JPH11300911A - バリア性フィルム及びその製造法 - Google Patents

バリア性フィルム及びその製造法

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JPH11300911A
JPH11300911A JP13118698A JP13118698A JPH11300911A JP H11300911 A JPH11300911 A JP H11300911A JP 13118698 A JP13118698 A JP 13118698A JP 13118698 A JP13118698 A JP 13118698A JP H11300911 A JPH11300911 A JP H11300911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレン系フィルムを基材とした高い
バリア性を有するバリア性フィルムを得る。 【解決手段】 バリア性フィルムは、JIS K 71
27に準拠したプラスチック引張試験方法において、フ
ィルム試験片が1%伸びたときの荷重F1が1.9〜5
kgf/mm2の範囲となるポリプロピレン系フィルム
で構成された基材フィルム層(A)の少なくとも一方の
面に、ポリプロピレン系コポリマーで構成された被覆層
(B)が形成されている複合フィルムの前記被覆層
(B)側の面に、ポリプロピレン系樹脂以外のバリア性
成分で構成されたバリア層(C)が形成されている。ポ
リプロピレン系コポリマーとしては、プロピレンを84
〜99.9重量%、エチレン及びブテンから選択された
少なくとも1種の成分を0.1〜16重量%含むコポリ
マーなどが使用できる。バリア層としては、酸化アルミ
ニウムなどの無機化合物の薄膜層などが例示できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリア性フィルム
を製造するために有用な複合フィルムとその製造法、及
びバリア性フィルムとその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系フィルムは優れた透明
性、光沢性などの光学特性、引張特性、ヤング率に代表
される機械特性、並びに実質上の無毒性及び無臭性など
を含めて、多くの望ましい特性を備えている。そのた
め、ポロプロピレン系フィルムは、食品、医薬品、農
薬、化粧品などの包装材料として広く用いられている。
また、近年、ポリプロピレン系フィルムに酸素ガスや水
蒸気等に対するバリア性を付与するため、ポリプロピレ
ン系フィルム表面に、塩化ビニリデン系共重合体等をコ
ーティングしたり、酸化ケイ素や酸化アルミニウムなど
の薄膜層を形成したバリア性フィルムが提案されてい
る。しかし、これらのフィルムは、食品等の品質や鮮度
を長期間保持するために十分なバリア性を有していると
はいえず、また、透明性の点でも不十分な場合が多い。
【0003】特開平8−142250号公報には、ポリ
プロピレンフィルムなどのプラスチックフィルムの表面
に、特定の膜厚及び屈折率を有する酸化アルミニウムの
薄膜層を形成したガスバリア性フィルムが開示されてい
る。しかし、特に屈折率を特定範囲にするためには、酸
化アルミニウムの薄膜を形成する際、プラスチックフィ
ルム基材の温度や酸素ガス流量を微妙にコントロールす
る必要があり、操作性や再現性等の点で不利である。
【0004】また、ポリプロピレン系フィルム上にバリ
ア層を形成する場合、密着性を向上させるために、接着
剤を使用したり、フィルム表面にコロナ放電処理や荷電
プラズマ処理などを施している。しかし、このような方
法を採用しても、ポリプロピレン系フィルムとバリア層
の密着性は十分でない場合が多い。また、無水マレイン
酸等で変成した樹脂を表面に塗布する方法も知られてい
るが、コストの面で不利になるだけでなく、ポリプロピ
レン系フィルムの優れた特性を低下させることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、バリア性フィルムの構成要素として用いた場合に、
高いバリア性及び透明性を付与できる複合フィルムとそ
の製造法を提供することにある。本発明の他の目的は、
ポリプロピレン系フィルムを基材とした、高いバリア性
及び透明性を有するバリア性フィルムとその製造法を提
供することにある。本発明のさらに他の目的は、ポリピ
ロピレン系フィルムの優れた特性を維持しつつ、基材フ
ィルム層とバリア層との密着性が改善されたバリア性フ
ィルムとその製造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、高い剛性を有す
るポリプロピレン系フィルムを基材とし、且つ前記基材
フィルム層とバリア層との間にポリプロピレン系コポリ
マー層を設けると、高い透明性を保持しつつ、酸素バリ
ア性を著しく改善できるとともに、基材フィルム層とバ
リア層との密着性を大幅に向上できることを見いだし、
本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、JIS K 712
7に準拠したプラスチック引張試験方法において、フィ
ルム試験片が1%伸びたときの荷重F1が1.9〜5k
gf/mm2の範囲となるポリプロピレン系フィルムで
構成された基材フィルム層(A)の少なくとも一方の面
に、ポリプロピレン系コポリマーで構成された被覆層
(B)が形成されている複合フィルム(1)を提供す
る。
【0008】また、本発明は、ポリプロピレン系基材フ
ィルム層(A1)の少なくとも一方の面に、ポリプロピ
レン系コポリマーで構成された被覆層(B)が形成され
た複合フィルムであって、JIS K 7127に準拠
したプラスチック引張試験方法において、フィルム試験
片が1%伸びたときの荷重F1が1.9〜5kgf/m
2の範囲となる複合フィルム(2)を提供する。
【0009】さらに、本発明は、JIS K 7127
に準拠したプラスチック引張試験方法において、フィル
ム試験片が1%伸びたときの荷重F1が1.9〜5kg
f/mm2の範囲となるポリプロピレン系フィルムで構
成された基材フィルム層(A)の少なくとも一方の面
に、ポリプロピレン系コポリマーで構成された被覆層
(B)を形成する複合フィルムの製造法を提供する。
【0010】さらにまた、本発明は、前記複合フィルム
(1)又は(2)の被覆層(B)側の面に、ポリプロピ
レン系樹脂以外のバリア性成分で構成されたバリア層
(C)が形成されているバリア性フィルム(1)を提供
する。
【0011】本発明は、また、ポリプロピレン系基材フ
ィルム層(A1)の少なくとも一方の面に、ポリプロピ
レン系樹脂以外のバリア性成分で構成されたバリア層
(C)が形成されているバリア性フィルムであって、J
IS K 7127に準拠したプラスチック引張試験方
法において、フィルム試験片が1%伸びたときの荷重F
1が1.9〜5kgf/mm2の範囲となるバリア性フ
ィルム(2)を提供する。
【0012】本発明は、さらに、ポリプロピレン系基材
フィルム層(A1)の少なくとも一方の面に、ポリプロ
ピレン系樹脂以外のバリア性成分で構成されたバリア層
(C)が形成されているバリア性フィルムであって、酸
素ガス透過率が1〜35cc/m2・24hr、波長5
50nmにおける光線透過率が70〜95%であるバリ
ア性フィルム(3)を提供する。
【0013】本発明は、さらにまた、前記複合フィルム
(1)又は(2)の被覆層(B)側の面に、ポリプロピ
レン系樹脂以外のバリア性成分で構成されたバリア層
(C)を形成するバリア性フィルムの製造法を提供す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の複合フィルム(1)、
(2)は、ポリプロピレン系基材フィルム層(A)又は
(A1)の少なくとも一方の面に、ポリプロピレン系コ
ポリマーで構成された被覆層(B)が形成されている。
【0015】[ポリプロピレン系基材フィルム層]複合
フィルム(1)におけるポリプロピレン系基材フィルム
層(A)は、JIS K 7127に準じたプラスチッ
ク引張試験方法において、フィルム試験片が1%伸びた
ときの荷重F1が1.9〜5kgf/mm2の範囲にあ
るポリプロピレン系フィルムで構成されている。上記の
試験は、より詳細には、長さ100mm(チャック間の
長さとして)、幅15mmの短冊形試験片を作成し、J
ISK 7127(プラスチックの引張試験方法)に準
じて、前記試験片を300mm/分の速度で引っ張った
際、前記試験片が1%伸びたときの荷重F1を求めるこ
とにより行われる。なお、MD方向とTD方向とを有す
る試験片(例えば、押出成形などにより得られた試験
片)の場合には、MD方向に引っ張ったときのF1の値
を求める。試験片は、フィルムを打抜きや切削などの機
械加工に付すことにより作成できる。
【0016】前記F1は、好ましくは2.0〜3.5k
gf/mm2程度、さらに好ましくは2.1〜3.0k
gf/mm2程度である。F1の値が1.9kgf/m
2未満では、表面にバリア層を設けてバリア性フィル
ムとした場合に高い酸素バリア性が得られない。また、
F1の値が5kgf/mm2を越えると、フィルムの風
合いが大きく低下する。
【0017】基材フィルム層(A)を構成するポリプロ
ピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体、及び他の共
重合性単量体、例えば、エチレン、1−ブテン、3−メ
チルペンテン、4−メチルペンテンなどとの共重合体の
何れであってもよい。共重合体の場合、光学特性、機械
特性及び包装特性を損なわないために、プロピレン以外
の単量体の含有率は、1%以下であるのがよく、好まし
くは0.5%未満、さらに好ましくは0.3%未満であ
る。
【0018】前記ポリプロピレン系樹脂のアイソタクテ
ィック指数は、通常90%以上(90〜100%)であ
り、好ましくは94%以上(94〜100%)、さらに
好ましくは95%以上(95〜100%)である。前記
アイソタクチック指数は重合触媒等の重合条件などによ
りコントロールできる。また、ポリプロピレン系樹脂の
融点は、通常150℃以上(150〜173℃程度)、
好ましくは160℃以上(160〜173℃程度)であ
り、MFR(メルトフローレート)は、通常0.5〜2
0g/10分、好ましくは1〜15g/10分、より好
ましくは2〜10g/10分程度である。
【0019】基材フィルム層(A)におけるポリプロピ
レン系樹脂の結晶化度は、例えば45〜65%、好まし
くは50〜62%、さらに好ましくは52〜60%程度
である。結晶化度が小さすぎると、高い剛性が得られに
くくなり、バリア性フィルムとした際のバリア性も低下
しやすい。結晶化度は、重合触媒などの重合条件のほ
か、フィルムの成形条件(例えば、冷却条件、延伸倍率
など)、結晶核剤の添加等により調整できる。なお、本
明細書において、結晶化度は示差熱分析における融解熱
から求めた値を意味する。
【0020】基材フィルム層(A)は、ポリプロピレン
系樹脂に加えて、透明性やバリア層との密着性等を損な
わない範囲で、慣用の種々の添加剤、例えば、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、結晶核成長剤、スチレン系樹脂、テ
ルペン系樹脂、石油樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂、
クマロニンデン樹脂等のクマロン樹脂、フェノール樹
脂、ロジンとその誘導体やそれらの水添樹脂等の炭化水
素系重合体、可塑剤、充填剤、ブロッキング防止剤、酸
化防止剤などを含んでいてもよい。
【0021】結晶核成長剤としては、例えば、ソルビト
ール系結晶核成長剤[例えば、ジベンジリデンソルビト
ール、ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、
ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、ビス
(クロロベンジリデン)ソルビトールなど]、リン酸系
結晶核成長剤[例えば、リン酸2,2′−メチレンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウム、リン
酸ビス(4−t−ブチルフェニル)ナトリウムなど]、
安息香酸系結晶核成長剤[例えば、ヒドロキシ−ジ(t
−ブチル安息香酸)アルミニウムなど]等が例示でき
る。また、結晶核成長剤として市販されているエヌジェ
スターNU−100[商品名、新日本理化(株)製]な
ども好適に使用できる。結晶核成長剤を用いると、微細
で均一な結晶が形成されるため、フィルムの透明性が向
上すると共に、剛性も高くなる。また、結晶化温度が上
昇するので、成形サイクルの短縮化を図ることができ
る。結晶核成長剤の含有量は、密着性を損なわない範囲
で選択でき、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、例えば、0〜3重量部、好ましくは0.001〜
0.5重量部、さらに好ましくは0.01〜0.2重量
部程度である。
【0022】ブロッキング防止剤としては、微粉末ブロ
ッキング防止剤、例えば、シリカ、アルミナ、合成ゼオ
ライト、カオリン、タルク、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、石英粉、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸
バリウム等の無機系微粉末;ポリエステル、ナイロン、
ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテ
ルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂;架
橋アクリル樹脂、架橋メラミン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、尿素樹脂、アミノ樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、ビニルエス
テル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリイミド等の熱
硬化性樹脂等が例示される。なお前記微粉末ブロッキン
グ防止剤は、フィルム成形において形状を保持するため
に、フィルム成形時の温度より高い融点または軟化点を
有するのが好ましい。これらの微粉末は単独で又は2種
以上組み合わせて使用される。
【0023】微粉末ブロッキング防止剤は、真球状であ
っても不定形であってもよいが、球状のブロッキング防
止剤を用いると、透明性を低下させることなく、高い耐
ブロッキング性を付与できる。ブロッキング防止剤の平
均粒子径は、耐ブロッキング性、すべり性、透明性を損
なわない範囲で選択でき、例えば、0.1〜7.5μ
m、好ましくは0.5〜5μm、更に好ましくは1〜4
μm程度である。
【0024】ブロッキング防止剤の含有量は、ポリプロ
ピレン系樹脂100重量部に対して、0.01〜0.5
重量部、好ましくは0.02〜0.4重量部、さらに好
ましくは0.03〜0.3重量部程度である。ブロッキ
ング防止剤の含有量が0.01重量部以下であると、巻
取時にフィルムがブロッキングしやすく、0.5重量部
を越えると、透明性が低下する場合がある。
【0025】酸化防止剤としては、慣用の酸化防止剤、
例えば、フェノール系、リン系、硫黄系酸化防止剤など
が挙げられる。フェノール系酸化防止剤には、例えば、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、
テトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブ
チル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タン(日本チバガイギー社製、イルガノックス1010
など)等が好ましい。酸化防止剤は、単独で又は2種以
上を組み合わせて使用できる。
【0026】酸化防止剤の含有量は、ポリプロピレン系
樹脂100重量部に対して、例えば0〜0.4重量部、
好ましくは0.005〜0.3重量部程度である。酸化
防止剤の量が多すぎると、バリア層との密着性が低下し
やすい。
【0027】基材フィルム層(A)を構成するポリプロ
ピレン系フィルムのF1値は、ポリプロピレン系樹脂の
アイソタクティック指数、結晶核成長剤の種類や量、お
よび延伸倍率をコントロールすることにより容易に調整
できる。特に、前記エヌジェスターNU−100[商品
名、新日本理化(株)製]などの結晶核成長剤を添加す
ると、フィルムを構成するポリプロピレン系樹脂の結晶
形態が大きく変化し、高い剛性を容易に得ることができ
る。より具体的には、前記結晶核成長剤を添加すると、
ポリプロピレン系樹脂の多結晶形態のうち、β型結晶
(β晶)が優先的に発現し、フィルムの剛性が大幅に向
上する。
【0028】好ましいポリプロピレン系フィルムには、
β晶含量が、10%以上(10〜100%)、好ましく
は20%以上(20〜100%)、さらに好ましくは4
0%以上(40〜100%)のフィルムが含まれる。な
お、β晶は、X線回折パターンにおいて、(300)面
の存在により確認できる。また、β晶の定量は、示差走
査熱量測定(DSC)における融解吸熱ピークの面積比
の測定により行うことができる。β晶の融解吸熱ピーク
は、昇温速度20℃/分の条件において、154℃付近
に現れる。また、β晶の量は、X線の特定ピークの強度
比から求めることもできる。
【0029】また、前記基材フィルム層(A)を構成す
るポリプロピレン系フィルムは透明性に優れている。例
えば、光線透過率(波長550nmでの透過率)は、8
8〜95%程度であり、F1値が1.8kgf/mm2
程度の従来のポリプロピレン系フィルムと比較して、約
2%以上高い。
【0030】基材フィルム層(A)は、ポリプロピレン
系樹脂、及び必要に応じて前記添加剤を含む樹脂組成物
を、慣用の成形法、例えば、押出成形、ブロー成形、射
出成形などに付すことにより製造できる。基材フィルム
層(A)を構成するフィルムは、未延伸であってもよい
が、一軸又は二軸延伸、特に二軸延伸されているのが好
ましい。また、延伸フィルムは、必要に応じて、熱処理
されていてもよい。延伸倍率は、所望するフィルムの特
性に応じて適宜設定でき、少なくとも一方の延伸倍率
は、2倍以上(例えば、2〜20倍)、好ましくは3〜
15倍、さらに好ましくは5〜10倍程度である。特
に、MD方向の延伸倍率は、4〜10倍、好ましくは
4.5〜8倍、さらに好ましくは5〜6倍であり、TD
方向の延伸倍率は、2〜20倍、好ましくは4〜15
倍、さらに好ましくは8〜11倍程度である。
【0031】基材フィルム層(A)は単層であってもよ
く、2つ以上のポリプロピレン系樹脂層が積層された複
層であってもよい。また、基材フィルム層(A)の厚み
Tbは特に制限されず、例えば1〜250μm、好まし
くは5〜100μm程度である。
【0032】複合フィルム(2)の主たる特徴は、前記
複合フィルムそのものをJISK 7127に準じたプ
ラスチック引張試験方法に付した場合、フィルム試験片
が1%伸びたときの荷重F1が1.9〜5kgf/mm
2の範囲にある点にある。前記F1は、好ましくは2.
0〜3.5kgf/mm2程度、さらに好ましくは2.
1〜3.0kgf/mm2程度である。F1の値が1.
9kgf/mm2未満では、高い酸素バリア性が得られ
ない。また、F1の値が5kgf/mm2を越えると、
フィルムの風合いが大きく低下する。複合フィルム
(2)のF1値は、基材フィルム層(A1)を構成する
フィルムのF1値と概ね一致するので、複合フィルム
(2)における基材フィルム層(A1)として、上記複
合フィルム(1)における基材フィルム層(A)と同様
のもので構成することにより、容易に上記のF1値を達
成できる。
【0033】[被覆層(B)]複合フィルム(1)及び
(2)における被覆層(B)はポリプロピレン系コポリ
マーで構成されている。ポリプロピレン系コポリマーを
構成するコモノマーとしては、エチレン、1−ブテン、
2−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル
ペンテン、4−メチルペンテンなどの炭素数2〜6程度
のアルケンなどが例示される。好ましいポリプロピレン
系コポリマーには、単量体成分としてプロピレンを、例
えば80重量%以上(80〜99.9重量%程度)、好
ましくは84重量%以上(84〜99.9重量%程
度)、さらに好ましくは92重量%以上(92〜99.
7重量%程度)含むコポリマーが含まれる。
【0034】さらに好ましいポリプロピレン系コポリマ
ーには、単量体成分として、プロピレンを84〜99.
9重量%(好ましくは92〜99.7重量%、さらに好
ましくは94〜99重量%)、エチレン及びブテンから
選択された少なくとも1種の成分(特に、エチレン)を
0.1〜16重量%(好ましくは0.3〜8重量%、さ
らに好ましくは1〜6重量%)含むコポリマーが含まれ
る。エチレン及びブテンから選択された成分の含有量が
少なすぎると、フィルム表面上の無定形領域が少ないた
めか、バリア層との密着性がさほど向上しない。逆にエ
チレン及びブテンから選択された成分の含有量が多すぎ
るコポリマーは、製造が困難になりやすい。
【0035】また、上記と同様な理由から、被覆層
(B)を構成するコポリマーの結晶化度にも最適な範囲
があり、示差熱分析における融解熱から求めた結晶化度
では、10〜55%が好ましく、さらに好ましくは20
〜50%である。なお、通常、示差熱分析における昇温
速度は、10℃/分で測定される。
【0036】さらに、被覆層(B)を構成する樹脂のM
FR(メルトフローレート)は、基材フィルム層(A)
を構成するポリプロピレン系樹脂よりも高い方がよく、
通常は1〜25g/10分、好ましくは2〜20g/1
0分、より好ましくは5〜15g/10分である。基材
フィルム層(A)を構成するポリプロピレン系樹脂より
も低いMIを有するポリマーを使用した際は、メルトフ
ラクチャーを起こしやすい。
【0037】被覆層(B)も、酸化防止剤やブロッキン
グ剤を含んでいてもよい。酸化防止剤の種類および使用
量は、前記基材フィルム層(A)の場合と同様である。
被覆層(B)は、バリア層にピンホール等の欠陥部分を
発生させないために、ブロッキング防止剤の添加量はで
きる限り少ない方が望ましい。被覆層(B)におけるブ
ロッキング防止剤の含有量は、被覆層(B)を構成する
コポリマー100重量部に対して、0〜0.2重量部、
好ましくは0〜0.15重量部、さらに好ましくは0〜
0.1重量部、特に0〜0.05重量部、とりわけ0〜
0.02重量部程度である。
【0038】また、被覆層(B)としては、他の添加剤
を含まないのが好ましいが、バリア層との密着性が損な
われない範囲であれば、必要に応じて紫外線吸収剤、帯
電防止剤、可塑剤、ワックス等を含んでいてもよい。
【0039】基材フィルム層(A)又は(A1)の厚み
Tbと被覆層(B)の厚みTcは、例えばTcが0.1
μm以上で、Tb/Tcが4以上がよく、好ましくはT
cが0.2〜10μmでTb/Tcが5〜50、さらに
好ましくはTcが0.5〜5μm、Tb/Tcが10〜
30程度である。上記割合Tb/Tcが4未満では、フ
ィルム製造時に生成する屑を再利用する場合、溶融樹脂
の粘度低下が大きく、安定して製膜することが困難にな
りやすい。また、Tcが0.1μm未満の場合、均一な
膜厚の複合フィルムが得られにくい。
【0040】基材フィルム層(A)又は(A1)と被覆
層(B)とで構成された複合フィルム(1)又は(2)
は、未延伸であってもよいが、延伸されているほうが好
ましい。延伸フィルムは一軸延伸であってもよいが、二
軸延伸されているほうが好ましい。また、必要に応じて
延伸フィルムは熱処理されていてもよい。
【0041】また、被覆層(B)の表面は、表面処理に
より、例えば36dyne/cm以上、好ましくは37
〜45dyne/cm、さらに好ましくは38〜42d
yne/cm程度の表面張力を発現させてもよい。表面
張力が36dyne/cm未満であると、バリア層との
密着性が低下しやすい。
【0042】[複合フィルムの製造]本発明の複合フィ
ルムの製造法では、前記ポリプロピレン系基材フィルム
層(A)の少なくとも一方の面に、前記被覆層(B)を
形成する。より具体的には、前記複合フィルムは、ドラ
イラミネート法、共押出成形法、コーティング法などに
より製造することができる。
【0043】ドライラミネート法では、例えば、ポリプ
ロピレン系基材フィルム層(A)を構成する樹脂組成物
(i)と被覆層(B)を構成する樹脂組成物(ii)か
ら、それぞれ押出成形法等の成形法によりフィルムを製
造し、次いで、両フィルムを、例えばチタン系、ポリエ
チレンイミン系、ウレタン系等のアンカーコート剤(又
は接着剤)などを用いて貼り合わせることにより複合フ
ィルムを製造できる。
【0044】共押出成形法では、ポリプロピレン系基材
フィルム層(A)を構成する樹脂組成物(i)と、被覆
層(B)を構成する樹脂組成物(ii)とを共押出成形に
供することにより、複合フィルムを製造できる。好まし
くは、押出成形された複合フィルムは延伸工程に供され
る。
【0045】共押出成形には、Tダイ、リングダイ等を
備えた押出成形機を用いることができる。このような押
出成形機において、前記樹脂組成物(i)と樹脂組成物
(ii)とを個別に投入し、押出機によりダイ内に溶融押
出することにより、ダイ内の流路で樹脂組成物(i)と
樹脂組成物(ii)とが合流して複合化される。そして、
ダイから溶融押出された多層フィルムを冷却することに
より、複合フィルムが得られる。なお、前記被覆層
(B)は、ポリプロピレン系基材フィルム層(A)の片
面または両面に複合化できる。
【0046】複合フィルムの延伸は、Tダイ法において
は、ダイから押し出した複合フィルムを冷却した後、行
うことができ、インフレーション法においては、ダイか
らの溶融押出と共に行うことができる。延伸法として
は、慣用の延伸法、例えばロール延伸、テンター延伸、
チューブ延伸やこれらを組み合わせた延伸法等があげら
れる。延伸倍率は前記と同様である。
【0047】コーティング法では、例えば、前記ポリプ
ロピレン系基材フィルム層(A)を構成する樹脂組成物
を押出成形機などに供して基材フィルムを作成し、この
基材フィルムの表面に、前記被覆層(B)を構成する樹
脂組成物を含むコーティング液をコーティングし、乾燥
することにより、複合フィルムを得ることができる。コ
ーティング法としては、慣用の方法を用いることができ
る。コーティングに先立って、上記基材フィルムの表面
に、チタン系、ポリエチレンイミン系、ウレタン系等の
アンカーコート剤を塗布してもよい。
【0048】本発明の複合フィルムにおいて、被覆層
(B)の表面処理としては、慣用の表面処理、例えば、
コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾンや紫
外線照射処理、電子線照射処理等が採用できる。好まし
い表面処理として、コロナ放電処理が挙げられる。表面
処理は、フィルムの延伸処理に先立って行ってもよい
が、通常、延伸処理後に行う場合が多い。
【0049】このようにして得られた複合フィルムは、
透明性が高く、しかも、表面にバリア層を形成した場合
に、バリア層に対して高い密着性を示すとともに、バリ
ア層のバリア機能を損なわせることがない。そのため、
バリア性フィルムの構成要素として好適に使用できる。
【0050】[バリア性フィルム]本発明のバリア性フ
ィルム(1)は、前記複合フィルム(1)又は(2)の
被覆層(B)側の面に、ポリプロピレン系樹脂以外のバ
リア性成分で構成されたバリア層(C)が形成されてい
る。
【0051】バリア層(C)を構成するバリア性成分に
は、(a)無機化合物、及び(b)バリア性ポリマーが
含まれる。
【0052】無機化合物(a)としては、例えば、酸化
リチウム、酸化ナトリウム、酸化カリウムなどの周期表
1族元素酸化物;酸化マグネシウム、酸化カルシウム、
酸化ストロンチウム、酸化バリウムなどの周期表2族元
素酸化物;酸化イットリウム、酸化セリウムなどの周期
表3族元素酸化物;酸化チタン、酸化ジルコニウムなど
の周期表4族元素酸化物;酸化バナジウムなどの周期表
5族元素酸化物;酸化クロムなどの周期表6族元素酸化
物;酸化マンガンなどの周期表7族元素酸化物;酸化鉄
などの周期表8族元素酸化物;酸化コバルトなどの周期
表9族元素酸化物;酸化ニッケルなどの周期表10族元
素酸化物;酸化銅などの周期表11族元素酸化物;酸化
亜鉛などの周期表12族元素酸化物;酸化ホウ素、酸化
アルミニウム、酸化インジウムなどの周期表13族元素
酸化物;酸化ケイ素、酸化スズ、酸化鉛などの周期表1
4族元素酸化物;及びこれらの複合酸化物;前記酸化物
に対応する硫化物、ハロゲン化物、炭化物、窒化物など
が挙げられる。これらの中でも、酸化マグネシウム、酸
化イットリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニ
ウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化スズなどは透
明性やバリア性に優れている。なお、電磁波加熱用包装
材料として用いられるバリア性フィルムにおいては、無
機化合物(a)として、導電率の低い無機化合物、酸化
物(例えばケイ素酸化物)、ハロゲン化物、炭化物、窒
化物などの非導電性無機化合物が使用できる。無機化合
物(a)は、単独でまたは2種以上を混合して使用でき
る。特に好ましい無機化合物(a)には、無機酸化物、
例えば、酸化ケイ素及び酸化アルミニウムなどが含まれ
る。
【0053】酸化ケイ素は、前記特性に加えて緻密な薄
膜を形成でき、高温においても高いバリア性を長時間に
わたり維持できる。酸化ケイ素には、一酸化ケイ素や二
酸化ケイ素のみならず、組成式SiOx(式中、0<x
≦2、好ましくは0.8≦x≦1.7)で表されるケイ
素酸化物が含まれる。
【0054】一方、酸化アルミニウムは、酸化ケイ素に
比べ、フィルムの着色が少ない上、膜厚を薄くでき、フ
ィルムの可撓性を向上できるという利点を有している。
酸化アルミニウムには、Al23のほか、アルミニウム
と酸素の原子比が、Al:O=2:2〜3、好ましくは
Al:O=2:2.3〜2.9、さらに好ましくはA
l:O=2:2.5〜2.85程度のアルミニウム酸化
物(Al、Al23、Al23水和物、Al(OH)3
などの混合物)も含まれる。
【0055】無機化合物(a)で構成されるバリア層の
形成は、慣用の方法、例えば、物理的方法(真空蒸着
法、反応性蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタ
リング法、イオンプレーティング法、反応性イオンプレ
ーティング法など)、又は化学的方法(CVD法、プラ
ズマCVD法、レーザーCVD法など)により、前記複
合フィルムの被覆層(B)の表面に前記無機化合物
(a)の薄膜層を形成することにより行うことができ
る。無機化合物の薄膜層は蒸着などの物理的方法により
形成する場合が多い。
【0056】真空蒸着法などによる薄膜形成は、ロール
状に巻き取られた前記複合フィルムを繰り出しつつ、1
-3〜10-6Torr程度に減圧された巻取式真空蒸着
機内を通過させながら、電子ビーム、高周波誘導加熱、
低抗加熱方式などにより無機物質(例えば、アルミニウ
ム金属、酸化ケイ素など)を加熱蒸発させる。必要に応
じて、酸化雰囲気下、又は窒素、メタン、硫化水素など
の反応性ガス雰囲気下で、反応性蒸着を行うことができ
る。酸化雰囲気を形成する反応性ガスには、酸素などが
用いられる。酸素は水蒸気や不活性ガスなどで希釈して
用いてもよい。また、酸素にオゾンなどの酸化性ガスを
混合して用いることもできる。
【0057】無機化合物(a)で構成されるバリア層の
厚みは、例えば、10〜5000オングストローム、好
ましくは50〜1000オングストローム、さらに好ま
しくは80〜900オングストローム(特に、100〜
800オングストローム)程度である。
【0058】なお、密着性をさらに向上するため、無機
化合物(a)の薄膜層の形成に先立って、前記複合フィ
ルムの被覆層(B)の表面に、予め、チタン系、ポリエ
チレンイミン系、ウレタン系、ポリエステル系、アクリ
ル系等のアンカーコート剤を塗布しておいてもよい。好
ましいアンカーコート剤には、ウレタン系、ポリエステ
ル系のアンカーコート剤が含まれる。アンカーコート層
の厚みは、例えば0.01〜5μm、好ましくは0.0
5〜2.5μm程度である。
【0059】バリア性ポリマー(b)としては、例え
ば、塩化ビニリデン系ポリマー、エチレン−ビニルアル
コール系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、ポリ
アミド系ポリマー、ポリアクリロニトリル系ポリマー、
ウレタン系ポリマー等のガスバリア性樹脂が挙げられる
が、なかでも、塩化ビニリデン系ポリマー及びエチレン
−ビニルアルコール系ポリマーが好ましい。
【0060】塩化ビニリデン系ポリマーは、塩化ビニリ
デンと他の重合性モノマーとの共重合体であり、前記重
合性モノマーとして、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、クロトン酸、アクリル酸、メタクリル酸;メチルア
クリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、
イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレートなど
のアクリル酸エステル、及びこれらに対応するメタクリ
ル酸エステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等が例示される。これらの塩化ビニリデン系共重合体の
うち、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩
化ビニリデン−メタクリル酸共重合体、塩化ビニリデン
−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−メタ
クリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−酢酸ビニ
ル共重合体等が特に好ましい。塩化ビニリデン系共重合
体における塩化ビニリデン含量は、通常85〜99重量
%、好ましくは90〜97重量%程度である。
【0061】エチレン−ビニルアルコール系ポリマーと
しては、溶媒可溶性ポリマーが好ましい。エチレン−ビ
ニルアルコール系ポリマーのエチレン含量は、通常5〜
50モル%、好ましくは10〜45モル%、より好まし
くは25〜35モル%程度である。また、分子量は、通
常1万〜10万、好ましくは4万〜5万程度で、ケン化
度は99.5%以上であるのが望ましい。
【0062】バリア性ポリマー(b)で構成されるバリ
ア層の形成は、慣用の方法、例えば、コーティング法、
ドライラミネート法等により、前記複合フィルムの被覆
層(B)の表面に前記バリア性ポリマー(b)の層を形
成することにより行われる。好ましい方法にはコーティ
ング法が含まれる。このバリア層は、所望するガスバリ
ア性に応じて、複数の層で構成してもよく、また一つの
層が多種類の樹脂を含有しても良い。
【0063】コーティングの方法は特に限定されず、エ
アーナイフコート法、ロールコート法、グラビアコート
法、ブレードコーター法、ディップコート法、スプレー
法等の慣用の方法を採用できる。コーティング液を調製
する際の溶媒としては、ポリマーの種類に応じて適宜選
択できる。例えば、バリア性ポリマー(b)として塩化
ビニリデン系共重合体を用いる場合などには、前記溶媒
として、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノンなどのケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;酢酸エチル、
酢酸ブチルなどのエステル類;N,N−ジメチルホルム
アミドなどの非プロトン性極性溶媒;及びその混合液な
どが使用される。また、溶媒可溶性エチレン−ビニルア
ルコール系ポリマーを用いる場合には、水;水とメタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
シクロヘキサノール等のアルコール類との混合溶媒など
が使用される。なお、コーティング液は、溶液であって
もエマルジョンであってもよい。コーティング液をポリ
プロピレン系フィルムにコーティングした後、例えば5
0〜150℃程度の温度で乾燥することにより、バリア
層を形成できる。
【0064】バリア性ポリマー(b)で構成されるバリ
ア層の厚みは、例えば、0.05〜15μm、好ましく
は0.1〜10μm、さらに好ましくは0.25〜5μ
m程度である。厚みが0.05μm以下では充分なガス
バリア性が得られない場合が多く、また、15μmを越
えると、さほどバリアー性が向上せず、経済的に不利に
なる。
【0065】上記バリア性ポリマー(b)で構成される
バリア層には、ガスバリア性、透明性、密着性を損なわ
ない範囲で、前述したポリプロピレン系基材フィルム層
(A)の場合と同様の添加剤のほか、ポリエチレンイミ
ン、ポリイソシアネート等の接着剤などを含んでいても
よい。前記接着剤の添加量は、バリア性ポリマー(b)
100重量部に対して、例えば、0.5〜30重量部、
好ましくは1〜10重量部程度である。
【0066】なお、密着性をさらに高めるため、バリア
性ポリマー(b)で構成されるバリア層を形成するに先
立って、前記複合フィルムの被覆層(B)の表面に、予
め、前記と同様のアンカーコート層を設けてもよい。
【0067】本発明のバリアフィルム(2)の主たる特
徴は、バリア性フィルム自体をJIS K 7127に
準じたプラスチック引張試験に付した場合、フィルム試
験片が1%伸びたときの荷重F1が1.9〜5kgf/
mm2の範囲にある点にある。前記F1は、好ましくは
2.0〜3.5kgf/mm2程度、さらに好ましくは
2.1〜3.0kgf/mm2程度である。F1の値が
1.9kgf/mm2未満では、高い酸素バリア性が得
られない。また、F1の値が5kgf/mm2を越える
と、フィルムの風合いが大きく低下する。バリアフィル
ム(2)のF1値は、基材として用いるポリプロピレン
系フィルムのF1値と概ね一致するので、バリアフィル
ム(2)は、上記のF1値を有するポリプロピレン系基
材フィルムを用いて、前記バリア性フィルム(1)と同
様の方法により製造できる。
【0068】このようにして得られるバリア性フィルム
では、JIS K 7127に準じたプラスチック引張
試験方法において、フィルム試験片が1%伸びたときの
荷重F1が特定の範囲となる剛性の高いポリプロピレン
系フィルムを基材として用いるか、又はバリア性フィル
ム自体の剛性が高いので、バリア性、特に酸素などに対
するガスバリア性が大幅に向上する。この理由の詳細は
不明であるが、次のように推測される。すなわち、基材
フィルム層の上に前記被覆層を介してバリア層(例え
ば、酸化アルミニウムの薄膜層)を形成する際、通常、
出来上がったバリア性フィルムを巻き取る時に、フィル
ムにテンションがかかる。そのため、基材フィルム層の
剛性が低い場合には、基材フィルム層が伸長して、表面
のバリア層に割れ、亀裂が生じやすくなり、酸素などの
透過性が高くなる。これに対し、例えば、基材フィルム
として剛性の高いフィルムを用いると、表面のバリア層
に割れ等が生じにくく、そのため高いバリア性を確保で
きるものと思われる。また、本発明のバリア性フィルム
は、基材フィルムの透明性を高くできるので、優れた透
明性をも有する。
【0069】例えば、本発明のバリア性フィルム(1)
の酸素ガス透過率は、1〜35cc/m2・24hr程
度(特に2〜30cc/m2・24hr程度、とりわけ
3〜15cc/m2・24hr程度)であり、波長55
0nmにおける光線透過率は、70〜95%程度(特に
75〜95%、とりわけ78〜93%程度)である。こ
のような特性を有するフィルムは、本発明の前記バリア
性フィルム(3)に該当する。
【0070】また、本発明のバリア性フィルムでは、特
定の樹脂で構成された被覆層を有しているので、バリア
層と、該バリア層に隣接する層である被覆層との密着強
度が大幅に改善される。例えば、前記密着強度は、通
常、120gf/15mm以上(例えば120〜150
0gf/15mm程度)、好ましくは200gf/15
mm以上(例えば200〜1500gf/15mm程
度)、さらに好ましくは300gf/15mm以上(例
えば300〜1500gf/15mm程度)であり、2
00〜1000gf/15mm程度である場合が多い。
密着強度は大きいほど好ましい。なお、密着強度は次の
ようにして求めることができる。
【0071】すなわち、バリア性フィルムを2枚用意
し、バリア層の面同士をエポキシ系接着剤で貼り合わ
せ、貼り合わせたフィルムを、長さ100mm、幅15
mmの短冊形に裁断して試験片を作成し、JIS K
7127(プラスチックの引張試験方法)に準じて、前
記試験片の貼り合わせた2枚のフィルムの同じ側の端を
つかんで、MD方向に約200mm/分の速度で引っ張
った際、試験片の層間で剥離が生じたときの荷重(gf
/15mm)を測定することにより、バリア性フィルム
の密着強度を求めることができる。
【0072】このように、本発明のバリア性フィルム
は、酸素バリア性、密着性及び透明性に優れているた
め、食品分野、医薬品分野、農薬分野、化粧品分野、精
密電子部品分野等の各種包装材料として好適に用いるこ
とができる。
【0073】
【発明の効果】本発明の複合フィルムによれば、バリア
性フィルムの構成要素として用いた場合に、高いバリア
性及び透明性を付与できる。本発明の複合フィルムの製
造法によれば、上記複合フィルムを簡易に製造できる。
また、本発明のバリア性フィルムは、ポリプロピレン系
フィルムを基材としつつ、高いバリア性及び透明性を有
する。また、基材フィルム層とバリア層との密着強度が
著しく高い。本発明のバリア性フィルムの製造法によれ
ば、上記のバリア性フィルムを容易に製造できる。
【0074】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定
されるものではない。なお、F1値、酸素ガス透過度、
光線透過率及び密着強度は以下の方法により求めた。
【0075】[F1]フィルムを裁断して、長さ100
mm、幅15mm、厚さ20μmの短冊形試験片を作成
し、JIS K 7127(プラスチックの引張試験方
法)に準じて、前記試験片を300mm/分の速度でM
D方向に引っ張り、前記試験片が1%伸びたときの荷重
F1(kgf/mm2)を求めた。 [酸素ガス透過率]モーコン法[酸素透過率測定装置O
xtran100(モダンコントロール社製)を用い、
20℃、80%RHの条件で測定]により、酸素ガス透
過率(cc/m2・24hr)を求めた。 [光線透過率]分光光度計(株式会社日立製作所製、U
3300)を用いて透過率を測定し、波長550nmで
の透過率を光線透過率とした。 [密着強度]前記の方法により求めた。なお、何れの場
合も、2枚のフィルムうち一方のフィルムのバリア層と
被覆層との間で剥離が生じた。
【0076】実施例1 アイソタクティクポリプロピレン(MFR=2.2g/
10分、アイソタクティック指数96%、融点163
℃)100重量部、結晶核成長剤としてエヌジェスター
NU−100[新日本理化(株)製]を0.1重量部、
酸化防止剤0.23重量部、アンチブロッキング剤とし
て平均粒径1.7μmのシリカ0.02重量部からなる
ポリプロピレン系樹脂組成物(i-1)を調製した。な
お、この樹脂組成物を、Tダイを備えた押出機に供給
し、250〜260℃の温度で押出成形してシートを作
成し、得られたシートを、130〜160℃で縦方向に
5倍延伸し、続いて160℃で横方向に10倍に延伸し
た後、160℃で10秒間熱処理して得られるフィルム
のF1を測定したところ、2.3kgf/mm2であっ
た。一方、エチレン成分2.6重量%含有ポリプロピレ
ン系ランダムコポリマー(MFR=8g/10分、融点
146℃、結晶化度45%)100重量部、酸化防止剤
0.02重量部からなるポリプロピレン系コポリマー樹
脂組成物(ii)を調製した。前記樹脂組成物(i-1)及
び(ii)を、Tダイを備えた押出機にそれぞれ供給し、
250〜260℃の温度で共押出しして成形し、2層構
造のシートを作成した。得られたシートを、130〜1
60℃で縦方向に5倍延伸し、続いて160℃で横方向
に10倍に延伸した後、160℃で10秒間熱処理し
た。さらに、樹脂組成物(ii)で構成された被覆層の表
面をコロナ放電処理し、表面濡れ張力40dyne/c
mの複合フィルムを作成した。得られた複合フィルムの
厚みは、20μm(樹脂組成物(i-1)で構成された基
材フィルム層の厚み19μm、樹脂組成物(ii)で構成
された被覆層の厚み1μm)、F1は2.3kgf/m
2であった。また、基材フィルム層を構成するポリマ
ーの結晶化度は約57%であり、β晶含量は50%であ
った。この複合フィルムのうち前記被覆層の表面に、電
子ビーム加熱蒸発源を有する連続式真空蒸着装置を用い
て、酸素ガスを導入しながら、アルミニウム金属を蒸着
し、前記フィルム上に酸化アルミニウムの薄膜(膜厚:
490オングストローム)を形成した。得られたバリア
性フィルムの酸素ガス透過率は13cc/m2・24h
r 、光線透過率は85%、前記薄膜と被覆層との間の
密着強度は、360gf/15mmであった。また、こ
のバリア性フィルムのF1は、2.3kgf/mm2
あった。
【0077】実施例2 酸化アルミニウムの薄膜の膜厚を930オングストロー
ムとした以外は実施例1と同様の操作を行い、バリア性
フィルムを得た。得られたバリア性フィルムの酸素ガス
透過率は7cc/m2・24hr 、光線透過率は80
%、前記薄膜と基材フィルム層との間の密着強度は、3
60gf/15mmであった。また、このバリア性フィ
ルムのF1は、2.3kgf/mm2であった。
【0078】比較例1 アイソタクティクポリプロピレン(MFR=2.2g/
10分、アイソタクティック指数94%、融点162
℃)100重量部、酸化防止剤0.23重量部、アンチ
ブロッキング剤として平均粒径1.7μmのシリカ0.
13重量部からなるポリプロピレン系樹脂組成物(i-
2)を調製した。この樹脂組成物を用い、結晶核成長剤
を添加することなく、Tダイを備えた押出機に供給し、
250〜260℃の温度で押出して成形し、シートを作
成した。得られたシートを、130〜160℃で縦方向
に5倍延伸し、続いて160℃で横方向に10倍に延伸
した後、160℃で10秒間熱処理した。さらに、表面
をコロナ放電処理し、表面濡れ張力40dyne/cm
のフィルムを作成した。得られたフィルム(基材フィル
ム)の厚みは20μm、F1は1.8kgf/mm2
あった。また、基材フィルムを構成するポリマーの結晶
化度は約50%であり、β晶含量は実質的に0%であっ
た。なお、DSC分析(昇温速度20℃/分)における
融解吸熱ピークは、162℃付近にのみ現れた。このフ
ィルムのうちコロナ放電処理を施した側の表面に、電子
ビーム加熱蒸発源を有する連続式真空蒸着装置を用い
て、酸素ガスを導入しながら、アルミニウム金属を蒸着
し、前記フィルム上に酸化アルミニウムの薄膜(膜厚:
440オングストローム)を形成した。得られたバリア
性フィルムの酸素ガス透過率は110cc/m2・24
hr 、光線透過率は85%、前記酸化アルミニウム薄
膜と基材フィルム層との間の密着強度は、100gf/
15mmであった。
【0079】比較例2 酸化アルミニウムの薄膜の膜厚を900オングストロー
ムとした以外は比較例1と同様の操作を行い、バリア性
フィルムを得た。得られたバリア性フィルムの酸素ガス
透過率は53cc/m2・24hr 、光線透過率は79
%、前記薄膜と基材フィルム層との間の密着強度は、1
00gf/15mmであった。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JIS K 7127に準拠したプラス
    チック引張試験方法において、フィルム試験片が1%伸
    びたときの荷重F1が1.9〜5kgf/mm2の範囲
    となるポリプロピレン系フィルムで構成された基材フィ
    ルム層(A)の少なくとも一方の面に、ポリプロピレン
    系コポリマーで構成された被覆層(B)が形成されてい
    る複合フィルム。
  2. 【請求項2】 基材フィルム層(A)を構成するポリマ
    ーの結晶化度が45〜65%である請求項1記載の複合
    フィルム。
  3. 【請求項3】 基材フィルム層(A)を構成するポリマ
    ーのβ晶含量が10%以上である請求項1記載の複合フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 ポリプロピレン系基材フィルム層(A
    1)の少なくとも一方の面に、ポリプロピレン系コポリ
    マーで構成された被覆層(B)が形成された複合フィル
    ムであって、JIS K 7127に準拠したプラスチ
    ック引張試験方法において、フィルム試験片が1%伸び
    たときの荷重F1が1.9〜5kgf/mm2の範囲と
    なる複合フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリプロピレン系コポリマーが、単量体
    成分として、プロピレンを84〜99.9重量%、エチ
    レン及びブテンから選択された少なくとも1種の成分を
    0.1〜16重量%含む請求項1又は4記載の複合フィ
    ルム。
  6. 【請求項6】 ポリプロピレン系コポリマーのMFRが
    1〜25g/10分であり、且つ結晶化度が10〜55
    %である請求項1又は4記載の複合フィルム。
  7. 【請求項7】 被覆層(B)の厚みTcが0.1〜20
    μmであり、且つ基材フィルム層(A)又は(A1)の
    厚みTbと被覆層(B)の厚みTcとの比Tb/Tcが
    4〜200である請求項1又は4記載の複合フィルム。
  8. 【請求項8】 被覆層(B)におけるブロッキング防止
    剤の含有量が、ポリプロピレンコポリマー100重量部
    に対して、0〜0.2重量部である請求項1又は4記載
    の複合フィルム。
  9. 【請求項9】 JIS K 7127に準拠したプラス
    チック引張試験方法において、フィルム試験片が1%伸
    びたときの荷重F1が1.9〜5kgf/mm2の範囲
    となるポリプロピレン系フィルムで構成された基材フィ
    ルム層(A)の少なくとも一方の面に、ポリプロピレン
    系コポリマーで構成された被覆層(B)を形成する複合
    フィルムの製造法。
  10. 【請求項10】 請求項1又は4記載の複合フィルムの
    被覆層(B)側の面に、ポリプロピレン系樹脂以外のバ
    リア性成分で構成されたバリア層(C)が形成されてい
    るバリア性フィルム。
  11. 【請求項11】 ポリプロピレン系基材フィルム層(A
    1)の少なくとも一方の面に、ポリプロピレン系樹脂以
    外のバリア性成分で構成されたバリア層(C)が形成さ
    れているバリア性フィルムであって、JIS K 71
    27に準拠したプラスチック引張試験方法において、フ
    ィルム試験片が1%伸びたときの荷重F1が1.9〜5
    kgf/mm2の範囲となるバリア性フィルム。
  12. 【請求項12】 ポリプロピレン系基材フィルム層(A
    1)の少なくとも一方の面に、ポリプロピレン系樹脂以
    外のバリア性成分で構成されたバリア層(C)が形成さ
    れているバリア性フィルムであって、酸素ガス透過率が
    1〜35cc/m2・24hr、波長550nmにおけ
    る光線透過率が70〜95%であるバリア性フィルム。
  13. 【請求項13】 酸素ガス透過率が1〜35cc/m2
    ・24hr、波長550nmにおける光線透過率が70
    〜95%である請求項10又は11記載のバリア性フィ
    ルム。
  14. 【請求項14】 バリア層(C)が無機化合物の薄膜層
    である請求項10〜13の何れかの項に記載のバリア性
    フィルム。
  15. 【請求項15】 無機化合物が酸化アルミニウムである
    請求項14記載のバリア性フィルム。
  16. 【請求項16】 バリア層(C)と、該バリア層(C)
    に隣接する層との密着強度が、120gf/15mm以
    上である請求項10〜15の何れかの項に記載のバリア
    性フィルム。
  17. 【請求項17】 請求項1又は4記載の複合フィルムの
    被覆層(B)側の面に、ポリプロピレン系樹脂以外のバ
    リア性成分で構成されたバリア層(C)を形成するバリ
    ア性フィルムの製造法。
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