JPH11292932A - 溶媒可溶な塩素化ポリオレフィン - Google Patents

溶媒可溶な塩素化ポリオレフィン

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JPH11292932A
JPH11292932A JP10440298A JP10440298A JPH11292932A JP H11292932 A JPH11292932 A JP H11292932A JP 10440298 A JP10440298 A JP 10440298A JP 10440298 A JP10440298 A JP 10440298A JP H11292932 A JPH11292932 A JP H11292932A
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JP
Japan
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chlorination
weight
polyolefin
temperature
chlorine content
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JP10440298A
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Kozo Misumi
好三 三隅
Kazuya Tsujimura
和也 辻村
Hiroyuki Takana
宏之 高名
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Osaka Soda Co Ltd
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Daiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素含有量65重量%〜75重量%である溶
媒可溶な塩素化ポリオレフィンを提供する。 【解決手段】 (1)塩素含有量55重量%〜60重量
%までは、塩素化温度が、80℃以上であり、かつ、原
料ポリオレフィンのDSC法による融点より10℃〜3
0℃低い温度である第1段塩素化工程、(2)塩素含有
量55重量%〜60重量%を超えた後は、塩素化温度
が、原料ポリオレフィンのDSC法による融解終了温度
以上である第2段塩素化工程を含む水性縣濁法塩素化方
法により、ポリオレフィンを塩素化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィンを
塩素化してなる塩素含有量65重量%以上である塗料、
接着剤用高塩素化ポリオレフィンに関する。
【0002】
【従来の技術】塩素含有量65〜75重量%の塩素化ポ
リオレフィンは、その優れた耐食性、接着性により従来
インキ、塗料、接着剤用として用いられているが、その
工業的製造方法は限られてきた。すなわち四塩化炭素等
の溶媒に溶解させて塩素化する法は知られているが、こ
のような溶媒は環境汚染問題より使用が制限され工業的
意味はもはやない。また樹脂改質もしくはゴム材料とし
て用いる塩素含有量50重量%までの塩素化ポリオレフ
ィンを水性縣濁法で製造する方法は公知である。
【0003】さらに、水性縣濁塩素化法にて塩素化し
て、塩素含有量65重量%以上である塗料、接着剤用高
塩素化ポリオレフィンを得ることも公知である。例えば
特開平3−199207号公報では、水性縣濁塩素化法
において、特定の比表面積を有するまで微粉化されたポ
リオレフィンを特定の温度条件で塩素化し、しかも塩素
化途中で機械的に再粉砕を行って微粉砕化した後塩素含
有量65〜75重量%にする方法が提案されている。こ
の方法は一応水性縣濁塩素化法にて塩素化ポリオレフィ
ンを得る事に成功しているが、特定の比表面積を有する
まで微粉化されたポリオレフィン得るのに多大のコスト
がかかり、また塩素化途中で機械的に再粉砕を行って微
粉砕化する事はさらに多大のコストがかかり工業的価値
は低い。
【0004】また特開平7−25940号公報には、ポ
リオレフィンの発泡粒子を水性縣濁塩素化する方法が提
案されているが、上記特開平9−110927号公報の
微粉化ポリオレフィンを塩素化する技術思想と同じであ
り、多大のコストがかかり工業的価値は低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塩素
含有量65〜75重量%である、インキ、塗料、接着剤
用塩素化ポリオレフィンの水性縣濁法による非常に経済
的な製造技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)塩素含
有量55重量%〜60重量%までは、塩素化温度が、8
0℃以上であり、かつ、原料ポリオレフィンのDSC法
による融点より10℃〜30℃低い温度である第1段塩
素化工程、(2)塩素含有量55重量%〜60重量%を
超えた後は、塩素化温度が、原料ポリオレフィンのDS
C法による融解終了温度以上である第2段塩素化工程を
含む水性縣濁法塩素化方法により製造されたことを特徴
とする、塩素含有量65重量%〜75重量%である溶媒
可溶な塩素化ポリオレフィンを提供する。
【0007】さらに、塩素含有量5重量%までの塩素導
入速度(本明細書において「初期塩素導入速度」と表示
する)が、原料ポリオレフィン1kgあたり0.1kg
/hr以下である場合に、更に透明性の良い塩素化ポリ
オレフィン溶液が得られることを見いだした。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明にお
いて用いるポリオレフィンは、エチレン単独重合体、1
−オレフィンの単独重合体またはエチレンと1−オレフ
ィンとの共重合体である。
【0009】本発明に用いるエチレンと1−オレフィン
との共重合体における1−オレフィンはエチレンと本質
的に共重合可能な1−オレフィンである。1−オレフィ
ンは、炭素数3〜8の1−オレフィンであることが好ま
しい。1−オレフィンの具体例は、プロピレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1等であ
る。エチレンとこれらの1−オレフィンの1種または2
種以上を共重合して、本発明に用いるエチレンと1−オ
レフィンとの共重合体を得ることができる。
【0010】具体的なポリオレフィンとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリヘキセン、
ポリ−4−メチルペンテン−1、エチレン/プロピレン
共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン/
ヘキセン−1共重合体、エチレン/4−メチルペンテン
−1共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン/エチルアクリレート共重合体、エチレン/アクリル
酸共重合体等が挙げられる。ポリオレフィンの重合法と
しては、高圧重合法、中圧重合法、低圧重合法等を挙げ
る事ができる。
【0011】本発明で言うDSC(Differential scanni
ng calorimetry)法とは、示差走査熱量計を用いる公知
の測定法であり、本発明で言う原料ポリオレフィンのD
SC法による融点は、ポリオレフィンの結晶融解曲線が
最も低くなる温度と規定する。また本発明で言う原料ポ
リオレフィンのDSC法による融解終了温度とは、ポリ
オレフィンの結晶融解曲線が終了する温度をいい、通常
融点より数℃以上高くなる。融解における吸熱と温度の
関係を、図1に示す。吸熱が最大であるときの温度が融
点であり、融解が完了して吸熱が標準値になったときの
温度が融解終了温度である。
【0012】ポリオレフィンのDSC法による融点は、
特に制限されないが、塩素化時に、塩素含有量55重量
%〜60重量%までは、塩素化温度が80℃以上かつ、
原料ポリオレフィンのDSC法による融点より10℃〜
30℃より低い温度である第1段塩素化工程で塩素化す
る為、融点は90℃以上、特に100〜140℃である
ことが好ましい。ポリオレフィンのDSC法による融解
終了温度は、特に制限されないが、90℃以上、特に1
00〜150℃であることが好ましい。
【0013】ポリオレフィンの密度は、とくに制限され
ないが、上記融点との関係上実質的に密度が0.88g
/cm3以上が好ましい。ポリオレフィンのメルトフロ
ーインデックス(M.I.)は0.01〜100(g/
10分)であってよい。ポリオレフィンの分子量は通常
1000〜100万であり、溶液粘度の点から好ましく
は2000〜10万である。
【0014】塩素含有量とは、塩素化ポリオレフィンに
基づく塩素原子の重量%を意味する。塩素含有量55重
量%〜60重量%までの第1段塩素化工程では、塩素化
温度が、80℃以上であり、かつ、原料ポリオレフィン
のDSC法による融点より10℃〜30℃低い温度であ
る。80℃未満の塩素化温度では、塩素化の速度が遅
く、ラジカル発生剤の添加を必要としたり、UV照射設
備を付帯させる必要が生じ経済的ではない。本発明の8
0℃以上の塩素化温度では、反応がスムースに進む。
【0015】原料ポリオレフィンのDSC法による融点
より30℃を超えて低い温度では、原料ポリオレフィン
の結晶が溶けていない部分が多く反応速度が遅くなる。
また原料ポリオレフィンのDSC法による融点より10
℃低い温度より高い温度では、結晶が溶ける割合が多く
なりすぎ、反応中のポリオレフィン粒子の団塊化により
反応速度が遅くなる。本発明の温度範囲で第1段塩素化
工程を行うことにより、反応速度が速く、均一な塩素化
が達成できる。
【0016】第1段塩素化工程で達成する塩素含有量
は、55重量%〜60重量%である必要がある。塩素含
有量55重量%未満で第1段塩素化工程を終了し、第2
段塩素化工程に進むと、反応中のポリオレフィン粒子の
団塊化により反応速度が遅くなる。塩素含有量60重量
%を超えて第1段塩素化工程を続行しようとすると、や
はり反応速度が遅くなる。この様な本発明の第1段塩素
化工程を用いることにより、原料ポリオレフィンの結晶
の低温部分の融点均一な塩素化が達成できる。
【0017】また本発明の塩素化ポリオレフィンは、塩
素含有量5重量%までの初期塩素導入速度が、原料ポリ
オレフィン1kgあたり0.1kg/hr以下である第
1段塩素化工程を採用することが好ましい。このような
特徴を有する第1段塩素化工程を採用することにより、
さらに透明性の良い溶液を得ることができる。塩素含量
5重量%を超えた後の塩素導入速度は、ポリオレフィン
1kgあたり、0.3kg/hr以上、例えば0.5〜
5.0kg/hrであってよい。
【0018】塩素含有量55重量%〜60重量%を超え
た後、塩素含有量65〜75重量%間で終了する第2段
塩素化工程では、塩素化温度が原料ポリオレフィンのD
SC法による融解終了温度以上、好ましくは融解終了温
度付近である。ここでDSC法による融解終了温度以上
とは、融解終了温度より+0〜+3℃程度の温度である
ことが好ましい。この様な温度で第2段の塩素化を行う
ことにより、第1段塩素化工程で塩素化されなかった、
原料ポリオレフィンの融点以上の結晶が、完全に塩素化
され、溶媒可溶な塩素化ポリオレフィンになる。
【0019】本発明の製造方法は非常に経済性が高い。
【0020】水性縣濁塩素化は、ポリオレフィン、界面
活性剤(例えば、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界
面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤)、
および要すれば触媒を水中に縣濁しながら、反応容器
(反応容器の気相領域または液相領域)に塩素を導入す
ることによって行える。塩素は、液状またはガス状で導
入されるが、ガス状で導入されることが好ましい。懸濁
液におけるポリオレフィンの濃度は、一般的に1〜10
重量%である。一般に、水性縣濁塩素化において、塩素
導入速度は、ポリオレフィン1kgあたり0.3kg/
hr以上、例えば0.5〜5.0kg/hrである。第
1段塩素化工程の反応時間は、一般に、30分〜10時
間である。第2段塩素化工程の反応時間は、一般に、3
0分〜10時間である。塩素化反応において、反応容器
における気相領域の圧力は、一般に、0.5〜4.0k
g/cm2である。
【0021】本発明の塩素化ポリオレフィンは高い透明
性を有する。塩素化ポリオレフィンは、種々の溶媒、例
えば、芳香族化合物(例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン)、ケ
トン化合物(例えば、メチルエチルケトン、ジエチルケ
トン、メチルブチルケトン)、エステル化合物(例え
ば、酢酸エチル、酢酸ブチル)、エーテル化合物(例え
ば、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテ
ル、エチルブチルエーテル、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ)、ハロゲン化脂肪族化合物(例えば、クロ
ロホルム、トリクロルエチレン)等に溶解する。
【0022】本発明の良好な溶解性は、例えば、以下の
実施例で説明する溶液透明性によって表わされる。ま
た、本発明の塩素化ポリオレフィンは、多くの樹脂およ
びゴムとの相溶性が良く、ブレンド使用することが可能
となる。相溶性が良く、ブレンド使用できる樹脂および
ゴムの例としては、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、尿
素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩素化
塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩素
化天然ゴム、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、クロルスルホン化ポリエチレン、クロロプレンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等が挙げられ
る。本発明の良好な相溶性は、例えば、以下の実施例で
説明する溶液相溶性により表される。
【0023】
【実施例】本発明ではデータ以下の様にして測定した。メルトフローインデックス(M.I.)(g/10分) JIS K7210のA法試験条件4に基づき測定し
た。分子量分布(Mw/Mn) o−ジクロロベンゼンを溶媒として、測定温度135℃
にて、GPC法に基づき測定した。
【0024】融点および融解終了温度(℃) PERKIN ELMER社製 Differential Scanning Calorimeter
DSC 7型を用い、N2気流下にて、室温より昇温ス
ピード10℃/minにて、測定する。融点および融解
終了温度は図1に規定する。密度(g/cc) JIS K7112に基づき測定した。塩素含有量(wt%) フラスコ燃焼法により、重合体における塩素含有量を測
定した。
【0025】溶液透明性(目視判定および透過率
(%)) 塩素化ポリオレフィンをトルエンに20%溶解し、島津
分光光度計UV−1200にて波長660nmで溶液の
透過率を測定した。なお塩素化ポリオレフィンを溶解し
ていないトルエンの透過率を100%とした。溶液相溶性(ブレンド透過率(%)) 上記塩素化ポリオレフィンの20%トルエン溶液とアル
キッド樹脂(播磨化成(株)ハリフタールSC−321
1)の20%トルエン溶液を1:1にブレンドした後、
上記溶液透明性を測定した。
【0026】実施例1 130Lグラスライニング反応糟に、イオン交換水10
0L、原料ポリオレフィン(以下、PO)として低圧法
で重合されたポリエチレン(PE)(融点=128℃、
融解終了温度=131℃、密度=0.935、M.I.
=20)4kg、ポリスチレンスルホン酸ソーダ8g、
ポリアクリル酸ソーダ40gを入れた。第1段塩素化温
度108℃にて、0.2塩素kg/POkg・hrの塩素含有量
5重量%までの初期塩素導入速度、それ以後は約1.0
塩素kg/POkg・hrの塩素導入速度で第1段塩素化を行っ
た。塩素含有量56重量%に達した後は、塩素化温度1
31℃にて第2段塩素化を塩素含有量67重量%まで行
った。塩素化後の塩素化ポリオレフィンは常法により水
洗乾燥した。得られた塩素化ポリエチレンの性質は表1
に示す。
【0027】実施例2 第1段塩素化温度を115℃にした以外は実施例1と同
様の手順を繰り返した。結果を表1に示す。 実施例3 第1段塩素化により塩素含有量59重量%を達成する以
外は実施例1と同様の手順を繰り返した。結果を表1に
示す。
【0028】実施例4 原料ポリオレフィンに、低圧法で重合されたエチレン−
ブテン−1共重合体(融点=121℃、融解終了温度=
127℃、密度=0.918、M.I.=20)を用
い、第1段塩素化温度100℃、第2段塩素化温度12
7℃にて塩素化を行った以外は実施例1と同様の手順を
繰り返した。結果を表1に示す。
【0029】実施例5 原料ポリオレフィンに、高圧法ポリエチレン(融点=1
08℃、融解終了温度=121℃、密度=0.920、
M.I.=0.6)を用い、第1段塩素化温度90℃、
第2段塩素化温度123℃にて塩素化を行った以外は実
施例1と同様の手順を繰り返した。結果を表1に示す。
【0030】実施例6 原料ポリオレフィンに、マレイン酸変性ワックス(融点
=115℃、融解終了温度=124℃、密度=0.93
0、分子量3000、酸価20)を用い、第1段塩素化
温度95℃、第2段塩素化温度124℃にて塩素化を行
った以外は実施例1と同様の手順を繰り返した。結果を
表1に示す。
【0031】実施例7 初期塩素導入速度0.05塩素kg/POkg・hrにて塩素化
を行った以外は実施例1と同様の手順を繰り返した。結
果を表1に示す。 実施例8 初期塩素導入速度0.09塩素kg/POkg・hrにて塩素化
を行った以外は実施例1と同様の手順を繰り返した。結
果を表1に示す。
【0032】比較例1 第1段塩素化温度60℃にした以外は実施例1と同様の
手順を繰り返した。第1段塩素化時間は12時間と多大
な時間を要した。結果を表2に示す。 比較例2 第1段塩素化温度を128℃にした以外は実施例1と同
様に塩素化を行ったが、塩素含有量30重量%で団塊化
し、以後の反応は不可能になった。結果を表2に示す。
【0033】比較例3 第1段塩素化により塩素含有量45重量%を達成する以
外は実施例1と同様に塩素化を行ったが、第2段塩素化
工程の塩素含有量53重量%で団塊化し、以後の反応は
不可能になった。結果を表2に示す。 比較例4 第1段塩素化により塩素含有量65重量%を達成する以
外は実施例1と同様に塩素化を行ったが、該第1段塩素
化工程の塩素含有量60%以後では反応速度が遅く第1
段塩素化工程時間が22.5hrと多大の時間を要し
た。結果を表2に示す。 比較例5 第2段塩素化温度を123℃にした以外は実施例1と同
様の手順を繰り返した。反応は問題なく行えたが、その
溶液には不溶解物が多数あった。結果を表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の塩素化ポリオレフィンを溶媒に
溶解して得られる溶液は、透明性が高く、他樹脂ゴム溶
液とのブレンド性が良いという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 融解における吸熱と温度の関係を示すDSC
曲線である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)塩素含有量55重量%〜60重量
    %までは、塩素化温度が、80℃以上であり、かつ、原
    料ポリオレフィンのDSC法による融点より10℃〜3
    0℃低い温度である第1段塩素化工程、(2)塩素含有
    量55重量%〜60重量%を超えた後は、塩素化温度
    が、原料ポリオレフィンのDSC法による融解終了温度
    以上である第2段塩素化工程を含む水性縣濁法塩素化方
    法により製造されたことを特徴とする、塩素含有量65
    重量%〜75重量%である溶媒可溶な塩素化ポリオレフ
    ィン。
  2. 【請求項2】 塩素含有量5重量%までは、塩素導入速
    度が、原料ポリオレフィン1kgあたり0.1kg/h
    r以下であることを特徴とする請求項1に記載の溶媒可
    溶な塩素化ポリオレフィン。
  3. 【請求項3】 塩素含有量65重量%〜75重量%であ
    る溶媒可溶な塩素化ポリオレフィンの製法であって、
    (1)塩素含有量55重量%〜60重量%までは、塩素
    化温度が、80℃以上であり、かつ、原料ポリオレフィ
    ンのDSC法による融点より10℃〜30℃低い温度で
    ある第1段塩素化工程、(2)塩素含有量55重量%〜
    60重量%を超えた後は、塩素化温度が、原料ポリオレ
    フィンのDSC法による融解終了温度以上である第2段
    塩素化工程を含む水性縣濁法塩素化方法を用いる製法。
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