JP3544120B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚上でののびやなじみが良く、マッサージ効果に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マッサージ剤等の化粧料としては、ゼオライトを配合しその水和熱による温熱感を利用したものと、各種粉体を配合しスクラブ効果を利用したものなどがある。このような粉体物質は、沈降状態が長びくとケーキングを起こして再分散が難しくなるので、これらを含有する化粧料は、通常、増粘剤を用い系をゲル化させて粉体を均一に分散させる工夫がなされている。
しかし、このような系のゲル化は、皮膚上でののびやなじみを阻害し、特にボディ用として広い面積には適用しずらかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、皮膚上でののびやなじみが良く、広い範囲の体表面への適用が容易な化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、水と接触して発熱するゼオライト(活性化ゼオライト)と、特定の多価アルコール及び高分子化合物とを含有する二層型非水系化粧料が、使用時に振とうすることによりゼオライトを容易に均一分散でき、しかも、皮膚上でののびやなじみが良く、広い範囲にも容易に適用することができ、更にマッサージ効果に優れることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本発明は、(A)活性化ゼオライト 5〜40重量%、
(B)分子量1000以下の多価アルコール 5〜90重量%、及び
(C)次式
【化2】
(式中、Rは炭素数10〜30のアルキル基を示し、XとYはそれぞれ共重合体における各ユニットのモル%を示し、X=80.0〜99.9モル%、Y=0.1〜20.0モル%である)
で表わされるアクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体 0.01〜5重量%
を含有する二層分離型非水系化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる成分(A)の活性化(又は発熱性)ゼオライトとしては、特に制限されないが、入手容易性や経済性などの面から、次式:
【0007】
【化1】
MXO・Al2O3・ySiO2・zH2O
【0008】
(Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示し、x、y及びzは任意の数を示す)
で表わされるゼオライトA−3、ゼオライトA−4、ゼオライトA−5等の活性化ゼオライトが好ましい。また、イオン交換、中性化処理等の特殊処理ゼオライトも使用できる。
これらのゼオライトは、水和速度、使用感などの点から粒径が0.1〜200μm、特に1〜100μmが好ましい。
【0009】
このようなゼオライトは、常法により製造、精製、粉砕、焼成、分級して得られる。例えばヨーロッパ特許第187912号(特開昭61−204111号)記載の如く、ゼオライト原体を約300〜600℃で焼成・脱水を行った後、乾燥空気中で保存すると所望の活性のゼオライトが得られる。これらのゼオライトは、全組成中に5〜40重量%、更に10〜30重量%配合するのが、発熱量、伸びやすさの面から好ましい。
【0010】
本発明で用いる成分(B)の多価アルコールは、分子量が1000以下のものである。分子量が1000を超える多価アルコールは、融点が高いものが多く主成分としての使用には不適であるが、少量の配合を否定するものではない。
このような多価アルコールとしては、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、アミレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコールなどのアルキレングリコール類、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのジアルキレングリコール類、アルキレンを含むジアルキレングリコールの誘導体、グリセリンなどの脂肪族トリオール類、ポリグリセリン類、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール類、酸化エチレンと酸化プロピレンとの共重合体又は酸化エチレンと酸化プロピレンの共重合体のブチルモノエーテル類、ポリ酸化エチレン又はポリ酸化エチレン−酸化プロピレンのグリセロールアダクト、ポリ酸化プロピレンのグリセロールアダクトのようなC1〜C5のエーテルを含む酸化アルキレンなどを挙げることができる。
これらのうち、特にポリエチレングリコール(分子量200〜600)、ブチレングリコール、イソプレングリコール、グリセリンが使用感及び保湿性の点で好ましい。
【0011】
これらの多価アルコールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に5〜90重量%、更に10〜70重量%配合すると、のびがよくなり、使用感、感触面で好ましい。
【0012】
成分(C)の高分子化合物は、成分(B)の多価アルコールに可溶のものである。この成分の添加により、ゼオライト等の粉体の非水溶媒系での再分散性を向上させることができる。かかる高分子化合物としては、前記式の構造を有するアクリル酸・メタアクリル酸共重合体が用いられる。例えば、市販品としては、カーボポールETD−2020、ペムレンTR−1、ペムレンTR−2(以上、B.F.グッドリッチ社製)等が使用できる。
【0015】
成分(C)の高分子化合物は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜5重量%、特に0.1〜3重量%、更に0.1〜2重量%配合すると、ゼオライトの再分散性に優れた化粧料となるので好ましい。
なお、粉体としてのセルロースパウダーやナイロンパウダー等の多価アルコールに不溶の高分子化合物も、本発明の効果を阻害しない範囲で使用することができる。
【0016】
本発明の化粧料には、更に(D)固型塩をスクラブ剤として配合でき、これらの粒子によるスクラブ効果が得られる。かかる固型塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等が挙げられ、特に塩化ナトリウム、塩化カリウムが好ましい。また、これらの固型塩の粒径は、0.01〜3mm、特に0.1〜1.5mmが好ましい。
これらの固型塩は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜30重量%、特に1〜15重量%配合すると、良好なスクラブ感触が得られるので好ましい。
【0017】
本発明の化粧料には、前記成分のほか、化粧料の常用成分、例えば界面活性剤、油剤、潤滑剤、湿潤剤、防腐剤、殺菌剤、消炎剤、収斂剤、止血剤、鎮痛剤、ビタミン及びその誘導体、キレート剤、粘度調整剤、起泡剤、清涼剤、冷感剤、金属防錆剤、動植物エキス、色素、抗酸化剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
【0018】
本発明の化粧料は、常法により、上記成分を混合することにより製造され、静置時には粉体が液体媒体中で沈降して分離した2層分離型で、実質的に非水系である。実質的に非水系とは、化粧料中に水分が少量存在することを排除するものではなく、化粧料が外部の水と接触した場合に水和熱を発生することができればよい。
使用時には、振とうあるいは攪拌により混合する操作により、2層分離した状態から、粉体成分を再分散させて使用する。完全に再分散した場合の粘度は5000cp以下、特に500〜2000cpが好ましい。この範囲内では、特に皮膚上での伸びが良く、広範囲への適用ができる。
完全な再分散状態は、透明容器で振とうあるいは攪拌混合し、容器を倒立させて沈殿物が底部に残らないことにより確認できる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、水と接触させると、水和熱による温熱感が得られ、しかも粉体によるスクラブ効果が得られるので、マッサージ効果に優れる。また、使用時に振とうするとゼオライトを容易に均一分散でき、しかも皮膚上でののびやなじみが良く、体表面の広い範囲に容易に適用できる。化粧料として、ボディ用マッサージ剤、クレンジング剤、歯みがき剤、クリーム、ローション、軟膏等に適用でき、特にマッサージ剤として好適である。
【0020】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0021】
実施例1
(製造方法)
1.ゼオライトの脱気
ゼオライト(水分量5%以下、商品名ゼオラムA4粉末(トーソー社製))20重量部を2kg用ガラスジャケット付アジホモミクサで50rpm にて攪拌下、150℃のオイルバスで保温し、真空ポンプで60torr以下に保ち、2時間脱気した。
2.ペムレン相の調製
ポリエチレングリコール400を50.5重量部と、グリセリン5重量部、1,3−ブチレングリコール11重量部を混合し、室温でペムレンTR−1を0.5重量部、シリコン油3重量部からなる懸濁液を混合し、ディスパーで1500rpm で10分間攪拌した。この液を80℃まで加温し、30分間100rpm で攪拌しながら保温した。
3.混合、冷却
1.で脱気したゼオライトに2.で調製した液相を減圧を保持したまま加え、アジホモミクサで50〜100rpm で攪拌しながら混合した。ホモミクサによる攪拌(7000rpm )を10分間行い、40℃まで冷却した。
4.添加物
3.で調製したスラリーに香料、塩化ナトリウム(平均粒径0.5mm)、安定化剤、活性剤合計10重量部を加え、再度攪拌混合した。冷却して30〜25℃で調製終了とした。
本方法で製造した化粧料の粘度は25℃で1000cpであった。
(使用評価)
比較対照として市販のボディ用ジェル(洗い流しタイプ、粘度;80,000〜100,000cp)を用いて、本発明品と市販品の使用感をパネラー10人に使用させてボディへの塗りやすさ、のび、なじみについて評価し、以下の基準で示した。
○:10人中6人以上が良いと感じた。
△:10人中3〜5人が良いと感じた。
×:10人中2人以下が良いと感じた。
【0022】
【表1】
【0023】
この結果から本発明品が明らかに使用感が良好であることがわかる。
【0024】
実施例2
ペムレンTR−1 0.5%のかわりにペムレンTR−2 0.8%を添加して実施例1と同様に製造した。
【0025】
比較例1(高分子無添加)
ペムレンTR−1を添加せずに実施例1と同様に製造した。
【0026】
比較例2(多価アルコール不溶性高分子のみ添加)
ペムレンTR−1のかわりにポリスチレンスルホン酸ソーダ(重合度50)を添加して実施例1と同様に製造した。
【0027】
比較例1及び2と本発明品の再分散性を評価した。
【0028】
【表2】
【0029】
上記の結果から多価アルコールに可溶の高分子化合物を含有する本発明品が再分散性に優れていることがわかる。
Claims (4)
- 化粧料を撹拌混合して均一にしたときの25℃における粘度が5000cp以下である請求項1記載の化粧料。
- 更に、(D)固型塩を含有する請求項1又は2記載の化粧料。
- マッサージ剤である請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
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