JPH11310668A - オレフィン系熱可塑性樹脂組成物、滑剤およびオレフィン系熱可塑性樹脂の成形性向上方法 - Google Patents

オレフィン系熱可塑性樹脂組成物、滑剤およびオレフィン系熱可塑性樹脂の成形性向上方法

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JPH11310668A
JPH11310668A JP10117599A JP11759998A JPH11310668A JP H11310668 A JPH11310668 A JP H11310668A JP 10117599 A JP10117599 A JP 10117599A JP 11759998 A JP11759998 A JP 11759998A JP H11310668 A JPH11310668 A JP H11310668A
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thermoplastic resin
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Masahiro Osuga
正宏 大須賀
Takashi Miura
崇 三浦
Kazuo Ueda
和雄 上田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時に生じる目ヤニやプレートアウトを抑
制し、連続成形性に優れ、外観が良好となるオレフィン
系熱可塑性樹脂組成物、成形性を向上させる方法、その
為の滑剤。 【解決手段】 オレフィン系熱可塑性樹脂100重量部
に対し、アクリル系高分子滑剤0.1〜20重量部が配
合されている。成形時に生じる目ヤニやプレートアウト
を防止でき、連続成形性に優れる。特に、滑剤を顆粒状
粉体とすることにより、さらにはペレット状粒子とする
ことにより、連続成形性がより向上し、また、成形品の
外観の悪化をより防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオレフィン系熱可塑
性樹脂に関し、成形時の目ヤニやプレートアウトの発生
がなく、連続成形が可能な熱可塑性樹脂組成物、その方
法およびその為の滑剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂、特にオレフィン系熱可塑
性樹脂は、軟質または硬質のフィルム、シート、床材、
異形品等の様々な分野において広く用いられている。こ
れらは、目的の製品に応じて、押出し、カレンダ、ブロ
ー、射出成形等の各種の方法が適用されて成形される。
また、目的とする製品に応じて、必要とする強度等の諸
特性を発揮させるため、各種の添加剤、例えば、フィラ
ー、難燃剤、顔料等を添加して使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱可塑
性樹脂の成形、特に、ゴム、フィラー、難燃剤、顔料等
の各種の添加剤が含まれている熱可塑性樹脂組成物の成
形時には、特に押出成形、カレンダ成形、ブロー成形中
に、樹脂の劣化物や樹脂中の添加剤がダイのリップに付
着する、所謂、目ヤニが生じることがある。また、成形
時に、樹脂組成物中の添加剤が樹脂と接触している金属
面に移行するプレートアウトが生じることがある。この
ような目ヤニやプレートアウトが生じると、成形品の外
観が悪化したり、その後の成形が不能になったりするお
それがあるので、一定時間毎に、成形作業を中断し、ダ
イリップの清掃をしなければならず、生産性を大きく低
下させてしまう。そこで、目ヤニやプレートアウトに対
しては、金属セッケンやワックス等の滑剤を熱可塑性樹
脂に予め添加することにより対応しているが、必ずしも
十分ではない。
【0004】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、成形時に生じる目ヤニやプレートアウトを抑
制し、連続成形性に優れ、外観が良好となるオレフィン
系熱可塑性樹脂組成物、成形性を向上させる方法、その
為の滑剤を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のオレフィン系熱
可塑性樹脂組成物は、オレフィン系熱可塑性樹脂100
重量部に対し、アクリル系高分子滑剤0.1〜20重量
部が配合されていることを特徴とするものである。本発
明の滑剤は、アルキル基の炭素数が1〜18のメタクリ
ル酸アルキルまたはアクリル酸アルキルと、それと共重
合可能なビニル系単量体とでなり、25℃での還元粘度
(η sp/C)が3以下のアクリル系共重合体からな
ることを特徴とするものである。本発明のオレフィン系
熱可塑性樹脂の成形性向上方法は、オレフィン系熱可塑
性樹脂100重量部に対し、アクリル系高分子滑剤を
0.1〜20重量部配合することを特徴とするものであ
る。滑剤としては、顆粒状粉体、または、ペレット状粒
子とされているものが望ましく、さらには、熱可塑性樹
脂が70重量%以下配合されたペレット状粒子が望まし
い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のオレフィン系熱可塑性樹
脂組成物において、マトリクス樹脂となる熱可塑性樹脂
には、一般に使用されている各種のオレフィン系樹脂を
適用でき、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル系共重合樹脂、エチレン−アルキル
アクリレート系共重合樹脂、エチレン−プロピレン系共
重合樹脂、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これ
らは単体または2種以上を混合して用いることができ
る。
【0007】本発明でのアクリル系高分子滑剤は、アク
リル系単量体を主成分とし、アルキル基の炭素数が1〜
18のメタクリル酸アルキルまたはアクリル酸アルキル
と、それらと共重合可能なビニル系単量体とでなるアク
リル系共重合体からなるものである。アルキル基の炭素
数が19以上であると、共重合反応し難くなる。このよ
うなメタクリル酸アルキルまたはアクリル酸アルキルと
しては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
ベンジル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジ
ル、アクリル酸フェニル等が挙げられる。また、これら
と共重合可能なビニル系単量体としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル等が挙げられる。
【0008】メタクリル酸アルキルまたはアクリル酸ア
ルキルと、それと共重合可能なビニル系単量体との好ま
しい混合割合は、メタクリル酸アルキルを40〜95重
量%とアクリル酸アルキル5〜60重量%及び共重合可
能な他の単量体0〜30重量%である。また、このアク
リル系共重合体は、その還元粘度(η sp/C)が3
以下となるもので、より好ましくは1以下である。な
お、本発明で還元粘度(η sp/C)とは、100ml
のクロロホルム中に0.1gの重合体を溶解した溶液に
ついて、25℃で測定した還元粘度を意味する。この還
元粘度(η sp/C)が3よりも大きいと、活性的効
果が失われるので好ましくない。
【0009】重合方法は乳化重合法が最適で、1段また
は多段で重合することができる。滑性および分散性を両
立させるためには、2段または3段での重合が好まし
い。乳化重合法で製造される場合、ラテックスの状態で
得られる。その為、固体にする為に、種々の手段が用い
られる。一般的には、酸または塩を用いた急速凝固法に
より粉体として得ることができる。この粉体の状態でも
十分効果を発揮するものであるが、マトリクス樹脂であ
る熱可塑性樹脂は、通常、ビーズ状粒子、もしくはペレ
ット状の場合が多く、粉体をそのまま使用すると、分級
する可能性があるので、顆粒状粉体としておくことが好
ましい。顆粒状粉体にする手段としては、酸もしくは塩
による凝固中に溶剤を添加し、酸析して顆粒状にする溶
剤法による手段、酸または塩を用いて緩速条件で凝固さ
せて酸析して顆粒状にする緩速凝固法による手段、高温
の気流中に、ラテックスを噴霧し、乾燥させて顆粒状粉
体とするスプレードライ法による手段等を用いることが
できる。
【0010】さらに、アクリル系高分子滑剤をペレット
状粒子としておくことが、より分級を防止することがで
きて好ましい。ペレット状粒子にする手段としては、押
出機を用いる押出造粒法、ロールシートをカットしてキ
ューブ状のペレットを得るロールペレット法、ペレット
状の凹みの付いたブリケッティングロールによりペレッ
ト化する手段等を用いることができる。この場合、後の
成形時の分散性を向上させるために、できるだけ緩く圧
縮してペレット状にすることが好ましい。ペレット状粒
子については、後の成形時の分散性をさらに良好にする
ために、熱可塑性樹脂で希釈したものも使用できる。そ
の場合、熱可塑性樹脂は70重量%以下としておくこと
が好ましい。70重量%以上であると、生産性が低下す
るので好ましくない。30〜60重量%であればより好
ましい。この希釈の為の熱可塑性樹脂の種類は、成形時
に分散さえすればマトリクスの樹脂と同一のものを使う
必要は特にはなく、非極性成分からなる熱可塑性樹脂が
好ましい。製造方法としては、押出法およびロールペレ
ット法を用いることができる。また、ペレット化の他の
手段として、転着剤を用いた造粒法を用いることができ
る。転着剤には、一般的に使用されているものを用いる
ことができる。例えば、流動パラフィン、DOP(ジオ
クチルフタレート)等を適用できる。転着剤は50重量
%以下とすることが好ましい。製造方法としては、押出
法またはロールペレット法等を用いることができる。
【0011】オレフィン系熱可塑性樹脂に対するアクリ
ル系高分子滑剤の配合割合は、オレフィン系熱可塑性樹
脂の100重量部に対して、アクリル系高分子滑剤を
0.1〜20重量部とすることが望ましい。アクリル系
高分子滑剤が0.1重量部未満であると、滑剤による効
果を十分に得ることができず、20重量部を超えると、
成形品の表面にブツが生じ、外観が悪化するからであ
る。
【0012】本発明のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物
には、充填剤、難燃剤、顔料または染料等の各種の添加
剤を配合することができる。フィラー等の充填剤として
は、一般に使用されているものを使用でき、例えば、タ
ルク、マイカ、炭酸カルシウム、クレー等が挙げられ
る。難燃剤としては、一般に使用されているものを使用
できる。例えば、Al(OH)3、Mg(OH)2等の水
和金属化合物、赤リン、金属酸化物、錫酸亜鉛、硫酸金
属塩等の併用系、シリコーンオイル、シリコーンポリマ
ー、フュームドシリカ等のシリコーン系難燃剤、赤リ
ン、リン酸エステル、ポリリン酸アンモン等のリン酸系
化合物、ハロゲン系難燃剤が挙げられる。顔料や染料に
ついても、酸化チタンや群青等の一般に使用されている
ものを用いることができる。さらに必要に応じて、安定
剤、発泡剤等の添加剤を配合してもよい。
【0013】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記した
各成分を周知の方法に従って、分散性が良好になるよう
に混合して調製すればよい。分散性が悪いと、連続成形
性が悪化する他、成形品の表面にブツ等が生じ、外観が
悪化する。本発明のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物
は、その成形品の目的に応じて種々の周知の方法を用い
ることができ、例えば、Tダイを用いたフィルム、シー
ト押出成形、異形押出成形、カレンダ成形、ブロー成形
等を適用できる。
【0014】
【実施例】[アクリル系高分子滑剤] 〔ラテックス〕攪拌機および還流冷却器付き反応器
に、イオン交換水を280重量部、アルケニルコハク酸
カリウムを1.5重量部、過硫酸アンモニウムを2重量
部、メチルメタクリレートを25重量部、n−オクチル
メルカプタンを0.05重量部を仕込み、容器内を窒素
で置換した後、攪拌下、65℃に昇温し、2時間加熱攪
拌した。続いて、n−ブチルメタクリレートが25重量
部、n−ブチルアクリレートが25重量部、n−オクチ
ルメルカプタンが0.5重量部の混合物を1時間かけて
滴下し、添加終了後、さらに2時間攪拌した。その後、
この反応系に、メチルメタクリレートが25重量部、n
−オクチルメルカプタンが0.03重量部の混合物を3
0分かけて添加し、さらに2時間攪拌し、重合を終了
し、ラテックス状のアクリル系高分子滑剤を得た。こ
のアクリル系高分子滑剤の還元粘度(η sp/C)
は0.8であった。
【0015】〔酸析品〕攪拌機の付いた反応器に、イ
オン交換水を600重量部、硫酸を3重量部仕込み、5
0℃に加温し、攪拌しながら5分かけて上記調製した
ラテックスを投入し、投入後、95℃に昇温し、5分間
保持した後、濾過、洗浄、乾燥し、酸析品であるアクリ
ル系高分子滑剤を得た。 〔顆粒(酸−溶剤法)〕攪拌機の付いた反応器に、イ
オン交換水を600重量部、硫酸0.5重量部を仕込
み、50℃に加温し、攪拌しながら5分かけて上記ラ
テックスとヘプタン50重量部の混合物を投入し、投入
後、95℃に昇温した。95℃で共沸によりヘプタンを
除去した後、濾過、洗浄、乾燥し、酸−溶剤法による顆
粒状のアクリル系高分子滑剤を得た。
【0016】〔顆粒(緩速凝固法)〕攪拌器の付いた
反応器に、イオン交換水を600重量部、硫酸0.5重
量部を仕込み、65℃に加温し、攪拌しながら、5分か
けて上記ラテックスを投入し、5分間保持した。続け
て、5%硫酸水溶液を20重量部投入後、95℃に昇温
し、5分間保持した。その後、濾過、洗浄、乾燥し、緩
速凝固法による顆粒状のアクリル系高分子滑剤を得
た。 〔顆粒(スプレードライ法)〕上部温度が180℃の
スプレードライヤに、上記ラテックスをスプレーノズ
ルを用いて噴霧し、下部温度が80℃になるように流量
を調節し、造粒・乾燥を行ない、スプレードライ法によ
る顆粒状のアクリル系高分子滑剤を得た。
【0017】〔ペレット(押出法)〕上記アクリル
系高分子滑剤(酸析品)を30mm異方向二軸押出機を
用いて、ヘッド部の温度を150℃、回転数50rpm
にて押し出し、押出法によるペレット状のアクリル系高
分子滑剤を得た。 〔ペレット(ロールペレット法)〕上記アクリル系
高分子滑剤(酸析品)を2ロールミルを用いて、150
℃でシート化した後、カットし、ロールペレット法によ
るペレット状のアクリル系高分子滑剤を得た。
【0018】〔ペレット(PPペレット)〕上記ア
クリル系高分子滑剤(酸析品)50重量部と、ポリプロ
ピレン(MFR:16g/10min、「ノバテックMA−
2」日本ポリケム(株)製)50重量部を混合し、30
mm同方向二軸押出機を用い、ヘッド部の温度を200
℃、回転数100rpmにて押し出し、PPペレットで
あるアクリル系高分子滑剤を得た。 〔ペレット(転着ペレット)〕上記アクリル系高分
子滑剤(酸析品)を70重量部と、流動パラフィンを3
0重量部とをヘンシェルミキサを用いて混合した後、2
ロールミルを用い、150℃でシート化した後にカット
し、転着ペレットであるアクリル系高分子滑剤を得
た。
【0019】[オレフィン系熱可塑性樹脂組成物の製
造]表1に示すように、各オレフィン系熱可塑性樹脂
と、諸添加剤とをミキサを用いて混合し、二軸押出機を
用いてダイス温度200℃にてペレット化を行ない、上
述した各アクリル系高分子滑剤を添加、混合し、各オレ
フィン系熱可塑性樹脂組成物を製造した。得られた各オ
レフィン系熱可塑性樹脂組成物について、押出機ホッパ
ー内での分級、目ヤニの発生、成形品中の外観、プレー
トアウトの発生に関し、評価した。また、比較の為に、
表2に示すように、滑剤を用いることなく、各オレフィ
ン系熱可塑性樹脂と、諸添加剤とを同様にミキサを用い
て混合し、二軸押出機を用いてダイス温度200℃にて
ペレット化を行なって各オレフィン系熱可塑性樹脂組成
物を製造した。得られた各オレフィン系熱可塑性樹脂組
成物について、上記実施例と同様に評価した。
【0020】表1,2中、熱可塑性樹脂、添加剤には次
のものを用いた。 ・熱可塑性樹脂:ポリプロピレン(MFR;16g/
10min)(「ノバテックFY−4」日本ポリケム(株)
製)とポリプロピレン(MFR;5.0g/10min)
(「MA−2」)の混合物 ・熱可塑性樹脂:オレフィン系熱可塑性エラストマー
(「ミラストマー8030N」三井化学(株)製) ・熱可塑性樹脂:オレフィン系熱可塑性エラストマー
(「サントプレン121−67」AESジャパン(株)
製) ・フィラー:「タルクMS」日本タルク(株)製 ・難燃剤:水酸化マグネシウム「キスマ5A」協和化学
工業(株)製 ・顔料:酸化チタン(「タイペークR−830」白石産
業(株)製)
【0021】各評価方法は次の通りである。 〔押出機ホッパー内での分級〕30mm一軸押出機にて
押出中のホッパー内の分級を目視にて観察した。 ○:分級なし △:多少分級した ×:直に分級した 〔目ヤニの発生〕30mm一軸押出機にTダイを付け、
ダイス温度230℃、回転数40rpmで押出しを行な
い、目ヤニが発生するまでの時間を測定した。 〔成形品の外観〕成形品1m2中の表面に生じたブツの
数を計測した。 〔プレートアウト〕2ロールミルを用い、温度230
℃、成形中のロール表面を目視にて観察した。 ○:プレートアウト無 △:ロール表面が多少汚れた ×:ロール表面が非常に汚れた
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1,2から、比較例のオレフィン系熱可
塑性樹脂組成物であると、短時間で目ヤニが発生し、ま
た、プレートアウトが生じてしまっているが、本実施例
のオレフィン系熱可塑性樹脂組成物であれば、目ヤニは
長時間発生せず、プレートアウトが覿面に防止できてい
ることがわかる。また、滑剤として、顆粒状のものを使
用することにより、さらにはペレット状のものを使用す
ることにより、ホッパー内での分級をより抑制できてい
る。
【0025】
【発明の効果】本発明の滑剤を使用したオレフィン系熱
可塑性樹脂組成物であると、成形時に生じる目ヤニやプ
レートアウトを防止でき、連続成形性に優れている。特
に、滑剤を顆粒状粉体とすることにより、さらにはペレ
ット状粒子とすることにより、分散性をより向上させる
ことができ、連続成形性がより向上し、また、成形品の
外観の悪化をより防止できる。また、滑剤を熱可塑性樹
脂を配合したペレット状粒子とすることにより、分散性
をさらに良好にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 和雄 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系熱可塑性樹脂100重量部
    に対し、アクリル系高分子滑剤0.1〜20重量部が配
    合されていることを特徴とするオレフィン系熱可塑性樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 アルキル基の炭素数が1〜18のメタク
    リル酸アルキルまたはアクリル酸アルキルと、それと共
    重合可能なビニル系単量体とでなり、25℃での還元粘
    度(η sp/C)が3以下のアクリル系共重合体から
    なることを特徴とする滑剤。
  3. 【請求項3】 オレフィン系熱可塑性樹脂100重量部
    に対し、アクリル系高分子滑剤を0.1〜20重量部配
    合することを特徴とするオレフィン系熱可塑性樹脂の成
    形性向上方法。
  4. 【請求項4】 顆粒状粉体とされていることを特徴とす
    る請求項2記載の滑剤。
  5. 【請求項5】 ペレット状粒子とされていることを特徴
    とする請求項2記載の滑剤。
  6. 【請求項6】 ペレット状粒子内に、熱可塑性樹脂が7
    0重量%以下配合されていることを特徴とする請求項5
    記載の滑剤。
JP10117599A 1998-04-27 1998-04-27 オレフィン系熱可塑性樹脂組成物、滑剤およびオレフィン系熱可塑性樹脂の成形性向上方法 Withdrawn JPH11310668A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254883A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Hitachi Cable Ltd 非ハロゲン難燃性樹脂組成物及びその製造方法並びにこれを用いた電線・ケーブル
JP2010260887A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物及び成形体

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JP2010254883A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Hitachi Cable Ltd 非ハロゲン難燃性樹脂組成物及びその製造方法並びにこれを用いた電線・ケーブル
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