JPH11312793A - 誘電体メモリ - Google Patents

誘電体メモリ

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JPH11312793A
JPH11312793A JP10118192A JP11819298A JPH11312793A JP H11312793 A JPH11312793 A JP H11312793A JP 10118192 A JP10118192 A JP 10118192A JP 11819298 A JP11819298 A JP 11819298A JP H11312793 A JPH11312793 A JP H11312793A
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JP
Japan
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film
dielectric
platinum
platinum film
irregularities
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JP10118192A
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English (en)
Inventor
Hiromi Shimazu
ひろみ 島津
Hideo Miura
英生 三浦
Hiroyuki Ota
裕之 太田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄積電荷量を増加させ、高集積化のために構造
が微細化されても、情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量を
減少させることなく、安定に動作することができる誘電
体メモリを提供する。 【解決手段】白金膜を備えた下部電極の前記白金膜上形
成された誘電体膜と、該誘電体膜上に形成された上部電
極とを有する情報蓄積用容量素子が、Si基板と電気的
に接続している誘電体メモリにおいて、前記白金膜表面
に凹凸が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘電体メモリおよび
その製造方法に関し、とくに情報蓄積用容量素子が少な
くとも白金膜と誘電体膜とからなる誘電体メモリに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の微細化にともない、
情報蓄積用容量素子の面積が減少し、容量の絶対値も減
少する傾向にある。容量Cは、例えば平行平板電極構造
の場合は、
【0003】
【数1】 C=ε・S/d …(数1) で決定される。ここで、εは誘電体の誘電率、Sは電極
の面積、dは誘電体の膜厚(電極間の距離)である。情
報蓄積用容量素子に使用される電極の面積Sを増大する
ことなく、容量を確保するためには、誘電率εの高い誘
電体を使用するか、誘電体の膜厚dを薄くすることが必
要である。
【0004】しかし、誘電体の薄膜化には限度があるた
め、情報蓄積用容量素子に使用される絶縁膜の平面状の
面積を増大することなく、容量を確保する技術として
は、例えば特開平3−256358 号公報に示されているよう
に、誘電率の高いPZT(Pb(ZrXTi1-X)O3等の
誘電体を使用した半導体装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には、以下の課題が存在する。
【0006】DRAM等の情報蓄積用容量素子を持つ半
導体装置では、今後、高集積化のため、さらに構造の微
細化が進められ、情報蓄積用容量素子の電極の表面積S
も小さくなり、蓄積電荷量が減少してしまうという問題
がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、高集積化のため
に構造が微細化されても、情報蓄積用容量素子の蓄積電
荷量が減少することなく、安定に動作する誘電体メモリ
構造を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、高集積化のために構
造が微細化されても、情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量
が減少することなく、安定に動作する誘電体メモリの製
造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記の目的は、白
金膜を備えた下部電極と、該下部電極の前記白金膜上形
成された誘電体膜と、該誘電体膜上に形成された上部電
極とを有する情報蓄積用容量素子が、Si基板と電気的
に接続している誘電体メモリにおいて、前記白金膜に凹
凸(ヒロック)を設けることにより達成される。
【0010】白金膜に凹凸を設けることにより、この白
金膜に接する誘電体膜の表面積は、凹凸が無い場合に比
べて増大する。このため、凹凸が無い場合に比べ、蓄積
電荷量Cが増大する。したがって、本発明によれば、誘
電体メモリが高集積化のために構造が微細化されても、
情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量が減少することなく、
安定に動作する誘電体メモリ構造が提供される。
【0011】(2)また、上記の他の目的は、白金膜を
備えた下部電極をSi基板上に形成し、前記白金膜上に
誘電体膜を形成し、さらに該誘電体膜上に上部電極を形
成することにより情報蓄積用容量素子を形成する誘電体
メモリの製造方法において、前記白金膜を成膜後、一度
高温で熱処理を施した後、前記白金膜上に誘電体膜を形
成することにより達成される。
【0012】下部電極として少なくとも白金膜を形成
後、高温熱処理を施すと、Si基板との熱膨張係数差に
よって、白金膜内部に熱応力(圧縮応力)が発生する。
温度上昇に連れ白金膜内部の圧縮応力が増加し、約10
00MPaに達したとき、白金膜表面に凹凸(ヒロッ
ク)が発生することを明らかにした。この工程の後、誘
電体膜を前記白金膜の凹凸に沿って成膜すれば、容量の
実行面積を増加させることができ、凹凸が無い場合に比
べ、蓄積電荷量Cが増大させることができる。したがっ
て、高集積化のために構造が微細化されても、情報蓄積
用容量素子の蓄積電荷量が減少することなく、安定に動
作する誘電体メモリの製造方法が提供される。
【0013】(3)上記(2)において、好ましくは、
高温熱処理を不活性雰囲気中で行う。
【0014】これにより、白金膜を酸素が拡散して白金
膜の下面に形成されている導電性膜等が酸化するのを防
止し、導電性膜の酸化による白金膜と導電性膜界面の剥
離を防止できる。
【0015】(4)また、上記(2)において、好まし
くは、高温熱処理を約300℃以上で行う。
【0016】ヒロック形成の最低温度は白金膜の堆積温
度に依存しており、堆積温度が上昇するにしたがって、
ヒロック形成の最低温度も上昇する。ヒロックを形成す
るためには、最低でも約300℃で熱処理すればよいこ
とを明らかにした。したがって、高温熱処理を約300
℃以上で行うことによって、白金膜表面に突起(ヒロッ
ク)を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。
【0018】まず、本発明における第1の実施形態であ
る誘電体メモリ構造の主要部の断面構造を図1に示す。
【0019】シリコン基板1の主面のアクティブ領域に
形成されたMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のト
ランジスタと、その上部に配置された1個の情報蓄積用
容量素子18とで構成されている。それぞれのMOSト
ランジスタ11は素子分離膜2によって素子分離されて
いる。
【0020】MOSトランジスタは、ゲート酸化膜3,
ゲート電極4および一対の拡散層5,6(ソース,ドレ
イン領域)で構成されている。前記ゲート電極4の上部
および側壁には酸化シリコン膜7が形成されている。ゲ
ート酸化膜3は、例えばシリコン酸化膜,窒化珪素膜あ
るいは誘電体膜あるいはこれらの積層構造からなる。ま
た、ゲート電極4は、例えば多結晶シリコン膜や金属薄
膜、あるいは金属シリサイド膜あるいはこれらの積層構
造からなる。
【0021】MOSトランジスタの上部全面には、例え
ばBPSG〔Boron-doped PhosphoSilicate Glass〕膜
やSOG(Spin On Glass)膜、あるいは化学気相蒸着法
やスパッタ法で形成したシリコン酸化膜や窒化膜等から
なる絶縁膜9が形成されている。
【0022】MOSトランジスタの一方の拡散層5に
は、ビット線8が接続されており、他方の拡散層は、絶
縁膜のコンタクトホール内に例えばCVD(Chemical V
aporDeposition:化学気相成長法)により形成された多
結晶シリコン膜を介して情報蓄積用容量素子18に接続
されている。
【0023】前記情報蓄積用容量素子18は、下層から
順に、例えばTiN膜等の導電性膜12,白金膜13が
積層された下部電極17、さらに誘電体膜14,上部電
極15を積層した構造で構成されている。さらに、情報
蓄積用素子18は絶縁膜16で覆われている。前記誘電
体膜14には、酸化シリコン,窒化シリコン,酸化タン
タル,PZT(Pb(ZrXTi1-X)O3),BST(Bax
Sr1-xTiO3)等が望ましい。
【0024】ここで、前記白金膜の表面には凹凸(ヒロ
ック)13aが設けられている。下部電極である白金膜
に凹凸を設けることにより、この白金膜に接する誘電体
膜の表面積を凹凸が無い場合に比べ増大させることがで
き、誘電体膜14の蓄積電荷量を凹凸が無い場合よりも
増加させることができる。したがって、高集積化のため
に構造が微細化されても、情報蓄積用容量素子の蓄積電
荷量が減少させることなく、安定に動作する誘電体メモ
リを形成することが可能である。なお、前記白金膜13
の膜厚は例えば100nm、凹凸(ヒロック)13aの
高さは例えば10〜100nm程度である。
【0025】なお、上記第1の実施形態においては、情
報蓄積用容量素子の下部電極17とシリコン基板1とが
多結晶シリコン10を介して接続されている場合につい
て示したが、接続のための材料はこれに限定されるもの
ではなく、金属薄膜,金属シリサイド膜、あるいは導電
性高分子膜あるいは多結晶シリコン膜も含めてこれらの
複数材料からなる積層構造であっても構わない。また、
シリコン基板1と下部電極17とが直接接する構造、す
なわち、MOSトランジスタ11を覆う絶縁膜9のコン
タクトホール10a内に導電性膜12や白金膜などが縦
断面馬蹄形状に入り込むような構造としてもい。これら
の場合も同様の効果が得られる。
【0026】また、本実施形態においては、下部電極が
白金膜と導電性膜の二層構造となっている場合について
示したが、下部電極に少なくとも白金膜が形成されてい
れば、導電性膜12はなくても構わない。また、白金膜
が含まれていれば、他の導電性膜を形成した3層以上の
積層構造であっても構わない。これらの場合でも同様の
効果が得られる。
【0027】また、白金膜の凹凸13aが規則的に設け
られた場合について図に示したが、白金膜の凹凸13a
は不規則に設けられていても構わない。これらの場合も
同様の効果が得られる。
【0028】また、前記導電性膜12と前記白金膜13
の界面には、ボイドが形成されていても構わない。これ
らの場合も同様の効果が得られる。また、ボイドによ
り、白金膜13や誘電体膜14の膜内部応力を緩和する
効果も得られる。
【0029】なお、上記第1の実施形態においては、白
金膜の凹凸13aの形状が半球状の場合について示した
が、この形状に限られず、図2に示すように、白金膜の
凹凸13bの形状が三角状になっていてもよい。要は、
白金膜の表面に凹凸が設けられていればよく、凹凸の形
状に関わらず、これらの場合も同様の効果が得られる。
【0030】次に、本発明における第2の実施形態であ
る誘電体メモリ構造の主要部の断面構造を図3に示す。
【0031】シリコン基板1の主面のアクティブ領域に
形成されたMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のト
ランジスタと、その上部に配置された1個の情報蓄積用
容量素子18とで構成されている。それぞれのMOSト
ランジスタ11は素子分離膜2によって素子分離されて
いる。
【0032】MOSトランジスタは、ゲート酸化膜3,
ゲート電極4および一対の拡散層5,6(ソース,ドレ
イン領域)で構成されている。前記ゲート電極4の上部
および側壁には酸化シリコン膜7が形成されている。ゲ
ート酸化膜3は、例えばシリコン酸化膜,窒化珪素膜あ
るいは誘電体膜あるいはこれらの積層構造からなる。ま
た、ゲート電極4は、例えば多結晶シリコン膜や金属薄
膜、あるいは金属シリサイド膜あるいはこれらの積層構
造からなる。
【0033】MOSトランジスタの上部全面には、例え
ばBPSG〔Boron-doped PhosphoSilicate Glass〕膜
やSOG(Spin On Glass)膜、あるいは化学気相蒸着法
やスパッタ法で形成したシリコン酸化膜や窒化膜等から
なる絶縁膜9が形成されている。
【0034】MOSトランジスタの一方の拡散層5に
は、ビット線8が接続されており、他方の拡散層は、絶
縁膜のコンタクトホール内に例えばCVD(Chemical V
aporDeposition:化学気相成長法)により形成された多
結晶シリコン膜を介して情報蓄積用容量素子18に接続
されている。
【0035】前記情報蓄積用容量素子18は、下部シリ
コン膜19、例えばTiN膜等の導電性膜12,白金膜
13が積層された下部電極17、さらに誘電体膜14,
上部電極15から構成されている。下部シリコン膜19
は王冠状に加工され、その表面に導電性膜12が形成さ
れている。また、導電性膜12表面には、凹凸を有する
白金膜13が形成され、その表面に誘電体膜14、さら
にその表面に上部電極15が形成されている。前記誘電
体膜14には、酸化シリコン,窒化シリコン,酸化タン
タル,PZT(Pb(ZrXTi1-X)O3),BST(Bax
Sr1-xTiO3)等が望ましい。さらに、情報蓄積用素
子18は絶縁膜16で覆われている。
【0036】ここで、前記白金膜の表面には凹凸(ヒロ
ック)13aが設けられている。下部電極である白金膜
に凹凸を設けることにより、この白金膜に接する誘電体
膜の表面積を凹凸が無い場合に比べ増大させることがで
き、誘電体膜14の蓄積電荷量を凹凸が無い場合よりも
増加させることができる。したがって、高集積化のため
に構造が微細化されても、情報蓄積用容量素子の蓄積電
荷量が減少させることなく、安定に動作する誘電体メモ
リを形成することが可能である。なお、前記白金膜13
の膜厚は例えば100nm、凹凸(ヒロック)13aの
高さは例えば10〜100nm程度である。
【0037】また、前記導電性膜12と前記白金膜13
の界面には、ボイド200が形成されており、これによ
って白金膜13や誘電体膜14の膜内部応力を緩和する
効果も得られる。
【0038】なお、上記第1の実施形態においては、情
報蓄積用容量素子の下部電極17とシリコン基板1とが
多結晶シリコン10を介して接続されている場合につい
て示したが、接続のための材料はこれに限定されるもの
ではなく、金属薄膜,金属シリサイド膜、あるいは導電
性高分子膜あるいは多結晶シリコン膜も含めてこれらの
複数材料からなる積層構造であっても構わない。また、
シリコン基板1と下部電極17とが直接接する構造、す
なわち、MOSトランジスタ11を覆う絶縁膜9のコン
タクトホール10a内に導電性膜12や白金膜などが縦
断面馬蹄形状に入り込むような構造としてもい。これら
の場合も同様の効果が得られる。
【0039】また、本実施形態においては、下部電極が
白金膜と導電性膜の2層構造となっている場合について
示したが、下部電極に少なくとも白金膜が形成されてい
れば、導電性膜12はなくても構わない。また、白金膜
が含まれていれば、他の導電性膜を形成した3層以上の
積層構造であっても構わない。これらの場合でも同様の
効果が得られる。
【0040】また、白金膜の凹凸13aが規則的に設け
られた場合について図に示したが、白金膜の凹凸13a
は不規則に設けられていても構わない。これらの場合も
同様の効果が得られる。
【0041】なお、上記第1の実施形態においては、白
金膜の凹凸13aの形状が半球状の場合について示した
が、この形状に限られず、図2に示すように、白金膜の
凹凸13bの形状が三角状になっていてもよい。要は、
白金膜の表面に凹凸が設けられていればよく、凹凸の形
状に関わらず、これらの場合も同様の効果が得られる。
また、本実施例では情報蓄積用素子18の下部シリコン
膜19の形状を王冠状としたが、フィン状でもよい。
【0042】次に、本発明第3の実施形態である誘電体
メモリの製造工程の一部を示す断面構造図を図4〜図7
に示す。以下、その製造手順を本実施形態の製造工程の
概略を図の順を追って説明する。
【0043】第1工程:シリコン基板1主面に素子分離
膜2によりアクティブ領域と素子分離領域を設ける。前
記シリコン基板1のアクティブ領域にゲート酸化膜3及
びゲート電極4を形成する。次に前記ゲート電極4と前
記素子分離膜2をマスクにして前記シリコン基板1に不
純物を注入し、拡散層5,6を形成する。絶縁膜7を形
成後、前記拡散層5と電気的に接するようにビット線8
を形成する。本工程は通常のMOSトランジスタ構造の
製造工程であり、本発明には直接関係するものではない
ので、本記載内容に限定されるものではなく、通常のト
ランジスタ形成工程であれば構わない。以上の第1工程
が終了した状態を図4に示す。
【0044】第2工程:素子を形成したシリコン基板1
上全面に絶縁膜9を形成する。この絶縁膜9は例えば各
種酸化シリコンあるいは窒化珪素あるいはこれらの積層
構造からなる。そして、前記絶縁膜9に、コンタクトホ
ールを設ける。絶縁膜9上面、コンタクトホール内部の
絶縁膜側壁、およびコンタクトホール底面の拡散層6に
接するように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposit
ion;化学気相成長法)により多結晶シリコン10を堆積
し、コンタクトホール内部を前記多結晶シリコン10に
よって埋める。なお、多結晶シリコン膜10はこれに限
定されるものではなく、導電性材料であれば金属,金属
シリサイド、あるいは高分子あるいは多結晶シリコンも
含めた複数の材料から成る積層構造であっても構わな
い。その後、絶縁膜9上面に堆積した多結晶シリコン膜
をエッチングなどによって除去する。前記絶縁膜9上
面、多結晶シリコン10上面に、多結晶シリコンに電気
的に接するように、導電性成膜12を成膜する。さら
に、前記導電性膜12に接するように、例えば膜厚が約
100nmの白金膜13を成膜する。以上の第2工程が
終了した状態を図5に示す。
【0045】第3工程:白金膜13を成膜後、高温で熱
処理を行う。なお、熱処理は不活性雰囲気中で行い、熱
処理温度は約300℃以上とすることが望ましい。この
工程により前記白金膜13表面に高さが10〜100n
m程度の凹凸(ヒロック)が形成される。以上の第3工
程が終了した状態を図6に示す。
【0046】第4工程:この後、前記白金膜13に接す
るように、誘電体膜14を成膜する。誘電体膜14に
は、酸化シリコン,窒化シリコン,酸化タンタル,PZ
T,BST等が好ましい。そして、前記誘電体膜14に
接するように、上部電極15を形成し、さらに、全面に
絶縁膜16を形成する。図7は、ここまでの工程が終了
した状態にほぼ相当する。
【0047】その後、所望の工程を行い、半導体装置が
完成される。例えば、一層目の配線および絶縁膜を形成
した後、必要に応じて、二層目以降の配線および絶縁膜
の形成が行われ、MOSトランジスタ構造が完成する。
本工程はあくまでも参考例であり、これに限定されるも
のではなく配線層数も一層に限定されるものではない。
【0048】上記の第2の実施形態による誘電体メモリ
の製造方法においては、第2工程で下部電極として白金
膜13を形成後、この白金膜に接するように誘電体膜を
形成する前に、高温加熱処理を行う(第3工程)。この
工程により、白金膜13表面に凹凸(ヒロック)13a
が形成される。これは、以下の理由による。すなわち、
白金膜13はシリコン基板1や多結晶シリコン10や絶
縁膜9を形成するシリコン酸化膜などに比べて熱膨張係
数が大きいため、熱処理過程において白金膜がシリコン
基板や絶縁膜等から相対的に圧縮応力を受けることにな
る。白金膜に発生する圧縮応力が約1000MPa以上
になった場合に白金膜表面に突起が形成され、これによ
り凹凸が形成される。凹凸の設けられた白金膜に接する
ように誘電体膜を形成することにより、誘電体膜の表面
積を増大させることができ、この結果、情報蓄積用容量
素子の蓄積電荷量を凹凸が無い場合よりも増加させるこ
とができる。したがって、高集積化のために構造が微細
化されても、情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量を減少さ
せることなく、安定に動作することができる誘電体メモ
リが形成される。
【0049】また、第3工程の熱処理を不活性雰囲気で
行うことにより、白金膜を酸素が拡散して白金膜の下面
に形成されている導電性膜等が酸化するのを防止し、導
電性膜の酸化による白金膜と導電性膜界面の剥離を防止
できる。
【0050】また、第3工程の熱処理を約300℃以上
の温度で行うことにより、白金膜表面に多数の凹凸(ヒ
ロック)を形成することができる。図8にヒロック発生
密度の熱処理温度依存性を示す。ヒロック形成の最低温
度は白金膜の堆積温度に依存しており、白金膜を室温で
堆積した場合にはヒロックは約300℃以上の熱処理で
形成される。また、白金膜を500℃で堆積した場合に
はヒロックは約500℃以上の熱処理で形成されること
が、実験により明らかとなった。すなわち、堆積温度が
上昇するにしたがって、ヒロック形成の最低温度も上昇
する。したがって、ヒロックを形成するためには、最低
でも約300℃で熱処理すればよく、高温熱処理を約3
00℃以上で行うことによって、白金膜表面に突起(ヒ
ロック)を安定に形成することができる。
【0051】なお、本実施形態においては、下部電極が
白金膜と導電性膜の2層構造となっている場合について
示したが、下部電極に少なくとも白金膜が形成されてい
れば、導電性膜12はなくても構わない。また、白金膜
が含まれていれば、他の導電性膜を形成した3層以上の
積層構造であっても構わない。これらの場合でも同様の
効果が得られる。
【0052】また、本実施例では平行平板キャパシタの
製造方法について示したが、情報蓄積用素子が王冠状,
フィン状の場合も同様に、下部電極を構成する白金膜1
3を形成した後、一度高温で熱処理をすることによっ
て、前記白金膜13に凹凸を形成することができ、同様
の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも白金膜と誘
電体膜とからなる情報蓄積用容量素子が、Si基板と電
気的に接続している誘電体メモリにおいて、下部電極で
ある白金膜に凹凸(ヒロック)を設けることにより、誘
電体膜の表面積を増大させることができるので、情報蓄
積用容量素子の蓄積電荷量を凹凸がない場合よりも増加
させることができる。したがって、高集積化のために構
造が微細化されても、情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量
を減少させることなく、安定に動作することができる誘
電体メモリが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態である誘電体メ
モリの要部の断面図である。
【図2】下部電極における白金膜の凹凸の形状の変形例
を示す図である。
【図3】本発明における第2の実施形態である誘電体メ
モリの要部の断面図である。
【図4】本発明における第3の実施形態である誘電体メ
モリ製造工程の一部を示す断面図である。
【図5】本発明における第3の実施形態である誘電体メ
モリ製造工程の一部を示す断面図である。
【図6】本発明における第3の実施形態である誘電体メ
モリ製造工程の一部を示す断面図である。
【図7】本発明における第3の実施形態による製造方法
で製造される誘電体メモリの主要部の構造を示す断面図
である。
【図8】ヒロック発生密度の熱処理温度依存性を示した
特性図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…素子分離膜、3…ゲート酸化
膜、4…ゲート電極、5,6…拡散層、7,9,16…
絶縁膜、8…ビット線、10…多結晶シリコン、10a
…コンタクトホール、11…MOSトランジスタ、12
…導電性膜、13…白金膜、13a,13b…白金膜の
凹凸(ヒロック)、14…誘電体膜、15…上部電極、
17…下部電極、18…情報蓄積用容量素子、19…下
部シリコン膜、200…ボイド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白金膜を備えた下部電極と、該下部電極の
    前記白金膜上形成された誘電体膜と、該誘電体膜上に形
    成された上部電極とを有する情報蓄積用容量素子が、S
    i基板と電気的に接続している誘電体メモリにおいて、
    前記白金膜が凹凸(ヒロック)を有することを特徴とする
    誘電体メモリ。
JP10118192A 1998-04-28 1998-04-28 誘電体メモリ Pending JPH11312793A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10118192A JPH11312793A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 誘電体メモリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009060121A (ja) * 2002-01-16 2009-03-19 Micron Technology Inc Dramセルキャパシタの電極表面積拡大方法

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