JPH11311688A - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

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JPH11311688A
JPH11311688A JP11009531A JP953199A JPH11311688A JP H11311688 A JPH11311688 A JP H11311688A JP 11009531 A JP11009531 A JP 11009531A JP 953199 A JP953199 A JP 953199A JP H11311688 A JPH11311688 A JP H11311688A
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敦也 平野
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真 入部
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英樹 黒崎
Takashi Fukumoto
隆 福本
Yasuhiro Aizawa
泰博 相澤
Satoshi Sugano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短尺燃料棒の配置位置に関係なく常に短尺燃料
棒上端より上方の燃料スペーサの圧力損失を十分低減で
き、かつその燃料スペーサの構造強度を確保する。 【解決手段】正方格子状に配列された燃料棒2と、この
燃料棒2が7本配列可能な領域に配置された2本の水ロ
ッド3と、燃料棒2及び水ロッド3の間隔を保持する燃
料スペーサ4a,4bとを有し、燃料スペーサ4a,4
bは、互いに結合され燃料棒2が挿入されるセル9と、
これらセル9の最外周を取り囲むバンド11とを備えて
いる燃料集合体1において、短尺燃料棒2b1,b2は、
正方格子状配列の最外周領域に配置された4本の第1短
尺燃料棒2b1を含み、燃料スペーサ4bは、第1短尺
燃料棒2b1に対応する格子位置のセル9を省略し、そ
れに代えて、その格子位置の両側に最外周領域において
隣接する2つのセル9A,9Bとバンド11とを連結す
る支持部材17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉に
おいて使用される燃料集合体に係わり、特に、燃料スペ
ーサを備えた燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉用の燃料集合体
は、例えば特開平2−163695号公報に開示されて
いる。この燃料集合体は、複数本の燃料棒と、2本の水
ロッドとを備えている。燃料棒は、9×9正方格子状に
配列されている。これら燃料棒及び水ロッドは、燃料バ
ンドルを構成しており、軸方向に並んだ複数個の燃料ス
ペーサにより一定間隔に保持される。
【0003】燃料スペーサは、多数の筒状部材と、1つ
の帯状部材と、複数のループ状ばねと、水ロッドを保持
するための断面略Ω形状の水ロッド保持部材とを備えて
いる。
【0004】筒状部材は、多数個が互いに接合されて束
ねられている。そして、各筒状部材は、燃料棒が配置さ
れる各格子位置に設けられ、対応する燃料棒が1つずつ
挿入される。帯状部材は、正方形状を備えており、束ね
られた多数の筒状部材の外周部を取り囲んでいる。また
帯状部材は、チャンネルボックスの内面側に突出してそ
の内面と接触する突起部材(バスタブ)を備えている。
ループ状ばねは、隣接する一対の筒状部材の接合位置に
設けられ、燃料棒を押し付けて保持するも。なおこのル
ープ状ばねは、隣接する筒状部材の両方に燃料棒がそれ
ぞれ挿入されてはじめて機能し押圧力が生じるようにな
っている。
【0005】水ロッド保持部材は、水ロッドに隣接する
筒状部材のうちの2つに接合されている。なお、水ロッ
ドに隣接する上記2つの筒状部材内の燃料棒を保持する
ためにループ状ばねを配置しようとする場合、スペーサ
全体のばねの配置上、この2つの筒状部材には対になる
相手方の筒状部材がないため、そのままではばねの機能
を発揮できなくなる。そこで、それぞれに接合された上
記水ロッド保持部材の接合部に、ばね押さえ用突片とば
ね保持用突片を設け、ばね保持用突片にループ状ばねを
保持しばね押さえ用突片で押さえることにより、燃料棒
保持のために必要な押圧力が生じるようにしている。
【0006】一方、沸騰水型の燃料集合体における核的
特性の向上のために、特開平5−232273号公報に
記載のように、複数の燃料棒のうち一部の燃料棒の長さ
を他の燃料棒よりも短く(以下適宜、短尺燃料棒とい
う)する構成が知られている。この公知例による燃料集
合体では、ボイド係数の低減による反応度制御性の向上
等の観点から、格子状配列の最外周及び水ロッドの隣接
位置に短尺燃料棒を配置している。
【0007】ここで、前述したように、燃料スペーサは
軸方向に複数箇所設けられるものである。そのため、上
記のような短尺燃料棒を備えた燃料集合体に適用される
燃料スペーサのうち短尺燃料棒の上端より上方に位置す
るものは、その短尺燃料棒の格子位置では燃料棒が存在
しないことになる。そこでこれに応じて、短尺燃料棒上
端より上方に位置する燃料スペーサにおいて、その格子
位置の筒状部材を削除し圧力損失の低減を図る構造が既
に提唱されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
5−232273号公報のように短尺燃料棒を格子状配
列の最外周及び水ロッドの隣接位置に配置した燃料集合
体において、短尺燃料棒より上方に位置する燃料スペー
サの当該格子位置の筒状部材を単に削除しようとする場
合、以下のような2つの課題が生じる。
【0009】(1)強度上の課題 通常の燃料スペーサにおいては、短尺燃料棒の位置が、
燃料棒の格子状配列の最外周でない内側領域に位置して
いる。そのため、圧力損失の低減を図るため、その格子
位置の筒状部材を削除しても、スペーサ外周を取り囲む
帯状部材に接する筒状部材は連続的に接している。した
がって、燃料スペーサ全体としての構造強度をほとんど
低下させることがない。
【0010】すなわち、例えば、地震時や燃料集合体取
り扱い時等において、外力がチャンネルボックスを介し
燃料スペーサに作用する場合、この荷重はまず、帯状部
材に設けられた突起部材に伝わる。その後、帯状部材を
介し、その内側に配置接合された格子状配列最外周領域
の筒状部材に伝達される。そしてさらに、順次格子状配
列内周側の筒状部材へと伝達されていく。このように荷
重の伝達路において帯状部材及び筒状部材がほぼ連続的
に配置されている場合は、これら接合体が一体となって
強度確保効果を発揮するため、燃料スペーサ全体として
の構造的強度は十分に確保される。
【0011】これに対し、最外周の短尺燃料棒に対応す
る筒状部材を削除した場合は、格子状配列最外周領域の
筒状部材の並びがその削除位置で不連続となる。そのた
め、多数の筒状部材の接合体としての強度確保への効果
があまり発揮されず、燃料スペーサ全体としての構造強
度が低下することになる。
【0012】そこで、このような強度低下を最小限にす
るべく、例えば特開平6−3473号公報に開示の構造
が提唱されている。この燃料スペーサは、正方形状の帯
状部材に設けられチャンネルボックスからの力を主とし
て受けるバスタブを備えている。そして、このバスタブ
を、帯状部材の各辺2箇所に対辺において対向するよう
に合計8箇所配置している。これにより、対向する2つ
のバスタブ間のすべての格子位置に筒状部材を必ず設け
て強度を確保する。そしてこれと同時に、それ以外の部
分で筒状部材を削除して圧力損失低下を図るものであ
る。
【0013】しかしながら、上記特開平6−3473号
公報の燃料スペーサでは、以下のような別の課題が新た
に生じる。すなわち、短尺燃料棒を備えた燃料集合体の
設計では、その短尺燃料棒をどこに配置するかは、要求
される核的特性に対応して種々の場合が考えられる。し
かし、上記燃料スペーサでは、対向する2つのバスタブ
間のすべての格子位置の筒状部材は削除することができ
ない。そのため、もしそれらの位置に短尺燃料棒を配置
する場合には十分な圧力損失低下を図ることができな
い。逆に、十分な圧力損失低下を図ることを優先する場
合には、対向する2つのバスタブ間のすべての格子位置
に短尺燃料棒を配置できなくなる。そのため、その分燃
料集合体の設計の自由度が限定される。
【0014】(2)ばね配置上の懸念 また、上記のように短尺燃料棒を格子状配列の最外周及
び水ロッドの隣接位置に配置した燃料集合体において、
短尺燃料棒より上方に位置する燃料スペーサの当該格子
位置の筒状部材を単に削除しようとする場合、上記とは
別に以下のような課題も存在する。
【0015】例えば、後述の図2及び図3に示す燃料集
合体のように、9×9正方格子状に燃料棒を配列した燃
料集合体でその配列の燃料棒の7本分の領域に2つの水
ロッドを配置し、かつ9×9格子状配列の最外周各辺中
点に1本ずつ計4本の短尺燃料棒を配置し、さらに中央
部3×3正方格子状領域内で水ロッドに隣接するコーナ
ー部に計2本の短尺燃料棒を配置する場合がある。
【0016】この燃料集合体において、短尺燃料棒より
上方に位置する燃料スペーサにおいて、短尺燃料棒の格
子位置のセルを単に削除する場合を考える。このとき、
部材点数を増加させないために従来と同様の1種類のル
ープ状ばねのみを用いるとする。この場合、スペーサ全
体のループ状ばねの配置を全面的に見直す必要が生じ
る。そのばね配置を見直した構造による比較例を図24
に示す。図24において、スペーサ103は、筒状部材
であるセル104を束ねて接合している。また、隣接す
る一対のセル104,104の接合位置に、燃料棒10
1を押し付け保持するためのループ状ばね105を設け
ている。そしてこのとき、図24における短尺燃料棒1
01Aに対応する6つの格子位置106a,106b,
106c,106d,106e,106fには、セル1
04を設けないことにより、圧力損失の低減を図ってい
る。これに伴い、図示のように、ループ状ばね105の
配置が特開平2−163695号公報に記載の配置から
全面的に変更されている。
【0017】上記のようなばね配置の変更の結果、中央
部3×3正方格子状領域内で水ロッド102,102に
隣接するコーナー部の格子位置106e,106fで、
対になる相手方のセルがないフリーな2つのループ状ば
ね105A,105Bが近接して存在することとなる。
そのため、これらループ状ばね105A,105Bにば
ねの機能を発揮させるためには、各格子位置106e,
106fにおいて2つのループ状ばね105A,105
Bが同時に押圧力を生じ得るようにするための何らかの
ばね押さえ構造を設ける必要がある。
【0018】しかしながら、従来、このような1つの格
子位置で2つ以上のフリーなループ状ばねを取り付ける
ばね押さえ構造は存在しなかった。またこのとき、水ロ
ッドを保持するための断面略Ω形状の水ロッド保持部材
108との接続構造にも配慮する必要がある。
【0019】本発明の第1の目的は、短尺燃料棒の配置
位置に関係なく常に短尺燃料棒上端より上方の燃料スペ
ーサの圧力損失を十分低減できるとともに、その燃料ス
ペーサの構造強度を確保できる燃料集合体を提供するこ
とにある。
【0020】本発明の第2の目的は、短尺燃料棒の配置
位置に関係なく常に短尺燃料棒上端より上方の燃料スペ
ーサの圧力損失を十分低減できるとともに、1種類かつ
必要最小限の数のループ状ばねをスペーサ全体に合理的
に配置できる燃料集合体を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、正方格子状に配列され、他
の燃料棒より燃料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含
む複数本の燃料棒と、この燃料棒が1本以上配列可能な
領域に配置された少なくとも1本の水ロッドと、前記複
数本の燃料棒及び水ロッドの相互の径方向間隔を保持し
かつ軸方向複数箇所に設けられた複数の燃料スペーサと
を有する燃料集合体において、前記複数本の短尺燃料棒
は、前記正方格子状配列の最外周領域に配置された少な
くとも1本の第1短尺燃料棒を含み、前記複数の燃料ス
ペーサのそれぞれは、互いに結合され前記燃料棒がそれ
ぞれ挿入される複数の筒状部材と、これら複数の筒状部
材の最外周を取り囲む帯状部材とを備えており、かつ、
前記複数の燃料スペーサのうち前記第1短尺燃料棒の上
端位置より上方に位置する第1燃料スペーサのうちの少
なくとも1つは、前記第1短尺燃料棒に対応する第1格
子位置の前記筒状部材を省略し、それに代えて、前記最
外周領域において前記第1格子位置の両側に隣接する2
つの第1筒状部材と前記帯状部材とを連結する第1支持
部材を設ける。軸方向複数箇所に複数の燃料スペーサを
設けるとき、第1短尺燃料棒の上端よりも上方に位置す
る第1燃料スペーサにおいては、第1短尺燃料棒に相当
する第1格子位置には燃料棒が存在しない。そこでこの
位置の筒状部材を省略することにより、冷却材が燃料集
合体を上方に流れるときの流れ抵抗を減らし、圧力損失
を十分低減することができる。ここで、この筒状部材の
省略により、正方格子状配列最外周領域の筒状部材の並
びが当該第1格子位置で不連続となる。しかし、この第
1格子位置の最外周領域両側の2つの第1筒状部材と帯
状部材とを第1支持部材で連結することにより、帯状部
材を介してそれら2つの第1筒状部材が互いに固定され
る。これにより、帯状部材からの荷重が伝達されてきた
とき、その荷重を、その連結固定された2つの第1筒状
部材および第1支持部材の連結構造体により受けること
ができる。したがって、第1格子位置に筒状部材があっ
た場合とほぼ同様の構造的強度を確保することができ
る。またこの第1支持部材はバスタブの配置に関係なく
設置可能である。そのため、従来構造と異なり、最外周
領域のうち対向する2つのバスタブ間に第1短尺燃料棒
があった場合でもその位置の筒状部材を省略し十分な圧
力損失低減を図ることができる。以上のように、第1短
尺燃料棒の配置位置に関係なく、第1短尺燃料棒上端よ
り上方の第1燃料スペーサの構造強度を常に確保しつつ
その第1燃料スペーサの圧力損失を十分低減できる。
【0022】(2)また上記第1の目的を達成するため
に、本発明は、正方格子状に配列され、他の燃料棒より
燃料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含む複数本の燃
料棒と、この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置さ
れた少なくとも1本の水ロッドと、前記複数本の燃料棒
及び水ロッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複
数箇所に設けられた複数の燃料スペーサとを有する燃料
集合体において、前記複数本の短尺燃料棒は、前記正方
格子状配列の最外周領域に配置された少なくとも1本の
第1短尺燃料棒を含み、前記複数の燃料スペーサのそれ
ぞれは、互いに結合され前記燃料棒がそれぞれ挿入され
る複数の筒状部材と、これら複数の筒状部材の最外周を
取り囲む帯状部材とを備えており、かつ、前記複数の燃
料スペーサのうち前記第1短尺燃料棒の上端位置より上
方に位置する第1燃料スペーサのうちの少なくとも1つ
は、前記第1短尺燃料棒に対応する第1格子位置の前記
筒状部材を省略し、それに代えて、前記最外周領域にお
いて前記第1格子位置の両側に隣接する2つの第1筒状
部材と、前記第1格子位置に内側で隣接する第2筒状部
材とを連結する第2支持部材を設ける。軸方向複数箇所
に複数の燃料スペーサを設けるとき、第1短尺燃料棒の
上端よりも上方に位置する第1燃料スペーサにおいて
は、第1短尺燃料棒に相当する第1格子位置には燃料棒
が存在しない。そこでこの位置の筒状部材を省略するこ
とにより、冷却材が燃料集合体を上方に流れるときの流
れ抵抗を減らし、圧力損失を十分低減することができ
る。ここで、この筒状部材の省略により、正方格子状配
列最外周領域の筒状部材の並びが当該第1格子位置で不
連続となる。しかし、この第1格子位置の最外周領域両
側の2つの第1筒状部材と、その第1格子位置の内側に
隣接する第2筒状部材とを第2支持部材で連結すること
により、その第2筒状部材を介してそれら2つの第1筒
状部材が互いに固定される。これにより、帯状部材から
の荷重が伝達されてきたとき、その荷重を、その連結固
定された2つの第1筒状部材、第2支持部材、及び第2
筒状部材の連結構造体により受けることができる。した
がって、第1格子位置に筒状部材があった場合とほぼ同
様の構造的強度を確保することができる。またこの第2
支持部材はバスタブの配置に関係なく設置可能である。
そのため、従来構造と異なり、最外周領域のうち対向す
る2つのバスタブ間に第1短尺燃料棒があった場合でも
その位置の筒状部材を省略し十分な圧力損失低減を図る
ことができる。以上のように、第1短尺燃料棒の配置位
置に関係なく、短尺燃料棒上端より上方の第1燃料スペ
ーサの構造強度を常に確保しつつその第1燃料スペーサ
の圧力損失を十分低減できる。
【0023】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記第1又は第2支持部材は、前記筒状部材
よりも小さな横断面積を備えている。
【0024】(4)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記少なくとも1つの第1燃料スペーサ
は、前記2つの第1筒状部材のうち一方と、前記第1又
は第2支持部材との連結部分に、その一方の第1筒状部
材に挿入される前記燃料棒を保持するためのばねに押圧
力を付与するばね押圧手段を備えている。これにより、
燃料スペーサ内での燃料棒保持用ばねの配置の自由度を
増すことができる。
【0025】(5)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記複数本の短尺燃料棒は、前記水ロッ
ドに隣接する領域に配置された少なくとも1本の第2短
尺燃料棒を含んでおり、前記複数の燃料スペーサのそれ
ぞれは、前記複数の筒状部材のうち前記正方格子状配列
の最内周領域にあるものに結合され前記水ロッドを保持
する水ロッド保持部材をさらに備えており、前記少なく
とも1つの第1燃料スペーサは、前記第2短尺燃料棒に
対応する第2格子位置の前記筒状部材を省略し、それに
代えて、その第2格子位置から前記格子状配列の外周側
に隣接する2つの第3筒状部材と前記水ロッド保持部材
とを連結する第3支持部材を設ける。
【0026】(6)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、
前記帯状部材に設けられ、前記正方格子状配列の最外周
領域において互いに隣接する2つの前記筒状部材間にそ
れぞれ突出し冷却材流れを誘導する複数の第1突起部材
をさらに備えており、かつ、前記少なくとも1つの第1
燃料スペーサは、前記第1又は第2支持部材に隣接する
前記突起部材のうち少なくとも1つを省略している。各
燃料スペーサに第1突起部材を設けることにより、燃料
集合体内の冷却材流れを極力燃料棒側に向け、燃料棒の
冷却効果を向上して限界出力特性を改善することができ
る。ここで、短尺燃料棒の上端より上方に位置する第1
燃料スペーサについては、第1又は第2支持部材が設け
られる第1格子位置及び第2格子位置では燃料棒が存在
しない。そのため、その近傍に第1突起部材を設けても
あまり意味がない。そこで、第1又は第2支持部材に隣
接する第1突起部材を省略することで、突出形状による
圧力損失増大分をなくし、圧力損失のさらなる低下を図
ることができる。
【0027】(7)上記(6)において、さらに好まし
くは、前記第1短尺燃料棒は、前記正方格子状配列の4
隅位置以外の最外周領域に配置されている。限界出力特
性改善効果は、正方格子状配列の最外周領域のうち4隅
位置が最も大きい。そして、それ以外の最外周領域は、
4隅位置よりは効果が小さい。したがって、第1短尺燃
料棒及び第1第2支持部材が4隅位置以外の最外周領域
に配置されている場合には、それら支持部材に隣接する
突起部材を省略してもそれほど限界出力特性改善効果は
低下しない。逆に突起部材省略による圧力損失低下効果
は同様に得ることができる。すなわち、第1短尺燃料棒
及び第1第2支持部材が4隅位置以外の最外周領域に配
置されている場合が、突起部材を省略するのには好適で
ある。
【0028】(8)上記第2の目的を達成するために、
本発明は、正方格子状に配列され、他の燃料棒より燃料
有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含む複数本の燃料棒
と、この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置された
少なくとも1本の水ロッドと、前記複数本の燃料棒及び
水ロッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数箇
所に設けられた複数の燃料スペーサとを有する燃料集合
体において、前記複数本の短尺燃料棒は、前記正方格子
状配列の最外周領域に配置された少なくとも1本の第1
短尺燃料棒と、前記水ロッドに隣接する前記格子位置に
配置された少なくとも1本の第2短尺燃料棒とを含み、
前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され
前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、隣
接する一対の前記筒状部材の接合位置に設けられそれら
筒状部材内の前記燃料棒を押圧する第1ループ状ばねと
を備えており、かつ、前記複数の燃料スペーサのうち前
記第1及び第2短尺燃料棒の上端位置より上方に位置す
る第1燃料スペーサのうちの少なくとも1つは、前記第
1及び第2短尺燃料棒にそれぞれ対応する第1及び第2
格子位置にある前記筒状部材が省略されており、前記第
2格子位置に隣接する格子位置にある複数の筒状部材
は、該第2格子位置側に当該筒状部材内の前記燃料棒を
押圧する第2ループ状ばねがそれぞれ設けられており、
かつ、それら複数の第2ループ状ばねは、前記第2格子
位置に設けられたばね押さえ部材によって支持されてい
る。第1及び第2短尺燃料棒の上端より上方に位置する
少なくとも1つの第1燃料スペーサにおいて、本来不要
である第1及び第2格子位置にある筒状部材を省略する
ことにより、圧力損失の低減を図ることができる。そし
て、この第1燃料スペーサにおいて、上記のような第1
及び第2格子位置の筒状部材の削除の結果、スペーサ全
体のループ状ばねの配置見直しが生じる場合がある。そ
してさらにこの場合、第2格子位置に隣接する格子位置
にある複数の筒状部材の第2格子位置側に、それら筒状
部材内の燃料棒を押圧するために第1ループ状ばねと同
一種類の第2ループ状ばねが設けられる場合がある。こ
こで、通常、ループ状ばねは、隣接する筒状部材の両方
に燃料棒が挿入されないと押圧力を生じないように構成
されている。ところが、それら複数の第2ループ状ばね
は、第2格子位置に燃料棒が存在しないため第2格子位
置側でそれぞれフリーとなり押圧力を生じることができ
ない。そこで本発明においては、この第2格子位置にば
ね押さえ部材を設ける。これにより、それらフリーの複
数の第2ループ状ばねを支持し、対応する燃料棒への押
圧力を発生可能とすることができる。
【0029】(9)上記(8)において、好ましくは、
前記スペーサのばね押さえ部材は、前記複数の第2ルー
プ状ばねのループ形状の中にそれぞれ挿入されて対応す
る第2ループ状ばねをそれぞれ保持する複数のばね保持
部と、前記複数の第2ループ状ばねのループ形状に外周
側からそれぞれ当接することにより対応する前記燃料棒
への押圧力を発生可能に支持する複数のばね押さえ部と
を備えている。
【0030】(10)上記(9)において、さらに好ま
しくは、前記複数のばね保持部及び前記複数のばね押さ
え部は、それぞれ、複数のばね保持用突片及び複数のば
ね押さえ用突片を備えており、かつ、前記複数のばね保
持用突片はすべて一の方向に突出しており、前記複数の
ばね押さえ用突片のうち少なくとも1つの突片は他の方
向に突出している。ばね保持用突片及びばね押さえ用突
片は、通常、ばね押さえ部材の基板部分から切り込むよ
うにしてその突片形状を形成する。このとき、ばね押さ
え用突片は、第2ループ状ばねのループ形状の外周側か
ら当接する。そのため、ループ形状の中に挿入されるば
ね保持用突片よりも、ばね押さえ部材の内側に突出させ
る必要がある。そのため、すべてのばね押さえ用突片の
突出方向をばね保持用突片の突出方向と同じにすると、
ばね押さえ用突片両側の切り込み量をより大きくしなけ
ればならない。その分、ばね押さえ部材のうち、切り込
まれないばね押さえ用突片の付け根部分の幅が小さくな
る。そのため、第2ループ状ばねの押圧力に対して十分
な強度や剛性を確保するのが困難となる。これに対し
て、少なくとも1つのばね押さえ用突片の突出方向をば
ね保持用突片の突出方向と逆にする。これにより、この
ような問題を回避し、十分な強度や剛性を確保すること
ができる。
【0031】(11)上記(9)において、また好まし
くは、前記複数のばね保持部及び前記複数のばね押さえ
部は、それぞれ、複数のばね保持用突片及び複数のばね
押さえ用突片を備えており、かつ、前記複数のばね押さ
え用突片のうち少なくとも1つの突片は、その先端が、
対向する位置にある前記ばね押さえ部材の基板部分に連
結されている。少なくとも1つのばね押さえ用突片は、
付け根部分と先端部分との両方で基板部分に一体化され
ることとなるので、第2ループ状ばねの押圧力に対して
十分な強度や剛性を確保することができる。
【0032】(12)上記(8)において、また好まし
くは、前記少なくとも1つの第1燃料スペーサは、前記
水ロッドを径方向に保持する水ロッド保持部材をさらに
備えており、前記ばね押さえ部材は、前記水ロッド保持
部材に接合されている。ばね押さえ部材と水ロッド保持
部材の接合体によって、第2格子位置側がフリーとなる
第2ループ状ばねに燃料棒への押圧力を発生可能に支持
するとともに、水ロッドを径方向に保持することができ
る。
【0033】(13)上記(8)において、また好まし
くは、前記少なくとも1つの第1燃料スペーサのばね押
さえ部材は、前記水ロッドを径方向に保持する水ロッド
保持部材を兼ねている。
【0034】(14)上記(8)において、また好まし
くは、前記第2ループ状ばねは、前記第2格子位置に行
方向及び列方向に隣接する2つの筒状部材の該第2格子
位置側に設けられている。
【0035】(15)さらに上記第2の目的を達成する
ために、本発明は、9行9列の正方格子状に配列され、
他の燃料棒より燃料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を
含む複数本の燃料棒と、前記正方格子状配列における3
行3列配列内の前記燃料棒が7本配列可能な領域に配置
された2本の水ロッドと、前記複数本の燃料棒及び水ロ
ッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数箇所に
設けられた複数の燃料スペーサとを有する燃料集合体に
おいて、前記複数本の短尺燃料棒は、前記正方格子状配
列の最外周領域が形成する正方形の各辺中点にそれぞれ
に配置された4本の第1短尺燃料棒と、前記3行3列配
列のうち前記水ロッドが配置された領域以外の領域にそ
れぞれ配置された2本の第2短尺燃料棒とを含み、前記
複数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され前記
燃料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、隣接す
る一対の前記筒状部材の接合位置に設けられそれら筒状
部材内の前記燃料棒を押圧する第1ループ状ばねとを備
えており、かつ、前記複数の燃料スペーサのうち前記第
1及び第2短尺燃料棒の上端位置より上方に位置する第
1燃料スペーサのうちの少なくとも1つは、前記4本の
第1短尺燃料棒及び前記2本の第2短尺燃料棒にそれぞ
れ対応する4つの第1格子位置及び2つの第2格子位置
にある6つの前記筒状部材が省略されており、前記第2
格子位置に行方向及び列方向にそれぞれ隣接する格子位
置にある2つの筒状部材は、該第2格子位置側に当該筒
状部材内の前記燃料棒を押圧する第2ループ状ばねがそ
れぞれ設けられており、かつ、それら2つの第2ループ
状ばねは、前記第2格子位置に設けられたばね押さえ部
材によって支持されている。
【0036】(16)上記(15)において、好ましく
は、前記ばね押さえ部材は、該ばね押さえ部材の外周側
方向に突出し冷却材流れを誘導する少なくとも1つの第
2突起部材を有する。第2格子位置のばね押さえ部材の
ある高さには、燃料棒は存在しないため、本来冷却の必
要はない。そこで、ばね押さえ部材に第2突起部材を設
けることにより、そこを通る冷却材流れを極力第2格子
位置まわりの他の燃料棒へと向けるようにする。これに
より、冷却材の有効活用を図り、燃料棒の冷却効果を向
上することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図6により説明する。本実施形態による燃料集合体の構
造を表す縦断面図を図2に、図2中A−A断面による横
断面図を図3に示す。これら図2及び図3において、燃
料集合体1は、9行9列の正方格子状に配列され内部に
燃料ペレット(図示せず)を充填した74本の燃料棒2
と、この燃料棒2が7本配列可能な領域に配置された2
本の水ロッド3と、燃料棒2及び水ロッド3の相互の径
方向間隔を保持する燃料スペーサ4と、燃料棒2および
水ロッド3からなる燃料バンドルの上端部および下端部
をそれぞれ保持する上部タイプレート5および下部タイ
プレート6と、以上の構造の外周部を覆うチャンネルボ
ックス8とを備えている。
【0038】燃料棒2は、燃料有効長(燃料ペレットが
充填されている長さ)が通常の長さである燃料棒2a
と、燃料有効長が燃料棒2aよりも短い短尺燃料棒2b
とから構成されている。また短尺燃料棒2bは、正方格
子状配列の最外周領域に配置された4本の第1短尺燃料
棒2b1と、水ロッド3に隣接する領域に配置された2
本の第2短尺燃料棒2b2とから構成されている。
【0039】燃料スペーサ4は、軸方向複数箇所に設け
られている。このとき、図3に示したように74本の燃
料棒2中には燃料有効長が短い短尺燃料棒2bが含まれ
ており、燃料集合体1上部の燃料スペーサにおいてはこ
れら短尺燃料棒2bの格子位置には燃料棒が存在しなく
なる。そこでこれに応じて、これら短尺燃料棒2bの上
端位置より下方の燃料スペーサ4aと、上方の燃料スペ
ーサ4bとでは構造が若干異なるようになっている。こ
れら燃料スペーサ4a及び4bの構造を表す上面図を図
4及び図1にそれぞれ示す。
【0040】これら図4及び図1において、燃料スペー
サ4a及び4bは、燃料棒2の配列に対応して9行9列
の正方格子状に配列されて互いに溶接接合され、かつ燃
料棒2がそれぞれ挿入される多数(スペーサ4aでは7
4個、スペーサ4bでは70個)の筒状部材(セル)9
と、これらセル9の結合体の最外周を取り囲む正方形状
の帯状部材(バンド)10と、セル9のうち正方格子状
配列の最内周領域にあるものに溶接接合され水ロッド3
を径方向及び軸方向に保持する横断面略Ω形状の水ロッ
ド保持部材12及び略1/4円筒状の水ロッド保持部材
13と、この水ロッド保持部材13に設けられ水ロッド
3を保持するための押圧力を与える水ロッド保持用ばね
14とを備えている。セル9は、略円筒形状の部材であ
り、それぞれ、燃料棒2保持用の2つの突起9aと、隣
接するセル9との接合部に設けられ燃料棒2を押圧する
ループ状ばね10を適切に支持するばね支持部(図示せ
ず)を備えている。なおこのばね及びばね支持部の構造
は、特に詳細を図示しないが公知のものであり、例え
ば、特開平6−273560号公報に開示の構造となっ
ている。
【0041】バンド11は正方形状の各辺が互いに溶接
により接合されており、正方格子状配列の最外周領域に
おいて互いに隣接する2つのセル9,9間に突出するよ
うに折り曲げられて冷却材流れを誘導する多数のフロー
タブ15と、正方形状の各辺に2つずつ設けられチャン
ネルボックス8側に突出してその内面と接触する8個の
バスタブ16とが形成されている。
【0042】本実施形態の要部は、燃料スペーサ4bの
構造にある。すなわち、図1において、燃料スペーサ4
bが図4の燃料スペーサ4aと異なるのは、第1短尺燃
料棒2b1に対応する第1格子位置7aのセル9を省略
し、それに代えて、支持部材17を設けたことである。
この支持部材17は、第1短尺燃料棒2b1に対応する
第1格子位置7aの両側に格子状配列の最外周領域にお
いて隣接する2つのセル9A,9Bと、バンド11とを
連結するようになっている。この支持部材17の構造を
表す斜視図を図5に示す。この図5に示すように、支持
部材17は、横断面八角形の筒を縦に半分に割った形状
をしている。なお煩雑化を避けるためにこの図での図示
を省略したが、図1に示されるように、支持部材17に
は、隣接するセル9Aとの連結部分に、セル9Aに挿入
される燃料棒2を保持するためのループ状ばね10を適
切に支持しかつ押圧力を付与するばね支持部を備えてい
る。なおこのばね支持部の構造は、特に詳細を図示しな
いが公知のものであり、例えば、特開平2−16369
5号公報に開示の構造となっている。なお、燃料スペー
サ4bにおいて、第2短尺燃料棒2b2に対応する格子
位置のセル9についてはそのまま残してあるが、特に必
要のないループ状ばね10を除去している。
【0043】以上のように構成した本実施形態の燃料集
合体によれば、以下のような効果を奏する。 (1)圧力損失の低減 この効果を比較例を用いて説明する。すなわち、比較例
として、図4に示したようにセル9を全く省略せずすべ
ての格子位置に配置した燃料スペーサ4aと同一構造の
スペーサを、燃料集合体1の第1短尺燃料棒2b1の上
端よりも上方に配置した場合を考える。この場合、本来
燃料棒がなく不要であるはずの第1短尺燃料棒2b1に
相当する格子位置のセル9が設けられているため、その
分、圧力損失が必要以上に大きくなる。これに対し、本
実施形態の燃料スペーサ4bにおいては、第1短尺燃料
棒2b1に相当する第1格子位置7aのセル9が省略さ
れ、代わりに、図1に示すように半八角形筒状の支持部
材17が設けられる。これにより、冷却材である水が燃
料集合体1を上方に流れるときの流れ抵抗が比較例の場
合よりも大幅に減るため、圧力損失を十分低減すること
ができる。
【0044】(2)構造的強度の確保 この効果を上記比較例を用いて詳細に説明する。
【0045】まず、上述したように、比較例による燃料
スペーサ(図4の燃料スペーサ4aと同一構造)では、
スペーサ外周を取り囲むバンド11に接するすべてのセ
ル9が互いに連続的に接しており、これによってスペー
サ全体としての構造強度を維持している。例えば、地震
時や燃料集合体取り扱い時等において外力がチャンネル
ボックス8を介しその燃料スペーサに作用する場合に
は、この荷重はまず、バンド11に設けられた8個のバ
スタブ16に伝わる。その後、バンド11を介し、その
内側に配置接合された格子状配列最外周領域のセル9に
伝達され、さらに、順次格子状配列内周側のセル9へと
伝達されていく(図4参照)。このように、この比較例
による燃料スペーサでは、荷重の伝達路においてセル9
が連続的に配置されておりこれらの接合体が一体となっ
て強度確保効果を発揮するため、燃料スペーサ全体とし
ての構造的強度は十分に確保される。これに対し、本実
施形態による燃料スペーサ4bは、図1に示すように、
セル9A,9B間でセル9を1つ省略していることによ
り、正方格子状配列最外周領域のセル9の並びがセル9
Aとセル9Bとの間で不連続となる。しかしながら、こ
れら2つのセル9A,9Bを支持部材17で連結するこ
とにより、バンド11を介してそれら2つのセル9A,
9Bが互いに強固に固定される。これにより、上記のよ
うにしてバンド11からの荷重が伝達されてくるとき、
その荷重を、その連結固定された2つのセル9A,9B
および支持部材17の連結構造体により受けることがで
きるので、この格子位置にセル9がある比較例の燃料ス
ペーサとほぼ同等の構造的強度を確保することができ
る。
【0046】(3)短尺燃料棒配置に関する設計の自由
度の確保 上記(1)(2)のように本実施形態の燃料スペーサ4
bにおいては、スペーサ全体の構造的強度を確保しつつ
圧力損失の低減を図ることができるが、これは格子状配
列最外周領域のどの位置に第1短尺燃料棒2b1があっ
てもそれに関係なく可能であり、その意味で設計の自由
度が確保されている。すなわち、前述したように、短尺
燃料棒を備えた燃料集合体の設計において、その短尺燃
料棒をどこに配置するかは、その燃料集合体に要求され
る核的特性に対応して種々の場合が考えられるため、例
えば、正方格子状配列の最外周領域のうち対向する2つ
のバスタブ16,16間に相当する位置に第1短尺燃料
棒2b1を配置する場合も有り得る。このような場合、
例えば特開平6−3473号公報に示された従来構造の
燃料スペーサでは、対向する2つのバスタブ16,16
間のすべての格子位置のセル9は省略できないため、十
分な圧力損失低下を図ることができない。逆に、十分な
圧力損失低下を図ることを優先する場合には、対向する
2つのバスタブ16,16間のすべての格子位置に短尺
燃料棒を配置できなくなるため、その分燃料集合体の設
計の自由度が限定される。これに対して、本実施形態の
燃料スペーサ4bでは、このような場合でも、その第1
短尺燃料棒2b1の配置に応じて、図6の燃料スペーサ
4bAに示すように、その位置のセル9を省略し代わり
に支持部材17を設置するように変形することが可能で
ある。したがって、上記従来構造の燃料スペーサと異な
り、格子状配列の最外周領域のうち対向する2つのバス
タブ16,16間に第1短尺燃料棒2b1があった場合
にも、スペーサ強度を確保しつつ十分な圧力損失低減を
図ることができる。
【0047】以上(1)〜(3)で説明したように、本
実施形態の燃料スペーサ4bによれば、第1短尺燃料棒
2b1の配置位置に関係なく、短尺燃料棒2b1上端より
上方の燃料スペーサ4bの構造強度を常に確保しつつそ
の燃料スペーサ4bの圧力損失を十分低減できる。
【0048】(4)ばね配置に関する設計の自由度の確
保 前述したように、燃料棒2を押圧するループ状ばね10
は公知のものであり、元来、隣接するセル9,9の間に
配置され、それらセル9,9の両方に燃料棒2がそれぞ
れ挿入されてはじめて機能し押圧力が生じるものであ
る。そのため、第1短尺燃料棒2b1に相当する格子位
置に新たに設ける支持部材17にばね押圧力を付与する
手段を特に設けない場合には、隣接するセル9Aとの接
合部分に配置されるループ状ばね10の支持部材17側
が自由端となり、セル9A内の燃料棒2を押圧する機能
が発揮できない。そのため、このセル9A内の燃料棒2
を押圧するためには、このループ状ばね10をセル9A
から支持部材17と反対側に隣接するセル9との間に配
置しなければならなくなり、この結果、スペーサ全体の
ばね配置を全面的に見直す必要が生じ、設計上の制約が
大きくなる。しかしながら、本実施形態においては、支
持部材17に設けたばね支持部によって、燃料棒2を押
圧するループ状ばね10を支持するとともにこのループ
状ばね10に押圧力を付与する。これにより、セル9A
内のループ状ばね10を図4のスペーサ4aの場合と同
様に機能させることができるので、ループ状ばね10の
配置の自由度を増し、図4の燃料スペーサ4aと同じ設
計自由度を確保することができる。
【0049】本発明の第2の実施形態を図7〜図11に
より説明する。本実施形態は、第1短尺燃料棒2b1の
上端よりも上方に配置されるスペーサにおいて、ばねの
配置と支持部材の形状を変えた場合の実施形態である。
【0050】図7は、本実施形態によるスペーサ204
bの構造を表す上面図である。第1の実施形態において
図1に示したスペーサ4bと共通の部分には同一の符号
を付し、説明を省略する。この図7において、スペーサ
204bが図1のスペーサ4bと異なるのは、第2短尺
燃料棒2b2に対応する第2格子位置7bのセル9に代
えて、支持部材218を設けたことである。この支持部
材218は、第2短尺燃料棒2b2に対応する第2格子
位置7bから正方格子状配列の外周側に隣接する2つの
セル9C,9Dと水ロッド保持部材12とを連結するも
のであり、その形状は、略多角形筒状を基本に、極力圧
力損失を低減するために構造上不必要な一部の多角形の
辺を削除した形状となっている。またこのスペーサ20
4bでは、第1短尺燃料棒2b1に対応する格子位置の
両側に隣接する2つのセル9A,9Bとバンド11とを
連結する支持部材として、図1に示した支持部材17か
らばね支持部を除去した構造の支持部材217を用いて
いる。これにより支持部材217にはループ状ばね10
が配置されなくなるため、スペーサ全体のばね配置が変
わり、支持部材218に、セル9C,9D内の燃料棒2
を押圧するループ状ばね10を適切に支持するとともに
このループ状ばね10に押圧力を付与する2つのばね支
持部(図示せず)が設けられている。このばね支持部
は、支持部材218のセル9C,9Dとの接合部に設け
られ、セル9のばね支持部と同様に公知のものを単純に
2つ設けたものとなっている。
【0051】その他の構成は第1の実施形態とほぼ同様
である。
【0052】本実施形態によれば、第1の実施形態と同
様の効果に加え、支持部材217がばね支持部を備えな
いのでその構造を簡略化できる効果がある。
【0053】なお、上記第2の実施形態においては、支
持部材217として半八角形筒形状のものを用いたが、
これに限られず、他の形状、例えば、セル9と同一厚み
の半円筒形状(一部の周長を削除した円筒形状)の部材
を用いてもよい。この場合、以下のような効果がある。
すなわち、通常、セル9は、所定の外径・肉厚の円管を
所定の長さに切断した後、突起9aの加工およびばね支
持部の切欠の加工等が施されることにより製造される。
ここで、支持部材217Aをセル9と同一厚さの半円筒
形状とすれば、セル9の素材である円管を流用して支持
部材217Aの製作が可能となり、素材の共用化により
製造コストの低減が図れるという効果がある。なお、支
持部材217Aの円筒周長は、圧力損失低減の観点か
ら、隣接するセル9との接合・溶接上問題ない範囲で短
くすることが好ましい。
【0054】また、支持部材217としてセル9と同様
の略円筒形状の部材を用いてもよい。このような支持部
材217Aを備えたスペーサ204bAの構造を示す上
面図を図8に示す。なおこの支持部材217Aは、第1
短尺燃料棒2b1に対応する第1格子位置7aの両側に
隣接するセル9A,9Bとバンド11とを連結するのに
加え、第1格子位置7aの正方格子状配列内周側に隣接
するセル9Eとも連結する。但し、支持部材217は、
燃料スペーサの構造強度上許容できる範囲で薄肉となっ
ており、これによってセル9よりも横断面積が小さく圧
力損失が小さくなるように配慮されている。支持部材2
17Aの製造にあっては、セル9の素材の円管とは別に
所定の肉厚を有する円管を用い製造するか、またはセル
9の素材の円管を用い内面の研削により内径を大きくす
る(つまり肉厚を小さくする)。後者の場合には、支持
部材217Aとセル9との素材の共用化により製造コス
トの低減が図れる効果がある。なお、本変形例の支持部
材217Aの断面形状は、その断面積がセル9より小さ
いという条件さえ満足すれば、円筒形状でなく多角形筒
状であってもよいことはいうまでもない。
【0055】さらに、上記支持部材217Aとして、前
述した支持部材218と断面形状が同一で、ループ状ば
ね10を支持するばね支持部がない点を除けば類似形状
となるものを用いてもよい。この場合、支持部材218
を製造する際に、同一断面形状の当該支持部材(217
Aに代わるもの)から打ち抜き・曲げ加工等により製造
することができる。すなわち、当該支持部材(217A
に代わるもの)と支持部材218との素材を共有できる
ので、製造コストの低減が図れる。なお、このとき、そ
のような素材共有化にあたって、支持部材218の形状
を、多角形筒状のみでなく薄肉円筒形状または一部の周
長を削除した円筒形状としてもよいことはいうまでもな
い。
【0056】本発明の第3の実施形態を図9〜図11に
より説明する。本実施形態は、第1短尺燃料棒2b1の
上端よりも上方に配置されるスペーサにおいて、支持部
材の形状及び支持構造をさらに変えた場合の実施形態で
ある。
【0057】図9は、本実施形態によるスペーサ304
bの構造を表す上面図である。第1の実施形態において
図1に示したスペーサ4bと共通の部分には同一の符号
を付し、説明を省略する。この図9において、スペーサ
304bが図1のスペーサ4bと異なるのは、第1短尺
燃料棒2b1に対応する第1格子位置(前述した図3参
照)7aの支持部材17に代えて、新たに支持部材31
7を設けたことである。この支持部材317は、第1短
尺燃料棒2b1に対応する第1格子位置7aの両側に格
子状配列の最外周領域において隣接する2つのセル9
A,9Bと、その第1格子位置7aから正方格子状配列
の内周側方向に隣接するセル9Eとを連結するものであ
り、バンド11と接合せずに隣接するセル9A,9B,
9Eを接合している。そしてこれにより、スペーサ全体
でみると、図9に示すように、格子状配列における最外
周から2層目の各セル9がその周囲を90°ごとに4箇
所接合固定される構造となっている。また、支持部材3
17は、第1の実施形態の支持部材17と同様、横断面
八角形の筒を縦に半分に割った形状をしている。なお詳
細を図示しないが、この支持部材317にも支持部材1
7と同様に、隣接するセル9Aとの連結部分に、セル9
Aに挿入される燃料棒2を保持するためのループ状ばね
10を支持しかつ押圧力を付与するばね支持部を備えて
いる。
【0058】その他の構成は、第1の実施形態とほぼ同
様である。
【0059】以上のように構成した本実施形態の燃料集
合体によれば、第1の実施形態と同様、下記の4つの効
果を奏する。 (1)圧力損失の低減 本実施形態の燃料スペーサ304bにおいては、第1短
尺燃料棒2b1に相当する第1格子位置7aのセル9が
省略され、代わりに、半八角形筒状の支持部材317が
設けられる。これにより、冷却材である水が燃料集合体
1を上方に流れるときの流れ抵抗が大幅に減るため、圧
力損失を十分低減することができる。
【0060】(2)構造的強度の確保 本実施形態の燃料スペーサ304bにおいては、図9に
示すように、セル9A,9B間でセル9を1つ省略して
いることにより、正方格子状配列最外周領域のセル9の
並びがセル9Aとセル9Bとの間で不連続となる。しか
しながら、これら2つのセル9A,9Bと内周側に隣接
するセル9Eを支持部材317で連結することにより、
セル9Eを介して2つのセル9A,9Bが互いに強固に
固定される。これにより、バンド11からの荷重が伝達
されてくるとき、その荷重を、その連結固定された2つ
のセル9A,9B、支持部材317、及びセル9Eの連
結構造体により受けることができるので、この格子位置
にセル9がある燃料スペーサとほぼ同等の構造的強度を
確保することができる。
【0061】(3)短尺燃料棒配置に関する設計の自由
度の確保 本実施形態の燃料スペーサ304bでは、格子状配列最
外周領域のどの位置に第1短尺燃料棒2b1があっても
その位置のセル9を省略し代わりに支持部材317を設
置することができる。したがって、例えば特開平6−3
473号公報の燃料スペーサと異なり、格子状配列の最
外周領域のうち対向する2つのバスタブ16,16間に
第1短尺燃料棒2b1があった場合にもその位置のセル
9を省略し、スペーサ強度を確保しつつ十分な圧力損失
低減を図ることができる。
【0062】(4)ばね配置に関する設計の自由度の確
保 本実施形態の燃料スペーサ304bにおいては、支持部
材317に設けたばね支持部によって、燃料棒2を押圧
するループ状ばね10を支持するとともにこのループ状
ばね10に押圧力を付与する。これにより、第1短尺燃
料棒2b1のある第1格子位置7aにセル9がある燃料
スペーサと同じばね配置の自由度を確保することができ
る。
【0063】なお、上記第3の実施形態も、その基本構
成を変更しない範囲で種々の変形が可能である。それら
変形例を以下、説明する。
【0064】図10は、第2の実施形態と同様、第2短
尺燃料棒2b2に対応する格子位置に支持部材318を
設けかつ支持部材317からばね支持部を除去したスペ
ーサ304bAの構造を示す上面図である。図10にお
いて、支持部材318は、第2短尺燃料棒2b2に対応
する第2格子位置7bから正方格子状配列の外周側に隣
接する2つのセル9C,9Dと水ロッド保持部材12と
を連結するものであり、その形状は、略円筒形状となっ
ている。またこのとき、支持部材317Aはばね支持部
を除去されており、これによってスペーサ全体のばね配
置が変わることに対応し、支持部材318に、セル9
C,9D内の燃料棒2を押圧するループ状ばね10を適
切に支持するとともにこのループ状ばね10に押圧力を
付与する2つのばね支持部(第2の実施形態と同様に公
知のものを単純に2つ設けた構造)が設けられている。
本変形例によれば、支持部材317がばね支持部を備え
ないのでその構造を簡略化できる効果がある。
【0065】なお、上記図10の変形例のスペーサにお
いてさらに、支持部材317Aとして、セル9と同一厚
さの半円筒形状(一部の周長を削除した円筒形状)を用
いてもよい。この場合、セル9の素材である円管を流用
して支持部材317Aの製作が可能となり、素材の共用
化により製造コストの低減が図れるという効果がある。
なお、支持部材317Aの筒周長は、圧力損失低減の観
点から、隣接するセル9との接合・溶接上問題ない範囲
で短くすることが好ましい。
【0066】また、支持部材318と支持部材317A
とで、類似形状の部材を用いてもよい。そのように構成
した支持部材317Bを備えたスペーサ304bBの構
造を示す上面図を図11に示す。図11において、これ
ら支持部材317B及び支持部材318Aは、ともに一
部の周長を削除した円筒形状であり、断面形状が同一と
なっている。これら2つは、セル9C,9D内の燃料棒
2を押圧するためのループ状ばね10を支持するばね支
持部が支持部材317Cにない点を除き、かなりの部分
で形状が類似となっている。これにより、支持部材31
8Aを製造する際に、同一断面形状の本変形例の支持部
材317Bから打ち抜き・曲げ加工等で製造することが
できるので、支持部材317Bと支持部材318Aとの
素材を共有でき、製造コストの低減が図れる。
【0067】本発明の第4の実施形態を図12により説
明する。本実施形態は、第1短尺燃料棒2b1の上端よ
りも上方に配置されるスペーサにおいて、フロータブを
一部削除した場合の実施形態である。
【0068】図12は、本実施形態によるスペーサ40
4bの構造を表す上面図である。第1の実施形態におい
て図1に示したスペーサ4bと共通の部分には同一の符
号を付し、説明を省略する。この図12において、スペ
ーサ404bが図1のスペーサ4bと異なるのは、バン
ド11に形成され冷却材流れを誘導する多数のフロータ
ブ15のうち、第1短尺燃料棒2b1に対応する第1格
子位置7aでセル9A,9Bとバンド11とを連結する
支持部材17に隣接する位置にあるものが省略されてい
ることである。
【0069】その他の構成は第1の実施形態とほぼ同様
である。
【0070】以上のような本実施形態によれば、以下の
効果を奏する。燃料スペーサ404bのバンド11に設
けられたフロータブ15は、燃料集合体1内の冷却材流
れを極力燃料棒2側に向け、燃料棒2の冷却効果を向上
して限界出力特性を改善する機能を果たす。しかしその
一方でその突出形状が冷却材流れの抵抗となるため、そ
の分圧力損失が増大する。ここで、燃料スペーサ404
bは短尺燃料棒2b1の上端より上方に位置するため、
支持部材17が設けられるその短尺燃料棒2b1の格子
位置では燃料棒が存在せず、その近傍にフロータブ15
を設けても限界出力特性向上のためにはあまり意味がな
く、圧力損失増大の弊害の方が大きい。そこで、支持部
材17に隣接するフロータブ15を省略することで、突
出形状による圧力損失増大分をなくし圧力損失のさらな
る低下を図ることができる。
【0071】なお、上記第4の実施形態では、第1短尺
燃料棒2b1が格子状配列最外周領域の4辺の各中点位
置に設けられ、それに隣接するフロータブ15を省略し
たが、これに限られず、第1短尺燃料棒2b1は最外周
領域の他の位置にあってもよい。但し、正方格子状配列
の4隅位置以外であることが好ましい。その理由は、以
下のようである。すなわち、フロータブ15による限界
出力特性改善効果は、正方格子状配列の最外周領域のう
ち4隅位置が最も大きく、それ以外の最外周領域はそれ
よりは効果が小さい。したがって、第1短尺燃料棒2b
1及び支持部材17が4隅位置以外の最外周領域に配置
されている場合には、それら支持部材17に隣接するフ
ロータブ15を省略してもそれほど限界出力特性改善効
果は低下しないのに対し、フロータブ15省略による圧
力損失低下効果は配置位置に関係なく大きい。これによ
り、第1短尺燃料棒2b1及び支持部材17が4隅位置
以外の最外周領域に配置されている場合が、フロータブ
15を省略するのには好適である。
【0072】また、上記第4の実施形態では、第1の実
施形態の構成において第1短尺燃料棒2b1に隣接する
フロータブ15のみを省略したが、これに限られず、限
界出力特性への影響が許容される範囲であれば、他の位
置のフロータブ15を省略することは可能であり、その
場合さらに圧力損失の低下を図ることができる。また第
2の実施形態や第3の実施形態の構成からフロータブ1
5を省略してもよい。
【0073】さらに、上記第1〜第4の実施形態におい
ては、いずれも、燃料棒2が7本配列可能な領域に2本
の水ロッドが配置されている燃料集合体に本発明を適用
した場合であったが、これに限られない。すなわち、燃
料棒2が6本以下又は8本以上配列可能な領域に1本又
は3本以上の水ロッドが配置される燃料集合体にも適用
できる。また、横断面正方形の角型水ロッドを備えた燃
料集合体に適用することもできる。図1の燃料スペーサ
4bの構成を、このような角型水ロッドを備えた燃料集
合体に応用した場合の燃料スペーサ4bBを図13に示
す。図13において、図1の燃料スペーサ4bと異なる
点は、角型水ロッドを支持する角型水ロッド保持部材1
2Aが中央部に設けられ、これに対応してセル9の数が
68個に減っていることである。その他の構成は図1と
ほぼ同様であり、同様の効果を得る。
【0074】また、上記第1〜第4の実施形態において
は、第1短尺燃料棒2b1以外に第2短尺燃料棒2b2を
備えた燃料集合体に本発明を適用した場合を例にとって
説明したが、これに限られず、第2短尺燃料棒2b2の
設けられる第2格子位置に通常の燃料有効長の燃料棒が
配置されていたり又は燃料棒が存在しない燃料集合体に
適用してもよい。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0075】さらに、上記第1〜第4の実施形態におい
ては、格子状配列の最外周領域に配置される第1短尺燃
料棒2b1は互いに分散して配置されており、最外周領
域で2本以上隣接配置されていなかったが、これに限ら
れない。例えば特開平6−2373号公報開示のように
最外周領域で2本以上短尺燃料棒が配置される場合も、
それらに対応する位置のセル9を削除するとともに上記
第1〜第3実施形態に示した支持部材17,217,3
17を応用したものを配置し、強度確保を図ることがで
きる。すなわちこれらの場合も、上記実施形態と同様の
効果を得る。
【0076】本発明の第5の実施形態を図14〜図20
により説明する。本実施形態は、1種類かつ必要最小限
の数のループ状ばねをスペーサ全体に合理的に配置する
場合の実施形態である。第1の実施形態と同等の部分に
は同一の符号を付し、適宜説明を省略する。本実施形態
による燃料スペーサ504bの構造を表す上面図を図1
4に示す。この図14において、本実施形態の燃料スペ
ーサ504bは、第1短尺燃料棒2b1に対応する第1
格子位置7a及び第2短尺燃料棒2b2に対応する第2
格子位置7bに対応するセル9が削除されており、これ
に伴って、スペーサ全体におけるループ状ばね10の配
置が、図4の燃料スペーサ4aの配置から全面的に変更
されている。そのため、水ロッド3に隣接する第2格子
位置7b,7bの同行隣接列及び同列隣接行に2つずつ
あるセル9C,9Dは、第2格子位置7b,7b側部分
に上記公知のばね支持部を備えており、ここにセル9
C,9D内の燃料棒2を押圧するためのループ状ばね1
0A,10Bが設けられている。そして、これら2つの
ループ状ばね10A,10Bは、第2格子位置7b,7
bに設けられた略円筒形状のばね押さえ部材19によっ
て、セル9C,9D内の燃料棒2への押圧力を発生可能
に支持されている(詳細は後述)。このばね押さえ部材
19は、燃料スペーサの構造強度上許容できる範囲で薄
肉となっており、これによってセル9よりも横断面積が
小さく圧力損失が小さくなるように配慮されている。ま
たセル9の素材である円管を流用してこのばね押さえ部
材19の製作を行うことも可能であり、この場合、素材
の共用化により製造コストの低減が図れるようになって
いる。なお、これら2つのばね押さえ部材19には、横
断面略Ω形状の上記水ロッド保持部材12が接合されて
いる。
【0077】このような燃料スペーサ4aと燃料スペー
サ504bの最も大きな差異をなす第2格子位置7b,
7b付近の詳細構造を、それぞれ分けて以下説明する。
【0078】(I)燃料スペーサ4a 燃料スペーサ4aの第2格子位置7b,7b付近の構造
を表す横断面図を図15に、水ロッド保持部材12とセ
ル9との接合部付近の構造を表す斜視図を図16に示
す。なお説明の便宜のために図15には燃料棒2及び水
ロッド3を併せて図示している。これら図15及び図1
6において、水ロッド保持部材12は、ループ状ばね1
0のループ形状の中に挿入されてループ状ばね10を保
持する舌状に突出した2つのばね保持用突片12a,1
2aと、ループ状ばね10のループ形状に外周側から当
接する舌状に突出したばね押さえ用突片12bとを備え
ている。
【0079】ばね保持用突片12a,12a及びばね押
さえ用突片12bは、すべて同じ方向(図16中左方)
に揃うように突出しており、ばね保持用突片12aは、
ばね押さえ用突片12bの上下に1つずつ計2つ設けら
れている。またこれらばね保持用突片12a,12a及
びばね押さえ用突片12bは、水ロッド保持部材12の
基板部分からプレス加工によって孔部12c,12cと
ともに切り欠き片を形成することにより製作され、さら
にばね押さえ用突片12bについてはその切り欠き片を
付け根から折り曲げた後に平らにすることによって製作
される。なおこの孔部12cは、ループ状ばね10を挿
入する際に取扱い上必要なスペースとして設けられるも
のである。このとき、ばね保持用突片12aに対応し
て、接合するセル9にも孔部9b,9b(但し一方は煩
雑防止のため図示せず)とともに突片9cが突片12a
と突出方向が対向するように形成されており、ばね保持
用突片12a,12aはその突片9cと接している。そ
して、このばね保持用突片12a,12aとセル突片9
cが接している部分がループ状ばね10のループ形状中
に挿入されることで、ループ状ばね10の上下方向の動
きが制限されるようになっている。なお、孔部12c,
12c及び孔部9b,9bの端部は、ループ状ばね10
の離脱を防止するための離脱防止部12c1,12c1及
び9b1,9b1(但し一方は図示せず)を形成してい
る。
【0080】また、ばね押さえ用突片12bは、ループ
状ばね10の伸縮による水平方向変位を制限し、これに
よって第2格子位置7b,7bのセル9内の燃料棒2へ
の押圧力を発生可能となっている。なおこのとき、図1
5に示すように、ばね押さえ用突片12bは、隣接する
燃料棒2との間の距離d1が、通常の隣接燃料棒2,2
間の距離d2と等しくなるようになっており、これによ
り、ばね押さえ用突片12bで押さえることにより生じ
るループ状ばね10の押圧力を、通常の2本の燃料棒
2,2で挟まれることにより生じるループ状ばね10の
押圧力と等しくし、適切に燃料棒2をセル9に固定でき
るようになっている。
【0081】(II)燃料スペーサ504b 本実施形態の要部である燃料スペーサ504bのばね押
さえ部材19とセル9との接合部付近の構造を表す一部
破断斜視図を図17に示す。この図17において、ばね
押さえ部材19は、ループ状ばね10A,10Bのルー
プ形状の中に挿入されてループ状ばね10A,10Bを
それぞれ保持するばね保持部として機能する、舌状に突
出した4つのばね保持用突片19a,19a及び19
b,19bと、ループ状ばね10A,10Bのループ形
状に外周側から当接するばね押さえ部として機能する、
舌状に突出した2つのばね押さえ用突片19c,19d
とを備えている。
【0082】これら突片19a,19b,19c,19
dの構造及び機能は、上記(I)で説明した水ロッド保
持部材12の突片12a及び12bに類似している。す
なわち、ばね保持用突片19aは、ばね押さえ用突片1
9cの上下に1つずつ計2つ設けられており、またばね
保持用突片19bも、ばね押さえ用突片19dの上下に
1つずつ計2つ設けられている。またこれらばね保持用
突片19a,19a及び19b,19bと、ばね押さえ
用突片19c,19dとは、ばね押さえ部材19のうち
円筒形状をなす基板部分19gからプレス加工によって
孔部19e,19e及び19f,19fとともに切り欠
き片を形成することにより製作され、さらにばね押さえ
用突片19c,19dについてはその切り欠き片を付け
根から折り曲げた後に平らにすることにより製作され
る。またこのとき、ばね保持用突片19a,19a及び
19b,19bは、セル9C,9Dに形成された突片9
Cc,9Dcとそれぞれ接しており、これら接している
部分がループ状ばね10A,10Bに挿入されている。
そして、このループ状ばね10A,10Bは、孔部19
e,19e及び19f,19fの離脱防止部19e1,
19e1及び19f1,19f1とセル9C,9Dの孔部
の離脱防止部(図示の煩雑防止のため符号省略)によっ
て離脱するのが防止されるようになっている。また、ば
ね押さえ用突片19c,19dは、ループ状ばね10
A,10Bの伸縮による水平方向変位を制限し、これに
よってセル9C,9D内の燃料棒2へ適正な押圧力(上
記(I)と同様の押圧力)を発生できるようになってい
る。
【0083】ここで、これら突片19a,19b,19
c,19dの構造上、上記(I)で説明した水ロッド保
持部材12の突片12a,12bと異なる大きな特徴
は、ばね保持用突片19a,19a及び19b,19b
はすべて同じ方向(図17中左方向)に揃うように突出
し、一方のばね押さえ用突片19dもこれらと同じ方向
に突出しているが、他方のばね押さえ用突片19cはこ
れとは逆の方向(図17中右方向)に突出していること
である。
【0084】次に、以上のように構成した本実施形態の
作用を説明する。 (1)反応度制御性の向上 本実施形態の燃料集合体1においては、9×9正方格子
状に配列された燃料棒2の中に6本の短尺燃料棒2bを
配置することにより、これら短尺燃料棒2bの上部に形
成される飽和水領域を利用してH/U比の均一化を図る
ことができる。このとき、これら短尺燃料棒2bを格子
状配列中最外周領域内の格子位置及び水ロッド3に隣接
する格子位置に配置することにより、特開平5−232
273号公報に開示されているように、ボイド係数の低
減による反応度制御性の向上をより効果的に図ることが
できる。
【0085】(2)圧力損失の低減 短尺燃料棒2bの上端より上方に位置する燃料スペーサ
4bにおいて不要となる第1及び第2格子位置7a,7
bのセル9を省略することにより、その分、圧力損失の
低減を図ることができる。なお、第2格子位置7bにお
いてはセル9の代わりにばね押さえ部材19が設けられ
ているが、前述のようにセル9よりも横断面積が小さく
圧力損失が小さくなっているので、その分圧力損失を低
減できる。
【0086】(3)ばねの合理的配置 燃料スペーサ504bにおける上記(2)のセル9の削
除の結果、必然的にスペーサ全体のループ状ばね10の
配置が変更されることとなり、第2格子位置7b,7b
に隣接する格子位置にあるセル9C,9Dの第2格子位
置7b側部分に、それらセル9C,9D内の燃料棒2を
押圧するためにループ状ばね10A,10Bが設けられ
る。通常のループ状ばね10は、隣接する一対のセル
9,9の両方に燃料棒2が挿入されてはじめて機能する
ようになっているため、そのままでは格子位置18e,
18fでフリーとなるこれらループ状ばね10A,10
Bは押圧力を生じることができない。ここで、図16を
用いて説明した構造や、特開平6−273560号公報
に開示の構造のように、フリーとなる1つのループ状ば
ねを、適正な押圧力を発生できるように1つの格子位置
で支持する構成は従来より存在したが、上記のような2
つのフリーなループ状ばね10A,10Bを1つの格子
位置で支持する構成は存在しなかった。
【0087】これに対して、本実施形態のスペーサ50
4bにおいては、第2格子位置7b,7bに、4つのば
ね保持用突片19a,19a及び19b,19bと2つ
のばね押さえ用突片19c,19dとを備えたばね押さ
え部材19を設けることにより、それらフリーのループ
状ばね10A,10Bを支持し、対応する燃料棒2へ適
正な押圧力を発生させることができる。これにより、ば
ね種類数を増加させることなく(1種類のまま)、必要
最小限の数(36個)のループ状ばね10をスペーサ全
体に合理的に配置することが可能となる。
【0088】(4)ばねの押圧力に対するばね押さえ部
材の剛性・強度の確保 この作用については比較例を参照しつつ説明する。比較
例によるばね押さえ部材とセルとの接合部付近の構造を
表す一部破断斜視図を図18に示す。図17と共通の部
分には同一の符号を付す。図18に示す比較例は、2つ
のフリーなループ状ばね10A,10Bを1つの第2格
子位置7bで支持することを目的に、特開平6−273
560号公報と類似である図16の構造を単純に2つ並
べたものである。図17と異なる点は、ばね保持用突片
19a,19a及び19b,19bがすべて同じ方向
(図18中左方向)に揃うように突出しているとき、両
方のばね押さえ用突片19c,19dがこれらと同じ方
向に突出していることである。このような構造では、以
下のような不都合がある。すなわち、ばね押さえ用突片
19c,19dは、ループ状ばね10A,10Bのルー
プ形状の外周側から当接するため、ループ形状の中に挿
入されるばね保持用突片19a及び19bよりも、ばね
押さえ部材19の内側(図18中手前側)に突出させる
必要がある。そのため、このようにすべてのばね押さえ
用突片19c,19dの突出方向をばね保持用突片19
a,19bの突出方向と同じにすると、ばね押さえ用突
片19c,19d両側の切り込み量をより大きくしなけ
ればならず、その分、ばね押さえ部材19の基板部分1
9gのうちばね押さえ用突片19cの付け根部分に相当
するブリッジ19g1の幅(面積)が小さくなる。その
ため、ループ状ばね10Aの押圧力に対して十分な強度
や剛性を確保するのが困難となる。これに対して、図1
7に示す本実施形態の構成においては、一方のばね押さ
え用突片19cの突出方向をばね保持用突片19a,1
9bの突出方向と逆にすることにより、ブリッジ19g
1の幅(面積)を大きくとることができる。したがっ
て、十分な強度や剛性を確保することができる。
【0089】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、短尺燃料棒2bを9×9格子状配列の最外周及び水
ロッド3の隣接位置に配置するともに、スペーサ4bに
おいてその短尺燃料棒2bの格子位置7a,7bにある
セル9を削除して圧力損失低減を図った燃料集合体1に
おいて、ばね押さえ部材19によって1つの第2格子位
置7bで2つのフリーなループ状ばね10A,10Bを
支持することにより、ばね種類数を増加させることなく
かつ必要最小限の数でスペーサ全体にループ状ばね10
を合理的に配置できる。また必要最小限の数であること
からこれによっても圧力損失をさらに低減できる効果も
ある。さらにそのときに、ブリッジ19g1の幅(面
積)を大きくとれるので、ループ状ばね10A,10B
の押圧力に対しても十分な強度や剛性を確保することが
できる。
【0090】なお、上記第5の実施形態においては、ば
ね保持用突片19a,19a及び19b,19bはすべ
て同じ方向(図17中左方向)に揃うように突出し、一
方のばね押さえ用突片19dもこれらと同じ方向に突出
し、他方のばね押さえ用突片19cはこれとは逆の方向
(図17中右方向)に突出していた。しかしながら、こ
れら突片の構造はこれに限られず、他の変形も可能であ
る。以下、2つの変形例を図19及び図20を用いて説
明する。
【0091】図19は、第1の変形例によるばね押さえ
部材とセルとの接合部付近の構造を表す一部破断斜視図
である。図17と共通の部分には同一の符号を付す。こ
の図19において、図17と異なる点は、ばね保持用突
片19a,19a及び19b,19bがすべて同じ方向
(図19中左方向)に揃うように突出しているとき、両
方のばね押さえ用突片19c,19dがこれらと逆方向
(図19中右方向)に揃って突出していることである。
このような構造でも、図18に示した比較例に比べ、ブ
リッジ19g1の幅(面積)を大きくとることができる
ので、ループ状ばね10A,10Bの押圧力に対して十
分な強度や剛性を確保することができる。すなわち、ば
ね押さえ用突片のうち少なくとも1つが、ばね保持用突
片と逆方向に突出していればよいことがわかる。
【0092】図20は、第2の変形例によるばね押さえ
部材とセルとの接合部付近の構造を表す一部破断斜視図
である。図17と共通の部分には同一の符号を付す。こ
の図20において、図17と異なる点は、両方のばね押
さえ用突片19c,19dの先端が対向する位置にある
ばね押さえ部材19の基板部分19gと連結されてお
り、言い換えれば突片19c,19dの図中左・右両側
が基板部分19gに連結され一体化されていることであ
る。
【0093】本変形例によれば、ループ状ばね10A,
10Bの押圧力がばね押さえ用突片19c,19dに加
わったとき、それらの両側の基板部分19gでそれを支
える構造となるので、十分な強度及び剛性を確保するこ
とが可能となる。また、図17及び図19に示す構造で
は、ばね押さえ用突片19c,19dの製作の際には、
前述したように、ばね押え部材19の基板部分19gに
形成した切り欠き片を付け根から折り曲げた後平らにす
る工程を経て成形される。これに対し、本変形例では、
ばね押さえ用突片19c,19dは、ばね押さえ部材1
9の基板部分19gに切り欠きを形成し側面を押しつぶ
すのみの工程で成形することができるため、製造コスト
を低減できるという効果もある。
【0094】また、上記第5の実施形態では、ばね押さ
え部材19を略円筒状に構成したが、これに限られず、
例えば上述した第2の実施形態の支持部材218のよう
に、略多角形筒状から圧力損失低減の観点から一部の多
角形の辺を削除した形状としてもよい。そしてこの場合
さらに、図21に示すように、バンド11のフロータブ
15と同様の機能を備えたフロータブ20を設けてもよ
い。このフロータブ20は、ばね押さえ部材19の外周
側方向に突出し、その方向に冷却材流れを誘導するよう
になっている。このような構造により、以下のような効
果を得る。
【0095】すなわち、第2格子位置7bのばね押さえ
部材19のある高さには、燃料棒2は存在しないため、
本来冷却の必要はない。そこで、ばね押さえ部材19に
フロータブ20を設けることにより、そこを通る冷却材
流れを極力第2格子位置7bまわりの他の燃料棒2へと
向けるようにする。これにより、冷却材の有効活用を図
り、燃料棒2の冷却効果を向上することができる。
【0096】本発明の第6の実施形態を図22により説
明する。本実施形態は、第5の実施形態の燃料スペーサ
504bと異なる形状のばね押さえ部材を設けた場合の
実施形態である。図1と共通の部分には同一の符号を付
し、適宜説明を省略する。図22は、本実施形態による
燃料スペーサ604bの構造を表す上面図である。な
お、構造の明確化のために水ロッド3を併せて示してい
る。この図22において、燃料スペーサ604bは、燃
料スペーサ504b同様、図2及び図3に示される燃料
集合体1において短尺燃料棒2bの上端より上方位置に
適用されるものであり、図1におけるばね押さえ部材1
9の代わりに、そのばね押さえ部材19と水ロッド保持
部材12の両方の機能を兼ね備えた、横断面形状が傘状
のばね押さえ部材619を設けたものである。すなわ
ち、各ばね押さえ部材619は、特に詳細な説明を省略
するが、図1のばね押さえ部材19と同様に、ループ状
ばね10A,10Bのループ形状の中に挿入されてルー
プ状ばね10A,10Bをそれぞれ保持するばね保持用
突片(図示せず)と、ループ状ばね10A,10Bのル
ープ形状に外周側から当接するばね押さえ用突片619
a,619bとを備えている。また水ロッド保持部61
9cは、図1の水ロッド保持部材12と同様、水ロッド
3を径方向及び軸方向に保持するようになっている。
【0097】その他の構造は、第5の実施形態のスペー
サ504bとほぼ同様である。
【0098】本実施形態による燃料スペーサ604Bを
備えた燃料集合体によっても、第5の実施形態と同様の
効果を得る。またこれに加え、押さえ部材19と水ロッ
ド保持部材12をばね押さえ部材619で置き換えるこ
とにより部品点数が減るので、製造コストを低減するこ
とができる。さらに、押さえ部材19と水ロッド保持部
材12をばね押さえ部材619で置き換えることにより
横断面積を減じることができるので、圧力損失をさらに
低減することが可能となる。
【0099】なお、上記第6の実施形態において、ばね
押さえ用突片619a,619b及びばね保持用突片の
構造は、図1の構造に限られず、前述した図19や図2
0の構造と同様であってもよい。
【0100】また、上記第5及び第6の実施形態におい
ては、燃料棒2が9×9正方格子状に配列された場合を
例にとって説明したが、これに限られず、例えば8×8
や、10×10等、異なる行数及び列数の格子状配列に
本発明を適用することもできる。この場合も、1つの格
子位置で2つのループ状ばねを支持する必要がある場合
には、本発明の概念を応用でき、同様の効果を得る。ま
た、燃料棒が9×9配列ではあるがもともとのループ状
ばね10の配置が図4とは異なる場合であっても、1つ
の格子位置で2つのループ状ばね10を支持する必要が
ある場合には、本発明の概念を応用でき、この場合も同
様の効果を得る。
【0101】さらに、1つの格子位置で3つ以上のルー
プ状ばね10を支持する必要がある場合にも、本発明の
概念を応用できる。この変形例を図23により説明す
る。図23は、この変形例による燃料スペーサ704b
の要部構造を表す上面図である。この図23において、
燃料スペーサ704bは、燃料スペーサ504b,60
4b同様、図2及び図3に示される燃料集合体1におい
て短尺燃料棒2bの上端より上方位置に適用されるもの
である。すなわち、この燃料スペーサ704bは、圧力
損失のためにセル9を削除してループ状ばね10の配置
を見直したときに、格子状配列の最外周や水ロッド3の
隣接位置以外の1つの格子位置において4つのフリーな
ループ状ばね710A〜710D(構造自体はいずれも
ループ状ばね10と同一)を支持する必要が生じた場合
に対応し、その格子位置に、適正な押圧力を発生できる
ように支持する円筒状のばね押さえ部材719を設けて
いる。ばね押さえ部材719は、特に詳細な図示を省略
するが、図19のばね押さえ部材19と同様に、これを
とりまく4つのループ状ばね710A〜Dのループ形状
の中にそれぞれ挿入されて各ループ状ばね710を保持
する4つのばね保持用突片(図示せず)と、ループ状ば
ね710のループ形状に外周側からそれぞれ当接する4
つのばね押さえ用突片719a〜dとを備えている。ま
たこのばね押さえ部材719は、燃料スペーサの構造強
度上許容できる範囲で薄肉となっており、これによって
セル9よりも横断面積が小さく圧力損失が小さくなるよ
うに配慮されている。
【0102】その他の構造は、第5の実施形態のスペー
サ504bとほぼ同様である。本実施形態による燃料ス
ペーサ704bを備えた燃料集合体によっても、第5の
実施形態と同様、ばね押さえ部材719によって1つの
格子位置で4つのフリーなループ状ばね710A〜Dを
支持することにより、ばね種類数を増加させることなく
必要最小限の数のループ状ばね710をスペーサ全体に
合理的に配置できるという効果を得る。
【0103】なお、上記第3実施形態においては、フリ
ーなループ状ばね710が4つ存在している場合であっ
たが、これに限られず、3つのみ存在している場合にも
適用可能であり、ばね押さえ用突片719及びばね保持
用突片を3組設ければよい。この場合も同様の効果を得
る。また、上記第7の実施形態のばね押さえ部材719
と、第5及び第6実施形態のばね押さえ部材19,61
9とを組み合わせれば、許容されるループ状ばねの配置
のバリエーションがさらに増えるので、圧力損失低減化
等の観点からより効果的な燃料スペーサの構造を創出で
きる。
【0104】さらに、上記第1〜第7の実施形態におい
ては、9行9列の正方格子状配列に燃料棒2を配列した
燃料集合体を例にとって説明したが、これに限られず、
例えば8行8列、10行10列等の他の格子状配列の燃
料集合体に対しても本発明は適用でき、この場合も同様
の効果を得る。
【0105】
【発明の効果】 本発明によれば、短尺燃料棒の配置位
置に関係なく常に短尺燃料棒上端より上方の燃料スペー
サの圧力損失を十分低減できるとともに、その燃料スペ
ーサの構造強度を確保できる。
【0106】また本発明によれば、短尺燃料棒の配置位
置に関係なく常に短尺燃料棒上端より上方の燃料スペー
サの圧力損失を十分低減できるとともに、1種類かつ必
要最小限の数のループ状ばねをスペーサ全体に合理的に
配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による燃料集合体に適用さ
れる、短尺燃料棒の上端位置より上方の燃料スペーサの
構造を表す上面図である。
【図2】図1の燃料スペーサが適用される燃料集合体の
構造を表す縦断面図である。
【図3】図2中A−A断面による横断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による燃料集合体に適用さ
れる、短尺燃料棒の上端位置より下方の燃料スペーサの
構造を表す上面図である。
【図5】支持部材の構造を表す斜視図である。
【図6】図1の燃料スペーサを、対向する2つのバスタ
ブ間に相当する位置に第1短尺燃料棒を配置する場合に
適用した場合の変形例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による燃料スペーサの
構造を表す上面図である。
【図8】支持部材としてセルと同様の略円筒形状の部材
を用いた燃料スペーサの変形例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による燃料スペーサの
構造を表す上面図である。
【図10】第2短尺燃料棒に対応する格子位置に支持部
材を設けかつ第1短尺燃料棒の格子位置の支持部材から
ばね支持部を除去した燃料スペーサの変形例を示す図で
ある。
【図11】水ロッド保持用板材を連結する支持部材と第
1短尺燃料棒に位置する支持部材とで類似形状の部材を
用いた燃料スペーサの変形例を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態による燃料スペーサ
の構造を表す上面図である。
【図13】角型水ロッドを備えた燃料集合体に応用した
場合の燃料スペーサの変形例を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施形態による燃料集合体の
うち短尺燃料棒上端より上方に備えられた燃料スペーサ
の構造を表す上面図である。
【図15】図14の燃料スペーサの詳細構造を表す横断
面図である。
【図16】図15に示された燃料スペーサの水ロッド保
持部材とセルとの接合部付近の構造を表す斜視図であ
る。
【図17】図14に示された燃料スペーサのばね押さえ
部材とセルとの接合部付近の構造を表す一部破断斜視図
である。
【図18】比較例によるばね押さえ部材とセルとの接合
部付近の構造を表す一部破断斜視図である。
【図19】第1の変形例によるばね押さえ部材とセルと
の接合部付近の構造を表す一部破断斜視図である。
【図20】第2の変形例によるばね押さえ部材とセルと
の接合部付近の構造を表す一部破断斜視図である。
【図21】ばね押さえ部材にフロータブを設けた変形例
を表す拡大断面図である。
【図22】本発明の第6の実施形態による燃料スペーサ
の構造を表す上面図である。
【図23】3つ以上のループ状ばねを支持する変形例に
よる燃料スペーサの要部構造を表す上面図である。
【図24】燃料集合体のうち短尺燃料棒より上方に位置
する燃料スペーサに生じる課題を説明するための上面図
である。
【符号の説明】
1 燃料集合体 2 燃料棒 2b1 第1短尺燃料棒 2b2 第2短尺燃料棒 3 水ロッド 4a 燃料スペーサ 4b 燃料スペーサ(第1燃料スペーサのう
ちの少なくとも1つ) 4bA,B 燃料スペーサ(第1燃料スペーサのう
ちの少なくとも1つ) 7a 第1格子位置 7b 第2格子位置 9 セル(筒状部材) 9A,B セル(第1筒状部材) 9C,D セル(第2格子位置にある筒状部材) 9E セル(第2筒状部材) 10 ループ状ばね(第1ループ状ばね) 10A,B ループ状ばね(第2ループ状ばね) 11 バンド(帯状部材) 12 水ロッド保持部材 12A 角型水ロッド保持部材 15 フロータブ(第1突起部材) 17 支持部材(第1支持部材) 20 フロータブ(第2突起部材) 204b 燃料スペーサ(第1燃料スペーサのう
ちの少なくとも1つ) 204bA 燃料スペーサ(第1燃料スペーサのう
ちの少なくとも1つ) 217 支持部材(第1支持部材) 217A 支持部材(第1支持部材、第2支持部
材) 218 支持部材(第3支持部材) 304b 燃料スペーサ(第1燃料スペーサのう
ちの少なくとも1つ) 304bA,B 燃料スペーサ(第1燃料スペーサのう
ちの少なくとも1つ) 317 支持部材(第2支持部材) 317A,B 支持部材(第2支持部材) 318 支持部材(第3支持部材) 318A 支持部材(第3支持部材) 404b 燃料スペーサ(第1燃料スペーサのう
ちの少なくとも1つ) 504b 燃料スペーサ 604b 燃料スペーサ 619 ばね押さえ部材 619a,b ばね押さえ用突片(ばね押さえ部) 619c 水ロッド保持部 704b 燃料スペーサ 710A〜D ループ状ばね 719 ばね押さえ部材 719a〜d ばね押さえ用突片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G21C 3/32 E 3/34 D (72)発明者 黒崎 英樹 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 福本 隆 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 相澤 泰博 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 菅野 智 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正方格子状に配列され、他の燃料棒より燃
    料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含む複数本の燃料
    棒と、この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置され
    た少なくとも1本の水ロッドと、前記複数本の燃料棒及
    び水ロッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数
    箇所に設けられた複数の燃料スペーサとを有する燃料集
    合体において、 前記複数本の短尺燃料棒は、前記正方格子状配列の最外
    周領域に配置された少なくとも1本の第1短尺燃料棒を
    含み、 前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され
    前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、こ
    れら複数の筒状部材の最外周を取り囲む帯状部材とを備
    えており、かつ、 前記複数の燃料スペーサのうち前記第1短尺燃料棒の上
    端位置より上方に位置する第1燃料スペーサのうちの少
    なくとも1つは、前記第1短尺燃料棒に対応する第1格
    子位置の前記筒状部材を省略し、それに代えて、前記最
    外周領域において前記第1格子位置の両側に隣接する2
    つの第1筒状部材と前記帯状部材とを連結する第1支持
    部材を設けていることを特徴とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】正方格子状に配列され、他の燃料棒より燃
    料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含む複数本の燃料
    棒と、この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置され
    た少なくとも1本の水ロッドと、前記複数本の燃料棒及
    び水ロッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数
    箇所に設けられた複数の燃料スペーサとを有する燃料集
    合体において、 前記複数本の短尺燃料棒は、前記正方格子状配列の最外
    周領域に配置された少なくとも1本の第1短尺燃料棒を
    含み、 前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され
    前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、こ
    れら複数の筒状部材の最外周を取り囲む帯状部材とを備
    えており、かつ、 前記複数の燃料スペーサのうち前記第1短尺燃料棒の上
    端位置より上方に位置する第1燃料スペーサのうちの少
    なくとも1つは、前記第1短尺燃料棒に対応する第1格
    子位置の前記筒状部材を省略し、それに代えて、前記最
    外周領域において前記第1格子位置の両側に隣接する2
    つの第1筒状部材と、前記第1格子位置に内側で隣接す
    る第2筒状部材とを連結する第2支持部材を設けている
    ことを特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の燃料集合体におい
    て、前記第1又は第2支持部材は、前記筒状部材よりも
    小さな横断面積を備えていることを特徴とする燃料集合
    体。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の燃料集合体におい
    て、前記少なくとも1つの第1燃料スペーサは、前記2
    つの第1筒状部材のうち一方と、前記第1又は第2支持
    部材との連結部分に、その一方の第1筒状部材に挿入さ
    れる前記燃料棒を保持するためのばねに押圧力を付与す
    るばね押圧手段を備えていることを特徴とする燃料集合
    体。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の燃料集合体におい
    て、前記複数本の短尺燃料棒は、前記水ロッドに隣接す
    る領域に配置された少なくとも1本の第2短尺燃料棒を
    含んでおり、前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、前
    記複数の筒状部材のうち前記正方格子状配列の最内周領
    域にあるものに結合され前記水ロッドを保持する水ロッ
    ド保持部材をさらに備えており、前記少なくとも1つの
    第1燃料スペーサは、前記第2短尺燃料棒に対応する第
    2格子位置の前記筒状部材を省略し、それに代えて、そ
    の第2格子位置から前記格子状配列の外周側に隣接する
    2つの第3筒状部材と前記水ロッド保持部材とを連結す
    る第3支持部材を設けたことを特徴とする燃料集合体。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載の燃料集合体におい
    て、前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、前記帯状部
    材に設けられ、前記正方格子状配列の最外周領域におい
    て互いに隣接する2つの前記筒状部材間にそれぞれ突出
    し冷却材流れを誘導する複数の第1突起部材をさらに備
    えており、かつ、前記少なくとも1つの第1燃料スペー
    サは、前記第1又は第2支持部材に隣接する前記突起部
    材のうち少なくとも1つを省略していることを特徴とす
    る燃料集合体。
  7. 【請求項7】請求項6記載の燃料集合体において、前記
    第1短尺燃料棒は、前記正方格子状配列の4隅位置以外
    の最外周領域に配置されていることを特徴とする燃料集
    合体。
  8. 【請求項8】正方格子状に配列され、他の燃料棒より燃
    料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含む複数本の燃料
    棒と、この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置され
    た少なくとも1本の水ロッドと、前記複数本の燃料棒及
    び水ロッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数
    箇所に設けられた複数の燃料スペーサとを有する燃料集
    合体において、 前記複数本の短尺燃料棒は、前記正方格子状配列の最外
    周領域に配置された少なくとも1本の第1短尺燃料棒
    と、前記水ロッドに隣接する前記格子位置に配置された
    少なくとも1本の第2短尺燃料棒とを含み、 前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され
    前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、隣
    接する一対の前記筒状部材の接合位置に設けられそれら
    筒状部材内の前記燃料棒を押圧する第1ループ状ばねと
    を備えており、かつ、 前記複数の燃料スペーサのうち前記第1及び第2短尺燃
    料棒の上端位置より上方に位置する第1燃料スペーサの
    うちの少なくとも1つは、前記第1及び第2短尺燃料棒
    にそれぞれ対応する第1及び第2格子位置にある前記筒
    状部材が省略されており、 前記第2格子位置に隣接する格子位置にある複数の筒状
    部材は、該第2格子位置側に当該筒状部材内の前記燃料
    棒を押圧する第2ループ状ばねがそれぞれ設けられてお
    り、 かつ、それら複数の第2ループ状ばねは、前記第2格子
    位置に設けられたばね押さえ部材によって支持されてい
    ることを特徴とする燃料集合体。
  9. 【請求項9】請求項8記載の燃料集合体において、前記
    スペーサのばね押さえ部材は、前記複数の第2ループ状
    ばねのループ形状の中にそれぞれ挿入されて対応する第
    2ループ状ばねをそれぞれ保持する複数のばね保持部
    と、前記複数の第2ループ状ばねのループ形状に外周側
    からそれぞれ当接することにより対応する前記燃料棒へ
    の押圧力を発生可能に支持する複数のばね押さえ部とを
    備えていることを特徴とする燃料集合体。
  10. 【請求項10】請求項9記載の燃料集合体において、前
    記複数のばね保持部及び前記複数のばね押さえ部は、そ
    れぞれ、複数のばね保持用突片及び複数のばね押さえ用
    突片を備えており、かつ、前記複数のばね保持用突片は
    すべて一の方向に突出しており、前記複数のばね押さえ
    用突片のうち少なくとも1つの突片は他の方向に突出し
    ていることを特徴とする燃料集合体。
  11. 【請求項11】請求項9記載の燃料集合体において、前
    記複数のばね保持部及び前記複数のばね押さえ部は、そ
    れぞれ、複数のばね保持用突片及び複数のばね押さえ用
    突片を備えており、かつ、前記複数のばね押さえ用突片
    のうち少なくとも1つの突片は、その先端が、対向する
    位置にある前記ばね押さえ部材の基板部分に連結されて
    いることを特徴とする燃料集合体。
  12. 【請求項12】請求項8記載の燃料集合体において、前
    記少なくとも1つの第1燃料スペーサは、前記水ロッド
    を径方向に保持する水ロッド保持部材をさらに備えてお
    り、前記ばね押さえ部材は、前記水ロッド保持部材に接
    合されていることを特徴とする燃料集合体。
  13. 【請求項13】請求項8記載の燃料集合体において、前
    記少なくとも1つの第1燃料スペーサのばね押さえ部材
    は、前記水ロッドを径方向に保持する水ロッド保持部材
    を兼ねていることを特徴とする燃料集合体。
  14. 【請求項14】請求項8記載の燃料集合体において、前
    記第2ループ状ばねは、前記第2格子位置に行方向及び
    列方向に隣接する2つの筒状部材の該第2格子位置側に
    設けられていることを特徴とする燃料集合体。
  15. 【請求項15】9行9列の正方格子状に配列され、他の
    燃料棒より燃料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含む
    複数本の燃料棒と、前記正方格子状配列における3行3
    列配列内の前記燃料棒が7本配列可能な領域に配置され
    た2本の水ロッドと、前記複数本の燃料棒及び水ロッド
    の相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数箇所に設け
    られた複数の燃料スペーサとを有する燃料集合体におい
    て、 前記複数本の短尺燃料棒は、前記正方格子状配列の最外
    周領域が形成する正方形の各辺中点にそれぞれに配置さ
    れた4本の第1短尺燃料棒と、前記3行3列配列のうち
    前記水ロッドが配置された領域以外の領域にそれぞれ配
    置された2本の第2短尺燃料棒とを含み、 前記複数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され
    前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、隣
    接する一対の前記筒状部材の接合位置に設けられそれら
    筒状部材内の前記燃料棒を押圧する第1ループ状ばねと
    を備えており、かつ、 前記複数の燃料スペーサのうち前記第1及び第2短尺燃
    料棒の上端位置より上方に位置する第1燃料スペーサの
    うちの少なくとも1つは、前記4本の第1短尺燃料棒及
    び前記2本の第2短尺燃料棒にそれぞれ対応する4つの
    第1格子位置及び2つの第2格子位置にある6つの前記
    筒状部材が省略されており、 前記第2格子位置に行方向及び列方向にそれぞれ隣接す
    る格子位置にある2つの筒状部材は、該第2格子位置側
    に当該筒状部材内の前記燃料棒を押圧する第2ループ状
    ばねがそれぞれ設けられており、 かつ、それら2つの第2ループ状ばねは、前記第2格子
    位置に設けられたばね押さえ部材によって支持されてい
    ることを特徴とする燃料集合体。
  16. 【請求項16】請求項15記載の燃料集合体において、
    前記ばね押さえ部材は、該ばね押さえ部材の外周側方向
    に突出し冷却材流れを誘導する少なくとも1つの第2突
    起部材を有することを特徴とする燃料集合体。
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