JPH11305863A - 操作力を可変とした操作レバー装置 - Google Patents

操作力を可変とした操作レバー装置

Info

Publication number
JPH11305863A
JPH11305863A JP12961398A JP12961398A JPH11305863A JP H11305863 A JPH11305863 A JP H11305863A JP 12961398 A JP12961398 A JP 12961398A JP 12961398 A JP12961398 A JP 12961398A JP H11305863 A JPH11305863 A JP H11305863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
operation lever
operating
lever
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12961398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Ishida
和久 石田
Toshiki Sakai
俊己 堺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP12961398A priority Critical patent/JPH11305863A/ja
Publication of JPH11305863A publication Critical patent/JPH11305863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の係合位置に保持された操作レバーに対
する操作力を任意に調整することができるようにする。 【解決手段】 操作レバー保持具42を構成するハウジ
ング44とパイロットポンプ31とを接続する油路43
の途中に可変減圧弁47を設け、可変減圧弁47を経由
してハウジング44に供給する圧油の設定圧力を、ボリ
ウムスイッチ49によって可変に設定する構成とする。
これにより、作業者がボリウムスイッチ49を手動操作
するだけで、係合ピン45が係合部材40の凹陥部に係
合するときの力を調整することができ、操作レバー38
を一の係合位置から他の係合位置に動かすときの操作力
を任意に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等に搭載された油圧アクチュエータを
操作するのに好適に用いられる操作力を可変とした操作
レバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧クレーンは、油圧モータに
よって回転駆動されるウインチ用ドラムを備え、このウ
インチ用ドラムを回転させてワイヤロープの巻取り、巻
出しを行うことにより吊荷作業等を行うようにしてい
る。そして、油圧クレーンの運転室内には、ウインチ用
ドラムを巻取り方向、巻出し方向に回転させる操作を行
うための操作レバー装置が配設されている。
【0003】ここで、この種の従来技術による操作レバ
ー装置は、基端側が支点となり先端側に設けられた把持
部により傾動操作される操作レバーと、この操作レバー
の基端側に設けられ、ウインチ用ドラムを停止状態に保
つための中立位置、巻取り方向に回転させるための巻取
り位置、巻出し方向に回転させるための巻出し位置に対
応した複数の係合位置を有する係合部材と、この係合部
材の各係合位置に選択的に係合することにより操作レバ
ーを任意の係合位置に保持する操作レバー保持機構とを
備えている。
【0004】そして、操作レバー保持機構は、係合部材
に設けられた複数の係合位置に係合するピンと、このピ
ンを係合位置に向けて付勢するばねとを有し、ピンが係
合位置に係合することにより、操作レバーを中立位置、
巻取り位置、巻出し位置のうち任意の係合位置に保持す
る構成となっている。
【0005】このため、操作レバーを一の係合位置から
他の係合位置に動かすときの操作力を調整する場合に
は、工具等を用いてピンを付勢するばねのばね力を調整
する煩雑な調整作業が必要となり、また、操作レバーの
操作力の調整範囲が狭いという問題がある。
【0006】また、例えば操作レバーを中立位置に保持
した状態で作業者が誤って操作レバーに接触し、操作レ
バーが作業者の意に反して中立位置から巻取り位置、あ
るいは巻出し位置に操作されてしまった場合には、ウイ
ンチ用ドラムが不用意に巻取り方向、あるいは巻出し方
向へと回転駆動されてしまうことになる。
【0007】このため、例えば実開平4−24114号
公報には、操作レバーを中立位置にロックするためのロ
ック装置が開示されており、このロック装置は、中立位
置に保持された操作レバーを挟む二股状のロック部材を
有し、このロック部材によって操作レバーを挟込むこと
により、作業者が誤って操作レバーに接触したとして
も、操作レバーの変位をロック部材によって禁止するこ
とができ、操作レバーの誤操作を確実に防止することが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術による操作レバーのロック装置では、いったんロッ
ク部材によって操作レバーを中立位置にロックすると、
例えば上部旋回体を旋回させたときに吊荷が建造物等に
衝突するのを回避するため、操作レバーを中立位置から
巻取り位置に動かすような緊急操作を行うときに、操作
レバーを操作するのに先立って、操作レバーに対するロ
ック状態を解除しなければならず、操作レバーを迅速に
操作することができないという問題がある。
【0009】また、他の従来技術として、例えば実開平
3−93925号公報には、操作レバーが所望の位置ま
で操作されたことを検知したときに、操作レバー保持機
構(ディテント機構)に圧油を供給することにより、こ
の操作レバー保持機構を駆動して操作レバーを保持する
構成となった操作レバー装置が開示されている。
【0010】しかし、この他の従来技術による操作レバ
ー装置では、操作レバー保持機構に供給される圧油の圧
力を任意に制御することができず、操作レバーに対する
保持力、即ち操作レバーの操作力を調整することができ
ないという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、操作レバーを一の係合位置から他の係合
位置に動かすときの操作力を任意に調整することができ
るようにした操作力を可変とした操作レバー装置を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明による操作力を可変とした操作レ
バー装置は、操作レバーと、前記操作レバーと同軸に設
けられ、複数個の係合位置を有する係合部材と、前記係
合部材の各係合位置に係合可能に設けられ、油圧源から
供給される圧油の圧力に応じて前記操作レバーを任意の
係合位置に保持する操作レバー保持機構と、前記操作レ
バー保持機構と油圧源との間に設けられ、前記操作レバ
ー保持機構に供給される圧油の圧力を制御することによ
り前記操作レバーを一の係合位置から他の係合位置に動
かすときの操作力を可変に調整する操作力調整手段とか
ら構成してなる。
【0013】このように構成したことにより、操作レバ
ー保持機構が係合部材の係合位置に係合したときに、操
作力調整手段が操作レバー保持機構に供給される圧油の
圧力を制御することにより、操作レバー保持機構が操作
レバーを係合位置に保持するときの保持力が調整される
ので、操作レバーを一の係合位置から他の係合位置に動
かすときの操作力を可変に調整することができる。
【0014】また、請求項2の発明は、操作レバー保持
機構は、油圧源からの圧油が給排されるハウジングと、
前記ハウジングに変位可能に設けられ圧油の給排に応じ
た力で前記係合部材の係合位置に係合するピンとから構
成し、操作力調整手段は、前記操作レバー保持機構のハ
ウジングと油圧源との間を接続する油路の途中に設けら
れ、外部からの信号に応じて前記ハウジングに供給する
圧油の圧力を制御する圧力制御弁と、手動操作に応じて
前記圧力制御弁に出力される信号を変化させ、前記圧力
制御弁による設定圧力を可変に設定する圧力設定手段と
から構成したことにある。
【0015】このように構成したことにより、圧力設定
手段に対する手動操作に応じて圧力制御弁による設定圧
力が変化し、操作レバー保持機構のハウジングに供給さ
れる圧油の圧力が設定されるので、操作レバー保持機構
のピンが係合部材の係合位置に係合するときの力が、圧
力設定手段による設定圧力に応じて変化する。このた
め、圧力設定手段を設定操作するだけで、操作レバーを
一の係合位置から他の係合位置に動かすときの操作力を
容易に調整することができる。
【0016】さらに、請求項3の発明は、操作レバー
は、油圧アクチュエータに供給される圧油の方向を切換
える方向切換弁を操作するための減圧弁型パイロット弁
に付設する構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、油圧アク
チュエータを駆動すべく操作レバーによって減圧弁型パ
イロット弁を操作するときに、操作レバーの操作力を可
変に調整することができる。
【0018】また、請求項4の発明は、圧力設定手段
は、操作レバーと共に建設機械の運転室内に設ける構成
としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、作業者が
運転室内で操作レバーを操作するときに、圧力設定手段
をも手動操作することができ、適宜に操作レバーの操作
力を調整することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械の操
作レバー装置の実施の形態を、油圧クレーンに搭載され
たウインチ用ドラムの操作レバー装置に適用した場合を
例に挙げ、図1ないし図6を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0021】図1において、1は下部走行体、2は下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
上部旋回体2には、運転室3、機械室4、カウンタウエ
イト5、およびガイドシーブ6Aを有するA型フレーム
6等が設けられている。また、上部旋回体2には、主巻
ドラム7、補巻きドラム8およびブーム俯仰ドラム9が
設けられ、主巻きドラム7は後述の油圧モータ21と共
にウインチを構成し、補巻きドラム8およびブーム俯仰
ドラム9も油圧モータ(図示せず)等と共にウインチを
構成するものである。
【0022】10は基端側が上部旋回体2の前側に俯仰
動可能に取付けられたブームで、ブーム10は骨組み構
造をなし、その先端側には後述の主巻きロープ12が巻
回される複数枚のシーブ11,11,…(2枚のみ図
示)が回転可能に取付けられている。
【0023】12は一端側が主巻きドラム7に巻回され
た主巻きロープで、この主巻きロープ12の他端側は、
各シーブ11に順次巻回された後に下方に垂下し、その
端部には吊荷フック13が取付けられている。そして、
主巻きドラム7によって主巻きロープ12を巻取り、巻
出すことにより、吊荷フック13がブーム10の先端側
で昇降し、吊荷作業を行う構成となっている。
【0024】14は一端側がブーム俯仰ドラム9に巻回
されたブーム俯仰ロープで、ブーム俯仰ロープ14の他
端側は、A型フレーム6のガイドシーブ6Aを介してブ
ライドル15の各シーブとハンガ16の各シーブ(いず
れも図示せず)との間に巻回された後、例えばハンガ1
6に掛止めされている。また、ブライドル15にはペン
ダントロープ17の一端側が取付けられ、ペンダントロ
ープ17の他端側はブーム10の先端側に取付けられて
いる。そして、ブーム俯仰ドラム9によってブーム俯仰
ロープ14を巻取り、巻出すことにより、ブライドル1
5がハンガ16に対して接近、離間し、ペンダントロー
プ17を介してブーム10が俯仰動する構成となってい
る。
【0025】21は主巻きドラム7を回転駆動する油圧
アクチュエータとしての油圧モータを示し、油圧モータ
21は、図2に示すように、後述の油圧ポンプ22から
圧油が給排されることにより主巻きドラム7を回転駆動
し、主巻きロープ12の巻取り、巻出しを行うものであ
る。
【0026】22はタンク23と共に主油圧源を構成す
るメインの油圧ポンプで、油圧ポンプ22は、機械室4
内に配設された原動機(図示せず)によって駆動され、
タンク23から吸込んだ作動油を高圧の圧油として吐出
するものである。そして、油圧ポンプ22は、一対の主
管路24A,24Bを介して油圧モータ21に接続され
ている。
【0027】25は油圧ポンプ22とタンク23との間
に設けられたリリーフ弁を示し、リリーフ弁25は油圧
ポンプ22の最大吐出圧を設定し、油圧回路内に過剰圧
が発生するのを防止するものである。
【0028】26は主管路24A,24Bの途中に設け
られた方向切換弁を示し、方向切換弁26には、油圧パ
イロット部26A,26Bが設けられている。ここで、
方向切換弁26は、常時は中立位置(イ)を保持し、油
圧パイロット部26Aにパイロット圧が供給されたとき
には中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換えられ、
油圧パイロット部26Bにパイロット圧が供給されたと
きには中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えられ
るものである。
【0029】そして、方向切換弁26が中立位置(イ)
から切換位置(ロ)に切換えられたときには、油圧ポン
プ22からの圧油が主管路24Aを通じて油圧モータ2
1に供給されることにより、油圧モータ21が矢印A方
向に回転し、主巻きドラム7が巻出し方向に回転駆動さ
れる。また、方向切換弁26が中立位置(イ)から切換
位置(ハ)に切換えられたときには、油圧ポンプ22か
らの圧油が主管路24Bを通じて油圧モータ21に供給
されることにより、油圧モータ21が矢印B方向に回転
し、主巻きドラム7が巻取り方向に回転駆動される構成
となっている。
【0030】27は油圧モータ21と方向切換弁26と
の間に位置して主管路24Bの途中に設けられたカウン
タバランス弁で、カウンタバランス弁27は、方向切換
弁26を切換位置(ロ)に切換えたときに主管路24A
側の圧力が設定圧以上に上昇するまでは主管路24Bを
遮断し、例えば吊荷等の慣性力によって油圧モータ21
が矢印A方向に空転することにより、主巻きドラム7か
ら主巻きロープ12が不用意に巻出されるのを抑えるも
のである。
【0031】28はカウンタバランス弁27をバイパス
して主管路24Bの途中に接続されたチェック弁を示
し、チェック弁28は、方向切換弁26を切換位置
(ハ)に切換えたときに、油圧ポンプ22からの圧油が
カウンタバランス弁27をバイパスして油圧モータ21
に供給されるのを許し、逆向きの流れを阻止するもので
ある。
【0032】29は油圧モータ21とカウンタバランス
弁27との間に位置して各主管路24A,24B間を連
通する油路、30は油路29の途中に設けられたリリー
フ弁をそれぞれ示し、リリーフ弁30のリリーフ設定圧
は、上述したメインのリリーフ弁25よりも大きく設定
されている。そして、リリーフ弁30は、油圧モータ2
1が矢印B方向に回転して主巻きドラム7に主巻きロー
プ12が巻取られるときに、例えば主巻きロープ12が
段落ちを生じて主管路24B内の圧力が急激に増大した
場合に、主管路24B内の過剰圧を油路29を通じて主
管路24A側にリリーフするものである。
【0033】31はタンク23と共にパイロット油圧源
を構成するパイロットポンプで、パイロットポンプ31
の吐出側はポンプ管路32を介して後述の減圧弁型パイ
ロット弁33に接続されている。
【0034】33は方向切換弁26を中立位置(イ)か
ら切換位置(ロ)、(ハ)に切換えるための減圧弁型パ
イロット弁で、減圧弁型パイロット弁33は、巻出し側
の減圧弁部33Aと巻取り側の減圧弁部33Bとを有
し、減圧弁部33A,33Bのポンプポートはポンプ管
路32を介してパイロットポンプ31に接続され、減圧
弁部33A,33Bのタンクポートはタンク管路34を
介してタンク23に接続されている。そして、減圧弁部
33Aの出力ポートはパイロット管路35を介して方向
切換弁26の油圧パイロット部26Aに接続され、減圧
弁部33Bの出力ポートはパイロット管路36を介して
方向切換弁26の油圧パイロット部26Bに接続されて
いる。
【0035】37は減圧弁型パイロット弁33を操作す
るために設けられた操作レバー装置を示し、操作レバー
装置37は、後述する操作レバー38、係合部材40、
操作レバー保持具42、可変減圧弁47、およびボリウ
ムスイッチ49等から大略構成されている。
【0036】38は作業者等によって傾動操作される操
作レバーで、操作レバー38は、図2ないし図4に示す
ように、係合部材40を介して支持軸39によって軸支
され、先端側に設けられた把持部38Aを操作すること
により、支持軸39を中心として巻出し方向(矢印a方
向)、または巻取り方向(矢印b方向)に傾動操作され
るものである。
【0037】40は操作レバー38の基端側に一体に設
けられた係合部材で、係合部材40は、支持軸39を中
心として操作レバー38と同軸に傾動するものである。
ここで、係合部材40は、図3に示すように、係合位置
としての3個のV字状の凹陥部40A,40B,40C
を有している。また、係合部材40と減圧弁型パイロッ
ト弁33の各減圧弁部33A,33Bとの間にはばね4
1,41が設けられ、操作レバー38は、常時は各ばね
41によって図2に示す中立位置を保持する構成となっ
ている。
【0038】そして、操作レバー38を巻出し方向に傾
動させたときには、パイロット管路35を通じて方向切
換弁26の油圧パイロット部26Aにパイロット圧が供
給され、操作レバー38を巻取り方向に傾動させたとき
には、パイロット管路36を通じて方向切換弁26の油
圧パイロット部26Bにパイロット圧が供給される構成
となっている。
【0039】42は係合部材40の各凹陥部40A,4
0B,40Cに対向して配設された操作レバー保持具を
示し、操作レバー保持具42は、図3に示すように、係
合部材40に対して固定され、油路43を通じてパイロ
ットポンプ31からの圧油が給排されるハウジング44
と、基端側がハウジング44内に変位可能に設けられ、
先端側がハウジング44の外部に突出したピン45とを
有し、ハウジング44内には、ピン45をハウジング4
4から突出する方向に付勢するばね46が配設されてい
る。
【0040】そして、ピン45は、ハウジング44内に
油路43を通じて給排されるパイロットポンプ31から
の圧油の圧力に応じた力をもって、係合部材40に設け
られた各凹陥部40A,40B,40Cに選択的に係合
する。そして、ピン45は、凹陥部40Aに係合したと
きには操作レバー38を中立位置に保持し、凹陥部40
Bに係合したときには操作レバー38を巻取り位置に保
持し、凹陥部40Cに係合したときには操作レバー38
を巻出し位置に保持する構成となっている。
【0041】47は油路43の途中に設けられた圧力制
御弁としての可変減圧弁を示し、可変減圧弁47のパイ
ロット部47Aには、コントローラ48の出力側が接続
されている。そして、可変減圧弁47は、コントローラ
48からパイロット部47Aに出力される信号に応じて
パイロットポンプ31からの圧油の圧力を減圧し、ハウ
ジング44内に供給する油圧の圧力を設定することによ
り、ピン45による操作レバー38に対する保持力を可
変に調整するものである。
【0042】49はコントローラ48の入力側に接続さ
れた圧力設定手段としてのボリウムスイッチで、ボリウ
ムスイッチ49は、手動操作に応じてコントローラ48
から可変減圧弁47のパイロット部47Aに出力される
信号を変化させ、可変減圧弁47による設定圧力を可変
に設定するものである。そして、ボリウムスイッチ49
は、操作レバー38と共に運転室3内に配設され、例え
ば操作レバー38を操作する作業者によって手動操作さ
れる構成となっている。
【0043】ここで、ボリウムスイッチ49を最少値に
設定した場合には、可変減圧弁47による設定圧力が最
少(タンク圧)となり、操作レバー保持具42による操
作レバー38の保持力、即ち操作レバー38の操作力が
最少となる。一方、ボリウムスイッチ49を最大値に設
定した場合には、可変減圧弁47による設定圧力が最大
となり、操作レバー保持具42による操作レバー38の
保持力、即ち操作レバー38の操作力が最大となる。そ
して、本実施の形態では、操作レバー38の最大の操作
力が、大きな人力によって操作レバー38を操作し得る
程度の力、例えば20kg程度に設定される構成となっ
ている。
【0044】本実施の形態による操作レバー装置37は
上述の如き構成を有するもので、以下、その作動につい
て説明する。
【0045】まず、吊荷作業を行う場合には、ブーム1
0の先端側から垂下した主巻きロープ12の吊荷フック
13に吊荷を掛止めし、操作レバー38を巻出し方向、
または巻取り方向に傾動させ、油圧モータ21によって
主巻きドラム7を巻出し方向、または巻取り方向に回転
させることにより、吊荷フック13に掛止めされた吊荷
を所望の高さ位置に吊上げる。そして、例えば操作レバ
ー38を中立位置に切換えて吊荷を一定の高さ位置に保
持した状態で、ブーム10を俯仰動させつつ上部旋回体
2を旋回させることにより、吊荷を所望の場所へと搬送
する。
【0046】ここで、操作レバー38を中立位置に切換
えたときには、係合部材40に設けた凹陥部40Aに、
操作レバー保持具42のピン45が係合することによ
り、操作レバー38が中立位置を保持する。
【0047】この状態で、作業者がボリウムスイッチ4
9を最大値に設定すると、コントローラ48から可変減
圧弁47のパイロット部47Aに信号が出力され、可変
減圧弁47による設定圧力が最大となってハウジング4
4内にパイロットポンプ31からの圧油が供給される。
これにより、ピン45が係合部材40の凹陥部40Aに
係合するときの力が最大となり、操作レバー38の操作
力が、例えば20kg程度に増大する。このため、例え
ば作業者が誤って操作レバー38に接触したとしても、
操作レバー38が作業者の意に反して中立位置から巻出
し位置あるいは巻取り位置へと変位してしまうのを確実
に防止でき、安定した吊荷作業を行うことができる。
【0048】一方、操作レバー38を中立位置に保持
し、吊荷を一定の高さ位置に吊下げた状態で上部旋回体
2を旋回させるときに、例えば吊荷が建造物等と干渉す
る虞が生じた場合には、作業者は操作レバー38を迅速
に中立位置から巻取り位置に切換えて主巻きロープ12
を主巻きドラム7に巻取る作業を行う必要がある。
【0049】この場合、操作レバー38に対する操作力
は、大きな人力によって操作し得る20kg程度に設定
されているため、作業者が力いっぱい操作レバー38を
操作することにより、操作レバー38を中立位置から巻
取り位置ヘと動かすことができ、主巻きロープ12を主
巻きドラム7に巻取って吊荷を上昇させることにより、
吊荷が建造物等と干渉するのを回避することができる。
【0050】このため、例えば機械的なロック機構によ
って操作レバーを中立位置にロックする場合に比較し
て、操作レバーに対するロックを解除する動作を不要に
でき、操作レバー38を迅速に中立位置から巻取り位置
ヘと動かすことにより、上述の如き操作レバー38の緊
急操作に対応することができる。
【0051】次に、操作レバー38を中立位置から巻出
し位置、あるいは巻取り位置へと操作するときには、作
業者がボリウムスイッチ49の設定値を最大値から減少
する方向に向けて手動操作する。これにより、可変減圧
弁47による設定圧力が減少し、ハウジング44内に供
給されるパイロットポンプ31からの圧油の圧力が減少
するため、ピン45が係合部材40の凹陥部40Aに係
合するときの力が減少する。このため、操作レバー38
の操作力が減少し、作業者は容易に操作レバー38を操
作できるようになる。
【0052】かくして、本実施の形態によれば、操作レ
バー保持具42を構成するハウジング44とパイロット
ポンプ31とを接続する油路43の途中に可変減圧弁4
7を設け、可変減圧弁47を通じてハウジング44に供
給される圧油の設定圧力を、ボリウムスイッチ49によ
って可変に設定する構成としたので、作業者がボリウム
スイッチ49を手動操作することにより、ハウジング4
4内に供給されるパイロットポンプ31からの圧油の圧
力を調整できる。これにより、ピン45が係合部材40
の凹陥部40A〜40Cに係合するときの力を調整する
ことができ、操作レバー保持具42による操作レバー3
8の保持力、即ち操作レバー38に対する操作力を任意
に調整することができる。
【0053】また、ハウジング44内に供給される圧油
の圧力によって操作レバー38の操作力を調整する構成
であるため、例えば係合部材40の凹陥部40Bにピン
45を係合させて操作レバー38を巻出し位置に保持し
た後、原動機を停止させた場合には、ハウジング44内
の圧力がタンク圧程度に低下し、ピン45が凹陥部40
Bに係合するときの力が、ばね46のばね力のみに依存
するようになる。
【0054】このため、例えば係合部材40と減圧弁型
パイロット弁33の各減圧弁部33A,33Bとの間に
設けたばね41のばね力を、ハウジング44内に設けら
れたばね46に比較して充分に大きく設定した場合に
は、仮に操作レバー38を巻出し位置に保持したままで
原動機を停止させたとしても、操作レバー38をばね4
1によって確実に中立位置に戻すことができる。これに
より、再び原動機を作動させたときには、操作レバー3
8が確実に中立位置に保持されることとなり、原動機を
作動させると同時に不用意に主巻きドラム7が回転して
しまうのを防止できるため、安全性の向上にも寄与する
ことができる。
【0055】この場合、図3に示す係合部材40に代え
て、例えば図5に示す変形例の如き形状を有する係合部
材51を用いることにより、操作レバー38を一層確実
に中立位置に戻すことができる。
【0056】即ち、係合部材51は、係合部材40と同
様に、操作レバー保持具42のピン45が係合する3個
の凹陥部51A,51B,51Cを有し、ピン45が凹
陥部51Aに係合したときには操作レバー38が中立位
置に保持され、ピン45が凹陥部51B、51Cに係合
したときには操作レバー38が巻取り位置、巻出し位置
に保持される構成となっている。
【0057】しかし、本変形例による係合部材51で
は、凹陥部51Bから凹陥部51Aに連なる面と、凹陥
部51Cから凹陥部51Aに連なる面とが滑らかな円弧
面52,52として形成されている。このため、ピン4
5がいったん凹陥部51Bあるいは凹陥部51Cから離
脱すると、ピン45は円弧面52に沿って案内され、凹
陥部51Aに確実に係合するようになる。従って、仮に
操作レバー38を巻出し位置、あるいは巻取り位置に保
持したままで原動機を停止させたとしても、操作レバー
38を中立位置に確実に戻すことができる。
【0058】なお、上述した実施の形態では、ボリウム
スイッチ49を最大値に設定したときに、操作レバー3
8に対する操作力が20kg程度に設定されるものとし
て述べたが、ボリウムスイッチ49を最大値に設定した
ときの操作レバー38に対する操作力は、例えばコント
ローラ48内のロムを変更することにより、作業者の腕
力等に応じて適宜に変更することができるものである。
【0059】また、上述した実施の形態では、操作レバ
ー38が、その基端側に一体に設けられた係合部材40
を介して支持軸39に軸支される構成を例に挙げたが、
例えば図6に示す変形例のように、操作レバー38′と
係合部材40′とを溶接等によって並列に接合した状態
で、両者を支持軸39に軸支する構成としてもよい。
【0060】さらに、上述した実施の形態では、主巻き
ドラム7を駆動する油圧モータ21用の操作レバー装置
37に適用した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限
るものではなく、例えばブーム俯仰ドラム9を駆動する
油圧モータ、上部旋回体2を旋回駆動する油圧モータ等
の種々の油圧アクチュエータを操作するための操作レバ
ー装置に広く適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、操作レバー保持機構が係合部材に設けた係合位置
に係合したとき、操作力調整手段が操作レバー保持機構
に供給される圧油の圧力を制御することにより、操作レ
バー保持機構による操作レバーの保持力、即ち操作レバ
ーの操作力を可変に調整することができる構成としたの
で、操作レバーを任意の係合位置に保持した状態で、操
作力調整手段によって操作レバーの操作力を増大させる
ことにより、例えば不用意に操作レバーに接触したとし
ても操作レバーが誤操作されるのを防止できる。
【0062】この場合、操作レバー保持機構に供給され
る圧油の圧力によって、操作レバーの操作力を人力によ
って操作し得る程度の力に調整しておくことにより、例
えば機械的なロック装置等によって操作レバーを保持す
る場合に比較して、操作レバーに対する緊急操作にも迅
速に対応することができる。また、一の係合位置に保持
された操作レバーを他の係合位置に動かす場合には、操
作力調整手段によって操作レバーの操作力を減少させる
ことにより、操作レバーを容易に操作することができ
る。
【0063】また、請求項2の発明によれば、圧力設定
手段の設定操作に応じて圧力制御弁による設定圧力を変
化させ、操作レバー保持機構のハウジングに供給される
圧油の圧力を制御することにより、操作レバー保持機構
のピンが係合部材の係合位置に係合するときの力を調整
できる構成としたので、圧力設定手段によって圧力制御
弁による設定圧力を調整するだけで、操作レバー保持機
構による操作レバーの保持力、即ち操作レバーの操作力
を容易に調整することができる。
【0064】さらに、請求項3の発明によれば、操作レ
バーは、油圧アクチュエータに供給される圧油の方向を
切換える方向切換弁を操作するための減圧弁型パイロッ
ト弁に付設する構成としたので、油圧アクチュエータを
駆動すべく操作レバーによって減圧弁型パイロット弁を
操作するときに、操作レバーの操作力を可変に調整する
ことができる。
【0065】また、請求項4の発明によれば、圧力設定
手段は、操作レバーと共に建設機械の運転室内に設ける
構成としたので、作業者が運転室内で操作レバーを操作
するときに、圧力設定手段をも手動操作することがで
き、適宜に操作レバーの操作力を調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による操作レバー装置が適用される油圧
クレーンを示す正面図である。
【図2】図1中の主巻きドラムを回転駆動する油圧モー
タ、操作レバー装置等を示す油圧回路図である。
【図3】図2中の操作レバー、係合部材、操作レバー保
持具等を示す要部拡大図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた操作レバーお
よび係合部材の縦断面図である。
【図5】係合部材の変形例を示す図3と同様の要部拡大
図である。
【図6】操作レバーおよび係合部材の変形例を示す図4
と同様の縦断面図である。
【符号の説明】
21 油圧モータ(油圧アクチュエータ) 33 減圧弁型パイロット弁 37 操作レバー装置 38 操作レバー 40,51 係合部材 40A,40B,40C,51A,51B,51C 凹
陥部(係合位置) 42 操作レバー保持具(操作レバー保持機構) 43 油路 44 ハウジング 45 ピン 47 可変減圧弁(圧力制御弁) 49 ボリウムスイッチ(圧力設定手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーと、前記操作レバーと同軸に
    設けられ、複数個の係合位置を有する係合部材と、前記
    係合部材の各係合位置に係合可能に設けられ、油圧源か
    ら供給される圧油の圧力に応じて前記操作レバーを任意
    の係合位置に保持する操作レバー保持機構と、前記操作
    レバー保持機構と油圧源との間に設けられ、前記操作レ
    バー保持機構に供給する圧油の圧力を制御することによ
    り前記操作レバーを一の係合位置から他の係合位置に動
    かすときの操作力を可変に調整する操作力調整手段とか
    ら構成してなる操作力を可変とした操作レバー装置。
  2. 【請求項2】 前記操作レバー保持機構は、油圧源から
    の圧油が給排されるハウジングと、前記ハウジングに変
    位可能に設けられ圧油の給排に応じた力で前記係合部材
    の係合位置に係合するピンとから構成し、 前記操作力調整手段は、前記操作レバー保持機構のハウ
    ジングと油圧源との間を接続する油路の途中に設けら
    れ、外部からの信号に応じて前記ハウジングに供給する
    圧油の圧力を制御する圧力制御弁と、手動操作に応じて
    前記圧力制御弁に出力される信号を変化させ、前記圧力
    制御弁による設定圧力を可変に設定する圧力設定手段と
    から構成してなる請求項1に記載の操作力を可変とした
    操作レバー装置。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーは、油圧アクチュエータ
    に供給される圧油の方向を切換える方向切換弁を操作す
    るための減圧弁型パイロット弁に付設する構成としてな
    る請求項1または2に記載の操作力を可変とした操作レ
    バー装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力設定手段は、前記操作レバーと
    共に建設機械の運転室内に設ける構成としてなる請求項
    1または2に記載の操作力を可変とした操作レバー装
    置。
JP12961398A 1998-04-23 1998-04-23 操作力を可変とした操作レバー装置 Pending JPH11305863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12961398A JPH11305863A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 操作力を可変とした操作レバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12961398A JPH11305863A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 操作力を可変とした操作レバー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11305863A true JPH11305863A (ja) 1999-11-05

Family

ID=15013804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12961398A Pending JPH11305863A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 操作力を可変とした操作レバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11305863A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011105037A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 川崎重工業株式会社 操作装置
JP2021042018A (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 株式会社タダノ ブームの操作システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011105037A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 川崎重工業株式会社 操作装置
JP2011180655A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Kawasaki Heavy Ind Ltd 操作装置
KR101322053B1 (ko) * 2010-02-26 2013-10-28 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 조작 장치
US9027597B2 (en) 2010-02-26 2015-05-12 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Operating device
JP2021042018A (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 株式会社タダノ ブームの操作システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022163414A1 (ja) クレーンの旋回制御装置およびこれを備えたクレーン
JPH11305863A (ja) 操作力を可変とした操作レバー装置
JP2003095584A (ja) タワークレーンの安全装置
JPH0812296A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JPH10129980A (ja) 油圧タグライン装置を有するクレーン
JP3731775B2 (ja) 作業機のウインチ装置
JP2003322103A (ja) 昇降制御装置
JPWO2017164371A1 (ja) 油圧システム
JP2636323B2 (ja) 建設用タワークレーンの旋回速度制御装置
JP2003040580A (ja) ブーム作業機の破損防止装置
JP2000318982A (ja) クレーンのマスト保持装置
JP4828055B2 (ja) 油圧アクチュエータの遠隔制御装置
JP3326116B2 (ja) ロープウインチの制御装置
JP2702058B2 (ja) 油圧ウインチの駆動制御方法及び装置
JP2022115073A (ja) クレーンの旋回制御装置およびこれを備えたクレーン
JP3073150B2 (ja) クレーンの油圧制御装置
JP5097319B2 (ja) クレーンのフック格納制御装置
JP2001048479A (ja) 移動式クレーンのウィンチ装置
JPH10114495A (ja) クレーン用ウインチ装置
JP2002226175A (ja) クレーンのジブ起伏制御装置
JP3658327B2 (ja) ウインチ制御装置
JPH08231191A (ja) 可動ウインチ機構の安全装置
JP2000044175A (ja) 移動式クレーンの吊具格納装置
JP2001354386A (ja) ウインチの油圧回路
JP2005053641A (ja) デリック式荷役装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060808

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02