JP2002054929A - 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置 - Google Patents

振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置

Info

Publication number
JP2002054929A
JP2002054929A JP2000244292A JP2000244292A JP2002054929A JP 2002054929 A JP2002054929 A JP 2002054929A JP 2000244292 A JP2000244292 A JP 2000244292A JP 2000244292 A JP2000244292 A JP 2000244292A JP 2002054929 A JP2002054929 A JP 2002054929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating gyroscope
vibrator
circuit
support member
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000244292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Takaya
忠 高矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000244292A priority Critical patent/JP2002054929A/ja
Publication of JP2002054929A publication Critical patent/JP2002054929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動が長期間与えられた場合でも、支持部材
に亀裂、断裂が生じにくい振動ジャイロを提供する。 【解決手段】 支持体300に固定される第一の部分1
01a、102a、103a、104aと、振動子10
0に固定される第二の部分101b、102b、103
b、104bとの間に設けられ、支持部材101、10
2、103、104の厚み方向に屈折する屈折部101
c、102c、103c、104cを有し、屈折部10
1c、102c、103c、104cが鈍角に屈折して
いることを特徴とする。 【効果】 本発明の振動ジャイロは、屈折部の角度が鈍
角であるため、弾力性が減少しにくく、亀裂や、断裂が
生じにくくなり、振動に対する強度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動ジャイロ及び
これを用いた電子装置、例えば、手ぶれ防止機能付きビ
デオカメラ、カーナビゲーションシステム、ポインティ
ングデバイスなどに用いられる振動ジャイロ及びこれを
用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に従来の振動ジャイロを示す。図
10(a)はその斜視図であり、図10(b)はその正
面図であり、図10(c)はその左側面図である。な
お、図10に示した振動ジャイロ60の基本的な考え方
は、特開平9−273934号公報に開示されている。
【0003】図10において、振動ジャイロ60は、振
動子100と、支持部材801、802、803、80
4と、支持体である基板300とを有する。振動子10
0は一方主面に第一の検出電極104aと第二の検出電
極104bが形成されるとともに厚み方向に分極された
第一の圧電体基板101と、一方主面に駆動電極105
が形成されるとともに厚み方向に分極された第二の圧電
体基板102とを有している。第一の圧電体基板101
の他方主面と第二の圧電体基板102の他方主面とは、
中間電極103を介して貼り合わされている。支持部材
801、802、803、804は、硬弾性材料である
金属からなり、基板300に固定された第一の部分80
1a、802a、803a、804aと、振動子100
のノード点N1、N2付近に固定された第二の部分80
1b、802b、803b、804bと、その厚み方向
に屈折する屈折部801c、802c、803c、80
4cとを有し、振動子100を基板300上に支持す
る。屈折部801c、802c、803c、804c
は、第一の部分801a、802a、803a、804
aと、第二の部分801b、802b、803b、80
4bとの間に設けられ、振動子100の幅方向から厚み
方向へ略直角に屈折している。第二の部分801b、8
02bは、それぞれ第一の検出電極104a、第二の検
出電極104bに接続され、第二の部分803b、80
4bは、駆動電極105に接続されている。なお、支持
部材801、802、803、804は、圧電体基板1
01、102を支持すると同時に、リード線の機能をも
兼ねている。
【0004】このような構成の振動ジャイロ60は、駆
動電極105に電圧が印加され、振動子100の厚み方
向に、最低次のモードの節がノード点N1、N2となる
長手方向両端自由たわみ振動をする。そして、振動ジャ
イロ60に、振動子100の長手方向を軸とする角速度
が与えられたときは、振動子100が幅方向に屈曲し、
第一の検出電極104a及び第二の検出電極104bか
ら出力される信号を処理することにより、振動ジャイロ
60に与えられた角速度が検出される。
【0005】ここで、図11に、振動ジャイロ60の支
持部材801の屈折部801cの拡大図を示す。図11
に示したように、振動ジャイロ60の支持部材801
は、曲げ加工により形成されている。硬弾性材料からな
る支持部材801には、その厚み方向に折曲げられた屈
折部801cが設けられ、振動子100の振動がダンピ
ングされにくい柔構造にされている。したがって、振動
子100の振動が、支持部材801、802、803、
804から漏れにくく、振動子100の振幅が減衰しに
くい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の振動ジャイロ6
0の支持部材801には、その厚み方向に略直角に折曲
げられた屈折部801cが設けられているため、振動子
100の振動が、支持部材801、802、803、8
04から漏れにくく、振動子100の振幅が減衰しにく
い。
【0007】しかし、従来の振動ジャイロ60において
は、屈折部801c、802c、803c、804c
が、曲げ加工により曲げ角が略直角に形成されているた
め、屈折部801c、802c、803c、804cに
大きな加工硬化が生じている。この加工硬化は、支持部
材がその厚み方向に折曲げられ、硬化することにより生
じる現象であり、曲げ角が大きくなるにしたがって、加
工硬化も大きくなる。加工硬化の生じた部分において
は、弾力性がなくなり、亀裂、断裂が生じ易くなる。し
たがって、振動子100に振動が長期間与えられた場合
には、屈折部801c、802c、803c、804c
の近傍において亀裂、断裂が生じるという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、振動が長期間与えられ
た場合でも、支持部材に亀裂、断裂が生じにくい振動ジ
ャイロを提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、長期的に信頼性のある電
子装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の振動ジャイロは、振動子と、支持体と、前
記支持体に前記振動子を支持する板状の支持部材とを有
する振動ジャイロであって、前記支持部材は、前記支持
体に固定される第一の部分と、前記振動子に固定される
第二の部分と、前記第一の部分と前記第二の部分との間
に設けられ、前記支持部材の厚み方向に屈折する屈折部
とを有し、前記支持部材は、前記屈折部において幅が広
くなっていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の振動ジャイロは、前記支持
部材が、前記第一の部分及び前記第二の部分の少なくと
も一方から前記屈折部に向かって、テーパー状に幅を広
げて形成されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明の振動ジャイロは、前記支持
部材の前記屈折部が、鈍角に屈折していることを特徴と
する。
【0013】また、本発明の振動ジャイロは、振動子
と、支持体と、前記支持体に前記振動子を支持する板状
の支持部材とを有する振動ジャイロであって、前記支持
部材は、前記支持体に固定される第一の部分と、前記振
動子に固定される第二の部分と、前記第一の部分と前記
第二の部分との間に設けられ、前記支持部材の厚み方向
に屈折する屈折部とを有し、前記支持部材は、前記屈折
部が鈍角に屈折していることを特徴とする。
【0014】また、本発明の振動ジャイロは、前記支持
部材の屈折部が、前記振動子の長手方向に直交する方向
から屈折していることを特徴とする。
【0015】また、本発明の振動ジャイロは、前記支持
部材が硬弾性材料からなることを特徴とする。
【0016】また、本発明の振動ジャイロは、前記振動
子を振動させるための駆動手段と、前記振動子から発生
する出力を検出する検出手段とを有することを特徴とす
る。
【0017】また、本発明の電子装置は、前記振動ジャ
イロを用いたことを特徴とする。
【0018】このように構成することにより、本発明の
振動ジャイロは、屈折部の角度が鈍角であるため、弾力
性が減少しにくく、亀裂や、断裂が生じにくくなり、振
動に対する強度が向上する。
【0019】また、本発明の振動ジャイロは、屈折部の
幅が広くされているため、亀裂や、断裂が生じにくくな
り、振動に対する強度が向上する。
【0020】また、本発明の電子装置は、支持部材に亀
裂、断裂が生じにくい振動ジャイロを用いているので、
長期的な信頼性が向上する
【0021】
【発明の実施の形態】図1に本発明の振動ジャイロの一
実施例を示す。図1(a)はその平面図であり、図1
(b)はその正面図であり、図1(c)はその左側面図
である。図1において、図10に示した振動ジャイロ6
0と同一又は同等の部分には同じ記号を付し、説明を省
略する。
【0022】図1において、振動ジャイロ10は、支持
部材801、802、803、804に代えて支持部材
201、202、203、204を有する点が図10に
示した振動ジャイロ60とは異なる。
【0023】振動ジャイロ10の支持部材201、20
2、203、204は、硬弾性材料である金属からな
り、基板300に固定された第一の部分201a、20
2a、203a、204aと、振動子100のノード点
N1、N2付近に固定された第二の部分201b、20
2b、203b、204bと、その厚み方向に屈折する
屈折部201c、202c、203c、204cとを有
する。屈折部201c、202c、203c、204c
は、第一の部分201a、202a、203a、204
aと第二の部分201b、202b、203b、204
bとの間に設けられ、振動子100の幅方向、すなわち
振動子100の長手方向に直交する方向から厚み方向へ
鈍角に屈折している。
【0024】図2に、振動ジャイロ10の支持部材20
1の屈折部201cの拡大図を示す。図2に示したよう
に、振動ジャイロ10の支持部材201は、曲げ加工に
より形成されている。硬弾性材料からなる支持部材20
1には、その厚み方向へ鈍角に折曲げられた屈折部20
1cが設けられ、振動子100の振動がダンピングされ
にくい柔構造にされている。したがって、振動子100
の振動が、支持部材201、202、203、204か
ら漏れにくく、振動子100の振幅が減衰しにくい。
【0025】このような構成を有する本発明の振動ジャ
イロ10においては、屈折部201cの角度が鈍角であ
るため、屈折部201cに加工硬化があまり生じていな
い。そのため、弾力性が減少しにくく、亀裂や、断裂が
生じにくくなり、振動に対する強度が向上する。
【0026】次に、図3に本発明の振動ジャイロの別の
実施例を示す。図3(a)はその平面図であり、図3
(b)はその正面図であり、図3(c)はその左側面図
である。図3において、図1に示した振動ジャイロ10
と同一又は同等の部分には同じ記号を付し、説明を省略
する。
【0027】図3において、振動ジャイロ20は、支持
部材201、202、203、204に代えて支持部材
211、212、213、214を有する点が図10に
示した振動ジャイロ60とは異なる。
【0028】図3において、振動ジャイロ20の支持部
材211、212、213、214は、第一の部分20
1a、202a、203a、204aと、第二の部分2
01b、202b、203b、204bとの間に、その
厚み方向へ略直角に屈折する屈折部211c、212
c、213c、214cを有する。支持部材211、2
12、213、214には、第一の部分201a、20
2a、203a、204aから屈折部211c、212
c、213c、214cに向かって幅を広げて形成され
たテーパー211d、212d、213d、214d
と、第二の部分201b、202b、203b、204
bから屈折部211c、212c、213c、214c
に向かって幅を広げて形成されたテーパー211e、2
12e、213e、214eとが形成されている。この
ように、支持部材211、212、213、214は、
屈折部211c、212c、213c、214cにおい
て幅が広くされている。
【0029】このような構成を有する本発明の振動ジャ
イロ10は、加工硬化が生じ易い部分である屈折部21
1c、212c、213c、214cの幅が広くされて
いるため、亀裂や、断裂が生じにくくなり、振動に対す
る強度が向上する。
【0030】なお、図3に示した振動ジャイロ20にお
いては、支持部材211、212、213、214にテ
ーパー211d、212d、213d、214dとテー
パー211e、212e、213e、214eとの両方
が形成されているが、テーパー211d、212d、2
13d、214d又はテーパー211e、212e、2
13e、214eの一方のみが形成され、屈折部211
c、212c、213c、214cを境に幅が広くされ
た場合でも、振動ジャイロ20と同様の作用効果を奏す
るものである。
【0031】図4に本発明の振動ジャイロの支持部材の
別の実施例の斜視図を示す。図4において、図3に示し
た振動ジャイロ20の支持部材211と同一又は同等の
部分には同じ記号を付し、説明を省略する。
【0032】図4において、支持部材211′は、テー
パー211eと第二の部分201bとの間に折返部21
1fが設けられている点及び、テーパー211dが設け
られていない点が、図3に示した振動ジャイロ20の支
持部材211とは異なる。
【0033】図4において、支持部材211′の屈折部
211cは、テーパー211eにより幅が広くされてい
る。また、屈折部211cと第一の部分201aとの間
の幅は広くされている。支持部材211′の折返部21
1fは、振動子100の幅方向から長手方向へ直角に折
返されている。
【0034】このような構成の支持部材211′は、屈
折部211cが設けられているため振動子100の厚み
方向の振動がダンピングされにくく、折返部211fが
設けられているため振動子100の幅方向の振動がダン
ピングされにくい。つまり、支持部材211′において
は、屈折部211c及び折返部211fが振動子100
の長手方向に直交する方向から屈折しているため、振動
子100の厚み方向及び幅方向の振動がダンピングされ
にくい柔構造が、より確実に達成される。ここで、折返
部211fは、打抜き加工により形成されているため、
加工硬化は生じない。したがって、折返部211fには
テーパーを設ける必要がない。なお、折返部211fが
曲げ加工により形成される場合には、テーパーを設ける
ことにより、本発明の効果を奏することは言うまでもな
い。
【0035】次に、図5に本発明の振動ジャイロの更に
別の実施例を示す。図5(a)はその平面図であり、図
5(b)はその正面図であり、図5(c)はその左側面
図である。図5において、図3に示した振動ジャイロ2
0と同一又は同等の部分には同じ記号を付し、説明を省
略する。
【0036】図5において、振動ジャイロ30は、支持
部材211、212、213、214に代えて支持部材
221、222、223、224を有する点が図3に示
した振動ジャイロ20とは異なる。
【0037】図5において、振動ジャイロ30の支持部
材221、222、223、224は、第一の部分20
1a、202a、203a、204aと、第二の部分2
01b、202b、203b、204bとの間に、その
厚み方向へ鈍角に屈折する屈折部201c、202c、
203c、204cを有する。屈折部201c、202
c、203c、204cには、第一の部分201a、2
02a、203a、204aから屈折部201c、20
2c、203c、204cに向かって幅を広げて形成さ
れたテーパー211d、212d、213d、214d
と、第二の部分201b、202b、203b、204
bから屈折部201c、202c、203c、204c
に向かって幅を広げて形成されたテーパー211e、2
12e、213e、214eとが形成されている。
【0038】このような構成を有する本発明の振動ジャ
イロ30は、屈折部201c、202c、203c、2
04cの角度が鈍角であるため、屈折部201c、20
2c、203c、204cに加工硬化があまり生じてい
ない。そのため、弾力性が増加し、亀裂や、断裂が生じ
にくくなり、振動に対する強度が向上する。
【0039】また、振動ジャイロ30は、加工硬化が生
じ易い部分である屈折部201c、202c、203
c、204cの幅が広くされているため、亀裂や、断裂
が生じにくくなり、振動に対する強度が向上する。
【0040】次に、図6、図7に本発明の振動ジャイロ
の支持部材の別の実施例を示す。図6はその破砕分解斜
視図であり、図7はその部分拡大図である。図6、図7
において、図1に示した振動ジャイロ10と同一又は同
等の部分には同じ記号を付し、説明を省略する。
【0041】図6、図7において、振動ジャイロ40
は、支持部材201、202、203、204に代えて
支持部材231、232、233、234を有し、更
に、支持体である枠体400と、蓋500とを有する点
が、図1に示した振動ジャイロ10とは異なる。
【0042】図6、図7において、振動ジャイロ20の
支持部材231、232、233、234は、第一の部
分201a、202a、203a、204aと、第二の
部分201b、202b、203b、204bと、屈折
部201c、202c、203c、204c、201
c′、202c′、203c′、204c′と、打抜き
加工により形成された略Z字型の折返部231f、23
2f、233f、234fとを有する。第一の部分20
1a、202a、203a、204aは枠体400の内
側面に固定され、第二の部分201b、202b、20
3b、204bは振動子100に固定されている。第一
の部分201a、202a、203a、204aと、第
二の部分201b、202b、203b、204bとの
間には、その厚み方向に鈍角に屈折する屈折部201
c、202c、203c、204c、201c′、20
2c′、203c′、204c′と折返部231f、2
32f、233f、234fとが形成されている。屈折
部201c、202c、203c、204cには、屈折
部201c′、202c′、203c′、204c′側
から幅を広げて形成されたテーパー211e、212
e、213e、214eが形成されている。枠体40
0、下側の蓋500及び上側の蓋(図示せず)は、樹脂
などの絶縁性の材料からなる。そして、振動子100と
電気的に接続された電子部品(図示せず)が搭載された
基板300は、枠体400の内側面と固定部材402と
に固定される。そして、上側の蓋及び下側の蓋500が
枠体400に固定され、振動ジャイロとして一体化され
る。
【0043】次に、図8に図6に示した振動ジャイロ4
0の回路のブロック図を示す。図8において、振動ジャ
イロ40は、振動子100と駆動手段である発振回路6
01と検出手段である検出回路602とが電気的に接続
されている。発振回路601は、第一のバッファ回路6
01aと第二のバッファ回路601bと、抵抗611
a、611bと、加算回路601cと、AGC回路60
1dと、位相補正回路601eとを有し、検出回路60
2は、第一のバッファ回路601aと第二のバッファ回
路601bと、抵抗611a、611bと、差動回路6
02aと、検波回路602bと、平滑回路602cと、
増幅回路602dとを有している。
【0044】ここで、第一の検出電極104aに抵抗6
11aと第一のバッファ回路601aとが接続され、第
二の検出電極104bに抵抗611bと第二のバッファ
回路601bとが接続されている。そして、第一のバッ
ファ回路601a、第二のバッファ回路601bは、加
算回路601cと差動回路602aとにそれそれ接続さ
れている。加算回路601cはAGC回路601dに接
続され、AGC回路601dは位相補正回路601eに
接続され、位相補正回路601eは検波回路602b
と、駆動電極105とに接続されている。そして、差動
回路602aは検波回路602bに接続され、検波回路
602bは平滑回路602cに接続され、平滑回路60
2cは増幅回路602dに接続されている。
【0045】このように構成された振動ジャイロ40に
おいて、第一のバッファ回路601aは第一の検出電極
104aの電圧を加算回路601cと差動回路602a
とに出力するためのものであり、第二のバッファ回路6
01bは第二の検出電極104bの電圧を加算回路60
1cと差動回路602aとに出力するためのものであ
り、抵抗611a、611bは、第一の検出電極104
a、第二の検出電極104bのインピーダンスを調整す
るためのものである。加算回路601cは、入力された
二つの信号を加算してAGC回路601dに出力し、A
GC回路601dは、入力された信号の振幅が一定とな
るように増幅して、位相補正回路601eに出力し、位
相補正回路601eは入力された信号の位相を補正して
駆動電極105に駆動信号として印加する。
【0046】一方、差動回路602aは、入力された二
つの信号を減算して検波回路602bに出力し、検波回
路602bは差動回路602aから入力された信号を位
相補正回路601eから入力された信号を用いて検波し
て平滑回路602cに出力し、平滑回路602cは入力
された信号を平滑して増幅回路602dに出力し、増幅
回路602dは入力された信号を直流増幅して外部に出
力する。
【0047】このような構成を有する本発明の振動ジャ
イロ40は、屈折部201c、202c、203c、2
04c、201c′、202c′、203c′、204
c′の角度が鈍角であるため、加工硬化があまり生じて
いない。そのため、弾力性が増加し、亀裂や、断裂が生
じにくくなり、振動に対する強度が向上する。また、ま
た、振動ジャイロ40は、加工硬化が生じ易い部分であ
る屈折部201c、202c、203c、204cの幅
が広くされているため、亀裂や、断裂が生じにくくな
り、振動に対する強度が向上する。
【0048】なお、本発明において、振動子は、四角柱
状に限らず、三角柱状、円柱状などであってもよい。支
持体は、支持部材を固定することができるものであれ
ば、基板や枠型のような形状に限られるものではない。
支持部材は、金属などの高弾性材料を用いることが好ま
しい。また、支持部材は、少なくとも一方方向に所定の
厚みを有していれば、その断面が正方形や円形などであ
ってもよい。
【0049】次に、図9に本発明の振動ジャイロを用い
た電子装置の一実施例を示す。図9は本発明の電子装置
であるビデオカメラに用いられる手ぶれ防止回路の一実
施例を示すブロック図である。手ぶれ防止回路50は、
本発明の振動ジャイロ10と積分回路701とサーボ回
路702と電流ドライバ703とアクチュエータ704
と位置検出センサ705とを有する。手ぶれ防止回路5
0は、振動ジャイロ10と、積分回路701と、サーボ
回路702と、電流ドライバ703と、アクチュエータ
704とが直列に接続され、アクチュエータ704の出
力が位置検出センサ705を介してサーボ回路702に
帰還されている。
【0050】このように構成された手ぶれ防止回路50
においては、ビデオカメラに与えられた手ぶれのうち、
角速度信号のみが振動ジャイロ10から積分回路701
に入力され、積分回路701は角速度信号を積分してビ
デオカメラの振れ角に変換してサーボ回路702に出力
し、サーボ回路702は、積分回路701と位置検出セ
ンサ705とから入力された振れ角の信号を用いて現在
値と目標値との差を演算して電流ドライバ703に出力
し、電流ドライバ703は入力された信号に応じた電流
をアクチュエータ704に出力し、アクチュエータ70
4はビデオカメラの光学系を機械的に駆動する。そし
て、位置検出センサ705は光学系が駆動した振れ角を
サーボ回路702に出力する。
【0051】このような構成を有する手ぶれ防止回路5
0を有する電子装置は、支持部材に亀裂、断裂が生じに
くい振動ジャイロ10を用いているので、長期的な信頼
性が向上する。
【0052】以上、ビデオカメラを用いて本発明の電子
装置を説明したが、本発明の電子装置は、このような構
成のビデオカメラに限られるものではない。
【0053】
【発明の効果】本発明の振動ジャイロは、屈折部の角度
が鈍角であるため、亀裂や、断裂が生じにくくなり、振
動に対する強度が向上する。
【0054】また、本発明の振動ジャイロは、屈折部に
テーパーが設けられているため、亀裂や、断裂が生じに
くくなり、振動に対する強度が向上する。
【0055】また、本発明の電子装置は、支持部材に亀
裂、断裂が生じにくい振動ジャイロを用いているので、
長期的な信頼性が向上する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動ジャイロの一実施例を示す(a)
平面図、(b)正面図、(c)左側面図である。
【図2】図1の振動ジャイロの支持部材の部分拡大図で
ある。
【図3】本発明の振動ジャイロの別の実施例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)左側面図である。
【図4】本発明の振動ジャイロの支持部材の別の実施例
を示す斜視図である。
【図5】本発明の振動ジャイロの更に別の実施例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)左側面図である。
【図6】本発明の振動ジャイロの更に別の実施例を示す
斜視図である。
【図7】図6の振動ジャイロの部分拡大図である。
【図8】図6の振動ジャイロの回路のブロック図であ
る。
【図9】本発明の電子装置に用いられる手ぶれ防止回路
の一実施例を示すブロック図である。
【図10】従来の振動ジャイロを示す(a)斜視図、
(b)正面図、(c)左側面図である。
【図11】図10の振動ジャイロの支持部材の部分拡大
図である。
【符号の説明】
10、20、30、40…振動ジャイロ 100…振動子 50…手ぶれ防止回路 N1、N2…ノード点 101…第一の圧電体 102…第二の圧電体 103…中間電極 201、202、203、204、211、212、2
13、214、211′、221、222、223、2
24、231、232、233、234…支持部材 201c、202c、203c、204c、211c、
212c、213c、214c、201c′、202
c′、203c′、204c′…屈折部 211d、212d、213d、214d、211e、
212e、213e、214e…テーパー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、支持体と、前記支持体に前記
    振動子を支持する板状の支持部材とを有する振動ジャイ
    ロであって、 前記支持部材は、前記支持体に固定される第一の部分
    と、前記振動子に固定される第二の部分と、前記第一の
    部分と前記第二の部分との間に設けられた、前記支持部
    材の厚み方向に屈折する屈折部とを有し、 前記支持部材は、前記屈折部において幅が広くなってい
    ることを特徴とする、振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、前記第一の部分及び前
    記第二の部分の少なくとも一方から前記屈折部に向かっ
    て、テーパー状に幅を広げて形成されていることを特徴
    とする、請求項1に記載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記支持部材の前記屈折部は、鈍角に屈
    折していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の
    振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 振動子と、支持体と、前記支持体に前記
    振動子を支持する板状の支持部材とを有する振動ジャイ
    ロであって、 前記支持部材は、前記支持体に固定される第一の部分
    と、前記振動子に固定される第二の部分と、前記第一の
    部分と前記第二の部分との間に設けられ、前記支持部材
    の厚み方向に屈折する屈折部とを有し、 前記支持部材は、前記屈折部が鈍角に屈折していること
    を特徴とする、振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記支持部材の屈折部は、前記振動子の
    長手方向に直交する方向から屈折していることを特徴と
    する、請求項1乃至4のいずれかに振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 前記支持部材は、硬弾性材料からなるこ
    とを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の振
    動ジャイロ。
  7. 【請求項7】 前記振動子を振動させるための駆動手段
    と、前記振動子から発生する出力を検出する検出手段と
    を有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか
    に記載の振動ジャイロ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の振動
    ジャイロを用いたことを特徴とする電子装置。
JP2000244292A 2000-08-11 2000-08-11 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置 Pending JP2002054929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244292A JP2002054929A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244292A JP2002054929A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002054929A true JP2002054929A (ja) 2002-02-20

Family

ID=18735000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000244292A Pending JP2002054929A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002054929A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7849572B2 (en) 2003-06-19 2010-12-14 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing a piezoelectric device

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57178722U (ja) * 1981-05-08 1982-11-12
JPH06201386A (ja) * 1993-01-08 1994-07-19 Murata Mfg Co Ltd 振動子の支持構造
JPH07128063A (ja) * 1993-11-04 1995-05-19 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ
JPH07208997A (ja) * 1994-01-14 1995-08-11 Fujitsu Ten Ltd 振動子の支持構造
JPH08152326A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ
JPH08201062A (ja) * 1995-01-23 1996-08-09 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ
JPH08285607A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Murata Mfg Co Ltd 振動子の支持構造
JPH10267661A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Murata Mfg Co Ltd 振動子の支持構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57178722U (ja) * 1981-05-08 1982-11-12
JPH06201386A (ja) * 1993-01-08 1994-07-19 Murata Mfg Co Ltd 振動子の支持構造
JPH07128063A (ja) * 1993-11-04 1995-05-19 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ
JPH07208997A (ja) * 1994-01-14 1995-08-11 Fujitsu Ten Ltd 振動子の支持構造
JPH08152326A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ
JPH08201062A (ja) * 1995-01-23 1996-08-09 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ
JPH08285607A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Murata Mfg Co Ltd 振動子の支持構造
JPH10267661A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Murata Mfg Co Ltd 振動子の支持構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7849572B2 (en) 2003-06-19 2010-12-14 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing a piezoelectric device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6023973A (en) Vibrating gyroscope and adjusting method therefor
JP3674440B2 (ja) 振動ジャイロ
US6907783B2 (en) Vibrating gyroscope and angular velocity sensor
JP2002054929A (ja) 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置
US6655210B2 (en) Composite vibrator, vibration gyroscope using composite vibrator, electronic apparatus using vibration gyroscope, and method of manufacturing composite vibrator
US6822375B2 (en) Vibrating gyroscope and electronic device using the same having a driving circuit, a detection circuit and four supporting members with different rigidities, different shapes, different cross sections, different materials and different lengths
EP0800058B1 (en) Vibrating gyroscope
GB2382652A (en) Vibrating gyroscope with rigid reinforcing plate
JP3000888B2 (ja) 振動ジャイロ
US6668649B2 (en) Vibrator for a vibrating gyroscope, vibrating gyroscope using the vibrator, and electronic apparatus using the vibrating gyroscope
US6619122B1 (en) Angular speed sensor
JP2003028648A (ja) 振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置
JP3293487B2 (ja) 振動ジャイロ
JPH08327656A (ja) 半導体加速度センサ
US5883461A (en) Supporting structure of vibrator
JPH0914972A (ja) 音片形振動ジャイロ
JP2002168630A (ja) 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置
JP3111499B2 (ja) 振動型角速度センサ
JPH07159177A (ja) 圧電振動ジャイロ装置
EP1959232A1 (en) Angular speed sensor
JPH051917A (ja) 振動ジヤイロ
JP3293486B2 (ja) 振動ジャイロ
JPH07128063A (ja) 振動ジャイロ
JP2001221639A (ja) 振動子及びそれを用いた振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置
JPH08145694A (ja) 振動ジャイロ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100420