JP2000155278A - 走査光学系の調整方法及び走査光学系の調整装置 - Google Patents

走査光学系の調整方法及び走査光学系の調整装置

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JP2000155278A
JP2000155278A JP10332664A JP33266498A JP2000155278A JP 2000155278 A JP2000155278 A JP 2000155278A JP 10332664 A JP10332664 A JP 10332664A JP 33266498 A JP33266498 A JP 33266498A JP 2000155278 A JP2000155278 A JP 2000155278A
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light
image
scanning optical
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Kenichi Saito
賢一 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境等の変化によって音響光学変調素子の回
折効率が下がった場合に容易に調整が可能な走査光学系
を提供することを目的とする。 【解決手段】 複数の光源から射出されたR、G、Bの
レーザ光を音響光学変調素子AOM214によって強度
変調する走査光学系の調整方法において、強度変調する
前に、AOM214の位置をスペーサ290によって調
整することにより、AOM214より射出される回折光
の回折効率を略最大となる領域280なるように調整を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査光学系に係
り、特に、画像データに基づいて各々波長の異なる複数
の射出光を感光材料上に照射して潜像を形成する走査光
学系の調整方法及び走査光学系の調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムに記録された画像を
印画紙に記録するディジタルラボシステム等における像
の書き込みには、レーザ光を発生する光源を用いて印画
紙を走査露光する画像露光装置が広く用いられている。
【0003】このような画像露光装置は、R(赤)、G
(緑)、B(青)の各色のレーザ光を発生する光源を備
えており、カラー画像データに基づいてR、G、B各色
毎にレーザ光を変調し、該レーザ光をビームエキスパン
ダ、シリンドリカルレンズ等の光学系を通過させ、偏向
器により主走査方向に偏向すると共に印画紙を副走査方
向に搬送し、fθレンズ、シリンドリカルレンズ等の走
査レンズ系を通過させて印画紙上を走査露光し、カラー
画像を記録していた。
【0004】このような画像露光装置における走査光学
系では、R、G、B各色のレーザ光を変調するために、
音響光学変調素子(AOM)を使用して各色のレーザ光
の変調を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
走査光学系では、音響光学変調素子を一度回折効率が最
大となるように固定してしまうと環境等(経時変化など
の音響光学変調素子を固定しているベース面の変形等)
によって、回折効率が下がった場合に音響光学変調素子
を容易に調整することができないという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、環境等の変化によって音響光学変調素子の回折
効率が下がった場合に容易に調整が可能な走査光学系を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光源から射出された光を外部変調手段によってビー
ムの強度を変調し、感光材料上に微小なスポットを結像
する走査光学系の調整方法において、前記外部変調手段
の位置を調整する調整手段によって変調効率を調整する
ことを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、光源から
射出された光を外部変調手段によってビーム強度を変調
し、感光材料上に微小なスポットを結像する走査光学系
の調整方法において、外部変調手段を調整する調整手段
によってビームを強度変調する際の変調効率を調整する
ことができる。すなわち、環境等の変化によって変調効
率が下がってしまった場合に、調整手段によって容易に
変調効率の調整を行うことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記外部変調手
段が、音響光学効果によって強度変調された回折光を射
出する音響光学変調素子であり、前記回折光の回折効率
を略最大に調整することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、変調手段
が、音響光学効果によって強度変調された回折光として
射出する音響光学変調素子であり、調整手段によって音
響光学変調素子から射出される回折光の回折効率が略最
大となるように容易に調整することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記調整手段の
調整は、少なくとも所定の変調効率となる領域幅以下の
スペーサによって前記所定の変調効率の領域幅に調整を
行うことを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、調整手段
の調整は、スペーサによって行われ、スペーサのみの使
用で調整を行うことができるため、外部変調手段の変調
効率を容易に調整することができ、調整に使用するスペ
ーサの厚さを所定の変調効率となる領域幅以下のものを
使用することにより、確実に所望の変調効率に調整する
ことができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、光を射出する光
源と、前記光源から射出された射出光に対応して設けら
れ、前記射出光のビーム強度を変調する外部変調手段
と、前記射出光のビーム強度を変調する際の変調効率を
調整する調整手段と、前記外部変調手段によりビームの
強度変調がなされた前記射出光を線状に結像する光学系
と、前記光学系による線像の結像位置近傍にその偏向反
射面を備えた主走査方向に光を偏向する主走査手段と、
前記主走査手段により偏向された前記射出光を感光材料
上にビームスポットとして結像する結像手段と、を備え
ことを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、光源によ
って光を射出し、この射出光に対応して設けられた外部
変調手段によって、ビームの強度変調が行われる。ま
た、ビームの強度変調を行う外部変調手段を調整する調
整手段によって変調効率を予め調整することができる。
【0015】強度変調された射出光は、主走査手段によ
って主走査方向に偏向され、光学系によって各々線状に
結像され、結像手段によって感光材料上にビームスポッ
トとして結像される。このように、強度変調を行う外部
変調手段を調整する調整手段を設けることにより、変調
効率が下がった場合に容易に変調効率を調整することが
できる。
【0016】請求項5に記載の発明は、前記外部変調手
段は、音響光学効果によって強度変調された回折光を射
出する音響光学変調素子であり、前記回折光の回折効率
を略最大に調整することを特徴としている。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、外部変調
手段が、音響光学効果によって強度変調された回折光を
射出する音響光学変調素子であり、音響光学変調素子よ
り射出される回折光の回折効率を音響光学変調素子の位
置を調整する調整手段によって、回折効率が略最大とな
るように容易に調整することができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、前記調整手段
は、前記外部変調手段を少なくとも所定の変調効率とな
る領域幅以下のスペーサによって前記所定の変調効率態
の領域幅に調整することを特徴としている。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、調整手段
の調整は、スペーサによって行われ、スペーサのみの使
用で調整を行うことができるため、外部変調手段の変調
効率を容易に調整することができ、調整に使用するスペ
ーサの厚さを所定の変調効率となる領域幅以下のものを
使用することにより、確実に所望の効率効率に調整する
ことができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、前記調整手段
は、前記外部変調手段に設けられた斜辺部に当接した三
角柱型のスペーサをネジ機構によってスライドさせるこ
とによって前記外部変調手段の位置を調整することを特
徴としている。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、調整手段
は、外部変調手段に設けられた斜辺部に当接した三角柱
型のスペーサをネジ機構によってスライドさせることに
より、外部変調手段の位置を調整することができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、前記ネジ機構に
おけるネジ1回転の調整は、少なくとも前記所定の変調
効率となる領域幅以下であることを特徴としている。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、ネジ機構
における1回転の調整を少なくとも外部変調手段によっ
て変調される所定の変調効率となる領域幅以下とするこ
とにより、確実に所望の変調効率となる領域幅に調整す
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、走
査光学系をディジタルラボシステムに適用したものであ
る。
【0025】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されていおり、図2にはディジタルラボシステム10
の外観が示されている。図1に示すように、このディジ
タルラボシステム10は、ラインCCDスキャナ14、
画像処理部16、レーザプリンタ部18、及びプロセッ
サ部20を含んで構成されており、レーザプリンタ部1
8及びプロセッサ部20は、図2に示す出力部28に設
けられている。
【0026】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(2
40サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、1
20サイズ及び220サイズ(ブローにサイズ)の写真
フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができ
る。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフ
ィルム画像をラインCCDで読み取り、画像データを出
力する。なお、上記のラインCCDスキャナ14に代え
て、エリアCCDによってフィルム画像を読み取るエリ
アCCDスキャナを設けてもよい。
【0027】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって
得られた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば
反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像
データ、コンピュータで生成された画像データ等(以
下、これらをファイル画像データと総称する)を外部か
ら入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介し
て入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から
入力する等)ことも可能なように構成されている。
【0028】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能である。
【0029】レーザプリンタ部18は、R、G、Bのレ
ーザ光を発信するレーザ光源を備えており、画像処理部
16から入力された記録用画像データに応じて変調した
レーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙
に画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザ
プリンタ部18で走査露光によって画像が記録された印
画紙に対して、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処
理を施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0030】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等からなり写真フィルム22に光を照射する
光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真
フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボック
ス36が配置されている。
【0031】写真フィルム22は、光拡散ボックス36
の光射出側に配置されたフィルムキャリア38(図5参
照、図3では図示省略)によって光軸と直交する方向に
搬送される。なお、図3では長尺上の写真フィルム22
を示しているが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持
されたスライドフィルム(リバーサルフィルム)やAP
Sフィルムについては、各々専用のフィルムキャリアが
用意されており(APSフィルム用のフィルムキャリア
は磁気層に磁気記録された情報を読み取る磁気ヘッドを
有している)、これらの写真フィルムを搬送することも
可能である。
【0032】また、光源30と光拡散ボックス36との
間には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)の調光フィルタ114C、114M、114Yが射
出光の光軸に沿って順に設けられており、写真フィルム
22を挟んで光源30と反対側には、光軸に沿って、フ
ィルム画像を透過した光を結像させるレンズユニット4
0、ラインCCD116が順に配置されている。図3で
はレンズユニット40として単一レンズのみを示してい
るが、レンズユニット40は、実際には複数枚のレンズ
から構成されたズームレンズである。
【0033】ラインCCD116は、CCDセルからな
る光電変換素子が一列に多数配置されかつ電子シャッタ
機構が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに
平行に3ライン設けられており、各センシング部の光入
射側にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付
けられて構成されている(所謂3ラインカラーCC
D)。ラインCCD116は、各センシング部の受光面
がレンズユニット40の結像位置に一致するように配置
されている。また、各センシング部の近傍には、転送部
が各センシング部に対応して各々設けられており、各セ
ンシング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応す
る転送部を介して順に転送される。また図示は省略する
が、ラインCCD116とレンズユニット40との間に
はシャッタが設けられている。
【0034】図4にはラインCCDスキャナ14の電気
系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ1
4は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイ
クロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ
46には、バス62を介してRAM64(例えばSRA
M)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なRO
M)が接続されると共に、モータドライバ48が接続さ
れており、モータドライバ48にはフィルタ駆動モータ
54が接続されている。フィルタ駆動モータ54は調光
フィルタ114C、114M、114Yを各々独立にス
ライド移動させることが可能である。
【0035】マイクロプロセッサ46は、図示しない電
源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させ
る。また、マイクロプロセッサ46は、ラインCCD1
16によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際
に、フィルタ駆動モータ54によって調光フィルタ11
4C、114M、114Yを各々独立にスライド移動さ
せ、ラインCCD116に入射される光量を各成分色光
毎に調節する。
【0036】またモータドライバ48には、レンズユニ
ット40の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させる
ことでレンズユニット40のズーム倍率を変更するズー
ム駆動モータ70、レンズユニット40全体を移動させ
ることでレンズユニット40の結像位置を光軸に沿って
移動させるレンズ駆動モータ106が接続されている。
マイクロプロセッサ46は、フィルム画像のサイズやト
リミングを行うか否か等に応じて、ズーム駆動モータ7
0によってレンズユニット40のズーム倍率を所望の倍
率に変更する。
【0037】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCCD116や後述するA/D
変換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)発生する。ラインCCD116の信号
出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接続
されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0038】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88を介してインターフェイ
ス(I/F)回路90に接続されている。CDS88で
は、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルー
データ及び画素信号のレベルを表す画像データを各々サ
ンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスル
ーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセル
での蓄積電荷量に製各に対応する画素データ)を、I/
F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理
部16へ順次出力する。
【0039】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88からなる信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からはスキャン画像
データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力され
る。
【0040】また、モータドライバ48にはシャッタを
開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されている。
ラインCCD116の暗出力については、後段の画像処
理部16で補正されるが、暗出力レベルは、フィルム画
像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッ
サ46がシャッタを閉止させることで得ることができ
る。
【0041】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図5を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキ
ャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補
正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路13
0からなる信号処理系が3系統設けられている。
【0042】暗補正回路124、ラインCCD116の
光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、ライ
ンCCDスキャナ14から入力されたデータ(ラインC
CD116のセンシング部の各セルの暗出力レベルを表
すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ラインCCDス
キャナ14から入力されてスキャン画像データから、各
画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずることによ
って補正する。
【0043】また、ラインCCD116の光電変換特性
は各セル単位で濃度のばらつきもある。欠陥画素補正部
128の後段の明補正回路130では、ラインCCDス
キャナ14に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画
像がセットされている状態で、ラインCCD116で前
記調整用のフィルム画像を読み取ることによりラインC
CDスキャナ14から入力された調整用のフィルム画像
の画像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度の
ばらつきは各セルの光電変換特性のばらつきに起因す
る)に基づいて各セル毎にゲインを定めておき、ライン
CCDスキャナ14から入力された読取対象のフィルム
画像の画像データを、各セル毎に定めたゲインに応じて
各画素毎に補正する。
【0044】一方、調整用のフィルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、ラインCCD116の前記特定
の画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特
低の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部12
8は調整用のフィルム画像の画像データに基づき欠陥画
素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ1
4から入力された読取対象のフィルム画像の画像データ
のうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデー
タから保管してデータを新たに生成する。
【0045】また、ラインCCD116は写真フィルム
22の搬送方向と直交する方向に延びた3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122には、図示しない遅延回路
が設けられており、フィルム画像上で同一の画素のR、
G、Bの画像データが同時に出力されるように、最も遅
く出力される画像データの出力タイミングを基準として
残りの2色毎に異なる遅延時間で画像データの出力タイ
ミングの遅延を行う。
【0046】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、補正部122
から出力された画像データはセレクタ132に入力され
る。また、セレクタ132の入力端は入出力コントロー
ラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コ
ントローラ134からは、外部から入力されたファイル
画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ1
32の出力端は入出力コントローラ134、イメージプ
ロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接
続されている。セレクタ132は、入力された画像デー
タを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ
部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされ
ている。
【0047】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、イメージプロセッサ140、3個
のフレームメモリ142A、142B、142Cを備え
ている。フレームメモリ142A、142B、142C
は各々1フレーム分のフィルム画像の画像データを記憶
可能な容量を有しており、セレクタ132から入力され
た画像データは3個のフレームメモリ142の何れかに
記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力され
た画像データの各画素のデータが、フレームメモリ14
2の記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、
画像データをフレームメモリ142に記憶させる際のア
ドレスを制御する。
【0048】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、階調変
換、色変換、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮する
ハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネス
を強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処
理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オート
セットアップエンジン144(後述)によって自動的に
演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行わ
れる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ
134に接続されており、画像処理を行った画像データ
は、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定
のタイミングで入出力コントローラ134へ出力され
る。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述した
イメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので
説明を省略する。
【0049】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる
解像度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像
度での読み取り(以下、プレスキャンという)では、フィ
ルム画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルム
における露光オーバーのネガ画像)にも、ラインCCD
116で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取
条件(写真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長
域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)でフィルム画像の
読み取りが行われる。このプレスキャンによって得られ
た画像データ(プレスキャン画像データ)は、セレクタ
132から入出力コントローラ134に入力され、更に
入出力コントローラ134に接続されたオートセットア
ップエンジン144に出力される。
【0050】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0051】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のフ
ィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、ライ
ンCCDスキャナ14による2回目の比較的高解像度で
の読み取り(以下、ファインスキャンという)における
光源30の光量を決定すると共に、ファインスキャンに
よって得られた画像データに対する画像処理の処理条件
を演算し、演算した処理条件をイメージプロセッサ部1
36のイメージプロセッサ140へ出力する。この画像
処理の処理条件の演算では、撮影時の露光量、撮影光源
種やその他の特徴量から類似のシーンを撮影した複数の
フィルム画像があるか否か判定し、類似のシーンを撮影
した複数のフィルム画像があった場合には、これらのフ
ィルム画像のファインスキャン画像データに対する画像
処理の処理条件が同一又は近似するように決定する。
【0052】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0053】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジ
ン144は、外部から入力されるファイル画像データに
対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算
する。
【0054】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0055】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、ディスプレイ164及びキーボ
ード166(図2も参照)、ハードディスク168、C
D−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張ス
ロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、
これらがバス178を介して互いに接続されて構成され
ている。搬送制御部172はフィルムキャリア38に接
続されており、フィルムキャリア38による写真フィル
ム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア38
にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキ
ャリア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情
報(例えば画像記録サイズ等)が入力される。
【0056】また、メモリカード等の記録媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0057】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ14で読み取られたフィルム画像
をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録する
ことで得られる画像を推定してディスプレイ164に表
示し、キーボード166を介してオペレータにより画像
の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に
反映することも可能とされている。
【0058】(レーザプリンタ部及びプロセッサ部の構
成)次にレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の
構成について説明する。図6には、レーザプリンタ部1
8の光学系の構成が示されている。レーザプリンタ部1
8は、本発明の光源としてのレーザ光源210R、21
0G、210Bの3個のレーザ光源を備えている。レー
ザ光源210RはRの波長(例えば、680nm)のレ
ーザ光(以下、Rレーザ光と称する)を射出する半導体
レーザ(LD)で構成されている。また、レーザ光源2
10Gは、LDと、該LDから射出されたレーザ光を1
/2の波長のレーザ光に変換する波長変換素子(SH
G)から構成されており、SHGからGの波長(例え
ば、532nm)のレーザ光(以下、Gレーザ光と称す
る)が射出されるようにLDの発信波長が定められてい
る。同様に、レーザ光源210BもLDとSHGから構
成されており、SHGからBの波長(例えば、475n
m)のレーザ光(以下、Bレーザ光と称する)が射出さ
れるようにLDの発信波長が定められている。なお、上
記LDに代えて固体レーザを使用してもよい。
【0059】レーザ光源210R、210G、210B
のレーザ光射出側には、各々集光レンズ212、音響光
学変調素子(AOM)214が順に配置されている。A
OM214は、各々入射されたレーザ光が音響光学媒質
を透過するように配置されていると共に、AOM214
に設けられたトランスジューサ209に各々AOMドラ
イバ213(図7参照)が接続されており、AOMドラ
イバ213から高周波信号が入力されると、音響光学媒
質内を前記高周波信号に応じた超音波がトランスジュー
サ209より入射され、音響光学媒質を透過するレーザ
光に音響光学効果が作用して回折が生じ、前記高周波信
号の振幅に応じた強度のレーザ光がAOM214から回
折光として射出される。また、AOM214には、トラ
ンスジューサ209と対向する面にトランスジューサ2
09より入射された超音波を吸収するように吸音材21
1が設けられている。
【0060】なお、上記AOM214は、各々を透過す
るレーザ光の光軸に直交する方向で且つそれぞれのAO
Mが配置された平面と直交する方向に、回折効率を調整
できるように移動可能とされている。なお、調整機構に
ついては、後述する。また、本実施形態では、一次回折
光を射出光として使用するように、AOM214が配置
されている。
【0061】AOM214の各々の回折光射出側には、
平面ミラー215R、215G、215BがR、G、B
各々の回折光の1次回折光に対応して配置されており、
平面ミラー215R、215G、215Bの各レーザ光
射出側には、入射されたレーザ光を平行光とするビーム
エキスパンダ216、ビームエキスパンダ216から入
射された平行光を線状に結像するシリンドリカルレンズ
217、及び主走査手段としてのポリゴンミラー218
が順に配置されており、AOM214の各々から回折光
として射出されたRレーザ光、Gレーザ光、及びBレー
ザ光は、平面ミラー215によって反射された後、ビー
ムエキスパンダ216及びシリンドリカルレンズ217
を介してポリゴンミラー218の偏向反射面上の略同一
の位置に照射され、ポリゴンミラー218で反射され
る。
【0062】ポリゴンミラー218のレーザ光射出側に
は露光面上の走査速度を補正するfθレンズ220、副
走査方向にレンズパワーを持つ面倒れ補正用のシリンド
リカルレンズ221、平面ミラー222が順に配置され
ており、さらに平面ミラー222のレーザ光射出側には
折り返しミラー223が配置されている。
【0063】ポリゴンミラー218で反射された3本の
レーザ光はfθレンズ220、シリンドリカルレンズ2
21を順に透過し、平面ミラー222によって反射され
た後、折り返しミラー223によって略水平方向に反射
されて印画紙224に照射される。
【0064】図7にはレーザプリンタ部18及びプロセ
ッサ部20の電気系の概略構成が示されている。レーザ
プリンタ部18は画像データを記憶するフレームメモリ
230を備えている。フレームメモリ230はI/F回
路232を介して画像処理部16に接続されており、画
像処理部16から入力された記録用画像データ(印画紙
224に記録すべき画像の各画素毎のR、G、B濃度を
表す画像データ)はI/F回路232を介してフレーム
メモリ230に一旦記憶される。フレームメモリ230
はD/A変換器234を介して露光部236に接続され
ると共に、プリンタ部制御回路238に接続されてい
る。
【0065】露光部236は、前述のようにLD(及び
SHG)からなるレーザ光源210を3個備えると共
に、AOM214及びAOMドライバ213も3系統備
えており、ポリゴンミラー218、ポリゴンミラー21
8を回転させるモータを備えた主走査ユニット240が
設けられている。露光部236はプリンタ部制御回路2
38に接続されており、プリンタ部制御回路238によ
って各部の動作が制御される。
【0066】プリンタ部制御回路238にはプリンタ部
ドライバ242が接続されており、プリンタ部ドライバ
242には、露光部236に対して送風するファン24
4、レーザプリンタ部に装填されたマガジンに収納され
ている印画紙をマガジンから引き出すためのマガジンモ
ータ246が接続されている。また、プリンタ部制御回
路238には、印画紙224の裏面に文字等をプリント
するバックプリント部248が接続されている。これら
のファン244、マガジンモータ246、バックプリン
ト部248はプリンタ部制御回路238によって作動が
制御される。
【0067】また、プリンタ部制御回路238には、未
露光の印画紙224が収納されるマガジンの着脱及びマ
ガジンに収納されている印画紙のサイズを検出するマガ
ジンセンサ250、オペレータが各種の指示を入力する
ための操作盤252(図2も参照)、プロセッサ部20
で現像等の処理が行われて可視化された画像の濃度を測
定する濃度計254、プロセッサ部20のプロセッサ部
制御回路256が接続されている。
【0068】プロセッサ部制御回路256には、プロセ
ッサ部20の機体内の印画紙搬送経路を搬送される印画
紙224の通過の検出や、処理槽内に貯留されている各
種の処理液の液面位置の検出等を行う各種センサ258
が接続されている。
【0069】また、プロセッサ部制御回路256には、
現像等の処理が完了して機体外に排出された印画紙を所
定のグループ毎に仕分けするソータ260(図2参
照)、処理槽内に補充液を補充する補充システム26
2、ローラ等の洗浄を行う自動洗浄システム264が接
続されていると共に、プロセッサ部ドライバ266を介
して、各種ポンプ/ソレノイド268が接続されてい
る。これらのソータ260、補充システム262、自動
洗浄システム264、及び各種ポンプ/ソレノイド26
8はプロセッサ部制御回路256によって作動が制御さ
れる。
【0070】さて、上述したAOM214は、図8
(A)に示すように、AOM214に入射されたレーザ
光が回折光として射出されるが、この回折光の回折効率
がレーザ光の入射位置によって変化する(図8
(B))。回折効率は、図8(C)に示すように、図8
(B)矢印M方向の位置(レーザ光入射位置)の変化に
よって回折効率が変化し、略最大となる領域280を有
している。AOM214の調整機構300は、この回折
効率が略最大となる領域280に入るようにこの略最大
となる領域幅以下のスペーサ290をAOM214の下
に挿入して調整するものである。なお、スペーサ290
の厚さをAOM214の回折効率が略最大となる領域幅
以下とすることにより、確実にAOM214の回折効率
を略最大に調整することができる。
【0071】次に、図9を参照して、AOM214から
照射される回折効率を調整するAOM214の調整機構
300について説明する。
【0072】調整機構300は、図9に示すように、高
精度な平面精度を有する基盤302にAOM214が載
置され、AOM214は側面をAOM214の側面をガ
イドする移動枠304、306によってガイドされ移動
枠304、306は、基盤302にネジで螺合されてい
ると共に、AOM214を搭載する基盤302はネジで
レーザプリンタ部18のベース面に螺合されている。ま
た、移動枠304には、AOM214に設けられたトラ
ンスジューサ209が挿入される矩形孔316が開けら
れおり、トランスジューサ209は、AOM214の図
9矢印M方向の移動に共なって、矩形孔316内を移動
可能なように挿入されている。AOM214と基盤30
2との間には、AOM214の図9矢印M方向位置を調
整するためのスペーサ290が挿入されている。スペー
サ290の挿入に共なってAOM214の矢印M方向を
規制するための板ばね308が設けられており、板ばね
308は、移動枠306にリベット310で図9矢印O
方向に回転可能なように保持されている。板ばね308
の移動枠306と反対側の端部には、切欠き314が設
けられ、AOM214を基盤302の方向に付勢しなが
ら移動枠304に設けられた引掛け部312に引掛けて
保持する構造となっている。
【0073】AOM214の調整は、板ばね308を図
9矢印O方向に沿って回転させ板ばね308による付勢
を解除し、AOM214の回折効率が略最大となるよう
にAOM214と基盤302の間にスペーサ290を挿
入した後、板ばね308を図9矢印O方向に沿って回転
させ、引掛け部312に引掛けて保持することにより行
われる。
【0074】次に、印画紙224を走査露光する際のレ
ーザプリンタ部18の作用を説明する。なお、走査露光
を行うに先立って、R、G、B各レーザ光のAOM21
4を透過した回折光の効率が図8に示す略最大となるよ
うに、AOM214の位置を調整機構300を用いて予
め調整されている。
【0075】印画紙224への画像の記録を行う場合、
プリンタ部制御回路238は、画像処理部16から入力
された画像記録用パラメータに基づき、記録用画像デー
タに対して各種の補正を行って走査露光用画像データを
生成し、フレームメモリ230に記憶させる。そして、
露光部236のポリゴンミラー218を図6矢印A方向
に回転させ、レーザ光源210R、210G、210B
からレーザ光を射出させると共に、生成した走査露光用
画像データをフレームメモリ230からD/A変換器2
34を介して露光部236におけるAOMドライバ21
3へ出力させる。これにより、走査露光用画像データが
アナログ信号に変換されてAOMドライバ213に入力
される。
【0076】AOMドライバ213は、入力されたアナ
ログ信号のレベルに応じたAOM214に供給する超音
波信号の振幅を変化させ、AOM214から回折光とし
て射出されるレーザ光の強度をアナログ信号のレベル
(すなわち、印画紙224に記録すべき画像の各画素の
R濃度及びG濃度及びB濃度の何れか)に応じて変調す
る。従って、3個のAOM214からは印画紙224に
記録すべき画像のR、G、B濃度に応じて強度変調され
たR、G、Bのレーザ光が射出される。
【0077】この強度変調されたR、G、Bのレーザ光
は、予めAOM214の位置を調整機構300で調整さ
れているので、効率の良い回折光を得ることができる。
【0078】これらのAOM214によって強度変調さ
れたレーザ光は平面ミラー215R、215G、215
B、ビームエキスパンダ216、シリンドリカルレンズ
217、ポリゴンミラー218、fθレンズ220、シ
リンドリカルレンズ221、平面ミラー222、及び折
り返しミラー223を介して印画紙224に照射され
る。
【0079】そして、ポリゴンミラー218の図6矢印
A方向の回転に伴って各レーザ光の照射位置が図6矢印
B方向に沿って走査されることにより主走査がなされ、
印画紙224が図6矢印C方向に沿って一定速度で搬送
されることによりレーザ光の副走査がなされ、走査露光
によって印画紙224に画像が記録される。
【0080】以上説明したように、本実施形態に係るレ
ーザプリンタ部18の走査光学系は、音響光学変調素子
AOM214の回折効率を予め略最大となるように、調
整機構300で調整しているため、良好な回折効率のレ
ーザ光によって走査露光を行うことができ、環境等の変
化によって回折効率の変化を生じた場合においても調整
機構300によって回折効率を容易に調整することがで
きる。
【0081】なお、上記の実施の形態では、調整機構3
00を図9に示す構成とした場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図1
0に示すような構成としてもよい。なお、図9と同一構
成については、同一の符号を示して説明する。
【0082】図10に示す調整機構300では、AOM
214は略コの字形の移動枠320、322により図1
0矢印M方向(AOM214の光軸と直交する方向)に
移動できる構造となっていると共に、板ばね308によ
って図10矢印M方向の下方側に付勢されている。ま
た、図10の調整機構300は、図9の調整機構のスペ
ーサ290の代りに三角柱部材324がAOM214と
基盤302との間に挿入され、三角柱部材324が図1
0矢印X方向に移動することにより、AOM214を図
10矢印M方向に移動させる。また、三角柱部材324
は、移動枠320を間通したネジ326に係止され、ネ
ジ326を回転させることによって、三角柱部材324
を図10矢印X方向に移動させる。すなわち、ネジ32
6を回転することによってAOM214の回折効率を調
整することができる。
【0083】さらに、AOM214に入射される入射光
の強度を検出するセンサ、AOM214から射出される
回折光の強度を検出するセンサ、及びこれらの2つのセ
ンサから回折効率を演算する制御部を設け、制御部によ
って演算された回折効率に基づいて、三角柱部材324
を移動させるネジ326を自動でまわして略最大の回折
効率となるように制御を行うようにしてもよい。この場
合、ネジ1回転による三角柱部材324の移動量は、A
OM214の回折効率が略最大となる領域幅以下となる
ようネジピッチが設けられ、確実にAOM214の回折
効率が略最大となるように調整できるようになってい
る。
【0084】また、本実施形態では、AOM214の回
折光として1次回折光を使用する構成としたが、これに
限るものではなく、AOM214の特性等により使用す
る回折光を決定してもよい。
【0085】また、本実施形態では、AOMによりレー
ザ光の強度変調を行う場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、AOMに代
えて、電気光学変調素子(EOM)、磁気光学変調素子
(MOM)を適用してレーザ光の強度変調を行う形態と
してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、環
境等の変化によって音響光学変調素子の回折効率が下が
った場合に容易に回折効率の調整が可能であるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの概観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図4】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成図を
示すブロック図である。
【図5】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図6】レーザプリンタ部の光学系の概略構成図であ
る。
【図7】レーザプリンタ部及びプロセッサ部の電気系の
概略構成を示すブロック図である。
【図8】回折光の回折効率を示す図である。
【図9】調整機構の構成の一例を示す斜視図である。
【図10】調整機構の構成の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
18 レーザプリンタ部(走査光学系) 210R レーザ光源 210G レーザ光源 210B レーザ光源 214 音響光学変調素子AOM 216 ビームエキスパンダ(光学系の構成) 217 シリンドリカルレンズ(光学系の構成) 218 ポリゴンミラー(主走査手段) 220 fθレンズ(結像手段の構成) 221 シリンドリカルレンズ(結像手段の構成) 224 印画紙(感光材料) 290 スペーサ 300 調整機構(調整手段) 324 三角柱部材(調整手段の構成) 326 ネジ(調整手段の構成)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA43 AA48 BA51 BA59 BA86 DA03 2H043 AA03 AA11 AA24 AB02 AB16 AD03 2H045 BA24 DA02 DA28 2H079 AA04 AA12 BA01 CA21 EA13 EB22 GA06 HA03 KA01 KA14 KA18 5C072 AA03 BA02 CA06 DA20 DA21 DA23 HA02 HA16 HB04 HB06 JA07 XA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から射出された光を外部変調手段によ
    ってビームの強度を変調し、感光材料上に微小なスポッ
    トを結像する走査光学系の調整方法において、 前記外部変調手段の位置を調整する調整手段によって変
    調効率を調整することを特徴とする走査光学系の調整方
    法。
  2. 【請求項2】 前記外部変調手段が、音響光学効果によ
    って強度変調された回折光を射出する音響光学変調素子
    であり、前記回折光の回折効率を略最大に調整すること
    を特徴とする請求項1に記載の走査光学系の調整方法。
  3. 【請求項3】 前記調整手段の調整は、少なくとも所定
    の変調効率となる領域幅以下のスペーサによって前記所
    定の変調効率の領域幅に調整を行うことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の走査光学系の調整方法。
  4. 【請求項4】 光を射出する光源と、 前記光源から射出された射出光に対応して設けられ、前
    記射出光のビーム強度を変調する外部変調手段と、 前記射出光のビーム強度を変調する際の変調効率を調整
    する調整手段と、 前記外部変調手段によりビームの強度変調がなされた前
    記射出光を線状に結像する光学系と、 前記光学系による線像の結像位置近傍にその偏向反射面
    を備えた主走査方向に光を偏向する主走査手段と、 前記主走査手段により偏向された前記射出光を感光材料
    上にビームスポットとして結像する結像手段と、を備え
    ることを特徴とする走査光学系の調整装置。
  5. 【請求項5】 前記外部変調手段は、音響光学効果によ
    って強度変調された回折光を射出する音響光学変調素子
    であり、前記回折光の回折効率を略最大に調整すること
    を特徴とする請求項4に記載の走査光学系の調整装置。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は、前記外部変調手段を少
    なくとも所定の変調効率となる領域幅以下のスペーサに
    よって前記所定の変調効率態の領域幅に調整することを
    特徴とする請求項4又は請求項5に記載の走査光学系の
    調整装置。
  7. 【請求項7】 前記調整手段は、前記外部変調手段に設
    けられた斜辺部に当接した三角柱型のスペーサをネジ機
    構によってスライドさせることによって前記外部変調手
    段の位置を調整することを特徴とする請求項4又は請求
    項5に記載の走査光学系の調整装置。
  8. 【請求項8】 前記ネジ機構におけるネジ1回転の調整
    は、少なくとも前記所定の変調効率となる領域幅以下で
    あることを特徴とする請求項7に記載の走査光学系の調
    整装置。
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