JPH06326403A - 半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子の製造方法

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JPH06326403A
JPH06326403A JP13281993A JP13281993A JPH06326403A JP H06326403 A JPH06326403 A JP H06326403A JP 13281993 A JP13281993 A JP 13281993A JP 13281993 A JP13281993 A JP 13281993A JP H06326403 A JPH06326403 A JP H06326403A
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JP
Japan
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mesa
layer
semiconductor laser
current blocking
inp
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Pending
Application number
JP13281993A
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English (en)
Inventor
Norihiro Iwai
則広 岩井
Akihiko Kasukawa
秋彦 粕川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2回の結晶成長工程で素子を形成することが
でき、しかも、選択成長させる必要がない半導体レーザ
素子の製造方法を提供する。 【構成】 半導体基板11上に活性層13を含むダブル
ヘテロ接合を有するメサを形成し、メサの両側を電流ブ
ロッキング層15、16で埋め込む埋め込み型半導体レ
ーザ素子の製造方法において、前記メサを形成後、メサ
両側およびメサ上部に電流ブロッキング層15、16を
形成し、次いで、メサ上部のみに拡散工程により拡散領
域19を形成して電流通路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ素子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来の埋め込み型半導体レーザ素子は、例
えば図3に示すような方法で製作されていた。即ち、 1)先ず、MOCVD法により、n−InP基板1上に
n−InPクラッド層2、GRIN−SCH−MQW活
性層3、p−InPクラッド層4を順次積層する(図3
(a))。 2)次いで、幅4μmのストライプ状SiNx 膜9をマ
スクとし、p−InPクラッド層4、GRIN−SCH
−MQW活性層3、n−InPクラッド層2をエッチン
グし、幅1.5μmのストライプ状のメサを形成する
(図3(b))。 3)次いで、再度MOCVD法により、SiNx 膜9を
マスクとし、p−InP電流ブロッキング層5、n−I
nP電流ブロッキング層6からなる電流ブロッキング層
を選択成長させる。 4)SiNx 膜9を除去後、さらにMOCVD法によ
り、全面にp−InPクラッド層17、p−InGaA
sコンタクト層18を成長させる(図3(c))。 このようにして、低しきい値電流、高効率、高光出力の
特性を有する半導体レーザ素子が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
半導体レーザ素子の製造方法では、最低3回の結晶成長
が必要であり、しかも、技術的に高度な選択成長を行う
必要があるため、歩留りの向上に限界があるという問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した半導体レーザ素子の製造方法を提供するもので、
半導体基板上に活性層を含むダブルヘテロ接合を有する
メサを形成し、メサの両側を電流ブロッキング層で埋め
込む埋め込み型半導体レーザ素子の製造方法において、
前記メサを形成後、メサ両側およびメサ上部に電流ブロ
ッキング層を形成し、次いで、メサ上部の電流ブロッキ
ング層の導電型を変えて電流通路を形成することを特徴
とするものである。
【0005】
【作用】上述のような半導体レーザ素子の製造方法で
は、基板上に活性層を含むダブルヘテロ接合を成長させ
る工程と、メサ形成後に、メサ両側およびメサ上部に電
流ブロッキング層を成長させる2回の結晶成長工程で素
子を形成することができ、従来よりも結晶成長の回数が
減る。しかも、2回目の結晶成長はメサ上部を含めて全
面に成長させるので、選択成長させる必要がなく、歩留
りを向上させることができる。なお、メサ上部の電流通
路の形成は、電流ブロッキング層の導電型をドーパント
の注入により変えて行うが、その方法としては、拡散や
イオン打ち込み法を用いることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる半導体レー
ザ素子の製造方法の一実施例により製作した半導体レー
ザ素子の断面図である。この素子の製造工程は以下の通
りである。即ち、 1)先ず、MOCVD法により、n−InP基板11上
にn−InPクラッド層12、GRIN−SCH−MQ
W活性層13、p−InPクラッド層14を順次積層す
る。 2)次いで、幅4μmのストライプ状SiNx 膜をマス
クとし、p−InPクラッド層14、GRIN−SCH
−MQW活性層13、n−InPクラッド層12をエッ
チングし、幅1.5μmのストライプ状のメサを形成す
る。 3)SiNx 膜を除去後、再度MOCVD法により全面
にp−InP電流ブロッキング層15、n−InP電流
ブロッキング層16からなる電流ブロッキング層、p−
InPクラッド層17、p−InGaAsコンタクト層
18を順次成長させる。 4)次いで、SiO2 をマスクとして、メサ上部に選択
的にZnを拡散してZn拡散領域19(打点部分)を設
け、n−InP電流ブロッキング層16を部分的にp型
領域20(ハッチング部分)に変換し、電流通路を形成
する。 本実施例では、結晶成長は2回でよく、しかも選択成長
を必要としない。
【0007】図2は本発明の製造方法により製作した他
の半導体レーザ素子の断面図である。この素子の製造工
程は以下の通りである。即ち、 1)先ず、前記実施例と同様に、MOCVD法により、
n−InP基板11上にn−InPクラッド層12、G
RIN−SCH−MQW活性層13、p−InPクラッ
ド層14を順次積層する。 2)次いで、幅4μmのストライプ状SiNx 膜をマス
クとし、p−InPクラッド層14、GRIN−SCH
−MQW活性層13、n−InPクラッド層12をエッ
チングし、幅1.5μmのストライプ状のメサを形成す
るように、ダブルチャンネルを形成する。 3)SiNx 膜を除去後、再度MOCVD法により全面
にp−InP電流ブロッキング層15、n−InP電流
ブロッキング層16からなる電流ブロッキング層、p−
InPクラッド層17、p−InGaAsコンタクト層
18を順次成長させる。以下、前記実施例と同様に、メ
サ上部に選択的にZnを拡散して電流通路を形成する。 この実施例では、チャンネル幅が狭いため、2回目の成
長後に、表面を平坦に形成することができる。
【0008】なお、上記実施例において、p−InPク
ラッド層17をFeドープInP高抵抗層にし、それと
ともに、p−InGaAsコンタクト層18をn−In
GaAsコンタクト層に変える。その後、Zn拡散によ
り、n−InGaAsコンタクト層、FeドープInP
高抵抗層およびn−InP電流ブロッキング層16をp
型に変換し、電流通路を形成する。そうすると、Feド
ープInP高抵抗層により、先に述べた実施例よりも寄
生容量が低減し、高速動作が向上する。ここで、コンタ
クト層をn型に変えた理由は、Feドープ層とp型層が
接触すると、相互拡散によりリークパスが生ずるからで
ある。なお、本実施例において、n−InP電流ブロッ
キング層16を部分的にp型領域20(ハッチング部
分)に変換するには、CdやBeを拡散してもよく、さ
らに、Beをイオン打ち込みしてもよい。なお、本発明
は上記実施例に限定されず、他の3−5族化合物半導体
を用いてもよく、また、p型とn型を逆にしてもよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体基板上に活性層を含むダブルヘテロ接合を有するメ
サを形成し、メサの両側を電流ブロッキング層で埋め込
む埋め込み型半導体レーザ素子の製造方法において、前
記メサを形成後、メサ両側およびメサ上部に電流ブロッ
キング層を形成し、次いで、メサ上部の電流ブロッキン
グ層の導電型を変えて電流通路を形成するため、2回の
結晶成長工程で素子を形成することができ、従来よりも
結晶成長の回数が減り、しかも、選択成長させる必要が
なくなるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体レーザ素子の製造方法の
一実施例により製作した半導体レーザ素子の断面図であ
る。
【図2】本発明にかかる半導体レーザ素子の製造方法の
一実施例により製作した他の半導体レーザ素子の断面図
である。
【図3】(a)〜(c)は、従来の半導体レーザ素子の
製造工程の説明図である。
【符号の説明】
11 n−InP基板 12 n−InPクラッド層 13 GRIN−SCH−MQW活性層 14 p−InPクラッド層 15 p−InP電流ブロッキング層 16 n−InP電流ブロッキング層 17 p−InPクラッド層 18 p−InGaAsコンタクト層 19 Zn拡散領域 20 p型領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に活性層を含むダブルヘテ
    ロ接合を有するメサを形成し、メサの両側を電流ブロッ
    キング層で埋め込む埋め込み型半導体レーザ素子の製造
    方法において、前記メサを形成後、メサ両側およびメサ
    上部に電流ブロッキング層を形成し、次いで、メサ上部
    の電流ブロッキング層の導電型を変えて電流通路を形成
    することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
JP13281993A 1993-05-10 1993-05-10 半導体レーザ素子の製造方法 Pending JPH06326403A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014011348A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Sumitomo Electric Device Innovations Inc 半導体レーザの製造方法、及び半導体素子の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014011348A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Sumitomo Electric Device Innovations Inc 半導体レーザの製造方法、及び半導体素子の製造方法

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