JP2003128288A - 給紙カセット及びこれを備えた給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙カセット及びこれを備えた給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2003128288A
JP2003128288A JP2001322650A JP2001322650A JP2003128288A JP 2003128288 A JP2003128288 A JP 2003128288A JP 2001322650 A JP2001322650 A JP 2001322650A JP 2001322650 A JP2001322650 A JP 2001322650A JP 2003128288 A JP2003128288 A JP 2003128288A
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sheet
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Yasuzumi Tajo
康純 田場
Hideki Miyazaki
秀樹 宮崎
Kiyoshi Amano
潔 天野
Masahide Tagami
田上  昌英
Takeshi Niimura
健 新村
Yutaka Kubochi
豊 久保地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのようなシートでも安定して分離給送する
ことのできる信頼性の高い給紙カセット及びこれを備え
た給紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 シートを収納するカセット本体6aのシ
ート送り出し方向端部に分離斜面を構成する斜面分離板
70を設け、カセット本体6aに収納されたシートが送
り出される際、分離斜面70によりシートを1枚ずつ分
離する。そして、この斜面分離板70の高さを、カセッ
ト本体6aに収納されるシートの最大積載高さよりも高
くし、かつ斜面分離板70の表面の摩擦係数を、シート
の最大積載高さより高い部分Yの方がその下方部分Xよ
りも大きくなるようにすることにより、表面の摩擦係数
が小さい下方部分Xで重送が発生しても、表面の摩擦係
数が大きいシートの最大積載高さより高い部分Yで捌く
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙カセット及び
これを備えた給紙装置及びこれを備えた画像形成装置に
関し、特に分離斜面を用いてシートを分離するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等の画像形成装置においては、画像形成部にシートを給
紙するための給紙装置を備えている。そして、このよう
な給紙装置としては、例えば分離斜面を具備した給紙カ
セットを備え、この分離斜面を用いてシートを分離する
ようにした斜面分離方式のものがある。
【0003】図6は、このような斜面分離方式の給紙装
置の構成を示すものであり、同図において、101は給
紙ローラ、102は一端部に給紙ローラ101を回転自
在に保持すると共に給紙アーム軸104により回動自在
に保持されている給紙アーム、103は給紙アーム10
2内のアイドラギア列、105はアイドラギア列103
を介して給紙ローラ101を回転させる給紙アーム軸ギ
アである。
【0004】また、106はシートである記録紙Pを収
納する給紙カセット、107は図7に示すように給紙カ
セット106の給紙方向先端に設けられ、給紙ローラ1
01の回転により送り出される記録紙Pを捌く分離斜面
を構成する斜面分離板である。なお、図6において、1
08、109は斜面分離板107により捌かれた記録紙
Pを搬送する搬送コロ及び搬送ローラ、110、111
は搬送される記録紙Pをガイドする搬送上及び下ガイド
である。
【0005】そして、このような給紙装置において、給
紙ローラ101によって送り出された最上位の記録紙P
1は斜面分離板107でしごかれ、坐屈することで下方
の記録紙P2から分離するようになっている。そして、
このように斜面分離板107の作用により分離された最
上位の記録紙P1は、この後、搬送ローラ109により
搬送され、搬送上及び下ガイド110,111によりガ
イドされながら不図示の画像形成部に向けて搬送される
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の給紙装置において、通常、斜面分離板107は一
様な金属、或いは一種類の金属で形成されているため、
斜面分離板107の表面の摩擦係数は一様である。した
がって、記録紙の厚みや表面性に対する適応可能な範囲
が狭く、このためOHTシートやラベル紙などの特殊紙
を給紙する場合、重送が多発する不具合があった。
【0007】つまり、表面が一様な金属板、或は金属板
一種類のみからなる斜面分離板では、特殊紙を重なるこ
となく捌くことが困難であるため、重送が多く発生し、
信頼性が低下する。
【0008】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
て成されたものであり、どのような記録紙(シート)で
も安定して分離給送することのできる信頼性の高い給紙
カセット及びこれを備えた給紙装置及びこれを備えた画
像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを収納
するカセット本体と、前記カセット本体に収納されたシ
ートが送り出される際、前記シートを1枚ずつ分離する
分離斜面とを備えた給紙カセットにおいて、前記カセッ
ト本体のシート送り出し方向端部に設けられ、前記分離
斜面を構成する斜面分離板を備え、前記斜面分離板の高
さを、前記カセット本体に収納されるシートの最大積載
高さよりも高くし、かつ該斜面分離板の表面の摩擦係数
を、前記シートの最大積載高さより高い部分の方がその
下方部分よりも大きくなるように構成したことを特徴と
するものである。
【0010】また本発明は、前記斜面分離板のシート最
大積載高さより高い部分に表面摩擦係数が大きくなるよ
う塗装を施したことを特徴とするものである。
【0011】また本発明は、前記塗装は艶消塗装である
ことを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記斜面分離板のシート最
大積載高さより高い部分に表面摩擦係数が大きくなるよ
う表面粗さを大にする凹凸形状を設けたことを特徴とす
るものである。
【0013】また本発明は、前記斜面分離板のシート最
大積載高さより高い部分に、前記下方部分よりも摩擦係
数の大きな部材を配したことを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記斜面分離板を金属また
は樹脂で形成し、該斜面分離板のシートの最大積載高さ
より高い部分にゴムまたはエラストマーを配したことを
特徴とするものである。
【0015】また本発明は、給紙装置において、上記い
ずれかの給紙カセットと、前記給紙カセットに収納され
たシートを送り出す給送手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0016】また本発明は、画像形成装置において、画
像形成部と、上記給紙装置とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
給紙カセットを具備した給紙装置を備えた画像形成装置
の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図
である。
【0019】同図において、50はレーザビームプリン
タ、50Aはレーザビームプリンタ本体(以下、装置本
体という)であり、レーザビームプリンタ50は、画像
形成部51と、この画像形成部51に記録紙Pを給送す
る給紙装置52を備えている。
【0020】ここで、画像形成部51は、感光体ドラム
14と、感光体ドラム14の表面を帯電させる帯電ロー
ラ16と、感光体ドラム14を露光して感光体ドラム1
4上に潜像を形成する露光装置12と、感光体ドラム1
4上の潜像をトナーによって現像する現像装置15と、
感光体ドラム14と当接し、感光体ドラム14と共に転
写ニップ部を形成する転写ローラ17とを備えている。
また、これら感光体ドラム14、現像装置15、帯電ロ
ーラ16等はプロセスカートリッジ13内に一体的に設
けられている。
【0021】なお、同図において、19は転写ニップ部
を通過する際、トナー画像が転写された記録紙Pを加熱
及び加圧することにより、記録紙Pにトナー画像を定着
させる定着装置、20、21はトナー画像が定着された
記録紙Pを排紙トレイ22上に排出する排紙ローラ及び
排紙コロである。
【0022】一方、給紙装置52は、装置本体50Aに
着脱自在に傾斜した状態で装着され、記録紙Pを収納す
る給紙カセット6と、この給紙カセット6に収納された
記録紙Pを送り出す給送手段である給紙ローラ1と、給
紙ローラ1の回転により送り出される記録紙Pを捌く斜
ための分離斜面を構成する斜面分離板70とを備えてい
る。
【0023】なお、同図において、2は一端部に給紙ロ
ーラ1を回転自在に保持すると共に給紙アーム軸4によ
り回動自在に保持されている給紙アーム、3は給紙アー
ム2内のアイドラギア列、5はアイドラギア列3を介し
て給紙ローラ1を回転させる給紙アーム軸ギアである。
また、8、9は斜面分離板70により捌かれた記録紙P
を搬送する搬送コロ及び搬送ローラ、11、10は搬送
される記録紙Pをガイドする搬送上及び下ガイドであ
る。
【0024】次に、このような構成のレーザビームプリ
ンタ50の画像形成動作について説明する。
【0025】不図示のパソコン等の外部装置から画像情
報が入力されると、露光装置12は、この画像情報に応
じてプロセスカートリッジ13内の感光体ドラム14に
対して露光を行い、感光体ドラム14上に潜像を形成す
る。そして、このように感光体ドラム14上に形成した
潜像を現像装置15によって現像することにより、感光
体ドラム14上にトナー画像を形成する。
【0026】一方、このトナー画像形成動作に並行して
駆動装置(不図示)により、給紙アーム軸4に駆動が伝
達され、給紙アーム軸ギア5、アイドラギア列3を介
し、給紙ローラ1が矢印a方向に回転する。これによ
り、給紙カセット6に収納された最上位の記録紙P1が
給紙ローラ1によって送り出され、さらにこの最上位の
記録紙P1は斜面分離板70でしごかれ、坐屈すること
で下方の記録紙P2から分離されるようになっている。
【0027】そして、このように斜面分離板70の作用
により分離された最上位の記録紙P1は、この後、搬送
ローラ9により搬送され、搬送上及び下ガイド10,1
1によりガイドされながら感光体ドラム14と転写ロー
ラ17とのニップ部へ搬送され、この後、転写ローラ1
7に印加された転写バイアスによって感光体ドラム14
上のトナー画像が記録紙P上へ転写される。
【0028】なお、このようにトナー画像が転写された
記録紙Pは、この後、搬送ガイド18を経て定着装置1
9に導かれ、この定着装置19において熱と圧力が加え
られることにより、トナー画像が定着されるようになっ
ている。そして、このようにトナー画像が定着された記
録紙Pは排紙ローラ20、排紙コロ21を通過し、排紙
トレイ22上へ排出される。
【0029】ところで、図2に示すように、斜面分離板
70は、給紙カセット6の記録紙Pを収納するカセット
本体6aのシート送り出し方向端部に設けられると共
に、斜面分離板70の高さはカセット本体6aに収納さ
れる記録紙Pの最大積載高さよりも高くなっている。
【0030】さらに、この斜面分離板70の表面の摩擦
係数は、同図において、クロスハッチングで示す斜面分
離板70の記録紙Pの最大積載高さより高い部分Y(以
下、記録紙積載範囲外という)の方が、その下方部分X
(以下、記録紙積載範囲内という)よりも大きくなるよ
うに構成されている。
【0031】なお、本実施の形態においては、斜面分離
板70を金属により形成すると共に、記録紙積載範囲内
Xは無塗装とし、記録紙積載範囲外Yには、例えば塗装
粒子が大きく、塗装表面が粗くなる艶消塗装が施されて
いる。
【0032】そして、このように斜面分離板70の記録
紙積載範囲外Yに、このような塗装を施すことにより、
斜面分離板70の記録紙積載範囲外Yの表面粗さは記録
紙積載範囲内Xより大きくなる。即ち、記録紙積載範囲
内Xよりも記録紙積載範囲外Yの表面摩擦係数が高くな
る。
【0033】次に、このように構成された斜面分離板7
0の記録紙分離動作について説明する。
【0034】既述したように給紙ローラ1により送り出
される際、記録紙Pは、斜面分離板70の記録紙積載範
囲内X(金属地色部)で、しごかれ坐屈しながら下方の
記録紙から捌かれる。ここで、記録紙PがOHTシート
またはラベル紙等の特殊紙である時、複数枚重なって給
送される場合がある。
【0035】しかし、このように記録紙Pが複数枚重な
って給送される場合でも、記録紙積載範囲内Xより記録
紙積載範囲外Yの表面摩擦係数が高くなるように設定さ
れているので、記録紙積載範囲外Y(塗装部)におい
て、記録紙積載範囲内Xとの表面摩擦係数の差により、
2枚目以下の記録紙Pが捌かれ、最上位の記録紙P1だ
けが搬送ローラ9、搬送コロ8のニップ部へ搬送される
ようになる。
【0036】このように、斜面分離板70の記録紙積載
範囲外Yに塗装を施すことにより、重送が発生しても記
録紙積載範囲外Y(塗装部)で2枚目以下の記録紙Pを
捌くことができるようになる。
【0037】これにより、普通紙からOHTシートやラ
ベル紙等の特殊紙まで広範囲の記録紙Pでも、1枚ずつ
確実に分離して画像形成部51に給送することができる
ようになり、この結果、メディアフレキシビリティを一
層高くすることが可能になり、信頼性が高く、高性能の
給紙装置52を提供することができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0039】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
給紙カセットの要部斜視図である。なお、図2と同一符
号は、同一又は相当部分を示している。
【0040】同図において、71は斜面分離板であり、
この斜面分離板71は金属により形成されると共に、記
録紙積載範囲外Yには、砂を吹き付けて表面粗さを大き
くするブラスト処理を施している。
【0041】なお、本実施の形態では、記録紙積載範囲
外Yのブラスト処理面の表面平均粗さをRa=300
[μm]程度に設定し、記録紙積載範囲内Xのブラスト
未処理面の平均粗さをRa=35[μm]以下に設定し
ている。
【0042】ここで、このようにブラスト処理によって
金属表面に無数の凹凸を形成することにより、記録紙積
載範囲外Yの表面粗さをブラスト処理無しの記録紙積載
範囲内Xより大きくすることができる。即ち、ブラスト
処理により凹凸形状を形成して記録紙積載範囲内Xより
も記録紙積載範囲外Yの表面粗さを大きくすることによ
り、記録紙積載範囲外Yの表面摩擦係数を高く設定する
ことができる。
【0043】そして、このように記録紙積載範囲内Xよ
り記録紙積載範囲外Yの表面摩擦係数を高く設定するこ
とにより、OHTシートやラベル紙等の記録紙Pが給紙
ローラ1によって送り出される際、記録紙積載範囲内X
で重送が発生しても、記録紙積載範囲外Yのブラスト処
理部で2枚目以下の記録紙Pが捌かれるようになり、こ
の結果、重送を防ぐことができるようになる。
【0044】なお、本実施の形態において、記録紙積載
範囲内Xよりも記録紙積載範囲外Yの表面粗さを大きく
するため記録紙積載範囲外Yにブラスト処理を行う場合
について説明したが、ブラスト処理ではなく、プレス絞
り加工で表面に無数の凹凸形状を形成するようにしても
同様の記録紙分離効果を得ることができる。さらに、こ
の斜面分離板71を樹脂にて形成すると共に記録紙積載
範囲外Yにシボ加工により無数の凹凸形状を形成するよ
うにした場合も上述と同様の記録紙分離効果を得ること
ができる。
【0045】ところで、これまでの説明においては、斜
面分離板70,71を一種類の金属で形成し、この斜面
分離板70,71の記録紙積載範囲外Yの摩擦係数を記
録紙積載範囲内Xの摩擦係数より大きくなるように設定
することで、重送を防ぐことができるようにしたものに
ついて述べてきた。
【0046】しかし、本発明は、これに限らず、例えば
記録紙積載範囲外Yに記録紙積載範囲内Xよりも摩擦係
数の大きな部材を配するようにしても重送を防ぐことが
できる。
【0047】次に、このような本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0048】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
給紙カセットの要部斜視図である。なお、図2と同一符
号は、同一又は相当部分を示している。
【0049】同図において、72は斜面分離板であり、
この斜面分離板72は金属で形成されると共に、記録紙
積載範囲外Yには高摩擦部材、例えばゴム部材80を配
している。これにより、記録紙積載範囲内Xは金属で、
また記録紙積載範囲外Yはゴム部材80で構成されるよ
うになる。
【0050】そして、このように斜面分離板72の記録
紙積載範囲外Yにゴム部材80を配することにより、記
録紙Pが給紙ローラ1によって送り出される際、重送が
発生しても記録紙積載範囲外Yに配されたゴム部材80
により2枚目以下の記録紙Pを捌くことができ、この結
果、最上位の記録紙P1だけを搬送ローラ9、搬送コロ
8のニップ部へ搬送することができるようになる。
【0051】なお、本実施の形態においては、斜面分離
板72の上端部の記録紙積載範囲外Yに対応する部分に
金属を絞って凹形状を作製し、その上にゴム部材80を
接着することにより、記録紙積載範囲外Yにゴム部材8
0を配するようにしている。さらに、記録紙Pが記録紙
積載範囲内Xから記録紙積載範囲外Yへ移動する際、す
なわち、金属部からゴム部へ移動する時に、記録紙Pが
ゴム部材80に引っ掛かることがないようゴム部は金属
部より低くしている。
【0052】そして、このように斜面分離板72の記録
紙積載範囲内Xを金属とすると共に、記録紙積載範囲外
Yにゴム部材80を配することにより、記録紙積載範囲
内Xで重送が発生しても、記録紙積載範囲外Yのゴム部
材80により2枚目以下の記録紙Pが捌かれるようにな
り、この結果、重送を防ぐことができるようになる。
【0053】なお、これまでの説明においては、記録紙
積載範囲外Yに配する高摩擦部材の一例としてゴム部材
を用いた場合について述べてきたが、ゴム部材の代わり
に、金属より摩擦係数が高いエラストマーを用いても上
述と同様の記録紙分離効果を得ることができる。
【0054】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
【0055】図5は、本実施の形態に係る給紙装置の給
紙カセットの要部斜視図である。なお、図2と同一符号
は、同一又は相当部分を示している。
【0056】同図において、73は斜面分離板であり、
この斜面分離板73は樹脂で形成されると共に、記録紙
積載範囲外Yには高摩擦部材、例えばゴム部材80を配
している。これにより、記録紙積載範囲内Xは樹脂で、
また記録紙積載範囲外Yはゴム部材80で構成されるよ
うになる。
【0057】なお、本実施の形態では、コストダウンを
兼ねて給紙カセット6と斜面分離板73とを一体成型す
る一方、斜面分離板73の上端部の記録紙積載範囲外Y
に対応する部分にゴム部材80を接着して記録紙積載範
囲外Yにゴム部材80を配するようにしている。
【0058】さらに、記録紙Pが記録紙積載範囲内Xか
ら記録紙積載範囲外Yへ移動する際、すなわち、金属部
からゴム部へ移動する時に、記録紙Pがゴム部材80に
引っ掛かることがないようゴム部は金属部より低くして
いる。
【0059】そして、このように斜面分離板73の記録
紙積載範囲外Yを樹脂とすると共に、記録紙積載範囲外
Yにゴム部材80を配することにより、記録紙積載範囲
内Xで重送が発生しても、記録紙積載範囲外Yのゴム部
材80により2枚目以下の記録紙Pが捌かれるようにな
り、この結果、重送を防ぐことができるようになる。
【0060】なお、これまでの説明においては、記録紙
積載範囲外Yに配する高摩擦部材の一例としてゴム部材
を用いた場合について述べてきたが、ゴム部材の代わり
に、金属より摩擦係数が高いエラストマーを用いても上
述と同様の記録紙分離効果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ートが送り出される際、シートを1枚ずつ分離する分離
斜面を構成する斜面分離板の高さを、カセット本体に収
納されるシートの最大積載高さよりも高くし、かつ斜面
分離板の表面の摩擦係数を、シートの最大積載高さより
高い部分の方がその下方部分よりも大きくなるようにす
ることにより、表面の摩擦係数が小さい下方部分で重送
が発生しても、表面の摩擦係数が大きいシートの最大積
載高さより高い部分で捌くようにする。これにより、ど
のようなシートでも安定して分離給送することができ、
信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙カセット
を具備した給紙装置を備えた画像形成装置の一例である
レーザビームプリンタの概略構成を示す図。
【図2】上記給紙カセットの要部斜視図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る給紙カセット
の要部斜視図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る給紙カセット
の要部斜視図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る給紙カセット
の要部斜視図。
【図6】従来の給紙装置の概略構成を示す図。
【図7】従来の給紙装置に設けられた給紙カセットの要
部斜視図。
【符号の説明】
1 給紙ローラ 6 給紙カセット 8 搬送コロ 9 搬送ローラ 50 レーザビームプリンタ 50A 装置本体 51 画像形成部 52 給紙装置 70 斜面分離板 71 斜面分離板 72 斜面分離板 73 斜面分離板 80 ゴム部材 P 記録紙 X 斜面分離板上の記録紙積載範囲内領域 Y 斜面分離板上の記録紙積載範囲外領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 潔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田上 昌英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新村 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久保地 豊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H072 BA03 BA08 BA12 JB03 JC08 3F343 FA02 FB02 FB03 FB04 FC01 GA02 GB01 GC01 GD01 KA06 KA14 KA18 KA20 KB05 MB03 MB14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを収納するカセット本体と、前記
    カセット本体に収納されたシートが送り出される際、前
    記シートを1枚ずつ分離する分離斜面とを備えた給紙カ
    セットにおいて、 前記カセット本体のシート送り出し方向端部に設けら
    れ、前記分離斜面を構成する斜面分離板を備え、 前記斜面分離板の高さを、前記カセット本体に収納され
    るシートの最大積載高さよりも高くし、かつ該斜面分離
    板の表面の摩擦係数を、前記シートの最大積載高さより
    高い部分の方がその下方部分よりも大きくなるように構
    成したことを特徴とする給紙カセット。
  2. 【請求項2】 前記斜面分離板のシート最大積載高さよ
    り高い部分に表面摩擦係数が大きくなるよう塗装を施し
    たことを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
  3. 【請求項3】 前記塗装は艶消塗装であることを特徴と
    する請求項2記載の給紙カセット。
  4. 【請求項4】 前記斜面分離板のシート最大積載高さよ
    り高い部分に表面摩擦係数が大きくなるよう表面粗さを
    大にする凹凸形状を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の給紙カセット。
  5. 【請求項5】 前記斜面分離板のシート最大積載高さよ
    り高い部分に、前記下方部分よりも摩擦係数の大きな部
    材を配したことを特徴とする請求項1記載の給紙カセッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記斜面分離板を金属または樹脂で形成
    し、該斜面分離板のシートの最大積載高さより高い部分
    にゴムまたはエラストマーを配したことを特徴とする請
    求項5記載の給紙カセット。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至6のいずれか1項に記
    載の給紙カセットと、前記給紙カセットに収納されたシ
    ートを送り出す給送手段とを備えたことを特徴とする給
    紙装置。
  8. 【請求項8】 画像形成部と、前記請求項7記載の給紙
    装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2001322650A 2001-10-19 2001-10-19 給紙カセット及びこれを備えた給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 Pending JP2003128288A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006143472A (ja) * 2004-10-21 2006-06-08 Seiko Epson Corp 媒体給送装置及び該媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置
US7172192B2 (en) 2003-07-16 2007-02-06 Funai Electric Co., Ltd. Paper feeding device
US9067748B2 (en) 2004-03-08 2015-06-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Document feeder

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