JP2001232774A - インクジェットヘッド駆動回路 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動回路

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JP2001232774A
JP2001232774A JP2000041756A JP2000041756A JP2001232774A JP 2001232774 A JP2001232774 A JP 2001232774A JP 2000041756 A JP2000041756 A JP 2000041756A JP 2000041756 A JP2000041756 A JP 2000041756A JP 2001232774 A JP2001232774 A JP 2001232774A
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Noboru Tamura
登 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字データが多値である場合において、吐出
ノズル数を求める。 【解決手段】 カウンタ111A〜Dにおいて次の印字
周期における多値の各値の数を計数し、次の印字周期に
その計数結果をラッチ112A〜Dに格納する。1印字
周期中にはいくつかの吐出タイミングがあるが、パター
ンレジスタ121は多値のどの値はどの吐出タイミング
で吐出するかという情報を格納している。その情報をも
とに、ある吐出タイミングにおいて、吐出する多値(複
数あるかもしれない)を割り振られたノズルの数を、加
算器114とラッチ115を用いて累積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタヘッドの駆動回路に関するものである。さらに詳
しくは、印字データが多値の場合に吐出するノズル数を
計数する回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式のプリンタは、副走査
方向(垂直方向)に多数のノズルを備えたプリントヘッ
ドを有しており、このプリントヘッドをキャリッジ機構
によって主走査方向(水平方向)に移動させ、所定の紙
送りを行うことで所望の印刷結果を得るものである。ホ
ストコンピュータから入力された印字データを展開して
構成されるドットパターンデータに基づいてプリントヘ
ッドの各ノズルからインク滴が記録紙等の印刷記録媒体
に着弾し付着することにより印刷が行われる。このよう
にインクジェット式のプリンタはインク滴を吐出するか
しないか、つまりドットのオンオフ制御を行うものであ
る。
【0003】図7はプリンタのインクジェット式のプリ
ンタのヘッド駆動に関するブロック図である。4の制御
部はホストコンピュータからの情報をもとにプリンタを
制御するブロックである。3はヘッド部で、複数のノズ
ルからなるインクジェットヘッドが搭載され、2のヘッ
ド上ICが制御部4から印字データを受け取り、指示さ
れたノズルからインクを吐出させる。インクを吐出させ
るためのエネルギーを与えるアクチュエータも3のヘッ
ド部にあるが、それを駆動させるための電圧波形を生成
するのが、1のヘッド駆動回路である。プリンタの本体
5とヘッド部とは6のFFC(フラットフレキシブルケ
ーブル)で結合されている。
【0004】図8は従来技術におけるヘッド部の回路ブ
ロック図である。24は圧電素子であり、この端子間の
電圧を変化させると、圧電素子は変形する。24の圧電
素子は複数あるが、その各々がヘッドのノズルに対応
し、適切な波形の駆動パルスを圧電素子に与えると、そ
の圧電素子に対応したノズルよりインク滴が吐出する。
23はMOS・FETなどでできたアナログスイッチ
で、すべてのアナログスイッチの一端子は共通の駆動信
号に接続されており、他の端子は圧電素子に接続されて
いて、印字パターンにより、適切なアナログスイッチの
みがオンされ、圧電素子に駆動パルスが与えられ、所望
のノズルからのみインク滴が吐出される。アナログスイ
ッチのオンオフは22のラッチの出力により定められ
る。ラッチはノズルの数分の出力を有し、その出力がH
IGHである場合、その出力に接続されたアナログスイ
ッチ23がオンする。21はシフトレジスタで、プリン
タ本体(図示せず)より、シリアル転送によりデータを
転送され、それをパラレルに変換し、のちにラッチ22
のデータとする。
【0005】図9はデータ転送のタイミングを示したも
のであり、これを用い、周期2で吐出するデータについ
て説明する。周期2における駆動信号のパルスによっ
て、吐出されるノズルを決めるデータは、周期1の間に
転送される。この期間、シリアルクロックに同期したシ
リアルデータがシフトレジスタ21に入力され、ノズル
数分のクロックパルスが印加されると、シフトレジスタ
は周期2においてラッチ22が出力すべきHIGH/L
OWのパターンと同じパターンをラッチ22に出力する
ことになる。この状態で、ラッチ信号の立ち上がりによ
り周期2に移行するが、このラッチの立ち上がりによ
り、シフトレジスタのHIGH/LOWのパターンが、
ラッチ22に格納され、HIGHになったラッチ22の
出力に対応するノズルが、駆動信号のパルスが印加され
たタイミングでインクの吐出を行う。2はヘッド上IC
で21、22、23が、IC2上に構成されている。
【0006】ところで、各パルスにおいて、吐出するノ
ズル数を知りたい場合がある。たとえば、吐出するノズ
ルの数によって、駆動信号の波形を補正する場合であ
る。ヘッドは通常長いケーブルによってプリンタ本体と
接続されており、本体上で生成された駆動信号はケーブ
ルのもつ特性により、本体とヘッドでは波形が変わる。
この変化は駆動信号を流れる電流の大きさにより異な
り、一般的には電流が大きい方が大きく変化し、したが
って、吐出するノズルが多いほど、ヘッドにおける波形
の変化が大きい。また、本体上の駆動回路の出力も電流
の多寡により多少変化することがある。波形の発生源と
してD/Aコンバータを用いていれば、ノズル数により
あらかじめ適切な波形を決めておき、印字動作中、吐出
するノズルの数にしたがって、周期毎に駆動波形を変化
させるようにD/Aコンバータのデジタルデータを変化
させれば、吐出ノズルの数によらず、一定した吐出をす
ることができる。
【0007】従来例の場合は、吐出ノズルの数を調べる
のは容易である。すなわち、クリア端子、カウントイネ
ーブル端子付きのカウンタを用意し、クリア端子に図9
のラッチ信号を、カウントイネーブル端子にシリアルデ
ータを、カウンタのクロック端子にシリアルクロックを
接続すればよい。このようにすれば、ラッチ信号のパル
スでカウンタがクリアされ、カウンタイネーブル端子が
HIGHの状態で、カウンタのクロックパルスが入力さ
れた時に、カウンタがインクリメントすることになる
が、カウンタイネーブル端子がHIGHのときというの
は、シフトレジスタ21にHIGHのデータが入力され
たときであるため、ある周期が終了したとき、シフトレ
ジスタ21内にあるHIGHのデータの数をカウンタが
示している。この数は次の周期に吐出するノズルの数で
あり、これがまさに求めたい値となる。
【0008】ところで、近年、きれいな画像を印刷する
ために階調印刷をすることが多くなってきたが、その
際、特開平10−81013号公報のようにデータを多
値化してプリンタ本体からヘッドに転送するとデータの
転送効率が上がり、転送周波数の低減、転送データ作成
の簡易化等のメリットがある。多値データの転送を説明
する。
【0009】図10に多値データを用いたときの吐出方
法の例を示す。この場合、1画素あたり2ビットで表さ
れており、したがって上位ビットと下位ビットの組み合
わせが00、01、10、11の4通りの値を持つ。こ
れらをそれぞれ値0、値1、値2、値3とする。駆動波
形は1周期のうちに4つのパルスがあり、各多値に対し
て、どのパルスで吐出するかを割り当てている。値0に
おいては、第1のパルスのみ割り当てているが、このパ
ルスは、駆動電圧が低く吐出はしないが、ノズルの液面
に振動を与えることによりインクの増粘を防ぐ。値1に
おいては第3パルスのみが割り当てられ、小さなインク
滴を吐出する。値2は第2パルスが割り当てられ、第2
のパルスによるインク滴より大きなインク滴が吐出され
る。値3に対して第1および第3のパルスが割り当てら
れ、同じ大きさのインク滴を2回吐出する。こうして、
値0においては何も吐出せず、値1、値2、値3となる
につれ、画素を埋めるインクが多くなり、画素に対して
階調を与えることができる。
【0010】図11に多値データを用いた場合のヘッド
の回路ブロックを示す。図8と比較してシフトレジスタ
21およびラッチ22が多値に対応して、一つのノズル
あたり2ビットを割り当てている。パターンレジスタ2
6は図12に示すような、レジスタで、多値の各値をど
のパルスに割り当てるかを決める。組み合せ回路25
は、1ノズルあたり、図13のような構成になってお
り、ラッチ22からの2ビットおよび、パターンレジス
タ26からの情報を用いて、アナログスイッチ23をO
NするかOFFするかを定める。
【0011】このような構成において、図10のような
吐出を行う方法を説明する。まず、図10で示すような
4つの多値と4つパルスの対応をつけるために、パター
ンレジスタ26にあらかじめ図12のパターンデータお
よびパターンクロックの信号線を用い、データをシリア
ル転送しておく。転送のデータは次のような内容であ
る。図10において、パルスの列と、多値の値の行でマ
トリックスを構成しているが、図12においても、パル
スの行と多値の列でマトリックスを構成していて、その
要素にはフリップフロップ260のうちの一つが割り当
てられている。そこで、図10において黒丸もしくは白
丸がおかれている場所に対応している図12のフリップ
フロップには1を入力しそうでない場所には0を入力す
る。図10の場合では、(第1パルス、値0)、(第2
パルス、値2)、(第2パルス、値3)、(第3パル
ス、値1)、(第4パルス、値3)に対応するフリップ
フロップ260が1に、他のフリップフロップ260が
0になるようにデータを転送しておく。
【0012】また、多値でない場合と同様に、各ノズル
に対する印刷データ(この場合多値)は、ラッチ信号前
に転送しておき、ラッチ信号により確定し、各周期はこ
の確定したデータに従い吐出を行う。転送方法を図14
に示す。この例ではノズルが64個あるものとする。図
14に示すように、まず、第64ノズルのデータを送る
が、このデータは2ビットで構成されておりそれらを6
4H、64Lで示す。ここで高位のビットをLは低位の
ビットを示す。たとえば64Hが1、64Lが0なら
ば、第64ノズルは値2が割り当てられる。図14のよ
うに、データが送られるとデータは図11のシフトレジ
スタ21の左から右に移動し、128クロック分のデー
タを送り終わった時点で、図11のシフトレジスタ21
の左側から右側に向かって、データ1L、1H、2L、
2H・・・64L、64Hというデータがシフトレジスタ
に蓄えられ、ラッチ信号のパルスにより、ラッチ22に
格納され、その出力は組合せ回路25の入力となる。
【0013】印字データが格納された後の、動作につい
て説明する。ラッチパルスが入力された直後、パターン
レジスタ26内のカウンタ262がラッチパルスによっ
てリセットされる。こうしてカウンタ262の2ビット
の出力は共に0となる。261はマルチプレクサで、フ
リップフロップ260のうち4個の出力のうちから、カ
ウンタ262の出力に従い、1つの出力を選択しQ0、
Q1、Q2、Q3に出力する。カウンタ262が0であ
るとマルチプレクサ261の出力は、入力の一番左側を
出力し、カウンタ262が切り替え信号によりインクリ
メントするごとに、右隣の入力に出力を変えていく。こ
うして、カウンタ262がクリアされた状態では、マル
チプレクサ261の出力は、それぞれフリップフロップ
260のマトリックスの第1パルスに対応したデータを
出力し、すなわちQ0、Q1、Q2、Q3は、多値の値
0、値1、値2、値3が第1パルスでアナログスイッチ
23をONするならば1が、そうでなければ0が出力さ
れる。図10の打ち方にあわせてパターンレジスタを設
定していれば、値0に対応したQ0のみが1を出力して
いる。
【0014】これらの出力は、組み合わせ回路25に入
力されているが、組み合わせ回路の1ノズルに対応する
部分は図13のようになっており、Q0〜Q3の値と、
このノズルに対する2ビットデータDH、DLによって
アナログスイッチ23をONするかOFFするかの出力
を定める。DH、DLはラッチ22の出力で、それぞ
れ、2値の高位、低位を表す。DH、DLはラッチ信号
のパルスからパルスの間一定である。ゲート251の出
力は次のいずれかで1となる。多値の値0(DH、DL
ともに0)かつQ0が1か、値1(DHが0、DLが
1)かつQ1が1か、値2(DHが1、DLが0)かつ
Q2が1か、値3(DH、DLともに1)かつQ3が
1。したがって、ラッチ信号のパルスが入力された直後
は、先に述べたようにQ0〜Q3のうちQ0のみが1で
あるので、多値で値0を割り振られたノズルのみが、ア
ナログスイッチ23をONし、第1パルスが対応する圧
電素子24に印加される。
【0015】やがて、切り替え信号のパルスが入力され
ると、図12のカウンタ262がインクリメントされ、
フリップフロップ260のマトリックスの第2パルスに
対応する行の値がQ0〜Q3に出力されるようになり、値
2および値3を入力されたノズルに対応するアナログス
イッチ23のみがONする。
【0016】更に切り替え信号のパルスが入力される
と、第3パルスによって吐出されるノズル、すなわち値
1をもつノズルに対応するアナログスイッチ23がONす
る。同様に、もう一度切り替え信号のパルスが入力され
ると、値3のノズルのみから吐出される。こうして、一
周期の吐出を行う。
【0017】もし、多値でない転送方法で図10と同様
な吐出をしようとすれば、64ビットのデータ転送を4
回行わなければならない。よって、データ転送量は2倍
であり、転送速度を速くしなければならず、不要輻射等
の問題やデータ生成系の負担の増加等の不具合があり、
データを多値化するとこれらの不具合が解決される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】データを多値化した場
合においても、従来の場合と同様に幾つのノズルを吐出
するのか知ると、吐出ノズル数にしたがった制御が可能
である。しかしながら、多値化した場合、従来の場合の
ように、カウンタのみで吐出ノズル数を計数することは
できない。
【0019】この問題点に鑑みて、本発明の課題は、多
値データをにおいても吐出ノズル数を計数することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1のインクジェッ
トヘッド駆動回路は、少なくとも1回以上のインク滴の
吐出タイミングをもつ印字周期を有し、前記印字周期が
繰り返され、かつ、前記吐出タイミングの何れかにおい
て印刷媒体上にインク滴を吐出する1以上のノズルを有
するインクジェットヘッド駆動装置であって、前記ノズ
ルの各々に対し、前記印字周期中において前記吐出タイ
ミングのうち何れの吐出タイミングで吐出するかを決定
する2ビット以上の多値データ生成手段と、任意の吐出
タイミングでインク滴を印刷媒体上に吐出させるインク
吐出手段と、各吐出タイミングにおいて、インク滴を吐
出するノズルの数を求めるノズル数算出手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0021】上記構成によれば、多値を用いても、複数
の吐出タイミングの各々において、吐出されるノズルの
数を求めるという効果を有する。
【0022】請求項2のインクジェット駆動回路は、前
記ノズル数算出回路のデータに基づいて、駆動波形の変
形を行う。
【0023】上記構成によれば、多値を用いても、各吐
出タイミングにおいて、適切な駆動波形を用いることが
でき、適切なインク滴を吐出するという効果を有する。
【0024】請求項3記載のインクジェットヘッド駆動
回路は、前記ノズル数算出回路が、多値の数分のカウン
タとラッチを有し、前記カウンタおよび前記ラッチは多
値のそれぞれに対応させてあり、前記複数の吐出タイミ
ングの何れで前記多値の各値が吐出するか対応するかを
示したデータを格納する第1のレジスタを有し、第1の
印字周期のためのデータは、その前の印字周期である第
2の印字周期中に転送され、該データ転送中に前記カウ
ンタが、対応する多値を有するノズル数を計数し、第1
の印字周期では、前記カウンタの値を前記ラッチに格納
し、前記ラッチに格納されたデータおよび前記第1のレ
ジスタの内容をもとに第1の周期の前記吐出タイミング
において幾つのノズルが吐出を行うかを算出する。
【0025】上記構成によれば、データ転送時に多値の
各値の数をその多値に対応したカウンタが計数し、その
データをもとに各吐出タイミングにおける吐出ノズル数
を求めるという効果を有する。
【0026】請求項4のインクジェットヘッド駆動回路
は、前記ノズル数算出回路が2入力加算器と第2のレジ
スタを有し、前記2入力加算器は一つの入力が前記第2
のレジスタの出力で、もう一つの入力が複数の前記ラッ
チうちの一つを時分割で選択され、前記吐出タイミング
において吐出する多値に対応する前記ラッチの値を、前
記第2のレジスタに累積していくことにより、幾つのノ
ズルが吐出を行うかを算出する。
【0027】上記構成によれば、データ転送時に計数し
た各値の数をもとに、各吐出タイミングにおいて吐出す
る多値を与えられたノズルの数のみを2入力加算器を用
いて、順次、足しあわせ累積していくことにより、各吐
出タイミングにおいて吐出するノズル数を求めるという
効果を有する。
【0028】請求項5のインクジェットヘッド駆動回路
は、多値の値の数分の入力をもつ加算器があり、前記ラ
ッチの出力は、データ加工装置を通り、前記多値の値の
数分の入力をもつ加算器の各入力に接続されており、前
記データ加工装置は、前記印字タイミングにおいて該当
する多値が吐出する場合は、前記ラッチの出力を出力
し、該当する多値が吐出しない場合はゼロを出力するこ
とにより、前記多値の値の数分の入力をもつ加算器の出
力が、前記印字タイミングにおいて吐出するノズルの数
となる。
【0029】上記構成によれば、データ転送時に計数し
た各値の数をもとに、各吐出タイミングにおいて吐出す
る多値を与えられたノズルの数のみを多入力の加算器
で、一度に合計し、各吐出タイミングにおいて吐出する
ノズル数を求めるという効果を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0031】(実施例1)図1は、請求項第1および第
3、第4記載の発明に係わるインクジェットヘッド駆動
回路の実施例のブロック図で、あり、図7の構成で1の
ヘッド駆動回路内にあり、吐出するノズルの数を数え
る。
【0032】図1のカウンタ111A,B,C,Dは7
ビットのカウンタで、データ転送の際、次のラッチ信号
からラッチ信号の間の1周期に、多値のそれぞれの値が
幾つあるか数えるもので、111Aが値0、111Bが
値1、111Cが値2、111Dが値3を数える。11
2A,B,C,Dはカウンタ111A〜Dの値をラッチ
信号のパルスのタイミングで格納するものである。11
3A〜Dは、トライステートバッファで、制御信号がH
IGHのとき、入力の論理レベルをそのまま出力し、制
御信号がLOWならば出力は高抵抗状態になる。114
は7ビットの加算器で二つの入力の和を出力する。加算
器114の出力は115のラッチに接続されており、ラ
ッチ115の出力は加算器114の一方の入力となって
おり、後に、ラッチ112A〜Dの値を累積していくと
きに用いる。116はトグルフリップフロップで、シリ
アルクロックの立ち上がりエッジで出力が反転する。1
17はDフリップフロップでトグルフリップフロップの
出力の立ち下がりエッジでシリアルデータをラッチす
る。118はデコーダで、入力の値に従い出力4本のう
ちに一本のみをHIGHにする。119は制御部で、ラ
ッチ112A〜Dの値を累積するための制御を行う。1
21はパターンレジスタで、図12と同じ構造のもので
あるが、ヘッド上にあるわけではない。120A〜Dは
ANDゲートであり、その出力が、トライステートバッ
ファ113A〜Dの出力を制御する。122はプルダウ
ン抵抗であり、トライステートバッファ113A〜Dの
出力7ビットに対応して7本の信号線が4つのトライス
テートバッファの出力と共通になっているが、その各々
7本の信号線に、プルダウン対抗122が1個ずつ計7
個接続されており、7ビットのうちの特定のビットがす
べてのバッファにおいて高抵抗のときに、そのビットの
信号レベルを0にする。
【0033】図2はシリアルデータおよび、シリアルク
ロックが入力されたときの、トグルフリップフロップお
よびDフリップフロップの動作を示したものである。ラ
ッチ信号のパルスにより、トグルフリップフロップ11
6の出力は強制的にHIGHになる。やがて、シリアル
クロックとシリアルデータの入力が始まると、トグルフ
リップフロップ116の出力が変化する。これに従い、
Dフリップフロップ117は、シリアルデータの各ノズ
ルの2ビットのうちH側のデータだけをラッチする。ト
グルフリップフロップ116の出力は、シリアルクロッ
クパルスを2分周していることになり、2パルスに1度
立ち上がりおよび立ち下がりエッジを発生させる。たと
えば図2のT1では、Dフリップフロップ117の出力
は64番目のノズルのHデータが入っており、シリアル
データ入力は64番目のノズルのLデータである。した
がって、デコーダ118の入力は、64番目のノズルの
HデータとLデータになっている。よって、T1のタイ
ミングで、デコーダ118の4本の出力のうちHIGH
になっているものは、64番ノズルの多値のうちどの値
になっているかに対応する。
【0034】ここで、デコーダ118の出力は、入力の
値が値0の場合、カウンタ111Aに接続されているも
ののみがHIGHになり、値1の場合はカウンタ111
Bに接続されてるもののみが、値2の場合はカウンタ1
11Cに接続されているもののみが、値3の場合はカウ
ンタ111Dに接続さているもののみが、HIGHにな
るようになっている。これらデコーダ118の出力は、
カウンタ111A〜Dのカウントイネーブルに接続され
ており、カウンタ111A〜Dはカウントイネーブルが
HIGHのときにカウンタ111A〜Dのクロック端子
の立ち上がりにおいて、インクリメントする。クロック
端子はトグルフリップフロップ116の出力と接続され
ているので、図2からわかるように、T1でインクリメ
ントする可能性があるが、実際インクリメントするの
は、カウントイネーブルの論理レベルがHIGHのカウ
ンタに限る。先に述べたように、T1におけるカウント
イネーブルの論理レベルは64番ノズルの印字データの
値によるので、たとえば、値0ならば、カウンタ111
Aがインクリメントする。同様に、値1ならば111B
が、値2ならば111Cが、値3ならば、111Dがイ
ンクリメントする。このようにして、時刻T1におい
て、カウンタ111A〜Dの何れか1個が64番目のノ
ズルに関して、インクリメントされる。
【0035】63番目、62番目、…、1番目のノズル
に関しても同様なことが言え、かつ、カウンタのクリア
端子はラッチ信号に接続されていて、ラッチ信号により
カウンタ111A〜Dの出力は0になっているので、6
4ノズル分のデータを転送し終えたときには、カウンタ
111A〜Dはそれぞれ、64ノズル中の、値0のノズ
ル数、値1のノズル数、値2のノズル数、値3のノズル
数を出力している。
【0036】この状態で、次の印字周期が始まるが、こ
れはラッチ信号のパルスが新たに入力されることを意味
し、したがって、カウンタ111A〜Dの出力は、それ
が接続されているラッチ112A〜Dに格納され(ラッ
チ112A〜Dのクロック端子はラッチ信号に接続され
ている)、次の印字周期における多値の各値のノズル数
を保持し、カウンタ111A〜Dは次の次の周期におけ
る多値の各値のノズル数を計数し始める。
【0037】以上のように、各印字周期において、多値
の各値のノズル数を求めることができるが、図10のよ
うに印字周期内ではパルスが複数あるので、その各々の
パルスに対して、幾つのノズルが吐出を行うか求める方
法を図10の波形を例に取り以下に説明する。
【0038】まずラッチ信号のパルスが入力され駆動波
形の第1パルスに関して、吐出するノズル数を求める。
ノズル数を求めるのは、パルスが実際に立ち上がる前ま
でに行われなければならないが、計算はラッチ信号のパ
ルスが入力されてから始めるので、ラッチ信号のパルス
と、駆動波形のパルスの立ち上がりの間には十分な時間
があって、かつ、制御部118は十分速いクロックを用
いているため、この時間内に計算できるものとする(さ
もなければ、駆動波形の最初のパルスをラッチ信号パル
スにたいして遅らせればよい)。
【0039】駆動波形の第1から第4までの各パルスが
印加されるノズル数は概略次のようにして求められる。
この印字周期における多値の値0、1、2、3のノズル
数(ラッチ112A〜Dの内容)をNZ0、NZ1、N
Z2、NZ3とする。また、Q0という値を定義し、多
値の値0を割り当てられたノズルが、その駆動波形のパ
ルスに対して、パルスを印加する場合は1、印加しない
場合は0をとるものとする。Q1、Q2、Q3も同様
に、それぞれ、値1、2、3に関して定義する。このよ
うにすれば、注目しているパルスにおいて、印加される
ノズルの数は、 Q0×NZ0+Q1×NZ1+Q2×NZ2+Q3×N
Z3 となる。Q0、Q1、Q2、Q3は、図12における、
マルチプレクサ261の出力Q0、Q1、Q2、Q3の
値で、LOWを0とし、HIGHを1としたものと等し
い。以下、Q0、Q1、Q2、Q3はこのような見方を
する。
【0040】上式の計算を実行する手順を、駆動波形の
第1パルスを例にとって説明する。
【0041】最終的な出力は、ラッチ115の出力から
出力されるが、ラッチ115は、計算途中の値を一次格
納するためにも用いられ、計算に先立ちクリアしてお
く。ラッチ115の出力の値をOUTとする。そうする
と、この時点でOUT=0であり、この状態において、
まず上式のQ0×NZ0を計算する。
【0042】印字周期の始まりで、ラッチ信号のパルス
が入力されるのだが、このとき、先に説明したように、
パターンレジスタ121は、第1パルスの吐出情報を出
力している。すなわちQ0、Q1、Q2、Q3は第1パ
ルスの情報である。図10より、Q0のみ1で、Q1、
Q2、Q3は0である。よって、ANDゲート120A
〜Bのうち、出力がHIGHになる可能性があるのは、
ANDゲート120Aのみである。このような状態にお
いて、制御部119はANDゲート120Aに接続され
ている信号線をHIGHにする。他のANDゲートに接
続されている制御部119の信号線はLOWである。こ
こにおいて、ANDゲート120Aのみが、二つの入力
ともにHIGHとなり、出力もHIGHとなる。AND
ゲート120Aの出力はトライステートバッファ113
Aに接続されており、トライステートバッファ113A
はラッチ112Aの出力すなわち上式のNZ0を出力す
る。ところで、ANDゲート120B、C、Dの出力は
すべてLOWなので、トライステートバッファ113
B、C、Dの出力は高抵抗になっており、出力をドライ
ブしない。したがって、加算器114の入力になるトラ
イステートバッファ113A〜Dの共通の7ビットの信
号線は、トライステートバッファAがドライブし、トラ
イステートバッファAの入力値と等しくなっている。こ
れは加算器114の入力Aは、NZ0ということであ
る。加算器114のもう一方の入力Bはラッチ115の
出力であり、この時点では0である。したがって、加算
器114の出力は、NZ0となっている。NZ0になっ
ている加算器114の出力はラッチ115の入力になっ
ており、ここで、ラッチ115にクロックパルスをおく
ると、ラッチ115の出力OUTはNZ0となる。この
時点でQ0×NZ0を計算し終えたことになる。
【0043】次にQ0×NZ0+Q1×NZ1を計算す
る。制御部119からのANDゲート120Aに接続さ
れている信号線をLOWにし、続いて、ANDゲート1
20Bに接続されている信号線をHIGHにする。ここ
で、制御部119の信号という観点からみると、AND
ゲート120A〜Dのうち、ANDゲートBのみの出力
がHIGHになる可能性がある。ところが、図10のよ
うに駆動波形の第1パルスにおいて、Q1は0であるた
め、ANDゲートBの出力はLOWである。よって、ト
ライステートバッファ113A〜Dの出力はすべて高抵
抗である。すると、加算器114の入力Aをドライブす
るのは、プルダウン抵抗122となり、加算器114の
入力Aは0となる。加算器114の入力Bは先の計算の
結果により、OUT=NZ0となっている。したがっ
て、加算器114の出力は、OUT=NZ0+0=NZ
0となる。これで、Q0×NZ0+Q1×NZ1が計算
されたことになる。
【0044】同様にして、Q0×NZ0+Q1×NZ1
+Q2×NZ2、Q0×NZ0+Q1×NZ1+Q2×
NZ2+Q3×NZ3も計算され、駆動波形の第1パル
スが印加されるノズル数を得る。この場合、Q2、Q3
ともに0であるため、OUT=NZ0となる。この結果
を用い、たとえば、駆動波形の第1パルスの形を変える
ことができる。
【0045】駆動波形の第2パルスに関しても同様に計
算できる。この場合、図10よりQ0、Q1は0、Q
2、Q3は1なので、計算にしたがって、 OUT=Q0×NZ0=0、 OUT=Q0×NZ0+Q1×NZ1=0、 OUT=Q0×NZ0+Q1×NZ1+Q2×NZ2=
NZ2、 OUT=Q0×NZ0+Q1×NZ1+Q2×NZ2+
Q3×NZ3=NZ2+NZ3 となり、最終的にNZ2+NZ3本のノズルに第2パル
スが印加されることがわかる。
【0046】駆動波形の第2パルス、第3パルス、第4
パルスに関しても同様に計算できる。
【0047】以上のように本実施例においては、2ビッ
トからなる4値をとる多値データににおいて、駆動波形
の各パルスが印加されるノズル数を求めることができ
る。
【0048】以上のようにして求められたノズル数はた
とえば波形制御に用いられる。以下にノズル数に応じた
波形制御の説明をする。図3に波形制御を行うブロック
のブロック図を示す。130はアドレス変換部であり、
上述のようにして求められたノズル数情報(図1の”出
力”)から、後述の波形メモリ132のアドレスの上位
2ビットを生成する回路である。131は駆動回路シー
ケンサで、図7の制御部より、波形を作るタイミングを
与えられ、波形メモリに対して連続アドレスを生成する
回路である。波形メモリは、10ビットアドレス、8ビ
ットデータの半導体メモリであり、4個のメモリブロッ
クに分かれ、それぞれ、吐出ノズル数に応じて適正化さ
れた波形情報が格納されており、各メモリブロックの低
位アドレスから、高位アドレスにかけて時間順に、波形
の電位を示すデータが格納されている。134は8ビッ
トのD/Aコンバータであり、波形メモリからのデジタ
ル出力をD/A変換して駆動波形を生成する。
【0049】以上のような構成において、ノズル数に応
じて波形を変化させる方法を示す。波形メモリの4つの
メモリブロックを選択するのがアドレス変換部130で
ある。アドレス変換部130は、図1の”出力”より7
ビットのデータを得るが、その上位の3ビットを用い
て、2ビットの出力をする。具体的には、ノズル数情報
の最上位ビットが0の場合(64本のノズルがすべて吐
出のとき)、上位から2番目と3番目のビットをそのま
ま出力する。最上位ビットが1のときには、出力を共に
1にする。こうして、図3に示すようなメモリブロック
の選択がなされる。メモリブロックが選択されれば、駆
動回路シーケンサ131が、アドレスの下位の8ビット
を0からインクリメントして、メモリブロック内に時系
列に格納されている電位に関するデータをD/Aコンバ
ータ134に出力し、D/Aコンバータ134はそのデ
ータに応じた出力をする。
【0050】この様にして、ノズル数に応じた波形を出
力することができる。
【0051】なお、本実施例においては、2ビットから
なる4値を取る多値データを扱っていたが、3ビット以
上で4値以上をとる多値データも同様にして駆動波形の
各パルスが印加されるノズル数を求めることができる。
このとき、カウンタ、ラッチ、トライステートバッファ
の数は増える。また、たとえば3ビットデータならば、
トグルフリップフロップ116の代わりに3クロックに
1回、パルスを発生させる回路が必要であり、Dフリッ
プフロップ117も二つ必要であるので、クロックのタ
イミングをとるための回路も必要である。さらに、デコ
ーダ118の入出力の線数は増える。制御部も繰り返し
計算の回数が増え、パターンレジスタも大規模になる。
【0052】また、本実施例においては、駆動波形の各
パルス周期が始まってから(ラッチ信号や切り替え信号
のパルスが入力されてから)そのパルスにおいて吐出が
行われるノズル数の計算を開始したが、各パルス周期が
始まる前に計算を終了させるようにしてもよい。駆動波
形のパルスが4発とわかっているので、前の印字周期中
の3回目の切り替え信号のパルスが入力されたら、今回
の印字周期の第1パルスに関する計算を直ちに行い、ラ
ッチ信号のパルスが入力される前に、今回の印字周期の
第1パルスに関する結果を得ておく。同様にラッチ信号
のパルスが入力されたら、駆動波形の第2パルスに対す
る計算をおこない、1回目の切り替え信号パルスでは、
駆動波形の第3パルスに関する計算をおこない、2回目
の切り替え信号のパルスでは、駆動波形の第4パルスに
関する計算をおこない、さらに3回目の切り替え信号の
パルスでは、次の印字周期の第1パルスに関する計算を
おこなう。ただし、3回目の切り替え信号のパルス以前
にデータ転送が終了しているものとする。
【0053】(実施例2)図4は図7において、ヘッド
上IC2の構造を変え、ヘッド上IC2への転送方法が
実施例1から変更された場合のタイミング図である。図
14の場合とシリアルデータの転送順序が異なり、最初
に64番ノズルから1番ノズルの高位ビットをすべて送
ってから、64番ノズルから1番ノズルの低位ビットの
データを転送する。この転送順序は、駆動波形の各パル
スへ印加されるノズル数を求めるという観点では望まし
くないが、たとえば、過去に作られたヘッド上IC2が
この形であった場合にはこのような転送が行われる。ま
た、この転送手順を用いる場合、多値対応のヘッド上I
C2に多値データとして高位、低位の64ビットずつ計
128ビットを転送せずに、64ビットだけ転送して、
多値でない旧来の型のヘッド上ICとしても用いること
ができるという長所があるので用いる場合もある(この
ためには、図12のパターンレジスタの内容を、値0の
列(縦方向)と値2の列と同じ値(第1パルスは、値0
のと値2が同じ値を取る等)にし、値1の列と値3の列
を同じ値にすればよい。こうすれば、低位ビットのデー
タによらず、高位ビットのみが吐出に影響し、低位ビッ
トのデータを送る必要がない)。
【0054】図4のような転送方法により、多値の各値
の数を求めるために、図5のような構成をとる。この構
成と図1の構成の違いは、図4においては、図1におけ
るトグルフリップフロップ116がなくなり123の制
御部IIが追加され、図1におけるDフリップフロップが
なくなりシフトレジスタ124が追加されたところであ
る。シフトレジスタ124は64ビットのシフトレジス
タである。
【0055】この構成において多値の各値は次のように
数えられる。
【0056】制御部II123の出力は、カウンタ111
A〜Dのクロック端子に接続されているが、ラッチ信号
のパルスが入力されてから、シリアルクロックのパルス
が64回入力される間、カウンタ111A〜Dにクロッ
クパルスは送らない。この為、カウンタ111A〜Dは
64ビットの転送が終わる時点ではすべて0を出力して
いる。また、この期間、シフトレジスタ124にはデー
タが64ビット分入力されて格納されているが、これら
のデータは各ノズルに対する多値のデータの上位ビット
である。この時点におけるシフトレジスタ124の出力
は、ラッチ信号が入力されてから最初に入力されたデー
タであり、すなわち図4より64Hが出力されている。
【0057】65回目のクロックパルスの立ち上がりの
時点で、シリアルデータは64Lが出力されている。ま
た、先に述べたようにシフトレジスタ124は、64H
のデータを出力している。すなわち、デコーダ118の
この時点における入力は64番ノズルの上位ビットと下
位ビットであり、したがって、デコーダ118の出力
は、カウンタ111A〜Dのうちの64番ノズルの多値
の値に対応したカウンタのみのカウントイネーブルをア
クティブにしている。
【0058】また、制御部II123は65回目のシリア
ルクロックのパルス以降は、このパルスと同じタイミン
グで、パルスをカウンタ111A〜Dに送る。65番目
のパルスの時点では先に述べたように、カウンタ111
A〜Dのうちの64番ノズルの多値の値に対応したカウ
ンタのみのカウントイネーブルがアクティブなので、そ
のカウンタのみが、65回目のクロックのパルスの立ち
上がりでインクリメントされる。また、このクロックパ
ルスの立ち上がりで、シフトレジスタ124の出力は6
3Lに切り替わる。
【0059】次のクロックパルスの立ち上がり時では、
シフトレジスタ124は63Hのデータを出力してお
り、シリアルデータは63Lのデータを出力しているの
で、カウンタ111A〜Dのうち、63番目のノズルに
対応する多値の値のカウンタがインクリメントされる。
【0060】同様の過程が62番目のノズルのデータ、
・・・、1番目のノズルのデータに関してなされる。12
8ビットのデータを転送し終えた時点では、次の印字周
期において、多値の各値を有するノズルの数を、各値に
対応したカウンタA〜Dが保持している。その後の処理
は、実施例1と同様である。
【0061】以上のように、本実施例においては、デー
タ転送が図4のように行われていても、多値の各値を計
数することができる。
【0062】なお、転送方法は他にも考えられるが、制
御部II123およびシフトレジスタ124を適切に構成
することにより、本実施例のような効果を得られる。中
でも一番簡単な例は、上位ビットと下位ビットをそれぞ
れ独立の信号線で、同じタイミングで転送するといもの
であるが、この場合だと、これらの信号線をデコーダ1
18に直接接続し、カウンタ111A〜Dのクロック端
子をシリアルクロックに接続すれば、制御部II123お
よびシフトレジスタ124に対応するものがなくても実
施できる。
【0063】(実施例3)図6は負荷計数回路の第3の
実施例のブロック図である。本実施例においては、デー
タ転送は実施例1と同様で、多値の各値の数を計数する
方法も同様であるが、その数から、駆動波形の各パルス
の駆動ノズル数を求める方法が異なる。図1と比較し
て、図6の主な違いは、以下の通りである。図1におけ
る加算器114とラッチ115の代わりに加算器125
が図6では用いられていて、加算器125は、4入力の
加算器である。制御部119、ANDゲート120A〜
Bは存在せず、パターンレジスタ121の出力が直接、
トライステートバッファ113A〜Dを制御している。
トライステートバッファ113A〜Dの出力は抵抗12
6A〜Dでプルダウンされ、加算器125に入力され
る。
【0064】このような構成においては、たとえば、図
10の第2パルスが開始するときの切り替え信号のパル
スが入力されると、パターンレジスタ121の出力は、
トライステートバッファ113Aと113Bをハイイン
ピーダンス状態にし、トライステートバッファ113C
と113Dはそれぞれラッチ112Cとラッチ112D
の値を出力するように出力になる。このため、抵抗12
6A、Bにより多値の値0と値1に関する加算器125
の入力は0になり、値2と値3に関する加算器125の
入力は、それぞれの値の数となり、加算器125の出力
は値2と値3をもつノズルの数を示すことになる。
【0065】以上のように本実施例においては、実施例
1と異なり、時分割で計算する必要が無く、求めたい出
力が直ちに加算器125より出力される。ただ、加算器
125のハードウェア量は大きくなる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるイ
ンクジェットヘッド駆動回路においては、多値のデータ
の転送においても、駆動波形の各吐出パルスが幾つのノ
ズルを駆動するかを知ることができ、この結果を用い、
駆動波形に対して波形の調整等の操作を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1にかかわる負荷計数回路の実施
例のブロック図である。
【図2】本発明実施例1にかかわるデータ転送のタイミ
ング図である。
【図3】本発明実施例1にかかわる波形制御を行うブロ
ックのブロック図である。
【図4】本発明実施例2にかかわるデータ転送のタイミ
ング図である。
【図5】本発明実施例2にかかわる負荷計数回路の実施
例のブロック図である。
【図6】本発明実施例3にかかわる負荷計数回路の実施
例のブロック図である。
【図7】本発明および従来例にかかわるインクジェット
式のプリンタのブロック図である。
【図8】従来例にかかわるヘッド部の回路ブロック図で
ある。
【図9】従来例にかかわるデータ転送のタイミング図で
ある。
【図10】本発明および従来例にかかわる多値データを
用いたときの吐出方法を示す図である。
【図11】本発明および従来例にかかわる多値データを
用いた場合のヘッドの回路ブロック図である。
【図12】本発明および従来例にかかわるパターンレジ
スタの回路図である。
【図13】本発明および従来例にかかわる組合せ回路2
5の回路図である。
【図14】本発明および従来例にかかわる多値のデータ
転送のタイミング図である。
【符号の説明】
1 ヘッド駆動回路 2 ヘッド上IC 3 ヘッド部 4 制御部 5 本体 6 FFC 21 シフトレジスタ 22 ラッチ 23 アナログスイッチ 24 圧電素子 25 組合せ回路 26 パターンレジスタ 111A、B、C、D カウンタ 112A、B、C、D ラッチ 113A、B、C、D トライステートバッファ 114 加算器 115 ラッチ 116 トグルフリップフロップ 117 Dフリップフロップ 118 デコーダー 119 制御部 120A、B、C、D ANDゲート 121 パターンレジスタ 122 プルダウン抵抗 123 制御部II 124 シフトレジスタ 125 加算器 130 アドレス変換部 131 駆動回路シーケンサ 132 波形メモリ 134 D/Aコンバータ 126A、B、C、D 抵抗 251、252、253、254、255 ゲート 260 フリップフロップ 261 マルチプレクサ 262 カウンタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1回以上のインク滴の吐出タ
    イミングをもつ印字周期を有し、前記印字周期が繰り返
    され、かつ、前記吐出タイミングの何れかにおいて印刷
    媒体上にインク滴を吐出する1以上のノズルを有するイ
    ンクジェットヘッド駆動装置であって、前記ノズルの各
    々に対し、前記印字周期中において前記吐出タイミング
    のうち何れの吐出タイミングで吐出するかを決定する2
    ビット以上の多値データ生成手段と、任意の吐出タイミ
    ングでインク滴を印刷媒体上に吐出させるインク吐出手
    段と、各吐出タイミングにおいて、インク滴を吐出する
    ノズルの数を求めるノズル数算出手段と、を有すること
    を特徴とするインクジェットヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル数算出回路のデータに基づい
    て、駆動波形の変形を行う請求項1のインクジェット駆
    動回路。
  3. 【請求項3】 前記ノズル数算出回路が、多値の数分の
    カウンタとラッチを有し、前記カウンタおよび前記ラッ
    チは多値のそれぞれに対応させてあり、前記複数の吐出
    タイミングの何れで前記多値の各値が吐出するか対応す
    るかを示したデータを格納する第1のレジスタを有し、
    第1の印字周期のためのデータは、その前の印字周期で
    ある第2の印字周期中に転送され、該データ転送中に前
    記カウンタが、対応する多値を有するノズル数を計数
    し、第1の印字周期では、前記カウンタの値を前記ラッ
    チに格納し、前記ラッチに格納されたデータおよび前記
    第1のレジスタの内容をもとに第1の周期の前記吐出タ
    イミングにおいて幾つのノズルが吐出を行うかを算出す
    る請求項1のインクジェットヘッド駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記ノズル数算出回路が2入力加算器と
    第2のレジスタを有し、前記2入力加算器は一つの入力
    が前記第2のレジスタの出力で、もう一つの入力が複数
    の前記ラッチうちの一つを時分割で選択され、前記吐出
    タイミングにおいて吐出する多値に対応する前記ラッチ
    の値を、前記第2のレジスタに累積していくことによ
    り、幾つのノズルが吐出を行うかを算出する請求項3の
    インクジェットヘッド駆動回路。
  5. 【請求項5】 多値の値の数分の入力をもつ加算器があ
    り、前記ラッチの出力は、データ加工装置を通り、前記
    多値の値の数分の入力をもつ加算器の各入力に接続され
    ており、前記データ加工装置は、前記印字タイミングに
    おいて該当する多値が吐出する場合は、前記ラッチの出
    力を出力し、該当する多値が吐出しない場合はゼロを出
    力することにより、前記多値の値の数分の入力をもつ加
    算器の出力が、前記印字タイミングにおいて吐出するノ
    ズルの数となる、請求項3のインクジェットヘッド駆動
    回路。
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