JP2002104682A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2002104682A
JP2002104682A JP2000300509A JP2000300509A JP2002104682A JP 2002104682 A JP2002104682 A JP 2002104682A JP 2000300509 A JP2000300509 A JP 2000300509A JP 2000300509 A JP2000300509 A JP 2000300509A JP 2002104682 A JP2002104682 A JP 2002104682A
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sheet
paper
rigidity
feeding device
storage means
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Yasuzumi Tajo
康純 田場
Akira Yuza
曜 遊坐
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さの異なるシートに対しても安定した給紙
を行うことのできる給紙装置を備えた画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 シートPを収納すると共に装置本体50
Aに着脱自在に装着されるシート収納手段6に分離斜面
7aを有する分離斜面部材7を回動可能に設け、シート
給送手段1によって送り出されたシートPを分離斜面7
aにより1枚ずつ分離して給紙する。そして、シート収
納手段6を装置本体50Aに装着する際、シート収納手
段6の装着位置に応じて分離斜面部材7のシート収納手
段6に対する角度を変化させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置及びこれ
を備えた画像形成装置に関し、特に分離斜面を用いてシ
ートを分離する給紙装置を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等の画像形成装置においては、画像形成部にシートを給
紙するための給紙装置を備えている。そして、このよう
な給紙装置としては、例えば分離斜面を用いてシートを
分離するようにした斜面分離方式のものがある。
【0003】ここで、図8は、このような斜面分離方式
の給紙装置の構成を示すものであり、同図において、1
01は給紙ローラ、102は一端部に給紙ローラ101
を回転自在に保持すると共に給紙アーム軸104により
回動自在に保持されている給紙アーム、103は給紙ア
ーム102内のアイドラギア列、105はアイドラギア
列103を介して給紙ローラ101を回転させる給紙ア
ーム軸ギアである。
【0004】また、106はシートである記録紙Pを収
納する給紙カセット、107は給紙ローラ101の回転
により送り出される記録紙Pを捌く分離斜面107aを
備えた斜面分離板、108、109は斜面分離板107
(分離斜面107a)により捌かれた記録紙Pを搬送す
る搬送コロ及び搬送ローラ、110、111は搬送され
る記録紙Pをガイドする搬送上及び下ガイドである。
【0005】そして、このような給紙装置において、給
紙ローラ101によって送り出された最上位の記録紙P
1は斜面分離板107(分離斜面107a)でしごか
れ、坐屈することで下方の記録紙P2から分離するよう
になっている。そして、このように斜面分離板107の
作用により分離された最上位の記録紙P1は、この後、
搬送ローラ109により搬送され、搬送上及び下ガイド
110,111によりガイドされながら不図示の画像形
成部に向けて搬送されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の給紙装置において、斜面分離板107は図9に示
すように給紙カセット106に固定されているため図8
に示す給紙カセット106に対する斜面分離板107の
角度θは一定であり、このように斜面分離板107の角
度θが一定の場合、薄紙、普通紙、厚紙といった様々な
厚みの記録紙全てに対応することは困難であった。
【0007】即ち、一般に斜面分離方式において、薄紙
を重送無く給紙させるには、斜面分離板107を給紙カ
セット106に対して垂直に近い角度とする(θ=10
0°程度)必要がある。しかし、斜面分離板107をこ
のような角度とした場合、薄紙は重送無く給紙される
が、厚紙はコシ(剛性)が強いため坐屈できず、給紙さ
せることは困難となる。
【0008】一方、厚紙のコシに対応するためには、斜
面分離板107を給紙カセット106に対して緩やかな
角度とする(θ=110°程度)必要がある。しかし、
斜面分離板107をこのような角度とした場合、厚紙の
給送は可能となるが、薄紙の重送を抑えることは困難と
なる。
【0009】このように、給紙カセット106に対する
斜面分離板107の角度θが一定の場合には、様々な厚
みの記録紙に対応すること、即ちメディアフレキシビリ
ティの高い給送装置を実現させることは困難だった。
【0010】そこで本発明は、このような現状に鑑みて
なされたものであり、厚さの異なるシートに対しても安
定した給紙を行うことのできる給紙装置及びこれを備え
た画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを送り
出すシート給送手段と、前記シート給送手段によって送
り出されたシートを1枚ずつ分離する分離斜面とにより
シートを1枚ずつ分離して給送する給紙装置において、
前記シートを収納するシート収納手段と、前記分離斜面
を有し、回動可能に設けられた分離斜面部材と、を備
え、前記分離斜面部材と前記シート収納手段に収納され
たシートとの成す角度をシートの剛性に応じて変化させ
るようにしたことを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記シート収納手段は装置
本体に着脱自在に装着され、該シート収納手段を装着す
る際、前記分離斜面部材とシートとの成す角度が前記シ
ートの剛性に応じた角度となるよう前記分離斜面部材を
回動させることを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、前記シート収納手段の装着
位置を変化させ、前記分離斜面部材を前記シートの剛性
に応じた角度に回動させることを特徴とするものであ
る。
【0014】また本発明は、前記装置本体に、前記シー
ト収納手段が装着された際、前記分離斜面部材に突き当
たり、該分離斜面部材を前記シートの剛性に応じた角度
に保持する突き当て部を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0015】また本発明は、前記シート収納手段は前記
装置本体に傾斜した状態で装着され、前記分離斜面部材
は自重により前記突き当て部に突き当たることを特徴と
するものである。
【0016】また本発明は、前記シート収納手段が装着
された際、該シート収納手段を前記シートの剛性に応じ
た前記装着位置に位置決めする位置決め手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記位置決め手段は、前記
シート収納手段に形成された複数の係止部と、前記装置
本体に設けられ、前記シートの剛性に応じた所定の係止
部に係止する係止部材とを備えたものであることを特徴
とするものである。
【0018】また本発明は、前記シート収納手段は、該
シート収納手段を着脱させる際、前記斜面分離板の回動
角度を制限するストッパ部を有することを特徴とするも
のである。
【0019】また本発明は、前記分離斜面と前記シート
収納手段に収納されたシートとの成す角度がシートの剛
性が大きくなるほど大きくなるようにすることを特徴と
するものである。
【0020】また本発明は、前記装置本体に、前記分離
斜面部材とシートとの成す角度が前記シートの剛性に応
じた角度となっているか否かを視認する窓を設けたこと
を特徴とするものである。
【0021】また本発明は、前記窓は、前記シート収納
手段の装着位置によって前記分離斜面部材とシートとの
成す角度が前記シートの剛性に応じた角度となっている
か否かを視認することができるようになっていることを
特徴とするものである。
【0022】また本発明は、画像形成装置において、上
記いずれかに記載の給紙装置と、該給紙装置から送り出
されたシートに画像形成をするための画像形成手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態に係る画像形
成装置の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を
示す図である。
【0025】同図において、50はレーザビームプリン
タ、50Aはレーザビームプリンタ本体(以下、装置本
体という)であり、レーザビームプリンタ50は、画像
形成部51と、この画像形成部51に記録紙Pを給送す
る給紙装置52を備えている。
【0026】ここで、画像形成部51は、感光体ドラム
14と、感光体ドラム14の表面を帯電させる帯電ロー
ラ16と、感光体ドラム14を露光して感光体ドラム1
4上に潜像を形成する露光装置12と、感光体ドラム1
4上の潜像をトナーによって現像する現像装置15と、
感光体ドラム14と当接し、感光体ドラム14と共に転
写ニップ部を形成する転写ローラ17とを備えている。
また、これら感光体ドラム14、現像装置15、帯電ロ
ーラ16等はプロセスカートリッジ13内に一体的に設
けられている。
【0027】なお、同図において、19は転写ニップ部
を通過する際、トナー画像が転写された記録紙Pを加熱
及び加圧することにより、記録紙Pにトナー画像を定着
させる定着装置、20、21はトナー画像が定着された
記録紙Pを排紙トレイ22上に排出する排紙ローラ及び
排紙コロである。
【0028】一方、給紙装置51は、装置本体50Aに
着脱自在に傾斜した状態で装着され、記録紙Pを収納す
るシート収納手段である給紙カセット6と、この給紙カ
セット6に収納された記録紙Pを送り出すシート給送手
段である給紙ローラ1と、給紙ローラ1の回転により送
り出される記録紙Pを捌く斜ための分離斜面7aを備え
た分離斜面部材である斜面分離板7とを備えている。
【0029】なお、同図において、2は一端部に給紙ロ
ーラ1を回転自在に保持すると共に給紙アーム軸4によ
り回動自在に保持されている給紙アーム、3は給紙アー
ム2内のアイドラギア列、5はアイドラギア列3を介し
て給紙ローラ1を回転させる給紙アーム軸ギアである。
また、8、9は斜面分離板7により捌かれた記録紙Pを
搬送する搬送コロ及び搬送ローラ、11、10は搬送さ
れる記録紙Pをガイドする搬送上及び下ガイドである。
【0030】次に、このような構成のレーザビームプリ
ンタ50の画像形成動作について説明する。
【0031】不図示のパソコン等の外部装置から画像情
報が入力されると、露光装置12は、この画像情報に応
じてプロセスカートリッジ13内の感光体ドラム14に
対して露光を行い、感光体ドラム14上に潜像を形成す
る。そして、このように感光体ドラム14上に形成した
潜像を現像装置15によって現像することにより、感光
体ドラム14上にトナー画像を形成する。
【0032】一方、このトナー画像形成動作に並行して
駆動装置(不図示)により、給紙アーム軸4に駆動が伝
達され、給紙アーム軸ギア5、アイドラギア列3を介
し、給紙ローラ1が矢印a方向に回転する。これによ
り、給紙カセット6に収納された最上位の記録紙P1が
給紙ローラ101によって送り出され、さらにこの最上
位の記録紙P1は斜面分離板7の分離斜面7aでしごか
れ、坐屈することで下方の記録紙P2から分離されるよ
うになっている。
【0033】そして、このように斜面分離板7(分離斜
面7a)の作用により分離された最上位の記録紙P1
は、この後、搬送ローラ9により搬送され、搬送上及び
下ガイド10,11によりガイドされながら感光体ドラ
ム14と転写ローラ17とのニップ部へ搬送され、この
後、転写ローラ17に印加された転写バイアスによって
感光体ドラム14上のトナー画像が記録紙P上へ転写さ
れる。
【0034】なお、このようにトナー画像が転写された
記録紙Pは、この後、搬送ガイド18を経て定着装置1
9に導かれ、この定着装置19において熱と圧力が加え
られることにより、トナー画像が定着されるようになっ
ている。そして、このようにトナー画像が定着された記
録紙Pは排紙ローラ20、排紙コロ21を通過し、排紙
トレイ22上へ排出される。
【0035】ところで、本実施の形態において、記録紙
Pを捌く斜面分離板7は、給紙カセット6の後方斜視
図、下方斜視図及び前方斜視図である図2の(a)、
(b)及び(c)に示すように給紙カセット6の底面6
Cに形成された切り欠き部6fに軸Xを中心に、送り出
し方向に回動可能に設けられている。
【0036】一方、この斜面分離板7は、給紙カセット
6を装置本体50Aに装着する際、突き当て部を構成す
る搬送下ガイド10に自重により突き当たるようになっ
ている。そして、給紙カセット6を装着する際、給紙カ
セット6を装置本体内に深く押し込むと、斜面分離板7
は自重により搬送下ガイド10に突き当たって図1に示
すように給紙カセット6に対して垂直に近い角度を成す
状態となる。また、給紙カセット6を浅く押し込むと、
搬送下ガイド10に突き当たって図3に示すように斜面
分離板7が給紙カセット6に対して緩やかな角度を成す
状態となる。
【0037】例えば、給紙カセット6に薄紙や普通紙
(坪量:60〜105g/m2 )を収納している場合、
この給紙カセット6を図1に示すように装置本体内に深
く押し込むと、斜面分離板7は搬送下ガイド10に突き
当たり、給紙カセット6に対する角度αが薄紙や普通紙
の給紙に対応した、言い換えればシートのコシ(剛性)
に応じた給紙カセット6に対して垂直に近い角度、例え
ば110°となるようになっている。
【0038】一方、給紙カセット6に厚紙(坪量:10
5〜300g/m2 )を収納している場合、この給紙カ
セット6を図3に示すように装置本体内に浅く押し込む
と、斜面分離板7は搬送下ガイド10に突き当たり、給
紙カセット6に対する角度βは、厚紙の給紙に対応し
た、給紙カセット6に対して緩やかな角度、例えば12
0°となるようになっている。
【0039】そして、このように給紙カセット6を装置
本体50Aに着脱自在に装着する際、給紙カセット6の
装着位置に応じて分離斜面部材(斜面分離板)の給紙カ
セット6に対する角度を、薄紙や普通紙又は厚紙の給紙
に対応した角度に変化させることにより、厚さの異な
る、言い換えればコシ(剛性)の異なる記録紙Pに対し
ても安定した給紙を行うことができる。また、メディア
フレキシビリティの向上を達成することができる。
【0040】ところで、給紙カセット6を装置本体50
Aに着脱自在に装着した後、斜面分離板7をこのような
角度に保持するように、言い換えれば給紙カセット6
が、斜面分離板7を異なる角度とする2つの位置で停止
するように、図2に示すように給紙カセット6の両側板
6A,6Bにはそれぞれ係止部である第1の溝6b及び
第2の溝6cがそれぞれ形成されている。また、装置本
体50Aには、図4に示すように、第1及び第2の溝6
b,6cにそれぞれ選択的に係止して給紙カセット6を
固定する係止部材である給紙カセット固定アーム23が
設けられている。
【0041】そして、給紙カセット6を装置本体内に押
し込んだ際、給紙カセット固定アーム23が給紙カセッ
ト6の両側板6A,6Bの第1又は第2の溝6b,6c
の一方に係止することにより、給紙カセット6が固定さ
れるようになっている。なお、本実施の形態において、
第1又は第2の溝6b,6cと共に給紙カセット6の位
置決め手段を構成する給紙カセット固定アーム23は、
不図示の付勢手段により付勢されており、これにより第
1及び第2の溝6b,6cに係止された状態で保持され
るようになっている。
【0042】ここで、この付勢手段の付勢力は、給紙カ
セット6を固定できると共に、給紙カセット6を引き出
し方向、或いは押し込み方向に力を加えた場合には、給
紙カセット固定アーム23を上方回動させて他の溝に係
止させることができるような大きさに設定されている。
【0043】これにより、例えば薄紙や普通紙を給紙す
る場合の図1に示す位置(以下、第1位置という)から
矢印a方向に給紙カセット6を移動させることで、斜面
分離板7の角度を厚紙給紙に最適な角度に変更させるこ
とができるようになっている。
【0044】即ち、このように給紙カセット6を移動さ
せることにより、それまで側板6A,6Bの第2の溝6
cに係止していた給紙カセット固定アーム23が、図4
に示すように側板6A,6Bの第1の溝6bに係止する
ようになる。これにより、給紙カセット6を、厚紙を給
紙する場合の位置(以下、第2位置という)に固定する
ことができる。
【0045】一方、薄紙〜普通紙を給紙する場合は、こ
れとは逆に、図3に示す第2位置から矢印b方向に給紙
カセット6を移動させることで、斜面分離板7の角度を
薄紙〜普通紙給紙に最適な角度に変更させることができ
るようになっている。
【0046】即ち、給紙カセット6を第2位置から第1
位置に移動させることにより、それまで側板6A,6B
の第1の溝6bに係止していた給紙カセット固定アーム
23が、側板6A,6Bの第2の溝6cに係止するよう
になり、給紙カセット6を薄紙〜普通紙を給紙する場合
の第1位置に固定することができる。
【0047】このように、斜面分離板7を給紙カセット
6に対し回動可能に設けると共に、給紙カセット6の装
着位置に応じて搬送下ガイド10により給紙カセット6
に対する斜面分離板7の角度を保持することにより、薄
紙〜普通紙を給紙する「薄紙〜普通紙モード」、厚紙を
給紙する「厚紙モード」の複数の対応紙モードが可能と
なり、薄紙〜厚紙まで幅広い紙種に対して安定した給紙
が可能な給紙装置52の提供が可能となる。
【0048】ところで、本実施の形態においては、装置
本体50Aに図5に示すように給紙カセット6の装着を
ガイドするガイド部53が設けられており、さらにこの
ガイド部53の側面には窓であるウィンドウ24が設け
られている。ここで、このウィンドウ24の上方には図
6に示すように「薄紙・普通紙」、「厚紙」の文字が施
されている。
【0049】一方、給紙カセット6の側面には、▲マー
ク54が施されている。そして、給紙カセット6を装着
する際、例えば薄紙〜普通紙を収納した状態で給紙カセ
ット6を第1の位置に装着すると、この▲マーク54が
図6の(b)に示す位置に位置するようになり、厚紙を
収納した状態で給紙カセット6を第2の位置に装着する
と、この▲マーク54が図6の(a)に示す位置に位置
するようになる。
【0050】これにより、ユーザーはこのウィンドウ2
4からレーザビームプリンタ50の対応紙を確認(視
認)することができる。なお、このように対応紙を確認
(視認)することにより、分離斜面板7の給紙カセット
6に対する角度が、装着された給紙カセット6に収納さ
れたシートの厚さに応じた角度、言い換えればシートの
コシ(剛性)に応じた角度となっているか否かを視認す
ることができるので、誤った位置に給紙カセット6を装
着した場合でも、正しい位置に給紙カセット6を装着し
なおすことが可能となり、確実な給紙を行うことができ
る。
【0051】また、本実施の形態においては、図7に示
すように給紙カセット6の底面裏面には、斜面分離板7
の回動角度を制限するストッパ部6aが設けられてお
り、このストッパ部6aにより斜面分離板7が自重にて
記録紙送り出し方向下流側へ倒れるのを防いでいる。
【0052】なお、本実施の形態において、斜面分離板
7は給紙カセット6を着脱する際、このストッパ部6a
により、給紙カセット6より上方に突出することなく、
且つ給紙カセット6が装着される際、少なくとも搬送下
ガイド10の下端に当接するようβより大きい所定の角
度γに保持されている。
【0053】これにより、給紙カセット6を着脱する
際、斜面分離板7がレーザビームプリンタ50の他部品
と引っ掛かるのを防ぐことができるので、給紙カセット
6をスムーズに着脱することができると共に、部品の破
損及びユーザビリティの向上を図ることができる。
【0054】なお、これまでの説明においては、給紙カ
セット6に記録紙Pを収納するモードとしては、薄紙〜
普通紙(坪量:60〜105g/m2 )の「薄紙〜普通
紙モード」、厚紙(坪量:105〜300g/m2 )の
「厚紙モード」の2種類としたが、本発明はこれに限ら
ず、給紙カセット6の装着位置をさらに追加すること
で、他段階に給紙カセット6に対する斜面分離板7の角
度を設定することができる。
【0055】これにより、60g/m2 以下の超薄紙、
300g/m2 以上の超厚紙に対応した「超薄紙モー
ド」、「超厚紙モード」も可能となり、さらなるメディ
アフレキシビリティの向上を達成することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ート収納手段を装置本体に装着する際、シート収納手段
の装着位置に応じて分離斜面のシート収納手段に対する
角度を変化させるようにしたので、厚さの異なるシート
に対しても安定した給紙を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例
であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図。
【図2】上記レーザビームプリンタに着脱自在に取り付
けられる給紙カセットの斜視図。
【図3】上記レーザビームプリンタに厚紙を収納した給
紙カセットを取り付けたときの状態を示す図。
【図4】上記給紙カセットを固定する構成を説明する
図。
【図5】上記レーザビームプリンタの外観斜視図。
【図6】上記レーザビームプリンタに設けられたウィン
ドウ部分を示す図。
【図7】上記給紙カセットに設けられたストッパ部を示
す図。
【図8】従来の斜面分離方式の給紙装置の構成を示す
図。
【図9】従来の給紙装置における給紙カセットの斜視
図。
【符号の説明】
1 給紙ローラ 6 給紙カセット 6a ストッパ部 6b,6c 溝 7 斜面分離板 7a 分離斜面 10 搬送下ガイド 24 ウィンドウ 50 レーザビームプリンタ 50A 装置本体 51 画像形成部 52 給紙装置 P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA02 FB01 FC01 GA02 GB01 GC01 GD01 HB03 HC05 HC30 HE09 JA01 JD08 JD33 JD40 KB05 LA04 LA15 LB08 LC02 MA27 MC07 MC21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを送り出すシート給送手段と、前
    記シート給送手段によって送り出されたシートを1枚ず
    つ分離する分離斜面とによりシートを1枚ずつ分離して
    給送する給紙装置において、 前記シートを収納するシート収納手段と、 前記分離斜面を有し、回動可能に設けられた分離斜面部
    材と、 を備え、 前記分離斜面部材と前記シート収納手段に収納されたシ
    ートとの成す角度をシートの剛性に応じて変化させるよ
    うにしたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記シート収納手段は装置本体に着脱自
    在に装着され、該シート収納手段を装着する際、前記分
    離斜面部材とシートとの成す角度が前記シートの剛性に
    応じた角度となるよう前記分離斜面部材を回動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記シート収納手段の装着位置を変化さ
    せ、前記分離斜面部材を前記シートの剛性に応じた角度
    に回動させることを特徴とする請求項2記載の給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 前記装置本体に、前記シート収納手段が
    装着された際、前記分離斜面部材に突き当たり、該分離
    斜面部材を前記シートの剛性に応じた角度に保持する突
    き当て部を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載
    の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記シート収納手段は前記装置本体に傾
    斜した状態で装着され、前記分離斜面部材は自重により
    前記突き当て部に突き当たることを特徴とする請求項4
    記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記シート収納手段が装着された際、該
    シート収納手段を前記シートの剛性に応じた前記装着位
    置に位置決めする位置決め手段を備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 前記位置決め手段は、前記シート収納手
    段に形成された複数の係止部と、前記装置本体に設けら
    れ、前記シートの剛性に応じた所定の係止部に係止する
    係止部材とを備えたものであることを特徴とする請求項
    6記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】 前記シート収納手段は、該シート収納手
    段を着脱させる際、前記斜面分離板の回動角度を制限す
    るストッパ部を有することを特徴とする請求項2乃至5
    のいずれか1項に記載の給紙装置。
  9. 【請求項9】 前記分離斜面と前記シート収納手段に収
    納されたシートとの成す角度がシートの剛性が大きくな
    るほど大きくなるようにすることを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれか1項に記載の給紙装置。
  10. 【請求項10】 前記装置本体に、前記分離斜面部材と
    シートとの成す角度が前記シートの剛性に応じた角度と
    なっているか否かを視認する窓を設けたことを特徴とす
    る請求項2乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  11. 【請求項11】 前記窓は、前記シート収納手段の装着
    位置によって前記分離斜面部材とシートとの成す角度が
    前記シートの剛性に応じた角度となっているか否かを視
    認することができるようになっていることを特徴とする
    請求項10記載の給紙装置。
  12. 【請求項12】 前記請求項1乃至11のいずれか1項
    に記載の給紙装置と、該給紙装置から送り出されたシー
    トに画像形成をするための画像形成手段と、を備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7370857B2 (en) 2003-05-02 2008-05-13 Seiko Epson Corporation Paper feeding apparatus
JP2009161266A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Brother Ind Ltd 給紙装置及びそれを備えた画像記録装置
JP2013010622A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Canon Inc 記録装置

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