JP2000027977A - デファレンシャル装置 - Google Patents
デファレンシャル装置Info
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- JP2000027977A JP2000027977A JP19207998A JP19207998A JP2000027977A JP 2000027977 A JP2000027977 A JP 2000027977A JP 19207998 A JP19207998 A JP 19207998A JP 19207998 A JP19207998 A JP 19207998A JP 2000027977 A JP2000027977 A JP 2000027977A
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 116
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 112
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 摩擦クラッチを車軸とカウンターシャフト上
に配置し、摩擦クラッチを大径にして軸方向にコンパク
ト化し、変速機構用ギヤの種類を減らす。 【解決手段】 デフケース5の回転をサイドギヤ29、
31を介して車軸33、35側に出力する差動機構7
と、車軸35とカウンターシャフト9との間に配置され
た変速ギヤ組11と、車軸33とシャフト9との間に配
置され、変速ギヤ組11との間でそれぞれ増速機能と減
速機能を持った第2及び第3の変速ギヤ組13、15
と、シャフト9上で変速ギヤ組13との連結を断続する
摩擦クラッチ17と、車軸33上で変速ギヤ組15との
連結を断続する摩擦クラッチ19とを備え、各摩擦クラ
ッチ17、19を選択的に締結する。
に配置し、摩擦クラッチを大径にして軸方向にコンパク
ト化し、変速機構用ギヤの種類を減らす。 【解決手段】 デフケース5の回転をサイドギヤ29、
31を介して車軸33、35側に出力する差動機構7
と、車軸35とカウンターシャフト9との間に配置され
た変速ギヤ組11と、車軸33とシャフト9との間に配
置され、変速ギヤ組11との間でそれぞれ増速機能と減
速機能を持った第2及び第3の変速ギヤ組13、15
と、シャフト9上で変速ギヤ組13との連結を断続する
摩擦クラッチ17と、車軸33上で変速ギヤ組15との
連結を断続する摩擦クラッチ19とを備え、各摩擦クラ
ッチ17、19を選択的に締結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体のヨーモー
メント制御機能を備えたデファレンシャル装置に関す
る。
メント制御機能を備えたデファレンシャル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平1−182127号公報(第26
41724号特許公報)に図2のようなデファレンシャ
ル装置201が記載されている。
41724号特許公報)に図2のようなデファレンシャ
ル装置201が記載されている。
【0003】このデファレンシャル装置201におい
て、エンジンの駆動力は入力軸203からベベルギヤ2
05、207の噛み合いによってデフケース209を回
転させ、デフケース209の回転は差動機構211から
車軸213、215を介して左右の車輪に分配される。
て、エンジンの駆動力は入力軸203からベベルギヤ2
05、207の噛み合いによってデフケース209を回
転させ、デフケース209の回転は差動機構211から
車軸213、215を介して左右の車輪に分配される。
【0004】又、デフケース209の回転はギヤ21
7、219からなる変速機構221を介して変速され、
カウンターシャフト223を回転させる。カウンターシ
ャフト223上には多板クラッチ225、227が配置
されており、差動機構211のサイドギヤ229、23
1はそれぞれ車軸213、215に連結されたギヤ23
3と多板クラッチ225、227を介してカウンターシ
ャフト223に連結されたギヤ235からなる変速機構
237、239によってカウンターシャフト223に連
結されている。
7、219からなる変速機構221を介して変速され、
カウンターシャフト223を回転させる。カウンターシ
ャフト223上には多板クラッチ225、227が配置
されており、差動機構211のサイドギヤ229、23
1はそれぞれ車軸213、215に連結されたギヤ23
3と多板クラッチ225、227を介してカウンターシ
ャフト223に連結されたギヤ235からなる変速機構
237、239によってカウンターシャフト223に連
結されている。
【0005】左側多板クラッチ225の締結を解除し、
右側多板クラッチ227を締結すると、変速機構221
と変速機構239が連結され、全体の増速機能によって
右車軸215側が増速され、その増速分だけ差動機構2
11を介して左車軸213側が減速され、車体に左旋回
方向のヨーモーメントが働く。
右側多板クラッチ227を締結すると、変速機構221
と変速機構239が連結され、全体の増速機能によって
右車軸215側が増速され、その増速分だけ差動機構2
11を介して左車軸213側が減速され、車体に左旋回
方向のヨーモーメントが働く。
【0006】又、右側多板クラッチ227の締結を解除
し、左側多板クラッチ225を締結すると、変速機構2
21と変速機構237が連結され、全体の増速機能によ
って車体に右旋回方向のヨーモーメントが働く。
し、左側多板クラッチ225を締結すると、変速機構2
21と変速機構237が連結され、全体の増速機能によ
って車体に右旋回方向のヨーモーメントが働く。
【0007】このように多板クラッチ225、227を
各別に締結すると、変速機構221と多板クラッチ22
3、227と変速機構237、239とを介して駆動ト
ルクが左右に移動し、車体のヨーモーメントを制御する
ことができる。
各別に締結すると、変速機構221と多板クラッチ22
3、227と変速機構237、239とを介して駆動ト
ルクが左右に移動し、車体のヨーモーメントを制御する
ことができる。
【0008】このヨーモーメント制御機能によって必要
な方向のヨーモーメントを車体に与えれば、車両の旋回
性が向上し、あるいは、直進安定性が向上する。
な方向のヨーモーメントを車体に与えれば、車両の旋回
性が向上し、あるいは、直進安定性が向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなヨーモー
メント制御機能を持った従来のデファレンシャル装置
は、デファレンシャル装置201のように、両方の多板
クラッチ225、227がカウンターシャフト223上
に配置されているか、又は、上記の特開平1−1821
27号公報に記載された他の従来例のように、両方の多
板クラッチが車軸上に配置されている。
メント制御機能を持った従来のデファレンシャル装置
は、デファレンシャル装置201のように、両方の多板
クラッチ225、227がカウンターシャフト223上
に配置されているか、又は、上記の特開平1−1821
27号公報に記載された他の従来例のように、両方の多
板クラッチが車軸上に配置されている。
【0010】又、デファレンシャル装置201では、多
板クラッチ225、227が変速機構237、239の
小径のギヤ235側に配置されているから、大径化する
ことができず、容量が小さい。
板クラッチ225、227が変速機構237、239の
小径のギヤ235側に配置されているから、大径化する
ことができず、容量が小さい。
【0011】従って、必要なクラッチ容量を得るために
は多板クラッチ225、227の幅を広くする必要があ
り、それだけデファレンシャル装置201が軸方向に大
型になる。
は多板クラッチ225、227の幅を広くする必要があ
り、それだけデファレンシャル装置201が軸方向に大
型になる。
【0012】又、変速機構221にはギヤ217、21
9が用いられ、変速機構237、239にはそれぞれギ
ヤ233、235が用いられており、4種類の異なった
ギヤが必要である。
9が用いられ、変速機構237、239にはそれぞれギ
ヤ233、235が用いられており、4種類の異なった
ギヤが必要である。
【0013】デファレンシャル装置の低コスト化のため
には、ギヤの種類をなるべく減らしたい。
には、ギヤの種類をなるべく減らしたい。
【0014】そこで、この発明は、ヨーモーメント制御
用の摩擦クラッチをそれぞれ車軸とカウンターシャフト
上に配置すると共に、摩擦クラッチの大径化が可能で、
軸方向にコンパクトであり、変速機構用ギヤの種類が少
ないデファレンシャル装置の提供を目的とする。
用の摩擦クラッチをそれぞれ車軸とカウンターシャフト
上に配置すると共に、摩擦クラッチの大径化が可能で、
軸方向にコンパクトであり、変速機構用ギヤの種類が少
ないデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力によって回転駆動される
デフケースと、デフケースの回転を一対の車軸側に分配
出力する差動機構と、各車軸に対して配置されたカウン
ターシャフトと、一側車軸とカウンターシャフトとの間
に配置された第1の変速機構と、他側車軸とカウンター
シャフトとの間に配置され、第1の変速機構と連結され
たとき全体で増速機構になる第2の変速機構と、第1の
変速機構と連結されたとき全体が減速機構になる第3の
変速機構と、カウンターシャフト上で第2の変速機構と
の連結を断続する第1の摩擦クラッチと、車軸上で第3
の変速機構との連結を断続する第2の摩擦クラッチとを
備え、第1と第2の摩擦クラッチを選択的に締結するこ
とを特徴とする。
ャル装置は、エンジンの駆動力によって回転駆動される
デフケースと、デフケースの回転を一対の車軸側に分配
出力する差動機構と、各車軸に対して配置されたカウン
ターシャフトと、一側車軸とカウンターシャフトとの間
に配置された第1の変速機構と、他側車軸とカウンター
シャフトとの間に配置され、第1の変速機構と連結され
たとき全体で増速機構になる第2の変速機構と、第1の
変速機構と連結されたとき全体が減速機構になる第3の
変速機構と、カウンターシャフト上で第2の変速機構と
の連結を断続する第1の摩擦クラッチと、車軸上で第3
の変速機構との連結を断続する第2の摩擦クラッチとを
備え、第1と第2の摩擦クラッチを選択的に締結するこ
とを特徴とする。
【0016】このように、請求項1のデファレンシャル
装置では、第1の摩擦クラッチがカウンターシャフト上
に配置され、第2の摩擦クラッチが車軸上に配置されて
おり、従来例と異なって、一方の摩擦クラッチがカウン
ターシャフト上に配置され、他方の摩擦クラッチが車軸
上に配置されている。
装置では、第1の摩擦クラッチがカウンターシャフト上
に配置され、第2の摩擦クラッチが車軸上に配置されて
おり、従来例と異なって、一方の摩擦クラッチがカウン
ターシャフト上に配置され、他方の摩擦クラッチが車軸
上に配置されている。
【0017】第1の摩擦クラッチを締結して第1の変速
機構と第2の変速機構とを連結し、第2の摩擦クラッチ
を開放して第1の変速機構と第3の変速機構との連結を
解除すると、第1の変速機構(一側車軸)と第2の変速
機構(他側車軸)の全体の変速機能によって、例えば、
一側車軸から他側車軸に駆動力が移動し他側の車輪が増
速されると、他側車輪が外輪側になるヨーモーメントが
車体に生じる。
機構と第2の変速機構とを連結し、第2の摩擦クラッチ
を開放して第1の変速機構と第3の変速機構との連結を
解除すると、第1の変速機構(一側車軸)と第2の変速
機構(他側車軸)の全体の変速機能によって、例えば、
一側車軸から他側車軸に駆動力が移動し他側の車輪が増
速されると、他側車輪が外輪側になるヨーモーメントが
車体に生じる。
【0018】又、第2の摩擦クラッチを締結して第3の
変速機構を連結し、第1の摩擦クラッチを開放して第2
の変速機構の連結を解除すると、第1の変速機構(一側
車軸)と第3の変速機構(他側車軸)の全体の変速機能
により、他側車軸から一側車軸に駆動力が移動して一側
の車輪が増速され、一側車輪が外輪側になるヨーモーメ
ントが車体に生じる。
変速機構を連結し、第1の摩擦クラッチを開放して第2
の変速機構の連結を解除すると、第1の変速機構(一側
車軸)と第3の変速機構(他側車軸)の全体の変速機能
により、他側車軸から一側車軸に駆動力が移動して一側
の車輪が増速され、一側車輪が外輪側になるヨーモーメ
ントが車体に生じる。
【0019】このようなヨーモーメント制御機能によ
り、車体に必要な方向のヨーモーメントを与えれば、車
体の挙動を制御して操縦性や安定性などを大きく向上さ
せることができる。
り、車体に必要な方向のヨーモーメントを与えれば、車
体の挙動を制御して操縦性や安定性などを大きく向上さ
せることができる。
【0020】例えば、中低速で旋回走行するときは、外
輪側のトルクを大きくして旋回を促すヨーモーメントを
与えれば、車両の旋回性が大きく向上し、高速で旋回走
行するときは、内輪側のトルクを大きくすれば、高速安
定性が向上する。
輪側のトルクを大きくして旋回を促すヨーモーメントを
与えれば、車両の旋回性が大きく向上し、高速で旋回走
行するときは、内輪側のトルクを大きくすれば、高速安
定性が向上する。
【0021】又、悪路などで車体が蛇行する場合は、蛇
行と反対方向のヨーモーメントを車体に与えれば、蛇行
が収束し、安定性と直進性とが向上する。
行と反対方向のヨーモーメントを車体に与えれば、蛇行
が収束し、安定性と直進性とが向上する。
【0022】これに加えて、請求項4に記載したよう
に、変速機構に変速ギヤ組を用いた場合、各摩擦クラッ
チを第2変速ギヤ組と第3変速ギヤ組の各大径ギヤ側に
配置すれば、摩擦クラッチの大径化が可能になる。
に、変速機構に変速ギヤ組を用いた場合、各摩擦クラッ
チを第2変速ギヤ組と第3変速ギヤ組の各大径ギヤ側に
配置すれば、摩擦クラッチの大径化が可能になる。
【0023】従って、従来例と異なり、摩擦クラッチは
幅を広くせずに必要なクラッチ容量が得られるから、デ
ファレンシャル装置をそれだけ軸方向にコンパクトにで
きる。
幅を広くせずに必要なクラッチ容量が得られるから、デ
ファレンシャル装置をそれだけ軸方向にコンパクトにで
きる。
【0024】更に、変速機構に変速ギヤ組を用いた場
合、第1変速ギヤ組を同一径の2枚のギヤで構成すると
共に、第2変速ギヤ組と第3変速ギヤ組をそれぞれ異径
の2枚のギヤで構成して互いにギヤを流用すれば、第
1、第2、第3の全変速ギヤ組を3種類のギヤだけで構
成することが可能になり、4種類のギヤを用いた従来例
と較べて、ギヤの種類が低減され、デファレンシャル装
置がそれだけ低コストになる。
合、第1変速ギヤ組を同一径の2枚のギヤで構成すると
共に、第2変速ギヤ組と第3変速ギヤ組をそれぞれ異径
の2枚のギヤで構成して互いにギヤを流用すれば、第
1、第2、第3の全変速ギヤ組を3種類のギヤだけで構
成することが可能になり、4種類のギヤを用いた従来例
と較べて、ギヤの種類が低減され、デファレンシャル装
置がそれだけ低コストになる。
【0025】請求項2のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力によって回転駆動されるデフケースと、デ
フケースの回転を一対の車軸側に分配出力する差動機構
と、各車軸に対して配置されたカウンターシャフトと、
デフケースとカウンターシャフトとの間に配置された第
1の変速機構と、一方の車軸とカウンターシャフトとの
間にそれぞれ配置され、第1の変速機構と連結されたと
き全体が増速機構になる第2の変速機構と、第1の変速
機構と連結されたとき全体が減速機構になる第3の変速
機構と、カウンターシャフト上で第2の変速機構との連
結を断続する第1の摩擦クラッチと、車軸上で第3の変
速機構との連結を断続する第2の摩擦クラッチとを備
え、第1と第2の摩擦クラッチを選択的に締結すること
を特徴とする。
ジンの駆動力によって回転駆動されるデフケースと、デ
フケースの回転を一対の車軸側に分配出力する差動機構
と、各車軸に対して配置されたカウンターシャフトと、
デフケースとカウンターシャフトとの間に配置された第
1の変速機構と、一方の車軸とカウンターシャフトとの
間にそれぞれ配置され、第1の変速機構と連結されたと
き全体が増速機構になる第2の変速機構と、第1の変速
機構と連結されたとき全体が減速機構になる第3の変速
機構と、カウンターシャフト上で第2の変速機構との連
結を断続する第1の摩擦クラッチと、車軸上で第3の変
速機構との連結を断続する第2の摩擦クラッチとを備
え、第1と第2の摩擦クラッチを選択的に締結すること
を特徴とする。
【0026】この構成では、デフケースと一方の車軸と
の間でトルクを移動させし、請求項1の構成と同等の効
果を得る。
の間でトルクを移動させし、請求項1の構成と同等の効
果を得る。
【0027】請求項3のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力によって回転駆動されるデフケースと、デ
フケースの回転を一対の車軸側に分配出力する差動機構
と、各車軸に対して配置されたカウンターシャフトと、
デフケースとカウンターシャフトとの間に配置された第
1の変速機構と、一方が一側車軸とカウンターシャフト
との間に配置され、他方が他側車軸とカウンターシャフ
トとの間に配置され、それぞれが第1の変速機構と連結
されたとき全体が増速機構又は減速機構になる第2の変
速機構及び第3の変速機構と、カウンターシャフト上で
第2の変速機構との連結を断続する第1の摩擦クラッチ
と、車軸上で第3の変速機構との連結を断続する第2の
摩擦クラッチとを備え、第1と第2の摩擦クラッチを選
択的に締結することを特徴とする。
ジンの駆動力によって回転駆動されるデフケースと、デ
フケースの回転を一対の車軸側に分配出力する差動機構
と、各車軸に対して配置されたカウンターシャフトと、
デフケースとカウンターシャフトとの間に配置された第
1の変速機構と、一方が一側車軸とカウンターシャフト
との間に配置され、他方が他側車軸とカウンターシャフ
トとの間に配置され、それぞれが第1の変速機構と連結
されたとき全体が増速機構又は減速機構になる第2の変
速機構及び第3の変速機構と、カウンターシャフト上で
第2の変速機構との連結を断続する第1の摩擦クラッチ
と、車軸上で第3の変速機構との連結を断続する第2の
摩擦クラッチとを備え、第1と第2の摩擦クラッチを選
択的に締結することを特徴とする。
【0028】この構成では、デフケースと両方の車軸と
の間でトルクを移動させ、請求項1の構成と同等の効果
を得る。
の間でトルクを移動させ、請求項1の構成と同等の効果
を得る。
【0029】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であっ
て、変速機構が変速ギヤ組であり、各摩擦クラッチが、
変速ギヤ組の大径ギヤ側に配置されていることを特徴と
し、請求項1乃至請求項3のいずれかと同等の効果を得
る。
のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であっ
て、変速機構が変速ギヤ組であり、各摩擦クラッチが、
変速ギヤ組の大径ギヤ側に配置されていることを特徴と
し、請求項1乃至請求項3のいずれかと同等の効果を得
る。
【0030】又、この構成は、請求項1で説明したよう
に、変速機構に変速ギヤ組を用いた場合、各摩擦クラッ
チを第2変速ギヤ組と第3変速ギヤ組の大径ギヤ側に配
置することによって摩擦クラッチの大径化が可能であ
り、幅を広くせずに必要なクラッチ容量が得られ、デフ
ァレンシャル装置を軸方向にコンパクトにできる。
に、変速機構に変速ギヤ組を用いた場合、各摩擦クラッ
チを第2変速ギヤ組と第3変速ギヤ組の大径ギヤ側に配
置することによって摩擦クラッチの大径化が可能であ
り、幅を広くせずに必要なクラッチ容量が得られ、デフ
ァレンシャル装置を軸方向にコンパクトにできる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の一実施形態
を説明する。図1はこの実施形態のデファレンシャル装
置1を示しており、デファレンシャル装置1は請求項
1、4の特徴を備えている。なお、左右の方向はデファ
レンシャル装置1を用いた車両及び図1での左右の方向
であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
を説明する。図1はこの実施形態のデファレンシャル装
置1を示しており、デファレンシャル装置1は請求項
1、4の特徴を備えている。なお、左右の方向はデファ
レンシャル装置1を用いた車両及び図1での左右の方向
であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
【0032】図1に示したように、デファレンシャル装
置1は、リングギヤ3、デフケース5、ベベルギヤ式の
差動機構7、カウンターシャフト9、第1の変速ギヤ組
11(変速機構)、第2の変速ギヤ組13(変速機
構)、第3の変速ギヤ組15(変速機構)、多板クラッ
チ17(第1の摩擦クラッチ)、多板クラッチ19(第
2の摩擦クラッチ)、多板クラッチ17、19をそれぞ
れ押圧する一対の油圧アクチュエータ、これらの油圧ア
クチュエータを操作するコントローラなどから構成され
ている。
置1は、リングギヤ3、デフケース5、ベベルギヤ式の
差動機構7、カウンターシャフト9、第1の変速ギヤ組
11(変速機構)、第2の変速ギヤ組13(変速機
構)、第3の変速ギヤ組15(変速機構)、多板クラッ
チ17(第1の摩擦クラッチ)、多板クラッチ19(第
2の摩擦クラッチ)、多板クラッチ17、19をそれぞ
れ押圧する一対の油圧アクチュエータ、これらの油圧ア
クチュエータを操作するコントローラなどから構成され
ている。
【0033】デファレンシャル装置1はオイル溜りが設
けられたデフキャリヤの内部に配置されている。リング
ギヤ3はデフケース5に固定されており、デフケース5
の左右のボス部21、23はベアリングを介してデフキ
ャリヤに支承されている。
けられたデフキャリヤの内部に配置されている。リング
ギヤ3はデフケース5に固定されており、デフケース5
の左右のボス部21、23はベアリングを介してデフキ
ャリヤに支承されている。
【0034】リングギヤ3はエンジン側の出力ギヤと噛
み合っており、デフケース5はエンジンの駆動力によっ
て回転駆動される。
み合っており、デフケース5はエンジンの駆動力によっ
て回転駆動される。
【0035】差動機構7は、デフケース5に固定された
ピニオンシャフト25と、ピニオンシャフト25上に支
承されたピニオンギヤ27と、左右からピニオンギヤ2
7と噛み合った出力側のサイドギヤ29、31から構成
されている。
ピニオンシャフト25と、ピニオンシャフト25上に支
承されたピニオンギヤ27と、左右からピニオンギヤ2
7と噛み合った出力側のサイドギヤ29、31から構成
されている。
【0036】デフキャリヤには左右の車輪側に連結され
た一対の車軸33、35が貫入しており、左の車軸33
はサイドギヤ29に連結され、右の車軸35はサイドギ
ヤ31に連結されている。
た一対の車軸33、35が貫入しており、左の車軸33
はサイドギヤ29に連結され、右の車軸35はサイドギ
ヤ31に連結されている。
【0037】デフケース5を回転させるエンジンの駆動
力はピニオンシャフト25からピニオンギヤ27を介し
てサイドギヤ29、31に分配出力され、車軸33、3
5を介して左右の車輪に伝達される。
力はピニオンシャフト25からピニオンギヤ27を介し
てサイドギヤ29、31に分配出力され、車軸33、3
5を介して左右の車輪に伝達される。
【0038】又、車両が悪路などを走行中に、車輪間に
駆動抵抗差が生じると、エンジンの駆動力はピニオンギ
ヤ27の自転によって左右の車輪に差動分配される。
駆動抵抗差が生じると、エンジンの駆動力はピニオンギ
ヤ27の自転によって左右の車輪に差動分配される。
【0039】カウンターシャフト9はデフケース5及び
車軸33、35と平行に配置されている。
車軸33、35と平行に配置されている。
【0040】第1の変速ギヤ組11は、カウンターシャ
フト9と右の車軸35にそれぞれ固定された同一のギヤ
37、37によって構成されている。なお、この構成と
は異なり、第1の変速ギヤ組11に代る変速ギヤ組とし
て、リングギヤ3と噛み合うギヤをカウンターシャフト
9上に固定する構成を採ってもよい。
フト9と右の車軸35にそれぞれ固定された同一のギヤ
37、37によって構成されている。なお、この構成と
は異なり、第1の変速ギヤ組11に代る変速ギヤ組とし
て、リングギヤ3と噛み合うギヤをカウンターシャフト
9上に固定する構成を採ってもよい。
【0041】第2の変速ギヤ組13は、多板クラッチ1
7を介してカウンターシャフト9に連結された大径のギ
ヤ39と、左の車軸33に固定された小径のギヤ41に
よって構成されている。
7を介してカウンターシャフト9に連結された大径のギ
ヤ39と、左の車軸33に固定された小径のギヤ41に
よって構成されている。
【0042】第3の変速ギヤ組15は、多板クラッチ1
9を介して左の車軸33に連結された大径のギヤ39
と、カウンターシャフト9に固定された小径のギヤ41
によって構成されている。なお、上述の第1の変速ギヤ
組11に代る代替変速ギヤ組を採用する場合には、この
第3の変速ギヤ組15に代って代替変速ギヤ組を右の車
軸35側へ移動して配置してもよい。
9を介して左の車軸33に連結された大径のギヤ39
と、カウンターシャフト9に固定された小径のギヤ41
によって構成されている。なお、上述の第1の変速ギヤ
組11に代る代替変速ギヤ組を採用する場合には、この
第3の変速ギヤ組15に代って代替変速ギヤ組を右の車
軸35側へ移動して配置してもよい。
【0043】第2の変速ギヤ組13と第3の変速ギヤ組
15との間では互いにギヤ39、41の流用が可能であ
る。
15との間では互いにギヤ39、41の流用が可能であ
る。
【0044】多板クラッチ17、19用の各油圧アクチ
ュエータはエンジン駆動のオイルポンプから送られる油
圧によって作動し、多板クラッチ17、19をそれぞれ
押圧して締結させる。
ュエータはエンジン駆動のオイルポンプから送られる油
圧によって作動し、多板クラッチ17、19をそれぞれ
押圧して締結させる。
【0045】又、コントローラは、これらの油圧アクチ
ュエータを操作し、車両の旋回方向、走行条件、路面状
態などに応じて多板クラッチ17、19を選択的に締結
すると共に、締結した多板クラッチ17、19の締結力
を制御する。
ュエータを操作し、車両の旋回方向、走行条件、路面状
態などに応じて多板クラッチ17、19を選択的に締結
すると共に、締結した多板クラッチ17、19の締結力
を制御する。
【0046】多板クラッチ17を締結して第2変速ギヤ
組13をカウンターシャフト9に連結し、多板クラッチ
19を開放して第3変速ギヤ組15の連結を解除する
と、カウンターシャフト9を介して第1変速ギヤ組11
と第2変速ギヤ組13が連結され、右車軸35側の第1
変速ギヤ組11と左車軸33側の第2変速ギヤ組13の
全体の変速機能によって、例えば、左車軸33側から右
車軸35側に駆動力が移動して右車輪が増速されると、
左旋回方向のヨーモーメントが車体に生じる。
組13をカウンターシャフト9に連結し、多板クラッチ
19を開放して第3変速ギヤ組15の連結を解除する
と、カウンターシャフト9を介して第1変速ギヤ組11
と第2変速ギヤ組13が連結され、右車軸35側の第1
変速ギヤ組11と左車軸33側の第2変速ギヤ組13の
全体の変速機能によって、例えば、左車軸33側から右
車軸35側に駆動力が移動して右車輪が増速されると、
左旋回方向のヨーモーメントが車体に生じる。
【0047】又、多板クラッチ19を締結して第3変速
ギヤ組15を連結し、多板クラッチ17を開放して第2
変速ギヤ組13の連結を解除すると、カウンターシャフ
ト9を介して第1変速ギヤ組11と第3変速ギヤ組15
が連結され、第1変速ギヤ組11と第3変速ギヤ組15
の全体の変速機能により、上記と反対に、右車軸35側
から左車軸33側に駆動力が移動して左車輪が増速さ
れ、右旋回方向のヨーモーメントが車体に生じる。
ギヤ組15を連結し、多板クラッチ17を開放して第2
変速ギヤ組13の連結を解除すると、カウンターシャフ
ト9を介して第1変速ギヤ組11と第3変速ギヤ組15
が連結され、第1変速ギヤ組11と第3変速ギヤ組15
の全体の変速機能により、上記と反対に、右車軸35側
から左車軸33側に駆動力が移動して左車輪が増速さ
れ、右旋回方向のヨーモーメントが車体に生じる。
【0048】そこで、中低速で旋回走行するときは、外
輪側のトルクを大きくして旋回を促すヨーモーメントを
与えれば、車両の旋回性が大きく向上する。又、高速で
旋回走行するときは、内輪側のトルクを大きくすれば、
高速安定性が向上する。
輪側のトルクを大きくして旋回を促すヨーモーメントを
与えれば、車両の旋回性が大きく向上する。又、高速で
旋回走行するときは、内輪側のトルクを大きくすれば、
高速安定性が向上する。
【0049】又、悪路などで車体が蛇行する場合は、同
様に、多板クラッチ17、19を切り換え操作し、蛇行
と反対方向のヨーモーメントを車体に与えることによっ
て、蛇行を収束し、直進性と安定性とを向上させること
ができる。
様に、多板クラッチ17、19を切り換え操作し、蛇行
と反対方向のヨーモーメントを車体に与えることによっ
て、蛇行を収束し、直進性と安定性とを向上させること
ができる。
【0050】又、多板クラッチ17、19の締結力を制
御しこれらを適度に滑らせれば、ヨーモーメントを調整
することができるから、走行中の諸条件の変化に応じて
車体の旋回性、直進性、安定性などを精密に制御するこ
とができる。
御しこれらを適度に滑らせれば、ヨーモーメントを調整
することができるから、走行中の諸条件の変化に応じて
車体の旋回性、直進性、安定性などを精密に制御するこ
とができる。
【0051】又、両多板クラッチ17、19の締結を解
除すると、ヨーモーメント制御機能が停止する。
除すると、ヨーモーメント制御機能が停止する。
【0052】こうして、デファレンシャル装置1が構成
されている。
されている。
【0053】上記のように、デファレンシャル装置1で
は、従来例と異なって、多板クラッチ17がカウンター
シャフト9上に配置され、多板クラッチ19が車軸33
上に配置されている。
は、従来例と異なって、多板クラッチ17がカウンター
シャフト9上に配置され、多板クラッチ19が車軸33
上に配置されている。
【0054】又、多板クラッチ17、19を第2変速ギ
ヤ組13と第3変速ギヤ組15の大径ギヤ39側にそれ
ぞれ配置したから、多板クラッチ17、19の大径化が
可能になる。
ヤ組13と第3変速ギヤ組15の大径ギヤ39側にそれ
ぞれ配置したから、多板クラッチ17、19の大径化が
可能になる。
【0055】従って、従来例と異なり、多板クラッチ1
7、19は幅を広くせずに必要なクラッチ容量が得られ
るから、デファレンシャル装置1をそれだけ軸方向にコ
ンパクトにできる。
7、19は幅を広くせずに必要なクラッチ容量が得られ
るから、デファレンシャル装置1をそれだけ軸方向にコ
ンパクトにできる。
【0056】又、第1変速ギヤ組11を同一径の2枚の
ギヤ37で構成すると共に、第2変速ギヤ組13と第3
変速ギヤ組15をそれぞれ異径の2枚のギヤ39、41
で構成して互いにギヤを流用したことにより、第1、第
2、第3の各変速ギヤ組11、13、15を3種類のギ
ヤだけで構成することが可能になり、4種類のギヤを用
いた従来例と較べて、ギヤの種類が低減され、デファレ
ンシャル装置1がそれだけ低コストになる。
ギヤ37で構成すると共に、第2変速ギヤ組13と第3
変速ギヤ組15をそれぞれ異径の2枚のギヤ39、41
で構成して互いにギヤを流用したことにより、第1、第
2、第3の各変速ギヤ組11、13、15を3種類のギ
ヤだけで構成することが可能になり、4種類のギヤを用
いた従来例と較べて、ギヤの種類が低減され、デファレ
ンシャル装置1がそれだけ低コストになる。
【0057】なお、本発明において、差動機構はベベル
ギヤ式の差動機構に限らず、例えば、プラネタリーギヤ
式の差動機構、デフケースの収容孔に支承されたピニオ
ンギヤを介してサイドギヤを連結した差動機構、ウォー
ムギヤを用いた差動機構などでもよい。
ギヤ式の差動機構に限らず、例えば、プラネタリーギヤ
式の差動機構、デフケースの収容孔に支承されたピニオ
ンギヤを介してサイドギヤを連結した差動機構、ウォー
ムギヤを用いた差動機構などでもよい。
【0058】又、変速機構は、変速ギヤ組に限らず、例
えば、変速機能を持ったベルト伝動機構やチェーン伝動
機構でもよい。
えば、変速機能を持ったベルト伝動機構やチェーン伝動
機構でもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置は、第
1の摩擦クラッチがカウンターシャフト上に配置され、
第2の摩擦クラッチが車軸上に配置されており、これら
の摩擦クラッチを選択的に締結することによって得られ
るヨーモーメント制御機能により、車体に必要な方向の
ヨーモーメントを与え、車体の挙動を制御して操縦性や
安定性などを大きく向上させることができる。
1の摩擦クラッチがカウンターシャフト上に配置され、
第2の摩擦クラッチが車軸上に配置されており、これら
の摩擦クラッチを選択的に締結することによって得られ
るヨーモーメント制御機能により、車体に必要な方向の
ヨーモーメントを与え、車体の挙動を制御して操縦性や
安定性などを大きく向上させることができる。
【0060】又、各摩擦クラッチを第2変速ギヤ組と第
3変速ギヤ組の大径ギヤ側に配置することによって摩擦
クラッチの大径化が可能であり、幅を広くせずに必要な
クラッチ容量が得られ、デファレンシャル装置を軸方向
にコンパクトにできる。
3変速ギヤ組の大径ギヤ側に配置することによって摩擦
クラッチの大径化が可能であり、幅を広くせずに必要な
クラッチ容量が得られ、デファレンシャル装置を軸方向
にコンパクトにできる。
【0061】又、第1変速ギヤ組を同一径の2枚のギヤ
で構成し、異径の2枚のギヤで第2変速ギヤ組と第3変
速ギヤ組を構成すれば、従来例と較べて、ギヤの種類が
低減され、デファレンシャル装置がそれだけ低コストに
なる。
で構成し、異径の2枚のギヤで第2変速ギヤ組と第3変
速ギヤ組を構成すれば、従来例と較べて、ギヤの種類が
低減され、デファレンシャル装置がそれだけ低コストに
なる。
【0062】請求項2のデファレンシャル装置は、請求
項1の構成と同等の効果を得る。
項1の構成と同等の効果を得る。
【0063】請求項3のデファレンシャル装置は、請求
項1の構成と同等の効果を得る。
項1の構成と同等の効果を得る。
【0064】請求項4の発明は、摩擦クラッチの大径化
が可能であり、デファレンシャル装置を軸方向にコンパ
クトにできる。
が可能であり、デファレンシャル装置を軸方向にコンパ
クトにできる。
【図1】本発明の一実施形態を示すスケルトン機構図で
ある。
ある。
【図2】従来例のスケルトン機構図である。
1 デファレンシャル装置 5 デフケース 7 ベベルギヤ式の差動機構 9 カウンターシャフト 11 第1の変速ギヤ組(変速機構) 13 第2の変速ギヤ組(変速機構) 15 第3の変速ギヤ組(変速機構) 17 カウンターシャフト9上に配置された多板クラッ
チ(第1の摩擦クラッチ) 19 車軸33上に配置された多板クラッチ(第2の摩
擦クラッチ) 29、31 出力側サイドギヤ 33、35 車軸 39 第2と第3の各変速ギヤ組を構成する大径ギヤ
チ(第1の摩擦クラッチ) 19 車軸33上に配置された多板クラッチ(第2の摩
擦クラッチ) 29、31 出力側サイドギヤ 33、35 車軸 39 第2と第3の各変速ギヤ組を構成する大径ギヤ
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
るデフケースと、デフケースの回転を一対の車軸側に分
配出力する差動機構と、各車軸に対して配置されたカウ
ンターシャフトと、一側車軸とカウンターシャフトとの
間に配置された第1の変速機構と、他側車軸とカウンタ
ーシャフトとの間に配置され、第1の変速機構と連結さ
れたとき全体で増速機構になる第2の変速機構と、第1
の変速機構と連結されたとき全体が減速機構になる第3
の変速機構と、カウンターシャフト上で第2の変速機構
との連結を断続する第1の摩擦クラッチと、車軸上で第
3の変速機構との連結を断続する第2の摩擦クラッチと
を備え、第1と第2の摩擦クラッチを選択的に締結する
ことを特徴とするデファレンシャル装置。 - 【請求項2】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
るデフケースと、デフケースの回転を一対の車軸側に分
配出力する差動機構と、各車軸に対して配置されたカウ
ンターシャフトと、デフケースとカウンターシャフトと
の間に配置された第1の変速機構と、一方の車軸とカウ
ンターシャフトとの間にそれぞれ配置され、第1の変速
機構と連結されたとき全体が増速機構になる第2の変速
機構と、第1の変速機構と連結されたとき全体が減速機
構になる第3の変速機構と、カウンターシャフト上で第
2の変速機構との連結を断続する第1の摩擦クラッチ
と、車軸上で第3の変速機構との連結を断続する第2の
摩擦クラッチとを備え、第1と第2の摩擦クラッチを選
択的に締結することを特徴とするデファレンシャル装
置。 - 【請求項3】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
るデフケースと、デフケースの回転を一対の車軸側に分
配出力する差動機構と、各車軸に対して配置されたカウ
ンターシャフトと、デフケースとカウンターシャフトと
の間に配置された第1の変速機構と、一方が一側車軸と
カウンターシャフトとの間に配置され、他方が他側車軸
とカウンターシャフトとの間に配置され、それぞれが第
1の変速機構と連結されたとき全体が増速機構又は減速
機構になる第2の変速機構及び第3の変速機構と、カウ
ンターシャフト上で第2の変速機構との連結を断続する
第1の摩擦クラッチと、車軸上で第3の変速機構との連
結を断続する第2の摩擦クラッチとを備え、第1と第2
の摩擦クラッチを選択的に締結することを特徴とするデ
ファレンシャル装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
記載の発明であって、変速機構が変速ギヤ組であり、各
摩擦クラッチが、変速ギヤ組の大径ギヤ側に配置されて
いることを特徴とするデファレンシャル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19207998A JP2000027977A (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | デファレンシャル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19207998A JP2000027977A (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | デファレンシャル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000027977A true JP2000027977A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16285298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19207998A Pending JP2000027977A (ja) | 1998-07-07 | 1998-07-07 | デファレンシャル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000027977A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103465798A (zh) * | 2013-07-30 | 2013-12-25 | 西北农林科技大学 | 一种多电机并联智能动力调控系统 |
CN105889454A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-08-24 | 上海理工大学 | 车辆主动后桥差速器 |
-
1998
- 1998-07-07 JP JP19207998A patent/JP2000027977A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103465798A (zh) * | 2013-07-30 | 2013-12-25 | 西北农林科技大学 | 一种多电机并联智能动力调控系统 |
CN103465798B (zh) * | 2013-07-30 | 2015-07-29 | 西北农林科技大学 | 一种多电机并联智能动力调控系统 |
CN105889454A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-08-24 | 上海理工大学 | 车辆主动后桥差速器 |
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