JPH11301812A - ファイルホルダの自動入庫装置及び自動入庫方法 - Google Patents

ファイルホルダの自動入庫装置及び自動入庫方法

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JPH11301812A
JPH11301812A JP11396998A JP11396998A JPH11301812A JP H11301812 A JPH11301812 A JP H11301812A JP 11396998 A JP11396998 A JP 11396998A JP 11396998 A JP11396998 A JP 11396998A JP H11301812 A JPH11301812 A JP H11301812A
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義則 流
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Kazushi Kuwabara
一志 桑原
Yuji Yamashita
雄二 山下
Masaya Hiramoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入庫工程における作業者の労力負担を軽減する
とともに、入庫効率の良いファイルホルダの自動入庫装
置及び自動入庫方法を提供する。 【解決手段】複数のファイルホルダを互いに密接させて
載置可能とするホルダ載置部を形成した台車2と、ファ
イルホルダを台車2から搬出するホルダ搬出機構と、フ
ァイルホルダの係止体を挟持するチャッキング手段と、
該チャッキング手段を移送してファイルホルダの受け渡
しを行うホルダ受け渡し手段と、複数のファイルホルダ
を貯留可能とするホルダ貯留手段とを有する受け渡し装
置8と、台車2と受け渡し装置8の間に介在し、台車2
から搬出されたファイルホルダの固有データを識別或い
は測定してファイルホルダの正誤を判定するホルダ判定
手段及び当該ホルダ判定手段の結果に基づき正誤のファ
イルホルダの選別を行うホルダ選別手段を備え、正規の
ファイルホルダのみを受け渡し装置8に移載する入庫移
載装置5とを備えるファイルホルダの自動入庫装置とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルテ等のファイ
ルを収納したファイルホルダを所定の棚位置に自動的に
格納する自動入庫装置及びその自動入庫方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開平8−19840
7号公報にて、台車と格納棚との間に受け渡し装置を介
在させてファイルホルダの入庫及び出庫を行う自動入出
庫装置を提案した。ファイルホルダは下部にファイルを
収納する収納体を、上部に被懸吊部となる係止体を形成
した構造であり、該係止体が棚板に取り付けた保持具に
懸吊されることにより格納棚に格納される態様となって
いる。通常、ファイルホルダには、ファイルの分量に合
わせて使い分け可能となるように、収納体の厚みの違い
による数種類のタイプが用意されている。
【0003】ここで、前記自動入出庫装置におけるファ
イルホルダの入庫工程について観てみると、先ず、入庫
用台車には前記格納棚に取り付けられたものと同様の保
持具が複数、一定のピッチで取り付けてあり、作業者は
この保持具にファイルホルダを1冊ずつ懸吊させてい
く。ファイルホルダのセットが終了したら台車を自動入
出庫装置の入庫口に設置し、操作盤で入庫指示すると、
受け渡し装置が台車からファイルホルダを引き出し、受
け渡し装置内でファイルホルダ固有のデータを判定した
うえで、そのファイルホルダを格納するのに最も適した
棚位置まで移動し、ファイルホルダを格納する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係るフ
ァイルホルダの入庫工程では、台車にファイルホルダを
セットする際、保持具に1冊ずつファイルホルダを挿入
しなければならないため時間がかかり、また、ファイル
ホルダの挿入向き(表裏の向き)も決まっており、さら
には各厚みタイプのファイルホルダが混在している場合
には、その挿入ピッチも考えながらセットしなければな
らないため、作業者にとって非常に面倒な入庫作業とな
っていた。無論、この各厚みタイプによる混在は、隣接
するファイルホルダ間に無駄な空隙を形成することとな
り、台車におけるファイルホルダの収容効率を著しく低
下させる原因にもなる。
【0005】また、前記受け渡し装置はファイルホルダ
を1冊分しか保有できない構造のため、台車と格納棚と
の間をファイルホルダ1冊毎に往復移動しなければなら
ず、全体の入庫時間が長くなるとともに、電力消費が激
しくなるという問題があった。さらに、ID識別や厚み
測定等、ファイルホルダの固有データの判定は受け渡し
装置内で行っていたため、エラーのファイルホルダが発
生した場合には、受け渡し装置からファイルホルダを排
出するという工程が必要となり、全体として効率の悪い
ファイルホルダの入庫工程となっていた。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めに創作されたものであり、入庫工程における作業者の
労力負担を軽減するとともに、入庫効率の良いファイル
ホルダの自動入庫装置及び自動入庫方法を提供し、同時
に、消費電力の小さいファイルホルダの自動入庫装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するため、ファイルを収納する収納体及び当該収納体
の上部に位置する係止体から構成されるファイルホルダ
を格納棚に格納するファイルホルダの自動入庫装置であ
って、複数のファイルホルダを互いに密接させて載置可
能とするホルダ載置部を形成した台車と、前記ホルダ載
置部に載置されたファイルホルダを台車から搬出するホ
ルダ搬出機構と、ファイルホルダの係止体を挟持する挟
持部を有したチャッキング手段と、該チャッキング手段
を移送してファイルホルダの受け渡しを行う受け渡し手
段と、複数のファイルホルダを貯留可能とする貯留手段
とを有する受け渡し装置と、前記台車と前記受け渡し装
置の間に介在し、前記台車から搬出されたファイルホル
ダの固有データを識別或いは測定してファイルホルダの
正誤を判定するホルダ判定手段及び当該ホルダ判定手段
の結果に基づき正誤のファイルホルダの選別を行うホル
ダ選別手段を備え、正規のファイルホルダのみを前記受
け渡し装置に移載する入庫移載装置とを備えるファイル
ホルダの自動入庫装置を構成した。また、前記ホルダ搬
出機構を台車側に設けるとともに、該ホルダ搬出機構の
駆動源を、台車が所定位置に設置されたときに供給され
る構成とした。
【0008】次に、入庫口にセットされたファイルホル
ダを移動自在な受け渡し装置を介して格納棚に格納する
ファイルホルダの自動入庫装置において、前記入庫口に
位置し、複数のファイルホルダを互いに密接させて載置
可能とするホルダ載置部からファイルホルダを搬出し、
該各ファイルホルダの固有データを識別或いは測定して
ファイルホルダの正誤を判定し、正規のファイルホルダ
のみを前記受け渡し装置に順次移載させた後、該受け渡
し装置を格納棚の各所定の棚位置に移動させてファイル
ホルダを格納するファイルホルダの自動入庫方法とし
た。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るファイルホルダの自
動入庫装置及び自動入庫方法の実施の形態について、先
ず、ファイルホルダ管理装置(自動入出庫装置)全体を
示して説明する。図1はファイルホルダ管理装置の外観
斜視図、図2はファイルホルダ管理装置の各内蔵装置の
レイアウトを示す平面図、図3は入庫口周辺の内蔵装置
のレイアウトを示す断面図、図4は出庫口周辺の内蔵装
置のレイアウトを示す断面図である。
【0010】「ファイルホルダ管理装置1の概略説明」
図1において、符号1はファイルホルダ管理装置を示
し、筐体となるパネル1aの前面下部の左右両側に、入
庫するファイルホルダ(後に詳述する)を積載した台車
2をセットする入庫口3が形成されるとともに、前面下
部の中央に、出庫させるファイルホルダを受け取るべく
台車2をセットする出庫口4が形成されている。台車2
は便宜性を確保するため入庫用、出庫用の区別なく共通
の仕様となっている。ファイルホルダ管理装置1の内
部、前面に向かって奥側の左右には、ファイルホルダを
格納するための複数段の棚から構成される格納棚6が対
向配置されており、この格納棚6,6間に、ファイルホ
ルダの受け渡しを行う受け渡し装置8を搬送する搬送部
7が配設される。搬送部7は、上部に配設された天井レ
ールと下部に配設された床レールに支持され、格納棚6
の前面に沿って奥行き方向に移動可能な支持柱152及
びこの支持柱152に上下方向に昇降可能に取り付けら
れ、前記受け渡し装置8を搭載する支持台153等から
構成される。また図2及び図3に示すように、入庫口3
にセットされた台車2と格納棚6との間には入庫移載装
置5が配置され、図4に示すように、出庫口4の上方に
は出庫移載装置9が位置するレイアウトとなっている。
ファイルホルダの入庫工程は、入庫口3にセットされた
台車2→入庫移載装置5→受け渡し装置8→格納棚6で
あり、出庫工程は、格納棚6→受け渡し装置8→出庫移
載装置9→出庫口4にセットされた台車2となる。
【0011】パネル1aの一方の入庫口3の上部には、
エラー処理されたファイルホルダを出庫させるエラー出
庫口1b及び突発的に特定のファイルホルダを出庫させ
る場合の緊急出庫口1cが設けられるとともに、他方の
入庫口3の上部には、出庫口4とは別にファイルホルダ
をまとめて出庫可能とする臨時の個別出庫口1dが設け
られている。出庫口4の上部にはディスプレイやスイッ
チ等を備えた操作盤1eが設けられている。ここで、エ
ラー出庫口1bから出てくるファイルホルダは、受け渡
し装置8を介して搬送されてくるものであり(例えば、
格納棚6に規定外のファイルホルダが既に格納されてい
た場合等)、後に詳述する入庫移載装置5のホルダ判定
手段65によりエラー処理されたファイルホルダとは異
なるものである。
【0012】「ファイルホルダ10及び格納棚6」次
に、図5ないし図7を参照してファイルホルダ及び格納
棚について説明する。図5はファイルホルダの説明図で
あり、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図6
は格納棚の説明図であり、図6(a)は部分正面図、図
6(b)は部分断面図、図7は格納棚とファイルホルダ
との挿脱関係を示す斜視図である。ファイルホルダ10
は開閉ツマミ12f,12fにより開閉自在な構造であ
って、折り畳まれた(閉じた)状態であるときに、カル
テ等のファイルを収納する収納体11と長尺の係止体1
2を形成する。収納体11はポリプロピレン等の合成樹
脂材料或いは紙質材料等で成型され、中間部位を底部1
1aとして折返し形成された構造となっており、その厚
みは、例えば8mm,15mm,20mm,30mm等
各種のものが用意され、収納するファイルの種類、量に
よって使い分けされる。係止体12は下縁部12bを介
して収納体11の上部に一体的に取り付けられており、
その前後端に下面端部12a,12aを露呈させてい
る。係止体12の上部には、前後端にわたって左右一対
に被係止面12c,12cが形成される。また、本実施
形態では、収納体11の前後の側端部に挿入ガイド部1
1c(図7をも参照)を設けて、外方に向かうに従い収
納体11の厚みが漸次狭くなるように形成させてあり、
各装置、或いは格納棚6との受け渡しの際、その楔効果
によりファイルホルダ同士の衝突を防止して、ファイル
ホルダの受け渡し性をスムースにさせている。
【0013】係止体12の前後端近傍には、後述する受
け渡し装置8の爪部材92a,92bが係合する係合孔
12dが穿設されるとともに、中央部位には、ファイル
ホルダの厚みによる種別(8mmタイプ,15mmタイ
プ等)を決定する種別判定孔12eが穿設される。種別
判定孔12eには後述する光透過型センサ67a,67
bの検出光が透過するようになっており、種別判定孔1
2eの有無とその穿設箇所の組み合わせによりファイル
ホルダの種別が判定される。また、収納体11の内側面
には、ファイルホルダの個々を特定するIDコードとな
るバーコード13が付された紙片15を収納するポケッ
ト部11bが形成されている。符号11dはバーコード
リーダが読み取り可能となるようにバーコード13を外
部に露呈させる透孔を示している。本実施形態では、こ
のポケット部11b及び透孔11dを収納体11の両側
面に回転対称的に形成させてある。したがって、同一の
バーコード13を付した紙片15を両ポケット部11b
に差し込むことにより、ファイルホルダの表裏の向きに
関係なくバーコードリーダからの読み取りが可能とな
る。
【0014】次に図6及び図7を参照して、格納棚6は
ブロックごとに仕切られた複数段の棚板6aに、ファイ
ルホルダを懸吊する保持具14を複数取り付けた構造と
なっている。保持具14は、棚吊下部14aが棚板6a
の前後の縁部6bを挟持することにより棚板6aに固定
的に取り付けられる。棚吊下部14aの下方にはファイ
ルホルダを懸吊するホルダ懸吊部14bが形成されてお
り、スリット部14cにより係止体12の被係止面12
cを係止し、ファイルホルダを懸吊する。符号6cは、
進入したファイルホルダの係止体12の上面を押圧して
保持具14からのファイルホルダの脱落を防止する板ば
ね材であり、符号6dは係止体12の端部に当接してフ
ァイルホルダの位置決めを行うストッパーである。棚板
6aの前面には、受け渡し装置8の位置決めを行うため
のマーク6e(孔等)が各保持具14のスリット部14
cのスリット芯と同芯状に形成されている。以上の構造
からなる保持具14は、格納するファイルホルダの厚み
に応じて隣接し合う保持具14間の取り付け間隔を任意
に設定することができ、例えば図6(a)に示すように
縦仕切板6fより右側の棚板6aには厚いファイルホル
ダ格納用の取り付け間隔を有して取り付けられるグルー
プ、また左側の棚板6aには薄いファイルホルダ格納用
として密接して取り付けられるグループというように予
め分けておくことができる。
【0015】さて、本実施形態における自動入庫装置
は、台車2、入庫移載装置5及び受け渡し装置8を主な
概略構成としている。以下、順に説明する。 「台車2」図8は台車を示す外観斜視図(一部破断)、
図9はゲート機構を示す説明図であり、図9(a)は斜
視図、図9(b)は要部断面図である。台車2は、上面
と入庫口3に挿入される前面が開口形成されたケーシン
グ21を筐体とし、このケーシング21内の上下を仕切
るようにホルダ載置板22を取り付けて、上部空間を、
入庫するファイルホルダを載置するホルダ載置部23と
し、下部空間を、後述する入庫移載装置5によりエラー
処理されたファイルホルダを収容するエラーホルダ収容
部24としている。当該構造により、作業者がファイル
ホルダを台車2にセットする際は、ケーシング21の上
面開口部から係止体12(図5参照)を上側にして単に
ホルダ載置板22に載せるだけであり、ファイルホルダ
が複数の場合には、互いの収納体11が密着するように
詰め込んで載置するのである。収納体11の両側面には
バーコード13が回転対称的に付されていることから、
表裏の向きに関係なく載置可能であり、さらに、ファイ
ルホルダが、8mmタイプ、15mmタイプ等、各種混
在している場合であってもランダムに載置可能である。
なお、ケーシング21の内面上部は、ファイルホルダを
入れやすくするために傾斜面21a,21aが形成され
ている。符号25,26はそれぞれキャスタ及び把手を
示す。
【0016】次に、前記ホルダ載置部23に載置された
ファイルホルダを台車2から搬出するホルダ搬出機構2
7について説明する。台車2からファイルホルダを搬出
する手段としては、例えば入庫口3にハンドリングアー
ムを設けておき、このハンドリングアームでファイルホ
ルダを挟持して搬出させる等、様々な機構が考えられる
が、本実施形態ではこの搬出機構を簡潔な構造とし、且
つ台車2側に設けた態様としている。ホルダ載置板22
の中央部には、台車2の長手(前後)方向に沿って矩形
長孔22aが穿たれ、この矩形長孔22aの下方におい
て、ブロック片29が台車2の前後方向にスライド可能
となるように一対のシャフト28に嵌着されている。ブ
ロック片29の上面には、ホルダ載置板22に載置され
るファイルホルダのうちの最後尾のファイルホルダに当
接してその垂直姿勢を支持する支持部材30と、ブロッ
ク片29を手動でスライドさせる場合に用いる作業者用
のハンドル31が取り付けられる。ブロック片29はそ
の下面にて、台車2の前側に位置する上下のプーリ33
a、33bとテンション調整用のテンションローラ34
及び台車2の後側に位置するプーリ33cとの間に掛け
回したタイミングベルト32に固定されている。したが
って、プーリ33a〜33cのいずれかを駆動プーリと
してブロック片29を間欠的に前側にスライドさせれ
ば、支持部材30に押されたファイルホルダがホルダ載
置部23の前方開口面(以降、搬出口23aという)か
ら一冊ずつ外部に搬出されることになる。
【0017】本実施形態では、台車2の機動性を考慮し
て、前記ホルダ搬出機構27の駆動源を台車2側には設
けず、台車2が入庫口3の所定位置に設置されたときに
供給される構成としてある。先ず、駆動プーリとして、
前記プーリ33bに伝達ギア35を同軸的に取り付け
る。一方、図11を参照して、ファイルホルダ管理装置
1内の所定部位に、回転軸に駆動ギア44a及びブロッ
ク板44bを固着した駆動モータ44を設置する。ブロ
ック板44bの先端側には従動ギア45を回転自在に取
り付け、且つ、駆動ギア44aに噛合させるようにす
る。台車2が入庫口3に未挿入のとき、従動ギア45は
駆動ギア44aの下方に位置しており、台車2が入庫口
3の所定位置に設置されると、駆動モータ44の回転軸
が図11における時計回りに回転し、駆動ギア44aに
噛合した従動ギア45がブロック板44bに支持されて
時計回りに回動して、伝達ギア35の左側に噛合する。
駆動モータ44を間欠的に回転駆動させると、従動ギア
45は回転して伝達ギア35に回転力を伝え、ホルダ搬
出機構27を駆動させる。このように、本実施形態にお
ける駆動源の供給手段は、従動ギア45を介在させるこ
とにより台車2の位置ずれを吸収する機能をも有する構
造となっている。なお、台車2に載置されるファイルホ
ルダは、その規定厚みが8mmタイプ、15mmタイプ
など各種のものが混在している場合があるため、1冊ず
つ搬出させるためには駆動モータ44の間欠回転角度を
各々異ならせる必要がある。これについては後述する。
【0018】次に、通常は閉じた状態であり、台車2が
所定位置に設置されたときに開いた状態となってホルダ
載置部23の搬出口23aを開放して、ファイルホルダ
を外部へ搬出可能とするゲート機構36について説明す
る。搬出口23aが位置するケーシング21の両側縁に
は、左右一対からなる矩形状のゲート板37,37が開
閉可能に取り付けられ、通常は搬出口23aの面と平行
の状態となって(図8の状態)、ファイルホルダの落下
を防止している。ケーシング21の側板は、図9(b)
に断面で示すように外板21bと内板21cによって中
空を形成する二重構造となっており、内部において、略
直方体形状のスライドブロック38が、上下に形成した
長孔38a,38aの部位で中板21cに固設した支持
ピン39,39に支持され、上下方向にスライド可能に
取り付けられている。スライドブロック38の上下には
ゲート板37に当接する突部38b,38bが形成され
るとともに、下端の前側には傾斜面38cが形成されて
おり、さらに、ケーシング21に取り付けたブラケット
(図示せず)との間に張架した引張ばね40によりスラ
イドブロック38は常時下方に付勢されている。
【0019】ゲート板37は、内板21cにその一側を
取着した捩じりばね41により、搬出口23aを閉じる
ように回動付勢されており、外板21b側に位置する縁
部37aが外板21bに形成された折曲げ部21dに当
接することにより回動規制がなされる。ゲート板37の
前記縁部37aの上下には切欠き37b,37bが形成
されており、その切欠き位置は図9(a)に示すよう
に、スライドブロック38の突部38b,38bの直上
となっている。一方、ファイルホルダ管理装置1内の所
定部位には、ロック解除部材42及び押し込み部材43
を固定的に取り付けておく。ロック解除部材42の先端
部は押し込み部材43の先端部よりも台車2側寄りの位
置とする。ゲート機構36は以上の構成からなり、台車
2を入庫口3に挿入すると、先ず、スライドブロック3
8が、傾斜面38cの部位でロック解除部材42の傾斜
面42aに押圧されることにより、引張ばね40の引張
力に抗して上方へとスライドする。すなわち、突部38
b,38bがゲート板37の切欠き37b,37bと同
一の高さに位置しロックが解除された状態となる。さら
に、台車2を入庫口3に押し込んでいくと、今度は押し
込み部材43がゲート板37の縁部37aを押圧し(押
し込み部材43が貫通する外板21bの折曲げ部21d
は切り欠かれている)、捩じりばね41の付勢力に抗し
て図9(b)に仮想線で示すように、ゲート板37が回
動し、搬出口23aを開放する。
【0020】次に、入庫口3に挿入された台車2の位置
決めを行うロック機構46について図10を基に説明す
る。図10(a)は台車未挿入時のロック機構を示す平
面説明図、図10(b)は台車挿入時のロック機構を示
す側面説明図である。ロック機構46は入庫口3の下部
にブラケットを介して固定的に設置されており、一端側
に係止ローラ47aを回動自在に枢着したフック部材4
7が支軸47bにて上下方向に揺動自在に支持されてい
る。フック部材47の他端側上面にはブラケット47c
が取り付けられ、下方に位置するブラケット47dとの
間に引張ばね48が張架される。一方、台車2の前寄り
下面には傾斜面21fを有した突部21eが形成されて
いる。したがって、台車2はその傾斜面21fで係止ロ
ーラ47aを引張ばね48の引張力に抗して下方に押圧
しながら(フック部材47を図10(b)における反時
計回りに回動させながら)前進し、やがて係止ローラ4
7aが突部21eに係止することにより台車2は入庫口
3内においてロックされる。符号50は、ばね50aの
弾性力により、台車2と当接した際の衝撃を吸収すると
ともに、突部21eを係止ローラ47aに押しつけて台
車2の位置決めを確実なものとするための位置決めピン
である。また、符号16はフック部材47に取り付けた
ドグ47eを検知して、係止ローラ47aが下方に位置
した状態、すなわち台車2のアンロック状態を検出する
センサであり、符号17は位置決めピン50,50に掛
け渡して固着した連結板50bに取り付けたドグ50c
を検知することにより、台車2のロック状態を検出する
センサである。なお、ロック機構46の解除はモータ4
9により行い、その回転軸に軸着した偏心カム49aで
フック部材47の前記他端側の下面を上方に押圧するこ
とにより突部21eにおける係止ローラ47aの係止を
解除する。符号18は偏心カム49aに取り付けたドグ
49bを検知して、モータ49の原点位置を確認するセ
ンサである。
【0021】「入庫移載装置5」次に、入庫移載装置5
について説明する。図11は入庫移載装置5と台車2と
の位置関係を示す側面説明図、図12は入庫移載装置5
の概略構成を示す外観斜視図(ホルダホールド機構部は
省略)である。入庫移載装置5は台車2が入庫口3の所
定位置に設置されたとき、図11に示すように台車2の
前方に位置するように配置されており、ホルダ載置部2
3から搬出されるファイルホルダが正規のものであるか
否かの判定、選別を行い、正規のファイルホルダのみを
後述する受け渡し装置8に渡す移載機能を有した装置で
ある。
【0022】図11及び図12を参照して、入庫移載装
置5は、傾斜して対向配設される上シュート板51a、
下シュート板51b及び一対の側板(図示せず)によ
り、台車2の搬出口23aに臨むシュータ口51cを形
成したシュータ51を備えており、搬出口23aから搬
出されたファイルホルダはこのシュータ51内に落下す
るようになっている。符号52は、落下の際にファイル
ホルダが前のめりに傾くのを防止するストッパ、符号6
2は台車2のホルダ載置部23におけるファイルホルダ
の有無を検出するセンサである。
【0023】ここで、入庫移載装置5は、台車2から搬
出されるファイルホルダを確実に1冊ずつシュータ51
へと送り込むためのホルダ送り出し機構54を備えてお
り、台車2のホルダ載置板22の前縁部に左右一対の送
りカム55,55を臨ませ、駆動モータ57でこの送り
カム55,55を図11における時計回りに回転させる
ことにより、ファイルホルダ10の底部11a(図5参
照)をシュータ51側へと押し出す構造にしてある。符
号56は、送りカム54上に位置したファイルホルダ1
0を検知するセンサであり、前記ホルダ搬出機構27の
駆動源となる駆動モータ44の間欠回転角度を規制する
役目を担うものである。例えば、台車2から搬出される
ファイルホルダが、規定厚み20mmタイプのものであ
る場合、駆動モータ44が20mmのストローク分だけ
回転したところで、このセンサ56が送りカム55上に
搬出されてきた当該ファイルホルダを検知することにな
り、駆動モータ44の回転を止める信号を送る。そし
て、送りカム55によりファイルホルダがシュータ51
へ送り出された後、送りカム55上にファイルホルダが
無いことをセンサ56で確認後、再び次のファイルホル
ダを搬出すべく駆動モータ44を駆動させる。なお、無
論、ホルダ送り出し機構54やセンサ56は台車2側に
設ける態様とすることも可能である。
【0024】シュータ51は、ファイルホルダの移動を
確実に行わせるため、下シュート板51bに左右一対の
ベルトコンベア58,58が設けられており、その上面
が下シュート板51bに形成した切欠き孔51d,51
d(図12)から若干シュータ51内に突出するように
配設される。符号58aはベルトコンベア58の従動
輪、符号58bは駆動輪、符号58cはプーリである。
ベルトコンベア58の駆動源は後述するエラーホルダ排
出機構76の駆動源と共用する構成としてあり、プーリ
58cと駆動モータ59の回転軸に軸着した駆動プーリ
59a及びエラーホルダ排出機構76におけるプーリ7
7cとの間にタイミングベルト59bが掛け回されてい
る。
【0025】シュータ51内に落下したファイルホルダ
は、その底部11a(図5参照)が位置決め板60に当
接することによりベルトコンベア58上で位置決めされ
る。符号63は、ファイルホルダが正規な位置に位置決
めされたか否かを検出し、駆動モータ59の駆動停止信
号を出すためのセンサ、符号51f(図12)はその検
出光通過用の孔である。位置決め板60は、引張ばね
(図示せず)によりその下端面60aが偏心カム61の
周面に常に押圧されており、偏心カム61の回動により
下シュート板51bに穿設された溝孔を貫通してシュー
タ51内に突出自在となるように構成されるものであ
る。偏心カム61の駆動源は前記ホルダ送り出し機構5
4の駆動源である駆動モータ57を利用しており、プー
リ61aと駆動モータ57の回転軸に軸着した駆動プー
リ57aとの間にタイミングベルト57bが掛け回され
る。
【0026】センサ63によりファイルホルダが正規に
位置決めされていることが検知されると、ホルダ判定手
段65によってファイルホルダの固有データが識別或い
は測定され、ファイルホルダの正誤が判定される。本実
施形態ではこのホルダ判定手段65を、ファイルホルダ
の個々を特定、識別するID判定、規定厚み(8mmタ
イプ、20mmタイプ等)の違いによるファイルホルダ
の種別を識別する種別判定及びファイルホルダの実際の
厚みを測定する厚み測定から構成している。先ず、ID
判定は、シュータ51の下方にバーコードリーダ66を
設置し、下シュート板51bに穿設した孔51gを通過
させてファイルホルダの側面に付したバーコード13を
読み取らせることにより、ファイルホルダを特定する。
また種別判定は、シュータ51の上方及び下方に光透過
型センサ67a,67bを設け、ファイルホルダ10の
係止体12における種別判定孔12eの有無或いはその
穿設箇所の組み合わせを検出して、ファイルホルダが8
mmタイプのものであるか20mmタイプのものである
か等を判定する。
【0027】次に、ファイルホルダの厚み測定を行う厚
み測定機構68について説明すると、シュータ51の上
方に固設した支軸69a回りに測定ロッド69がファイ
ルホルダの搬送方向に沿うように回動可能に支持されて
おり、測定ロッド69の下部は上シュート板51aに穿
設した孔51h(図12)からシュータ51内に突出し
ている。測定ロッド69は引張ばね及びストッパ(共に
図示せず)により、通常、図11に実線で示すようにベ
ルトコンベア58に対し略鉛直に位置している。測定ロ
ッド69の側面には、支軸69a回りに回動する半月状
の第1ギア70aが固着されており、この第1ギア70
aに、ロータリエンコーダ71の回転軸に軸着した第2
ギア70bが噛合する構成となっている。したがって、
シュータ51内にファイルホルダが落下してくると、図
11に仮想線で示すようにファイルホルダの厚み分だけ
測定ロッド68が反時計回りに回動し、第1ギア70
a、第2ギア70bを介してその回動角度値がロータリ
エンコーダ71により検出され、ファイルホルダの実際
の厚みが換算される。
【0028】以上のファイルホルダに関する固有データ
の識別、測定がなされたうえで、当該ファイルホルダが
正規のファイルホルダであるか、エラーのファイルホル
ダであるかの判定がなされる。エラー判定される例とし
ては、8mmタイプのファイルホルダであると種別判定
され、且つ、厚み測定により8mmタイプの厚み許容値
を越えた測定値が測定された場合等である。この厚み許
容値は予め各種別ごとに設定されている。
【0029】ホルダ判定手段65が終了すると、駆動モ
ータ57を駆動して偏心カム61を回動させ、位置決め
板60をシュータ51内から引っ込めるとともに、駆動
モータ59を駆動してベルトコンベア58を作動させ、
ファイルホルダをシュータ51から排出する。排出され
たファイルホルダはホルダ選別手段72により、前記ホ
ルダ判定手段65の判定結果に基づき正誤のファイルホ
ルダに選別される。先ず、エラー(誤)と判定された場
合に該ファイルホルダを入庫移載装置5の外部に排出す
るエラーホルダ排出機構について説明する。本実施形態
では、エラーのファイルホルダを台車2に戻す態様とし
てある。シュータ51の下方には一対のベルトコンベア
77が配設されており、従動輪77aが位置する末端部
には、入庫口3に挿入された台車2のエラーホルダ収容
部24が位置するようになっている。符号73は、ブラ
ケット73a,73aを介して支軸73b回りに回動
(起倒)可能に支持された起倒板を示す。支軸73bの
一端側にはスプロケット73cが軸着され、駆動モータ
74の回転軸に軸着した駆動スプロケット74aとの間
にチェーン74bが掛け回される。起倒板73は通常、
図11に実線で示すようにその上縁部がシュータ51の
下シュート板51bの下縁部に臨むように傾斜状に倒伏
した状態となっているが(倒伏ポジションP)、エラー
のファイルホルダがシュータ51から排出されるときに
は中途まで起立して待機状態となり(中起立ポジション
Q)、ファイルホルダはそのままベルトコンベア77に
落下し、台車2のエラーホルダ収容部24へと排出され
るようになっている。
【0030】次に、正規のファイルホルダと判定された
場合には、起倒板73は前記倒伏ポジションPにそのま
ま位置し、ファイルホルダはシュータ51から起倒板7
3上に移し替えられ(落下し)、起倒板73の上縁左右
端に設けたフック材73fに係止体12の下面端部12
aが係止され位置決めされる。次いで、起倒板73はフ
ァイルホルダを載置したまま垂直状に起立する(垂直起
立ポジションR)。なお、図12に示すように、支軸7
3bの先端にはドグ73dが取着されており、センサ7
5a,75b,75cによりこのドグ73dを検出して
起倒板73の垂直起立ポジションR、中起立ポジション
Q、倒伏ポジションPを確認する。
【0031】次に、当該ファイルホルダを後述する受け
渡し装置8に移載可能にするべく、その垂直姿勢を維持
するホルダホールド機構78について図13及び図14
に基づき説明する。図13(a)はファイルホルダが未
装着の状態におけるホルダホールド機構の側面説明図、
図13(b)はファイルホルダをホールドした状態にお
ける同側面説明図、図13(c)は図13(b)におけ
るA−A断面図、図13(d)は同B−B断面図、図1
4はホルダホールド機構の概略斜視図である。符号79
は、一端側に係止体12の片側の被係止面12c(図5
参照)を係止する突起状の挟持部79aを形成した挟持
ブロックを示し、固定カバー64aの左右内側面にわた
って固設した台座64上に、係止体12の長手方向と直
交する横方向にスライド可能に取り付けられている。符
号79bは挟持ブロック79に固設した一対の支持ピ
ン、符号64bは該支持ピン79bが挿通するスライド
用の長孔である。挟持ブロック79の他端側には左右一
対の突起部79cが形成されており、固定軸80a回り
に回動可能に枢支され、連結板80bを介して連結され
た一対の支持片80が当接している。一方、係止体12
の他側の被係止面12cを挟持する挟持板81は、下縁
に挟持部81aを形成して、前記挟持ブロック79の上
方に設けられた固定軸81b回りに回動可能に枢支され
ている。挟持板81と支持片80は、互いに各々設けた
可動軸81c、80cの部位で一対のリンク板82によ
り連結されて連動回動する構成となっており、固定軸8
1bと可動軸80cとの間には引張ばね83が張架され
ている。挟持板81の上端にはストッパ片81dが取り
付けられ、このストッパ片81dに係脱自在となるよう
にソレノイド84が固定カバー64aの上面に固設され
ている。
【0032】ホルダホールド機構78は以上の構成から
なり、起倒板73が倒伏ポジションPや中起立ポジショ
ンQの位置にあるときには、ソレノイド84のロッドが
引っ込んでストッパ片81dとの係合が解かれており、
図13(a)に示すように、支持片80が引張ばね83
の引張力により挟持板81側寄りに傾倒し、突起部79
cを介して挟持ブロック79を押圧するとともに、リン
ク板82を介して挟持板81を押し上げた状態となって
いる。そしてファイルホルダを載置した起倒板73が垂
直起立した場合には、図13(b)に示すように、係止
体12がその側面部で挟持ブロック79を図における右
方向に押圧し(スライドさせ)、支持片80を引張ばね
83の引張力に抗して垂直に起立させる。リンク板82
により連結された挟持板81が固定軸81bを中心に反
時計方向に回動することになり、係止体12は挟持ブロ
ック79の挟持部79a及び挟持板81の挟持部81a
により被係止面12cの部位で挟持(ホールド)され
る。ここで、ソレノイド84が作動し、ロッドがストッ
パ片81dに係止して係止体12の挟持状態を保持す
る。なお、起倒板73には、挟持板81の挟持部81a
を挿通させるための切欠き73eが形成される。この
後、起倒板73は再び倒伏ポジションPへと戻り、ファ
イルホルダは挟持部79a、81aに挟持、懸吊された
状態で、光透過型センサ85a、85bにより懸吊され
ているか否かが検知される。
【0033】「受け渡し装置8」次に、図15乃至図2
1を参照して受け渡し装置8について説明する。図15
は受け渡し装置と入庫移載装置の位置関係を示す平面説
明図、図16は受け渡し装置の概略構成を示す外観斜視
図、図17は受け渡し装置の側面説明図、図18は同正
面説明図である。また、図19及び図20はチャッキン
グ手段を示す説明図であり、図19(a)はチャッキン
グ手段を示す平面図、図19(b)は同側面図、図19
(c)は要部説明図、図20はチャッキング手段を構成
する機構部の分解斜視図、図21は貯留手段の要部説明
図である。なお、本装置の説明において、特に指示なく
前後左右というときは図15において示す前後左右を指
すものとする。
【0034】受け渡し装置8は、ファイルホルダ10の
係止体12を挟持するチャッキング手段86、該チャッ
キング手段86を移送して格納棚6及び入庫移載装置5
とのファイルホルダの受け渡しを行う受け渡し手段8
7、複数のファイルホルダを貯留可能とする貯留手段8
8、IDコードとなるバーコード13を読み取り、各フ
ァイルホルダを特定するID識別手段89(バーコード
リーダ110)及びファイルホルダを出庫移載装置9へ
一括して送り出す一括送り出し手段(詳述せず)を備え
た構成となっている。「ファイルホルダ管理装置1の概
略説明」の欄で説明したように、受け渡し装置8は搬送
部7の支持台153(図1参照)に搭載されて上下及び
前後方向に移動可能であり、入庫の際は図15に示すよ
うに、入庫移載装置5のホルダホールド機構78に保持
されたファイルホルダをチャッキング手段86で挟持し
て内部に複数取り込んだ後、格納棚6の所定の棚位置ま
で順次移動し、格納する。受け渡し装置8の向きは、チ
ャッキング手段86及び受け渡し手段87を形成した側
がファイルホルダ管理装置1の奥側に臨む向きとなって
いる。
【0035】チャッキング手段86は、フレーム90内
の一側(後側)に設けた左右方向に延出する一対のシャ
フト91にスライド自在に装着され、入庫移載装置5或
いは格納棚6とのファイルホルダの受け渡しが可能とな
るように、図15に示すように爪部材92a,92bの
左右先端がフレーム90よりも突出する位置までスライ
ド可能である。以下、図19及び図20を参照して、シ
ャフト91に嵌着されたブロック93の上面には支持ブ
ラケット93aが固設され、この支持ブラケット93a
には前後方向を長手とする一対の摺動軸94がブッシュ
94aを介してスライド自在に遊嵌されている。摺動軸
94の一端側には、ブッシュ94aを介して爪部材92
aが遊嵌されるとともに、先端部には爪部材92bが固
定ボルト94bにより固定されている。摺動軸94のス
ライド規制は、他端側の先端部が支持ブラケット93a
に取り付けたストッパ板93bに当接することにより、
そして、摺動軸94,94間に掛け渡されて固着される
連結板94cが支持ブラケット93aに嵌着したブッシ
ュ94aに当接することにより行われる。
【0036】爪部材92a,92bは、本実施形態のよ
うに入庫移載装置5及び格納棚6が左右に配置されてい
る場合であっても対応可能なように、それぞれ左右両先
端に鉤状の爪部92cが形成されており、この爪部92
cが係止体12に穿設された係合孔12d(図5参照)
に係合する。爪部92cの開閉機構は、爪部材92a,
92bが各々摺動軸94の軸方向に沿って平行移動する
構造となっており、図20に示すように、爪部材92
a,92bの各々の下面に取り付けたブラケット板92
d,92e間に張架された引張ばね95により、通常は
図19(a)に実線で示すように互いに密接して爪部9
2cが閉じた状態となっている。一方、ブラケット板9
2d,92eの下方には、ブラケット93cを介してブ
ロック93に取り付けられたロータリソレノイド96が
位置しており、その回転軸には、円柱形状の当接部材9
6aを一対に形成した基板96bが固着されている。ロ
ータリソレノイド96に通電すると、図19(c)に示
すようにその回転軸が図における時計回りに所定角度回
転し、仮想線で示すように当接部材96a,96aが引
張ばね95の引張力に抗して各々のブラケット板92
d,92eを押圧することにより、爪部材92a,92
bは図19(a)に仮想線で示す位置まで移動し、爪部
92cは開状態となる。
【0037】チャッキング手段86で挟持されたファイ
ルホルダは、受け渡し手段87により入庫移載装置5或
いは格納棚6との受け渡しが行われ、図18に示すよう
に、受け渡し装置8の左右端に配設した一対の従動プー
リ97a,97a及び駆動モータ97に軸着した駆動プ
ーリ97b間に、前記ブロック93を固定支持したタイ
ミングベルト97cを掛け回した構成とすることによ
り、チャッキング手段86をシャフト91上においてス
ライドさせ、ファイルホルダの左右からの受け渡しを可
能とする。符号97dはタイミングベルト97cのテン
ション調整用のローラである。また、図16及び図17
に示す符号98は、支持ブラケット93aに取り付けた
ドグ93dを検出してチャッキング手段86の左右端位
置を確認するセンサである。
【0038】以上のように、チャッキング手段86とし
て、ファイルホルダの挟持部(爪部92c)を左右一対
に形成し、左右方向にスライドさせて左右の受け渡し口
からファイルホルダの受け渡しを行う構成とすれば、従
来のように受け渡し装置全体を180度回動させて受け
渡しを行う構造に比べて機構が簡単となり、装置の組付
け作業が容易になるとともに、その回動時間も無くなる
ことからファイルホルダの入庫時間が短縮されることに
なる。
【0039】ここで、ファイルホルダは後述する懸垂部
材100に懸吊されることにより受け渡し装置8内に貯
留される構造となっているが、受け渡しの際、この懸垂
部材100と入庫移載装置5或いは格納棚6との間には
空隙が形成されることから、爪部材92a,92bによ
る挟持だけではファイルホルダの垂直姿勢を維持でき
ず、スムースな受け渡しができない惧れがある。そこ
で、本実施形態では、図16に示すように爪部材92
a,92bのスライド路の上方における懸垂部材100
の左右両側に、ファイルホルダの係止体12が通過する
溝を形成したガイド部材99,99を設けており、図1
8に示すようにブラケット99aを介してフレーム90
に固定的に取り付けている。このガイド部材99,99
は、係止体12に反りがある場合であっても、その溝で
係止体12の側面に当接して反りを矯正する効果があ
り、ファイルホルダの受け渡しを確実に行わせるのに有
効な手段となる。
【0040】次に、貯留手段88について説明する。符
号100はファイルホルダを懸吊する懸垂部材であり、
ファイルホルダの係止体12と略同一の長さを有し、図
21(a)に示すように、その断面形状は、一端側がT
字形を呈して一対の懸吊部100aを形成し、他端側は
折曲げ成型されて基板部100bを形成している。そし
て、図16に示すように、この懸垂部材100がフレー
ム90内の上部において、懸吊部100aを外方に向
け、トラック状に周回配設されたチェーン103に複数
取り付けられる。すなわち、一対のアタッチメント付き
のチェーン103に基板部100bの左右部位をそれぞ
れ固定し、該チェーン103を、受け渡し装置8内の上
部後側に配設した左右一対の駆動スプロケット101
と、同上部前側に配設した左右一対の従動スプロケット
102に掛け回す構成としたものである。その結果、図
21(a)に示すように、下段に配列された懸垂部材1
00が、互いに隣接し合う懸吊部100a,100aに
て係止体12を通過可能とするスリットを形成するとと
もに、係止体12の被係止面12c,12c(図5参
照)を係止して、複数のファイルホルダをチャッキング
手段86の移送方向と直交する横方向に並列状に懸吊貯
留するのである。チェーン103に対する懸垂部材10
0の取り付けピッチは全て同一であり、図21(b)に
示すように、最小厚みのファイルホルダ(8mmタイ
プ)を密に隣接させて懸吊可能とするピッチ寸法であ
る。符号105は貯留手段88の駆動源となる駆動モー
タであり、回転軸に軸着した駆動プーリ105aと前記
駆動スプロケット101の回転軸101aの一端側に軸
着したプーリ101bとの間にタイミングベルト105
bが掛け回される。なお、懸垂部材100は、チェーン
103の全周にわたって取り付ける必要はなく、所定数
のファイルホルダを懸吊するに足る数で良い。
【0041】無論、ファイルホルダの受け渡し部位にお
ける懸吊部100a,100aのスリット芯は、図17
に示す爪部材92a,92bのチャッキング芯104及
び前記ガイド部材99の溝芯と常に同芯状に位置しなけ
ればならず、回転軸101aの他端側には位置確認用セ
ンサ106が取り付けられ、懸垂部材100の送りピッ
チが検知される。ここで、駆動モータ105は、前記入
庫移載装置5におけるホルダ判定手段65の種別判定に
基づいて駆動回転するように制御されている。すなわ
ち、ファイルホルダが規定厚み20mmタイプ、30m
mタイプ等各種混在している場合、その都度回転角度を
変えて懸垂部材100の送りピッチを変えるのである。
例えば、図21(c)に示すように、8mmタイプのフ
ァイルホルダ(符号10a)の後に、20mmタイプの
ファイルホルダ(符号10b)を懸吊する場合は、1ピ
ッチ空けて懸吊するように駆動モータ105は2ピッチ
分回転駆動する。同様に、ファイルホルダ10bの後
に、30mmタイプのファイルホルダ(符号10c)を
懸吊する際は、2ピッチ空けて懸吊するように駆動モー
タ105は3ピッチ分回転駆動する。
【0042】符号107は、懸垂部材100に懸吊され
たファイルホルダを、図18に示すように係止体12の
下面端部12aの部位で支持する懸吊支持部材であり、
ブラケット107aを介してフレーム90に左右一対に
固定されている。したがって、チェーン103が図17
における反時計回りに回動すると、爪部材92a,92
bにより順次取り込まれたファイルホルダは、懸垂部材
100に懸吊されたまま、その係止体12の部位で懸吊
支持部材107に重量支持され、図17における右側へ
と移動し安定した状態で貯留されるのである。逆に、貯
留したファイルホルダを格納棚6へ格納するときは、駆
動モータ105が逆回転し(チェーン103が図17に
おける時計回りに回動し)、最後に取り込んだファイル
ホルダから順次、爪部材92a,92bに挟持され格納
されていくことになる。
【0043】なお、図18に示す符号108は、ファイ
ルホルダの係止体12によって検出光が遮断されること
により当該ファイルホルダの取り込みを検出するセン
サ、符号109は取り込んだファイルホルダが懸垂部材
100からはみ出て懸吊されていないかを検出するセン
サ、図16に示す符号111は、目的とする格納棚6の
保持具14に実際にファイルホルダが吊下されていない
かを予め検出するためのセンサである。また、符号11
0はファイルホルダの収納体11に付されたバーコード
13のデータを読み取るバーコードリーダであり、入庫
移載装置5からファイルホルダを取り込む際にそのデー
タを読み取り、入庫移載装置5からのデータと合致して
いるかの確認が行われる。
【0044】次に、以上の構成からなる自動入庫装置の
作用(ファイルホルダの入庫手順)について説明する。
先ず、作業者は台車2の上面開口部(図8参照)から複
数のファイルホルダ10を、係止体12を上側にしてホ
ルダ載置板22に載せ、閉じた状態となっているゲート
板37,37と支持部材30とで挟圧支持すべく、ハン
ドル31でブロック片29を搬出口23a側にスライド
させる。ファイルホルダ10は、収納体11の両側面に
回転対称的にバーコード13が付されているので、作業
者はファイルホルダ10の表裏の向きを気にせず、単に
係止体12を上側にしてホルダ載置板22に載置するだ
けで良い。また、ファイルホルダ10が、8mmタイ
プ、20mmタイプと混在している場合であっても、載
置順序に制限はなく、ランダムに載置可能である。
【0045】所定数のファイルホルダ10を載置した
ら、台車2を入庫口3に挿入する。図10に示すロック
機構46により台車2の位置決めが行われる。このと
き、図9に示すゲート機構36によりゲート板37が開
いた状態となって搬出口23aが開放され、ホルダ載置
板22上のファイルホルダ10が搬出可能状態となる。
さらに、図11に示すようにホルダ搬出機構27の伝達
ギア35の下方には駆動モータ44が位置するととも
に、台車2のエラーホルダ収容部24にはベルトコンベ
ア77の先端が位置する。
【0046】台車2の位置決めがなされ、センサ17
(図10参照)により台車2が入庫口3の所定位置にロ
ックされたことが確認されると、 駆動モータ44が図11における時計回りに回転駆動
し、従動ギア45が伝達ギア35に噛合して回転力を伝
え、タイミングベルト32に固定されたブロック片29
が搬出口23a側に向けてスライドする。つまり、支持
部材30が最後尾のファイルホルダ10を搬出口23a
側に向かって押す。もし、搬出口23aに臨む最前部の
ファイルホルダ10が、規定厚み20mmのタイプであ
る場合、駆動モータ44が20mmのストローク分に対
応する角度だけ回転したところで、センサ56が送りカ
ム55上に搬出されてきた当該ファイルホルダ10を検
知し、駆動モータ44の駆動停止の信号を出す。 駆動モータ57の駆動により送りカム55が図11に
おける時計回りに回動し、搬出されてきたファイルホル
ダ10を入庫移載装置5のシュータ51に落下させる。
駆動モータ57の回転軸にはドグ(図示せず)が取り付
けてあり、図示しないセンサによりこのドグを検知して
駆動モータ57の駆動停止の信号を出す。無論、駆動モ
ータ57が停止したとき、偏心カム61上の位置決め板
61はシュータ51内に突出した状態である。 駆動モータ59の駆動によりベルトコンベア58が図
11における時計回りに回動し、シュータ51内に落下
してきたファイルホルダ10を確実に位置決め板60に
当接させる。センサ63が当該ファイルホルダ10を検
知したら、駆動モータ59の駆動停止の信号を出す。
【0047】次いで、ホルダ判定手段65により、ファ
イルホルダ10の固有データの識別及び測定がなされ
る。先ず、バーコードリーダ66により、ファイルホル
ダ10の収納体11に付されたバーコード13が読み取
られ、ファイルホルダ10が特定される。また、光透過
型センサ67a,67bにより係止体12における種別
判定孔12eの穿設箇所の組み合わせが検出され、ファ
イルホルダ10の種別(8mmタイプ,20mmタイプ
等)が判定される。さらに、厚み測定機構68によりフ
ァイルホルダ10の実際の厚みが換算される。すなわ
ち、ファイルホルダ10がシュータ51内に落下してき
たときに、測定ロッド69は既に回動しており、ロータ
リエンコーダ71による回動角度の検出値からファイル
ホルダ10の実際の厚みが換算される。以上、ファイル
ホルダ10に関する固有データの識別、或いは測定がな
されたうえで、当該ファイルホルダ10が正規のファイ
ルホルダであるかエラーのファイルホルダであるかの判
定がなされる。エラー判定される例としては、8mmタ
イプのファイルホルダであると種別判定され、且つ、厚
み測定により8mmタイプの厚み許容値を越えた測定値
が測定された場合等である。
【0048】前記ホルダ判定手段65が終了すると、駆
動モータ57が駆動して位置決め板60がシュータ51
から引っ込むとともに、駆動モータ59が駆動してベル
トコンベア58が作動し、ファイルホルダ10はシュー
タ51から排出される(このとき、台車2において搬出
口23aに臨む最前部に位置した次のファイルホルダ
は、駆動モータ44の駆動により送りカム55上に搬出
され、シュータ51から排出されたファイルホルダ10
と入れ代わりにシュータ51に落下する)。シュータ5
1から排出されたファイルホルダがエラーである場合に
は、起倒板73が起立回動することにより、ファイルホ
ルダはベルトコンベア77上に落下し、台車2のエラー
ホルダ収容部24に収容される。このエラー処理された
ファイルホルダの情報は、管理コンピュータ(図示せ
ず)側に設けたプリンタによりプリントアウトされるよ
うになっている。
【0049】次に、正規のファイルホルダである場合に
は、そのまま起倒板73に落下して、フック材73fに
係止体12の下面端部12aが係止されて位置決めされ
る。図示しないセンサにより載置されたことが検知され
ると、起倒板73は垂直起立ポジションRまで回動し、
ファイルホルダ10はホルダホールド機構78により鉛
直に垂下された状態となる。次いで、起倒板73が倒伏
ポジションPまで戻り、光透過型センサ85a、85b
によりファイルホルダ10の垂下状態が確認されると、
図15に示す位置で待機していた受け渡し装置8の爪部
材92a,92bが閉じた状態でスライドする。爪部9
2cが係止体12に当接して一旦開いた状態となり、係
合孔12dの部位に位置したとき再び閉じて係合し(チ
ャッキングして)、ファイルホルダ10を受け渡し装置
8内に引き込む。ファイルホルダ10が懸垂部材100
の直下に位置したところで、爪部材92a,92bは開
き(チャッキングOFF)、さらに奥側にスライドして
待機する。ファイルホルダ10は、懸垂部材100に懸
吊され、センサ108によりその引き込みが検知される
とともに、センサ109により懸垂部材100からはみ
出すことなく懸垂されているか否かが検知される。次い
で、駆動モータ105の駆動により懸垂部材100が移
動し、ファイルホルダ10は懸吊支持部材107に重量
支持され受け渡し装置8内に貯留される。爪部材92
a,92bは再びスライドして順次ファイルホルダ10
を入庫移載装置5から受け渡し装置8内に引き込む。
【0050】前記したように、ファイルホルダ10が、
規定厚み20mmタイプ、30mmタイプ等各種混在し
ている場合であっても、入庫移載装置5の種別判定結果
に基づいて駆動モータ105の送りピッチが可変するの
で、ファイルホルダ同士を接触させることなくスムース
に引き込み可能である。やがて最後のファイルホルダが
取り込まれると(位置確認用センサ106によりファイ
ルホルダの搭載限度に達したことが検知される)、搬送
部7が駆動し、受け渡し装置8が入庫移載装置5から取
り込んだ順序と逆の順序でファイルホルダを格納すべ
く、受け渡し装置8を各所定の棚位置まで移動させる。
【0051】受け渡し装置8から格納棚6へのファイル
ホルダの格納動作について説明すると、先ず、受け渡し
装置8に設けたマークセンサ(図示せず)が、棚板6a
の前面に設けたマーク6eを検出することにより、受け
渡し装置8の位置決めが行われ、保持具14のスリット
部14cの芯と、爪部材92a,92bのチャッキング
芯104が同芯状に位置する。次いで、爪部材92a、
92bが入庫移載装置5から最後に取り込んだファイル
ホルダの係止体12をチャッキングし、保持具14側に
向けてスライドする。ファイルホルダが保持具14の所
定位置まで挿入されたとき、チャッキングがOFF状態
となって爪部材92a、92bは再び受け渡し装置8内
に戻り、ファイルホルダの格納が終了する。爪部材92
a,92bは爪部92cが左右一対に形成され、且つ左
右方向にスライド可能に配設されていることから、左右
どちらの格納棚6にも格納可能である。
【0052】なお、台車2或いは入庫移載装置5に未だ
ファイルホルダが残っている場合には、受け渡し装置8
内のファイルホルダの格納が全て終わった後、再び入庫
移載装置5の横に位置してファイルホルダを取り込んで
いく。
【0053】以上、本発明に係るファイルホルダの自動
入庫装置及び自動入庫方法を、好適な実施形態に基づい
て説明したが、格納棚のレイアウトや保持具の形状、フ
ァイルホルダの形状、及び自動入庫装置における各機構
部のレイアウトや形状は図面に記載したものに限られな
いのは勿論である。
【0054】
【発明の効果】本発明に係るファイルホルダの自動入庫
装置及び自動入庫方法によれば以下のような効果を奏す
る。 (1)複数のファイルホルダを互いに密接させて載置可
能とするホルダ載置板を形成した台車と、ファイルホル
ダを挟持するチャッキング手段、ファイルホルダの受け
渡しを行うホルダ受け渡し手段及び複数のファイルホル
ダを貯留するホルダ貯留手段を有した受け渡し装置と、
台車から搬出されたファイルホルダの固有データを識別
或いは測定してファイルホルダの正誤を判定するホルダ
判定手段及び当該ホルダ判定手段の判定結果に基づき正
誤のファイルホルダの選別を行うホルダ選別手段を備
え、正規のファイルホルダのみを受け渡し装置に移載す
る入庫移載装置とを備えたファイルホルダの自動入庫装
置を構成すれば、台車へファイルホルダをセットする際
には、規定厚みの種別に関係なく、単にファイルホルダ
をホルダ載置板に載せるだけで済み、従来構造のよう
に、保持具に1冊ずつ、挿入ピッチをその都度確認しな
がらファイルホルダを懸吊させるセット態様に比べ、作
業者の労力負担を大幅に軽減することができるととも
に、エラーファイルホルダの発生を低減させることがで
きる。また、受け渡し装置を、ファイルホルダを複数貯
留可能に構成することにより、受け渡し装置の往復移動
回数を少なくすることができ、入庫時間の短い、スピー
ディーな自動入庫装置が実現されるとともに、消費電力
の少ない省エネ型の自動入庫装置が実現される。さら
に、入庫移載装置を介し、受け渡し装置に正規のファイ
ルホルダのみを移載させる構成とすることにより、効率
の良い入庫工程が可能となる。すなわち、入庫移載装置
側にファイルホルダの固有データの各識別手段、測定手
段を備えるようにし、受け渡し装置側には正規のファイ
ルホルダを搬送させる機能のみを備える構成とすること
により、エラーのファイルホルダが発生した際の処理時
間が短くなり、また、受け渡し装置においてはファイル
ホルダの固有データに関する管理コンピュータとのデー
タ伝達、照合等の情報のやりとりがないので、素早い入
庫処理が可能となる。 (2)ホルダ搬出機構を台車側に設ける構造とすれば、
簡単な構造が実現され、さらに該ホルダ搬出機構の駆動
源を台車に設けず入庫口側に設ける構成とすることによ
り、台車の機動性を向上させることができる。 (3)複数のファイルホルダを互いに密接させて載置可
能とするホルダ載置部からファイルホルダを一冊毎に搬
出し、ファイルホルダの固有データを識別、或いは測定
してファイルホルダの正誤を判定し、正規のファイルホ
ルダのみを受け渡し装置に複数移載して、格納棚に格納
する自動入庫方法を構成すれば、ホルダ載置部へファイ
ルホルダをセットする際には、規定厚みの種別に関係な
く、単にファイルホルダをホルダ載置部に載せるだけで
済み、従来構造のように、保持具に1冊ずつ、挿入ピッ
チをその都度確認しながらファイルホルダを懸吊させる
セット態様に比べ、作業者の労力負担を大幅に軽減する
ことができるとともに、エラーファイルホルダの発生を
低減させることができる。また、ファイルホルダを複数
貯留可能に構成した受け渡し装置に、正規のファイルホ
ルダのみを移載するように構成することにより、効率の
良い入庫工程が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファイルホルダ管理装置の外観斜視図である。
【図2】ファイルホルダ管理装置の各内蔵装置のレイア
ウトを示す平面図である。
【図3】入庫口周辺の内蔵装置のレイアウトを示す断面
図である。
【図4】出庫口周辺の内蔵装置のレイアウトを示す断面
図である。
【図5】ファイルホルダの説明図であり、図5(a)は
正面図、図5(b)は側面図である。
【図6】格納棚の説明図であり、図6(a)は部分正面
図、図6(b)は部分断面図である。
【図7】格納棚とファイルホルダとの挿脱関係を示す斜
視図である。
【図8】台車を示す外観斜視図である。
【図9】ゲート機構を示す説明図であり、図9(a)は
その斜視図、図9(b)は要部断面図である。
【図10】ロック機構を示す説明図であり、図10
(a)は台車未挿入時のロック機構を示す平面説明図、
図10(b)は台車挿入時のロック機構を示す側面説明
図である。
【図11】入庫移載装置と台車との位置関係を示す側面
説明図である。
【図12】入庫移載装置の概略構成を示す外観斜視図で
ある。
【図13】ホルダホールド機構の説明図であり、図13
(a)はファイルホルダが未装着の状態におけるホルダ
ホールド機構の側面説明図、図13(b)はファイルホ
ルダをホールドした状態における同側面説明図、図13
(c)は図13(b)におけるA−A断面図、図13
(d)は同B−B断面図である。
【図14】ホルダホールド機構の概略斜視図である。
【図15】受け渡し装置と入庫移載装置の位置関係を示
す平面説明図である。
【図16】受け渡し装置の概略構成を示す外観斜視図で
ある。
【図17】受け渡し装置の側面説明図である。
【図18】受け渡し装置の正面説明図である。
【図19】チャッキング手段を示す説明図であり、図1
9(a)はその平面説明図、図19(b)は側面説明
図、図19(c)は要部説明図である。
【図20】チャッキング手段を構成する機構部の分解斜
視図である。
【図21】貯留手段の要部説明図である。
【符号の説明】
1 ファイルホルダ管理装置 2 台車 3 入庫口 4 出庫口 5 入庫移載装置 6 格納棚 7 搬送部 8 受け渡し装置 9 出庫移載装置 10 ファイルホルダ 11 収納体 12 係止体 13 バーコード 14 保持具 21 ケーシング 22 ホルダ載置板 23 ホルダ載置部 24 エラーホルダ収容部 27 ホルダ搬出機構 36 ゲート機構 37 ゲート板 44 駆動モータ 44a 駆動ギア 44b ブロック板 45 従動ギア 46 ロック機構 51 シュータ 54 ホルダ送り出し機構 55 送りカム 57 駆動モータ 58 ベルトコンベア 59 駆動モータ 60 位置決め板 61 偏心カム 65 ホルダ判定手段 66 バーコードリーダ 68 厚み測定機構 69 測定ロッド 71 ロータリエンコーダ 72 ホルダ選別手段 73 起倒板 74 駆動モータ 76 エラーホルダ排出機構 77 ベルトコンベア 78 ホルダホールド機構 79 挟持ブロック 81 挟持板 82 リンク板 83 引張ばね 84 ソレノイド 86 チャッキング手段 87 受け渡し手段 88 貯留手段 92a,92b 爪部材 95 引張ばね 96 ロータリソレノイド 97 駆動モータ 99 ガイド部材 100 懸垂部材 101 駆動スプロケット 102 従動スプロケット 103 チェーン 105 駆動モータ 106 位置確認用センサ 107 懸吊支持部材 110 バーコードリーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 雄二 広島県広島市中区江波本町1−27−102 (72)発明者 平本 雅也 広島県呉市瀬戸見町10−8

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイルを収納する収納体及び当該収納
    体の上部に位置する係止体から構成されるファイルホル
    ダを格納棚に格納するファイルホルダの自動入庫装置で
    あって、 複数のファイルホルダを互いに密接させて載置可能とす
    るホルダ載置部を形成した台車と、 前記ホルダ載置部に載置されたファイルホルダを台車か
    ら搬出するホルダ搬出機構と、 ファイルホルダの係止体を挟持する挟持部を有したチャ
    ッキング手段と、該チャッキング手段を移送してファイ
    ルホルダの受け渡しを行う受け渡し手段と、複数のファ
    イルホルダを貯留可能とする貯留手段とを有する受け渡
    し装置と、 前記台車と前記受け渡し装置の間に介在し、前記台車か
    ら搬出されたファイルホルダの固有データを識別或いは
    測定してファイルホルダの正誤を判定するホルダ判定手
    段及び当該ホルダ判定手段の結果に基づき正誤のファイ
    ルホルダの選別を行うホルダ選別手段を備え、正規のフ
    ァイルホルダのみを前記受け渡し装置に移載する入庫移
    載装置とを備えることを特徴とするファイルホルダの自
    動入庫装置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダ搬出機構を台車側に設けると
    ともに、該ホルダ搬出機構の駆動源は、台車が所定位置
    に設置されたときに供給される構成としたことを特徴と
    する請求項1に記載のファイルホルダの自動入庫装置。
  3. 【請求項3】 入庫口にセットされたファイルホルダを
    移動自在な受け渡し装置を介して格納棚に格納するファ
    イルホルダの自動入庫装置において、 前記入庫口に位置し、複数のファイルホルダを互いに密
    接させて載置可能とするホルダ載置部からファイルホル
    ダを搬出し、該各ファイルホルダの固有データを識別或
    いは測定してファイルホルダの正誤を判定し、正規のフ
    ァイルホルダのみを前記受け渡し装置に順次移載させた
    後、該受け渡し装置を前記格納棚の各所定の棚位置に移
    動させてファイルホルダを格納する構成としたことを特
    徴とするファイルホルダの自動入庫方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100420014B1 (ko) * 2000-06-20 2004-02-25 이동수 선택적 하역 장치
CN108116829A (zh) * 2016-11-30 2018-06-05 杭州海康机器人技术有限公司 一种货架管理的方法及装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100420014B1 (ko) * 2000-06-20 2004-02-25 이동수 선택적 하역 장치
CN108116829A (zh) * 2016-11-30 2018-06-05 杭州海康机器人技术有限公司 一种货架管理的方法及装置
US10994931B2 (en) 2016-11-30 2021-05-04 Hangzhou Hikrobot Technology Co., Ltd Stock shelf management method and device

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