JPH11293183A - 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並びに水中構造物または船舶外板の防汚方法 - Google Patents

防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並びに水中構造物または船舶外板の防汚方法

Info

Publication number
JPH11293183A
JPH11293183A JP10100998A JP10100998A JPH11293183A JP H11293183 A JPH11293183 A JP H11293183A JP 10100998 A JP10100998 A JP 10100998A JP 10100998 A JP10100998 A JP 10100998A JP H11293183 A JPH11293183 A JP H11293183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antifouling
group
antifouling coating
underwater structure
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10100998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4093629B2 (ja
Inventor
Hiroshi Masuda
田 宏 増
Katsumi Amidaichi
勝 美 網台地
Koji Morimoto
本 耕 二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Marine Paints Ltd
Original Assignee
Chugoku Marine Paints Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Marine Paints Ltd filed Critical Chugoku Marine Paints Ltd
Priority to JP10100998A priority Critical patent/JP4093629B2/ja
Publication of JPH11293183A publication Critical patent/JPH11293183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4093629B2 publication Critical patent/JP4093629B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】(a) ビニル系重合体にオルガノポリシロ
キサン及び/又はポリオキシアルキレンをグラフトして
なるグラフト共重合体10〜99重量%、および(b)
式:RxSi(R1-OR2y(4ーx-y)/2{Rは、水素原
子、炭素数1〜10のアルキル基等、R1は炭素数1〜
10の2価脂肪族炭化水素基等。R2は炭素数1〜6の
低級アルキル基、xおよびyは特定の範囲にある。}で
表されるモノマーを(共)重合してなり、数平均分子
量、粘度が特定の範囲にあり、その分子末端にアルコキ
シ基を有するシリコーンを樹脂固形分として、1〜90
重量%((a)+(b)=100重量%)を含有する防汚塗料
組成物。 【効果】 塗膜強度に優れ、水中構造物・船舶等への水
棲生物の付着防止に有効で、補修時には簡単に該塗膜を
除去でき、また防汚塗膜表面へ重ね塗りすれば密着性に
優れた塗膜を形成でき、貯蔵安定性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防汚塗料組成物、
防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船
舶、水中構造物または船舶外板の防汚塗装方法に関し、
さらに詳しくは、一般的な水棲生物の通年の付着防止に
有効であり、付着防止が特に困難とされる水中構造物表
面への夏場のフジツボ等の付着防止にも効果が期待でき
る防汚塗膜を形成し得るような防汚塗料組成物、防汚塗
膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並
びに水中構造物または船舶外板の防汚方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】発電所の給排水路等に代表される
水中構造物用あるいは船舶用の防汚塗料には、従来、防
汚剤として有機スズ等の有機化合物が従来用いられてい
たが、近年では生体系への安全性の観点から、このよう
な防汚剤の使用が再検討されている。
【0003】これに代わる防汚剤として、最近では有機
錫不含の各種防汚塗料が提案されている。例えば、特
開平5-230161号公報には、ビニル系ポリマーか
らなる幹ポリマーと、該幹ポリマーにグラフトされたオ
ルガノポリシロキサンからなる枝ポリマー及びポリオキ
シアルキレンからなる枝ポリマーとからなるグラフト共
重合体及び該グラフト共重合体を主成分とする被覆組成
物が開示され、該組成物は海中生物付着防止塗料として
使用可能であり、該組成物からなる被膜は、耐候性、撥
水性、防汚性、離型性、潤滑性等が良好である旨記載さ
れている。
【0004】しかしながら、該公報に記載の被覆組成物
からなる被膜を、例えば発電所の給排水路表面に塗設し
海中に浸漬した場合には、藻類、フサコケムシ等の付着
防止効果はある程度認められるが、特に夏場の海中で
は、短期間にその表面にフジツボ等が付着してしまい、
生物汚損防汚塗膜としては、充分でないとの問題点があ
った。
【0005】そこで本発明者らは、上記問題点を解決す
べく鋭意研究を重ねた結果、このグラフト共重合体に、
特定のアルコキシ基含有シリコーンを配合してなる防汚
塗料組成物であって、該シリコーンが特定のモノマーを
(共)重合してなり、特定の数平均分子量、および粘度
を有し、その分子末端にアルコキシ基を有するものであ
るような防汚塗料組成物からなる塗膜は、発電所の給排
水路等に棲息、浮遊する一般的な水棲生物の付着防止に
有効であり、しかも付着防止が特に困難とされるフジツ
ボ等の付着防止にも効果が期待できることなどを見出し
て、本発明を完成するに至った。
【0006】なお、特開平3-255169号公報に
は、 (A)反応型シリコーン樹脂組成物50〜99重量%(樹脂固
形分)及び (B)式:RxSi(R1-OR2y(4ーx-y)/2・・・・[I] {式[I]中、Rは、水素原子、特定のアルキル基等を
示し、R1は、エーテル基、エステル基等を示し、R
2は、特定の低級アルキル基等を示し、0.01≦x≦
4.0、0.01≦y<4.0で且つ0.02≦x+y
<4である。}で表され、数平均分子量が250〜3
0,000で、粘度が20〜50,000センチストー
クスであり、その分子末端にアルコキシ基を有するシリ
コーン樹脂1〜90重量%を含有する無毒性防汚塗料組成
物が開示され、該組成物を発電所の導水路管などのよう
な水中構造物の表面に塗設すれば、無毒で長期防汚性に
優れた塗膜を与える旨記載されている。
【0007】しかしながら、防汚塗膜が海生生物付着防
止に対する有効性を失い限界寿命となったとき、防汚さ
れていた構造物はメンテナンスとして再度防汚塗装を施
す必要がある。再度防汚塗装を施すには、既に寿命が来
ている防汚塗膜を一旦除去したのち改めて防汚塗装を施
すか、または既に寿命が来ている防汚塗膜上に直接、新
たな防汚塗装を重ねて施すが、該公報に記載の防汚塗料
に用いられる反応性シリコーン樹脂組成物は、液状シリ
コーンゴムであり、硬化後の塗膜はシリコーンゴムの性
質である弾性を有し、それ故に物理的な方法での塗膜の
除去は、極めて困難である。また、既存の防汚塗膜表面
に再塗装し補修しようとすると、再塗装し塗り重ねる際
の塗装条件が厳しく制限され、このような厳格な塗装条
件に従わない場合は言うまでもなく、たとえその塗装条
件に従っても、再塗装された防汚塗膜は比較的短期間に
剥離に至る可能性が高い等の問題点がある。
【0008】また、該公報に記載の防汚塗料に用いられ
る反応性シリコーン樹脂組成物としては、脱アセトン、
脱オキシム、脱アルコール、脱酢酸等の反応により硬化
する液状シリコーンゴムが多く用いられるが、貯蔵安定
性に劣り、長期間保管した場合ゲル化を生ずることがあ
る。
【0009】なお、この公報には、上記式[I]で表さ
れるシリコーン樹脂と、前記特開平5-230161号
公報に記載のグラフト共重合体とを組合わせて用いると
の技術的思想は、記載も示唆もされていない。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、塗膜強度に優
れ、水中構造物・船舶等への一般的な水棲生物の通年の
付着防止に有効な防汚塗膜を形成でき、補修時には簡単
に該塗膜を除去でき、また防汚塗膜表面へ重ね塗りすれ
ば密着性に優れた塗膜を形成でき、しかも貯蔵安定性に
優れているような非錫系の防汚塗料組成物を提供するこ
とを目的としている。
【0011】本発明は、この防汚塗料組成物から形成さ
れており環境汚染の虞が少なく、塗膜強度に優れ、水中
構造物・船舶等への一般的な水棲生物の通年の付着防止
に有効であり、補修時の塗膜の除去の簡便性と、防汚塗
膜表面への重ね塗り時の密着性とを備えた非錫系の防汚
塗膜および該防汚塗膜で被覆された水中構造物・船舶、
並びに該防汚塗料組成物を用いた船舶外板・水中構造物
表面の防汚方法を提供することを目的としている。
【0012】
【発明の概要】本発明に係る防汚塗料組成物は、 (a) ビニール系重合体からなる幹ポリマーと、該幹ポ
リマーにグラフトされたグラフトポリマーとからなるグ
ラフト共重合体であって、上記グラフトポリマーがオル
ガノポリシロキサンからなるグラフトポリマーおよびポ
リオキシアルキレンからなるグラフトポリマーを含むグ
ラフト共重合体10〜99重量%、および (b) 式:RxSi(R1-OR2y(4ーx-y)/2・・・・[I] {式[I]中、Rは、水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基、アリール基、またはアラルキル基を示す。R1
は、炭素数1〜10の2価脂肪族炭化水素基を示し、該
2価脂肪族炭化水素基は、隣接するSi原子および/ま
たはOR2に直接結合していてもよく、エーテル基、エ
ステル基、または−NH−を介してSi原子および/ま
たはOR2に結合していてもよく、また該2価脂肪族炭
化水素基中の炭素-炭素結合間にエーテル基、エステル
基、または−NH−が介在していてもよい。
【0013】R2は、炭素数1〜6の低級アルキル基を
示し、xおよびyは、それぞれ0.01≦x≦4.0、
0.01≦y<4.0で且つ0.02≦x+y<4であ
る。}で表されるモノマーを(共)重合してなり、数平
均分子量が250〜30,000で、粘度が20〜5
0,000センチストークスであり、その分子末端にア
ルコキシ基を有するシリコーンを樹脂固形分として、1
〜90重量%(但し、グラフト共重合体(a)+アルコキ
シ基含有シリコーン(b)=100重量%)を含有するこ
とを特徴としている。
【0014】本発明に係る防汚塗膜は、上記の防汚塗料
組成物から形成されている。本発明に係る水中構造物ま
たは船舶は、海水と接触する水中構造物または船舶外板
の表面が、上記の防汚塗料組成物を塗布硬化してなる防
汚塗膜にて被覆されていることを特徴としている。
【0015】本発明に係る水中構造物または船舶外板の
防汚方法は、海水と接触する水中構造物または船舶外板
の表面に、上記の防汚塗料組成物を塗布し、防汚塗膜を
形成することを特徴としている。
【0016】本発明によれば、塗膜強度に優れ、水中構
造物・船舶等への一般的な水棲生物の付着防止に通年有
効な防汚塗膜を形成でき、補修時には簡単に該塗膜を除
去でき、また防汚塗膜表面へ重ね塗りすれば密着性に優
れた塗膜を形成でき、しかも貯蔵安定性に優れているよ
うな非錫系の防汚塗料組成物が提供される。
【0017】本発明に係る防汚塗膜、船舶外板や水中構
造物表面を被覆している塗膜は、この防汚塗料組成物か
ら形成されており環境汚染の虞が少なく一般的な水中構
造物・船舶付着生物の付着防止に通年有効であり、塗設
されたその防汚塗膜を補修する際には簡便にその塗膜を
除去でき、既存の防汚塗膜表面に重ね塗りすれば密着性
に優れる。
【0018】本発明に係る水中構造物または船舶外板の
防汚方法では、環境汚染の恐れが少ない。
【0019】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る防汚塗料組成
物について具体的に説明する。 [防汚塗料組成物]本発明に係る防汚塗料組成物(単
に、塗料組成物、防汚塗料ともいう)は、下記のような
特定のグラフト共重合体(a)と、下記のような特定のア
ルコキシ基含有シリコーン(b)とを含有している。
【0020】<(a)グラフト共重合体>このグラフト共
重合体(a)は、特開平5-230161号公報に記載され
ているように、ビニール系重合体からなる幹ポリマー
と、該幹ポリマーにグラフトされた枝ポリマー(グラフ
トポリマー)とからなるグラフト共重合体であって、上
記枝ポリマー(グラフトポリマー)としては、オルガノ
ポリシロキサン(イ)からなるグラフトポリマー、および
ポリオキシアルキレン(ロ)からなるグラフトポリマーが
挙げられる。
【0021】オルガノポリシロキサン(イ)としては、例
えば、ジメチルポリシロキサン、炭素数2〜10のジア
ルキルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン、メチルトリクロロプロ
ピルポリシロキサン等が挙げられ、これらの中ではジメ
チルポリシロキサンが好ましい。
【0022】このようなオルガノポリシロキサン(イ)か
らなる枝ポリマーを含む構成単位(a-1)は、例えば、下
記式(a-1):
【0023】
【化1】
【0024】[式(a-1)中、R1は、水素原子またはメチ
ル基を示し、R2は、酸素原子を介して結合していても
よい炭素原子数1〜11の2価の炭化水素基を示し、m
は、0〜3の整数を示し、nは、平均重合度を表し、0
〜200の数である。]で表される。
【0025】ポリオキシアルキレン(ロ)としては、例え
ば、エチレンオキサイド重合体、エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドとの共重合体等が挙げられる。こ
のようなポリオキシアルキレン(ロ)からなる枝ポリマー
を含む構成単位(a-2)は、例えば、下記式(a-2):
【0026】
【化2】
【0027】[式(a-2)中、R3は、水素原子またはメチ
ル基を示し、R4は、水素原子、炭素数1〜4の1価の
炭化水素基またはアセチル基を示し、vは2≦v<3の
数を示し、wは、平均重合度を表し、2〜50の数であ
る。]で表される。
【0028】枝ポリマーを含まない構成単位(a-3)は、
枝ポリマーを有しないラジカル重合性モノマー(a-3)を
(共)重合した際に生ずるものであり、このような枝ポ
リマーを有しないラジカル重合性モノマーとしては、例
えば、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸の各種
誘導体;スチレンまたはその誘導体;フマル酸、マレイ
ン酸またはこれらの誘導体;ラジカル重合性珪素化合
物;その他、アクリルニトリル、ビニルピロリドン、酢
酸ビニル、ビニルアルキルエーテル等が挙げられる。
【0029】上記(メタ)アクリル酸の誘導体として、
より具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキ
シル等のような、(メタ)アクリル酸のアルキルエステ
ル類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)
アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシブチル等のような、(メタ)アクリル酸のヒド
ロキシアルキルエステル類;アクリルアミド等の酸アミ
ド類;(メタ)アクリル酸パーフロロブチルエチル、
(メタ)アクリル酸パーフロロヘキシルエチル、(メ
タ)アクリル酸パーフロロオクチルエチル、(メタ)ア
クリル酸パーフロロデシルエチル等のような、(メタ)
アクリル酸のパーフロロアルキルエステル類;等が挙げ
られる。
【0030】ラジカル重合性珪素化合物として、より具
体的には、ビニルトリメトキシシラン、γ-メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。これ
らのラジカル重合性モノマーは、1種または2種以上組
み合わせて用いることができる。
【0031】ラジカル重合性モノマーとして、上記(メ
タ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類を用い
る場合には、得られるグラフト共重合体(a)は、ヒドロ
キシ基を含有し、架橋剤の多官能イソシアネート化合物
と反応、硬化するので、このようなヒドロキシ基含有グ
ラフト共重合体(a)からは耐溶剤性に優れた塗膜を得る
ことができる。
【0032】このグラフト共重合体(a)は、枝ポリマー
を有しない構成単位(a-3)を含まずに、枝ポリマーを有
する構成単位(a-1)および枝ポリマーを有する構成単位
(a-2)から構成されてもよい。グラフト共重合体(a)中の
上記構成単位(a-1)および(a-2)の比率は、各構成単位(a
-1)、(a-2)および他のラジカル重合性モノマー由来の構
成単位(a-3)等の種類によって異なり、一概には決定さ
れないが、通常構成単位(a-1)が5〜60重量%で構成
単位(a-2)が2〜50重量%の量で、好ましくは構成単
位(a-1)が10〜50重量%で構成単位(a-2)が5〜30
重量%の量である(但し、全構成単位量は100重量
%)。構成単位(a-1)が上記のような量で含まれている
と、得られる塗膜は耐候性、撥水性、防汚性などに優
れ、しかも防汚塗料組成物は造膜性にも優れる傾向があ
る。また、構成単位(a-2)が上記の量で含まれている
と、親水成分と撥水成分からなる適度のミクロ相分離を
有する塗膜表面が得られる傾向にある。グラフト共重合体(a)の製造 このようなグラフト共重合体(a)は、例えば、特開平5-
230161号公報に記載されているように、ラジカル
重合性基含有オルガノポリシロキサン化合物(A-1)とラ
ジカル重合性基含有ポリオキシアルキレン化合物(A-2)
およびこれらと共重合可能な前記のラジカル重合性モノ
マー(A-3)を所定量配合して共重合することにより得ら
れる。
【0033】ラジカル重合性基含有オルガノポリシロキ
サン化合物(A-1)中のラジカル重合性基としては、例え
ば、アクリル基;メタクリル基;ビニル基;アリル基等
のアルケニル基;スチリル基等が挙げられる。ラジカル
重合性基含有オルガノポリシロキサン化合物としては、
好ましくは、式(A-1);
【0034】
【化3】
【0035】[式(A-1)中、R1、R2、mおよびnは前
記と同様である。]で表される化合物が挙げられる。上
記式(A-1)で表される化合物は、例えば、式(i);
【0036】
【化4】
【0037】[式(i)中、R1、R2およびmは前記と同
様である。]で表されるアクリレートまたはメタクリレ
ート置換クロロシラン化合物と、式(ii);
【0038】
【化5】
【0039】[式(ii)中、nは前記と同様である。]で
表される末端水酸基置換ジメチルポリシロキサンとを、
常法に従い脱塩酸反応させることにより得ることができ
る。上記式(A-1)で表される化合物としては、具体的に
は、例えば式(A-1)中、R1、R2、m、nがそれぞれ以
下に示すものが挙げられる。
【0040】 (1)R1:CH3、R2:(CH23、m:2、n:6 (2)R1:CH3、R2:(CH23、m:2、n:12 (3)R1:CH3、R2:(CH23、m:2、n:25 (4)R1:CH3、R2:(CH23、m:2、n:50 (5)R1:CH3、R2:(CH23、m:2、n:100 (6)R1:CH3、R2:(CH23、m:2、n:200 (7)R1:H、R2:(CH23、m:2、n:25 (8)R1:H、R2:(CH23、m:2、n:100 (9)R1:CH3、R2:(CH22O(CH23、m:
2、n:50 (10)R1:CH3、R2:CH2、m:2、n:12 (11)R1:CH3、R2:(CH211、m:2、n:25 (12)R1:CH3、R2:(CH23、m:1、n:3 (13)R1:CH3、R2:(CH23、m:1、n:25 (14)R1:CH3、R2:(CH23、m:1、n:10
0 (15)R1:H、R2:(CH23、m:1、n:6 (16)R1:H、R2:(CH23、m:1、n:50 (17)R1:H、R2:(CH22O(CH23、m:1、
n:12 (18)R1:CH3、R2:CH2、m:1、n:50 (19)R1:CH3、R2:(CH23、m:0、n:3 (20)R1:CH3、R2:(CH23、m:0、n:25 (21)R1:H、R2:(CH23、m:0、n:6 (22)R1:CH3、R2:CH2、m:0、n:25 (23)R1:CH3、R2:(CH22O(CH23、m:
0、n:50 (24)R1:CH3、R2:(CH211、m:0、n:25 (25)R1:H、R2:(CH23、m:0、n:100 前記ラジカル重合性基含有ポリオキシアルキレン化合物
(A-2)中に含まれるラジカル重合性基としては、例え
ば、アクリル基;メタクリル基;ビニル基;アリル基等
のアルケニル基;スチリル基等が挙げられる。
【0041】ラジカル重合性基含有ポリオキシアルキレ
ン化合物(A-2)としては、好ましくは、式(iii);
【0042】
【化6】
【0043】[式(iii)中、R3、R4、vおよびwは前
記と同様である。]で表される化合物である。上記式(i
ii)で表される化合物としては、具体的には、例えば上
記式(iii)において、R3、v、wおよびR4がそれぞれ
以下に示すものが挙げられる。
【0044】 (1)R3:CH3、v:2、w:2、R4:H (2)R3:H、v:2、w:2、R4:H (3)R3:CH3、v:2、w:8、R4:H (4)R3:CH3、v:2、w:8、R4:CH3 (5)R3:CH3、v:2.5、w:10、R4:H (6)R3:CH3、v:2.5、w:10、R4:C(=
O)CH3 (7)R3:H、v:2、w:20、R4:C49 (8)R3:CH3、v:2、w:20、R4:H (9)R3:CH3、v:2.8、w:30、R4:H (10)R3:H、v:2、w:50、R4:CH3 (11)R3:CH3、v:2、w:50、R4:H (12)R3:CH3、v:2.5、w:50、R4:C(=
O)CH3 上記グラフト共重合体(a)は、前述のようにラジカル重
合性基含有オルガノポリシロキサン化合物(A-1)とラジ
カル重合性基含有ポリオキシアルキレン化合物(A-2)お
よびこれらと共重合可能な前記のラジカル重合性モノマ
ー(A-3)を所定量配合して共重合することにより得られ
るが、この共重合反応は、通常、ラジカル重合開始剤の
存在下に行われる。
【0045】ラジカル重合開始剤としては、例えば、ベ
ンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等の
過酸化物類;アゾビスイソブチロニトリル等アゾ系化合
物類;等が挙げられる。
【0046】このような共重合反応には、溶液重合法、
乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法の何れの方法を適
用してもよく、なかでも、溶液重合法は得られる共重合
物の分子量を最適範囲に調整することが容易であり、特
に好ましい。溶液重合法で用いられる溶剤としては、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類;酢酸エチル、酢酸イソブチル等のエステル類;メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール
等のアルコール類;等が挙げられる。これら溶剤は、一
種または二種以上組み合わせて用いられる。またこの溶
液重合法での共重合反応は、通常50〜180℃、好ま
しくは60〜120℃の温度で、通常5〜10時間程度
行えばよい。
【0047】グラフト共重合体(a)としては、上市され
ているものでは、例えば、X-22-8009、X-22-
8031、X-22-8101(以上何れも信越化学工業
(株)製、商品名)等が挙げられる。
【0048】なお、防汚塗料組成物中に含まれる上記グ
ラフト共重合体(a)がヒドロキシアルキルエステル類を
その合成時の共重合成分として含み、該共重合体中にヒ
ドロキシ基を有する場合には、このようなグラフト共重
合体用の硬化剤として、多官能イソシアネート化合物を
使用し、さらに必要により架橋促進剤を併用することに
より、常温硬化型の防汚塗料組成物を得ることができ
る。
【0049】多官能イソシアネート化合物としては、2
官能以上であれば特に限定されず使用可能であり、例え
ば、ジイソシアネート類;ポリイソシアネート類が挙げ
られ、より具体的には、ジイソシアネート類としては、
例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリジンジイ
ソシアネート(TODI)、ナフタリンジイソシアネー
ト(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシ
リレンジイソシアネート(XDI)等が挙げられる。ま
た、ポリイソシアネート類としては、トリメチロールプ
ロパン(TMP)、変性TDI、イソシアヌレート結合
TDI、TMP変性HDI、イソシアヌレート結合HD
I、ビューレット結合HDI、TMP変性IPDI、イ
ソシアヌレート結合IPDI等が挙げられる。
【0050】このような多官能イソシアネート化合物
は、グラフト共重合体中の水酸基1当量に対して、0.
5〜2.0当量、好ましくは0.8〜1.5当量の量で
用いられる。また、必要により上記多官能イソシアネー
ト化合物と併用される上記架橋促進剤としては、例え
ば、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート
等の有機錫化合物が挙げられる。 <(b)アルコキシ基含有シリコーン>防汚塗料組成物中
に上記グラフト共重合体(a)と共に含まれるアルコキシ
基含有シリコーン(b)は、下記式[I]で表されるモノマ
ーを(共)重合してなり、数平均分子量が250〜3
0,000で、粘度が20〜50,000センチストー
クスであり、その分子末端にアルコキシ基好ましくはメ
トキシ基、エトキシ基等を有するシリコーン(アルコキ
シ基含有シリコーン等とも言う。)を含有している。
【0051】 RxSi(R1-OR2y(4ーx-y)/2・・・・[I] {式[I]中、Rは、水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基、アリール基、またはアラルキル基を示す。
【0052】R1は、エーテル基、エステル基、または
−NH−が介在していてもよい炭素数1〜10の2価脂
肪族炭化水素基を示す。詳説すれば、R1は、炭素数1
〜10の2価脂肪族炭化水素基を示し、該2価脂肪族炭
化水素基は、隣接するSi原子および/またはOR2
直接結合していてもよく、エーテル基、エステル基、ま
たは−NH−を介してSi原子および/またはOR2
結合していてもよく、また該2価脂肪族炭化水素基中の
炭素-炭素結合間にエーテル基、エステル基、または−
NH−が介在していてもよい。
【0053】R2は、炭素数1〜6の低級アルキル基を
示し、xおよびyは、それぞれ0.01≦x≦4.0、
0.01≦y<4.0で且つ0.02≦x+y<4であ
る。}で表されるモノマーを共重合してなるアルコキシ
基を有するシリコーンである。
【0054】このようなアルコキシ基含有シリコーン
は、その数平均分子量が、上記のように通常250〜3
0,000、好ましくは1,000〜20,000であ
る。その分子量が上記範囲にあると、乾燥性、防汚性共
に優れた塗膜が得られる傾向がある。
【0055】また、アルコキシ基含有シリコーン(樹
脂)(b)の粘度が上記範囲にあると、所望の防汚性能を
有する塗膜が得られる傾向がある。また、該アルコキシ
基含有シリコーン(b)は、0.1〜15重量%の範囲のア
ルコキシ基含有量を有することが好ましい。
【0056】このようなアルコキシ基含有シリコーン
(b)としては、上市されているものでは、例えば、KF-
351、KF-353、KF-615A、KF-6016
(以上は何れも信越化学工業(株)製、商品名)、SH
3749、SH8400(以上は、トーレ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製、商品名)、TSF444
0、TSF4452(以上は、東芝シリコーン(株)
製、商品名)などが挙げられる。
【0057】また、このようなアルコキシ基含有シリコ
ーンは、シリコーンの一部にエポキシ基、アミノ基、カ
ルボキシル基等の極性基を含有していてもよい。このよ
うなエポキシ基を一部にもつアルコキシ基含有シリコー
ンとしては、X-22-3667(信越化学工業(株)
製、商品名)、SF8421EG(東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン(株)製、商品名)およびX-22-36
67(信越化学工業(株)製、商品名):
【0058】
【化7】
【0059】(式中、a,b,cはそれぞれ繰り返し単
位数を示し、R1,R3はそれぞれアルキレン基を示し、
2はアルキル基を示す。)等が挙げられ、アミノ基を
一部にもつアルコキシ基含有シリコーンとしては、X-
22-3939A(信越化学工業(株)製、商品名)等
が挙げられる。
【0060】これらのうちでは、X-22-3667、X
-22-3939A、KF353、KF615A(以上は
何れも信越化学工業(株)製、商品名)が好ましく用い
られる。
【0061】これらのアルコキシ基含有シリコーン(b)
は、前記グラフト共重合体(a)に対して前記した割合
で、すなわち1〜90重量%、好ましくは5〜80重量
%の量(但し、(a)+(b)=100重量%)で配合され、
得られた防汚塗料組成物を室温硬化、加熱硬化またはエ
ネルギー線照射等によって硬化させた塗膜は、静置防汚
性が求められる、発電所の給排水路、除塵機、ポンプ類
に代表される水中構造物の防汚用として好適に使用し得
るだけでなく、塗膜強度が高いため船舶防汚用としても
使用可能であり、補修時の塗膜の除去の簡便性と、防汚
塗膜表面への重ね塗り時の密着性とに優れる。またアル
コキシ基含有シリコーン樹脂がこのような範囲で含まれ
ている防汚塗料組成物からなる塗膜は、このように防汚
性に優れ、しかも造膜性に優れ、耐久性、特に水中での
耐久性に優れるため好ましい。
【0062】このような防汚塗料組成物は、上記グラフ
ト共重合体(a)および上記(b)アルコキシ基含有シリコー
ンを必須成分として含有しているが、これらの成分以外
に以下に述べるような防汚剤、タレ止め・沈降防止剤、
着色顔料、グラフト共重合体以外の塗膜形成成分、撥水
剤、溶剤など、通常防汚塗料に配合されるような各種成
分を含有していてもよい。
【0063】[防汚塗料組成物の製造]このような防汚
塗料組成物は、従来より公知の方法を適宜利用すること
により製造することができ、例えば、上記グラフト共重
合体(a)とアルコキシ基含有シリコーン(b)と、必要によ
り用いられる下記の任意成分、例えば、防汚剤、タレ止
め・沈降防止剤、着色顔料、その他の塗膜形成成分、充
填剤、撥水剤、溶剤(例:キシレン)などとを所定の割
合で一度にあるいは任意の順序でそれぞれの成分を一度
にあるいは少しずつ加えて攪拌・混合し、溶媒に分散あ
るいは溶解すればよい。 <任意成分>本発明に係る防汚塗料組成物に配合可能な
任意成分としては、以下に述べるような防汚剤、タレ止
め・沈降防止剤、着色顔料、グラフト共重合体(a)、ア
ルコキシ基含有シリコーン(b)以外の塗膜形成成分、溶
剤など、通常防汚塗料に配合されるような各種成分が挙
げられる。 <防汚剤>防汚剤としては、従来より公知の各種防汚剤
を用いることができ、具体的には、例えば、亜酸化銅
(Cu2O)、銅粉、チオシアン化第1銅(ロダン
銅)、塩基性硫酸銅、塩基性酢酸銅等の銅または銅化合
物、下記式[III]で示される金属−ピリチオンおよび
その誘導体[式中R1〜R4は、それぞれ独立に水素、ア
ルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基を示
し、Mは、Zn、Cu、Na、Mg、Ca、Ba、P
b、Fe、Al等の金属を示し、nは価数を示す。]:
【0064】
【化8】
【0065】、テトラメチルチウラムジサルファイド、
カーバメート系の毒物(例:ジンクジメチルジチオカー
バメート、マンガン-2-エチレンビスジチオカーバメー
ト)、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリ
ル、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、4,5−
ジクロロ-2-n-オクチル-3(2H)イソチアゾリン、
2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド等を挙げる
ことができる。これらの防汚剤は、1種または2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0066】本発明に係る防汚塗料組成物には、必要に
応じてこれらの防汚剤は、上記グラフト共重合体(a)1
00重量部に対して、通常0.5〜600重量部、好ま
しくは1.0〜500重量部の量で含有されていてもよ
い。 <(e)顔料>顔料としては、従来公知の有機系、無機系
の各種顔料を用いることができる。
【0067】有機系顔料としては、カーボンブラック、
フタロシアニンブルー、紺青等が挙げられる。無機系顔
料としては、例えば、チタン白、ベンガラ、バライト
粉、白亜、酸化鉄粉等のように中性で非反応性のもの;
亜鉛華(ZnO、酸化亜鉛)、鉛白、鉛丹、亜鉛末、亜
酸化鉛粉等のように塩基性で塗料中の酸性物質と反応性
のもの(活性顔料)等が挙げられる。なお、染料等の各
種着色剤も含まれていてもよい。このような各種顔料
は、防汚塗料組成物中に、例えば、合計で0.5〜45
重量%程度の量で配合される。
【0068】特に、酸化亜鉛を配合する場合には、該酸
化亜鉛は、防汚塗料組成物中に0.1〜20重量%の量
で、有機系および/または無機系の着色顔料は、0.5
〜25重量%の量で含まれていることが望ましい。 <その他の塗膜形成成分>塗膜形成成分としては、上記
グラフト共重合体(a)以外の樹脂が造膜性向上、耐水性
向上等の点から、本発明の目的に反しない範囲で含まれ
ていてもよく、このような「その他の塗膜形成成分」と
しては、例えば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、ポリブテン樹脂、シリ
コーンゴム、ウレタン樹脂(ゴム)、ポリアミド樹脂、
塩化ビニル系共重合樹脂、塩化ゴム(樹脂)、塩素化オ
レフィン樹脂、スチレン・ブタジエン共重合樹脂、エチ
レン-酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキ
ッド樹脂、クマロン樹脂、トリアルキルシリルアクリレ
ート(共)重合体(シリル系樹脂)、石油樹脂等の難あ
るいは非水溶性樹脂(以下、難/非水溶性樹脂ともい
う)が挙げられる。
【0069】上記塩化ビニル系共重合樹脂として、さら
に具体的には、例えば、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重
合樹脂、塩化ビニル・ビニルi-ブチルエーテル共重合樹
脂、塩化ビニル・プロピオン酸ビニル共重合樹脂、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体の塩素化物が挙げられる。
【0070】本発明においては、これらの樹脂あるいは
ゴムを1種または2種以上組み合わせて用いることがで
きる。本発明においては、上記難/非水溶性樹脂と、下
記のような水溶性樹脂とを組合わせて用いることができ
る。
【0071】水溶性樹脂としては、ロジン(例:商品名
「ロジンWW」)、モノカルボン酸およびその塩が挙げ
られる。モノカルボン酸としては、例えば、炭素数9〜
19程度の脂肪酸、ナフテン酸が挙げられる。モノカル
ボン酸の塩としては、Cu塩、Zn塩、Ca塩等が挙げ
られる。ロジンには、ガムロジン、ウッドロジン、トー
ル油ロジンなどがあるが、本発明ではいずれをも使用す
ることができる。これらの水溶性樹脂は、1種または2
種以上組み合わせて用いることができる。
【0072】前記グラフト共重合体(a)以外のこれらの
塗膜形成成分は、防汚塗料組成物中に、20重量%以下
の量で含まれていてもよい。 <充填剤>充填剤としては、従来より公知の有機系、無
機系充填剤を挙げることができ、無機系充填剤として
は、例えば、シリカ、アルミナ、ガラス粉、クレー、タ
ルク、炭酸カルシウム、マイカ粉、二酸化チタン、ウォ
ラストナイト、水酸化マグネシウム等が挙げられる。 <撥水剤>撥水剤としては、例えば、ジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、アルキル
基変性オイル、フロロアルキル基変性シリコーンオイル
等が挙げられる。 <溶剤>本発明の防汚塗料組成物では、上記のような各
種成分は、溶剤に溶解若しくは分散している。ここで使
用される溶剤としては、例えば、脂肪族系、芳香族系、
ケトン系、エステル系、エーテル系、塩素系、アルコー
ル系など、通常、防汚塗料に配合されるような各種溶剤
が用いられる。上記脂肪族系溶剤としては、n-ヘキサ
ン、n-オクタン、n-デカン等が挙げられ、芳香族系溶
剤としては、例えば、ベンゼン、キシレン、トルエン等
が挙げられ、ケトン系溶剤としては、例えば、メイルイ
ソブチルケトン(MIBK)、シクロヘキサンノン等が
挙げられ、エステル系溶剤としては、例えば、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等が挙げられ、エーテル系溶剤として
は、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト(PMAC)等が挙げられ、塩素系溶剤としては、例
えば、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等が挙
げられ、アルコール系溶剤としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等が挙
げられる。これらの溶剤は、1種または2種以上組み合
わせて用いられる。
【0073】上記のような防汚塗料組成物を例えば、海
水中に長期間継続して静置される、火力・原子力発電所
の給排水路、除塵機、ポンプ類等の水中構造物、湾岸道
路、海底トンネル、港湾設備、運河・水路等のような各
種海洋土木工事の汚泥拡散防止膜、漁業資材(例:ロー
プ、漁網、浮き子、ブイ)などの各種成形体の表面に、
あるいは船舶の表面に、常法に従って1回〜複数回塗布
すれば防汚性に優れ、防汚剤成分が長期間に亘って徐放
可能であり、厚塗りしても適度の可撓性を有し耐クラッ
ク性に優れた防汚塗膜被覆水中構造物または船舶などが
得られる。
【0074】すなわちこのような本発明に係る防汚塗料
組成物を発電所の給排水路に代表される各種成形体の表
面に塗布硬化してなる防汚塗膜は、アオサ、フジツボ、
アオノリ、セルプラ、カキ、フサコケムシ等の水棲生物
の付着を一年中継続的に防止でき、補修時の塗膜の除去
の簡便性と、防汚塗膜表面への重ね塗り時の密着性とに
優れている。
【0075】特に、該防汚塗料組成物は、水中構造物や
船舶等の素材が、コンクリート、FRP、鋼鉄、木、ス
テンレス、アルミニウム合金などである場合にもこれら
の素材表面に適用できる。また、該防汚塗料組成物は、
既存の防汚塗膜表面に上塗してもよい。
【0076】該防汚塗料組成物を水中構造物表面に塗布
すれば、海中生物の付着防止を図ることができ、該構造
物の機能を長期間維持でき、漁網に塗布すれば、漁網の
網目の閉塞を防止でき、しかも環境汚染の恐れが少な
い。
【0077】なお、この本発明に係る防汚塗料組成物
は、漁網には直接塗布してもよく、またコンクリート、
FRP、鋼鉄、木、ステンレス、アルミニウム合金等を
用いた水中構造物、船舶等の表面に予め防食塗料、プラ
イマー等の適切な下地材を塗布した後、塗布される。
【0078】さらには、既に従来の防汚塗料による塗装
が行われ、あるいは本発明の防汚塗料組成物による塗装
が行われている水中構造物、船舶、特に水中構造物等の
表面に、補修用として本発明の防汚塗料組成物を上塗り
してもよい。このようにして水中構造物、船舶等の表面
に形成された防汚塗膜の厚さは特に限定されないが、例
えば、10〜500μm/回程度である。
【0079】上記のようにして得られる本発明に係る防
汚塗膜、あるいは水中構造物・船舶の接水部表面の塗膜
は、前述したような防汚塗料組成物から形成されており
環境汚染の虞が少なく広汎な水中構造物・船舶付着生物
に対して長期防汚性に優れている。
【0080】
【発明の効果】本発明に係る防汚塗料組成物は、非錫系
防汚塗料組成物であって、(a)グラフト共重合体および
(b)上記アルコキシ基含有シリコーンを含有しており、
塗膜強度に優れ、水中構造物・船舶等への一般的な水棲
生物の付着防止に一年中有効な防汚塗膜を形成でき、補
修時には簡単に該塗膜を除去でき、補修等に伴い既存防
汚塗膜表面に防汚塗料、特に同一組成の防汚塗料を重ね
塗りすれば密着性に優れた塗膜を形成できる、貯蔵安定
性に優れた非錫系の防汚塗料組成物である。
【0081】本発明に係る防汚塗膜、および水中構造物
・船舶表面の防汚塗膜は、この防汚塗料組成物から形成
されており上記効果に加えて環境汚染の虞が少なく水中
構造物付着生物に対して長期防汚性に優れている。
【0082】本発明に係る水中構造物表面などの防汚方
法では、環境汚染の恐れが少ない。
【0083】
【実施例】以下、本発明について実施例に基づきさらに
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何等限定
されるものではない。
【0084】なお、以下の実施例、比較例で使用した各
配合成分およびその組成、物性、製造販売元、各試験評
価方法等は、下記の通り。また、以下の実施例、比較例
中の各成分量を示す「部」は、特に断りのない限り、重
量部を示す。 (イ)「X-22-8009」(信越化学工業(株)製、商
品名) ビニル系共重合体からなる幹ポリマーに、オルガノポリ
シロキサンからなる枝ポリマー、またはポリオキシアル
キレンからなる枝ポリマー、オルガノポリシロキサンか
らなる枝ポリマーとポリオキシアルキレンからなる枝ポ
リマーがグラフトされた共重合体。粘度50cSt/2
5℃、不揮発分40重量%、ガラス転移点計算値60
℃。 (ロ)「X-22-8031」(信越化学工業(株)製、商
品名) ビニル系共重合体からなる幹ポリマーに、オルガノポリ
シロキサンからなる枝ポリマー、またはポリオキシアル
キレンからなる枝ポリマー、オルガノポリシロキサンか
らなる枝ポリマーとポリオキシアルキレンからなる枝ポ
リマーがグラフトされた共重合体。粘度2000cSt
/25℃、不揮発分50重量%。 (ハ)「アクリディックTZ-343」(大日本インキ化学
工業(株)製、商品名) MMA(メチルメタクリレート)とBMA(フ゛チルメタクリレート)の共重合
体。
【0085】ガードナー気泡粘度 S−W/25℃、不
揮発分45重量%、ガラス転移点49℃。 (ニ)「KE−44」(信越化学工業(株)製、商品名) 脱オキシム型シリコーンRTVゴム。
【0086】粘度70Pa・S/25℃。 (ホ)「KF−353」(信越化学工業(株)製、商品
名) ポリエーテル変性シリコーンオイル 粘度400cSt/25℃。 (ヘ)「KF−6016」(信越化学工業(株)製、商品
名) ポリエーテル変性シリコーンオイル。
【0087】粘度150cSt/25℃。 (ト)「SH−3749」(東レ・ダウコーニング・シリ
コーン(株)製、商品名) ポリエーテル変性シリコーンオイル。
【0088】粘度1300cSt/25℃。 (チ)「X-22-3667」(信越化学工業(株)製、商
品名) エポキシ基含有ポリエーテル変性シリコーンオイル。
【0089】粘度3300cSt/25℃。 (リ)「SH-510 1000cs」(東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製、商品名) メチルフェニルシリコーンオイル。
【0090】粘度1000cSt/25℃。 <海中生物の付着面積評価基準>評価基準は、以下の通
り。
【0091】 5点・・・・海中生物の付着面積が0%。 4点・・・・海中生物の付着面積が0%を超え5%以下。 3点・・・・海中生物の付着面積が5%を超え10%以下。
【0092】 2点・・・・海中生物の付着面積が10%を超え25%以下。 1点・・・・海中生物の付着面積が25%を超え50%以下。 0点・・・・海中生物の付着面積が50%を超える。 <剥離評価基準>評価基準は、以下の通り。
【0093】 5点・・・・剥離面積が0%。 4点・・・・剥離面積が0%を超え5%以下。 3点・・・・剥離面積が5%を超え10%以下。
【0094】 2点・・・・剥離面積が10%を超え25%以下。 1点・・・・剥離面積が25%を超え50%以下。 0点・・・・剥離面積が50%を超える。 <防汚塗料の流動性評価基準> 「良好」・・・・20℃で流動性が認められる。
【0095】「不良」・・・・20℃でゲル化し、流動
性が認められない。
【0096】
【実施例1】<試験用板の作成>サンドブラスト処理し
た鉄鋼製試験板(サイズ:100mm×300mm×
2.3mm)にエポキシ樹脂系防食塗料「ビスコンHB
-NT」(中国塗料(株)製、商品名)をその乾燥膜厚
が200μmになるように塗布乾燥硬化させた後、変性
ビニル樹脂塗料「シルバックSQ-M」(中国塗料
(株)製、商品名)をその乾燥膜厚が75μmとなるよ
うに塗布乾燥硬化させて試験用板を作成した。 <防汚塗料組成物の塗装>このようにして得られた試験
用板の表面に、表1の実施例1欄に示すように、グラフ
ト共重合体「X-22-8009」(粘度50cSt/25℃、不
揮発分40重量%、ガラス転移点計算値60℃、信越化学工
業(株)製、商品名)60重量部、ポリエーテル変性シ
リコーンオイル「KF-353」(粘度400cSt/25℃,信
越化学工業(株)製、商品名)15重量部、イソプロピ
ルアルコール10重量部、キシレン10重量部、メチル
イソブチルケトン5重量部(合計100重量部)を配合
してなる防汚塗料組成物(a)を、その乾燥膜厚が150
μmとなるように塗布して、試験片とした。 <塗膜の防汚性能評価>このように防汚塗料組成物(a)
が塗設された試験片を広島湾宮島沖に浸漬し、12ヶ月
後の防汚性を観察し、上記「海中生物の付着面積評価基
準」に従い評価したところ、海中生物の付着面積は0%
を超え5%以下(評価4)であった。 <劣化防汚塗膜との付着性> (イ)劣化防汚塗膜の作成および剥離評価用試験片の作成 上記防汚性評価を行ったと同様の試験片、すなわち、上
記防汚塗料組成物(a)が150μm厚で塗設された試験
片を広島湾宮島沖に浸漬して12ヶ月経過後の試験片を
「劣化防汚塗膜付き試験片」とした。
【0097】この劣化防汚塗膜付き試験片の表面を一旦
水道水で洗い、汚れを洗い流し、乾燥させた後、その表
面に、劣化防汚塗膜用の上記防汚塗料組成物(a)と同一
組成の防汚塗料(a)をその乾燥膜厚が150μm厚とな
るように塗り重ねた。
【0098】(ロ)剥離評価 その後、この試験片を前記と同様に広島湾宮島沖に浸漬
して12ヶ月後に、その塗膜の表面を観察し、前記剥離
評価基準に従い、劣化防汚塗膜と該劣化防汚塗膜表面に
上塗りした防汚塗膜との付着性を評価したところ、剥離
は認められず剥離面積が0%(5点)であった。 <貯蔵安定性の評価>表1に示す防汚塗料組成物を、ブ
リキ製容器に入れ、温度50℃の恒温機に6ヶ月間保管
した後、防汚塗料の状態を観察したところ、20℃で流
動性が認められ(評価:良好)、塗装に好適に使用可能
であった。
【0099】なお、上記ブリキ製容器としては、熊野製
缶(株)製の1/6リットルのブリキ製丸缶で、その外
観を観察して天板、地板の巻き締めが良好で、しかも缶
の胴部の接合が良好で、歪、しわ、錆がなく、押し蓋を
閉じた状態で液漏れがないものを使用した。
【0100】防汚塗料組成物の配合組成、塗膜の防汚性
能、劣化防汚塗膜との付着性、防汚塗料組成物の貯蔵安
定性などの評価結果を併せて表1に示す。
【0101】
【実施例2〜5、比較例1〜5】実施例1において、そ
れぞれ表1に示す配合組成の各防汚塗料組成物を用いた
以外は、実施例1と同様にして試験用板に防汚塗料組成
物を塗布し、実施例1と同様の試験を行った。
【0102】各防汚塗料組成物の配合組成、塗膜の防汚
性能、劣化防汚塗膜との付着性、防汚塗料組成物の貯蔵
安定性などの評価結果を表1に示す。
【0103】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ビニール系重合体からなる幹ポリマ
    ーと、該幹ポリマーにグラフトされた枝ポリマーとから
    なるグラフト共重合体であって、上記枝ポリマーがオル
    ガノポリシロキサンからなるグラフトポリマーおよびポ
    リオキシアルキレンからなるグラフトポリマーを含むグ
    ラフト共重合体10〜99重量%、および (b) 式:RxSi(R1-OR2y(4ーx-y)/2・・・・[I] {式[I]中、Rは、水素原子、炭素数1〜10のアル
    キル基、アリール基、またはアラルキル基を示す。R1
    は、炭素数1〜10の2価脂肪族炭化水素基を示し、該
    2価脂肪族炭化水素基は、隣接するSi原子および/ま
    たはOR2に直接結合していてもよく、エーテル基、エ
    ステル基、または−NH−を介してSi原子および/ま
    たはOR2に結合していてもよく、また該2価脂肪族炭
    化水素基中の炭素-炭素結合間にエーテル基、エステル
    基、または−NH−が介在していてもよい。R2は、炭
    素数1〜6の低級アルキル基を示し、xおよびyは、そ
    れぞれ0.01≦x≦4.0、0.01≦y<4.0で
    且つ0.02≦x+y<4である。}で表されるモノマ
    ーを(共)重合してなり、数平均分子量が250〜3
    0,000で、粘度が20〜50,000センチストー
    クスであり、その分子末端にアルコキシ基を有するシリ
    コーンを樹脂固形分として、1〜90重量%(但し、グ
    ラフト共重合体(a)+アルコキシ基含有シリコーン(b)=
    100重量%)を含有することを特徴とする防汚塗料組
    成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の防汚塗料組成物から形成
    されたことを特徴とする防汚塗膜。
  3. 【請求項3】海水と接触する水中構造物または船舶外板
    の表面が、請求項1に記載の防汚塗料組成物を塗布硬化
    してなる防汚塗膜にて被覆されていることを特徴とする
    水中構造物または船舶外板。
  4. 【請求項4】上記水中構造物が、発電所の給排水路、除
    塵機、ポンプ類のうちの何れかである請求項3に記載の
    水中構造物または船舶外板。
  5. 【請求項5】海水と接触する水中構造物または船舶外板
    の表面に、請求項1に記載の防汚塗料組成物を塗布し、
    防汚塗膜を形成することを特徴とする水中構造物または
    船舶外板の防汚方法。
  6. 【請求項6】上記水中構造物が、発電所の給排水路、除
    塵機、ポンプ類のうちの何れかである請求項5に記載の
    防汚方法。
JP10100998A 1998-04-13 1998-04-13 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並びに水中構造物または船舶外板の防汚方法 Expired - Fee Related JP4093629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10100998A JP4093629B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並びに水中構造物または船舶外板の防汚方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10100998A JP4093629B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並びに水中構造物または船舶外板の防汚方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11293183A true JPH11293183A (ja) 1999-10-26
JP4093629B2 JP4093629B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=14289250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10100998A Expired - Fee Related JP4093629B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並びに水中構造物または船舶外板の防汚方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4093629B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130767A1 (ja) * 2008-04-23 2009-10-29 ディーエイチ・マテリアル株式会社 ラジカル重合性組成物
JP2010229370A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Dh Material Kk ラジカル重合性組成物
JP2013515122A (ja) * 2009-12-22 2013-05-02 ヘンペル エイ/エス 新規な付着抑制塗料組成物
JP2020100691A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 中国塗料株式会社 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚塗膜付き基材、基材の防汚方法および防汚塗膜付き基材の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130767A1 (ja) * 2008-04-23 2009-10-29 ディーエイチ・マテリアル株式会社 ラジカル重合性組成物
JP4355754B1 (ja) * 2008-04-23 2009-11-04 ディーエイチ・マテリアル株式会社 ラジカル重合性組成物
JP2010229370A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Dh Material Kk ラジカル重合性組成物
JP2013515122A (ja) * 2009-12-22 2013-05-02 ヘンペル エイ/エス 新規な付着抑制塗料組成物
US9534121B2 (en) 2009-12-22 2017-01-03 Hempel A/S Fouling control coating compositions
JP2020100691A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 中国塗料株式会社 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚塗膜付き基材、基材の防汚方法および防汚塗膜付き基材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4093629B2 (ja) 2008-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101406655B1 (ko) 방오 도료 조성물, 및 방오 도막, 복합 도막 및 수중 구조물
JP3874486B2 (ja) 塗料組成物
KR100709047B1 (ko) 도료 조성물의 제조방법
JP5815730B2 (ja) 防汚塗料組成物、防汚塗膜および防汚基材、ならびに防汚基材の製造方法
EP2514776B1 (en) Metal-crosslinked organopolysiloxane-thio block vinyl copolymer, and antifouling coating composition containing the copolymer
JP2016089167A (ja) 防汚塗料組成物、防汚塗膜および防汚基材、ならびに防汚基材の製造方法
JP2015525281A (ja) 防汚コーティング組成物
JP6689958B2 (ja) 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚基材及びその製造方法
JP4093794B2 (ja) 船舶用プライマー防汚塗料組成物、船舶用複合防汚塗膜、該複合防汚塗膜の形成方法、該複合防汚塗膜で被覆された船舶および船舶外板の防汚方法
WO2020022431A1 (ja) 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚塗膜付き基材及びその製造方法、並びに補修方法
JP2018080274A (ja) 防汚塗料組成物、防汚塗膜およびこれらの用途
JPH06509368A (ja) 塗料組成物
JP7324380B1 (ja) 塗料組成物及び塗膜
JP4060701B2 (ja) プライマー防汚塗膜または複合防汚塗膜で被覆された水中構築構造物塗装体、および水中構築構造物の防汚方法
JP4093629B2 (ja) 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された水中構造物または船舶、並びに水中構造物または船舶外板の防汚方法
JP3465199B2 (ja) 防汚塗料組成物
JP2002327064A (ja) オルガノポリシロキサンチオブロックビニル共重合体および該共重合体を含む防汚塗料組成物
JP2003238886A (ja) 防汚塗料組成物
JPS636068A (ja) 生物難付着性表面を形成する塗料組成物
JPS636067A (ja) 撥水型防汚塗料組成物
JPH06192596A (ja) 撥水型防汚塗料組成物
JP7324379B1 (ja) 塗料組成物及び塗膜
JP7421016B1 (ja) 防汚塗料組成物
JP7423106B1 (ja) 防汚塗料組成物及び防汚塗膜
JP7335068B2 (ja) 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚塗膜付き基材、基材の防汚方法および防汚塗膜付き基材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050308

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees