JPH0622674Y2

JPH0622674Y2 - 用紙搬送装置

Info

Publication number: JPH0622674Y2
Application number: JP1987104585U
Authority: JP
Inventors: 匡二亀井
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1987-07-09
Filing date: 1987-07-09
Publication date: 1994-06-15
Anticipated expiration: 2002-07-09
Also published as: JPS649936U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は複写機等における用紙搬送装置に関し、更に詳
しくいえば、用紙を給送する給紙部と感光体上のトナー
像を用紙に転写する転写部との中間に位置し、給紙部よ
り給送された用紙の姿勢を矯正すると共に、給紙時期を
制御しながら転写部へ用紙を搬送する用紙搬送装置に関
する。

従来の技術ゼログラフィーの原理を利用した一般的な複写機におい
ては、一様に帯電した感光体表面を露光して静電潜像を
形成し、この静電潜像を現像して得られるトナー像を用
紙等の転写材に転写した後に定着してコピーを得てい
る。

一般的な転写材である用紙の供給装置としては、用紙を
予め定型サイズに切断し用紙カセットあるいは用紙トレ
イに積層して載置しておき、これを一枚づつ順に送出す
る装置、及びロール状の紙を使用し、トナー像の転写の
後にロール紙を所望のサイズに切断する装置が用いられ
ている。

これらの給紙装置により給送された用紙は、用紙搬送装
置に送られ、姿勢が矯正されると共に給紙時期が制御さ
れながら搬送され、転写装置へ供給される。転写装置で
はコピー原稿に応じたトナー像が用紙上に転写され、定
着手段により用紙上に定着された後、排出トレイ上に排
出されるようになっている。

従来の給紙装置と転写装置との中間に位置し、給紙装置
により給送された用紙の姿勢の矯正を行い、所定のタイ
ミングで転写装置へ供給する用紙搬送装置の概略を説明
することにする。

給紙装置により給送された用紙は、筐体に取付けられた
上下一対の用紙案内部材により形成された用紙搬送経路
内を、筐体に取付けられた支承部材に支承された駆動ロ
ールとこの駆動ロールに当接するように設けられたピン
チロールにより搬送される。用紙搬送経路の入口付近に
は、筐体に取付けられた用紙検知センサが設けられてお
り、用紙の通過や紙詰り等を検知するようになってい
る。

また、用紙搬送経路内には、筐体に取付けられたソレノ
イドにより駆動されるゲートの一端部が突出しており、
用紙の斜め送りの補正や、転写装置への用紙の供給時期
が制御されるようになっている。

制御装置からの給紙命令によりゲートが開かれると、用
紙は筐体に取付けられた支承部材に支承された駆動ロー
ルとこの駆動ロールに当接するように設けられたピンチ
ロールにより搬送され、転写装置へ供給されるようにな
っている。

考案が解決しようとする問題点このように従来の用紙搬送装置においては、用紙搬送装
置を構成する各部品がそれぞれ独立して筐体に取付けら
れており、各々の部品の取付け精度に限界があるため、
用紙の姿勢の補正が適切に行なわれずに用紙を斜めに送
ったり、駆動ロールとピンチロールとの当接圧が適切で
なく用紙が搬送されなかったり、紙詰りを起こしたり、
及び用紙検知センサの取付け位置不良による誤検知の原
因になったりする等の問題があった。

また、製造時に組立てが難しく、工数が多いという問題
もあった。

本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、簡単な構成で上述した問題点を
解決するようにした用紙搬送装置を提供することであ
る。

問題点を解決するための手段本考案によると、用紙を給送する給紙部と、感光体上の
トナー像を用紙に転写する転写部との中間に位置に、給
紙部より給送された用紙の姿勢を矯正すると共に、給紙
時期を制御しながら転写部へ用紙を搬送する用紙搬送装
置において、筐体に取付けられたユニットベースと、該
ユニットベースに取付けられ用紙の下面を案内する下側
用紙案内部材と、上記ユニットベースに設けられ用紙の
下面に当接して用紙を搬送する駆動ロールと、上記ユニ
ットベースに対して回動可能に設けられ用紙の上面を案
内する上側用紙案内部材と、該上側用紙内部材に設けら
れ上記駆動ロールに従動するピンチロールと、上記下側
用紙案内部材に設けられ用紙の姿勢を矯正すると共に転
写部への給紙時期を調節するゲートとを一体にユニット
化してなり、上記上側用紙案内部材はその端部に立曲部
を有し、該立曲部が上記下側用紙案内部材に当接するこ
とにより上記上側用紙案内部材と上記下側用紙案内部材
の間隔が確保されることを特徴とする用紙搬送装置が提
供される。

作用本考案の用紙搬送装置は、用紙搬送装置を構成する各部
品をユニットベース上に設け、１つの独立したユニット
として構成し、筐体に取付けるようにしたので、各構成
部品を一つ一つ筐体に取付ける必要がなく、組立てが簡
単で工数が少ないと共に取付け精度の良い組立てを行う
ことができる。これにより組立て効率が向上できると共
に、取付精度不良による給紙ミスや紙詰り等を減少させ
ることができる。一般に、給紙部と転写部との間に配置
して使用する用紙搬送装置においては、用紙搬送装置を
筐体に取付けるに際して、正確な寸法精度が要求され
る。本考案によると、各部品が一体にユニット化されて
いるので、ゲート等の位置調整が極めて容易になる。具
体的には次の通りである。

用紙の姿勢を整えるゲートは、転写ドラムの軸に対して
正確に平行であることが要求される。ところが、組み立
て時のばらつきや部品の仕上がり寸法のばらつき等によ
り、時としてこの平行度が狂い、用紙への画像転写が正
常に行われず像が傾いたりすることがある。この場合、
ゲートを微調整し転写ドラムの軸に平行になるよう修正
することになるが、ゲートの角度を調整した際はその上
流側のロール（駆動ロール３８及びピンチロール６０）
もゲートと平行になるよう調整されるのが望ましい。そ
の理由は、ゲートとロールの協働作用によって用紙の姿
勢を矯正することより、ゲートとロール間の距離の用紙
幅方向におけるばらつきが用紙斜行の補正力の差となり
得るからである。

本考案の用紙搬送装置においては、ゲートがロール等と
一体的にユニット化されているので、ゲート及びロール
の位置関係（平行度）が狂うことがなく、ゲートを転写
ドラムの軸に対して容易に調整することが可能になるの
である。

実施例以下本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明す
ることにする。

第１図は本考案の一実施例を示す図である。１０は付勢
手段１０ａにより上方に付勢される底板１０ｂ上に積層
して載置された用紙１２を内部に収納し、筐体１４に着
脱自在に装着できる用紙カセットである。１６は付勢手
段１６ａにより付勢される底板１６ｂ上に積層して載置
された用紙１２を内部に収納し、筐体内部に設けられた
用紙トレイである。用紙カセット１０及び用紙トレイ１
６内に積層して載置された用紙１２の最上層の用紙に
は、給紙ロール１８及び２０が当接しており、給紙ロー
ル１８及び２０が回転駆動され、用紙が一枚づつ送出さ
れる。

２２は用紙案内部材２２ａ、２２ｂ、及び用紙を搬送す
る一対の互いに当接する用紙搬送ロール２２ｃにより構
成される用紙送り手段であり、用紙トレイ１６から送出
された用紙を先へ搬送する。２３は用紙案内部材であ
り、筐体１４に取付けられている。用紙カセット１０、
用紙トレイ１６、用紙送り手段２２、及び用紙案内部材
２３により給紙装置が形成されている。

２４は感光体、２６は転写・剥離コロトロンであり、コ
ロトロン２６により転写装置が形成されている。

給紙装置と転写装置との中間部には用紙搬送装置が設け
られており、その構成は以下のようになっている。

すなわち、２８は用紙の下面を案内する下側用紙案内部
材であり、ユニットベース３０に取付けられている。３
２は用紙の上面を案内する上側用紙案内部材であり、ユ
ニットベース３０に取付けられた支持部材３４に軸３６
により回動自在に取付けられている。上側用紙案内部材
３２の側端部には、上側用紙案内部材３２と一体的に下
向きに立上がった立曲部３２ａが形成されており、この
立曲部３２ａにより、下側用紙案内部材３０と上側用紙
案内部材３２とで形成される用紙搬送経路の間隔が確保
されている。

３８、４０はユニットベース３０に取付けられた一対の
支承部材４２、４４に軸４６、４８によりそれぞれ支承
され、図示しない駆動手段により駆動される駆動ロール
である。

上側用紙案内部材３２には支持部材５０が固着されてお
り、支持部材５０の両端部近傍にはその中央部に凸部５
２ａ、５４ａを有する支承部材５２、５４の一端部が軸
５６、５８によりそれぞれ回動自在に取付けられてい
る。支承部材５２、５４の他端部にはピンチロール６
０、６２が軸６４、６６により駆動ロール３８、４０に
それぞれ当接するように回動自在に支承されている。支
持部材５０の上面には板バネ６８の中央部が固定具７０
により固着され、板バネ６８の両端部はそれぞれピンチ
ロール６０、６２を支承した支承部材５２、５４の中央
部に形成された凸部５２ａ、５４ａに当接し、下方へ軽
く付勢するようになっている。

７４は下側用紙案内部材２８の下面に固着された支承部
材７６に軸７８により回動自在に取付けられたゲートで
あり、その一端部はユニットベース３０に固着されたソ
レノイド８０により駆動され、他端部が下側用紙案内部
材３０と上側用紙案内部材３２とで形成される用紙搬送
経路内に突出し、用紙の斜め送りを補正したり、転写部
への用紙の供給の制御が行なわれるようになっている。

８２はアクチュエータ８２ａを用紙搬送経路内に突出
し、用紙の通過や紙詰り等を検知するセンサである。

ユニットベース３０上に形成された用紙搬送装置は、筐
体１４の取付け部１４ａに複数のボルト８４により取付
けることができるようになっている。

然して、用紙カセット１０又は用紙トレイ１６に載置さ
れた用紙１２が給紙ロール１８又は２０により送出され
（用紙トレイ１６の場合は次に用紙送り手段２２により
先へ送られ）、センサ８２に検知される。次に、駆動ロ
ール３８が駆動され、駆動ロール３８及びピンチロール
６０の当接面に軽く挾持されながら用紙は先へ送られ
る。用紙の先端部がゲート７４に達すると、ゲート７４
は初め閉じられており、用紙が斜めに送られてきた場合
には、ゲート７４にならって用紙の姿勢が矯正されると
共に供給待ちの状態となる。この間、駆動ロール３８は
軽く用紙を先へ送るように付勢しながら空回りしてい
る。

その後、図示しない制御回路から転写部への用紙の搬送
命令が出力されると、ソレノイド８０が駆動されゲート
７４が軸７８を中心に反時計方向に回転して開き、用紙
がさらに先へ送られる。さらに駆動ロール４０が駆動さ
れ、駆動ロール４０及びピンチロール６２の当接面に挾
持されながら搬送され、転写装置へ供給されるようにな
っている。

考案の効果本考案の用紙搬送装置は、以上詳述したように構成した
ので、各構成部品を一つ一つ筐体に取付ける必要がな
く、組立てが簡単で組立工数が少なくなると共に取付け
精度の良い組立てを行うことができる。これにより組立
て効率を高めると共に、取付け精度不良による給紙ミス
や紙詰り等を減少させることができるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す用紙搬送装置及びその
周辺装置の断面構成図である。１０…用紙カセット、１２…用紙、１６…用紙トレイ、１８、２０…給紙ロール、２８…下側用紙案内部材、３０…ユニットベース、３２…上側用紙案内部材、３８、４０…駆動ロール、６０、６２…ピンチロール、７４…ゲート、８０…ソレノイド、８２…センサ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】用紙を給送する給紙部と、感光体上のトナ
ー像を用紙に転写する転写部との中間に位置し、給紙部
より給送された用紙の姿勢を矯正すると共に、給紙時期
を制御しながら転写部へ用紙を搬送する用紙搬送装置に
おいて、筐体に取付けられたユニットベースと、該ユニットベー
スに取付けられ用紙の下面を案内する下側用紙案内部材
と、上記ユニットベースに設けられ用紙の下面に当接し
て用紙を搬送する駆動ロールと、上記ユニットベースに
対して回動可能に設けられ用紙の上面を案内する上側用
紙案内部材と、該上側用紙案内部材に設けられ上記駆動
ロールに従動するピンチロールと、上記下側用紙案内部
材に設けられ用紙の姿勢を矯正すると共に転写部への給
紙時期を調節するゲートとを一体にユニット化してな
り、上記上側用紙案内部材はその端部に立曲部を有し、該立
曲部が上記下側用紙案内部材に当接することにより上記
上側用紙案内部材と上記下側用紙案内部材の間隔が確保
されることを特徴とする用紙搬送装置。