JPH11292729A - 化粧料の製造方法 - Google Patents

化粧料の製造方法

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Publication number
JPH11292729A
JPH11292729A JP10107898A JP10107898A JPH11292729A JP H11292729 A JPH11292729 A JP H11292729A JP 10107898 A JP10107898 A JP 10107898A JP 10107898 A JP10107898 A JP 10107898A JP H11292729 A JPH11292729 A JP H11292729A
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JP
Japan
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zeolite
cosmetic
gas
polyhydric alcohol
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP10107898A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Shimizu
真規 清水
Kenzo Koike
謙造 小池
Junichi Fukazawa
純一 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ゼオライト及び多価アルコールを含有す
る非水系化粧料の製法において、加熱又は減圧により脱
気処理したゼオライトを、他の成分と混合することによ
る化粧料の製造方法。 【効果】 ゼオライトのガス吸着量が少なく、水分等の
影響によるガス発生及び容器変形が起こらない化粧料が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼオライトのガス
吸着量が少なく、水分等の影響によるガス発生や容器変
形が起こらない化粧料の製造方法、及びガス吸着量の少
ないゼオライトを含有する非水系化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゼオライトの水和熱を利用し、使
用時に水と接触させて温熱感を得る非水系化粧料が検討
されている。ゼオライトは、空気中の窒素、酸素、炭酸
ガス等のガスを吸着し、そのガス吸着量は、平衡状態下
で5〜8ml/gであることが知られている。この吸着し
たガスは、ゼオライトに吸着できる他の化合物(水等)
が吸着すると放出されるため、ゼオライトを含有する化
粧料においては、保存中又は使用時に水分が混入する
と、容器が膨張してしまうという問題があった。
【0003】このため、特定の割合でナトリウムとカリ
ウムを含有させることによりガス類の吸着を実質的に減
少させたゼオライトが提案されている(特公平8−57
70号)。しかし、このゼオライトは、製造工程が繁雑
であり、ナトリウム型よりも発熱量が低いことや、ナト
リウムとカリウムの割合を厳密にコントロールしないと
ガスの吸着を完全に防げないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、水分等の影響によるガス発生や容器の膨張が起こら
ない化粧料及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、製造工程
中に脱気することにより、ゼオライトのガス吸着量を一
定量以下にすれば、水分等の影響によるガスの発生や容
器の変形が起こらない化粧料が得られることを見出し、
本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、ゼオライト及び多価
アルコールを含有する非水系化粧料の製造方法におい
て、加熱又は減圧により脱気処理したゼオライトを、他
の成分と混合することを特徴とする化粧料の製造方法を
提供するものである。また、本発明は、ガス吸着量が2
ml/g以下のNa型ゼオライト、及び多価アルコールを
含有する非水系化粧料を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の化粧料は、基本的にゼオ
ライト及び多価アルコールを含有する非水系化粧料であ
り、脱気前のゼオライトとしては、特に制限されない
が、入手容易性や経済性などの面から、次式:
【0008】
【化1】Na2O・Al2O3・2SiO2・zH2O
【0009】(zは任意の数を示す)で表わされるNa
型ゼオライト、例えばゼオラムA−4(トーソー社製)
等が好ましい。また、A−3型、A−5型の活性化ゼオ
ライトや、イオン交換、中性化処理等の特殊処理を施し
たゼオライトも使用できる。これらのゼオライトは、水
和速度、使用感などの点から粒径が0.1〜200μ
m、特に1〜100μmが好ましい。
【0010】このような脱気前のゼオライトは、常法に
より製造、精製、粉砕、焼成、分級して得られる。例え
ばヨーロッパ特許第187912号(特開昭61−20
4111号)記載の如く、ゼオライト原体を約300〜
600℃で焼成・脱水を行った後、乾燥空気中で保存す
ることにより得られる。
【0011】本発明においては、上記の活性ゼオライト
を他の成分と混合する前に加熱又は減圧により脱気処理
を施す。脱気の条件としては70℃以上、200torr以
下(特に90〜150℃、60torr以下)で1〜24時
間処理するのが好ましい。
【0012】脱気操作が充分になされたか否かは、ゼオ
ライトのガス吸着量を測定することにより判断すること
ができ、このガス吸着量は2ml/g以下、更に1ml/g
以下、特に0.5ml/g以下が、水分等によるガスの発
生や容器の変形の防止性の点で好ましい。
【0013】なお、ガス吸着量は、例えば特公平8−5
770号に記載された方法により、また、密閉容器内で
ゼオライトそのもの、あるいはゼオライトを配合した化
粧料に2倍量以上の水を加えてゼオライト中のガスを放
出させ、放出ガス量を測定する方法により測定できる。
【0014】次に、このようにして脱気されたゼオライ
トを他の成分と混合する。ここで、他の成分としては、
まず多価アルコールが挙げられ、多価アルコールとして
は、通常の化粧料に常用されるものであれば特に制限さ
れないが、分子量が1000以下のものが好ましい。こ
のような多価アルコールとしては、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
アミレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレ
ングリコールなどのアルキレングリコール類、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテルなどのジアルキレングリコール類、ア
ルキレンを含むジアルキレングリコールの誘導体、グリ
セリンなどの脂肪族トリオール類、ポリグリセリン類、
ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール
類、酸化エチレンと酸化プロピレンとの共重合体又は酸
化エチレンと酸化プロピレンの共重合体のブチルモノエ
ーテル類、ポリ酸化エチレン又はポリ酸化エチレン−酸
化プロピレンのグリセロールアダクト、ポリ酸化プロピ
レンのグリセロールアダクトのようなC1〜C5のエーテ
ルを含む酸化アルキレンなどを挙げることができる。こ
れらのうち、特にポリエチレングリコール(分子量20
0〜600)、ブチレングリコール、イソプレングリコ
ール、グリセリンが使用感及び保湿性の点で好ましい。
【0015】脱気したゼオライトは、全組成中に1〜6
0重量%、特に5〜40重量%、更に10〜30重量%
配合するのが、発熱量、伸びやすさの面から好ましい。
また多価アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて
用いることができ、全組成中に1〜95重量%、特に5
〜80重量%、更に10〜70重量%配合すると、のび
がよくなり、使用感、感触面で好ましい。
【0016】本発明化粧料には、前記成分以外に、セル
ロース誘導体(ヒドロキシプロピルセルロース等)、ア
クリル酸系重合体(カルボキシビニルポリマー等)、ア
クリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(カーボポー
ルETD−2020、ペムレンTR−1、ペムレンTR
−2等)等の高分子化合物;塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム等の固型塩;界面活性剤、油剤、潤滑剤、湿潤剤、
防腐剤、殺菌剤、消炎剤、収斂剤、止血剤、鎮痛剤、ビ
タミン及びその誘導体、キレート剤、粘度調整剤、起泡
剤、清涼剤、冷感剤、金属防錆剤、動植物エキス、色
素、抗酸化剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範
囲で適宜配合できる。
【0017】本発明の化粧料は、実質的に非水系であ
る。実質的に非水系とは、化粧料中に水分が少量存在す
ることを排除するものではなく、化粧料が外部の水と接
触した場合に水和熱を発生することができればよい。
【0018】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0019】実施例1 製造方法 1.ゼオライトの脱気 ゼオライト(水分量5%以下、商品名ゼオラムA4粉末
(トーソー社製))20重量部を2kg用ガラスジャケッ
ト付アジホモミクサ50rpm で攪拌下、150℃のオイ
ルバスで保温し、真空ポンプで60torr以下に保ち、2
時間脱気した。 2.液相の調製 ポリエチレングリコール400を50.5重量部と、グ
リセリン5重量部、1,3−ブチレングリコール11重
量部を混合し、室温でペムレンTR−1を0.5重量
部、シリコン油3重量部からなる懸濁液を混合し、ディ
スパーで1500rpm で10分間攪拌した。この液を8
0℃まで加温し、30分間100rpm で攪拌しながら保
温した。 3.混合、冷却 1.で脱気したゼオライトに2.で調製した液相を減圧
を保持したまま加え、アジホモミクサで50〜100rp
m で攪拌しながら混合した。ホモミクサによる攪拌(7
000rpm )を10分間行い、40℃まで冷却した。 4.添加物 3.で調製したスラリーに香料、塩化ナトリウム(平均
粒径0.5mm)、安定化剤、活性剤合計10重量部を加
え、再度攪拌混合した。冷却して30〜25℃で調製終
了とした。
【0020】本方法で製造した化粧料20gに水40g
を加えガスの発生を確認した結果、ゼオライト1g当た
り、1ml以下であることが確認された。
【0021】また以下の操作によりボトル形状がほとん
ど変化しないことを確認した。すなわち、上記の脱気操
作を含む工程により製造されたもの150mlを、厚み3
6.5mmの高密度ポリエチレン製偏平ボトル(容量22
0ml)に入れ、水30mlを加え、振とう後50℃で1日
間保存した。1日後、室温に戻したボトルの厚みは35
〜38mmとほとんど変化しなかった。
【0022】比較例1 実施例1の脱気操作(1.)を行わずに化粧料を製造し
た。このサンプル20gに水40gを加えガスの発生を
確認した結果、ゼオライト1g当たり、4ml以上である
ことが確認された。
【0023】また、この未脱気サンプル150mlを、厚
み36.5mmの高密度ポリエチレン製偏平ボトル(容量
220ml)に入れ、水30mlを加え、振とう後50℃で
1日間保存した。1日後、室温に戻したボトルの厚みは
45mm以上となり著しい変形が確認された。
【0024】また、本発明により得られた化粧料を使用
したところ、優れた温感効果及びマッサージ効果が得ら
れた。
【0025】
【発明の効果】本発明方法によれば簡便な操作で、水分
等の影響によるガスの発生がなく、かつ保存中の容器の
変形の起こらない化粧料が得られる。また、本発明の化
粧料は、ボディ用マッサージ剤、クレンジング剤、歯み
がき剤、クリーム、ローション、軟膏等に適用すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライト及び多価アルコールを含有す
    る非水系化粧料の製造方法において、加熱又は減圧によ
    り脱気処理したゼオライトを、他の成分と混合すること
    を特徴とする化粧料の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガス吸着量が2ml/g以下のNa型ゼオ
    ライト、及び多価アルコールを含有する非水系化粧料。
JP10107898A 1998-04-13 1998-04-13 化粧料の製造方法 Pending JPH11292729A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10107898A JPH11292729A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 化粧料の製造方法
TW88105768A TW518234B (en) 1998-04-13 1999-04-12 Cosmetic composition

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10107898A JPH11292729A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 化粧料の製造方法

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JP10107898A Pending JPH11292729A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 化粧料の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512216A (ja) * 2003-11-28 2007-05-17 上海家化朕合股▲フェン▼有限公司 耐紫外線ナノ複合材料を主材料とするモレキュラーシーブとその調合方法、およびその利用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512216A (ja) * 2003-11-28 2007-05-17 上海家化朕合股▲フェン▼有限公司 耐紫外線ナノ複合材料を主材料とするモレキュラーシーブとその調合方法、およびその利用方法

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