
lの範囲の濃度で使用する。パスツレラ・ムルトシダ
(P.multocida)を接種したBHIを、接種
していないBHIブロスで希釈して、200μl当たり
104細胞の懸濁液を作る。このBHI細胞懸濁液を、
希釈液シリーズの各供試化合物と混合し、37℃で18
時間インキュベートする。最小阻害濃度(MIC)は、
その化合物がパスツレラ・ムルトシダ(P.multo
cida)の成長の100%阻害を示す濃度(接種して
いないコントロールと比較することによって決定する)
である。
【0083】
【アッセイ3】このアッセイは、スティアーズレプリケ
ーター(Steers Replicator)を用い
る寒天希釈法に基づく。寒天プレートから単離したコロ
ニー2〜5個を、BHIブロスの中に接種し、振盪(2
00rpm)しながら37℃で一晩インキュベートす
る。翌朝、充分に成長したパスツレラ・ヘモリチカ
(P.haemolytica)の予備培養物300μ
lを、新鮮なBHIブロス3ml中に接種し、そして振
盪(200rpm)しながら37℃でインキュベートす
る。供試化合物を適当な量でエタノール中に溶解し、そ
して2個ずつの希釈液シリーズを調製する。前記希釈液
シリーズの各希釈液2mlを、溶融BHI寒天18ml
と混合し、そして凝固させる。接種したパスツレラ・ヘ
モリチカ(P.haemolytica)培養物が0.
5マックファーランド(McFarland)標準密度
に達したところで、パスツレラ・ヘモリチカ(P.ha
emolytica)培養物約5μlを、スティアーズ
レプリケーターを用いて、種々の濃度の供試化合物を含
むBHI寒天プレート上に接種し、そして37℃で18
時間インキュベートする。供試化合物の最初の濃度は1
00〜200μg/mlの範囲である。MICは、その
化合物が、パスツレラ・ヘモリチカ(P.haemol
ytica)の成長の100%阻害を示す濃度(接種し
ていないコントロールと比較することによって決定す
る)である。
【0084】本発明の化合物のイン・ビボ活性は、当業
者に周知の通常の動物保護実験(通常はげっ歯類におい
て行われる)によって決定することができる。
【0085】
【アッセイ4】《パスツレラ・ムルトシダ接種モデルマ
ウス》マウスを、それらが到着した時に各カゴに割り当
て、そして使用前に馴化させる。動物に、細菌懸濁液
(パスツレラ・ムルトシダ、59A006菌株)を腹腔
内接種する。それぞれの実験では、チャレンジ投与量の
0.1倍で感染させた群の1群、及びチャレンジ投与量
の1倍で感染させた群の2群を含む、少なくとも3群の
医薬処理していないコントロール群を有し、また、チャ
レンジ投与量の10倍で感染させた群の1群を使用する
こともできる。特に反復注射器[例えば、Cornwa
ll(商品名)注射器]を使用してチャレンジ投与を行
う場合には、一般的に、或る実験における全てのマウス
を、30分〜90分間でチャレンジすることができる。
チャレンジを開始してから30分後に、最初の化合物治
療を行う。経口投与は、摂食針によって実施し、そして
皮下投与は、首の背後のたるんだ皮膚中に投与する。い
ずれの場合でも、マウス1体当たり0.2mlの容量で
投与する。各試験は、効果の分かっている対照化合物を
同じ投与経路で投与することを含む。チャレンジ後の7
2時間(3日間)、各群内の生存個体数に関して、動物
を毎日観察する。PD50値は、薬剤治療をしなければ
致死してしまう細菌感染による死亡から群内のマウス
を、50%保護する供試化合物投与量に関して計算した
投与量である。
【0086】
【アッセイ5】《黄色ブドウ球菌腹腔内接種モデルマウ
ス》マウス(雌性;CF−1)を、それらが到着した時
に各カゴに割り当て(かご当たり10匹)、そして使用
前に少なくとも48時間馴化させる。マウスに、5%豚
胃ムチン中のスタフィロコッカス・アウレウス菌株UC
6097〔3〜5×105コロニー形成単位(CFU)
/ml・log相培養〕0.5mlを腹腔内接種する。
それぞれの実験は、感染させて医薬処理していないコン
トロール群を1群有する。特に反復注射器[例えば、C
ornwall(商品名)注射器]を使用してチャレン
ジ投与を行う場合には、一般的に、或る実験における全
てのマウスを、30分〜90分間でチャレンジすること
ができる。注射を開始してから30分後に、化合物治療
を行う。前記の30分後の時点で、全ての動物に対する
チャレンジが終了していない場合には、別の人が化合物
投与を開始する必要がある。経口投与は、摂食針によっ
て実施し、そして皮下投与は、首の背後のたるんだ皮膚
中に投与する。いずれの場合でも、マウス1体当たり
0.2mlの容量で投与する。各試験は、効果の分かっ
ている対照化合物を同じ投与経路で投与することを含
む。チャレンジ後の72時間(3日間)、各群内の生存
個体数に関して、動物を毎日観察する。PD50値は、
薬剤治療をしなければ致死してしまう細菌感染による死
亡から群内のマウスを、50%保護する供試化合物投与
量に関して計算した投与量である。
【0087】
【アッセイ6】《黄色ブドウ球菌乳房内接種モデルマウ
ス》乳分泌マウス(雌性;CF−1;感染日の2〜5日
前に出産)を、それらが到着した時に各カゴに割り当て
(かご当たり1匹)、そして使用前に24〜48時間馴
化させる。マウスに、スタフィロコッカス・アウレウス
菌株UC6097〔300〜450コロニー形成単位
(CFU)/ml・log相培養〕0.1mlをL4乳
腺中に接種する。それぞれの実験は、感染させて医薬処
理していないコントロール群を1群有する。注射を開始
してから30分後に、化合物治療を行う。経口投与は、
摂食針によって実施し、そして皮下投与は、首の背後の
たるんだ皮膚中に投与する。いずれの場合でも、マウス
1体当たり0.2mlの容量で投与する。目的(end
point)は、接種後5日間における、乳腺炎症状の
有無及び乳腺内の細菌数の定量である。リン酸緩衝化塩
水(4容量)を用いて、感染した腺を30分間ホモジェ
ナイズすることによって、細菌を定量する(Omni
International,モデルTH)。ホモジェ
ネート及びホモジェネート希釈物を、前出ブレインハー
トインフュージョン寒天上で平板培養(plate)
し、37℃で一晩インキュベートし、そしてコロニーを
計数する。検出の最低限界は、50CFU/腺である。
感染し薬剤治療をしていないマウスは、検死の際に、腺
当たりのCFUが5×109以下であった。
【0088】
【アッセイ7】《嫌気的平板希釈技術を用いて単離した
壊死杆菌のMICの決定》ウシ(cattle)及びヒ
ツジ起源の壊死杆菌(Fusobacterium n
ecrophorum)の単離物から、最小阻害濃度
(MIC)データを収集することができる。平板希釈技
術及びスティアーズレプリケーターによる接種を用い
て、壊死杆菌の最小阻害濃度価を決定する。その手順
は、National Committee on C
linical LaboratoryStandar
ds(NCCLS)による「Methods For
Antimicrobial Susceptibil
ity Testing OfAnaerobic B
acteria」(vol.13,no.26,199
3)中にまとめられている。2個ずつの薬剤希釈物とし
て、合計10種の抗生物質希釈物を試験する(32〜
0.063mcg/ml)。各接種平板における対照と
して、嫌気性細菌の対照菌株(Clostridium
perfringens ATCC 13124及び
Bacteroides fragilisATCC
25285)を用いる。
【0089】本発明の化合物及び薬剤学的に許容するこ
とのできるその塩(以後、「活性化合物」と称する)
は、細菌及び原生動物感染の治療において、経口、非経
口、局所、又は直腸経路で投与することができる。一般
的に、これらの化合物は、1日当たり約0.2mg/k
g(体重)〜約200mg/kg(体重)の範囲の投与
量(mg/kg/日)で、単回又は複数回の投与量(す
なわち、1日当たり1〜4投与量)で投与することが最
も望ましいが、当然のことながら治療される対象の種、
体重、及び体調、並びに選択した個々の投与経路によっ
て変化させることになるであろう。しかしながら、約4
mg/kg/日〜約50mg/kg/日の範囲内の投与
レベルで用いるのが最も望ましい。それにもかかわら
ず、治療を施す哺乳類、魚類、又は鳥類の種、及び前記
薬剤に対するそれらの個々の応答、並びに選択した製剤
のタイプ、及び投与を実施する時間及び間隔によって変
化させることができる。或る場合には、投与量が前記範
囲の下限以下であっても充分以上の量となることがあ
り、別の場合には、1日の投与において前記範囲よりも
多量の投与量を数回の少量の投与量にあらかじめ分割し
ておけば、有害な副作用を伴わずに用いることができ
る。
【0090】癌、特に非小細胞肺癌の治療では、活性化
合物を、欧州特許出願公開第758549号公報(19
97年2月2日発行)中の記載の通りに投与することが
できる。活性化合物は、単独で、又は薬剤学的に許容す
ることのできる担体若しくは希釈剤と組み合わせて、前
記投与経路によって投与することができ、そして前記の
投与は、単回又は複数回の投与で実施することができ
る。より具体的には、活性化合物を、広範で多様な種々
の投与形態で投与することができる。すなわち、種々の
薬剤学的に許容することのできる不活性担体と組み合わ
せて、錠剤、カプセル、ロゼンジ、トローチ、硬質キャ
ンディー、粉剤、噴霧剤、クリーム、軟膏(salve
s)、坐薬、ゼリー、ジェル、ペースト、ローション、
軟膏(ointmrnt)、水性懸濁液、注射溶液、エ
リキシル、及びシロップなどの形態にすることができ
る。前記の担体としては、固体希釈剤又は充填剤、滅菌
水性媒体、及び各種の非毒性有機溶媒などを挙げること
ができる。更に、経口投与用の医薬組成物に、適当に甘
味及び/又は香味を付与することができる。一般的に、
活性化合物は、約5.0重量%〜約99重量%の範囲の
濃度レベルで、前記の投与形態中に存在させる。
【0091】経口投与用に、種々の賦形剤、例えば微晶
性セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、
リン酸二カルシウム、及びグリシンを含んだ錠剤を、種
々の崩壊剤、例えばデンプン(好ましくは、コーン、ポ
テト、又はタピオカのデンプン)、アルギン酸、及び或
る種のコンプレックスシリケート(complexsi
licate)、並びに顆粒バインダー、例えばポリビ
ニルピロリドン、スクロース、ゼラチン、及びアラビア
ゴムと一緒に用いることができる。更に、潤滑剤、例え
ばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、及びタルクが、錠剤化の目的にしばしば非常に有用
である。また、同様のタイプの固体組成物を、ゼラチン
カプセル中の充填剤として用いることもできる。また、
これに関連する好ましい材料としては、ラクトース(又
は乳糖)及び高分子ポリエチレングリコールも挙げるこ
とができる。経口投与用に水性懸濁液及び/又はエリキ
シルが望ましい場合には、種々の甘味剤又は香味剤、着
色剤又は染料、並びに所望により、乳化剤及び/又は懸
濁剤と、希釈剤、例えば水、エタノール、プロピレング
リコール、グリセリン、及び種々のそれらの混合物と活
性成分とを組み合わせることができる。
【0092】非経口投与用に、ゴマ油若しくはピーナッ
ツ油、又は水性プロピレングリコール中の本発明化合物
の溶液を用いることができる。前記の水溶液は、必要に
応じて適当に緩衝化(好ましくはpH8より大)した方
がよく、そして液体希釈剤は最初に等張にする。これら
の水溶液は、静脈注射の目的に適している。前記の油性
溶液は、関節内、筋肉内及び皮下の注射目的に適してい
る。滅菌条件下におけるこれら全ての溶液の調製は、当
業者に周知の標準的製剤技術によって容易に行うことが
できる。更に、本発明の活性化合物を局所的に投与する
こともできる。これは、標準的製剤慣行に従って、クリ
ーム、ゼリー、ジェル、ペースト、パッチ、及び軟膏
(ointments)などによって実施することがで
きる。
【0093】ヒト以外の動物、例えば牛(cattl
e)又は愛玩動物に投与する場合には、活性化合物を、
動物の飼料中で投与するか、又は飲料組成物として経口
的に投与することができる。また、活性化合物を、リポ
ソームデリバリー系、例えば小単ラメラ小胞、大単ラメ
ラ小胞、及び多重ラメラ小胞の形態で投与することもで
きる。リポソームは、種々のリン脂質、例えばコレステ
ロール、ステアリルアミン、又はホスファチジルコリン
から形成することができる。
【0094】また、活性化合物を、標的可能な薬剤担体
としての可溶性ポリマーと、組み合わせることもでき
る。前記ポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピ
ラン共重合体、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミ
ドフェニル、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミド−
フェノール、又はパルミトイル残基で置換されているポ
リエチレンオキシド−ポリリシンを挙げることができ
る。更に、薬剤の制御された放出を達成するのに有用な
生分解性のポリマー類、例えばポリ乳酸、ポリグリコー
ル酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸との共重合体、ポリ
イプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ
オルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラ
ン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋又
は両親媒性ブロック共重合体と、活性化合物とを組み合
わせることもできる。
【0095】以下の表1〜表24において、「例」は、
実施例番号を意味し;「T」は、表の前に記載のテンプ
レート構造を意味し;「P」は、その実施例において用
いた、前記方法A〜方法APに記載の特定の調製方法を
意味し;「HPLC I」、「HPLC II」、及び
「HPLC III」は、その実施例に関するHPLCデ
ータを意味し;そして「マススペクトル」は、その実施
例に関する質量分析データを意味する。前記HPLC計
測は、検出器具としてHP1050(ヒューレット・パ
ッカード社製)を用いて、以下の検出条件で実施した:
1050DAD2nmスリット,ELSDチューブ温度
113℃。HPLC Iは、以下の条件を有する:カラ
ム=Prodigy3.2×250mm C−8;A=
0.050M−NH4OAc+0.1%TFA(新たに
調製),C=アセトニトリル;A:C=80:20〜
A:C=20:80で30分間かけて勾配溶離;流速=
0.5ml/分。HPLC IIは、以下の条件を有す
る:カラム=YMC4.6×250mm C−8;70
%0.050M−NH4OAc,30%アセトニトリ
ル;流速=1ml/分。HPLC IIIは、以下の条件
を有する:カラム=YMC4.6×250mm C−
8;65%0.050M−NH4OAc,35%アセト
ニトリル;流速=1ml/分。
【0096】《表に記載のテンプレート》
【化38】
【0097】
【化39】
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】
【表3】
【0101】
【表4】
【0102】
【表5】
【0103】
【表6】
【0104】
【表7】
【0105】
【表8】
【0106】
【表9】
【0107】
【表10】
【0108】
【表11】
【0109】
【表12】
【0110】
【表13】
【0111】
【表14】
【0112】
【表15】
【0113】以下の表16〜表24に記載の全ての化合
物は、前記のT−4マクライドテンプレートに基づく。
【0114】
【表16】
【0115】
【表17】
【0116】
【表18】
【0117】
【表19】
【0118】
【表20】
【0119】
【表21】
【0120】
【表22】
【0121】
【表23】
【0122】
【表24】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/70 613 A61K 31/70 613 614 614

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 又は式(2): 【化2】 〔各式中、Xは、−CH(−NR910)−基、−CH
    (OR3)−基、−C(O)−基、−CH2NR6−基、
    −NR6CH2−基、又は−C(=NR5)−基[ここ
    で、それぞれの前記X基において、最初の「−」は、式
    (1)及び式(2)で表される化合物の10位の炭素原
    子に結合しており、そして最後の「−」は、式(1)及
    び式(2)で表される化合物の8位の炭素原子に結合し
    ている]であり;X1は、式: 【化3】 で表される基であり;R1及びR2は、それぞれOH基で
    あるか;又はR2は酸素原子且つR1はX2であって、し
    かもそれらを含んで式: 【化4】 [ここで、X2は、酸素原子、−N(R7)−基、又は−
    N(NR78)−基である]で表される基を形成し;R
    3及びR3’はそれぞれ独立して水素原子、C1−C6アル
    キル基、−(CH2m(C6−C10アリール)基、及び
    −(CH2m(4〜10員の複素環式環)基(ここで、
    mは0〜4の範囲の整数である)からなる群から選んだ
    基であり、前記R3基は、場合によりR13基1〜3個で
    置換されていることがあり;R4は、R3基に関して定義
    した置換基から選んだ基であるか又はR4は−OR7基で
    あり;あるいはR3とR4とはそれらが結合する炭素原子
    と一緒になって、X3、X4、及びX5で規定される式: 【化5】 [ここで、X3及びX4はそれぞれ独立して、−(CHR
    16n−基であり、nは1〜4の範囲の整数である]で
    表される環を形成し;X5は、イオウ原子、酸素原子、
    −CHR6−基、又は−N(R6)−基であり;R5は、
    ヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキ
    シ基、−(CH2m(C6−C10アリール)基、−(C
    2m(4−10員の複素環式環)基、又は−(C
    2mO(CH2zOR7基(ここで、mは0〜4の範
    囲の整数である)であり、zは、2〜6の範囲の整数で
    あり、前記のR5基は、ヒドロキシ基以外の基である場
    合には、場合によりR13基1〜3個で置換されているこ
    とがあり;R6は、水素原子、ヒドロキシ基、ホルミル
    基、C1−C10アルコキシ基、C1−C10アルキル基、C
    2−C10アルケニル基、−SO2(C1−C10アルキル)
    基、−(CH2mC(O)CH2OC(O)(C1−C10
    アルキル)基、−(CH2mC(O)(CH2tNR11
    12基、−(CH2tC(O)(C1−C10アルキル)
    基、−(CH2mC(O)(CH2tC(O)(C1
    10アルキル)基、−(CH2mC(O)(CH2t
    (C1−C10アルキル)基、−(CH2mC(O)(C
    2tO(C2−C10アルケニル)基、−(CH2
    t(C6−C10アリール)基、−(CH2t(4−10員
    の複素環式環)基、−C(O)(CH2mC(O)(C
    2q(C6−C10アリール)基、−C(O)(CH2
    mC(O)(CH2q(4−10員の複素環式環)基、
    −(CH2mC(O)(CH2q(C 6−C10アリー
    ル)基、−(CH2mC(O)(CH2q(4−10員
    の複素環式環)基、−(CH2qC(O)(CH2m
    (CH2t(C6−C10アリール)基、−(CH2q
    (O)(CH2mO(CH2t(4−10員の複素環式
    環)基、−(CH2tO(CH2m(C6−C10アリー
    ル)基、−(CH2tO(CH2m(4−10員の複素
    環式環)基、−(CH2mP(O)R316基、−SO2
    (CH2t(C6−C10アリール)基、−SO2(C
    2t(4−10員の複素環式環)基、又は−(C
    2mC(S)(CH2tNR1112基(ここで、m
    は、0〜4の範囲の整数である)であり、q及びtは、
    それぞれ独立して0〜5の範囲の整数であり、前記R6
    基の−(CH2q−部分は、qが2以上の場合には場合
    により炭素−炭素二重結合を含むことがあり、前記R6
    基の複素環式環部分は、場合により環系上にオキソ(=
    O)基を含むことがあり、そして前記R 6基が水素原
    子、ホルミル基、又はヒドロキシ基以外の基である場合
    には、場合によりR13基1〜3個で置換されていること
    があり;R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子又
    はC1−C6アルキル基であり;R9及びR10はそれぞれ
    独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、−C(=N
    5)NR78基、及び−C(O)R7基から選んだ基で
    あるか、あるいはR9とR10とが一緒になって=CH
    (CH2m(C6−C10アリール)基、=CH(CH2
    m(4−10員の複素環式環)基、=CR78基、又は
    =C(R7)C(O)OR8基(ここで、mは、0〜4の
    範囲の整数である)を形成し、前記R9基及びR10基の
    アルキル部分、アリール部分及び複素環式環部分は、場
    合によりR13基1〜3個によって置換されていることが
    あり;R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、
    1−C10アルキル基、C2−C 10アルケニル基、−C
    (O)(C1−C10アルキル)基、−(CH2m(C6
    10アリール)基、−C(O)(CH2m(C6−C10
    アリール)基、−(CH2 m(4−10員の複素環式
    環)基、及び−C(O)(CH2m(4−10員の複素
    環式環)基(ここで、mは、0〜4の範囲の整数であ
    る)から選んだ基であり、そして前記R11基及びR12
    が水素原子以外の基である場合には、場合によりR13
    1〜3個で置換されていることがあり;R13はそれぞれ
    独立して、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフ
    ルオロメチル基、アジド基、−C(O)R16基、−C
    (O)OR16基、−OC(O)R16基、−OC(O)O
    16基、−NR14C(O)R15基、−C(O)NR14
    15基、−NR1415基、ヒドロキシ基、C1−C6アルキ
    ル基、−N(SO2162基、−NR14SO216基、
    −S(O)j(C1−C6アルキル)基(ここでjは0〜
    2の範囲の整数である)、C1−C6アルコキシ基、−
    (CH2m(C6−C10アリール)基、及び−(CH2
    m(4−10員の複素環式環)基(ここで、mは、0〜
    4の範囲の整数である)から選んだ基であり、前記R13
    置換基のアルキル部分、アルコキシ部分、アリール部分
    及び複素環式環部分は、場合によりハロゲン原子、シア
    ノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アジド基、−
    C(O)R16基、−C(O)OR16基、−CO(O)R
    16基、−OC(O)OR16基、−NR 14C(O)R
    15基、−C(O)NR1415基、−NR1415基、ヒド
    ロキシ基、C1−C6アルキル基、及びC1−C6アルコキ
    シ基から選んだ置換基1〜3個で置換されていることが
    あり;R14及びR15は、それぞれ独立して水素原子、−
    OR7基、C1−C6アルキル基、−(CH2m(C6−C
    10アリール)基、又は−(CH2m(4−10員の複素
    環式環)基(ここで、mは0〜4の範囲の整数である)
    であるが、但し、R14及びR15の両方が同一の窒素原子
    と結合している場合には、R14及びR15の両方とも−O
    7基であることはないものとし;R16は、それぞれ独
    立して、水素原子、C1−C10アルキル基、−(CH2
    m(C6−C10アリール)基、及び−(CH2m(4−1
    0員の複素環式環)基(ここで、mは、0〜4の範囲の
    整数である)から選んだ基であり;そしてR17は、R18
    基に関して定義した置換基から選んだ基であるか、又は
    17は式: 【化6】 で表される基であり;R18は、−CR3=CR3’R4
    であるか、又は式: 【化7】 (式中、破線は、場合により存在する二重結合である)
    で表される基であり;そしてR19は、エチル基、α−分
    枝状C3−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C 2
    −C6アルキニル基、(C1−C6アルコキシ)C1−C6
    アルキル基、(C1−C6アルキルチオ)C1−C6アルキ
    ル基、(C5−C8シクロアルキル)(C2−C5−α−分
    枝状アルキル)−基、C3−C8シクロアルキル基、C5
    −C8シクロアルケニル基、3−6員の酸素原子若しく
    はイオウ原子含有の複素環式環基、又はフェニル基であ
    り、前記R19基は、それそれ、ヒドロキシ基、ハロゲン
    原子、及びC 1−C4アルキル基から独立して選んだ置換
    基1〜3個で置換されていることができる〕で表される
    化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩若
    しくはその溶媒和物。
  2. 【請求項2】 式(1)で表される化合物である、請求
    項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R19がエチル基であり、Xが−NR6
    2−基又は−CH2NR6−基(ここで、R6は水素原子
    又はメチル基である)である、請求項2に記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 R1及びR2が両方ともにヒドロキシ基で
    あり、X1が式: 【化8】 で表される環状基である、請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R6が水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロ
    キシ置換C1−C10アルキル基、ホルミル基、C1−C10
    アルコキシ基、−SO2(C1−C4アルキル)基、−
    (CH2mC(O)(C1−C10アルキル)基、−(C
    2mC(O)CH2OC(O)(C1−C10アルキル)
    基、−(CH2mC(O)CH2O(C1−C10アルキ
    ル)基、−(CH2mC(O)(CH2q(C6−C10
    アリール)基、−(CH2mC(O)(CH2q(4−
    10員の複素環式環)基、−(CH2t(4−10員の
    複素環式環)基、又は−(CH2t(C6−C10アリー
    ル)基であり、m、q及びtがそれぞれ独立して0又は
    1である、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R6が−C(O)CH2CH3基、−C
    (O)CH2OCH3基、−C(O)H基、−C(O)C
    2OH基、−C(O)CH2OC(O)CH3基、−C
    (O)CH3基、−4−クロロベンジル基、2−ピリジ
    ルメチル基、4−アセトアミドベンジル基、4−ヒドロ
    キシ−3−メトキシベンジル基、3−ヒドロキシ−4−
    メトキシベンジル基、2−ヒドロキシエチル基、−C
    (O)CH 2N(CH32基、4−キノリニルメチル
    基、2−キノリニルメチル基、−C(O)CH2OC
    (O)CH3基、−SO2CH2CH3基、−SO2CH
    (CH32基、2−フロイル基、ベンゾイル基、1−メ
    チル−2−ピロリルカルボニル基、2−ピラジニルカル
    ボニル基、2−ピリジルカルボニル基、2−キノリニル
    カルボニル基、3−ピリジルカルボニル基、3−シンノ
    リンカルボニル基、3−キノリニルカルボニル基、4−
    ベンジルオキシカルボニル−2−フルオロフェニル基、
    及び式: 【化9】 で表される基から選んだ基である、請求項4に記載の化
    合物。
  7. 【請求項7】 治療有効量の請求項1に記載の化合物及
    び薬剤学的に許容することのできる担体を含む、哺乳
    類、魚類、又は鳥類における、細菌、寄生生物、若しく
    は原生動物感染、又は細菌、寄生生物、若しくは原生動
    物感染に関連する障害治療用の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 前記感染又は障害が、肺炎双球菌(St
    reptococcus pneumoniae)、イ
    ンフルエンザ菌(Haemophilusinflue
    nzae)、モラクセラ・カタラリス(Moraxel
    la catarrhalis)、黄色ブドウ球菌(S
    taphylococcus aureus)、又はペ
    プトストレプトコッカス種(Peptostrepto
    coccus spp.)の感染が関係する肺炎、中耳
    炎、静脈洞炎、気管支炎、扁桃炎、又は乳様突起炎;化
    膿連鎖球菌(Streptococcus pyoge
    nes)、ストレプトコッカス(streptococ
    ci)C群及びG群、クロストリジウム・ジプテリアエ
    (Clostridium diptheriae)、
    又はアクチノバチルス・ヘモリチクム(Actinob
    acillushaemolyticum)の感染が関
    係する咽頭炎、リウマチ熱、又は糸球体腎炎;肺炎マイ
    コプラスマ(Mycoplasma pneumoni
    ae)、レジュネラ・ニューモフィラ(Legione
    lla pneumophila)、肺炎双球菌(St
    reptococcus pneumoniae)、イ
    ンフルエンザ菌(Haemophilus influ
    enzae)、又はクラミジア・ニューモニアエ(Ch
    lamydia pneumoniae)の感染が関係
    する気道感染;黄色ブドウ球菌(Staphyloco
    ccus aureus)、コアグラーゼ陽性スタフィ
    ロコッカス(coagulase−positive
    staphylococci)、化膿連鎖球菌(Str
    eptococcus pyogenes)、ストレプ
    トコッカス・アガラクチアエ(Streptococc
    us agalactiae)、ストレプトコッカスC
    〜F群(Streptocaccal groups
    C−F)[マイニュート−コロニー・ストレプトコッカ
    ス(minute−colony streptoca
    cci)]、緑色ストレプトコッカス(viridan
    s Streptococci)、コリネバクテリウム
    ・ミヌティシマム(Corynebacterium
    minutissimum)、クロストリジウム種(C
    lostridium spp.)、又はバルトネラ・
    ヘンセラエ(Bartonella hensela
    e)の感染が関係する単純な皮膚若しくは軟組織感染、
    膿瘍若しくは骨髄炎、又は産じょく熱;スタフィロコッ
    カス・サプロフィティカス(Staphylococc
    us saprophyticus)又はエンテロコッ
    カス種(Enterococcus spp.)の感染
    が関係する単純急性尿路感染;尿道炎又は子宮頸炎;ト
    ラコーマクラミジア(Chlamydia trach
    omatis)、軟性下疳菌(Haemophilus
    ducreyi)、梅毒トレポネーマ(Trepon
    ema pallidum)、ウレアプラスマ・ウレア
    リチカム(Ureaplasma urealytic
    um)、又は淋菌(Neiserria gonorr
    heae)の感染が関係する性感染病;黄色ブドウ球菌
    (S.aureus)の感染が関係する毒素疾病(食中
    毒又はトキシックショック症候群)、又はストレプトコ
    ッカス(streptococci)A、B、及びC群
    の感染が関係する毒素疾病;ヘリコバクター・ピロリ
    (Helicobacter pylori)の感染が
    関係する潰瘍;回帰熱ボレリア(Borrelia r
    ecurrentis)の感染が関係する全身性発熱症
    候群;ボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia
    burgdorferi)の感染が関係するライム
    病;トラコーマクラミジア(Chlamydiatra
    chomatis)、淋菌(Neisseria go
    norrhoeae)、黄色ブドウ球菌(S.aure
    us)、肺炎双球菌(S.pneumoniae)、化
    膿連鎖球菌(S.pyogenes)、インフルエンザ
    菌(H.inffuenzae)、又はリステリア種
    (Listeria spp.)の感染が関係する結膜
    炎、角膜炎、及び涙のう炎;鳥型結核菌(Mycoba
    cterium avium)、又はマイコバクテリウ
    ム・イントラセルラレ(Mycobacterium
    intracellulare)の感染が関係する播種
    性鳥型結核菌複合体(MAC)疾病;キャンピロバクタ
    ー・ジェジュニ(Campylobacter jej
    uni)の感染が関係する胃腸炎;クリプトスポリジウ
    ム種(Cryptosporidium spp.)の
    感染が関係する腸原生動物症;緑色ストレプトコッカス
    (viridans Streptococci)の感
    染が関係する歯性感染;百日咳菌(Bordetell
    a pertussis)の感染が関係する持続性咳;
    ウェルチ菌(Clostridium perfrin
    gens)又はバクテロイデス種(Bacteroid
    es spp.)の感染が関係するガス壊疸;ヘリコバ
    クター・ピロリ(Helicobacter pylo
    ri)又はクラミジア・ニューモニアエ(Chlamy
    dia pneumoniae)の感染が関係するアテ
    ローム性動脈硬化症又は心臓血管疾病;パスツレラ・ヘ
    モリチカ(P.haemolytica)、パスツレラ
    ・ムルトシダ(P.multocida)、マイコプラ
    スマ・ボビス(Mycoplasma bovis)、
    又はボルデテラ種(Bordetella spp.)
    の感染が関係する牛の呼吸性疾病;大腸菌(E.col
    i)又は原生動物の感染が関係する牛の腸疾病;黄色ブ
    ドウ球菌(Staph.aureus)、ストレプトコ
    ッカス・ウベリス(Strep.uberis)、スト
    レプトコッカス・アガラクチアエ(Strep.aga
    lactiae)、ストレプトコッカス・ジスガラクチ
    アエ(Strep.dysgalactiae)、クレ
    ブシエラ種(Klebsiella spp.)、コリ
    ネバクテリウム(Corynebacterium)、
    又はエンテロコッカス種(Enterococcus
    spp.)の感染が関係する乳牛の乳腺炎;アクチノバ
    チルス・プリュロプニュモニアエ(A.pleur
    o.)、パスツレラ・ムルトシダ(P.multoci
    da)、又はマイコプラスマ種(Mycoplasma
    spp.)の感染が関係する豚の呼吸性疾病;大腸菌
    (E.coli)、ローソニア・イントラセルラリス
    (Lawsonia intracellulari
    s)、サルモネラ(Salmonella)、又はセル
    プリナ・ヒオジシンテリアエ(Serpulina h
    yodysinteriae)の感染が関係する豚の腸
    疾病;フゾバクテリウム種(Fusobacteriu
    m spp.)の感染が関係する牛の趾間腐乱;大腸菌
    (E.coli)の感染が関係する牛の子宮炎;壊死杆
    菌(Fusobacterium necrophor
    um)又はバクテロイデス・ノドサス(Bactero
    ides nodosus)の感染が関係する、牛の毛
    で覆われたこぶ;モラクセラ・ボビス(Moraxel
    la bovis)の感染が関係する牛の急性カタル性
    結膜炎;原生動物の感染が関係する牛の未成熟流産;大
    腸菌(E.coli)の感染が関係する、イヌ又はネコ
    における尿路感染;表皮ブドウ球菌(Staph.ep
    idermidis)、スタフィロコッカス・インター
    メディウス(Staph.intermedius)、
    コアグラーゼ陰性スタフィロコッカス(coagula
    se neg.Staph.)、又はパスツレラ・ムル
    トシダ(P.multocida)の感染が関係する、
    イヌ又はネコにおける皮膚又は軟組織感染;あるいはア
    ルカリゲネス種(Alcaligenes sp
    p.)、バクテロイデス種(Bacteroides
    spp.)、クロストリジウム種(Clostridi
    um spp.)、エンテロバクター種(Entero
    bacter spp.)、ユーバクテリウム(Eub
    acterium)、ペプトストレプトコッカス(Pe
    ptostreptococcus)、ポルフィロモナ
    ス(Porphyromonas)、又はプレボテラ
    (Prevotella)の感染が関係する、イヌ又は
    ネコにおける歯科的又は口内感染である、請求項7に記
    載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】 治療有効量の請求項1に記載の化合物及
    び薬剤学的に許容することのできる担体を含む、哺乳類
    における癌治療用の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 癌が非小細胞肺癌である、請求項9に
    記載の医薬組成物。
  11. 【請求項11】 式(1): 【化10】 で表される化合物又は式(5): 【化11】 〔上記各式中、Xは、−CH(−NR910)−基、−
    CH(OR3)−基、−C(O)−基、−CH2NR6
    基、−NR6CH2−基、又は−C(=NR5)−基[こ
    こで、それぞれの前記X基において、最初の「−」は、
    式(1)及び式(5)で表される化合物の10位の炭素
    原子に結合しており、そして最後の「−」は、式(1)
    及び式(5)で表される化合物の8位の炭素原子に結合
    している]であり;X1は、式: 【化12】 で表される基であり;R1及びR2は、それぞれOH基で
    あるか;又はR2は酸素原子且つR1はX2であって、し
    かもそれらを含んで式: 【化13】 [ここで、X2は、酸素原子、−N(R7)−基、又は−
    N(NR78)−基である]で表される基を形成し;R
    3、R3’、及びR3”は、それぞれ独立して水素原子、
    1−C6アルキル基、−(CH2m(C6−C10アリー
    ル)基、及び−(CH2m(4〜10員の複素環式環)
    基(ここで、mは0〜4の範囲の整数である)からなる
    群から選んだ基であり、そして前記R3基は、場合によ
    りR13基1〜3個で置換されていることがあり;R
    4は、R3基に関して定義した置換基から選んだ基である
    か、又はR4は−OR7基であり;あるいはR3とR4とは
    それらが結合する炭素原子と一緒になって、X3、X4
    及びX5で規定される式: 【化14】 [ここで、X3及びX4はそれぞれ独立して、−(CHR
    16n−基であり、nは1〜4の範囲の整数である]で
    表される環を形成し;X5は、イオウ原子、酸素原子、
    −CHR6−基、又は−N(R6)−基であり;R5は、
    ヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキ
    シ基、−(CH2m(C6−C10アリール)基、−(C
    2m(4−10員の複素環式環)基、又は−(C
    2mO(CH2zOR7基(ここで、mは0〜4の範
    囲の整数である)であり、zは、2〜6の範囲の整数で
    あり、前記のR5基は、ヒドロキシ基以外の基である場
    合には、場合によりR13基1〜3個で置換されているこ
    とがあり;R6は、水素原子、ヒドロキシ基、ホルミル
    基、C1−C10アルコキシ基、C1−C10アルキル基、C
    2−C10アルケニル基、−SO2(C1−C10アルキル)
    基、−(CH2mC(O)CH2OC(O)(C1−C10
    アルキル)基、−(CH2mC(O)(CH2tNR11
    12基、−(CH2tC(O)(C1−C10アルキル)
    基、−(CH2mC(O)(CH2tC(O)(C1
    10アルキル)基、−(CH2mC(O)(CH2t
    (C1−C10アルキル)基、−(CH2mC(O)(C
    2tO(C2−C10アルケニル)基、−(CH2
    t(C6−C10アリール)基、−(CH2t(4−10員
    の複素環式環)基、−C(O)(CH2mC(O)(C
    2q(C6−C10アリール)基、−C(O)(CH2
    mC(O)(CH2q(4−10員の複素環式環)基、
    −(CH2mC(O)(CH2q(C 6−C10アリー
    ル)基、−(CH2mC(O)(CH2q(4−10員
    の複素環式環)基、−(CH2qC(O)(CH2m
    (CH2t(C6−C10アリール)基、−(CH2q
    (O)(CH2mO(CH2t(4−10員の複素環式
    環)基、−(CH2tO(CH2m(C6−C10アリー
    ル)基、−(CH2tO(CH2m(4−10員の複素
    環式環)基、−(CH2mP(O)R316基、−SO2
    (CH2t(C6−C10アリール)基、−SO2(C
    2t(4−10員の複素環式環)基、又は−(C
    2mC(S)(CH2tNR1112基(ここで、m
    は、0〜4の範囲の整数である)であり、q及びtは、
    それぞれ独立して0〜5の範囲の整数であり、前記R6
    基の−(CH2q−部分は、qが2以上の場合には場合
    により炭素−炭素二重結合を含むことがあり、前記R6
    基の複素環式環部分は、場合により環系上にオキソ(=
    O)基を含むことがあり、そして前記R 6基が水素原
    子、ホルミル基、又はヒドロキシ基以外の基である場合
    には、場合によりR13基1〜3個で置換されていること
    があり;R7及びR8は、それぞれ独立して、水素原子又
    はC1−C6アルキル基であり;R9及びR10はそれぞれ
    独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、−C(=N
    5)NR78基、及び−C(O)R7基から選んだ基で
    あるか、あるいはR9とR10とが一緒になって=CH
    (CH2m(C6−C10アリール)基、=CH(CH2
    m(4−10員の複素環式環)基、=CR78基、又は
    =C(R7)C(O)OR8基(ここで、mは、0〜4の
    範囲の整数である)を形成し、前記R9基及びR10基の
    アルキル部分、アリール部分及び複素環式環部分は、場
    合によりR13基1〜3個によって置換されていることが
    あり;R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、
    1−C10アルキル基、C2−C 10アルケニル基、−C
    (O)(C1−C10アルキル)基、−(CH2m(C6
    10アリール)基、−C(O)(CH2m(C6−C10
    アリール)基、−(CH2 m(4−10員の複素環式
    環)基、及び−C(O)(CH2m(4−10員の複素
    環式環)基(ここで、mは、0〜4の範囲の整数であ
    る)から選んだ基であり、そして前記R11基及びR12
    が水素原子以外の基である場合には、場合によりR13
    1〜3個で置換されていることがあり;R13はそれぞれ
    独立して、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフ
    ルオロメチル基、アジド基、−C(O)R16基、−C
    (O)OR16基、−OC(O)R16基、−OC(O)O
    16基、−NR14C(O)R15基、−C(O)NR14
    15基、−NR1415基、ヒドロキシ基、C1−C6アルキ
    ル基、−N(SO2162基、−NR14SO216基、
    −S(O)j(C1−C6アルキル)基(ここでjは0〜
    2の範囲の整数である)、C1−C6アルコキシ基、−
    (CH2m(C6−C10アリール)基、及び−(CH2
    m(4−10員の複素環式環)基、(ここで、mは、0
    〜4の範囲の整数である)から選んだ基であり、前記R
    13置換基のアルキル部分、アルコキシ部分、アリール部
    分及び複素環式環部分は、場合によりハロゲン原子、シ
    アノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、アジド基、
    −C(O)R 16基、−C(O)OR16基、−CO(O)
    16基、−OC(O)OR16基、−NR14C(O)R15
    基、−C(O)NR1415基、−NR1415基、ヒドロ
    キシ基、C1−C6アルキル基、及びC1−C6アルコキシ
    基から選んだ置換基1〜3個で置換されていることがあ
    り;R14及びR15は、それぞれ独立して水素原子、−O
    7基、C1−C6アルキル基、−(CH2m(C6−C10
    アリール)基、又は−(CH2m(4−10員の複素環
    式環)基(ここで、mは0〜4の範囲の整数である)で
    あるが、但し、R14及びR15の両方が同一の窒素原子と
    結合している場合には、R14及びR15の両方とも−OR
    7基であることはないものとし;R16は、それぞれ独立
    して、水素原子、C1−C10アルキル基、−(CH2m
    (C6−C10アリール)基、及び−(CH2m(4−1
    0員の複素環式環)基(ここで、mは、0〜4の範囲の
    整数である)から選んだ基であり;そしてR18は、−C
    3=CR3’R3”基であるか、又は式: 【化15】 (式中、破線は、場合により存在する二重結合である)
    で表される基であり;そしてR19は、エチル基、α−分
    枝状C3−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C 2
    −C6アルキニル基、(C1−C6アルコキシ)C1−C6
    アルキル基、(C1−C6アルキルチオ)C1−C6アルキ
    ル基、(C5−C8シクロアルキル)(C2−C5−α−分
    枝状アルキル)−基、C3−C8シクロアルキル基、C5
    −C8シクロアルケニル基、3−6員の酸素原子若しく
    はイオウ原子含有の複素環式環基、又はフェニル基であ
    り、前記R19基は、それそれ、ヒドロキシ基、ハロゲン
    原子、及びC 1−C4アルキル基から独立して選んだ置換
    基1〜3個で置換されていることができる〕で表される
    化合物の製造方法、あるいは前記式(1)で表される化
    合物及び前記式(5)で表される化合物の製造方法であ
    って、式(3): 【化16】 で表される化合物を、ピリジニウムp−トルエンスルホ
    ネート又はp−トルエンスルホン酸一水和物の存在下、
    あるいはピリジニウムp−トルエンスルホネートとp−
    トルエンスルホン酸一水和物との両方の存在下で、非プ
    ロトン性溶媒中にて、式: R3C(O)R3’ で表される化合物、式: H3CO(R3)C=CR3’R3” で表される化合物、又は式: 【化17】 [上記各式中、R3、R3’、R3”、X4、X5、及びX3
    は前記と同じ意味である]で表される化合物で処理する
    ことを含む、前記の製造方法。
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