JP2000080229A - 塩化ビニル系重合体組成物 - Google Patents

塩化ビニル系重合体組成物

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JP2000080229A
JP2000080229A JP24967198A JP24967198A JP2000080229A JP 2000080229 A JP2000080229 A JP 2000080229A JP 24967198 A JP24967198 A JP 24967198A JP 24967198 A JP24967198 A JP 24967198A JP 2000080229 A JP2000080229 A JP 2000080229A
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polyethylene wax
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wax
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Munenori Urahama
宗徳 浦濱
Yasuji Sakai
靖嗣 坂井
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カレンダーロール加工時のロール剥離性に優
れ、ゲル化性、透明性も良好な塩化ビニル系重合体組成
物の提供。 【解決手段】 塩化ビニル単量体または塩化ビニルを主
成分とするビニル系重合体100重量部に対し、数平均
分子量2000〜4000、酸価が10を超え25mg
−KOH/g以下の変性型ポリエチレンワックスを0.
001〜0.5重量部を含有することを特徴とする塩化
ビニル系重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工性に優れた塩
化ビニル系重合体組成物、詳細にはカレンダーロール加
工時のロール剥離性に優れ、かつゲル化性、透明性の良
好な塩化ビニル系重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、塩化ビニル系重合体は、カレン
ダーロール加工によりシート、もしくはフィルム成形を
行う際にロールとの粘着が起こり、成形品の外観を損な
ったり、生産性を低下させたりしている。このため、重
合体に1種又は2種以上の滑剤を添加して、ロールとの
剥離性を改善する試みがなされ、これらの滑剤として、
例えばステアリン酸、ラウリン酸のような高級脂肪酸、
オレイン酸アミド、メチレンビスステアロアミドのよう
な脂肪酸アミド、ブチルステアレート、モンタンワック
スのようなエステル類、ステアリルアルコール、セチル
アルコールのような高級アルコール、流動パラフィン、
マイクロワックス、ポリエチレンワックスのような炭化
水素等が用いられている。
【0003】しかし、これらの滑剤ではロールとの剥離
性改善効果が不充分なため、その効果を充分に出すには
滑剤を多量に添加する必要があり、この場合には、シー
トもしくはフィルムに成形した時に、その透明性や表面
の平滑性を低下させるという問題がある。また、ゲル化
性が悪化し、予備混練過程で、ロールへの巻き付き性が
不良となったり、予備混練物のゲル化不良を招いてい
る。
【0004】また、特開昭52−53951号公報に
は、含塩素樹脂100重量部に対し、数平均分子量40
0ないし4000、酸価1.0ないし10の炭化水素系
ワックスの不完全酸化物を0.05ないし5.0重量部
含有することを特徴とする含塩素樹脂組成物が記載され
ている。
【0005】この特許で開示されている組成物は初期滑
性が良好であることを特徴としているが、これは反対に
ゲル化時間を大きくしてしまい本発明とは逆の効果を目
的とたものである。
【0006】本引例の比較例2〜4では数平均分子量1
100〜1200、酸価0〜16.0のポリエチレンワ
ックスが、比較例5では数平均分子量4500、酸価
8.7のポリエチレンワックス使用され滑性値が不良で
あって、数平均分子量400ないし4000、酸価1.
0ないし10の炭化水素系ワックスの不完全酸化物が好
ましいことが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カレ
ンダーロール加工時のロール剥離性に優れ、ゲル化性、
透明性も良好な塩化ビニル系重合体組成物を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、本発明を完成
するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、以下の発明から構成
される。塩化ビニル単量体または塩化ビニルを主成分と
するビニル系重合体100重量部に対し、数平均分子量
2000〜4000、酸価10を超え25mg−KOH
/gの変性型ポリエチレンワックスを0.001〜0.
5重量部添加することを特徴とする塩化ビニル系重合体
組成物。
【0010】上記の塩化ビニル系樹脂組成物をカレンダ
ー加工することを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成物の
加工方法。
【0011】本願で使用する変性型ポリエチレンワック
スは驚くべきことに、特開昭52−53951号公報の
特許請求の範囲外であり、しかも比較例で具体的に使用
されているワックスとは異なる範囲のものを用いると優
れた結果が得られるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本願発明で使用する塩化ビニル系重合体
は、特に制限はなく、従来公知のもの、例えば塩化ビニ
ル単独重合体のほか、塩化ビニルと塩化ビニル以外の重
合性単量体が共重合された共重合体、塩化ビニル以外の
重合体に塩化ビニルをグラフトさせたグラフト共重合
体、更にこれらを従来公知の方法を用いて塩素化して得
られた塩素化塩化ビニル系重合体等が挙げられる。
【0014】塩化ビニルと共重合可能なビニル系単量体
としては、通常塩化ビニルと共重合することが公知のも
のであれば特に制限なく使用でき、例えば、エチレン、
プロピレン、ブチレン等のα−オレフィン類、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、ブチル
ビニルエーテル、セチルビニルエーテル等のビニルエー
テル類、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、フェニルメタク
リレート等のメタクリル酸エステル類、スチレン、α−
メチルスチレン等の芳香族ビニル類、塩化ビニリデン、
フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類、N−フェニルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換
マレイミド類等が挙げられる。これらは単独または2種
以上の組合せで用いられる。
【0015】また、塩化ビニルがグラフト重合される塩
化ビニル以外の重合体としては特に限定なく、例えば、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル
−一酸化炭素共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、エチレン−エチルアクリレート−一酸化炭素
共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリエチ
レン、塩素化ポリプロピレン樹脂等が挙げられる。
【0016】本発明では、該塩化ビニル系重合体に、変
性型ポリエチレンワックスを添加する。変性型ポリエチ
レンワックスの製法は、特に限定されることなく、例え
ばチーグラー触媒により低圧で重合する方法や一般成型
用ポリエチレンを熱分解により低分子量化する方法等に
より得られたポリエチレンワックスを、空気酸化等の方
法で酸化することにより得られる。またこれをアルコー
ル等で変性したものも用いることができる。
【0017】本発明で使用する変性型ポリエチレンワッ
クスは、数平均分子量が2000〜4000の範囲にあ
ることが必要である。数平均分子量が2000以下であ
るとロール剥離性改善効果が低下し、4000以上であ
るとロール剥離性改善効果が低減すると共に、ゲル化が
遅延し、ゲル化性が不良となる。
【0018】本発明において、変性型ポリエチレンワッ
クスの酸価は、10を超え25mg−KOH/gの範囲
にあることが必要である。より好ましくは10を超え2
0mg−KOH/gである。10mg−KOH/g以下
であると、ゲル化が遅延するだけでなく、ロール剥離性
改善効果も劣る。また、25mg−KOH/gを超える
とロール剥離性改善効果が低下する。
【0019】本発明の変性型ポリエチレンワックスの添
加量は、塩化ビニル系重合体100重量部に対し0.0
01〜0.5重量部、好ましくは0.005〜0.1重
量部の範囲である。変性型ポリエチレンワックスの添加
量が0.001重量部より少なくなると、ロール剥離性
改善効果ほとんどなくなり好ましくない。また、滑剤の
添加量が0.5重量部より多くなると、ゲル化性、透明
性が悪化する。
【0020】変性型ポリエチレンワックスの形状、形態
には、特に制限はなく、一般的に使用されている滑剤と
同様の粒径を持つ粉体でかまわない。本願発明で使用す
る変性型ポリエチレンワックスは、ポリエチレンワック
スを酸化して得られる。また市販品、例えば三井化学
(株)ハイワックス4051E、4052Eおよび42
02E等が使用できる。
【0021】また、添加方法も限定されず、公知の方
法、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラー等でドラ
イブレンドすることで添加する。
【0022】本発明の重合体組成物には、また、その物
性を損なわない限りにおいて、その目的に応じて重合体
のコンパウンド時、混練時、成形時に、慣用の安定剤、
充填剤などを添加することができる。
【0023】該安定剤としては、例えば三塩基性硫酸
鉛、二塩基性亜リン酸鉛、塩基性亜硫酸鉛、ケイ酸鉛等
の鉛系安定剤、カリウム、マグネシウム、バリウム、亜
鉛、鉛等の金属とラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシス
テアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、リノール酸、
ベヘン酸等の脂肪酸から誘導される金属石鹸系安定剤、
アルキル基、エステル基と脂肪酸塩、マレイン酸塩、含
硫化物から誘導される有機錫系安定剤、Ba−Zn系、
Ca−Zn系、Ba−Ca−Sn系、Ca−Mg−Sn
系、Ca−Zn−Sn系等の複合金属石けん系安定剤、
これら安定剤を石油系炭化水素、アルコール、グリセリ
ン誘導体などの有機溶剤に溶解し、さらに亜リン酸エス
テル、エポキシ化合物、発色防止剤、透明性改良剤、光
安定剤、酸化防止剤、プレートアウト防止剤等の安定化
助剤を配合してなる金属塩液状安定剤等といった金属系
安定剤のほか、エポキシ樹脂、エポキシ化大豆抽、エポ
キシ化植物油、エポキシ化脂肪酸アルキルエステル等の
エポキシ化合物、リンがアルキル基、アリール基、シク
ロアルキル基、アルコキシル基等で置換され、かつプロ
ピレングリコールなどの2価アルコール、ヒドロキノ
ン、ビスフェノールA等の芳香族化合物を有する有機亜
リン酸エステル、BHTや硫黄やメチレン基等で二量体
化したビスフェノール等のヒンダードフェノール、サリ
チル酸エステル、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール
等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミンまたはニッケル錯
塩の光安定剤、カーボンブラック、ルチル型酸化チタン
等の紫外線遮蔽剤、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、マンニトール等の多価アルコール、β−アミノクロ
トン酸エステル、2−フェニルインドール、ジフェニル
チオ尿素、ジシアンジアミド等の含窒素化合物、ジアル
キルチオジプロピオン酸エステル等含硫黄化合物、アセ
ト酢酸エステル、デヒドロ酢酸、β−ジケトン等のケト
化合物、有機珪素化合物、硼酸エステル等といった非金
属系安定剤が挙げられ、これらは1種または2種以上組
み合わせて用いられる。
【0024】充填剤としては、例えば、重質炭酸カルシ
ウム、沈降性炭酸カルシウム、膠質炭酸カルシウム等の
炭酸塩、酸化チタン、クレー、タルク、マイカ、シリ
カ、カーボンブラック、グラファイト、ガラスビーズ、
ガラス繊維、カーボン繊維、金属繊維のような無機質系
のもの、ポリアミド等のような有機繊維、シリコーンの
ような有機質系のもの、木粉のような天然有機物が挙げ
られる。
【0025】その他、MBS、ABS、AES、NB
R、EVA、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、複合
ゴム系グラフト共重合体、熱可塑性エラストマー等の衝
撃強度改質剤、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
等の加工助剤、塩素化パラフィン、水酸化アルミニウ
ム、三酸化アンチモん、ハロゲン化合物等の難燃剤、
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、イミド系共重
合体、スチレン・アクリロニトリル系共重合体等の耐熱
向上剤、離型剤、結晶核剤、流動性改良剤、着色剤、帯
電防止剤、導電性付与剤、界面活性剤、防曇剤、発泡
剤、抗菌剤等を添加することができる。
【0026】また、流動パラフィン、低分子量ポリエチ
レン等の純炭化水素、ハロゲン化炭化水素、高級脂肪
酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸、脂肪酸アミド等の脂肪酸
アミド、グリセリド等の脂肪酸の多価アルコールエステ
ル、脂肪酸の脂肪アルコールエステル(エステルワック
ス)、金属石鹸、脂肪アルコール、多価アルコール、ポ
リグリコール、ポリグリセロール、脂肪酸と多価アルコ
ールの部分エステル、脂肪酸とポリグリコール、ポリグ
リセロールの部分エステル等のエステル、(メタ)アク
リル酸エステル系共重合体等、これら滑剤を添加するこ
とができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、例中における物性評価は、以下に示す方法を用いて
行った。
【0028】1.ロール剥離性 8インチ2本ロール(関西ロール(株)製)を用いて、
ロール温度190℃、ロール間隙0.3mmで、塩化ビ
ニル系重合体組成物をロールに巻き付いてから5分間混
練してシートを取り出した。同様の操作を5回繰り返
し、取り出し時のロール剥離性を以下の基準で評価し
た。なお、結果が××となった時点で、評価は終了させ
た。
【0029】カレンダー加工性の評価基準 ○ 粘着無し(問題なく剥離) △ 僅かに粘着(容易に剥離) × 粘着大きい(剥離やや困難) ×× 粘着激しい(剥離困難)。
【0030】2.ゲル化性 ラボプラストミル((株)東洋精機製作所製)を用い
て、塩化ビニル系重合体組成物54gを充填し、混練温
度170℃、回転数40rpmの条件下で、混練抵抗
(トルク)が最大値を示すまでの時間(秒)を測定し
た。
【0031】3.透明性 8インチ2本ロール(関西ロール(株)製)を用いて、
塩化ビニル系重合体組成物をロール温度150℃で5分
間混練し、厚さ1mmのシート成形体を得た。シート成
形体より切り出した試験片を5枚重ね、180℃、50
kg/cm2で10分間プレスし、厚み5mmのプレス
成形品を作り、JIS K−7105の方法により、全
光線透過率を測定した。
【0032】実施例1 ポリ塩化ビニル(TH−700、大洋塩ビ(株)製)1
00重量部に対し、マレート錫系安定剤(T−157、
大日本インキ工業(株)製)3重量部、複合滑剤(VL
TN−4、川研ファインケミカル(株)製)0.5重量
部及び分子量3200、酸価12mg−KOH/gの酸
化ポリエチレンワックス(ハイワックス4051E、三
井化学(株)製)0.002重量部をヘンシェルミキサ
ーで内温90℃になるまで混合し、塩化ビニル系重合体
組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合体組成物の評
価結果を表1に示す。
【0033】実施例2 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を0.
005重量部とする以外は、実施例1と同様にして、塩
化ビニル系重合体組成物を得た。得られた塩化ビニル系
重合体組成物の評価結果を表1に示す。 実施例3 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量3200、酸価20mg−KOH/gの酸化ポリエチ
レンワックス(ハイワックス4052E、三井化学
(株)製)0.05重量部とする以外は、実施例1と同
様にして、塩化ビニル系重合体組成物を得た。得られた
塩化ビニル系重合体組成物の評価結果を表1に示す。
【0034】実施例4 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量2600、酸価17mg−KOH/gの酸化ポリエチ
レンワックス(ハイワックス4202E、三井化学
(株)製)0.3重量部とする以外は、実施例1と同様
にして、塩化ビニル系重合体組成物を得た。得られた塩
化ビニル系重合体組成物の評価結果を表1に示す。
【0035】実施例5 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量3800、酸価14mg−KOH/gの酸化ポリエチ
レンワックス(ポリエチレンワックスを酸化して得られ
た試作品、東ソー(株)製)0.05重量部とする以外
は、実施例1と同様にして、塩化ビニル系重合体組成物
を得た。得られた塩化ビニル系重合体組成物の評価結果
を表1に示す。
【0036】比較例1 酸化ポリエチレンワックスを添加しない以外は、実施例
1と同様にして、塩化ビニル系重合体組成物を得た。得
られた塩化ビニル系重合体組成物の評価結果を表1に示
す。
【0037】比較例2 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量3000、酸価1mg−KOH/gの酸化ポリエチレ
ンワックス(ハイワックス320MP、三井化学(株)
製)0.005重量部とする以外は、実施例1と同様に
して、塩化ビニル系重合体組成物を得た。得られた塩化
ビニル系重合体組成物の評価結果を表1に示す。
【0038】比較例3 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量2000、酸価1mg−KOH/gの酸化ポリエチレ
ンワックス(ハイワックス220MP、三井化学(株)
製)0.5重量部とする以外は、実施例1と同様にし
て、塩化ビニル系重合体組成物を得た。得られた塩化ビ
ニル系重合体組成物の評価結果を表1に示す。
【0039】比較例4 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量2700、酸価30mg−KOH/gの酸変性ポリエ
チレンワックス(ハイワックス2203A、三井化学
(株)製)0.05重量部とする以外は、実施例1と同
様にして、塩化ビニル系重合体組成物を得た。得られた
塩化ビニル系重合体組成物の評価結果を表1に示す。
【0040】比較例5 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量1400、酸価18mg−KOH/gの酸化ポリエチ
レンワックス(試作品、東ソー(株)製)0.05重量
部とする以外は、実施例1と同様にして、塩化ビニル系
重合体組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合体組成
物の評価結果を表1に示す。
【0041】比較例6 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を分子
量5800、酸価16mg−KOH/gの酸化ポリエチ
レンワックス(PED191、クラリアント ジャパン
(株)製)0.05重量部とする以外は、実施例1と同
様にして、塩化ビニル系重合体組成物を得た。得られた
塩化ビニル系重合体組成物の評価結果を表1に示す。
【0042】比較例7 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を0.
0005重量部とする以外は、実施例1と同様にして、
塩化ビニル系重合体組成物を得た。得られた塩化ビニル
系重合体組成物の評価結果を表1に示す。
【0043】比較例8 実施例1において、分子量3200、酸価12mg−K
OH/gの酸化ポリエチレンワックス(ハイワックス4
051E、三井化学(株)製)0.002重量部を0.
7重量部とする以外は、実施例1と同様にして、塩化ビ
ニル系重合体組成物を得た。得られた塩化ビニル系重合
体組成物の評価結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明は、カレンダ
ーロール加工時のロール剥離性に優れ、ゲル化性、透明
性も良好な塩化ビニル系重合体組成物を得ることができ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F204 AA04A AA04J AA15 AB06 AG01 FA07 FB02 FF01 4J002 BB252 BD041 BD051 BD061 BD071 BD081 BD091 BN081 BN101 BN121

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル単量体または塩化ビニルを主
    成分とするビニル系重合体100重量部に対し、数平均
    分子量2000〜4000、酸価が10を超え25mg
    −KOH/g以下の変性型ポリエチレンワックスを0.
    001〜0.5重量部を含有することを特徴とする塩化
    ビニル系重合体組成物。
  2. 【請求項2】 変性型ポリエチレンワックスが酸化ポリ
    エチレンワックスであることを特徴とする請求項1記載
    の塩化ビニル系重合体組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の塩化ビニル系樹
    脂組成物をカレンダー加工することを特徴とする塩化ビ
    ニル系樹脂組成物の加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020007512A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 堺化学工業株式会社 塩化ビニル系樹脂組成物および該組成物から形成された成形体
WO2020085026A1 (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 堺化学工業株式会社 塩素含有樹脂用液状安定剤およびその製造方法

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