JPH11304894A - 磁気検出装置とその製造方法 - Google Patents

磁気検出装置とその製造方法

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JPH11304894A
JPH11304894A JP10113893A JP11389398A JPH11304894A JP H11304894 A JPH11304894 A JP H11304894A JP 10113893 A JP10113893 A JP 10113893A JP 11389398 A JP11389398 A JP 11389398A JP H11304894 A JPH11304894 A JP H11304894A
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JP10113893A
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English (en)
Inventor
Izuru Shinjo
出 新條
Takuji Nada
拓嗣 名田
Yasuyoshi Hatazawa
康善 畑澤
Naoki Hiraoka
直樹 平岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで生産性が良く、かつ、信頼性の高
い磁気検出装置とその製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 コネクタ8とベース6とを別個に作製
し、コネクタ8とベース6とを電気的に接続とするとと
もに、ベース6の圧入部6kに切り欠き部6aを設けて
ケース7内全体に熱硬化性の樹脂接着剤9を充填するよ
うにした。更に、樹脂接着剤9が漏れることを防止する
ためのくぼみ7bをケース7の開口部7aに設けるとと
もに、このくぼみ7bと開口部7aとの間に切り欠き7
cを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁界を検出する
磁気検出装置に関し、特に磁性体の回転等による磁界の
変化を検出する磁気装置とその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の磁気検出装置を示す構成図
であり、(a)図は上面図、(b)図はそのA−A断面
図である。この磁気検出装置は、磁界を検出する磁気抵
抗素子(以下、MR素子という)1と、上記MR素子1
にバイアス磁界を与える磁石2と、MR素子1の出力波
形から外来ノイズを除去するための複数の電子部品3か
ら構成される保護回路4と、上記電子部品3を実装する
リードフレーム5と、上記MR素子1,磁石2,リード
フレーム5を保持するベース6と、上記ベース6を保護
するケース7と、上記ベース6と一体に構成され上記M
R素子1の出力信号を外部に出力するコネクタ8とを備
えている。上記ベース6は、上記リードフレーム5に保
護回路4を構成する電子部品3を実装した後、磁石2と
ともにインサート成形されるもので、上記MR素子1
は、ベース6の形成後、コネクタ8が一体的に構成され
たベース6上に露出しているリードフレーム5の素子取
り付け部5kに半田付けにより取り付けられる。MR素
子1の取り付け後、上記ベース6は、ケース7の圧入孔
7kに圧入され、ベース6の上部(同図(b)の左側)
に設けられた圧入部6kにおいて固定される。なお、上
記圧入部6kの周囲には液状パッキンPが塗布されてお
り、ケース7の内部7sは密閉構造となっている。更
に、ベース6をケース7に対し確実に固定するために、
ケース7の上部に熱硬化性の樹脂接着剤9を充填してい
る(同図の斜線部)。MR素子1は、図9に示すよう
に、セラミック等の基板1a上に磁気抵抗効果の大きな
パーマロイ等の磁性材料から成る薄膜状の磁気抵抗パタ
ーン1bを形成したもので、上記磁気抵抗パターン1b
の抵抗値は、磁気抵抗パターン1bに印加される磁界の
大きさにより変化する。そこで、上記MR素子1を、例
えば、外周部に凹凸を有し回転軸Jの周りに回転する磁
性回転体50に対して所定の間隙をもって配置し、上記
磁性回転体50から受ける磁界の強度あるいは磁界強度
の変化を検出することにより、上記磁性回転体50の回
転位置あるいは回転速度を求めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気検出装置では、コネクタ8とベース6とは一体
的に構成されていたので、形状が複雑で、装置を製造す
るときに使用される金型の製作コストが高いという問題
点があった。その上、コネクタ8の形状やコネクタ8の
ケース7に対する位置を変更する場合には、ベース6と
コネクタ8とを一体化して製造する金型を新規に製作す
る必要があり、装置のコストが更に上昇するという問題
点があった。また、ベース6をケース7に圧入する際、
ケース7の内部を空洞としてベース6を密閉する構造と
していたため、ケース内のMR素子1を湿気や塵埃等か
ら確実に保護するためには、圧入部6kの周囲に液状パ
ッキンPを塗布する必要があり、そのため、生産性が悪
化しコストが上昇するという問題点があった。更に、ケ
ース7上部に熱硬化性の樹脂接着剤9を充填する際に、
樹脂接着剤9がケース7から溢れてケース7の側面に付
着することが多く、このため、チェック工程を設けて上
記付着した樹脂接着剤9を取り除く必要があり、生産コ
ストが上昇するという問題点があった。また、磁気検出
装置の特性を向上させるためには、MR素子1を磁石2
の正面に配置させる必要があるが、MR素子1と上記磁
石2を保持するベース6とは別体に作製されるため、M
R素子1を上記磁石2の正面の所定の箇所に位置するよ
うにしながら、ベース6上に露出しているリードフレー
ム5に上記MR素子1を半田付けにより固定しなければ
ならず、生産性が悪化し、コストが上昇するという問題
点があった。更には、図10(a),(b)に示すよう
に、リードフレーム5上のランド部5aに予め塗布し
た、電子部品3(同図(b)の斜線部)を実装するため
の半田Sが、電子部品3の半田付け時に流れてしまうこ
とがあり、装置の信頼性が低下するという問題点があっ
た。なお、比較のため、図10のリードフレーム5の形
状は、後述する、本発明のリードフレームと類似の形状
とした。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、低コストで生産性が良く、か
つ、信頼性の高い磁気検出装置とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
磁気検出装置の製造方法は、磁界を検出する磁気検出素
子を保持するベースと、上記磁気検出素子の出力信号を
外部に出力するコネクタとを別個に作製した後、上記磁
気検出素子と上記コネクタとを電気的に接続するように
したことを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の磁気検出装置は、磁
気検出素子を保持するベースと、上記ベースを収納する
ケースと、上記磁気検出素子の出力信号を外部に出力す
る、上記ベースと別個に作製され上記ベースとの接続部
を有するコネクタとを備えたものである。
【0007】請求項3記載の磁気検出装置は、ケース内
に樹脂を充填したものである。
【0008】請求項4記載の磁気検出装置は、ケース
に、ベースを圧入するための圧入孔を設けるとともに、
上記ベースの圧入部に上記樹脂を注入するための切り欠
き部または貫通孔を設けたものである。
【0009】請求項5記載の磁気検出装置は、ベースの
凹凸部にテーパを設けたものである。
【0010】請求項6記載の磁気検出装置は、ケースの
開口部の周囲にくぼみを設けたものである。
【0011】請求項7記載の磁気検出装置は、ケースの
開口部とくぼみとの間に切り欠きを設けたものである。
【0012】請求項8記載の磁気検出装置は、ベースを
形成する樹脂と、磁気検出素子及び磁気検出素子の出力
端子との間に、上記ベースを形成する樹脂が介在しない
ように、上記ベースを構成したものである。
【0013】請求項9記載の磁気検出装置は、リードフ
レームのランド部に、上記ランド部に隣接して連結され
た折り曲げ部を設け、上記折り曲げ部を上記ランド部上
に重ねて、ランド部を二重構造としたものである。
【0014】請求項10記載の磁気検出装置は、リード
フレームのランド部に半田のぬれ性の高い金属を付着さ
せたものである。
【0015】請求項11記載の磁気検出装置は、リード
フレームのランド部周辺に、上記ランド部より半田のぬ
れ性が低い領域を形成したものである。
【0016】請求項12記載の磁気検出装置は、上記半
田のぬれ性が低い領域をレジスト材により形成したもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来
例と共通する部分については同一符号を用いて説明す
る。
【0018】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係わる磁気検出装置の構成を示す図で、(a)図
は上面図、(b)図はそのA−A断面図である。図1に
おいて、1は磁界を検出する磁気抵抗素子(以下、MR
素子という)、2は上記MR素子1にバイアス磁界を与
える磁石、4はMR素子1の出力波形から外来ノイズを
除去するための複数の電子部品3から構成される保護回
路、5は上記電子部品3を実装するリードフレーム、6
は上記MR素子1や磁石2やリードフレーム5を保持す
るベース、7は上記ベース6を保護するケース、8は上
記ベース6とは別個に作製され、上記MR素子1の出力
信号を外部に出力するコネクタ、9は上記ケース7内部
に充填された熱硬化性の樹脂接着剤である。また、上記
コネクタ8は、上記ベースに保持されたリードフレーム
5と上記コネクタ8とを電気的に接続するインサート導
体10を有している。なお、上記インサート導体10
は、コネクタ8とベース6との接続部に相当する。ま
た、同図において、7bはケース7の開口部7aに形成
されたくぼみで、7cは切り欠き部である。また、7k
はケース7に設けられた円筒状の圧入孔で、6kはベー
ス6の上端部に設けられた圧入部である。ここで、リー
ドフレーム5の下側(同図(b)の左側)の端部に設け
られたMR素子1の出力端子部5mにはMR素子1が接
続されており、リードフレーム5のMR素子1と反対側
(上部)の端部5jには、コネクタ8のインサート導体
10の一端5jが半田付けにて電気的に接続されてい
る。このように、コネクタ8はベース6とは別個に作製
されるので、形状を単純化でき、したがって、コネクタ
8の形状の変更やコネクタ8の取り付け位置の変更が必
要な場合には、形状が単純なので、安価な製造金型を用
いて作製することができる。
【0019】図2は、ベース6の構成を示す図で、
(a)図は側面図、(b)図は平面図、(c)図は、そ
のA−A断面図である。また、図3は、ケース7の構成
を示す図で、(a)図は平面図、(b)図はそのA−A
断面図である。ベース6は、図2(a)に示すように、
ケース7の圧入孔7kに圧入固定される圧入部6kの両
側面に、熱硬化性の樹脂接着剤9をケース7とケース7
内のベース6との間の隙間に充填するノズルを挿入する
ための切り欠き部6aを設け、ベース6をケース7に圧
入固定したときに、上記ノズルをケース7内に挿入して
上記樹脂接着剤9をケース7の底部から充填することが
できるようにしている(図1(b)参照)。また、図2
(c)に示すように、上記ベース6の凹凸部6bにテー
パを設けて、上記樹脂接着剤9の充填時にケース7内の
空気が逃げやすい形状とし、ボイドの発生を抑えること
ができるようにしている。なお、ケース7内全体に熱硬
化性の樹脂接着剤9を充填するようにしているので、従
来例のように、液状パッキンPを塗布することなくMR
素子1を湿気や塵埃等から保護することができる。な
お、上記切り欠き部7aに代えて、上記圧入部6kにノ
ズルを挿入するための貫通孔を設けて上記樹脂接着剤9
を充填するようにしても良い。また、上記熱硬化性の樹
脂接着剤9がケース7から溢れケース7の側面に付着す
ることを防止するために、図4(a),(b)に示すよ
うに、ケース7の開口部7aの周辺にくぼみ7bを形成
し、更にこのくぼみ7bと開口部7aとの間に切り欠き
7c(同図の斜線部)を設けてある。すなわち、樹脂接
着剤9が上記開口部7aから溢れでるような場合には、
上記樹脂接着剤9を切り欠き7cからくぼみ7bに誘導
し、上記くぼみ7bに収容することができるので、樹脂
接着剤9がケース7の側面に付着することを防ぐことが
できる。
【0020】図4(a)はMR素子1を折り曲げる前の
ベース6を示す平面図で、図4(b)はそのA−A断面
図で、ベース6を熱硬化性の樹脂で樹脂成型する際に、
MR素子1とリードフレーム5とを図示しないワイヤに
て接続した後、MR素子1及びリードフレーム5に設け
られたMR素子1の出力端子部5mを、上記ベース6か
ら突出させるようにして一体成型するとともに、ベース
6において、磁石2が構成された部分とMR素子1が構
成された部分の間に上記樹脂が存在しない領域を設ける
ようにした。MR素子1はベース6と一体化されている
ので、ベース6の成型後に、上記リードフレーム5の出
力端子部5mに予め設けられた所定の箇所(例えば、同
図(a)のラインz−z)で、上記出力端子部5mを折
り曲げることにより、MR素子1を磁石2の正面に配置
することができる。したがって、MR素子1とリードフ
レーム5とを半田付けする作業がないだけでなく、MR
素子1を所定の位置に容易に配置することができる。
【0021】また、図5は、リードフレーム5の構成を
示す図であり、(a)図は電子部品3を実装する前の平
面図、(b)図は電子部品3を実装した後の平面図であ
る。また、図5(c)は電子部品3の実装後の部分側面
図である。リードフレーム5に電子部品3を実装する際
には、ランド部5aに連結された折り曲げ部5bを上記
ランド部5a上に重ねた二重構造のランド部5Aを形成
した後、半田付けを行う。すなわち、電子部品3を搭載
するためのランド部5Aと周囲の部分との間に段差が生
じるので、半田の表面張力により、半田が周囲に流れて
しまうことはなくなる。
【0022】このように、本実施の形態1によれば、コ
ネクタ8とベース6とを別体の構成としたので、コネク
タの変更が必要な場合、形状が単純で安価な製造金型の
製作でコネクタ8を作製でき、制作コストの低減を図る
ことができる。また、ケース7内全体に熱硬化性の樹脂
接着剤9を充填したので、液状パッキンPを塗布する必
要はなく、更に、ベース6の圧入部6kに切り欠き部6
aを設けて樹脂接着剤9を充填するノズルをケース7内
に挿入することができるようにしたので、樹脂接着剤9
をケース7の底から充填することができ、生産性の向上
とコストの低減を図ることができる。また、ベース6の
凹凸部6bにはテーパを設けているので、樹脂接着剤9
の充填時におけるボイドの発生を抑えることができ、装
置の信頼性が向上する。また、樹脂接着剤9が漏れるこ
とを防止するためのくぼみ7bをケース7の開口部7a
に設けるとともに、このくぼみ7bと開口部7aとの間
に切り欠き7cを設けたので、樹脂接着剤9が溢れるよ
うな場合でも、溢れた樹脂接着剤9は上記くぼみ7bに
溜り、ケース7の側面に付着することはなくなり、生産
性が向上し、コストが低減する。また、ベース6におい
て、磁石2が構成された部分とMR素子1が構成された
部分との間に成型樹脂が存在しない領域を設けたので、
MR素子1を折り曲げて磁石2の正面に容易に配置する
ことができる。したがって、生産性が向上し、コストの
低減を図ることができる。また、リードフレーム5の電
子部品を実装するためのランド部5aを二重構造とした
ので、必要部以外に半田が流れてしまうことはなくな
り、信頼性が向上する。なお、上記本実施の形態1で
は、磁界を検出する磁気検出素子としてMR素子を用い
た場合について説明したが、磁気検出素子としてホール
素子あるいは巨大磁気抵抗素子を用いてもよいことは言
うまでもない。
【0023】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、電子部品3を実装するためのリードフレーム5のラ
ンド部5aを二重構造として電子部品3の半田付け部の
信頼性を向上させるようにしたが、図6に示すように、
ランド部5aのみに半田付け性がよいメッキを施すこと
により同様の効果を得ることができる。リードフレーム
5を構成する材料は、通常、銅または鉄−ニッケル合金
が用いられるが、本実施の形態2では、ランド部5aに
半田付け性がよい金または銀をメッキすることにより電
子部品3をランド部5aに強固に取り付けるようにした
ので、半田はランド部5a以外の領域に流れることはな
い。
【0024】このように、本実施の形態2では、電子部
品3を搭載するためのリードフレーム5のランド部5a
のみに半田付け性がよいメッキを施したので、必要部以
外に半田が流れてしまうことはなくなり、信類性が向上
する。また、上記実施の形態1の場合のように、リード
フレーム5上に余分なランド部(折り曲げ部5b)を確
保する必要がないので、磁気検出装置を更に小型化する
ことができる。なお、上記実施の形態2では、ランド部
5aのみに半田付け性がよい金属をメッキしたが、上記
金属は他の方法、例えば、蒸着法またはスパッタ法等に
より付着させてもよい。
【0025】実施の形態3.上記実施の形態2では、ラ
ンド部5aのみに半田付け性がよい金属を付着させた
が、図7に示すように、ランド部5aの周辺部5cに、
半田が流れないようにレジスト材11を塗布することに
より同様の効果を得ることができる。すなわち、本実施
の形態3では、リードフレーム5のランド部5aの周辺
部5cにレジスト材11を塗布し、必要部以外に半田が
流れてしまうことがないようにしたものである。なお、
ランド部5aの周辺部5cに、ランド部5aを構成する
材料である金または銀よりも半田のぬれ性が低いニッケ
ルまたはアルミニウムによるメッキを施すなど、上記レ
ジスト材11以外の材料を用いて上記半田のぬれ性が低
い領域を形成することにより、同様の効果を得ることが
できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、ベースとコネクタとを別個に作製した後、上記磁
気検出素子と上記コネクタとを電気的に接続するように
したので、コネクタの形状を単純化でき、単純な形状
で、かつ、安価な製造金型を用いてコネクタを作製する
ことができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、磁界を検出
する磁気検出素子を保持するベースと、上記ベースとの
接続部を有し、上記磁気検出素子の出力信号を外部に出
力するコネクタとを、上記接続部で電気的に接続するよ
うに構成したので、単純な形状で、かつ、安価な製造金
型を用いてコネクタを作製することができ、低コストで
生産性の良い磁気検出装置を得ることができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、ケース内に
熱硬化性樹脂を充填することにより、液状パッキンを塗
布することなく磁気検出素子を湿気や塵埃等から保護す
るようにしたので、生産性の向上とコストの低減を図る
ことができる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、ベースの圧
入部に切り欠き部または貫通孔を設けたので、ケース内
に樹脂を容易に注入することができる。
【0030】請求項5記載の発明によれば、ベースの凹
凸部にテーパを設けたので、樹脂の充填時にケース内の
空気が逃げやすく、ボイドの発生を抑えることができ
る。
【0031】請求項6記載の発明によれば、ケースの開
口部の周囲にくぼみを設けたので、充填する樹脂がケー
ス外に漏れることを防止することができる。
【0032】請求項7記載の発明によれば、ケースの開
口部とくぼみとの間に切り欠きを設けたので、樹脂の漏
れを確実に防止することができる。
【0033】請求項8記載の発明によれば、ベースを形
成する樹脂と磁気検出素子及び磁気検出素子の出力端子
との間に上記樹脂が介在しないように、上記ベースを構
成したので、ベースの成型後に、磁気検出抵抗素子とリ
ードフレームとを半田付けする作業がないだけでなく、
上記磁気検出素子の出力端子部を折り曲げることによ
り、上記磁気検出素子を所定の位置に容易に配置するこ
とができ、生産性の向上とコストの低減を図ることがで
きる。
【0034】請求項9記載の発明によれば、リードフレ
ームのランド部に、上記ランド部に隣接して連結された
折り曲げ部を設け、上記折り曲げ部を上記ランド部上に
重ねて、ランド部を二重構造としたので、電子部品の半
田がランド部の外に流れることを防止することができ、
装置の信頼性を向上させることができる。
【0035】請求項10記載の発明によれば、リードフ
レームのランド部に半田のぬれ性の高い金属を付着させ
たので、電子部品をランド部に強固に固着することがで
き、装置の信頼性を向上させることができる。
【0036】請求項11記載の発明によれば、リードフ
レームのランド部の周辺に、上記ランド部より半田のぬ
れ性が低い領域を形成したので、電子部品の半田がラン
ド部の外に流れることを防止することができ、装置の信
頼性を向上させることができる。
【0037】請求項12記載の発明によれば、半田のぬ
れ性が低い領域をレジスト材により形成したので、電子
部品の半田がランド部外に流れることを容易に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる磁気検出装置
の構成図である。
【図2】 実施の形態1に係わるベースを示す図であ
る。
【図3】 実施の形態1に係わる樹脂成型後のベースを
示す図である。
【図4】 実施の形態1に係わるケースを示す図であ
る。
【図5】 実施の形態1に係わるリードフレームを示す
図である。
【図6】 実施の形態2に係わるリードフレームを示す
図である。
【図7】 実施の形態3に係わるリードフレームを示す
図である。
【図8】 従来の磁気検出装置を示す図である。
【図9】 MR素子の磁界検出方法を説明するための図
である。
【図10】 従来の磁気検出装置のリードフレームを示
す図である。
【符号の説明】
1 磁気抵抗素子(MR素子)、2 磁石、3 電子部
品、4 保護回路、5 リードフレーム、5a ランド
部、5b 折り曲げ部、5c 周辺部、6 ベース、6
k (ベースの)圧入部、6a 切り欠き部、6b テ
ーパ、7 ケース、7b くぼみ、7c 切り欠き、8
コネクタ、9 樹脂接着剤、10 インサート導体、
11 レジスト材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 直樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界を検出する磁気検出素子を保持する
    ベースと、上記磁気検出素子の出力信号を外部に出力す
    るコネクタとを別個に作製した後、上記磁気検出素子と
    上記コネクタとを電気的に接続するようにしたことを特
    徴とする磁気検出装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 磁界を検出する磁気検出素子を保持する
    ベースと、上記ベースを収納するケースと、上記磁気検
    出素子の出力信号を外部に出力する、上記ベースと別個
    に作製され上記ベースとの接続部を有するコネクタとを
    備えたことを特徴とする磁気検出装置。
  3. 【請求項3】 ケース内に樹脂を充填したことを特徴と
    する請求項2記載の磁気検出装置。
  4. 【請求項4】 ケースに、ベースを圧入するための圧入
    孔を設けるとともに、上記ベースの圧入部に上記樹脂を
    注入するための切り欠き部または貫通孔を設けたことを
    特徴とする請求項3記載の磁気検出装置。
  5. 【請求項5】 ベースの凹凸部にテーパを設けたことを
    特徴とする請求項3記載の磁気検出装置。
  6. 【請求項6】 ケースの開口部の周囲にくぼみを設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の磁気検出装置。
  7. 【請求項7】 ケースの開口部とくぼみとの間に切り欠
    きを設けたことを特徴とする請求項6記載の磁気検出装
    置。
  8. 【請求項8】 ベースを形成する樹脂と磁気検出素子及
    び磁気検出素子の出力端子との間に上記ベースを形成す
    る樹脂が介在しないように、上記ベースを構成したこと
    を特徴とする請求項2記載の磁気検出装置。
  9. 【請求項9】 磁界を検出する磁気検出素子と、上記磁
    気検出素子の出力信号を処理する電子部品と、上記電子
    部品を実装するリードフレームとを備えた磁気検出装置
    において、上記リードフレームのランド部に、上記ラン
    ド部に隣接して連結された折り曲げ部を設けたことを特
    徴とする磁気検出装置。
  10. 【請求項10】 磁界を検出する磁気検出素子と、上記
    磁気検出素子の出力信号を処理する電子部品と、上記電
    子部品を実装するリードフレームとを備えた磁気検出装
    置において、上記リードフレームのランド部に半田のぬ
    れ性の高い金属を付着させたことを特徴とする磁気検出
    装置。
  11. 【請求項11】 磁界を検出する磁気検出素子と、上記
    磁気検出素子の出力信号を処理する電子部品と、上記電
    子部品を実装するリードフレームとを備えた磁気検出装
    置において、リードフレームのランド部周辺に、上記ラ
    ンド部より半田のぬれ性が低い領域を形成したことを特
    徴とする磁気検出装置。
  12. 【請求項12】 半田のぬれ性が低い領域をレジスト材
    により形成したことを特徴とする請求項11記載の磁気
    検出装置。
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