JPH11292353A - 紙搬送装置 - Google Patents

紙搬送装置

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JPH11292353A
JPH11292353A JP10115900A JP11590098A JPH11292353A JP H11292353 A JPH11292353 A JP H11292353A JP 10115900 A JP10115900 A JP 10115900A JP 11590098 A JP11590098 A JP 11590098A JP H11292353 A JPH11292353 A JP H11292353A
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JP
Japan
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guide plate
pair
sheet
paper
lower guide
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JP10115900A
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English (en)
Inventor
Takashi Koshinuma
隆 越沼
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト部前で撓んだ用紙をレジストローラ
で搬送する時に、レジストローラの設定搬送方向に安定
して用紙が搬送される紙給紙装置を提供する。 【解決手段】 中間ローラ対1とレジストローラ対2と
の間の搬送路が下方に屈曲した紙給送装置において、中
間ローラ対1を、上ガイド板の上流域近傍5cに設置
し、下ガイド板の下流ガイド4aを、上ガイド板の上流
域5cの延長方向と鈍角で交わり、かつレジストローラ
2の共通接線方向2cの延長上に配置した。中間ローラ
対1から用紙3は上ガイド板5cに沿って送られ、下ガ
イド板4aで方向転換した後、レジストローラ2に当接
すると上ガイド板5から離れるように下方へ撓まされ、
その後、該用紙の撓みを維持しつつ無理な形態をとるこ
となく、かつ屈曲部5aに接触せずにレジストローラ対
2及び中間ローラ対1で搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの画像形成装置に使用される紙給
送装置に関し、特に、その搬送方向を斜め上方に設定し
たレジストローラを有し、このレジストローラ前で用紙
を撓ませて搬送するものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、給紙装置を使用する画像形成装
置は、給紙部からの搬送路より上方に位置するものが多
く、このような給紙装置では、作像条件に有利となるよ
うにレジストローラの搬送方向が斜め上方に向けて設定
される。上記紙給送装置の一例について図7をとって説
明する。
【0003】図7は、従来の紙給送装置のレジスト部の
構成を示し、このレジスト部は、中間ローラ1と、レジ
ストローラ2と、上記中間ローラ1から上記レジストロ
ーラ2まで用紙3を案内する下ガイド板4及び上ガイド
板5と、用紙の先端の通過を検知する用紙検知手段6
と、からなり、上ガイド板5は、下方への屈曲部5aを
有するため、中間ローラ1とレジストローラ2との間の
搬送路は屈曲している。
【0004】上記中間ローラ1は、用紙3を下ガイド板
4に沿ってレジストローラに送るが、ここで用紙3の搬
送方向をレジストローラの軸方向に垂直に規制するた
め、図に示すように、上記用紙3は、駆動を停止してい
るレジストローラ2のニップ部にその先端部を当接した
状態でさらに中間ローラ1で駆動され、上ガイド板5と
下ガイド板4との間で撓みを形成する。この撓みは、通
常、上ガイド板5に押しつけるように上方に凸状に形成
される。このようにして、上記用紙3は、その先端部が
レジストローラ2のニップ部に押圧されて、その全幅で
均等に挟まれ垂直に規制される。
【0005】上記のように、用紙3が上方へ撓むための
空間を確保し、かつ、用紙3を斜め上方へ案内する必要
のため搬送路が屈曲した従来の紙給送装置においては、
図に示すように、レジストローラ2前で撓まされた用紙
3は、通常、S字状の形態をとることになる。
【0006】なお、上記レジストローラ2は、駆動ロー
ラ2aと,従動ローラ2bとからなり、この従動ローラ
2bは、その堅牢性確保のため重量があり、この従動ロ
ーラ2bを駆動ローラ2aに押しつけるための加圧手段
の負担を減らすため、駆動ローラ2aの上側に配置され
ている。したがって用紙3は、その下面側を駆動され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、用紙3が上記レジストローラ2前でS字状の形態を
とる従来の紙給送装置では、以下の不具合あった。
【0008】上記用紙の撓みは、上ガイド板5に対して
押しつけるように形成されるため、この用紙3は、その
後、上記屈曲部5aに擦り付けるように送られるため、
上記用紙3に擦り傷が付くことがあった。特に、表面に
特殊コーティングされたOHPなどでは、上記擦り傷を
防止するために上ガイド板5にマイラ等を貼り付けなけ
ればならなかった。
【0009】また、上記用紙3の撓みの形成において、
上記レジストローラ2の近傍に設けられた用紙検知手段
6で用紙3の先端部を検知し、この検知時から撓みの形
成が完了するまでの所定時間後に上記中間ローラ1の駆
動を停止するように制御される紙給送装置においては、
搬送路が屈曲していることなどから、搬送される用紙3
の先端の搬送方向が定まりにくくこの先端部が暴れる結
果、検知タイミングにばらつきが出やすい。このため、
中間ローラ1の停止タイミングにもばらつきが出てしま
い撓み形成の不良を生じることがあった。
【0010】また、給紙部からレジストローラ2までの
搬送安定性を確保するため、レジストローラ2の近くに
中間ローラ1を設置する紙給紙装置においては、中間ロ
ーラ1とレジストローラ2との距離が短いため、撓みに
よる曲がりがきつくなり用紙3は無理な形態をとる。こ
のため、用紙3が、レジストローラ2のローラ対の共通
接線方向に対してまっ直ぐに送り込まれず、この結果、
上記レジストローラ2で設定された所定の搬送方向に用
紙3が送られないという不具合があった。
【0011】また、上記撓み形成に必要な空間を含め、
用紙3の搬送路内には、紙の腰の強さに応じた適切な広
さが必要である。例えば、厚手の用紙3では、撓む際に
無理な形態とならないよう広目の撓み空間が必要であ
り、逆に薄手の用紙3では、搬送路が広過ぎると搬送方
向が安定せず、紙詰まりなどの原因となっていた。
【0012】また、上記レジストローラ2のうち、駆動
ローラ2aが下側に位置し用紙3の下面を駆動する従来
の紙給送装置においては、両面複写を行う場合、既に片
面にトナー像を転写された用紙3が再搬送されるが、こ
のとき、下面にはオイルを含むトナー像を有するため、
駆動ローラ2aがスリップするという不具合があった。
【0013】そこで、本発明の目的は、撓んだ用紙の駆
動搬送時に上ガイド板により用紙が傷付かず、かつ、用
紙が無理な形態をとることでレジストローラの搬送安定
性が悪化するのを防止し、また、用紙の腰の違いに応じ
た適切な搬送空間及び撓み空間を確保可能であり、さら
に、用紙のトナー像を有する面が駆動されることで起こ
るレジストローラのスリップを防止することができる紙
給送装置を提供することにある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達成する本
発明の紙給送装置は、用紙を中継搬送する中間ローラ対
と、該中間ローラ対で送られた用紙を作像系プロセスと
同期をとって駆動搬送するレジストローラ対と、上記中
間ローラ対から上記レジストローラ対まで上記用紙を案
内する上ガイド板及び下ガイド板と、を有し、上記上ガ
イド板が下方に突出する屈曲部を有し、上記中間ローラ
対と上記レジストローラ対との間の搬送路が下方に屈曲
した紙給送装置において、上記中間ローラ対を、上記上
ガイド板の上流域近傍に設置し、上記下ガイド板を、上
記上ガイド板の上流域の延長方向と鈍角で交わるように
配置し、上記中間ローラ対の駆動により、上記用紙が、
上記上ガイド板に沿って送られ、上記下ガイド板にその
先端部で衝突し方向転換されて該下ガイド板に沿って進
んだ後、上記先端部で上記レジストローラ対に当接して
上記上ガイド板から離れるように下方へ撓まされ、その
後、該用紙の撓みを維持しつつ上記レジストローラ対及
び上記中間ローラ対の駆動により搬送されることを特徴
としている。
【0015】また、上記レジストローラ対の上流近傍
に、上記下ガイド板に対しその検知方向を直角又は法線
方向に向けて配置された用紙検知手段を有し、該用紙検
知手段により上記下ガイド板上を通過する用紙の先端部
が検知され、上記中間ローラ対の駆動を、該検知時から
上記撓み形成までの所定時間の経過後に一時停止するこ
とがも望ましい。
【0016】また、上記下ガイド板が、該下ガイド板の
下流側の延長方向と、上記レジストローラ対の共通接線
方向とが一致するように配置されたことが望ましく、さ
らに、上記下ガイド板が、用紙の搬送路内へ移動自在な
リブと、該リブを上記搬送路内へ保持するバネ手段と、
を有し、上記用紙の撓みの形成により上記リブが、下ガ
イド板の下方へ移動可能とすることもできる。また、上
記レジストローラ対のうち、上記用紙の未転写面側に接
するローラが、駆動ローラであることをが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の紙給送装置の実施
例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実
施例である紙給送装置の概略構成を示す図である。この
紙給送装置は、中間ローラ対1と、レジストローラ2対
と、用紙3を収容する給紙部14と、下ガイド板4及び
上ガイド板5を含めた複数のガイド板と、用紙検知手段
である検知センサ6と、からなる。
【0018】上記給紙装置は、画像形成装置の本体内に
おいて作像装置より下方に配置され、図に示すように、
作像装置の一部である転写ユニット7が、斜め上方に位
置する。上記レジストローラ対2は、上記転写ユニット
7の所定位置に用紙3を送り込むために、その共通接線
方向2cが斜め上方に向けられて設置される。このレジ
ストローラ対2のうち、上側が駆動ローラ2aであり、
下側が従動ローラ2bである。
【0019】上記紙給送装置において、給紙ガイド板9
と、中継ガイド板10と、下ガイド板4と、上ガイド板
5とからなる上記複数のガイド板は、用紙3の搬送路を
構成し、中間ローラ対1からレジストローラ対2までの
間は、下ガイド板4及び上ガイド板5により所定の搬送
空間が形成されている。
【0020】図に示すように、上記上ガイド板5は、そ
の中央から少しレジストローラ対2よりの位置に下方へ
の屈曲部5aを有し、この屈曲部5aを挟んでレジスト
ローラ対2側に伸びる下流域5bと、中間ローラ対1側
に伸びる上流域5cと、を有する。また、上記下ガイド
板4は、2つのガイド部材、すなわち下流側に位置する
下流ガイド4aと、上流側に位置する上流ガイド4bと
で構成され、上記下流ガイド4aは、その表面の延長方
向が上記レジストローラ対2の共通接線方向2cと一致
させ、かつ、上記上ガイド板5の上流域5cの延長方向
と鈍角αで交わる位置(以下、この「交差位置」と称す
る)に設置される。
【0021】また、上記中間ローラ対1は、給紙ローラ
対8とレジストローラ対2と間の中央付近で、そのニッ
プ部が、上記上ガイド板5の上流域5cの下面近傍に位
置し、かつその共通接線方向をほぼ水平にして設置され
る。
【0022】図に示すように、下ガイド板4と上ガイド
板5とで形成される搬送空間は、レジストローラ対2か
ら上流方向に向けて次第に上下に広がり、この搬送空間
は、後に詳述するが、ここに搬送された用紙3が下方に
凸状で撓むための撓み空間となるものである。
【0023】また、レジストローラ対2の近傍で、かつ
上ガイド板5の下流域5bの上方には、用紙3の先端を
検知するための検知センサ6がある。この検知センサ6
は、その検知方向6aが下ガイド板4の下流ガイド4a
に対し垂直であり、かつ、交差位置より下流域で用紙3
を検知するように設置される。
【0024】また、上記給紙部14は、給紙コロ11
と、給紙ローラ対8と、用紙を収容する給紙トレイ12
と、給紙ガイド板9などで構成される。本実施例の紙給
送装置における上記給紙部14から上記レジストローラ
対2までの用紙3の搬送において、まず、給紙トレイ1
2に収容された用紙3は、上記給紙コロ11及び給紙ロ
ーラ対8の回転駆動により一枚毎送り出されると、その
先端部を中間ローラ対1に挟まれこの中間ローラ対1の
駆動によりレジストローラ対2へと送られる。図に示す
ように、上記中間ローラ対1はその設置位置から、用紙
3を上ガイド板5の上流域5cの下面に沿わせるように
送り出す。このように上ガイド板5に沿って送られる用
紙3の先端部は、屈曲部5aでこの上ガイド板5から離
れると、そのまま上流域5cの延長方向に進行し、下ガ
イド板4の下流ガイド4aに交差位置付近で衝突し、こ
こで斜め上方に方向転換を強いられる。
【0025】そして、上記用紙3の先端部が、駆動を停
止状態に維持されているレジストローラ対2のニップ部
に当接した後、上記中間ローラ対1は、さらに搬送を続
け、上記用紙3に下方への所定の撓みを形成してから、
その駆動を停止する。この撓みの形成によって、用紙3
の先端部は、その全幅でレジストローラ対2の軸方向に
対して均等に挟まれ、この軸方向に対して搬送方向が垂
直に規制される。
【0026】上記用紙3の撓みの形成において、上記中
間ローラ対1は、用紙3の先端部がレジストローラ対2
に当接した後、この用紙3に所定の撓みができるまでの
所要時間を含めて、上記検知センサ6が上記用紙3を検
知した時から所定時間後にその駆動を停止するように制
御されるものである。
【0027】このように、上記検知センサ6は、上記撓
み形成の制御において中間ローラの停止タイミングを決
める1つの要素であり、また、下流ガイド4aのレジス
トローラ近傍を検知領域とするものである。一方、本実
施例の紙給送装置では、用紙3は、下流ガイド4aによ
り方向転換された後、この下流ガイド4aに押し付けて
沿わせるよう搬送されるので、その先端部の暴れが抑制
される効果もある。
【0028】したがって、上記検知センサ6による用紙
3の検知において、上記用紙3の先端部の暴れにより検
知のタイミングに、ばらつきが生じなく、このため、中
間ローラ対1の停止タイミングのずれによる撓み形成の
不良が防止される。もっとも、仮に用紙3が上記下流ガ
イド4aと多少離れて搬送されることがあっても、その
検知方向6aが搬送方向と垂直に設定されているので、
上記検知タイミングのばらつきは最小限に抑えられる。
【0029】なお、本実施例で使用している上記下流ガ
イド4aは、搬送方向に沿って直線形状のものである。
これに対して、例えば、下ガイド板が多少の曲がりを有
するものを使用する場合は、その法線方向で検知するよ
うに上記検知センサ6を設置すれば良い。
【0030】図2は、上記用紙3が、中間ローラ対1と
レジストローラ対2との間で撓んだ状態を示している。
この図に示すように、下方へ緩やかな撓みを形成した用
紙3は、上ガイド板5からは完全に離れている。また、
この撓みにより用紙3の先端付近は、下流ガイド4aに
押しつけられ、この下流ガイド4aと平行になる。しか
もこの下流ガイド4aは、レジストローラ対2の搬送方
向、すなわちその共通接線方向と一致する。すなわち、
用紙3は、S字状の無理な形態をとらず下方に自然に無
理なく撓むことができるとともに、その先端方向がレジ
ストローラ対2で設定された搬送方向に向けられるた
め、このレジストローラ対2で設定した所定の搬送方向
に確実に搬送が可能となる。
【0031】図3は、レジストローラ対2及び中間ロー
ラ対1が、その駆動により上記撓んだ用紙3を転写ユニ
ット7へ搬送している状態を示す図である。上記レジス
トローラ対2前で撓まされた用紙3は、転写ユニット7
上のトナー画像とその先端位置を合わせるため、この転
写ユニット7の駆動を含めた作像系プロセスと同期をと
って、レジストローラ対2と中間ローラ対1との両方の
駆動により搬送される。
【0032】本実施例の紙給送装置において、中間ロー
ラ対1は、レジストローラ対2の駆動と同時にかつ等速
で上記撓んだ用紙3を駆動搬送する。したがって、この
用紙3は、上記所定の撓みを維持された状態で搬送され
る。これにより、搬送中の用紙3が上ガイド板5と接触
することはなく、特に上ガイド板5の屈曲部5aで用紙
3に擦り傷が付くことはない。
【0033】また、図3に示すように、上記搬送中の用
紙3は、レジストローラ対2を変極点として緩いS字を
描いて搬送される。これは、上記したように転写ユニッ
ト7へ向けて斜め上方に搬送方向を設定したレジストロ
ーラ対2に対して、下流ガイド4aが、その延長方向を
上記レジストローラ対2の搬送方向と一致させたためで
ある。このように作像装置が搬送路より上方に位置する
紙給送装置においても、用紙3がレジストローラ対2で
設定された搬送方向に素直に入ることができ、このレジ
ストローラ対2での搬送安定性が確保される。
【0034】また、上記したようにレジストローラ対2
は、駆動ローラ2aを上側に有する構成である。したが
って、図に示すように、この駆動ローラ2aは、用紙3
の未転写面側、すなわちこの搬送先である転写ユニット
7でトナー像が転写されることとなる面を駆動する。こ
のように、上側に駆動ローラ2aを配置し用紙3の未転
写面を駆動する紙給送装置では、用紙3を両面複写する
場合において既に片側が複写済みである用紙3が再搬送
されるとき、既に転写されたトナーとともにオイルを含
む用紙面が駆動されて用紙3と駆動ローラ2aとがスリ
ップし、用紙3の画像転写位置がずれるという不具合は
なくなる。
【0035】なお、上記のように駆動ローラ2aを上側
に配置する場合、従動ローラ2bは、不図示の加圧スプ
リングなどにより駆動ローラ2aに対して下側から十分
に加圧するように設置し、この駆動ローラ2aと上記従
動ローラ2bとの間で用紙3の先端位置を規制するため
の密着性を確保する必要がある。
【0036】つぎに、図4から図6をとって、本発明の
紙給送装置の第2実施例について説明する。まず、図4
は、第2実施例の紙給送装置の概略構成を示している。
この図に示すように、この紙給送装置の構成の概略は、
上記第1実施例の紙給送装置とほぼ同様であるが、さら
に本実施例では、下ガイド板4の上流ガイド4bの位置
にリブ13を有する構成である。
【0037】上記リブ13は、上部に鈍角を構成する2
つの斜面を有し、支持軸13aにより回動自在に支持さ
れたものである。また、このリブ13には、バネ手段1
3bが内設されており、図に示すように、上記リブ13
に何の負荷もかかっていないときは、上記バネ手段13
bにより、下流ガイド4aから上記リブ13の一部を搬
送路内へ所定量だけ凸出させた状態に保持される。
【0038】図5に、上記リブ13の詳細構成を示す。
このリブ13は、用紙幅に対応した長尺状のフレーム1
3cに複数の板状の突部13dを設けて構成され、この
両側端には支持軸13aが挿通され、この支持軸13a
により画像形成装置本体内に固定される。このようにし
て、リブ13全体が、上記支持軸13aを中心として回
動自在である。また、上記支持軸13aには上記バネ手
段13bとして、例えば図に示すように、つる巻きバネ
が設けられ、上記フレーム13cを上方に押し上げるよ
うに付勢し、この付勢力とリブ13の自重とが釣り合
い、このリブ13を所定の姿勢に維持可能としている。
【0039】図4に示すように、上記リブ13を設ける
ことで、上ガイド板5の上流域5cと、リブ13との間
の搬送空間は、上記第1実施例の場合より狭まることに
なる。このため、ここを通過する用紙3は、その先端部
の搬送方向が定まりやすく、この結果、用紙3の安定し
た搬送が可能となる。特に、薄手の用紙3は腰がないた
め、中間ローラ対1を通過した後、下流ガイド4aに到
達する前にその先端部が下を向いて丸まり紙詰まりを起
こすこともあが、本実施例の場合は、このような薄手の
用紙3であっても上記リブ13により、その先端部を支
えながら確実に下流ガイド4aまで送ることが可能とな
る。
【0040】また、上記リブ13は、用紙3が所定の撓
みを形成するとき、その用紙3の腰の強さに応じた撓み
空間を確保するものである。図6は、用紙3の撓み形成
おける上記リブ13の作用を示す図である。(a)は、
用紙3が厚紙、又は中厚紙であるときの上記リブ13の
姿勢変化を示し、(b)では、用紙3が薄紙であるとき
の上記リブ13の姿勢変化を示している。
【0041】(a)で示すように、厚紙など腰の強い用
紙3の撓み形成においては、中間ローラ対1の搬送押圧
力で生じた用紙3の撓みは、上記バネ手段13bの付勢
力に逆らって上記リブ13を押し下げ、このリブ13を
反時計方向に回転させる。このように、リブ13が下流
ガイド4aの下方に移動することで用紙3の撓み空間
は、十分に確保され、図に示すように自然な形態で撓む
ことが可能となる。
【0042】(b)に示すように、薄紙など腰の弱い用
紙3の撓み形成においては、上記厚手の用紙3と同様
に、上記リブ13は用紙3の撓み形成により回転はする
が、上記厚手の用紙3と比べて、リブ13を押し下げる
力が弱いためリブ13の回転移動量は少なくなる。した
がって、比較的腰の弱い用紙3にとって広過ぎず適切な
撓み空間が確保される。このように撓み空間を必要最低
限に抑え、用紙3が下方に弛みすぎて不安定な形態とな
らないよう上記リブ13が用紙3を上方へ持ち上げ、か
つ、この用紙3の先端部が、レジストローラ対2にしっ
かりと挟み込まれるための押圧力を確保している。y
なお、本実施例のリブ13は、下ガイド板4の上流ガイ
ド4bに付設されたものであるが、このように別個の構
成として付加するまでもなく、上記下ガイドの上流ガイ
ド4b自体を移動自在、又は回動自在とした構成でも良
く、また、用紙3に対する付勢手段として、上記下流ガ
イドなどのガイド部材自体の弾性を利用するものとして
も良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本発明の紙給送装置によれば、上ガイド板に沿って送ら
れた用紙が、下ガイド板で斜め上方へ方向転換され、そ
の先端部で上記レジストローラ対に当接した後、下方へ
自然な形態で撓み、その後、該用紙の撓みを維持しつつ
中間ローラ対及びレジストローラ対の同時駆動で搬送さ
れるので、上記上ガイド板の屈曲部で用紙が傷付くこと
がない。
【0044】また、上記レジストローラ対の上流近傍に
上記下ガイド板に対し直角又は法線方向に向けて配置さ
れた用紙検知手段を有する構成によれば、その検知タイ
ミングが、ばらつかずに安定するので、これに伴い、中
間ローラ対の駆動停止のタイミングのずれで生じていた
用紙の撓み不良が無くなる。
【0045】また、上記下ガイド板の下流ガイドの延長
方向と、上記レジストローラ対の共通接線方向とが一致
するように配置された構成によれば、上記レジストロー
ラ対の搬送方向が斜め上方に向けて設定されても、用紙
は、上記レジストローラ対の搬送方向に真っ直ぐ入るこ
とができるので、該レジストローラ対により所定の搬送
方向に確実に搬送することが可能となり、搬送安定性が
得られる。
【0046】また、上記下ガイド板が、用紙の搬送路内
へ移動自在なリブと、該リブを上記搬送路内へ保持する
バネ手段と、を有する構成によれば、用紙の搬送におい
ては搬送空間が狭まりので、用紙の搬送方向が安定し紙
詰まりが防止され、また、撓みの形成においては用紙が
上記リブを下方へ押し下げることができるので、用紙の
腰の違いに応じた適切な撓み空間を確保することができ
る。
【0047】また、上記レジストローラ対が、その上側
に駆動ローラを有する構成によれば、該駆動ローラが常
に用紙の未転写面側を駆動するので、複写済みの面を駆
動してスリップするという不具合がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の紙給送装置の全体構
成を示す図である。
【図2】第1実施例の紙給送装置で用紙が撓みを形成し
た状態を示す図である。
【図3】第1実施例の紙給送装置で上記撓み形成した用
紙が搬送されるときの状態を示す図である。
【図4】本発明に係る第2実施例の紙給送装置の全体構
成を示す図である。
【図5】第2実施例で下ガイド板に設けられたリブの詳
細構成を示す斜視図である。
【図6】第2実施例の紙給送装置について、用紙の撓み
形成時における上記リブの作用を示す図であり、(a)
は、厚手の用紙である場合を示し、(b)は、薄手の用
紙である場合を示す。
【符号の説明】
1 中間ローラ対 2 レジストローラ対 2a 駆動ローラ 2c レジストローラの共通接線方向 3 用紙 4 下ガイド板 4b 下ガイド板の下流側(下ガイド板の下流ガイ
ド) 5 上ガイド板 5a 上ガイド板の屈曲部 5c 上ガイド板の上流域 α 鈍角 6 用紙検知手段(検知センサ) 6a 検知方向 13 リブ 13b バネ手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の紙給送装置の全体構
成を示す図である。
【図2】第1実施例の紙給送装置で用紙が撓みを形成し
た状態を示す図である。
【図3】第1実施例の紙給送装置で上記撓み形成した用
紙が搬送されるときの状態を示す図である。
【図4】本発明に係る第2実施例の紙給送装置の全体構
成を示す図である。
【図5】第2実施例で下ガイド板に設けられたリブの詳
細構成を示す斜視図である。
【図6】第2実施例の紙給送装置について、用紙の撓み
形成時における上記リブの作用を示す図であり、(a)
は、厚手の用紙である場合を示し、(b)は、薄手の用
紙である場合を示す。
【図7】従来の紙給送装置のレジスト部の構成を示す図
である。
【符号の説明】 1 中間ローラ対 2 レジストローラ対 2a 駆動ローラ 2c レジストローラの共通接線方向 3 用紙 4 下ガイド板 4b 下ガイド板の下流側(下ガイド板の下流ガイ
ド) 5 上ガイド板 5a 上ガイド板の屈曲部 5c 上ガイド板の上流域 α 鈍角 6 用紙検知手段(検知センサ) 6a 検知方向 13 リブ 13b バネ手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を中継搬送する中間ローラ対と、該
    中間ローラ対で送られた用紙を作像系プロセスと同期を
    とって駆動搬送するレジストローラ対と、上記中間ロー
    ラ対から上記レジストローラ対まで上記用紙を案内する
    上ガイド板及び下ガイド板と、を有し、上記上ガイド板
    が下方に突出する屈曲部を有し、上記中間ローラ対と上
    記レジストローラ対との間の搬送路が下方に屈曲した紙
    給送装置において、 上記中間ローラ対を、上記上ガイド板の上流域近傍に設
    置し、上記下ガイド板を、上記上ガイド板の上流域の延
    長方向と鈍角で交わるように配置し、上記中間ローラ対
    の駆動により、上記用紙が、上記上ガイド板に沿って送
    られ、上記下ガイド板にその先端部で衝突し方向転換さ
    れ該下ガイド板に沿って進んだ後、上記先端部で上記レ
    ジストローラ対に当接して上記上ガイド板から離れるよ
    うに下方へ撓まされ、その後、該用紙の撓みを維持しつ
    つ上記レジストローラ対及び上記中間ローラ対の駆動に
    より搬送されることを特徴とする紙給送装置。
  2. 【請求項2】 上記レジストローラ対の上流近傍に、上
    記下ガイド板に対しその検知方向を直角又は法線方向に
    向けて配置された用紙検知手段を有し、該用紙検知手段
    により上記下ガイド板上を通過する用紙の先端部が検知
    され、上記中間ローラ対の駆動を、該検知時から上記撓
    み形成までの所定時間の経過後に一時停止することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記下ガイド板が、該下ガイド板の下流
    側の延長方向と、上記レジストローラ対の共通接線方向
    とが一致するように配置されたことを特徴とする請求項
    1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記下ガイド板が、用紙の搬送路内へ移
    動自在なリブと、該リブを上記搬送路内へ保持するバネ
    手段と、を有し、上記用紙の撓みの形成により上記リブ
    が、下ガイド板の下方へ移動可能としたことを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記レジストローラ対のうち、上記用紙
    の未転写面側に接するローラが、駆動ローラであること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形
    成装置。
JP10115900A 1998-04-13 1998-04-13 紙搬送装置 Pending JPH11292353A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010159098A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Riso Kagaku Corp 印刷装置の給紙機構
US8699072B2 (en) 2011-03-30 2014-04-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2018002461A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 キヤノン株式会社 シート搬送装置及び画像形成装置

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