JPH11287658A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH11287658A
JPH11287658A JP10108790A JP10879098A JPH11287658A JP H11287658 A JPH11287658 A JP H11287658A JP 10108790 A JP10108790 A JP 10108790A JP 10879098 A JP10879098 A JP 10879098A JP H11287658 A JPH11287658 A JP H11287658A
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JP
Japan
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vibrator
vibration
mounting board
vibrating gyroscope
holding
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Application number
JP10108790A
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English (en)
Inventor
Tsuguji Kamibayashi
林 嗣 治 上
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動漏れを抑制することができる振動ジャイ
ロを提供する。 【解決手段】 振動ジャイロ10は、振動子12を含
む。振動子12はたとえば正3角柱状の振動体14を含
む。振動体14の3つの側面には、それぞれ、圧電素子
16a,16b,16cが形成される。振動子12のノ
ード点付近には、コ字状の支持部材18,18が取り付
けられる。支持部材18,18は、その両端部がガラス
エポキシ等からなる矩形状の取付基板20に固着される
ことによって支持される。取付基板20は、振動子12
の振動周波数により発生する取付基板20の振動モード
の節部分で、ベース34のベースプレート36上に保持
・固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、振動ジャイロに
関し、特にたとえば、回転角速度を検知することによっ
て移動体の位置を検出し、適切な誘導を行うナビゲーシ
ョンシステム、または、手ぶれ等の外的振動による回転
角速度を検知し、適切な制振を行う手ぶれ防止装置等の
除振システム等に応用できる、振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明の背景となる従来の振動ジャイ
ロの一例が特開平8−334331号公報に開示されて
いる。この従来の振動ジャイロ1Aでは、図14に示す
ように、圧電素子3を有する振動子2が2つの支持ピン
4,4を介して取付基板5に取り付けられる。この取付
基板5は、複数の接続部材7によって回路基板6の上方
に支持される。接続部材7は、取付基板5上の配線(図
示せず)と回路基板6上の発振回路(図示せず)および
検出回路(図示せず)とを電気的に接続する。また、取
付基板5上の切欠き8の外周を迂回する支持ピン4,4
間の振動の伝播経路の略中間点に、接続部材7の一端が
固着される。この従来例の振動ジャイロ1Aでは、取付
基板5に平面視H字状の切欠き8を形成することによっ
て、取付基板5上の支持ピン4,4のはんだ付け部から
取付基板5および回路基板6への振動の伝播経路を長く
している。そして、接続部材7は、取付基板5上の振動
の伝播経路において、支持ピン4,4からの距離が最も
大きい位置に取り付けられる。そのため、この従来の振
動ジャイロ1Aでは、振動子2から支持ピン4,4に伝
播した振動の漏れが、この場合、接続部材7を介して回
路基板6ヘ伝播するいわゆる振動漏れが抑制される。
【0003】また、本願発明の背景となる従来の振動ジ
ャイロの他の例が特開平9−14966号公報に開示さ
れている。この従来の振動ジャイロ1Bでは、図15に
示すように、振動子2が支持ピン4,4を介して取付基
板5に取り付けられる。取付基板5と、その裏面に集積
回路6aを備えた回路基板6とは、導電性を有する4つ
の支持板7(このうち2つは、図面上表れず)を介して
接合されることによって、取付基板5および回路基板6
間に空隙(間隔)が形成される。取付基板5の半円状の
切欠き8a〜8dに設けられた接続電極9a〜9dは、
支持板7を介して、回路基板6に電気的に接続される。
この従来例の振動ジャイロ1Bでは、取付基板5と回路
基板6との間に空隙部(間隔)を有するため、振動子2
による振動が回路基板6へ伝播しにくい構造となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
および図15に示す従来の振動ジャイロ1A,1Bで
は、取付基板6を保持して固定する位置が考慮されてお
らず、振動子2の振動漏れの影響により、振動子2の特
性に影響を与えていた。すなわち、従来の振動ジャイロ
1A,1Bでは、振動子2が振動すると、その振動が支
持ピン4,4を介して取付基板5に伝播し、取付基板5
がある振動モードでその長さ方向に屈曲振動する。さら
に、取付基板5が振動することにより、その振動が回路
基板6および外ケース(図示せず)へと伝播する。その
ため、従来の振動ジャイロ1A,1Bでは、振動子2か
らの振動が外部へ漏れる、いわゆる振動漏れが発生し、
その影響によって、振動子2において所望の振幅が得ら
れず、その結果、振動ジャイロ1A,1Bの特性が劣化
する恐れがあった。
【0005】また、図14に示す従来の振動ジャイロ1
Aでは、振動子2で発生する振動の伝播経路をかせぐた
めに、H字状の切欠き8を形成し、支持ピン4,4の半
田付け部と回路基板6との伝播経路を長く形成してい
る。そのため、この従来例の振動ジャイロ1Aは、小型
化には不向きな構造を有するものであった。
【0006】このような関係の中で、つまり、外部への
振動漏れ量が振動子特性の安定度を左右する振動ジャイ
ロにおいて、振動ジャイロのより高精度化、小型化を行
う際には、振動子から、外部への振動漏れをさらに抑制
する必要がある。
【0007】それゆえに、本願発明の主たる目的は、振
動漏れを抑制することができる振動ジャイロを提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明にかかる振動ジ
ャイロは、柱状の振動子と、振動子のノード点付近に取
り付けられる支持部材と、振動子が支持部材を介して取
り付けられる取付基板とを含み、取付基板は、振動子の
振動周波数により発生する取付基板の振動モードの節部
分で保持されることを特徴とする、振動ジャイロであ
る。取付基板の振動モードの節部分で取付基板を保持す
るベースをさらに含むようにするとよい。また、取付基
板およびベースが一体的に構成するようにしてもよい。
本願発明にかかる振動ジャイロでは、振動子がある振動
周波数で振動すると、支持部材も振動し、その振動は取
付基板まで伝播する。この場合、取付基板は、ある振動
モードで振動するものであり、節と腹をもつ。取付基板
は、その節部分で保持・固定される。そのため、振動子
からの振動は、取付基板より外に漏れず、振動子の振動
特性が安定なものとなる。なお、取付基板の振動モード
は、取付基板の形状により異なり、取付基板の節の位置
も、それに応じて異なる。そのため、振動子を支持する
取付基板の形状等に応じた振動モードの節部分で、取付
基板を保持するようにすればよい。
【0009】本願発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は本願発明にかかる振動ジャイロの一例
を示す斜視図であり、図2は図1に示す振動ジャイロの
振動子の側面図であり、図3は図1,図2に示す振動ジ
ャイロの分解斜視図である。振動ジャイロ10は、振動
子12を有する。振動子12は、たとえば正3角柱状の
振動体14を含む。振動体14は、例えば、エリンバー
等の恒弾性金属材料や、石英、ガラス、水晶、セラミッ
クなどの一般的に機械的な振動を生ずる材料で形成され
る。振動体14の3つの側面には、それぞれ、圧電素子
16a,16b,16cが形成される。そして、圧電素
子16cは、振動子12を屈曲振動させるための駆動用
として、圧電素子16a,16bは、回転角速度に対応
した信号を得るための検出用、および、振動子12を駆
動するときの帰還用として、それぞれ用いられる。
【0011】この振動子12は、圧電素子16cに駆動
信号を印加すれば、振動体14が圧電素子16cの主面
に直交する方向(図1で示すx軸方向)に屈曲振動す
る。この場合、振動子12のノード点は、振動体14の
長手方向の長さをL1 とすると、振動体14の中心軸1
5上においてその両端からそれぞれ0.224L1 の長
さだけ内側の点にある。
【0012】振動子12は、2つの支持部材18,18
によって取付基板20上に支持固定される。支持部材1
8,18は、タングステン,モリブデン等の恒弾性金属
材料からなる線材などで「コ」字状に形成される。支持
部材18,18は、それぞれ、その中間部が振動子12
のノード点付近の稜線部分に溶着,接着等の固着手段に
より固着され、さらに、その両端部が取付基板20に半
田付け等の固着手段により固着される。
【0013】取付基板20は、ガラス繊維を含むエポキ
シ樹脂等の絶縁材料で矩形板状に形成される。取付基板
20は、その一方主面から他方主面にかけて貫通する4
つの挿通孔22a,22b,22cおよび22dを有す
る。挿通孔22a〜22dの縁部および内周面には、そ
れぞれ、導体24a〜24dが付与されている。そし
て、挿通孔22a,22bには一方の支持部材18の両
端部が、挿通孔22c,22dには他方の支持部材18
の両端部が、それぞれ挿通され、半田付け等の固着手段
により固着される。
【0014】また、取付基板20は、先の挿通孔22a
〜22dと間隔を隔てて、他の4つの挿通孔26a,2
6b,26cおよび26dを有する。挿通孔26a〜2
6dは、先の挿通孔22a〜22dと同様に、取付基板
20の一方主面から他方主面にかけて貫通するものであ
り、それらの縁部および内周面には、それぞれ、導体2
8a〜28dが付与されている。挿通孔26a〜26d
は、特に、図5(B)に示すように、振動子12の振動
周波数により発生する取付基板20の振動モードの節部
分に設けられる。この場合、取付基板20の長手方向の
長さをL2 とすると、取付基板20の一端および他端か
ら0.224L2 の長さだけ内側の位置の線上に、それ
ぞれ、挿通孔26a,26bおよび26c,26dが配
列される。
【0015】ところで、振動子12が屈曲振動すると、
その振動は、支持部材18,18、取付基板20および
後述のベース34、外部回路(図示せず)および外ケー
ス(図示せず)へと伝播していく。取付基板20の振動
は、2次元の振動ではあるが、その長手方向の屈曲振動
が主たる振動である。そのため、取付基板20以降の伝
播は、取付基板20の固定位置によって変化するもので
ある。すなわち、本実施例では、取付基板20に設けら
れ、後述のベース34の保持部材38a〜38dに挿通
される挿通孔26a〜26dの形成位置によって変化す
るものである。
【0016】さらに、取付基板20の一方主面の4隅付
近には、平面視略L字状の導体がそれぞれ付与されるこ
とによって、接続電極30a,30b,30cが形成さ
れる。接続電極30a〜30cは、それぞれ、挿通孔2
6a〜26cの導体28a〜28cと接続される。
【0017】振動子12の圧電素子16a,16bおよ
び16cは、それぞれ、リード線32a,32bおよび
32cを介して、接続電極30b,30cおよび30a
に電気的に接続される。振動子12と導体28dとは、
一方の支持部材18および導体24dを介して電気的に
接続される。すなわち、振動子12が接地されると共
に、圧電素子16cが発振回路(図示せず)の出力端に
接続され、圧電素子16a,16bが発振回路(図示せ
ず)の入力端および検出回路(図示せず)の入力端に接
続される。
【0018】取付基板20は、特に、図3に示すよう
に、ベース34に取り付けられる。ベース34は、たと
えば合成樹脂材料からなる矩形状のベースプレート36
を含む。ベースプレート36の一方主面には、たとえば
金属材料からなる4つの保持部材38a,38b,38
cおよび38dが形成される。保持部材38a〜38d
は、それぞれ、たとえば円板状のスペーサ40を有し、
スペーサ40の中央には、上方に垂直に延びる略円柱状
の保持ピン42が形成される。保持部材38a〜38d
の各保持ピン42は、それぞれ、取付基板20の挿通孔
26a〜26dと対応する位置に形成される。すなわ
ち、保持部材38a〜38dは、それぞれ、取付基板2
0の振動モードの節部分と対応する位置に形成される。
【0019】取付基板20の挿通孔26a〜26dにベ
ースプレート36上の保持部材38a〜38dの各保持
ピン42が挿通され、半田付け等の固着手段によって、
ベースプレート36の一方主面上に取付基板20が取着
される。この場合、取付基板20とベース34のベース
プレート36との間には、保持部材38a〜38dの各
スペーサ40の厚さ分だけ、間隔(空隙部)Gが設けら
れる。すなわち、取付基板20は、ベースプレート36
とは直接には接触しておらず、保持部材38a〜38d
の各保持ピン42部分だけで接触している。そのため、
振動子12の振動に伴って取付基板20が振動する際に
も、取付基板20の振動がベースプレート36に伝播す
ることが抑制される。
【0020】また、ベースプレート36の幅方向の両端
部には、その長手方向に間隔を隔てて、たとえば金属板
を折り曲げてなる複数の端子44,44,・・・,44
が突き出し設けられる。これらの端子44は、取付基板
20と外部回路(図示せず)とを電気的に接続するため
のものであって、インサート成形等の方法によって、ベ
ースプレート36と一体的に形成される。
【0021】また、ベースプレート36の長手方向の両
端部には、振動子12の長手方向の両端近傍を挟持する
ようにして、振動子12を保護するための保護部材とし
ての2つのストッパ46,46が取り付けられる。スト
ッパ46,46は、それぞれ、平面視略コ字状に形成さ
れ樹脂等の絶縁材料で形成される。2つのストッパ4
6,46の主面には、その高さ方向に延びる略コ字状の
切欠き部48,48がそれぞれ形成される。ストッパ4
6,46は、ケース(図示せず)と協働して、振動子1
2がその幅方向,長手方向,高さ方向に必要以上に変位
しないように、すなわち、支持部材18,18が振動子
12の幅方向,長手方向,高さ方向に必要以上に変位し
ないようにして、支持部材18,18を保護するための
ものである。したがって、振動子12の長手方向の両端
近傍は、ストッパ46,46とケース(図示せず)等に
よって外部からの衝撃等から保護されることとなり、ひ
いては、外的衝撃等による振動子12の塑性変形を防止
することとなる。
【0022】本実施例の振動ジャイロ10では、発振回
路(図示せず)によって、圧電素子16cに駆動信号を
印加すると、振動子12は、圧電素子16cの形成面に
直交する方向に屈曲振動し、圧電素子16a,16bか
ら同じ信号が出力される。また、振動子12がその中心
軸15を中心に回転すると、回転角速度に応じたコリオ
リ力の作用により、振動子12の屈曲振動の方向が変わ
る。このとき、圧電素子16a,16bから互いに異な
る信号が出力され、これらの出力信号の差をもとに回転
角速度が検出される。
【0023】本実施例の振動ジャイロ10では、特に、
取付基板20の挿通孔26a〜26dの形成位置が、取
付基板20の振動の節に相当する位置、つまり、取付基
板20の長手方向の一端および他端からそれぞれ0.2
24L2 の長さだけ内側の位置に形成されるとき、図4
に示すように、ベースプレート36の振幅が最小値とな
る。このときの取付基板20の振動モードを図5(B)
に示す。なお、図5では、比較のために、挿通孔26a
〜26dの形成位置(図5では2点鎖線で示す測定線上
に示す)を変えたものについても、その振動モードを図
5(A),(B)に示した。
【0024】したがって、本実施例の振動ジャイロ10
では、取付基板20の振動の節となる部分をベースプレ
ート36の保持部材38a〜38dを介して保持し固定
している。そうすることによって、振動子12から支持
部材18,18および取付基板20を介して外部に漏れ
る振動漏れを抑制することができる。言い換えれば、本
実施例の振動ジャイロ10では、振動漏れによる振動子
12の特性変化を小さくすることができ、振動子特性が
安定する。そのため、本実施例の振動ジャイロ10の静
止出力の温度変化や振動子12の保持による出力変動を
低減させることが可能となる。また、振動ジャイロ10
に対する外部からの機械的振動等による影響にも左右さ
れにくい。
【0025】本実施例の振動ジャイロ10では、取付基
板20の振動の節がその長手方向の両端からそれぞれ
0.224L2 の長さだけ内側の位置に形成されたが、
取付基板20の振動の節の位置は、振動子12の共振周
波数や取付基板20の形状、材質などによって変わるも
のである。したがって、本願発明にかかる振動ジャイロ
では、適用される取付基板20の振動の節に応じて、取
付基板20の挿通孔26a〜26dの形成位置、つま
り、取付基板20を保持して固定する位置を適宜設定す
ればよい。
【0026】上述の実施例では、取付基板20がベース
プレート36上の保持部材38a〜38dの各保持ピン
42に挿通し半田付けすることによってベースプレート
36と間隔(空隙部)Gを有した状態でベースプレート
36上に保持され固定されたが、取付基板20は、たと
えば図6(A),(B),(C)に示すような他の方法
でベースプレート36上に保持し固定してもよい。すな
わち、図6(A)に示す方法では、取付基板20の挿通
孔26a〜26dと対応するベースプレート36上にた
とえば平面視円板状の凸部48がそれぞれ形成される。
各凸部48の中央部と挿通孔26a〜26dの中心部と
が対応するものである。各凸部48の中央部には、保持
軸部50がそれぞれ垂直に直立して設けられる。取付基
板20の挿通孔26a〜26dに保持軸部50が挿通さ
れ、ベースプレート36と所定の間隔G(空隙部)を隔
てた状態で、ろう付け,半田付けおよび接着等の固着手
段により固着される。
【0027】また、図6(B)に示す方法では、取付基
板20とベースプレート36とがたとえば半田バンプに
より固着されるものである。この場合、取付基板20の
挿通孔26a〜26dと対応するベースプレート36上
で取付基板20とベースプレート36とがバンプ接合さ
れる。そのため、取付基板20は、バンプのもり上げ部
52の厚み分だけ、ベースプレート36との間に間隔G
(空隙部)を有した状態で、ベースプレート36上に保
持され固定されることとなる。
【0028】さらに、図6(C)に示す方法では、図6
(A)に示す方法と同様に、ベースプレート36上に凸
部48が形成される。凸部48の中央部には、リベット
状部54が垂直に形成される。取付基板20の挿通孔2
6a〜26dにリベット状部54が挿通され、かしめら
れることによって、取付基板20は、ベースプレート3
6上に、所定の間隔G(空隙部)を有した状態で保持さ
れ固定される。
【0029】上述の実施例において、取付基板20自体
が回路基板を兼用するようにしてもよい。この場合、図
7に示すように、取付基板20は、たとえばガラス繊維
を含むエポキシ樹脂材料からなる矩形状の回路基板54
を含む。回路基板54は、その一方主面に導体部(図示
せず)を備え、他方主面に集積回路(図示せず)を備え
る。集積回路は、振動子12を駆動、振動させるための
発振回路および振動子12の変位を検出するための検出
回路を内蔵するものである。
【0030】回路基板54は、上述の振動ジャイロ10
の取付基板20と同様に、挿通孔22a〜22dおよび
26a〜26dを有し、且つ、導体24a〜24dおよ
び導体28a〜28dを有する。また、この回路基板5
4は、図1,図3に示す取付基板20と比べて、接続電
極30a〜30dが設けられておらず、それに代えて、
回路基板54の四隅部分の内の3つの部分に、スルーホ
ール56a,56bおよび56cを有する。すなわち、
スルーホール56a〜56cは、振動子12と回路基板
54の裏面側の集積回路(図示せず)とを電気的に接続
するためのものである。なお、回路基板54は、アルミ
ナ等で形成してもよい。また、挿通孔22a〜22dお
よび26a〜26dは、それぞれ、貫通孔に限定される
ものではなく、たとえばランド形状でもよく、また、凹
み穴でもよい。
【0031】図8は本願発明にかかる振動ジャイロの他
の例を示す要部斜視図であり、図9は図8に示す振動ジ
ャイロの振動子保持部材および端子片の配置を示す分解
斜視図である。本実施例の振動ジャイロ10は、上述の
各実施例の振動ジャイロ10と比べて、特に、取付基板
20とベースプレート36とが一体的に構成されてい
る。すなわち、図8に示す振動ジャイロ10は、取付基
板としての機能を有する振動子保持部材60を含む。振
動子保持部材60は、たとえば矩形状の保持プレート6
2を有する。保持プレート62は、支持部材18,18
(図8,図9では図示せず)の両端部が挿通される4つ
の挿通孔64を有する。これらの挿通孔64は、それぞ
れ、たとえば図11および図12に示すように、その一
方主面から他方主面にかけて貫通する貫通孔64aと、
貫通孔64aの周囲に形成される凹み部64bとで構成
される。凹み部64bは、挿通孔64に支持部材18,
18の両端部を挿通してたとえば半田付けしたときに、
半田の流れ止めの機能を有するものである。なお、挿通
孔64は、たとえば図13に示すように、貫通孔64a
に代えて、単なる凹み穴64cで構成されてもよい。
【0032】また、保持プレート62の対向する2つの
長辺部には、それぞれ、その長手方向に所定の間隔を隔
てて、足片66a,66bおよび66c,66dが形成
される。この場合、保持プレート62の長手方向の長さ
をL3 とすると、足片66a,66bおよび66c,6
6dは、それぞれ、保持プレート62の長手方向の一端
および他端から0.224L3 の長さだけ内側の位置の
中心線上に配置される。足片66a,66bおよび66
c,66dは、それぞれ、保持プレート62の幅方向の
一端および他端から、保持プレート62の幅方向に真っ
直ぐ外側に延びて形成される。
【0033】さらに、足片66a,66bの先端部間お
よび足片66c,66dの先端部間には、それぞれ、矩
形状のインサート片68,68が形成される。1つの足
片66dの先端部には、インサート片68の反対側に、
その先端部が下方に垂直に延びる略L字形板状の屈曲片
70が形成される。保持プレート62,足片66a〜6
6d,インサート片68,68および屈曲片70は、導
電性を有する金属材料で一体的に形成される。
【0034】また、この保持プレート62の四隅の内の
3方の外側には、それぞれ、所定の間隔を隔てて、平面
視矩形の電極パッド部72a,72bおよび72cが配
置される。本実施例では、保持プレート62の屈曲片7
0側の隅部を除く他の3つの隅部の外側に電極パッド部
72a〜72cが配置される。電極パッド部72a〜7
2cの幅方向の端辺部には、下方に延びる略L字状のイ
ンサート片74a〜74cが形成され、さらに、インサ
ート片74a〜74cの先端部には、下方に垂直に延び
る端子片76a〜76cが形成される。電極パッド部7
2a〜72c,インサート片74a〜74cおよび端子
片76a〜76cは、金属等の導電性を有する材料で一
体的に形成される。なお、電極パッド部72a〜72c
は、図10に示すように、たとえばメッキ部73により
形成し、端子片76a〜76cと接続するように配線し
てもよい。
【0035】振動子保持部材58を構成する保持プレー
ト62,足片66a〜66d,インサート片68,68
および屈曲片70と、電極パッド部72a〜72c,イ
ンサート片74a〜74cおよび端子片76a〜76c
とは、それぞれ、たとえば金属板をプレス加工ないしエ
ッチング加工等の成形手段によって、所定形状に形成さ
れる。金属板の表面には、たとえば半田付け可能な表面
処理が適宜施されている。
【0036】さらに、図8,図9に示す振動ジャイロ1
0は、耐熱性を有する樹脂材料などからなる枠状のベー
ス78を含む。ベース78は、上述の振動子保持部材5
8の輪郭よりも大きい輪郭の開口部78aを有する。ベ
ース78と先の振動子保持部材58,電極パッド部72
a〜72c,インサート片74a〜74cおよび端子片
76a〜76cとは、インサート成形等の方法によって
一体的に形成される。保持プレート62上には、振動子
12を保持している支持部材18,18の両端部が挿通
孔64に挿通され、半田付け等の固着手段により固着さ
れる。また、振動子12の圧電素子16a,16bおよ
び16cは、それぞれ、たとえばリード線(図示せず)
を介して、電極パッド部72a,72bおよび72cに
電気的に接続される。振動子12は、支持部材18,1
8および保持プレート62を介して、電気的に接続され
ている。
【0037】本実施例の振動ジャイロ10では、保持プ
レート62がその足片66a,66bおよび66c,6
6dにより、ベース78に一体的に保持され固定されて
いる。しかも、保持プレート62は、その振動の節とな
る位置、この場合、保持プレート62の長手方向の一端
および他端から0.224L3 の長さだけ内側の位置に
配置されるため、上述の実施例と同様に、保持プレート
62を介する振動子12からの振動漏れを抑制すること
が可能となり、振動子12の特性が安定する。さらに、
本実施例の振動ジャイロ10では、振動子保持部材58
の保持プレート62と、ベース78とが一体的に形成さ
れているため、上述の実施例の振動ジャイロ10と比べ
て部品点数も減らすことができ、組み立てコストの削減
化が可能となる。そのため、本実施例の振動ジャイロ1
0では、製品の小型化および製造コストの低減化も容易
に図ることができる。
【0038】なお、上述の各実施例では、振動子の振動
体として正3角柱状の振動体14が用いられているが、
本願発明にかかる振動ジャイロでは、たとえば4角柱状
などの他の多角柱状の振動体や円柱状の振動体が用いら
れてもよい。
【0039】また、上述の各実施例では、振動子12の
振動体14の側面に3つの圧電素子16a〜16cが形
成されているが、本願発明にかかる振動ジャイロでは、
振動体14の側面に2つ以上の圧電素子が形成されれば
よい。さらに、振動子の振動体は、それ自体が圧電体で
形成されてもよく、その場合、振動体の側面には、圧電
素子の代わりに、電極が形成されてもよい。
【0040】
【発明の効果】本願発明によれば、振動漏れを抑制する
ことができ、振動特性の安定した振動ジャイロが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる振動ジャイロの一例を示す斜
視図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロの振動子の側面図であ
る。
【図3】図1に示す振動ジャイロの分解斜視図である。
【図4】取付基板の保持・固定位置(支持部材の両端部
が挿通される取付基板の挿通孔の形成位置)と、ベース
プレートの振動振幅との関係を示すグラフである。
【図5】取付基板の保持・固定位置(支持部材の両端部
が挿通される取付基板の挿通孔の形成位置)と、取付基
板の振動モードとの関係を示す説明図解図である。
【図6】(A),(B),(C)は、本願発明にかかる
振動ジャイロの変形例を示し、特に、取付基板とベース
プレートとの取り付け方法の変形例を示す要部図解図で
ある。
【図7】本願発明にかかる振動ジャイロに適用される取
付基板の他の例を示す要部斜視図である。
【図8】本願発明にかかる振動ジャイロの他の例を示す
要部斜視図である。
【図9】図8に示す振動ジャイロの振動子保持部材およ
び端子片の配置を示す分解斜視図である。
【図10】電極パッド部と端子片との接続方法の他の例
を示す要部斜視図である。
【図11】図8に示す振動子保持部材の保持プレートに
設けられる挿通孔の要部斜視図である。
【図12】図11の線XII−XIIにおける断面図で
ある。
【図13】図8に示す振動子保持部材の保持プレートに
設けられる挿通孔の他の例を示す要部断面図である。
【図14】本願発明の背景となる従来の振動ジャイロの
一例を示す斜視図である。
【図15】本願発明の背景となる従来の振動ジャイロの
他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動子 14 振動体 16a,16b,16c 圧電素子 18 支持部材 20 取付基板 22a〜22d 挿通孔 24a〜24d 導体 26a〜26d 挿通孔 28a〜28d 導体 30a〜30c 接続電極 32a〜32c リード線 54 回路基板 60 振動子保持部材 62 ベースプレート 66a〜66d 足片 78 ベース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の振動子、 前記振動子のノード点付近に取り付けられる支持部材、
    および 前記振動子が前記支持部材を介して取り付けられる取付
    基板を含み、 前記取付基板は、前記振動子の振動周波数により発生す
    る前記取付基板の振動モードの節部分で保持されること
    を特徴とする、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記取付基板の振動モードの節部分で前
    記取付基板を保持するベースをさらに含む、請求項1に
    記載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記取付基板および前記ベースが一体的
    に構成されたことを特徴とする、請求項2に記載の振動
    ジャイロ。
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