JPH11291785A - ディファレンシャル装置 - Google Patents

ディファレンシャル装置

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JPH11291785A
JPH11291785A JP10147098A JP10147098A JPH11291785A JP H11291785 A JPH11291785 A JP H11291785A JP 10147098 A JP10147098 A JP 10147098A JP 10147098 A JP10147098 A JP 10147098A JP H11291785 A JPH11291785 A JP H11291785A
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JP
Japan
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clutch
shaft
gear
differential
output
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JP10147098A
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English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減した駆動力調整装置を備え、
小形化可能なディファレンシャル装置の提供を目的とす
る。 【解決手段】 デフケース3と、差動ギヤ機構11と、
出力軸21,23に平行に配置される第1と第2の多板
クラッチ33L ,33R を備える第2軸と、第3のク
ラッチ53を備える第3軸とを備え、クラッチ33L
,33R はいずれかが選択的に締結され、第3のクラ
ッチ53は両クラッチ33L ,33R の開放時に締結さ
れ、デフケース3と出力軸21との間を第1のクラッチ
33L を介して増速または減速連結する第1の連結機構
41L と、同間を第2のクラッチ33R を介して第1の
連結機構41L と同じ増減速で連結する第2の連結機構
41Rと、両出力軸21,23間を第3のクラッチ53
を介して等速連結する第3の連結機構61とを備え、各
クラッチ33L ,33R ,53が車両の走行状態に応じ
て締結制御されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動力調整装置を
有するディファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の駆動力調整装置として
は、例えば特許第2641724号、特開平8−401
03号公報および特開平5−26306号公報にそれぞ
れ図4、図5および図6に示すようなものが開示されて
いる。
【0003】図4の第1従来例の装置201では、エン
ジンの駆動力はドライブピニオン203からデフケース
205に入力され差動機構207を経て出力軸209,
211に配分されると共に、出力軸209,211に平
行に中間軸213が一対のトルク伝達クラッチ機構21
5,217を備えて配設されている。デフケース205
に固定されたギヤ219と中間軸213に固定されたギ
ヤ221とが噛み合うと共に、出力軸209,211上
に固定されたギヤ223,225が中間軸213上のク
ラッチ機構215,217のクラッチハウジング22
7,229に固定されたギヤ231,233とそれぞれ
噛み合っている。
【0004】例えば選択的に右方のクラッチ機構217
が締結されると、上記各ギヤの歯数比によりデフケース
205とその締結側の右出力軸211との間に増速比が
生じ、右出力軸211の回転速度と駆動力が増加し、そ
の分左出力軸209では減少する。
【0005】図5の第2従来例の装置301は、上記第
1従来例の構成と若干異なり、一方の出力軸303と同
軸に2つのクラッチ機構305,307が配設され、ク
ラッチ機構305,307のいずれかの選択的締結によ
りデフケース309と右出力軸303との間に増速比が
生じて右出力軸303の回転速度と駆動力が増加し、そ
の分左出力軸311では減少する場合と、それとは逆に
減速比が生じて上記と逆の作用がなされる場合とのいず
れかの場合が得られる。
【0006】これらの第1、第2従来例は、両出力軸の
駆動力配分を調整する構造により車両のヨー方向のモー
メントを制御し、旋回性能等の車両の走行性能を向上す
るものである。
【0007】また、図6の第3従来例のディファレンシ
ャル装置401では、デフケース403と各出力軸40
5,407との間にクラッチ機構409,411が配置
され、クラッチ機構409,411は油圧ピストン41
3,413の押圧力によって締結される。この締結によ
るトルクが出力軸405,407間の差動を制限し、低
速側出力軸に差動制限トルクが付加される。これによ
り、ぬかるみからの脱出性や低摩擦路面での走破性を向
上するものである。
【0008】車両の走行性能を総合的に向上させるに
は、上記の各装置201,301,401の特徴的構成
をまとめて備える装置が望まれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各特徴的構
成をまとめるときに、それらを単純に組み合わせると、
非常に大型化すると共に重量増となって、ほとんど搭載
の実現性がなかった。
【0010】そこで、本発明は、部品点数を削減した駆
動力調整装置を備え、小形化可能なディファレンシャル
装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、エンジンの駆動力により
回転駆動されるデフケースと、前記デフケースに入力さ
れる駆動力を一対のサイドギヤを介して該デフケースと
同軸に外方に延出される一対の出力軸に差動配分する差
動ギヤ機構と、前記出力軸に平行に配置されいずれかが
選択的に締結される第1と第2のクラッチを両端部に備
える第2軸と、前記出力軸に平行に配置され前記第1と
第2の両クラッチの開放時に締結される第3のクラッチ
を備える第3軸とを備えるディファレンシャル装置にお
いて、前記デフケースと前記出力軸の一方との間を前記
第1のクラッチを介して増速連結または減速連結する第
1の連結機構と、前記デフケースと前記出力軸の他方と
の間を第2のクラッチを介して前記第1の連結機構の増
減速選定と同選定の増速連結または減速連結する第2の
連結機構と、前記両出力軸間を第3のクラッチを介して
等速連結する第3の連結機構とを備え、前記第1、第2
および第3の各クラッチが車両の走行状態に応じて締結
制御されることを特徴とする。
【0012】したがって、例えば第1と第2の連結機構
が増速機構に選定し、構成された場合、第1と第2のク
ラッチのうちの締結されたクラッチ側の増速機構の増速
作用によりその側の出力軸が増速および増トルクとな
り、他側の出力軸がそれだけ減速および減トルクとな
る。こうして、車両の旋回時に旋回外側の出力軸に増
速、増トルク作用が及ぶと車両の旋回性能が向上する。
【0013】上記と逆に第1と第2の連結機構が減速機
構に選定された場合には、減速される側と増速される側
とが入れ替る。
【0014】このように、駆動力を必要とする側の出力
軸に駆動力を移動可能であるので、一方の出力軸がスリ
ップするような悪路における走破性も向上する。
【0015】また、第1と第2のクラッチの開放時に、
第3のクラッチが締結されると、両出力軸は第3のクラ
ッチを介して等速連結され、差動制限作用が得られるの
で、両出力軸が同一回転するようになり、車両の直進性
が向上される。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のディファレンシャル装置であって、前記第1と第2の
連結機構は、前記デフケースに固定された第1ギヤ部材
と第2軸に固定され該第1ギヤ部材と噛み合う第2ギヤ
部材とからなる第1のギヤ組を共用すると共に、第2軸
と各出力軸との間を同一変速比で連結する同一構成の第
2のギヤ組をそれぞれ備えることを特徴とする。
【0017】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果が得られると共に、第1と第2の連結機構を構成
する第1のギヤ組は共用で、同一構成の第2のギヤ組を
両連結機構に使用する構成であるので、駆動力調整装置
を備えるディファレンシャル装置の部品点数を削減し低
コスト化および小形化が可能となる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のディファレンシャル装置であって、前記第2のギヤ組
は、同一構成の第1と第2のクラッチの第2軸に固定さ
れた部材と同第2軸に非固定の部材のいずれかに一体化
された第2のクラッチギヤ部材と、前記出力軸上に固定
され該第2のクラッチギヤ部材と噛み合う出力ギヤ部材
とを備えることを特徴とする。
【0019】したがって、請求項2の発明と同等の作用
・効果が得られると共に、各連結機構を構成する第1と
第2のクラッチがクラッチギヤ部材を含めて同一構成で
あり、また第2のクラッチギヤ部材と噛み合う出力軸上
の各出力ギヤ部材は共通部材となるので、一層の低コス
ト化が可能となる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載のディファレンシャル装置であって、前
記第3の連結機構は、前記第3軸上に固定され前記出力
軸の一方に固定された出力ギヤ部材と噛み合う第3ギヤ
部材と、第3のクラッチの第3軸に固定された部材かま
たは非固定の部材のいずれかに一体化され前記出力軸の
他方に固定された出力ギヤ部材と噛み合う第3のクラッ
チギヤ部材を備えることを特徴とする。
【0021】したがって、請求項1〜3のいずれかの発
明と同等の作用・効果が得られると共に、第3ギヤ部材
と第3のクラッチギヤ部材のギヤ諸元は同一となり、ギ
ヤ加工が容易化される。
【0022】請求項5に記載の発明は、エンジンの駆動
力により回転駆動されるデフケースと、前記デフケース
に入力される駆動力を一対のサイドギヤを介して該デフ
ケースと同軸に外方に延出される一対の出力軸に差動配
分する差動ギヤ機構と、前記出力軸に平行にかつ一方の
出力軸側に配置されいずれかが選択的に締結される第1
と第2のクラッチを一側端部に備える第2軸と、前記出
力軸に平行に配置され前記第1と第2の両クラッチの開
放時に締結される第3のクラッチを備える第3軸とを備
えるディファレンシャル装置において、前記デフケース
と前記出力軸の一方との間を前記第1のクラッチを介し
て増速連結する第1の連結機構と、前記デフケースと前
記出力軸の一方との間を第2のクラッチを介して減速連
結する第2の連結機構と、前記デフケースと前記出力軸
の一方との間を第3のクラッチを介して等速連結する第
3の連結機構とを備え、前記第1、第2および第3の各
クラッチが車両の走行状態に応じて締結制御されること
を特徴とする。
【0023】したがって、第1と第2の連結機構が配置
された側の出力軸が例えば車両の旋回の内側か外側のい
ずれになるかに応じて第1と第2のクラッチが選択的に
締結され、上記請求項1の発明と同等に旋回性能が向上
する。
【0024】また、第1と第2のクラッチの開放時に、
第3のクラッチが締結されると、両出力軸は第3のクラ
ッチを介して等速連結され、差動制限作用が得られるの
で、両出力軸が同一回転するようになり、車両の直進性
が向上される。
【0025】また、第1、第2、第3のクラッチを含む
第1、第2、第3の連結機構が一方の出力軸の一方に配
置されているので、ディファレンシャル装置を前車軸側
に配置する場合に配置し易くなる。
【0026】さらに、第1と第2のクラッチが第2軸の
一側端部に集中配置されるので、クラッチの操作機構の
構成を簡素化することが可能となる。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のディファレンシャル装置であって、前記第1と第2の
連結機構は、前記デフケースに固定された第1ギヤ部材
と第2軸に固定され該第1ギヤ部材と噛み合う第2ギヤ
部材とからなる第1のギヤ組を共用し、前記第1の連結
機構は、第2のクラッチを介して第2軸に固定化される
第2のクラッチギヤ部材と前記出力軸の一方に固定され
該第2のクラッチギヤ部材と噛み合う第2の出力ギヤ部
材とを備え、前記第2の連結機構は、第1のクラッチを
介して第2軸に固定化される第1のクラッチギヤ部材と
前記出力軸の一方に固定され該第1のクラッチギヤ部材
と噛み合う第3の出力ギヤ部材とを備えることを特徴と
する。
【0028】したがって、請求項5の発明と同等の作用
・効果が得られると共に、第1と第2の連結機構を構成
する第1のギヤ組は共用であり、また第2軸を短く形成
できるので、駆動力調整機能を備えるディファレンシャ
ル装置の部品点数を削減し低コスト化および小形化が可
能となる。
【0029】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載のディファレンシャル装置であって、前記第3
の連結機構は、前記第3軸上に固定され前記デフケース
に固定された第1ギヤ部材と噛み合う第5ギヤ部材と、
第3のクラッチを介して第3軸に固定され前記出力軸の
一方に固定された第4出力ギヤ部材と噛み合う第3のク
ラッチギヤ部材とを備えことを特徴とする。
【0030】したがって、請求項5または6の発明と同
等の作用・効果が得られると共に、第3軸を短く形成で
き、また第5ギヤ部材と第3のクラッチギヤ部材のギヤ
諸元は同一となり、ギヤ加工が容易化される。
【0031】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態を図1、図2により説明する。図1は本実施形態
のリヤディファレンシャル装置のスケルトン図であり、
図2は図1のA矢視図である。
【0032】図1に示すように、ディファレンシャル装
置1のデフケース3はベアリング5,5を介して図示し
ないデフキャリアに回転自在に支持され、また、デフケ
ース3にはリングギヤ7が固定され、このリングギヤ7
と噛み合うドライブビニオン9を介してエンジンの駆動
力がデフケース3に入力される。デフケース3内にはベ
ベルギヤ式の差動ギヤが収容され、差動ギヤ機構11を
構成している。
【0033】駆動力はデフケース3と一体に回転するピ
ニオンシャフト13、ピニオンギヤ15を経て左右の出
力側サイドギヤ17,19に差動配分される。各サイド
ギヤ17,19の軸心には左右の出力軸21,23が連
結されている。出力軸21,23を区分する必要がない
場合、以後第1軸という。
【0034】第1軸に平行に第2軸と第3軸が配
置されている。第1軸と同軸のデフケース3上に第1
ギヤ(第1ギヤ部材)25が固定され、各出力軸21,
23上に出力ギヤ(出力ギヤ部材)31L ,31R が固
定されている。出力ギヤ31L ,31R は同一諸元のギ
ヤである。
【0035】第2軸上には第2ギヤ(第2ギヤ部材)
27が固定され、第2ギヤ27はデフケース3上の第1
ギヤ25と噛み合っている。第1ギヤ25と第2ギヤ2
7とが第1のギヤ組24を構成している。また、第2軸
の左右端には第1と第2の多板クラッチ(第1と第2
のクラッチ)33L ,33R が設けられている。第1と
第2の多板クラッチ33L ,33R を構成するクラッチ
ハウジング39L ,39R は第2軸に固定されてい
る。一方、各クラッチハブ35L ,35R がクラッチハ
ウジング39L ,39R 上に相対回転可能にに支持さ
れ、第2クラッチギヤ(第2のクラッチギヤ部材)37
L ,37R がクラッチハブ35L ,35R に一体化され
ている。
【0036】なお、第2クラッチギヤ37L ,37R
は、クラッチハブ35L ,35R に一体化されるのでは
なく、クラッチハウジング39L ,39R に一体化され
る構成にしてもよい。
【0037】そして、第2クラッチギヤ37L ,37R
は第1軸上に固定された出力ギヤ31L ,31R とそ
れぞれ噛み合っている。第2クラッチギヤ37L と出力
ギヤ31L とが、また第2クラッチギヤ37R と出力ギ
ヤ31R とが、それぞれ第2のギヤ組30,30を構成
している。第2のギヤ組30,30の変速比同一であ
る。
【0038】第1のギヤ組24と、第1と第2の多板ク
ラッチ33L ,33R を介して第1のギヤ組24と連結
される第2のギヤ組30とにより、第1と第2の連結機
構41L ,41R が構成されている。図2に第1軸と
第2軸の軸配置を示す。
【0039】第1と第2の多板クラッチ33L ,33R
のいずれかが選択的に締結されると、例えば第2の多板
クラッチ33R が締結されると、第2の連結機構41R
が動力伝達可能となる。第2の連結機構41R は、デフ
ケース3上の第1ギヤ25の回転数を増速して右出力軸
23に伝達する増速機構である。第1の連結機構41L
も同一増速比を有する増速機構である。なお、両連結機
構を共に減速機構に構成することも可能である。
【0040】一方、第3軸には一端(左端)に第3ギ
ヤ(第3ギヤ部材)51が固定され、左出力軸21上の
出力ギヤ31L と噛み合っている。第3軸の他端(右
端)には第3の多板クラッチ(第3のクラッチ)53の
クラッチハウジング55が固定されている。クラッチハ
ウジング55内にクラッチハブ57が相対回転可能に支
持され、クラッチハブ57に第3クラッチギヤ(第3の
クラッチギヤ部材)59が一体化されている。そして、
第3クラッチギヤ59は右出力軸23上の出力ギヤ31
R と噛み合っている。第3軸の両端部における第3ギ
ヤ51と出力ギヤ31L 間の変速比と、出力ギヤ31R
と第3クラッチギヤ53との変速比は等しい。
【0041】こうして、第3軸、第3ギヤ51および
第3のクラッチ53が第3の連結機構61を構成してい
る。第3のクラッチ53が締結されると、第3の連結機
構61は両出力軸21,23間を等速連結する。図2に
第1軸と第3軸の軸配置を示す。
【0042】第2軸と第3軸とは第1軸を介して
連結されている。そして、第2軸と第3軸とが挟む
角度θはディファレンシャル装置1の搭載時に周辺部材
との干渉防止を考慮して、180度よりも小さく設定さ
れている(図2参照)。
【0043】なお、第1〜第3の多板クラッチ33L ,
33R ,53は例えば油圧を受けて締結される油圧多板
クラッチが用いられる。
【0044】そして、第1〜第3の多板クラッチ33L
,33R ,53は、各種センサ63の検出信号を受
け、作動を指示するコントローラ65により作動を制御
される。センサ63は図示のようにエンジン回転数、ス
テアリング切り角、車両加速度、ヨーレイト、左右輪回
転速度…を検出する。
【0045】つぎに、ディファレンシャル装置1の作用
を説明する。
【0046】車両の例えば左旋回時に、コントローラ6
5の信号により、第2の多板クラッチ33R が選択的に
締結されると、その締結側の右出力軸23とデフケース
3との間が連結され、駆動トルクの授受が行われる。こ
のとき、デフケース3の回転は第2の多板クラッチ33
R を介して矢印Aのように伝達される。こうして、右出
力軸23はデフケース3により増速され、右出力軸23
の回転速度およびトルクが増加する。
【0047】この第2の多板クラッチ33R の締結時
に、第1と第3の多板クラッチ33L,53は開放状態
にあるので、左出力軸21は差動ギヤ機構11を介して
右出力軸23に連結され、右出力軸23の増加分だけ回
転速度およびトルクが減少する。
【0048】こうして、旋回外側車輪に十分な回転速度
およびトルクが配分され、旋回性能が向上される。第2
の多板クラッチ33R が油圧式の場合、油圧を制御する
ことにより回転速度およびトルク増加量を連続的に変化
させることが可能となる。
【0049】上記と逆に例えば右旋回時には、第1の多
板クラッチ33L が締結され、矢印B方向に回転が伝達
され、上記と逆の駆動力制御状態が得られる。
【0050】このように、駆動力を必要とする側の出力
軸に駆動力を移動可能であるので、一方の出力軸がスリ
ップするような悪路における走破性も向上する。
【0051】また、第1と第2の多板クラッチ33L ,
33R が共に開放されると、左右の出力軸21,23は
差動ギヤ機構11を介して連結され、駆動抵抗差が生じ
ると左右の出力軸21,23は差動回転する。このと
き、第3の多板クラッチ53が締結される。例えば右出
力軸23の駆動抵抗が低下し回転が上昇する場合、第3
の多板クラッチ53の締結により低速側の左出力軸21
が第3軸を介して高速側の右出力軸23に連結され
て、この連結経路により右出力軸23の回転は矢印Cの
方向に伝達され、左出力軸21の回転速度が低下せず
に、右出力軸23と同一回転する。
【0052】上記と逆に例えば左出力軸21の駆動抵抗
が低下し、回転が上昇する場合、第3の多板クラッチ5
3の締結により、左出力軸21の回転は矢印Dの方向に
伝達され、右出力軸23の回転速度が低下せずに、左出
力軸21と同一回転する。こうして、車両の直進性が向
上される。
【0053】両出力軸21,23の一方にスリップ等に
より空転が生じても、低速出力軸側の路面との間に摩擦
が十分に保たれるようであれば、上記のように両出力軸
間の差動がロックされ、駆動力伝達が可能となり脱出性
が向上する。
【0054】こうして、本実施形態によれば、上記の作
用・効果が得られるうえに、第1軸上の出力ギヤ31
L と出力ギヤ31R とを共用化している。また、第2軸
上の第2クラッチギヤ37L ,37R を共用化してい
る。さらに、第3軸の第3ギヤ51と第3クラッチギ
ヤ59とのギヤ諸元を共通化している。こうして、部品
点数の削減および加工の容易化がてきると共に、小型化
が可能である。
【0055】また、第1軸上には差動ギヤ機構11と
出力ギヤ31L ,31R が配置されるだけであるので、
出力軸21,34の全長を犠牲にしないで済み、車体の
サスペンションストロークを十分に確保することができ
る。
【0056】また、ディファレンシャル装置1全体をコ
ンパクト化でき、駆動力制御機構の配置と取り回しに有
利となる。
【0057】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図3により説明する。図3は本実施形態のフロントディ
ファレンシャル装置のスケルトン図である。
【0058】このフロントディファレンシャル装置10
1は、制御用の第1と第2の多板クラッチ133L ,1
33R を差動ギヤ機構11の片側に配置すると共にデフ
ケース3と右出力軸123との間に増減速ギヤ機構14
1を設けている点が上記第1実施形態と相違する。した
がって、相違点を説明し、同様機能の部材には第1実施
形態と同符号を付して説明は省略する。
【0059】このフロントディファレンシャル装置10
1のデフケース3はベアリング5,5を介して図示しな
いトランスアクスルケースに回転自在に支持されてい
る。エンジンの駆動力は、図外のトランスミッションの
出力ギヤ109に噛み合うデフケース3のリングギヤ1
07に入力される。
【0060】デフケース3上に第1ギヤ(第1ギヤ部
材)125が固定され、右出力軸(第1軸)123上に
第2出力ギヤ127、第3出力ギヤ129、第4出力ギ
ヤ131が固定されている。第1ギヤ125と第4ギヤ
131の歯数は同一である。なお、左右の出力軸12
1,123はそれぞれ等速ジョイント135,135を
介して左右の前車軸137,139に連結されている。
以後、右出力軸123を第1軸123という。
【0061】第2軸上には第2ギヤ(第2ギヤ部材)
143が固定され、この第2ギヤ143はデフケース3
上の第1ギヤ125と噛み合っている。第1ギヤ125
と第2ギヤ143とが第1のギヤ組126を構成してい
る。また、第2軸の右端には第1と第2の多板クラッ
チ(第1と第2のクラッチ)133L ,133R が左方
からこの順にタンデムに設けられ、第1と第2の多板ク
ラッチ133L ,133R の一体化されたクラッチハウ
ジング139が第2軸上に固定されている。
【0062】第2クラッチギヤ(第2のクラッチギヤ部
材)145が第2の多板クラッチ133R のハブ147
に連結されて、第1軸123上の第2出力ギヤ(第2の
出力ギヤ部材)127と噛み合っている。上記第1のギ
ヤ組126から第2の多板クラッチ133R および第2
クラッチギヤ145を介して第2出力ギヤ127へ連結
される増速ギヤ機構が第1の連結機構141aを構成し
ている。
【0063】また、第1クラッチギヤ(第1のクラッチ
ギヤ部材)151が第1の多板クラッチ133L のハブ
153に連結されて、第1軸123上の第3出力ギヤ
(第3の出力ギヤ部材)129と噛み合っている。上記
第1のギヤ組126から第1の多板クラッチ133L お
よび第1クラッチギヤ151を介して第3出力ギヤ12
9へ連結される減速ギヤ機構が第2の連結機構141b
を構成している。
【0064】一方、第3軸には一端(左端)に第5ギ
ヤ(第5ギヤ部材)155が固定され、デフケース3上
の第1ギヤ125と噛み合っている。そして、他端(右
端)には第3の多板クラッチ(第3のクラッチ)157
のクラッチハウジング159が固定されている。第3の
多板クラッチ157のクラッチハブ161に第3クラッ
チギヤ(第3のクラッチギヤ部材)163が連結され、
第3クラッチギヤ163は第1軸123上の第4出力ギ
ヤ131と噛み合っている。第3軸の両端部におけ
る、第5ギヤ155と第1ギヤ125間の変速比と、第
3クラッチギヤ163と第4出力ギヤ(第4出力ギヤ部
材)131間の変速比は等しい。
【0065】こうして、第5ギヤ155、第3の多板ク
ラッチ157、および第3クラッチギヤ163を介して
第1ギヤ125と第4出力ギヤ131間を第3の連結機
構156が連結している。
【0066】つぎに、ディファレンシャル装置1の作用
を説明する。
【0067】車両の例えば左旋回時に、コントローラ6
5の信号により、第2の多板クラッチ133R が選択的
に締結されると、デフケース3から増速ギヤ機構141
aを介して、図3の矢印E方向に回転が伝達され、第1
軸123(右前車軸)が増速されると共にトルクが増加
する。
【0068】この第2の多板クラッチ133R の締結時
に、第1と第3の多板クラッチ133L ,157は開放
状態にあるので、左出力軸121は差動ギヤ機構11を
介して第1軸123に連結され、第1軸123の増加分
だけ回転速度およびトルクが減少する。
【0069】こうして、旋回外側車輪に十分な回転速度
およびトルクが配分され、旋回性能が向上される。第2
の多板クラッチ133R が油圧式の場合、油圧を制御す
ることにより回転速度およびトルク増加量を連続的に変
化させることが可能となる。
【0070】上記と逆に右旋回時に、第1の多板クラッ
チ133L が締結されると、上記と逆の矢印F方向に回
転が伝達され、第1軸123は上記と逆に減速制御され
る。このとき、第2と第3の多板クラッチ133R ,1
57は開放状態にあるので、左出力軸121は差動ギヤ
機構11を介して第1軸123に連結され、第1軸12
3の減少分だけ回転速度およびトルクが増加する。
【0071】また、第1と第2の多板クラッチ133L
,133R が共に開放されると、左右の出力軸12
1,123は差動ギヤ機構11を介して連結され、駆動
抵抗差が生じると左右の出力軸121,123は差動回
転する。このとき、第3の多板クラッチ157が締結さ
れる。例えば右出力軸(第1軸)123の駆動抵抗が低
下し回転が上昇する場合、第3の多板クラッチ157の
締結により低速側の左出力軸121が第3軸を介して
高速側の第1軸123に連結されて、この連結経路によ
り第1軸123の回転は矢印Cの方向に伝達され、左出
力軸121の回転速度が低下せずに、第1軸123と同
一回転する。
【0072】上記と逆に例えば左出力軸121の駆動抵
抗が低下し、回転が上昇する場合、第3の多板クラッチ
157の締結により、左出力軸121の回転は矢印Dの
方向に伝達され、第1軸123の回転速度が低下せず
に、左出力軸121と同一回転する。こうして、車両の
直進性が向上される。
【0073】こうして、本実施形態によれば、上記第1
実施形態と同等の作用・効果が得られるうえに、第1と
第2の多板クラッチおよび増減速ギヤ機構が差動ギヤ機
構の片側に配置されているので、ディファレンシャル装
置を前輪駆動車に搭載する場合に搭載性が向上する。
【0074】また、第1ギヤ125は第2ギヤ143と
第5ギヤ155との両ギヤに噛み合っているので、部品
点数削減による小型化が可能である。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、例えば第1と第2の連結機構
が増速機構に選定し、構成された場合、第1と第2のク
ラッチのうちの締結されたクラッチ側の増速機構の増速
作用によりその側の出力軸が増速および増トルクとな
り、他側の出力軸がそれだけ減速および減トルクとな
る。こうして、車両の旋回性能が向上する。
【0076】上記と逆に第1と第2の連結機構が減速機
構に選定された場合には、減速される側と増速される側
とが入れ替る。
【0077】このように、駆動力を必要とする側の出力
軸に駆動力を移動可能であるので、一方の出力軸がスリ
ップするような悪路における走破性も向上する。
【0078】また、第1と第2のクラッチの開放時に、
第3のクラッチが締結されると、両出力軸は第3のクラ
ッチを介して等速連結され、差動制限作用が得られるの
で、両出力軸が同一回転するようになり、車両の直進性
が向上される。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果が得られると共に、第1と第2の連
結機構を構成する第1のギヤ組は共用で、同一構成の第
2のギヤ組を両連結機構に使用する構成であるので、駆
動力調整機能を備えるディファレンシャル装置の部品点
数を削減し低コスト化および小形化が可能となる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明と同等の効果が得られると共に、各連結機構を構
成する第1と第2のクラッチがクラッチギヤ部材を含め
て同一構成であり、また第2のクラッチギヤ部材と噛み
合う出力軸上の各出力ギヤ部材は共通部材となるので、
一層の低コスト化が可能となる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれかの発明と同等の効果が得られると共に、
第3ギヤ部材と第3のクラッチギヤ部材のギヤ諸元は同
一となり、ギヤ加工が容易化される。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、第1と第
2の連結機構が配置された側の出力軸が例えば車両の旋
回の内側か外側のいずれになるかに応じて第1と第2の
クラッチが選択的に締結され、上記請求項1の発明と同
等の旋回性能が向上する。
【0083】また、第1と第2のクラッチの開放時に、
第3のクラッチが締結されると、両出力軸は第3のクラ
ッチを介して等速連結され、差動制限作用が得られるの
で、両出力軸が同一回転するようになり、車両の直進性
が向上される。
【0084】また、第1、第2、第3のクラッチを含む
第1、第2、第3の連結機構が一方の出力軸の一方に配
置されているので、ディファレンシャル装置を前車軸側
に配置する場合に配置し易くなる。
【0085】さらに、第1と第2のクラッチが第2軸の
一側端部に集中配置されるので、クラッチの操作機構の
構成を簡素化することが可能となる。
【0086】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の発明と同等の効果が得られると共に、第1と第2の連
結機構を構成する第1のギヤ組は共用であり、また第2
軸を短く形成できるので、駆動力調整機能を備えるディ
ファレンシャル装置の部品点数を削減し低コスト化およ
び小形化が可能となる。
【0087】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
または6の発明と同等の効果が得られると共に、第3軸
を短く形成でき、また第5ギヤ部材と第3のクラッチギ
ヤ部材のギヤ諸元は同一となり、ギヤ加工が容易化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のスケルトン図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】本発明の第2実施形態のスケルトン図である。
【図4】第1従来例のスケルトン図である。
【図5】第2従来例のスケルトン図である。
【図6】第3従来例の断面図である。
【符号の説明】 3 デフケース 11 差動ギヤ機構 21,23,121,123 出力軸 24,126 第1のギヤ組 25,125 第1ギヤ(第1ギヤ部材) 27,127,143 第2ギヤ(第2ギヤ部材) 31L ,31R 出力ギヤ(出力ギヤ部材) 33L ,133L 第1の多板クラッチ(第1のクラッ
チ) 33R ,133R 第2の多板クラッチ(第2のクラッ
チ) 37L ,37R ,145 第2クラッチギヤ(第2のク
ラッチギヤ部材) 41L 第1の連結機構 41R 第2の連結機構 51 第3ギヤ(第3ギヤ部材) 53,157 第3の多板クラッチ(第3のクラッチ) 59,163 第3クラッチギヤ(第3のクラッチギヤ
部材) 61,156 第3の連結機構 63 センサ 65 コントローラ 126 第1のギヤ組 127 第2出力ギヤ(第2の出力ギヤ部材) 129 第3出力ギヤ(第3の出力ギヤ部材) 131 第4出力ギヤ(第4出力ギヤ部材) 141 増減速ギヤ機構 141a 増速ギヤ機構(第1の連結機構) 141b 減速ギヤ機構(第2の連結機構) 151 第1クラッチギヤ(第1のクラッチギヤ部材) 155 第5ギヤ(第5ギヤ部材) 第1軸 第2軸 第3軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、 前記デフケースに入力される駆動力を一対のサイドギヤ
    を介して該デフケースと同軸に外方に延出される一対の
    出力軸に差動配分する差動ギヤ機構と、 前記出力軸に平行に配置されいずれかが選択的に締結さ
    れる第1と第2のクラッチを両端部に備える第2軸と、 前記出力軸に平行に配置され前記第1と第2の両クラッ
    チの開放時に締結される第3のクラッチを備える第3軸
    とを備えるディファレンシャル装置において、 前記デフケースと前記出力軸の一方との間を前記第1の
    クラッチを介して増速連結または減速連結する第1の連
    結機構と、 前記デフケースと前記出力軸の他方との間を第2のクラ
    ッチを介して前記第1の連結機構の増減速選定と同選定
    の増速連結または減速連結する第2の連結機構と、 前記両出力軸間を第3のクラッチを介して等速連結する
    第3の連結機構とを備え、 前記第1、第2および第3の各クラッチが車両の走行状
    態に応じて締結制御されることを特徴とするディファレ
    ンシャル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記第1と第2の連結機構は、前記デフケースに固定さ
    れた第1ギヤ部材と第2軸に固定され該第1ギヤ部材と
    噛み合う第2ギヤ部材とからなる第1のギヤ組を共用す
    ると共に、第2軸と各出力軸との間を同一変速比で連結
    する同一構成の第2のギヤ組をそれぞれ備えることを特
    徴とするディファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記第2のギヤ組は、同一構成の第1と第2のクラッチ
    の第2軸に固定された部材と同第2軸に非固定の部材の
    いずれかに一体化された第2のクラッチギヤ部材と、前
    記出力軸上に固定され該第2のクラッチギヤ部材と噛み
    合う出力ギヤ部材とを備えることを特徴とするディファ
    レンシャル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにに記載のディ
    ファレンシャル装置であって、 前記第3の連結機構は、前記第3軸上に固定され前記出
    力軸の一方に固定された出力ギヤ部材と噛み合う第3ギ
    ヤ部材と、第3のクラッチの第3軸に固定された部材か
    または非固定の部材のいずれかに一体化され前記出力軸
    の他方に固定された出力ギヤ部材と噛み合う第3のクラ
    ッチギヤ部材を備えることを特徴とするディファレンシ
    ャル装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、 前記デフケースに入力される駆動力を一対のサイドギヤ
    を介して該デフケースと同軸に外方に延出される一対の
    出力軸に差動配分する差動ギヤ機構と、 前記出力軸に平行にかつ一方の出力軸側に配置されいず
    れかが選択的に締結される第1と第2のクラッチを一側
    端部に備える第2軸と、 前記出力軸に平行に配置され前記第1と第2の両クラッ
    チの開放時に締結される第3のクラッチを備える第3軸
    とを備えるディファレンシャル装置において、 前記デフケースと前記出力軸の一方との間を前記第1の
    クラッチを介して増速連結する第1の連結機構と、 前記デフケースと前記出力軸の一方との間を第2のクラ
    ッチを介して減速連結する第2の連結機構と、 前記デフケースと前記出力軸の一方との間を第3のクラ
    ッチを介して等速連結する第3の連結機構とを備え、 前記第1、第2および第3の各クラッチが車両の走行状
    態に応じて締結制御されることを特徴とするディファレ
    ンシャル装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のディファレンシャル装
    置であって、 前記第1と第2の連結機構は、前記デフケースに固定さ
    れた第1ギヤ部材と第2軸に固定され該第1ギヤ部材と
    噛み合う第2ギヤ部材とからなる第1のギヤ組を共用
    し、 前記第1の連結機構は、第2のクラッチを介して第2軸
    に固定化される第2のクラッチギヤ部材と前記出力軸の
    一方に固定され該第2のクラッチギヤ部材と噛み合う第
    2の出力ギヤ部材とを備え、 前記第2の連結機構は、第1のクラッチを介して第2軸
    に固定化される第1のクラッチギヤ部材と前記出力軸の
    一方に固定され該第1のクラッチギヤ部材と噛み合う第
    3の出力ギヤ部材とを備えことを特徴とするディファレ
    ンシャル装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載のディファレン
    シャル装置であって、 前記第3の連結機構は、前記第3軸上に固定され前記デ
    フケースに固定された第1ギヤ部材と噛み合う第5ギヤ
    部材と、第3のクラッチを介して第3軸に固定され前記
    出力軸の一方に固定された第4出力ギヤ部材と噛み合う
    第3のクラッチギヤ部材とを備えことを特徴とするディ
    ファレンシャル装置。
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