JPH07128063A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
- Publication number
- JPH07128063A JPH07128063A JP5275442A JP27544293A JPH07128063A JP H07128063 A JPH07128063 A JP H07128063A JP 5275442 A JP5275442 A JP 5275442A JP 27544293 A JP27544293 A JP 27544293A JP H07128063 A JPH07128063 A JP H07128063A
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- JP
- Japan
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- vibrating body
- vibrating
- gyro
- oscillation
- vibration
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】外的振動等に対する支持部材の機械的強度が大
きく、安定した振動を得ることができ、感度的にも良好
な特性を得ることができる振動ジャイロを提供する。 【構成】振動ジャイロ10は、正3角柱状の振動体12
を含む。振動体12の側面に、圧電素子14a,14
b,14cを固着する。振動体12のノード点付近にお
いて、板材で形成された支持部材22a,22bを取り
付けることを特徴とする。
きく、安定した振動を得ることができ、感度的にも良好
な特性を得ることができる振動ジャイロを提供する。 【構成】振動ジャイロ10は、正3角柱状の振動体12
を含む。振動体12の側面に、圧電素子14a,14
b,14cを固着する。振動体12のノード点付近にお
いて、板材で形成された支持部材22a,22bを取り
付けることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動ジャイロに関し、特
にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位置
を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシステム、
または外的振動を検知し、適切な制振を行う手振れ防止
装置などの除振システムなどに応用できる振動ジャイロ
に関する。
にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位置
を検出し、適切な誘導を行うナビゲーションシステム、
または外的振動を検知し、適切な制振を行う手振れ防止
装置などの除振システムなどに応用できる振動ジャイロ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6(A)はこの発明の背景となる従来
の振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、図6(B)
はその要部断面図である。振動ジャイロ1は、正3角柱
状の振動体2を含む。振動体2は、エリンバなどの恒弾
性金属材で形成される。振動体2の3つの側面には、そ
れぞれ圧電素子3a,3b,3cがたとえば、接着剤
(図示せず)などにより固着される。圧電素子3a,3
b,3cは、たとえば圧電セラミックの両面に電極を形
成したものである。振動体2のノード点付近の稜線部分
には、金属などの線材からなる支持部材4が取り付けら
れる。これら支持部材4の端部は、基板5などに取り付
けられる。
の振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、図6(B)
はその要部断面図である。振動ジャイロ1は、正3角柱
状の振動体2を含む。振動体2は、エリンバなどの恒弾
性金属材で形成される。振動体2の3つの側面には、そ
れぞれ圧電素子3a,3b,3cがたとえば、接着剤
(図示せず)などにより固着される。圧電素子3a,3
b,3cは、たとえば圧電セラミックの両面に電極を形
成したものである。振動体2のノード点付近の稜線部分
には、金属などの線材からなる支持部材4が取り付けら
れる。これら支持部材4の端部は、基板5などに取り付
けられる。
【0003】このような振動ジャイロ1では、圧電素子
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。この発振回路によって、振動体2は圧電素子3c形
成面に直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振動
体2の軸方向を中心とした回転が加わると、コリオリ力
により振動体2の振動方向が変わる。それに応じて圧電
素子3a,3bの出力電圧に差が生じる。したがって、
この出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロ1に加わ
った回転角速度を検出することができる。
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。この発振回路によって、振動体2は圧電素子3c形
成面に直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振動
体2の軸方向を中心とした回転が加わると、コリオリ力
により振動体2の振動方向が変わる。それに応じて圧電
素子3a,3bの出力電圧に差が生じる。したがって、
この出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロ1に加わ
った回転角速度を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の振動ジャイロ1では、支持部材4に線材が用いら
れるため、外的振動などに対する機械的強度が小さく、
支持部材4が変形するおそれがあり、振動を得ることが
できず、感度的にも良好な特性を得ることができなかっ
た。
従来の振動ジャイロ1では、支持部材4に線材が用いら
れるため、外的振動などに対する機械的強度が小さく、
支持部材4が変形するおそれがあり、振動を得ることが
できず、感度的にも良好な特性を得ることができなかっ
た。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、外
的振動などに対する支持部材の機械的強度が大きく、安
定した振動を得ることができ、感度的にも良好な特性を
得ることができる振動ジャイロを提供することである。
的振動などに対する支持部材の機械的強度が大きく、安
定した振動を得ることができ、感度的にも良好な特性を
得ることができる振動ジャイロを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、柱状の振動体と、前記振動体を支持するた
めに前記振動体のノード点付近に取り付けられる支持部
材を含む振動ジャイロにおいて、前記支持部材を板材で
形成したことを特徴とする。
成するため、柱状の振動体と、前記振動体を支持するた
めに前記振動体のノード点付近に取り付けられる支持部
材を含む振動ジャイロにおいて、前記支持部材を板材で
形成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、支持部材を板材で形成し
ているため、線材を用いる場合に比べて、外的振動など
に対する機械的強度が大きくなる。
ているため、線材を用いる場合に比べて、外的振動など
に対する機械的強度が大きくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明による振動ジャイロの実施例を
図面を用いて説明する。図1(A)は本発明の一実施例
を示す斜視図であり、図1(B)はその断面図である。
振動ジャイロ10は、たとえば正3角柱状の振動体12
を含む。この振動体12は、たとえばエリンバ,ニッケ
ル,鉄,クロム,チタン,鉄−ニッケル合金など、一般
的に機械的な振動を生じる材料で形成される。この振動
体12には、その3つの側面に、それぞれ圧電素子14
a,14b,14cが固着される。圧電素子14aは、
たとえば圧電セラミックからなる圧電体16aを有し、
その両面に電極18a,20aが形成されている。そし
て、一方の電極20aが、振動体12の側面にたとえ
ば、接着剤(図示せず)などにより固着される。同様
に、圧電素子14b,14cは圧電体16b,16cの
両面に電極18b,20bおよび電極18c,20cが
形成されている。そして、これらの圧電素子14b,1
4cの一方の電極20b,20cが、振動体12の側面
に固着される。
図面を用いて説明する。図1(A)は本発明の一実施例
を示す斜視図であり、図1(B)はその断面図である。
振動ジャイロ10は、たとえば正3角柱状の振動体12
を含む。この振動体12は、たとえばエリンバ,ニッケ
ル,鉄,クロム,チタン,鉄−ニッケル合金など、一般
的に機械的な振動を生じる材料で形成される。この振動
体12には、その3つの側面に、それぞれ圧電素子14
a,14b,14cが固着される。圧電素子14aは、
たとえば圧電セラミックからなる圧電体16aを有し、
その両面に電極18a,20aが形成されている。そし
て、一方の電極20aが、振動体12の側面にたとえ
ば、接着剤(図示せず)などにより固着される。同様
に、圧電素子14b,14cは圧電体16b,16cの
両面に電極18b,20bおよび電極18c,20cが
形成されている。そして、これらの圧電素子14b,1
4cの一方の電極20b,20cが、振動体12の側面
に固着される。
【0009】次に、支持部材22a,22bは、たとえ
ば金属などの材料からなる板材を折曲して断面コ字状に
形成され、その幅部分において、振動体12のノード点
付近の稜線部分と接して取り付けられる。支持部材22
a,22bと振動体12との固定は、たとえば溶接また
は接着剤などによって行われる。そして、支持部材22
a,22bの端部は、基板25などに固定される。
ば金属などの材料からなる板材を折曲して断面コ字状に
形成され、その幅部分において、振動体12のノード点
付近の稜線部分と接して取り付けられる。支持部材22
a,22bと振動体12との固定は、たとえば溶接また
は接着剤などによって行われる。そして、支持部材22
a,22bの端部は、基板25などに固定される。
【0010】このような振動ジャイロ10を使用する場
合、圧電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に
発振回路が接続される。この発振回路によって、振動体
12は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振
動する。この状態で、振動体12の軸方向を中心とした
回転が加わると、コリオリ力により振動体12の振動方
向が変わる。それに応じて圧電素子14a,14bの出
力電圧に差が生じる。したがって、この圧電素子14
a,14bの出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロ
10に加わった回転角速度を検出することができる。
合、圧電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に
発振回路が接続される。この発振回路によって、振動体
12は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振
動する。この状態で、振動体12の軸方向を中心とした
回転が加わると、コリオリ力により振動体12の振動方
向が変わる。それに応じて圧電素子14a,14bの出
力電圧に差が生じる。したがって、この圧電素子14
a,14bの出力電圧の差を測定すれば、振動ジャイロ
10に加わった回転角速度を検出することができる。
【0011】上述の実施例では、支持部材22a,22
bは、板材を折曲して断面コ字状に形成され、その幅部
分において、振動体12のノード点付近の稜線部分と接
するようにしたが、次のようにしてもよい。つまり、図
2に示すように、支持部材22a,22bは、板材をた
とえば抜き打ち等して、平板状でかつ略コ字状に形成さ
れ、その厚み部分で、振動体12のノード点付近の稜線
部分と接するようにしてもよい。また、図3に示すよう
に、支持部材22a,22bは、板材を湾曲させアーチ
状に形成され、その略頂部内周部分で、振動体12のノ
ード点付近の稜線部分と接するようにしてもよい。
bは、板材を折曲して断面コ字状に形成され、その幅部
分において、振動体12のノード点付近の稜線部分と接
するようにしたが、次のようにしてもよい。つまり、図
2に示すように、支持部材22a,22bは、板材をた
とえば抜き打ち等して、平板状でかつ略コ字状に形成さ
れ、その厚み部分で、振動体12のノード点付近の稜線
部分と接するようにしてもよい。また、図3に示すよう
に、支持部材22a,22bは、板材を湾曲させアーチ
状に形成され、その略頂部内周部分で、振動体12のノ
ード点付近の稜線部分と接するようにしてもよい。
【0012】さらに、図4に示すように、支持部材22
a,22bの端部と基板25との固定箇所において、た
とえば、3角形の補強板23を、振動体12の長手方向
に延びるように、支持部材22a,22bに連続して設
けることで、支持部材22a、22bの振動体12の長
手方向の機械的強度をより増すことができる。また、図
5に示すように、支持部材22aの端部と基板との固定
箇所に、たとえば、3角形の補強板23を、振動体12
の長手方向と垂直に取り付けることで、支持部材22a
の振動体12の長手方向に垂直な方向からの機械的強度
も大きくできる。
a,22bの端部と基板25との固定箇所において、た
とえば、3角形の補強板23を、振動体12の長手方向
に延びるように、支持部材22a,22bに連続して設
けることで、支持部材22a、22bの振動体12の長
手方向の機械的強度をより増すことができる。また、図
5に示すように、支持部材22aの端部と基板との固定
箇所に、たとえば、3角形の補強板23を、振動体12
の長手方向と垂直に取り付けることで、支持部材22a
の振動体12の長手方向に垂直な方向からの機械的強度
も大きくできる。
【0013】なお、本実施例においては、支持部材の補
強板の形状を3角形としたが、4角形であっても他の形
状であってもよい。また、振動体の形状としては、4角
柱状など他の角柱状でもよいし、円柱状であってもよ
い。
強板の形状を3角形としたが、4角形であっても他の形
状であってもよい。また、振動体の形状としては、4角
柱状など他の角柱状でもよいし、円柱状であってもよ
い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
支持部材に板材を使用することで、線材を使用した従来
の振動ジャイロに比べて、機械的強度が大きい振動ジャ
イロを得ることができる。それによって、落下、衝撃な
どの外的振動に対し、支持部材が変形する恐れがなく、
安定した振動を得ることができ、感度的にも良好な特性
を得ることができる。
支持部材に板材を使用することで、線材を使用した従来
の振動ジャイロに比べて、機械的強度が大きい振動ジャ
イロを得ることができる。それによって、落下、衝撃な
どの外的振動に対し、支持部材が変形する恐れがなく、
安定した振動を得ることができ、感度的にも良好な特性
を得ることができる。
【図1】(A)は本発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)はその要部断面図である。
り、(B)はその要部断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】図1に示した支持部材の変形例を示す要部斜視
図である。
図である。
【図5】図1に示した支持部材の他の変形例を示す要部
斜視図である。
斜視図である。
【図6】(A)は従来例を示す斜視図であり、(B)は
その要部断面図である。
その要部断面図である。
10 振動ジャイロ 12 振動体 14a 圧電素子 14b 圧電素子 14c 圧電素子 22a 支持部材 22b 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉谷 和博 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】柱状の振動体と、前記振動体を支持するた
めに前記振動体のノード点付近に取り付けられる支持部
材を含む振動ジャイロにおいて、 前記支持部材を板材で形成したことを特徴とする振動ジ
ャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275442A JPH07128063A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275442A JPH07128063A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128063A true JPH07128063A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17555588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5275442A Pending JPH07128063A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07128063A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0902253A2 (en) * | 1997-09-12 | 1999-03-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Vibrating gyroscope |
JP2002054929A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-20 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP5275442A patent/JPH07128063A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0902253A2 (en) * | 1997-09-12 | 1999-03-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Vibrating gyroscope |
EP0902253A3 (en) * | 1997-09-12 | 2000-08-30 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Vibrating gyroscope |
JP2002054929A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-20 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置 |
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