JPH11302224A - メタクリル酸メチルの精製法 - Google Patents

メタクリル酸メチルの精製法

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JPH11302224A
JPH11302224A JP10111778A JP11177898A JPH11302224A JP H11302224 A JPH11302224 A JP H11302224A JP 10111778 A JP10111778 A JP 10111778A JP 11177898 A JP11177898 A JP 11177898A JP H11302224 A JPH11302224 A JP H11302224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続運転可能な、酸化的エステル化法によっ
て得られる粗メタクリル酸メチルの安定的な精製方法を
提供すること。 【解決手段】 メタクロレインとメタノールを、酸素含
有ガスで酸化エステル化反応して得られる粗メタクリル
酸メチルの精製法において、該粗メタクリル酸メチルを
酸性触媒である無機酸に接触させて、副生物であるメタ
クロレインジメチルアセタールを分解した後に、水層部
分を除去し、残った油層部分を蒸留して、副生物である
β−メトキシイソブチルアルデヒドを分離除去すること
を特徴とするメタクリル酸メチルの精製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタクリル酸メチ
ルの精製法に関し、さらに詳しくはメタクロレインとメ
タノールを酸素含有ガスで酸化エステル化反応させて得
られるメタクリル酸メチルの工業的に有利な精製方法を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】メタクリル酸メチルは有用なプラスチッ
ク原料であり、製造方法として、イソブチレン、ターシ
ャリーブタノール、メタクロレインまたはイソブチルア
ルデヒドを1段または2段以上の反応で接触酸化し、メ
タクリル酸を得、次いでメタノールとエステル化する方
法は既に工業化されている。
【0003】一方、メタクロレインをメタノール液中で
触媒の存在下、酸素含有ガスにて酸化エステル化し、一
挙にメタクリル酸メチルを製造する革新的方法(以下、
酸化エステル化法という。)が提案されている。この方
法は、比較的低温(30〜100℃)で、且つ液相で行
われる為、メタクロレイン由来の副生物の少ない、メタ
クリル酸メチル選択率の良い製造方法であるが、上記の
既に工業化されているメタクリル酸メチルの製造方法に
おける副生物とは異なる、メタクロレインジメチルアセ
タールやβーメトキシイソブチルアルデヒドといった副
生物が生成する。従って酸化エステル化法で得られた粗
メタクリル酸メチルを精製する際には、酸化エステル化
法に適した処理法、精製法が要求される。
【0004】酸化エステル化法は、触媒の存在下、液相
でメタノール過剰量(メタクロレインに対し、2倍〜5
0倍モル)の下で酸素または酸素含有ガスとメタクロレ
インとメタノールを反応させてメタクリル酸メチルを合
成反応するものである。この様に合成して得た反応液か
ら未反応のメタクロレインおよびメタノールを分離して
得られる粗メタクリル酸メチルは、実質的にメタクロレ
イン、メタノールを含まないが、残留メタクロレイン、
残留メタノール、および酸化エステル化の際に生成した
水(遊離水)、副生物であるメタクリル酸、メタクロレ
インジメチルアセタール、β−メトキシイソブチルアル
デヒドといった化合物を含んでいる。
【0005】該粗メタクリル酸メチルを精製するに際し
て、該粗メタクリル酸メチルから遊離水を分離後、残留
メタクロレインや残留メタノールといったメタクリル酸
メチルよりも低沸点の化合物、およびメタクリル酸、β
−メトキシイソブチルアルデヒドといったメタクリル酸
メチルよりも高沸点の化合物を蒸留で除去してメタクリ
ル酸メチルを精製した場合、意外にも精製メタクリル酸
メチル中に、蒸留にて分離除去したはずのメタノールや
メタクロレインおよびメタクロレインジメチルアセター
ルが多くなる事があり、JISK6716のメタクリル
酸メチル製品規格に規定された純度を満足しないという
問題を有していた。
【0006】酸化エステル化反応で得られる粗メタクリ
ル酸メチルから遊離水を分離した後のものには、通常、
副生したメタクロレインジメチルアセタールが濃度0.
1〜7重量%、β−メトキシイソブチルアルデヒドが濃
度0.1〜5重量%含まれており、特にメタクロレイン
ジメチルアセタールは沸点106℃と、メタクリル酸メ
チルの沸点100℃に近く、蒸留分離だけでは粗メタク
リル酸メチルからメタクロレインジメチルアセタールを
分離除去する事は極めて困難である。さらにメタクロレ
インジメチルアセタールは、蒸留塔塔底などの高温下に
おいて、わずかであるが分解してメタクロレインとメタ
ノールを発生し、精製メタクリル酸メチルに混入するた
め、品質上の要求を満足しない事がわかっている。
【0007】その為、従来、粗メタクリル酸メチルから
遊離水を分離除去した後、55℃以上で蒸留しながら、
該粗メタクリル酸メチルに対し、0.05〜5重量%の
固体あるいは液体の酸触媒と接触させる処理を行い、メ
タクロレインジメチルアセタール及びβーメトキシイソ
ブチルアルデヒドをメタノールとメタクロレインに分解
し、蒸留留出した液から該メタクロレイン、メタノール
を除去し、さらに蒸留して、高純度メタクリル酸メチル
を得る方法が提案されている(特開昭58−18364
1号公報)。
【0008】該特開昭58−183641号公報に提案
されている方法は、粗メタクリル酸メチルから遊離水を
分離除去した後のものを、55℃以上で蒸留しつつ酸性
触媒と接触させて、該粗メタクリル酸メチルの70重量
%以上を留出させる方法であるが、蒸留残液は極めて粘
稠となって蒸留残液の抜き出しが不安定となりメタクリ
ル酸メチル精製工程の連続運転の障害になるという問題
を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸化エステ
ル化法で得られる粗メタクリル酸メチルの、連続運転が
可能な精製方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、鋭意検討の
結果、留出せずに残る残液が粘稠となるのは、酸化エス
テル化反応の際に、反応条件調整の為に添加する塩基性
物質(アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物な
ど)に起因する事を見いだし、本発明に至った。
【0011】即ち、本発明は、 1.メタクロレインとメタノールを、酸素含有ガスで酸
化エステル化反応して得られる粗メタクリル酸メチルの
精製法において、該粗メタクリル酸メチルを酸性触媒で
ある無機酸に接触させて、副生物であるメタクロレイン
ジメチルアセタールを分解した後に、水層部分を除去
し、残った油層部分を蒸留して、副生物であるβ−メト
キシイソブチルアルデヒドを分離除去することを特徴と
するメタクリル酸メチルの精製法、 2. 無機酸が硫酸、リン酸またはその混合物である1
記載のメタクリル酸メチルの精製法、 3. 無機酸との接触が、50〜100℃の温度で2分
間から2時間行われる請求項1又は2記載のメタクリル
酸メチルの精製法。
【0012】4. β−メトキシイソブチルアルデヒド
を分離除去する蒸留が、フェノチアジン、ジーt−ブチ
ルカテコール、ハイドロキノン及び4−メトキシフェノ
ールから選択される少なくとも1種の重合防止剤の存在
下で行われることを特徴とする1、2又は3記載のメタ
クリル酸メチルの精製法、 5. 1、2、3又は4記載のメタクリル酸メチルの精
製法によって得られたメタクリル酸メチル、である。
【0013】酸化エステル化反応終了後の反応液から未
反応のメタクロレインおよびメタノールを分離除去して
得た粗メタクリル酸メチルから遊離水を分離除去した
後、特開昭58−183641号公報に記載の方法に従
い、粗メタクリル酸メチルを55℃以上の温度で、酸触
媒に接触させながら、該粗メタクリル酸メチルの70重
量%以上を留出させると、留出せずに残る残液は抜き出
しできなくなり、ついに精製操作が継続困難となるほど
粘稠となることは、前記従来の技術の欄で述べたとおり
である。
【0014】本発明者らは、酸化エステル化反応の際に
添加した塩基性物質が、粗メタクリル酸メチルから水分
を分離除去した後も一部油層側に残っており、酸性触媒
を添加すると、該酸性触媒によって塩をつくるが、水分
を除去してしまっている為に溶解できなくなり、残液中
に析出し、該残液を粘稠にする原因となっていることを
見いだした。
【0015】そこでさらに検討したところ、遊離水の存
在したままで、粗メタクリル酸メチルを無機酸に接触さ
せると、メタクロレインジメチルアセタールは、意外な
ことに、メタクリル酸メチルの加水分解を起こさずにメ
タクロレインとメタノールに分解でき、一方塩基性物質
は無機塩として水層に抽出して除去することで油層のメ
タクリル酸メチルから分離できることも判った。このよ
うに、本発明は、メタクリル酸メチルと沸点が近い為に
蒸留分離困難な、副生物のメタクロレインジメチルアセ
タールが、メタクリル酸メチルの加水分解を起こさずに
メタクロレインとメタノールに分解でき、一方、副生物
のβ−メトキシイソブチルアルデヒドは、これも副生物
のメタクリル酸をメタクリル酸メチルから蒸留分離する
際に、塔底液としてメタクリル酸とともにメタクリル酸
メチルから蒸留分離可能な事を見いだしたことに基づ
き、完成したものである。
【0016】本発明において、粗メタクリル酸メチルと
は、メタクロレインとメタノールを酸化エステル化反応
させて得た反応液から、該反応液中の未反応のメタクロ
レインとメタノールを分離除去して得た液である。分離
除去されたメタクロレインとメタノールは、回収し該酸
化エステル化反応にリサイクル使用できる。該粗メタク
リル酸メチルは実質的にメタクロレインとメタノールを
含まない。ここで実質的とは、通常の蒸留等の分離操作
によって分離除去できる範囲であり、該粗メタクリル酸
メチル中に0.5重量%以下の残留メタクロレイン、残
留メタノールを含んでいても良い。
【0017】本発明においては、該粗メタクリル酸メチ
ルから遊離水を分離除去することなく、粗メタクリル酸
メチルに酸触媒である無機酸を添加し、副生物であるメ
タクロレインジメチルアセタールと接触させることで、
メタクロレインとメタノールに分解する。この副生物で
あるメタクロレインジメチルアセタールと無機酸との接
触は、好ましくは50〜100℃で2分間から2時間、
より好ましくは60〜80℃の温度で2分間から30分
間攪拌混合することで行われる。
【0018】本発明において用いられる酸触媒は、塩基
性物質を塩として水層側に抽出して分離除去することが
容易であることから無機酸が用いられ、中でも硫酸、リ
ン酸、及びその混合物が好ましい。硫酸は、濃硫酸でも
良いし、水により希釈された希硫酸でも良い。リン酸に
ついても水で希釈されたものであっても良い。酸性触媒
の供給量は、98%硫酸および/または89%リン酸と
してメタクリル酸メチルの重量基準の流量1に対し、好
ましくは0.005〜0.05、より好ましくは0.0
06〜0.01の流量にて添加することが好ましい。
【0019】本発明においては、副生物であるメタクロ
レインジメチルアセタールの酸触媒による分解を、遊離
水の存在下、50〜100℃の加熱状態で行っているに
も係わらず、加水分解が殆ど起こらないことは意外なこ
とであった。これは副生物であるβ−メトキシイソブチ
ルアルデヒドの分解までも意図していないことから、比
較的緩やかな条件で分解反応を行っていることによるも
のと推測している。
【0020】副生物であるメタクロレインジメチルアセ
タールが、メタクロレインとメタノールに分解され、分
析計((株)島津製作所製 ガスクロマトグラフ GC
14Bを使い、ジーエルサイエンス社製TC−1カラム
とJ&W製DB−1カラムを併用して分析した。)の検
出限界である20ppm以下にまでなったら、水層を分
離除去し、メタクリル酸メチルを含む油層分を次の蒸留
工程に進める。該油層分には副生物であるβ−メトキシ
イソブチルアルデヒドが含まれる。
【0021】該油層分は蒸留塔に供給され、該蒸留塔に
おいてメタクリル酸メチル並びに分解生成したメタクロ
レイン及びメタノールは、蒸気として塔頂から抜き出さ
れ、副生物であるβ−メトキシイソブチルアルデヒド
は、実質的に塔頂へ上昇せず、メタクリル酸、及び他の
高沸点化合物とともに蒸留塔の塔底へ流下し、分離除去
できる。該蒸留塔の温度は、塔底温度50〜100℃、
好ましくは60〜80℃であり、蒸留圧力は、加圧、大
気圧、あるいは減圧で行うことができ、蒸留温度によっ
て設定される。蒸留塔の形式は限定されないが、棚段
塔、充填塔が好ましく用いる事ができる。
【0022】また、メタクリル酸メチルの重合を防止す
る為に重合防止剤を供給することができる。該重合防止
剤としては、例えばフェノチアジン、ジ−t−ブチルカ
テコール、ハイドロキノン、4−メトキシフェノールお
よびこれらの混合物をメタクリル酸メチル等に溶解した
ものを用いる事ができる。塔頂から得られる精製メタク
リル酸メチルは、メタクロレイン及びメタノールを含む
ため、次の蒸留塔に供給し、塔頂より該メタクロレイン
及びメタノールを分離除去し、メタクリル酸メチルを該
蒸留塔の塔底へ流下させ、該塔底液を更に次の蒸留塔へ
供給し、塔頂から高純度メタクリル酸メチルとして回収
できる。この2基の蒸留塔の塔底温度は、ともに50〜
100℃、好ましくは60〜80℃である。蒸留圧力
は、加圧、大気圧、あるいは減圧で行うことができ、蒸
留温度によって設定される。また、該蒸留圧力を調整す
ることで、蒸留塔の塔底温度を同じに設定して蒸留を行
うこともできる。蒸留塔の形式は、棚段塔、充填塔を用
いる事ができる。
【0023】また、塔頂から得られる精製メタクリル酸
メチルは、1基の蒸留塔を用いるだけで、塔頂よりメタ
クロレイン及びメタノールを分離除去し、塔底より蒸気
として、高純度メタクリル酸メチルを得ることもでき
る。本発明において高純度メタクリル酸メチルとは、メ
タクロレインおよびメタノールをふくまず、JISK6
716のメタクリル酸メチル製品規格に規定されたメタ
クリル酸メチルをいう。
【0024】以下、図1を用いて本発明を具体的に説明
する。まず、メタクロレインとメタノールを酸化エステ
ル化反応させて得た反応液から、該反応液中の未反応の
メタクロレインとメタノールを分離除去して得た粗メタ
クリル酸メチルを原料供給ライン1から分解器Aに供給
する。分解器Aへは、酸性触媒供給ライン2より酸性触
媒である無機酸を供給する。分解器Aにて50〜100
℃の温度にて撹拌混合する事により、該粗メタクリル酸
メチル中に含まれるメタクロレインジメチルアセタール
は、上記分析計の検出限界である20ppm以下にまで
分解し、分解物としてメタクロレインとメタノールを生
成する。この際、該粗メタクリル酸メチルに含まれる塩
基性物質は、無機酸と無機塩をつくり、該粗メタクリル
酸メチルに含まれる遊離水に溶解する。分解器Aから出
た液は、油水分離器Bに供給され、油層と水層の2層に
分離する。水層中には、該粗メタクリル酸メチルに含ま
れる塩基性物質と、ライン2より供給される酸性触媒に
よって生成した無機塩を含んでおり、水層抜き出しライ
ン3から除去される。
【0025】一方、2層分離した油層側は、供給ライン
4により蒸留塔Cへ供給される。蒸留塔Cにおいて、メ
タクリル酸メチルおよび該分解生成したメタクロレイン
およびメタノールは、蒸気として塔頂へ抜き出される。
この際、蒸留塔内に含まれるメタクリル酸メチル等の重
合を防ぐ為、重合防止剤を重合防止剤供給ライン8より
添加しても良い。
【0026】更に、抜き出した塔頂蒸気を塔頂凝縮器D
で冷却、凝縮し、該塔頂凝縮液の少なくとも一部を還流
ライン7により蒸留塔Cへ還流させる。蒸留塔C供給ラ
イン4の液中に含まれるβ−メトキシイソブチルアルデ
ヒドは、実質的に塔頂へ上昇せず、該供給ライン4の液
中に含まれるメタクリル酸および他の高沸点化合物とと
もに蒸留塔Cの塔底へ分離除去できる。塔頂に上昇する
β−メトキシイソブチルアルデヒドの濃度は還流ライン
7の流量と塔頂抜き出しライン6の流量比によって調整
でき、塔頂ガス中のβ−メトキシイソブチルアルデヒド
の濃度が30ppm以下となるようにする。分析はガス
クロマトグラフ((株)島津製作所製GC9A型)およ
びUcon−Oil充填カラム(ジーエルサイエンス社
製)を使用した。蒸留塔Cに還流しない塔頂凝縮液は、
塔頂液抜き出しライン6より抜き出される。
【0027】回収目的物である精製メタクリル酸メチル
は、塔頂抜き出しライン6より得られる。得られた精製
メタクリル酸メチルは、メタクロレインおよびメタノー
ルを含む為、次の蒸留塔に供給して塔頂より該メタクロ
レインおよびメタノールを分離除去し、メタクリル酸メ
チルを該蒸留塔の塔底へ流下させ、該塔底液を更に次の
蒸留塔へ供給し、塔頂よりメタノールおよびメタクロレ
インを含まない高純度メタクリル酸メチルとして回収で
きる。または、該精製メタクリル酸メチルを、蒸留塔に
供給して、塔頂よりメタクロレインおよびメタノールを
分離除去し、塔底より蒸気として高純度メタクリル酸メ
チルを得る事もできる。その際、蒸留塔塔頂より抜き出
したメタクロレインおよびメタノールは、回収して酸化
エステル化反応の原料としてリサイクル使用することも
可能である。
【0028】一方、蒸留塔Cにおいて、該粗メタクリル
酸メチル中に含まれるβ−メトキシイソブチルアルデヒ
ドおよびメタクリル酸を含む液は塔底へ流下し、塔底液
抜き出しライン5より抜き出される。塔底液抜き出しラ
イン5の液は、既に油水分離器Bにより、塩基性物質を
無機塩として水層とともに除去している為、粘性が低
く、安定して抜き出しを継続でき、連続運転が可能であ
る。
【0029】また、塔底抜き出しライン5の液は、さら
に蒸留し、塔頂よりβ−メトキシイソブチルアルデヒド
を分離除去し、塔底よりメタクリル酸を回収することも
可能であり、好ましい態様である。本発明において使用
する分解器(A)は、撹拌機を有する槽でも良いし、ス
タティックミキサーを有する管であっても良い。またポ
ンプ循環を有するタンクでも良い。
【0030】混合時間は、温度によってかわるが、50
〜100℃では2分から2時間のあいだが好ましく、よ
り好ましくは60〜80℃で2〜30分の間である。分
解器に供給する温度は、該粗メタクリル酸メチルを、例
えば、メタクロレインおよびメタノールの回収蒸留塔塔
底から得る場合は、該蒸留塔塔底の温度50℃から10
0℃でよく、特に加熱または冷却してから供給する必要
はない。分解器へは、該粗メタクリル酸メチルと該酸性
触媒を個別に供給しても良いし、供給配管にて混合して
から供給しても良い。
【0031】油水分離器は、該分解器から出た液を油
層、水層の2層に分離する目的を有するものであれば良
い。例えば重力を利用した静置分離槽であっても良い
し、遠心力を利用し機械的に分離する遠心分離機を使用
しても良い。静置分離槽の場合、内部に傾斜板を有する
槽であっても良い。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明の方法
を具体的に説明する。%、およびppmは表示のない限
り、重量基準のものである。尚、β−メトキシイソブチ
ルアルデヒドの定量分析には、ガスクロマトグラフ
((株)島津製作所製 GC9A型))およびUcon
−Oil充填カラム(ジーエルサイエンス社製)を使用
した。またメタクロレインジメチルアセタールの定量分
析には、ガスクロマトグラフ((株)島津製作所製 G
C14B型)およびTC−1カラム(ジーエルサイエン
ス社製)とDB−1カラム(J&W社製)を併用して分
析した。
【0033】
【実施例1】図1に示すプロセスで行った。撹拌機を有
する直径2インチ、内容積0.7リットルの分解器Aを
用いて、液温度80℃の粗メタクリル酸メチルおよび1
0wt%硫酸水溶液をそれぞれ毎時390g、毎時76
gで分解器Aに供給する。分解器Aは温水ジャケットを
有し内温70℃に保った。この粗メタクリル酸メチルの
組成は、メタクリル酸メチル65wt%、メタクリル酸
6wt%、水20wt%、メタクロレインジメチルアセ
タール3200ppm、β−メトキシイソブチルアルデ
ヒド2000ppmであった。この粗メタクリル酸メチ
ルと硫酸水溶液は分解器A内で撹拌混合され、分解器A
の上部に設けたノズルより油水分離器Bへ抜き出され
る。分解器Aに設けた該ノズルから油水分離器Bへ抜き
出すことにより、反応器A内の粗メタクリル酸メチルと
硫酸の混合時間は30分間であった。
【0034】油水分離器B内では、上下2層に分離し、
上層である油層は、供給ライン4を通り、蒸留塔Cへ毎
時310gにて供給した。供給ライン4の液を分析して
みると、メタクロレインジメチルアセタールは、分析計
の検出限界である20ppm以下にまで分解されてお
り、該分解物であるメタノールとメタクロレインを検出
した。さらに、この粗メタクリル酸メチルにより分解器
Aへ単位時間あたり供給されたメタクリル酸メチルの量
に対する、分解器Aの上部に設けたノズルより単位時間
あたりに抜き出された液中に含まれるメタクリル酸メチ
ルの量は99%(重量比)であり、メタクリル酸メチル
の加水分解はおきていなかった。油水分離器B内の水層
部分は、間欠的に抜き出した。
【0035】蒸留塔Cは、内径2インチ、30段の棚段
塔形式で、塔頂より20段目に供給液受け入れ口を有
し、ライン4より供給を受ける。塔頂には塔頂凝縮器D
を有する減圧下で液抜きできる装置を有し、塔底には、
リボイラーEおよび液面計でコントロールされた減圧下
で塔底液を抜き出せる装置を有する。塔頂より5wt%
のハイドロキノンを含有したメタクリル酸メチルをライ
ン8より毎時40gで供給し、塔頂凝縮液の一部を還流
ライン7を使って毎時500gで蒸留塔Cに戻し、塔頂
凝縮液の一部を抜き出しライン6より毎時290gにて
ぬきだした。塔頂圧力150mmHgにて連続運転し、
塔底よりライン5を使い、塔底液を毎時60gで抜き出
した。塔頂抜き出し液中のβ−メトキシイソブチルアル
デヒドは、分析計の検出限界30ppm以下を得た。塔
頂、塔底の温度は、それぞれ52℃、79℃であった。
60日間の連続運転を行っても塔底抜き出し液の粘性は
低く、安定して抜き出しが可能であり、連続運転に支障
なかった。該塔底抜き出し液には、β−メトキシイソブ
チルアルデヒドが1wt%含まれていた。また、該塔底
抜き出し液は、メタクリル酸を39wt%含んでいた。
該メタクリル酸は、メタノールおよびエステル化反応触
媒を添加してエステル化反応をさせてメタクリル酸メチ
ルとした後に、メタクロレインおよびメタノール回収蒸
留塔への供給ラインに戻した。
【0036】さらに塔頂抜き出しライン6から抜き出し
た液を蒸留し、塔頂より分解器Aにて生成したメタノー
ル、メタクロレインを分離除去し、塔底より蒸気として
抜き出し凝縮したメタクリル酸メチルは、JISK67
16のメタクリル酸メチル品質規格に合格する製品であ
った。即ち酸化エステル化法によって得られた粗メタク
リル酸メチル中のメタクロレインジメチルアセタールお
よびβ−メトキシイソブチルアルデヒドといった副生物
を安定して分離除去することができ、酸化エステル化法
によって得られたメタクリル酸メチルの精製の連続運転
が可能となった。
【0037】
【実施例2】図1に示す分解器Aの代わりにインライン
ミキサーを設け、粗メタクリル酸メチル供給ライン1
と、酸触媒供給ライン2を合流後インラインミキサーに
供給する以外は、実施例1と同様の操作を行った。イン
ラインミキサー出口液中のメタクロレインジメチルアセ
タールは、分析計の検出限界である20ppm以下であ
った。尚インラインミキサー内の液温は80℃に保ち、
滞留時間は2分間であった。60日間の連続運転を行っ
ても塔底抜き出し液の粘性は低く、安定して抜き出しが
可能であり、連続運転に支障なかった。また、塔頂抜き
出しライン6から抜き出した液を蒸留し、塔底より蒸気
として抜き出し凝縮したメタクリル酸メチルは、JIS
K6716のメタクリル酸メチル品質規格に合格する製
品であった。
【0038】
【比較例1】図1に示すプロセスを用い、 分解器Aへ
ライン2から酸触媒を供給しない以外は実施例1と同様
の操作を行った。蒸留塔Cも実施例1と同様に塔頂圧力
150mmHgにて運転し、塔頂凝縮液の一部を還流ラ
イン7を使って毎時500gで蒸留塔Cに戻し、塔頂凝
縮液の一部を抜き出しライン6より毎時290gにて抜
き出した。塔頂抜き出し液中のβ−メトキシイソブチル
アルデヒドは、分析計の検出限界30ppm以下を得た
が、メタクロレインジメチルアセタールは2510pp
mあった。即ち、分解器Aへライン2より触媒供給しな
いと、遊離水の分離除去および蒸留だけでは、メタクリ
ル酸メチルからメタクロレインジメチルアセタールを分
離除去することは困難であった。
【0039】
【比較例2】図1に示すプロセスにおいて、酸触媒供給
ライン2を分解器Aに供給するのを止めて、油水分離器
Bを出た油層(ライン4の途中)に供給するように変更
した。即ちライン2から供給する触媒である無機酸(1
0wt%硫酸水溶液)と、粗メタクリル酸メチルを接触
させる前に、該粗メタクリル酸メチルに含まれる遊離水
を分離し、油水分離器Bの上層である油層に、油水分離
器Bを出たライン4において酸触媒供給ライン2から触
媒である無機酸を供給する以外は、実施例1と同様の操
作を行った。運転開始後、塔底液は徐々に粘稠となり6
日後に蒸留塔Cの塔底抜き出しができなくなり連続運転
困難の為、運転を停止した。開放点検したところ塔底お
よびリボイラーがスラッジ状の固形物にて閉塞してい
た。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、酸化エステル化法によ
って得られたメタクリル酸メチル中の副生物を安定して
分離し、高純度メタクリル酸メチルを得ることができる
とともに、粗メタクリル酸メチル精製の連続運転が可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の精製法の一例を示すプロセス図であ
る。
【符号の説明】
A 分解器 B 油水分離器 C 蒸留塔 D 塔頂凝縮器 E リボイラー 1 原料(粗メタクリル酸メチル)供給ライン 2 酸触媒供給ライン 3 水層抜き出しライン 4 蒸留塔C供給ライン 5 塔底液抜き出しライン 6 塔頂液抜き出しライン 7 還流ライン 8 重合防止剤供給ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 67/54 C07C 67/54 67/60 67/60 67/62 67/62

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクロレインとメタノールを、酸素含
    有ガスで酸化エステル化反応して得られる粗メタクリル
    酸メチルの精製法において、該粗メタクリル酸メチルを
    酸性触媒である無機酸に接触させて、副生物であるメタ
    クロレインジメチルアセタールを分解した後に、水層部
    分を除去し、残った油層部分を蒸留して、副生物である
    β−メトキシイソブチルアルデヒドを分離除去すること
    を特徴とするメタクリル酸メチルの精製法。
  2. 【請求項2】 無機酸が硫酸、リン酸またはその混合物
    である請求項1記載のメタクリル酸メチルの精製法。
  3. 【請求項3】 無機酸との接触が、50〜100℃の温
    度で2分間から2時間行われる請求項1又は2記載のメ
    タクリル酸メチルの精製法。
  4. 【請求項4】 β−メトキシイソブチルアルデヒドを分
    離除去する蒸留が、フェノチアジン、ジ−t−ブチルカ
    テコール、ハイドロキノン及び4−メトキシフェノール
    から選択される少なくとも1種の重合防止剤の存在下で
    行われることを特徴とする請求項1、2又は3記載のメ
    タクリル酸メチルの精製法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のメタクリ
    ル酸メチルの精製法によって得られたメタクリル酸メチ
    ル。
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