JPH1129207A - 荷移載装置 - Google Patents

荷移載装置

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JPH1129207A
JPH1129207A JP18661597A JP18661597A JPH1129207A JP H1129207 A JPH1129207 A JP H1129207A JP 18661597 A JP18661597 A JP 18661597A JP 18661597 A JP18661597 A JP 18661597A JP H1129207 A JPH1129207 A JP H1129207A
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JP
Japan
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container
crane
shelf
hook
push
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JP18661597A
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Kunio Miyazaki
邦雄 宮崎
Takaaki Koizumi
隆明 古泉
Hidekazu Matsuo
英一 松尾
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Kongo Co Ltd
Original Assignee
Kongo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペース効率が良好で、荷物を高い集密度で
保管でき、作業能率が良好な荷移載装置を得る。 【解決手段】 複数の収納区画を有する棚と、コンテナ
1を載せて棚に沿った走行路を走行することができるク
レーンを有し、クレーンに設けられクレーンと棚の任意
の収納区画との間でコンテナをやり取りする荷移載装置
100。コンテナ1に係合することができる係合手段1
1、21と、この係合手段をコンテナ1への係合位置と
係合解除位置との間で進退させる係脱機構10、20
と、係合手段をコンテナの移載方向に移動させる直線移
動手段とをそれぞれ二組有して二組の押引機構が構成さ
れ、二組の押引機構が、それぞれ荷移載行程の前半と後
半を分担する。コンテナ押引方向におけるクレーンの荷
載置台6の寸法は、コンテナ押引方向におけるコンテナ
の長さと同じかそれ以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の収納区画を
有する棚と、コンテナを載せて上記棚に沿った走行路を
走行することができるクレーンとを有してなる立体自動
倉庫等において、任意の収納区画とクレーンとの間で荷
物をやり取りする荷移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体自動倉庫等における棚の収納
空間とクレーンとの間で荷物をやり取りする荷移載装置
として、フック式移載装置、フォーク式移載装置、コン
ベヤ式移載装置などがあり、主としてフォーク式移載装
置が多く使用されている。
【0003】フック式移載装置の例としては、特公昭6
1−25602号公報、特許第2578732号公報に
記載されているものが知られている。これは、荷物を収
納するコンテナに被係合部を設けておき、引き込み装置
に設けられたフックを上記コンテナの被係合部に係合さ
せ、コンテナをクレーン又は搬送装置の荷載置台上に引
き込むものである。
【0004】フォーク式移載装置の例としては、実公平
4−47129号公報に記載されているものが知られて
いる。これは、複数段階で伸縮するフォークにより荷物
を下からすくい上げ、フォークを伸縮させることにより
荷物をクレーン又は搬送装置の荷載置台と棚の収納空間
との間で移載するものである。
【0005】また、コンベヤ式移載装置の例としては、
特公平4−13244号公報記載のものが知られてい
る。これは、ベルトコンベヤに設けた係合部材をコンテ
ナの係合凹部に係合させ、ベルトコンベアを駆動するこ
とによって荷物をクレーン又は搬送装置の荷載置台と棚
の収納空間との間で移載するものである。さらに、特開
昭53−91275号公報に記載されているように、被
搬送物との係合手段を有する引き込み装置と、コンベア
とを併用し、引き込み装置で被搬送物を引き込んだ後は
引き込み装置を退避させ、コンベアでさらに被搬送物を
移送して支持するようにしたものも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の荷
移載装置によれば、次のような問題点がある。支柱式棚
において、フォーク式移載装置によれば、フォークによ
り荷物を下からすくい上げて移載する必要があるため、
フォークを進入させる空間を上下のコンテナ間に確保し
なければならず、上下方向に無駄な空間が生じることに
なり、スペース効率が悪いという難点があった。また、
棚板方式の棚において、フォーク式移載装置を使用する
には、フォーク進入のスペースを確保した特殊なパレッ
トが必要であり、これもスペース効率が悪いという難点
があった。さらに、荷物の移載に際しては、フォークの
伸縮動作と上下動作を行う必要があり、作業能率も良く
なかった。
【0007】次に、従来のコンベヤ式移載装置によれ
ば、クレーン又は搬送装置の荷載置台を棚に沿って左右
上下方向に自由に移動させるための空間のほかに、上記
荷載置台と棚の収納空間との間で荷物を移載するために
上記荷載置台を棚側へ水平方向にスライドさせる空間が
必要になる。すなわち、コンベアを用いて棚の収納空間
から荷物を上記荷載置台に移載するには、棚の収納空間
の前面から突出している荷物の前端部下面にコンベアの
一部を接触または係合させて荷物の前端部を僅かに持ち
上げながらコンベアを駆動させる必要があり、そのため
には、上記荷載置台を棚側へ水平方向にスライドさせる
空間が必要になるからである。従って、この荷載置台を
水平方向にスライドさせる空間を必要とする分、クレー
ンの走行通路幅を広くしなければならず、スペース効率
が悪くなるという難点があり、また、収納区画の上下の
境目にコンベアを進入させるための比較的大きな空間を
確保する必要があるため、この点からもペース効率が悪
くなる。さらに、荷載置台を棚側へ水平方向にスライド
させるための機構が必要であるとともに、荷載置台の水
平スライド及び上下動を行う必要があり、作業能率も良
くなかった。
【0008】また、従来のフック式移載装置によれば、
フォーク式において必要であったフォーク進入のための
空間が不要となり、棚の上下方向の空間が無駄になるこ
とはないが、荷物を移載するときの荷物の移動距離と等
しい距離だけフックを移動させる必要があり、移載装置
の幅寸法を荷物の寸法よりも充分大きくする必要があっ
た。従って、クレーンが通る通路の幅を大きくする必要
があり、全体としてスペース効率が悪くなるという難点
がある。さらに、この従来のフック式移載装置も、フッ
クの水平移動と荷載置台全体の上下動とを組み合わせる
ことによってフックを荷物に対して係脱させる必要があ
るため、作業能率が良くなかった。
【0009】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、移載対象としてのコン
テナの端面を押したり引いたりすることによってコンテ
ナを移載するようにし、これによって、スペース効率が
良好で、荷物をより高い集密度で保管することができ、
かつ、作業能率が良好な荷移載装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
クレーンと棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり
取りする荷移載装置であって、コンテナの端面を押した
り引いたりすることによってクレーンと棚の任意の収納
区画との間でコンテナをやり取りする押引機構を有し、
コンテナ押引方向におけるクレーンの荷載置台の寸法
は、コンテナ押引方向におけるコンテナの長さと同じか
それ以下であることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、クレーンと棚の任
意の収納区画との間でコンテナをやり取りする荷移載装
置であって、コンテナの端面を押したり引いたりするこ
とによってクレーンと棚の任意の収納区画との間でコン
テナをやり取りする押引機構を有し、この押引機構は、
荷移載行程の一部を分担する複数の押引機構からなり、
この複数の押引機構が順次動作することによってクレー
ンと棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取りす
ることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、クレーンと棚の任
意の収納区画との間でコンテナをやり取りする荷移載装
置であって、上記コンテナの端面に係合することができ
る係合手段と、この係合手段をコンテナへの係合位置と
係合解除位置との間で進退させる係脱機構と、上記係合
手段をコンテナの移載方向に移動させる直線移動手段と
を有することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、コンテナの端面に
係合することができる係合手段と、この係合手段を上記
コンテナへの係合位置と係合解除位置との間で進退させ
る係脱機構と、上記係合手段をコンテナの移載方向に移
動させる直線移動手段とをそれぞれ二組有して二組の押
引機構が構成され、この二組の押引機構が、それぞれ荷
移載行程の前半と後半を分担することを特徴とする。請
求項5記載の発明のように、上記二組の押引機構を、ク
レーンの荷載置台を上方から見て点対称に配置してもよ
い。請求項6記載の発明のように、回転対称に配置され
た上記二組の押引機構は、直線移動方向両側において収
納区画との間でコンテナをやり取りすることを可能と
し、第1の押引機構と第2の押引機構は、一方の収納区
画との間でコンテナをやり取りするときと他方の収納区
画との間でコンテナをやり取りするときとで、動作順を
互いに逆にするとよい。
【0014】請求項7記載の発明のように、上記二組の
押引機構の各係合手段は、クレーンの荷載置台よりも外
側まで移動可能とし、上記各係合手段の原点位置をコン
テナの移載方向両側において上記荷載置台の投影平面内
にするとよい。請求項8記載の発明のように、上記二組
の押引機構は、荷移載行程の中央で分担を互いに切り換
えるようにするとよい。
【0015】前記フック係脱装置は、請求項9記載の発
明のように、係合手段をコンテナへの係合位置と係合解
除位置との間で回転させる回転手段を有するものであっ
てもよいし、請求項10記載の発明のように、ソレノイ
ドによって駆動されるものであってもよく、請求項11
記載の発明のように、モータによって駆動されるもので
あってもよい。請求項12記載の発明のように、直線移
動手段は、係合手段の直線移動をガイドするリニアガイ
ドと、係合手段をリニアガイドに沿って移動させるボー
ルねじとで構成してもよい。
【0016】請求項13記載の発明のように、係合手段
は、回転軸と、この回転軸と一体に設けられていて回転
軸の回転によりコンテナの端面に係合することができる
フックとで構成することができる。請求項14記載の発
明のように、係合手段は、コンテナの端面を押引したあ
とコンテナの端面との係脱位置において上記押引の向き
とは逆向きに僅かに移動しコンテナ端面の被係合部から
離間するようにするのが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる荷移載装置の実施の形態について説明する。ま
ず、実施の形態の全体的な構成の概略を説明する。図3
〜図5は立体自動倉庫を示しており、図書館、物流基
地、部品センターなどにおいて、指令に基づいて所定の
書籍や物品を所定の収納区画に自動的に入庫し、また、
所定の収納区画から所定の書籍や物品を自動的に出庫す
ることができるものである。図3〜図5において、棚列
33ともう一つの棚列34が所定の間隔をおいて互いに
平行になるように構築されている。上記棚列33、34
によって立体自動倉庫が構成されている。立体自動倉庫
は一般に屋内に構築され、あるいは外壁で覆われてい
る。棚列33は棚板方式の棚列で、上下方向を複数の棚
板3で複数段に区画するとともに、横方向、すなわちク
レーン走行方向である棚間口面方向を棚板3に固定した
適宜の突起で一定間隔に区画して多数の収納区画35が
形成されている。この各収納区画35において棚板3上
にコンテナ1が収納される。上記他方の棚列34は支柱
方式の棚列で、一定間隔で立てられた支柱によって横方
向、すなわちクレーン走行方向である棚間口面方向に区
画されるとともに、各支柱には高さ方向に一定の間隔で
コンテナ受けが形成されて多数の収納区画36が形成さ
れている。この各収納区画36において上記コンテナ受
けでコンテナが受けられ、コンテナが収納される。コン
テナ1には、書籍、その他、入出庫管理の対象となる各
種の物品が収納されている。
【0018】上記棚列33、34間には適宜の間隔のク
レーン走行路37が形成されている。より具体的には、
棚列33、34の収納区画35、36に収納しようとす
るコンテナ1のクレーン走行方向に直交する方向の寸法
よりも多少広い程度のクレーン走行路37が形成されて
いる。このクレーン走行路37の床面には、棚列33、
34と平行にクレーンのガイドレール38が敷設されて
いる。レール38の上にはスタッカークレーン40の走
行台車41の底部に回転可能に支持された走行車輪が載
せられ、走行車輪の少なくとも一つが回転駆動されるこ
とにより上記クレーン40がレール38に沿って走行す
るようになっている。上記クレーン40の走行台車41
からはコラム42が垂直に立ち上がっている。コラム4
2は棚列33、34の高さとほぼ同等の高さがあり、上
端部は適宜のガイド手段によりクレーン40の走行がガ
イドされるとともに倒れ防止が図られている。クレーン
40は、コンテナ1を載せてコラム42に沿って昇降す
ることができる載置台6を有している。従って、レール
38に沿うクレーン40の水平方向への走行と、コラム
42に沿う載置台6の昇降とによって、載置台6は棚列
33、34の任意の収納区画の前で停止することができ
る。載置台6には、後で詳細に説明する荷移載装置が組
み込まれている。
【0019】上記各棚33、34の一端側に近接して入
出庫コンベアライン47a、47bが配置されている。
また、これらのコンベアライン47a、47bをつなぐ
コンベアライン48が配置されている。コンベアライン
48のさらに外側には操作盤50が配置されている。操
作盤50からの指令により、コンベアライン48にある
コンテナはコンベアライン47aの入庫台78に搬送さ
れ、入庫台78にあるコンテナをクレーン40の荷移載
装置が載置台6上に移載し、クレーン40の走行と載置
台6の昇降により、指定された収納区画位置で停止し、
この収納区画にコンテナを移載し収納することができ
る。また、指定された収納区画からコンテナを載置台6
に移載し、クレーン40の走行と載置台6の昇降により
載置台6をコンベアライン47a、47bの位置で停止
させ、コンテナをコンベアライン47bの出庫第79に
移載するすることができる。このコンテナはコンベアラ
イン48に搬送され、コンベアライン48のほぼ中央に
あるピッキングステーション80において、ピッキング
作業すなわちコンテナ1内の物品の取り出し作業や、逆
にコンテナ1への物品の補充が行われ、また、コンテナ
1そのものの系外への搬出、あるいは系外からの搬入が
行われる。
【0020】クレーン40における載置台6の昇降をガ
イドするガイド機構は次のように構成されている。図6
〜図8において、前記コラム42の横断面形状はH型に
なっており(図6参照)、このコラム42を3方から囲
むようにしてローラ支持体43が載置台6から一体に立
ち上がっている。ローラ支持体43にはローラ44、4
5が水平方向の軸を中心に回転自在に支持されている。
ローラ44はコラム42をクレーン40の進行方向から
見て左右方向から挟み込むローラであり、ローラ45は
コラム42を前後方向から挟み込むローラである。これ
らのローラ44、45はそれぞれ左右前後のローラ、さ
らには上下のローラが対となっていて、載置台6を安定
に支持するとともに載置台をコラム42に沿って円滑に
昇降させることができるようになっている。上記ローラ
支持体43にはチェーン46が連結され、チェーン46
が図示されない巻き上げモータによって巻き上げられる
ことにより載置台6が上昇し、チェーン46が巻き戻さ
れることによって載置台6が下降するようになってい
る。
【0021】次に、上記載置台6に組み込まれている荷
移載装置について説明する。まず図1、図2を参照しな
がらその概要を説明する。図1に示すように、この実施
の形態によって取り扱うことができるコンテナ1は、荷
移載装置による移載方向の両端下部に被係合部材2を一
体に有している。被係合部材2は横断面形状が逆L字形
で、コンテナ1の本体と被係合部材2との間に、後述の
係合手段としてのフックが下方から進入することができ
る隙間を有している。この隙間が上記係合部材が係合す
る被係合部になっている。図1、図2において、符号1
00は、上記載置台6に組み込まれている荷移載装置を
示している。荷移載装置100は、コンテナ1を押した
り引いたりする二組の押引機構101、102を有して
なる。一方の押引機構101は上記コンテナ1の被係合
部材2に係合することができる係合部材としてのフック
11と、このフック11を上記コンテナ1の被係合部材
2への係合位置と係合解除位置との間で進退させるフッ
ク係脱機構10と、上記フック11をコンテナ1の移載
方向に移動させる直線移動手段18とを有してなる。他
方の押引機構102も、上記押引機構101と同様に構
成され、フック21と、フック係脱機構20と、直線移
動手段28とを有してなる。
【0022】上記直線移動手段18は、フック11を支
持する移動体15と、この移動体15とともにフック1
1の直線移動をガイドするリニアガイド8と、移動体1
5とともにフック11をリニアガイド8に沿って移動さ
せるボールねじ19と、駆動源としてのモータ13とを
有してなる。他方の直線移動手段28も、係合手段とし
てのフック21を支持する移動体25と、この移動体2
5とともにフック21の直線移動をガイドするリニアガ
イド9と、移動体25とともにフック21をリニアガイ
ド9に沿って移動させるボールねじ29と、駆動源とし
てのモータ23とを有してなる。上記移動体15、25
にそれぞれフック係脱機構10、20が組み付けられて
いる。
【0023】上記二組の押引機構101、102は、ク
レーンの載置台6を上方から見て回転対称に、換言すれ
ば、載置台6を前後に二分する中心線と左右に二分する
中心線との交点に関し点対称に配置されている。上記二
組の直線移動手段18、28は、載置台6を前後に二分
する中心線を挟んで前後両側に、かつ、この中心線に近
い位置でこの中心線に平行に、さらには互いに逆向きに
配置されている。一方の直線移動手段18は、図2にお
いてフック11が載置台6の左端よりも突出した位置か
ら、載置台6を左右に二分する中心線に上記フック11
がほぼ重なる位置までの範囲で移動体15を移動させる
ことができる。他方の直線移動手段28も、図2におい
てフック21が載置台6の右端よりも突出した位置か
ら、載置台6を左右方向に二分する上記中心線に上記フ
ック21がほぼ重なる位置までの範囲で移動体25を移
動させることができる。前記フック係脱機構10、20
は、それぞれのフック11、21が一体に取り付けられ
た軸12、22を適宜の駆動源で適宜の角度だけ回転さ
せることにより、立ち上がって載置台6の上面から突出
した態様と、倒れて載置台6の上面から退避した態様と
をとることができ、これによってフック11、21をコ
ンテナ1への係合位置と係合解除位置との間で進退させ
るものである。
【0024】載置台6の前後縁上部にはそれぞれスライ
ダ57、57がコンテナ1の移載方向である横方向に向
けて、かつ、載置台6の横方向の長さ全体にわたって固
着されている。各スライダ57、57はコンテナ1を移
載するとき、載置台6上でコンテナ1を抵抗なく円滑に
移動させるためのもので、表面が滑らかな樹脂などで作
られている。なお、このようなスライダ57、57に代
えて、複数のローラを配列しても差し支えない。
【0025】上記のように構成された荷移載装置の動作
の概略を図1を参照しながら説明する。図1(a)に示
すように、棚板方式の棚の棚板3の上にはコンテナ1が
載せられて収納されている。このコンテナ1を、クレー
ンの載置台6上に移載する場合は、図1(b)に示すよ
うに載置台を所定の高さ位置まで昇降させ、軸12とと
もに第1のフック11を載置台6からコンテナ1に向か
って進出させ、フック11がコンテナ1の被係合部材2
の下に位置したところで停止させ、次に第1のフック係
脱機構10を作動させて軸12を回転させ、フック11
を立ち上がらせてコンテナ1の本体と被係合部材2との
間に進入させる。この状態で第1の直線移動手段18
(図2参照)を作動させて軸12とともにフック11を
後退させる。フック11はコンテナ1の上記被係合部材
2に係合した状態で後退するため、コンテナ1の移載が
開始され、図1(c)に示すようにコンテナ1は棚板3
からクレーンの載置台6に向かって、かつ、載置台6に
固着されているスライダ57の上を滑りながら引き込ま
れる。
【0026】コンテナ1の移載行程のほぼ中央がフック
11の移動行程の終端である。このときコンテナ1の移
載方向前端は図1(c)に示すように載置台6のほぼ中
央位置にある。また、第2の直線移動手段28は第2の
フック21を載置台6の中央位置に待機させている。そ
こで、図1(c)に示すように上記第1のフック係脱機
構10がフック11を回転させてコンテナ1の被係合部
材2から後退させ、これと同時に第2のフック係脱機構
20がフック21を回転させて立ち上がらせ、コンテナ
1の本体と被係合部材2との間に進入させる。この状態
で第2の直線移動手段28を作動させて軸22とともに
フック21を図において右方に移動させる。フック21
はコンテナ1の上記被係合部材2に係合した状態で移動
するため、コンテナ1は引き続きスライダ57の上を滑
りながら載置台6に引き込まれる。コンテナ1の移載方
向中心と載置台6の中心とがほぼ一致した位置で第2の
フック21の移動行程の終端となり、棚板3からクレー
ン側へのコンテナ1の移載が終了する。コンテナ1のク
レーン側への移載後は、第2のフック21をコンテナ1
から退避させてもよいが、被係合部材2との係合関係を
維持させておいてもよい。
【0027】クレーンの載置台6から棚にコンテナ1を
移載する場合は、荷移載装置の左右どちら側の棚にコン
テナ1を移載するかによって第1、第2の押引機構10
1、102の差動順序が決まる。載置台6から図1にお
いて右側の棚に移載する場合は、まず第1のフック1
1、第1のフック係脱機構10、第1の直線移動手段1
8などからなる第1の押引機構101でコンテナ1の移
載行程の前半を分担させ、引き続き、第2のフック2
1、第2のフック係脱機構20、第2の直線移動手段2
8などからなる第2の押引機構102でコンテナ1の移
載行程の後半を分担させる。逆に、載置台6から図1に
おいて左側の棚に移載する場合は、第1、第2のフック
係脱機構10、20、第1、第2の直線移動手段18、
28を上記の差動順とは逆の順で作動させる。何れにせ
よ、二組の押引機構101、102は、荷移載行程のほ
ぼ中央で分担を互いに切り換えるようになっている。図
1は、棚とクレーンとの間でコンテナ1をやり取りする
場合を示しているが、クレーンと図3に示す入出庫コン
ベアライン47との間でコンテナ1をやり取りする場合
も同様に動作する。また、棚が図4に示すような支柱方
式の棚34であっても同様に動作することによってコン
テナ1をやり取りすることができる。
【0028】これまで説明してきたように、コンテナ1
の端面に係合することができる係合手段としてのフック
11、21と、このフック11、21をコンテナ1への
係合位置と係合解除位置との間で進退させる係脱機構1
0、20と、上記フック11、21をコンテナ1の移載
方向に移動させる直線移動手段18、28とをそれぞれ
二組設けて二組の押引機構を構成し、二組の押引機構
に、それぞれ荷移載行程の前半と後半を分担させるよう
にしたため、上記各直線移動手段18、28の移動スト
ロークを短くすることができ、上記二組の押引機構を備
えた載置台6の荷移載方向である横方向の寸法を短くす
ることができる。図示の例では、コンテナ1の移載方向
の寸法よりも、載置台6のコンテナ1の移載方向である
横方向の寸法が大きくなっているが、載置台6の横方向
の寸法は上記の理由によってコンテナ1の移載方向の長
さと同じかそれ以下にすることができる。クレーンの走
行通路幅をできるだけ狭くしてスペース効率を高めるに
は、上記のように載置台6の横方向の寸法をコンテナ1
の移載方向の長さと同じかそれ以下にすることが望まし
い。
【0029】次に、荷移載装置の構成および動作をより
詳細に説明する。図6、図8、図9において、クレーン
の進行方向を前後方向(図6において上下方向)、コン
テナ1の移載方向を左右方向(図6において左右方向)
としたとき、クレーンの載置台6は前後両側縁部が高く
なっていてその間に窪み69が形成されている。載置台
6の上記前後両側縁部上面には樹脂製のスライダ57、
57が移載方向に取り付けられ、このスライダ57、5
7よりもさらに前後方向の外側には載置台6の上記前後
両側縁部に沿ってガイド58、58が突設されている。
各ガイド58、58の左右両端内側部は斜めに面取りさ
れることによってテーパー59、59が形成されてい
る。各ガイド58、58相互の間隔はコンテナ1の前後
方向の幅よりも僅かに広くなっている。コンテナ1は、
各ガイド58、58でガイドされ、かつ、スライダ5
7、57上で滑りながら載置台6上に引き込まれ、ま
た、載置台6から押し出されることによって移載され
る。
【0030】載置台6の上記窪み69内には前記二組の
押引機構101、102が配置されている。第1の押引
機構101は、前述のように第1のフック11、第1の
フック係脱機構10、第1の直線移動手段18などを有
してなる。第1の直線移動手段18は、載置台6に左右
方向に取り付けられたリニアガイド8と、このリニアガ
イド8に沿って直線移動することができる移動体15
と、軸受16によって回転可能に支持され、移動体15
にねじ込まれかつこれを貫通しているボールねじ19
と、ベルト14を介してボールねじ19を回転駆動する
モータ13とを有してなる。上記移動体15は上記ボー
ルねじ19に形成されたねじ溝に落ち込みかつ移動体1
5内で循環する多数のボールを有していて、モータ13
によってボールねじ19が回転駆動されると、移動体1
5がリニアガイド8に沿って直線移動するようになって
いる。このようにボールねじを利用した直線移動手段自
体は公知である。直線移動手段18としては、ボールね
じを利用したものに限らず、その他適宜のものを用いて
差し支えない。上記ボールねじ19には、このボールね
じ19の回転角度を検出して移動体15の位置を検出す
るためのロータリーエンコーダ17が連結されている。
上記モータ13は、前記スライダ57の下方に位置して
いる。
【0031】図6、図9において、上記第1のフック係
脱機構10は移動体15に組み付けられている。移動体
15を左右方向に貫通して軸12が回転可能に、しかし
軸方向には相対移動不可能に支持されていて、軸12の
左端に前記フック11が固着されている。移動体15の
前面(図6において下面)にはロータリーソレノイド5
1が取り付けられている。このソレノイド51の出力軸
にはこの出力軸と一体回転可能にレバー52の一端部が
連結されている。レバー52の先端部にはロッド53の
一端部が相対回転可能に連結され、ロッド53の他端部
は、上記軸12の右端部に一体に結合された回転体54
の偏心位置に相対回転可能に連結されている。ロータリ
ーソレノイド51への通電、非通電、または正逆方向へ
の通電によってレバー52は角度αの範囲で回転し、こ
の回転力がロッド53を介して回転体54に伝達され、
この回転体54と一体の軸12およびフック11が角度
βの範囲で回転するようになっている。フック11の上
記角度βの回転範囲の一端では図9に示すようにフック
11が立ち上がり、上記回転範囲の他端ではフック11
が倒れてスライダ57、57の上面よりも下位に退避す
るようになっている。図9に示すように、上記レバー5
2の回転範囲を角度αに規制してフック11の回転範囲
を角度βに規制するためのリミットスイッチ85、86
が取り付けられている。レバー52がその回転範囲の一
端または他端に達すると上記リミットスイッチ85、8
6が作動し、これによってレバー52の回転が停止する
ようになっている。
【0032】上記移動体15にはまた図9に示すように
遮光板55が取り付けられている。移動体15の原点位
置には、発光部と受光部を対向させて配置したフォトイ
ンタラプタからなる光センサ56が取り付けられてい
て、移動体15が原点位置に戻ると、上記遮光板55が
光センサ56の発光部と受光部との間に進入して遮光
し、光センサ56が原点位置検出信号を出力するように
なっている。移動体15は、後で詳細に説明するよう
に、一連の荷移載動作において必要な移動体15の何個
所かの停止位置が設定されていて、上記原点位置を除く
他の所定位置での停止制御は、前記エンコーダ17から
の出力信号の計数値によって行う。上記原点位置は動作
効率を考慮しながら任意の位置に設定すればよい。ただ
し、係合手段としてのフック11、21が載置台6の投
影平面からはみ出した状態でクレーンが走行しあるいは
載置台6が昇降するものとすると、フック11、21の
上記はみ出し分だけクレーンの走行通路に余分な空間を
確保しなければならないので、上記原点位置は、フック
11、21が載置台6の投影平面内にある。
【0033】第2の押引機構102も第1の荷移載装置
100と同様に構成されている。第1、第2の押引機構
101、102は、載置台6を上方から見て載置台6に
回転対称に配置されている。第2の押引機構102は、
第2のフック21、第2のフック係脱機構20、第2の
直線移動手段28などを有してなる。第2の直線移動手
段28は、左右方向のリニアガイド9と、リニアガイド
9に沿って直線移動することができる移動体25と、軸
受26によって回転可能に支持され、移動体25にねじ
込まれ貫通しているボールねじ29と、ベルト24を介
してボールねじ29を回転駆動するモータ23とを有し
てなる。移動体25は上記ボールねじ29に形成された
ねじ溝に落ち込みかつ移動体25内で循環する多数のボ
ールを有していて、モータ23によってボールねじ29
が回転駆動されると、移動体25がリニアガイド9に沿
って直線移動するようになっている。上記ボールねじ2
9には、その回転角度を検出して移動体25の位置を検
出するためのロータリーエンコーダ27が連結されてい
る。上記モータ23は、前記スライダ57の下方に位置
している。直線移動手段18、28としては、ボールね
じを利用したものに限らず、その他適宜のものを用いて
差し支えない。
【0034】図6、図8において、上記第2のフック係
脱機構20は移動体25に組み付けられている。移動体
25を左右方向に貫通して軸22が回転可能に、しかし
軸方向には相対移動不可能に支持されていて、軸22の
右端にフック21が固着されている。移動体25の後面
(図6において上面)にはロータリーソレノイド61が
取り付けられている。ソレノイド61の出力軸にはレバ
ー62の一端部が連結されている。レバー62の先端部
にはロッド63の一端部が相対回転可能に連結され、ロ
ッド63の他端部は、軸12の左端部に一体に結合され
た回転体64の偏心位置に相対回転可能に連結されてい
る。ロータリーソレノイド61への通電、非通電、また
は正逆方向への通電によってレバー62は角度αの範囲
で回転し、ロッド63を介して回転体64と一体の軸2
2およびフック21が角度βの範囲で回転するようにな
っている。フック21の上記角度βの回転範囲の一端で
はフック21が立ち上がり、上記回転範囲の他端ではフ
ック21が倒れてスライダ57、57の上面よりも下位
に退避するようになっている。上記移動体25にも光セ
ンサと共働して移動体25の原点位置を検出する遮光板
が取り付けられているが、光センサ、遮光板の図示は省
略されている。また、上記移動体25も、前記移動体1
5と同様に、一連の荷移載動作において必要な何個所か
の停止位置が設定されていて、上記原点位置を除く他の
所定位置での停止制御は、前記エンコーダ27からの出
力信号の計数値によって行う。
【0035】第1、第2のフック係脱機構10、20の
ソレノイド51、61は移動体15、25とともに移動
するので、図10(a)(b)に示すように、フレキシ
ブルなケーブル65を介在させることによって、移動す
るソレノイド51、61に通電するようになっている。
ケーブル65の一端部67は、載置台6上の移動体15
の移動方向中央部に固定されるとともに電気的に接続さ
れている。ケーブル65は長さ方向の途中が折り返さ
れ、ケーブル65の他端部66は移動体15に取り付け
られるとともにソレノイド51と電気的に接続されてい
る。移動体15の移動に伴ってケーブル65の折り返し
部が移動しながらソレノイド51への通電を維持する。
図10において符号15A,66Aはそれぞれ移動体1
5、ケーブルの他端部66の一方端側の移動位置を示
す。図10は第1のフック係脱機構10への通電手段を
示しているが、第2のフック係脱機構20への通電手段
も同様に構成されているものとする。
【0036】次に、以上説明した荷移載装置の動作を図
11〜図18に示すフローチャートおよび図19ないし
図32を参照しながら詳細に説明する。図1を参照しな
がら説明したように、第1、第2のフック11、21
は、第1、第2の直線移動手段によって、載置台6の左
端または右端から突出した位置から載置台6の左右方向
中央部までの範囲で直線移動することができる。また、
図19に示すように、第1、第2のフック11、21
は、上記移動範囲の中間であって載置台6の左端または
右端からある程度後退した位置を原点位置としている。
従って、第1、第2のフック11、21は、それぞれ載
置台6から突出した位置と、原点位置と、載置台6の左
右方向中央位置との3個所で停止するようになってい
る。載置台6の左右方向中央位置での停止個所は、二組
の押引機構101、102によるに移載動作の分担を互
いに切り換える位置であって、第1、第2のフック1
1、21相互間でコンテナ1の移載動作を受け渡す位置
であるから、以下、受渡しポイントという。そして、こ
れら各停止個所では、それぞれの個所の1点で停止する
のではなく、それぞれの停止個所毎に近接した2点の停
止点が設定されている。
【0037】上記各停止点を、第1のフック11につい
ては突出位置から載置台6の中心に向かって順にF1−
1,F1−2,F1−3,F1−4,F1−5,F1−
6とし、第2のフック21については突出位置から載置
台6の中心に向かって順にF2−1,F2−2,F2−
3,F2−4,F2−5,F2−6とする。上記停止点
F1−1,F1−2は第1のフック11の突出位置であ
り、停止点F1−1,F1−2の間隔は、コンテナ1の
本体と被係合部材2との間隔よりも狭くなっている。上
記停止点F1−3,F1−4はフック11の原点位置で
ある。上記停止点F1−5,F1−6は前述の受渡しポ
イントある。上記停止点F1−3,F1−4の間隔およ
び上記停止点F1−5,F1−6の間隔も、コンテナ1
の本体と被係合部材2との間隔よりも狭くなっている。
上記停止点F2−1,F2−2は第2のフック21の突
出位置であり、停止点F2−3,F2−4はフック21
の原点位置であり、停止点F2−5,F2−6は受渡し
ポイントである。停止点F2−1,F2−2の間隔、停
止点F2−3,F2−4の間隔、および停止点F2−
5,F2−6の間隔も、コンテナ1の本体と被係合部材
2との間隔よりも狭くなっている。
【0038】図11〜図18に示すフローチャートで
は、第1のフック11の上記各停止点F1−1,F1−
2,F1−3,F1−4,F1−5,F1−6はそれぞ
れポイント1、ポイント2、ポイント3、ポイント4、
ポイント5、ポイント6と表示し、第2のフック21の
上記各停止点F2−1,F2−2,F2−3,F2−
4,F2−5,F2−6もそれぞれポイント1、ポイン
ト2、ポイント3、ポイント4、ポイント5、ポイント
6と表示している。
【0039】第1、第2のフック11、21は、通常、
図11、図19に示すように初期状態としてそれぞれの
原点位置であるポイント3にあり、かつ、各フック1
1、12は倒れて載置台6の上面から後退した態様にあ
る。この初期状態からコンテナ1を入庫する場合につい
て説明する。載置台6が左側の入庫口(図3において入
出庫コンベアライン47)に対向している状態において
第1のフック11はポイント2に移動する。このときの
フック11の位置はコンテナ1の本体と被係合部材2と
の間隙、すなわちコンテナ1の端面の被係合部の下方に
ある。フック11の移動と同時に第2のフック21もポ
イント5まで移動する。このポイント5は第1の受渡し
ポイントであり、この位置で第2のフック21は待機す
る。上記第1のフック11は図20に示すようにポイン
ト2で前記フック係脱機構により回転させられて立ち上
がり、コンテナ1の被係合部に進入する。この状態で第
1の直線移動機構が移動体15とともにフック11を第
2受渡しポイントであるポイント6まで移動させる。こ
の移動によりフック11がコンテナ1の被係合部材2に
係合して、図21に示すようにコンテナ1を載置台6の
左右方向中央部まで引き込む。このコンテナ1の位置で
は、待機していた上記第2のフック21が上記被係合部
の下方に位置している。
【0040】そこで次に、図22に示すように第1のフ
ック11を第1の受渡しポイントであるポイント5まで
僅かに移動させてコンテナ1の被係合部材2から僅かに
離間させ、さらにフック11を回転させて上記被係合部
から後退させ、ポイント5で待機させる。これと同時に
第2のフック21を立ち上がらせてコンテナ1の本体と
被係合部材2との間の被係合部に進入させる。続いて図
23に示すように第2のフック21を原点であるポイン
ト3まで移動させる。これによってコンテナ1は載置台
6上に移載されるが、図24に示すように第2のフック
21は僅かに戻ってポイント4に至り、回転により上記
被係合部から後退してポイント4で待機する。
【0041】上記のようにしてコンテナ1を載置台6上
に移載した状態でクレーン全体が前記棚列に沿って走行
するとともに載置台6が昇降して、載置台6が指定した
収納区画の前で停止する。この間、第1、第2のフック
11、21は、載置台6から棚列の収納区画にコンテナ
1を移載するための準備として所定のポイントまで移動
する。この所定のポイントは、コンテナ1を載置台6の
左方の棚に移載するか右方の棚に移載するかによって異
なる。載置台6の左方の棚列を奇数列、右方の棚列を偶
数列とすると、奇数列の棚に移載する場合の待機位置を
図12の左側に、偶数列の棚に移載する場合の待機位置
を図12の右側に示す。奇数列の棚に移載する場合は、
第1のフック11はポイント5で待機させ、第2のフッ
ク21はポイント4で待機させる。図25は偶数列の棚
に移載する場合の待機位置を示しており、図12の右側
にも示すように、第1のフック11は押し出しポイント
であるポイント4まで移動させて待機させ、第2のフッ
ク21は第1の受渡しポイントであるポイント5まで移
動させて待機させる。
【0042】上記の待機位置から棚の収納区画にコンテ
ナ1を移載する動作を図13に示す。図13の左側は奇
数列の棚に移載する場合であり、右側は偶数列の棚に移
載する場合である。ここではまず、図13の右側と図2
5〜図32に示す偶数列の棚への移載動作について説明
する。図25に示す待機位置において、第1のフック1
1は上記待機位置であるポイント4ではコンテナ1の左
側の被係合部の下方にあり、これを立ち上がらせて上記
被係合部材2とコンテナ1の本体との間の被係合部に進
入させる。次に図27に示すようにフック11を右方に
向かって第2受渡しポイントであるポイント6の位置ま
で直線移動させ、上記フック11でコンテナ1の本体を
押し、コンテナ1を右方に移動させる。このときのコン
テナ1の移動距離は、全移動距離の約1/2の距離であ
る。図28に示すように、上記ポイント6で第1のフッ
ク11を退避させると同時に第2のフック21を立ち上
がらせ、図29に示すように第2のフック21を入庫ポ
イントであるポイント1まで直線移動させる。これによ
ってコンテナ1は第2のフック21に押されて右側の棚
列の所定の収納区画に移載される。
【0043】続いて第2のフック21は図30に示すよ
うに出庫ポイントであるポイント2まで僅かに戻ってコ
ンテナ1の本体から離間し、さらに下方に退避し、図3
1に示すように原点であるポイント3まで戻って待機す
る。一方第1のフック11も、図14の右側および図3
2にに示すように原点であるポイント3まで戻って待機
する。このようにして第1、第2のフック11、12は
原点に戻って待機し、次の動作に備える。
【0044】図24に示すように、載置台6にコンテナ
1を移載した状態から奇数列の棚すなわち左側の棚列の
所定の収納区画に入庫する場合の動作を図12〜図14
の左側に示す。この場合は、第1、第2のフック11、
21が、上述の偶数列の棚に入庫する場合と対称に動作
する。すなわち、図12の左側に示すように第1のフッ
ク11はポイント5で第2のフック21はポイント4で
待機し、所定の収納区画において図13の左側に示すよ
うに第2のフック21が立ち上がり、かつ、第2受渡し
ポイントであるポイント6まで移動してコンテナ1を移
載距離の約1/2だけ左側に向かって押し出す。次に第
2のフック21は退避すると同時に第1のフック11が
立ち上がってコンテナ1の本体と被係合部材2との間の
被係合部に進入し、第1のフックが入庫ポイントである
ポイント1まで移動してコンテナ1を押し出し、コンテ
ナ1を所定の収納区画に移載する。続いて第1のフック
11は出庫ポイントであるポイント2まで僅かに後退し
てコンテナ1の本体から僅かに離れ、続いて下方に退避
させられ、原点であるポイント3まで後退して待機す
る。一方第2のフック21も図14の左側に示すように
原点であるポイント3まで後退して待機する。
【0045】コンテナ1を所定の収納区画から出庫する
場合の移載動作も入庫の場合に似た動作をする。この動
作を図15〜図18にフローチャートで示す。図15〜
図17は棚列中の収納区画から載置台6にコンテナ1を
移載する場合を示しており、それぞれの図の左側が、奇
数列である左側の棚列から移載する場合、それぞれの図
の右側が、偶数列である右側の棚列から移載する場合を
示している。また、図18は載置台6から入出庫ステー
ションに移載する場合を示している。
【0046】まず、奇数列の棚から載置台6に移載する
場合を説明する。図15の左側に示すように、準備動作
として第1のフック11は原点であるポイント3へ移動
して待機し、第2のフック21は原点位置であるポイン
ト3からさらに第1の受渡しポイントであるポイント5
へ移動して待機する。第1、第2のフック11、21が
上記のように移動し待機している間にクレーンの走行、
載置台6の昇降が行われ、載置台6が所定の収納区画に
至る。
【0047】次に、図16の左側に示すように、第1の
フック11が出庫ポイントであるポイント2に移動して
立ち上がり、第2の受渡しポイントであるポイント6へ
移動してコンテナを移載行程の1/2だけ引き出す。第
1のフック11は第1の受渡しポイントであるポイント
5まで僅かに戻って退避し、ポイント5で待機する。こ
のフック11の動作と同時に第2のフック21が立ち上
がり、原点であるポイント3に移動し、コンテナを移載
行程の残りの1/2分引き込んで載置台6に移載する。
第2のフック21はポイント4まで僅かに戻って退避
し、ポイント4で待機する。コンテナを載置台に移載し
た後、クレーンの走行と載置台の昇降によって載置台は
入出庫ステーションに至るが、この間、図17の左側に
示すように、第1のフック11はポイント4に移動して
待機し、第2のフック21はポイント5へ移動して待機
する。
【0048】偶数列の棚から載置台6に移載する場合
は、以上説明した第1、第2のフック11、21が対称
的に動作する。すなわち、クレーンの走行、載置台6の
昇降が行われ、載置台6が所定の収納区画に至る間に、
図15の右側に示すように、準備動作として第2のフッ
ク21は原点であるポイント3へ移動して待機し、第1
のフック11は原点位置であるポイント3からさらに第
1の受渡しポイントであるポイント5へ移動して待機す
る。
【0049】次に、図16の右側に示すように、第2の
フック21が出庫ポイントであるポイント2に移動して
立ち上がり、第2の受渡しポイントであるポイント6へ
移動してコンテナを移載行程の1/2だけ引き出す。フ
ック21は第1の受渡しポイントであるポイント5まで
僅かに戻って退避し、ポイント5で待機する。このフッ
ク21の動作と同時に第1のフック11が立ち上がり、
原点であるポイント3に移動し、コンテナを移載行程の
残りの1/2分引き込んで載置台6に移載する。第1の
フック11はポイント4まで僅かに戻って退避し、ポイ
ント4で待機する。コンテナを載置台に移載した後、ク
レーンの走行と載置台の昇降によって載置台は入出庫ス
テーションに至る間、図17の右側に示すように、第1
のフック11はポイント4で待機し、第2のフック21
はポイント5で待機する。
【0050】載置台に移載したコンテナを入出庫ステー
ションに出庫する場合の動作を図18に示す。ここで
は、載置台の右側の入出庫ステーションに出庫するよう
になっている。まず、第1のフック11を立ち上がらせ
てコンテナの端面と係合可能にし、続いて第1のフック
11をポイント6まで移動させてコンテナを移載行程の
1/2だけ押し出す。フック11はポイント5まで僅か
に戻って退避し、さらに原点であるポイント3まで移動
して待機する。このフック11の動作と同時に第2のフ
ック21が立ち上がり、ポイント1へ移動してコンテナ
を移載行程の残りの1/2分押し出して入出庫ステーシ
ョンに移載する。第2のフック21はポイント2まで僅
かに戻って退避し、さらに、原点であるポイント3まで
戻って待機する。
【0051】以上説明した実施の形態によれば、クレー
ン40と棚の任意の収納区画との間でコンテナ1をやり
取りする荷移載装置100が、コンテナ1の端面に係合
することができる係合手段としてのフックと、このフッ
クを上記コンテナ端面への係合位置と係合解除位置との
間で進退させるフック係脱機構と、上記フックをコンテ
ナの移載方向に移動させる直線移動手段とを有してなる
ため、フックを棚の収納区画に収納されているコンテナ
の位置までフックを直線移動させ、係脱手段によってフ
ックをコンテナに係合させて直線移動させればコンテナ
をクレーンに移載することができ、また、クレーン上に
あるコンテナにフックを係合させて直線移動させればコ
ンテナを押し出して棚の収納区画にコンテナを移載する
ことができる。このように、コンテナ端面を押引するこ
とによって棚とクレーンとの間でコンテナを移載するこ
とができ、この間クレーンの高さ位置を変える必要はな
いから、能率的な移載動作が可能である。さらに、コン
テナの移載時にクレーンの高さ位置を変える必要がない
ということは、その分余分な空間を確保する必要がない
ということであり、収納スペースを効率的に利用できる
利点がある。
【0052】上記実施の形態によればまた、コンテナ1
の端面に係合することができるフックと、このフックを
上記コンテナへの係合位置と係合解除位置との間で進退
させるフック係脱機構と、上記フックをコンテナの移載
方向に移動させる直線移動手段とをそれぞれ二組有して
二組の押引機構101、102を構成し、二組の押引機
構101、102が、それぞれ荷移載行程の前半と後半
を分担するようにしたため、各押引機構101、102
の移動距離は荷移載行程の半分あれば足りる。仮に、押
引機構が荷移載行程分の移動距離を確保する必要あると
すれば、そのガイド機構は荷移載行程分以上の長さを確
保しなければならず、その分クレーンの載置台などの長
さ寸法も大きくなってクレーンの走行路37の幅も大き
くなり、スペース効率が悪くなるが、上記実施の形態に
よれば、クレーンの載置台の長さ寸法は理論的にはコン
テナの長さ寸法よりも短くすることが可能であり、クレ
ーンの走行路はコンテナが移動し得るだけの幅があれば
よいので、この点からもスペース効率を高めることがで
きる。
【0053】二組の押引機構101、102は、クレー
ン40の荷載置台6を上方から見て点対称に配置されて
いるため、載置台の片側のみでなく、両側に配置されて
いる棚の収納区画との間でコンテナを移載することがで
きる。また、第1の押引機構101と第2の押引機構1
02は、一方の収納区画との間でコンテナをやり取りす
るときと他方の収納区画との間でコンテナ1をやり取り
するときとでは、動作順が互いに逆になっている。この
ようにしたのは、それぞれの収納区画との間でのコンテ
ナの移載動作を能率的に行うためである。要は、コンテ
ナの出し入れを最も効率よく行うことができる動作順で
あることが望ましく、上記の動作順に限られるものでは
ない。フック係脱機構10、20は、フック11、21
をコンテナ1への係合位置と係合解除位置との間で回転
させるロータリーソレノイド51、61などからなるフ
ック回転手段を有しているため、荷移載動作中、クレー
ン40の荷載置台6は上下に移動させることなく、その
場でフック11、21を回転させるだけでコンテナ1に
対して係脱することができ、スペース効率の向上と動作
の迅速化を図ることができる。
【0054】各フック11、21の要所要所ごとの各停
止位置では、フック11、21がコンテナの端面を押引
したあとコンテナの端面との係脱位置において上記押引
の向きとは逆向きに近接した2点間で僅かに移動し、コ
ンテナ端面の被係合部から離間するようにしたため、フ
ック11、21でコンテナを引き込みあるいは押し出し
た後、コンテナ1との係合を円滑に解除することができ
る。また、コンテナ1の端面の被係合部へのフック1
1、21の係合時も、上記近接した2点の一方を選択す
ることにより、フック11、21を、コンテナ端面およ
び被係合部材に当接することなく円滑に被係合部に係合
させることができる。また、コンテナの端面を押引して
移載する、いわゆる前面ピッキング方式になっているた
め、支柱方式の棚にも、棚板方式の棚にも適用すること
ができる。
【0055】次に、本発明にかかる荷移載装置の各種変
形例について説明する。図33に示す例は、クレーンの
載置台などに一定の間隔をおいて同一高さで水平にかつ
平行に配置したプーリ73、74間にベルト75を掛
け、ベルト75はさらに駆動プーリ76に掛けるととも
に駆動プーリ76の両側においてテンションプーリ7
7、78を押し当て、ベルトの上側には、直線移動手段
72、この直線移動手段72によって直線移動させられ
るフック係脱機構70、このフック係脱機構70によっ
てコンテナ1の被係合部材2と係合させられまた係合が
解除されるフック71とを有してなる押引機構を配置
し、この押引機構とベルト75とによって荷移載行程の
前半と後半を分担するようにしたものである。
【0056】図34に示す例は、フック係脱機構を、前
記実施の形態のようにフック回転手段で構成するのでは
なく、フックの上下方向移動手段で構成したものであ
る。すなわち、図34(a)に示すようにフック81を
コンテナ1の被係合部材2よりも僅かに低い位置で直線
移動させ、図34(b)に示すようにフック81が上記
被係合部材2の下方に位置したとき、図34(c)に示
すようにフック81を上方に移動させて上記被係合部材
2に係合可能とし、この状態でフック81を直線移動さ
せることにより、コンテナを引き込みあるいは押し出す
ようにしたものである。
【0057】図35に示す例は、フック82がアクチュ
エータ83の駆動によって上下方向に平行移動してコン
テナと係脱するようにしたものである。アクチュエータ
83は例えばソレノイドとし、フック82はソレノイド
のプランジャとすることができる。アクチュエータ83
およびフック82は移動体84とともに直線移動する。
【0058】図36に示す例は、フックに代えて磁気的
吸引力を利用したものである。コンテナ91は少なくと
も下部側面に鉄板等の磁性材を有し、この磁性材を電磁
石92で吸着してコンテナ91を引き込み、また、電磁
石92でコンテナ91を押し出すようになっている。電
磁石92は直線移動手段によって直線移動させられる移
動体93に取り付けられている。図36(a)に示す状
態では電磁石92がコンテナ91から離れており、この
状態から上記直線移動手段により電磁石92をコンテナ
91に向かって移動させてコンテナ91に電磁石92を
吸着させ、図36(b)に示すように移動体93ととも
に電磁石92を後退させてコンテナ91を引き込む。引
き込まれたコンテナ91はその一部がベルト95上に載
る。コンテナ91をある程度引き込んだ後は、図36
(c)に示すように電磁石92によるコンテナ91の吸
着を解除し、移動体93、電磁石92を含む押引機構を
退避させ、次にベルト95を駆動してコンテナ91全体
をベルト95上に取り込む。
【0059】なお、図6〜図9に示す実施の形態では、
フック係脱機構がフック回転手段からなり、このフック
回転手段としてロータリーソレノイドが用いられていた
が、ロータリーソレノイドに代えて直線運動をするソレ
ノイドを用い、この直線運動を回転運動に変換してフッ
クを回転させるようにしてもよい。また、直線運動をす
るソレノイドによってフックを直線的に移動させ、コン
テナに係脱させるようにしてもよい。さらに、フック係
脱機構の駆動源としては、ソレノイドに代えてモータを
用いてもよい。この場合、モータの回転力を利用してフ
ックを回転させてもよいし、フックを直線移動させても
よい。また、リニアモータを用いてフックを直線移動さ
せてもよい。
【0060】図示したコンテナ1は、その本体の端面下
部に被係合部材2を固着し、この本体の端面と被係合部
材2とで、係合部材としてのフック11、21が係合す
る被係合部を構成していたが、コンテナ1の端面下部に
穴あるいは切欠きを設けてこれを被係合部としてもよ
い。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、クレーン
と棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取りする
荷移載装置が、コンテナの端面を押したり引いたりする
ことによってクレーンと棚の任意の収納区画との間でコ
ンテナをやり取りする押引機構を有しているため、コン
テナの移載の際にクレーンの高さ位置を変えてコンテナ
を抱え挙げる必要はなく、その分余分な空間を確保する
必要がないため収納スペースを効率的に利用することが
できるとともに、能率的な移載動作が可能である。ま
た、コンテナ押引方向におけるクレーンの荷載置台の寸
法は、コンテナ押引方向におけるコンテナの長さと同じ
かそれ以下にすることができるため、クレーンが走行す
る空間も、コンテナを搬送することができる程度の空間
があれば足り、この点からも収納スペースを効率的に利
用することができる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、クレーンと
棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取りする荷
移載装置が、コンテナの端面を押したり引いたりするこ
とによってクレーンと棚の任意の収納区画との間でコン
テナをやり取りする押引機構を有し、この押引機構は、
荷移載行程の一部を分担する複数の押引機構からなり、
この複数の押引機構が順次動作することによってクレー
ンと棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取りす
るようになっているため、各押引機構の移動距離は荷移
載行程の半分あれば足りる。仮に、押引機構が荷移載行
程分の移動距離を確保する必要あるとすれば、そのガイ
ド機構は荷移載行程分以上の長さを確保しなければなら
ず、その分クレーンの載置台などの長さ寸法も大きくな
ってクレーンの走行路の幅も大きくなり、スペース効率
が悪くなるが、請求項2記載の発明によれば、クレーン
の載置台の長さ寸法は理論的にはコンテナの長さ寸法よ
りも短くすることが可能であり、クレーンの走行路はコ
ンテナが移動し得るだけの幅があればよいので、スペー
ス効率を高めることができる。
【0063】請求項3記載の発明によれば、クレーンと
棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取りする荷
移載装置が、コンテナの端面に係合することができる係
合手段と、この係合手段を上記コンテナへの係合位置と
係合解除位置との間で進退させる係脱機構と、上記係合
手段をコンテナの移載方向に移動させる直線移動手段と
を有してなるため、係合手段を棚の収納区画に収納され
ているコンテナの位置まで直線移動させ、係脱手段によ
って係合手段をコンテナの端面に係合させて直線移動さ
せればコンテナをクレーンに移載することができ、ま
た、クレーン上にあるコンテナの端面に係合手段を係合
させて直線移動させればコンテナを押し出して棚の収納
区画にコンテナを移載することができ、この間クレーン
の高さ位置を変える必要はないから、能率的な移載動作
が可能であるとともに、コンテナの移載時にクレーンの
高さ位置を変える必要がないということは、その分余分
な空間を確保する必要がないということであり、収納ス
ペースを効率的に利用できる利点がある。
【0064】請求項4記載の発明によれば、コンテナの
端面に係合することができる係合手段と、この係合手段
をコンテナへの係合位置と係合解除位置との間で進退さ
せる係脱機構と、上記係合手段をコンテナの移載方向に
移動させる直線移動手段とをそれぞれ二組有して二組の
押引機構を構成し、二組の押引機構が、それぞれ荷移載
行程の前半と後半を分担するようにしたため、各押引機
構の移動距離は荷移載行程の半分あれば足りる。仮に、
押引機構が荷移載行程分の移動距離を確保する必要ある
とすれば、そのガイド機構は荷移載行程分以上の長さを
確保しなければならず、その分クレーンの載置台などの
長さ寸法も大きくなってクレーンの走行路の幅も大きく
なり、スペース効率が悪くなるが、請求項4記載の発明
によれば、クレーンの載置台の長さ寸法は理論的にはコ
ンテナの長さ寸法よりも短くすることが可能であり、ク
レーンの走行路はコンテナが移動し得るだけの幅があれ
ばよいので、この点からもスペース効率を高めることが
できる。
【0065】請求項5記載の発明によれば、二組の押引
機構は、クレーンの荷載置台を上方から見て点対称に配
置されているため、載置台の片側のみでなく、両側に配
置されている棚の収納区画との間でコンテナを移載する
ことができる。
【0066】請求項6記載の発明によれば、点対称に配
置された第1の押引機構と第2の押引機構は、一方の収
納区画との間でコンテナをやり取りするときと他方の収
納区画との間でコンテナ1をやり取りするときとでは、
動作順が互いに逆になっていて、一方の収納区画とクレ
ーンの荷載置台との間でのコンテナの移載動作、および
他方の収納区画とクレーンの荷載置台との間でのコンテ
ナの移載動作を、それぞれの場合に適した順序で能率的
に行うことができる。
【0067】請求項9記載の発明によれば、係脱機構
は、係合手段をコンテナの端面への係合位置と係合解除
位置との間で回転させる回転手段を有しているため、荷
移載動作中、クレーンの荷載置台は上下に移動させるこ
となく、その場で係合手段を回転させるだけでコンテナ
に対して係脱することができ、スペース効率の向上と動
作の迅速化を図ることができる。
【0068】請求項14記載の発明によれば、係合手段
は、コンテナの端面を押引したあとコンテナの端面との
係脱位置において上記押引の向きとは逆向きに僅かに移
動しコンテナ端面の被係合部から離間するようになって
いるため、コンテナに係合手段を係合させてコンテナを
引き込みあるいは押し出した後、係合手段のコンテナと
の係合を円滑に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる荷移載装置の実施の形態を概略
的に示す正面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】本発明にかかる荷移載装置が適用される立体自
動倉庫の例を示す平面図である。
【図4】同上立体自動倉庫の一部を切り欠いて示す側面
図である。
【図5】同上正面図である。
【図6】本発明にかかる荷移載装置の実施の形態を具体
的に示す平面図である。
【図7】同上正面図である。
【図8】同上側面図である。
【図9】同上荷移載装置のフック係脱機構および直線移
動手段の部分を拡大して示す側面図である。
【図10】上記フック係脱機構とその通電手段の部分を
拡大して示す(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図11】本発明にかかる荷移載装置の実施の形態の動
作の一部を示すフローチャートである。
【図12】同上実施の形態の別の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図13】上記実施の形態のさらに別の動作の一部を示
すフローチャートである。
【図14】上記実施の形態のさらに別の動作の一部を示
すフローチャートである。
【図15】上記実施の形態のさらに別の動作の一部を示
すフローチャートである。
【図16】上記実施の形態のさらに別の動作の一部を示
すフローチャートである。
【図17】上記実施の形態のさらに別の動作の一部を示
すフローチャートである。
【図18】上記実施の形態のさらに別の動作の一部を示
すフローチャートである。
【図19】上記実施の形態の一つの動作位置を示す平面
図である。
【図20】上記実施の形態の別の動作位置を示す平面図
である。
【図21】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図22】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図23】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図24】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図25】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図26】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図27】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図28】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図29】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図30】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図31】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図32】上記実施の形態のさらに別の動作位置を示す
平面図である。
【図33】本発明にかかる荷移載装置の変形例を示す正
面図である。
【図34】本発明にかかる荷移載装置のさらに別の変形
例を示す正面図である。
【図35】本発明にかかる荷移載装置のさらに別の変形
例を示す正面図である。
【図36】本発明にかかる荷移載装置のさらに別の変形
例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 8 リニアガイド 9 リニアガイド 10 フック係脱機構 11 係合手段としてのフック 18 直線移動手段 19 ボールねじ 20 フック係脱機構 21 係合手段としてのフック 28 直線移動手段 29 ボールねじ 33 棚 34 棚 35 収納区画 36 収納区画 37 走行路 40 クレーン 51 ソレノイド 61 ソレノイド 100 荷移載装置 101 押引機構 102 押引機構

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の収納区画を有する棚と、コンテナ
    を載せて上記棚に沿った走行路を走行することができる
    クレーンとを有し、このクレーンに設けられこのクレー
    ンと上記棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取
    りする荷移載装置であって、 コンテナの端面を押したり引いたりすることによってク
    レーンと棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取
    りする押引機構を有し、 コンテナ押引方向におけるクレーンの荷載置台の寸法
    は、コンテナ押引方向におけるコンテナの長さと同じか
    それ以下であることを特徴とする荷移載装置。
  2. 【請求項2】 複数の収納区画を有する棚と、コンテナ
    を載せて上記棚に沿った走行路を走行することができる
    クレーンとを有し、このクレーンに設けられこのクレー
    ンと上記棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取
    りする荷移載装置であって、 コンテナの端面を押したり引いたりすることによってク
    レーンと棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取
    りする押引機構を有し、 上記押引機構は、荷移載行程の一部を分担する複数の押
    引機構からなり、この複数の押引機構が順次動作するこ
    とによってクレーンと棚の任意の収納区画との間でコン
    テナをやり取りすることを特徴とする荷移載装置。
  3. 【請求項3】 複数の収納区画を有する棚と、コンテナ
    を載せて上記棚に沿った走行路を走行することができる
    クレーンとを有し、このクレーンに設けられこのクレー
    ンと上記棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取
    りする荷移載装置であって、 上記コンテナの端面に係合することができる係合手段
    と、この係合手段を上記コンテナへの係合位置と係合解
    除位置との間で進退させる係脱機構と、上記係合手段を
    コンテナの移載方向に移動させる直線移動手段とを有す
    ることを特徴とする荷移載装置。
  4. 【請求項4】 複数の収納区画を有する棚と、コンテナ
    を載せて上記棚に沿った走行路を走行することができる
    クレーンとを有し、このクレーンに設けられこのクレー
    ンと上記棚の任意の収納区画との間でコンテナをやり取
    りする荷移載装置であって、 上記コンテナの端面に係合することができる係合手段
    と、この係合手段を上記コンテナへの係合位置と係合解
    除位置との間で進退させる係脱機構と、上記係合手段を
    コンテナの移載方向に移動させる直線移動手段とをそれ
    ぞれ二組有して二組の押引機構が構成され、 二組の押引機構は、それぞれ荷移載行程の前半と後半を
    分担することを特徴とする荷移載装置。
  5. 【請求項5】 二組の押引機構は、クレーンの荷載置台
    を上方から見て点対称に配置されていることを特徴とす
    る請求項4記載の荷移載装置。
  6. 【請求項6】 点対称に配置された二組の押引機構は、
    直線移動方向両側において収納区画との間でコンテナを
    やり取りすることが可能であり、 第1の押引機構と第2の押引機構は、一方の収納区画と
    の間でコンテナをやり取りするときと他方の収納区画と
    の間でコンテナをやり取りするときとでは、動作順が互
    いに逆である請求項5記載の荷移載装置。
  7. 【請求項7】 二組の押引機構の各係合手段は、クレー
    ンの荷載置台よりも外側まで移動することができるとと
    もに、上記各係合手段の原点位置はコンテナの移載方向
    両側において上記荷載置台の投影平面内にある請求項
    4、5又は6記載の荷移載装置。
  8. 【請求項8】 二組の押引機構は、荷移載行程の中央で
    分担を互いに切り換える請求項4又は5記載の荷移載装
    置。
  9. 【請求項9】 係脱機構は、係合手段をコンテナの端面
    への係合位置と係合解除位置との間で回転させる回転手
    段を有することを特徴とする請求項3又は4記載の荷移
    載装置。
  10. 【請求項10】 係脱機構は、ソレノイドによって駆動
    される請求項3、4又は9記載の荷移載装置。
  11. 【請求項11】 係脱機構は、モータによって駆動され
    る請求項3、4又は9記載の荷移載装置。
  12. 【請求項12】 直線移動手段は、係合手段の直線移動
    をガイドするリニアガイドと、係合手段をリニアガイド
    に沿って移動させるボールねじとを有することを特徴と
    する請求項3又は4記載の荷移載装置。
  13. 【請求項13】 係合手段は、回転軸と、この回転軸と
    一体に設けられていて回転軸の回転により上記コンテナ
    の端面に係合することができるフックとを有してなる請
    求項3又は4記載の荷移載装置。
  14. 【請求項14】 係合手段は、コンテナの端面を押引し
    たあとコンテナの端面との係脱位置において上記押引の
    向きとは逆向きに僅かに移動しコンテナ端面の被係合部
    から離間することを特徴とする請求項3または4記載の
    荷移載装置。
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