JPH11308803A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH11308803A
JPH11308803A JP11242498A JP11242498A JPH11308803A JP H11308803 A JPH11308803 A JP H11308803A JP 11242498 A JP11242498 A JP 11242498A JP 11242498 A JP11242498 A JP 11242498A JP H11308803 A JPH11308803 A JP H11308803A
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誠 大槻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】騒音の発生を確実に低減し得るモータを提供す
る。 【解決手段】金属ケース3の開口部3aには、その開口
側に向かって次第に径を大きくしたテーパ状の段差部3
eが全周にわたって形成され、その段差部3eにブラケ
ット9が圧入されて固定される。すると、ブラケット9
は、その外周面が金属ケース3の開口部3aに全周にわ
たって密着した状態で該ケース3に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータに係り、詳し
くは、回転時におけるモータの振動を低減し得るモータ
の防振構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、有底円筒形の金属ケースの開
口部に、板状又は皿状のブラケットを取着してなるモー
タのハウジングは知られている。この取付形態として、
前記ブラケットをケースの開口部に形成された嵌め段部
で受けて、かしめ等により開口縁を内側に折り曲げたも
のがある。
【0003】しかしながら、このような取付形態では、
開口縁のかしめていない部分が応力変形を起こし、ケー
スとブラケットとの間に間隙が生じる場合がある。する
と、モータの回転子が回転するときに生じる振動が、そ
の回転軸及び軸受を介してブラケットやケースに伝達
し、ブラケットがケースに対してがたつく場合がある。
そして、このようながたつきが騒音発生の原因となって
しまう。
【0004】そこで、上記問題を解消する技術が特開平
8−331789号公報で開示されている。即ち、ブラ
ケットの直径が金属ケースの開口径よりわずかに大とな
るように該ブラケットが形成されるとともに、そのブラ
ケットの外周部に全周にわたって溝が形成される。そし
て、このようなブラケットをケース開口部に圧入する
と、その外周部が溝によってラジアル方向に弾性変形で
きるため、該ブラケットがケース開口部を歪ませること
なく密着した状態で取着される。従って、ブラケットが
ケースに対してがたつくことがないため、そのがたつき
による騒音が低減されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したブ
ラケットは、その溝を形成した外周部が薄肉となるた
め、溝部における軸方向の強度が低下する。そのため、
ブラケットは軸方向に撓み易くなる。すると、回転子が
回転するときに生じる振動によってブラケットが軸方向
に振動してしまい、この振動が騒音発生の新たな原因と
なる。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、騒音の発生を確実に
低減し得るモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、金属製ケースと、該ケー
スの開口部に嵌着される金属製ブラケットとからなるモ
ータハウジングと、前記モータハウジングに設けられた
軸受保持部に固定される軸受と、前記軸受に対してその
回転軸が回転可能に支持される回転子とを備えたモータ
において、前記ケースの開口部には、その開口側に向か
って次第に径を大きくしたテーパ部を全周にわたって形
成し、そのテーパ部に前記ブラケットを圧入して固定し
た。
【0008】請求項2に記載の発明は、金属製ケース
と、該ケースの開口部に嵌着される金属製ブラケットと
からなるモータハウジングと、前記モータハウジングに
設けられた軸受保持部に固定される軸受と、前記軸受に
対してその回転軸が回転可能に支持される回転子とを備
えたモータにおいて、前記軸受保持部は防振部材よりな
り、その軸受保持部を前記モータハウジングに一体成形
した。
【0009】請求項3に記載の発明は、金属製ケース
と、該ケースの開口部に嵌着される金属製ブラケットと
からなるモータハウジングと、前記モータハウジングに
設けられた軸受保持部に固定される軸受と、前記軸受に
対してその回転軸が回転可能に支持される回転子とを備
えたモータにおいて、前記軸受保持部は防振部材よりな
り、その軸受保持部を前記モータハウジングに一体成形
するとともに、前記ケースの開口部には、その開口側に
向かって次第に径を大きくしたテーパ部を全周にわたっ
て形成し、そのテーパ部に前記ブラケットを圧入して固
定した。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1又は3
に記載のモータにおいて、前記ブラケットは、その外周
面にシェービング加工を施した。請求項5に記載の発明
は、請求項2又は3に記載のモータにおいて、前記軸受
はその外周面にローレット加工を施し、その軸受を前記
軸受保持部に圧入した。
【0011】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ケースの開口部にはその開口側に向かって次第に径を大
きくしたテーパ部が全周にわたって形成され、そのテー
パ部にブラケットが圧入されて固定される。すると、ブ
ラケットは、その外周部がケース開口部に全周にわたっ
て密着した状態で該ケースに固定される。従って、ケー
ス・ブラケット間の隙間の発生を防止することができる
ため、回転子が回転してもケースとブラケットの間で発
生する騒音を低減することができる。しかも、ブラケッ
トには薄肉となる溝等を形成する必要がないため、ブラ
ケットの強度が低下することはない。従って、ブラケッ
トの軸方向の振動が低減され、この振動によって発生す
る騒音を低減することができる。その結果、回転子が回
転することによって発生する騒音を確実に低減すること
ができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、軸受保持
部は防振部材よりなり、モータハウジングに一体成形さ
れる。すると、回転子の回転に伴って発生する振動が回
転軸を介して軸受に伝わっても、該軸受の振動は軸受保
持部にて減衰される。従って、ケースとブラケットの振
動を低減することができるため、該ケースとブラケット
の間で発生する騒音を低減することができる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、軸受保持
部は防振部材よりなり、モータハウジングに一体成形さ
れる。すると、回転子の回転に伴って発生する振動が回
転軸を介して軸受に伝わっても、該軸受の振動に軸受保
持部にて減衰される。又、ケースの開口部にはその開口
側に向かって次第に径を大きくしたテーパ部が全周にわ
たって形成され、そのテーパ部にブラケットが圧入され
て固定される。すると、ブラケットは、その外周部がケ
ース開口部に全周にわたって密着した状態で該ケースに
固定される。又、軸受の振動は軸受保持部にて減衰され
る。従って、ことから、ケース・ブラケット間の隙間の
発生を低減でき、しかもケースとブラケットの振動を低
減することができるため、該ケースとブラケットの間で
発生する騒音を低減することができる。又、ブラケット
には薄肉となる溝等を形成する必要がないため、ブラケ
ットの強度が低下することはない。従って、ブラケット
の軸方向の振動が低減され、この振動によって発生する
騒音を低減することができる。その結果、回転子が回転
することによって発生する騒音をより確実に低減するこ
とができる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、ブラケッ
トの外周面はシェービング加工が施されているため、そ
の外周面の仕上げ面粗さが向上されている。すると、ブ
ラケットは、その外周部がケース開口部に全周にわたっ
て確実に密着した状態で該ケースに固定される。従っ
て、ケース・ブラケット間の隙間の発生を確実に防止す
ることができるため、回転子が回転してもケースとブラ
ケットの間で発生する騒音をより低減することができ
る。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、軸受の外
周面にはローレット加工が施され、その軸受は軸受保持
部に圧入される。従って、軸受保持部に対して軸受を確
実に保持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図6に従って説明する。図1はモータ1
の断面図であり、図2は図1におけるA矢視図である。
又、図3はX−X断面図である。因みに、図1は図2に
おけるY−Y断面図である。
【0017】前記モータ1のモータハウジング2は、一
端が閉鎖された円筒状の金属ケース3と、該金属ケース
3の開口部3aに取着される皿状のカバー4とから構成
されている。金属ケース3の端面3bの中央部には、プ
レス加工により挿通孔3cが形成されている。この挿通
孔3cが形成された部分には、金属ケース3の外側に突
出する略円筒状の軸受保持部5が備えられている。軸受
保持部5は合成樹脂(エラストマ)よりなり、金属ケー
ス3と一体になるようにアウトサート成形されている。
【0018】前記軸受保持部5には、図4に示すように
その外周面6aにローレット加工が施された鉄鋼系焼結
メタル軸受(以下、単にメタル軸受という)6が圧入さ
れる。このとき、メタル軸受6を軸受保持部5に圧入し
ても、該保持部5は合成樹脂よりなることから、そのメ
タル軸受6の軸支持孔6bが変形することはない。しか
も、メタル軸受6の外周面6aにはローレット加工が施
されているため、メタル軸受6は軸受保持部5に確実に
保持される。
【0019】金属ケース3の円筒部3dの内周面にはマ
グネット7が固着されている。このマグネット7の内側
には、回転子8が回転可能に支持されている。即ち、回
転子8には回転軸8aが備えられ、その回転軸8aが前
記メタル軸受6の軸支持孔6bに嵌挿され支持されてい
る。
【0020】金属ケース3の開口部3aには、前記カバ
ー4を取着するための段差部3eが形成されている。こ
の段差部3eは、図6に示すように最深部の直径がL
1、最浅部の直径が前記最深部の直径L1より大きいL
2であって、最深部から最浅部に向かって次第に径を大
きくした、所謂テーパ状に形成されている。又、開口部
3aには、図2に示すように6つのかしめ部3fが等間
隔に設けられている。
【0021】前記カバー4は、図5に示すような金属よ
りなる略円板状のブラケット9と、そのブラケット9を
被覆する合成樹脂(エラストマ)よりなる樹脂部10と
から構成されている。この樹脂部10は、ブラケット9
が振動するのを防止するための防振部材である。
【0022】前記ブラケット9の外周面は、仕上げ面粗
さを向上させる加工、所謂シェービング加工が施されて
いる。又、前記ブラケット9の中央部には、挿通孔9a
が形成されている。更に、前記ブラケット9には、その
外周部から略四角状に切り欠かれた切り欠き部9bが2
箇所に形成され、各切り欠き部9bは前記挿通孔9aを
挟んだ対照位置に配置されている。尚、ブラケット9の
挿通孔9a及び切り欠き部9bはプレス加工により形成
される。
【0023】このようなブラケット9と前記樹脂部10
とが一体となるように、該ブラケット9はインサート成
形により形成される。又、このとき同時に、ブラケット
9の各切り欠き部9bにおいて、図3に示すように前記
回転子8に外部からの電源を供給するための端子11が
それぞれ前記カバー4の表裏を貫通するようにインサー
トされている。端子11は、切り欠き部9bに接触しな
い樹脂部10の所定位置に配置されている。即ち、樹脂
部10は、端子11とブラケット9とを絶縁状態として
いる。そして、端子11には、それぞれブラシ12が取
着されている。ブラシ12は前記回転子8の整流子8b
に摺接し、前記端子11からの電源を整流子8bに供給
して、回転子8に回転磁界を発生させるようになってい
る。
【0024】又、前記樹脂部10には、ブラケット9の
挿通孔9aに対応した位置に、前記カバー4の外側に突
出する略円筒状の軸受保持部10aが形成されている。
軸受保持部10aには、図4に示すように上記と同様の
メタル軸受6が圧入され、その軸支持孔6bにて前記回
転軸8aが回転可能に支持される。
【0025】このようなカバー4は、図6に示すように
前記金属ケース3の段差部3eにおける最深部の直径L
1より大きく、かつ最浅部の直径L2より小さい直径L
3で形成されている。そして、カバー4は、その組付け
時において、前記金属ケース3の開口部3aに形成され
た段差部3eに圧入される。このとき、カバー4(ブラ
ケット9)の外周面は、前記段差部3eに全周にわたっ
て密着する。そして、この状態で、カバー4は、前記金
属ケース3のかしめ部3fにて前記段差部3eに対して
固定される。
【0026】このように構成さたモータ1は、端子11
に外部からの電源が供給されると、該電源がブラシ12
を介して整流子8bに供給される。そして、この電源供
給に基づいて、回転子8に回転磁界が発生し、該回転子
8が回転される。
【0027】このとき、回転軸8aを支持するメタル軸
受6は樹脂よりなる軸受保持部5,10aに保持されて
いることから、回転子8の回転に伴って発生する振動が
回転軸8aを介して各メタル軸受6に伝わっても、該軸
受6の振動は軸受保持部5,10aにて減衰される。従
って、本実施の形態では、回転子8の振動が金属ケース
3やブラケット9に伝搬することが抑制されている。
【0028】しかも、カバー4(ブラケット9)はその
外周部が金属ケース3の段差部3eに対して全周にわた
って密着した状態で取着されていることから、該ブラケ
ット9が金属ケース3に対して隙間なく取着され、ブラ
ケット9のがたつきが防止されている。従って、本実施
の形態では、ブラケット9と金属ケース3との間で発生
する騒音が防止されている。
【0029】尚、上記したように、本実施の形態では、
金属ケース3及びブラケット9に対して、それぞれ挿通
孔3c,9aをプレス加工にて形成し、各挿通孔3c,
9aの部分に合成樹脂にて軸受保持部5,10aを一体
成形して、軸受保持部5,10aにそれぞれメタル軸受
6を圧入した。
【0030】仮に、金属ケース3及びブラケット9に、
絞り加工若しくはバーリング加工によって軸受保持部を
形成し、この軸受保持部にメタル軸受6を圧入すると、
メタル軸受6の軸支持孔6bが楕円等の形状に変形する
場合がある。このような場合では、回転子8が回転する
とその回転軸8aが軸支持孔6b内で暴れてしまい、こ
れが振動となってしまう。そこで、前記振動を低減する
ためには、絞り加工若しくはバーリング加工の加工精度
を上げて、軸受保持部の内径、真円度等の精度を向上さ
せることで解決できるが、その分、金属ケース3及びブ
ラケット9の製作コストが高くなってしまう。
【0031】一方、本実施の形態では、軸受保持部5,
10aが合成樹脂よりなることから、該軸受保持部5に
メタル軸受6を圧入しても、そのメタル軸受6の軸支持
孔6bが変形することはない。従って、回転軸8aはメ
タル軸受6の軸支持孔6b内で安定して回転するため、
回転軸8aとメタル軸受6との間で発生する振動が小さ
く抑えられている。
【0032】又、上記したように、金属ケース3及びブ
ラケット9に形成される挿通孔3c,9aは直接メタル
軸受6を支持しないため、その挿通孔3c,9aの内
径、真円度等の精度(プレス加工の加工精度)を向上さ
せる必要はない。しかも、挿通孔3c,9aはプレス加
工により形成されることから、絞り加工若しくはバーリ
ング加工と比較して、その加工工程を簡単にすることが
できる。
【0033】上記したように、本実施の形態では、以下
に示す特徴がある。 (1)金属ケース3の開口部3aには、その開口側に向
かって次第に径を大きくした、所謂テーパ状の段差部3
eが全周にわたって形成されている。そして、この段差
部3eにはカバー4が圧入されて固定される。すると、
カバー4(ブラケット9)は、その外周部が金属ケース
3の段差部3eに対して全周にわたって密着した状態で
該ケース3に固定されることになる。従って、金属ケー
ス3に対するブラケット9のがたつきを防止することが
できるため、回転子8が回転しても該ケース3とブラケ
ット9の間で発生する騒音を低減することができる。し
かも、ブラケット9には、従来のように薄肉となる溝等
を形成する必要がないため、該ブラケット9の強度が低
下することはない。従って、ブラケット9の軸方向の振
動が低減され、この振動によって発生する騒音を低減す
ることができる。
【0034】(2)しかも、本実施の形態では、金属ケ
ース3及びブラケット9に対して、それぞれ挿通孔3
c,9aをプレス加工にて形成し、各挿通孔3c,9a
の部分に合成樹脂にて軸受保持部5,10aを一体成形
して、軸受保持部5,10aにそれぞれメタル軸受6を
圧入した。そのため、回転子8の回転に伴って発生する
振動が回転軸8aを介してメタル軸受6に伝わっても、
該軸受6の振動は軸受保持部5,10aにて減衰され
る。従って、金属ケース3に対するブラケット9のがた
つきを低減することができるため、該ケース3とブラケ
ット9の間で発生する騒音を低減することができる。そ
の結果、回転子8が回転することによって発生する騒音
をより確実に低減することができる。
【0035】(3)又、金属ケース3及びブラケット9
に対して軸受保持部5,10aが一体成形されているた
め、その軸受保持部5,10aの組付け作業を省略する
ことができる。
【0036】(4)更に、金属ケース3及びブラケット
9に形成される挿通孔3c,9aは直接メタル軸受6を
支持しないため、その挿通孔3c,9aの内径、真円度
等の精度(プレス加工の加工精度)を向上させる必要は
ない。しかも、挿通孔3c,9aはプレス加工により形
成されることから、その加工工程を比較的簡単にするこ
とができる。
【0037】(5)ブラケット9の外周面はシェービン
グ加工が施されている。そのため、ブラケット9の外周
面の仕上げ面粗さが向上されている。すると、ブラケッ
ト9は、その外周部が金属ケース3の段差部3eに全周
にわたって確実に密着した状態で該ケース3に固定され
る。従って、金属ケース3に対するブラケット9のがた
つきを確実に防止することができるため、回転子8が回
転しても金属ケース3とブラケット9の間で発生する騒
音をより低減することができる。
【0038】(6)メタル軸受6の外周面6aにはロー
レット加工が施されている。従って、各軸受保持部5,
10aに対してメタル軸受6を確実に保持することがで
きる。
【0039】尚、本発明の実施の形態は以下のように変
更してもよい。 ○上記実施の形態では、金属ケース3の開口部3aにテ
ーパ状の段差部3eを全周にわたって形成し、この段差
部3eにカバー4(ブラケット9)を圧入し、かつ金属
ケース3及びブラケット9に対し、合成樹脂にて軸受保
持部5,10aを一体成形したが、金属ケース3の段差
部3eにカバー4(ブラケット9)を圧入する形態、若
しくは金属ケース3及びブラケット9に軸受保持部5,
10aを一体成形する形態のいずれか一方であってもよ
い。又、金属ケース3及びブラケット9に軸受保持部
5,10aを一体成形したが、金属ケース3、若しくは
ブラケット9のいずれか一方のみに軸受保持部を設けて
もよい。
【0040】○上記実施の形態では、メタル軸受6を軸
受保持部5,10aに圧入したが、メタル軸受以外のラ
ジアル軸受、例えばラジアル玉軸受に変更してもよい。 ○上記実施の形態では、軸受保持部5,10aを合成樹
脂にて形成したが、その他の防振部材、例えばゴム等で
形成してもよい。
【0041】○上記実施の形態では、ブラケット9の外
周面にシェービング加工を施したが、特にこの加工をし
なくてもよい。 ○上記実施の形態では、図4に示すようにメタル軸受6
の外周面6aにローレット加工を施したが、軸受保持部
5,10aに対してメタル軸受6を確実に保持できれ
ば、図4に示すような形状に限定されるものではない。
又、特にこの加工をしなくてもよい。
【0042】上記各実施の形態から把握できる請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載
する。 (イ) 請求項2〜5のいずれかに記載のモータにおい
て、前記軸受保持部を形成する防振部材は合成樹脂より
なることを特徴とするモータ。このように構成しても、
請求項2〜5に記載の発明と同様の作用効果がある。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
騒音の発生を確実に低減し得るモータを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるモータの断面図。
【図2】 図1におけるA矢視図。
【図3】 図2におけるX−X断面図。
【図4】 軸受を示す斜視図。
【図5】 ブラケットを示す平面図。
【図6】 モータの要部拡大断面図。
【符号の説明】
2…モータハウジング、3…ケースとしての金属ケー
ス、3a…開口部、3e…テーパ部としての段差部、
5,10a…軸受保持部、6…軸受としてのメタル軸
受、8…回転子、8a…回転軸、9…ブラケット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ケース(3)と、該ケース(3)
    の開口部(3a)に嵌着される金属製ブラケット(9)
    とからなるモータハウジング(2)と、 前記モータハウジング(2)に設けられた軸受保持部
    (5,10a)に固定される軸受(6)と、 前記軸受(6)に対してその回転軸(8a)が回転可能
    に支持される回転子(8)とを備えたモータにおいて、 前記ケース(3)の開口部(3a)には、その開口側に
    向かって次第に径を大きくしたテーパ部(3e)を全周
    にわたって形成し、そのテーパ部(3e)に前記ブラケ
    ット(9)を圧入して固定したことを特徴とするモー
    タ。
  2. 【請求項2】 金属製ケース(3)と、該ケース(3)
    の開口部(3a)に嵌着される金属製ブラケット(9)
    とからなるモータハウジング(2)と、 前記モータハウジング(2)に設けられた軸受保持部
    (5,10a)に固定される軸受(6)と、 前記軸受(6)に対してその回転軸(8a)が回転可能
    に支持される回転子(8)とを備えたモータにおいて、 前記軸受保持部(5,10a)は防振部材よりなり、そ
    の軸受保持部(5,10a)を前記モータハウジング
    (2)に一体成形したことを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 金属製ケース(3)と、該ケース(3)
    の開口部(3a)に嵌着される金属製ブラケット(9)
    とからなるモータハウジング(2)と、 前記モータハウジング(2)に設けられた軸受保持部
    (5,10a)に固定される軸受(6)と、 前記軸受(6)に対してその回転軸(8a)が回転可能
    に支持される回転子(8)とを備えたモータにおいて、 前記軸受保持部(5,10a)は防振部材よりなり、そ
    の軸受保持部(5,10a)を前記モータハウジング
    (2)に一体成形するとともに、 前記ケース(3)の開口部(3a)には、その開口側に
    向かって次第に径を大きくしたテーパ部(3e)を全周
    にわたって形成し、そのテーパ部(3e)に前記ブラケ
    ット(9)を圧入して固定したことを特徴とするモー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3に記載のモータにおい
    て、 前記ブラケット(9)は、その外周面にシェービング加
    工を施したことを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のモータにおい
    て、 前記軸受(6)はその外周面(6a)にローレット加工
    を施し、その軸受(6)を前記軸受保持部(5,10
    a)に圧入したことを特徴とするモータ。
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