JPH11288170A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11288170A
JPH11288170A JP10342073A JP34207398A JPH11288170A JP H11288170 A JPH11288170 A JP H11288170A JP 10342073 A JP10342073 A JP 10342073A JP 34207398 A JP34207398 A JP 34207398A JP H11288170 A JPH11288170 A JP H11288170A
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roller
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敏彦 ▲高▼谷
Toshihiko Takatani
Nobuyuki Azuma
伸之 東
Masanori Yamada
雅則 山田
Atsushi Inoue
淳志 井上
Takaharu Yasuda
敬治 安田
Takayuki Yamanaka
隆幸 山中
Tadashi Iwamatsu
正 岩松
Kazuhiro Matsuyama
和弘 松山
Hiroshi Tatsumi
洋 巽
Katsumi Adachi
克己 足立
Yukito Nishio
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    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0815Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the developer handling means after the developing zone and before the supply, e.g. developer recovering roller

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像後の現像ローラに残留するトナーの電荷
を確実に除電し、また確実に回収する。 【解決手段】 トナー供給ローラ8によって現像ローラ
3に供給された1成分トナー7は帯電板10によって比
較的薄い所定の厚さに形成され、また所定の電荷量に摩
擦帯電される。続いて、現像ローラ3と感光体ドラム2
が接触する現像領域5で、トナーが感光体ドラム2の上
の静電潜像に沿って付着し、現像される。現像後の現像
ローラ3上のトナー層15の電荷は、除電シート体12
によって除電される。現像後のトナー7は、トナー供給
ローラ8によってトナーホッパ6に回収される。現像ロ
ーラ3の回転軸方向において、現像ローラ3上のトナー
層15の幅Wtと除電シート体12の幅Wcとは、Wc
≧Wtに設定され、現像ローラ上のトナー層15の電荷
が確実に除電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置に用
いられる現像装置に関し、特に1成分トナーを担持した
現像ローラを静電潜像を担持した感光体ドラムに接触さ
せて静電潜像をトナーによって現像する現像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】キャリアを用いない1成分トナーを用い
る現像装置は、比較的構造が簡単で安価に小型化が図
れ、また保守のためのコストが安価である。特に磁性ト
ナーを用いない場合、磁石ローラを用いないので、小型
で鮮明に現像できる安価な装置が実現できる。非磁性1
成分トナーを用いる現像装置は、静電潜像を担持する感
光体ドラムおよびトナーを担持する現像ローラを非接触
状態で対向配置させ、これらの間に交番電界を印加して
トナーを往復飛翔させて現像する非接触型の現像装置
と、導電性を有する弾性体から成る現像ローラおよび感
光体ドラムを接触状態で対向配置させ、現像ローラに電
圧を印加して現像する接触型の現像装置とに大別され
る。非接触型の装置は、主に直流電圧に交流電圧を重畳
した現像バイアス電圧を用い、接触型の装置は、直流の
現像バイアス電圧を用いる。
【0003】たとえば特開平3−87759号公報に開
示された従来技術の接触型の現像方法では、高精度な現
像のための感光体ドラムと現像ローラとの相対速度差の
必要性、トナーの抵抗値および現像ローラの抵抗値など
が開示されている。また、特開昭63−26386号公
報に開示された従来技術の接触型の現像方法では、現像
終了後の現像ローラに接触する導電性部材によって該ロ
ーラに残留するトナーの電荷を除電する方法が開示され
ている。また、特公平6−52448号公報に開示され
た従来技術の接触型の現像方法では、現像ローラ上のト
ナー層厚を規制するブレードを設けた現像装置における
トナーの内部摩擦係数と、トナーおよび現像ローラ間の
摩擦係数と、トナーおよびブレード間の摩擦係数との関
係を規定している。さらに、特公昭63−26391号
公報には、感光体ドラムの周囲に該ドラムの回転方向に
沿って順番に現像ローラを有する現像装置、導電性部材
および転写装置を配置し、前記導電性部材にトナーの帯
電極性と同極性の電圧を印加して、画像部以外の部分に
静電的または機械的に付着するトナーを除去する除去装
置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平3−877
59号公報および特公平6−52448号公報に開示さ
れた条件は、現像終了後の現像ローラに残留するトナー
の除電は考慮されておらず、高精度な現像としては不充
分である。また、特開昭63−26386号公報では導
電性部材を用いて現像後の現像ローラに残留するトナー
を除電しているが、単に導電性部材を現像ローラに接触
させるだけでは、トナーのこぼれ、溜まりおよび飛散に
よる装置内の汚染によって転写紙が汚れる可能性が高
い。また、現像のための詳細な条件が規定されておら
ず、さらに高精度な現像が望まれる。また、特公昭63
−26391号公報は、感光体ドラムに余分に付着した
トナーを除去するものであり、現像ローラ上のトナーに
関するものではない。
【0005】本発明の目的は、現像後の現像ローラに残
留するトナーの電荷が確実に除電でき、またトナーを容
易に回収できる現像装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、静電潜
像を担持する回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ド
ラムに接触して配置されて1成分のトナーを担持する回
転可能で導電性を有する現像ローラおよび該現像ローラ
への電圧印加手段を含む現像手段と、前記現像ローラと
感光体ドラムとが接触する現像位置よりも現像ローラ回
転方向の上流側に配置されてトナーを帯電しかつ現像ロ
ーラ上のトナー層厚を規制する帯電部材および該帯電部
材への電圧印加手段を含む帯電手段と、前記現像位置よ
りも現像ローラ回転方向の下流側に配置されてトナーの
電荷をを除電する除電部材および該除電部材への電圧印
加手段を含む除電手段と、を備える現像装置において、
前記現像ローラ上のトナー層の現像ローラ回転軸方向の
幅Wtと、前記除電部材の除電有効幅Wcとが、Wc≧
Wtであることを特徴とする現像装置である。
【0007】第1の本発明に従えば、現像ローラに担持
された1成分トナーは該現像ローラによって、まず帯電
部材の位置に搬送される。該トナーは帯電部材によって
比較的薄い所定の厚さに形成される。また、帯電部材に
は電圧印加手段によって所定の電圧が印加されており、
トナーは所定の電荷量に摩擦帯電される。続いて、トナ
ーは現像位置に搬送される。現像位置では、現像ローラ
と感光体ドラムが接触している。感光体ドラムは静電潜
像を担持しており、電圧印加手段によって電圧が印加さ
れる現像ローラに担持されたトナーは、該静電潜像に沿
って感光体ドラムに付着し、これによって静電潜像が顕
像化される。次に、現像位置を通過した現像ローラに残
存するトナーは除電部材の位置に搬送される。該除電部
材には電圧印加手段によって電圧が印加されており、こ
のような除電部材によってトナーの電荷が除電される。
なお、感光体ドラム上のトナー像は所定の転写紙に転写
され、定着などの工程を経て転写紙上に画像が形成され
る。
【0008】このような現像装置で、WcとWtとを同
じ長さにまたはWtよりもWcのほうが長くなるように
設定することによって、現像ローラ上の全トナー層を除
電部材で覆うことが可能となり、現像後の現像ローラに
残存するトナーの電荷を確実に除電することができる。
【0009】特に、前記除電部材は、PC(ポリカーボ
ネイト)とPBT(ポリブチレンテレフタレート)との
混合樹脂材料、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
などのフッ素含有樹脂材料、シリコン含有樹脂材料、ポ
リウレタンおよびPVDF(ポリフッ化ビニリデン)の
うちのいずれか1つと、導電性微粒子、カーボンおよび
TiO2 (チタニア)のうちのいずれか1つまたは複数
とを含む弾性を有する材料で板状に構成することが好ま
しい。これによって、トナーをスリップし易くして除電
部材の現像ローラの回転方向上流側でトナーが溜まるこ
とを防止し、トナーを容易にかつ確実に回収することが
できる。
【0010】また第2の本発明は、前記除電部材の現像
ローラとは反対側に弾性部材が設けられることを特徴と
する。
【0011】第2の本発明に従えば、弾性部材によって
除電部材を現像ローラに充分に接触させることができ、
したがって現像後の現像ローラに残存するトナーの電荷
を確実に除電することができる。
【0012】特に、前記弾性部材は、発泡誘電体と発泡
剤とを含む発泡体から構成することが好ましい。これに
よって、弾性部材と現像ローラとの接触面積を確実に確
保できるので、除電効率が向上し、また接触時の負荷の
低減を図ることができる。
【0013】また、前記発泡誘電体は、EPDM(エチ
レンプロピレンゴム)、ウレタン、ナイロン、シリコ
ン、PET、PTFE、PVDF、天然ゴム、ニトリル
ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴムおよびポリノ
ルボルネンゴムのうちのいずれか1つであることが好ま
しい。これらの発泡誘電体は安定的に発泡するので、発
泡体を容易に形成できる。
【0014】また、前記発泡剤は、窒素系発泡剤である
ことが好ましい。この発泡剤によって、誘電体内部に微
小で粒径の整った気泡を形成することができる。
【0015】また、前記発泡誘電体は、プロピレンオキ
サイド、エチレンオキサイド、ポリエーテルポリオー
ル、トリレンジイソシアネート、5−ブタンジオール、
シリコーン系界面活性剤およびジブチルチンジラウレー
トのうちのいずれか1つまたは複数を用いた化学反応に
よって得られたものであることが好ましい。これによっ
て、発泡工程の温度や材料のロットによらず発泡特性が
安定し、粒径が80個/inch〜100個/inch
程度の気泡を有する発泡体が得られる。
【0016】また、前記弾性部材は、電気抵抗調整材料
を含むことが好ましい。前記電気抵抗調整材料は、導電
性微粒子、カーボン、TiO2 のうちのいずれか1つま
たは複数であることが好ましい。このような調整材料に
よって電気抵抗を調整して、電気特性の変動が小さく、
除電のために必要な電圧を除電部材を介してトナーに確
実に与えることができる。
【0017】また第3の本発明は、前記現像ローラと除
電部材との現像ローラ回転方向接触長さL、現像ローラ
の回転速度vt、除電部材の比誘電率ε、真空の誘電率
ε0、および除電部材の体積抵抗率ρが、L≧10vtε
ε0ρであることを特徴とする。
【0018】第3の本発明に従えば、Lと10vtεε0
ρとを同じに、またはLの方が大きくなるように設定す
ることによって、除電部材を金属材料や樹脂材料で構成
した場合であっても、現像ローラと除電部材とが確実に
接触し、現像ローラに残存するトナーの電荷を充分に除
電することが可能となる。
【0019】また第4の本発明は、静電潜像を担持する
回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムに接触し
て配置されて1成分のトナーを担持する回転可能で導電
性を有する現像ローラおよび該現像ローラへの電圧印加
手段を含む現像手段と、前記現像ローラと感光体ドラム
とが接触する現像位置よりも現像ローラ回転方向の上流
側に配置されてトナーを帯電しかつ現像ローラ上のトナ
ー層厚を規制する帯電部材および該帯電部材への電圧印
加手段を含む帯電手段と、前記現像位置よりも現像ロー
ラ回転方向の下流側に配置されてトナーの電荷をを除電
する除電部材および該除電部材への電圧印加手段を含む
除電手段と、を備える現像装置において、現像ローラの
除電部材通過時間t、除電部材の比誘電率ε、真空の誘
電率ε0、および除電部材の体積抵抗率ρが、εε0 ρ
<tであることを特徴とする現像装置である。
【0020】第4の本発明に従えば、弾性部材を含まな
い上述したような現像装置で、εε0 ρよりもtが大き
くなるように設定することによって、現像ローラに残存
するトナーの電荷を充分に除電することが可能となる。
【0021】また、前記弾性部材を含む現像装置では、
現像ローラの除電部材通過時間t、除電部材と弾性部材
との合成比誘電率εS、真空の誘電率ε0、および除電部
材と弾性部材との合成体積抵抗率ρSを、εSε0ρS<t
とすることが好ましい。これによって、上述したのと同
様に、現像ローラに残存するトナーの電荷を充分に除電
することが可能となる。たとえば、低湿度下などの使用
環境によらず、安定した除電ができる。
【0022】また第5の本発明は、静電潜像を担持する
回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムに接触し
て配置されて1成分のトナーを担持する回転可能で導電
性を有する現像ローラおよび該現像ローラへの電圧印加
手段を含む現像手段と、前記現像ローラと感光体ドラム
とが接触する現像位置よりも現像ローラ回転方向の上流
側に配置されてトナーを帯電しかつ現像ローラ上のトナ
ー層厚を規制する帯電部材および該帯電部材への電圧印
加手段を含む帯電手段と、前記現像位置よりも現像ロー
ラ回転方向の下流側に配置されてトナーの電荷をを除電
する除電部材および該除電部材への電圧印加手段を含む
除電手段と、を備える現像装置において、除電部材の電
気抵抗値Rdと、トナー層の電気抵抗値Rtとが、Rd
≒Rtであることを特徴とする現像装置である。
【0023】第5の本発明に従えば、上述したような現
像装置で、RdとRtとをほぼ同じとなるように設定す
ることによって、除電部材と現像ローラとの間での電流
のリークが防止でき、電圧印加手段の破壊や現像のため
の電圧の低下による現像工程への悪影響を防止すること
ができる。
【0024】また第6の本発明は、静電潜像を担持する
回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムに接触し
て配置されて1成分のトナーを担持する回転可能で導電
性を有する現像ローラおよび該現像ローラへの電圧印加
手段を含む現像手段と、前記現像ローラと感光体ドラム
とが接触する現像位置よりも現像ローラ回転方向の上流
側に配置されてトナーを帯電しかつ現像ローラ上のトナ
ー層厚を規制する帯電部材および該帯電部材への電圧印
加手段を含む帯電手段と、前記現像位置よりも現像ロー
ラ回転方向の下流側に配置されてトナーの電荷をを除電
する除電部材および該除電部材への電圧印加手段を含む
除電手段と、を備える現像装置において、除電電流I、
帯電部材通過後の現像ローラ上のトナー層の単位面積当
たりのトナー質量m/a(m:現像ローラ上のトナー層
の質量)、トナーの帯電電荷量q/m(q:現像ローラ
上のトナー層のトナー帯電量)、現像位置通過後の現像
ローラ上のトナー層電荷変化量Δq/m、現像ローラの
回転速度vt 、および除電部材の除電有効幅Wcが、I
≧−(m/a)・(q/m+Δq/m)・vt ・Wcで
あることを特徴とする現像装置である。
【0025】第6の本発明に従えば、上述したような現
像装置で、Iと−(m/a)・(q/m+Δq/m)・
t ・Wcとを同じに、またはIの方が大きくなるよう
に設定する。このような設定は、現像工程で生じた電荷
変化量を考慮したものであり、従って現像ローラに残存
するトナーの電荷を確実に除電することが可能となる。
【0026】特に、0.5≦−I/((m/a)・(q
/m+Δq/m)・vt ・Wc)≦10とすることが好
ましい。これによって、除電電流が少なすぎるときに生
じる供給トナー量の変化および除電電流が多すぎるとき
に生じる現像ローラへのリークをともに防止することが
でき、安定した除電および現像が可能となる。
【0027】また、前記除電部材は、弾性を有する樹脂
からなる板状部材に導電性微粒子を塗布したものである
ことが好ましい。これによって、弾性と電気特性との両
立が図れる。
【0028】また、前記除電手段の電圧印加手段は、電
流リミッタを具備することが好ましい。これによって、
電圧印加手段の故障が防止でき、安定的な除電ができ
る。
【0029】また第7の本発明は、静電潜像を担持する
回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムに接触し
て配置されて1成分のトナーを担持する回転可能で導電
性を有する現像ローラおよび該現像ローラへの電圧印加
手段を含む現像手段と、前記現像ローラと感光体ドラム
とが接触する現像位置よりも現像ローラ回転方向の上流
側に配置されてトナーを帯電しかつ現像ローラ上のトナ
ー層厚を規制する帯電部材および該帯電部材への電圧印
加手段を含む帯電手段と、前記現像位置よりも現像ロー
ラ回転方向の下流側に配置されてトナーの電荷をを除電
する除電部材および該除電部材への電圧印加手段を含む
除電手段と、を備える現像装置において、帯電部材通過
後の現像ローラ上のトナー層の単位面積当たりのトナー
質量m/a、トナーの帯電電荷量q/m、現像位置通過
後の現像ローラ上のトナー層電荷変化量Δq/m、現像
ローラの回転速度vt 、除電部材の除電有効幅Wc、除
電手段の電圧印加手段から除電部材への直流の印加電圧
Vd、現像手段の電圧印加手段から現像ローラへの直流
の印加電圧Vr、除電部材の電気抵抗値Rd、トナー層
の電気抵抗値Rtおよび現像ローラの電気抵抗値Rr
が、(Vd−Vr)≧−(((m/a)・(q/m+Δ
q/m)・vt ・Wc)・(Rd+Rt+Rr))であ
ることを特徴とする現像装置である。
【0030】第7の本発明に従えば、上述したような現
像装置で、(Vd−Vr)と−(((m/a)・(q/
m+Δq/m)・vt ・Wc)・(Rd+Rt+R
r))とが同じに、または(Vd−Vr)の方が大きく
なるように設定する。たとえば、現像ローラを高分子材
料と導電性微粒子とを用いて実現し、除電部材を樹脂材
料を用いて実現した場合であっても、現像ローラおよび
除電部材のより正確な抵抗値を考慮して除電のための印
加電圧が決定されるので、現像ローラに残存するトナー
の電荷を確実に除電することが可能となる。
【0031】特に、現像位置通過後の現像ローラ上のト
ナー層への印加電圧をVtとし、トナー層の厚みをdt
とし、現像ローラの厚みをdrとし、除電部材の厚みを
ddとして、((Vd−Vr)+Vt)<36×106
・(dt+dr+dd)であることが好ましい。これに
よって、トナーの絶縁破壊電界強度以下の範囲に電位が
設定されるので、安定した除電ができる。
【0032】また、((Vd−Vr)+Vt)<3×1
6 ・(dt+dr+dd)であることが好ましい。こ
れは、粉体のトナーを用いる場合に適している。粉体の
トナーはペレットのトナーよりも小さく、エアーを含む
トナー層の厚みを考慮して、印加電圧が決定されるの
で、安定した除電ができる。
【0033】また、前記トナーはシリカ、TiO2 およ
びマグネタイトのうちのいずれか1つまたは複数を外添
剤として含むことが好ましい。これによって、トナー粒
子間の接触面積が小さくなり、除電効率が高くなる。
【0034】また第8の本発明は、静電潜像を担持する
回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムに接触し
て配置されて1成分のトナーを担持する回転可能で導電
性を有する現像ローラおよび該現像ローラへの電圧印加
手段を含む現像手段と、前記現像ローラと感光体ドラム
とが接触する現像位置よりも現像ローラ回転方向の上流
側に配置されてトナーを帯電しかつ現像ローラ上のトナ
ー層厚を規制する帯電部材および該帯電部材への電圧印
加手段を含む帯電手段と、前記現像位置よりも現像ロー
ラ回転方向の下流側に配置されてトナーの電荷をを除電
する除電部材および該除電部材への電圧印加手段を含む
除電手段と、を備える現像装置において、トナーの内部
摩擦係数μt、トナーと現像ローラとの摩擦係数μr
t、およびトナーと除電部材との摩擦係数μdtが、μ
dt<μt<μrtであることを特徴とする現像装置で
ある。
【0035】第8の本発明に従えば、上述したような現
像装置で、μdt<μt<μrtに設定することによっ
て、トナーが除電部材の現像ローラ回転方向上流側に溜
まることなく、回収することができ、安定した除電がで
きる。
【0036】また第9の本発明は、静電潜像を担持する
回転可能な感光体ドラムと、前記感光体ドラムに接触し
て配置されて1成分のトナーを担持する回転可能で導電
性を有する現像ローラおよび該現像ローラへの電圧印加
手段を含む現像手段と、前記現像ローラと感光体ドラム
とが接触する現像位置よりも現像ローラ回転方向の上流
側に配置されてトナーを帯電しかつ現像ローラ上のトナ
ー層厚を規制する帯電部材および該帯電部材への電圧印
加手段を含む帯電手段と、前記現像位置よりも現像ロー
ラ回転方向の下流側に配置されてトナーの電荷をを除電
する除電部材および該除電部材への電圧印加手段を含む
除電手段と、を備える現像装置において、トナーの内部
摩擦係数μtおよびトナーと除電部材との摩擦係数μd
tがμdt<μtとなるように、除電部材の現像ローラ
側表面に樹脂材料が塗布されていることを特徴とする現
像装置である。
【0037】第9の本発明に従えば、上述したような現
像装置で、μdt<μtとなるように樹脂材料を塗布す
ることによって、トナーが除電部材の現像ローラ回転方
向上流側に溜まることなく、回収することができ、安定
した除電ができる。
【0038】また第10の本発明は、前記除電部材の現
像ローラとの接触面の粗さがトナー粒径の1/50〜1
/2の範囲に選ばれることを特徴とする。
【0039】第10の本発明に従えば、μdt<μt<
μrtに設定した現像装置またはμdt<μtとなるよ
うに樹脂材料を塗布した現像装置で、除電部材の現像ロ
ーラとの接触面の粗さをトナー粒径の1/50〜1/2
の範囲に選ぶことによって、トナーの除電部材への引っ
掛かりをなくしてスリップし易くできるので、トナーを
容易に回収することができる。
【0040】また第11の本発明は、前記除電部材の電
気抵抗値Rdが1×10-5Ω〜1×106 Ωの範囲に選
ばれることを特徴とする。
【0041】第11の本発明に従えば、前記現像装置
で、除電部材の電気抵抗値Rdを1×10-5〜1×10
6 Ωの範囲に選ぶことによって、トナー層よりも除電部
材の電気抵抗値が小さくなり、トナーの電荷を速やかに
除電できる。
【0042】特に、前記除電部材を金属材料で構成する
ことが好ましい。これによって、トナー表面の電荷の減
衰が早く確実となる。
【0043】また第12の本発明は、前記除電部材の除
電有効幅Wcのうちの、現像ローラ上のトナー層の現像
ローラ回転軸方向幅Wtを越える領域は、現像ローラと
は非接触に設けられることを特徴とする。
【0044】第12の本発明に従えば、前記現像装置
で、除電部材の除電有効幅Wcのうちの現像ローラ上の
トナー層の現像ローラ回転軸方向幅Wtを越える領域を
現像ローラとは非接触としたので、現像ローラと除電部
材との間のリークが防止でき、安定的な現像が可能とな
る。
【0045】また第13の本発明は、前記除電部材の除
電有効幅Wcのうちの、現像ローラ上のトナー層の現像
ローラ回転軸方向幅Wtを越える領域の表面には、電気
絶縁部材が形成されていることを特徴とする。
【0046】第13の本発明に従えば、前記現像装置
で、除電部材の除電有効幅Wcのうちの、現像ローラ上
のトナー層の現像ローラ回転軸方向幅Wtを越える領域
の表面に電気絶縁部材を形成したので、現像ローラと除
電部材との間のリークが防止でき、安定的な現像が可能
となる。
【0047】特に、前記領域にはフッ素系樹脂が塗布さ
れていることが好ましい。これによって、摩擦抵抗が小
さくなり、除電部材の捲れあがりやビビリ音の発生が抑
制できる。
【0048】また第14の本発明は、前記現像装置は、
トナーを収容する容器を有し、前記除電部材は、前記容
器と金属部材とで挟んで固定されていることを特徴とす
る。
【0049】第14の本発明に従えば、前記現像装置
で、除電部材をトナーを収容する容器と金属部材とで挟
んで強固に固定することによって、安定的な除電が可能
となる。
【0050】特に、前記金属部材は、除電部材への電圧
印加用の端子であることが好ましい。これによって、ト
ナーの潜り込みや汚れに影響されずに電圧を印加でき、
安定した除電が可能となる。
【0051】また第15の本発明は、前記除電手段の電
圧印加手段は、除電部材に交流の電圧VACを印加する
ことを特徴とする。
【0052】第15の本発明に従えば、第1、第4また
は第5の本発明において、交流の電圧VACを除電部材
に印加することによって、現像ローラ上に残存する現像
に使用されなかったトナー粒子の表面から内部に存在す
る残留電位を除電することができる。特に、除電部材と
均一に接触されない場合であっても、トナー粒子表面の
残存電位を除電することができる。
【0053】すなわち、現像ローラ上に形成されたトナ
ーの現像工程終了後に、未現像のトナーが除電または除
去されないで再び次の現像工程で使用されると、前の現
像工程の履歴によってトナーの電荷が現像ローラの軸方
向で不均一になり、トナー電荷またはトナー層の電位に
差が生じる。このような不均一な状態で現像工程が実行
されると、現像されるトナー量に差異が生じて、ゴース
トなどと称される以前の現像工程の履歴が現れる。した
がって、電荷の除去に際し、除電部材は第1の本発明で
説明したように現像ローラ上のトナー層幅全域にわたっ
て充分に接触する必要がある。たとえば、現像有効幅
(潜像幅;感光体表面に形成された電位ポテンシャルの
幅)がトナー層幅よりも短い場合には、現像有効幅に相
当する分だけ除電すれば、現像、トナー供給およびトナ
ー層厚規制の各工程において、以前の現像工程の履歴の
影響はなくなる。しかし、現像が繰返し行われると、現
像ローラ上にトナーが徐々に積層して膜を形成し、膜形
成部分のトナーの帯電が不良となって飛散したり、現像
ローラと感光体ドラムとの接触均一性を阻害して帯電部
材や除電部材が浮いた状態となったりする。
【0054】第15の本発明では、交流の電圧VACを
除電部材に印加することによって、現像ローラと除電部
材とが均一に接触されない場合であっても、トナー粒子
表面に残存する電位を除電することができる。したがっ
て、現像が繰返し行われても、現像ローラ上にトナーが
徐々に積層して膜を形成することはなく、トナー帯電不
良による飛散は生じず、また現像ローラと感光体ドラム
との接触均一性の阻害による帯電部材や除電部材の浮い
た状態は形成されない。また第2の本発明の前記弾性部
材を設けると、除電部材を現像ローラに充分に接触させ
ることができて、現像後の現像ローラに残存するトナー
の電荷を確実に除電することができるので、特に好まし
い。さらに第4または第5の本発明において、交流の電
圧VACを除電部材に印加することによっても、現像後
の現像ローラに残存するトナーの電荷を除電することが
できる。
【0055】また第16の本発明は、前記除電部材への
交流の印加電圧VAC、除電手段の電圧印加手段からの
直流の印加電圧Vdおよび現像手段の電圧印加手段から
の直流の印加電圧Vrが、2×│Vd−Vr│<VAC
の関係を満たすことを特徴とする。
【0056】第16の本発明に従えば、2×│Vd−V
r│<VACの関係を満たすように除電部材に交流の電
圧VACを印加することによって、充分な除電効果が得
られる。すなわち、除電のための印加電圧が直流の場
合、トナー層への印加電圧Vtよりも除電電圧と現像電
圧との差が逆極性側に大きくなければ除電効果は得られ
ない。つまり、│Vd−Vr│<Vtである必要があ
る。しかし、この電圧設定では除電されるトナー粒子と
除電されないトナー粒子とが生じる。したがって、直流
の印加電圧に交流の印加電圧VACを重畳し、かつ2×
│Vd−Vr│<VACの関係を満たすことが好まし
い。特に、2×│Vd−Vr−Vt│<VACの関係を
満たすように除電部材に交流の電圧VACを印加するこ
とによって、さらに充分な除電効果が得られる。
【0057】また第17の本発明は、現像ローラ上のト
ナー層への実効電界がほぼ3×106 V/mとなるよう
に、前記除電手段の電圧印加手段は除電部材に交流の電
圧VACを印加することを特徴とする。
【0058】第17の本発明に従えば、トナー層の実効
電界がほぼ3×106 V/mとなるように除電部材に交
流の電圧VACを印加することによって、さらに充分な
除電効果が得られる。すなわち、トナー粒子表面の電荷
は直流の印加電圧で除電できるが、トナー粒子の表面か
ら内部に存在する電荷や不定形のトナーの凹所に存在す
る電荷は除去できない場合がある。直流の印加電圧だけ
でなく交流の印加電圧VACを重畳して印加すると高い
除電効果が得られるが、さらにトナー層の実効電界が、
トナー粒子の放電限界電界近傍のであるほぼ3×106
V/mとなるように交流の電圧VACを除電部材に印加
することによって、トナー粒子の電荷を確実に除電する
ことができる。
【0059】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
る現像装置1aを示す断面図である。現像装置1aは電
子写真方式に用いられるものであり、全体的な構成は周
知の技術で実現でき、帯電、露光、現像、転写、クリー
ニング、定着、および除電などの工程を備える。
【0060】感光体ドラム2は、矢符S1方向に回転可
能に設けられる。感光体ドラム2の表面は、図示しない
帯電手段であるコロナチャージャや接触ローラ帯電器に
よって所定の電荷量に均一に帯電され、同じく図示しな
い露光手段で所定の静電潜像ポテンシャルを形成するこ
とによって静電潜像を担持する。感光体ドラム2は、金
属または樹脂製の導電性基体と、その表面に形成される
下引き層と、その上に形成される感光層とを含んで構成
される。感光層は、下引き層上に形成される比較的薄い
キャリア発生層(CGL)と、最外層に形成されるポリ
カーボネイトを主成分とした比較的薄いキャリア移動層
(CTL)とで構成される。露光によってキャリア発生
層でキャリアが発生し、該キャリアによって感光体ドラ
ム2に帯電した電荷が相殺されて前記静電潜像ポテンシ
ャルが形成される。
【0061】感光体ドラム2に担持された静電潜像は、
該ドラム2が回転することによって現像ローラ3と接触
する現像領域5に搬送される。前記方向S1とは反対の
矢符S3の方向に回転する現像ローラ3は、感光体ドラ
ム2に圧接される。そして、現像ローラ3に担持された
トナーが感光体ドラム2の静電潜像に従って移動し付着
することによって静電潜像が顕像化され、現像される。
現像ローラ3には、接続された電源4から所定のバイア
ス電圧E1が印加される。
【0062】現像後、感光体ドラム2に付着したトナー
は、所定の転写領域に搬送される。転写領域には図示し
ない給紙手段によって紙などの転写材が給紙されてお
り、感光体ドラム2上のトナー像と同期して接触する。
転写領域に設けられる図示しない転写手段には高圧電源
を具備したチャージャ型や接触ローラ型があり、トナー
7が転写される側の極性の電圧を感光体ドラム2に印加
する。これによって、トナー7が転写材に移動し、トナ
ー像が転写される。転写材が感光体ドラム2から分離さ
れた後、該転写材上のトナーは図示しない定着手段によ
って定着される。たとえば、熱融解によって定着され
る。そして装置外部に排紙される。また、転写後の感光
体ドラム2の表面は、図示しないクリーニング手段によ
って清掃された後、同じく図示しない除電手段によって
表面に残存する電荷が除去され、電気的に初期化され
る。該除電手段には、光除電ランプや接触除電器があ
る。
【0063】現像装置1aに関し、現像領域5側に開放
したトナーホッパ6内には1成分のトナー7が収容され
る。該トナー7は、アジテータやスクリューなどの撹拌
供給部材14によって撹拌されるとともにトナー供給ロ
ーラ8の近傍に供給される。現像ローラ3の回転方向S
3と同じ方向S2に回転するトナー供給ローラ8は、現
像ローラ3と接触、たとえば圧接される。また、トナー
供給ローラ8には、接続された電源9によって所定のバ
イアス電圧E2が印加される。該電圧E2はトナー7を
電気的に現像ローラ3の方向へ移動させるように設定さ
れ、たとえば負極性トナーを用いた場合、負極側により
大きい電位の電圧E2が印加される。トナー7は現像ロ
ーラ3とトナー供給ローラ8との電位差による電荷注入
および両ローラ3,8の接触部における摩擦帯電によっ
て電荷が付与されることによって、効果的に現像ローラ
3に供給される。現像ローラ3およびトナー供給ローラ
8はほぼ同様にして構成され、電気抵抗値の調整は同じ
調整材料を用いて行うことができる。また、弾性度を考
慮して発泡体で実現することが好ましく、トナー供給ロ
ーラ8は現像ローラ3よりも多い発泡剤量の発泡体で実
現することが好ましい。
【0064】現像ローラ3に付着したトナー7は、現像
領域5の現像ローラ回転方向上流側に設けられた帯電板
10の近傍へ搬送される。たとえば、帯電板10は、板
状の金属材料からなり、その一方端部の先端または先端
近傍の現像ローラ側表面が現像ローラ3に押圧するよう
にして、他方端部がトナーホッパ6の上部6aに固定さ
れる。また、帯電板10には、電源11から所定のバイ
アス電圧E3が印加される。これらによって、現像ロー
ラ3上のトナー層は所定の電荷量に帯電されるとともに
所定の厚さに形成される。現像ローラ3に付着したトナ
ー7は前記現像領域5へ搬送されて前述したようにして
感光体ドラム2の表面の静電潜像を顕像化する。
【0065】現像領域5を通過した現像ローラ3に残存
するトナー7は、現像領域5の現像ローラ回転方向下流
側に設けられた除電シート体12の近傍へ搬送される。
除電シート体12は、現像ローラ3に圧接するようにし
て、たとえばトナーホッパ6の下部6bに固定される。
除電シート体12には、電源13から所定のバイアス電
圧E4が印加される。バイアス電圧E4は後述するよう
な直流または交流の電圧である。このような除電シート
体12によってトナー7の電荷が除電される。また、現
像ローラ3には該ローラ3との接触点で移動方向が逆と
なる前記トナー供給ローラ8が圧接されており、これに
よってトナー7は現像ローラ3から剥離され、トナーホ
ッパ6内に回収されて再利用される。このような工程に
よって繰返し画像が形成される。
【0066】次に、接触反転現像を行う現像装置1aの
詳細な構成要素および設定条件の例について説明する。
感光体ドラム2は、上述したように導電性基体を有し、
該基体は接地される。感光体ドラム2に関し、表面電位
は−550Vで、直径は55mmで、回転速度は185
mm/sである。
【0067】現像ローラ3は、電気抵抗値の調整剤が添
加されて体積抵抗率が約106 Ωcmとされ、JIS−
A硬度が60〜70度とされた弾性部材を導電性シャフ
ト上に形成して実現される。現像ローラ3に関し、直径
は34mmで、回転速度は280mm/sである。シャ
フトの直径は10mmであり、該シャフトに電圧E1と
して−250Vが印加される。感光体ドラム2と現像ロ
ーラ3とのローラ回転方向接触幅、いわゆるnipは2
mmである。
【0068】現像ローラ3の導電性シャフトは、ステン
レスなどの金属や電気抵抗値の比較的低い樹脂で実現さ
れる。該シャフト上に形成される弾性部材としては比誘
電率が約10程度の樹脂材料が用いられ、EPDM、ウ
レタン、シリコン、ニトリルブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、スチレンブタジエンゴムおよびブタジエンゴ
ムなどを用いることができる。また電気抵抗値の調整剤
としては、導電性微粒子、カーボンブラック、TiO
2 、イオン導電性物質、およびたとえばポリジアルキル
シロキサン、ポリシロキサン−ポリアルキレンオキシド
ブロック共重合体の界面活性剤を用いることができ、こ
れらのうちのいずれか1つまたは複数を用いることがで
きる。弾性部材の形成に発泡剤を用いる場合、シリコン
系界面活性剤が最適である。
【0069】たとえば、所定量の弾性部材用樹脂と電気
抵抗値の調整剤とを混合して混合注入機で撹拌し、押出
し金型に注入して80℃〜120℃で約5分〜100分
間加熱し射出する加熱ブロー発泡形成によって、シャフ
ト上に弾性部材が形成される。また、射出成形でシャフ
ト上に弾性部材を形成してもよく、この場合、所定の金
型の中央にシャフトを配置して弾性部材用樹脂材料を流
込み、約100分〜160分間加熱し加硫される。
【0070】電気抵抗値の調整剤として用いられるカー
ボンブラックは、窒素吸着比表面積が20m2/g以上
130m2/g以下で、DBP吸油量が60ml/10
0g以上120ml/100g以下のものが好ましい。
たとえば、ISAF,HAF,GPFおよびSRFのグ
レードのカーボンブラックが好ましい。また、ファーネ
スカーボンやチャンネルカーボンが好ましい。
【0071】弾性部材用樹脂材料として用いられるポリ
ウレタンは、軟質ポリウレタンフォームやポリウレタン
エラストマが好ましい。たとえば、100重量部のポリ
ウレタンに対して、0.5重量部以上15重量部以下、
場合によっては70重量部程度のカーボンブラックを混
合することが好ましい。
【0072】また、弾性部材用樹脂材料として用いられ
るEPDMは、エチレン、プロピレン、たとえばジクロ
ロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、5−ヘキサ
ジエンなどの第3成分を配合したものであり、エチレン
含有量は5〜95重量部が好ましく、プロピレン含有量
は5〜95重量部が好ましく、第3成分含有量はヨウソ
価で0〜50重量部が好ましい。たとえば、100重量
部のEPDMに対して、1〜30重量部のファーネスカ
ーボンまたはチャンネルカーボンなどのカーボンブラッ
クを混合することが好ましい。また、EPDMに対し
て、カーボンブラックとともに、電気抵抗値の調整剤と
して、過塩素酸ナトリウムやテトラエチルアンモニウム
クロライドなどのイオン導電性物質、ジメチルポリシロ
キサンやポリオキシエチレンラウリルエーテルなどの界
面活性剤を0.1〜10重量部加えることは、分散均一
性の向上のために好ましい。
【0073】電気抵抗値の調整剤として用いられるイオ
ン導電性物質としては、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸
カルシウム、塩化ナトリウムなどの無機イオン導電性物
質、および変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエト
サルフェート、ステアリルアンモニウムアセテート、ラ
ウリルアンモニウムアセテート、オクタデシルトリメチ
ルアンモニウム過塩素酸塩などの有機イオン導電性物質
のうちのいずれか1つまたは複数を用いることができ
る。
【0074】現像ローラ3の電気抵抗値は1×105Ω
〜1×106Ωの範囲が好ましく、体積抵抗率は3.7
5×105Ωcm〜7.5×106Ωcmの範囲が好まし
く、JISK−6301(アスカーC硬度計荷重1Kg
f)の硬度は68度が好ましく、JISB0601の表
面粗さRzは1μm〜6μmが好ましい。加硫剤や充填
剤の添加量によって弾性部材の硬度が選択でき、増量す
ることによって低硬度化ができるが、弾性部材表面への
低分子量の加硫剤や充填剤の付着によって表面抵抗値が
低下する。なお、電気抵抗値、体積抵抗率の測定方法は
後述するようであり、JISK−6911に従って20
0Vの印加電圧で軸両端に100gの荷重を加えて測定
している。
【0075】トナー供給ローラ8は、体積抵抗率が10
5 Ωcmで、発泡によるセル密度が約3〜4個/mmの
導電性ポリウレタンフォームをステンレスや導電性樹脂
などのシャフト上に形成して実現される。トナー供給ロ
ーラ8に関し、直径は20mmで、回転速度は160m
m/sである。シャフトには、電圧E2として−350
Vが印加される。トナー供給ローラ8は、0.5mm〜
1mmの深さで現像ローラ3に接触される。トナー7
は、該供給ローラ8によってたとえば負に予備帯電され
る。
【0076】具体的にトナー供給ローラ8に用いられる
ポリウレタンフォームには、該フォーム100重量部に
対して5重量部以上15重量部以下、場合によっては7
0重量部程度のカーボンブラックが混合される。ポリウ
レタンフォームやカーボンブラックは、現像ローラ3に
用いられるものと同じものが使用できる。ポリウレタン
フォームとカーボンブラックとを混合して泡立て機で撹
拌し泡立てた後、加熱ブロー形成によってシャフト回り
にスポンジ体を形成して、トナー供給ローラ8が作成さ
れる。
【0077】シャフト回りに形成されるスポンジ体は、
体積抵抗率が105 Ωcm以下であることが好ましい。
また、肉厚6mmのときに発泡によるセル密度が80個
/inch〜100個/inchで、スポンジ密度が
0.1g/cm3 で、アスカーF硬度が68度で、JI
SK−6401硬度が24.2Kgfであることが好ま
しい。体積抵抗率の測定方法は、現像ローラ3と同じで
ある。このようなスポンジ体としては、体積抵抗率が1
4 Ωのブリジストン株式会社製EPTウレタン導電性
スポンジ体を用いることができる。
【0078】前記現像ローラ3およびトナー供給ローラ
8は、シャフト上に弾性部材やスポンジ体を形成した
後、研磨を行って、所定の直径(外径)寸法および表面
性に仕上げている。
【0079】帯電板10は、厚みが0.1mmのステン
レスや導電性樹脂などで実現され、片持ち板バネ構造に
設けられる。帯電板10には、電圧E3として−350
Vが印加される。該帯電板10によって、現像ローラ3
上のトナー付着量は約0.6mg/cm2〜0.8mg
/cm2に、トナー帯電量は約−10μC/g〜−15
μC/gに規制される。
【0080】除電シート体12は、板状の弾性部材で実
現される。該弾性部材は、たとえばPCとPBTとの混
合樹脂、ナイロン、PET、PTFEなどのフッ素含有
樹脂、シリコン含有樹脂、ポリウレタンおよびPVDF
のうちのいずれか1つを基材として、カーボンブラック
などの電気抵抗値の調整剤を適宜混合した材料からな
る。弾性部材用樹脂材料100重量部に対して10重量
部以上のカーボンブラックが混合される。カーボンブラ
ックは、現像ローラ3に用いられるものと同じものが使
用できる。
【0081】除電シート体12は、具体的に、PC+P
BTの押出しフィルムであるBayer社製のBaye
rAS−Aフィルム(商品名)を用いることができる。
該フィルムによればトナーが充分にスリップするので、
除電シート体12の現像ローラ回転方向上流側でトナー
7が溜まることはなく、現像動作に支障を来すことな
く、また効率的にトナー7をトナーポッパ6に回収でき
る。該フィルムの厚みは0.3mm±0.1mmであ
り、電気抵抗値は103Ω〜106Ωである。このような
フィルムは、たとえば粘着テープである日東電工株式会
社製500番によって、トナーホッパ6の下部6bに貼
付けられ固定される。なお、PCとPBTとの混合樹
脂、ナイロン、PET、PTFEなどのフッ素含有樹
脂、シリコン含有樹脂、ポリウレタンおよびPVDFの
うちのいずれか1つと、導電性微粒子、カーボンおよび
TiO2 のうちのいずれか1つまたは複数とを含む弾性
を有する材料で除電シート体12を構成した場合であっ
ても、上述したような効果が得られる。
【0082】なお、除電シート体12の材料は上述した
ものに限らず、電源13から交流電圧を印加する場合に
は、印加する交流電圧に対して誘電正接および電気抵抗
値の周波数依存性が小さい材料であって、トナーとの優
れた接触性を示し、除電のために必要な要件を満たす材
料が選ばれる。
【0083】トナー7は、一般に高抵抗トナーといわれ
るものが使用できる。ペレット状としたときの体積抵抗
率は約1010Ωcm程度が好ましい。たとえば、ポリエ
ステル樹脂やスチレンーアクリル共重合体などのベース
レジン80重量部〜90重量部に対して、カーボンブラ
ックを4重量部〜10重量部程度混練し、0重量部〜5
重量部の帯電制御剤(CCA)や微量の加硫制御剤を適
宜配合し、粉砕工程後の外添剤としてシリカなどを0.
2重量部〜2重量部程度添加したものが好ましい。体積
抵抗率の測定方法は現像ローラ3と同じであり、後述す
るが、トナーをペレット状に硬化させた2枚の部材を電
極で挟み、通電して電流値を測定するものである。印加
電圧は厚みによって異なるが、1mm程度では1000
V以下が好ましい。トナー7は、具体的に、シャープ株
式会社製AR−ST12−Bを用いることができる。こ
のトナーは、シャープ株式会社製電子複写機AR513
0用のトナーである。
【0084】なお、図示しないが、現像装置1aの下部
に、トナー7のもれを防止するために、シーリングを施
しても構わない。たとえば、厚みが0.1mmのマイラ
ーフィルムを用いてシーリングされる。また、必要に応
じてアルミニウムを蒸着して導電性を持たせ、現像ロー
ラ3に対して同電位または+50V程度以上の高い電位
に設定して導電性を有する面を現像ローラ3に当接さ
せ、トナーの除電効果を持たせてもかまわない。
【0085】現像ローラ3の有効ローラ電気抵抗値およ
び現像動作によって流れる電流に起因して、現像ローラ
内部で電圧降下が生じる。前記有効ローラ電気抵抗値を
最適化することによって、現像ローラ3の表面に有効に
作用する現像バイアス電圧を低下させ、傾きが急峻で2
値的な現像特性を得て、優れた階調画像を得ることがで
きる。
【0086】このような現像装置1aの第1の特徴点
は、図2に示されるように現像ローラ3に担持されたト
ナー7によるトナー層15の現像ローラ回転軸方向の幅
Wtと除電シート体12の除電有効幅WcとをWc≧W
tとなるように設定することである。これによって、現
像ローラ3上の全トナー層15を除電シート体12で覆
うことが可能となり、現像後の現像ローラ3上のトナー
層15の電荷を確実に除電できる。したがって、残留す
るトナーの電荷が不均一になってトナー供給ローラ8に
よるトナー剥離が不良となることや該供給ローラ8によ
るトナー供給が不均一となることを防止することができ
る。たとえば、Wtは306mmに設定され、Wcは3
08mmに設定される。
【0087】第2の特徴点は、除電シート体12の現像
ローラ3とは反対側に弾性部材を設けることである。図
3は、該弾性部材16を有する現像装置1bを示す断面
図である。現像装置1bは、弾性部材16が設けられる
以外は前記現像装置1aと同様にして構成される。弾性
部材16は、除電シート体12とトナーホッパ6の下部
6bとの間にこれらに接するように挿入される。該弾性
部材16によって除電シート体12を現像ローラ3に充
分に接触させることができ、したがって現像後の現像ロ
ーラ3上のトナー層15の電荷を確実に除電することが
できる。
【0088】たとえば、除電シート体12は現像ローラ
3へ約0.5mm食込むようにして、現像ローラ3と除
電シート体12とのnipが0.5mm〜1mmとなる
ように設けられる。また、除電シート体12には現像ロ
ーラ3に対して+200Vの電圧E4が印加され、E1
が−250Vのとき、E4は−50Vである。
【0089】このような弾性部材16において、その弾
性度を最適化することによってトナーのこぼれや飛散を
防ぎ、溜まることなくトナー7をトナーホッパ6に回収
することができる。すなわち、弾性部材16は発泡誘電
体と発泡剤とを含む発泡体から構成することが好まし
く、弾性部材16と現像ローラ3との接触面積を確実に
確保でき、除電効率が向上し、また接触時の負荷の低減
を図ることができる。
【0090】特に、前記発泡誘電体は、EPDM、ウレ
タン、ナイロン、シリコン、PET、PTFE、PVD
F、天然ゴム、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレン
ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソ
プレンゴムおよびポリノルボルネンゴムのうちのいずれ
か1つであることが好ましい。これらの発泡誘電体は安
定的に発泡するので、発泡体を容易に形成できる。
【0091】また、前記発泡剤は、窒素系発泡剤である
ことが好ましい。この発泡剤によって、誘電体内部に微
小で粒径の整った気泡を形成することができる。
【0092】また、前記発泡誘電体は、プロピレンオキ
サイド、エチレンオキサイド、ポリエーテルポリオー
ル、トリレンジイソシアネート、5−ブタンジオール、
シリコーン系界面活性剤およびジブチルチンジラウレー
トのうちのいずれか1つまたは複数の化学反応によって
得られたものであることが好ましい。これによって、発
泡工程の温度や材料のロットによる発泡特性が安定し、
粒径が80個/inch〜100個/inch程度の気
泡を有する発泡体が得られる。
【0093】また、前記弾性部材は電気抵抗値の調整材
料を含むことが好ましく、該電気抵抗値の調整材料は導
電性微粒子、カーボン、TiO2 のうちのいずれか1つ
または複数であることが好ましい。このような調整材料
によって電気抵抗値を調整して、電気特性の変動が小さ
く、除電のために必要な電圧を除電シート体12を介し
てトナーに確実に与えることができる。なおこのような
第2特徴点は第1特徴点と組合わせて実施しても構わな
い。
【0094】次に、現像後の現像ローラ3上のトナー層
15の電荷を確実に除電するための第3の特徴点につい
て説明する。現像ローラ3上のトナー層15の除電を除
電シート体12を介して速やかかつ確実に行うために
は、除電シート体12に印加される電圧E4が充分にト
ナー層15に流れなければならない。このためには、除
電シート体12の充電時間が、現像ローラ3のある一点
が除電シート体12上を通過する時間よりも充分に小さ
い必要がある。トナー層15を容量体として考え、その
表面に電荷を持つことを前提とし、現像装置1aを例に
説明する。
【0095】時定数τは、τ=CRで求められ、C=ε
ε0S/d、R=ρd/Sであるので、τ=CR=(εε
0S/d)・(ρd/S)=εε0ρとなる。ここで、ε
は除電シート体12の比誘電率であり、ε0は真空の誘電
率であり、Sは除電シート体12の単位面積であり、d
は除電シート体12の厚さであり、ρは除電シート体1
2の体積抵抗率である。現像ローラ3と除電シート体1
2との接触長さをLとし、現像ローラ3の回転速度をv
tとして、時定数τを通過時間t=L/vtと同じに設定
すると、現像ローラ3の回転速度によるnipの変化、
環境温度に起因して変化する弾性度による接触幅の変化
および電気抵抗値の変化などから充分な除電効果が得ら
れない。したがってεε0ρ<t、すなわちL>vtεε0
ρを満たすことが好ましい。
【0096】ここで、トナー層15の電位と現像ローラ
3やトナー7に残る電気的履歴による濃度変化や2重写
りであるゴーストの解消状況とを通過時間t毎に調べた
結果を表1に示す。現像領域通過直後およびεε0ρ=
t,2t,5tではゴーストは解消されていないが、ε
ε0ρ=10tでは解消されていることがわかる。
【0097】
【表1】
【0098】したがって、L≧10vtεε0ρを満たす
ことが特に好ましい。たとえば、L=2×10-3m、v
t=280×10-3m/s、ε=15、ε0=8.854
×10-12F/m、ρ=2×106Ωcmとしたとき、1
0vtεε0ρ=7.43736×10-4となり、上記関
係が満たされる。
【0099】現像装置1bの場合、εに代わって除電シ
ート体12と弾性部材16との合成比誘電率εSを用い、
ρに代わって除電シート体12と弾性部材16との合成
体積抵抗率ρSを用いて同様に考え、εSε0ρS<tを満
たすことが好ましく、L≧10vtεSε0ρSを満たすこ
とが特に好ましい。
【0100】たとえば除電シート体12や弾性部材16
を樹脂材料で構成した場合、印加電圧や低湿度などの環
境によって電気特性、特に電気抵抗値が大きく変化する
場合がある。しかし、L≧10vtεε0ρやL≧10v
tεSε0ρSの関係を満たすことによって、構成材料にか
かわらず現像ローラ3と除電シート体12とが確実に接
触し、現像ローラ3上のトナー層15の電荷を充分に安
定して除電することが可能となる。
【0101】なお、このような第3特徴点は、第1およ
び第2特徴点のうちのいずれか1つまたは複数と組合わ
せて実施しても構わない。
【0102】次に、第4特徴点について説明する。現像
ローラ3上のトナー7が現像によってすべて使用されて
現像ローラ3と除電シート体12とが直接接触すると、
電流のリークが発生することとなる。現像ローラ3上に
トナー7が残留する場合は、トナー層の電気抵抗値Rt
と除電シート体12の電気抵抗値Rdとの合成電気抵抗
値によって電圧は維持されるが、除電シート体12の電
気抵抗値Rdが大きい場合、電位が上昇して電位差が得
られなくなる。したがって、トナー層15の電荷を速や
かに除電するために、除電シート体12の電気抵抗値R
dをトナー層15の電気抵抗値Rtとほぼ同じに設定す
ることが好ましい。
【0103】たとえば、トナー層15の電気抵抗値Rt
を約106 Ωとし、除電シート体12の電気抵抗値Rd
を約106 Ωとしたとき、現像ローラ3と除電シート体
12とが直接接触してもリークが発生することなく、電
圧が充分に維持される。ここで、トナー付着量は0.8
mg/cm2 であり、Rtは50V印加時の値であり、
除電シート体12の厚さは0.3mmであり、現像ロー
ラ3と除電シート体12とのnipは2mmである。
【0104】なお、第4特徴点は、第1〜第3特徴点の
うちのいずれか1つまたは複数と組合わせて実施しても
構わない。
【0105】次に、第5の特徴点について説明する。第
5特徴点は、現像工程で生じた電荷変化量を考慮して除
電電流Iを決定するものである。すなわち、除電のため
に必要な電流Iは、帯電板通過後の現像ローラ3上のト
ナー層15の単位面積当たりのトナー質量をm/aと
し、トナーの帯電電荷量をq/mとし、現像領域5の通
過後の現像ローラ3上のトナー層15の電荷変化量、す
なわち感光体ドラム2との圧接で変化したトナー電荷量
をΔq/mとし、現像ローラ3の回転速度をvtとし、
除電シート体12の除電有効幅をWcとしたとき、I≧
−(m/a)・(q/m+Δq/m)・vt ・Wcとす
ることが好ましい。これによって、現像ローラ3上のト
ナー層15の電荷を確実に除電することが可能となる。
【0106】具体的には、現像ローラ3上のトナー層1
5は、(m/a)×(q/m)=q/aの電荷を持って
いる。単位時間に現像ローラ3が搬送しているトナー層
15を電流で考えると、トナー層電流Itは、It=
(q/a)×vt×Wc=qvtWc/aである。この電
流の逆極性の電流をトナー層15に供給すれば、理論的
にはトナー電荷を相殺することができる。ただし、感光
体ドラム2に圧接することによってトナー層15の電荷
が変化している場合があり、その電荷変化分を考慮して
Δq/aを付加したIt、すなわちIt=(q+Δq)
t Wc/aが最小電流量となる。
【0107】たとえば、I=100μA、帯電板10通
過後の現像ローラ3に付着したトナー質量m=212.
42mg、現像ローラ3の表面積a=326.8cm
2 、m/a=0.65mg/cm2、トナー粒子が有す
る電荷量q=10-15C/個、q/m=−12μC/
g、Δq/m=−3μC/g、vt =260mm/s、
Wc=306mmとしたとき、第5特徴点の上記関係が
満たされ、トナー層電流Itは10μA〜20μAで、
充分な除電が可能である。
【0108】ここで、現像ローラ3の回転速度は260
mm/sであり、トナー供給ローラ8は1mmの深さで
現像ローラ3に接触する。また、除電シート体12には
前記BayerAS−Aフィルムが用いられ、現像ロー
ラ3へ約0.5mm食込むようにして、現像ローラ3と
除電シート体12とのnipが0.5mm〜1mmとな
るようにされる。これ以外は現像装置1aと同様であ
る。
【0109】最小の除電電流Iは、実験的にトナー層電
荷量の半分に相当する電流であるので、特に0.5≦−
I/((m/a)・(q/m+Δq/m)・vt ・W
c)≦10とすることが好ましい。すなわち、経時的に
トナー付着量が1mg/cm2の初期設定値に対して、
0.6mg/cm2〜1.3mg/cm2だけ変化し、ト
ナー電荷量q/mは初期値−10μC/gに対して、−
7μC/g〜−20μC/g変化する。また、温度や湿
度によって表面抵抗値が変化する。これらを考慮して、
上記範囲が設定される。これによって、除電電流が少な
すぎるときに生じる供給トナー量の変化および除電電流
が多すぎるときに生じる現像ローラへのリークをともに
防止することができ、安定した除電および現像が可能と
なる。
【0110】また、除電シート体12は、弾性を有する
樹脂からなる板部材に導電性微粒子を塗布したものであ
ることが好ましい。たとえば、アルミニウム蒸着マイラ
ーやカーボン分散型フッ素系コーティング材料を用いる
ことができる。これによって、表面に導電性を持たせる
ことができ、分散不良や硬度変化などがなくなり、弾性
と電気特性との両立が図れる。このような手法は、現像
装置の寿命が比較的短い場合に有効である。
【0111】また、除電シート体用の電源13は、電流
リミッタを具備することが好ましい。これによって、欠
陥や放電短絡が発生した場合であっても電流のリークに
よる電源13の故障が防止でき、安定的な除電ができ
る。
【0112】なお、このような第5特徴点は、第1〜第
4特徴点のうちのいずれか1つまたは複数と組合わせて
実施しても構わない。
【0113】次に、第6特徴点について説明する。現像
ローラ3、除電シート体12、トナー層15の電気抵抗
値を考慮して印加電圧を決定するに際し、除電電流Iの
供給を定電圧の電源13で実現するためには、V=IR
の関係から、除電シート体用電源13から除電シート体
12への直流の印加電圧をVdとし、現像ローラ用電源
4から現像ローラ3への直流の印加電圧をVrとし、除
電シート体12の電気抵抗値をRdとし、トナー層15
の電気抵抗値をRtとし、現像ローラ3の電気抵抗値を
Rrとしたとき、(Vd−Vr)≧−(((m/a)・
(q/m+Δq/m)・vt ・Wc)・(Rd+Rt+
Rr))を満たす電位差(Vd−Vr)を印加すること
が好ましい。このような関係は、トナーの抵抗成分が無
視できる場合に適用できる。電源13はバイアス電圧E
4として電圧Vdを、電源4はバイアス電圧E1として
電圧Vrをそれぞれ印加する。
【0114】たとえば、Vd=−200V、Vr=−2
50V、m/a=0.65mg/cm2、q/m=−1
2μC/g、Δq/m=−3μC/g、vt=280m
m/s、Wc=306mm、Rd=104Ω、Rt=1
6Ω、Rr=105Ω としたとき、上記関係が満たさ
れる。たとえば現像ローラ3を高分子材料と導電性微粒
子とを用いて実現し、除電シート体12を樹脂材料を用
いて実現した場合であっても、現像ローラ3および除電
シート体12のより正確な抵抗値を考慮して除電のため
の印加電圧が決定されるので、現像ローラ3上のトナー
層15の電荷を確実に除電することが可能となる。
【0115】特に、最大印加電圧を決定するに際し、誘
電体の絶縁破壊強度は完全な絶縁体で36×106 (V
/m)であり、現像領域通過後の現像ローラ3上のトナ
ー層15の電圧をVtとし、トナー層15の厚みをdt
とし、現像ローラ3の厚みをdrとし、除電シート体1
2の厚みをddとしたとき、((Vd−Vr)+Vt)
<36×106 ・(dt+dr+dd)を満たす電位差
(Vd−Vr)を印加することが好ましい。これによっ
て、トナーの絶縁破壊電界強度以下の範囲に電位が設定
されるので、安定した除電ができる。
【0116】また特に、((Vd−Vr)+Vt)<3
×106 ・(dt+dr+dd)を満たす電位差(Vd
−Vr)を印加することが好ましい。これは、粉体のト
ナーを用いる場合に適している。粉体のトナーはペレッ
トのトナーよりも小さく、エアーを含むトナー層の厚み
を考慮して印加電圧が決定されるので、安定した除電が
できる。たとえば、Vd=−200V、Vr=−250
V、Vt=−10〜100V、dt=20×10-3
m、dr=8mm、dd=0.3mmとしたとき、上記
2つの関係が満たされる。
【0117】また、トナーはシリカ、TiO2 およびマ
グネタイトのうちのいずれか1つまたは複数を外添剤と
して含むことが好ましい。これによって、除電シート体
12の表面を適度に研磨することができ、さらにトナー
粒子同士がスリップし易く、トナー粒子間の接触面積が
小さくなり、除電効率が高くなる。たとえば、100重
量部のトナーに対して、0.5重量部〜1.8重量部の
外添剤を添加することが好ましい。
【0118】次に、第7の特徴点について説明する。第
7特徴点は、現像後の現像ローラ3上のトナー層15の
トナー7を確実に回収するための条件設定である。図4
(A)は、現像ローラ3と除電シート体12との接触部
分を示す図であり、図4(B)はその拡大図であり、図
5(A)〜図5(C)は現像ローラ3の回転に伴う接触
部分を詳細に示す図である。現像ローラ3の上のトナー
層15は、図4(A)および図4(B)に示されるよう
に保持され、その表面に摩擦帯電電荷を保持している。
図5(A)に示されるように多分子層のトナー7が除電
シート体12と現像ローラ3との間に挟まったとき、除
電シート体12とトナー7との接触性を高めるには、積
層状態がずれて図5(B)に示されるようにすべてのト
ナー7が除電シート体12に接触し、そして図5(C)
に示されるように除電シート体12から離れて行くこと
が好ましい。このためには、トナーの内部摩擦係数が、
トナー7と現像ローラ3との摩擦係数およびトナー7と
除電シート体12との摩擦係数よりも小さいことが必要
である。また、除電後は、トナー7と現像ローラ3との
摩擦係数の方がトナー7と除電シート体12との摩擦係
数よりも大きいことが、トナーの現像ローラ3から除電
シート体12への滞留を防止する点で好ましい。
【0119】すなわち、トナー7の内部摩擦係数μt、
トナー7と現像ローラ3との摩擦係数μrt、トナー7
と除電シート体12との摩擦係数μdtをμdt<μt
<μrtとすることが好ましい。これによって、トナー
7を除電シート体12の現像ローラ回転方向上流側に溜
まることなく回収することができ、安定した除電ができ
る。
【0120】摩擦係数μt,μrt,μdtを後述する
ようにして計測したところ、トナー内部摩擦係数μtを
0.45〜0.60の範囲に調整できた。また、帯電板
10や除電シート体12の材料であるリン青銅、アルミ
ニウム、酸化アルミニウムなどとトナーとの摩擦係数
(μrt,μdt)を0.48〜0.63の範囲に調整
できた。摩擦係数の調整は、疎水性シリカの添加量をト
ナーに対して0.2重量部〜2.0重量部とすることに
よって可能である。トナーの摩擦係数を低下させるため
に、ステアリン酸亜鉛やステアリン酸カルシウムなどの
脂肪酸系素材をトナーに対して0.01重量部〜1.0
重量部混合させてもよい。たとえば、μt=0.45、
μrt=0.57、μdt=0.63とすることができ
る。
【0121】最も効率よくトナー7が回収できた条件
は、0.7〜1.2重量部のシリカとAS−Aフィルム
とを用いて除電シート体12を実現し、ポリウレタン樹
脂にカーボンを分散させて現像ローラ3を実現し、該ロ
ーラ3の表面粗さを3μm〜5μmに研磨したときであ
る。このとき、現像ローラ3の強い搬送力が得られ、か
つ除電シート体12でトナー7が充分にスリップした。
【0122】また、現像ローラ3の上に比較的多い量の
トナー7を担持する場合には、除電シート体12をゴム
で形成し、接触圧力を小さくする必要がある。また、除
電シート体12の接着性に関し、樹脂材料などの濡れ性
が高い材料ではトナーホッパ6に強固に固定できないの
で、ゴム材料で形成する必要がある。しかし、ゴム材料
は、表面粗さが小さくなるように形成できても、摩擦係
数は大きい。そこで、現像後の現像ローラ3に残存する
トナー7を確実に回収するために、μdt<μtとなる
ように、除電シート体12の現像ローラ側表面に樹脂材
料を塗布することが好ましい。これによって、トナー7
が除電シート体12の現像ローラ回転方向上流側に溜ま
ることなく回収でき、安定した除電ができる。除電シー
ト体12の現像ローラ側表面に塗布される樹脂材料とし
ては、絶縁性に優れ、摩擦抵抗値が小さく、耐熱性にも
優れたフッ素系またはフッ素含有樹脂が好ましい。この
ような樹脂を塗布すると、摩耗や摩擦熱による剥がれな
どが生じにくい。
【0123】また、カーボンブラックを分散して摩擦係
数を調整したシリコンゴムやウレタンゴムを用いたとき
に表面粗さとトナー粒径とが同程度であったとき、引っ
掛かりが生じてトナーが溜まり、現像動作が円滑に行え
なくなる。また、トナーの飛散やこぼれによって画像品
位が低下したり、装置内部を汚染して寿命を低下させ
る。そこで、特に除電シート体12の現像ローラ3との
接触面の粗さをトナー粒径以下とすることが好ましい。
たとえば、トナー粒径の1/2以下とすることが好まし
く、具体的にはトナー粒子径の1/50以上1/2以下
の範囲に選ぶことが好ましい。これによって、トナー7
の除電シート体12への引っ掛かりをなくしてスリップ
し易くし、トナー7を容易に回収できる。
【0124】また、現像工程終了後の現像ローラ3上の
トナー層15の除電工程において、除電シート体12の
電気抵抗値が小さいと、現像ローラ3の端部から電流の
リークが生じる。これは、現像ローラ3と除電シート体
12とが直接接するからであるが、トナー層15が現像
ローラ3上に形成されているときには電流のリークは生
じず、未現像のトナー層15の除電ができる。除電のた
めの電気的特性として、現像ローラ3が除電シート体1
2を接触し通過する間、現像ローラ3と除電シート体1
2とが接触しても除電電位が維持できるような電気抵抗
値を除電シート体12が有することが好ましい。すなわ
ち、除電シート体12の電気抵抗値を現像ローラ3上の
トナー層15の電気抵抗値よりも小さくすることが好ま
しく、具体的には除電シート体12の電気抵抗値Rdを
1×10-5Ω以上1×106 Ω以下の範囲に選ぶことが
好ましい。これによって、除電と電圧維持とを両立し、
トナー層15よりも電気抵抗値の小さい除電シート体1
2によってトナー層15の電荷を速やかに除電すること
ができる。
【0125】具体的には、m/a=0.8mg/cm2
のトナー層15の電気抵抗値は、50V印加時で約10
6 Ωであり、厚さが0.3mmの除電シート体12を用
い、現像ローラとのnipを2mmとしたとき、除電シ
ート体12の体積抵抗率を約106 Ωcm以上108 Ω
cm以下の範囲に設定すれば、除電と電圧維持とが両立
できる。このとき、εε0 ρ<tを満たすことによっ
て、除電シート体12を通過したトナー層15に充分な
除電電流が供給できる。たとえば、厚さが0.3mm
で、電気抵抗値が103 Ωで、比誘電率εが15である
除電シート体12を用い、現像ローラ3とのnipを2
mmとし、現像ローラ3の回転速度を260mm/sと
したとき、通過時間tは約7.7×10-3sであり、ε
ε0 ρは約10-4sであり、充分な除電効果が得られ
る。
【0126】特に、除電シート体12を金属材料で構成
することが好ましい。これによって、トナー表面の電荷
の減衰が早く確実となる。金属材料としては、電気抵抗
値が10-5Ω程度である、厚みが0.1mmのリン青
銅、SUS304、SUS420などの圧延鋼板が好ま
しい。
【0127】また、除電シート体12の現像ローラ3へ
の直接接触を避けるためにはWc≦Wtとすることが好
ましいが、装置設計上Wc>Wtとなる場合、除電シー
ト体12の端部が現像ローラ3に直接接触してしまう。
この場合、図6(A)に示されるように除電シート体1
2の両端部に折曲げ加工部12aを設けることが好まし
い。たとえば0.03mm〜0.1mm程度の長さ分だ
け、回転軸から遠ざかる方向に微少量折曲げる。折曲げ
加工部12aを設けることに代わって、図6(B)に示
されるように、除電シート体12の両端部に電気絶縁部
12bを設けても構わない。たとえば、フッ素系樹脂な
どの絶縁性材料を塗布することで実現できる。また、テ
フロンなどの絶縁テープを貼付けることで実現できる。
絶縁テープとしては、たとえば3M社製テフロンテープ
Scotchや日東電工社製ニトフロンテープNo.9
03ULなどが好ましい。これらによって、現像ローラ
3と除電シート体12との間のリークが防止でき、安定
的な現像が可能となる。特に、フッ素系樹脂が塗布され
ている場合、摩擦抵抗値が小さくなり、除電シート体1
2の捲れあがりやビビリ音の発生が抑制できる。
【0128】また、除電シート体12は、図7(A)お
よび図7(B)に示されるようにして接続部材17およ
びねじ部材18を用いてトナーホッパ6の下部6bに固
定されることが好ましい。接続部材17は金属製であ
り、トナーホッパ6の下部6bと接続部材17とによっ
て除電シート体12が挟持され、ねじ部材18で止めら
れて固定される。これによって、現像ローラ3に対する
食込み量を0.5mm〜1mm程度設けたときに、温度
や湿度などの環境によってトナーホッパ6が伸び縮みし
たときや低い接着強度の両面テープなどで貼付けたとき
と比べて、現像ローラ3と除電シート体12との接触を
安定して得ることができる。したがって、安定的な除電
が可能となる。特に、接続部材17を除電シート体12
への電圧印加用の端子とすることが好ましい。これによ
って、トナー7の潜込みや汚れに影響されずに電圧を印
加でき、安定した除電が可能となる。
【0129】なお、このような第7特徴点は、第1〜第
6特徴点のうちのいずれか1つまたは複数と組合わせて
実施しても構わない。
【0130】次に、第8特徴点について説明する。第8
特徴点は、図1の現像装置1aと同様にして構成され、
また弾性部材16を有する図3の現像装置1bと同様に
して構成され、電源13はバイアス電圧E4として交流
電圧VAC、具体的には直流電圧に交流電圧を重畳した
交流のバイアス電圧VACを除電シート体12に印加す
ることを特徴とする。たとえば、直流電圧は+200V
であり、交流電圧はピーク間電圧Vppで450Vであ
る。
【0131】現像後の現像ローラ3上のトナー層15の
電荷を除電シート体12を介して直流成分のバイアス電
圧E4だけで確実に除電するためには、除電シート体1
2に印加されたバイアス電圧E4がトナー層に流れ、こ
の電圧E4がトナー帯電電荷を打消すことが必要とな
り、第3特徴点のようにεε0ρ<tおよびL≧10vt
εε0 ρを満たすことが好ましい。
【0132】ところが、トナーの電荷が表面だけでな
く、表面から内部にわたって存在する場合や、不定形の
トナーの凹所に電荷が存在する場合には、直流成分のト
ナー電荷に対して、逆極性の電圧・電流成分のバイアス
電圧では、電荷を充分に除去することができない。特
に、導電性高分子材料で分散系導電材料では、非導電部
分に電荷のトラップが存在すると、大きな直流電圧を印
加しても充分な除電の効果が得られない。
【0133】したがって、上述したようなトナーの電荷
を確実に除電するためには、交流のバイアス電圧VAC
を除電シート体12に印加することが好ましい。除電シ
ート体12に印加した交流のバイアス電圧VACとトナ
ー層15の電位およびゴーストレベルとの関係を表2に
示す。除電シート体12に印加した交流のバイアス電圧
VACは、周波数が1kHzのときのピーク間電圧Vp
pで示している。また、トナー付着量m/a=1mg/
cm2 、トナー帯電量q/m=−20μC/gとし、実
験環境は10℃15%RHとした。
【0134】
【表2】
【0135】表2から、450V以上の交流電圧Vpp
を印加することによって、ゴーストレベルが改善される
ことが判る。すなわち、 2×│Vd−Vr│<Vpp(VAC) 2×200<450 の関係を満たすことが好ましいことが判る。
【0136】また、第4特徴点から、トナー層15の電
荷を速やかに除電するためには、除電シート体12の電
気抵抗値Rdをトナー層15の電気抵抗値Rtとほぼ同
じに設定することが好ましい。しかし、このような現像
ローラ3に対する除電シート体12の設置条件は、除電
シート体12が比較的柔らかなシート状材料である場合
にのみ有効であり、かつ現像ローラ3の直径が比較的大
きい場合に効果的である。近年、電子写真技術において
は、レーザビームプリンタのプロセスカートリッジおよ
びデジタルPPCのプロセス装置や部品が小型化されて
いるので、現像ローラも直径も小さくなっている。現像
ローラ3の直径を20mmφ以下とすると、除電シート
体12との接触面積は少なくなる。また、接触面積を最
適化することは困難である。
【0137】したがって、交流のバイアス電圧VACを
除電シート体12に印加して、除電効果を高めることが
好ましい。これによって、除電シート体12の実効抵抗
値が低下し、また表面から内部にわたる電荷を除電する
ことができる。上述した2×│Vd−Vr│<Vpp
(VAC)の関係を満たす450Vの交流電圧Vppの
印加時の周波数と、トナー層15の電位およびゴースト
レベルとの関係を表3に示す。なお、トナー付着量m/
a=1mg/cm2 、トナー帯電量q/m=−20μC
/gとし、実験環境は10℃15%RHとした。
【0138】
【表3】
【0139】表3から、450Vの交流電圧Vppを印
加したとき、周波数を1kHz以上とすることによっ
て、ゴーストレベルが改善されることが判る。
【0140】さらに、第6特徴点で説明したように、ト
ナーには所定量の外添剤を含むことが好ましい。除電シ
ート体12に印加されるバイアス電圧VACは上述した
ようであるが、トナーの限界電界は外添剤や形状および
現像ローラ上での回転効果によって1桁以上小さくな
る。したがって、トナー層15の実効電界がほぼ3×1
6 V/mとなるように、交流のバイアス電圧VACを
決定することが好ましい。実際にバイアス電圧VAC
は、このような背景を考慮して実験的にトナー層15の
電気抵抗値を求めて決定される。
【0141】交流電圧Vppと、トナー層15の実効電
界の上限値、トナー層15の電位およびゴーストレベル
との関係を表4に示した。トナー層15の実効電界の上
限値は、トナー層15に電圧を印加し、このときにトナ
ー層15で放電が生じる電界を実験的に求めて得た。具
体的に、トナー層15の実効電界の上限値は、トナー層
15への印加電圧をトナー層15の膜厚で除した値であ
る。また、周波数を1kHzとした。
【0142】
【表4】
【0143】表4から、トナー層15の実効電界の上限
値をほぼ3×106 V/mとすることによってゴースト
レベルが改善されることが判る。
【0144】最後に、トナー層15の電気抵抗値、現像
ローラ3の電気抵抗値、現像ローラ3の上のトナー帯電
電荷量、トナー付着量および摩擦係数の測定方法につい
て説明する。電気抵抗値の測定は、基本的にJISK−
6911に沿って行った。また、摩擦係数の測定は、U
SP4,656,965を参考にして行った。
【0145】図8は、トナー層15の静的電気抵抗値の
測定方法を説明するための図である。真鍮製の板状の一
対の電極21,24のうちの一方電極21の上に、円筒
体22を配置する。円筒体22は0.5mmの深さd
で、20mmの直径φの筒部を有し、ポリカーボネイ
ト、ポリエチレン、PTFEなどのプラスチック製であ
る。筒部にトナー23を入れ、適度に表面を均して隙間
を埋め、実際のトナー層と同じ密度のペレット状にし
て、他方電極24で覆う。電極21,24間に、TRE
K社製TREK610Cなどの電圧電源25を用いて、
電圧を印加する。1kΩ〜10kΩの抵抗値Rの抵抗器
27を低電圧側に直列に配置し、該抵抗器27Rへの印
加電圧をFLUKE社製FLUKE87などの電圧計2
6で測定し、電流を求める。
【0146】電圧Vを印加し電流Iが求められたとき、
V=IR、R=(ρ・d)/S、S=2πrなので、ρ
=(R・S)/dとなる。ここで、ρはトナーの体積抵
抗率であり、Sは電極21,24のトナー接触面積であ
る。S=6.29cm2、d=0.05cmのとき、ρ
=1.26×102×(V/I)Ω・cmとなる。実際
には、現像領域におけるnipと、除電領域におけるn
ipと、現像ローラの回転軸方向への接触幅とから、実
効電気抵抗値が求まる。
【0147】図8で説明した方法によって測定された本
実施形態の現像装置1aのトナー層15の電気抵抗値
は、1MΩ〜1000MΩであった。実際の現像ローラ
上のトナー層15の電気抵抗値は、その厚みから逆算し
て、約1〜10MΩである。完全べた現像してトナー層
15がない状態でのリーク防止のため、除電シート体1
2へ挿入した保護抵抗(バイアス電圧と除電シート体間
に挿入したセラミック抵抗)の抵抗値と一致した。印加
電圧V、電流Iおよびトナー層の電気抵抗値ρの測定結
果を表5に示す。
【0148】
【表5】
【0149】なお、トナー層15の電気容量は、図8の
電極治具の両端をLCRメータに接続し、10Vまたは
1Vの交流電圧を印加して求めた。比誘電率は、トナー
層15の厚みと面積とから求めた。
【0150】図9は、トナー層15の動的電気抵抗値の
測定方法を説明するための図である。現像ローラ3の上
に形成された実機内のトナー層15の電気抵抗値は、使
用している感光体ドラム2と同一の曲率を有する真鍮製
の電極60を用意して測定する。実機内から現像装置1
aを取出し、トナー層15をドラム状の電極60に押圧
する。ドラム状電極60および現像ローラ3の芯金を電
極として、静的電気抵抗値の測定の場合と同様に電圧電
源25、電圧計26および抵抗器27を用いて、電流が
電圧に変換されて計測される。測定されたトナー層15
の電気抵抗値は、トナー付着量が約0.6mg/cm2
のときに、約235MΩであった。なお、この測定方法
では現像ローラ3と抵抗器27とは直列に接続されてい
るが、別途計測した現像ローラ3の抵抗値は50kΩ〜
100kΩ程度であり、トナー層15の抵抗値よりも数
桁小さく、無視可能な値であった。
【0151】図10(A)は現像ローラ3の静的電気抵
抗値の測定方法を説明するための正面図であり、図10
(B)はその側面図である。現像ローラ3の静的電気抵
抗値は、基材32上の電極33に現像ローラ3の表面を
接触させ、回転軸31の両端部に100gの重り36を
載せ、回転軸31に接続された電源35から200Vの
電圧を印加し、電極33に接続された電流計34で電流
を測定して求めた。
【0152】図11(A)は現像ローラ3の動的電気抵
抗値の測定方法を説明するための平面図であり、図11
(B)はその側面図である。現像ローラ3の動的電気抵
抗値は、基材40上に感光体ドラム2と同じ曲率半径を
有するドラム電極41を回動自在に設け、現像ローラ3
を加圧部材42で実際の現像工程と同じ圧力で圧接す
る。現像ローラ3の回転軸31に接続された電源43
は、印加電圧の強度が変更可能である。ドラム電極41
には計測用の抵抗器44が接続され、該抵抗器44の両
端の電位がアイソレーションアンプ45で測定され、該
アイソレーションアンプ45からのアナログ信号がAD
コンバータ46でデジタル信号に変換される。さらに、
実際の挙動を調べるために、ドラム電極41にはモータ
49の駆動力がカップリング部材48およびコロ47を
介して伝達され、これによってドラム電極41は回動す
る。
【0153】ポリウレタンにカーボンを分散させて加熱
射出成型した現像ローラ3を用い、ドラム電極41を回
動しないで10Vの電圧を印加したとき、1.83×1
8Ωの静的電気抵抗値が計測され、回動時、20Vの
電圧印加で8.02×108Ω、40Vの電圧印加で
1.05×107 Ωの動的電気抵抗値が計測され、動的
電気抵抗値の方が静的電気抵抗値よりも大きかった。
【0154】現像ローラ3の上のトナー帯電電荷量は、
次のようにして求められる。まず、現像ローラ3の上に
形成されたトナー層15をノズルで吸引し、吸引前後の
ノズル重量差によって吸引されたトナー重量を求める。
次に、現像ローラ3の回転軸に設置したエレクトロメー
タによって、吸引したトナー電荷量と等価な電荷を計測
する。そして、吸引トナー重量を総電荷量で割ることに
よって、現像ローラ3の上のトナーの帯電電荷量が求ま
る。
【0155】また、トナー付着量は、吸引したトナーの
付着面積を求め、吸引トナー重量を面積で割ることによ
って求まる。ガイド溝を有する部材を現像ローラ3に押
当てて、該ガイド溝の面積だけトナーを吸引することに
よって、吸引したトナーの付着面積が求まる。
【0156】図12は、トナー内部摩擦係数μtの測定
方法を説明するための断面図である。基材50上に円筒
体51を固定して配置して筒部にトナー52を入れ、さ
らに筒部にトナー52を入れた円筒体51を重ね、重り
53を載せる。上方の円筒体51を横方向に引張るため
に要する力を求める。また、上方の円筒体51内にトナ
ー52を入れないときの力を求め、これらの力の差から
トナー内部摩擦係数μtが求まる。
【0157】図13は、トナーと現像ローラ3との摩擦
係数μrtおよびトナーと除電シート体12との摩擦係
数μdtの測定方法を説明するための断面図である。基
材50上に接触部材54を固定して配置し、筒部にトナ
ー52を入れた円筒体51を重ね、重り53を載せる。
接触部材54に現像ローラ3や除電シート体12と同じ
材料を用い、図12と同様にして、摩擦係数μrt,μ
dtが求まる。
【0158】
【発明の効果】以上のように第1の本発明によれば、W
c≧Wtと設定したので、現像ローラ上の全トナー層を
除電部材で覆って現像後の現像ローラに残存するトナー
の電荷を確実に除電できる。
【0159】また第2の本発明によれば、除電部材の現
像ローラとは反対側に設けた弾性部材によって、除電部
材を現像ローラに充分に接触させて現像ローラに残存す
るトナーの電荷を確実に除電できる。
【0160】また第3の本発明によれば、L≧10vt
εε0ρと設定したので、現像ローラと除電部材とを確
実に接触させて残存するトナーの電荷を充分に除電でき
る。特に第4の本発明によれば、εε0ρ<tと設定し
たので、トナー電荷を充分に除電できる。
【0161】また第5の本発明によれば、Rd≒Rtと
設定したので、除電部材と現像ローラとの間での電流の
リークが防止でき、電圧印加手段の破壊や現像のための
電圧の低下による現像工程への悪影響を防止することが
できる。
【0162】また第6の本発明によれば、I≧−(m/
a)・(q/m+Δq/m)・vt・Wcと設定したの
で、現像工程で生じた電荷変化量を考慮して現像ローラ
に残存するトナーの電荷を確実に除電することが可能と
なる。
【0163】また第7の本発明によれば、(Vd−V
r)≧−(((m/a)・(q/m+Δq/m)・vt
・Wc)・(Rd+Rt+Rr))と設定したので、現
像ローラおよび除電部材のより正確な抵抗値を考慮して
除電のための印加電圧が決定され、現像ローラに残存す
るトナーの電荷を確実に除電することが可能となる。
【0164】また第8の本発明によれば、μdt<μt
<μrtに設定した。また第9の本発明によれば、μd
t<μtとなる樹脂材料を塗布した。したがって、トナ
ーが除電部材の現像ローラ回転方向上流側に溜まること
なく回収することができ、安定した除電ができる。特に
第10の本発明によれば、除電部材の現像ローラとの接
触面の粗さをトナー粒径の1/50〜1/2の範囲に選
んだので、トナーの除電部材への引っ掛かりをなくして
スリップし易くでき、トナーを容易に回収できる。
【0165】また第11の本発明によれば、除電部材の
電気抵抗値Rdを1×10-5Ω〜1×106 Ωの範囲に
選んだので、トナー層よりも除電部材の電気抵抗値が小
さくなり、トナーの電荷を速やかに除電できる。
【0166】また第12の本発明によれば、Wcのうち
のWtを越える領域を現像ローラとは非接触とした。ま
た第13の本発明によれば、前記領域の表面を電気絶縁
状態に形成した。したがって、現像ローラと除電部材と
の間のリークが防止でき、安定的な現像が可能となる。
【0167】また第14の本発明によれば、除電部材を
トナーを収容する容器と金属部材とで挟んで固定したの
で、安定的な除電が可能となる。
【0168】また第15の本発明によれば、交流の電圧
VACを除電部材に印加するようにしたので、現像ロー
ラ上に残存する現像に使用されなかったトナー粒子の表
面から内部に存在する残留電位を除電することができ、
現像ローラと除電部材とが均一に接触されない場合であ
ってもトナー粒子表面の残存電位を除電することができ
る。
【0169】また第16の本発明によれば、2×│Vd
−Vr│<VACの関係を満たすように除電部材に交流
の電圧VACを印加することによって、充分な除電効果
が得られる。
【0170】また第17の本発明によれば、トナー層の
実効電界がほぼ3×106 V/mとなるように除電部材
に交流の電圧VACを印加することによって、さらに充
分な除電効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である現像装置1aを示す
断面図である。
【図2】現像ローラ3上のトナー層15の現像ローラ回
転軸方向の幅Wtと除電シート体12の除電有効幅Wc
との関係を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態であり、弾性部材16を
有する現像装置1bを示す断面図である。
【図4】図4(A)は、現像ローラ3と除電シート体1
2との接触部分を示す図であり、図4(B)は接触部分
を拡大して示す図である。
【図5】図5(A)〜図5(C)は、現像ローラ3の回
転に伴う接触部分を詳細に示す図である。
【図6】図6(A)は、除電シート体12の両端部に設
けられた折曲げ加工部12aを示す図であり、図6
(B)は、除電シート体12の両端部に設けられた電気
絶縁部12bを示す図である。
【図7】図7(A)は、接続部材17およびねじ部材1
8によって固定した除電シート体12を備える現像装置
を示す断面図であり、図7(B)は、接続部材17およ
びねじ部材18を用いたトナーホッパ6の下部6bへの
除電シート体12の固定状態を拡大して示す斜視図であ
る。
【図8】トナー層15の静的電気抵抗値の測定方法を説
明するための図である。
【図9】トナー層15の動的電気抵抗値の測定方法を説
明するための図である。
【図10】図10(A)は現像ローラ3の静的電気抵抗
値の測定方法を説明するための正面図であり、図10
(B)はその側面図である。
【図11】図11(A)は現像ローラ3の動的電気抵抗
値の測定方法を説明するための平面図であり、図11
(B)はその側面図である。
【図12】トナー内部摩擦係数μtの測定方法を説明す
るための断面図である。
【図13】トナーと現像ローラ3との摩擦係数μrtお
よびトナーと除電シート体12との摩擦係数μdtの測
定方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 現像装置 2 感光体ドラム 3 現像ローラ 4 現像ローラ用電源 5 現像領域 6 トナーホッパ 7 トナー 10 帯電板(帯電部材) 11 帯電板(帯電部材)用電源 12 除電シート体(除電部材) 13 除電シート体(除電部材)用電源 15 トナー層 16 弾性部材 17 接続部材 18 ねじ部材
フロントページの続き (72)発明者 井上 淳志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 安田 敬治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山中 隆幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 岩松 正 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 松山 和弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 巽 洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 足立 克己 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西尾 幸人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する回転可能な感光体ド
    ラムと、 前記感光体ドラムに接触して配置されて1成分のトナー
    を担持する回転可能で導電性を有する現像ローラおよび
    該現像ローラへの電圧印加手段を含む現像手段と、 前記現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像位置よ
    りも現像ローラ回転方向の上流側に配置されてトナーを
    帯電しかつ現像ローラ上のトナー層厚を規制する帯電部
    材および該帯電部材への電圧印加手段を含む帯電手段
    と、 前記現像位置よりも現像ローラ回転方向の下流側に配置
    されてトナーの電荷をを除電する除電部材および該除電
    部材への電圧印加手段を含む除電手段と、を備える現像
    装置において、 前記現像ローラ上のトナー層の現像ローラ回転軸方向の
    幅Wtと、前記除電部材の除電有効幅Wcとが、Wc≧
    Wtであることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記除電部材の現像ローラとは反対側に
    弾性部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の
    現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像ローラと除電部材との現像ロー
    ラ回転方向接触長さL、現像ローラの回転速度vt、除
    電部材の比誘電率ε、真空の誘電率ε0、および除電部
    材の体積抵抗率ρが、L≧10vtεε0ρであることを
    特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 静電潜像を担持する回転可能な感光体ド
    ラムと、 前記感光体ドラムに接触して配置されて1成分のトナー
    を担持する回転可能で導電性を有する現像ローラおよび
    該現像ローラへの電圧印加手段を含む現像手段と、 前記現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像位置よ
    りも現像ローラ回転方向の上流側に配置されてトナーを
    帯電しかつ現像ローラ上のトナー層厚を規制する帯電部
    材および該帯電部材への電圧印加手段を含む帯電手段
    と、 前記現像位置よりも現像ローラ回転方向の下流側に配置
    されてトナーの電荷をを除電する除電部材および該除電
    部材への電圧印加手段を含む除電手段と、を備える現像
    装置において、 現像ローラの除電部材通過時間t、除電部材の比誘電率
    ε、真空の誘電率ε0、および除電部材の体積抵抗率ρ
    が、εε0 ρ<tであることを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 静電潜像を担持する回転可能な感光体ド
    ラムと、 前記感光体ドラムに接触して配置されて1成分のトナー
    を担持する回転可能で導電性を有する現像ローラおよび
    該現像ローラへの電圧印加手段を含む現像手段と、 前記現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像位置よ
    りも現像ローラ回転方向の上流側に配置されてトナーを
    帯電しかつ現像ローラ上のトナー層厚を規制する帯電部
    材および該帯電部材への電圧印加手段を含む帯電手段
    と、 前記現像位置よりも現像ローラ回転方向の下流側に配置
    されてトナーの電荷をを除電する除電部材および該除電
    部材への電圧印加手段を含む除電手段と、を備える現像
    装置において、 除電部材の電気抵抗値Rdと、トナー層の電気抵抗値R
    tとが、Rd≒Rtであることを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 静電潜像を担持する回転可能な感光体ド
    ラムと、 前記感光体ドラムに接触して配置されて1成分のトナー
    を担持する回転可能で導電性を有する現像ローラおよび
    該現像ローラへの電圧印加手段を含む現像手段と、 前記現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像位置よ
    りも現像ローラ回転方向の上流側に配置されてトナーを
    帯電しかつ現像ローラ上のトナー層厚を規制する帯電部
    材および該帯電部材への電圧印加手段を含む帯電手段
    と、 前記現像位置よりも現像ローラ回転方向の下流側に配置
    されてトナーの電荷をを除電する除電部材および該除電
    部材への電圧印加手段を含む除電手段と、を備える現像
    装置において、 除電電流I、帯電部材通過後の現像ローラ上のトナー層
    の単位面積当たりのトナー質量m/a、トナーの帯電電
    荷量q/m、現像位置通過後の現像ローラ上のトナー層
    電荷変化量Δq/m、現像ローラの回転速度vt 、およ
    び除電部材の除電有効幅Wcが、I≧−(m/a)・
    (q/m+Δq/m)・vt ・Wcであることを特徴と
    する現像装置。
  7. 【請求項7】 静電潜像を担持する回転可能な感光体ド
    ラムと、 前記感光体ドラムに接触して配置されて1成分のトナー
    を担持する回転可能で導電性を有する現像ローラおよび
    該現像ローラへの電圧印加手段を含む現像手段と、 前記現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像位置よ
    りも現像ローラ回転方向の上流側に配置されてトナーを
    帯電しかつ現像ローラ上のトナー層厚を規制する帯電部
    材および該帯電部材への電圧印加手段を含む帯電手段
    と、 前記現像位置よりも現像ローラ回転方向の下流側に配置
    されてトナーの電荷をを除電する除電部材および該除電
    部材への電圧印加手段を含む除電手段と、を備える現像
    装置において、 帯電部材通過後の現像ローラ上のトナー層の単位面積当
    たりのトナー質量m/a、トナーの帯電電荷量q/m、
    現像位置通過後の現像ローラ上のトナー層電荷変化量Δ
    q/m、現像ローラの回転速度vt 、除電部材の除電有
    効幅Wc、除電手段の電圧印加手段から除電部材への直
    流の印加電圧Vd、現像手段の電圧印加手段から現像ロ
    ーラへの直流の印加電圧Vr、除電部材の電気抵抗値R
    d、トナー層の電気抵抗値Rtおよび現像ローラの電気
    抵抗値Rrが、(Vd−Vr)≧−(((m/a)・
    (q/m+Δq/m)・vt ・Wc)・(Rd+Rt+
    Rr))であることを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】 静電潜像を担持する回転可能な感光体ド
    ラムと、 前記感光体ドラムに接触して配置されて1成分のトナー
    を担持する回転可能で導電性を有する現像ローラおよび
    該現像ローラへの電圧印加手段を含む現像手段と、 前記現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像位置よ
    りも現像ローラ回転方向の上流側に配置されてトナーを
    帯電しかつ現像ローラ上のトナー層厚を規制する帯電部
    材および該帯電部材への電圧印加手段を含む帯電手段
    と、 前記現像位置よりも現像ローラ回転方向の下流側に配置
    されてトナーの電荷をを除電する除電部材および該除電
    部材への電圧印加手段を含む除電手段と、を備える現像
    装置において、 トナーの内部摩擦係数μt、トナーと現像ローラとの摩
    擦係数μrt、およびトナーと除電部材との摩擦係数μ
    dtが、μdt<μt<μrtであることを特徴とする
    現像装置。
  9. 【請求項9】 静電潜像を担持する回転可能な感光体ド
    ラムと、 前記感光体ドラムに接触して配置されて1成分のトナー
    を担持する回転可能で導電性を有する現像ローラおよび
    該現像ローラへの電圧印加手段を含む現像手段と、 前記現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像位置よ
    りも現像ローラ回転方向の上流側に配置されてトナーを
    帯電しかつ現像ローラ上のトナー層厚を規制する帯電部
    材および該帯電部材への電圧印加手段を含む帯電手段
    と、 前記現像位置よりも現像ローラ回転方向の下流側に配置
    されてトナーの電荷をを除電する除電部材および該除電
    部材への電圧印加手段を含む除電手段と、を備える現像
    装置において、 トナーの内部摩擦係数μtおよびトナーと除電部材との
    摩擦係数μdtがμdt<μtとなるように、除電部材
    の現像ローラ側表面に樹脂材料が塗布されていることを
    特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】 前記除電部材の現像ローラとの接触面
    の粗さがトナー粒径の1/50〜1/2の範囲に選ばれ
    ることを特徴とする請求項8または9記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 前記除電部材の電気抵抗値Rdが1×
    10-5Ω〜1×106Ωの範囲に選ばれることを特徴と
    する請求項8または9記載の現像装置。
  12. 【請求項12】 前記除電部材の除電有効幅Wcのうち
    の、現像ローラ上のトナー層の現像ローラ回転軸方向幅
    Wtを越える領域は、現像ローラとは非接触に設けられ
    ることを特徴とする請求項8または9記載の現像装置。
  13. 【請求項13】 前記除電部材の除電有効幅Wcのうち
    の、現像ローラ上のトナー層の現像ローラ回転軸方向幅
    Wtを越える領域の表面には、電気絶縁部材が形成され
    ていることを特徴とする請求項8または9記載の現像装
    置。
  14. 【請求項14】 前記現像装置は、トナーを収容する容
    器を有し、 前記除電部材は、前記容器と金属部材とで挟んで固定さ
    れていることを特徴とする請求項8または9記載の現像
    装置。
  15. 【請求項15】 前記除電手段の電圧印加手段は、除電
    部材に交流の電圧VACを印加することを特徴とする請
    求項1、4または5記載の現像装置。
  16. 【請求項16】 前記除電部材への交流の印加電圧VA
    C、除電手段の電圧印加手段からの直流の印加電圧Vd
    および現像手段の電圧印加手段からの直流の印加電圧V
    rが、2×│Vd−Vr│<VACの関係を満たすこと
    を特徴とする請求項15記載の現像装置。
  17. 【請求項17】 現像ローラ上のトナー層への実効電界
    がほぼ3×106 V/mとなるように、前記除電手段の
    電圧印加手段は除電部材に交流の電圧VACを印加する
    ことを特徴とする請求項15記載の現像装置。
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