JP2002173240A - シート給送装置とこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置とこの装置を備えた画像形成装置

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JP2002173240A
JP2002173240A JP2000375113A JP2000375113A JP2002173240A JP 2002173240 A JP2002173240 A JP 2002173240A JP 2000375113 A JP2000375113 A JP 2000375113A JP 2000375113 A JP2000375113 A JP 2000375113A JP 2002173240 A JP2002173240 A JP 2002173240A
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sheet
slope
separation
separating
feeding device
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JP2000375113A
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Ryuichi Kojima
児島  隆一
Ryukichi Inoue
隆吉 井上
Masayuki Fukuda
将之 福田
Yoshiyuki Yamazaki
良行 山▲崎▼
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離斜面を利用してシートを分離、給送する
とき、シートを損傷することなく分離して、給送する。 【課題】 シート給送装置2は、シートが積載されるシ
ート積載面35を有するカセット桶34と、カセット桶
34からシートを給送するシート給送部16と、シート
積載面35のシートの給送方向の下流側に配置され、シ
ートを1枚に分離して下流側に案内する分離斜面36a
と、分離斜面36aに沿って、かつこの分離斜面36a
におけるシートの送り方向に対して交差する交差方向
(矢印C方向)の分離斜面36aの両側の内、少なくと
も一方の側に配設されて、交差方向に分離斜面36aか
ら離れるにしたがって、分離斜面36aを含む仮想平面
Hに対してシート積載面35側とは反対側に徐々に離れ
ていくように傾斜したシート案内斜面47と、を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを給送する
シート給送装置と、このシート給送装置を装置本体に備
えてシート給送装置によって給送されるシートに画像を
形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ、およびこれ
らの複合機等の画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、画像形成装置の装置本体
に備えられたシート給送装置には、斜面を利用してシー
トを1枚ずつに分離して給送する斜面分離方式のシート
給送装置がある。この斜面分離方式のシート給送装置
は、重ねてある複数枚のシートの先端側に分離斜面を配
設して、その複数枚のシートの内、最上位のシートにシ
ート供給ローラを当接させ、シート供給ローラの回転に
よってシートを分離斜面に突き当てて、シートを1枚ず
つに分離して、給送するようになっている。
【0003】(シート給送装置) (構成の説明)図15ないし図17においてシート給送
装置101は、シートが積載されるシート供給カセット
102と、シートを順次給送するシート供給部103
と、給送されたシートを不図示の画像形成装置の画像形
成部に搬送する搬送部104等で構成されている。な
お、搬送部104は、シート給送装置101には、必ず
しも必要とするものではない。
【0004】シート供給カセット102は、シート供給
トレイ121と、シート給送時にシートが突き当たって
シートを分離する分離斜面プレート122等で構成され
ている。分離斜面プレート122は、シートの幅方向全
体に設けると、シートの先端が突き当たったときの摩擦
抵抗が大きくなりすぎて、特に剛性の大きな厚紙等では
斜面に沿って曲がることができず給送不良が生じるおそ
れがあり、摩擦抵抗を小さくするために複数に分割した
形状で設けられている。
【0005】シート供給部103は、駆動軸113と一
体に回転する駆動ギア112と、シート供給ローラ10
5と、シート供給ローラ105と一体に回転するシート
供給ローラ駆動ギア110と、駆動ギア112の回転を
シート供給ローラ駆動ギヤ110に伝達する歯車列11
1と、これらを支持して駆動軸113に傾動自在に設け
られたシート供給アーム114等で構成されている。歯
車列111は、噛合した4つのアイドラギア109,1
08,107,106を有している。駆動軸113は、
不図示の制御可能な駆動機構から駆動回転力を受けて、
シートの給送動作の開始、停止が制御されるようになっ
ている。
【0006】搬送部104は、給送されてきたシートの
下面を案内する下ガイド115と、給送されてきたシー
トの上面を案内する上ガイド116と、給送されてきた
シートをさらに下流側に搬送する搬送ローラ117およ
び搬送ローラ117に対向して配置された回動自在な搬
送ころ118と、搬送ころ118を回動自在に支持して
上ガイド116に回転自在に支持されたころホルダ11
9と、搬送ころ118を搬送ローラ117に押し付ける
ようにころホルダ119を付勢している搬送ばね120
等で構成されている。
【0007】なお、シートには、普通紙、普通紙の代用
品である樹脂製の薄いもの、厚紙、ラベル、はがき、封
書等がある。
【0008】(動作の説明)シートの給送を開始すると
き、駆動軸113は、不図示の駆動機構により駆動回転
力を受けて始動回転する。駆動軸113の回転は、駆動
ギア112、歯車列111、シート供給ローラ駆動ギア
110を介してシート供給ローラ105に伝達される。
シート供給ローラ105は、駆動軸113の回転力によ
って回転を始める。
【0009】シート供給アーム114は、図示しない付
勢部材、もしくは自重により、図16の時計回り方向に
力が加えられている。この力により、シート供給ローラ
105は、シート積載面121aに積載された複数枚の
シートの内、最上位のシートの上面に軽く圧接してい
る。したがって、シート供給ローラ105は、回転し
て、シートとの摩擦力によってシートに搬送力を与えて
シートを給送する。シートは、分離斜面プレート122
の分離斜面122aに当接して反力を受けるが、シート
給送ローラ105の搬送力が打ち勝って、給送され、先
端が分離斜面プレート122に沿って上方に湾曲させら
れて進行させられる。このとき、シートが複数枚重なっ
ていると、重なったシートは分離斜面プレート122に
よって捌かれて、シート給送ローラ105が接触してい
る最上位のシートのみが給送される。
【0010】シート供給カセット102から送りだされ
たシートの先端は、上ガイド116と下ガイド115に
案内されて、搬送ころ118と搬送ローラ117とのニ
ップに入り込む。これによって、シートは、搬送ころ1
18と搬送ローラ117とに挟まれて、搬送ローラ11
7の回転によって矢印Aの方向に搬送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
給送装置101は、以下のような問題を有していた。
【0012】シートは、分離斜面プレート122の分離
斜面122aに突き当たると、分離斜面プレート122
から反力を受けながら搬送方向を分離斜面プレート12
2に沿う方向に転換させられて、分離斜面プレート12
2に沿って湾曲変形する。しかし、前述の通り分離斜面
プレート122がシートの先端の全領域に設けられてい
ないので、シートの先端のうち、分離斜面プレート12
2に突き当たっていない部分は、方向転換しないで、そ
のまま直進しようとする。このため、図17に示すよう
に、シートSが搬送されていくにしたがって、分離斜面
プレート122に突き当たっていないシートの先端部分
と、分離斜面プレート122に突き当たって分離斜面プ
レート122に沿って上昇する部分との搬送方向が異な
り、シートは、損傷を受けやすい状態になる。特に、厚
みが薄く、剛性の小さいシートは、このような傾向にな
りがちであった。
【0013】また、実際に発生している現象によると、
特に、先端が捲くれ上がって上カールしたシートは、カ
ールによってコシがついているため、分離斜面プレート
122によって無理やりに方向転換させられので、分離
斜面プレート122の角の跡が付くという、損傷を受け
ることが多い。なお、先端が下向きに湾曲した下カール
のシートは、シート給送ローラ105に押圧されて平ら
に矯正されるので、上カールしたシート程、損傷を受け
ることがない。
【0014】なお、損傷には、シートの先端に形成され
る切り込み、シートの先端部に形成される分離斜面プレ
ート122を擦った跡等がある。
【0015】さらに、以上の問題を有するシート給送装
置を備えた画像形成装置は、損傷したシートに画像を形
成することになり、品質の良い画像をシートに形成する
ことができない。
【0016】本発明は、シート分離斜面を利用してシー
トを分離、給送するとき、シートを損傷することなく分
離して、給送する重送防止効果の高い斜面分離方式のシ
ート給送装置を提供することを目的としている。
【0017】本発明は、シートの厚みに影響されること
なく、シートを損傷することなく確実に分離して、給送
する重送防止効果の高い斜面分離方式のシート給送装置
を提供することを目的としている。
【0018】本発明は、上記シート給送装置を備えて、
シートに品質の良い画像を形成する画像形成装置を提供
することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート搬送装置は、シートが積載されるシ
ート積載面を有するシート積載手段と、前記シート積載
手段からシートを給送するシート給送手段と、前記シー
ト積載面のシートの給送方向の下流側に配置され、シー
トを1枚に分離して下流側に案内するシート分離斜面
と、前記シート分離斜面に沿ってかつ該シート分離斜面
におけるシートの送り方向に対して交差する交差方向の
前記シート分離斜面の両側の内、少なくとも一方の側に
配設されて、前記交差方向に前記シート分離斜面から離
れるにしたがって、前記シート分離斜面を含む仮想平面
に対して前記シート積載面側とは反対側に徐々に離れて
いくように傾斜したシート案内斜面と、を備えている。
【0020】本発明のシート給送装置の前記シート分離
斜面は、前記交差方向に複数配列されている。
【0021】本発明のシート給送装置は、さらに、複数
配列された前記シート分離斜面の間に、前記シート分離
斜面より凹んだ位置で該シート分離斜面と平行に配置さ
れてシートを送り方向に案内する平らな補助案内斜面を
備えている。
【0022】本発明のシート給送装置の前記シート分離
斜面と前記シート案内斜面は、別々に形成されている。
【0023】本発明のシート給送装置の前記シート分離
斜面と前記シート案内斜面と前記補助案内斜面との内、
前記シート分離斜面と、残りの斜面の内の少なくとも1
つの斜面とが別体に形成されている。
【0024】本発明のシート給送装置の前記シート分離
斜面と前記シート案内斜面は、一体に形成されている。
【0025】本発明のシート給送装置の前記シート分離
斜面と前記シート案内斜面と前記補助案内斜面との内、
前記シート分離斜面と、残りの斜面の内の少なくとも1
つの斜面とが一体に形成されている。
【0026】本発明のシート給送装置の前記シート分離
斜面と前記シート案内斜面の内、少なくともシート分離
斜面が、該シート分離斜面に沿ったシートの送り方向に
移動可能に配設されて、前記シート積載面側に付勢手段
によって付勢されている。
【0027】本発明のシート給送装置の前記シート分離
斜面と前記シート案内斜面と前記補助案内斜面との内、
少なくとも前記シート分離斜面が、該シート分離斜面に
沿ったシートの送り方向に移動可能に配設されて、前記
シート積載面側に付勢手段によって付勢されている。
【0028】本発明のシート給送装置の前記シート案内
斜面は、平らに形成されている。
【0029】本発明のシート給送装置の前記シート案内
斜面は、前記シート積載手段側に突出した曲面である。
【0030】本発明のシート給送装置の前記シート積載
手段は固定して設けられており、前記シート給送手段
は、アームにより揺動自在に支持されて、前記シート積
載手段に積載されているシートの上面に圧接可能に設け
られている。
【0031】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、上記いずれか1つのシート給送装置と、前記
シート給送装置によって給送されたシートに画像を形成
する画像形成手段と、を備えている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態のシート
給送装置と、このシート給送装置を備えた画像形成装置
であるプリンタとを図に基づいて説明する。
【0033】なお、シート給送装置には、種々の実施形
態のシート給送装置があり、これら全部のシート給送装
置がプリンタの装置本体に着脱自在に設けられるように
なっている。また、シート給送装置は、プリンタ以外
の、画像形成装置である複写機、ファクシミリ、および
これらの複合機等にも設けられるようになっている。さ
らに、シート給送装置は、画像形成装置にのみならず、
シートを複数枚収納して、必要に応じて1枚ずつ供給す
る必要のある装置にも装備されてもよい。
【0034】(プリンタ) (構成の説明)後述する第1実施形態のシート給送装置
2を装置本体53に着脱自在に備えた画像形成装置であ
るプリンタ1を図1に基づいて説明する。
【0035】プリンタ1は、画像を形成するシートSを
複数枚収容して1枚ずつ供給するシート給送装置2と、
シート給送装置2から送り出されたシートにトナー画像
を転写する画像形成部(画像形成手段)3と、シートに
転写されたトナー像をシートに定着する定着器9と、画
像形成部3で画像が形成されたシートを排出するシート
排出部4と、排出されたシートを積載する排出シート積
載部5等で構成されている。
【0036】画像形成部3は、プロセスカートリッジ1
4を備えている。プロセスカートリッジ14は、感光層
を有して回転する感光体ドラム7と、感光体ドラム7の
表面を電圧印加によって一様に帯電させる帯電ローラ1
0と、光学系6からの光像が露光されて潜像が形成され
た感光体ドラム7の表面を現像する現像器11と、転写
ローラ8によってトナー像をシートSに転写した後、感
光体ドラム7の表面に残留したトナーを掻き落とすクリ
ーニング部12と、掻き落とされたトナーを受け止める
廃トナー容器13とを有している。
【0037】(動作の説明)まず、画像形成部3は、光
学系6から露光部(図示しない原稿画像のスリット結像
投影手段、レーザ走査露光手段等)によって目的の画像
情報に基づいた光像を像担持体である感光体ドラム7に
照射して、潜像を形成し、潜像を現像剤(以下、トナー
という)により顕像化してトナー像を感光体ドラム7に
形成する。
【0038】一方、トナー像の形成と同期して、シート
給送装置2は、シートを画像形成部3に給送する。感光
体ドラム7にシートが給送されると、転写ローラ8は、
感光体ドラム7に形成してあるトナー像をシートに転写
する。トナー像が転写されたシートは、ヒータを内蔵し
た定着回転体9aおよびこの定着回転体9aに圧接され
る駆動ローラ9bからなる定着部9に送り込まれて、ト
ナー像が定着される。最後に、シート排出部4は、トナ
ー像が定着されたシートを排出シート積載部5に排出す
る。
【0039】(第1実施形態のシート給送装置) (構成の説明)図2、図3において、シート給送装置2
は、給送するシートを積載するシート供給カセット15
と、積載されたシートを順次給送するシート供給部(シ
ート給送手段)16と、給送されたシートを搬送する搬
送部17等で構成されている。なお、搬送部17は、シ
ート給送装置2には、必ずしも必要とするものではな
い。
【0040】シート供給カセット15は、シートが積載
されるシート積載面35を有するカセット桶(シート積
載手段)34と、シート積載面35に積載されたシート
の後端を規制する後端規制板37(図1参照)と、分離
斜面プレート36と、シート案内斜面プレート47等で
構成されている。
【0041】分離斜面プレート36は、カセット桶34
のシート給送方向の下流側の内壁34aに設けられてい
る。分離斜面プレート36は、シート給送方向に沿っ
て、細長く形成され、カセット桶34の下流側の内壁3
4aにシートの幅方向に1対配列されている。分離斜面
プレート36の幅方向の両側には、分離斜面36aに当
接しないシートの先端部分を案内するシート案内斜面4
7aが形成されたシート案内斜面プレート47が設けら
れている。
【0042】なお、シートの幅方向、分離斜面プレート
36の幅方向とは、分離斜面プレート36の分離斜面3
6aに沿って、かつこの分離斜面プレート36における
シートの送り方向に対して交差する交差方向であり、図
2における矢印C方向のことである。
【0043】シート案内斜面プレート47は、前記交差
方向(図2の矢印C方向)に分離斜面プレート36から
離れるにしたがって、分離斜面プレート36の分離斜面
36aを含む仮想平面Hに対してシート積載面35側と
は反対側に徐々に離れていくように傾斜した形状に形成
されている。シート案内斜面プレート47の下流端縁4
7bは、内壁34aに当接している。
【0044】分離斜面プレート36とシート案内斜面プ
レート47は、一体に樹脂成型されて、カセット桶34
の下流側の内壁34aに突設された突条48に固定され
ている。分離斜面プレート36とシート案内斜面プレー
ト47の表面は平らであり、シート給送時にシートの先
端が突き当たる分離斜面36aとシート案内斜面47a
とになっている。
【0045】シート供給部16は、駆動軸26と一体に
回転する駆動ギア25と、シート供給ローラ駆動ギア1
8と、シート供給ローラ駆動ギア18と一体的に回転す
るシート供給ローラ軸19と、シート供給ローラ軸19
の両端に取り付けられて、シート供給ローラ軸19と一
体的に回転する2つのシート供給ローラ20と、駆動ギ
ア25の回転をシート供給ローラ駆動ギア18に伝達す
る歯車列49、これらを支持して駆動軸26に回転自在
に取り付けられたシート供給アーム27等で構成されて
いる。歯車列49は、シート供給アーム27に回転自在
に設けられて噛合する4つのアイドラギア24,23,
22,21で構成されている。駆動軸26は、図示しな
い制御された駆動機構によって、シートの分離、給送時
に駆動回転するようになっている。
【0046】搬送部17は、給送されてきたシートの下
面をガイドする下ガイド28と、給送されてきたシート
の上面をガイドする上ガイド29と、給送されてきたシ
ートをさらに下流側に搬送する搬送ローラ30および搬
送ローラ30に対向して配置された回動自在な搬送ころ
31と、搬送ころ31を回転自在に支持して上ガイド2
9によって回転自在に支持されたころホルダ32と、搬
送ころ31を搬送ローラ30に押し付けるようにころホ
ルダ32を付勢している搬送ばね33等で構成されてい
る。
【0047】(動作の説明)プリンタ1からシート供給
信号が発せられると、図示しない制御された駆動機構が
駆動軸26を回転させ始める。駆動軸26の回転は、駆
動ギア25、歯車列49、シート供給ローラ駆動ギア1
8、シート供給ローラ軸19を介してシート供給ローラ
20に伝達される。シート供給ローラ20は、駆動軸2
6の回転力によって回転を始める。
【0048】シート供給アーム27は、図示しない付勢
部材、もしくは自重により、図3において、時計回り方
向に力が加えられている。この力により、シート供給ロ
ーラ20は、シート積載面35に積載された複数枚のシ
ートの内、最上位のシートの上面に軽く圧接している。
したがって、シート供給ローラ20は、回転して、シー
トSとの摩擦力によってシートに搬送力を与えてシート
を図3のB方向に給送する。
【0049】シートは、分離斜面プレート36の分離斜
面36aに当接して反力を受けるが(図4参照)、シー
ト給送ローラ20の搬送力が打ち勝って、給送され、先
端が分離斜面プレート36に沿って上方に方向変換させ
られて湾曲され始める。このとき、シートの先端のう
ち、分離斜面プレート36の分離斜面36aに突き当た
っていない部分は方向転換しないでそのまま直進しよう
とする(図5参照)。
【0050】シートが搬送されていくにしたがって、シ
ートの先端のうち、分離斜面プレート36の分離斜面3
6aに突き当たっていない部分も分離斜面プレート36
に隣接するシート案内斜面プレート47のシート案内斜
面47aに突き当たって変形し、方向転換していく(図
6参照)。分離斜面36aとシート案内斜面47aはゆ
るやかに傾斜にしているので、シートが搬送されるにし
たがって、シートが変形する変形ポイントPが分離斜面
プレート36の幅方向端部から外側に向かってなめらか
に順次変わっていく(図7参照)。
【0051】このようにシートが搬送されていくにした
がって、シートの変形ポイントPがなめらかに変わって
いくので、シートは、分離斜面プレート36によって損
傷を受けることがない(図8参照)。なお、図7は、シ
ートの変形を理解しやすくするため、図4ないし図6に
示すシートの変形を一緒に記載した図である。
【0052】特に、シートの先端が上方に捲くれ上がっ
て上カールしたシートであっても、シート案内斜面プレ
ート47によって変形ポイントPがなめらかに変わるの
で、分離斜面プレート36は、シートを損傷することが
ない。このようにしてシートは、損傷を受けることな
く、しかも、複数枚重なっていても、分離斜面プレート
36によって捌かれて、1枚ずつ給送される。
【0053】シート供給カセット15から送り出された
シートの先端は、上ガイド29(図3参照)と下ガイド
28に案内されて、搬送ころ31と搬送ローラ30との
ニップに入り込む。これによって、シートは、搬送ころ
31と搬送ローラ30とのニップに挟まれて、搬送ロー
ラ30の回転によって矢印A方向に搬送され、画像形成
部3に供給される。
【0054】なお、分離斜面とシート案内斜面は、図9
に示すようにカセット桶34の下流側の内壁34aに一
体に樹脂成型した突条50の表面に符号50a(分離斜
面)、50b(シート案内斜面)で示すように形成して
もよい。
【0055】また、分離斜面プレート36とシート案内
斜面プレート47は、一体に形成されているが、図10
に示す分離斜面プレート40とシート案内斜面プレート
41,42のように、カセット桶34の内壁34aに個
別に突設された突条51,52,54に別々に設けても
よい。この場合においても、分離斜面プレート40の表
面が分離斜面40aであり、シート案内斜面プレート4
1,42の表面がシート案内斜面41a、42aであ
る。
【0056】さらに、シート案内斜面47aは、分離斜
面36aの両側に設けられているが、片側だけに設けら
れていてもよい。
【0057】また、分離斜面プレート36,36、4
0,40同士の間に、あるいは突条50,50同士の間
に、シート案内斜面プレート47,47、41,42あ
るいはシート案内斜面50b,50bを設ける代わりに
後述する第3実施形態のシート給送装置70の補助案内
部材78を設けてもよい。
【0058】さらに、分離斜面36aは、カセット桶3
4にシートの幅の範囲内に1対設けられているが、1つ
備えていてもよいし、あるいは、3つ以上備えていても
よい。この場合においても、分離斜面の少なくとも一方
の側に、シート案内斜面が備えられていなければならな
い。
【0059】上記構成によれば、シートを給送すると
き、シート案内斜面47a,50b,41a,42aに
よって、シートの変形するポイントがなめらかに変わっ
ていくので、シートを損傷することがなくなり、重送防
止効果を充分に発揮して、シートを確実に分離し、給送
することができる。
【0060】(第2実施形態のシート給送装置) (構成の説明)第2実施形態のシート給送装置60は、
図11に示すように、シート案内斜面61a,61a
が、突出した円弧状のシート案内斜面プレート61の表
面に形成されているため、突出した曲面になっている。
その他の部分は、第1実施形態のシート給送装置2と同
一であるので、同一部分については、同一符号を付し
て、その部分の説明は省略する。
【0061】(動作の説明)プリンタ1からシート供給
信号が発せられると、図示しない制御された駆動機構が
駆動軸26を回転させ始める。駆動軸26の回転は、駆
動ギア25、歯車列49、シート供給ローラ駆動ギア1
8、シート供給ローラ軸19を介してシート供給ローラ
20に伝達される。シート供給ローラ20は、駆動軸2
6の回転力によって回転を始める。
【0062】シート供給アーム27は、図示しない付勢
部材、もしくは自重により、図11において、時計回り
方向に力が加えられている。この力により、シート供給
ローラ20は、シート積載面35に積載された複数枚の
シートの内、最上位のシートの上面に軽く圧接してい
る。したがって、シート供給ローラ20は、回転して、
シートSとの摩擦力によってシートに搬送力を与えてシ
ートを給送する。
【0063】シートは、分離斜面プレート36の分離斜
面36aに当接して反力を受けるが、シート給送ローラ
20の搬送力が打ち勝って、給送され、先端が分離斜面
プレート36に沿って上方に方向変換させられて湾曲さ
れ始める。このとき、シートの先端のうち、分離斜面プ
レート36の分離斜面36aに突き当たっていない部分
は方向転換しないでそのまま直進しようとする。
【0064】シートが搬送されていくにしたがって、シ
ートの先端のうち、分離斜面プレート36の分離斜面3
6aに突き当たっていない部分も分離斜面プレート36
に隣接するシート案内斜面プレート61のシート案内斜
面61aに突き当たって変形し、方向転換していく。分
離斜面36aとシート案内斜面61aはゆるやかに傾斜
にしているので、シートが搬送されるにしたがって、シ
ートが変形する変形ポイントPが分離斜面プレート36
の幅方向端部から外側に向かってなめらかに順次変わっ
てしていく。
【0065】このようにシートは、搬送されていくにし
たがって、シートの変形ポイントPがなめらかに変わっ
ていくので、損傷を受けることがない。
【0066】さらに、シート案内斜面プレート61のシ
ート案内斜面61aは、外方に突出した曲面になってい
る。このため、シートが当接するシート案内斜面61a
の最初の部分は、第1実施形態のシート案内斜面47よ
りも傾斜が緩やかである。特に、分離斜面36aとシー
ト案内斜面61aとの境目が角張っていないことから、
シートは、シート案内斜面61aによって変形させられ
るとき、円滑に変形することができて、損傷を受けるこ
とがない。
【0067】特に、シートの先端が上方に捲くれ上がっ
て上カールしたシートであっても、シート案内斜面プレ
ート61によって変形ポイントPがなめらかに変わるの
で、分離斜面プレート36は、シートを損傷することが
ない。このようにしてシートは、損傷を受けることな
く、しかも、複数枚重なっていても、分離斜面プレート
36によって捌かれて、1枚ずつ搬送部17に給送され
る。
【0068】なお、第2実施形態のシート給送装置60
の分離斜面プレート36とシート案内斜面プレート61
も、第1実施形態のシート給送装置2の分離斜面プレー
ト36とシート案内斜面プレート47と同様に次の実施
形態がある。
【0069】すなわち、分離斜面36aとシート案内斜
面61aは、カセット桶34の下流側の内壁34aに一
体に樹脂成型した突条の表面に形成してもよい。例え
ば、図9に示すシート案内斜面47aを突出した曲面に
して、シート案内斜面61aにした構成にしてもよい。
【0070】また、分離斜面プレート36とシート案内
斜面プレート61,61とを別々にして、カセット桶3
4の内壁34aに突設された3つの突条に別々に設けて
もよい。例えば、図10に示すシート案内斜面プレート
41,42を突出した曲面のシート案内斜面に置き換え
た構成にしてもよい。
【0071】さらに、分離斜面36aの両側には、シー
ト案内斜面61aが設けられているが、シート案内斜面
61aは、片側だけに設けられていてもよい。
【0072】また、分離斜面プレート36,40同士の
間にシート案内斜面プレート40,41,42を設ける
代わりに後述する第3実施形態のシート給送装置70の
補助案内部材78を設けてもよい。
【0073】さらに、分離斜面36aは、カセット桶3
4にシートの幅の範囲内に1対設けられているが、1つ
備えていてもよいし、あるいは、3つ以上備えていても
よい。この場合においても、分離斜面の少なくとも一方
の側にはシート案内斜面を供えていなければならない。
【0074】上記の構成によれば、シートを給送すると
き、シート案内斜面61aによって、シートの変形する
ポイントがなめらかに変わっていくので、シートを損傷
することがなくなり、重送防止効果を充分に発揮して、
シートを確実に分離し、給送することができる。
【0075】シート案内斜面61aが曲面になっている
ので、シートの変形ポイントがなめらかに変わってい
き、より一層、シートに損傷を与えるようなことがなく
なる。
【0076】(第3実施形態のシート給送装置) (構成の説明)第3実施形態のシート給送装置70は、
図12ないし図14に示すように、分離斜面プレート7
3がシート給送方向に移動できるように(昇降自在に)
なっていることと、分離斜面プレート73の間に補助案
内部材78を設けたこととにおいて、第1実施形態のシ
ート給送装置2と相違している。したがって、第1実施
形態のシート給送装置2と同一部分については、同一符
号を付して、その部分の説明は省略する。
【0077】シート供給カセット71は、シートを積載
するシート積載面35を有するカセット桶(シート積載
手段)72と、カセット桶72にシート給送方向に移動
自在に(昇降自在に)取り付けられた分離斜面プレート
台76と、分離斜面プレート台76に設けられた分離斜
面プレート73と、分離斜面プレート台76をシート積
載面35側に牽引する分離斜面プレート付勢ばね(付勢
手段)77と、1対の分離斜面プレート73,73の幅
方向の外側に配設されたシート案内斜面プレート74,
75と、1対の分離斜面プレート73,73の間に配設
された補助案内部材78と、シート積載面35に積載さ
れたシートの後端を規制する後端規制板37(図1参
照)等で構成されている。
【0078】分離斜面プレート73の表面は、平らであ
り、分離斜面73aになっている。シート案内斜面プレ
ート74,75は、カセット桶72の下流側の内壁72
aにシート給送方向に沿って突設された突条80,81
に固定されている。シート案内斜面プレート74,75
の表面は、平らであり、シート案内斜面74a,75a
になっている。シート案内斜面74a,75aは、分離
斜面プレート73の分離斜面73aに沿ってかつこの分
離斜面プレート73におけるシートの送り方向に対して
交差する交差方向において、分離斜面プレート73から
離れるにしたがって、分離斜面プレート73の分離斜面
73aを含む仮想平面Hに対してシート積載面35側と
は反対側に徐々に離れていくように傾斜した形状に形成
されている。
【0079】補助案内部材78は、カセット桶72の下
流側の内壁72aにシート給送方向に沿って突設された
突条82に固定されている。補助案内部材78の表面
は、分離斜面73aから凹んだ位置で分離斜面73aと
平行な平らな面に形成されており、この面が補助案内面
78aになっている。
【0080】カセット桶72の下流側の内壁72aに
は、凹部72bが形成されている。凹部72bの底に
は、上下方向に沿ってスリット72cが形成されてい
る。凹部72bには分離斜面プレート台76が落ち込ん
でいる。分離斜面プレート台76には、凹部72bに形
成されているスリット72cに挿入された突起部76
a,76bが突設されている。この構成により、分離斜
面プレート台76は、カセット桶72の凹部72b内で
上下方向に移動自在になっている。カセット桶72のス
リット72cの下側には固定の突起部72dが突設され
ている。この突起部72dと分離斜面プレート台76の
突起部76aとには、分離斜面プレート付勢ばね77が
掛け渡してある。分離斜面プレート付勢ばね77は、分
離斜面プレート台76をシート積載面35の方に牽引し
ている。
【0081】(動作の説明)まず、厚みの薄いシートの
ように剛性の小さいシートを給送する場合について説明
する。
【0082】プリンタ1からシート供給信号が発せられ
ると、図示しない制御された駆動機構が駆動軸26を回
転させ始める。駆動軸26の回転は、駆動ギア25、歯
車列49、シート供給ローラ駆動ギア18、シート供給
ローラ軸19を介してシート供給ローラ20に伝達され
る。シート供給ローラ20は、駆動軸26の回転力によ
って回転を始める。
【0083】シート供給アーム27は、図示しない付勢
部材、もしくは自重により、図13において、時計回り
方向に力が加えられている。この力により、シート供給
ローラ20は、シート積載面35に積載された複数枚の
シートの内、最上位のシートの上面に軽く圧接してい
る。したがって、シート供給ローラ20は、回転して、
シートSとの摩擦力によってシートに搬送力を与えてシ
ートを給送する。
【0084】シートは、分離斜面プレート73の分離斜
面73aに突き当たると、分離斜面プレート73から反
力を受ける。シートは、剛性の小さいシートなので、そ
の反力によってすぐに変形する。このため、分離斜面プ
レート73は、シートに押し上げられて上方へ移動する
ことはない。
【0085】シートは、変形して搬送方向を分離斜面7
3aに沿って上方へ方向転換させられて、湾曲する。こ
のとき、シートの先端のうち、分離斜面プレート73の
分離斜面73aに突き当たっていない部分は、上方へ方
向転換することなく直進する。このため、分離斜面73
aに突き当たっていない部分は、シート案内斜面プレー
ト74,75のシート案内面74a,75aに突き当た
って変形し、上方へ方向転換していく。分離斜面73a
と、シート案内斜面プレート74,75のシート案内面
74a,75aはゆるやかに傾斜にしているので、シー
トが搬送されるにしたがって、シートの変形ポイントが
なめらかに移動していく。
【0086】また、1対のシート分離斜面プレート73
の間に臨んでいるシートの先端部分は、補助案内部材7
8の補助案内面78aに案内されて上方へ変形しながら
移動していく。
【0087】このようにシートは、搬送されていくにし
たがって、シートの変形ポイントがなめらかに変わって
いくので、損傷を受けることがない。
【0088】また、シートの分離斜面プレート73の分
離斜面73aへの当接角は、剛性の小さいシートに対し
て重送防止効果を十分に発揮できる最適な角度に設定し
てある。このため、シートは、剛性が小さくても、重送
を防止されて1枚ずつ確実に給送される。
【0089】特に、端部が捲くれ上がって上カールした
シートであっても、シート案内斜面プレート74,75
のシート案内斜面74a,75aによってシートの変形
ポイントが変わるので、シートは、なめらかに変形し
て、損傷を受けることがない。
【0090】次に、厚みの厚いシートのように剛性の大
きいシートを給送する場合について説明する。
【0091】シート供給ローラ20によって、給送力を
受けて、分離斜面プレート73の分離斜面73aに先端
部が突き当たった剛性の大きいシートは、剛性の小さい
シート程、変形しない。このため、シートは、シート供
給ローラ20から給送力を受けるしたがって、分離斜面
プレート73を分離斜面プレート台76と一緒に分離斜
面プレート付勢ばね77に抗して押し上げる。シートの
先端部分は、分離斜面プレート73の上昇とともに上昇
するにしたがって、シートの分離斜面プレート73への
当接角θは大きくなる。
【0092】これらのことにより、シートは、変形し
て、分離斜面73aをすべりやすくなる。そして、シー
トは、分離斜面プレート73に沿って方向転換し、シー
トの先端部が上方に湾曲する。このとき、シートの先端
のうち、分離斜面73aに突き当たっていない部分は、
方向転換せずにそのまま直進しようとする。
【0093】シートが搬送されるしたがって、分離斜面
50aに突き当たっていない部分は、シート案内斜面プ
レート74,75のシート案内斜面74a,75aに突
き当たって変形し、上方へ方向転換していく。分離斜面
プレート73とシート案内斜面プレート74,75はゆ
るやかに傾斜にしているので、シートが搬送されるにし
たがって、シートの変形ポイントがなめらかに変わって
いく。
【0094】特に、上方に捲くれ上がって上カールした
シートであっても、シート案内斜面プレート74,75
のシート案内斜面74a,75aによってシートの変形
ポイントが変わるので、シートは、なめらかに変形し
て、損傷を受けることがない。
【0095】また、1対のシート分離斜面プレート73
の間に臨んでいるシートの先端部分は、補助案内部材7
8の補助案内面78aに案内されて上方へ変形しながら
移動していく。
【0096】なお、分離斜面73aと、シート案内斜面
74a,75aとのなす角α(図14参照)を173.
5°にして、剛性の小さいシートを強制的に上カールさ
せて給送する実験を行った。その結果、シート案内斜面
のない従来例での構成ではシートにジャムが発生する
が、シート案内斜面74a,75aを有する本実施形態
のシート給送装置70は、シートにジャムの発生がな
く、損傷を与えることがないことを確認できた。
【0097】第3実施形態のシート給送装置70は、分
離斜面プレート73のみ移動するようになっているが、
シート案内斜面プレート74,75と補助案内部材78
とのいずれか一方、あるいは両方が移動するようになっ
ていてもよい。この場合、移動する部材は、分離斜面プ
レート73と個別に移動するようにしてもよいし、一体
化されて移動するようになっていてもよい。
【0098】また、補助案内部材78の代わりにシート
案内斜面プレートを設けてもよい。すなわち、分離斜面
プレートの両側にシート案内斜面プレートを配設しても
よい。この場合においても、そのシート案内斜面プレー
トを分離斜面プレートと一体化して、一体に移動できる
ようにしてもよい。
【0099】さらに、分離斜面36aは、カセット桶3
4にシートの幅の範囲内に1対設けられているが、1つ
備えていてもよいし、あるいは、3つ以上備えていても
よい。この場合においても、分離斜面の少なくとも一方
の側にはシート案内斜面が設けられていなければならな
い。
【0100】また、シート案内斜面74a,75aは、
平らに形成されているが、第2実施形態のシート案内斜
面61aのように外方に突出した曲面であってもよい。
【0101】上記構成によれば、シートを給送するにし
たがって、シートの変形するポイントがなめらかに変わ
っていくので、シートを損傷することがなくなり、重送
防止効果を充分に発揮して、シートを確実に分離し、給
送することができる。
【0102】シートが分離されて、給送されるとき、分
離斜面プレート73がシート供給ローラ20から送り出
されるシートと共に移動するようになっているので、剛
性の小さいシートの重送防止効果を充分に発揮できるシ
ート供給ローラ20の位置およびシートの分離斜面73
aへの当接角を採用しつつ、剛性の大きいシートであっ
ても、シートを損傷することなく、分離して、確実に給
送することができる。すなわち、シート給送装置70
は、シートの剛性に関係なく、シートを損傷することな
く分離して、確実に給送することができる。
【0103】なお、第1ないし第3実施形態のシート給
送装置2,60,70における、分離斜面36a,50
a,40a,73aと、シート案内斜面47a、50
b、42a,61a,74a,75aは、カセット桶3
4,72内に備えられているが、カセット桶34,72
の内壁34a,72aに相当する部分をプリンタ1の装
置本体53側に固定的に設けて、カセット桶を下流端側
が開放された形状にし、装置本体側に固定した部材に設
けてよい。すなわち、分離斜面とシート案内斜面は、必
ずしも、カセット桶に備えてある必要はない。
【0104】
【発明の効果】本発明のシート給送装置は、シート分離
斜面によるシートを殆んど損傷することなく、1枚ずつ
確実に分離して給送することができる。
【0105】本発明のシート給送装置を備えた画像形成
装置では、シートを損傷することなく、確実に1枚ずつ
画像形成手段に給送することができるので、品質の良い
画像が形成されたシートをユーザに供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシート給送装置を
装置本体に備えた画像形成装置であるプリンタの概略正
面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるシート給送
装置の主要部分の斜視図である。
【図3】図2のシート給送装置の部分正面断面図であ
る。
【図4】図2のシート給送装置の動作説明用の斜視図で
あり、シートの先端が分離斜面に当接した状態を示した
図である。
【図5】図2のシート給送装置の動作説明用の斜視図で
あり、シートの先端が分離斜面に当接して分離斜面に沿
って上昇し始める状態を示した図である。
【図6】図2のシート給送装置の動作説明用の斜視図で
あり、シートの先端が分離斜面とシート案内斜面とに当
接して分離斜面に沿って上昇し始める状態を示した図で
ある。
【図7】図2のシート給送装置の動作説明用の斜視図で
あり、シートの先端が分離斜面とシート案内斜面とに沿
って上昇している状態を示した図である。
【図8】図2のシート給送装置の動作説明用の斜視図で
あり、シートの先端が分離斜面とシート案内斜面とに沿
って上昇している状態を示した斜視図である。
【図9】第1の実施の形態におけるシート給送装置の他
の形態を示した図である。
【図10】第1の実施の形態における給送装置の他の形
態を示した図である。
【図11】第2の実施の形態におけるシート給送装置の
主要部分の斜視図である。
【図12】第3の実施の形態におけるシート給送装置の
主要部分の斜視図である。
【図13】第3の実施の形態におけるシート給送装置の
部分正面断面図である。
【図14】第3の実施の形態におけるシート給送装置の
主要部分の斜視図であり、一部分破断して表してある。
【図15】従来のシート給送装置の主要部分の斜視図で
ある。
【図16】従来のシート給送装置の部分正面断面図であ
る。
【図17】従来のシート給送装置の解決しようとする課
題を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
S シート θ 当接角 α 分離斜面73aとシート案内斜面74a,75
aとのなす角 H 仮想平面 1 プリンタ(画像形成装置) 2,60,70 シート給送装置 3 画像形成部(画像形成手段) 15,71 シート供給カセット 16 シート供給部(シート給送手段) 20 シート供給ローラ 27 シート供給アーム 34,72 カセット桶(シート積載手段) 34a,72a 内壁 35 シート積載面 36,40,73 分離斜面プレート 36a,40a,50a,73a 分離斜面 41,42,47,61,74,75 シート案内
斜面プレート 41a,42a,47a,50b,61a,74a,7
5a シート案内斜面 49 歯車列 50 突条 53 装置本体 77 分離斜面プレート付勢ばね(付勢手段) 78 補助案内部材 78a 補助案内斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 将之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山▲崎▼ 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB03 FB04 FC01 GA01 GB01 GC01 GD01 JA14 JD08 JD13 JD31 JD33

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートが積載されるシート積載面を有す
    るシート積載手段と、 前記シート積載手段からシートを給送するシート給送手
    段と、 前記シート積載面のシートの給送方向の下流側に配置さ
    れ、シートを1枚に分離して下流側に案内するシート分
    離斜面と、 前記シート分離斜面に沿ってかつ該シート分離斜面にお
    けるシートの送り方向に対して交差する交差方向の前記
    シート分離斜面の両側の内、少なくとも一方の側に配設
    されて、前記交差方向に前記シート分離斜面から離れる
    にしたがって、前記シート分離斜面を含む仮想平面に対
    して前記シート積載面側とは反対側に徐々に離れていく
    ように傾斜したシート案内斜面と、 を備えたことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート分離斜面は、前記交差方向に
    複数配列されていることを特徴とする請求項1に記載の
    シート給送装置。
  3. 【請求項3】 複数配列された前記シート分離斜面の間
    に、前記シート分離斜面より凹んだ位置で該シート分離
    斜面と平行に配置されてシートを送り方向に案内する平
    らな補助案内斜面を備えたことを特徴とする請求項2に
    記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記シート分離斜面と前記シート案内斜
    面は、別々に形成されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート分離斜面と前記シート案内斜
    面と前記補助案内斜面との内、前記シート分離斜面と、
    残りの斜面の内の少なくとも1つの斜面とが別体に形成
    されていることを特徴とする請求項3に記載のシート給
    送装置。
  6. 【請求項6】 前記シート分離斜面と前記シート案内斜
    面は、一体に形成されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記シート分離斜面と前記シート案内斜
    面と前記補助案内斜面との内、前記シート分離斜面と、
    残りの斜面の内の少なくとも1つの斜面とが一体に形成
    されていることを特徴とする請求項3に記載のシート給
    送装置。
  8. 【請求項8】 前記シート分離斜面と前記シート案内斜
    面の内、少なくともシート分離斜面が、該シート分離斜
    面に沿ったシートの送り方向に移動可能に配設されて、
    前記シート積載面側に付勢手段によって付勢されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送
    装置。
  9. 【請求項9】 前記シート分離斜面と前記シート案内斜
    面と前記補助案内斜面との内、少なくとも前記シート分
    離斜面が、該シート分離斜面に沿ったシートの送り方向
    に移動可能に配設されて、前記シート積載面側に付勢手
    段によって付勢されていることを特徴とする請求項3に
    記載のシート給送装置。
  10. 【請求項10】 前記シート案内斜面は、平らに形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のい
    ずれか1項に記載のシート給送装置。
  11. 【請求項11】 前記シート案内斜面は、前記シート積
    載手段側に突出した曲面であることを特徴とする請求項
    1ないし9のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  12. 【請求項12】 前記シート積載手段は固定して設けら
    れており、前記シート給送手段は、アームにより揺動自
    在に支持されて、前記シート積載手段に積載されている
    シートの上面に圧接可能に設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のシート給送装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11の内、いずれか1
    項に記載のシート給送装置と、 前記シート給送装置によって給送されたシートに画像を
    形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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