JP2542570B2 - 光集積素子の製造方法 - Google Patents

光集積素子の製造方法

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【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、光集積素子、特に光導波路を集積する素子
の製造方法に関する。
(従来技術とその欠点) 半導体レーザ等が形成される活性層と、レーザ発振光
を導波する光導波路とが接続されて形成されている光集
積素子構造は、種々の光デバイスを同一基板上に形成
し、各デバイス間を光導波路で接続する形の光集積素子
を作製する上での基本構造である。第5図は光集積素子
の一例を示すものである。発振波長がλである第1の
半導体レーザ101と、発振波長がλである第2の半導
体レーザ102が同一のチップ100の中に形成され、この2
つの半導体レーザ101,102はY字形をした光導波路103に
接続されている。このY字形の光導波路からはλとλ
の光が出射する。半導体レーザ101,102を各々、独立
に変調することにより、この光集積素子は、波長多重伝
送用光源として用いることができる。従来の様に、波長
の異なる半導体レーザを複数個と、回折格子等を用いた
波長多重化光回路素子を用いて、波長多重伝送用光源部
を構成する場合に比べ大幅な軽量化、小形化、組立て工
数の軽減、信頼性の向上をはかることができるという利
点がある。このような光集積素子は、第6図の断面図に
示される様に、半導体レーザ101,102を構成する基本要
素であるInGaAsP活性層3と光導波路103を形成する基本
要素であるInGaAsP光ガイド層5とを良好に接続するこ
とにより作製が可能となる。従来は第6図に示す様に、
活性層3を含む二重ヘテロ接合ウエハを形成後エッチン
グマスクとなるSiO2膜10を形成し、p型InP層4、及び
活性層4を選択的に除去し、この部分にInGaAsP光ガイ
ド層5及びInPクラッド層6を液相エピタキシャル法な
どにより形成する方法を用いていた。この場合SiO2膜10
は、エピタキシャル成長阻止膜となるため、結晶成長
は、このSiO2膜10の上には生じない。従って、活性層3
と、光ガイド層5とを突き合せの形で接続することがで
きる。しかしながら、結晶成長が阻止されるSiO2膜10の
近傍では、平坦な表面上への結晶成長とは異なる様相を
示す。即ち一般に平坦部における場合よりも成長膜厚が
数倍も大きくなるため、第7図に示される様に、この部
分で突起状の形の成長形状となる。この様な成長形状を
有するウエハは、以後の種々のフォトリソグラフィある
いは電極形成工程においてプロセスが非常に難しく、例
えばフォトレジストの密着露光を行う場合に、突起部か
らウエハにクラックが入る、あるいは、突起部におい
て、所望のマスクパターンが得られない等の問題があっ
た。従って、活性層3と、光ガイド層5を接続するエピ
タキシャル成長を行う場合に表面が平坦となるような結
晶成長が可能な光集積素子構造が必要であった。
(発明の目的) 本発明は、以上の従来技術の欠点を解消する光集積素
子の製造方法を提供するものである。
(発明の構成) 本発明の光集積素子の製造方法は、平坦な基板に少な
くとも活性層、前記活性層の約2倍の層厚を持つクラッ
ド層を順次形成し、光導波路を形成する領域として、深
さにしてほぼ活性層まで絶縁マスクを用いて選択的にエ
ッチング除去した後に、前記活性層まで除去した領域に
前記活性層の端面と付き合わせる状態で光ガイド層を形
成し、続いて光閉じ込め層をその平坦部表面から基板ま
での厚さの前記クラッド層の平坦部表面から基板までの
厚さがほぼ同じになるように形成し、前記マスクを除去
して表面全体に覆う埋め込み層を形成した後に、半導体
レーザ構造及び光導波路構造を形成することを特徴とす
る (第1の実施例) 次に図面を用いて本発明を詳細に説明する。第1図
は、本発明の第1の実施例の、活性層3と光ガイド層5
とが接続されたウエハの断面図である。表面は、活性層
3と光ガイド層5とが接続される領域の上部において、
0.2μm程度の小さな隆起が見られるが、第6図の従来
例で示した場合では1μm程度以上であり、表面の平坦
性は大きく改善されている。第2図(a)〜(e)の断
面図を用いて、作製方法を説明する。結晶成長は、カー
ボンスライドボートを用いた通常の液相エピタキシャル
成長で行った。第2図(a)は、(001)面方位のn形I
nP基板1(Snドープ、キャリア濃度1×1018cm-3)上
に、n形InPバッファ層2(Snドープ、キャリア濃度5
×1017cm-3、厚さ1μm)、ノンドープInGaAsP活性層
3(発光波長にして1.3μm組成、膜厚0.1μm)、p型
InPクラッド層4(Znドープ、キャリア濃度1×1018cm
-3、膜厚0.2μm)を接続して積層した。結晶成長開始
温度は640℃である。次にウエハ表面に、SiO2膜10をCVD
で約0.3μmの厚さに形成後フォトレジストを用いて、
パターニングを行い部分的にSiO2膜10を除去し、更にそ
の下のp型InP層4、InGaAsP活性層3を、各々HCl系の
エッチング液、H2SO4とH2O2,H2Oの混合エッチング液に
より選択的に除去する。この形状が第2図(b)に示さ
れている。次に、InGaAsP光ガイド層5,ノンドープInP層
6を積層する液相エピタキシャル成長を行う。成長温度
は615℃である。成長を行う前に、ウエハ全体が高温の
水素雰囲気に曝されることで、表面の熱解離が生じる。
これを防止するため、ウエハ表面にInPの保護基板を近
接させて配置させた。InGaAsP光ガイド層5(発光波長
にして1.15μm組成)の平坦部での成長膜厚は0.2μ
m、又その上のノンドープInP層6の膜厚は0.2μmとし
た。第2図(c)に示す様にノンドープInP層6の膜厚
を0.2μmと薄くしたことにより、接続部11近傍の隆起
部12の膜厚は平坦部に対して0.4μm程度と小さく抑え
られた。
次に、SiO2膜10をフッ酸のエッチング液で除去した後
(この状態を第2図(d)に示す)、ウエハ表面全体に
p形InP埋め込み層7(Znドープ,キャリア濃度1×10
18cm-3)を積層させる液相エピタキシャル成長を行う。
成長温度は615℃である。この状態が第2図(e)であ
る。結晶成長に際し、表面の熱解離防止用のInP保護基
板を用いている。p形InP埋め込み層7の平坦部での成
長膜厚を0.8μmにして成長した時、隆起部12の上部で
の平坦部に対する高さは0.2μm程度に抑えられた。こ
れはp形InP埋め込み層7の成長に際し、隆起部12の上
部でのInPの成長が(001)面内で成長速度が速く、従っ
て、隆起部12の上部よりも側面での成長速度がが速いた
めに、p形InP埋め込み層7の表面では段差が小さくな
ることによる。この様に、表面に多少の段差があっても
その上部全体に亘ってp形InP埋め込み層7を積層する
ことで表面の平坦性が大きく改善することができた。
(第2の実施例) 第3図は、第1図で示す半導体構造を分布帰還形半導
体レーザ201と、光導波路103との集積素子へと適用した
本発明の第2の実施例を示す断面図である。第1回目の
液相エピタキシャル成長過程では、周期が約2000Åの回
折格子50が表面に形成されたn形InP基板1の上に0.2μ
m膜厚のn形InGaAsPバッファ層8(発光波長にして1.1
5μm組成,Snドープ,キャリア濃度8×107cm-3)が形
成されている。又、第2回目の液相エピタキシャル成長
では、成長部の表面に回折格子50が露出していることか
ら、表面を平坦化させるために約0.1μmの膜厚でn形I
nP平坦化層13(Snドープ,キャリア濃度7×1018cm-3
を、光ガイド層5の成長に先立って形成した。n形InP
平坦化層13の成長に際しては谷の部分での成長が速いた
め表面が平坦化された。p形InP埋め込み層7の膜厚は
1.5μmとした。また、p側オーミック電極20の形成を
容易にするためにp形InGaAsPコンタクト層9(膜厚0.5
μm,発光波長にして1.2μm組成,Znドープ,キャリア濃
度1×1019cm-3)を積層した。また活性層3の領域にの
み電流を注入するため幅10μmの所謂酸化膜ストライプ
電極構造を形成しSiO2絶縁膜30を電流注入領域35以外の
表面に積層させた。この構造の素子は分布帰還形半導体
レーザ201の共振器長を200μmとした時発振閾値が200m
A程度であり、発振スペクトル1.3μm付近では単一軸モ
ードであった。また、光導波路103側へ出射した光は約9
0%が光ガイド層5に結合されて、端面36側から出射し
た。以上の様に、分布帰還形半導体レーザ201と光導波
路103を良好に接続した光集積素子を形成することがで
きた。
(第3の実施例) 第4図は本発明の第3の実施例を示す断面図である。
第1図の第1の実施例と異なる点は、第1図にあるノン
ドープInP層6を積層していないことにある。この場合
活性層3の上部と光ガイド層5の上部とではp形InP層
埋め込み層7の表面に約0.2μmの段差が生じるが、表
面に種々のパターンを形成する場合におけるフォトレジ
スト工程は、平坦な表面の場合とほぼ同様に良好に行う
ことができた。
(その他の実施例) 以上、活性層3と光ガイド層5を接続する方法につい
て3種の実施例を示した。本発明はこの3種の実施例に
限定されるものではない。材料としてInGaAsP/InP系の
代わりにAlGaAs/GaAs系等の他の化合物混晶を用いるこ
ともできる。また、第4図に示す構造を用いて、第3図
に示す分布帰還系半導体レーザ201と光導波路103を集積
化することもできる。又本実施例では液相エピタキシャ
ル法を用いて説明したが、ハイドライドVPE法などを用
いることも可能である。
(発明の効果) 本発明による光集積素子の製造方法では活性層と光ガ
イド層との間の光の結合効率が良好であること、又、ウ
エハ表面が平坦となることから、結晶成長後のウエハ表
面のへフォトレジスト・パターニング工程が容易となる
こと、従って複数の光デバイスを光導波路で結いで同一
基板上へ形成する場合において、各素子間の光の結合が
良好となること、又、素子製作の歩留りが良好であるこ
と等の特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す断面図,第2図
(a)〜(e)は第1図の実施例を作製する工程を示す
図,第3図は本発明の第2の実施例を示す断面図,第4
図は本発明の第3の実施例を示す断面図,第5図は光集
積素子の構成図,第6図は半導体レーザと光導波路の接
続を示す断面模式図,第7図は、従来例を示す断面図で
ある。図中、1はn形InP基板,2はn形InPバッファ層,3
はInGaAsP活性層,4はp形InPクラッド層,5はInGaAsP光
ガイド層,6はノンドープInP層,7はp形InP埋め込み層,8
はn形InGaAsPバッファ層,9はp形InGaAsPコンタクト
層,10はSiO2膜,11は接続部,12は隆起部,13はn形InP平
坦化層,20はp側金属電極,21はn側金属電極,35は電流
注入領域,36は端面,50は回折格子,100は光集積素子チッ
プ,101,102は半導体レーザ,103は光導波路,201は分布帰
還形半導体レーザを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−788(JP,A) 特開 昭61−234585(JP,A) 特開 昭60−46087(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平坦な基板に少なくとも活性層、前記活性
    層の約2倍の層厚を持つクラッド層を順次形成し、光導
    波路を形成する領域として、深さにしてほぼ活性層まで
    絶縁マスクを用いて選択的にエッチング除去した後に、
    前記活性層まで除去した領域に前記活性層の端面と付き
    合わせる状態で光ガイド層を形成し、続いて光閉じ込め
    層をその平坦部表面から基板までの厚さと前記クラッド
    層の平坦部表面から基板までの厚さがほぼ同じになるよ
    うに形成し、前記マスクを除去して表面全体に覆う埋め
    込み層を形成した後に、半導体レーザ構造及び光導波路
    構造を形成することを特徴とする光集積素子の製造方
    法。
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