JPH1130815A - 画像読取装置及び方法 - Google Patents

画像読取装置及び方法

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JPH1130815A
JPH1130815A JP18539097A JP18539097A JPH1130815A JP H1130815 A JPH1130815 A JP H1130815A JP 18539097 A JP18539097 A JP 18539097A JP 18539097 A JP18539097 A JP 18539097A JP H1130815 A JPH1130815 A JP H1130815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取対象の画像にアスペクト比の異なる画像
が混在していたとしても、各画像を精度良く読み取る。 【解決手段】 写真フィルムに記録された各画像に対し
スキャナによりプレスキャンを順に行って画像データを
取得し、該画像データに基づいて各画像のサイズを判定
し、標準サイズの画像についてはファインスキャン時の
読取条件及びファインスキャンによって得られる画像デ
ータに対する画像処理の処理条件を演算する。パノラマ
サイズの画像が無ければ、スキャナにより直ちに各画像
に対してファインスキャンを行う((A)参照) が、パノラ
マサイズの画像が有れば、マスクの遮光範囲をパノラマ
サイズに対応する範囲に切替え、パノラマサイズの画像
に対して再度プレスキャンを行い、読取条件及び画像処
理の処理条件を演算した後に、各画像に対するファイン
スキャンを行う((B)又は(C) 参照) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置及び方
法に係り、特に、画像の予備読み取りを行い、読取条件
及び画像処理条件の少なくとも一方を決定した後に画像
の本読み取りを行う画像読取方法、及び該画像読取方法
を適用可能な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フィルムに記録されてい
るフィルム画像を、CCD等の読取センサを備えた画像
読取装置によって読み取り、該読み取りによって得られ
た画像データに対して各種の補正等の画像処理を行った
後に、記録材料への画像の記録やディスプレイへの画像
の表示等を行う画像処理システムが知られている。ま
た、フィルム画像(特にネガフィルムに記録されたネガ
画像)は濃度のばらつきが大きいので、所望の画質の記
録画像や表示画像を得るために、画像読取装置ではフィ
ルム画像を予備的に読み取り(所謂プレスキャン)、フ
ィルム画像の濃度等に応じた読取条件(例えばフィルム
画像に照射する光の光量やCCDの電荷蓄積時間等)を
決定し、決定した読取条件でフィルム画像を読み取って
いた(所謂ファインスキャン)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、135サイ
ズの写真フィルムには、例えばパノラマサイズやハイビ
ジョンサイズ等のように、標準サイズとアスペクト比の
異なるサイズのフィルム画像が混在記録されていること
がある。135サイズの写真フィルムのフィルム画像を
読み取る場合の読取センサによる画像読取範囲は、画像
記録範囲の面積が最大である標準サイズのフィルム画像
の記録範囲に対応した大きさとされるが、非標準アスペ
クト比のフィルム画像が記録されている箇所では、標準
サイズのフィルム画像の記録範囲に相当する領域(すな
わち画像読取範囲)の一部が素抜け部になっている。
【0004】従って、非標準アスペクト比のフィルム画
像の読取時に、前記素抜け部を透過した光によって読取
センサで飽和が生じる(例えば読取センサがCCDであ
れば蓄積電荷の飽和が生ずる)ので、非標準アスペクト
比のフィルム画像を精度良く読み取ることは困難であっ
た。また、読取センサで飽和が生ずることを防止するた
めに、素抜け部からの光によって飽和が生じないよう
に、フィルム画像のアスペクト比に拘らず予め読取条件
を調整したとすると、読取時にフィルム画像が記録され
ている部分からの光の光量が不足するので、フィルム画
像を精度良く読み取ることは困難であった。
【0005】また、読取センサよりも写真フィルム搬送
方向の上流側に、フィルム画像のアスペクト比判定用の
センサを設けておき、該センサの検出結果に基づいてフ
ィルム画像のアスペクト比を予め判定し、フィルム画像
記録範囲外を遮光するマスクによる遮光範囲を切り替え
ることも考えられるが、アスペクト比を高精度に判定す
るには時間がかかるので、読取センサでフィルム画像を
読み取る時迄に該フィルム画像に対するアスペクト比の
判定を完了させるためには、アスペクト比判定用のセン
サと読取センサとの距離を大きくする必要がある。従っ
て、装置が大型化すると共に、単位時間当りのフィルム
画像の読取速度を更に高速化しようとすると、フィルム
画像のアスペクト比の判定が読み取りの開始迄に間に合
わなくなることも考えられる。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、読取対象の画像にアスペクト比の異なる画像が混在
していたとしても、各画像を精度良く読み取ることがで
きる画像読取装置及び方法を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像読取装置は、画像を読
み取る読取手段と、前記読取手段が画像の予備読み取り
を行った結果に基づいて、前記画像の本読み取りを行う
際の読取条件、及び本読み取りを行った結果に対する画
像処理の処理条件の少なくとも一方を決定する決定手段
と、前記読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に
基づいて、前記画像のアスペクト比を判定する判定手段
と、複数の画像の各々に対し前記読取手段によって予備
読み取りを順に行わせた後に、前記判定手段によってア
スペクト比が非標準と判定された画像があれば、前記非
標準アスペクト比の画像について前記読取手段による予
備読み取りを再度行わせ、該予備読み取りを再度行った
結果に基づき前記決定手段によって前記非標準アスペク
ト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件の少なく
とも一方を決定させた後に、前記複数の画像の各々に対
し前記読取手段によって本読み取りを順に行わせる制御
手段と、を含んで構成している。
【0008】請求項1記載の発明では、読取手段が画像
の予備読み取りを行った結果に基づき、決定手段は、画
像の本読み取りを行う際の読取条件、及び本読み取りを
行った結果に対する画像処理の処理条件の少なくとも一
方を決定する。なお、画像の本読み取りを行う際の読取
条件を決定し、決定した読取条件に従って画像の本読み
取りを行えば、画像の本読み取りを、個々の画像の特徴
量(例えば画像濃度等)に応じて高精度に行うことがで
きる。また、画像の本読み取りを行った結果に対する画
像処理の処理条件の決定には時間がかかることが一般的
であるが、画像の予備読み取りを行った結果に基づいて
処理条件を決定すれば、画像の本読み取りを行った結果
に対する画像処理を短時間で完了させることができる。
【0009】また請求項1の発明では、読取手段が画像
の予備読み取りを行った結果に基づいて画像のアスペク
ト比を判定する判定手段が設けられており、制御手段
は、複数の画像の各々に対し読取手段によって予備読み
取りを順に行わせた後に、アスペクト比が非標準と判定
された画像があれば、非標準アスペクト比の画像につい
て読取手段による予備読み取りを再度行わせる。この非
標準アスペクト比の画像に対する再度の予備読み取りで
は、読取対象の画像のアスペクト比が既に判定されてい
るので、読取対象の画像のアスペクト比に応じた読み取
りを行うことができる。
【0010】従って、読取対象である複数の画像の中に
非標準アスペクト比の画像が混在していた場合にも、非
標準アスペクト比の画像を含む複数の画像の各々を精度
良く読み取ることができ、各画像の本読み取りを行う際
の読取条件、及び本読み取りを行った結果に対する画像
処理の処理条件の少なくとも一方を各々高精度に決定す
ることができる。
【0011】また、請求項1の発明では、複数の画像の
各々に対して予備読み取りを行う際には、各画像のアス
ペクト比と無関係に読み取りを行い、予備読み取りを行
った結果に基づいてアスペクト比を判定するので、アス
ペクト比検出用のセンサを設ける必要がなくなると共
に、複数の画像の各々に対する予備読み取りを高速で行
うことができる。
【0012】なお、読取対象画像が写真フィルムに記録
されたフィルム画像であり、読取手段が、写真フィルム
上の読取範囲内の各部を透過した光の光量を検出するこ
とでフィルム画像を読み取る構成である場合には、請求
項2に記載したように、写真フィルム上のフィルム画像
記録範囲外を遮光する遮光手段を設け、制御手段は、ア
スペクト比が非標準と判定されたフィルム画像があった
場合には、非標準アスペクト比のフィルム画像について
読取手段による予備読み取りを再度行わせる際に、遮光
手段による遮光範囲を非標準アスペクト比に対応する範
囲に切り替えることが好ましい。
【0013】これにより、標準アスペクト比のフィルム
画像では画像記録範囲内となり、非標準アスペクト比の
フィルム画像では画像記録範囲外となる部分、すなわち
素抜け部を透過した光が読取手段に入射されることが阻
止されるので、非標準アスペクト比のフィルム画像につ
いて予備読み取りを再度行う際に、前記素抜け部を透過
した光の光量の影響を受けることなく読取条件を定める
ことができる。従って非標準アスペクト比のフィルム画
像についての再度の予備読み取りを、より精度良く行う
ことができる。
【0014】請求項3記載の発明に係る画像読取方法
は、読取手段によって画像の予備読み取りを行い、前記
予備読み取りを行った結果に基づいて、前記画像の本読
み取りを行う際の読取条件及び本読み取りを行った結果
に対する画像処理の処理条件の少なくとも一方を決定
し、前記画像の本読み取りを行う画像読取方法であっ
て、複数の画像の各々に対し予備読み取りを順に行うと
共に、予備読み取りを行った結果に基づいて各画像のア
スペクト比を各々判定し、アスペクト比が非標準と判定
した画像があれば該非標準アスペクト比の画像の予備読
み取りを再度行い、該予備読み取りを再度行った結果に
基づき前記非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画
像処理の処理条件の少なくとも一方を決定した後に、前
記複数の画像の各々に対し本読み取りを順に行うことを
特徴としているので、請求項1の発明と同様に、読取対
象の画像にアスペクト比の異なる画像が混在していたと
しても、各画像を精度良く読み取ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず
本実施形態に係るディジタルラボシステムについて説明
する。
【0016】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10が示されてい
る。このラボシステム10は、エリアCCDスキャナ1
2、ラインCCDスキャナ14、及び画像処理部16を
備えた入力部と、レーザプリンタ部18及びプロセッサ
部20を備えた出力部と、で構成されている。なお、エ
リアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14
は本発明の読取手段に対応している。
【0017】エリアCCDスキャナ12及びラインCC
Dスキャナ14は、ネガフィルムやリバーサルフィルム
等の写真フィルムに記録されているフィルム画像を読み
取るためのものであり、例えばエリアCCDスキャナ1
2は135サイズの写真フィルム、110サイズの写真
フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム
(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)
のフィルム画像を読取対象とし、ラインCCDスキャナ
14は120サイズ及び220サイズ(ブローニサイ
ズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とするこ
とができる。
【0018】エリアCCDスキャナ12及びラインCC
Dスキャナ14は、上記の読取対象のフィルム画像をエ
リアCCD又はラインCCDで読み取り、画像データを
出力する。なお、ディジタルラボシステム10は、必ず
しもエリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャ
ナ14の両方を備えている必要はなく、例えばフィルム
画像の読み取りを行う写真フィルムのサイズが限られて
いる場合は、エリアCCDスキャナ12及びラインCC
Dスキャナ14の何れか一方(例えばエリアCCDスキ
ャナ12)のみを設けることも可能である。
【0019】画像処理部16は、エリアCCDスキャナ
12やラインCCDスキャナ14から出力された画像デ
ータ(スキャン画像データ)が入力されると共に、デジ
タルカメラでの撮影によって得られた画像データ、フィ
ルム画像以外の原稿(例えば反射原稿等)をスキャナで
読み取ることで得られた画像データ、コンピュータで生
成された画像データ等(以下、これらをファイル画像デ
ータと総称する)を外部から入力する(例えば、メモリ
カード等の記憶媒体を介して入力したり、通信回線を介
して他の情報処理機器から入力する等)ことも可能なよ
うに構成されている。
【0020】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0021】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0022】(エリアCCDスキャナの構成)次にエリ
アCCDスキャナ12の構成について説明する。図2に
はエリアCCDスキャナ12の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等から成り写真フィルム22に光を照射する
光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真
フィルム22に照射する光の光量を調節するための絞り
32、色分解フィルタユニット34、写真フィルム22
に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス36が順に
配置されている。色分解フィルタユニット34は、R、
G、Bの色分解フィルタ34R、34G、34Bが、図
2矢印A方向に沿って回転可能とされたターレット34
Aに嵌め込まれて構成されている。
【0023】写真フィルム22は、フィルムキャリア3
8(図5参照、図2では図示省略)によってフィルム画
像の画面中心が光軸Lに一致するように位置決めされ
る。なお、図2では長尺状の写真フィルム22を示して
いるが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持されたス
ライドフィルム(リバーサルフィルム)やAPSフィル
ムについては、各々専用のフィルムキャリアが用意され
ており(APSフィルム用のフィルムキャリアは磁気層
に磁気記録された情報を読み取る磁気ヘッドを有してい
る)、これらの写真フィルムのフィルム画像を位置決め
することも可能とされている。
【0024】写真フィルム22を挟んで光源30と反対
側には、光軸Lに沿って、フィルム画像を透過した光を
結像させるレンズユニット40、エリアCCD42が順
に配置されている。図2ではレンズユニット40として
単一のレンズのみを示しているが、レンズユニット40
は、実際には複数枚のレンズから構成されたズームレン
ズである。エリアCCD42は多数のCCDセルがマト
リックス状に配列されたモノクロのCCDであり、受光
面がレンズユニット40の結像点位置に一致するように
配置されている。
【0025】また、エリアCCD42にはピエゾアクチ
ュエータ44X、44Yが取付けられている。ピエゾア
クチュエータは電圧を加えると歪んで変位を発生するも
のであり、ピエゾアクチュエータ44X、44Yは、変
位の発生方向がエリアCCD42の画素の配列方向(図
2の矢印X方向及び矢印Y方向)に沿うように配置され
ている。また、図示は省略するが、エリアCCD42と
レンズユニット40との間にはシャッタが設けられてい
る。
【0026】図3にはエリアCCDスキャナ12の電気
系の概略構成が示されている。コントロール基板には、
エリアCCDスキャナ12全体の制御を司るマイクロプ
ロセッサ46が搭載されている。マイクロプロセッサ4
6にはモータドライバ48が接続されており、モータド
ライバ48には、絞り32をスライド移動させる絞り駆
動モータ50、色分解フィルタユニット34のターレッ
ト34Aを回転させるフィルタ駆動モータ54が接続さ
れている。
【0027】マイクロプロセッサ46は、図示しない電
源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させ
る。また、マイクロプロセッサ46は、エリアCCD4
2によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際に、
フィルタ駆動モータ54によってターレット34Aを回
転させる。従ってフィルム画像は、エリアCCD42に
より各成分色毎に順に読み取られることになる。またマ
イクロプロセッサ46は、絞り駆動モータ50により絞
り32をスライド移動させ、エリアCCD42に入射さ
れる光量を調節する。
【0028】また、マイクロプロセッサ46にはピエゾ
ドライバ60を介してピエゾアクチュエータ44X、4
4Yが接続されている。マイクロプロセッサ46は、単
一のフィルム画像に対し、エリアCCD42によって各
成分色毎に各々4回読み取りを行わせると共に、各回の
読み取りにおいて、ピエゾアクチュエータ44X、44
Yにより、エリアCCD42の位置を図2のX方向又は
Y方向に移動させる。
【0029】また、マイクロプロセッサ46にはバス6
2を介してRAM64(例えばSRAM)、ROM66
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されて
いると共に、モータドライバ68が接続されている。モ
ータドライバ68には、レンズユニット40の複数枚の
レンズの位置を相対的に移動させることでレンズユニッ
ト40のズーム倍率を変更するズーム駆動モータ70、
レンズユニット40全体を移動させることでレンズユニ
ット40の結像点位置を光軸Lに沿って移動させるレン
ズ駆動モータ106が接続されている。マイクロプロセ
ッサ46は、フィルム画像のサイズやトリミングを行う
か否か等に応じて、ズーム駆動モータ70によってレン
ズユニット40のズーム倍率を所望の倍率に変更する。
【0030】一方、エリアCCD42は、タイミングジ
ェネレータ74と共にCCD基板に搭載されている。タ
イミングジェネレータ74は、エリアCCD42や後述
するA/D変換器82等を動作させるための各種のタイ
ミング信号(クロック信号)を発生する。
【0031】エリアCCD42の信号出力端は、CCD
基板に搭載された増幅器76、コントロール基板に搭載
された増幅器78、80を介してA/D変換器82に接
続されている。A/D変換器82の出力端は、相関二重
サンプリング回路(CDS)88を介してインタフェー
ス(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0032】また、モータドライバ68には、シャッタ
を開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されてい
る。エリアCCD42の暗出力については、後段の画像
処理部16で補正されるが、暗出力レベルは、フィルム
画像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセ
ッサ46がシャッタを閉止させることで得ることができ
る。
【0033】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。なお、
エリアCCDスキャナ12と同一の部分には同一の符号
を付して説明を省略し、エリアCCDスキャナ12と異
なる部分についてのみ説明する。
【0034】図4にはラインCCDスキャナ14の光学
系の概略構成が示されている。この光学系は、光源30
と光拡散ボックス36との間に、絞り32及び色分解フ
ィルタユニット34に代えて、C(シアン)、M(マゼ
ンダ)、Y(イエロー)の調光フィルタ114C、11
4M、114Yが射出光の光軸Lに沿って順に設けられ
ており、エリアCCD42に代えてラインCCD116
が設けられている。本実施形態では、ラインCCD11
6として、CCDセルがライン状に配列されて成るCC
Dセル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側に
R、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ
た3ラインカラーCCDを用いている。
【0035】ラインCCDスキャナ14の電気系の構成
については図示を省略するが、フィルタ駆動モータ54
は、調光フィルタ114C、114M、114Yを各々
独立に移動可能とされている。また、ラインCCD11
6からはR、G、Bの測光信号が並列に出力されるの
で、図3に示した増幅器76、78、80、A/D変換
器82、CDS88から成る信号処理系も3系統設けら
れており、I/F回路90からは、スキャン画像データ
としてR、G、Bの画像データが並列に出力される。
【0036】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図5を参照して説明する。画像処理部1
6は、エリアCCDスキャナ12に対応してエリアスキ
ャナ補正部120が設けられていると共に、ラインCC
Dスキャナ14に対応してラインスキャナ補正部122
が設けられている。
【0037】エリアスキャナ補正部120は、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、明補正回路130を
備えている。暗補正回路124は、エリアCCD42の
光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、エリ
アCCDスキャナ12から入力された画像データ(エリ
アCCD42の暗出力レベルを表すデータ)を各画素毎
に記憶しておき、エリアCCDスキャナ12から入力さ
れたスキャン画像データから各画素毎に前記暗出力レベ
ルを減ずることによって補正する。
【0038】また、エリアCCD42の光電変換特性は
各CCDセル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部
128の後段の明補正回路130では、エリアCCDス
キャナ12に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画
像がセットされている状態で、エリアCCD42で前記
調整用のフィルム画像を読み取ることによりエリアCC
Dスキャナ12から入力された調整用のフィルム画像の
画像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のば
らつきは各CCDセルの光電変換特性のばらつきに起因
する)に基づいて各画素毎にゲインを定めておき、エリ
アCCDスキャナ12から入力された読取対象のフィル
ム画像の画像データを各画素毎に補正する。
【0039】一方、調整用のフィルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、前記特定の画素に対応するCC
Dセルには何らかの異常があり、前記特定の画素は欠陥
画素と判断できる。欠陥画素補正部128は調整用のフ
ィルム画像の画像データに基づき欠陥画素のアドレスを
記憶しておき、エリアCCDスキャナ12から入力され
た読取対象のフィルム画像の画像データのうち、欠陥画
素のデータについては周囲の画素のデータから補間して
データを新たに生成する。
【0040】ラインスキャナ補正部122は、上記の暗
補正回路124、濃度変換部126、欠陥画素補正部1
28、明補正回路130から成る信号処理系が3系統設
けられており、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bの画像データを並列に処理する。ま
た、ラインCCD116は3本のライン(CCDセル
列)が写真フィルム22の搬送方向に沿って所定の間隔
を空けて順に配置されているので、ラインCCDスキャ
ナ14からR、G、Bの各成分色の画像データの出力が
開始されるタイミングには時間差がある。ラインスキャ
ナ補正部122は、フィルム画像上で同一の画素のR、
G、Bの画像データが同時に出力されるように、各成分
色毎に異なる遅延時間で画像データの出力タイミングの
遅延を行う。
【0041】エリアスキャナ補正部120及びラインス
キャナ補正部122の出力端はセレクタ132の入力端
に接続されており、補正部120、122から出力され
た画像データはセレクタ132に入力される。また、セ
レクタ132の入力端は入出力コントローラ134のデ
ータ出力端にも接続されており、入出力コントローラ1
34からは、外部から入力されたファイル画像データが
セレクタ132に入力される。セレクタ132の出力端
は入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部1
36A、136Bのデータ入力端に各々接続されてい
る。セレクタ132は、入力された画像データを、入出
力コントローラ134、イメージプロセッサ部136
A、136Bの各々に選択的に出力可能とされている。
【0042】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々単一のフィルム画像の画像データを記憶可能な容
量を有しており、セレクタ132から入力された画像デ
ータは3個のフレームメモリ142の何れかに記憶され
るが、メモリコントローラ138は、入力された画像デ
ータの各画素のデータが、フレームメモリ142の記憶
領域に一定の順序で並んで記憶されるように、画像デー
タをフレームメモリ142に記憶させる際のアドレスを
制御する。
【0043】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波明るさ成分の階調を圧縮す
るハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネ
スを強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像
処理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オー
トセットアップエンジン144(後述)によって自動的
に演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行
われる。イメージプロセッサ140は入出力コントロー
ラ134に接続されており、画像処理を行った画像デー
タは、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所
定のタイミングで入出力コントローラ134へ出力され
る。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述した
イメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので
説明を省略する。
【0044】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、エリアCCDスキャナ12又はラインCC
Dスキャナ14において読み取りを2回行う。1回目の
読み取り(以下、プレスキャンという)では、フィルム
画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルムにお
ける露光オーバのネガ画像)にも、エリアCCD42又
はラインCCD116で蓄積電荷の飽和が生じないよう
に決定した読取条件(写真フィルムに照射する光のR、
G、Bの各波長域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)で
フィルム画像の読み取りが行われる。このプレスキャン
によって得られた画像データ(プレスキャン画像デー
タ)は、セレクタ132から入出力コントローラ134
に入力され、更に入出力コントローラ134に接続され
たオートセットアップエンジン144に出力される。
【0045】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0046】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のフ
ィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、ファ
インスキャンによって得られた画像データ(ファインス
キャン画像データ)に対する画像処理の処理条件を演算
し、演算した処理条件をイメージプロセッサ部136の
イメージプロセッサ140へ出力する。この画像処理の
処理条件の演算では、撮影時の露光量、撮影光源種やそ
の他の特徴量から類似のシーンを撮影した複数のフィル
ム画像が有るか否か判定し、類似のシーンを撮影した複
数のフィルム画像が有った場合には、これらのフィルム
画像のファインスキャン画像データに対する画像処理の
処理条件が同一又は近似するように決定する。
【0047】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0048】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。
【0049】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0050】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164、キーボー
ド166、ハードディスク168、CD−ROMドライ
バ170、搬送制御部172、拡張スロット174、画
像圧縮/伸長部176を備えており、これらがバス17
8を介して互いに接続されて構成されている。搬送制御
部172はフィルムキャリア38に接続されており、フ
ィルムキャリア38による写真フィルム22の搬送を制
御する。また、フィルムキャリア38にAPSフィルム
がセットされた場合には、フィルムキャリア38がAP
Sフィルムの磁気層から読み取った情報(例えば画像記
録サイズ等)が入力される。
【0051】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0052】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
エリアCCDスキャナ12やラインCCDスキャナ14
で読み取られたフィルム画像をディスプレイ164に表
示したり、印画紙に記録することで得られる画像を推定
してディスプレイ164に表示し、キーボード166を
介してオペレータにより画像の修正等が指示されると、
これを画像処理の処理条件に反映することも可能とされ
ている。
【0053】(レーザプリンタ部及びプロセッサ部の構
成)次にレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の
構成について説明する。図6には、レーザプリンタ部1
8の露光部の光学系の構成が示されている。レーザプリ
ンタ部18は、レーザ光源210R、210G、210
Bの3個のレーザ光源を備えている。レーザ光源210
RはRの波長のレーザ光を射出する半導体レーザ(L
D)で構成されている。また、レーザ光源210Gは、
LDと、該LDから射出されたレーザ光を1/2の波長
のレーザ光に変換する波長変換素子(SHG)から構成
されており、SHGからGの波長のレーザ光が射出され
るようにLDの発振波長が定められている。同様に、レ
ーザ光源210BもLDとSHGから構成されており、
SHGからBの波長のレーザ光が射出されるようにLD
の発振波長が定められている。
【0054】レーザ光源210R、210G、210B
のレーザ光射出側には、各々コリメータレンズ212、
音響光学光変調素子(AOM)214が順に配置されて
いる。AOM214は、入射されたレーザ光が音響光学
媒質を透過するように配置されていると共に、AOMド
ライバ216(図7参照)に接続されており、AOMド
ライバ216から高周波信号が入力されると、音響光学
媒質内を前記高周波信号に応じた超音波が伝搬し、音響
光学媒質を透過するレーザ光に音響光学効果が作用して
回折が生じ、前記高周波信号の振幅に応じた強度のレー
ザ光がAOM214から回折光として射出される。
【0055】AOM214の回折光射出側にはポリゴン
ミラー218が配置されており、各AOM214から回
折光として各々射出されたR、G、Bの波長の3本のレ
ーザ光は、ポリゴンミラー218の反射面上の略同一の
位置に照射され、ポリゴンミラー218で反射される。
ポリゴンミラー218のレーザ光射出側にはfθレンズ
220、平面ミラー222が配置されており、ポリゴン
ミラー218で反射された3本のレーザ光はfθレンズ
220を透過し、平面ミラー222で反射されて印画紙
224に照射される。
【0056】図7にはレーザプリンタ部18及びプロセ
ッサ部20の電気系の概略構成が示されている。レーザ
プリンタ部18は画像データを記憶するフレームメモリ
230を備えている。フレームメモリ230はI/F回
路232を介して画像処理部16に接続されており、画
像処理部16から入力された記録用画像データ(印画紙
224に記録すべき画像の各画素毎のR、G、B濃度を
表す画像データ)はI/F回路232を介してフレーム
メモリ230に一旦記憶される。フレームメモリ230
はD/A変換器234を介して露光部236に接続され
ていると共に、プリンタ部制御回路238に接続されて
いる。
【0057】露光部236は、前述のようにLD(及び
SHG)から成るレーザ光源210を3個備えていると
共に、AOM214及びAOMドライバ216も3系統
備えており、ポリゴンミラー218、ポリゴンミラー2
18を回転させるモータを備えた主走査ユニット240
が設けられている。露光部236はプリンタ部制御回路
238に接続されており、プリンタ部制御回路238に
よって各部の動作が制御される。
【0058】印画紙224への画像の記録を行う場合、
プリンタ部制御回路238は、記録用画像データが表す
画像を走査露光によって印画紙224に記録するため
に、画像処理部16から入力された画像記録用パラメー
タに基づき、記録用画像データに対して各種の補正を行
って走査露光用画像データを生成し、フレームメモリ2
30に記憶させる。そして、露光部236のポリゴンミ
ラー218を回転させ、レーザ光源210R、210
G、210Bからレーザ光を射出させると共に、生成し
た走査露光用画像データをフレームメモリ230からD
/A変換器234を介して露光部236へ出力させる。
これにより、走査露光用画像データがアナログ信号に変
換されて露光部236に入力される。
【0059】AOMドライバ216は、入力されたアナ
ログ信号のレベルに応じてAOM214に供給する超音
波信号の振幅を変化させ、AOM214から回折光とし
て射出されるレーザ光の強度をアナログ信号のレベル
(すなわち、印画紙224に記録すべき画像の各画素の
R濃度及びG濃度及びB濃度の何れか)に応じて変調す
る。従って、3個のAOM214からは印画紙224に
記録すべき画像のR、G、B濃度に応じて強度変調され
たR、G、Bのレーザ光が射出され、これらのレーザ光
はポリゴンミラー218、fθレンズ220、ミラー2
22を介して印画紙224に照射される。
【0060】そして、ポリゴンミラー218の回転に伴
って各レーザ光の照射位置が図6矢印B方向に沿って走
査されることにより主走査が成され、印画紙224が図
6矢印C方向に沿って一定速度で搬送されることにより
レーザ光の副走査が成され、走査露光によって印画紙2
24に画像が記録される。走査露光によって画像が記録
された印画紙224はプロセッサ部20へ送り込まれ
る。
【0061】プリンタ部制御回路238にはプリンタ部
ドライバ242が接続されており、プリンタ部ドライバ
242には、露光部236に対して送風するファン24
4、レーザプリンタ部に装填されたマガジンに収納され
ている印画紙をマガジンから引き出すためのマガジンモ
ータ246が接続されている。また、プリンタ部制御回
路238には、印画紙224の裏面に文字等をプリント
するバックプリント部248が接続されている。これら
のファン244、マガジンモータ246、バックプリン
ト部248はプリンタ部制御回路238によって作動が
制御される。
【0062】また、プリンタ部制御回路238には、未
露光の印画紙224が収納されるマガジンの着脱及びマ
ガジンに収納されている印画紙のサイズを検出するマガ
ジンセンサ250、オペレータが各種の指示を入力する
ための操作盤252、プロセッサ部20で現像等の処理
が行われて可視化された画像の濃度を測定する濃度計2
54、プロセッサ部20のプロセッサ部制御回路256
が接続されている。プロセッサ部制御回路256には、
プロセッサ部20の機体内の印画紙搬送経路を搬送され
る印画紙224の通過の検出や、処理槽内に貯留されて
いる各種の処理液の液面位置の検出等を行う各種センサ
258が接続されている。
【0063】また、プロセッサ部制御回路256には、
現像等の処理が完了して機体外に排出された印画紙を所
定のグループ毎に仕分けするソータ260、処理槽内に
補充液を補充する補充システム262、ローラ等の洗浄
を行う自動洗浄システム264が接続されていると共
に、プロセッサ部ドライバ266を介して、各種ポンプ
/ソレノイド268が接続されている。これらのソータ
260、補充システム262、自動洗浄システム26
4、及び各種ポンプ/ソレノイド268はプロセッサ部
制御回路256によって作動が制御される。
【0064】(フィルムキャリアの構成)次に図8を参
照し、135サイズの写真フィルム用のフィルムキャリ
ア38の構成について説明する。なお、図8は、フィル
ムキャリア38がラインCCDスキャナ14にセットさ
れた状態を示している(但し図8では、調光フィルタ1
14C、114M、114Yや光拡散ボックス36等の
図示は省略している)。
【0065】フィルムキャリア38は、光源30からの
射出光の光軸Lを中心として両側に各々配置された搬送
ローラ対280、282を備えている。搬送ローラ対2
80、282は各々モータ284、286の駆動力が伝
達されて回転され、この搬送ローラ対280、282の
回転に伴い、搬送ローラ対280、282に挟持された
写真フィルム22は光軸Lを横切って搬送される。モー
タ284、286はドライバ288、290を介して搬
送制御部172(図5も参照)に接続されている。
【0066】また、写真フィルム22の搬送路と光軸L
とが交差する位置には、光源30から射出され写真フィ
ルム22の画像記録範囲外を透過する光を遮光すると共
に、遮光範囲を変更可能なマスク292が配置されてい
る。135サイズの写真フィルム22には写真フィルム
22の長手方向に沿って順にフィルム画像が記録される
が、このフィルム画像のフレームサイズには、図9
(A)に示すように標準サイズ(フィルム画像22A参
照:標準アスペクト比のフィルム画像)と、該標準サイ
ズと異なるアスペクト比のパノラマサイズ(フィルム画
像22B参照:非標準アスペクト比のフィルム画像)
と、があり、標準サイズとパノラマサイズは写真フィル
ム22の長手方向に沿った長さは同一である、幅方向に
沿った長さが相違している。
【0067】このためマスク292は、図9(B)及び
(C)に示すように、写真フィルム22を幅方向に沿っ
て横切るように配設された遮光板292Aが、所定の間
隔を空けて一対設けられており、一対の遮光板292A
の間には、写真フィルム22の幅方向に沿ってスライド
移動可能とされた一対の遮光板292Bが設けられてい
る。マスク292はマスクドライバ294に接続されて
おり、マスクドライバ294によって、遮光板292B
が図9(B)に示す位置(マスク292による遮光範囲
が標準サイズのフィルム画像22Aに対応する範囲とな
る位置)、又は図9(C)に示す位置(マスク292に
よる遮光範囲がパノラマサイズのフィルム画像22Bに
対応する範囲となる位置)に移動される。なお、マスク
292は請求項2に記載の遮光手段に対応している。
【0068】マスクドライバ294は搬送制御部172
に接続されており、搬送制御部172からの指示に応じ
てマスク292による遮光範囲を切替える。
【0069】(作用)次に本実施形態の作用として、1
35サイズの写真フィルムに記録されたフィルム画像の
読み取りを行う際に画像処理部16のオートセットアッ
プエンジン144で実行される135サイズフィルム画
像読取処理について、図10のフローチャートを参照し
て説明する。なお、以下では、135サイズの写真フィ
ルムをラインCCDスキャナ14で読み取る場合を例に
説明する。
【0070】ステップ400では、フィルム画像に対し
てプレスキャンを行う際の読取条件をラインCCDスキ
ャナ14に対して通知した後に、ラインCCDスキャナ
14及びフィルムキャリア38に対し、写真フィルム2
2に記録されたフィルム画像に対するプレスキャンの実
行を指示する。
【0071】これにより、図11(A)乃至(C)にも
示すように、フィルムキャリア38は写真フィルム22
をプレスキャンに適した一定の搬送速度で所定方向(以
下、便宜的に往路方向という)に搬送する。なお、この
ときのマスク292による遮光範囲は、標準サイズのフ
ィルム画像22Aに対応する範囲(図9(B)参照)と
されている。また、ラインCCDスキャナ14では通知
された読取条件に従って、ラインCCD116により往
路方向先頭側から順にフィルム画像を読み取り(往路方
向先頭側から順に1,2,…,nのコマ番号を各フィル
ム画像に付したとすると、コマ番号1,2,…,nの順
に読み取る)、得られた画像データをプレスキャン画像
データとして画像処理部16に出力する。
【0072】ステップ402では、プレスキャン画像デ
ータが入力されたか否か判定する。前記判定が否定され
た場合にはステップ404へ移行し、1本の写真フィル
ムに記録されている全てのフィルム画像のプレスキャン
画像データが入力されたか否か判定する。この判定も否
定された場合にはステップ402に戻り、ステップ40
2、404の判定を繰り返す。
【0073】プレスキャン画像データが入力されるとス
テップ402の判定が肯定されてステップ406へ移行
し、入力されたプレスキャン画像データに基づいて、該
プレスキャン画像データが表すフィルム画像のサイズ
(アスペクト比)を判定する。このサイズの判定は、例
えば標準サイズのフィルム画像22Aでは画像記録範囲
内となり、パノラマサイズのフィルム画像22Bでは画
像記録範囲外となる所定部分22C(図9(A)参照)
の濃度や色味が、素抜けに相当する濃度や色味であるか
否かに基づいて判定することができる。
【0074】また、本願出願人が特開平8−30493
2号公報、特開平8−304933号公報、特開平8−
304934号公報、特開平8−304935号公報で
提案しているように、プレスキャン画像データが表す各
画素毎の濃度値に基づき、各画素毎にフィルム幅方向に
沿った濃度変化値を各々演算し、各画素のフィルム幅方
向に沿った濃度変化値をフィルム長手方向に沿って並ぶ
複数の画素列毎に積算し、積算結果に基づいてフィルム
画像のサイズ(アスペクト比)を判定したり、濃度ヒス
トグラムから閾値を定めて画像を二値化し、画像中の各
領域における画像の存在率に基づいて判定したり、所定
部分22Cにおける濃度変化値の分散及び平均値に基づ
いて判定したり、上記の手法を組み合わせて判定するよ
うにしてもよい。なお、このステップ406は本発明の
判定手段に対応している。
【0075】次のステップ408では、ステップ406
の判定結果に基づきフィルム画像がパノラマサイズか否
か判定する。判定が否定された場合(すなわち、入力さ
れたプレスキャン画像データが表すフィルム画像が標準
アスペクト比の場合)にはステップ410へ移行し、ス
テップ410以降でセットアップ演算を行う。
【0076】すなわち、ステップ410では入力された
プレスキャン画像データに基づき、フィルム画像の平均
濃度等の特徴量を求め、求めた特徴量に基づいて同一の
フィルム画像に対してファインスキャンを行う際の読取
条件を演算し、コマ番号と対応させてRAM148等に
記憶する。
【0077】次のステップ412では、入力されたプレ
スキャン画像データに基づいて、フィルム画像の撮影時
の露光量、撮影光源種やその他の特徴量を求め、求めた
特徴量に基づいて、同一のフィルム画像に対してファイ
ンスキャンを行うことで得られるファインスキャン画像
データに対する画像処理の処理条件を演算する。また、
順次入力されるプレスキャン画像データから求まる特徴
量を順次比較して類似のシーンを撮影したフィルム画像
のデータか否かを判定し、類似のシーンを撮影したフィ
ルム画像については同一又は近似した処理条件となるよ
うに処理条件を演算する。そして、処理条件を演算する
と、演算した処理条件をコマ番号と対応させてRAM1
48に記憶した後にステップ402に戻る。
【0078】このように、プレスキャン画像データの入
力が始まると、図11にも示すようにセットアップ演算
が開始される。なお、上記のステップ410、412は
本発明の決定手段に対応している。
【0079】一方、このプレスキャンでは、マスク29
2が標準サイズのフィルム画像22Aに対応する遮光範
囲となっている状態で読み取りを行っているので、入力
されたプレスキャン画像データが表すフィルム画像がパ
ノラマサイズの場合(すなわち、前記フィルム画像が非
標準アスペクト比の場合)には、入力されたプレスキャ
ン画像データの精度が低いと判断できる。このため、ス
テップ408の判定が否定された場合には、ステップ4
14において、パノラマサイズと判定されたフィルム画
像のコマ番号のみを記憶し、ステップ402に戻る。
【0080】1本の写真フィルム22に記録されている
全てのフィルム画像のプレスキャン画像データが入力さ
れ、入力された全てのプレスキャン画像データに対して
上述の処理が行われると、ステップ404の判定が肯定
されてステップ416へ移行し、1本の写真フィルム2
2の中に、パノラマサイズのフィルム画像が有ったか否
か判定する。判定が否定された場合にはステップ428
へ移行し、先に演算してRAM148に記憶した各フィ
ルム画像に対するファインスキャン時の読取条件をライ
ンCCDスキャナ14に対して通知し、ラインCCDス
キャナ14及びフィルムキャリア38に対し、ファイン
スキャンの実行を指示する。
【0081】この場合、図11(A)に示すように、フ
ィルムキャリア38は写真フィルム22をファインスキ
ャンに適した一定の搬送速度で所定方向と逆の方向(便
宜的に復路方向という)に搬送する。また、ラインCC
Dスキャナ14では直ちに、通知された読取条件に従っ
て、ラインCCD116により往路方向末尾側から順に
フィルム画像を読み取り(コマ番号n,n−1,…,1
の順に読み取る)、得られた画像データをファインスキ
ャン画像データとして画像処理部16に出力する。
【0082】また、次のステップ430では、先に演算
してRAM148に記憶した各フィルム画像のファイン
スキャン画像データに対する画像処理の処理条件をイメ
ージプロセッサ部136のイメージプロセッサ140へ
通知する。これにより、ラインCCDスキャナ14から
画像処理部16に入力された各フィルム画像のファイン
スキャン画像データは、イメージプロセッサ部136に
おいて、オートセットアップエンジン144で各フィル
ム画像毎に演算された処理条件に応じた画像処理が施さ
れて出力される。
【0083】一方、ステップ416の判定が肯定された
場合(1本の写真フィルム22の中にパノラマサイズの
フィルム画像が有った場合)には、ステップ418へ移
行し、パノラマサイズのフィルム画像のコマ番号(先の
ステップ414で記憶したコマ番号)をラインCCDス
キャナ14に通知し、ラインCCDスキャナ14及びフ
ィルムキャリア38に対し、パノラマサイズのフィルム
画像に対する再度のプレスキャンの実行を指示する。
【0084】この場合、図11(B)に示すように、フ
ィルムキャリア38は写真フィルム22を一旦復路方向
に搬送した後に、プレスキャンに適した一定の搬送速度
で写真フィルム22を往路方向に搬送する。また、写真
フィルム22が復路方向に搬送されている間に、マスク
292による遮光範囲は、パノラマサイズのフィルム画
像22Bに対応する範囲(図9(C)参照)に切替わ
る。また、写真フィルム22の往路方向への搬送が開始
されると、ラインCCDスキャナ14では、通知された
コマ番号に対応するフィルム画像(パノラマサイズのフ
ィルム画像)のみをラインCCD116によって読み取
り(再プレスキャン)、得られた画像データを再プレス
キャン画像データとして画像処理部16に出力する。
【0085】なお、このときの読取条件は、全てのフィ
ルム画像に対してプレスキャンを行った際の読取条件
(ステップ400で通知した読取条件)と同一であって
もよいし、パノラマサイズのフィルム画像用に設定した
読取条件であってもよい。
【0086】次のステップ420では、再プレスキャン
画像データが入力されたか否か判定する。前記判定が否
定された場合にはステップ422へ移行し、先にコマ番
号を通知した全てのフィルム画像の再プレスキャン画像
データが入力されたか否か判定する。この判定も否定さ
れた場合にはステップ420に戻り、ステップ420、
422の判定を繰り返す。
【0087】再プレスキャン画像データが入力されると
ステップ420の判定が肯定され、ステップ424以降
でパノラマサイズのフィルム画像に対するセットアップ
演算を行う。すなわち、ステップ424では、入力され
た再プレスキャン画像データに基づき、同一のフィルム
画像に対してファインスキャンを行う際の読取条件を演
算し、コマ番号と対応させてRAM148等に記憶す
る。ステップ426では、入力された再プレスキャン画
像データに基づいて、同一のフィルム画像に対してファ
インスキャンを行うことで得られるファインスキャン画
像データに対する画像処理の処理条件を演算し、演算し
た処理条件をコマ番号と対応させてRAM148に記憶
した後にステップ420に戻る。
【0088】なお、このステップ424、426も本発
明の決定手段に対応している。また、ステップ400、
416、418、428、430は、本発明の制御手段
に対応している。
【0089】パノラマサイズのフィルム画像に対する再
プレスキャンでは、前述のように、マスク292による
遮光範囲をパノラマサイズのフィルム画像22Bに対応
する範囲に切替えているので、パノラマサイズのフィル
ム画像を精度良く読み取ることができ、再プレスキャン
によって得られた再プレスキャン画像データに基づい
て、適正な読取条件及び画像処理の処理条件を得ること
ができる。
【0090】全てのパノラマサイズのフィルム画像の再
プレスキャン画像データが入力されて上述のセットアッ
プ演算が行われると、ステップ422の判定が肯定され
てステップ428へ移行し、前述のように各フィルム画
像に対するファインスキャンが行われる。但し、この場
合、写真フィルム22には標準サイズのフィルム画像と
パノラマサイズのフィルム画像とが混在しているので、
ステップ406で判定した各フィルム画像のサイズに応
じてマスク292による遮光範囲を適宜切替えながら、
各フィルム画像に対するファインスキャンが行われる。
【0091】なお、上記では1本の写真フィルム22に
記録された全てのフィルム画像に対してプレスキャンを
行った後に、前記写真フィルム22の中にパノラマサイ
ズに相当するアスペクト比のフィルム画像が有った場合
には、写真フィルム22を一旦復路方向に搬送した後
に、写真フィルム22を往路方向に搬送しながらパノラ
マサイズに相当するアスペクト比のフィルム画像に対す
る再プレスキャンを行うようにしていたが(図11
(B)参照)、写真フィルム22を往路方向に搬送しな
がら再プレスキャンを行うようにしてもよい。この場
合、各フィルム画像に対するファインスキャンは、再プ
レスキャン終了後、写真フィルム22を往路方向に搬送
しながら行って、ファインスキャンが終了した後に写真
フィルム22を復路方向に搬送するようにしてもよいし
(図11(C)参照)、再プレスキャン終了後、写真フ
ィルム22を一旦往路方向に搬送した後に、写真フィル
ム22を復路方向に搬送しながら行ってもよい。
【0092】また、上記では非標準アスペクト比とし
て、パノラマサイズに相当するアスペクト比を例に説明
したが、ハイビジョンサイズに相当するアスペクト比
や、その他のアスペクト比であってもよい。また、画像
が記録されている記録媒体として135サイズの写真フ
ィルムを例に説明したが、本発明は、異なるアスペクト
比の画像が混在記録されている記録媒体であれば、他の
サイズの写真フィルムであっても、写真フィルム以外の
記録媒体であっても適用可能である。
【0093】また、上記では135サイズフィルム画像
読取処理をオートセットアップエンジン144で行う場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、オートセットアップエンジン144では少なくとも
セットアップ演算を行い、他の処理については、パーソ
ナルコンピュータ158単独で行うようにしてもよい
し、パーソナルコンピュータ158とオートセットアッ
プエンジン144とで分担して行うようにしてもよい。
【0094】また、上記ではプレスキャン又は再プレス
キャンによって得られた画像データに基づいて、ファイ
ンスキャンを行う際の読取条件及びファインスキャン画
像データに対する画像処理の処理条件を各々演算するよ
うにしていたが、これに限定されるものではなく、本発
明は、読取条件及び画像処理の処理条件の何れか一方の
み演算することも権利範囲に含んでいる。
【0095】更に、上記では本発明をラインCCDスキ
ャナ14におけるフィルム画像の読み取りに適用した場
合を説明したが、これに限定されるものではなく、エリ
アCCDスキャナ12におけるフィルム画像の読み取り
に本発明を適用してもよいことは言うまでもない。
【0096】また、上記では同一のCCDでプレスキャ
ン及びファインスキャンを行っていたが、これに限定さ
れるものではなく、プレスキャン専用のCCD、ファイ
ンスキャン専用のCCDを各々に設けてもよい。
【0097】また、上記ではフィルム画像の読み取りを
行うスキャナとして、読取対象の写真フィルムのサイズ
が異なるエリアCCDスキャナ12及びラインCCDス
キャナ14を設けていたが、これに代えて、各種サイズ
の写真フィルムのフィルム画像を全て読み取り可能なス
キャナ(ラインスキャナが好適である)を設けてもよ
い。
【0098】以上、本発明の実施形態について説明した
が、上記の実施形態は特許請求の範囲に記載した事項の
実施態様以外に、以下に記載した事項の実施態様を含ん
でいる。
【0099】(1)前記複数の画像は、長尺状の写真フ
ィルムに順に記録されたフィルム画像であり、前記写真
フィルムを搬送する搬送手段を更に備え、前記制御手段
は、前記搬送手段により写真フィルムを往復搬送させて
前記複数の画像の各々に対する予備読み取り及び本読み
取りを行わせると共に、アスペクト比が非標準と判定さ
れた画像があった場合には、前記搬送手段による写真フ
ィルムの搬送を1往復分増加させて、前記読取手段によ
る前記非標準アスペクト比の画像の予備読み取りを再度
行わせることを特徴とする請求項1記載の画像読取装
置。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、複数の画像の各々に対し読取手段によって予備読み
取りを順に行わせた後に、判定手段によってアスペクト
比が非標準と判定された画像があれば、非標準アスペク
ト比の画像について読取手段による予備読み取りを再度
行わせ、該予備読み取りを再度行った結果に基づき決定
手段によって非標準アスペクト比の画像の読取条件及び
画像処理の処理条件の少なくとも一方を決定させた後
に、複数の画像の各々に対し読取手段によって本読み取
りを順に行わせるので、読取対象の画像にアスペクト比
の異なる画像が混在していたとしても、各画像を精度良
く読み取ることができる、という優れた効果を有する。
【0101】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、写真フィルム上のフィルム画像記録範囲外を遮
光する遮光手段を設け、アスペクト比が非標準と判定さ
れたフィルム画像があった場合には、非標準アスペクト
比のフィルム画像について読取手段による予備読み取り
を再度行わせる際に、遮光手段による遮光範囲を非標準
アスペクト比に対応する範囲に切り替えるようにしたの
で、上記効果に加え、非標準アスペクト比のフィルム画
像についての再度の予備読み取りを、より精度良く行う
ことができる、という効果を有する。
【0102】請求項3記載の発明は、複数の画像の各々
に対し予備読み取りを順に行うと共に、予備読み取りを
行った結果に基づいて各画像のアスペクト比を各々判定
し、アスペクト比が非標準と判定した画像があれば該非
標準アスペクト比の画像の予備読み取りを再度行い、該
予備読み取りを再度行った結果に基づき非標準アスペク
ト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件の少なく
とも一方を決定した後に、複数の画像の各々に対し本読
み取りを順に行うので、読取対象の画像にアスペクト比
の異なる画像が混在していたとしても、各画像を精度良
く読み取ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】エリアCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図3】エリアCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図4】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図5】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図6】レーザプリンタ部の露光部の光学系の概略構成
図である。
【図7】レーザプリンタ部及びプロセッサ部の電気系の
概略構成を示すブロック図である。
【図8】フィルムキャリアの概略構成図である。
【図9】(A)は標準サイズのフィルム画像とパノラマ
サイズのフィルム画像が混在記録されている135サイ
ズ写真フィルムの平面図、マスクの遮光範囲を、(B)
は標準サイズのフィルム画像に対応する範囲に、(C)
はパノラマサイズのフィルム画像に対応する範囲に、各
々切替えた状態を示す平面図である。
【図10】135サイズフィルム画像読み取り処理を示
すフローチャートである。
【図11】(A)はパノラマサイズのフィルム画像が無
い場合、(B)及び(C)はパノラマサイズのフィルム
画像が有る場合の、写真フィルムの搬送、フィルム画像
のスキャン、セットアップ演算等のタイミングを各々示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
12 エリアCCDスキャナ 14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 22 写真フィルム 38 フィルムキャリア 42 エリアCCD 116 ラインCCD 144 オートセットアップエンジン 292 マスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を読み取る読取手段と、 前記読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づ
    いて、前記画像の本読み取りを行う際の読取条件及び本
    読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件の少
    なくとも一方を決定する決定手段と、 前記読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づ
    いて、前記画像のアスペクト比を判定する判定手段と、 複数の画像の各々に対し前記読取手段によって予備読み
    取りを順に行わせた後に、前記判定手段によってアスペ
    クト比が非標準と判定された画像があれば、前記非標準
    アスペクト比の画像について前記読取手段による予備読
    み取りを再度行わせ、該予備読み取りを再度行った結果
    に基づき前記決定手段によって前記非標準アスペクト比
    の画像の読取条件及び画像処理の処理条件の少なくとも
    一方を決定させた後に、前記複数の画像の各々に対し前
    記読取手段によって本読み取りを順に行わせる制御手段
    と、 を含む画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記画像は写真フィルムに記録されたフ
    ィルム画像であり、前記読取手段は、写真フィルム上の
    読取範囲内の各部を透過した光の光量を検出することで
    前記フィルム画像を読み取ると共に、 前記写真フィルム上のフィルム画像記録範囲外を遮光す
    る遮光手段を更に備え、 前記制御手段は、アスペクト比が非標準と判定されたフ
    ィルム画像があった場合には、前記非標準アスペクト比
    のフィルム画像について前記読取手段による予備読み取
    りを再度行わせる際に、遮光手段による遮光範囲を前記
    非標準アスペクト比に対応する範囲に切り替えることを
    特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 読取手段によって画像の予備読み取りを
    行い、前記予備読み取りを行った結果に基づいて、前記
    画像の本読み取りを行う際の読取条件及び本読み取りを
    行った結果に対する画像処理の処理条件の少なくとも一
    方を決定し、前記画像の本読み取りを行う画像読取方法
    であって、 複数の画像の各々に対し予備読み取りを順に行うと共
    に、予備読み取りを行った結果に基づいて各画像のアス
    ペクト比を各々判定し、アスペクト比が非標準と判定し
    た画像があれば該非標準アスペクト比の画像の予備読み
    取りを再度行い、該予備読み取りを再度行った結果に基
    づき前記非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画像
    処理の処理条件の少なくとも一方を決定した後に、 前記複数の画像の各々に対し本読み取りを順に行うこと
    を特徴とする画像読取方法。
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