JPH11303001A - レールの無螺釘弾性締結装置 - Google Patents
レールの無螺釘弾性締結装置Info
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- JPH11303001A JPH11303001A JP11458098A JP11458098A JPH11303001A JP H11303001 A JPH11303001 A JP H11303001A JP 11458098 A JP11458098 A JP 11458098A JP 11458098 A JP11458098 A JP 11458098A JP H11303001 A JPH11303001 A JP H11303001A
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Abstract
スの小型化を図り、線ばねクリップの取り付けの際にレ
ールブレスが移動する恐れがなく、クリップ係止金具の
取付作業に熟練を要せず、床板等に機械加工等の煩雑な
作業を行う必要のないレールの無螺釘弾性締結装置を提
供すること。 【解決手段】 側面略L字状をなすレールブレス6と、
レール3の幅方向外方の床板2上に固定または一体形成
されたストッパ9と、線ばねクリップ7とを備えてい
る。レールブレス6の先端の支持端部60にてレールあ
ご部30を支持し、レールブレス6の先端部と後端部と
の間の中央部分にある支持段部61にてレールベース部
31の上面および外端面を支持し、レールブレス6の後
端部をストッパ9の先端部で支持する。そして、線ばね
クリップ7をレール3の幅方向外方からストッパ9上に
進入させてストッパ9の係止部90で線ばねクリップ7
を係止し、線ばねクリップ7の弾性変形された略逆U字
状部分71の弾性復元力によってレールブレス6を下方
に押圧する。
Description
弾性締結装置に関し、特に分岐器内レールや伸縮継目レ
ールの無螺釘弾性締結を可能とした装置に関する。
ルを例にとって説明する。鉄道軌道の分岐器内における
レールの締結装置は、様々な形式のレール締結構造の組
み合わせで構成されており、概ね以下の2つの形式に大
別される。
置調節可能に床板に固定し、座金の一端部によってレー
ルのベース部を押圧してレールを床板に締結するという
座金形式である。
に、側面略L字状のレールブレス100をボルト101
によって左右位置調節可能に床板102に固定し、レー
ルブレス100の先端部を基本レール103の上腹部1
03aまたはあご部103bに当接させ、且つレールブ
レス100のL字状湾曲部100aをレール103のベ
ース部103c上面に当接させてレール103を床板1
02に締結し、レール103の小返り(転倒)を防止す
るブレス形式のものである(実公昭48−12651号
公報参照、以下、従来のブレス式レール締結装置Aとい
う)。
ル締結装置を採用できる箇所はあるが、分岐器内レール
のポイント部については、座金式レール締結装置ではな
く、ブレス式レール締結装置を採用するのが好ましい。
すなわち、ポイント部においては、図10および図11
に示されるように、基本レール103の内側の同一床板
102上でトングレール104が滑動して密着開放を繰
り返す必要があり、トングレール104と基本レール1
03との高低差が少なく、基本レール103が床板10
2の段部より浮き上がるからである。
軌道の一般軌道部では、騒音振動やレール摩耗の低減の
観点等から、板ばねや線ばね等の弾性復元力を利用し
て、レールの弾性締結化をを図る傾向にあり、かかる状
況において、分岐器内のレールについても弾性締結化が
要望されている。さらに、鉄道軌道においては、保守点
検作業の簡単化を図る観点等から、レールの無螺釘締結
化が望まれている。
造が可能な箇所は、座金の代わりに一般軌道部に使用さ
れている無螺釘締結化および弾性締結化を図ることは可
能である。
のポイント部については、ブレス式レール締結装置を採
用する必要があるが、分岐器内レールのポイント部にお
いて無螺釘弾性締結化を図ろうとしても、従来のブレス
式レール締結装置Aは、レールブレス100を床板10
2に螺釘固定するとともに、これを基本レール103に
当接させることによって基本レール103を床板102
に締結するという構造であるから、一般軌道部に使用さ
れているものと同様な板ばね又は線ばねを用いて無螺釘
弾性締結化を図ることは不可能である。
無螺釘弾性締結化構造とするためには、ポイント部の無
螺釘化が最大のネックになっていた。そこで、分岐器内
レールのポイント部においても無螺釘弾性締結を可能に
するものとして、図12に示すように、床板105上に
逆U字状をなすクリップ係止金具106を溶接にて固定
する一方、レールブレス107の後部に収容孔(図13
の符号108参照)を上下に貫通して形成し、その収容
孔にクリップ係止金具106が嵌まり込むようにレール
ブレス107を配し、このレールブレス107上に、図
14に示すように、平面視で「略のの字形状」の線ばね
クリップ109を載置し、線ばねクリップ109を弾性
変形させつつその一端部をクリップ係止金具106に挿
入し、線ばねクリップ109の弾性力によってレールブ
レス107とレール110を締結するようにしたブレス
式のレールの無螺釘弾性締結装置に関する発明が提案さ
れている(実公平7−32563号公報参照、以下、従
来のブレス式レール締結装置Bという)。
Bでは、レールブレス107の収容孔108にクリップ
係止金具106を収容する構造上、レールブレス107
をレール110の長手方向に実質的に移動させることは
できなかった。そのため、レールブレス107の取り付
けの際にそのレールブレスの取付位置を調整することは
不可能であり、レールブレス107はクリップ係止金具
106を固定した位置で取り付けねばならないので、レ
ールブレス107の先端側の高さはレール110との干
渉を避けるためにレールあご部110aより低く成らざ
るを得ず、レールブレス107先端部でレールあご部1
10aを支持することはできないので、、レール110
の転倒を確実に防止することは困難であった。
を形成しているので、レールブレス107のレール11
0の長手方向の幅が大きくならざるを得ず、レール締結
装置とレール締結装置の間のレール腹部に配置される融
雪金具とレールブレス107が干渉する恐れがあった。
では、レール110の長手方向から線ばねクリップ10
9をクリップ係止金具106に取り付ける方式であるか
ら、その取り付けの際にレールブレス107が動いてし
まう恐れがあった。
05に溶接にて固定する方式であるから、溶接強度を保
証するために溶接作業に熟練を必要とし、また正確な位
置に溶接するために床板105に位置決め部を機械加工
等する必要があった。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、レー
ルの転倒を確実に防止でき、レールブレスの小型化を図
り、線ばねクリップの取り付けの際にレールブレスが移
動する恐れがなく、クリップ係止金具の取り付け作業に
熟練を要せず、床板等に機械加工等の煩雑な作業を行う
必要のないレールの無螺釘弾性締結装置を提供すること
にある。
に第一の発明に係るレールの無螺釘弾性締結装置は、分
岐器内レールまたは伸縮継目レールを床板に無螺釘弾性
締結するための装置であって、側面略L字状をなすレー
ルブレスと、軌間の内方または外方の床板上に固定また
は一体形成されたストッパと、線ばねクリップとを備え
ている。そして、上記レールブレス先端部にてレールあ
ご部を支持し、レールブレスの先端部と後端部との間の
中央部分にてレールベース部の上面および外端面を支持
し、レールブレス後端部を上記ストッパの先端部で支持
し、上記線ばねクリップを軌間の内方または外方から上
記ストッパ上に進入させて該ストッパの係止部で線ばね
クリップを係止し、線ばねクリップの弾性変形された部
分の弾性復元力によって上記レールブレスを下方に押圧
することを特徴としている。
ば、次に説明するようにレール締結することができる。
において、レール長手方向から挿入することができる。
すなわち、レールブレスのレール長手方向の移動を干渉
するものはないので、レールブレスをレール長手方向に
移動させて所定の締結位置にセットし、レールブレス先
端部でレールあご部を支持することが可能になり、レー
ルの転倒を確実に防止できる。
外方から上記ストッパ上に進入させてストッパに設けた
係止部で係止するようにしているので、線ばねクリップ
の取り付けに際してレールブレスが移動することはな
い。
プの係止金具を収容するための収容孔を設ける必要がな
いので、レールブレスを小型化できる。また、クリップ
係止金具であるストッパの取り付け作業に熟練を要せ
ず、床板の機械加工等の煩雑な作業を行う必要がない。
線ばねクリップとしては、軌間の内方または外方からス
トッパ上に進入させてストッパの係止部で係止できる形
状であればよく、例えば、後記するように、左右両側の
脚部の一方から他方に向けて略逆U字状をなす部分を有
する平面形状のものを採用することができるが、もちろ
ん、他の形状を採用することも可能である。
でき、線ばねクリップの取り付けの際の座金の移動を防
止でき、座金の小型化を実現できるとともに、クリップ
係止金具の取り付け作業に熟練を要せず、床板の機械加
工等の煩雑な作業が不要になる。
釘弾性締結装置は、分岐器内レールまたは伸縮継目レー
ルを床板に無螺釘弾性締結するための装置であって、先
端部にてレールベース部の上面および外端面を支持する
座金と、軌間の内方または外方の床板上に固定または一
体形成されたストッパと、線ばねクリップとを備えてい
る。そして、上記座金後端部を上記ストッパの先端部で
支持し、上記線ばねクリップを軌間の内方または外方か
ら上記ストッパ上に進入させて該ストッパの係止部で線
ばねクリップを係止し、線ばねクリップの弾性変形され
た部分の弾性復元力によって上記座金を下方に押圧する
ことを特徴としている第二の発明においては、第一の発
明のレールブレスに代えて座金が使用されており、座金
にはレールあご部を支持する機構がないことを除けば、
基本的な締結方法は第一の発明に関する上記説明と同じ
である。
用するとその効果は大きいが、伸縮継目レールの締結装
置にも同様に適用できる。但し、伸縮継目レールの場合
には、レールベース部とレールブレスまたは座金との間
に所定の隙間を形成しておく必要がある。その点で、レ
ールブレスについて、「先端部にてレールあご部を支持
し、先端部と後端部との間の中央部分にてレールベース
部の上面および外端面を支持し」の表現を使用し、また
は、座金について、「先端部にてレールベース部の上面
および外端面を支持する」の表現を使用しているが、レ
ールブレスまたは座金が直接レールあご部またはレール
ベース部と当接する場合はもちろん、所定の隙間を設け
て支持する場合をも含む意味である。
は座金の後端部にはレール長手方向に対してやや斜めに
なるようにガイド部を設け、該ガイド部と当接すること
によってそのガイド部がレール長手方向に摺動可能であ
るガイド受け部をレール長手方向に対してやや斜めにな
るようにストッパの先端部に設け、且つガイド部とガイ
ド受け部の上部側がレール側に傾斜しているのが好まし
い。このようにすることで、レールブレスまたは座金を
レール長手方向に移動させてレールブレスまたは座金を
所定の締結位置にセットすることができ、ガイド部のせ
り上がりはガイド受け部に阻止されるので、レールブレ
スまたは座金の浮き上がりを防止することができる。
部分を緩み止め座金の凹所に収納した状態でレールブレ
スまたは座金上に載置し、レールブレスまたは座金の上
面には複数の係止凹部または係止凸部をレール長手方向
に形成し、上記緩み止め座金の下面には複数の係止凸部
または係止凹部をレール長手方向に形成し、緩み止め座
金の係止凸部または係止凹部がレールブレスまたは座金
の係止凹部または係止凸部に係合可能な構造であること
が好ましい。このような緩み止め座金とレールブレスま
たは座金との係合関係により、レールブレスまたは座金
の抜け止め効果が期待できるからである。この係止凹部
の形状としては、例えば、溝状のもの、係止凸部の形状
としては、突起状のものを採用することもできる。
接部の上端部をレール高さの1/2〜1/4程度の位置
にするのが好ましい。レールの転倒方向の動きに起因し
て線ばねクリップを上方へ押し上げようとするモーメン
トが小さくなる結果、レールの転倒に対する線ばねクリ
ップの抵抗力が増すからである。
に基づいて説明する。図1〜図8は、本発明のレールの
無螺釘弾性締結装置の第一の実施形態を示し、分岐器内
レールの締結装置に適用した例である。図1において、
道床には、まくらぎ1が適当な間隔をあけて相互に平行
に配列され、まくらぎ1上には床板2が固定され、床板
2上には基本レール3とともにトングレール4が配置さ
れ、基本レール3は本発明の無螺釘弾性締結装置5によ
って床板2に固定されている。
に示すように、基本的にはレールブレス6、線ばねクリ
ップ7、緩み止め座金8およびストッパ9から構成され
ている。ストッパ9は、床板2上のレール3の幅方向外
方に溶接によって固定されており、線ばねクリップ7
は、一方の脚部から他方の脚部にかけて略逆U字状部分
(図5の符号71)を連続させてなる平面形状をなし、
略逆U字状部分71を先頭にしてレール3の幅方向外方
から(レール3の長手方向に対して直角方向から)スト
ッパ9上に進入させ、係止部90、90で係止されてい
る。レールブレス6は、レール3とストッパ9との間に
おいてレール3の長手方向から挿入され、所定の締結位
置にセットされた後、上記線ばねクリップ7の略逆U字
状部分71の弾性復元力でレールブレス6が下方に押圧
されることによってレール3は床板2に弾性締結され
る。
れ、図2および図4に示すように、側面略L字状をな
し、その先端部には、レールあご部30を支持する支持
端部60が形成され、レールブレス6の中央部分には、
レールベース部31の上面および外端面を支持する支持
段部61が形成されており、レールブレス6の後端部に
はガイド部62が形成されている。ガイド部62は、図
4(a)、(b)に示すように、レール3の長手方向に
対してやや斜めになるように形成されており、且つガイ
ド部62の上部側がレール3側に傾斜している。レール
ブレス6の上面には、レール3に対する直角方向から僅
かに斜めの方向に設けた細溝状の係止凹部63が、レー
ル3の長手方向に連続して複数個形成されている。
作されており、図5(a)に示すように、左右両側の脚
部70、70の一方の脚部から他方の脚部にかけて略逆
U字状部分71を連続させてなる平面形状をなし、図5
(b)に示すように、略逆U字状部分71の側面は僅か
に曲げられてなる。
おり、図6(a)に示すように、平面視で略コの字状を
なしており、両側部分には、線ばねクリップ7の脚部7
0が嵌まり込む係止部90がレール3の高さの1/2〜
1/4程度の位置に形成されており、線ばねクリップ7
の脚部70を係止部90で係止するために、線ばねクリ
ップ7の脚部70を係止部90に挿入するための治具を
支持する治具受け部92が係止部90に連続して凹設さ
れている。また、ストッパ9のレール側の先端部には、
ガイド受け部91が形成されており、ガイド受け部91
は図2に示す締結位置において、レール3の長手方向に
対してやや斜めになるように設けられており、、且つガ
イド受け部91の上部側がレール3側に傾斜している。
上記したレールブレス6のガイド部62はストッパ9の
ガイド受け部91の傾斜面に対応するような形状であ
り、ガイド部62がガイド受け部91に当接しつつレー
ルブレス6はレール長手方向に摺動する。
は、図7に示すようなキャップ10が嵌め込まれ、キャ
ップ10は図8に示す緩み止め座金8に嵌合可能な形状
である。この緩み止め座金8は、図8(b)に示すよう
に、両側部分が立ち上がった形状をしており、その下面
にはレールブレス6の係止凹部63(図4(b)参照)
と係合可能な複数の係止凸部80がレール3の長手方向
に連続して形成されている。
置を用いてレールを締結する方法について次に説明す
る。
ブレス6をレール3とストッパ9との間において、レー
ル長手方向から挿入する。そして、レールブレス6のガ
イド部62をストッパ9のガイド受け部91と摺接させ
つつレールブレス6のレール長手方向の位置を調整し、
レールブレス6が所定の締結位置に達した時点でレール
ブレス6の移動を停止する。
置にセットすると、レールブレス6上に緩み止め座金8
を載置し、緩み止め座金8の係止凸部80をレールブレ
ス6の係止凹部63と係合させた後、キャップ10に線
ばねクリップ7の略逆U字状部分71を収納し、次い
で、線ばねクリップ7の脚部70、70をレール3の幅
方向外方からストッパ9の係止部90、90に所定の治
具を用いて挿入する。すると、キャップ10は緩み止め
座金8に嵌合された状態になり、このとき、線ばねクリ
ップ7はその略逆U字状部分71が上方に弾性変形され
た状態となり、その弾性復元力によって緩み止め座金8
を介してレールブレス6が下方に押圧されることとな
り、これによりレール3が床板2に無螺釘で弾性締結さ
れる。
取り付け取り外しの際にレールブレス6をレール3の長
手方向に移動させることができ、レールブレス6の移動
を干渉する部材はなく、レールブレス6の先端を高くし
てレールあご部30を確実に支持しうるように支持端部
60を形成できる。その結果、レール3に横荷重が負荷
されたときには、支持端部60がレールあご部30と当
接してこれを支持し、レールの転倒を完全に防止するこ
とができる。
向(レール3の長手方向に対して直角方向)から取り付
けるようにしているので、線ばねクリップ7の取り付け
に際してレールブレス6が移動することはなく、また緩
み止め座金8を線ばねクリップ7とレールブレス6との
間に介在させ、緩み止め座金8の係止凸部80とレール
ブレス6の係止凹部63が係合しているので、この緩み
止め座金8による拘束を受けて、レールブレス6の抜け
を確実に防止できる。
プ係止金具の収容孔に相当する開口部をレールブレス6
に設ける必要がないので、レールブレス6の幅を小さく
することができ(すなわち、レールブレスを小型化で
き)、しかも開口部がないことで、レールブレス6自体
の強度を高くすることができる。さらに、線ばねクリッ
プ7を取り付けるに際して熟練を要せず、床板等の機械
加工等といった煩雑な作業が不要となる。
よびレールブレス6のガイド部62を、レール3の長手
方向に対してやや斜めにし、ガイド部62とガイド受け
部91の上部側をレール側に向けて傾斜させているの
で、レールブレス6をレール3の長手方向に移動させて
レールブレス6を所定の締結位置にセットできるだけで
なく、ガイド部62のせり上がりはガイド受け部91に
よって阻止されるので、レールブレス6の浮き上がりを
確実に防止することができる。
当接部の上端部をレール高さの1/2〜1/4程度の位
置にするのが好ましい。このようにすれば、レール3の
転倒方向の動きに起因して線ばねクリップ7を上方へ押
し上げようとするモーメントが小さくなる結果、レール
3の転倒に対する線ばねクリップ7の抵抗力を向上させ
ることができる。
座金式の締結装置に適用した例を示す図である。図9に
おいて、図1〜図8と同一参照番号は同一のもの(また
は相当するもの)を示す。本実施形態では、レールブレ
ス6に代えて座金20が用いられており、座金20は、
レール3側の部分にレールベース部31の上面および外
端面を支持する支持段部21が形成され、ストッパ9側
の部分にはガイド部22が形成されている。なお、座金
の取り付け方法および作用効果については、レール3の
転倒防止という効果を除いて上記した第一の実施形態と
基本的に同じであるので、重複説明を避けるため、その
説明は省略する。
で、次の効果を奏する。 (1)請求項1記載の発明によれば、レールブレスを、
レールとストッパとの間においてレール長手方向から挿
入し、レールブレス先端部にレールあご部に当接する支
持端部を設けることができるので、レールの転倒を確実
に防止することができる。また、線ばねクリップをレー
ル幅方向から取り付けるようにしたので、線ばねクリッ
プの取り付けに際して、レールブレスが長手方向に移動
するということはない。さらに、従来の締結装置に見ら
れた係止金具の収容孔に相当する開口部をレールブレス
に設ける必要がないので、レールブレスを小型化でき、
融雪金具との干渉を防止しうる。また、そのような開口
部がないことで、レールブレス自体の強度を向上するこ
とができる。そして、従来の締結装置に見られたよう
に、クリップ係止金具の取り付け作業に熟練を要すると
いうことはなく、床板等を機械加工するというような煩
雑な作業を行う必要がない。
ルの転倒防止という効果を除いて請求項1記載の発明と
同様の効果を期待することができる。
ルブレスをレール長手方向に移動させてレールブレスを
所定の締結位置にセットできるだけでなく、レールブレ
スまたは座金のせり上がりはストッパによって阻止され
るので、レールブレスの浮き上がりを確実に防止するこ
とができる。
止め座金による拘束を受けて、レールブレスの抜けを確
実に防止できる。
用された分岐器を示す平面図である。
実施形態を示す正面図である。
ある。
レスの側面図、図4(b)はその平面図、図4(c)は
その背面図である。
リップの平面図、図5(b)はその側面図である。
の平面図、図6(b)はその側面図、図6(c)はその
背面図である。
リップのキャップの平面図、図7(b)はその側面図、
図7(c)はその背面図である。
座金の平面図、図8(b)はその正面図である。
の実施形態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
形態を示す正面図である。
態を示す断面図である。
ブレスの斜視図である。
クリップの斜視図である。
釘弾性締結装置は、分岐器内レールまたは伸縮継目レー
ルを床板に無螺釘弾性締結するための装置であって、先
端部にてレールベース部の上面および外端面を支持する
座金と、軌間の内方または外方の床板上に固定または一
体形成されたストッパと、線ばねクリップとを備え、上
記座金後端部を上記ストッパの先端部で支持し、上記線
ばねクリップを軌間の内方または外方から上記ストッパ
上に進入させて該ストッパの係止部で線ばねクリップを
係止し、線ばねクリップの弾性変形された部分を緩み止
め座金の凹所に収納した状態で座金上に載置し、座金の
上面には複数の係止凹部または係止凸部をレール長手方
向に形成し、上記緩み止め座金の下面には複数の係止凸
部または係止凹部をレール長手方向に形成し、緩み止め
座金の係止凸部または係止凹部が座金の係止凹部または
係止凸部に係合可能であり、線ばねクリップの弾性変形
された部分の弾性復元力によって上記座金を下方に押圧
することを特徴としている。第二の発明においては、第
一の発明のレールブレスに代えて座金が使用されている
のと緩み止め座金が使用されている点が異なり、座金に
はレールあご部を支持する機構がないことを除けば、基
本的な締結方法は第一の発明に関する上記説明と同じで
あるが、第二の発明では緩み止め座金が使用されている
ので、後記するように、座金の抜け止め効果が期待でき
る。
は座金の後端部にはレール長手方向に対してやや斜めに
なるようにガイド部を設け、該ガイド部と当接すること
によってそのガイド部がレール長手方向に摺動可能であ
るガイド受け部をレール長手方向に対してやや斜めにな
るようにストッパの先端部に設け、且つガイド部とガイ
ド受け部の上部側がレール側に傾斜しているのが好まし
い。このようにすることで、レールブレスまたは座金を
レール長手方向に移動させてレールブレスまたは座金を
所定の締結位置にセットすることができ、ガイド部のせ
り上がりはガイド受け部に阻止されるので、レールブレ
スまたは座金の浮き上がりを防止することができる。
ルの転倒防止という効果を除いて請求項1記載の発明と
同様の効果を期待することができ、さらに、緩み止め座
金による拘束を受けて、座金の抜けを確実に防止するこ
とができる。
ルブレスまたは座金をレール長手方向に移動させてレー
ルブレスまたは座金を所定の締結位置にセットできるだ
けでなく、レールブレスまたは座金のせり上がりはスト
ッパによって阻止されるので、レールブレスまたは座金
の浮き上がりを確実に防止することができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
に第一の発明に係るレールの無螺釘弾性締結装置は、分
岐器内レールまたは伸縮継目レールを床板に無螺釘弾性
締結するための装置であって、側面略L字状をなすレー
ルブレスと、軌間の内方または外方の床板上に固定また
は一体形成されたストッパと、線ばねクリップとを備
え、上記レールブレス先端部にてレールあご部を支持
し、レールブレスの先端部と後端部との間の中央部分に
てレールベース部の上面および外端面を支持し、レール
ブレス後端部を上記ストッパの先端部で支持し、レール
ブレス後端部の下端面を床板に当接し、上記線ばねクリ
ップを軌間の内方または外方から上記ストッパ上に進入
させて該ストッパの係止部で線ばねクリップを係止し、
線ばねクリップの弾性変形された部分の弾性復元力によ
って上記レールブレスを下方に押圧することを特徴とし
ている。
に示すように、基本的にはレールブレス6、線ばねクリ
ップ7、緩み止め座金8およびストッパ9から構成され
ている。ストッパ9は、床板2上のレール3の幅方向外
方に溶接によって固定されており、線ばねクリップ7
は、一方の脚部から他方の脚部にかけて略逆U字状部分
(図5の符号71)を連続させてなる平面形状をなし、
略逆U字状部分71を先頭にしてレール3の幅方向外方
から(レール3の長手方向に対して直角方向から)スト
ッパ9上に進入させ、係止部90、90で係止されてい
る。レールブレス6は、レール3とストッパ9との間に
おいてレール3の長手方向から挿入され、所定の締結位
置にセットされた後、上記線ばねクリップ7の略逆U字
状部分71の弾性復元力でレールブレス6が下方に押圧
されることによって、床板2に当接するレールブレスの
後端部の下端面64を介して、レール3は床板2に弾性
締結される。
Claims (4)
- 【請求項1】 分岐器内レールまたは伸縮継目レールを
床板に無螺釘弾性締結するための装置であって、側面略
L字状をなすレールブレスと、軌間の内方または外方の
床板上に固定または一体形成されたストッパと、線ばね
クリップとを備え、上記レールブレス先端部にてレール
あご部を支持し、レールブレスの先端部と後端部との間
の中央部分にてレールベース部の上面および外端面を支
持し、レールブレス後端部を上記ストッパの先端部で支
持し、上記線ばねクリップを軌間の内方または外方から
上記ストッパ上に進入させて該ストッパの係止部で線ば
ねクリップを係止し、線ばねクリップの弾性変形された
部分の弾性復元力によって上記レールブレスを下方に押
圧することを特徴とするレールの無螺釘弾性締結装置。 - 【請求項2】 分岐器内レールまたは伸縮継目レールを
床板に無螺釘弾性締結するための装置であって、先端部
にてレールベース部の上面および外端面を支持する座金
と、軌間の内方または外方の床板上に固定または一体形
成されたストッパと、線ばねクリップとを備え、上記座
金後端部を上記ストッパの先端部で支持し、上記線ばね
クリップを軌間の内方または外方から上記ストッパ上に
進入させて該ストッパの係止部で線ばねクリップを係止
し、線ばねクリップの弾性変形された部分の弾性復元力
によって上記座金を下方に押圧することを特徴とするレ
ールの無螺釘弾性締結装置。 - 【請求項3】 レールベースまたは座金の後端部にはレ
ール長手方向に対してやや斜めになるようにガイド部を
設け、該ガイド部と当接することによってそのガイド部
がレール長手方向に摺動可能であるガイド受け部をレー
ル長手方向に対してやや斜めになるようにストッパの先
端部に設け、上記ガイド部とガイド受け部の上部側がレ
ール側に傾斜している請求項1または2記載のレールの
無螺釘弾性締結装置。 - 【請求項4】 線ばねクリップの弾性変形された部分を
緩み止め座金の凹所に収納した状態でレールブレスまた
は座金上に載置し、レールブレスまたは座金の上面には
複数の係止凹部または係止凸部をレール長手方向に形成
し、上記緩み止め座金の下面には複数の係止凸部または
係止凹部をレール長手方向に形成し、緩み止め座金の係
止凸部または係止凹部がレールブレスまたは座金の係止
凹部または係止凸部に係合可能である請求項1、2また
は3記載のレールの無螺釘弾性締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10114580A JP3081826B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | レールの無螺釘弾性締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10114580A JP3081826B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | レールの無螺釘弾性締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11303001A true JPH11303001A (ja) | 1999-11-02 |
JP3081826B2 JP3081826B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=14641412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10114580A Expired - Lifetime JP3081826B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | レールの無螺釘弾性締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081826B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008088709A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Railway Technical Res Inst | レール転倒防止装置 |
JP2020007783A (ja) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 東日本旅客鉄道株式会社 | レール締結装置 |
CN111591501A (zh) * | 2020-05-08 | 2020-08-28 | 安阳工学院 | 一种整列、换向、捆扎于一体的铁路弹条捆扎机 |
CN115320666A (zh) * | 2022-03-17 | 2022-11-11 | 中铁一局集团电务工程有限公司 | 一种道岔岔心跳线安装模具及安装方法 |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP10114580A patent/JP3081826B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008088709A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Railway Technical Res Inst | レール転倒防止装置 |
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CN111591501A (zh) * | 2020-05-08 | 2020-08-28 | 安阳工学院 | 一种整列、换向、捆扎于一体的铁路弹条捆扎机 |
CN111591501B (zh) * | 2020-05-08 | 2024-05-07 | 安阳工学院 | 一种整列、换向、捆扎于一体的铁路弹条捆扎机 |
CN115320666A (zh) * | 2022-03-17 | 2022-11-11 | 中铁一局集团电务工程有限公司 | 一种道岔岔心跳线安装模具及安装方法 |
CN115320666B (zh) * | 2022-03-17 | 2023-12-01 | 中铁一局集团电务工程有限公司 | 一种道岔岔心跳线安装模具及安装方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3081826B2 (ja) | 2000-08-28 |
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