JPH11309530A - プレス金型用の材料位置決め装置 - Google Patents
プレス金型用の材料位置決め装置Info
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- JPH11309530A JPH11309530A JP12957898A JP12957898A JPH11309530A JP H11309530 A JPH11309530 A JP H11309530A JP 12957898 A JP12957898 A JP 12957898A JP 12957898 A JP12957898 A JP 12957898A JP H11309530 A JPH11309530 A JP H11309530A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性を高め、又設計や製造の簡単化、容易
化、低コスト化を図ることができるようにする。 【解決手段】 ブランク１の側端面１ａを寄せ当てる垂
直状の起立体２を備えた本体部３に、上記のブランク１
を所定の高さに保持する保持部４を起立体２の前方にブ
ランク１の載置部４ａを突き出させた状態で上下回動自
在に設ける。上記の起立体２に、保持部４の首部４ｂを
常時係止するストッパー部２ｂと、プレス動作時に上型
１０の加圧力で下方に回動する上記の載置部４ａを後方
側に逃す開口部２ｃとを形成する。上記ブランク１の載
置部４ａを、常時上方に保持部４の自重で回動付勢す
る。
化、低コスト化を図ることができるようにする。 【解決手段】 ブランク１の側端面１ａを寄せ当てる垂
直状の起立体２を備えた本体部３に、上記のブランク１
を所定の高さに保持する保持部４を起立体２の前方にブ
ランク１の載置部４ａを突き出させた状態で上下回動自
在に設ける。上記の起立体２に、保持部４の首部４ｂを
常時係止するストッパー部２ｂと、プレス動作時に上型
１０の加圧力で下方に回動する上記の載置部４ａを後方
側に逃す開口部２ｃとを形成する。上記ブランク１の載
置部４ａを、常時上方に保持部４の自重で回動付勢す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス金型用の材
料位置決め装置に関し、更に詳しくは下型の傍らに設
け、プレス加工の際、ブランク（加工前の板取りされた
素材）の高さと側端面の位置を、位置決めするのに使用
するプレス金型用の材料位置決め装置に関するものであ
る。
料位置決め装置に関し、更に詳しくは下型の傍らに設
け、プレス加工の際、ブランク（加工前の板取りされた
素材）の高さと側端面の位置を、位置決めするのに使用
するプレス金型用の材料位置決め装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の装置としては、例えば図８
に示されるように形成されたものがある。この従来装置
は、図示されるように、ブランクａを保持するバーｂ
と、このバーｂが軸ピンｃを介して上下方向に回動自在
に取り付けられた本体ｄと、上記バーｂの先端部を常時
上方に回動付勢させるコイルスプリングｅとを備え、上
記の本体ｄにバーｂの上方への回動を制止するストッパ
ーピンｆが設けられたものである。
に示されるように形成されたものがある。この従来装置
は、図示されるように、ブランクａを保持するバーｂ
と、このバーｂが軸ピンｃを介して上下方向に回動自在
に取り付けられた本体ｄと、上記バーｂの先端部を常時
上方に回動付勢させるコイルスプリングｅとを備え、上
記の本体ｄにバーｂの上方への回動を制止するストッパ
ーピンｆが設けられたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の装置
は、ブランクが載置されるとき振動や衝撃を伴い、又プ
レス加工の度にバーが上下方向に回動するものであるか
ら、故障することなく、当初の設計通りの性能を安定し
た状態で長く維持できるよう形成されているのが望まし
い。
は、ブランクが載置されるとき振動や衝撃を伴い、又プ
レス加工の度にバーが上下方向に回動するものであるか
ら、故障することなく、当初の設計通りの性能を安定し
た状態で長く維持できるよう形成されているのが望まし
い。
【０００４】しかるに従来品は、上記の通り、コイルス
プリングの牽引力でバーの先端部を常時上方に回動付勢
させるものであったから、従来品によると、プレス回数
が増加するのに伴い、コイルスプリングのバネ特性に狂
いが生じ、バーの保持力が低下したり、プレス時やバー
の回動操作時の衝撃、振動で、コイルスプリングやその
取付けピンなどの箇所に亀裂や破損が生じたり、固定状
態が緩んで動作が不安定になる等の問題点があった。
プリングの牽引力でバーの先端部を常時上方に回動付勢
させるものであったから、従来品によると、プレス回数
が増加するのに伴い、コイルスプリングのバネ特性に狂
いが生じ、バーの保持力が低下したり、プレス時やバー
の回動操作時の衝撃、振動で、コイルスプリングやその
取付けピンなどの箇所に亀裂や破損が生じたり、固定状
態が緩んで動作が不安定になる等の問題点があった。
【０００５】又この種の装置は、ブランクの位置決め時
に、その重みで下降することがないようブランクの重量
に応じて保持力が適宜選定され、重いブランクの場合は
それに合わせて大きな保持力を得られるよう、設計、製
造する必要があるため、設計、製造の面でも、簡単、容
易に、且つ低コスト化できるよう形成されているのが望
ましい。
に、その重みで下降することがないようブランクの重量
に応じて保持力が適宜選定され、重いブランクの場合は
それに合わせて大きな保持力を得られるよう、設計、製
造する必要があるため、設計、製造の面でも、簡単、容
易に、且つ低コスト化できるよう形成されているのが望
ましい。
【０００６】しかるに従来装置の場合は、バーや本体を
金属材で加工し、これらとは別個にバーの保持力を得る
ためのコイルスプリングを揃える必要があったから、従
来装置によると、加工や組立て工数が増え、スプリング
の選定に難儀し、その分、製造コストが高く付くことに
なるのを避けられなかった。
金属材で加工し、これらとは別個にバーの保持力を得る
ためのコイルスプリングを揃える必要があったから、従
来装置によると、加工や組立て工数が増え、スプリング
の選定に難儀し、その分、製造コストが高く付くことに
なるのを避けられなかった。
【０００７】本発明は、このような従来装置の問題点を
解消しようとするものである。従って本発明の技術的課
題は、振動や衝撃によって悪影響を受けることがないよ
う耐久性が高く、又設計や製造の簡単化、容易化、低コ
スト化を図ることができるよう形成したプレス金型用の
材料位置決め装置を提供することにある。
解消しようとするものである。従って本発明の技術的課
題は、振動や衝撃によって悪影響を受けることがないよ
う耐久性が高く、又設計や製造の簡単化、容易化、低コ
スト化を図ることができるよう形成したプレス金型用の
材料位置決め装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような技術的手段を採る。即ち本発
明は、図１等に示されるように、ブランク１の側端面１
ａが寄せ当てられる垂直状の起立体２を備えた本体部３
に、上記のブランク１を所定の高さに保持する保持部４
が起立体２の前方にブランク１の載置部４ａが突き出さ
れた状態で上下回動自在に設けられ、上記の起立体２
に、保持部４の首部４ｂが常時係止されるストッパー部
２ｂと、プレス動作時に上型１０の加圧力で下方に回動
する上記の載置部４ａを後方側に逃す開口部２ｃとが形
成され、上記のブランク１の載置部４ａが、常時上方に
保持部４の自重で回動付勢されたことを特徴とする（請
求項１）。
解決するために次のような技術的手段を採る。即ち本発
明は、図１等に示されるように、ブランク１の側端面１
ａが寄せ当てられる垂直状の起立体２を備えた本体部３
に、上記のブランク１を所定の高さに保持する保持部４
が起立体２の前方にブランク１の載置部４ａが突き出さ
れた状態で上下回動自在に設けられ、上記の起立体２
に、保持部４の首部４ｂが常時係止されるストッパー部
２ｂと、プレス動作時に上型１０の加圧力で下方に回動
する上記の載置部４ａを後方側に逃す開口部２ｃとが形
成され、上記のブランク１の載置部４ａが、常時上方に
保持部４の自重で回動付勢されたことを特徴とする（請
求項１）。
【０００９】ここでブランク１の載置部４ａが、常時上
方に保持部４の自重で回動付勢されとは、保持部４が本
体部３との取付け軸６を介して、自らの重さでブランク
１の載置部４ａを常時上方に持ち上げた姿勢をとる、と
いうことを意味し、具体的には軸６を介してブランク１
の載置部４ａと反対側の保持部４の位置が重り部４ｃに
形成されることにより達成される。
方に保持部４の自重で回動付勢されとは、保持部４が本
体部３との取付け軸６を介して、自らの重さでブランク
１の載置部４ａを常時上方に持ち上げた姿勢をとる、と
いうことを意味し、具体的には軸６を介してブランク１
の載置部４ａと反対側の保持部４の位置が重り部４ｃに
形成されることにより達成される。
【００１０】この場合本発明は、図２、図３に示される
ように、起立体２の上部２ａが、左右方向に幅広に形成
されると共に、後方に向かって上り傾斜状に形成される
のが好ましい（請求項２）。この場合は、ブランク１を
起立体２の上部２ａにあてがって載置部４ａに載置で
き、ブランク１の配置作業を簡単化、容易化できる。
ように、起立体２の上部２ａが、左右方向に幅広に形成
されると共に、後方に向かって上り傾斜状に形成される
のが好ましい（請求項２）。この場合は、ブランク１を
起立体２の上部２ａにあてがって載置部４ａに載置で
き、ブランク１の配置作業を簡単化、容易化できる。
【００１１】又本発明は、図５、図６に示されるよう
に、ストッパー部２ｂに対応する首部４ｂの上面位置
に、衝撃緩衝材１１が配設されるのが好ましい（請求項
３）。この場合は、上型１０が上昇して載置部４ａが復
帰したとき、首部４ｂがストッパー部２ｂに衝止する際
の機械的な衝撃を緩和でき、且つ衝撃音の発生を防止で
きる。而して本発明の場合、この衝撃緩衝材１１は、図
５に示されるように、首部４ｂに形成された凹溝４ｂ1
に配設されるのでも、或は図６に示されるように、首部
４ｂの上面に、直接、例えば貼り付けられることにより
設けられるのでも良い。なお衝撃緩衝材１１としては、
例えば合成ゴム、天然ゴム等のゴム材がある。
に、ストッパー部２ｂに対応する首部４ｂの上面位置
に、衝撃緩衝材１１が配設されるのが好ましい（請求項
３）。この場合は、上型１０が上昇して載置部４ａが復
帰したとき、首部４ｂがストッパー部２ｂに衝止する際
の機械的な衝撃を緩和でき、且つ衝撃音の発生を防止で
きる。而して本発明の場合、この衝撃緩衝材１１は、図
５に示されるように、首部４ｂに形成された凹溝４ｂ1
に配設されるのでも、或は図６に示されるように、首部
４ｂの上面に、直接、例えば貼り付けられることにより
設けられるのでも良い。なお衝撃緩衝材１１としては、
例えば合成ゴム、天然ゴム等のゴム材がある。
【００１２】又本発明は、図１等に示されるように、ブ
ランク１の載置部４ａに、載置面４ａ1 に連ねられて前
方に下り傾斜状の傾斜面４ａ2 が形成され、この傾斜面
４ａ2 が、上型１０が下死点に至ったとき垂直になる勾
配に選定されてなるのが好ましい（請求項４）。
ランク１の載置部４ａに、載置面４ａ1 に連ねられて前
方に下り傾斜状の傾斜面４ａ2 が形成され、この傾斜面
４ａ2 が、上型１０が下死点に至ったとき垂直になる勾
配に選定されてなるのが好ましい（請求項４）。
【００１３】この場合は、図４に示されるように、上型
１０が下死点に至ったとき、その側面に傾斜面４ａ2 が
面接触するため、上型１０の上昇時に、傾斜面４ａ2 の
上下方向の長さだけ遅らせて載置部４ａを復帰させるこ
とができる。従ってこれによれば、載置部４ａの復帰動
作を、上型１０に確実に追従させることができる。
１０が下死点に至ったとき、その側面に傾斜面４ａ2 が
面接触するため、上型１０の上昇時に、傾斜面４ａ2 の
上下方向の長さだけ遅らせて載置部４ａを復帰させるこ
とができる。従ってこれによれば、載置部４ａの復帰動
作を、上型１０に確実に追従させることができる。
【００１４】又本発明は、保持部４の重り部４ｃが、重
量を調節自在に形成されるのが好ましい（請求項５）。
この場合は、例えば重いブランク１をプレス加工する場
合でも、本発明装置の全体を新規に設計、製造すること
なく対応できるから、使い勝手が良くなる、という利点
がある。
量を調節自在に形成されるのが好ましい（請求項５）。
この場合は、例えば重いブランク１をプレス加工する場
合でも、本発明装置の全体を新規に設計、製造すること
なく対応できるから、使い勝手が良くなる、という利点
がある。
【００１５】具体的には、図７に示されるように、保持
部４の重り部４ｃの重量を調節する調節重り１２が、左
右一対状の側板部１２ａを備えてコの字形に形成され、
この調節重り１２の側板部１２ａにボルト挿通孔１２ｂ
が対向状に形成され、このボルト挿通孔１２ｂと連通す
る孔４ｄが保持部４の重り部４ｃの側面に開口され、上
記の調節重り１２が保持部４の背面から嵌合された状態
でボルト１３とナット１４により着脱自在に取り付けら
れてなるのが好ましい（請求項６）。
部４の重り部４ｃの重量を調節する調節重り１２が、左
右一対状の側板部１２ａを備えてコの字形に形成され、
この調節重り１２の側板部１２ａにボルト挿通孔１２ｂ
が対向状に形成され、このボルト挿通孔１２ｂと連通す
る孔４ｄが保持部４の重り部４ｃの側面に開口され、上
記の調節重り１２が保持部４の背面から嵌合された状態
でボルト１３とナット１４により着脱自在に取り付けら
れてなるのが好ましい（請求項６）。
【００１６】但し本発明の場合、調節重り１２の構成は
これに限られず、その他例えば同一形状の複数の金属板
で形成され、保持部４の背面部や側面部にバランス良
く、個別的に取り付け可能に形成されるのでも良い。
これに限られず、その他例えば同一形状の複数の金属板
で形成され、保持部４の背面部や側面部にバランス良
く、個別的に取り付け可能に形成されるのでも良い。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に従って説明する。１はブランクとしての金
属の薄板であり、２はこのブランク１の側端面１ａが寄
せ当てられる垂直状の起立体、３はこの起立体２を備え
た本体部である。
を添付図面に従って説明する。１はブランクとしての金
属の薄板であり、２はこのブランク１の側端面１ａが寄
せ当てられる垂直状の起立体、３はこの起立体２を備え
た本体部である。
【００１８】又４は、ブランク１を所定の高さに保持す
る保持部である。この保持部４は、起立体２の前方に、
ブランク１の載置部４ａが突き出された状態で本体部３
に上下回動自在に設けられている。
る保持部である。この保持部４は、起立体２の前方に、
ブランク１の載置部４ａが突き出された状態で本体部３
に上下回動自在に設けられている。
【００１９】５は保持部４が取り付けられた平行一対状
の取付板であり、保持部４はこの取付板５の間に配置さ
れ、軸６で枢着されている。取付板５と起立体２は基板
７に溶接されて垂直状に立設され、取付板５と起立体２
の当接箇所もこの実施形態では溶接されている。なお７
ａは、基板７の左右の側部に形成された取付孔である。
本体部３は、この取付孔７ａを介して止め具８で下型９
の側方の所定位置に固定可能に形成されている。
の取付板であり、保持部４はこの取付板５の間に配置さ
れ、軸６で枢着されている。取付板５と起立体２は基板
７に溶接されて垂直状に立設され、取付板５と起立体２
の当接箇所もこの実施形態では溶接されている。なお７
ａは、基板７の左右の側部に形成された取付孔である。
本体部３は、この取付孔７ａを介して止め具８で下型９
の側方の所定位置に固定可能に形成されている。
【００２０】上記の起立体２は、この実施形態では鉄板
で形成され、上部２ａは、左右方向に幅広に形成される
と共に、後方に向かって上り傾斜状に形成されている。
又起立体２には、保持部４の首部４ｂが常時係止される
ストッパー部２ｂと、プレス動作時に上型１０の加圧力
で下方に回動する上記の載置部４ａを後方側に逃す開口
部２ｃとが形成されている。
で形成され、上部２ａは、左右方向に幅広に形成される
と共に、後方に向かって上り傾斜状に形成されている。
又起立体２には、保持部４の首部４ｂが常時係止される
ストッパー部２ｂと、プレス動作時に上型１０の加圧力
で下方に回動する上記の載置部４ａを後方側に逃す開口
部２ｃとが形成されている。
【００２１】又上記ブランク１の載置部４ａは、載置面
４ａ1 に連ねられて前方に下り傾斜状の傾斜面４ａ2 が
形成されている。この傾斜面４ａ2 は、上型１０が下死
点に至ったとき垂直になる勾配に選定されている。
４ａ1 に連ねられて前方に下り傾斜状の傾斜面４ａ2 が
形成されている。この傾斜面４ａ2 は、上型１０が下死
点に至ったとき垂直になる勾配に選定されている。
【００２２】４ｃは、保持部４に形成された重り部であ
る。この重り部４ｃは、軸６を介してブランク１の載置
部４ａの反対側に形成され、ブランク１を保持できる重
量に選定されている。ブランク１の載置部４ａは、この
保持部４の重り部４ｃの作用で常時上方に回動付勢され
ている。なお保持部４は、この実施形態では金属材が研
削加工されて、重り部４ｃと上記の載置部４ａとが形作
られてなる。
る。この重り部４ｃは、軸６を介してブランク１の載置
部４ａの反対側に形成され、ブランク１を保持できる重
量に選定されている。ブランク１の載置部４ａは、この
保持部４の重り部４ｃの作用で常時上方に回動付勢され
ている。なお保持部４は、この実施形態では金属材が研
削加工されて、重り部４ｃと上記の載置部４ａとが形作
られてなる。
【００２３】次に本発明の作用を説明する。先ずブラン
ク１が載置部４ａの載置面４ａ1 に載せられる。この場
合ブランク１の側端面１ａは、起立体２の上部２ａにあ
てがわれ、起立体２の前面に寄せ当てられて載置され
る。本発明の場合、保持部４の重り部４ｃは、常時ブラ
ンク１を保持できる重さに選定されているから、ブラン
ク１は載置部４ａに載置されると、その高さと左右方向
の位置が位置決めされる。
ク１が載置部４ａの載置面４ａ1 に載せられる。この場
合ブランク１の側端面１ａは、起立体２の上部２ａにあ
てがわれ、起立体２の前面に寄せ当てられて載置され
る。本発明の場合、保持部４の重り部４ｃは、常時ブラ
ンク１を保持できる重さに選定されているから、ブラン
ク１は載置部４ａに載置されると、その高さと左右方向
の位置が位置決めされる。
【００２４】次に上型１０が下降すると、載置部４ａは
上型１０の加圧力により下方に回動する。そして上型１
０の下死点で載置部４ａは開口部２ｃから起立体２の後
方側に逃れる（図４の状態参照）。このとき載置部４ａ
の傾斜面４ａ2 は、上型１０の側面と面接触する。
上型１０の加圧力により下方に回動する。そして上型１
０の下死点で載置部４ａは開口部２ｃから起立体２の後
方側に逃れる（図４の状態参照）。このとき載置部４ａ
の傾斜面４ａ2 は、上型１０の側面と面接触する。
【００２５】その後、上型１０が上昇し、傾斜面４ａ2
の高さだけ上型１０が上昇すると、載置部４ａは上型１
０との係止状態が解除され、保持部４の自重、即ち重り
部４ｃの作用で軸６を介して上方に回動する。そして首
部４ｂが起立体２のストッパー部２ｂに衝止し、保持部
４が初期の静止状態に配置される。
の高さだけ上型１０が上昇すると、載置部４ａは上型１
０との係止状態が解除され、保持部４の自重、即ち重り
部４ｃの作用で軸６を介して上方に回動する。そして首
部４ｂが起立体２のストッパー部２ｂに衝止し、保持部
４が初期の静止状態に配置される。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ブランク
の載置部を、常時上方に保持部の自重で回動付勢させて
なるものである。従って本発明の場合は、従来品のよう
なコイルスプリングで保持部を回動付勢する場合に比
べ、保持部の構造を簡単且つ堅固にできるから、これに
よれば故障が減り、振動や衝撃に強くなり、耐久性を向
上できる、という効果がある。
の載置部を、常時上方に保持部の自重で回動付勢させて
なるものである。従って本発明の場合は、従来品のよう
なコイルスプリングで保持部を回動付勢する場合に比
べ、保持部の構造を簡単且つ堅固にできるから、これに
よれば故障が減り、振動や衝撃に強くなり、耐久性を向
上できる、という効果がある。
【００２７】又本発明装置は、上記の通り、保持部の自
重でブランクを位置決めするものであり、従来品のよう
にコイルスプリングで保持力を得るものではないから、
これによれば例えば金属塊から保持部を直接研削加工で
き、その分、製造や組立て工数を減少でき、簡単、容易
に且つ低コストで製造できる。
重でブランクを位置決めするものであり、従来品のよう
にコイルスプリングで保持力を得るものではないから、
これによれば例えば金属塊から保持部を直接研削加工で
き、その分、製造や組立て工数を減少でき、簡単、容易
に且つ低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明装置の好適な一実施形態を示す使用状態
時の要部断面図である。
時の要部断面図である。
【図２】同上装置の使用状態時の要部斜視図である。
【図３】同上装置の斜視図である。
【図４】同上装置の作用を説明する要部側面図である。
【図５】同上装置の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
る。
【図６】同上装置の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
る。
【図７】同上装置の更に他の実施形態を示し、Ａは要部
斜視図、ＢはＡのＢーＢ線要部断面図である。
斜視図、ＢはＡのＢーＢ線要部断面図である。
【図８】従来例を示す斜視図である。
１ ブランク １ａ 側端面 ２ 起立体 ２ａ 上部 ２ｂ ストッパー部 ２ｃ 開口部 ３ 本体部 ４ 保持部 ４ａ 載置部 ４ｂ 首部 １０ 上型
Claims (6)
- 【請求項１】 ブランクの側端面が寄せ当てられる垂直
状の起立体を備えた本体部に、上記のブランクを所定の
高さに保持する保持部が起立体の前方にブランクの載置
部が突き出された状態で上下回動自在に設けられ、上記
の起立体に、保持部の首部が常時係止されるストッパー
部と、プレス動作時に上型の加圧力で下方に回動する上
記の載置部を後方側に逃す開口部とが形成され、上記の
ブランクの載置部が、常時上方に保持部の自重で回動付
勢されたことを特徴とするプレス金型用の材料位置決め
装置。 - 【請求項２】 起立体の上部が、左右方向に幅広に形成
されると共に、後方に向かって上り傾斜状に形成された
ことを特徴とする請求項１記載のプレス金型用の材料位
置決め装置。 - 【請求項３】 ストッパー部に対応する首部の上面位置
に、衝撃緩衝材が配設されたことを特徴とする請求項１
又は２記載のプレス金型用の材料位置決め装置。 - 【請求項４】 ブランクの載置部に、載置面に連ねられ
て前方に下り傾斜状の傾斜面が形成され、この傾斜面
が、上型が下死点に至ったとき垂直になる勾配に選定さ
れたことを特徴とする請求項１、２又は３記載のプレス
金型用の材料位置決め装置。 - 【請求項５】 保持部の重り部が、重量を調節自在に形
成されたことを特徴とする請求項１乃至４の何れかに記
載のプレス金型用の材料位置決め装置。 - 【請求項６】 保持部の重り部の重量を調節する調節重
りが、左右一対状の側板部を備えてコの字形に形成さ
れ、この調節重りの側板部にボルト挿通孔が対向状に形
成され、このボルト挿通孔と連通する孔が保持部の重り
部の側面に開口され、上記の調節重りが保持部の背面か
ら嵌合された状態でボルトとナットにより着脱自在に取
り付けられてなることを特徴とする請求項５記載のプレ
ス金型用の材料位置決め装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12957898A JPH11309530A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | プレス金型用の材料位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12957898A JPH11309530A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | プレス金型用の材料位置決め装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11309530A true JPH11309530A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15012936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12957898A Pending JPH11309530A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | プレス金型用の材料位置決め装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11309530A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007075880A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Nissan Motor Co Ltd | ワーク跳ね上がり防止装置 |
| JP2007136504A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Fuji Heavy Ind Ltd | プレス装置のワーク位置決め装置 |
| JP2011098351A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Kanto Auto Works Ltd | 位置決めゲージ及びプレス成形装置 |
| CN102500713A (zh) * | 2011-09-28 | 2012-06-20 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种模具定位装置 |
| JP2013031873A (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-14 | Toyota Auto Body Co Ltd | プレス装置用の振子ゲージユニット |
| FR3009690A1 (fr) * | 2013-08-14 | 2015-02-20 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Drageoirs pour maintenir en position les bords d'un flan sur la surface galbee du serre-flan d'une presse d'emboutissage |
| CN104858687A (zh) * | 2015-06-03 | 2015-08-26 | 天津银宝山新科技有限公司 | 工件快速自动定位夹具 |
| CN106734675A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-31 | 无锡同捷汽车设计有限公司 | 一种冲压模具的旋转式定位装置 |
| CN107159804A (zh) * | 2017-06-28 | 2017-09-15 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 托料定位装置 |
| FR3050948A1 (fr) * | 2016-05-04 | 2017-11-10 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Drageoir d’outil d’emboutissage de flan |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP12957898A patent/JPH11309530A/ja active Pending
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