JPH11303112A - 継手構造、拡張バンド、圧縮拡張バンド及び継手構造の施工方法 - Google Patents

継手構造、拡張バンド、圧縮拡張バンド及び継手構造の施工方法

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JPH11303112A
JPH11303112A JP10109570A JP10957098A JPH11303112A JP H11303112 A JPH11303112 A JP H11303112A JP 10109570 A JP10109570 A JP 10109570A JP 10957098 A JP10957098 A JP 10957098A JP H11303112 A JPH11303112 A JP H11303112A
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JP
Japan
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band
contact portion
manhole
hole
flexible joint
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JP10109570A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Suyama
哲志 陶山
Fumio Kadota
文夫 門田
Hideo Tanaka
秀夫 田中
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用工具を必要とせず、誰にでも簡単に管
をマンホールに接続することができる継手構造を得る。 【解決手段】 マンホールと管とを接続する継手構造1
であって、可とう継手2と拡張バンド6とを含んでお
り、可とう継手2がゴム弾性体からなり、可とう継手2
がマンホールに空けられた削孔の壁面に密着する密着部
3を有しており、拡張バンド6が密着部3の内側に配置
されており、拡張バンド6が長尺形物を螺旋状に巻いて
形成されており、拡張バンド6の弾性復元力によって密
着部3が密着部3の内側から削孔の壁面に向けて押し拡
げられており、密着部3が削孔の壁面に圧着されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホールと管と
を接続する継手構造に関し、特に、迅速かつ正確に止水
機能を持たせることができる継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マンホールと管とを接続するため
には、マンホール外壁に使用する管の外径より大きい孔
を予めあけておき、この孔に管を取付けた後モルタル又
はコンクリートを打ち込んで、マンホールと管との隙間
を無くしていた。しかし、かかるマンホール構造は、接
続部に可とう性がなく、地盤沈下、地震等により止水性
に問題があった。
【0003】そのため、本発明者は、特開平9−320
20号公報に記載されたような可とう継手を介して、マ
ンホールと管とを接続した。かかる接続構造は、管が大
きく屈曲してもその変位に追従し、良好な止水性を維持
することができる。図5は、かかる可とう継手を施工し
た状態の縦断面図である。
【0004】可とう継手15は、管14の端部を保持す
る円筒部16と、この円筒部16の一端部に設けられた
軸方向に突出する突出部17と、つば状に円筒部16の
半径方向に取り付けられた縁部18とでなる。突出部1
7の円筒部16と縁部18との境には、円筒部16側に
向かって開口する凹部19が設けられている。凹部19
の縁部18と接続する端部には、拡張バンド20が挿入
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6は、かかる可とう
継手をマンホールの削孔穴に取り付けるために用いる拡
張バンドの斜視図である。拡張バンド20に設けた拡張
治具21は、拡張バンド20の両端部と一体に、拡張バ
ンド20からオフセットした位置にとび出し部22、2
3を設けている。一方のとび出し部22には、とび出し
部23の動きをじゃましないようボルト24を垂直に固
定している。また、とび出し部22、23には、とび出
し部22、23から離れるに従って広がる台形のスライ
ド板25、26を設けている。スライド板25、26の
間には、ボルト24と歯合する台形の拡張板27と、拡
張板27の位置を調整するための同じくボルト24と歯
合するナット28とを設けている。
【0006】かかる構造の拡張治具21は、ナット28
を回転させることで拡張板27を下降させ、この拡張板
27の下降に伴ってスライド板22、23が徐々に離間
していく。その結果、拡張バンド20を拡張することが
可能になり、凹部19をマンホール13の削孔穴の壁面
13aに簡単に固定することができる。
【0007】しかし、かかる拡張バンドは、バンド本体
と拡張治具とを必要とし、構造が比較的複雑である。ま
た、かかるバンド本体と拡張治具とがオフセットの状態
にあると、拡張バンドが可とう継手の凹部から外れない
ようにするのが好ましく、この場合、ずれ防止金具等の
他の部品が必要となり、部品数が増える。
【0008】更に、かかる拡張バンドは、拡張治具自体
又は別の特殊な工具等により拡張治具を調整し、バンド
本体により可とう継手を押し広げて、可とう継手をマン
ホールの削孔穴に圧着しなければならず、取り付け作業
が煩雑で、手間がかかる。
【0009】本発明は、専用工具を必要とせず、誰にで
も簡単に管をマンホールに接続することができる継手構
造を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、マンホールと
管とを接続する継手構造であって、可とう継手と拡張バ
ンドとを含んでおり、前記可とう継手がゴム弾性体から
なり、前記可とう継手が前記マンホールに空けられた削
孔の壁面に密着する密着部を有しており、前記拡張バン
ドが前記密着部の内側に配置されており、前記拡張バン
ドが長尺形物を螺旋状に巻いて形成されており、前記拡
張バンドの弾性復元力によって前記密着部が前記密着部
の内側から前記削孔の壁面に向けて押し拡げられてお
り、前記密着部が前記削孔の壁面に圧着されている、継
手構造に係るものである。
【0011】また、本発明は、ゴム弾性体からなる可と
う継手の密着部をマンホールの削孔の壁面に圧着させる
拡張バンドであって、前記拡張バンドが長尺形物を螺旋
状に巻いて形成されており、前記拡張バンドが前記削孔
の内径以上の外径を有しており、前記拡張バンドの巻き
数を増やすことで前記拡張バンドの外径を前記密着部の
内径より小さくすることができる、拡張バンドに係るも
のである。
【0012】更に、本発明は、ゴム弾性体からなる可と
う継手の密着部をマンホールの削孔の壁面に圧着させる
圧縮拡張バンドであって、前記圧縮拡張バンドが長尺形
物を螺旋状に巻いて形成されており、前記圧縮拡張バン
ドの巻きが係止されており、前記圧縮拡張バンドが前記
密着部の内径より小さな外径を有しており、前記圧縮拡
張バンドの巻きを解除した時に、前記圧縮拡張バンドの
弾性復元力によって前記圧縮拡張バンドが前記削孔の内
径以上の外径に拡がる、圧縮拡張バンドに係るものであ
る。
【0013】また、本発明は、マンホールと管とを接続
する継手構造を施工するにあたり、前記継手構造が可と
う継手と拡張バンドとを含んでおり、前記可とう継手が
ゴム弾性体からなり、前記可とう継手が前記マンホール
に空けられた削孔の壁面に密着する密着部を有してお
り、前記拡張バンドが長尺形物を螺旋状に巻いて形成さ
れており、前記拡張バンドの外径を前記密着部の内径よ
り小さくし、前記拡張バンドを前記密着部の内側に収
め、前記拡張バンドの巻きを緩め、前記拡張バンドの弾
性復元力によって前記拡張バンドの外径を拡がらせ、前
記密着部を前記密着部の内側から前記削孔の壁面に向け
て押し拡げ、前記密着部を前記削孔の壁面に圧着させ
る、継手構造の施工方法に係るものである。
【0014】本発明者は、種々の拡張バンドを試作し、
検討する間に、長尺形物を螺旋状に巻いて形成した拡張
バンドが、継手構造としての構造が最も単純になり、効
果的に止水性を発揮させることができることを突き止
め、本発明を完成させた。
【0015】本発明は、拡張バンド自体の弾性復元力を
有効に利用するものであり、本発明では、例えば、長尺
形物を螺旋状に巻いて形成した拡張バンドが、その巻き
数を弾性的に増やして、その外径を小さくした場合に、
元の外径に戻ろうとすることに着目したものである。
【0016】本発明の継手構造では、長尺形物を螺旋状
に巻いて形成した拡張バンドが、弾性復元力を有してお
り、マンホールに空けられた削孔の壁面に密着する可と
う継手の密着部をその内側からマンホールの削孔の壁面
に向けて押し拡げ、密着部をマンホールの削孔の壁面に
圧着している。かかる継手構造では、地盤沈下、地震等
により管とマンホールとの相対的な位置関係がずれた場
合にも、管とマンホールとの接続部に止水性の問題を生
じさせることがない。
【0017】本発明の拡張バンドは、長尺形物を螺旋状
に巻いて形成されている。この拡張バンドは、可とう継
手の密着部の内側に収められる前には、外径がマンホー
ルの削孔の内径以上になるように形成されている。この
拡張バンドの巻き数は、弾性的に変化させることがで
き、巻き数を増やすことでその外径を可とう継手の密着
部の内径より小さくすることができる。この拡張バンド
の外径は、可とう継手の密着部の内側に拡張バンドが収
まるまで小さくなればよい。この拡張バンドの外径は、
可とう継手の形状によって影響を受けるため、特に制限
はないが、拡張バンドの外径が密着部の内径よりも平均
して10〜20mm小さくなればよい。
【0018】また、本発明の圧縮拡張バンドは、長尺形
物を螺旋状に巻いて形成する。この圧縮拡張バンドは、
圧縮拡張バンドが可とう継手の密着部の内径より小さな
外径を有するように巻かれており、この巻きが係止され
ている。この圧縮拡張バンドは、その巻きが緩められた
時に、弾性復元力によってマンホールの削孔の内径以上
の外径に拡がる。
【0019】マンホールの削孔は、削孔機のブレ、摩耗
等により、径の大きさが異なる場合がある。本発明の拡
張バンド及び圧縮拡張バンドは、外径が削孔の内径以上
の大きさに拡がる。このため、可とう継手の密着部の内
側には、常に、削孔の内径以上の大きさの外径に拡がろ
うとするバンドの力が加わり続け、削孔径の誤差を吸収
することができる。
【0020】本発明の場合、削孔の内径の誤差範囲は、
これらの拡張バンド及び圧縮拡張バンドによって削孔の
壁面に圧着している状態の可とう継手の密着部の内径ま
では許容される。かかる場合、本発明の拡張バンドは、
圧着している状態の可とう継手の密着部の内径と等しい
外径を有するように形成されていてもよく、圧着してい
る状態の可とう継手の密着部の内径以上でマンホールの
削孔の内径までの外径を有するように形成されていても
よいことにもなる。また、かかる場合、本発明の圧縮拡
張バンドでは、圧着している状態の可とう継手の密着部
の内径と等しい外径に拡がればよく、圧着している状態
の可とう継手の密着部の内径以上でマンホールの削孔の
内径までの外径に拡がればよいことにもなる。
【0021】かかる拡張バンドや圧縮拡張バンドは、そ
の外径がマンホールの削孔の内径よりも拡がるようにし
て、可とう継手の密着部の内側に収めることで、密着部
をその内側からマンホールの削孔の壁面に向けて押し拡
げ、密着部をマンホールの削孔の壁面に圧着させること
ができる。かかる拡張バンドや圧縮拡張バンドは、構造
が簡単で、取扱いが容易で、しかも可とう継手をマンホ
ールの削孔に確実に取り付けることができる。
【0022】本発明の継手構造の施工方法では、外径を
可とう継手の密着部の内径より小さくした拡張バンドや
圧縮拡張バンドを密着部の内側に収め、これらのバンド
の巻きを緩め、これらのバンドの弾性復元力によってバ
ンドの外径を大きくし、これらのバンドによって密着部
を押し拡げ、この密着部をマンホールの削孔の壁面に圧
着させることで、簡単に止水性の高い継手構造を施工す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を詳細に
説明する。図1は、本発明の一例の継手構造の斜視図で
あり、図2(a)及び図2(b)は、本発明の一例の拡
張バンドの斜視図であり、図3は、図2(b)の状態で
固定された圧縮拡張バンドの斜視図であり、図4は、継
手構造の施工例を示す縦断面図である。
【0024】図1に示すように、本発明にかかる継手構
造1は、マンホールと管とを接続する。この継手構造1
は、可とう継手2と拡張バンド6とを含んでおり、この
可とう継手2はゴム弾性体からなる。可とう継手2は、
図4に示すようにしてマンホール13に空けられた削孔
の壁面13aに密着する、密着部3を有している。拡張
バンド6は、図2(a)に示すように、長尺形物11を
螺旋状に巻いて形成されており、図4に示すように、密
着部3を内側3aから削孔の壁面13aに向けて押し拡
げ、密着部3を削孔の壁面13aに圧着している。
【0025】図2(a)及び図2(b)に示すように、
本発明にかかる拡張バンド6aは、長尺形物11を、拡
張バンド6aの外径Aがマンホールの削孔の内径より大
きくなるように、螺旋状に巻いて形成する。この拡張バ
ンド6aは、可とう継手の密着部の内側に収まるよう
に、巻きをB及びC方向に絞り込んで巻き数を弾性的に
増やすことにより、拡張バンド6aの外径Aを密着部の
内径より小さい外径Dにした拡張バンド6bを得ること
ができる。
【0026】この拡張バンド6bは、その状態のままで
可とう継手の密着部の内側に収めることができるが、図
3に示すような固定具12によって、外径Dを維持した
状態で固定し、圧縮拡張バンド6cとして用いることも
できる。図3では、固定具12は、長尺形物11の巻き
を挟み込んで固定しているが、長尺形物の巻きが戻るの
を防止する力を発揮し、可とう継手の密着部の内側に収
めた後に、取り外しが自由な固定具であれば、特に問題
なく、本発明に用いることができる。
【0027】本発明にかかる長尺形物には、種々の形状
及び材質のものを用いることができる。長尺形物は、螺
旋状に巻いた状態で、拡張バンドの外径がマンホールの
削孔の内径以上の大きさに形成され、拡張バンドの巻き
数を弾性的に増やすことで、拡張バンドの外径を可とう
継手の密着部の内径より小さくすることができるなら
ば、形状及び材質には特に制限はない。また、長尺形物
は、外径が可とう継手の密着部の内径より小さくなるよ
うに螺旋状に巻き、その巻きを緩めた時に、弾性復元力
よって外径がマンホールの削孔の内径以上の大きさに拡
がれば、形状及び材質には特に制限はない。
【0028】かかる長尺形物には、横断面で見て、円
形、楕円形、矩形等の断面を有する棒状体や、かかる棒
状体の中に中空部を有している管状体や、板状体等を用
いることができる。管状体は、中空部に熱伝導性等の性
質の異なる材料を充填することによって、温度変化等に
対する耐性や強度を調節することができる。また、板状
体は、可とう継手の密着部に接する面積が大きく、密着
部をマンホールの削孔の壁面に向けて安定して押し拡げ
ることができる。
【0029】長尺形物の材質は、形状を維持する能力や
復元力の高い材質が好ましく、かかる材質には、種々の
金属や樹脂等を挙げることができる。また、かかる長尺
形物は、金属製の芯材とこの芯材の周囲を被覆するゴム
質の弾性体とからなるのが好ましい。金属製の芯材によ
って、所望の形状維持能力や復元力を得、ゴム質の弾性
体によって、芯材を腐食等の劣化から守ることができ
る。
【0030】可とう継手2は、密着部3の他に、管の周
りを取り囲む筒状部4と、密着部3と筒状部4とを繋ぐ
連結部5とを有することができる。また、かかる連結部
をゴム弾性体で形成することにより、地盤沈下や地震等
により管が変位を受けても、可とう継手自体に管やマン
ホールの変位を吸収したり、追従する止水性を発揮させ
ることができ、マンホールへの管の挿入角に変化が生じ
た場合においても、止水機能を保持させることができ
る。
【0031】更に、図1に示す継手構造1では、可とう
継手2とマンホール13とを圧着させる拡張バンド6の
他に、管14と可とう継手2とを確実に接続するための
締結バンド7を用いることができる。締結バンド7は、
筒状部4の外周に配置し、この締結バンド7を締めつけ
ることで、筒状部4を管14に密着させることができ
る。
【0032】より一層高い止水性が要求される継手構造
の場合には、図1に示すような、止水性粘着材層8,9
を、それぞれ、密着部3の外周と筒状部4の内周に設け
ることができる。かかる止水性粘着材層は、塑性変形す
る材質を使用し、マンホールや管の不陸等を吸収させる
ことができる。
【0033】
【実施例】継手構造の施工例を図面に基づいて説明す
る。図4に示すようなマンホール13の削孔の内径より
大きい外径に形成した拡張バンド6を、図2(a)及び
図2(b)に示すようにして、可とう継手2の密着部3
の内側に収まるまで絞り込み、図3に示す固定具12で
固定した。この拡張バンド6を可とう継手の密着部3の
内側に収め、図1に示すような継手構造1が得られるよ
うに構成した。
【0034】可とう継手2の密着部3の外側をマンホー
ル削孔の壁面13aに接地させ、拡張バンド6の固定具
12を外し、拡張バンド6を密着部3側に拡がらせた。
この拡張バンド6は、削孔の内径より大きい元の外径に
戻ろうとして、密着部3を削孔の壁面13aに向けて押
し拡げる形で、止水性粘着材層8を壁面13aに押し付
けた。
【0035】その後、管14を可とう継手2の筒状部4
の内側に挿入し、締結バンド7を締め固めることによ
り、管14を固定した。なお、管14と筒状部4とは、
止水性粘着材層9を介して接続し、より一層確実な止水
性を得た。
【0036】このようにして製造したマンホール構造
は、本発明の継手構造によって、迅速かつ正確にマンホ
ールと管とを接続することができ、可とう継手とマンホ
ール及び可とう継手と管との間を十分に止水することが
できた。
【0037】
【発明の効果】本発明の継手構造では、長尺形物を螺旋
状に巻いて形成した拡張バンドが、弾性復元力を有して
おり、マンホールに空けられた削孔の壁面に密着する可
とう継手の密着部をその内側からマンホールの削孔の壁
面に向けて押し拡げ、密着部をマンホールの削孔の壁面
に圧着している。かかる継手構造では、地盤沈下、地震
等により管とマンホールとの相対的な位置関係がずれた
場合にも、管とマンホールとの接続部に止水性の問題を
生じさせることがない。
【0038】本発明の拡張バンド及び圧縮拡張バンド
は、外径が削孔の内径以上の大きさに拡がる。このた
め、可とう継手の密着部の内側には、常に、削孔の内径
以上の大きさの外径に拡がろうとするバンドの力が加わ
り続け、マンホールの削孔が削孔機のブレ、摩耗等によ
り、径の大きさが異なる場合でも、削孔径の誤差を吸収
することができる。
【0039】更に、かかる拡張バンドや圧縮拡張バンド
は、その外径がマンホールの削孔の内径よりも拡がるよ
うにして、可とう継手の密着部の内側に収めることで、
密着部をその内側からマンホールの削孔の壁面に向けて
押し拡げ、密着部をマンホールの削孔の壁面に圧着させ
ることができる。かかる拡張バンドや圧縮拡張バンド
は、構造が簡単で、取扱いが容易で、しかも可とう継手
をマンホールの削孔に確実に取り付けることができる。
【0040】本発明の継手構造の施工方法では、外径を
可とう継手の密着部の内径より小さくした拡張バンドや
圧縮拡張バンドを密着部の内側に収め、これらのバンド
の巻きを緩め、これらのバンドの弾性復元力によってバ
ンドの外径を大きくし、これらのバンドによって密着部
を押し拡げ、この密着部をマンホールの削孔の壁面に圧
着させることで、簡単に止水性の高い継手構造を施工す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の継手構造の斜視図である。
【図2】(a)は、本発明の一例の拡張バンドの斜視図
である。(b)は、本発明の一例の拡張バンドの斜視図
である。
【図3】図2(b)の状態で固定された圧縮拡張バンド
の斜視図である。
【図4】継手構造の施工例を示す縦断面図である。
【図5】従来の可とう継手の施工例を示す縦断面図であ
る。
【図6】従来の一例の拡張バンドの斜視図である。
【符号の説明】
1 継手構造 2、15 可とう継手 3 密着部 3a 密着部の内側 4 筒状部 5 連結部 6、6a、6b、6c、20 拡張バンド 7 締結バンド 8、9 止水性粘着材層 11 長尺形物 12 固定具 13 マンホール 13a 削孔の壁面 14 管 16 円筒部16 17 突出部17 18 縁部 19 凹部 21 拡張治具 22、23 とび出し部 24 ボルト 25、26 スライド板 27 拡張板 28 ナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホールと管とを接続する継手構造で
    あって、 可とう継手と拡張バンドとを含んでおり、前記可とう継
    手がゴム弾性体からなり、前記可とう継手が前記マンホ
    ールに空けられた削孔の壁面に密着する密着部を有して
    おり、前記拡張バンドが前記密着部の内側に配置されて
    おり、前記拡張バンドが長尺形物を螺旋状に巻いて形成
    されており、前記拡張バンドの弾性復元力によって前記
    密着部が前記密着部の内側から前記削孔の壁面に向けて
    押し拡げられており、前記密着部が前記削孔の壁面に圧
    着されていることを特徴とする、継手構造。
  2. 【請求項2】 ゴム弾性体からなる可とう継手の密着部
    をマンホールの削孔の壁面に圧着させる拡張バンドであ
    って、 前記拡張バンドが長尺形物を螺旋状に巻いて形成されて
    おり、前記拡張バンドが前記削孔の内径以上の外径を有
    しており、前記拡張バンドの巻き数を弾性的に増やすこ
    とで前記拡張バンドの外径を前記密着部の内径より小さ
    くすることができることを特徴とする、拡張バンド。
  3. 【請求項3】 ゴム弾性体からなる可とう継手の密着部
    をマンホールの削孔の壁面に圧着させる圧縮拡張バンド
    であって、 前記圧縮拡張バンドが長尺形物を螺旋状に巻いて形成さ
    れており、前記圧縮拡張バンドの巻きが係止されてお
    り、前記圧縮拡張バンドが前記密着部の内径より小さな
    外径を有しており、前記圧縮拡張バンドの巻きが緩めら
    れた時に、前記圧縮拡張バンドの弾性復元力によって前
    記圧縮拡張バンドが前記削孔の内径以上の外径に拡がる
    ことを特徴とする、圧縮拡張バンド。
  4. 【請求項4】 前記長尺形物が板状体であることを特徴
    とする、請求項3記載の拡張バンド。
  5. 【請求項5】 前記長尺形物が管状体であることを特徴
    とする、請求項3記載の拡張バンド。
  6. 【請求項6】 前記長尺形物が、金属製の芯材と前記芯
    材の周囲を被覆するゴム質の弾性体とからなることを特
    徴とする、請求項3記載の拡張バンド。
  7. 【請求項7】 マンホールと管とを接続する継手構造を
    施工するにあたり、 前記継手構造が可とう継手と拡張バンドとを含んでお
    り、前記可とう継手がゴム弾性体からなり、前記可とう
    継手が前記マンホールに空けられた削孔の壁面に密着す
    る密着部を有しており、前記拡張バンドが長尺形物を螺
    旋状に巻いて形成されており、前記拡張バンドの外径を
    前記密着部の内径より小さくし、前記拡張バンドを前記
    密着部の内側に収め、前記拡張バンドの巻きを緩め、前
    記拡張バンドの弾性復元力によって前記拡張バンドの外
    径を拡がらせ、前記密着部を前記密着部の内側から前記
    削孔の壁面に向けて押し拡げ、前記密着部を前記削孔の
    壁面に圧着させることを特徴とする、継手構造の施工方
    法。
  8. 【請求項8】 前記拡張バンドの外径を前記密着部の内
    径より小さくした状態で、前記拡張バンドの巻きを固定
    具により固定し、前記固定具を外すことにより前記拡張
    バンドの外径を拡がらせることを特徴とする、請求項7
    記載の継手構造の施工方法。
JP10109570A 1998-04-20 1998-04-20 継手構造、拡張バンド、圧縮拡張バンド及び継手構造の施工方法 Pending JPH11303112A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006152653A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Hayakawa Rubber Co Ltd マンホール用可とう継手の拡張バンド及び接続構造

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