JPH11291498A - インクジェットヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動装置

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JPH11291498A
JPH11291498A JP2569399A JP2569399A JPH11291498A JP H11291498 A JPH11291498 A JP H11291498A JP 2569399 A JP2569399 A JP 2569399A JP 2569399 A JP2569399 A JP 2569399A JP H11291498 A JPH11291498 A JP H11291498A
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純 高村
Noboru Nitta
昇 仁田
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俊一 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲のインク室からの干渉の度合いに応じてイ
ンク室を駆動する駆動波形の修正を行ってインク吐出量
の補正を行い、印字品質を十分に高める。 【解決手段】1画素1ビットのシリアル印字データをシ
フトレジスタ11〜1kに順次シフトして取込み、1ライ
ン分の印字データの取込みが行われると、シフトレジス
タのデータをラッチ回路3にラッチする。そして、ラッ
チ回路にラッチしたデータを通電信号選択回路41〜4k
に入力するが、このとき各選択回路は対応するインク室
を動作する1ビットのデータ他に隣接するインク室を動
作する2ビットのデータを参照データとして入力し、こ
れら3ビットデータを使用して通電信号TP1〜TP8の
中から1つを選択し、この選択した通電信号を該当する
ヘットドライバに供給してインク室を駆動する駆動波形
を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアル印字デー
タを受信し、この受信した印字データによって通電信号
を選択し、この通電信号によりインク室を駆動する駆動
波形を発生して階調印字を行うインクジェットヘッド駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のインク室を並べたインクジェット
ヘッドを使用したインクジェットプリンタは、例えば、
電気−機械変換素子を使用してインク室内に振動を与
え、この振動によりインク室内に圧力変化を起こしてイ
ンク吐出口からインクを吐出させて印字を行う構成にな
っている。このようなインクジェットプリンタでは隣接
したあるいは近接したインク室が同時に振動する場合に
は相互干渉が生じ、その結果インク室が単独で振動する
場合とは異なる圧力変化が生じ、インク室からのインク
吐出量が変化して印字品質が一定にならないなどの問題
があった。
【0003】このようなことから、例えば、特開昭62
−116154号公報では、各インク室を駆動する駆動
信号を隣接するインク室の駆動回路に抵抗器を介して与
える構成とし、あるインク室を駆動信号で駆動する場合
に隣接したインク室も同時に駆動される場合には自己の
駆動信号と隣接したインク室の駆動信号を減算回路に入
力し、この減算回路で隣接するインク室の駆動量に応じ
て発生する干渉圧力に見合う分の電圧を減算して補正し
た駆動パルスによりインク室を駆動する構成にして対処
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報のものは、常に隣接したインク室のみを干渉の対
象とするものであり、しかも、補正量が抵抗器により一
義的に決まるものであり、周囲のインク室からの干渉に
よる精度の高い補正ができなかった。特に、インクジェ
ットヘッドを使用して階調印字を行う場合のようにイン
クの吐出量に高い精度が要求される場合には補正が不十
分であった。
【0005】そこで各請求項記載の発明は、周囲のイン
ク室からの干渉の度合いをこれらインク室に対応する印
字データから適格に捕らえてインク室を駆動する駆動波
形の修正を行うことにより、精度の高いインク吐出量の
補正ができ、これにより印字品質を十分に高めることが
できるインクジェットヘッド駆動装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数のインク室を並べたインクジェットヘッドと、この
ヘッドの各インク室にそれぞれ対応した印字データを受
信する受信手段と、この受信手段が受信した当該インク
室のjビットの印字データ(j≧1)とその周辺のイン
ク室のkビットの印字データ(k≧1)で構成された
(j+k)ビットのデータをセレクト入力するデコード
手段と、複数の通電信号を入力する手段と、この手段が
入力する複数の通電信号の中から1つの通電信号を選択
する選択手段とを備え、選択手段はデコード手段のデコ
ード結果によって選択する通電信号を決定し、この選択
手段が選択した通電信号により駆動波形を発生してイン
ク室の駆動を行うことにある。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッド駆動装置において、周辺インク室の
kビットの印字データは、同時に駆動可能なインク室の
両隣りの印字データの論理和を取ったjビットのデータ
である。請求項3記載の発明は、請求項1記載のインク
ジェットヘッド駆動装置において、周辺インク室のkビ
ットの印字データは、同時に駆動可能なインク室のどち
らか一方に印字データが存在することを示すフラグデー
タである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッド駆動装置において、周辺インク室の
kビットの印字データは、同時に駆動可能なインク室の
両方に印字データが存在することを示すフラグデータで
ある。請求項5記載の発明は、請求項1記載のインクジ
ェットヘッド駆動装置において、インク室に対して参照
する周囲のインク室を変更可能としたことにある。
【0009】請求項6記載の発明は、複数のインク室を
並べたインクジェットヘッドと、このヘッドの各インク
室にそれぞれ対応した最大nビットのバイナリ階調印字
データを受信する受信手段と、この受信手段が受信した
印字データをセレクト入力するデコード手段と、複数の
通電信号を入力する手段と、この手段が入力する複数の
通電信号の中から1つの通電信号を選択する選択手段を
備え、選択手段はデコード手段のデコード結果によって
選択する通電信号を決定し、mビット(m<n)バイナ
リ階調印字データを受信する場合は、階調数mによって
印字データの受信経路を変更する受信経路変更手段を備
え、インク室に対応する受信手段に当該インク室の印字
データ及びその周辺のインク室の印字データが入るよう
にしたことにある。
【0010】請求項7記載の発明は、請求項6記載のイ
ンクジェットヘッド駆動装置において、受信手段は、最
大nビットのパラレル印字データとして取込む多段構成
のnビットパラレルシフトレジスタで構成され、受信経
路変更手段は、m(1≦m≦n)ビットのシリアル印字
データをmビット毎にシリアルパラレル変換する変換手
段と、この変換手段が変換したパラレル印字データをm
ビット単位で多段構成のnビットパラレルシフトレジス
タに転送する手段で構成したことにある。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項7記載のイ
ンクジェットヘッド駆動装置において、1ラインの印字
が終了し、次の1ラインの印字のために多段構成のnビ
ットパラレルシフトレジスタがパラレル印字データを新
たに取込んだ時に、nビットパラレルシフトレジスタ内
に前回のパラレル印字データが残らないようにダミーデ
ータを付加したことにある。
【0012】請求項9記載の発明は、請求項6記載のイ
ンクジェットヘッド駆動装置において、受信手段は、最
大nビットのシリアル印字データとして取込むn段のシ
フトレジスタの多段構成からなり、受信経路変更手段
は、受信する印字データの階調数がm(1≦m≦n)ビ
ットの場合には、mビットのシリアル印字データをシフ
トした後、さらに自己のシフトレジスタ内の後段にシフ
トするとともに次段のシフトレジスタに転送する手段で
構成したことにある。
【0013】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
インクジェットヘッド駆動装置において、1ラインの印
字が終了し、次の1ラインの印字のために多段構成のシ
フトレジスタがシリアル印字データを新たに取込んだ時
に、シフトレジスタ内に前回の印字データが残らないよ
うにダミーデータを付加したことにある。
【0014】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0のいずれか1記載のインクジェットヘッド駆動装置に
おいて、インクジェットヘッドは、隣接したインク室が
互いに同時にインク吐出ができない構成であり、かつ、
同時にインク吐出ができるインク室グループにおいて複
数の通電信号から1つの通電信号を選択して各インク室
を駆動する時、グループ内における当該インク室の周囲
のインク室の印字データを参照することにある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (第1の実施の形態)この実施の形態は、請求項1に対
応した実施の形態で、図1に示すように、受信手段とし
て、各画素1ビットからなるシリアル印字データSIを
取込むk段のシフトレジスタ11,12,13,…,1k-
1,1kからなるシフトレジスタ装置2を設け、このシフ
トレジスタ装置2の各シフトレジスタ11〜1kにより1
ラインの印字データをシフトクロックSFCKに同期し
て順次シフトしつつ取込むようになっている。なお、各
シフトレジスタ11〜1kはリセット信号RSTによりリ
セットされるようになっている。
【0016】前記シフトレジスタ装置2の各シフトレジ
スタ11〜1kに1ラインの印字データが取込まれると、
ラッチ信号LTNによりラッチ回路3にラッチするよう
になっている。
【0017】また、k個のインク室を並べたインクジェ
ットヘッドの各インク室を駆動する駆動波形を出力する
出力ピンOUT1〜OUTkを設け、デコード手段と選択
手段を備えたk個の通電信号選択回路41,42,43,
…,4k-1,4kからそれぞれヘッドドライバ51,52,
53,…,5k-1,5kに選択した通電信号を出力し、前
記各ヘッドドライバ51〜5kから各出力ピンOUT1〜
OUTkに駆動波形を出力するようになっている。
【0018】すなわち、前記各通電信号選択回路41〜
4kは、3個の入力端子IN1,IN2,IN3を設け、入
力端子IN2に駆動する当該インク室に対応したjビッ
ト、すなわち、1ビットの印字データを入力している。
そして、入力端子IN1には隣接する前段側のインク室
に対応した1ビットの印字データを入力し、入力端子I
N3には隣接する後段側のインク室に対応した1ビット
の印字データを入力している。すなわち、入力端子IN
1、IN3には当該インク室の周辺のインク室のkビッ
ト、すなわち、2ビットの印字データを入力している。
なお、初段の通電波形選択回路41の入力端子IN1と最
終段の通電波形選択回路4kの入力端子IN3は接地して
いる。
【0019】そして、前記各通電波形選択回路41〜4k
は、各入力端子IN1,IN2,IN3から入力される
(j+k)ビットである3ビットの印字データを、内蔵
しているデコード手段に入力し、そのデコード出力によ
り通電信号発生回路(図示せず)から発生する表1に示
すような8階調の通電信号TP1〜TP8の1つを選択
し、この選択した通電信号をそれぞれヘッドドライバ5
1,52,53,…,5k-1,5kに供給し、この各ヘッド
ドライバ51〜5kから対応する各出力ピンOUT1〜O
UTkに対して通電信号に対応した駆動波形を出力する
ようになっている。なお、通電信号TP1は接地レベル
の信号である。また、デコード手段は論理ゲート回路に
より容易に構成されるものである。
【0020】すなわち、前記各通電信号選択回路41〜
4kは、入力端子IN2から入力する1ビットの印字デー
タが対応するインク室を駆動する通電信号を選択するた
めの本来の印字データであるが、入力端子IN1、IN3
から入力する隣接したインク室に対応した印字データを
参照し、その印字データの内容によって選択する通電信
号を変更するようになっている。
【0021】
【表1】
【0022】このような構成においては、図2に示すよ
うに、シフトレジスタ装置2の各シフトレジスタ11〜
1kにシフトクロックSFCKに同期して1ラインの印
字データSI(10111…000)が取込まれ、ラッ
チ信号LTNによりラッチ回路3にラッチされると、例
えば、j(j=1〜k)番目の通電信号選択回路の各入
力端子IN1,IN2,IN3に入力される3ビットデー
タは「011」のようになり、j−1番目の通電信号選
択回路の各入力端子IN1,IN2,IN3に入力される
3ビットデータは「111」のようになる。
【0023】従って、j番目の通電信号選択回路は3ビ
ットデータ「011」に基づいて通電信号TP1〜TP8
から通電信号TP4を選択して対応するヘッドドライバ
に供給し、また、j−1番目の通電信号選択回路は3ビ
ットデータ「111」に基づいて通電信号TP1〜TP8
から通電信号TP8を選択して対応するヘッドドライバ
に供給する。こうしてj番目のヘッドドライバから出力
するインク室駆動用の駆動波形は図2に示すようなjピ
ン出力波形となり、また、j−1番目のヘッドドライバ
から出力するインク室駆動用の駆動波形は図2に示すよ
うなj−1ピン出力波形となる。
【0024】このようにあるインク室からインク吐出を
行う場合に、そのインク室に対応した1ビットの印字デ
ータとこのインク室に隣接するインク室に対応した2ビ
ットの印字データとの計3ビットの印字データに基づい
て通電信号TP1〜TP8から1つを選択しているので、
隣接したインク室からの干渉の度合いに応じて駆動する
インク室に供給する駆動波形の修正ができ、従って、周
囲のインク室からのクロストークの影響があっても精度
の高いインク吐出量の補正ができ、印字品質を十分に高
めることができる。
【0025】また、駆動回路をこの実施の形態のような
構成にすることにより、当該インク室の印字データが
“0”であっても、表1よりTP1、TP2、TP5、T
P6が選択できるので、当該インク室のデータが“0”
であっても、周囲の駆動状態によって駆動波形を出力す
ることも可能である。
【0026】また、この実施形態では当該インク室に対
して両隣りのインク室の印字データを参照する構成とな
っているが、通電信号選択回路の入力を増やして、より
多くのインク室を参照するようにし、必要に応じて組合
わせを増やし、その分通電信号を増やせば、より広範囲
のインク室を参照して通電信号を選択できるようになる
ことは言うまでもない。 (第2の実施の形態)なお、前述した実施の形態と同一
の部分には同一の符号を付し異なる部分について述べ
る。この実施の形態は、請求項1及び5乃至8に対応し
た実施の形態で、図3に示すように、最大n=4ビット
の階調パラレルコードを印字データとして取込むk段構
成の4ビットパラレルシフトレジスタ121,122,…
12k-1,12k及びmビット(但し、1≦m≦2)階調
のシリアル印字データSIをmビット毎にパラレルデー
タに変換する最大4ビットのパラレル変換ができるシリ
アルパラレル変換回路11により受信手段を構成してい
る。また、最終段の4ビットパラレルシフトレジスタ1
2kから転送されるmビットのパラレル印字データをシ
リアルデータに変換して出力端子SOに出力するシリア
ルデータ出力回路15を設けている。
【0027】すなわち、前記シリアルパラレル変換回路
11のデータ出力端子Q1〜Q4を初段のパラレルシフト
レジスタ121のデータ入力端子D1〜D4に接続し、初
段〜k−1段目のパラレルシフトレジスタ121〜12k
-1のデータ出力端子Q1〜Q4をそれぞれ2段〜k段目の
パラレルシフトレジスタ122〜12kのデータ入力端子
D1〜D4に接続し、最終段であるk段目のパラレルシフ
トレジスタ12kのデータ出力端子Q1〜Q4を前記シリ
アルデータ出力回路15のデータ入力端子D1〜D4に接
続している。そして、前記シリアルパラレル変換回路1
1、各パラレルシフトレジスタ121〜12k及びシリア
ルデータ出力回路15にそれぞれリセット信号RST、
シフトクロックSFCKを供給している。また、前記各
パラレルシフトレジスタ121〜12k及びシリアルデー
タ出力回路15にそれぞれイネーブル信号ENBを供給
するとともに前記シリアルデータ出力回路15に有効ビ
ットセレクト信号SLT1,SLT2を供給している。
【0028】また、前記各パラレルシフトレジスタ12
1〜12kのデータ出力端子Q1〜Q4をそれぞれラッチ回
路13の各入力端子D[1:4]に接続している。前記
ラッチ回路13は、ラッチ信号LTNが入力するタイミ
ングで前記各パラレルシフトレジスタ121〜12kのデ
ータ出力端子Q1〜Q4からのパラレルデータをそれぞれ
ラッチするようになっている。前記ラッチ回路13がラ
ッチした各パラレルデータを通電信号選択回路14に供
給している。
【0029】前記通電信号選択回路14は、デコード手
段を内蔵し、ラッチ回路16からの各パラレルデータを
デコード手段に入力し、そのデコード出力によりそれぞ
れ各段について通電信号発生回路(図示せず)から発生
する表2に示すような16階調の通電信号TP1〜TP1
6から1つを選択してそれぞれ各段のヘッドドライバ51
〜5kに供給している。
【0030】
【表2】
【0031】このような構成においては、例えば、1画
素が1ビットの場合にはリセット信号RST、シフトク
ロックSFCK、シリアル印字データSI及びイネーブ
ル信号ENBの入力タイミングは図4に示すようにな
る。すなわち、イネーブル信号ENBがハイレベルの状
態でリセット信号RSTがローレベルからハイレベルに
立ち上がると、シリアルパラレル変換回路11、各パラ
レルシフトレジスタ121〜12k及びシリアルデータ出
力回路15がそれぞれ初期化され、この状態でシリアル
印字データSI及びシフトクロックSFCKがシリアル
パラレル変換回路11に入力すると、シリアルパラレル
変換回路11はシフトクロックSFCKのタイミングで
シリアル印字データSIを4ビットのパラレルデータに
変換し、各パラレルシフトレジスタ121〜12kはこの
変換したパラレルデータをシフトクロックSFCKのタ
イミングで順次シフトすることになる。
【0032】このとき、シリアル印字データSIの入力
に先立って図中S1で示すようなシフトクロックを3個
入力することでシリアル印字データSIの入力前にダミ
ーデータ「000」を入力する。これにより、シリアル
印字データSIの最初の1ビットが入力したとき直ちに
4ビットのパラレルデータに変換できる。各パラレルシ
フトレジスタ121〜12kに格納される4ビットのパラ
レルデータは、最下位1ビットが対応する印字データで
あり、残りの上位3ビットは隣接する上位段の印字デー
タとなる。
【0033】こうして各パラレルシフトレジスタ121
〜12kに1ライン分の印字データが格納されると、ラ
ッチ信号LTNが入力し、各パラレルシフトレジスタ1
21〜12kから4ビットパラレルデータがラッチ回路1
3にラッチされる。そして、ラッチ回路13にラッチさ
れた4ビットパラレルデータは各出力端子Q[1:4]
から通電信号選択回路14に供給される。通電信号選択
回路14では各画素毎に4ビットデータに基づいて通電
信号TP1〜TP16から1つを選択し、この選択した通
電信号をそれぞれ該当するヘッドドライバ51〜5kに供
給する。
【0034】例えば、j番目の画素に対するラッチ出力
が「0101」、j−1番目の画素に対するラッチ出力
が「1011」とすると、通電信号選択回路14はj番
目の画素に対してはデータ「0101」に基づいて通電
信号TP6を選択し、j−1番目の画素に対してはデー
タ「1011」に基づいて通電信号TP12を選択するこ
とになる。こうしてj番目のヘッドドライバから出力す
るインク室駆動用の駆動波形は図4に示すようなjピン
出力波形となり、又、j−1番目のヘッドドライバから
出力するインク室駆動用の駆動波形は図4に示すような
j−1ピン出力波形となる。
【0035】このように1画素が1ビットの場合には自
己に対応する印字データの他、隣接する上位段3ビット
のデータを参照し、そのデータ内容により通電信号を選
択するので、この場合も周囲のインク室からの干渉の度
合いに応じて駆動するインク室に供給する駆動波形の修
正を行うことができ、従って、周囲のインク室からのク
ロストークの影響があっても精度の高いインク吐出量の
補正ができ、印字品質を十分に高めることができる。
【0036】また、1画素が2ビットの場合にはリセッ
ト信号RST、シフトクロックSFCK、シリアル印字
データSI及びイネーブル信号ENBの入力タイミング
は図5に示すようになる。すなわち、イネーブル信号E
NBが2ビット毎にハイレベルとなり、この状態でシフ
トクロックSFCKが入力してシリアルパラレル変換回
路11及び各パラレルシフトレジスタ121〜12kが動
作する。シリアルパラレル変換回路11はシフトクロッ
クSFCKのタイミングでシリアル印字データSIを4
ビットのパラレルデータに変換し、各パラレルシフトレ
ジスタ121〜12kはこの変換したパラレルデータをシ
フトクロックSFCKのタイミングで順次シフトするこ
とになる。
【0037】このとき、シリアル印字データSIの入力
に先立って図中S2で示すようなシフトクロックを2個
入力することでシリアル印字データSIの入力前にダミ
ーデータ「00」を入力する。これにより、シリアル印
字データSIの先頭2ビットが入力したとき直ちに4ビ
ットのパラレルデータに変換できる。各パラレルシフト
レジスタ121〜12kに格納される4ビットのパラレル
データは、下位2ビットが対応する印字データであり、
残りの上位2ビットは隣接する上位段の印字データとな
る。
【0038】こうして各パラレルシフトレジスタ121
〜12kに1ライン分の印字データが格納されると、ラ
ッチ信号LTNが入力し、各パラレルシフトレジスタ1
21〜12kから4ビットパラレルデータがラッチ回路1
3にラッチされる。そして、ラッチ回路13にラッチさ
れた4ビットパラレルデータは各出力端子Q[1:4]
から通電信号選択回路14に供給される。通電信号選択
回路14では各画素毎に4ビットデータに基づいて通電
信号TP1〜TP16から1つを選択し、この選択した通
電信号をそれぞれ該当するヘッドドライバ51〜5kに供
給する。
【0039】例えば、j番目の画素に対するラッチ出力
が「0011」、j−1番目の画素に対するラッチ出力
が「1110」とすると、通電信号選択回路14はj番
目の画素に対してはデータ「0011」に基づいて通電
信号TP4を選択し、j−1番目の画素に対してはデー
タ「1110」に基づいて通電信号TP15を選択するこ
とになる。こうしてj番目のヘッドドライバから出力す
るインク室駆動用の駆動波形は図5に示すようなjピン
出力波形となり、又、j−1番目のヘッドドライバから
出力するインク室駆動用の駆動波形は図5に示すような
j−1ピン出力波形となる。
【0040】このように1画素が2ビットの場合には自
己に対応する印字データの他、隣接する上位段2ビット
のデータを参照し、そのデータ内容により通電信号を選
択するので、この場合も周囲のインク室からの干渉の度
合いに応じて駆動するインク室に供給する駆動波形の修
正を行うことができ、従って、周囲のインク室からのク
ロストークの影響があっても精度の高いインク吐出量の
補正ができ、印字品質を十分に高めることができる。
【0041】なお、この実施の形態においてシリアル印
字データSIに付加するダミーデータの数を変更するこ
とで参照する周囲のデータの内容を変更することができ
る。例えば、1画素が1ビットの場合、ここでは3個の
ダミーデータを付加したが、例えば付加するダミーデー
タを2個にすると、自己に対応する1ビットの印字デー
タは常にシフトレジスタのQ2出力となり、Q3及びQ4
出力は隣接する上位段2ビットのデータとなり、Q1出
力は隣接する下位段1ビットのデータとなる。また、1
画素が2ビットの場合、ここでは2個のダミーデータを
付加したが、例えば付加するダミーデータを1個にする
と、自己に対応する2ビットの印字データは常にシフト
レジスタのQ2、Q3出力となり、Q4出力は隣接する上
位段1ビットのデータとなり、Q1出力は隣接する下位
段1ビットのデータとなる。
【0042】このように付加するダミーデータの数を変
更することにより参照する周囲のデータ、すなわち、参
照する周囲のインク室を簡単に変更することができる。
従って、インクジェットヘッドの各インク室からのイン
ク吐出の特性などに応じて周囲のインク室からの干渉に
よる影響を修正するために使用する参照範囲を変更する
ことができ、より精度の高いインク吐出量の補正ができ
る。
【0043】なお、この実施の形態の装置は1画素が4
ビットの印字データに対しても対処することができる。
但し、この場合はシフトレジスタの出力Q1〜Q4の全て
が自己に対応したデータであるので、周囲の印字データ
を参照することはできない。 (第3の実施の形態)なお、前述した実施の形態と同一
の部分には同一の符号を付し異なる部分について述べ
る。この実施の形態は、請求項1、5、6、9及び10
に対応した実施の形態で、図6に示すように、受信手段
をk段のセレクタ付きシフトレジスタ211,212,2
13,…21k-1,21kにより構成している。その他の
構成は第2の実施の形態と同様である。
【0044】前記各セレクタ付きシフトレジスタ211
〜21kは、図7に示すように、直列接続した4段のD
形フリップフロップ22,23,24,25とセレクタ
回路26からなり、シリアル印字データSIを初段のフ
リップフロップ22の入力端子Dに入力し、初段乃至3
段目の各フリップフロップ22,23,24の出力端子
Qの出力を2段目乃至4段目の各フリップフロップ2
3,24,25の入力端子Dに入力し、最終段のフリッ
プフロップ25の出力端子Qの出力を前記セレクタ回路
26の入力端子Cに入力している。
【0045】また、初段のフリップフロップ22の出力
端子Qの出力を前記セレクタ回路26の入力端子Aに入
力し、2段目のフリップフロップ23の出力端子Qの出
力を前記セレクタ回路26の入力端子Bに入力してい
る。また、前記各フリップフロップ22,23,24,
25の出力端子Qの出力を4ビットパラレルデータQ1
〜Q4としてラッチ回路13の各入力端子D[1:4]
に供給している。なお、前記各フリップフロップ22,
23,24,25はリセット信号RSTによりリセット
されるようになっている。
【0046】前記セレクタ回路26は、2ビットの制御
信号MSLT(MSLT1,MSLT2)により入力端子
A〜Cから入力されるデータのうちどのデータを出力端
子Yに出力するかを選択するもので、MSLT1=0、
MSLT2=0であれば入力端子Aからの入力を選択
し、MSLT1=1、MSLT2=0であれば入力端子B
からの入力を選択し、MSLT1=1、MSLT2=1で
あれば入力端子Cからの入力を選択するようになってい
る。
【0047】このような構成においては、例えば、1画
素が1ビットの場合にはリセット信号RST、シフトク
ロックSFCK、シリアル印字データSIの入力タイミ
ング及び制御信号MSLT1、MSLT2のレベルは図8
に示すようになる。すなわち、制御信号をMSLT1=
0、MSLT2=0に設定する。そして、リセット信号
RSTにより各セレクタ付きシフトレジスタ211〜2
1kの各フリップフロップ22〜25がリセットされ
る。この状態でシフトクロックSFCKによりシリアル
印字データSIが各シフトレジスタ211〜21kに順次
シフトして格納される。このとき、シリアル印字データ
SIの入力に先立って図中S3で示すようなシフトクロ
ックを3個入力することでシリアル印字データSIの入
力前にダミーデータ「000」を入力する。これによ
り、シリアル印字データSIの最初の1ビットとダミー
データとで4ビットのパラレルデータを作成することが
できる。
【0048】初段のシフトレジスタ211にシリアル印
字データSIの最初の1ビットが入力し、次のシフトク
ロックSFCKで2ビット目が初段のシフトレジスタ2
11に入力するとき、初段のシフトレジスタ211の初段
のフリップフロップ22の出力端子Qからセレクタ回路
26を介して2段目のシフトレジスタ212に最初の1
ビット目がシフトされる。勿論、シフトレジスタ211
内においては初段のフリップフロップ22からの出力が
2段目のフリップフロップ23にシフトされる。
【0049】従って、シリアル印字データSIが、例え
ば、「10100…」であれば、1ラインの印字データ
のシフトが終了した時点では、最終段のシフトレジスタ
21kからの4ビットパラレルデータQ1〜Q4は「00
01」となり、k−1段目のシフトレジスタ21k-1か
らの4ビットパラレルデータQ1〜Q4は「0010」と
なる。
【0050】そして、各シフトレジスタ211〜21kに
1ライン分の印字データが格納されると、ラッチ信号L
TNが入力し、各シフトレジスタ211〜21kから4ビ
ットパラレルデータQ1〜Q4がラッチ回路13にラッチ
される。このとき、4ビットパラレルデータQ1〜Q4の
うち、最下位1ビットQ1が対応する印字データであ
り、残りの上位3ビットQ2〜Q4は隣接する上位段の印
字データになっている。
【0051】ラッチ回路13にラッチされた4ビットパ
ラレルデータは各出力端子Q[1:4]から通電信号選
択回路14に供給される。通電信号選択回路14では各
画素毎に4ビットデータに基づいて通電信号TP1〜T
P16から1つを選択し、この選択した通電信号をそれぞ
れ該当するヘッドドライバ51〜5kに供給する。
【0052】例えば、j番目の画素に対するラッチ出力
が「0101」、j−1番目の画素に対するラッチ出力
が「1011」とすると、通電信号選択回路14はj番
目の画素に対してはデータ「0101」に基づいて通電
信号TP6を選択し、j−1番目の画素に対してはデー
タ「1011」に基づいて通電信号TP12を選択するこ
とになる。こうしてj番目のヘッドドライバから出力す
るインク室駆動用の駆動波形は図8に示すようなjピン
出力波形となり、又、j−1番目のヘッドドライバから
出力するインク室駆動用の駆動波形は図8に示すような
j−1ピン出力波形となる。
【0053】このように1画素が1ビットの場合には自
己に対応する印字データの他、隣接する上位段3ビット
のデータを参照し、そのデータ内容により通電信号を選
択するので、この場合も周囲のインク室からの干渉の度
合いに応じて駆動するインク室に供給する駆動波形の修
正を行うことができ、従って、周囲のインク室からのク
ロストークの影響があっても精度の高いインク吐出量の
補正ができ、印字品質を十分に高めることができる。
【0054】また、1画素が2ビットの場合には図9に
示すように制御信号をMSLT1=1、MSLT2=0に
設定する。また、シリアル印字データSIの入力に先立
って図中S4 で示すようなシフトクロックを2個入力す
ることでシリアル印字データSIの入力前にダミーデー
タ「00」を入力する。これにより、シリアル印字デー
タSIの先頭2ビットとダミーデータとで4ビットのパ
ラレルデータを作成することができる。
【0055】初段のシフトレジスタ211にシリアル印
字データSIの先頭2ビットが入力し、次のシフトクロ
ックSFCKで3ビット目が初段のシフトレジスタ21
1に入力するとき、初段のシフトレジスタ211の2段目
のフリップフロップ23の出力端子Qからセレクタ回路
26を介して2段目のシフトレジスタ212に最初の1
ビット目がシフトされる。勿論、シフトレジスタ211
内においては2段目のフリップフロップ23からの出力
が3段目のフリップフロップ24にシフトされる。
【0056】従って、シリアル印字データSIが、例え
ば、「10100…」であれば、1ラインの印字データ
のシフトが終了した時点では、最終段のシフトレジスタ
21kからの4ビットパラレルデータQ1〜Q4は「00
10」となり、k−1段目のシフトレジスタ21k-1か
らの4ビットパラレルデータQ1〜Q4は「1010」と
なる。
【0057】そして、各シフトレジスタ211〜21kに
1ライン分の印字データが格納されると、ラッチ信号L
TNが入力し、各シフトレジスタ211〜21kから4ビ
ットパラレルデータQ1〜Q4がラッチ回路13にラッチ
される。このとき、4ビットパラレルデータQ1〜Q4の
うち、下位2ビットQ1,Q2が対応する印字データであ
り、残りの上位2ビットQ3,Q4は隣接する上位段の印
字データになっている。
【0058】ラッチ回路13にラッチされた4ビットパ
ラレルデータは各出力端子Q[1:4]から通電信号選
択回路14に供給される。通電信号選択回路14では各
画素毎に4ビットデータに基づいて通電信号TP1〜T
P16から1つを選択し、この選択した通電信号をそれぞ
れ該当するヘッドドライバ51〜5kに供給する。
【0059】例えば、j番目の画素に対するラッチ出力
が「0010」、j−1番目の画素に対するラッチ出力
が「1010」とすると、通電信号選択回路14はj番
目の画素に対してはデータ「0010」に基づいて通電
信号TP3を選択し、j−1番目の画素に対してはデー
タ「1010」に基づいて通電信号TP11を選択するこ
とになる。こうしてj番目のヘッドドライバから出力す
るインク室駆動用の駆動波形は図9に示すようなjピン
出力波形となり、又、j−1番目のヘッドドライバから
出力するインク室駆動用の駆動波形は図9に示すような
j−1ピン出力波形となる。
【0060】このように1画素が2ビットの場合には自
己に対応する印字データの他、隣接する上位段2ビット
のデータを参照し、そのデータ内容により通電信号を選
択するので、この場合も周囲のインク室からの干渉の度
合いに応じて駆動するインク室に供給する駆動波形の修
正を行うことができ、従って、周囲のインク室からのク
ロストークの影響があっても精度の高いインク吐出量の
補正ができ、印字品質を十分に高めることができる。
【0061】なお、この実施の形態においてシリアル印
字データSIに付加するダミーデータの数を変更するこ
とで参照する周囲のデータの内容を変更することができ
る。例えば、1画素が1ビットの場合、ここでは3個の
ダミーデータを付加したが、例えば付加するダミーデー
タを2個にすると、自己に対応する1ビットの印字デー
タは常にシフトレジスタのQ2出力となり、Q3及びQ4
出力は隣接する上位段2ビットのデータとなり、Q1出
力は隣接する下位段1ビットのデータとなる。また、1
画素が2ビットの場合、ここでは2個のダミーデータを
付加したが、例えば付加するダミーデータを1個にする
と、自己に対応する2ビットの印字データは常にシフト
レジスタのQ2、Q3出力となり、Q4出力は隣接する上
位段1ビットのデータとなり、Q1出力は隣接する下位
段1ビットのデータとなる。
【0062】このように付加するダミーデータの数を変
更することにより参照する周囲のデータ、すなわち、参
照する周囲のインク室を簡単に変更することができる。
従って、インクジェットヘッドの各インク室からのイン
ク吐出の特性などに応じて周囲のインク室からの干渉に
よる影響を修正するために使用する参照範囲を変更する
ことができ、より精度の高いインク吐出量の補正ができ
る。
【0063】なお、この実施の形態の装置は1画素が4
ビットの印字データに対しても対処することができる。
但し、この場合はシフトレジスタの出力Q1〜Q4の全て
が自己に対応したデータであるので、周囲の印字データ
を参照することはできない。 (第4の実施の形態)なお、前述した実施の形態と同一
の部分には同一の符号を付し異なる部分について述べ
る。この実施の形態は、請求項1、5及び6に対応した
実施の形態で、図10に示すように、受信手段を、k段
のシフトレジスタ11,12,13,…1k-1,1kの前後
に1ビットずつシフトレジスタ31,32を追加した構
成にしている。そして、これに合わせて前後に1ビット
ずつ追加したラッチ回路33を使用している。また、ラ
ッチ回路33からの出力の先端の1ビットを初段の通電
信号選択回路41の入力端子IN1に供給するとともに後
端の1ビットを最終段の通電信号選択回路4kの入力端
子IN3に供給している。その他の構成は第1の実施の
形態と同様である。
【0064】このような構成においては、例えば、図1
1に示すように、1ラインの印字データをシフトさせる
シフトクロックSFCKの前後にそれぞれ1個のシフト
クロックS5,S6を追加する。これにより、各シフトレ
ジスタ31,11〜1k,32にシフトクロックSFCK
に同期して1ラインのシリアル印字データSIの前後に
それぞれ1ビットのダミーデータ「0」を付加して取込
ませる。そして、1ライン分の印字データの取込みが終
了すると、ラッチ信号LTNによりラッチ回路33にそ
の印字データをラッチさせる。
【0065】例えば、シリアル印字データが「1011
1…」であれば、ラッチ回路33にラッチされるデータ
は前後に「0」を付加した「010111…0」とな
る。従って、ラッチ回路33から最終段の通電信号選択
回路4kの各入力端子IN1,IN2,IN3に入力する3
ビットデータは「010」になる。例えば、j番目の通
電信号選択回路の各入力端子IN1,IN2,IN3に入
力される3ビットデータが「011」で、j−1番目の
通電信号選択回路の各入力端子IN1,IN2,IN3に
入力される3ビットデータが「111」であるとする
と、j番目の通電信号選択回路は3ビットデータ「01
1」に基づいて通電信号TP1〜TP8から通電信号TP
4を選択して対応するヘッドドライバに供給し、また、
j−1番目の通電信号選択回路は3ビットデータ「11
1」に基づいて通電信号TP1〜TP8から通電信号TP
8を選択して対応するヘッドドライバに供給する。こう
してj番目のヘッドドライバから出力するインク室駆動
用の駆動波形は図11に示すようなjピン出力波形とな
り、また、j−1番目のヘッドドライバから出力するイ
ンク室駆動用の駆動波形は図11に示すようなj−1ピ
ン出力波形となる。
【0066】図11においては1ラインの印字データを
シフトさせるシフトクロックSFCKの前後にそれぞれ
1個のシフトクロックS5,S6を追加した場合を示した
が、シフトクロックを追加する位置を変更すれば参照す
るデータの範囲を簡単に変更でき、これにより選択する
通電信号を変更することができる。
【0067】例えば、図12に示すように、1ラインに
使用するシフトクロックSFCKの前に2個のシフトク
ロックS7を追加すれば各通電信号選択回路41〜4kの
入力端子IN1,IN2,IN3に入力する3ビットデー
タのうち、入力端子IN1に入力する1ビットが自己の
印字データで入力端子IN2,IN3に入力する2ビット
を参照するデータとすることができる。すなわち、隣接
する上位段側の2ビットを参照データにでき、例えば、
k−2段目のインク室を駆動する場合にk−1段目とk
段目のインク室の駆動状態を加味して駆動波形の選択が
できることになる。
【0068】従って、j番目の通電信号選択回路の各入
力端子IN1,IN2,IN3に入力される3ビットデー
タが、例えば「011」から「101」に変化し、j−
1番目の通電信号選択回路の各入力端子IN1,IN2,
IN3に入力される3ビットデータが、例えば「11
1」から「011」に変化するようになる。この結果、
選択する通電信号が変化し、j番目のヘッドドライバか
ら出力するインク室駆動用の駆動波形は図12に示すよ
うなjピン出力波形となり、また、j−1番目のヘッド
ドライバから出力するインク室駆動用の駆動波形は図1
2に示すようなj−1ピン出力波形となる。
【0069】また、例えば、図13に示すように、1ラ
インに使用するシフトクロックSFCKの後に2個のシ
フトクロックS8を追加すれば各通電信号選択回路41〜
4kの入力端子IN1,IN2,IN3に入力する3ビット
データのうち、入力端子IN3に入力する1ビットが自
己の印字データで入力端子IN1,IN2に入力する2ビ
ットを参照するデータとすることができる。すなわち、
隣接する下位段側の2ビットを参照データにでき、例え
ば、k段目のインク室を駆動する場合にk−1段目とk
−2段目のインク室の駆動状態を加味して駆動波形の選
択ができることになる。
【0070】従って、j番目の通電信号選択回路の各入
力端子IN1,IN2,IN3に入力される3ビットデー
タが、例えば「011」から「111」に変化し、j−
1番目の通電信号選択回路の各入力端子IN1,IN2,
IN3に入力される3ビットデータが、例えば「11
1」から「110」に変化するようになる。この結果、
選択する通電信号が変化し、j番目のヘッドドライバか
ら出力するインク室駆動用の駆動波形は図13に示すよ
うなjピン出力波形となり、また、j−1番目のヘッド
ドライバから出力するインク室駆動用の駆動波形は図1
3に示すようなj−1ピン出力波形となる。
【0071】このようにあるインク室からインク吐出を
行う場合に、そのインク室に対応した1ビットの印字デ
ータとこのインク室の周囲のインク室に対応した2ビッ
トの印字データとの計3ビットの印字データに基づいて
通電信号TP1〜TP8から1つを選択しているので、周
囲のインク室からの干渉の度合いに応じて駆動するイン
ク室に供給する駆動波形の修正ができ、従って、周囲の
インク室からのクロストークの影響があっても精度の高
いインク吐出量の補正ができ、印字品質を十分に高める
ことができる。
【0072】しかも、ダミーデータを追加する位置を変
更することで簡単に参照データを変更することができ
る。従って、インクジェットヘッドの各インク室からの
インク吐出の特性などに応じて周囲のインク室からの干
渉による影響を修正するために使用する参照範囲を変更
することができ、より精度の高いインク吐出量の補正が
できる。
【0073】なお、前述した各実施の形態は、自己の印
字データと周囲の参照データからなるバイナリデータに
よって予め設定された複数の通電信号から1つを選択す
ることで駆動波形の変更を行うようにしたが必ずしもこ
れに限定するものではなく、例えば、自己の印字データ
によって複数の通電信号から1つを選択し、この選択し
た通電信号の時間幅を参照データに基づいて変化させ、
これにより駆動波形を変更するものであってもよい。 (第5の実施の形態)この実施の形態は、請求項1乃至
4に対応した実施の形態で、図14に示すように、出力
スイッチ回路71を設けている。この出力スイッチ回路
71は、出力端子T1,T2,T3,T4を設け、この各出
力端子T1〜T4の個々に対して3個のアナログスイッチ
721,722,723、731,732,733、741,
742,743、751,752,753を接続し、各アナ
ログスイッチ721,731,741,751の入力部に通
電信号TP1を入力し、各アナログスイッチ722,73
2,742,752の入力部に通電信号TP2を入力し、各
アナログスイッチ723,733,743,753の入力部
に通電信号TP3を入力している。前記各アナログスイ
ッチに対する制御信号はレベル変換回路76から供給す
るようになっている。
【0074】77は通電信号選択回路で、この通電信号
選択回路77は、論理ゲート回路からなるデコード手段
を内蔵し、シフトクロックに同期してシフトレジスタ7
8に入力した印字データをラッチ回路79にラッチした
後の印字データにおいて、駆動する当該インク室の印字
データD2とその両隣りの印字データD1、D3を前記デ
コード手段に入力し、印字データD1〜D3の組合わせで
表3に示すように通電信号TP1〜TP3のいずれかを選
択するように前記レベル変換回路76に対して信号C
1,C2,C3を出力し、さらに、このレベル変換回路7
6から前記各アナログスイッチに対して制御信号を出力
して各アナログスイッチを選択的にスイッチング制御す
るようになっている。
【0075】すなわち、表3によれば、当該インク室の
印字データが“1”で両隣りの印字データが“0”であ
れば通電信号TP1を選択し、当該インク室の印字デー
タが“1”で隣りどちらかの印字データが“1”であれ
ば(OR条件)通電信号TP2を選択し、当該インク室
の印字データが“0”、あるいは当該インク室の印字デ
ータが“1”で両隣りの印字データも“1”であれば通
電信号TP3を選択するようになっている。
【0076】
【表3】
【0077】なお、通電信号TP2を選択する条件とし
てここではOR条件の場合を述べたが、当該インク室の
印字データが“1”で両隣りの印字データも“1”であ
れば通電信号TP2を選択するというAND条件にする
ことは容易にできる。また、階調データの場合などはデ
ータが存在するか否かを判別する回路にして、そのフラ
グデータを基に通電信号を選択することも可能である。
【0078】このような構成にすることにより、前述し
た各実施の形態のような通電信号の変更方法(パルス幅
変更)に加えて、アナログスイッチに与える信号を自由
な形にできるので、電圧値の異なった通電信号や波形の
傾きを異ならせた波形を入力すれば、印字データによっ
てそれらの波形を選択できる。
【0079】図15は、この実施の形態における各部の
動作タイミングの一例を示す図で、図中通電信号TP1
〜TP3は異なった電圧、異なったパルス幅、異なった
波形の傾斜をもつ信号であり、出力スイッチ回路71の
各アナログスイッチの入力部に入力される。
【0080】今、シフトレジスタ78に対してシフトク
ロックSFCKに同期して印字データSIが入力され、
シフト終了後、シフトレジスタ78の印字データは次の
印字タイミングも兼ねているラッチ信号LTNによって
ラッチ回路79にラッチされる。ラッチ回路79にラッ
チされた印字データはそれぞれ当該インク室とその両隣
りのインク室に入力される。これにより、通電信号選択
回路77においては当該インク室に対して、当該インク
室の印字データD2とその両隣りのインク室の印字デー
タD1、D3が入力される。
【0081】例えば、j番目の通電信号選択回路77へ
の入力が“011”、j−1番目の通電信号選択回路7
7への入力が“010”の場合、表3に従い、jピン出
力には通電信号TP2が出力されるようにj番目のイン
ク室に対応するアナログスイッチから通電信号TP2を
出力するアナログスイッチがオンするように通電信号選
択回路77からレベル変換回路76にC1=L、C2=
H、C3=Lの信号が出力され、また、j−1ピン出力
には通電信号TP1が出力されるようにj−1番目のイ
ンク室に対応するアナログスイッチから通電信号TP1
を出力するアナログスイッチがオンするように通電信号
選択回路77からレベル変換回路76にC1=H、C2=
L、C3=Lの信号が出力される。
【0082】そして、この各信号がレベル変換回路76
でレベル変換されてアナログスイッチの制御端子に入力
される。こうして、jピン出力、j−1ピン出力には選
択された通電信号に基づいた駆動波形が出力されること
になる。
【0083】このようにあるインク室からインク吐出を
行う場合に、そのインク室に対応した1ビットの印字デ
ータとこのインク室の周囲のインク室に対応した2ビッ
トの印字データの3ビットのデータに基づいて通電信号
TP1〜TP3から1つを選択しているので、周囲のイン
ク室からの干渉の度合いに応じて駆動するインク室に供
給する駆動波形の修正ができ、従って、周囲のインク室
からのクロストークの影響があっても精度の高いインク
吐出量の補正ができ、印字品質を十分に高めることがで
きる。しかも、通電信号TP1〜TP3として、異なった
電圧、異なったパルス幅、異なった波形の傾斜をもつ信
号を設定でき、より精度の高い補正が可能になる。
【0084】次に、前述した各実施の形態で使用するイ
ンクジェットヘッドの具体的構成について述べる。図1
6及び図17に示すものはノーマルモードタイプのイン
クジェットヘッドで、これは基板41の上に、図中矢印
方向に分極し、上下に個別電極43を形成した圧電部材
42を所定のピッチで等間隔に接着固定し、この圧電部
材42の上に底面に共通電極44を形成した天板45を
導電性接着剤により固定し、基板41、圧電部材42及
び天板45で囲まれた空間でインク室46を形成してい
る。前記天板45の後端部には各インク室46にインク
を供給する共通インク室47を形成し、かつ、インク室
46の先端にインク吐出口48を開孔したオリィフィス
プレート49を接着固定するとともにインク室46の後
端を封止部材50で封止している。
【0085】このヘッドは圧電部材42の上下の個別電
極間に所定の電圧が印加されると圧電部材42が上下に
変形してインク室46の体積が変化し、これによりイン
ク室内に圧力変化が生じてインク吐出口48からインク
滴が吐出して印字を行うものである。圧電部材42の個
別電極間に印加する電圧は前述した各実施の形態の出力
ピンOUT1〜OUTkから出力される駆動波形により与
えられるようになっている。
【0086】このようなヘッドでは、隣接するインク室
と隔壁を構成する圧電部材42を共有し、又、インク供
給のための共通インク室47を介して各インク室46が
互いに連通しているので、隣接したインク室は勿論、隣
接したインク室以外の周囲のインク室とも相互に影響し
合う。また、隣接したインク室を同時に駆動することは
できない。通常は、2つおきのインク室同士を1つのグ
ループとして3グループに分割し、各グループのインク
室をタイミングをずらして駆動する、いわゆる3分割駆
動により動作させる構成になっている。従って、ある1
つのグループのインク室を駆動するときには残りの2つ
のグループのインク室は駆動を停止している状態にあ
る。
【0087】このようなことから、このヘッドを使用す
る場合には、1つのグループのインク室を駆動する場合
に、そのグループの各インク室を駆動する印字データを
受信手段を構成するシフトレジスタに格納することにな
る。従って、両側に隣接するインク室の印字データを参
照データとして通電信号を選択する制御を行う場合に
は、実際に使用する参照データは同一のグループ内にお
ける隣合うインク室、すなわち、ヘッド全体から見た場
合にはあるインク室の両側2つのインク室を飛ばした次
のインク室を隣合うインク室と見なし、そのインク室の
印字データを参照データとして使用する。
【0088】このような制御を行うことで、例えば同一
グループの隣合うインク室が同時に動作することで相互
に影響し合うことが生じてもそれを加味して通電信号を
選択することができ、インク室の動作が互いに影響し合
ってもインク室からは常に適切な量のインク滴を吐出さ
せることが可能になり、印字品質を高めることができ
る。
【0089】なお、ここでは圧電部材を上下に変形して
インク室の体積を変化させるノーマルモードタイプのイ
ンクジェットヘッドについて述べたが、このヘッドに類
似した構造のヘッドとして圧電部材を左右に変形してイ
ンク室の体積を変形させる、いわゆる、シェアモードタ
イプのインクジェットヘッドがあるが、このヘッドに対
しても全く同様な方法で制御することができる。
【0090】また、図18及び図19に示すものはバブ
ルジェット式と呼ばれるインクジェットヘッドで、これ
は基板51の上に隔壁52を所定のピッチで等間隔に接
着固定し、この隔壁52の上に天板53を接着固定し、
基板51、隔壁52及び天板53で囲まれた空間でイン
ク室54を形成している。そして、各インク室54内底
部に抵抗体層55を形成し、この抵抗体層55の上に電
極層56を形成し、これらを保護層57で覆った発熱素
子58を設けている。前記天板53の後端部には各イン
ク室54にインクを供給する共通インク室59を形成
し、かつ、インク室54の先端にインク吐出口60を開
孔したオリィフィスプレート61を接着固定するととも
にインク室54の後端を封止部材62で封止している。
【0091】このヘッドは発熱素子58に所定の駆動パ
ルスを印加すると、発熱素子周囲のインクが急激に加熱
され、膜沸騰現象によりインク室54の内部の圧力が増
大し、インク吐出口60からインク滴が吐出して印字を
行うものである。発熱素子58に印加する駆動パルスは
前述した各実施の形態の出力ピンOUT1〜OUTkから
出力される駆動波形により与えられるようになってい
る。
【0092】このようなヘッドでは、インク供給のため
の共通インク室59を介して各インク室54が互いに連
通しているので、隣接したインク室は勿論、隣接したイ
ンク室以外の周囲のインク室とも相互に影響し合う。す
なわち、共通インク室59を介して他のインク室から圧
力が伝搬しインク室内の圧力変動に影響を受ける。又、
このヘッドの場合は隣接したインク室を同時に駆動する
ことができる。
【0093】従って、このヘッドを使用して印字を行う
場合には、あるインク室を駆動するときに隣接したイン
ク室やそれ以外の周囲のインク室の駆動状態によってあ
るインク室への影響の度合いが異なる。従って、これら
周囲のインク室の印字データを参照データとして通電信
号を選択する制御を行うことにより、インク室の動作が
相互に影響し合うことが生じてもそれを加味して通電信
号を選択することができ、各インク室からは常に適切な
量のインク滴を吐出させることが可能になり、印字品質
を高めることができる。
【0094】
【発明の効果】各請求項記載の発明によれば、周囲のイ
ンク室からの干渉の度合いをこれらインク室に対応する
印字データから適格に捕らえてインク室を駆動する駆動
波形の修正を行うことにより、精度の高いインク吐出量
の補正ができ、これにより印字品質を十分に高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路ブロック
図。
【図2】同実施の形態において1画素1ビットのシリア
ル印字データを扱うときの各部の動作を説明するための
タイミング図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す回路ブロック
図。
【図4】同実施の形態において1画素1ビットのシリア
ル印字データを扱うときの各部の動作を説明するための
タイミング図。
【図5】同実施の形態において1画素2ビットのシリア
ル印字データを扱うときの各部の動作を説明するための
タイミング図。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す回路ブロック
図。
【図7】同実施の形態におけるセレクタ付きシフトレジ
スタの構成を示す図。
【図8】同実施の形態において1画素1ビットのシリア
ル印字データを扱うときの各部の動作を説明するための
タイミング図。
【図9】同実施の形態において1画素2ビットのシリア
ル印字データを扱うときの各部の動作を説明するための
タイミング図。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す回路ブロッ
ク図。
【図11】同実施の形態において1画素1ビットのシリ
アル印字データの前後にダミーデータを付加したときの
各部の動作を説明するためのタイミング図。
【図12】同実施の形態において1画素1ビットのシリ
アル印字データの前にダミーデータを付加したときの各
部の動作を説明するためのタイミング図。
【図13】同実施の形態において1画素1ビットのシリ
アル印字データの後にダミーデータを付加したときの各
部の動作を説明するためのタイミング図。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示す回路ブロッ
ク図。
【図15】同実施の形態における動作を説明するための
タイミング図。
【図16】各実施の形態で使用するインクジェットヘッ
ドの一例を示す部分横断面図。
【図17】図16に示すインクジェットヘッドの縦断面
図。
【図18】各実施の形態で使用するインクジェットヘッ
ドの他の例を示す部分横断面図。
【図19】図18に示すインクジェットヘッドの縦断面
図。
【符号の説明】
11〜1k…シフトレジスタ 3…ラッチ回路 41〜4k…通電信号選択回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク室を並べたインクジェット
    ヘッドと、このヘッドの各インク室にそれぞれ対応した
    印字データを受信する受信手段と、この受信手段が受信
    した当該インク室のjビットの印字データ(j≧1)と
    その周辺のインク室のkビットの印字データ(k≧1)
    で構成された(j+k)ビットのデータをセレクト入力
    するデコード手段と、複数の通電信号を入力する手段
    と、この手段が入力する複数の通電信号の中から1つの
    通電信号を選択する選択手段とを備え、 前記選択手段は前記デコード手段のデコード結果によっ
    て選択する通電信号を決定し、この選択手段が選択した
    通電信号により駆動波形を発生してインク室の駆動を行
    うことを特徴とするインクジェットヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 周辺インク室のkビットの印字データ
    は、同時に駆動可能なインク室の両隣りの印字データの
    論理和を取ったjビットのデータであることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 周辺インク室のkビットの印字データ
    は、同時に駆動可能なインク室のどちらか一方に印字デ
    ータが存在することを示すフラグデータであることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 周辺インク室のkビットの印字データ
    は、同時に駆動可能なインク室の両方に印字データが存
    在することを示すフラグデータであることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  5. 【請求項5】 インク室に対して参照する周囲のインク
    室を変更可能としたことを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 複数のインク室を並べたインクジェット
    ヘッドと、このヘッドの各インク室にそれぞれ対応した
    最大nビットのバイナリ階調印字データを受信する受信
    手段と、この受信手段が受信した印字データをセレクト
    入力するデコード手段と、複数の通電信号を入力する手
    段と、この手段が入力する複数の通電信号の中から1つ
    の通電信号を選択する選択手段を備え、 前記選択手段は前記デコード手段のデコード結果によっ
    て選択する通電信号を決定し、mビット(m<n)バイ
    ナリ階調印字データを受信する場合は、階調数mによっ
    て印字データの受信経路を変更する受信経路変更手段を
    備え、前記インク室に対応する受信手段に当該インク室
    の印字データ及びその周辺のインク室の印字データが入
    るようにしたことを特徴とするインクジェットヘッド駆
    動装置。
  7. 【請求項7】 受信手段は、最大nビットのパラレル印
    字データとして取込む多段構成のnビットパラレルシフ
    トレジスタで構成され、受信経路変更手段は、m(1≦
    m≦n)ビットのシリアル印字データをmビット毎にシ
    リアルパラレル変換する変換手段と、この変換手段が変
    換したパラレル印字データをmビット単位で前記多段構
    成のnビットパラレルシフトレジスタに転送する手段で
    構成したことを特徴とする請求項6記載のインクジェッ
    トヘッド駆動装置。
  8. 【請求項8】 1ラインの印字が終了し、次の1ライン
    の印字のために多段構成のnビットパラレルシフトレジ
    スタがパラレル印字データを新たに取込んだ時に、前記
    nビットパラレルシフトレジスタ内に前回のパラレル印
    字データが残らないようにダミーデータを付加したこと
    を特徴とする請求項7記載のインクジェットヘッド駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 受信手段は、最大nビットのシリアル印
    字データとして取込むn段のシフトレジスタの多段構成
    からなり、受信経路変更手段は、受信する印字データの
    階調数がm(1≦m≦n)ビットの場合には、mビット
    のシリアル印字データをシフトした後、さらに自己のシ
    フトレジスタ内の後段にシフトするとともに次段のシフ
    トレジスタに転送する手段で構成したことを特徴とする
    請求項6記載のインクジェットヘッド駆動装置。
  10. 【請求項10】 1ラインの印字が終了し、次の1ライ
    ンの印字のために多段構成のシフトレジスタがシリアル
    印字データを新たに取込んだ時に、前記シフトレジスタ
    内に前回の印字データが残らないようにダミーデータを
    付加したことを特徴とする請求項9記載のインクジェッ
    トヘッド駆動装置。
  11. 【請求項11】 インクジェットヘッドは、隣接したイ
    ンク室が互いに同時にインク吐出ができない構成であ
    り、かつ、同時にインク吐出ができるインク室グループ
    において複数の通電信号から1つの通電信号を選択して
    各インク室を駆動する時、グループ内における当該イン
    ク室の周囲のインク室の印字データを参照することを特
    徴とする請求項1乃至10のいずれか1記載のインクジ
    ェットヘッド駆動装置。
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