JP3007442B2 - 燃料スペーサ及び燃料集合体 - Google Patents

燃料スペーサ及び燃料集合体

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JP3007442B2
JP3007442B2 JP3165325A JP16532591A JP3007442B2 JP 3007442 B2 JP3007442 B2 JP 3007442B2 JP 3165325 A JP3165325 A JP 3165325A JP 16532591 A JP16532591 A JP 16532591A JP 3007442 B2 JP3007442 B2 JP 3007442B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉用の燃料集合体の
燃料スペーサに係わり、特に軽水炉用の燃料集合体の複
数の燃料棒を相隔てた状態に保持する燃料スペーサ及び
その燃料スペーサを組込んだ燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉用の燃料集合体は、上下端を上部
タイプレート及び下部タイプレートで支持された複数の
燃料棒と、前記上部タイプレートと下部タイプレートの
間に設置され、前記複数の燃料棒を相隔てた状態に保持
する燃料スペーサとで構成され、燃料棒は燃料スペーサ
により横方向に振動しないように拘束されている。この
燃料スペーサは、側壁を互いに突合わせ接合し複数のセ
ル要素を有し、これら複数のセル要素を外枠で囲んで構
成されている。また、軽水炉用燃料集合体のスペーサに
あっては、セル要素に複数の支持突起(固定端)とばね
部材を設け、これらにより燃料棒を支持するのが一般で
ある。
【0003】燃料スペーサを設計する際には、その必要
条件として、1つには十分な強度を持たせること、他の
1つには燃料集合体を構成する各々の燃料棒の周囲に冷
却材が流動するとき、できるだけ当該冷却材流動に対す
る抵抗(通常、スペーサの冷却材圧力損失という)を少
なくすることが要請されている。ところが、この二つの
要請は機械的強度を大きくしようとするとスペーサの構
成部材、即ちセル要素による冷却材の流れに対する投影
面積が大となり、冷却材圧力損失は増大してしまうとい
う相反関係にあるため、その調和を図ることが重要な課
題となっている。また、燃料棒を支持するばね部材は、
燃料体組立て作業時等を含め、不慮の事態に対しても寿
命を通して健全性を維持する構造とすることが重要であ
る。
【0004】従来の燃料スペーサとして、複数の支持突
起(固定端)とばね部材により燃料棒を支持するものに
特開昭59−65287号公報に記載の燃料スペーサが
ある。この従来技術においては、ばね部材として隣接す
るセル要素間に亘って配設される比較的大きいループ状
のばねを有し、この比較的大きなばね部材をセル素子に
組込むために、セル要素側面に切欠部と突片を設けてい
る。
【0005】また、軸方向にオーバラップする嵌合構造
により冷却材の流れに対する投影面積を低減した燃料ス
ペーサとして、実開昭52−97398号公報に記載の
ものがある。この燃料スペーサはその第5図から第18
図に示されているように、多角形セル要素の側壁に外側
へ曲突して形成した係嵌突部と、係嵌欠部とを設け、側
壁を押当して隣接させた多角形セル要素の係嵌突部と係
嵌欠部とを互いに嵌装して、冷却材の流れに対する投影
面積が二側壁の隣接箇所よりも小さい嵌装重積部を形成
したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−6528
7号公報に記載のループ状ばねを備えた燃料スペーサ
は、上記のように比較的大きなばね部材をセル素子に組
込むために、セル要素側面に切欠部を設けており、この
ためセル要素並びに組立て品の構造強度が低下するとい
う問題がある。また、同公報の第4図、第6図及び第9
図から明らかなように、燃料棒がセル要素に設けられた
支持突起から離れる方向に過度の力を受けた場合、燃料
棒はばね部材を圧縮し、ばね部材上下端部の弓形部位に
接触し、ばね部材に塑性変形を与えるという問題もあ
る。
【0007】一方、実開昭52−97398号公報に記
載の嵌装重積型の燃料スペーサは、燃料棒を比較的小さ
な複数の支持突起(固定端)のみで保持する構造であ
り、同公報には多角形セル要素にばね部材を組み込むた
めの構造については全く言及されていない。従って、こ
の嵌装重積型の燃料スペーサを組み込もうとした場合、
上記特開昭59−65287号公報と同様に行なうと、
同様にセル要素並びに組立て品の構造強度が低下すると
いう問題、及びばね部材に塑性変形を与えるという問題
がある。
【0008】本発明の目的は、冷却材の流れに対する投
影面積を増大させることなくばね部材が配置される突合
わせ接合部の構造強度を確保する燃料スペーサ及びその
燃料スペーサを備えた燃料集合体を提供することであ
る。
【0009】本発明の他の目的は、ばね部材の過大な変
形を防止し、ばね部材の健全性を確保できる燃料スペー
サ及びその燃料スペーサを備えた燃料集合体を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、側壁を互いに突合わせ接合した複数のセ
ル要素と、各セル要素とそれに隣接する少なくとも1つ
のセル要素との突合わせ接合部に、両セル要素間に亘っ
て設けられ、各セル要素に燃料棒を支持する少なくとも
1つのばね部材を提供するループ状ばねとを有する燃料
スペーサにおいて、前記ループ状ばねが配置された各セ
ル要素の突合わせ接合部を、前記ばね部材の冷却材の流
れ方向における投影面積の範囲内で内方に変形させ、そ
の変形部同士で隣接するセル要素を接合したものであ
る。
【0011】また、上記目的を達成するため、本発明
は、側壁を互いに突合わせ接合した複数のセル要素と、
各セル要素とそれに隣接する少なくとも1つのセル要素
との突合わせ接合部に、両セル要素間に亘って設けら
れ、各セル要素に燃料棒を支持する少なくとも1つのば
ね部材を提供するループ状ばねとを有し、前記ループ状
ばねが配置されていない突合わせ接合部を、隣接するセ
ル要素間で軸方向にオーバラップする嵌合構造とした燃
料スペーサにおいて、上記と同様な構成としたものであ
る。
【0012】
【作用】ループ状ばねが配置された各セル要素の突合わ
せ接合部を内方に変形させ、その変形部同士で接合する
ことにより、当該突合わせ接合部の投影面積が増加し、
構造強度の向上が図れる。また、突合わせ接合部をばね
部材の投影面積の範囲内で内方に変形させることによ
り、当該突合わせ接合部はばね部材の投影面積に含まれ
るので、冷却材の流れに対するセル要素の投影面積を増
大させることなく当該構造強度の向上が図れる。
【0013】また、ループ状ばねが配置されていない突
合わせ接合部を、隣接するセル要素間で軸方向にオーバ
ラップする嵌合構造とした燃料スペーサにおいて上記の
ように変形させることにより、構造強度を確保しかつ冷
却材の流れに対する投影面積を低減したスペーサを実現
できる。
【0014】また、その変形部で各セル要素の内側に突
起を形成できるので、燃料棒がばね部材を圧縮する方向
の外力を受けてばね部材の圧縮方向に変位した場合、燃
料棒の変位量はその突起により制約される。これによ
り、過度の外力に対してもばね部材の過度の圧縮による
塑性変形を回避することができ、ばね部材の健全性が向
上する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を図面により説明
する。まず、本発明の一実施例による燃料スペーサを組
込んだ燃料集合体を図8に示す。図8において、燃料集
合体1は複数本の燃料棒2で構成され、これらは上部タ
イプレート3と下部タイプレート4との間に支持されて
いる。また、燃料棒2は本発明の複数個の燃料スペーサ
5を通り抜ける。この燃料スペーサ5は中間支持体とな
って細長い燃料棒2を相隔てた状態に保持し、それらが
横方向に振動しないように拘束する。本発明の燃料スペ
ーサ5を組込んだ燃料集合体1は、後述するように、従
来技術による集合体に比べ燃料体1体当たりの燃料材
(ウランなど)装荷重量が増加しており、燃料の経済性
が向上している。
【0016】次に、燃料スペーサ5を説明する。燃料ス
ペーサ5は、図9に示すように、複数の円筒形状をした
セル要素7を外枠20内に格子状に整列配置し、隣接す
るセル要素7の側壁を互いに突合わせ接合して構成され
ている。燃料スペーサ5の部分拡大図を図1及び図2に
示す。これら図において、隣接する2つのセル要素の同
一の部材は一方に添字aを付し、他方に添字bを付して
いる。図1及び図2において、燃料棒2はセル要素7
a,7bに挿入され、各セル要素内で複数個の支持突起
10及びループ状ばね6で支持されている。各セル要素
7a,7bは基本的には隣接する4個のセル要素と接合
され、これに対応して隣接するセル要素との4個の突合
わせ接合部8及び9がある。ループ状ばね6はこれらの
1つの突合わせ接合部9に、隣接する2つのセル要素7
a,7b間に亘って設けられ、各セル要素7a,7bに
燃料棒2を支持するばね部材6a,6bを提供してい
る。また、ループ状ばね6が配置されていない3つの突
合わせ接合部8は、隣接するセル要素7a,7b間で軸
方向にオーバラップする嵌合構造となっている。ループ
状ばね6が配置された突合わせ接合部9は、ばね部材6
a,6bの冷却材の流れに対する投影面積の範囲内で内
方に変形され、各セル要素7a,7bの内側に突起11
a,11bを形成すると共に、隣接するセル要素7a,
7bをこの変形部同士で接合している。ループ状ばね6
の配置位置には、図2から分かるようにばね装着用の比
較的大きな切欠12が存在し、このためこのままでは突
合わせ接合部9の構造強度は低下している。突起11
a,11bはこの突合わせ接合部9における重要な強度
部材となっており、その構造強度の低かを防止してい
る。
【0017】図3及び図4に図1に示したセル要素7
a,7bの構造を立体的に示す。ループ状ばね6が配置
されている突合わせ接合部8には、嵌合用側壁14a,
14bと嵌合用切欠15a.15bがセル要素7a,7
bの高さ方向に交互に配置されている。隣接する一方の
セル要素7a又は7bの嵌合用切欠15a又は15bに
他方のセル要素の嵌合用側壁14a又は14bを組み込
むことにより嵌合構造の突合せ接合部8が形成される。
ループ状ばね6は、図3に示すセル要素7aのばね組込
用切欠12aに装着され、支持用突片13aにより支持
される。その後、図4に示すセル要素7bの突片13b
を前記ループ状ばね6内に挿入するように組立てること
により、ループ状ばね6はセル要素7aとセル要素7b
との突合せ接合部9に確実に装着される。
【0018】また、セル要素7a,7bにはそれぞれ上
下1対の燃料棒支持突起10a,10bが2組設けられ
ている。これらの燃料棒支持突起10a,10bは、突
起形成用切欠17a,17bを形成した後に整形するこ
とにより形成される。この構造により燃料棒2は、各セ
ル要素内で支持突起10a又は10bにより形成された
4つの支持点と1つのばね部材6a又は6bで確実に保
持される。この構造のセル要素においては、上下1対の
燃料棒支持突起間にセル側壁16a,16bが残存して
いる。
【0019】次に、本実施例の作用を説明する。前述し
たように、燃料棒2は各セル要素7に挿入され、各セル
要素内で複数個の支持突起10及びループ状ばね6で支
持される。隣接するセル要素の突合わせ接合部のうち、
ループ状ばね6が配置された突合わせ接合部9以外の突
合わせ接合部8は、隣接するセル要素と嵌合構造で接合
しており、冷却材の流れに対して投影面積を低減した構
造となっている。また、突合わせ接合部9はばね部材6
の投影面積の範囲内で内方に変形させているので、当該
突合わせ接合部9の突起11a,11bはばね部材の投
影面積に含まれ、冷却材の流れに対するセル要素の投影
面積は実質的に増大しない。
【0020】また、ループ状ばね6が配置された突合わ
せ接合部9は、セル部材の一部分をを内方に変形させ、
その変形部同士を接合している。この変形部分は、ばね
装着用の大きな切欠12のためにそのままでは構造強度
が低くなる突合わせ接合部9において重要な強度部材と
なる。以下、その理由を説明する。
【0021】突合わせ接合部8及び9は各セル要素の上
下端を溶接することによりその接合を完了する。図5
に、その溶接箇所を黒丸19で示す。図5から分かるよ
うに、ループ状ばね6が配置される突合わせ接合部9
は、上記のように変形してあるため溶接箇所19を2箇
所確保できる。また、本実施例ではループ状ばね6が配
置されていない突合わせ接合部8も嵌合構造となってい
るため、これらの部分でもそれぞれ溶接箇所19を2箇
所確保できる。比較のため、従来の燃料スペーサとし
て、複数の支持突起(固定端)とばね部材により燃料棒
を支持する特開昭59−65287号公報に記載の燃料
スペーサの溶接箇所を図6に示す。この図から分かるよ
うに、ループ状ばね6が配置される突合わせ接合部及び
配置されない突合わせ接合部は全て線接触であるため、
それぞれ溶接箇所は1つしか取ることができない。
【0022】従って、本実施例によれば、ばね装着用の
大きな切欠12のためそのままでは構造強度が低くなる
突合わせ接合部9の構造強度の低かを防止することがで
きる。また、嵌合用の切欠15のためにそのままでは構
造強度が低くなる突合わせ接合部8の構造強度の低かも
防止することができる。即ち、本実施例では、燃料スペ
ーサとしての構造強度を低下させることなく投影面積を
減少させた燃料スペーサを実現している。
【0023】また、本実施例においては、突合わせ接合
部9の変形部が突起11a,11bを形成しているの
で、燃料棒2がループ状ばね6を圧縮する方向の外力を
受けてばね6の圧縮方向に変位した場合、図7に示すよ
うに燃料棒2の変位量は突起11a,11bにより制約
される。これにより、過度の外力に対してもばね6の過
度の圧縮による塑性変形を回避することが可能となり、
ばね6の健全性が向上する。
【0024】以上のような本実施例の嵌合構造の燃料ス
ペーサを、図8に示したように同一外径の燃料棒を同一
間隔で格子状に配列した複数の燃料棒に適用し、燃料集
合体1を構成することにより、特開昭59−65287
号公報に記載された、図6に示す非嵌合構造の燃料スペ
ーサに比べて、投影面積を約5%低減することが可能と
なった。ここで、本実施例のセル外径は、特開昭59−
65287号公報に記載のセル要素よりもセル肉厚に相
当する分だけ大きくなっており、その分セル内径が増加
している。即ち、本実施例の燃料スペーサには、セル内
面と燃料棒とのギャップ幅を肉厚に相当する分だけ増加
する効果もある。投影面積が約5%低減したことによる
圧力損失低減効果を、燃料棒外径増加、即ちウラン燃料
装荷重量増加に振り向けると、燃料集合体のトータル圧
力損失を増加することなくウラン燃料装荷重量を約2%
増加させることが可能となり、燃料の経済性向上にも効
果がある。本実施例の燃料スペーサでは、セル内面と燃
料棒とのギャップ幅が肉厚に相当する分だけ増加してい
るので、上記の如く燃料棒外径を増加させてもギャップ
が確保され、燃料棒表面からの熱除去特性に悪影響を与
えることはない。
【0025】本発明の他の実施例を図10〜図15によ
り説明する。図10及び図11において、本実施例のセ
ル要素7は、図1に示す燃料棒支持突起10が位置する
部分のセル側壁16が燃料棒支持突起10の投影面積内
に形成され、スペーサの投影面積が図1の構造に比べ更
に低減されている。
【0026】図12及び図13に本実施例のセル要素7
a,7bの構造を立体的に示す。本実施例のセル要素で
は燃料棒支持突起10がセル要素の長手方向のほぼ全長
に形成されている。図14及び図15は、図10の構造
を実現する他のセル構造を示す。本実施例のセル要素は
図12及び図13に示した燃料棒支持突起10の長手方
向のほぼ中央部に切欠18を設けたもので、燃料棒の支
持機構は図3及び図4に示したセル要素と同じである。
【0027】これらの実施例においても、ばね配置位置
の構造強度が確保されかつ投影面積の低減が図られてい
ること、及び燃料棒を太径化することが可能であること
は明らかである。また、これらの実施例の構造が、ばね
の過大変形防止に効果的であることも明らかである。
【0028】なお、以上の実施例において、セル要素7
は、ジルカロイ製の薄肉管をセル高さ相当の長さに切断
し、プレス加工により製作することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、構造強度を確保しかつ
冷却材の流れに対する投影面積を低減したスペーサを実
現できる。また、ばねの健全性を維持する上でも大きな
効果を発揮する。さらに、スペーサにより低減した圧力
損失に相当する割合で燃料棒の外径を大きくすること、
即ち燃料体1体当たりの燃料材(ウランなど)装荷重量
を増加することが可能となり、燃料の経済性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料スペーサの部分拡
大図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示すセル要素の斜視図である。
【図4】図1に示すセル要素の斜視図である。
【図5】図1に示す燃料スペーサの溶接箇所を示す図で
ある。
【図6】従来の燃料スペーサの溶接箇所を示す図であ
る。
【図7】図1に示す燃料スペーサのばね過大変形防止効
果を示す図である。
【図8】本発明の一実施例による燃料スペーサを組込ん
だ燃料集合体の断面図である。
【図9】図1に示す燃料集合体の全体を示す平面図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例による燃料スペーサの部
分断面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】図10に示すセル要素の斜視図である。
【図13】図10に示すセル要素の斜視図である。
【図14】図10に示すセル要素の変型構造の斜視図で
ある。
【図15】図10に示すセル要素の変型構造の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 燃料集合体 2 燃料棒 3 上部タイプレート 4 下部タイプレート 5 スペーサ 6 ループ状ばね 7 セル要素 8 突合わせ接合部 9 突合わせ接合部(ばね配置位置) 10 燃料棒支持突起 11 突起 12 ループ状ばね組込用切欠 13 ループ状ばね支持用突片 14 嵌合用側壁 15 嵌合用切欠 16 燃料棒支持突起間セル側壁 17 燃料棒支持突起形成用切欠 18 燃料棒支持突起間切欠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入部 真 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 相沢 泰博 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 日立 エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−200093(JP,A) 特開 昭62−289791(JP,A) 特開 昭62−280687(JP,A) 実開 昭52−97398(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 3/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁を互いに突合わせ接合した複数のセ
    ル要素と、各セル要素とそれに隣接する少なくとも1つ
    のセル要素との突合わせ接合部に、両セル要素間に亘っ
    て設けられ、各セル要素に燃料棒を支持する少なくとも
    1つのばね部材を提供するループ状ばねとを有する燃料
    スペーサにおいて、 前記ループ状ばねが配置された各セル要素の突合わせ接
    合部を、前記ばね部材の冷却材の流れ方向における投影
    面積の範囲内で内方に変形させ、その変形部同士で隣接
    するセル要素を接合したことを特徴とする燃料スペー
    サ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料スペーサにおいて、
    前記変形部は各セル要素の内側に突起を形成しているこ
    とを特徴とする燃料スペーサ。
  3. 【請求項3】 側壁を互いに突合わせ接合した複数のセ
    ル要素と、各セル要素とそれに隣接する少なくとも1つ
    のセル要素との突合わせ接合部に、両セル要素間に亘っ
    て設けられ、各セル要素に燃料棒を支持する少なくとも
    1つのばね部材を提供するループ状ばねとを有し、前記
    ループ状ばねが配置されていない突合わせ接合部を、隣
    接するセル要素間で軸方向にオーバラップする嵌合構造
    とした燃料スペーサにおいて、 前記ループ状ばねが配置された各セル要素の突合わせ接
    合部を、前記ばね部材の冷却材の流れ方向における投影
    面積の範囲内で内方に変形させ、その変形部同士で隣接
    するセル要素を接合したことを特徴とする燃料スペー
    サ。
  4. 【請求項4】 格子状に整列配置され、側壁を互いに突
    合わせ接合した複数の円筒形セル要素と、各セル要素と
    それに隣接する1つのセル要素との突合わせ接合部に、
    両セル要素間に亘って設けられ、各セル要素に燃料棒を
    支持するばね部材を提供するループ状ばねとを有し、前
    記ループ状ばねが配置されていない3つの突合わせ接合
    部を、隣接するセル要素間で軸方向にオーバラップする
    嵌合構造とした燃料スペーサにおいて、 前記ループ状ばねが配置された各セル要素の突合わせ接
    合部を、前記ばね部材の冷却材の流れ方向における投影
    面積の範囲内で内方に変形させ、その変形部同士で隣接
    するセル要素を接合したことを特徴とする燃料スペー
    サ。
  5. 【請求項5】 上下端を上部タイプレート及び下部タイ
    プレートで支持された複数の燃料棒と、前記上部タイプ
    レートと下部タイプレートの間に設置され、前記複数の
    燃料棒を相隔てた状態に保持する請求項1〜4のいずれ
    か1項記載の燃料スペーサとを備えることを特徴とする
    燃料集合体。
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