JPH07111360A - 埋込型半導体レーザ素子及びその製造方法 - Google Patents
埋込型半導体レーザ素子及びその製造方法Info
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- JPH07111360A JPH07111360A JP25392293A JP25392293A JPH07111360A JP H07111360 A JPH07111360 A JP H07111360A JP 25392293 A JP25392293 A JP 25392293A JP 25392293 A JP25392293 A JP 25392293A JP H07111360 A JPH07111360 A JP H07111360A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リーク電流に起因するしきい電流値の変動を
低減し、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高める。 【構成】 p型半導体基板1の主面上に、p型クラッド
層2A、半導体活性層3A、n型クラッド層4Aの夫々
を順次積層した突出状島領域6が形成され、前記突出状
島領域6の両側壁面に、p型クラッド層2Aの側壁面若
しくはn型クラッド層4Aの側壁面と半導体活性層3A
の側壁面とで形成される凹状若しくは凸状の段差部7が
形成され、前記突出状島領域6の両側壁面側であって前
記p型半導体基板1の主面上に、n型電流ブロック層
9、p型電流ブロック層10の夫々が形成され、前記突
出状島領域6の凹状若しくは凸状の段差部7に、前記n
型電流ブロック層9とp型電流ブロック層10との間の
成長界面が固定され、かつ前記p型電流ブロック層10
上及びn型クラッド層4A上にn型平坦化層12が形成
された埋込型半導体レーザ素子。
低減し、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高める。 【構成】 p型半導体基板1の主面上に、p型クラッド
層2A、半導体活性層3A、n型クラッド層4Aの夫々
を順次積層した突出状島領域6が形成され、前記突出状
島領域6の両側壁面に、p型クラッド層2Aの側壁面若
しくはn型クラッド層4Aの側壁面と半導体活性層3A
の側壁面とで形成される凹状若しくは凸状の段差部7が
形成され、前記突出状島領域6の両側壁面側であって前
記p型半導体基板1の主面上に、n型電流ブロック層
9、p型電流ブロック層10の夫々が形成され、前記突
出状島領域6の凹状若しくは凸状の段差部7に、前記n
型電流ブロック層9とp型電流ブロック層10との間の
成長界面が固定され、かつ前記p型電流ブロック層10
上及びn型クラッド層4A上にn型平坦化層12が形成
された埋込型半導体レーザ素子。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋込型半導体レーザ素
子に関し、特に、短距離、中距離等の信号伝送に使用さ
れる埋込型半導体レーザ素子に適用して有効な技術に関
するものである。
子に関し、特に、短距離、中距離等の信号伝送に使用さ
れる埋込型半導体レーザ素子に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】InP(インジウム・リン)からなるp型
半導体基板を主体にして構成されるInGaAsP(イ
ンジウム・ガリウム・ヒ素・リン)系埋込型半導体レー
ザ素子については、例えばIEEE Journal of Quan
tum Electronics,Vol .25,No.6,p.1288
〜1293(1989)に記載されている。
半導体基板を主体にして構成されるInGaAsP(イ
ンジウム・ガリウム・ヒ素・リン)系埋込型半導体レー
ザ素子については、例えばIEEE Journal of Quan
tum Electronics,Vol .25,No.6,p.1288
〜1293(1989)に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】並列光伝送等では、し
きい電流値が低く、消費電力が小さく、高温での特性が
良好で、かつ高い信頼性を有する半導体レーザ素子が要
求される。
きい電流値が低く、消費電力が小さく、高温での特性が
良好で、かつ高い信頼性を有する半導体レーザ素子が要
求される。
【0004】しかしながら、本発明者は、前述のp型半
導体基板を主体にして構成されるInGaAsP系埋込
型半導体レーザ素子について以下の問題点を見出した。
導体基板を主体にして構成されるInGaAsP系埋込
型半導体レーザ素子について以下の問題点を見出した。
【0005】前記埋込型半導体レーザ素子は、p型半導
体基板の主面上に、このp型半導体基板の主面側からp
型クラッド層、半導体活性層、n型クラッド層の夫々を
順次積層した積層構造からなるストライプ状の突出状島
領域(メサ領域)が形成され、前記突出状島領域の長手
方向の両側壁面側であって前記p型半導体基板の主面上
に、このp型半導体基板の主面側からn型電流ブロック
層、p型電流ブロック層の夫々が順次埋め込まれた構成
になっているが、n型電流ブロック層、p型電流ブロッ
ク層の夫々は、突出状島領域の半導体活性層の近傍にお
いて形成されていない(無くなっている)。このため、半
導体活性層の周辺部を介してリーク電流が流れ、埋込型
半導体レーザ素子のしきい電流値が変動する。この現象
は、温度が高くなると顕著になる。この結果、埋込型半
導体レーザ素子の信頼性が低下するという問題があっ
た。
体基板の主面上に、このp型半導体基板の主面側からp
型クラッド層、半導体活性層、n型クラッド層の夫々を
順次積層した積層構造からなるストライプ状の突出状島
領域(メサ領域)が形成され、前記突出状島領域の長手
方向の両側壁面側であって前記p型半導体基板の主面上
に、このp型半導体基板の主面側からn型電流ブロック
層、p型電流ブロック層の夫々が順次埋め込まれた構成
になっているが、n型電流ブロック層、p型電流ブロッ
ク層の夫々は、突出状島領域の半導体活性層の近傍にお
いて形成されていない(無くなっている)。このため、半
導体活性層の周辺部を介してリーク電流が流れ、埋込型
半導体レーザ素子のしきい電流値が変動する。この現象
は、温度が高くなると顕著になる。この結果、埋込型半
導体レーザ素子の信頼性が低下するという問題があっ
た。
【0006】本発明の目的は、リーク電流に起因するし
きい電流値の変動を低減し、埋込型半導体レーザ素子の
信頼性を高めることが可能な技術を提供することにあ
る。
きい電流値の変動を低減し、埋込型半導体レーザ素子の
信頼性を高めることが可能な技術を提供することにあ
る。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0009】(1)p型半導体基板の主面上に、このp
型半導体基板の主面側からp型クラッド層、半導体活性
層、n型クラッド層の夫々を順次積層した積層構造から
なるストライス形状の突出状島領域が形成され、前記突
出状島領域の長手方向の両側壁面に、前記p型クラッド
層の側壁面若しくはn型クラッド層の側壁面と半導体活
性層の側壁面とで形成される凹状若しくは凸状の段差部
が形成され、前記突出状島領域の両側壁面側であって前
記p型半導体基板の主面上に、このp型半導体基板の主
面側からn型電流ブロック層、p型電流ブロック層の夫
々が順次埋め込まれ、前記突出状島領域の両側壁面に形
成された凹状若しくは凸状の段差部に、前記n型電流ブ
ロック層とp型電流ブロック層との間の成長界面が固定
され、かつ前記p型電流ブロック層上及びn型クラッド
層上にn型平坦化層が形成された埋込型半導体レーザ素
子。
型半導体基板の主面側からp型クラッド層、半導体活性
層、n型クラッド層の夫々を順次積層した積層構造から
なるストライス形状の突出状島領域が形成され、前記突
出状島領域の長手方向の両側壁面に、前記p型クラッド
層の側壁面若しくはn型クラッド層の側壁面と半導体活
性層の側壁面とで形成される凹状若しくは凸状の段差部
が形成され、前記突出状島領域の両側壁面側であって前
記p型半導体基板の主面上に、このp型半導体基板の主
面側からn型電流ブロック層、p型電流ブロック層の夫
々が順次埋め込まれ、前記突出状島領域の両側壁面に形
成された凹状若しくは凸状の段差部に、前記n型電流ブ
ロック層とp型電流ブロック層との間の成長界面が固定
され、かつ前記p型電流ブロック層上及びn型クラッド
層上にn型平坦化層が形成された埋込型半導体レーザ素
子。
【0010】(2)前記突出状島領域の長手方向の両側
壁面側であって前記n型電流ブロック層とp型半導体基
板との間に、このp型半導体基板とホモ接合化されるp
型再成長界面ホモ接合化層が形成された埋込型半導体レ
ーザ素子。
壁面側であって前記n型電流ブロック層とp型半導体基
板との間に、このp型半導体基板とホモ接合化されるp
型再成長界面ホモ接合化層が形成された埋込型半導体レ
ーザ素子。
【0011】(3)前記突出状島領域の長手方向の両側
壁面側であって前記p型電流ブロック層とn型平坦化層
との間に、このn型平坦化層とホモ接合化されるn型再
成長界面ホモ接合化層が形成された埋込型半導体レーザ
素子。
壁面側であって前記p型電流ブロック層とn型平坦化層
との間に、このn型平坦化層とホモ接合化されるn型再
成長界面ホモ接合化層が形成された埋込型半導体レーザ
素子。
【0012】(4)埋込型半導体レーザ素子の製造方法
において、(イ)p型半導体基板の主面上に、このp型半
導体基板の主面側からp型クラッド層、半導体活性層、
n型クラッド層の夫々を有機金属熱分解反応気相成長法
で順次積層する工程と、(ロ)前記n型クラッド層上にス
トライプ状のマスクを形成する工程と、(ハ)前記マスク
をエッチングマスクとして使用し、前記n型クラッド
層、半導体活性層、p型クラッド層の夫々に順次パター
ンニングを施してストライプ状の突出状島領域を形成す
る工程と、(ニ)前記マスクをエッチングマスクとして使
用し、前記突出状島領域の半導体活性層の側壁面若しく
はn型クラッド層、p型クラッド層の夫々の側壁面を選
択的に除去して、前記突出状島領域の長手方向の両側壁
面に凹状若しくは凸状の段差部を形成する工程と、(ホ)
前記マスクを選択成長用マスクとして使用し、前記突出
状島領域の長手方向の両側壁面側であって前記p型半導
体基板の主面上に、このp型半導体基板の主面側からp
型再成長界面ホモ接合化層、n型電流ブロック層、p型
電流ブロック層、n型再成長界面ホモ接合化層の夫々を
有機金属熱分解反応気相成長法で選択的に順次形成する
工程と、(ヘ)前記マスクを除去した後、前記n型再成長
界面ホモ接合化層上及びn型クラッド層上にn型平坦化
層を有機金属熱分解反応気相成長法で形成する工程とを
備える。
において、(イ)p型半導体基板の主面上に、このp型半
導体基板の主面側からp型クラッド層、半導体活性層、
n型クラッド層の夫々を有機金属熱分解反応気相成長法
で順次積層する工程と、(ロ)前記n型クラッド層上にス
トライプ状のマスクを形成する工程と、(ハ)前記マスク
をエッチングマスクとして使用し、前記n型クラッド
層、半導体活性層、p型クラッド層の夫々に順次パター
ンニングを施してストライプ状の突出状島領域を形成す
る工程と、(ニ)前記マスクをエッチングマスクとして使
用し、前記突出状島領域の半導体活性層の側壁面若しく
はn型クラッド層、p型クラッド層の夫々の側壁面を選
択的に除去して、前記突出状島領域の長手方向の両側壁
面に凹状若しくは凸状の段差部を形成する工程と、(ホ)
前記マスクを選択成長用マスクとして使用し、前記突出
状島領域の長手方向の両側壁面側であって前記p型半導
体基板の主面上に、このp型半導体基板の主面側からp
型再成長界面ホモ接合化層、n型電流ブロック層、p型
電流ブロック層、n型再成長界面ホモ接合化層の夫々を
有機金属熱分解反応気相成長法で選択的に順次形成する
工程と、(ヘ)前記マスクを除去した後、前記n型再成長
界面ホモ接合化層上及びn型クラッド層上にn型平坦化
層を有機金属熱分解反応気相成長法で形成する工程とを
備える。
【0013】
【作用】上述した手段(1)によれば、突出状島領域のn
型クラッド層からn型電流ブロック層を離隔できるの
で、n型クラッド層からn型電流ブロック層を通って流
れるリーク電流を低減できる。この結果、リーク電流に
起因するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体
レーザ素子の信頼性を高めることができる。
型クラッド層からn型電流ブロック層を離隔できるの
で、n型クラッド層からn型電流ブロック層を通って流
れるリーク電流を低減できる。この結果、リーク電流に
起因するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体
レーザ素子の信頼性を高めることができる。
【0014】上述した手段(2)によれば、p型再成長界
面ホモ接合化層とn型電流ブロック層との間に生じる正
孔側障壁によって、p型半導体基板からn型電流ブロッ
ク層に流れる正孔電流を阻止できるので、このホール電
流に起因するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半
導体レーザ素子の信頼性を高めることができる。
面ホモ接合化層とn型電流ブロック層との間に生じる正
孔側障壁によって、p型半導体基板からn型電流ブロッ
ク層に流れる正孔電流を阻止できるので、このホール電
流に起因するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半
導体レーザ素子の信頼性を高めることができる。
【0015】また、p型半導体基板及びp型クラッド層
とp型再成長界面ホモ接合化層との間の再成長界面がホ
モ接合(p−p接合)になるので、不連続成長により生
じる再成長界面での結晶欠陥を介して流れるリーク電流
を低減できると共に、再成長界面での結晶欠陥の増殖を
低減できる。この結果、リーク電流に起因するしきい電
流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素子の信頼
性を高めることができる。
とp型再成長界面ホモ接合化層との間の再成長界面がホ
モ接合(p−p接合)になるので、不連続成長により生
じる再成長界面での結晶欠陥を介して流れるリーク電流
を低減できると共に、再成長界面での結晶欠陥の増殖を
低減できる。この結果、リーク電流に起因するしきい電
流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素子の信頼
性を高めることができる。
【0016】上述した手段(3)によれば、p型電流ブロ
ック層とn型再成長界面ホモ接合化層との間に生じる電
子側障壁によって、n型平坦化層からp型電流ブロック
層に流れる電子電流を阻止できるので、この電子電流に
起因するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体
レーザ素子の信頼性を高めることができる。
ック層とn型再成長界面ホモ接合化層との間に生じる電
子側障壁によって、n型平坦化層からp型電流ブロック
層に流れる電子電流を阻止できるので、この電子電流に
起因するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体
レーザ素子の信頼性を高めることができる。
【0017】また、n型再成長界面ホモ接合化層とn型
平坦化層との間の再成長界面がホモ接合(n−n接合)
になるので、不連続成長により生じる再成長界面での結
晶欠陥を介して流れるリーク電流を低減できると共に、
再成長界面での結晶欠陥の増殖を低減できる。この結
果、リーク電流に起因するしきい電流値の変動を低減で
き、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高めることがで
きる。
平坦化層との間の再成長界面がホモ接合(n−n接合)
になるので、不連続成長により生じる再成長界面での結
晶欠陥を介して流れるリーク電流を低減できると共に、
再成長界面での結晶欠陥の増殖を低減できる。この結
果、リーク電流に起因するしきい電流値の変動を低減で
き、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高めることがで
きる。
【0018】上述した手段(4)によれば、p型再成長界
面ホモ接合化層が突出状島領域の長手方向の両側壁面に
形成された段差部にピンニングされるので、p型再成長
界面ホモ接合化層とn型電流ブロック層との間の成長界
面を突出状島領域の段差部に固定できる。
面ホモ接合化層が突出状島領域の長手方向の両側壁面に
形成された段差部にピンニングされるので、p型再成長
界面ホモ接合化層とn型電流ブロック層との間の成長界
面を突出状島領域の段差部に固定できる。
【0019】また、n型電流ブロック層が突出状島領域
の長手方向の両側壁面に形成された段差部にピンニング
されるので、n型電流ブロック層とp型電流ブロック層
との間の成長界面を突出状島領域の段差部に固定でき
る。
の長手方向の両側壁面に形成された段差部にピンニング
されるので、n型電流ブロック層とp型電流ブロック層
との間の成長界面を突出状島領域の段差部に固定でき
る。
【0020】また、液相成長法に比べて大面積での製造
が容易で、かつ量生性に優れた有機金属熱分解反応気相
成長法でp型クラッド層、半導体活性層、p型クラッド
層、p型再成長界面ホモ接合化層、n型電流ブロック
層、p型電流ブロック層、n型再成長界面ホモ接合化層
及びn型平坦化層等を形成したので、埋込型半導体レー
ザ素子の歩留まりを高めることができると共に、製造コ
ストを低減することができる。
が容易で、かつ量生性に優れた有機金属熱分解反応気相
成長法でp型クラッド層、半導体活性層、p型クラッド
層、p型再成長界面ホモ接合化層、n型電流ブロック
層、p型電流ブロック層、n型再成長界面ホモ接合化層
及びn型平坦化層等を形成したので、埋込型半導体レー
ザ素子の歩留まりを高めることができると共に、製造コ
ストを低減することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の構成について、埋込型半導体
レーザ素子に本発明を適用した一実施例とともに説明す
る。なお、実施例を説明するための全図において、同一
機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説
明は省略する。
レーザ素子に本発明を適用した一実施例とともに説明す
る。なお、実施例を説明するための全図において、同一
機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説
明は省略する。
【0022】(実施例1)本発明の実施例1である埋込
型半導体レーザ素子の概略構成を図1(要部断面図)に
示す。
型半導体レーザ素子の概略構成を図1(要部断面図)に
示す。
【0023】図1に示すように、埋込型半導体レーザ素
子は、例えばInP(インジウム・リン)からなるp型
半導体基板1を主体にして構成される。このp型半導体
基板1の主面上には、その主面から上方に向って突出し
た突出状島領域6が形成される。
子は、例えばInP(インジウム・リン)からなるp型
半導体基板1を主体にして構成される。このp型半導体
基板1の主面上には、その主面から上方に向って突出し
た突出状島領域6が形成される。
【0024】前記突出状島領域6は、p型半導体基板1
の主面側からp型クラッド層(兼バッファ層)2A、半
導体活性層3A、n型クラッド層4Aの夫々を順次積層
した積層構造で構成される。この突出状島領域6は、p
型半導体基板1の主面上に形成された半導体層(p型ク
ラッド層2、半導体活性層3、n型クラッド層4)の非
活性領域をメサエッチング法で除去することにより形成
され、その平面形状がストライプ状に形成される。突出
状島領域6は、この突出状島領域6の長手方向と直行す
る端面からレーザ光を発振する。
の主面側からp型クラッド層(兼バッファ層)2A、半
導体活性層3A、n型クラッド層4Aの夫々を順次積層
した積層構造で構成される。この突出状島領域6は、p
型半導体基板1の主面上に形成された半導体層(p型ク
ラッド層2、半導体活性層3、n型クラッド層4)の非
活性領域をメサエッチング法で除去することにより形成
され、その平面形状がストライプ状に形成される。突出
状島領域6は、この突出状島領域6の長手方向と直行す
る端面からレーザ光を発振する。
【0025】前記p型クラッド層2Aは、例えば膜厚が
1.5〔μm〕程度に設定され、かつ不純物濃度が7×
1017〔atoms/cm3〕程度に設定されたInP膜で形成
される。前記半導体活性層3Aは、例えば膜厚が0.1
5〔μm〕程度に設定され、かつ組成波長が1.31
〔μm〕程度に設定されたInGaAsP(インジウム・
ガリウム・ヒ素・リン)膜で形成される。前記n型クラ
ッド層4Aは、例えば膜厚が0.4〜1.5〔μm〕程
度に設定され、かつ不純物濃度が1×1018〔atoms/c
m3〕程度に設定されたInP膜で形成される。
1.5〔μm〕程度に設定され、かつ不純物濃度が7×
1017〔atoms/cm3〕程度に設定されたInP膜で形成
される。前記半導体活性層3Aは、例えば膜厚が0.1
5〔μm〕程度に設定され、かつ組成波長が1.31
〔μm〕程度に設定されたInGaAsP(インジウム・
ガリウム・ヒ素・リン)膜で形成される。前記n型クラ
ッド層4Aは、例えば膜厚が0.4〜1.5〔μm〕程
度に設定され、かつ不純物濃度が1×1018〔atoms/c
m3〕程度に設定されたInP膜で形成される。
【0026】前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
には、p型クラッド層2Aの側壁面と半導体活性層3A
の側壁面とで形成される凹状の断差部7が形成される。
この凹状の断差部7は、製造工程において、半導体活性
層3Aの側壁面を選択的に除去することにより形成され
る。
には、p型クラッド層2Aの側壁面と半導体活性層3A
の側壁面とで形成される凹状の断差部7が形成される。
この凹状の断差部7は、製造工程において、半導体活性
層3Aの側壁面を選択的に除去することにより形成され
る。
【0027】前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
側であってp型半導体基板1の主面上には、このp型半
導体基板1とホモ接合化されるp型再成長界面ホモ接合
化層8が埋め込まれている。このp型再成長界面ホモ接
合化層8は、p型半導体基板1の主面及びp型クラッド
層2Aの側壁面に沿って形成され、突出状島領域6の両
側壁面に形成された断差部7でピンニングされる。つま
り、p型再成長界面ホモ接合化層8は半導体活性層3A
の側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁面上には形成
されない。p型再成長界面ホモ接合化層8は、例えば平
坦領域での膜厚が0.3〔μm〕程度に設定され、かつ
不純物濃度が8×1017〔atoms/cm3〕程度に設定され
たInP膜で形成される。
側であってp型半導体基板1の主面上には、このp型半
導体基板1とホモ接合化されるp型再成長界面ホモ接合
化層8が埋め込まれている。このp型再成長界面ホモ接
合化層8は、p型半導体基板1の主面及びp型クラッド
層2Aの側壁面に沿って形成され、突出状島領域6の両
側壁面に形成された断差部7でピンニングされる。つま
り、p型再成長界面ホモ接合化層8は半導体活性層3A
の側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁面上には形成
されない。p型再成長界面ホモ接合化層8は、例えば平
坦領域での膜厚が0.3〔μm〕程度に設定され、かつ
不純物濃度が8×1017〔atoms/cm3〕程度に設定され
たInP膜で形成される。
【0028】前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
側であってp型再成長界面ホモ接合化層8の表面上には
n型電流ブロック層9が埋め込まれている。このn型電
流ブロック層9は、p型再成長界面ホモ接合化層8の表
面に沿って形成され、突出状島領域6の段差部7でピン
ニングされる。つまり、n型電流ブロック層9は、半導
体活性層3Aの側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁
面上には形成されない。n型電流ブロック層9は、例え
ば平坦領域での膜厚が0.6〔μm〕程度に設定され、
かつ不純物濃度が1×1018〔atoms/cm3〕程度に設定
されたInP膜で形成される。なお、n型電流ブロック
層9は、少数キャリアの拡散長よりも厚く形成するのが
望ましい。
側であってp型再成長界面ホモ接合化層8の表面上には
n型電流ブロック層9が埋め込まれている。このn型電
流ブロック層9は、p型再成長界面ホモ接合化層8の表
面に沿って形成され、突出状島領域6の段差部7でピン
ニングされる。つまり、n型電流ブロック層9は、半導
体活性層3Aの側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁
面上には形成されない。n型電流ブロック層9は、例え
ば平坦領域での膜厚が0.6〔μm〕程度に設定され、
かつ不純物濃度が1×1018〔atoms/cm3〕程度に設定
されたInP膜で形成される。なお、n型電流ブロック
層9は、少数キャリアの拡散長よりも厚く形成するのが
望ましい。
【0029】前記p型再成長界面ホモ接合化層8は、突
出状島領域6の両側壁面側であって、n型電流ブロック
層9とp型半導体基板1との間に埋め込まれている。つ
まり、本実施例の埋込型半導体レーザ素子は、この構造
に限定されないが、n型電流ブロック層9とp型半導体
基板1との間に、このp型半導体基板1とホモ接合化さ
れるp型再成長界面ホモ接合化層8が埋め込まれた構造
で構成される。このように、突出状島領域6の両側壁面
側であって、n型電流ブロック層9とp型半導体基板1
との間に、このp型半導体基板1とホモ接合化されるp
型再成長界面ホモ接合化層8を埋め込むことにより、p
型再成長界面ホモ接合化層8とn型電流ブロック層9と
の間に生じる正孔側障壁によって、p型半導体基板1か
らn型電流ブロック層9に流れる正孔電流を阻止でき
る。また、p型半導体基板1及びp型クラッド層2Aと
p型再成長界面ホモ接合化層8との間の再成長界面がホ
モ接合(p−p接合)になるので、不連続成長により生じ
る再成長界面での結晶欠陥を介して流れるリーク電流を
低減できると共に、再成長界面での結晶欠陥の増殖を低
減できる。
出状島領域6の両側壁面側であって、n型電流ブロック
層9とp型半導体基板1との間に埋め込まれている。つ
まり、本実施例の埋込型半導体レーザ素子は、この構造
に限定されないが、n型電流ブロック層9とp型半導体
基板1との間に、このp型半導体基板1とホモ接合化さ
れるp型再成長界面ホモ接合化層8が埋め込まれた構造
で構成される。このように、突出状島領域6の両側壁面
側であって、n型電流ブロック層9とp型半導体基板1
との間に、このp型半導体基板1とホモ接合化されるp
型再成長界面ホモ接合化層8を埋め込むことにより、p
型再成長界面ホモ接合化層8とn型電流ブロック層9と
の間に生じる正孔側障壁によって、p型半導体基板1か
らn型電流ブロック層9に流れる正孔電流を阻止でき
る。また、p型半導体基板1及びp型クラッド層2Aと
p型再成長界面ホモ接合化層8との間の再成長界面がホ
モ接合(p−p接合)になるので、不連続成長により生じ
る再成長界面での結晶欠陥を介して流れるリーク電流を
低減できると共に、再成長界面での結晶欠陥の増殖を低
減できる。
【0030】前記p型再成長界面ホモ接合化層8とn型
電流ブロック層9との間の成長界面は、p型再成長界面
ホモ接合化層8が突出状島領域6の段差部7にピンニン
グされているので、この突出状島領域6のp型クラッド
層2Aの側壁面と半導体活性層3Aの側壁面とで形成さ
れる段差部7に固定される。
電流ブロック層9との間の成長界面は、p型再成長界面
ホモ接合化層8が突出状島領域6の段差部7にピンニン
グされているので、この突出状島領域6のp型クラッド
層2Aの側壁面と半導体活性層3Aの側壁面とで形成さ
れる段差部7に固定される。
【0031】前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
であってn型電流ブロック層9の表面上にはp型電流ブ
ロック層10が埋め込まれている。p型電流ブロック層
10は、例えば平坦領域での膜厚が1.5〔μm〕程度
に設定され、かつ不純物濃度が1×1018〔atoms/c
m3〕程度に設定されたInP膜で形成される。なお、p
型電流ブロック層10は、少数キャリアの拡散長よりも
厚く形成するのが望ましい。
であってn型電流ブロック層9の表面上にはp型電流ブ
ロック層10が埋め込まれている。p型電流ブロック層
10は、例えば平坦領域での膜厚が1.5〔μm〕程度
に設定され、かつ不純物濃度が1×1018〔atoms/c
m3〕程度に設定されたInP膜で形成される。なお、p
型電流ブロック層10は、少数キャリアの拡散長よりも
厚く形成するのが望ましい。
【0032】前記n型電流ブロック層9とp型電流ブロ
ック層10との間の成長界面は、n型電流ブロック層9
が突出状島領域6の段差部7にピンニングされているの
で、この突出状島領域6のp型クラッド層2Aの側壁面
と半導体活性層3Aの側壁面とで形成される段差部7に
固定される。このように、p型クラッド層2Aの側壁面
と半導体活性層3Aの側壁面とで形成される凹状の断差
部7に、n型電流ブロック層9とp型電流ブロック層1
0との間の成長界面を固定することにより、突出状島領
域6のn型クラッド層4Aからn型電流ブロック層9を
離隔できるので、n型クラッド層4Aからn型電流ブロ
ック層9を通って流れるリーク電流を低減できる。
ック層10との間の成長界面は、n型電流ブロック層9
が突出状島領域6の段差部7にピンニングされているの
で、この突出状島領域6のp型クラッド層2Aの側壁面
と半導体活性層3Aの側壁面とで形成される段差部7に
固定される。このように、p型クラッド層2Aの側壁面
と半導体活性層3Aの側壁面とで形成される凹状の断差
部7に、n型電流ブロック層9とp型電流ブロック層1
0との間の成長界面を固定することにより、突出状島領
域6のn型クラッド層4Aからn型電流ブロック層9を
離隔できるので、n型クラッド層4Aからn型電流ブロ
ック層9を通って流れるリーク電流を低減できる。
【0033】前記p型電流ブロック層10は、突出状島
領域6の断差部7において、p型クラッド層2Aに接続
される。このp型電流ブロック層10とp型クラッド層
2Aとの接続幅(p型クラッド層2Aの側壁面と半導体
活性層3Aの側壁面との間の距離)は、半導体活性層3
Aの側壁面を選択的に除去するエッチング量で規定で
き、0.5〔μm〕以下に設定することができる。従っ
て、p型電流ブロック層10とp型クラッド層2Aとの
接続面積を低減できると共に、正孔の移動度は電子の移
動度に比べて1/20倍程度なので、p型クラッド層2
Aからp型電流ブロック層10を通って流れるリーク電
流は極微量である。
領域6の断差部7において、p型クラッド層2Aに接続
される。このp型電流ブロック層10とp型クラッド層
2Aとの接続幅(p型クラッド層2Aの側壁面と半導体
活性層3Aの側壁面との間の距離)は、半導体活性層3
Aの側壁面を選択的に除去するエッチング量で規定で
き、0.5〔μm〕以下に設定することができる。従っ
て、p型電流ブロック層10とp型クラッド層2Aとの
接続面積を低減できると共に、正孔の移動度は電子の移
動度に比べて1/20倍程度なので、p型クラッド層2
Aからp型電流ブロック層10を通って流れるリーク電
流は極微量である。
【0034】前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
であってp型電流ブロック層10の表面上にはn型再成
長界面ホモ接合化層11が形成される。このn型再成長
界面ホモ接合化層11は、例えば膜厚が0.2〔μm〕
程度に設定され、かつ不純物濃度が3×1018〔atoms
/cm3〕程度に設定されたInP膜で形成される。
であってp型電流ブロック層10の表面上にはn型再成
長界面ホモ接合化層11が形成される。このn型再成長
界面ホモ接合化層11は、例えば膜厚が0.2〔μm〕
程度に設定され、かつ不純物濃度が3×1018〔atoms
/cm3〕程度に設定されたInP膜で形成される。
【0035】前記n型再成長界面ホモ接合化層11の表
面上及びn型クラッド層4Aの表面上にはn型平坦化層
12が形成される。このn型平坦化層12は、例えば膜
厚が1.5〔μm〕程度に設定され、かつ不純物濃度が
1×1018〔atoms/cm3〕程度に設定されたInP膜で
形成される。
面上及びn型クラッド層4Aの表面上にはn型平坦化層
12が形成される。このn型平坦化層12は、例えば膜
厚が1.5〔μm〕程度に設定され、かつ不純物濃度が
1×1018〔atoms/cm3〕程度に設定されたInP膜で
形成される。
【0036】前記n型再成長界面ホモ接合化層11は、
突出状島領域6の両側壁面側であって、p型電流ブロッ
ク層10とn型平坦化層12との間に埋め込まれてい
る。つまり、本実施例の埋込型半導体レーザ素子は、こ
の構造に限定されないが、p型電流ブロック層11とn
型平坦化層12との間に、このn型平坦化層12とホモ
接合化されるn型再成長界面ホモ接合化層11が埋め込
まれた構造で構成される。このように、p型電流ブロッ
ク層11とn型平坦化層12との間に、このn型平坦化
層12とホモ接合化されるn型再成長界面ホモ接合化層
11を埋め込むことにより、p型電流ブロック層10と
n型再成長界面ホモ接合化層11との間に生じる電子側
障壁によって、n型平坦化層12からp型電流ブロック
層10に流れる電子電流を阻止できる。また、n型再成
長界面ホモ接合化層11とn型平坦化層12との間の再
成長界面がホモ接合(n−n接合)になるので、不連続成
長により生じる再成長界面での結晶欠陥を介して流れる
リーク電流を低減できると共に、再成長界面での結晶欠
陥の増殖を低減できる。
突出状島領域6の両側壁面側であって、p型電流ブロッ
ク層10とn型平坦化層12との間に埋め込まれてい
る。つまり、本実施例の埋込型半導体レーザ素子は、こ
の構造に限定されないが、p型電流ブロック層11とn
型平坦化層12との間に、このn型平坦化層12とホモ
接合化されるn型再成長界面ホモ接合化層11が埋め込
まれた構造で構成される。このように、p型電流ブロッ
ク層11とn型平坦化層12との間に、このn型平坦化
層12とホモ接合化されるn型再成長界面ホモ接合化層
11を埋め込むことにより、p型電流ブロック層10と
n型再成長界面ホモ接合化層11との間に生じる電子側
障壁によって、n型平坦化層12からp型電流ブロック
層10に流れる電子電流を阻止できる。また、n型再成
長界面ホモ接合化層11とn型平坦化層12との間の再
成長界面がホモ接合(n−n接合)になるので、不連続成
長により生じる再成長界面での結晶欠陥を介して流れる
リーク電流を低減できると共に、再成長界面での結晶欠
陥の増殖を低減できる。
【0037】前記n型平坦化層12の表面上にはn型コ
ンタクト層13が形成される。このn型コンタクト層1
3は、例えば膜厚が0.3〔μm〕程度に設定され、組
成波長が1.31〔μm〕程度に設定され、かつ不純物
濃度が5×1018〔atoms/cm3〕程度に設定されたIn
GaAsP膜で形成される。
ンタクト層13が形成される。このn型コンタクト層1
3は、例えば膜厚が0.3〔μm〕程度に設定され、組
成波長が1.31〔μm〕程度に設定され、かつ不純物
濃度が5×1018〔atoms/cm3〕程度に設定されたIn
GaAsP膜で形成される。
【0038】前記n型コンタクト層12の表面上にはn
側電極14が形成され、前記p型半導体基板1の主面と
対向するその裏面上にはp側電極15が形成される。
側電極14が形成され、前記p型半導体基板1の主面と
対向するその裏面上にはp側電極15が形成される。
【0039】このように構成される埋込型半導体レーザ
素子は、波長1.3〔μm〕、閾電流値10〔mA〕以
下でレーザ光を発振し、120〔℃〕の温度において光
出力10〔mW〕を得ることができる。
素子は、波長1.3〔μm〕、閾電流値10〔mA〕以
下でレーザ光を発振し、120〔℃〕の温度において光
出力10〔mW〕を得ることができる。
【0040】なお、埋込型半導体レーザ素子は、前記p
型再成長ホモ接合化層8及びn型再成長ホモ接合化層1
1を省略した構造で構成してもよい。
型再成長ホモ接合化層8及びn型再成長ホモ接合化層1
1を省略した構造で構成してもよい。
【0041】次に、前記埋込型半導体レーザ素子の製造
方法について、図2乃至図6(各製造工程毎に示す要部
断面図)を用いて簡単に説明する。
方法について、図2乃至図6(各製造工程毎に示す要部
断面図)を用いて簡単に説明する。
【0042】まず、InPからなるp型半導体基板1を
用意する。
用意する。
【0043】次に、前記p型半導体基板1の主面上にp
型クラッド層2、半導体活性層3、n型クラッド層4の
夫々を有機金属熱分解反応気相成長法(MOCVD法:
Metal Organic Chemical Vapor Deposition)で順
次積層する。
型クラッド層2、半導体活性層3、n型クラッド層4の
夫々を有機金属熱分解反応気相成長法(MOCVD法:
Metal Organic Chemical Vapor Deposition)で順
次積層する。
【0044】次に、図2に示すように、前記n型クラッ
ド層4の突出状島領域の形成領域上にマスク5を形成す
る。このマスク5は、例えば酸化珪素膜又は窒化珪素膜
で形成され、その平面形状がストライプ形状で形成され
る。
ド層4の突出状島領域の形成領域上にマスク5を形成す
る。このマスク5は、例えば酸化珪素膜又は窒化珪素膜
で形成され、その平面形状がストライプ形状で形成され
る。
【0045】次に、前記マスク5をエッチングマスクと
して使用し、前記n型クラッド層4、半導体活性層3、
p型クラッド層2の夫々に順次パターンニングを施し
て、図3に示すように、p型半導体基板1の主面から上
方に向って突出し、その平面形状がストライプ状に形成
された突出状島領域6を形成する。このパターンニング
においては、例えば結晶面依存性をもたない非選択性エ
ッチングで行う。この工程により、p型半導体基板1の
主面上に、このp型半導体基板1の主面側からp型クラ
ッド層2A、半導体活性層3A、n型クラッド層4Aの
夫々を順次積層した積層構造からなるストライプ状の突
出状島領域6が形成される。
して使用し、前記n型クラッド層4、半導体活性層3、
p型クラッド層2の夫々に順次パターンニングを施し
て、図3に示すように、p型半導体基板1の主面から上
方に向って突出し、その平面形状がストライプ状に形成
された突出状島領域6を形成する。このパターンニング
においては、例えば結晶面依存性をもたない非選択性エ
ッチングで行う。この工程により、p型半導体基板1の
主面上に、このp型半導体基板1の主面側からp型クラ
ッド層2A、半導体活性層3A、n型クラッド層4Aの
夫々を順次積層した積層構造からなるストライプ状の突
出状島領域6が形成される。
【0046】次に、前記マスク5をエッチングマスクと
して使用し、前記突出状島領域6の半導体活性層3の側
壁面を選択的に除去して、図4に示すように、突出状島
領域6の長手方向の両側壁面に凹状の段差部7を形成す
る。この凹状の段差部7の形成においては、例えば硫酸
系エッチング液を使用する異方性エッチングで行う。
して使用し、前記突出状島領域6の半導体活性層3の側
壁面を選択的に除去して、図4に示すように、突出状島
領域6の長手方向の両側壁面に凹状の段差部7を形成す
る。この凹状の段差部7の形成においては、例えば硫酸
系エッチング液を使用する異方性エッチングで行う。
【0047】次に、前記マスク5を選択成長用マスクと
して使用し、前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
側であって前記p型半導体基板1の主面上に、このp型
半導体基板1とホモ接合化されるp型再成長界面ホモ接
合化層8をMOCVD法で選択的に形成する。このp型
再成長ホモ接合化層8は、p型半導体基板1の主面及び
p型クラッド層2Aの側壁面に沿って形成され、突出状
島領域6の長手方向の両側壁面に形成された凹状の段差
部7でピンニングされる。つまり、半導体活性層3Aの
側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁面上にはp型再
成長ホモ接合化層8が成長しない。
して使用し、前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
側であって前記p型半導体基板1の主面上に、このp型
半導体基板1とホモ接合化されるp型再成長界面ホモ接
合化層8をMOCVD法で選択的に形成する。このp型
再成長ホモ接合化層8は、p型半導体基板1の主面及び
p型クラッド層2Aの側壁面に沿って形成され、突出状
島領域6の長手方向の両側壁面に形成された凹状の段差
部7でピンニングされる。つまり、半導体活性層3Aの
側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁面上にはp型再
成長ホモ接合化層8が成長しない。
【0048】次に、前記マスク5を選択成長用マスクと
して使用し、図5に示すように、前記突出状島領域6の
長手方向の両側壁面側であって前記p型再成長ホモ接合
化層8の表面上にn型電流ブロック層9をMOCVD法
で選択的に形成する。このn型電流ブロック層9はp型
再成長ホモ接合化層8の表面に沿って形成され、突出状
島領域6の長手方向の両側壁面に形成された凹状の段差
部7でピンニングされる。つまり、半導体活性層3Aの
側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁面上にはn型電
流ブロック層9が成長しない。この工程において、p型
再成長ホモ接合化層8が既に突出状島領域6の段差部7
にピンニングされているので、p型再成長ホモ接合化層
8とn型電流ブロック層9との間の成長界面は突出状島
領域6の段差部7に固定される。
して使用し、図5に示すように、前記突出状島領域6の
長手方向の両側壁面側であって前記p型再成長ホモ接合
化層8の表面上にn型電流ブロック層9をMOCVD法
で選択的に形成する。このn型電流ブロック層9はp型
再成長ホモ接合化層8の表面に沿って形成され、突出状
島領域6の長手方向の両側壁面に形成された凹状の段差
部7でピンニングされる。つまり、半導体活性層3Aの
側壁面上及びn型クラッド層4Aの側壁面上にはn型電
流ブロック層9が成長しない。この工程において、p型
再成長ホモ接合化層8が既に突出状島領域6の段差部7
にピンニングされているので、p型再成長ホモ接合化層
8とn型電流ブロック層9との間の成長界面は突出状島
領域6の段差部7に固定される。
【0049】次に、前記マスク5を選択成長用マスクと
して使用し、前記突出状島領域6の両側壁面側であって
前記n型電流ブロック層9の表面上にp型電流ブロック
層10をMOCVD法で選択的に形成する。この工程に
おいて、n型の電流ブロック層9が既に突出状島領域6
の段差部7にピンニングされているので、n型電流ブロ
ック層9とp型電流ブロック層10との間の成長界面は
突出状島領域6の段差部7に固定される。
して使用し、前記突出状島領域6の両側壁面側であって
前記n型電流ブロック層9の表面上にp型電流ブロック
層10をMOCVD法で選択的に形成する。この工程に
おいて、n型の電流ブロック層9が既に突出状島領域6
の段差部7にピンニングされているので、n型電流ブロ
ック層9とp型電流ブロック層10との間の成長界面は
突出状島領域6の段差部7に固定される。
【0050】次に、前記マスク5を選択成長用マスクと
して使用し、図6に示すように、前記突出状島領域6の
両側壁面側であって前記p型電流ブロック層10の表面
上にn型再成長界面ホモ接合化層11をMOCVD法で
選択的に形成する。
して使用し、図6に示すように、前記突出状島領域6の
両側壁面側であって前記p型電流ブロック層10の表面
上にn型再成長界面ホモ接合化層11をMOCVD法で
選択的に形成する。
【0051】次に、前記マスク5を除去する。
【0052】次に、前記n型再成長界面ホモ接合化層1
1の表面上及びn型クラッド層4Aの表面上にn型平坦
化層12をMOCVD法で形成する。この工程により、
n型再成長界面ホモ接合化層11はn型平坦化層12と
ホモ接合化される。
1の表面上及びn型クラッド層4Aの表面上にn型平坦
化層12をMOCVD法で形成する。この工程により、
n型再成長界面ホモ接合化層11はn型平坦化層12と
ホモ接合化される。
【0053】次に、前記n型平坦化層12の表面上にn
型コンタクト層13をMOCVD法で形成する。この
後、前記n型コンタクト層13の表面上にn側電極1
4、前記p型半導体基板の主面と対向するその裏面上に
p側電極15の夫々を形成することにより、図1に示す
埋込型半導体レーザ素子がほぼ完成する。
型コンタクト層13をMOCVD法で形成する。この
後、前記n型コンタクト層13の表面上にn側電極1
4、前記p型半導体基板の主面と対向するその裏面上に
p側電極15の夫々を形成することにより、図1に示す
埋込型半導体レーザ素子がほぼ完成する。
【0054】なお、前記埋込型半導体レーザ素子の製造
工程において、p型再成長界面ホモ接合化層8の形成工
程は省略してもよい。また、n型再成長界面ホモ接合化
層11の形成工程は省略してもよい。
工程において、p型再成長界面ホモ接合化層8の形成工
程は省略してもよい。また、n型再成長界面ホモ接合化
層11の形成工程は省略してもよい。
【0055】このように、本実施例の埋込型半導体レー
ザ素子によれば、以下の作用効果が得られる。
ザ素子によれば、以下の作用効果が得られる。
【0056】突出状島領域6のn型クラッド層4Aから
n型電流ブロック層9を離隔できるので、n型クラッド
層4Aからn型電流ブロック層9を通って流れるリーク
電流を低減できる。この結果、リーク電流に起因するし
きい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素子
の信頼性を高めることができる。
n型電流ブロック層9を離隔できるので、n型クラッド
層4Aからn型電流ブロック層9を通って流れるリーク
電流を低減できる。この結果、リーク電流に起因するし
きい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素子
の信頼性を高めることができる。
【0057】また、p型再成長界面ホモ接合化層8とn
型電流ブロック層9との間に生じる正孔側障壁によっ
て、p型半導体基板1からn型電流ブロック層9に流れ
る正孔電流を阻止できるので、この正孔電流に起因する
しきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素
子の信頼性を高めることができる。
型電流ブロック層9との間に生じる正孔側障壁によっ
て、p型半導体基板1からn型電流ブロック層9に流れ
る正孔電流を阻止できるので、この正孔電流に起因する
しきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素
子の信頼性を高めることができる。
【0058】また、p型半導体基板1及びp型クラッド
層2Aとp型再成長界面ホモ接合化層8との間の再成長
界面がホモ接合(p−p接合)になるので、不連続成長に
より生じる再成長界面での結晶欠陥を介して流れるリー
ク電流を低減できると共に、再成長界面での結晶欠陥の
増殖を低減できる。この結果、リーク電流に起因するし
きい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素子
の信頼性を高めることができる。
層2Aとp型再成長界面ホモ接合化層8との間の再成長
界面がホモ接合(p−p接合)になるので、不連続成長に
より生じる再成長界面での結晶欠陥を介して流れるリー
ク電流を低減できると共に、再成長界面での結晶欠陥の
増殖を低減できる。この結果、リーク電流に起因するし
きい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レーザ素子
の信頼性を高めることができる。
【0059】また、p型電流ブロック層10とn型再成
長界面ホモ接合化層11との間に生じる電子側障壁によ
って、n型平坦化層12からp型電流ブロック層10に
流れる電子電流を阻止できるので、この電子電流に起因
するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レー
ザ素子の信頼性を高めることができる。
長界面ホモ接合化層11との間に生じる電子側障壁によ
って、n型平坦化層12からp型電流ブロック層10に
流れる電子電流を阻止できるので、この電子電流に起因
するしきい電流値の変動を低減でき、埋込型半導体レー
ザ素子の信頼性を高めることができる。
【0060】また、n型再成長界面ホモ接合化層11と
n型平坦化層12との間の再成長界面がホモ接合(n−
n接合)になるので、不連続成長により生じる再成長界
面での結晶欠陥を介して流れるリーク電流を低減できる
と共に、再成長界面での結晶欠陥の増殖を低減できる。
この結果、リーク電流に起因するしきい電流値の変動を
低減でき、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高めるこ
とができる。
n型平坦化層12との間の再成長界面がホモ接合(n−
n接合)になるので、不連続成長により生じる再成長界
面での結晶欠陥を介して流れるリーク電流を低減できる
と共に、再成長界面での結晶欠陥の増殖を低減できる。
この結果、リーク電流に起因するしきい電流値の変動を
低減でき、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高めるこ
とができる。
【0061】また、n型電流ブロック層9が突出状島領
域6の長手方向の両側壁面に形成された段差部7にピン
ニングされるので、n型電流ブロック層9とp型電流ブ
ロック層10との間の成長界面を突出状島領域6の段差
部7に固定できる。
域6の長手方向の両側壁面に形成された段差部7にピン
ニングされるので、n型電流ブロック層9とp型電流ブ
ロック層10との間の成長界面を突出状島領域6の段差
部7に固定できる。
【0062】また、p型再成長界面ホモ接合化層8が突
出状島領域6の長手方向の両側壁面に形成された段差部
7にピンニングされるので、p型再成長界面ホモ接合化
層8とn型電流ブロック層9との間の成長界面を突出状
島領域6の段差部7に固定できる。
出状島領域6の長手方向の両側壁面に形成された段差部
7にピンニングされるので、p型再成長界面ホモ接合化
層8とn型電流ブロック層9との間の成長界面を突出状
島領域6の段差部7に固定できる。
【0063】また、液相成長法に比べて大面積での製造
が容易で、かつ量生性に優れた有機金属熱分解反応気相
成長法でp型クラッド層2A、半導体活性層3A、p型
クラッド層4A、p型再成長界面ホモ接合化層8、n型
電流ブロック層9、p型電流ブロック層10、n型再成
長界面ホモ接合化層11及びn型平坦化層12等を形成
したので、埋込型半導体レーザ素子の歩留まりを高める
ことができると共に、製造コストを低減することができ
る。
が容易で、かつ量生性に優れた有機金属熱分解反応気相
成長法でp型クラッド層2A、半導体活性層3A、p型
クラッド層4A、p型再成長界面ホモ接合化層8、n型
電流ブロック層9、p型電流ブロック層10、n型再成
長界面ホモ接合化層11及びn型平坦化層12等を形成
したので、埋込型半導体レーザ素子の歩留まりを高める
ことができると共に、製造コストを低減することができ
る。
【0064】(実施例2)本発明の実施例2である埋込
型半導体レーザ素子の概略構成を図7(要部断面図)に
示す。
型半導体レーザ素子の概略構成を図7(要部断面図)に
示す。
【0065】図7に示すように、本実施例の埋込型半導
体レーザ素子は、前述の実施例1と同様に、p型半導体
基板1の主面上にストライプ状の突出状島領域6が形成
され、この突出状島領域6の長手方向の両側壁面側であ
って前記p型半導体基板1の主面上にp型再成長界面ホ
モ接合化層8、n型電流ブロック層9、p型電流ブロッ
ク層10の夫々が順次埋め込まれた構造で構成される。
体レーザ素子は、前述の実施例1と同様に、p型半導体
基板1の主面上にストライプ状の突出状島領域6が形成
され、この突出状島領域6の長手方向の両側壁面側であ
って前記p型半導体基板1の主面上にp型再成長界面ホ
モ接合化層8、n型電流ブロック層9、p型電流ブロッ
ク層10の夫々が順次埋め込まれた構造で構成される。
【0066】前記突出状島領域6の長手方向の両側壁面
には、n型クラッド層4Aの側壁面と半導体活性層3A
の側壁面とで形成される凸状の断差部7が形成される。
この凸状の断差部7は、製造工程において、n型クラッ
ド層4Aの側壁面及びp型クラッド層2Aの側壁面を選
択的に除去することにより形成される。
には、n型クラッド層4Aの側壁面と半導体活性層3A
の側壁面とで形成される凸状の断差部7が形成される。
この凸状の断差部7は、製造工程において、n型クラッ
ド層4Aの側壁面及びp型クラッド層2Aの側壁面を選
択的に除去することにより形成される。
【0067】前記p型再成長界面ホモ接合化層8、n型
電流ブロック層9の夫々は、突出状島領域6の長手方向
の両側壁面に形成された段差部7にピンニングされる。
つまり、n型電流ブロック層9とp型再成長界面ホモ接
合化層8との間の成長界面は突出状島領域6の段差部7
に固定される。また、p型電流ブロック層10とn型電
流ブロック層9との間の成長界面は突出状島領域6の段
差部7に固定される。本実施例において、n型クラッド
層4Aはn型電流ブロック層9と離隔されると共に、p
型クラッド層2Aはp型電流ブロック層10と離隔され
る。
電流ブロック層9の夫々は、突出状島領域6の長手方向
の両側壁面に形成された段差部7にピンニングされる。
つまり、n型電流ブロック層9とp型再成長界面ホモ接
合化層8との間の成長界面は突出状島領域6の段差部7
に固定される。また、p型電流ブロック層10とn型電
流ブロック層9との間の成長界面は突出状島領域6の段
差部7に固定される。本実施例において、n型クラッド
層4Aはn型電流ブロック層9と離隔されると共に、p
型クラッド層2Aはp型電流ブロック層10と離隔され
る。
【0068】このように構成される埋込型半導体レーザ
素子は、前述の実施例1と同様の作用効果が得られる。
素子は、前述の実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0069】なお、前記突出状島領域6の両側壁面に、
段差の代わりに変曲部を構成し、この突出状島領域6の
両側壁面に、p型再成長界面ホモ接合化層8とn型電流
ブロック層9との間の成長界面及びn型電流ブロック層
9とp型電流ブロック層10との間の成長界面を固定し
てもよい。
段差の代わりに変曲部を構成し、この突出状島領域6の
両側壁面に、p型再成長界面ホモ接合化層8とn型電流
ブロック層9との間の成長界面及びn型電流ブロック層
9とp型電流ブロック層10との間の成長界面を固定し
てもよい。
【0070】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0071】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0072】リーク電流に起因するしきい値電流の変動
を低減でき、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高める
ことができる。
を低減でき、埋込型半導体レーザ素子の信頼性を高める
ことができる。
【図1】 本発明の実施例1である埋込型半導体レーザ
素子の概略構成を示す要部断面図。
素子の概略構成を示す要部断面図。
【図2】 前記埋込型半導体レーザ素子の製造方法を説
明する第1工程での要部断面図。
明する第1工程での要部断面図。
【図3】 第2工程での要部断面図。
【図4】 第3工程での要部断面図。
【図5】 第4工程での要部断面図。
【図6】 第5工程での要部断面図。
【図7】 本発明の実施例2である埋込型半導体レーザ
素子の概略構成を示す要部断面図。
素子の概略構成を示す要部断面図。
1…p型半導体基板、2A…p型クラッド層、3A…半
導体活性層、4A…n型クラッド層、5…マスク、6…
突出状島領域、7…段差部、8…p型再成長界面ホモ接
合化層、9…n型電流ブロック層、10…p型電流ブロ
ック層、11…n型再成長界面ホモ接合化層、12…n
型平坦化層、13…n型コンタクト層、14…n側電
極、15…p側電極。
導体活性層、4A…n型クラッド層、5…マスク、6…
突出状島領域、7…段差部、8…p型再成長界面ホモ接
合化層、9…n型電流ブロック層、10…p型電流ブロ
ック層、11…n型再成長界面ホモ接合化層、12…n
型平坦化層、13…n型コンタクト層、14…n側電
極、15…p側電極。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 真二 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 苅田 秀孝 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内
Claims (4)
- 【請求項1】 p型半導体基板の主面上に、このp型半
導体基板の主面側からp型クラッド層、半導体活性層、
n型クラッド層の夫々を順次積層した積層構造からなる
ストライプ状の突出状島領域が形成され、前記突出状島
領域の長手方向の両側壁面に、前記p型クラッド層の側
壁面若しくはn型クラッド層の側壁面と半導体活性層の
側壁面とで形成される凹状若しくは凸状の段差部が形成
され、前記突出状島領域の両側壁面側であって前記p型
半導体基板の主面上に、このp型半導体基板の主面側か
らn型電流ブロック層、p型電流ブロック層の夫々が順
次埋め込まれ、前記突出状島領域の両側壁面に形成され
た凹状若しくは凸状の段差部に、前記n型電流ブロック
層とp型電流ブロック層との間の成長界面が固定され、
かつ前記p型電流ブロック層上及びn型クラッド層上に
n型平坦化層が形成されていることを特徴とする埋込型
半導体レーザ素子。 - 【請求項2】 前記突出状島領域の長手方向の両側壁面
側であって前記n型電流ブロック層とp型半導体基板と
の間に、このp型半導体基板とホモ接合化されるp型再
成長界面ホモ接合化層が形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の埋込型半導体レーザ素子。 - 【請求項3】 前記突出状島領域の長手方向の両側壁面
側であって前記p型電流ブロック層とn型平坦化層との
間に、このn型平坦化層とホモ接合化されるn型再成長
界面ホモ接合化層が形成されていることを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載の埋込型半導体レーザ素子。 - 【請求項4】下記の工程(イ)乃至(ヘ)を備えたこと
を特徴とする埋込型半導体レーザ素子の製造方法。
(イ)p型半導体基板の主面上に、このp型半導体基板
の主面側からp型クラッド層、半導体活性層、n型クラ
ッド層の夫々を有機金属熱分解反応気相成長法で順次積
層する工程、(ロ)前記n型クラッド層上にストライプ
状のマスクを形成する工程、(ハ)前記マスクをエッチ
ングマスクとして使用し、前記n型クラッド層、半導体
活性層、p型クラッド層の夫々に順次パターンニングを
施してストライプ状の突出状島領域を形成する工程、
(ニ)前記マスクをエッチングマスクとして使用し、前
記突出状島領域の半導体活性層の側壁面若しくはn型ク
ラッド層、p型クラッド層の夫々の側壁面を選択的に除
去して、前記突出状島領域の長手方向の両側壁面に凹状
若しくは凸状の段差部を形成する工程、(ホ)前記マス
クを選択成長用マスクとして使用し、前記突出状島領域
の長手方向の両側壁面側であって前記p型半導体基板の
主面上に、このp型半導体基板の主面側からp型再成長
界面ホモ接合化層、n型電流ブロック層、p型電流ブロ
ック層、n型再成長界面ホモ接合化層の夫々を有機金属
熱分解反応気相成長法で選択的に順次形成する工程、
(ヘ)前記マスクを除去した後、前記n型再成長界面ホ
モ接合化層上及びn型クラッド層上にn型平坦化層を有
機金属熱分解反応気相成長法で形成する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25392293A JPH07111360A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 埋込型半導体レーザ素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25392293A JPH07111360A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 埋込型半導体レーザ素子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07111360A true JPH07111360A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17257896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25392293A Pending JPH07111360A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 埋込型半導体レーザ素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07111360A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016031970A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | 三菱電機株式会社 | 光半導体装置 |
-
1993
- 1993-10-12 JP JP25392293A patent/JPH07111360A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016031970A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | 三菱電機株式会社 | 光半導体装置 |
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