JPH11307805A - 導波路型フォトダイオード及びその製造方法 - Google Patents

導波路型フォトダイオード及びその製造方法

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JPH11307805A
JPH11307805A JP10107484A JP10748498A JPH11307805A JP H11307805 A JPH11307805 A JP H11307805A JP 10107484 A JP10107484 A JP 10107484A JP 10748498 A JP10748498 A JP 10748498A JP H11307805 A JPH11307805 A JP H11307805A
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JP
Japan
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layer
type
multilayer film
waveguide
diffusion region
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JP10107484A
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Hiroaki Ishii
宏明 石井
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導波路型フォトダイオードの光電変換効率を
改善し、更に製造が容易な構造を提案する。 【解決手段】 絶縁性基板に凹溝20を形成し、この凹
溝の内部に一方の導電形式の光導波層2と、光吸収層
3,クラッド層4,コンタクト層5を順に製膜すると共
に、これら多層膜の一部に他方の導電形式の拡散領域を
形成し、この拡散領域と元の導電形式の多層膜の表面に
電極を被着形成し、これらの電極から光電変換された電
流を取り出す構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば光集積回路
素子等に組み込んで利用することができる導波路型フォ
トダイオードとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の導波路型フォトダイオード
の製造工程を示す。先ず図3Aに示す基板10を用意す
る。この基板10は、例えばn型の導電形式を採るIn
Pによって構成することができる。基板10の一方の面
に、例えばn型のInGaAsPから成る光導波層2
と、N型のInGaAsから成る光吸収層3と、その上
にP型のInGaAsPから成る光導波層11,P型の
InPから成るクラッド層4,P型のInGaAsPか
ら成るコンタクト層5をそれぞれ一層ずつ成長形成する
(図3B)。
【0003】これらの層2,3,11,4,5を形成し
た後、コンタクト層5の上面に図3Cに示すようにマス
クMSを被着形成し、マスクMSを形成しない部分をエ
ッチングにより基板10の表面が露出するまでストライ
プ状にエッチング除去する(図3C)。エッチング除去
した部分に図4に示すように絶縁性埋込層12を再度結
晶成長させる。その後、上部に図4に示すように絶縁膜
7を形成し、この絶縁膜7に開口部7Aを形成してコン
タクト層5の一部を露出させ、絶縁膜7の上に図5に示
すようにP電極9を形成する。下部には基板10の底面
にN電極8を形成する。
【0004】光吸収層3及びその上下の光導波層2及び
11に光が入射すると、光吸収層3で光電変換される。
発生した電流は左右を絶縁性埋込層12に挟まれている
ため上下の電極8と9に流れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の導波路型フォト
ダイオードは結晶成長させた光導波路2及び11,光吸
収層3等、組成が異なる半導体多層膜をストライブ状に
エッチングした後、左右に絶縁性埋込層12を再度結晶
成長させる必要がある。組成が異なる多層膜は、各組成
ごとにエッチング速度が異なるため、図3Cに示すよう
にエッチングされた断面が垂直面に仕上がらず、凹凸が
形成されてしまう傾向がある。
【0006】従って、多層膜の部分と絶縁性埋込層12
との境界面は均一な面に形成されないため、その境界部
分から電流のリークが発生し、光電変換効率が下がる欠
点がある。この発明の目的は光電変換効率が従来のもの
より高い導波路型フォトダイオードの構造とその製造方
法を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では絶縁基板の
一方の面に凹溝を形成し、この凹溝の内部に一方の導電
形式を採る光導波路層、光吸収層、光導波層、クラッド
層、コンタクト層を順に製膜すると共に、これら多層膜
の一部に上記光吸収層に達する深さにわたって他方の導
電形式の拡散層を形成し、この拡散層を形成した領域
と、上記一方の導電形式を採る多層膜の上面にそれぞれ
電極を形成した構造の導波路型フォトダイオードとその
製造方法を提案するものである。
【0008】この発明による光導波路型フォトダイオー
ドによれば、予め絶縁性基板に凹溝を形成し、この凹溝
の内部に多層膜を製膜するから、多層膜の側面は凹溝の
側面に対して均一に接した状態で形成される。従って、
電流のリークが発生することがなく、光電変換効率が高
められる。更に、この発明では組成の異なる半導体膜を
エッチングする工程が全く無いので、従来のものに比べ
て製造が容易となり、また製造に要する時間を短縮する
ことができる利点が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2にこの発明の実施例
を示す。図1はこの発明による導波路型フォトダイオー
ドの完成した状態を示す。この発明による導波路型フォ
トダイオードの構造上の特徴とする点は、絶縁性基板1
が光導波層2と光吸収層3,クラッド層4,コンタクト
層5から成る多層膜の部分を同一の部材によって取り囲
んでいる点と、多層膜を構成する光導波層2,光吸収層
3,クラッド層4,コンタクト層5を一方の導電形式の
組成によって形成し、その一部に他方の導電形式の素材
を拡散させて、他方の導電形式の領域を形成してP−N
接合面を形成した点にある。
【0010】図2を用いてこの発明による導波路型フォ
トダイオードの製造方法を説明する。例えばN型の導電
形式を採るInPから成る絶縁性基板1に図2Aに示す
ように凹溝20を形成する。凹溝20の内部に図2Bに
示すように光導波層2と光吸収層3,光導波層2,クラ
ッド層4,コンタクト層5を順に製膜する。これら各層
の組成としては、例えば光導波層2はN型の導電形式を
採るn−InGaAsPを用いる。光吸収層3も同様に
N型導電形式を採るn−InGaAsによって形成し、
更にクラッド層4も同様にN型導電形式のn−InPに
よって形成し、コンタクト層5もn型導電形式のInG
aAsPによって形成する。
【0011】層2,3,4,5を形成した後に、これら
の多層膜の一部にP型の導電素材を拡散させてP型の拡
散領域6を形成する。P型導電素材としては、例えばZ
nを用いることができる。なお、拡散領域6は凹溝20
の長手方向に関して、凹溝20の長手方向の全体にわた
って形成する。コンタクト層5の上面は絶縁性基板1の
上面と同一面となるように形成し、その上に例えばSi
2 のような絶縁材料によって絶縁膜7を被着形成す
る。絶縁膜7には拡散領域6に接する開口と、N型領域
のままに残された部分に接する開口とを形成し、これら
各開口を通じて拡散領域6にはP電極9を接続して形成
し、他方にはN電極8を接続して完成する(図2C)。
【0012】このようにして作られた導波路型フォトダ
イオードによれば、図1に示すように光吸収層3を中心
に光が入射されることにより、光吸収層3で光電変換さ
れ、電極8と9に光電変換された電流が取り出される。
ここで各層2,3,4,5はそれぞれ凹溝20内で成長
法により製膜されるから、凹溝20の側面に対して、各
層2,3,4,5は均一に接して形成される。この結
果、各層2,3,4,5の各側面と凹溝20の側面との
間の接合部分で電流がリークすることがない。従って、
従来の光導波路型フォトダイオードより光電変換効率が
高められる。
【0013】なお、上述の実施例では光導波層2,光吸
収層3,クラッド層4,コンタクト層5を全てN型の導
電形式の材料で形成したが、P型材料で形成し、拡散領
域6をN型材料によって拡散して形成してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
従来の導波路型フォトダイオードより光電変換効率が数
%程度高い導波路型フォトダイオードを得ることができ
る。しかも、組成が異なる多層の半導体層をエッチング
する必要がないから、製造が容易である。更に製造に要
する時間も従来より短縮することができる利点もあり、
製造上は元より実用上においてもその効果は頗る大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による導波路型フォトダイオードの一
例を示す斜視図。
【図2】この発明による導波路型フォトダイオードの製
造方法を説明するための工程図。
【図3】従来の導波路型フォトダイオードの製造方法を
説明するための工程図。
【図4】図3で説明する従来の製造方法における途中の
工程を説明するための図。
【図5】従来の導波路型フォトダイオードの構造を説明
するための斜視図。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 光導波層 3 光吸収層 4 クラッド層 5 コンタクト層 6 拡散領域 7 絶縁膜 8 N電極 9 P電極 20 凹溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.凹溝が形成された絶縁性基板と、 B.この絶縁性基板に形成された凹溝内に一方の導電形
    式を採る光導波層、光吸収層、光導波層、クラッド層、
    コンタクト層を順に成長形成した多層膜と、 C.上記多層膜の一部に拡散形成され、他方の導電形式
    を採る拡散領域と、 D.上記多層膜及び上記絶縁性基板の上面に形成され、
    上記拡散領域の一部を露出させる窓と、上記拡散領域が
    形成されない上記多層膜の表面を露出させる窓とを具備
    した絶縁膜と、 E.この絶縁膜に形成された窓を通じて上記拡散領域に
    電気的に接続された電極と、上記拡散領域が形成されな
    い上記多層膜の表面に電気的に接続された電極と、 を具備して構成したことを特徴とする導波路型フォトダ
    イオード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導波路型フォトダイオー
    ドにおいて、上記多層膜をN型導電形式を採る材料で構
    成し、上記拡散領域をP型導電形式を採る素材を拡散し
    て形成したことを特徴とする導波路型フォトダイオー
    ド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の導波路型フォトダイオー
    ドにおいて、上記多層膜をP型導電形式を採る材料で構
    成し、上記拡散領域をN型導電形式を採る素材を拡散し
    て形成したことを特徴とする導波路型フォトダイオー
    ド。
  4. 【請求項4】 A.絶縁性基板の一方の面に凹溝を形成
    する工程と、 B.この絶縁性基板に形成した凹溝の内部に一方の導電
    形式を採る材料により光導波層、光吸収層、光導波層、
    クラッド層、コンタクト層の順に積層して形成する製膜
    工程と、 C.この製膜工程で形成した多層膜の一部に他方の導電
    形式を採る拡散領域を形成する拡散工程と、 D.この拡散工程によって形成された拡散領域と元の導
    電形式のままに残された多層膜の表面に電極を接続形成
    する工程と、 を含むことを特徴とする導波路型フォトダイオードの製
    造方法。
JP10107484A 1998-04-17 1998-04-17 導波路型フォトダイオード及びその製造方法 Withdrawn JPH11307805A (ja)

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Cited By (4)

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WO2022059261A1 (ja) * 2020-09-16 2022-03-24 浜松ホトニクス株式会社 光検出モジュール及びビート分光装置

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