JP3981642B2 - 乾式用キャスク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乾式用キャスクに係り、特に、PWR(加圧水型原子炉)の使用済核燃料集合体を収納するのに好適な乾式用キャスク用のバスケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
PWRの使用済核燃料集合体を運搬または貯蔵のために収納するキャスクは、複数の使用済核燃料集合体を一体ごとに挿入するために、円筒状容器の円筒断面を格子状に仕切るバスケットが備えられている。例えば、バスケットは、複数の角パイプを束ねたり、金属部材を格子状もしくは井桁状に組み合わせて構成される。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、バスケットは、臨界防止のため、中性子吸収能を持たせるとともに、PWR用の場合は、BWR(沸騰水型原子炉)用に比べてさらに離す必要があるので、バスケット格子とバスケット格子との間に一定の隙間を設ける必要がある。そのため、一定間隔離した2枚の平板でバスケット格子を構成したり、あるいは、H型の押出型材を組み立ててバスケット格子を構成していた。
【0004】
特に、約250℃の高温に対しても材料強度や伝熱特性に優れ、中性子吸収能にも優れたボロン添加アルミニウム合金の部材を使用して、部材の切り欠き部同士を組み合わせて十文字に構成したいわゆる菓子折り格子構造のバスケット構造が用いられている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−108788号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術には次のような問題点があった。すなわち、バスケットの格子は、バスケット内に収納された使用済核燃料集合体を所定の高さ(例えば9m)から落下させたときの衝撃により、バスケットが破壊しない強度が要求される。
【0007】
しかし、従来の平板2枚構造の場合は耐衝撃性が十分得られず、一方、ボロン添加アルミニウム合金は硬度が高いためH型押出成形性が劣り、しかも小型のH型材を製造することが困難であった。
【0008】
本発明の課題は、耐衝撃性を有し、製造が簡単なバスケット構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、円筒状の容器内に使用済核燃料集合体を保持するバスケットを備えてなる乾式用キャスクであって、前記バスケットは、使用済核燃料集合体を一体ごとに挿入するために、断面H型の部材同士を格子状に組み合わせて構成され、該H型部材は、リブ部を構成する平板の両側端に、フランジ部を構成する平板を結合した構造であることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、平板を組み合わせることにより、押出し成形が困難なボロン添加アルミニウム合金製のH型部材を簡単に製造できる。また、それぞれの平板の材質の選択範囲が広がり、バスケット構造に最適な材質を適宜選択できる。
【0011】
そのため、中性子が放射される方向には、中性子吸収能力の高いボロン添加アルミニウム合金製の平板(フランジ材)を対向させ、中性子放射方向に平行に設置して中性子吸収能力を必ずしも必要としないリブ材には、強度の高い例えばステンレス鋼の平板を使用できるので、例えば、運搬時などの使用済核燃料集合体の揺れによる衝撃力を支持できる。
【0012】
このような配置により、使用済核燃料集合体の例えば9m落下時の衝撃に対しても、破壊しないような強度のバスケット構造を容易に得られる。また、上記H型部材のリブ用平板とフランジ用平板の結合には、ビス止め、抵抗溶接、特殊ビス止めなどを採用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の概要は、使用済核燃料集合体1を保持するバスケット3の構造に関し、一つ一つの格子3aを構成する断面H型の部材4を、3枚の平板を結合して構成したものである。すなわち、断面H型部材4を押出型材ではなく、H型のフランジ5やリブ6のそれぞれに平板を使用してH型部材4を構成した。
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、使用済核燃料集合体を収納するPWR用乾式キャスクの断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のA部拡大図である。
【0015】
図1に示すように、使用済核燃料集合体1を挿入するバスケット3は、円筒状金属製キャスク2の鉄製本体胴8内に、井桁状に組んだバスケット格子3aを、円筒軸方向に積み重ねるようにして設置されている。
【0016】
本体胴8とキャスク表面の金属製外筒9との間には、中性子遮蔽材であるレジン10が充填されている。本図では、キャスク両端に運搬時の衝撃を避けるためのドーナツ状の緩衝構造体11や断熱材12などが装備されている。
【0017】
棒状の使用済核燃料集合体1は、図1では左側から、格子状に囲まれたバスケット空間内に、1体ごとに挿入される。PWR用のバスケット3は、臨界防止のため、隣接する使用済核燃料集合体同士の間隔を一定以上に離す必要があるので、本実施形態では、H型の2枚のフランジを利用して隣接する使用済核燃料集合体同士の間に隙間を設けている。
【0018】
このように、バスケット3は、十分な中性子吸収能力を有すると共に、格子内部に収納した使用済核燃料集合体1が9m落下したときの衝撃力によって破壊しないように、必要な強度を確保する必要がある。
【0019】
本実施形態では、図4に示すように、バスケット格子3aを構成するH型部材4を、2枚の平板5をフランジ部に、1枚の平板6をリブ部に用いて、ビス止め結合等13によってH型に組み立てた。
【0020】
このH型部材4の各平板に予め形成しておいた切り欠き部14を組み合わせ、H型部材同士を十文字に組み合わせて、いわゆる菓子折り構造のバスケット格子3aを組み立て、このバスケット格子3aを使用済核燃料集合体の挿入方向、つまり、円筒状キャスクの軸方向に重ねて配置しバスケット3を構成している。
【0021】
本実施形態によれば、使用済核燃料集合体1から放射される中性子の吸収性能に関しては、H型部材4のフランジ用平板5の板面が、使用済核燃料集合体1に全面的に対向して中性子を吸収する。一方、キャスク2の揺れなどにより、使用済核燃料集合体1が動いてバスケット3に加えられる衝撃に対しては、一体化された2枚のフランジ5で衝撃力を受け、リブ6の高さが有効に働く耐衝撃力の高い構造となる。またそのため、各平板の板厚を薄くできる。
【0022】
特に、リブ用平板6は、使用済核燃料集合体の中性子放射方向に対向する面は板厚の端面であり、板面は中性子放射方向と平行になるため、中性子吸収能力は必ずしも必要ではないので、例えば、強度の高いステンレス鋼板を用いることができる。
【0023】
本実施形態では、使用済核燃料集合体1に対面するフランジ用平板5に、ボロン添加アルミニウム合金製の平板を用いているので、伝熱特性および臨界特性の優れたバスケットとなっている。また、リブ用平板6にはステンレス鋼板を用いているので、ボロン添加アルミニウム合金に比較して構造強度が強く、またそのため小型化が可能であり、コストも低くなる。
【0024】
次に、図4により、本発明におけるH型部材の各平板の結合方式を説明する。図4の(a)はビス止め方式、(b)は抵抗溶接方式、(c)は特殊ビス止め方式を示す図である。
【0025】
(a)のビス止め方式は、リブ用平板6の板厚部にねじ孔15を形成しておき、これに両側のフランジ用平板5の表面からビス16をねじ込んで、リブ用平板6とフランジ用平板5とを締結する。
【0026】
(b)の抵抗溶接方式は、いわゆるスポット溶接といわれるもので、リブ用平板6の板厚端面とフランジ用平板5の内面との接触部を、電気抵抗によって溶接するものである。
【0027】
(c)の特殊ビス止め方式は、リブ用平板6の板厚内にルーズ孔17を形成しておき、先端部が互いにねじ結合する雄ねじと雌ねじからなる一組の特殊ビス18を、両側のフランジ用平板5の表面から挿入してねじ締結する。
【0028】
図6は、バスケット格子3aに用いた部材の寸法例を示す図で、(a)は、本実施形態に使用したH型部材の断面を示し、(b)は、従来の各平板が独立した2枚構造の部材の断面を示す図である。また、表1に、(a)の本実施形態の構造と(b)の従来構造の断面積および断面計数等を示す。
【0029】
【表1】
Figure 0003981642
【0030】
表1に示すように、本実施形態の構造は、従来構造に比較して、断面積が約25%減少し、かつ、構造強度が約7倍に増加するなど、強度が増加し、小型化が可能となり、コストが削減できることがわかる。
【0031】
【発明の効果】
上述のとおり本発明によれば、使用済核燃料集合体を保持するバスケット格子のH型部材を、平板を結合してH型に構成するので、従来、材質によって押出成形が困難だったH型部材を簡単に製作できる。
【0032】
また、それぞれの平板に、例えば、ステンレス鋼板のように耐衝撃強度の高い平板や、ボロン添加アルミニウム合金のように臨界性能および伝熱性能に優れた平板を、適宜選択して組み合わせることができる。そのため、複数の使用済核燃料集合体を保持し、運搬時の衝撃に対しても強い構造強度を有し、臨界特性の優れたコンパクトなバスケット構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾式キャスク用バスケットの一実施形態を備えたキャスクの断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】本発明におけるH型部材の平板の組立構造図。
【図5】本発明における平板の結合方式の説明図。
【図6】本発明および従来構造を比較するためのバスケット格子部材の断面図。
【符号の説明】
1 使用済核燃料集合体
2 キャスク
3 バスケット
3a バスケット格子
4 H型部材
5 フランジ用平板(フランジ部)
6 リブ用平板(リブ部)
8 本体胴
9 金属製外筒
10 レジン(中性子遮蔽材)
11 緩衝構造体
12 断熱材
13 ビス止め結合
14 切り欠き部
15 ねじ孔
16 ビス
17 ルーズ孔
18 特殊ビス

Claims (3)

  1. 円筒状の容器内に使用済核燃料集合体を保持するバスケットを備えてなる乾式用キャスクであって、前記バスケットは、使用済核燃料集合体を一体ごとに挿入するために、断面H型の部材同士を格子状に組み合わせて構成され、該H型部材は、リブ部を構成する平板の両側端に、フランジ部を構成する平板を結合した構造であることを特徴とする乾式用キャスク。
  2. 請求項1に記載の乾式用キャスクにおいて、前記バスケットは、前記H型部材の前記フランジ部を構成する平板がボロン添加アルミニウム合金からなり、前記リブ部を構成する平板がステンレス鋼からなることを特徴とする乾式用キャスク。
  3. 請求項1乃至2のうちいずれか1項に記載の乾式用キャスクにおいて、前記バスケットは、前記リブ用平板と前記フランジ用平板との結合が、ビス止め、抵抗溶接、特殊ビス止めのいずれかによることを特徴とする乾式用キャスク。
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