JP3071192U - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP3071192U
JP3071192U JP2000000880U JP2000000880U JP3071192U JP 3071192 U JP3071192 U JP 3071192U JP 2000000880 U JP2000000880 U JP 2000000880U JP 2000000880 U JP2000000880 U JP 2000000880U JP 3071192 U JP3071192 U JP 3071192U
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Japan
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vibrating
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JP2000000880U
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昌利 高畑
士朗 牧野
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持部材あるいはリード線の振幅の増大によ
る振動子の振動の悪影響を防止する振動ジャイロを提供
する。 【解決手段】 振動ジャイロ10は、振動子11を含
む。振動子11は、振動体12と圧電素子13a,13
b,13cから構成される。振動体12の2つ側面に接
する稜線部には、支持部材14が固着される。支持部材
14の端部を取付基板15の一方主面に固着する。圧電
素子13a,13b,13cにはリード線16a,16
b,16cが接続される。この振動ジャイロ10では、
リード線16a,16b,16cが中空に浮いている部
分に、質量体17a,17b,17cを付加している。
質量体17a,17b,17cは共振周波数移動手段と
して機能しており、振動子11の共振周波数とリード線
16a,16b,16cとの共振周波数が大きくずれ、
それらの間に共鳴が発生することが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、振動ジャイロに関し、特に、ビデオカメラの手ぶれ補正用やナビゲ ーションシステムに用いられる振動ジャイロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の振動ジャイロとして、本件出願人が以前に出願した、特願平3−195 684号(特開平5−18761号公報)や特願平9−165807号(特開平 11−14368号公報)がある。
【0003】 上記2つの従来例の概略を説明すると、特願平3−195684号は、リード 線の中間部分に弾性材を固着させて、リード線を伝っての振動漏れを防止する発 明である。
【0004】 特願平9−165807号は、支持部材(実施例ではリード線を兼用)の一部 分に緩衝材を固着させて、支持部材を伝っての振動漏れを防止する発明である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の振動ジャイロは、いずれも、振動漏れを防止することにより、振動 子の振幅が大きくなるため、振動子から得られる信号も大きくなり、したがって 得られる角速度信号も大きなものとなり感度が上昇するという点を狙い、達成し たものである。
【0006】 しかしながら、これらの従来例において、振動子と支持部材あるいはリード線 との共鳴については特段の記述が為されていない。
【0007】 そして、一般の振動ジャイロでは、振動子と支持部材が共鳴することにより、 リード線の振幅が増大し、リード線と振動子の接続部や支持部材と振動子の接続 部、リード線と取付基板(あるいは取り付け用ベース)との接続部や支持部材と 取付基板(あるいは取り付け用ベース)との接続部に大きな応力が発生し、この 応力が振動子の振動に悪影響を及ぼしていた。
【0008】 本考案の目的は、上記問題点を解決するためになされたものであり、支持部材 あるいはリード線の振幅の増大による振動子の振動の悪影響を防止する振動ジャ イロを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の振動ジャイロにおいては、振動子と、振 動子に接続される信号の入力または/および出力に用いられるリード線と、振動 子に取り付けられる振動子を支持する支持部材とを含む振動ジャイロにおいて、 リード線あるいは支持部材の少なくともいずれかに、振動子との共鳴を防止する ための共振周波数移動手段を設けたことを特徴としている。
【0010】 また、共振周波数移動手段は、リード線あるいは支持部材のいずれかに質量体 を付加した構造であることを特徴としている。
【0011】 これにより、振動子とリード線、振動子と支持部材との間には共鳴が発生しな くなり、リード線や支持部材に異常な振幅の増大が発生するおそれが無くなる。 よって、リード線や支持部材と振動子との接続部に大きな応力が発生することも なく、振動子の振動が安定する。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。◆ 図1に、本考案の実施の形態である振動ジャイロ10を示す。
【0013】 振動ジャイロ10は、振動子11を含む。振動子11は、略正三角柱状の振動 体12と板状の圧電素子13a,13b,13cから構成される。振動体12は 、エリンバ等の恒弾性金属、或いは鉄ニッケル合金、石英、ガラス、水晶、セラ ミック等の一般に機械的振動を生じる材料からなる。そして、振動体12の3つ の側面のほぼ中央部には、圧電セラミック板の両面に金、銀、アルミニウム等の 金属からなる電極が印刷、蒸着、スパッタリング等により形成されてなる略短冊 状の圧電素子13a,13b,13cが接着等により取付られる。
【0014】 振動体12の2つ側面に接する稜線部には、タングステン、モリブデン等の高 い弾性率を有する細い線材からなる略コ字状の支持部材14,14が振動子11 を跨ぐように溶接等により固着される。固着される位置は、振動子11の振動を 阻害させないために、振動子11の1次の振動モードにおけるノード点近傍とす るのが望ましい。そして、支持部材14,14の端部をガラスエポキシ材等から なる取付基板15の一方主面に半田付け等で固着することにより、振動子11は 支持部材14,14を介して取付基板15に取り付けられる。
【0015】 また、圧電素子13a,13b,13cには、圧電素子に信号を入力するため の、あるいは、圧電素子から発生する電気信号を出力するためのリード線16a ,16b,16cがハンダ付けなどの方法により接続されている。
【0016】 このように構成された振動ジャイロ10では、たとえば、圧電素子13cを駆 動素子とし、圧電素子13a,13bを検出素子として用いる。そして、圧電素 子13cに駆動信号を印加することにより振動子11が屈曲振動する。このとき 、振動子11の長手方向を回転軸とする回転角速度が加わると、回転角速度に起 因するコリオリ力が発生する。このコリオリ力により振動子11の屈曲状態が変 化する。そして、検出素子である圧電素子13a,13bで、振動子11の屈曲 状態の変化に起因する検出信号の差を感知することにより、回転角速度を検出す るものである。
【0017】 また、この振動ジャイロ10では、リード線16a,16b,16cの固定さ れていない部分、つまり、リード線16a,16b,16cが中空に浮いている 部分に、質量体17a,17b,17cが付加されている。
【0018】 このように、質量体17a,17b,17cが付加されることにより、リード 線16a,16b,16cの共振周波数は大きく低下する。つまり、質量体17 a,17b,17cが共振周波数移動手段として機能しているため、振動子11 の共振周波数とリード線16a,16b,16cとの共振周波数が大きくずれ、 それらの間に共鳴が発生することが防止される。これを式で表すと、以下のよう になる。
【0019】 f=(n/2l)・(T/m)1/2 f:一般の弦の固有周波数,n:次数,l:弦の長さ,m:単位長さあたりの質 量,T:張力 上の式から、質量体17a,17b,17cを付加することにより、単位長さ あたりの質量mが増大し、固有振動数fが低下する。
【0020】 このとき付加される質量体17a,17b,17cとしては、シリコン樹脂、 エポキシ樹脂、ウレタン、金属など、特に限定されるものではない。なお、式か らわかるとおり、質量体17a,17b,17cの付加量が小さければ周波数移 動の効果は小さく、また、質量体17a,17b,17cの付加量が大きすぎる と使用上においてリード線16a,16b,16cが切れるなどの可能性もある ため、質量体17a,17b,17cの付加量については、振動子11の大きさ やリード線16a,16b,16cや支持部材14などの形状や材質、振動ジャ イロ10の使用目的によって、適宜決定されるものである。
【0021】 図2には、本考案の実施の形態に示す振動ジャイロ10のサンプル2つと、実 施の形態に示す振動ジャイロ10における質量体17a,17b,17cを付加 していないサンプル2つについて、オフセット電圧の温度ドリフト特性を表すグ ラフである。なお、オフセット電圧とは、振動子11に角速度が印加されない場 合の、2つの検出素子から検出される検出電圧の差のことである。
【0022】 図2(a)は、質量体17a,17b,17cが付加されていない振動ジャイ ロ10の2つのサンプルについて、特性を示したものであり、サンプル1では5 5℃付近,サンプル2では70℃付近にピークが発生しており、オフセット電圧 が規則性無く、かつ、大きく変動していることがわかる。このピークの発生要因 は、ピーク発生温度近傍でリード線16a,16b,16cと振動子11との間 で共鳴を発生する条件を満たしてしまい、それらの共鳴により、振動子11の振 動が不安定となるためである。このような振動ジャイロ10では、周囲の温度が 変化することにより、得られる角速度信号が変動することになり、温度特性の信 頼性が損なわれる。
【0023】 図2(b)は、本考案の振動ジャイロ10の構成を備える2つのサンプルにつ いて、特性を示したものであり、図2(a)で示したサンプル1,2のリード線 16a,16b,16cにそれぞれ質量体17a,17b,17cとしてシリコ ン球を付加させたものである。◆ 図2(b)から明らかなように、サンプル1,2ともに、図2(a)に示され るような特異なピークの発生が抑えられる。つまり、リード線16a,16b, 16cと振動子11との間に共鳴が発生することが防止される。これにより、周 囲の温度が変化しても、得られる角速度信号は安定するため、温度特性の信頼性 が向上した振動ジャイロ10となる。
【0024】 以上に示した実施の形態では、共振周波数移動手段としての質量体を、リード 線に付加するものを示してきたが、支持部材に質量体を付加してもよく、また、 リード線と質量体の両方に質量体を付加してもよい。
【0025】 また、振動子の形状も、本実施の形態に限定されるものではなく、振動体自体 が圧電セラミックスからなるもの、音叉型の振動子形状を有するものなど、本考 案は振動ジャイロ全般に適用可能である。
【0026】
【考案の効果】
以上のように、本考案による振動ジャイロでは、振動子とリード線、振動子と 支持部材との間には共鳴が発生しなくなり、リード線や支持部材に異常な振幅の 増大が発生するおそれが無くなる。よって、リード線や支持部材と振動子との接 続部に大きな応力が発生することもなく、振動子の振動が安定する。よって、こ の振動ジャイロの検出信号も安定するため、信頼性の高い角速度信号が得られる ジャイロとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る振動ジャイロの構造
を示す斜視図である。
【図2】本考案の振動ジャイロの特性を説明するための
特性説明図であり、(a)は、質量体を付加しない構造
の特性説明図であり、(b)は本考案の振動ジャイロの
特性説明図である。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 11 振動子 12 振動体 13a,13b,13c 圧電素子 14 支持部材 16a,16b,16c リード線 17a,17b,17c 質量体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、前記振動子に接続される、信
    号の入力または/および出力に用いられるリード線と、
    前記振動子に取り付けられる、振動子を支持する支持部
    材と、を含む振動ジャイロにおいて、前記リード線ある
    いは前記支持部材の少なくともいずれかに、前記振動子
    との共鳴を防止するための共振周波数移動手段を設けた
    ことを特徴とする、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記共振周波数移動手段は、前記リード
    線あるいは前記支持部材のいずれかに質量体を付加した
    構造であることを特徴とする、請求項1に記載の振動ジ
    ャイロ。
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