JPH11299565A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

Info

Publication number
JPH11299565A
JPH11299565A JP11667498A JP11667498A JPH11299565A JP H11299565 A JPH11299565 A JP H11299565A JP 11667498 A JP11667498 A JP 11667498A JP 11667498 A JP11667498 A JP 11667498A JP H11299565 A JPH11299565 A JP H11299565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
mounting table
leg mounting
shaft
guide groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11667498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3730405B2 (ja
Inventor
Kenji Harada
健司 原田
Shoji Hoshino
彰司 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP11667498A priority Critical patent/JP3730405B2/ja
Publication of JPH11299565A publication Critical patent/JPH11299565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3730405B2 publication Critical patent/JP3730405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Massaging Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】昇降可能な脚載置台を有する椅子において、背
もたれ部を倒す際に腰部等の筋肉に負担がかからないよ
うにする。 【解決手段】回動により起倒可能に設けられた背もたれ
部30を設けた椅子本体10の前部に、上下方向に昇降
する脚載置台50を設け、背もたれ部30の倒す動作と
前記脚載置台50を上昇させる動作とを連動させるとと
もに、脚載置台50を上昇させる上昇速度を上昇過程の
初期に大きく終期に小さくし、背もたれ部30を倒す際
に脚載置台50によって脚部を早目に上昇させておくこ
とにより、腰部等の筋肉が急に伸ばされることを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、座部と背もたれ
部を有する椅子本体の前記座部の前方に脚載置台を設け
た椅子またはマッサージ機能を有する椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、座部とこの座部の後方に回動する
ことにより座部に対する角度を調節可能として設けた背
もたれ部を有する椅子本体に、前記座部の前方に上下方
向に回動可能とした脚載置台を設けた椅子がある。ま
た、このように構成された椅子の座部、背もたれ部およ
び脚載置台に、エアーの給排気により膨縮するエアーバ
ッグ等からなる施療子を設けることにより構成した椅子
式マッサージ機があり、この椅子式マッサージ機は、マ
ッサージ機として使用しないときは通常の椅子としても
使用されるものである。
【0003】そして、この種の背もたれ部の座部に対す
る角度を調節するように上下方向に回動させる(以下背
もたれ部の座部に対する角度を調節するように上下方向
に回動させることを背もたれ部を起倒させるといい、こ
の起倒させる動作を起倒動作という)とともに、脚載置
台を上下方向に回動させるように(以下脚載置台を上下
方向に回動させる動作を脚載置台を昇降させるといい、
この昇降させる動作を昇降動作という)構成した椅子の
使用の態様は、大きくは背もたれ部を起こした状態で使
用する態様と、背もたれ部を倒して使用する態様の二つ
の使用態様がある。そして、背もたれ部を倒した状態で
使用する態様においては、一般的には脚載置台を上昇さ
せて使用するものである。また、前記椅子式マッサージ
機によってマッサージをする場合においても、リラック
スできるとともにマッサージ効果を上げることができる
ことから、体を伸ばした姿勢とするために背もたれ部を
倒したときには脚載置台を上昇させて使用するようにな
っている。
【0004】そして、背もたれ部の起倒と脚載置台を昇
降とをさせるために、起倒させる起倒手段と昇降させる
昇降手段をそれぞれ独立して設けた形式のものと、背も
たれ部の起倒と脚載置台を昇降とを連動機構によって連
動させる形式のものとがある。
【0005】また、使用者は背もたれ部を後方に倒した
状態で使用しようとする場合は、座部に座った後、前記
起倒手段を操作して背もたれ部を徐々に後方に倒してい
くものであり、この際、脚載置台が上昇しないで脚部が
そのままつまり膝部から下方に垂れ下がった状態に維持
されたままであると身体つまり腹部あるいは腰部等(以
下腰部等という)の筋肉が強く伸ばされる等の腰部等に
負担がかかる等好ましくない事態が生じる。
【0006】このことは、背もたれ部を倒す前にあらか
じめ脚載置台を上昇させておくことにより解決できるも
のである。この場合、背もたれ部を起倒させる起倒手段
と脚載置台を昇降させる昇降手段とをそれぞれ独立して
設けた形式のものでは、使用者は座部に座った後まず昇
降手段を操作して、脚載置台をあらかじめ所定の位置ま
で上昇させ、ついで起倒手段を操作して所望の位置まで
背もたれ部を倒すようにしなければならないため、その
操作が面倒であるという問題がある。
【0007】また、背もたれ部の起倒動作と脚載置台の
昇降動作とを連動機構を介して連動させる連動形式のも
のでは、上記のように起倒手段と昇降手段を独立して設
けた形式のもののような昇降手段と起倒手段を別々に操
作するという問題はないものの、従来の連動形式のもの
は、背もたれ部を起倒させる起倒速度と、脚載置台の昇
降させる昇降速度とを同じつまり1対1に設定している
ものであることから、背もたれ部がある程度倒れた状態
ではまだ脚載置台は略最上部の位置まで上昇しきってい
ないため、結局腰部等が強く伸ばされる等の負担がかか
るという事態が生じるという問題がある。このことは、
腰痛等の疾患をもった使用者においてはとくに好ましい
ものではないものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
背もたれ部を起倒可能にするとともに、昇降可能な脚載
置台を設けた椅子あるいは椅子式マッサージ機において
は、背もたれ部を倒す過程において脚載置台が上昇して
いないために腰部が伸ばされる等の負担等が生じるもの
であり、この問題を解消する方法として、昇降手段と起
倒手段とを独立して設けた形式のものにおいては、使用
者は背もたれ部を後方に倒した状態で使用しようとする
場合に、使用者は昇降手段と起倒手段とを別々に操作し
なければならないということから操作が面倒であるとい
う問題があり、また、起倒手段と昇降手段を連動させる
形式のものは、背もたれ部が起倒する速度と脚載置台が
昇降する速度とが同じであることから、背もたれ部があ
る程度倒れた状態ではまだ脚載置台もまだ上昇しきって
いないため、結局腰部等が強く伸ばされる等により負担
がかかるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、請求項1記載の発明は、座部を
有する本体枠と前記本体枠の後部に回動可能に支持され
て設けられ回動によって起倒する背もたれ部とからなる
椅子本体と、脚載部を有するとともに回動部材を介して
前記本体枠の前部に設けられ回動によって昇降する脚載
置台と、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載
置台を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降さ
せる作動手段とを備えた椅子において、前記作動手段に
より前記脚載置台を略最上部位置まで上昇させた後前記
背もたれ部を倒すこととした椅子としたものである。
【0010】このように請求項1記載の発明は、座部を
有する本体枠と前記本体枠の後部に回動によって起倒す
る背もたれ部とからなる椅子本体に、脚載部を有すると
ともに回動部材を介して前記本体枠の前部に回動可能に
設けられ回動によって上下方向に昇降する脚載置台を設
け、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載置台
を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降する作
動手段とを備えた椅子において、作動手段により脚載置
台を略最上部位置まで上昇させた後前記背もたれ部を倒
すこととしたことから、背もたれ部を倒す前に脚部は上
方に位置しているため、後方に倒される背もたれ部とと
もに上半身が後方に倒れる際に腰部等の筋肉が急に強く
伸ばされることがなく腰部等に加わる負担を軽減できる
という作用を有するものである。
【0011】また請求項2記載の発明は、座部を有する
本体枠と前記本体枠の後部に回動可能に支持されて設け
られ回動によって起倒する背もたれ部とからなる椅子本
体と、脚載部を有するとともに回動部材を介して前記本
体枠の前部に設けられ回動によって昇降する脚載置台
と、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載置台
を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降させる
作動手段とを備えた椅子において、前記作動手段により
前記背もたれ部が最も倒れた状態となる前に前記脚載置
台を略最上部位置に上昇させることとした椅子としたも
のである。
【0012】このように請求項2記載の発明は、座部を
有する本体枠と前記本体枠の後部に回動によって起倒す
る背もたれ部とからなる椅子本体に、脚載部を有すると
ともに回動部材を介して、前記本体枠の前部に回動可能
に設けられ回動によって上下方向に昇降する脚載置台を
設け、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載置
台を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降する
作動手段とを備えた椅子において、作動手段により背も
たれ部が最も倒れた状態となる前に脚載置台を略最上部
位置に上昇させることとしたことから、背もたれ部が最
も倒れた状態となる前に略最上部位置に上昇している脚
載置台によって脚部は上方に位置していることから、後
方に倒される背もたれ部とともに上半身が後方に倒れる
際に腰部等の筋肉が急に強く伸ばされることがなく腰部
等に加わる負担を軽減できるという作用を有するもので
ある。
【0013】また、請求項3記載の発明は、座部を有す
る本体枠と前記本体枠の後部に回動可能に支持されて設
けられ回動によって起倒する背もたれ部とからなる椅子
本体と、脚載部を有するとともに回動部材を介して前記
本体枠の前部に設けられ回動によって昇降する脚載置台
と、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載置台
を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降させる
作動手段とを備えた椅子において、前記作動手段により
前記脚載置台を上昇させる上昇速度を上昇過程の初期に
大きく終期に小さくした椅子としたものである。
【0014】このように請求項3記載の発明は、座部を
有する本体枠と前記本体枠の後部に回動によって起倒す
る背もたれ部とからなる椅子本体に、脚載部を有すると
ともに回動部材を介して、前記本体枠の前部に回動可能
に設けられ回動によって上下方向に昇降する脚載置台を
設け、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載置
台を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降する
作動手段とを備えた椅子において、前記作動手段により
前記脚載置台を上昇させる上昇速度を上昇過程の初期に
大きく終期に小さくしたことから、後方に倒れる背もた
れ部とともに倒れる上半身の倒れる速度よりも、脚載置
台によって上昇する脚部の上昇速度はその初期において
大きいことから、腰部等の筋肉が急に伸ばされることは
なく腰部等に加わる負担を軽減できるという作用を有す
るものである。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明における作動手段を、順次連結される複数の作
動部材と、前方に向かうに連れて上昇する勾配の急な第
一のガイド溝、この第一のガイド溝に連続し前方に向か
うに連れて上昇する勾配の緩やかな第二のガイド溝より
なる速度切換溝を設けた固定部材とにより構成し、前記
複数の作動部材のうち摺動軸を介して前記速度切換溝を
摺動する作動部材を介して前記脚載置台を昇降させるこ
とにより前記脚載置台の上昇速度を上昇過程の初期に大
きく終期に小さくした椅子としたものである。
【0016】このように請求項4記載の発明は、請求項
3記載の発明における作動手段を、順次連結される複数
の作動部材と、前方に向かうに連れて上昇する勾配の急
な第一のガイド溝、この第一のガイド溝に連続し前方に
向かうに連れて上昇する勾配の緩やかな第二のガイド溝
よりなる速度切換溝を設けた固定部材とにより構成し、
前記複数の作動部材のうち摺動軸を介して前記速度切換
溝を摺動する作動部材を介して前記脚載置台を昇降させ
ることにより前記脚載置台の上昇速度を上昇過程の初期
に大きく終期に小さくした請求項3記載の発明の作用に
加えて、脚載置台の上昇速度を上昇過程における初期に
大きく終期に小さくする構成を簡単にできるという作用
を有するものである。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の発明における作動手段を、請求項1記載の発明にお
ける作動手段を、背もたれ部を回動可能に支持する支持
軸の後部に下方に向けて延出して設けられた第一の作動
部材、前記本体枠の座部の下方部で前記支持軸よりも所
定距離前方に離間した部位に設けた支点軸に一端側を回
動可能に取り付けられるとともに摺動スリットが形成さ
れた第二の作動部材、前記支点軸を中心として斜め前方
下方の領域に設けた円弧状ガイド溝とこの円弧状ガイド
溝の前端部に連通し斜め上方に向けて形成した直線状ガ
イド溝からなる速度切換溝を有し前記本体枠に取り付け
られた固定部材、前記第一の作動部材の下端部の回動中
心からの距離が前記円弧状ガイド溝の半径よりも大きい
距離離れた部位に一端部を回動可能に軸支されるととも
に他端側を前記速度切換溝に遊嵌した摺動軸に前記第二
の作動部材とともに取り付けられた第三の作動部材、一
端部を前記第二の作動部材の前記支点軸の軸心を中心と
した摺動軸の半径よりも大きい距離離れた部位に回動可
能に軸支され他端を前記脚載置台の回動部材の回動支点
よりも脚載部側に位置した部位に回動可能に軸支された
第四の作動部材によって構成した椅子としたものであ
る。
【0018】このように請求項5記載の発明は、請求項
1記載の発明における作動手段を、背もたれ部を回動可
能に支持する支持軸の後部に下方に向けて延出して設け
られた第一の作動部材、前記本体枠の座部の下方部で前
記支持軸よりも所定距離前方に離間した部位に設けた支
点軸に一端側を回動可能に取り付けられるとともに摺動
スリットが形成された第二の作動部材、前記支点軸を中
心として斜め前方下方領域に設けた円弧状ガイド溝とこ
の円弧状ガイド溝の前端部に連通し斜め上方に向けた形
成した直線状ガイド溝からなる速度切換溝を有し前記本
体枠に取り付けられた固定部材、前記第一の作動部材の
下端部の回動中心からの距離が前記円弧状ガイド溝の半
径よりも大きい距離離れた部位に一端部を回動可能に軸
支されるとともに他端側を前記速度切換溝に遊嵌した摺
動軸に前記第二の作動部材とともに取り付けられた第三
の作動部材、一端部を前記第二の作動部材の前記支点軸
の軸心を中心とした摺動軸の半径よりも大きい距離離れ
た部位に回動可能に軸支され他端を前記脚載置台の回動
部材の回動支点よりも脚載部側に位置した部位に回動可
能に軸支された第四の作動部材によって構成したことか
ら、請求項1記載の発明の作用に加えて、脚載置台の上
昇速度の切換を、この速度切換溝に摺動する摺動軸に取
り付けられた回動板によって構成することができること
から脚載置台の上昇速度の切換を簡単な構成とするとい
う作用を有するものである。
【0019】また、請求項6記載の発明は、請求項4ま
たは請求項5における速度切換溝をバーリング溝とした
椅子としたものである。
【0020】このように請求項6記載の発明は、請求項
4または請求項5における速度切換溝をバーリング溝と
したことから、請求項4または請求項5記載の発明の作
用に加えて、請求項4記載の固定部材および請求項5記
載の固定部材を板金で形成できることから安価とするこ
とができるとともに摺動軸をスムーズに移動させること
ができるという作用を有するものである。
【0021】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし請求項6記載の椅子の身体支持部に身体の被施療部
のマッサージをする施療子を配設するとともに、この施
療子を動作させる駆動手段を設けた椅子としたものであ
る。
【0022】このように請求項7記載の発明は、請求項
1ないし請求項6記載の椅子の身体支持部に身体の被施
療部のマッサージをする施療子を配設するとともに、こ
の施療子を動作させる駆動手段を設けたことから、請求
項1ないし請求項6記載の発明の作用に加えて、マッサ
ージをできるとともに背もたれ部を倒した場合は、リラ
ックスした状態でマッサージをすることができることか
ら良好なマッサージ効果が得られるという作用を有する
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を施療子として
エアーバッグを用いたマッサージ機としても使用できる
椅子に適用した場合の実施の形態を図1ないし図8に基
づいて説明する。
【0024】図1、図2等において符号1は椅子であ
り、この椅子1は、椅子本体10とこの椅子本体10の
前部に設けられた後述する脚載置台50および駆動手段
としてのエアー給排気装置2等から構成されている。
【0025】なお、以下の説明において、後部、前部、
下部、上部、右側、左側等とした方向に関する記載は、
それぞれ椅子本体10の後述する背もたれ部30が設け
られている側を後部、背もたれ部30が設けられている
側と反対側を前部、床に置かれる側を下部、この下部の
上方に位置する側を上部、後述する座部に使用者が座っ
た状態で使用者の右側および左側をそれぞれ右側および
左側というものとする。
【0026】そして、前記椅子本体10の本体枠11
は、図4等に示すように左右方向に離間した一対の台枠
12、逆L字状に折り曲げて形成され後側の下端部を前
記台枠12の後部側に溶接により取り付けられた一対の
主枠13、下端部を前記台枠12に溶接により取り付け
られ上端部を前記主枠13の前部側に溶接により取り付
けられた一対の支柱枠14、前記前後方向に離間して両
台枠12に溶接により取り付けられた一対の補強枠12
a、前記主枠13の上部に前後方向に離間してその両端
部を溶接により両主枠13に取り付けられた一対の補強
軸13a、13bから構成されている。
【0027】また、前記それぞれの主枠13の曲げ部分
には後方に突出した支持突起15が設けられており、こ
の支持片15には軸孔(不図示)が形成されている。ま
た、前記それぞれの主枠13の前端部には軸孔16aが
形成された支持片16が延設されている。
【0028】そして、前記支持突起15には、支持軸2
0が回動可能に取り付けられており、この支持軸20の
両端には軸孔(不図示)が形成された支持片21がそれ
ぞれ設けられており、この支持片21の軸孔と前記支持
突起15に形成された図示しない軸孔とに軸23を嵌合
することによって、支持軸20は主枠13つまり本体枠
11に回動可能に取り付けられているものである。
【0029】また、支持軸20には、図4に示すように
その左側端部に下方に向けて突出させて溶接により取り
付けた第一の作動部材としての駆動杆25が形成されて
おり、この駆動杆25は互いに離間対向した一対の腕片
25aから構成され、その先端部には軸孔(不図示)が
形成されている。また、支持軸20には図4に示すよう
に前記駆動杆25の近傍に位置した部位に同様に下方に
向けて突出させて溶接により結合腕27が取り付けられ
ており、この結合腕27は互いに離間した一対の腕片2
7aから構成され、その先端には図示しないが軸孔が形
成されている。
【0030】また、前記支持軸20には図4に示すよう
に、互いに離間して上方に向けて突出させた一対の支持
棒28が溶接により取り付けられている。この支持棒2
8には、図1および図4(図4では二点鎖線で示した)
に示すように、前記背もたれ部30の枠部31に溶接に
取り付けられた中空の一対の結合棒32が嵌合するよう
になっており、この結合棒32と支持棒28とは図示し
ない抜止防止ねじによって抜止されて取り付けられるも
のである。
【0031】つぎに前記背もたれ部30について説明す
る。この背もたれ部30は、図1に示すように、パイプ
部材で形成した前記枠部31、この枠部31に取り付け
られる背受板33等から構成されている。また、この背
受板33には、施療子としてのエアーバッグ35が、使
用者の首部・肩部、背中部、腰部等にそれぞれ対応させ
て複数個配設されている。また、背もたれ部30に左右
両側には、縦方向に沿って形成され身体を背もたれ部に
安定させるための隆起部36が形成されている。
【0032】また、背もたれ部30は、前記枠部31、
背受板33、エアーバッグ35等を覆うカバー37によ
って覆われている。
【0033】そして、前述したように背もたれ部30
は、前記枠部31に取り付けられた結合棒32を前記支
持軸20に設けた支持棒28に嵌合するともに抜止防止
ねじにより抜止して取り付けられ、取り付けた状態では
支持軸20を介して前記軸23を回動支点として回動し
起倒可能となっている。
【0034】また、前記主枠13の上部には、座部支持
板41がねじ42によって取り付けられており、この座
部支持板41の上には座部40が載置されており、この
座部40には、使用者が座った際に腿部および尻部が対
応する部位に施療子としてのエアーバッグ43が配設さ
れている。
【0035】つぎに、前記本体枠11の前部に回動可能
つまり昇降可能に取り付けられる脚載置台50について
説明する。
【0036】この脚載置台50は図6に示すように、脚
載部51とこの脚載部51の下側面に取り付けられた取
付部材56とから構成されている。そして、前記脚載部
51は図5に示すように、底壁52、この底壁52の中
央部に形成した中央壁53、この中央壁53と対向離間
して形成した側壁54、54とからなり、中央壁53と
両側壁54、54との間には脚を載置する一対のU字溝
55が形成されている。
【0037】また、前記中央壁52と両側壁54、54
との互いに対向する対向壁には、それぞれ施療子として
のエアーバッグ53a、54aがそれぞれ配設されてい
る。
【0038】また、脚載部51の下側面に取り付けられ
る前記取付部材56は、ねじ孔56aが形成された取付
部56bとこの取付部56bから後方に突出した突片5
6cとからなり、前記取付部56bは、図1に示すよう
に脚載部51の下側面にねじ57によって取り付けられ
ている。また、突片56cの先端部には、後述する断面
方形状の軸62に嵌合する嵌合孔56dが設けられてい
る。
【0039】つぎに、前記突片56cに設けた嵌合孔5
6dが嵌合する軸62は、図6に示すように前述したよ
うに断面方形状に形成され、その両端部にはそれぞれ継
手片64が設けられており、この継手片64の先端部に
は軸孔が形成されており、この軸孔と前記支持片16の
軸孔16aに軸66を貫通することにより軸62つまり
脚載置台50は、前記軸66を回動中心として図1にお
いて上下方向に回動可能に取り付けられるものである。
【0040】また、前記軸62の左側には図6に示すよ
うに連結片63が取り付けられている。
【0041】そして、軸62に取り付けられた前記連結
片63と継手片64とは、前記継手片64を支持片16
に取り付けている軸66を回動支点として前記脚載置台
50を回動させて昇降させるものであり、連結片63と
継手片64とは回動部材60を構成するものである。
【0042】なお、前記連結片63と継手片64とは後
述する作動手段70の配置関係によっては一体に形成す
ることも可能であり、また、連結片63、継手片64お
よび前記取付部材56の突片56cを一体としてもよい
ものである。
【0043】つぎに、前記背もたれ部30の起倒動作と
脚載置台50の昇降動作を連動させる作動手段70を図
2ないし図4および図7に基づいて説明する。
【0044】この作動手段70は、前記支持軸20に設
けられた第一の作動部材としての駆動杆25、第二の作
動部材としての回動板72、固定部材としての固定板7
3、第三の作動部材としての従動杆74、第四の作動部
材としての第四の作動部材75とから構成されている。
【0045】そして、前記駆動杆25は前述したように
一対の腕片25aからなっており、その先端部には軸孔
(不図示)が形成されており、この軸孔の中心と前記支
持軸20を回動可能に軸支している前記軸23の軸心と
の距離つまり軸23の軸心を中心として回動する前記軸
孔の中心までの半径R1は後述する固定板73に形成し
た円弧状ガイド溝73cの半径Rよりも大きく設定され
ている。
【0046】また、前記回動板72は図4に示すように
断面コ字の部材により形成され、図2に示すように上部
に軸孔72c(図1ないし図3参照)が設けられ、この
軸孔72cを貫通して支点軸としての軸71に対して回
動可能に取り付けられている。
【0047】なお、前記軸71は、一端側つまり左側は
前記補強軸13aに溶接によって取り付けられた軸受腕
76に軸支され、他端側はつぎに詳述する前記固定板7
3に軸支されているものである。
【0048】また、前記回動板72には、図2に示すよ
うに後述する摺動軸77の摺動を許容するつまり摺動軸
77の直径よりも僅かに大きい寸法の幅の摺動スリット
72aが形成されており、この摺動スリット72aの上
端部つまり摺動スリット72aの上端側に摺動軸77が
位置した際の摺動軸77の中心と前記軸71の軸心との
距離は、前記軸71の軸心を中心とした前記円弧状ガイ
ド溝73cの半径Rと同じに設定されている。
【0049】また、回動板72には、前記摺動スリット
72aの下端側よりも下方つまり前記軸71の中心から
の半径が前記摺動スリット72aの下端側よりも大きい
距離離れた部位に軸孔72bが形成されている。
【0050】つぎに、前記固定板73は、図4に示すよ
うに板金部材をコ字状に折り曲げて形成されており、そ
の両側の折曲片73aは溶接により前記支柱枠14に取
り付けられており、また、底面73bは前記回動板72
の摺動スリット72aの溝幅と同じ溝幅とするととも
に、図7に示すように溝幅の中心線Lと前記軸71の軸
心Oから半径Rとした円弧状ガイド溝73cが形成さ
れ、また、この円弧状ガイド溝73cの前端部にはこの
円弧状ガイド溝73cに連通し、円弧状ガイド溝73c
と同じ溝幅に形成されるとともに、斜め上方に向けて傾
斜した直線状ガイド溝73dが形成されている。なお、
前記円弧状ガイド溝73cと直線状ガイド溝73dと
は、速度切換溝73mを構成しているものである。
【0051】また、前記円弧状ガイド溝73cの形成さ
れている位置は軸71の軸心を中心として斜め前方下方
領域となっている。
【0052】なお、円弧状ガイド溝73cおよび直線状
ガイド溝73dは、いはゆるバーリング溝によって形成
されており、このことによって固定板73を板金によっ
て形成したとしても円弧状ガイド溝73cおよび直線状
ガイド溝73dと摺動軸77の軸方向の接触面を大きく
できるために、摺動軸77をスムーズの移動させること
ができるものである。
【0053】つぎに、従動杆74は、図4に示すように
断面コ字状の棒状部材から構成され、その後端側には軸
孔(不図示)が形成されており、この軸孔と前記駆動杆
25の下方部に設けた軸孔とに軸74aを挿通すること
により回動可能に前記駆動扞25に取り付けられ、ま
た、前端側は前記円弧状ガイド溝73cに嵌合した摺動
軸77に回動可能に取り付けられている。
【0054】なお、前記回動板72の摺動スリット72
aは、摺動軸77が固定板73の円弧状ガイド溝73c
を移動するに伴って回動板72が軸71を中心として回
転して前記摺動軸77が円弧状ガイド溝73cの終端部
つまり直線状ガイド溝73dとの境界部(以下分岐部と
いう)に達したとき、固定板73の直線状ガイド溝73
dに重なりあうように設定されている。
【0055】つぎに、前記連結杆75は、図5に示すよ
うにへ字状に形成された中空に角棒によって形成され、
後端側を前記回動板72に形成した軸孔72bに軸75
aによって回動可能に取り付けられており、また、前端
側は前記連結片63に軸75bによって回動可能に取り
付けられている。
【0056】つぎに、前記背もたれ部30の起倒動作と
脚載置台50の昇降動作とを連動させるように前記作動
手段70を駆動させる動力手段80について説明する。
この動力手段80は、図1、図2等に示すように本体枠
11に取り付けられた電動機(不図示)とこの電動機の
回転を減速する複数の歯車からなる減速機(不図示)と
から構成される動力部81aと、前記減速機の最終段の
歯車と噛合する歯が軸方向に沿って形成され電動機の回
転に伴って回転しつつ軸方向に移動する移動軸82等か
らなり電動機の回転力を軸方向に変換させる伝達機構8
1bとから構成されている。なお、前記減速機の最終段
の歯車および移動軸82は軸方向に伸縮するゴム等から
構成された蛇腹83によって覆われ、油等の外部への飛
散が防止されるようになっている。
【0057】そして、前記伝達機構81bの一端側は、
前記軸62の軸受腕76の左側近傍の部位に溶接によっ
て取り付けられた取付部材78に軸78aによって取り
付けられており、他端側は前記支持軸20に設けられた
結合腕27の下端側に軸27bによって回動可能に取り
付けられている。
【0058】また、前記動力手段80は、電動機が図1
において時計方向に回転すると前記移動軸82は後方に
向けて移動し、また、反時計方向に回転したときは前記
移動軸82は前方に移動するようになっている。したが
って、電動機が時計方向に回転すると、移動軸82は後
方に移動することから、結合腕27は後方に押され支持
軸20は反時計方向に回動し、その結果背もたれ部30
は軸23を回動支点として反時計方向に回動し座部40
との挟角が小さくなるつまり起きることになり、逆に電
動機が反時計方向に回転すると移動軸82は前方に移動
することから、結合腕27は前方に引っ張られて支持軸
20は時計方向に回動し、その結果背もたれ部30は軸
23を回動支点として時計方向に回動し座部40との挟
角が大きくるつまり倒れることになる。
【0059】なお、背もたれ部30の起倒と脚載置台5
0の昇降との関係は、背もたれ部30が図1および図7
に二点鎖線で示す位置つまり最も起きた状態の位置(以
下初期位置という)となっているときは、脚載置台50
は最も下降した状態つまりU字溝55の底面は床面と略
直交する位置(以下最下部位置という)に位置するよう
に設定され、また、背もたれ部30が図7に示す位置つ
まり最も倒れた状態の位置(以下最倒位置という)とな
っているときは、脚載置台50は最も上昇した状態つま
りU字溝55の底面は略水平状態となるとともに座部4
0の略先端部よりも僅かに下方に位置(以下最上部位置
という)するように設定されている。
【0060】また、前記本体枠11の後部に取り付けた
前記エアー給排気手段2は図示しないが、従来周知のエ
アーポンプとロータリー弁等からなるエアー分配器によ
って構成され、このエアー分配器と前記背もたれ部3
0、座部40および脚載置台50にそれぞれ配設したエ
アーバッグ35、43および53a、54aとは図示し
ないエアーホースによって接続されている。
【0061】また、本体枠11には図示しないが前記エ
アー給排気手段2、動力手段80を制御する制御手段が
設けられており、この制御手段の制御により各種マッサ
ージモードの中から設定された所望のマッサージモード
が実行され、このマッサージモードによって定められた
順序にしたがって前記各エアーバッグ35、43および
53a、54aにエアーの給排気がなされマッサージが
なされるものである。なお、前記各種マッサージモード
とは従来周知のマッサージモード、つまり全身マッサー
ジモード、上半身マッサージモード、下半身マッサージ
モード、部分マッサージモード等である。
【0062】また、前記図示しないがリモートコントロ
ール装置からなる入力手段が設けられており、前記マッ
サージモードの設定および動力手段80の制御つまり背
もたれ部30の起倒および脚載置台50の昇降の制御
は、この入力手段の操作によってなされるものである。
【0063】なお、図1、図2等において符号5は、座
部40の左右に設けられた肘掛け部である。
【0064】つぎに、上記椅子1における背もたれ部3
0の起倒と脚載置台50の昇降の連動動作を図8を参照
して説明する。
【0065】いま、図8に二点鎖線で示すように、背も
たれ部30および脚載置台50がそれぞれ初期位置およ
び最下部位置にあるとする。この状態から背もたれ部3
0を後方に倒す場合は、前記入力手段を操作して電動機
を反時計方向に回転するように操作する。この操作によ
り電動機が反時計方向に回転し、この回転に伴って前記
移動軸82は徐々に前方に向って移動し結合腕27を前
方に向けて移動させることから、背もたれ部30は支持
軸20の両端の支持片21の軸23を回動支点として時
計方向に回転して徐々に倒れる。
【0066】また、前記結合腕27が前方に向けて移動
するとこの移動に伴って支持軸20に取り付けられてい
る前記駆動軸25も前方に向けて移動する。駆動軸25
が前方に移動すると、従動杆74も前方に押されて移動
することから摺動軸77は前記円弧状ガイド溝73cに
沿って移動する。この摺動軸77が移動するとこの摺動
軸77に取り付けられている回動板72は軸71を回動
支点として時計方向に回動する。
【0067】ところで、円弧状ガイド溝73cの半径R
は、前記軸23を中心とする駆動杆25の従動杆74が
軸支されている軸74aまでの半径R1よりも小さく、
また、回動板72の連結杆75を軸支している軸75a
は前記円弧状ガイド溝73cの外側につまり軸71から
軸75aまでの距離(半径)が前記円弧状ガイド溝73
cの半径Rよりも大きいことから、前記駆動25に取り
付けられている軸23の移動速度に比べて回動板72に
取り付けられている軸75aの移動速度は大きくなる。
つまり、軸71を回動支点として回転する回動板72の
角速度は、軸23を回動支点として回転する駆動杆25
の角速度よりも大きいことから、背もたれ部30が倒れ
る速度に比べて、回動板72の回動する速度は大きくな
るものである。
【0068】また、前記回動板72が時計方向に回動す
ると連結杆75は前方に移動し、軸62に設けた連結片
63を介して前記継手片64を軸支している軸66を回
動支点として脚載置台50を時計方向に回動させて上昇
させる。
【0069】そして、前述したように背もたれ部30が
倒れる速度に比べて、回動板72の回動する速度は大き
いことから、脚載置台50の上昇速度は背もたれ部30
が倒れる速度に比べて大きい。
【0070】この脚載置台50の上昇速度が背もたれ部
30が倒れる速度に比べて大きい範囲は、前記摺動軸7
7が前記円弧状ガイド溝73cを移動している範囲であ
り、移動軸82がさらに前方に移動し駆動杆25、従動
杆74の移動に伴って摺動軸77が円弧状ガイド溝73
cを通過して直線状ガイド溝73dを通過するようにな
ると回動板72の移動速度は円弧状ガイド溝73cを移
動しているときに比べて小さくなり、脚載置台50に上
昇速度は小さくなる。
【0071】摺動軸77が前記円弧状ガイド溝73cを
移動しているときが、直線状ガイド溝73dを通過して
いるときよりも脚載置台50に上昇速度が大きいのは、
摺動軸77の前方(水平方向)への単位当りの移動量に
比対する上方(垂直方向)への移動量が、直線状ガイド
溝73dよりも円弧状ガイド溝73cの方が大きいため
である。換言すれば直線状ガイド溝73dに比べ円弧状
ガイド溝73cの方が前方斜め上方に向かう勾配が急に
形成されていることによるものである。
【0072】また、図8に示すように背もたれ部30が
初期状態から後方に倒れて実線で示す位置(以下中間位
置という)まで倒れたとき、前記摺動軸77は円弧状ガ
イド溝73cの先端つまり直線状ガイド溝73dとの分
岐部に位置するように設定されている。
【0073】そして、摺動軸77が前記分岐点に達した
後さらに電動機の回転により駆動杆25が前方に移動し
ていくと、つまり背もたれ部30が倒れる方向(後方)
に移動していくと摺動軸77は前記分岐部に達し、回動
板72の摺動スリット72aは固定板73の直線状ガイ
ド73dと重なり、摺動軸77はこれら重なり合った摺
動スリット72aと直線状ガイド73dにそって前方に
移動する。そして、このときは前記直線状ガイド73d
の勾配が緩やかであることから脚載置台50の上昇速度
は小さいものである。
【0074】上述したように、摺動軸77が円弧錠ガイ
ド溝73cを移動しているとき、つまり背もたれ部30
が中間位置に達するまでは、脚載置台50の上昇速度は
背もたれ部30の倒れる速度よりも大きいことから、背
もたれ部30が中間位置まで倒れたときは脚載置台50
は、背もたれ部30よりも速く移動し図8に実線で示す
位置まで上昇することになる。
【0075】このことにより使用者が座部40に座り背
中を背もたれ部30に当てた状態で、背もたれ部30を
後方に倒していく場合は、背もたれ部30が中間位置ま
で倒れる過程では脚載置台50は背もたれ部30よりも
早く上昇して前記実線で示した位置つまり略最上部位置
(最上部位置よりも僅か下方位置)にまで上昇するた
め、脚載置台50にU字溝に載置した脚部(ふくらはぎ
部)が座部40の略上面に達していることから、背もた
れ部30とともに倒れていく上半身と下半身つまり伸ば
された腿および脚部との角度は小さく、したがって腰部
の筋肉が背もたれ部30が倒れていく過程で強く伸ばさ
れることなく、腰部に加わる負担を軽減することができ
るものである。このことは、腰痛等の疾患を持つ使用者
にとってはとくに有効となるものである。
【0076】つぎに、前記中間位置から、さらに背もた
れ部30を倒し図8の一点鎖線で示す位置(以下最倒位
置という)まで倒す過程では、前記摺動軸77は直線状
ガイド溝73dを移動することから脚載置台50の上昇
速度は小さく、したがって、脚載置台50は前記実線の
位置から最上位位置まではゆっくりと上昇することにな
る。このように実線の位置から最上部位置までの上昇速
度が小さくとも、すでに脚部は略最上位位置まで持ち上
げられていることから、腰部には負担はかからないもの
である。
【0077】つぎに、背もたれ部30を前記最倒位置か
ら起こす場合は、前記入力手段を操作して電動機を時計
方向に回転させる。電動機が時計方向に回転するとこの
回転に伴って、移動軸82は徐々に後方に移動し結合腕
27を後方に移動させることから、結合腕27とともに
駆動杆25は前記軸23を回動支点として反時計方向に
回動する。この駆動杆25が回動して後方に移動する
と、上記と逆に従動杆74は後方に移動し、また、摺動
軸77は直線状ガイド溝73dを後方に向かって移動し
て分岐部に達し、さらに移動すると摺動軸77は円弧状
ガイド溝73cに入り込みこの円弧状ガイド溝73cを
移動し、この移動に伴って回動板72は反時計方向に回
動し始める。そして、脚載置台50は前記摺動軸77が
直線状ガイド溝73dを移動している間は、下降速度は
小さく円弧状ガイド溝73cを移動するときは大きくな
るものである。
【0078】つまり、背もたれ部30を起こす際も、背
もたれ部30が最倒位置から中間位置まで移動する間
は、脚載置台50は最上位位置からゆっくり下降し、背
もたれ部30が中間位置をすぎると、背もたれ部30が
起きる速さの比べて脚載置台50は速く下降するように
動作するものである。
【0079】そしてこの背もたれ部30を起こす場合
も、背もたれ部30が中間位置に達するまでは、脚部は
上方に位置していることから、腰部等に負担がかかるこ
とはなく、また、中間位置を経過してさらに起こす過程
には脚載置台50の下降速度は大きくなるが、このとき
はすでに上半身は背もたれ部30によって中間位置まで
起こされており、この状態で脚部は膝部から折られて下
方に移動することから同様に腰部等にかかる負担を防止
できるものである。
【0080】上述したように上記椅子は、作動手段70
により前記脚載置50を上昇させる上昇速度を上昇過程
の初期に大きく終期に小さくしたことから、後方に倒れ
る背もたれ部30とともに倒れる上半身の倒れる速度よ
りも、脚載置台50によって上昇する脚部の上昇速度は
その初期において大きいことから、腰部等の筋肉が急に
伸ばされることはなく腰部等に加わる負担を軽減できる
ものである。
【0081】また、作動手段70を、椅子本体10に支
持軸20を介して回動可能に軸支された背もたれ部30
に一体的に結合され前記支持軸20に設けた軸23を回
動支点として本体枠11の後部下方に向けて延出して設
けられた駆動杆25、前記本体枠11の下方の前記支持
軸20よりも所定距離前方に設けた軸71に、一端側を
回動可能に取り付けられるとともに摺動スリット72a
が形成された回動板72、前記軸71を中心として斜め
前方下方部分の下方に円弧状ガイド溝73cとこの円弧
状ガイド溝73cの前端部に連通し斜め上方に向けて形
成した直線状ガイド溝73dからなる速度切換溝73m
を形成した固定板73、前記駆動杆25の下端部に一端
部を回動可能に軸支されるとともに他端側を前記速度切
換溝73mに遊嵌した摺動軸77に前記回動板72とと
もに取り付けられた従動杆74、一端部を前記回動板7
2の前記軸71と摺動軸77の半径よりも大きい距離離
れた部位に回動可能に軸支され他端を前記脚載置台50
の回動杆60に回動可能に軸支された連結杆75によっ
て構成したことから、速度切換溝73mとこの速度切換
溝73mに摺動する摺動軸77に取り付けられた回動板
72によって脚載置台50の上昇速度の切換を簡単な構
成とすることができるものである。
【0082】また、速度切換溝73mを円弧状ガイド溝
73cと直線状ガイド溝73dを構成したことから、他
の駆動杆25、回動板72等の寸法変えなくとも円弧状
ガイド溝73cの半径を変えるだけで、脚載置台50の
上昇過程における初期の速度を任意に変更できるととも
に、円周長を変えることにより速度を速くする範囲も任
意に設定できるものである。
【0083】また、速度切換溝73mつまり円弧状ガイ
ド溝73cおよび直線状ガイド溝73dをバーリング溝
としたことから、固定部材を板金で形成できるとともに
摺動軸77の軸方向の摺動面の幅を大きくできることか
ら摺動軸77の摺動を確実にできるものである。
【0084】また、椅子の身体支持部である背もたれ部
30、座部40、脚載置台50に身体の被施療部のマッ
サージをする施療子としてのエアーバッグ35、43お
よび53a、54aを配設するとともに、この施療子を
動作させる駆動手段としてのエアー給排気手段2を設け
たことから、椅子はマッサージ機としても使用できると
ともに、部30を倒した場合はリラックスした状態でマ
ッサージをすることができることから良好なマッサージ
効果が得られるものである。
【0085】なお、上記実施の形態においては、固定板
73に設けた速度切換溝73mを円弧状ガイド溝73c
と直線状ガイド溝73dによって構成するとともに、作
動手段70を、複数の作動部材つまり駆動杆25、従動
杆74、回動板73、連結杆75で構成し、従動杆74
と回動板73とを円弧状ガイド溝73cと直線状ガイド
溝73dを移動する摺動軸77に回動可能に取り付ける
ようにしたが、これは固定板73に前方に向けて上り傾
斜でかつ勾配の急な第一のガイド溝と、この第一のガイ
ド溝の前端部に連通するとともに前方に向けて上り傾斜
でかつ前記ガイド溝よりも勾配の緩やかな第二のガイド
溝を形成し、前記両ガイド溝によって速度切換溝を構成
し、前記従動杆74と回動板73とに回動可能に設けら
れた前記摺動軸77をに沿って前記両ガイド溝を移動さ
せる構成としてもよいものである。
【0086】また、この場合は回動板72の軸71と嵌
合する軸孔をスリット状の長孔とすることにより、摺動
軸77が急勾配ガイド溝を通過する際に回動板72は軸
71に沿って移動することから、摺動軸77は急勾配ガ
イド溝をスムーズに移動させることができるものであ
る。
【0087】なお、上記実施の形態における円弧状ガイ
ド溝73cは前方に向けて上り傾斜でかつ勾配の急な前
記第一のガイド溝の位置形態であり、勾配の傾斜面は曲
線状であっても直線状であってもよいもである。また、
上記実施の形態におけ直線状ガイド溝73dは勾配の緩
やかな第二のガイド溝の当たるものである。
【0088】また、作動部材に数は具体的な設計におい
て任意に設定できるものである。
【0089】また、上記実施の形態においては、背もた
れ部30の起倒動作および脚載置台50の昇降動作を動
力手段80によって動作させる構成として、背もたれ部
30の起倒動作および脚載置台50の昇降動作を容易に
できる構成としたが、これは価格等の点から前記容易性
を犠牲としてもよい場合は省略できるものである。この
ように動力手段を省略した場合においても、使用者が座
部40に座り背中を背もたれ部30に押し当てた状態に
おいて、背もたれ部30を背中によって後方に押すこと
によって背もたれ部30を後方に倒すことができ、この
ように背もたれ部30が後方に倒れると、支持軸20が
軸23を回動支点として回動するため、駆動杆25の先
端部は前方に移動することになり、この駆動杆25が移
動することによって上述したように脚載置台50は上昇
するものである。つまり動力手段80がなくとも、使用
者は自分で背もたれ部30を背中によって後方に倒すこ
とによって脚載置台50を上昇させることができるもの
である。
【0090】また、上記実施の形態においては、背もた
れ部30の起倒動作と脚載置台50の昇降動作をさせる
作動手段70を駆動杆25、従動杆74、回動板72、
固定板73、連結杆75によって構成したが、脚載置台
50を昇降させる作動手段と背もたれ部30を起倒させ
る作動手段をそれぞれを電動機および減速機構によって
別々に構成するとともに、脚載置台50の上昇速度を初
期に大きく終期に小さくするようにしてもよいものであ
る。このように作動手段を電動機と減速機構によって別
々に構成した場合は、価格の面では高価となるものの、
昇降速度の制御を制御手段によってできることから昇降
速度をきめ細かく設定できるという利点がある。
【0091】また、上記実施の形態においては、椅子本
体10に施療子としてのエアーバッグを設ける構成とし
たが、これは単に通常の椅子として用いる場合は省略し
てもよいものである。また、施療子としてはエアーバッ
グに限らず突起状の押圧子を用い、この押圧子を電動機
等の駆動手段で動作させるようにしてもよいものであ
る。
【0092】また、上記実施の形態においては、脚載置
台50を上昇過程における昇降速度を初期つまり略最上
部位置に達するまで大きくし、その後つまり終期におい
て小さくすることにより、腰部等に加わる負担を防止す
るようにしたが、これは背もたれ部30を倒す前に脚載
置台50を略最上部位置まで上昇させるようにしてもよ
く、また、背もたれ部30が最倒位置に達する前に脚載
置台50を略最上部位置まで上昇させるようにしても腰
部等に負担が加わることを防止できるものである。な
お、上記のように脚載置台50を上昇させる場合の作動
手段としては脚載置台50を昇降させる作動手段と背も
たれ部30を起倒させる作動手段をそれぞれを電動機お
よび減速機構によって別々に構成することが制御の面か
らは望ましい。
【0093】
【発明の効果】上記のように請求項1記載の発明は、座
部を有する本体枠と前記本体枠の後部に回動によって起
倒する背もたれ部とからなる椅子本体に、脚載部を有す
るとともに回動部材を介して前記本体枠の前部に回動可
能に設けられ回動によって上下方向に昇降する脚載置台
を設け、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載
置台を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降す
る作動手段とを備えた椅子において、作動手段により脚
載置台を略最上部位置まで上昇させた後前記背もたれ部
を倒すこととしたことから、背もたれ部を倒す前に脚部
は上方に位置しているため、後方に倒される背もたれ部
とともに上半身が後方に倒れる際に腰部等の筋肉が急に
強く伸ばされることがなく腰部等に加わる負担を軽減で
きるという効果を有するものである。
【0094】また、請求項2記載の発明は、座部を有す
る本体枠と前記本体枠の後部に回動によって起倒する背
もたれ部とからなる椅子本体に、脚載部を有するととも
に回動部材を介して、前記本体枠の前部に回動可能に設
けられ回動によって上下方向に昇降する脚載置台を設
け、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載置台
を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降する作
動手段とを備えた椅子において、作動手段により背もた
れ部が最も倒れた状態となる前に脚載置台を略最上部位
置に上昇させることとしたことから、背もたれ部が最も
倒れた状態となる前に略最上部位置に上昇している脚載
置台によって脚部は上方に位置していることから、後方
に倒される背もたれ部とともに上半身が後方に倒れる際
に腰部等の筋肉が急に強く伸ばされることがなく腰部等
に加わる負担を軽減できるという効果を有するものであ
る。
【0095】また、請求項3記載の発明は、座部を有す
る本体枠と前記本体枠の後部に回動によって起倒する背
もたれ部とからなる椅子本体に、脚載部を有するととも
に回動部材を介して、前記本体枠の前部に回動可能に設
けられ回動によって上下方向に昇降する脚載置台を設
け、前記背もたれ部を倒す動作に連動して前記脚載置台
を上昇させるとともに起す動作に連動させて下降する作
動手段とを備えた椅子において、前記作動手段により前
記脚載置台を上昇させる上昇速度を上昇過程の初期に大
きく終期に小さくしたことから、後方に倒れる背もたれ
部とともに倒れる上半身の倒れる速度よりも、脚載置台
によって上昇する脚部の上昇速度はその初期において大
きいことから、腰部等の筋肉が急に伸ばされることはな
く腰部等に加わる負担を軽減できるという効果を有する
ものである。
【0096】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明における作動手段を、順次連結される複数の作
動部材と、前方に向かうに連れて上昇する勾配の急な第
一のガイド溝、この第一のガイド溝に連続し前方に向か
うに連れて上昇する勾配の緩やかな第二のガイド溝より
なる速度切換溝を設けた固定部材とにより構成し、前記
複数の作動部材のうち摺動軸を介して前記速度切換溝を
摺動する作動部材を介して前記脚載置台を昇降させるこ
とにより前記脚載置台の上昇速度を上昇過程の初期に大
きく終期に小さくした請求項3記載の発明の効果に加え
て、脚載置台の上昇速度を上昇過程における初期に大き
く終期に小さくする構成を簡単にできるという効果を有
するものである。
【0097】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の発明における作動手段を、背もたれ部を回動可能に
支持する支持軸の後部に下方に向けて延出して設けられ
た第一の作動部材、前記本体枠の座部の下方部で前記支
持軸よりも所定距離前方に離間した部位に設けた支点軸
に一端側を回動可能に取り付けられるとともに摺動スリ
ットが形成された第二の作動部材、前記支点軸を中心と
して斜め前方下方領域に設けた円弧状ガイド溝とこの円
弧状ガイド溝の前端部に連通し斜め上方に向けた形成し
た直線状ガイド溝からなる速度切換溝を有し前記本体枠
に取り付けられた固定部材、前記第一の作動部材の下端
部の回動中心からの距離が前記円弧状ガイド溝の半径よ
りも大きい距離離れた部位に一端部を回動可能に軸支さ
れるとともに他端側を前記速度切換溝に遊嵌した摺動軸
に前記第二の作動部材とともに取り付けられた第三の作
動部材、一端部を前記第二の作動部材の前記支点軸の軸
心を中心とした摺動軸の半径よりも大きい距離離れた部
位に回動可能に軸支され他端を前記脚載置台の回動部材
の回動支点よりも脚載部側に位置した部位に回動可能に
軸支された第四の作動部材によって構成したことから、
請求項1記載の発明の効果に加えて、脚載置台の上昇速
度の切換を、この速度切換溝に摺動する摺動軸に取り付
けられた回動板によって構成することができることから
脚載置台の上昇速度の切換を簡単な構成とするという効
果を有するものである。
【0098】また、請求項6記載の発明は、請求項4ま
たは請求項5における速度切換溝をバーリング溝とした
ことから、請求項4または請求項5記載の発明の効果に
加えて、請求項4記載の固定部材および請求項5記載の
固定部材を板金で形成できることから安価とすることが
できるとともに摺動軸をスムーズに移動させることがで
きるという効果を有するものである。
【0099】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし請求項6記載の椅子の身体支持部に身体の被施療部
のマッサージをする施療子を配設するとともに、この施
療子を動作させる駆動手段を設けたことから、請求項1
ないし請求項6記載の発明の効果に加えて、マッサージ
をできるとともに背もたれ部を倒した場合は、リラック
スした状態でマッサージをすることができることから良
好なマッサージ効果が得られるという効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をマッサージ機能を待たせた椅子に適用
した実施の形態の要部を断面した側面図。
【図2】上記実施の形態の作動手段を示した側面図。
【図3】上記実施の形態の動力手段を示した側面図。
【図4】上記実施の形態の椅子本体の本体枠の動力部を
除いた斜視図。
【図5】上記実施の形態の脚載置台の斜視図。
【図6】上記実施の形態の脚載置台と回動杆を示した平
面図。
【図7】回動板の拡大平面図。
【図8】上記実施の形態の背もたれ部と脚載置台の動作
を示す側面図。
【符号の説明】
1 椅子 10 椅子本体 20 支持軸 25 駆動杆(第一の作動部材(作動手段の一
部)) 30 背もたれ部 40 座部 50 脚載置台 51 脚載部 60 回動部材 70 作動手段 72 回動板(第二の作動部材(作動手段の一
部)) 73 固定板(固定部材(作動手段の一部)) 74 従動杆(第三の作動部材(作動手段の一
部)) 75 連結杆(第四の作動部材(作動手段の一
部))

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部を有する本体枠と前記本体枠の後部
    に回動可能に支持されて設けられ回動によって起倒する
    背もたれ部とからなる椅子本体と、脚載部を有するとと
    もに回動部材を介して前記本体枠の前部に設けられ回動
    によって昇降する脚載置台と、前記背もたれ部を倒す動
    作に連動して前記脚載置台を上昇させるとともに起す動
    作に連動させて下降させる作動手段とを備えた椅子にお
    いて、前記作動手段により前記脚載置台を略最上部位置
    まで上昇させた後前記背もたれ部を倒すことを特徴とす
    る椅子。
  2. 【請求項2】 座部を有する本体枠と前記本体枠の後部
    に回動可能に支持されて設けられ回動によって起倒する
    背もたれ部とからなる椅子本体と、脚載部を有するとと
    もに回動部材を介して前記本体枠の前部に設けられ回動
    によって昇降する脚載置台と、前記背もたれ部を倒す動
    作に連動して前記脚載置台を上昇させるとともに起す動
    作に連動させて下降させる作動手段とを備えた椅子にお
    いて、前記作動手段により前記背もたれ部が最も倒れた
    状態となる前に前記脚載置台を略最上部位置に上昇させ
    ることを特徴とする椅子。
  3. 【請求項3】 座部を有する本体枠と前記本体枠の後部
    に回動可能に支持されて設けられ回動によって起倒する
    背もたれ部とからなる椅子本体と、脚載部を有するとと
    もに回動部材を介して前記本体枠の前部に設けられ回動
    によって昇降する脚載置台と、前記背もたれ部を倒す動
    作に連動して前記脚載置台を上昇させるとともに起す動
    作に連動させて下降させる作動手段とを備えた椅子にお
    いて、前記作動手段により前記脚載置台を上昇させる上
    昇速度を上昇過程の初期に大きく終期に小さくしたこと
    を特徴とする椅子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明における作動手段
    を、順次連結される複数の作動部材と、前方に向かうに
    連れて上昇する勾配の急な第一のガイド溝、この第一の
    ガイド溝に連続し前方に向かうに連れて上昇する勾配の
    緩やかな第二のガイド溝よりなる速度切換溝を設けた固
    定部材とにより構成し、前記複数の作動部材のうち摺動
    軸を介して前記速度切換溝を摺動する作動部材を介して
    前記脚載置台を昇降させることにより前記脚載置台の上
    昇速度を上昇過程の初期に大きく終期に小さくしたこと
    を特徴とする椅子。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発明における作動手段
    を、背もたれ部を回動可能に支持する支持軸の後部に下
    方に向けて延出して設けられた第一の作動部材、前記本
    体枠の座部の下方部で前記支持軸よりも所定距離前方に
    離間した部位に設けた支点軸に一端側を回動可能に取り
    付けられるとともに摺動スリットが形成された第二の作
    動部材、前記支点軸を中心として斜め前方下方の領域に
    設けた円弧状ガイド溝とこの円弧状ガイド溝の前端部に
    連通し斜め上方に向けて形成した直線状ガイド溝からな
    る速度切換溝を有し前記本体枠に取り付けられた固定部
    材、前記第一の作動部材の下端部の回動中心からの距離
    が前記円弧状ガイド溝の半径よりも大きい距離離れた部
    位に一端部を回動可能に軸支されるとともに他端側を前
    記速度切換溝に遊嵌した摺動軸に前記第二の作動部材と
    ともに取り付けられた第三の作動部材、一端部を前記第
    二の作動部材の前記支点軸の軸心を中心とした摺動軸の
    半径よりも大きい距離離れた部位に回動可能に軸支され
    他端を前記脚載置台の回動部材の回動支点よりも脚載部
    側に位置した部位に回動可能に軸支された第四の作動部
    材によって構成したことを特徴とする椅子。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項5における速度切
    換溝をバーリング溝としたことを特徴とする椅子。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6記載の椅子の身
    体支持部に身体の被施療部のマッサージをする施療子を
    配設するとともに、この施療子を動作させる駆動手段を
    設けたことを特徴とする椅子。
JP11667498A 1998-04-27 1998-04-27 椅子 Expired - Fee Related JP3730405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11667498A JP3730405B2 (ja) 1998-04-27 1998-04-27 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11667498A JP3730405B2 (ja) 1998-04-27 1998-04-27 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11299565A true JPH11299565A (ja) 1999-11-02
JP3730405B2 JP3730405B2 (ja) 2006-01-05

Family

ID=14693088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11667498A Expired - Fee Related JP3730405B2 (ja) 1998-04-27 1998-04-27 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3730405B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075590A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Daito Denki Kogyo Kk 足揉み装置を内蔵可能なマッサージ椅子
JP2007097991A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Auto Body Co Ltd 脚部支持装置及びその脚部支持装置を備える車両用シート
US7293839B2 (en) 2002-09-06 2007-11-13 Daito Electric Machine Industry Company Limited Footrest device
JP2008142103A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Isozaki Kenko Kikaku:Kk マッサージ機
KR200450857Y1 (ko) * 2008-04-02 2010-11-05 손승남 적외선 훈증 기능과 안마 기능을 갖는 의자.
KR101013002B1 (ko) * 2008-04-24 2011-02-10 파나소닉 전공 주식회사 의자형의 마사지기
JP2011182947A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Family Co Ltd 椅子型マッサージ機
JP2013233463A (ja) * 2013-08-27 2013-11-21 Family Inada Co Ltd 椅子型マッサージ機
JP2014151039A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Toyota Boshoku Corp シートバック連動式オットマン装置
KR101521221B1 (ko) * 2009-04-10 2015-05-18 엘지전자 주식회사 안마의자 및 이를 위한 제어 방법
KR20150145928A (ko) * 2014-06-20 2015-12-31 코웨이 주식회사 안마의자 종료방법

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7293839B2 (en) 2002-09-06 2007-11-13 Daito Electric Machine Industry Company Limited Footrest device
JP2007075590A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Daito Denki Kogyo Kk 足揉み装置を内蔵可能なマッサージ椅子
JP2007097991A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Auto Body Co Ltd 脚部支持装置及びその脚部支持装置を備える車両用シート
JP4649660B2 (ja) * 2005-10-07 2011-03-16 トヨタ自動車株式会社 脚部支持装置及びその脚部支持装置を備える車両用シート
JP2008142103A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Isozaki Kenko Kikaku:Kk マッサージ機
KR200450857Y1 (ko) * 2008-04-02 2010-11-05 손승남 적외선 훈증 기능과 안마 기능을 갖는 의자.
KR101013002B1 (ko) * 2008-04-24 2011-02-10 파나소닉 전공 주식회사 의자형의 마사지기
KR101521221B1 (ko) * 2009-04-10 2015-05-18 엘지전자 주식회사 안마의자 및 이를 위한 제어 방법
JP2011182947A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Family Co Ltd 椅子型マッサージ機
JP2014151039A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Toyota Boshoku Corp シートバック連動式オットマン装置
JP2013233463A (ja) * 2013-08-27 2013-11-21 Family Inada Co Ltd 椅子型マッサージ機
KR20150145928A (ko) * 2014-06-20 2015-12-31 코웨이 주식회사 안마의자 종료방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3730405B2 (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5329998B2 (ja) マッサージ機
EP2016866B1 (en) Chair-type massage machine
JP2012090675A (ja) 椅子型マッサージ機、及び椅子型マッサージ機の制御方法
JP2004041383A (ja) マッサージ機
JP3648018B2 (ja) 椅子式マッサージ機
JPH11299565A (ja) 椅 子
JP2004283266A (ja) 休息用椅子型施療機
JP2021178167A (ja) マッサージ機
JP4037674B2 (ja) 椅子
JP4789742B2 (ja) 椅子型マッサージ機
JP2013034669A (ja) 揺動装置
WO2015129103A1 (ja) マッサージ機
JP2007275242A (ja) マッサージ機
KR102393823B1 (ko) 헤드부가 독립 제어되는 리클라이닝 베드
JP3660863B2 (ja) 立上がり支援装置
JP6218001B2 (ja) 運動補助装置
JP3605495B2 (ja) 椅子式マッサージ機
JP2003205007A (ja) フットマッサージローラ付きチェア
JP2003204836A (ja) フットレスト付きチェア
JP2002315800A (ja) 椅子式マッサージ装置
JP3866753B2 (ja) マッサージ機
JP2022120743A (ja) 椅子式マッサージ機
CN114848418A (zh) 椅子式按摩机
JP5480955B2 (ja) マッサージ機
CN107921309B (zh) 运动辅助装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081014

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081014

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131014

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees