JPH11296857A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH11296857A
JPH11296857A JP9305798A JP9305798A JPH11296857A JP H11296857 A JPH11296857 A JP H11296857A JP 9305798 A JP9305798 A JP 9305798A JP 9305798 A JP9305798 A JP 9305798A JP H11296857 A JPH11296857 A JP H11296857A
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JP9305798A
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Naoaki Tani
尚明 谷
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、安定したベリファイを簡単な回路
構成により実現できる情報記録再生装置を提供する。 【解決手段】 除算回路2133により情報の記録再生
のための記録用光スポット174の反射光を受光する4
分割受光素子2001の総和信号をトラッキング制御信
号生成のためのモニタ用光スポット175、176の反
射光を受光する受光素子2002、2003の和信号で
除算しベリファイ信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光カードなどの情
報記録媒体に情報の記録および再生を行う情報記録再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報を記録する記録媒体
として、ディスク状、カード状、テープ状のもの等、各
種のものが知られている。これらのうち、カード状のも
のは光カードと呼ばれており、カード状であることから
くる携帯性の良さ、及び、カード1枚あたり3メガバイ
ト以上の記録容量を持つことから、各種のアプリケーシ
ョンが提案され、一部では試行もされている。
【0003】図7(a)及び(b)に光カードの模式的
な概略構成と、光カードに照射する光スポット配置の一
例を示す。光カード1の表面にはデータ記録部2が形成
されている。このデータ記録部2には、同図(b)に示
すように光カード1の長手方向に沿ってトラック201
が延在し、かつトラック201はトラック201が延在
する方向(以下、トラック方向と略記)に直交する方向
に複数本形成されており、また、トラック201のトラ
ック方向両端部近傍には、図7(a)に示すようにID
部200、200が形成されている。トラック201
と、隣接するトラック201とはガイドトラック202
により画成されている。トラック201上に示されてい
る203で示されている箇所は、記録される情報に対応
して記録されたピットである。
【0004】さて、トラック201にピット203を記
録した直後に、情報がトラック201上に誤りなく記録
されたかどうかを検査する、いわゆるベリファイという
動作が行われる。このベリファイという動作は、記録さ
れたピット203を記録した直後に走査して情報を再生
し、この再生した情報と記録した情報とを比較すること
によって行われる。
【0005】以上のようなベリファイ動作を光カード1
に対して行う情報記録再生装置としては、例えば、特開
平8−255344号公報に開示されたものがある。こ
の装置は、記録及び再生のための光ビームを照射する光
ヘッドに対し、光カード1を相対的にトラック201が
延在する方向に往復駆動させて情報の記録及び再生を行
うものである。この装置では、光源である半導体レーザ
から出射した光ビームを回折格子により複数の光ビーム
に分割し、さらに対物レンズにより微小の光ビームに絞
って、光カード1の記録面上に、記録用光スポット20
4、ベリファイ用の光スポット206a及び206b、
トラッキングエラー検出用光スポット205a、205
bを形成している。
【0006】ここで、トラッキングエラー検出用スポッ
ト205a、205bは隣接するガイドトラック202
のエッジ部に位置するように設定される。さらに、ベリ
ファイ用スポット206a、206bは、記録用スポッ
ト204を挟んで、トラック方向の前後に位置するよう
設定される。
【0007】光カード1の記録面上の各スポットにおい
て反射された複数の光ビームは再び対物レンズに入射
し、非点収差を与える検出光学系を経て、それぞれの光
ビームに対応した受光素子を有する光検出器に入射す
る。
【0008】光検出器の構成を、図8に符号3として示
す。光検出器3は、記録用光スポット204からの光ビ
ームを受光する4分割受光素子301、トラッキングエ
ラー検出用光スポット205a、205bからの光ビー
ムを受光するトラッキングエラー用受光素子302、3
03、ベリファイ用スポット206a、206bからの
光ビームを受光するベリファイ用受光素子304、30
5を有している。なお、図8では、4分割受光素子30
1で受光された記録用スポット204からの光ビームの
スポットを210で、トラッキングエラー用受光素子3
02、303で受光されたトラッキングエラー検出用ス
ポット205a、205bからの光ビームのスポットを
211a、211bで、ベリファイ用受光素子304、
305で受光されたベリファイ用スポット206a、2
06bからの光ビームのスポットを212a、212b
で、それぞれ示している。ここで、光検出器3に入射し
た複数の光ビームは、各受光素子301〜305で各々
電気信号に変換され、出力される。なお、4分割受光素
子301からは、分割された4つの区画の各々から信号
が出力される。
【0009】各受光素子301〜305から出力された
信号は、図8の光検出器3の右側に示される後段の信号
処理回路に入力される。信号処理回路に入力された各受
光素子301〜305からの出力信号は、まず、記録/
再生ゲイン切換回路401〜408にそれぞれ入力され
る。記録/再生ゲイン切換回路401〜408は、記録
時の半導体レーザ出力の変調、すなわち記録パワーと再
生パワーの変化によって生じる各受光素子301〜30
5の信号レベルの変動を補正し、略一定の信号レベルに
するための回路である。なお、この記録/再生ゲイン切
換回路401〜408は、図示しないコントローラから
の記録/再生ゲイン切換信号によりゲインの切換が行わ
れる。
【0010】ここで、4分割受光素子301からの4つ
の出力信号は記録/再生ゲイン切換回路401〜404
に入力され、トラッキングエラー用受光素子302、3
03からの出力信号は記録/再生ゲイン切換回路40
5、406にそれぞれ入力され、さらに、ベリファイ用
受光素子304、305からの出力信号は記録/再生ゲ
イン切換回路407、408にそれぞれ入力される。
【0011】記録/再生ゲイン切換回路401〜408
にて変換された出力信号のうち、4分割受光素子301
上でその対角に位置する区画からの出力信号を変換する
記録/再生ゲイン切換回路401と403とからの出力
信号、及び記録/再生ゲイン切換回路402と404と
からの出力信号はそれぞれ加算回路501及び502に
入力される。加算回路501及び502はそれぞれ入力
された信号を加算し、それぞれ和信号を出力する。
【0012】加算回路501及び502からの2つの和
信号はさらに加算回路6及び減算回路7に入力される。
加算回路6では結果的に4分割受光素子301の4つの
区画からのそれぞれの出力信号を総和することになり、
再生時の情報再生信号を出力する。また、減算回路7で
は、結果的に4分割受光素子301の対角に位置する区
画からの和信号同士を減算することになり、非点収差法
によるフォーカス制御信号を出力する。
【0013】一方、トラッキング用受光素子302及び
303からの出力信号を変換する記録/再生ゲイン切換
回路405及び406からの出力信号は減算回路8に入
力される。そして、減算回路8では入力された2つの信
号同士を減算し、トラッキング制御信号を出力する。
【0014】さらに、ベリファイ用受光素子304及び
305からの出力信号を変換する記録/再生ゲイン切換
回路407及び408からの出力信号は切替スイッチ9
に入力される。切替スイッチ9は、光カード1上におけ
るスポット204〜206の走査方向に応じて図示しな
いコントローラから出力される移動方向信号により、後
段の除算回路10へ出力される記録/再生ゲイン切換回
路407及び408からの出力信号の出力端子を切り替
える。
【0015】切替スイッチ9からの出力信号は除算回路
10に入力される。除算回路10では入力された信号の
一方をもう一方の信号で除算し、ベリファイ信号を得て
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−25534
4号公報の情報記録再生装置は以上のように構成され、
動作する。しかしながら、同装置にあっては、半導体レ
ーザから対物レンズまでの光路中に配置された回折格子
に回転調整ずれが生じると、この回折格子によって生成
されているベリファイ用のスポット206a及び206
bもその回転調整ずれによる影響を受け、図9に示すよ
うに、ベリファイ用スポット206a及び206bの分
割方向とトラック201の延在する方向との間に角度ず
れθが発生する。ベリファイ用スポット206aと20
6bとはトラック方向に離間して配置されているため、
角度ずれθが発生すると、ベリファイ用スポット206
a及び206bは、ピット203が形成されるトラック
201の中心からはずれた位置に位置することになる。
これにより、ベリファイ用スポット206a及び206
bは記録されたピット203を正確な位置で走査しなく
なるため、ベリファイ信号の振幅が低下し、正確にベリ
ファイできなくなる問題がある。この問題は、光カード
1の外形基準に対するトラック201の傾き(スキュ
ー)が大きい場合にも同様に発生する。
【0017】また、ベリファイ用スポット206a及び
206bは半導体レーザからの光束を回折格子で分割し
て生成するようにしているので、半導体レーザから記録
用スポット204までの光学系効率が低くなってしま
う。そのため、記録用スポット204に十分なパワーを
与えるためには、高出力で高価な半導体レーザが必要と
なる。
【0018】さらに、ベリファイ用スポット206a及
び206bに対応した専用の受光素子304及び30
5、記録/再生ゲイン切換回路407及び408、切替
スイッチ9を付加することになるため、回路規模が大き
くなってしまう。
【0019】本発明は以上のような課題を解決するため
になされるものであり、その目的は、安定したベリファ
イを行うことができる情報記録再生装置を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は情
報を記録するトラックが形成された情報記録媒体上に複
数の光スポットを照射し、該トラックに情報の記録及び
再生を行う情報記録再生装置において、該トラック上に
情報を記録するための記録用光スポットと、トラックに
記録された情報により変調されない位置に配置され、情
報記録媒体に照射された光量をモニタするモニタ用光ス
ポットとを該情報記録媒体上に照射する光ビーム照射手
段と、該記録用光スポット及び該モニタ用光スポットに
対応する該情報記録媒体上からの光ビームを受光し、該
光ビームの各々を該光ビームの光量の変化に応じた信号
に変換して出力する光検出手段と、該記録用光スポット
による情報の記録中に、前記光検出手段から出力された
該記録用光スポットに対応する信号及び該モニタ用光ス
ポットに対応する信号に基づき、該記録用光スポットに
対応する信号から情報の記録に伴う該記録用光スポット
の光量の変化を除去し、ベリファイ用の信号を生成する
信号処理手段とにより構成している。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において前記信号処理手段は、該記録用光スポットに
対応する信号及び該モニタ用光スポットに対応する信号
のうち、一方の信号をもう一方の信号で除算する除算回
路を有している。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1あるいは
2記載の発明において、さらに、該記録用スポットを該
トラックの所望の位置に位置づけるトラッキング制御
を、該モニタ用光スポットに対応する信号に基づいて行
う。
【0023】この結果、請求項1記載の発明によれば、
記録用光スポットによる情報の記録中に、記録用光スポ
ットに対応する信号と、及び記録用光スポットにより記
録された情報により変調されない位置に配置され、記録
用光スポットによる記録時に、情報の記録に伴う記録用
光スポットの光量の変化をモニタするモニタ用光スポッ
トに対応する信号とに基づき、記録用光スポットに対応
する信号から情報の記録に伴う記録用スポットの光量の
変化を除去し、ベリファイ用の信号を作成するようにし
ているので、情報の記録に伴う記録用スポットの光量の
変化を除去したベリファイ用の信号を安定して得ること
ができる。
【0024】また、請求項2記載の発明によれば、ベリ
ファイ信号の振幅を略一定にすることができる。さら
に、請求項3記載の発明によれば、従来から備わってい
るトラッキング制御用の処理回路の一部を共用できるの
で、ベリファイを行うために付加される回路等の増加を
抑えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明が適用される情報
記録再生装置の概略構成を示すもので、ここでの情報記
録再生装置は、半導体レーザからの光ビームを光カード
に照射して、トラッキング制御、フォーカス制御を行い
ながら情報の記録および再生を行うようになっている。
【0026】図1において、11は半導体レーザで、こ
の半導体レーザ11から出射したレーザ光をコリメート
レンズ12で平行光ビームに変換した後、回折格子13
で0次光と±1次回折光の光量比が例えば8:1になる
ように回折して3本の光ビームとし、これら3本の光ビ
ームを往路と復路を分離する偏光ビームスプリッタ1
4、1/4波長板15を透過して、対物レンズ16によ
り微小な光スポットに絞り、光カード17上にそれぞれ
の光ビームに対応した3つの光スポットを形成するよう
にしている。また、それぞれの光スポットにおいて、光
カード17上で反射した光ビームは、対物レンズ16、
1/4波長板15を光カード17への光束の入射方向と
は逆方向から透過して、偏光ビームスプリッタ14で反
射し、集光レンズ18を経てシリンドリカルレンズ19
でフォーカスエラー検出のための非点収差を与えられ光
検出器20に入力する。この光検出器20での複数の受
光素子の受光信号は信号処理回路21に入力される。信
号処理回路21は、入力された信号に基づいて、フォー
カス制御信号、トラッキング制御信号、情報再生信号お
よびベリファイ信号を生成する。
【0027】図2は、このような情報記録再生装置より
照射される光スポットと光カード17上のトラックの相
対位置関係を示すものである。172は情報がピット1
71の列として記録されるトラック、173はトラック
172を挟むように形成されたガイドトラックである。
ここで、記録用スポット174とモニタ用光スポット1
75、176の間隔は記録用光スポット174がトラッ
ク172の中央部に位置した時に、モニタ用光スポット
175、176が記録用スポット174の位置するトラ
ック172の両脇のガイドトラック173からさらに1
本離れたガイドトラック173のエッジ部に位置するよ
うに設定されている。なお、回折格子13の0次光が記
録用スポット174となり、回折格子13の±1次光が
モニタ用光スポット175、176となる。また、記録
用スポット174は、再生信号、ベリファイ信号、フォ
ーカス制御信号の生成にも用いられ、モニタ用スポット
光175、176は、ベリファイ信号の生成とトラッキ
ング制御信号の生成に用いられる。
【0028】図3は、情報記録再生装置での光検出器2
0と信号処理回路21の概略構成を示している。この場
合、光検出器20は、記録用光スポット174の反射光
174aを受光する4分割受光素子2001とモニタ用
光スポット175、176の反射光175a、176a
を受光する受光素子2002、2003を有している。
【0029】そして、4分割受光素子2001の出力信
号は信号処理回路21のI−V変換回路2101〜21
04に入力され、受光素子2002、2003の出力信
号は信号処理回路21のI−V変換回路2105、21
06に入力される。このうちI−V変換回路2101〜
2104の出力は、加算回路2107、2108を介し
て、さらに加算回路2109に入力されて、総和がとら
れ、その総和信号は、4分割受光素子2001の総和信
号となり、情報再生信号として出力される。さらに、加
算回路2107、2108からの出力の一部は、減算回
路2110に入力され、4分割受光素子2001の対角
方向素子の和信号同士の差信号から非点収差方式のフォ
ーカス制御信号が生成される。また、I−V変換回路2
105、2106の出力は、減算回路2111に入力さ
れ、これらの差信号からトラッキング制御信号が生成さ
れる。さらに、加算回路2109からの4分割受光素子
2001の総和信号は、I−V変換回路2105、21
06の出力を加算器2112で加算した受光素子200
2、2003の和信号とともに除算回路2113に入力
される。除算回路2113は、4分割受光素子2001
の総和信号を受光素子2002、2003の和信号で除
算し、ベリファイ信号として出力する。
【0030】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。いま、半導体レーザ11より光ビームが
出射されると、出射された光ビームは、コリメートレン
ズ12で平行光ビームに変換され、回折格子13で0次
光と±1次回折光の3本の光ビームとされる。3本の光
ビームは、偏光ビームスプリッタ14、1/4波長板1
5を透過し、対物レンズ16により微小な光スポットに
絞り込まれ、光カード17上には、それぞれの光ビーム
に対応した記録用光スポット174およびモニタ用光ス
ポット175、176が形成される。そして、光カード
17上の各スポットで反射された光ビームは、対物レン
ズ16、1/4波長板15を逆方向から透過し、偏光ビ
ームスプリッタ14で反射され、集光レンズ18を経て
シリンドリカルレンズ19で非点収差を与えられて光検
出器20に入射される。入射した光ビームは光検出器2
0で電気信号に変換されて出力され、信号処理回路21
に入力される。信号処理回路21は、入力された信号に
基づいてフォーカス制御信号、トラッキング制御信号、
情報再生信号およびベリファイ信号を生成する。
【0031】情報の記録の際は、半導体レーザ11から
は記録情報により図4(a)に示すような光出力変調波
形に変調された光ビームが出射される。この変調によ
り、記録用光スポット174の光パワーは、例えば1m
Wの再生レベルと、10倍の10mWの記録レベルの矩
形波状に変化する。そして、記録レベルの光パワーのと
き、光カード17上のトラック172にピット171が
形成される。
【0032】この時、光カード17に用いられる有機系
記録材料などにおいては、記録用光スポット174の移
動速度に対してピット171の形成速度が十分に速いの
で、記録用光スポット174の反射光は、記録しつつあ
るピット171の反射率変化による光量の変調を受け、
加算回路2109から出力される4分割受光素子200
1の総和信号は、図4(b)に示すように変化する。つ
まり、4分割受光素子2001の総和信号は、同図
(b)のE部に示すように、記録用光スポット174の
光パワーが再生レベルから記録レベルに変化すると、再
生レベルでの未記録部の信号レベルから一旦は記録レベ
ルと再生レベルの比(10倍)に相当する信号レベルに
達するが、記録用光スポット174の移動よりも速くピ
ット171が形成されるので、このピット171での反
射率の低下にともない直ちに信号レベルも低下する。ま
た、同図(b)のF部に示すように、4分割受光素子2
001の総和信号は、記録用光スポット174の光パワ
ーが記録レベルから再生レベルに変化すると、記録レベ
ルでのピット171上での信号レベルから1/10程度
の信号レベルになるが、この時、既にピット171の形
成が終わっているので、記録用光スポット174の移動
にともなって、再生レベルでの未記録部での信号レベル
に戻るようになる。すなわち、4分割受光素子2001
の総和信号は記録情報に応じて形成されたピット171
に応じた変化を示す。
【0033】一方、半導体レーザ11の記録情報に応じ
た変調によりモニタ用光スポット175、176も同様
に変調を受けるが、モニタ用光スポット175、176
の光パワーは、回折格子13により記録用光スポット1
74の1/8になるように設定されているので、記録レ
ベルの期間でもそれぞれ1.25mW程度に過ぎずピッ
ト171を形成するに至らない。これにより、情報記録
時の受光素子2002、2003からの出力信号の和信
号は、図4(c)に示すように記録レベルと再生レベル
の比(10倍)に相当する変化を示すだけである。
【0034】したがって、4分割受光素子2001の総
和信号と受光素子2002、2003の和信号との比を
とると、その比は、半導体レーザ11の記録信号に応じ
た変調の影響が除去され、記録情報に応じてトラック1
72に形成されたピット171に応じた変化のみを示す
ものとなる。図4(d)は、その比、すなわち、4分割
受光素子2001の総和信号を受光素子2002、20
03の和信号で除算した、除算回路2113から出力さ
れる信号波形を示している。図4(d)に示すこの信号
波形から、情報がトラック172上に正確に記録された
かどうかを示すベリファイ信号が得られる。
【0035】なお、情報記録時の光パワーが十分でなか
ったり、光カード17の欠陥などによりピット171が
形成されない場合には、図4(b)に示す4分割受光素
子2001での総和信号は、記録レベルと再生レベルの
比(10倍)に相当する変化を示すだけで、図4(d)
の信号波形にピット171を表す信号変化を生じないの
で、情報が正しく記録できなかったことを検出すること
になる。
【0036】従って、このようにすれば、従来の記録用
光スポット前後に配置された専用のベリファイ用スポッ
トを用いることなく、情報の記録再生のための記録用光
スポット174の反射光174aを受光する4分割受光
素子2001での総和信号を、トラッキング制御信号生
成を兼ねたモニタ用光スポット175、176の反射光
175a、176aを受光する受光素子2002、20
03の和信号で除算してベリファイ信号を生成するよう
にしているので、図5に示すように回折格子13に回転
調整ずれが生じたり、光カード17の外形基準に対する
トラック172のスキューが大きくなっても、ピット1
71の有無を検出する記録用光スポット174は、常に
トラック172の中央に位置するため、ベリファイ信号
の振幅は一定となり、安定したベリファイを実行するこ
とができる。
【0037】また、回折格子13による光ビームの分割
は、1次元方向のみであるので、光ビームの分割による
光量損失を少なくでき、比較的低出力の半導体レーザ1
1を使用できる。さらに、光検出器20での受光素子の
数を少なくでき、従来のように、ベリファイ用スポット
に対応した専用のI−V変換回路やスイッチ回路を不要
にできるので、回路構成を簡単にでき、価格的にも安価
にできる。 (第2の実施の形態)図6は、本発明の第2の実施の形
態の概略構成を示すもので、図3と同一部分には同符号
を付している。
【0038】この場合、信号処理回路21は、除算回路
2113に代えて、4分割受光素子2001の総和信号
と受光素子2002、2003の和信号とのそれぞれの
ゲインを切替えるゲイン切替え回路2114、2115
と、これらゲイン切替え回路2114、2115でゲイ
ン切替え後の各信号の差信号を生成する減算回路211
6を設けている。
【0039】ここで、ゲイン切替え回路2114、21
15は、記録レベルと再生レベルの比(10倍)に相当
するゲインの切替えを行い、例えば半導体レーザ11が
記録レベルで発光している期間は、ゲインを1倍とし、
再生レベルで発光している期間は、10倍に設定し、こ
れらゲイン切替えした信号を、減算回路2116に入力
し、その差信号をベリファイ信号として出力するように
している。このベリファイ信号の信号波形は図4(d)
と同様である。
【0040】なお、上述した回折格子13による光量比
に相当する4分割受光素子2001の総和信号と受光素
子2002、2003の和信号の光量比補正は、I−V
変換回路や加算回路などのゲイン設定で行う。
【0041】以上、この実施の形態では、第1の実施の
形態で用いていた比較的高価な除算回路2113を使用
しないので、回路構成は多少大きくなるが、より安価な
装置を実現できる。その他の効果は、第1の実施の形態
と同様である。
【0042】なお、この第2の実施の形態では、ゲイン
の切替えを4分割受光素子2001の総和信号と受光素
子2002、2003の和信号の生成後に行っている
が、これに限定されることなく、I−V変換回路でゲイ
ン切替えを行ったり、ベリファイ信号に対してゲイン切
替えを行ってもよい。
【0043】また、上述した第1および第2の実施の形
態では、光カードについて述べたが、光ディスクや光磁
気ディスクなどの光カード以外の情報記録媒体にも適用
可能である。また、フォーカス制御やトラッキング制御
の方式もビームサイズ方式やプッシュプル方式を採用し
た装置にも適用することができる。
【0044】なお、本実施の形態には以下の発明が含ま
れている。 (1)情報を記録するトラックが形成された情報記録媒
体上に複数の光スポットを照射し、該トラックに情報の
記録及び再生を行う情報記録再生装置において、該トラ
ック上に情報を記録するための記録用光スポットと、ト
ラックに記録された情報により変調されない位置に配置
され、情報記録媒体に照射された光量をモニタするモニ
タ用光スポットとを該情報記録媒体上に照射する光ビー
ム照射手段と、該記録用光スポット及び該モニタ用光ス
ポットに対応する該情報記録媒体上からの光ビームを受
光し、該光ビームの各々を該光ビームの光量の変化に応
じた信号に変換して出力する光検出手段と、該記録用光
スポットによる情報の記録中に、前記光検出手段から出
力された該記録用光スポットに対応する信号及び該モニ
タ用光スポットに対応する信号に基づき、該記録用光ス
ポットに対応する信号から情報の記録に伴う該記録用ス
ポットの光量の変化を除去し、ベリファイ用の信号を生
成する信号処理手段とを有することを特徴とする情報記
録再生装置。
【0045】(2)前記信号処理手段は、該記録用光ス
ポットに対応する信号及び該モニタ用光スポットに対応
する信号のうち、一方の信号をもう一方の信号で除算す
る除算回路を有していることを特徴とする請求項1に記
載の情報記録再生装置。
【0046】(3)さらに、該記録用スポットを該トラ
ックの所望の位置に位置づけるトラッキング制御を、該
モニタ用光スポットに対応する信号に基づいて行うこと
を特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の情報記
録再生装置。
【0047】(4) 前記信号処理手段は、該記録用光
スポットに対応する信号と該モニタ用光スポットに対応
する信号のそれぞれのゲインを切替えるゲイン切替え手
段と、これらゲイン切替え手段によりゲイン切替えられ
た該記録用光スポットに対応する信号と該モニタ用光ス
ポットに対応する信号との差信号を出力する減算手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の情報記録再生
装置。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、記録用光
スポットによる情報の記録中に、記録用光スポットに対
応する信号と、及び記録用光スポットにより記録された
情報により変調されない位置に配置され、記録用光スポ
ットによる記録時に、情報の記録に伴う記録用光スポッ
トの光量の変化をモニタするモニタ用光スポットに対応
する信号とに基づき、記録用光スポットに対応する信号
から情報の記録に伴う記録用スポットの光量の変化を除
去し、ベリファイ用の信号を作成するようにしているの
で、情報の記録に伴う記録用スポットの光量の変化を除
去したベリファイ用の信号を安定して得ることができ
る。
【0049】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1の効果に加えて、ベリファイ信号の振幅を一定にす
ることができる。さらに、請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1あるいは請求項2の効果に加えて、従来か
ら備わっているトラッキング制御用の処理回路の一部を
共用できるので、ベリファイを行うために付加される回
路等の増加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される情報記
録再生装置の概略構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態に用いられる光カードの概略
構成を示す図。
【図3】第1の実施の形態に用いられる光検出器と信号
処理回路の概略構成を示す図。
【図4】第1の実施の形態の動作を説明するための波形
図。
【図5】第1の実施の形態の動作を説明するための図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に用いられる光検出
器と信号処理回路の概略構成を示す図。
【図7】従来の光カードの概略構成を示す図。
【図8】従来の光カードに用いられる信号処理回路の概
略構成を示す図。
【図9】従来の信号処理回路の問題点を説明するための
図。
【符号の説明】
11…半導体レーザ、 12…コリメートレンズ、 13…回折格子、 14…偏光ビームスプリッタ、 15…1/4波長板、 16…対物レンズ、 17…光カード、 18…集光レンズ、 19…シリンドリカルレンズ、 20…光検出器、 2001…4分割受光素子、 2002、2003…受光素子、 21…信号処理回路、 2101〜2104、2105、2106…I−V変換
回路、 2107、2108、2109…加算回路、 2110、2111…減算回路、 2112…加算回路、 2113…除算回路、 2114、2115…ゲイン切替え回路、 2116…減算回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録するトラックが形成された情
    報記録媒体上に複数の光スポットを照射し、該トラック
    に情報の記録及び再生を行う情報記録再生装置におい
    て、 該トラック上に情報を記録するための記録用光スポット
    と、トラックに記録された情報により変調されない位置
    に配置され、情報記録媒体に照射された光量をモニタす
    るモニタ用光スポットとを該情報記録媒体上に照射する
    光ビーム照射手段と、 該記録用光スポット及び該モニタ用光スポットに対応す
    る該情報記録媒体上からの光ビームを受光し、該光ビー
    ムの各々を該光ビームの光量の変化に応じた信号に変換
    して出力する光検出手段と、 該記録用光スポットによる情報の記録中に、前記光検出
    手段から出力された該記録用光スポットに対応する信号
    及び該モニタ用光スポットに対応する信号に基づき、該
    記録用光スポットに対応する信号から情報の記録に伴う
    該記録用スポットの光量の変化を除去し、ベリファイ用
    の信号を生成する信号処理手段とを有することを特徴と
    する情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段は、該記録用光スポッ
    トに対応する信号及び該モニタ用光スポットに対応する
    信号のうち、一方の信号をもう一方の信号で除算する除
    算回路を有していることを特徴とする請求項1記載の情
    報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 さらに、該記録用スポットを該トラック
    の所望の位置に位置づけるトラッキング制御を、該モニ
    タ用光スポットに対応する信号に基づいて行うことを特
    徴とする請求項1あるいは請求項2記載の情報記録再生
    装置。
JP9305798A 1998-04-06 1998-04-06 情報記録再生装置 Withdrawn JPH11296857A (ja)

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