JPH11311158A - 吸気マニホルド - Google Patents

吸気マニホルド

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Publication number
JPH11311158A
JPH11311158A JP11844098A JP11844098A JPH11311158A JP H11311158 A JPH11311158 A JP H11311158A JP 11844098 A JP11844098 A JP 11844098A JP 11844098 A JP11844098 A JP 11844098A JP H11311158 A JPH11311158 A JP H11311158A
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JP
Japan
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exhaust gas
plenum chamber
pipe
intake
gas inlet
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Pending
Application number
JP11844098A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tanaka
隆行 田中
Kenji Ushijima
賢児 牛島
Kazuhiko Hashimoto
一彦 橋本
Tsugio Kitayama
二夫 北山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Showa Aluminum Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Showa Aluminum Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレナムチャンバ内に注入された排気ガスを
各分岐管に平等に分配する。 【解決手段】 吸気入口および複数の吸気出口を有する
アルミニウム製プレナムチャンバ1と、プレナムチャン
バ1の各吸気出口に接続された複数のアルミニウム製分
岐管とを備えており、かつEGRシステムを備えた自動
車用エンジンに用いられる吸気マニホルドである。プレ
ナムチャンバ1の内面における全ての吸気出口よりも吸
気入口側の部分に内方に突出した突起9を設ける。プレ
ナムチャンバ1に、その外面から突起9の先端まで伸び
る排気ガス注入口10を貫通状に形成する。排気ガス注入
口10にアルミニウム展伸材製排気ガス導入管19を接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、EGRシステム
を備えた自動車用エンジンに用いられる吸気マニホルド
に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、E
GRシステムを備えた自動車用エンジンに用いられる吸
気マニホルドとして、たとえば1つの吸気入口および複
数の吸気出口を有するアルミニウム鋳物製プレナムチャ
ンバと、プレナムチャンバの各吸気出口に接続された複
数の分岐管とを備えており、EGRバルブ取付用ブラッ
ケットがプレナムチャンバと一体に鋳造され、プレナム
チャンバの周壁に取付用ブラケットに取付けられたEG
Rバルブとプレナムチャンバ内における全ての吸気出口
よりも吸気入口側の部分とを連通させる排気ガス導入回
路が貫通状に形成され、EGRバルブに接続されかつエ
ンジンから排気ガスを戻す排気ガス還流管がEGRバル
ブを介して排気ガス導入回路に連通させられるようにな
されたものが用いられていた。排気ガス導入回路は、プ
レナムチャンバを鋳造するさいに、中子を用いることに
より同時に形成されていた。
【0004】ところで、排気ガス導入回路の内径は通常
6〜20mm程度にする必要があるとともに、その長さ
も比較的長くなるので、プレナムチャンバを鋳造するさ
いに、中子を用いて排気ガス導入回路を同時に形成しよ
うとすると、中子が破損して不良品が多発するという問
題があった。また、排気ガス導入回路がその長さの途中
で複雑に曲がっている場合には、鋳型の型割が困難にな
るという問題があった。また、排気ガス導入回路を形成
するための中子としてはケイ素砂等からなるものが用い
られるが、この場合、鋳造後の脱砂がきわめて困難であ
って、排気ガス導入回路内に砂が残り、この砂がプレナ
ムチャンバを経てエンジンのシリンダ内に入り込み、エ
ンジントラブルの原因になるという問題があった。さら
に、排気ガス導入回路の内周面が肌荒れしており、しか
も排気ガス導入回路の内周面にパーティングラインが存
在しているので、スムーズな排気ガスの流れを阻害する
という問題があった。
【0005】そこで、このような問題を解決した吸気マ
ニホルドとして、特開平8−28379号公報に記載さ
れたものが提案されている。この吸気マニホルドは、1
つの吸気入口および複数の吸気出口を有するアルミニウ
ム鋳物製プレナムチャンバと、プレナムチャンバの各吸
気出口に接続された複数の分岐管とを備えており、プレ
ナムチャンバの周壁における全ての吸気出口よりも吸気
入口側の部分に外方膨出部が一体に形成され、外方膨出
部の周壁に排気ガス注入口が機械加工により形成され、
プレナムチャンバの外面に先端面がEGRバルブ取付座
となされた突起が一体に形成され、突起に、一端開口が
排気ガス入口となされるとともに他端開口が排気ガス出
口となされた排気ガス通路が機械加工により貫通状に形
成され、排気ガス出口と排気ガス注入口とがアルミニウ
ム展伸材製排気ガス導入管により接続されたものであ
る。そして、取付座にEGRバルブが取付けられ、エン
ジンから排気ガスを戻す排気ガス還流管がEGRバルブ
を介して排気ガス導入管に連通させられるようになされ
ている。
【0006】このような吸気マニホルドでは、上述した
ような従来の吸気マニホルドの有する問題を解決するこ
とができる。すなわち、排気ガス注入口および排気ガス
通路を形成するのに中子を用いる必要はないので、中子
を用いることに起因するプレナムチャンバ鋳造時の不良
品の多発を防止できる。また、排気ガス注入口、排気ガ
ス通路およびアルミニウム押出形材製排気ガス分配管内
に、プレナムチャンバの鋳造時に用いられる砂が存在す
ることはなくなるので、砂が吸気マニホルドを通過して
エンジンのシリンダ内に入り込み、エンジントラブルの
原因となるのを防止することができる。また、排気ガス
導入管がアルミニウム展伸材製であるから、排気ガス導
入管を任意の形状に簡単に曲げることができ、排気ガス
導入管の形状を複雑なものにすることができるととも
に、その形状が複雑であっても製造が簡単になる。さら
に、排気ガス導入管の内周面が滑らかであるので、排気
ガスがスムーズに流れる。
【0007】しかしながら、上記公報に記載された吸気
マニホルドでは、次のような問題があることが判明し
た。すなわち、プレナムチャンバの周壁における全ての
吸気出口よりも吸気入口側の部分に外方膨出部が一体に
形成され、外方膨出部の周壁に排気ガス注入口が機械加
工により形成されているので、排気ガス導入管から排気
ガス注入口を通してプレナムチャンバ内に注入された排
気ガスを各分岐管内に平等に分配することがむずかし
い。
【0008】この発明の目的は、上記問題を解決し、プ
レナムチャンバ内に注入された排気ガスを各分岐管に平
等に分配することのできる吸気マニホルドを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる吸気マニホルドは、吸気入口および複数の吸気出口
を有する金属製プレナムチャンバを備えており、かつE
GRシステムを備えた自動車用エンジンに用いられる吸
気マニホルドであって、プレナムチャンバの内面におけ
る全ての吸気出口よりも吸気入口側の部分に内方に突出
した突起が設けられ、プレナムチャンバに、その外面か
ら突起の先端まで伸びる排気ガス注入口が貫通状に形成
され、排気ガス注入口に金属展伸材製排気ガス導入管が
接続され、排気ガス注入口の内周面が円筒面となされる
とともに、その内径が排気ガス導入管の内径よりも小径
となされているものである。
【0010】この発明の吸気マニホルドによれば、プレ
ナムチャンバの内面における全ての吸気出口よりも吸気
入口側の部分に内方に突出した突起が設けられ、プレナ
ムチャンバに、その外面から突起の先端まで伸びる排気
ガス注入口が貫通状に形成され、排気ガス注入口に金属
展伸材製排気ガス導入管が接続されているので、排気ガ
ス導入管から送り込まれた排気ガスは、排気ガス注入口
を通って突起の先端からプレナムチャンバ内に注入され
る。しかも、排気ガス注入口の内周面が円筒面となされ
るとともに、その内径が排気ガス導入管の内径よりも小
径となされているので、排気ガス注入口によるオリフィ
ス効果によって排気ガスのプレナムチャンバ内への吹出
し流速が高まり、排気ガスがプレナムチャンバ内全体に
均一に分散される。したがって、排気ガスを各吸気出口
に均等に分配することができる。
【0011】この発明の吸気マニホルドにおいて、プレ
ナムチャンバの各吸気出口に接続された複数の金属展伸
材製分岐管を備えていることがある。
【0012】また、この発明の吸気マニホルドにおい
て、排気ガス導入管における排気ガス注入口への接続端
部の開口の中心と、排気ガス注入口の中心とが一致させ
られていることがある。
【0013】この場合、排気ガス注入口をプレナムチャ
ンバの製作後に形成するのであれば、その作業が簡単に
なる。すなわち、排気ガス注入口に排気ガス導入管を接
続し、排気ガス注入口の内周面を円筒面とするととも
に、その内径を排気ガス導入管の内径よりも小径とする
には、プレナムチャンバの外面における排気ガス注入口
の周囲の部分に、内径が排気ガス注入口の内径よりも大
きい短円筒状排気ガス導入管差込部を形成する必要があ
る。この場合、たとえば予めプレナムチャンバの外面に
円柱状部を形成しておき、円柱状に大径部がくるように
2段ドリルを用いて1パスで段付き貫通孔を形成し、円
柱状部を短円筒状差込部とすることができる。したがっ
て、排気ガス注入口およびその周囲の差込部を同時に形
成することができ、その作業が簡単になる。
【0014】さらに、この発明の吸気マニホルドにおい
て、プレナムチャンバが金属鋳物製であり、EGRバル
ブ取付用ブラケットがプレナムチャンバと一体に鋳造さ
れ、排気ガス導入管の他端がEGRバルブ取付用ブラケ
ットに接続され、これによりエンジンから排気ガスを戻
す上流側の排気ガス還流管と排気ガス導入管とが取付用
ブラケットに取付けられるEGRバルブを介して連通さ
せられるようになされていることがある。
【0015】この場合、排気ガス注入口はプレナムチャ
ンバを鋳造するさいに中子を用いて同時に形成すること
もできるし、あるいはプレナムチャンバを鋳造した後機
械加工により形成することもできる。そして、排気ガス
注入口を、プレナムチャンバを鋳造するさいに同時に形
成する場合であっても、排気ガス注入口は、プレナムチ
ャンバに、その外面から突起の先端まで伸びるように貫
通状に形成されたものであるから、その長さは比較的短
くなり、中子の破損を防止することができる。したがっ
て、不良品の多発を防止することができるとともに、鋳
型の型割を簡単に行える。しかも、鋳造後に中子を形成
するケイ素砂等の脱砂を簡単に行うことができ、砂に起
因するエンジントラブルの発生を未然に防止することが
できる。また、排気ガス注入口が、プレナムチャンバの
外面から突起の先端まで伸びるように貫通状に形成され
たものであるから、その長さは比較的短くなり、その内
周面に仕上げ加工を簡単に施すことができて排気ガスが
スムーズに流れる。なお、排気ガス注入口をプレナムチ
ャンバを鋳造した後機械加工により形成する場合には、
上述した排気ガス導入管における排気ガス注入口への接
続端部の開口の中心と、排気ガス注入口の中心とが一致
させられている場合と同様な効果を奏する。さらに、排
気ガス導入管は金属展伸材からなるので、この中に異物
が存在することはなく、異物に起因するエンジントラブ
ルの発生を未然に防止することができる。しかも、排気
ガス導入管の管路を自由に設計することができ、EGR
システムのレイアウトを自由に変更することが可能にな
る。すなわち、同一のプレナムチャンバを用いたエンジ
ンであってもEGRシステムのレイアウトを変更する必
要が生じる場合があるが、この場合であっても排気ガス
導入管の管路を自由に設計することができるので、EG
Rシステムのレイアウトを自由に変更することが可能に
なる。
【0016】プレナムチャンバが金属鋳物製であり、E
GRバルブ取付用ブラケットがプレナムチャンバと一体
に鋳造され、排気ガス導入管の他端がEGRバルブ取付
用ブラケットに接続されている上記吸気マニホルドにお
いて、エンジンから排気ガスを戻す排気ガス還流管を接
続するフランジがプレナムチャンバと一体に鋳造され、
フランジとEGRバルブ取付用ブラケットとが金属展伸
材製中継管により接続され、これにより排気ガス還流管
と排気ガス導入管とが中継管、および取付用ブラケット
に取付けられるEGRバルブを介して連通させられるよ
うになされていることがある。
【0017】この場合、中継管は金属展伸材からなるの
で、この中に異物が存在することはなく、異物に起因す
るエンジントラブルの発生を未然に防止することができ
る。しかも、中継管の管路を自由に設計することがで
き、EGRシステムのレイアウトを自由に変更すること
が可能になる。すなわち、同一のプレナムチャンバを用
いたエンジンであってもEGRシステムのレイアウトを
変更する必要が生じる場合があるが、この場合であって
も中継管の管路を自由に設計することができるので、E
GRシステムのレイアウトを自由に変更することが可能
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明に
よる吸気マニホルドを、EGRシステムを備えた自動車
用4気筒エンジンに適用したものである。
【0019】なお、以下の説明において、図1の左側を
前、これと反対側を後といい、図2の上下、左右をそれ
ぞれ上下、左右というものとする。
【0020】図1〜図4において、吸気マニホルドは、
吸気入口(2) およびエンジンの気筒数と同数、ここでは
4つの吸気出口(3) を有するアルミニウム鋳物製プレナ
ムチャンバ(1) と、プレナムチャンバ(1) の吸気出口
(3) と同数の吸気通過口(5) を有するアルミニウム鋳物
製のシリンダヘッドへの取付用フランジ(4) と、一端が
プレナムチャンバ(1) の各吸気出口(3) に接続されると
ともに他端が取付用フランジ(4) の各吸気通過口(5) に
接続されているアルミニウム展伸材製分岐管(6)と、プ
レナムチャンバ(1) に通じさせられたアルミニウム鋳物
製レゾネータタンク(7) とを備えている。
【0021】プレナムチャンバ(1) は前端が開口すると
ともに後端が閉鎖された前後方向に長い筒状であり、そ
の前端開口が吸気入口(2) となされている。プレナムチ
ャンバ(1) の吸気入口(2) の周囲には外向きフランジ
(8) が一体に形成され、この外向きフランジ(8) にスロ
ットルバルブを内蔵したスロットルボディ(図示略)が
取付けられ、このスロットルボディにエアクリーナから
の送気管が接続されるようになっている。プレナムチャ
ンバ(1) の周壁における前端の所定長さ部分は円筒状で
あってその横断面形状は円形であり、この円筒状部(1a)
よりも後側の部分では右斜め下方に膨出させられて横断
面略半長円形となされ、その膨出端は右斜め下方を向い
た平坦壁(1b)となっている(図5〜図7参照)。プレナ
ムチャンバ(1) の周壁の平坦壁(1b)に、その長さ方向に
所定間隔をおいて4つの横断面円形の吸気出口(3) が一
直線上に位置するように形成されている。プレナムチャ
ンバ(1) の平坦壁(1b)外面における吸気出口(3) の周囲
の部分に短円筒部(1c)が一体に形成され、隣り合う短円
筒部(1c)どうしが連結用厚肉部(1d)によって連結されて
いる。図5に示すように、プレナムチャンバ(1) の円筒
状部(1a)の内面下側部分に上方に突出した突起(9) が一
体に形成され、プレナムチャンバ(1) にその外面から突
起(9) の先端まで伸びる排気ガス注入口(10)が形成され
ている。排気ガス注入口(10)の内周面は円筒面となされ
ており、その中心線は上下方向を向いている。また、プ
レナムチャンバ(1) の外面における排気ガス注入口(10)
の周囲の部分に短円筒状排気ガス導入管差込部(11)が一
体に形成されている。排気ガス導入管差込部(11)の内周
面は排気ガス注入口(10)の内周面と同一軸線上に位置す
る円筒面となされるとともにその内径は排気ガス注入口
(10)の内径よりも大径となされている。差込部(11)は、
排気ガス注入口(10)を形成するさいに、次のようにして
同時に形成される。すなわち、プレナムチャンバ(1) の
外面における排気ガス注入口(10)を形成するべき部分に
予め円柱状部を形成しておき、円柱状部に大径部がくる
ように2段ドリルを使用して外側から1パスで段付き貫
通孔を形成する。こうして、排気ガス注入口(10)および
差込部(11)が形成される。
【0022】シリンダヘッドへの取付用フランジ(4) は
前後方向に長い垂直板状であり、その左側面がエンジン
のシリンダヘッドに取付けられるようになっている。取
付用フランジ(4) の右側面に、その長さ方向に所定間隔
をおいて右斜め上方に突出した4つの突起(12)が一体に
形成され、取付用フランジ(4) にその左側面から各突起
(12)の先端まで伸びる吸気通過口(5) が形成されてい
る。吸気通過口(5) は取付用フランジ(4) の左側面(シ
リンダヘッド側)から右斜め上方を向いている(図7参
照)。また、吸気通過口(5) の断面形状は取付用フラン
ジ(4) の長さ方向、すなわち前後方向に長い長円形状で
ある(図8および図9参照)。取付用フランジ(4) にお
ける各吸気通過口(5) の上側の部分に燃料噴射装置取付
口(13)が形成されている。
【0023】また、シリンダヘッドへの取付用フランジ
(4) の前端部とプレナムチャンバ(1) の外向きフランジ
(8) の下縁部は、略L字状振動防止部材(14)により一体
に連結されている。振動防止部材(14)における取付用フ
ランジ(4) から右向きに伸びた部分の下縁部に、1つの
排気ガス通過口(15a) を有しかつエンジンから排気ガス
を戻す排気ガス還流管(図示略)を接続するフランジ(1
5)が一体に形成されている。また、振動防止部材(14)に
おけるプレナムチャンバ(1) の外向きフランジ(8) から
下向きに伸びた部分の右側縁部に、2つの排気ガス通過
口(16a) を有するEGRバルブ取付用ブラケット(16)が
右方突出状に一体に形成されており、このブラケット(1
6)の前面にプレナムチャンバ(1) 内への排気ガスの流入
量を制御するEGRバルブ(17)が取付けられる。フラン
ジ(15)の排気ガス通過口(15a) とEGRバルブ取付用ブ
ラケット(16)の一方の排気ガス通過口(16a) とはアルミ
ニウム製中継管(18)で接続され、EGRバルブ取付用ブ
ラケット(16)の他方の排気ガス通過口(16a) とプレナム
チャンバ(1) の排気ガス注入口(10)とはアルミニウム製
排気ガス導入管(19)で接続されている。排気ガス導入管
(19)の一端部はプレナムチャンバ(1) の差込部(11)に差
込まれている。排気ガス導入管(19)の一端部の開口の内
径は排気ガス注入口(10)の内径よりも大きくなってい
る。また、排気ガス導入管(19)の一端部の開口の中心は
排気ガス注入口(10)の中心と一致している。中継管(18)
および排気ガス導入管(19)は、それぞれ押出形材等の展
伸材から形成されている。
【0024】分岐管(6) は、横断面円形のアルミニウム
押出形材等のアルミニウム展伸材製パイプを、その長さ
方向に間隔をおいた複数箇所、ここでは2箇所で屈曲さ
れることにより形成されており、左斜め上方に向かって
開いたU字状部分(6a)と、U字状部分(6a)の下側直線部
の先端に連なって左方に向かって下方に屈曲した円弧状
部分(6b)とからなる。分岐管(6) のU字状部分(6a)の上
側直線部におけるプレナムチャンバ(1) 側端部に、所定
長さを有しかつプレナムチャンバ(1) 側に向かって徐々
に拡がった拡管部(20)が形成されており、拡管部(20)の
先端部がプレナムチャンバ(1) の吸気出口(3) に接続さ
れている。また、分岐管(6) のU字状部分(6a)の下側直
線部から円弧状部分(6b)の先端に向けて徐々に偏平状に
変形させられており、円弧状部分(6b)の先端開口は、取
付用フランジ(4) の吸気通過口(5) に合わせて前後方向
に長い長円形状となされている(図8および図9参
照)。分岐管(6) は、アルミニウム展伸材製パイプを所
定形状に曲げた後、プレナムチャンバ(1) 側端部を拡管
して拡管部(20)を形成するとともに、取付用フランジ
(4) 側端部をプレスにより偏平状に変形させることによ
って製作される。
【0025】レゾネータタンク(7) は、前後方向に長い
箱状であり、前後両端部に相対向する壁(7a)(7b)を有し
ている(図10参照)。また、レゾネータタンク(7)
は、分岐管(6) のU字状部分(6a)の上下の直線部間に配
されかつプレナムチャンバ(1)と一体に鋳造されてい
る。レゾネータタンク(7) の前後の中間部に下方膨出部
(21)が形成されている。この下方膨出部(21)は、レゾネ
ータタンク(7) 内で発生した結露水を溜めておくための
ものであり、これによりエンジンへの結露水の侵入を防
止することができる。レゾネータタンク(7) の左側面と
取付用フランジ(4)の上縁部とは、前後方向に間隔をお
いた2箇所で振動防止部材(22)により一体に連結されて
いる。
【0026】レゾネータタンク(7) は、次のようにして
アルミニウム押出形材等の展伸材製U字状連通管(23)を
介してプレナムチャンバ(1) に通じさせられている。す
なわち、図10に示すように、レゾネータタンク(7) の
後壁(7b)に連通管差込み孔(24)が貫通状に形成されると
ともに、プレナムチャンバ(1) の後端閉鎖壁に連通管接
続口(25)が形成されている。連通管(23)の一端部は、レ
ゾネータタンク(7) の連通管差込み孔(24)を通してその
内部に所定長さ差し込まれた状態で後壁(7b)に接合され
ることによりレゾネータタンク(7) に接続されている。
また、連通管(23)の他端部は、プレナムチャンバ(1) の
接続口(25)に接続されている。ここで、レゾネータタン
ク(7) は、公知のように、エンジンのトルク特性を向上
させるため、すなわちトルク曲線に下向きの凹みが現れ
るのを防止するために設けられるものである。そして、
連通管(23)の全長をL、連通管(23)の断面積をS、およ
びレゾネータタンク(7) の容積から連通管(23)のレゾネ
ータタンク(7) 内に差込まれた部分がしめる容積を減じ
たレゾネータタンク(7) 容量をVとすると、レゾネータ
タンク(7) におけるエンジンのトルク特性の向上効果
は、S/(L×V)の式で表される値と相関関係にある
ことは判明しているので、これに基いて連通管(23)の全
長L、連通管(23)の断面積S、およびレゾネータタンク
(7) の容量Vが決められている。
【0027】吸気マニホルドは、次のようにして製造さ
れる。
【0028】まず、プレナムチャンバ(1) 、取付用フラ
ンジ(4) 、レゾネータタンク(7) 、振動防止部材(14)(2
2)、フランジ(15)およびEGR取付用ブラケット(16)を
アルミニウムにより一体に鋳造する。ついで、分岐管
(6) 、中継管(18)、排気ガス導入管(19)および連通管(2
3)をアルミニウム展伸材製パイプから形成し、これらを
所定の状態にセットする。すなわち、分岐管(6) の一端
部をプレナムチャンバ(1) の吸気出口(3) に、同他端部
を取付用フランジ(4) の吸気通過口(5) にそれぞれ差込
み、中継管(18)の一端部をフランジ(15)の吸気通過口(1
5a) に、同他端部をEGRバルブ取付用ブラケット(16)
の一方の吸気通過口(16a) にそれぞれ差込み、排気ガス
導入管(19)の一端部をEGRバルブ取付用ブラケット(1
6)の他方の吸気通過口(16a) に、同他端部を差込部(11)
にそれぞれ差込み、さらに連通管(23)の一端部を差込み
孔(24)を通してレゾネータタンク(7) 内に所定長さ差込
むとともに同他端部をプレナムチャンバ(1) の接続口(2
5)に差込む。このとき、連通管(23)の一端部のレゾネー
タタンク(7) 内への差込み長さは、レゾネータタンク
(7) 容量が適正値となるように、鋳造されたレゾネータ
タンク(7) の実際の容積に基いて決定する。その後、プ
レナムチャンバ(1) と分岐管(6) 、取付用フランジ(4)
と分岐管(6) 、フランジ(15)と中継管(18)、EGR取付
用ブラケット(16)と中継管(18)、EGR取付用ブラケッ
ト(16)と排気ガス導入管(19)、プレナムチャンバ(1) と
排気ガス導入管(19)、プレナムチャンバ(1) と連通管(2
3)、およびレゾネータタンク(7) と連通管(23)を同時に
ろう付する。こうして、吸気マニホルドが製造される。
【0029】上記実施形態においては、4気筒エンジン
に用いられる吸気マニホルドについて説明したが、この
発明はその他の多気筒エンジンにも用いることが可能で
あり、この場合プレナムチャンバの吸気出口、取付用フ
ランジの吸気通過口、分岐管の数はエンジンの気筒数に
合わせて適宜変更される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の吸気マニホルドの実施形態を示す一
部切欠き平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく一部切欠き背面図である。
【図4】同じく一部切欠き右側面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】図4のVII−VII線断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】図7のX−X線断面図である。
【符号の説明】
(1):プレナムチャンバ (2):吸気入口 (3):吸気出口 (6):分岐管 (9):突起 (10):排気ガス注入口 (15):フランジ (16):EGRバルブ取付用ブラケット (17):EGRバルブ (18):中継管 (19):排気ガス導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 一彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 北山 二夫 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気入口および複数の吸気出口を有する
    金属製プレナムチャンバを備えており、かつEGRシス
    テムを備えた自動車用エンジンに用いられる吸気マニホ
    ルドであって、プレナムチャンバの内面における全ての
    吸気出口よりも吸気入口側の部分に内方に突出した突起
    が設けられ、プレナムチャンバに、その外面から突起の
    先端まで伸びる排気ガス注入口が貫通状に形成され、排
    気ガス注入口に金属展伸材製排気ガス導入管が接続さ
    れ、排気ガス注入口の内周面が円筒面となされるととも
    に、その内径が排気ガス導入管の内径よりも小径となさ
    れている吸気マニホルド。
  2. 【請求項2】 プレナムチャンバの各吸気出口に接続さ
    れた複数の金属展伸材製分岐管を備えている請求項1記
    載の吸気マニホルド。
  3. 【請求項3】 排気ガス導入管における排気ガス注入口
    への接続端部の開口の中心と、排気ガス注入口の中心と
    が一致させられている請求項1または2記載の吸気マニ
    ホルド。
  4. 【請求項4】 プレナムチャンバが金属鋳物製であり、
    EGRバルブ取付用ブラケットがプレナムチャンバと一
    体に鋳造され、排気ガス導入管の他端がEGRバルブ取
    付用ブラケットに接続され、これによりエンジンから排
    気ガスを戻す上流側の排気ガス還流管と排気ガス導入管
    とが取付用ブラケットに取付けられるEGRバルブを介
    して連通させられるようになされている請求項1、2ま
    たは3記載の吸気マニホルド。
  5. 【請求項5】 エンジンから排気ガスを戻す排気ガス還
    流管を接続するフランジがプレナムチャンバと一体に鋳
    造され、フランジとEGRバルブ取付用ブラケットとが
    金属展伸材製中継管により接続され、これにより排気ガ
    ス還流管と排気ガス導入管とが中継管、および取付用ブ
    ラケットに取付けられるEGRバルブを介して連通させ
    られるようになされている請求項4記載の吸気マニホル
    ド。
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