JP2000214287A - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

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JP2000214287A
JP2000214287A JP11011965A JP1196599A JP2000214287A JP 2000214287 A JP2000214287 A JP 2000214287A JP 11011965 A JP11011965 A JP 11011965A JP 1196599 A JP1196599 A JP 1196599A JP 2000214287 A JP2000214287 A JP 2000214287A
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rods
rod
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fuel assembly
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JP11011965A
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English (en)
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Makoto Iribe
真 入部
Masabumi Imai
正文 今井
Takashi Fukumoto
隆 福本
Junjiro Nakajima
潤二郎 中島
Yasuhiro Aizawa
泰博 相澤
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Ibaraki Hitachi Information Service Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Ibaraki Hitachi Information Service Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】短尺燃料棒を格子状配列の最外周及び水ロッド
の隣接位置に配置するともにその短尺燃料棒の格子位置
にあるスペーサの筒状部材を削除して圧力損失低減を図
った燃料集合体において、スペーサの構造的健全性を十
分に確保する。 【解決手段】最外周領域の短尺燃料棒2b1を含む燃料
棒2と、水ロッド3と、軸方向複数箇所に設けられた燃
料スペーサ4とを有し、燃料スペーサ4は、互いに結合
されたセル9と、バンド11とを備えた燃料集合体1に
おいて、最外周短尺燃料棒2b1の上端より上方にある
スペーサ4Bは、第1格子位置の18a〜dのセル9が
省略され、バンド11は、分割ピース11Aが溶接接合
されるとき、第1格子位置18a〜d及びその両側に隣
接する第2格子位置18g〜n以外の第3格子位置18
o〜rにあるセル9の外周面に接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉に
おいて使用される燃料集合体に係わり、特に、燃料バン
ドルの間隔を保持するための燃料スペーサを備えた燃料
集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉用の燃料集合体
は、例えば特開平2−163695号公報に開示されて
いる。この燃料集合体は、内部に多数個の燃料ペレット
を充填した複数本の燃料棒を9×9正方格子状に配列す
るとともに、その正方格子状配列の略中央部領域に内部
に中性子減速材である水が流れる2本の水ロッドを配置
し、またこれら燃料バンドルの上端及び下端をそれぞれ
上部タイプレート及び下部タイプレートで支持し、さら
にその全体を角筒形状のチャンネルボックスで覆った構
造となっている。またこのとき、燃料バンドルを構成す
る燃料棒及び水ロッドは、軸方向に並んだ複数個の燃料
スペーサにより一定間隔に保持される。この燃料スペー
サは、燃料棒が配置される各格子位置に設けられ対応す
る燃料棒が1つずつ挿入される多数の筒状部材を束ねて
接合し、それらの外周部を正方形状の帯状部材で取り囲
んだ構造となっている。また、隣接する一対の筒状部材
の接合位置に、燃料棒を押し付け保持するためのループ
状ばねを設けている。なおこのループ状ばねは、隣接す
る筒状部材の両方に燃料棒がそれぞれ挿入されてはじめ
て機能し押圧力が生じるようになっている。さらに、水
ロッドに隣接する筒状部材のうちの2つには、水ロッド
を保持するための断面略Ω形状の水ロッド保持部材を接
合している。
【0003】ここで、上記帯状部材は、例えば特開平3
−26924号公報に記載のように、一般に、略L字型
の帯板を4側面から組み合わせて接合されることにより
構成されている。またそのとき、各接合部は、多数の筒
状部材のうち9×9正方格子状配列の最外周領域にある
最も近い筒状部材に接するように、その筒状部材の外周
面にも溶接接合されているが、これは、以下の理由によ
る。すなわち、当該接合位置を筒状部材と接していない
位置とすると、単に帯板端部間を接合するのみとなるた
め、その部分を溶接する際に、溶け落ちやその逆の溶け
込み不足が発生しやすくなり、安定的な溶接が困難とな
って製造性の観点から好ましくないからである。
【0004】ところで、一般に、沸騰水型原子炉用の燃
料集合体では、運転時、わずかに未飽和状態の冷却水が
下部タイプレートから流入し、燃料棒間を下部から上部
に流れるにつれ燃料棒により加熱されて沸騰し、二相流
となって上部タイプレートから流出していく。その結
果、冷却材のボイド率は燃料集合体下部では0%だが、
上部では70%程度にも達し、燃料集合体の核的な特性
を決める要因である水素対ウラン比(H/U比)が軸方
向位置で大きく異なることになる。ここで、沸騰水型原
子炉では減速材として水を用いるため、核分裂反応を促
進する上でこの水が重要な役割を果たし、水が相対的に
多い領域では核分裂反応が促進され、水が相対的に少な
い領域では核分裂反応が抑制されることとなる。そのた
め、上述したH/U比が燃料集合体の核的な特性を決め
る大きな要素となる。したがって、このH/U比の径方
向・軸方向均一化を図ることは燃料集合体特性の向上の
観点から非常に重要であり、従来、種々の方法でこのH
/U比の改善が行われている。前述した水ロッドの配置
もその一方策であるが、その他の方策として、複数の燃
料棒のうち一部の燃料棒の長さを他の燃料棒よりも短く
(以下適宜、短尺燃料棒という)する構成があり、この
短尺燃料棒の上部に形成される飽和水領域を利用してH
/U比の均一化が図られている。
【0005】この短尺燃料棒を備えた燃料集合体の設計
においては、例えば、特開平5−232273号公報に
開示されるように、ボイド係数の低減による反応度制御
性の向上等の観点から、短尺燃料棒を格子状配列の最外
周及び水ロッドの隣接位置に配置する場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、燃料スペーサは軸方向に複数箇所設けられるもの
であるため、上記のような短尺燃料棒を備えた燃料集合
体に適用される燃料スペーサのうち短尺燃料棒の上端よ
り上方に位置するものは、その短尺燃料棒の格子位置で
は燃料棒が存在しないことになる。これに応じて、短尺
燃料棒上端より上方に位置する燃料スペーサにおいて、
その格子位置の筒状部材を削除し圧力損失の低減を図る
構造が既に提唱されている。ここで、上記のように短尺
燃料棒を格子状配列の最外周及び水ロッドの隣接位置に
配置した燃料集合体において、短尺燃料棒より上方に位
置する燃料スペーサの当該格子位置の筒状部材を単に削
除しようとする場合、以下のような課題が存在する。
【0007】すなわち、通常の燃料スペーサでは、前述
したように、スペーサ外周を取り囲む帯状部材に接する
筒状部材が連続的に接しており、これによってスペーサ
全体としての構造強度を維持している。例えば、地震時
や燃料集合体取り扱い時等において外力がチャンネルボ
ックスを介し燃料スペーサに作用する場合には、この荷
重はまず、筒状部材に設けられた突起部材に伝わる。そ
の後、帯状部材を介し、その内側に配置接合された格子
状配列最外周領域の筒状部材に伝達され、さらに、順次
格子状配列内周側の筒状部材へと伝達されていく。この
ように筒状部材を削除しない通常の燃料スペーサでは、
荷重の伝達路において帯状部材及び筒状部材が連続的に
配置されておりこれら接合体が一体となって強度確保効
果を発揮するため、燃料スペーサ全体としての構造的強
度は十分に確保される。
【0008】これに対し、最外周の短尺燃料棒に対応す
る筒状部材を削除した場合は、格子状配列最外周領域の
筒状部材の並びがその削除位置で不連続となるため、多
数の筒状部材の接合体としての強度確保への効果があま
り発揮されず、燃料スペーサ全体としての構造強度が低
下することになる。特に、その削除位置近傍において
は、帯状部材のうち削除された筒状部材と本来接する部
分が受け持つべき荷重は、その削除位置に隣接する最外
周領域の2つの筒状部材と帯状部材との接触部(以下適
宜、隣接接触部という)で負担することになる。そのた
め、これら2つの隣接接触部では、他の位置の筒状部材
と帯状部材との接触部に比べて特に荷重負担が増加して
いる。したがって、もし、前述した略L字型の帯板を組
み合わせ溶接接合するときにその隣接接触部に溶接固定
すると、その位置の機械的健全性を十分に確保するのが
困難となり、ひいては燃料スペーサの構造的健全性を十
分に確保するのが困難となって燃料集合体の形状維持機
能が低下する可能性がある。
【0009】一方、上記最外周領域の筒状部材の一部を
削除した燃料スペーサは、前述したように、短尺燃料棒
の上端より上方に配置されるものである。したがって、
短尺燃料棒の上端より下方には、すべての筒状部材が連
続的に存在する従来通りの燃料スペーサが配置されるこ
ととなる。またこの短尺燃料棒を用いる(すなわち燃料
棒の構造・配置が軸方向に変化する場合)例以外にも、
例えば水ロッドの構造(例えば径方向寸法)・配置が軸
方向に変化する場合等、燃料バンドルの軸方向構造が異
なる場合には、1つの燃料集合体に、複数種類の構造の
燃料スペーサが混在することになる。また燃料バンドル
の軸方向構造が同一でも、種々の事情で軸方向複数箇所
の燃料スペーサ相互で互いに前述したループ状ばねや水
ロッド保持部材等の構造・配置が異なり、スペーサの構
造として異なる種類となる場合がある。
【0010】このとき、それら複数の燃料スペーサは、
それぞれ単体としては、筒状部材の配列を確認すること
で、燃料スペーサの種類の違いを識別することが可能で
あるが、一旦燃料集合体に組み込まれた後は、特に帯状
部材の形状が類似である場合等、外観からはその種類の
違いを容易に識別することは困難である。
【0011】ところで、このような種類の異なる複数の
燃料スペーサの識別方法として、例えば前記特開平3−
269294号公報に記載のように、略L字型の帯板を
4側面から組み合わせ接合するときのその接合位置を燃
料スペーサの種類ごとに変え、これによってその燃料ス
ペーサの種類を識別することが提唱されている。
【0012】しかしながら、この従来技術では、燃料集
合体相互の識別に主眼がおかれており、燃料集合体ごと
に異なる種類の燃料スペーサが配置されているものの、
各燃料集合体においては軸方向複数箇所にすべて同一の
燃料スペーサが配置されている。すなわち、同一燃料集
合体内において、軸方向構造変化に応じ構造の異なる複
数種類の燃料スペーサが組み込まれている場合における
スペーサ相互の識別には配慮されていない。
【0013】本発明の第1の目的は、短尺燃料棒を格子
状配列の最外周及び水ロッドの隣接位置に配置するとも
にその短尺燃料棒の格子位置にあるスペーサの筒状部材
を削除して圧力損失低減を図った燃料集合体において、
燃料スペーサの構造的健全性を十分に確保することがで
きる構造を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、同一燃料集合体内
において軸方向の構造変化に応じて構造の異なる複数種
類の燃料スペーサが組み込まれている場合に、それらス
ペーサ相互を容易に識別することができる燃料集合体を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、正方格子状に配列され、他
の燃料棒より燃料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含
む複数本の燃料棒と、この燃料棒が1本以上配列可能な
領域に配置された少なくとも1本の水ロッドと、前記複
数の燃料棒及び水ロッドの相互の径方向間隔を保持しか
つ軸方向複数箇所に設けられた複数の燃料スペーサとを
有し、これら複数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに
結合され前記燃料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部
材と、複数の分割ピース(帯板)が溶接接合されて構成
され前記複数の筒状部材の最外周を取り囲む帯状部材と
を備え、かつこの帯状部材は、前記複数の分割ピースが
溶接接合されるとき、前記正方格子状配列の最外周領域
にある複数の格子位置のうち最も近い格子位置にある前
記筒状部材の外周面にも接合されている燃料集合体にお
いて、前記複数本の短尺燃料棒は、前記最外周領域に配
置された少なくとも1本の最外周短尺燃料棒を含み、前
記複数の燃料スペーサのうち前記最外周短尺燃料棒の上
端より上方にあるものの少なくとも1つは、該最外周短
尺燃料棒に対応する第1格子位置の前記筒状部材が省略
されており、かつ前記帯状部材は、前記複数の分割ピー
スが溶接接合されるとき、前記最外周領域にある複数の
格子位置のうち前記第1格子位置及びこの第1格子位置
の両側に隣接する第2格子位置以外の第3格子位置にあ
る前記筒状部材の外周面に接合されている。圧力損失の
低減を目的に最外周短尺燃料棒に対応する第1格子位置
の筒状部材を削除すると、帯状部材のうち、その第1格
子位置の両側に隣接する第2格子位置にある2つの筒状
部材と接触する隣接接触部での荷重負担が、他の位置の
接触部に比べて特に増加する。したがって、帯状部材の
分割ピースどうしを溶接接合するときに、その荷重負担
が増えた第2格子位置の筒状部材の外周面に接合する
と、その第2格子位置近傍の機械的健全性を十分に確保
するのが困難となる可能性がある。そこで本発明におい
ては、帯状部材の分割ピースどうしを溶接接合すると
き、その荷重負担が増えた第2格子位置でなく、それ以
外の第3格子位置にある筒状部材の外周面に接合固定す
る。これにより、上記のような第2格子位置近傍の機械
的健全性の低下を未然に防止し、燃料スペーサの構造的
健全性を十分に確保することができる。
【0016】(2)上記第2の目的を達成するために、
本発明は、正方格子状に配列された複数本の燃料棒と、
この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置された少な
くとも1本の水ロッドと、前記複数の燃料棒及び水ロッ
ドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数箇所に設
けられた複数の燃料スペーサとを有し、これら複数の燃
料スペーサのそれぞれは、互いに結合され前記燃料棒が
それぞれ挿入される複数の筒状部材と、複数の分割ピー
ス(帯板)が溶接接合されて構成され前記複数の筒状部
材の最外周を取り囲む帯状部材とを備えている燃料集合
体において、前記複数の燃料スペーサは、互いに構造の
異なる複数種類が含まれており、これら複数種類の燃料
スペーサは、各種類ごとに、前記帯状部材の分割ピース
の溶接接合位置が異なっている。例えば燃料集合体の構
造が軸方向に変化する場合(短尺燃料棒を用いる等で燃
料棒の構造・配置・支持構造が軸方向に変化する場合
や、水ロッドの構造・配置・支持構造が軸方向に変化す
る場合)等には、1つの燃料集合体に、複数種類の構造
の燃料スペーサが混在することになる。このとき、それ
ら複数の燃料スペーサは、帯状部材が同一形状である場
合には、一旦燃料集合体に組み込まれた後は、外観から
はその種類の違いを容易に目視識別することは困難であ
る。そこで本発明においては、各種類の燃料スペーサご
とに、帯状部材の分割ピースの溶接接合位置を異ならせ
る。すなわち、構造が異なることの識別子として、燃料
スペーサの帯状部材の分割ピース溶接接合位置を利用す
る。これにより、燃料集合体に組み込まれた後でも、外
観から容易に燃料スペーサの種類の違いを識別すること
ができる。
【0017】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記複数種類の燃料スペーサは、前記燃料集合体の軸方
向の構造の変化に応じ、その構造に応じた種類のものが
配置されれている。
【0018】(4)上記(3)において、さらに好まし
くは、前記燃料集合体の軸方向の構造の変化は、前記複
数の燃料棒の構造・配置・支持構造が軸方向に変化する
場合及び前記水ロッドの構造・配置・支持構造が軸方向
に変化する場合のうち少なくともいずれか一方を含む。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図4により説明する。
【0020】本実施形態による燃料集合体の構造を表す
縦断面図を図2に、図2中A−A断面による横断面図を
図3に示す。これら図2及び図3において、燃料集合体
1は、9行9列(以下適宜、9×9のように示す)の正
方格子状に配列され内部に燃料ペレット(図示せず)を
充填した74本の燃料棒2と、この燃料棒2が7本配列
可能な領域に配置された2本の水ロッド3と、燃料棒2
及び水ロッド3の相互の径方向間隔を保持する燃料スペ
ーサ4と、燃料棒2および水ロッド3からなる燃料バン
ドルの上端部および下端部をそれぞれ保持する上部タイ
プレート5および下部タイプレート6と、以上の構造の
外周部を覆うチャンネルボックス8とを備えている。
【0021】燃料棒2は、有効長が通常の長さである燃
料棒2aと、有効長が燃料棒2aよりも短い短尺燃料棒
2bとから構成されている。また短尺燃料棒2bは、正
方格子状配列の最外周領域内の格子位置に配置された4
本の短尺燃料棒2b1と、格子状配列中央部の3×3格
子領域中における水ロッド3に隣接する格子位置に配置
された2本の短尺燃料棒2b2とから構成されている。
【0022】燃料スペーサ4は、図2に示すように軸方
向複数箇所に設けられている。このとき、図3に示した
ように74本の燃料棒2中には有効長が短い短尺燃料棒
2bが含まれており、燃料集合体1上部に位置し短尺燃
料棒2bの上端位置よりも上方に位置する燃料スペーサ
においてはこれら短尺燃料棒2bの格子位置には燃料棒
が存在しなくなる。そこでこれに応じて、これら短尺燃
料棒2bの上端位置より下方の燃料スペーサ4Aと上方
の燃料スペーサ4Bとは構造が若干異なるようになって
いる。これら燃料スペーサ4A及び4Bの構造を表す上
面図及び側面図を図4(a)(b)及び図1(a)
(b)にそれぞれ示す。
【0023】これら図4及び図1において、燃料スペー
サ4A及び4Bは、燃料棒2の配列に対応して9行9列
の正方格子状に配列されて互いに溶接接合され、対応す
る燃料棒2がそれぞれ挿入される多数(スペーサ4Aで
は74個、スペーサ4Bでは68個)のセル(筒状部
材)9と、隣接する一対のセル9,9の接合位置に設け
られそれらセル9内の燃料棒2を押圧するループ状ばね
10と、これらセル9の結合体の最外周を取り囲む正方
形状の帯状部材(バンド)11と、セル9のうち正方格
子状配列の最内周領域にあるものに溶接接合され水ロッ
ド3を径方向及び軸方向に保持する横断面略Ω形状の水
ロッド保持部材12及び略1/4円筒状の水ロッド保持
部材13と、この水ロッド保持部材13に設けられ水ロ
ッド3を保持するための押圧力を与える水ロッド保持用
ばね14とを備えている。
【0024】セル9は、略円筒形状を備えており、それ
ぞれ、各燃料棒2の相互の間隔を保持するための2つの
突起9a,9aと、適正な押圧力を発生可能なようにル
ープ状ばね10を支持するばね支持部(図示せず)を備
えている(後述するセル9A,9Bを含む)。なおこの
ループ状ばね10及びばね支持部の構造は、特に詳細を
図示しないが公知のものであり、例えば、上記特開平2
−163695号公報や特開平6−273560号公報
に開示のものと同様の構造となっている。バンド11
は、例えば特開平3−269294号公報に記載のもの
と同様、正方形状の各辺が互いに溶接により接合されて
おり、4枚の略L字型の分割ピース(帯板)11Aを側
面から組み合わせて接合されることにより構成されてい
る。またそのとき、各溶接部20は、多数のセル9のう
ち9×9正方格子状配列の最外周領域にある最も近いセ
ル9に接するように、そのセル9の外周面にも溶接接合
されている(詳細は後述)。さらにバンド11は、正方
格子状配列の最外周領域において互いに隣接する2つの
セル9,9間に突出するように折り曲げられて冷却材流
れを誘導する多数のフローセル15と、正方形状の各辺
に2つずつ設けられチャンネルボックス8側に突出して
その内面と接触する8個のバスタブ16とが形成されて
いる。
【0025】ここで、本実施形態の特徴は、燃料スペー
サ4Aと燃料スペーサ4Bとの差異である。
【0026】すなわち、図4の燃料スペーサ4Aは、特
開平2−163695号公報に開示された燃料スペーサ
と基本的には類似の構造であるが、図1の燃料スペーサ
4Bは、これと異なり、図3に示した4本の短尺燃料棒
2b1に対応する格子位置(第1格子位置)18a,1
8b,18c,18d及び2本の短尺燃料棒2b2に対
応する格子位置18e,18fに対応するセル9が削除
されており、これに伴って、スペーサ全体におけるルー
プ状ばね10の配置が図4の配置から全面的に変更され
ている。そのため、水ロッド3に隣接する格子位置18
e,18fの同行隣接列及び同列隣接行に2つずつある
セル9A,9Bは、格子位置18e,18f側部分に上
記公知のばね支持部を備えており、ここにセル9A,9
B内の燃料棒2を押圧するためのループ状ばね10A,
10Bが設けられている。そして、これら2つのループ
状ばね10A,10Bは、格子位置18e,18fに設
けられた略円筒形状のばね押さえ部材19によって、セ
ル9A,9B内の燃料棒2への押圧力を発生可能に支持
されている(詳細は後述)。
【0027】また、図4の燃料スペーサ4Aは、前述し
たバンド11の分割ピース11Aどうしの溶接部20
は、9×9配列の最外周領域のなす四角形の各辺中点に
ある格子位置(図1の格子位置18a〜dと同じ位置)
のセル9に接するようにそのセル9の外周面に溶接接合
されている。これに対し、図1の燃料スペーサ4Bは、
溶接部20が、第1格子位置18a,18b,18c,
18d及びこれらの両側にそれぞれ隣接する第2格子位
置18g,18h,18i,18j,18k,18l,
18m,18n以外の第3格子位置(この実施形態で
は、第2格子位置に隣接する格子位置)18o,18
p,18q,18rのセル9に接するようにそのセル9
の外周面に溶接接合されている。但し、図4の燃料スペ
ーサ4Aと図1の燃料スペーサ4Bとはこのようにバン
ド11の溶接接合位置は異なるものの、それ以外の寸法
・構造等については全く同一であるため、バンド11全
体の外観形状としてはほぼ同一となっている。
【0028】次に、以上のように構成した本実施形態の
作用を説明する。 (1)バンド溶接位置による構造的健全性確保 燃料スペーサ4Bのように圧力損失の低減を目的として
最外周短尺燃料棒2b1に対応する第1格子位置18
a,18b,18c,18dのセル9を削除した構造で
は、バンド11のうちその第1格子位置18a〜dの両
側に隣接する第2格子位置18g〜nにある2つのセル
9,9と接触する隣接接触部21(図1参照)での荷重
負担が、他の位置の接触部に比べて特に増加する。した
がって、バンド11の分割ピース11A,11Aどうし
を溶接接合するときに、その荷重負担が増えた第2格子
位置18g〜nのセル9の外周面に接合すると、その第
2格子位置18g〜n近傍の機械的健全性を十分に確保
するのが困難となる可能性がある。本実施形態において
は、バンド11の分割ピース11Aどうしを溶接接合す
るとき、その荷重負担が増えた第2格子位置18g〜n
でなく、それ以外の第3格子位置18o,18p,18
q,18r等にあるセル9の外周面に接合固定する。こ
れにより、上記のような第2格子位置18g〜n近傍の
機械的健全性の低下を未然に防止し、燃料スペーサ4B
自体の構造的健全性を十分に確保することができる。
【0029】(2)バンド溶接位置の違いによる異種ス
ペーサの識別 燃料集合体1のように短尺燃料棒2bの存在に由来して
2種類の構造の燃料スペーサ4A,4Bが混在する場
合、これら2種類の燃料スペーサ4A,4Bは、上記の
ように帯状部材10が同一形状であると、一旦燃料集合
体1に組み込まれた後は、外観からはその種類の違いを
容易に目視識別することは困難である。本実施形態にお
いては、各種類の燃料スペーサ4ごとに、バンド11の
分割ピース11Aの溶接接合位置を異ならせる。すなわ
ち、燃料スペーサ4Aでは分割ピース11Aどうしの溶
接部20の位置を9×9配列の最外周領域のなす四角形
の各辺中点にある格子位置とする一方、燃料スペーサ4
Bでは、第3格子位置18o,18p,18q,18r
とする。このように、構造が異なることの識別子として
バンド分割ピース11Aの溶接部20の位置を利用する
ことにより、燃料集合体1に組み込まれた後でも、外観
から容易に燃料スペーサ4の種類の違いを識別すること
ができる。
【0030】なお、燃料スペーサ4の単体における種類
の識別にも役立つことは言うまでもない。すなわち例え
ば、燃料スペーサ4を保管容器等に積み重ねて収納した
状態では、スペーサ側面つまりバンド11部分のみしか
確認できないことから、上記溶接部20の違いによって
目視で容易にその違いを確認することが可能となる。
【0031】本発明の第2の実施形態を図5〜図11に
より説明する。本実施形態は、正方格子状配列の最外周
領域から2層目に短尺燃料棒が配置された場合の実施形
態である。各図中、第1の実施形態の燃料集合体1に備
えられた部材と同等の部材には単に200番を加えた符
号を付して、適宜説明を省略する。
【0032】本実施形態による燃料集合体201の構造
を表す縦断面図を図5に、図5中B−B断面による横断
面図を図6に示す。これら図5及び図6において、燃料
集合体201が第1の実施形態の燃料集合体1と異なる
点は、8本の短尺燃料棒202bが、9×9の正方格子
状配列の最外周領域から2層目に配置されていることで
ある。
【0033】燃料スペーサ204のうち短尺燃料棒20
2bの上端位置よりも上方に位置する燃料スペーサ20
4A及び短尺燃料棒202bの上端位置よりも下方に位
置する燃料スペーサ204Bの構造を表す上面図及び側
面図を図7(a)(b)及び図8(a)(b)にそれぞ
れ示す。これら図7及び図8において、燃料スペーサ2
04Aは、第1の実施形態で図4に示した燃料スペーサ
4Aと全く同一構造である。
【0034】一方、図8の燃料スペーサ204Bは、図
6に示した8本の短尺燃料棒202bに対応する格子位
置222a,222b,222c,222d,222
e,222f,222g,222hに対応するセル20
9が削除されており、これに伴って、スペーサ全体にお
けるループ状ばね210の配置が図7の配置から全面的
に変更され、結果として第1の実施形態の図1に示す燃
料スペーサ4Bの配置とも大きく異なった配置となって
いる。また、バンド211の分割ピース211Aどうし
の溶接部220は、図1に示した第3格子位置18o,
18p,18q,18rに対応する格子位置222i,
222j,222k,222lにおいて、そのセル20
9に接するように外周面に溶接接合されている。
【0035】本実施形態によれば、上記第1の実施形態
における(2)同様、バンド溶接位置の違いによって異
種スペーサを容易に識別できるという効果を得る。
【0036】すなわち、燃料スペーサ204Aでは分割
ピース11Aどうしの溶接部20の位置を9×9配列の
最外周領域のなす四角形の各辺中点にある格子位置とす
る一方、燃料スペーサ204Bでは、格子位置222
i,222j,222k,222lとすることにより、
燃料集合体201に組み込まれた後でも、外観から容易
に燃料スペーサ4の種類の違いを識別することができ
る。また燃料スペーサ204の単体における種類の識別
にも役立つことは言うまでもない。
【0037】なお、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、短尺燃料棒の存在に基づきその上端位置より上方
のスペーサと下方のスペーサとでセルの数が異なり、ま
たこれによってばねの配置も異なる異種スペーサを例に
とって説明したが、これに限られない。すなわち例え
ば、水ロッドの径が軸方向上部と軸方向下部とで異な
るため燃料集合体軸方向上部と下部とで燃料スペーサに
よる水ロッドの支持構造(水ロッド保持部材や水ロッド
保持ばねの構造及びその配置を含む)が異なる場合を含
み、何らかの理由で水ロッドの構造・配置・支持構造が
燃料集合体の軸方向に変化する場合、上記短尺燃料棒
の有無を含み、何らかの理由で燃料棒の構造・配置・支
持構造(ばねの構造及びその配置を含む)が燃料集合体
の軸方向に変化する場合で、これら燃料集合体の軸方向
構造変化に応じて、異なる種類の燃料スペーサが1つの
燃料集合体内に混在する場合であれば、本発明のうち、
上記バンドの溶接位置の違いによりそれら燃料スペーサ
の種類を識別する思想は適用でき、これらの場合も同様
の効果を得る。
【0038】上記の場合で、短尺燃料棒を備えない場
合の例を図9を用いて説明する。各図中、第1及び第2
の実施形態の燃料集合体1,20に備えられた部材と同
等の部材にはその符号を300番台とし適宜説明を省略
する。図9は、この変形例による燃料集合体301の横
断面構造を表す横断面図であり、第1の実施形態の図
3、第2の実施形態の図6に相当する図である。この図
9において、燃料集合体301が第1及び第2の実施形
態の燃料集合体1,201と異なる点は、水ロッド30
3が燃料棒302が9本配列可能な3×3格子領域に配
置された公知の角型水ロッド(ウォーターチャンネルと
もいう)であることと、短尺燃料棒がなく燃料棒302
がすべて通常の有効長であることである。またこの燃料
集合体301も、第1及び第2の実施形態の燃料集合体
1,201と同様、燃料棒302及び水ロッド303の
相互の径方向間隔を保持する燃料スペーサ304と、燃
料棒302および水ロッド303からなる燃料バンドル
の上端部および下端部をそれぞれ保持する上部タイプレ
ート(図示せず)および下部タイプレート(同)と、以
上の構造の外周部を覆うチャンネルボックス308とを
備えている。、燃料スペーサ304は、特に図示しない
が、第1の実施形態の図2や第2の実施形態の図5と同
様、軸方向複数箇所に設けられている。そして、特に詳
細な説明や図示を省略するが、燃料集合体301は、軸
方向に何らかの構造的変化が備えられており、これら複
数の燃料スペーサ304は、その軸方向構造変化に応じ
て、異なる複数種類(例えば3種類)の燃料スペーサ3
04A,304B,304Cが対応する位置に配置され
ている。これら燃料スペーサ304A〜Cの構造を図1
0(a)(b)及び図11(a)(b)に示す。図10
(a)は燃料スペーサ304Aの上面図であり、図10
(b)はその側面図である。図11(a)は燃料スペー
サ304Bの側面図であり、図11(b)は燃料スペー
サ304cの側面図である。
【0039】図10(a)(b)において、燃料スペー
サ304Aは、図4及び図7と同様にセル9の削除はな
い構造であり、セル309、ループ状ばね310、バン
ド311、及び水ロッド303の形状に対応し略四角筒
形状を備えた水ロッド保持部材312等を備えている。
そしてこのとき、水ロッド保持部材312に対応し、ス
ペーサ全体におけるループ状ばね310の配置が図4や
図7の配置から全面的に変更されている。また、バンド
311の分割ピース311Aどうしの溶接部320は、
図10(b)に示すように、9×9正方格子状配列のコ
ーナー位置の隣りのまた隣りの位置となっている。
【0040】一方、燃料スペーサ304B,304c
は、上記バンド分割ピース311Aの溶接部320の位
置以外は燃料スペーサ304Aと同様の構造となってい
る。すなわち、図11(a)に示すように、燃料スペー
サ304Bでは、燃料スペーサ304Aよりも、溶接部
320の格子位置が、9×9配列の最外周領域のなす四
角形の各辺中央側に1つだけずれている。図11(b)
に示す燃料スペーサ304Cでは、溶接部320の格子
位置がさらにずれて各辺中央の格子位置となっている。
【0041】これら燃料スペーサ304A,304B,
304Cは、前述した燃料集合体301における何らか
の軸方向構造的変化に応じて、例えば上方より下方に向
かって、燃料スペーサ304A、燃料スペーサ304
B、燃料スペーサ304Cの順で配置されている。
【0042】本実施形態によても、上記第2の実施形態
同様、バンド溶接位置の違いによって異種スペーサを容
易に識別できるという効果を得る。
【0043】なお、以上の第1〜第3の実施形態では、
燃料棒2が9行9列(以下適宜、9×9のように示す)
の正方格子状に配列されている場合を例にとって説明し
たが、これに限られず、例えば8行8列、10行10列
配列されている場合にも適用でき、これらの場合も同様
の効果を得る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、短尺燃料棒を格子状配
列の最外周及び水ロッドの隣接位置に配置するともにそ
の短尺燃料棒の格子位置にあるスペーサの筒状部材を削
除して圧力損失低減を図るときにも、燃料スペーサの構
造的健全性を十分に確保することができる。
【0045】また本発明によれば、同一燃料集合体内に
おいて軸方向の構造変化に応じて構造の異なる複数種類
の燃料スペーサが組み込まれている場合にも、それらス
ペーサ相互を容易に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による燃料集合体の短
尺燃料棒上端より上方に位置する燃料スペーサの構造を
表す上面図及び側面図である。
【図2】図1のスペーサを備えた燃料集合体の構造を表
す縦断面図である。
【図3】図2中A−A断面による横断面図である。
【図4】図2の燃料集合体の短尺燃料棒上端より下方に
位置する燃料スペーサの構造を表す上面図及び側面図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施形態による燃料集合体の構
造を表す縦断面図である。
【図6】図5中B−B断面による横断面図である。
【図7】図5の燃料集合体の短尺燃料棒上端より下方に
位置する燃料スペーサの構造を表す上面図及び側面図で
ある。
【図8】図5の燃料集合体の短尺燃料棒上端より上方に
位置する燃料スペーサの構造を表す上面図及び側面図で
ある。
【図9】短尺燃料棒を備えない変形例による燃料集合体
の横断面構造を表す横断面図である。
【図10】図9の燃料集合体に備えられる燃料スペーサ
の一の例の上面図及び側面図である。
【図11】図9の燃料集合体に備えられる燃料スペーサ
の他の例の側面図である。
【符号の説明】
1 燃料集合体 2 燃料棒 2b1 短尺燃料棒(最外周短尺燃料棒) 2b2 短尺燃料棒 3 水ロッド 4 燃料スペーサ 4B 燃料スペーサ(最外周短尺燃料棒の上
端より上方にあるスペーサ) 9 セル(筒状部材) 11 バンド(帯状部材) 11A 分割ピース 18a〜d 第1格子位置 18g〜n 第2格子位置 18o〜r 第3格子位置 20 溶接部 201 燃料集合体 202 燃料棒 203 水ロッド 204 燃料スペーサ 209 セル(筒状部材) 211 バンド(帯状部材) 211A 分割ピース 220 溶接部 301 燃料集合体 302 燃料棒 303 水ロッド 304A〜C 燃料スペーサ 309 セル(筒状部材) 311 バンド(帯状部材) 311A 分割ピース 320 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入部 真 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 今井 正文 茨城県日立市大みか町三丁目18番1号 茨 城日立情報サービス株式会社内 (72)発明者 福本 隆 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 中島 潤二郎 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 相澤 泰博 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正方格子状に配列され、他の燃料棒より燃
    料有効長が短い複数本の短尺燃料棒を含む複数本の燃料
    棒と、この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置され
    た少なくとも1本の水ロッドと、前記複数の燃料棒及び
    水ロッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数箇
    所に設けられた複数の燃料スペーサとを有し、これら複
    数の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され前記燃
    料棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、複数の分
    割ピース(帯板)が溶接接合されて構成され前記複数の
    筒状部材の最外周を取り囲む帯状部材とを備え、かつこ
    の帯状部材は、前記複数の分割ピースが溶接接合される
    とき、前記正方格子状配列の最外周領域にある複数の格
    子位置のうち最も近い格子位置にある前記筒状部材の外
    周面にも接合されている燃料集合体において、 前記複数本の短尺燃料棒は、前記最外周領域に配置され
    た少なくとも1本の最外周短尺燃料棒を含み、 前記複数の燃料スペーサのうち前記最外周短尺燃料棒の
    上端より上方にあるものの少なくとも1つは、該最外周
    短尺燃料棒に対応する第1格子位置の前記筒状部材が省
    略されており、かつ前記帯状部材は、前記複数の分割ピ
    ースが溶接接合されるとき、前記最外周領域にある複数
    の格子位置のうち前記第1格子位置及びこの第1格子位
    置の両側に隣接する第2格子位置以外の第3格子位置に
    ある前記筒状部材の外周面に接合されていることを特徴
    とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】正方格子状に配列された複数本の燃料棒
    と、この燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置された
    少なくとも1本の水ロッドと、前記複数の燃料棒及び水
    ロッドの相互の径方向間隔を保持しかつ軸方向複数箇所
    に設けられた複数の燃料スペーサとを有し、これら複数
    の燃料スペーサのそれぞれは、互いに結合され前記燃料
    棒がそれぞれ挿入される複数の筒状部材と、複数の分割
    ピース(帯板)が溶接接合されて構成され前記複数の筒
    状部材の最外周を取り囲む帯状部材とを備えている燃料
    集合体において、 前記複数の燃料スペーサは、互いに構造の異なる複数種
    類が含まれており、 これら複数種類の燃料スペーサは、各種類ごとに、前記
    帯状部材の分割ピースの溶接接合位置が異なっているこ
    とを特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の燃料集合体において、前記
    複数種類の燃料スペーサは、前記燃料集合体の軸方向の
    構造の変化に応じ、その構造に応じた種類のものが配置
    されれていることを特徴とする燃料集合体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の燃料集合体において、前記
    燃料集合体の軸方向の構造の変化は、前記複数の燃料棒
    の構造・配置・支持構造が軸方向に変化する場合及び前
    記水ロッドの構造・配置・支持構造が軸方向に変化する
    場合のうち少なくともいずれか一方を含むことを特徴と
    する燃料集合体。
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